JP2007118648A - 船外機 - Google Patents

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克美 落合
Koshiro Inaba
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Abstract

【課題】吸気取入口から吸入された水と空気とを確実に分離し、分離した水を効率よく排水できる船外機を提供する。
【解決手段】 カウリング6上部の右側面部に形成された右側吸気取入口9c−1と、カウリング6上部の左側面部に形成された左側吸気取入口9c−2とを有し、右側吸気取入口9c−1と左側吸気取入口9c−2との間が連通された吸気用円弧状通路21aを有する第1の水分離部21と、第1の水分離部21が連通口28を通じて連通する第2の水分離部22とを有し、第2の水分離部22がエンジン室11へ連通する船外機を構成した。
【選択図】図3

Description

この発明は、吸気ダクトの吸気開口から水が進入することを防止する水分離部を有する船外機に関する発明である。
従来から、外部から内燃機関内へと吸入される空気を、吸気ダクトの開口に届く前に浄化し、吸気ダクトから吸入できるように、水分離部を備えた船外機、船舶、又は、カウリングに関する発明が存在する。そのような船外機、船舶、又は、カウリングによれば、水分離部を備えることにより、外部の空気が水分離部を通過する過程で、水が分離除去され、その後、空気が内燃機関に吸収されて燃焼に供され、内燃機関が駆動される。このような船外機、船舶、又は、カウリングに関する発明として、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献3に記載されたようなものがある。
まず、特許文献1には、「船外機において、サイドエアダクトに形成された外気取入口から流入した空気が、途中で屈曲された空気通路を通過することによって横方向へと方向転換させられて、水分が混入された空気から水分が分離され、更に、連通口を経由して下流側吸気室に流入する空気が縦方向へと方向転換させられて、再度、更に水分が分離され、このように2段階に渡って水分を分離された空気を燃料と混合する。」旨が記載されている。
また、特許文献2には、「船舶において、吸気ダクトの吸気開口の前に、吸気取入口を有する吸気装置を設け、吸気装置内に空気は通過できるが水は通過できない撥水性のフィルタを配設することにより、吸気装置の吸気取入口から水が浸入した場合であっても、吸気ダクトの吸気開口に水が浸入できないようにする。」旨が記載されている。
さらに、特許文献3には、「船外機のカウリングにおいて、推進方向に対する側方に開口する空気取入用凹部と、空気取入用凹部の底面に対して立設されてその頂部に吸気口を備える吸気ダクト部と、空気ダクト部の吸気口を覆うように吸気ダクト部の上方に設けられるダクトカバー部とを有し、カウリングの後方からカウリング内への水の浸入防止や、チルトアップ状態で空気取入用凹部からの水の浸入防止を図ることができる。」旨記載されている。
特開2004−239156号公報 特開2002−114192号公報 特開平2−147496号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、外気取入口から浸入する水を、吸気室の容積と連通口の高さの組合わせによって水切り可能な構造となってはいるが、大量の水が外気取入口から浸入した場合に、その水を排水しきれず、そのまま吸気ダクトの吸気開口に吸入されてしまう虞がある。また、続くサイレンサとファンネルへの吸気通路による水切り構造も煙突構造であるものの、排水構造がどのようになっているのか不明であり、浸入した水の量が大量であれば、船外機内に水が溜まり、又、吸気ダクトの吸気開口に浸入する虞もある。
また、特許文献2に記載された発明では、撥水性を有するフィルタを通過させることによって水分を遮断しつつ空気を通過させるようになっているが、水の量が大量であると、空間内に水が溜まってフィルタが目詰まりを起こし、水と空気の分離が不十分となる虞がある。
さらに、特許文献3に記載された発明では、取入口間連通路に大量の水が流れ込んだ場合に、その取入口間連通路の底壁に吸気ダクトが突出していることから、水が吸気ダクト部の側部に勢い良く衝突するため、吸気ダクト部の開口からカウリング内の吸気ダクトへ水が浸入する虞がある。また、取入口間連通路が直線状なので、空気取入用凹部の容積を十分に確保することができないので、空気取入用凹部全体に水が充満して吸気ダクトからカウリング内へ水が浸入する虞もある。
そこで、この発明は、カウリング本体の左右2つの側面に吸気取入口が形成された船外機における排水性を向上させ、吸気ダクトに水が浸入することがないようにすることができる船外機を提供することを課題とする。
この発明の他の課題は、吸気取入口から吸入される空気に大量の水が含まれている場合に、その大量の水と空気とが分離される効率が向上して、エンジン室へと水が浸入し難くすることができる船外機を提供することである。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、カウリングの上部に吸気取入口を形成し、該吸気取入口に連通する水分離部を形成し、該水分離部とエンジン室とを吸気ダクトにより連通させた船外機であって、前記吸気取入口は、前記カウリング上部の右側面部に形成された右側吸気取入口と、前記カウリング上部の左側面部に形成された左側吸気取入口とを有し、前記水分離部は、前記右側吸気取入口と前記左側吸気取入口との間が連通された取入口間連通路を有する第1の水分離部と、該第1の水分離部が連通口を通じて連通する第2の水分離部とを有し、該第2の水分離部が前記エンジン室へ連通することを特徴とする船外機。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記取入口間連通路は、前記船外機の後方へ向かって凸状かつ円弧状に湾曲した吸気用円弧状通路であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記取入口間連通路の底壁は、略中央部を頂点として前記各吸気取入口側に向けてテーパ状に下降して形成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記連通口は、前記取入口間連通路の前側壁の略中央に形成され、前記取入口間連通路の底壁より高い位置に開口することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記取入口間連通路の前側壁の略中央は、前記船外機の前方に向かって突出していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の構成に加え、前記取入口間連通路内に、水を該通路に沿って流すガイド壁を設けたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載の構成に加え、前記第1の水分離部の前方には、該第1の水分離部と連通する前記第2の水分離部が設けられ、該第2の水分離部の下方には、該第2の水分離部と連通する第3の水分離部が設けられ、該第3の水分離部と連通して前記エンジン室が設けられ、前記第2の水分離部と前記第3の水分離部との間に設けられた仕切り壁には、上方に突出する中空環状体が形成され、前記第2の水分離部内の空気が、前記中空環状体の上端開口から前記第3の水分離部へと吸入されるように構成されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記仕切り壁は、前記第2の水分離部から前記第1の水分離部に向けて下降して傾斜するように設けられたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか一つに記載の構成に加え、前記カウリングは、カウリング本体と、前記吸気取入口が形成されて前記カウリング本体の上部に開閉可能に取付けられたカバーとからなり、該カバーが閉状態で、前記第1の水分離部及び前記第2の水分離部が形成されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の構成に加え、前記カバーが閉状態で、前記カバーと前記カウリング本体との間には、浸入した水を外部に排出する隙間が形成されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至6、請求項8乃至10の何れか一つに記載の構成に加え、前記第2の水分離部の下方には、該第2の水分離部と連通する第3の水分離部が設けられ、該第3の水分離部が前記エンジン室へと連通し、前記第1の水分離部、前記第2の水分離部、又は、前記第3の水分離部の何れかに、水と空気とを分離するフィルタが設けられたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の構成に加え、前記フィルタは、撥水性を有するフィルタであることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の構成に加え、前記カウリングは、カウリング本体と、前記吸気取入口が形成されて前記カウリング本体の上部に開閉可能に取付けられたカバーとからなり、該カバーが開状態で、前記フィルタが取出し可能になるように構成されたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項11乃至13の何れか一つに記載の構成に加え、前記吸気ダクト内における前記吸気開口の近傍には、吸気圧センサが配設され、前記吸気圧センサの出力値に基づいて、操船者に前記フィルタの交換を促す交換時期伝達手段が備えられたことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項1乃至14の何れか一つに記載の構成に加え、前記吸気ダクトの一端が前記カウリングの前記上部に着脱自在に取付けられ、前記吸気ダクトの他端が前記スロットル部に着脱自在に取付けられた船外機であって、前記スロットル部に取付けられ、弾性を有してラッパ状に開口した接続部材に、前記吸気ダクトの前記他端が嵌合されたことを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項1乃至15の何れか一つに記載の構成に加え、前記取入口間連通路の底壁には、該底壁の長手方向と直交する方向に、浸入した水の勢いを抑制する直線状凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項7、8、11の何れか一つに記載の構成に加え、前記第3の水分離部の底面壁部には、前記吸気ダクトの上部が突出するように取付けられ、前記第3の水分離部と前記吸気ダクトとが連通することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、水分離部は、右側吸気取入口と左側吸気取入口との間が連通された取入口間連通路を有する第1の水分離部と、第1の水分離部が連通口を通じて連通する第2の水分離部とを有し、第2の水分離部がエンジン室へ連通する。従って、取入口間連通路によって右側吸気取入口と左側吸気取入口との間が連通されていることから、一方の吸気取入口から浸入した水が他方の吸気取入口へと流れて排水されるようにすることができる。そのため、カウリング本体の左右2つの側面に吸気取入口が形成された船外機における排水性を向上させ、吸気ダクトに水が浸入することがないようにすることができる。
また、吸気取入口は、カウリング上部の右側面部に形成された右側吸気取入口と、カウリング上部の左側面部に形成された左側吸気取入口とを有する。従って、吸気取入口がカウリング上部の側面部に設けられたことから、吸気取入口がカウリングの後側に形成された場合に比較して、無転蛇バックトロール時の船外機への水入り防止性能を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、取入口間連通路は、船外機の後方へ向かって凸状かつ円弧状に湾曲した吸気用円弧状通路である。そのため、第1の水分離部に水が浸入した場合であっても、吸気用円弧状通路内を流れる水に、円弧の接線方向に遠心力がかかって、吸気用円弧状通路の後側壁側に水が引寄せられて流れると共に、吸気用円弧状通路の前側壁側に空気が引寄せられて移動して連通口を通じて第2の水分離部へと流入するようにすることができる。従って、吸気取入口から吸入される空気に大量の水が含まれている場合に、その大量の水と空気とが分離される効率が向上して、エンジン室へと水が浸入し難くすることができる。
また、取入口間連通路が円弧状に形成されていることから、取入口間連通路が直線状に形成される場合に比較して、通路容積を大きく採ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、取入口間連通路の底壁は、略中央部を頂点として各吸気取入口側に向けてテーパ状に下降して形成された。そのため、一方の吸気取入口から水が浸入しても、取入口間連通路の略中央部にまで水が浸入し難くすることができ、又、略中央部にまで水が浸入しても、他方の吸気取入口まで水が流れて排出され易くすることができる。従って、第1の水分離部における排水性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、連通口は、取入口間連通路の前側壁の略中央に形成され、取入口間連通路の底壁より高い位置に開口する。そのため、水が取入口間連通路の後側壁側へ移動するようにしつつ、水が浸入し難い取入口間連通路の前側壁側に空気を移動させることができる。従って、第2の水分離部に水が浸入し難くすることができる。
また、連通口が取入口間連通路の前側壁の略中央に形成されているために、吸気取入口から離れた奥の部位に連通口が形成されていることになるから、第2の水分離部に水が浸入し難くすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、取入口間連通路の前側壁の略中央は、船外機の前方に向かって突出している。従って、第1の水分離部に水が浸入した場合に、浸入した水は、取入口間連通路の通路に沿って直進的に慣性力を保持しながら流動するから、取入口間連通路から急に船外機の前方に向かって突出している部位には、流動し難い。
請求項6に記載の発明によれば、取入口間連通路内に、水を取入口間連通路に沿って流すガイド壁を設けた。そのため、第1の水分離部内に浸入した水は、取入口間連通路の長手方向に沿って流動し、その長手方向と直交する方向には流動し難くすることができる。従って、取入口間連通路の長手方向と直交する方向に形成された連通口に、水が浸入し難くすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、第1の水分離部の前方には、第1の水分離部と連通する第2の水分離部が設けられ、第2の水分離部の下方には、第2の水分離部と連通する第3の水分離部が設けられ、第3の水分離部と連通してエンジン室が設けられ、第2の水分離部と第3の水分離部との間に設けられた仕切り壁には、上方に突出する中空環状体が形成され、第2の水分離部内の空気が、中空環状体の上端開口から第3の水分離部へと吸入されるように構成された。そのため、第2の水分離部側に中空環状体が設けられることによって、第2の水分離部内の空気は、中空環状体を通過し易いが、第2の水分離部内の水は、中空環状体を通過し難くすることができる。従って、第2の水分離部内に浸入した水が、第3の水分離部へと浸入することを抑制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、仕切り壁は、第2の水分離部から第1の水分離部に向けて下降して傾斜するように設けられた。従って、第2の水分離部に浸入した水を、第1の水分離部へと戻して取入口間連通路を通じて吸気取入口から排水することもできる。
請求項9に記載の発明によれば、カウリングは、カウリング本体と、吸気取入口が形成されてカウリング本体の上部に開閉可能に取付けられたカバーとからなり、カバーが閉状態で、第1の水分離部及び第2の水分離部が形成される。従って、カウリング本体側とカバー側に、それぞれ第1の水分離部と第2の水分離部の部位を形成すれば良いので、第1の水分離部と第2の水分離部の形成が容易になる。
請求項10に記載の発明によれば、カバーが閉状態で、カバーとカウリング本体との間には、浸入した水を外部に排出する隙間が形成される。従って、第1の水分離部に浸入した水の排水性を向上させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、第1の水分離部、第2の水分離部、又は、第3の水分離部の何れかに、水と空気とを分離するフィルタが設けられた。従って、飛沫状の水が、第1の水分離部、第2の水分離部、第3の水分離部に浸入した場合であっても、フィルタによって水を遮断して、吸気ダクトに水が浸入することを防止することができる。
請求項12に記載の発明によれば、フィルタは、撥水性を有するフィルタである。従って、水が、吸気ダクトの吸気開口に届く前に、撥水性のフィルタによって撥ねられ、吸気ダクトを通過するのを抑制することができる。
請求項13に記載の発明によれば、カウリングは、カウリング本体と、吸気取入口が形成されてカウリング本体の上部に開閉可能に取付けられたカバーとからなり、カバーが開状態で、フィルタが取出し可能になるように構成された。カバーが開状態にすることができると、フィルタの劣化確認と交換を容易に行うことができる。
請求項14に記載の発明によれば、吸気ダクト内における吸気開口の近傍には、吸気圧センサが配設され、吸気圧センサの出力値に基づいて、操船者にフィルタの交換を促す交換時期伝達手段が備えられた。そのため、吸気圧センサの出力値によってフィルタによる圧力損失を検出し、その出力値をエンジンコントロールユニットに取込み、設定された閾値を超えた場合に、操船室側又は船外機側に設けられたランプを点灯させる等により、操船者に対してフィルタの交換を促すことができる。従って、操船者は、吸気通路が詰まったか否かを容易に確認することができ、フィルタを交換してエンジン出力を確保することができる。
請求項15に記載の発明によれば、吸気ダクトの一端がカウリングの上部に着脱自在に取付けられ、吸気ダクトの他端がスロットル部に着脱自在に取付けられた船外機であって、スロットル部に取付けられ、弾性を有してラッパ状に開口した接続部材に、吸気ダクトの他端が嵌合された。従って、吸気ダクトとスロットル部とを嵌合するときに、吸気ダクトとスロットル部との間に生じる位置ズレを、接続部材が、その形状及び材料特性によって吸収することができる。また、最終的な接続箇所のシール性も確保することができる。
請求項16に記載の発明によれば、取入口間連通路の底壁には、底壁の長手方向と直交する方向に、浸入した水の勢いを抑制する直線状凸部が形成されている。従って、一方の吸気取入口から浸入した水は、吸気用円弧状通路内を流動する速度を減速される。
請求項17に記載の発明によれば、第3の水分離部の底面壁部には、吸気ダクトの上部が突出するように取付けられ、第3の水分離部と吸気ダクトとが連通する。従って、第3の水分離部に水が空気と共に浸入した場合であっても、第2の水分離部から第3の水分離部へと水を含んだ空気が流動する過程で、水が第3の水分離部の底面壁部に溜まって吸気開口から吸気ダクト内に水が浸入しないようにすることができる。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1乃至図7は、この発明の実施の形態1を示す。
まず、構成を説明すると、図1で示すように、船外機1は、ドライブシャフトハウジング2の下部にプロペラ3を回転駆動する歯車機構を内蔵したギアケーシング4が連結され、ドライブシャフトハウジング2の上部にエンジン室11(図3参照)を内蔵するカウリング6が設けられ、ドライブシャフトハウジング2の前方側に取付金具5が設けられており、この取付金具5によって図示しない船体に取付けられるようになっている。カウリング6は、「カウリング本体」の一部であるトップカウル本体6aと、「カウリング本体」の一部であるボトムカウル本体6bとからなり、トップカウル本体6aとボトムカウル本体6bとの合わせ部がシールされてトップカウル本体6aが着脱自在に装着されるようになっている。
また、船外機1のカウリング6の上部側では、図1及び図2で示すように、トップカウル本体6aが、「上部」の一部である前方側上部6a−1、「上部」の一部である中央側段差側面部6a−2、「上部」の一部である後方側段差床面部6a−3とを有し、中央側段差側面部6a−2から後方側段差床面部6a−3が凹んで形成されている。そして、中央側段差側面部6a−2の上側部位には、ヒンジ14が設けられ、このヒンジ14を中心としてカバー7が回動可能に設けられ、カバー7の基端部がトップカウル6aに対して開閉自在に取付けられている(図3、図4参照)。
カバー7は、図2で示すように、カバー本体9と、このカバー本体9に取付けられた開閉ノブ8とからなる。カバー本体9の基端部9aは、図2乃至図4で示すように、中央側段差側面部6a−2に対してヒンジ14によって回動自在に取付けられている。また、カバー本体9の先端側は、平面視で円弧状の先端部9b−2と、この先端部9b−2の略中央に形成された凹所部9b−1が形成されている。この凹所部9b−1には、ヒンジ15によって開閉ノブ8の基端部8aが回動自在に取付けられている。また、カバー7を閉じた状態では、開閉ノブ8の先端部8bがトップカウル本体6aと略面一になるように構成されている。
カバー本体9には、図2で示すように、カウリング6の右側面側に対応する部位に「吸気取入口」である右側吸気取入口9c−1が形成され、カウリング6の左側面側に対応する部位に「吸気取入口」である左側吸気取入口9c−2が形成されている。また、カバー本体9には、図2で示すように、右側吸気取入口9c−1よりも前方側に、図示しない換気ダクトを通過する空気が排出される換気排出口9c−3が形成されている。
また、トップカウル本体6a内には、図3で示すように、エンジン室11が内蔵されており、エンジン室11の前方側には、「スロットル部」であるスロットルボディ12が設けられている。そして、トップカウル本体6aの前方側上部6a−1の内側で、スロットルボディ12の上部に、吸気ダクト13が取付けられ、吸気ダクト13の一端に形成された吸気開口13aが、中央側段差側面部6a−2に開口するように取付けられ、吸気ダクト13の他端に形成された接続部13bが、スロットルボディ12に嵌合されて取付けられている。
吸気取入口9c−1,9c−2と吸気開口13aとの間は、図3乃至図5(a)で示すように、吸気通路20で連通されている。吸気通路20の途中には、水がエンジン室11に吸入されないように水を分離するための「吸気通路」の一部である第1水分離部21、「吸気通路」の一部である第2水分離部22、「吸気通路」の一部である第3水分離部23が設けられている。
第1の水分離部21は、図3乃至図5(a)で示すように、「取入口間連通路」である吸気用円弧状通路21aを有し、この吸気用円弧状通路21aは、カウリング6の後方側段差床面部6a−3上に形成され、カバー7が閉状態で、後方側段差床面部6a−3に形成された前側壁26a及び底壁26bと、カバー本体9に形成されたカバー本体後側壁27a−2及びカバー本体天井壁27b−2と、開閉ノブ8に形成された開閉ノブ後側壁27a−1及び開閉ノブ天井壁27b−1と、で囲まれて形成されている。
また、第1の水分離部21が有する吸気用円弧状通路21aは、図2及び図5(a)で示すように、右側吸気取入口9c−1と左側吸気取入口9c−2とを連通する通路でもあり、船外機1の後方に向かって凸状かつ円弧状に湾曲して形成されている。
カウリング6の後方側段差床面部6a−3には、図3及び図4で示すように、底壁26bから上方に向けて、かつ、カウリング6の前方側から後方側へと向かって順に、前側壁26a、「ガイド壁」としての通路前側壁側ガイド壁26c、「ガイド壁」としての通路略中央ガイド壁26d、被ロック壁26eが形成されている。
前側壁26aは、図5(a)で示すように、カウリング6の後方側で円弧状に形成され、略中央が船外機1の前方に向かって突出した中央壁部26a−2と、この中央壁部26a−2の両側に連続して円弧状に形成された2つの側壁部26a−1とからなる。また、カバー7をカウリング6に対して閉じた状態では、図4で示すように、中央壁部26a−2の上部とカバー本体9との間に、第1の水分離部21と第2の水分離部22とを連通する連通口28が形成される。
この連通口28は、吸気用円弧状通路21aの底壁26bより高い位置に開口している。図3で示すように、側壁部26a−1とカバー本体9との間が開いていないが、図4で示すように、中央壁部26a−2とカバー本体9との間が連通口28で開かれている。
底壁26bは、図5(b)で示すように、略中央部を頂点として、右側吸気取入口9c−1及び左側吸気取入口9c−2に向かって下降して傾斜する斜面が形成されている。つまり、底壁26bは、略中央部を中心として、吸気取入口9c−1,9c−2側に向けてテーパ状に下降して形成されている。
通路前側壁側ガイド壁26cは、前側壁26aを構成する2つの側壁部26a−1間の仮想曲線上に設けられ、中央壁部26a−2よりも後方に設けられる。また、通路前側壁側ガイド壁26cは、2つの側壁部26a−1の各々の間に、所定の間隔の隙間Aを形成するように設けられている。この隙間Aを通過して、第2の水分離部22内に浸入した水が、第1の水分離部21へと流動できるようになっている。
通路略中央ガイド壁26dは、通路前側壁側ガイド壁26cと平行に、通路前側壁側ガイド壁26cよりも更にカウリング6の後方に形成されており、一方の吸気取入口9c−1,9c−2から浸入した水を、他方の吸気取入口9c−2,9c−1へと誘導するために設けられている。
これらの通路前側壁側ガイド壁26c及び通路略中央ガイド壁26dは、水を吸気用円弧状通路21aに沿って流動させるために設けられている。
被ロック壁26eは、その先端に被係合部26e−1が形成されており、後述する開閉ノブ8に形成されたロック壁27cに形成された係合部27c−1と係合できるようになっている(図6参照)。
開閉ノブ8には、図3及び図4で示すように、開閉ノブ天井壁27b−1から下方に向けて、かつ、カウリング6の前方から後方へと順に、ロック壁27c、開閉ノブ後側壁27a−1、開閉ノブ後端部27d−1が各々円弧状に形成されている。
また、カバー本体9にも、同様に、カバー本体天井壁27b−2から下方に向けて、かつ、カウリング6の前方から後方へと順に、カバー本体後側壁27a−2、カバー本体後端壁27d−2が各々円弧状に形成されている。
開閉ノブ8に形成された開閉ノブ後側壁27a−1と、カバー本体9に形成されたカバー本体後側壁27a−2とは、カウリング6に対してカバー7を閉じた状態で、略面一になる。つまり、開閉ノブ後側壁27a−1とカバー本体後側壁27a−2とは、互いに同一の円弧の軌跡上に形成されている。また、後側壁27a−1,27a−2の下端と後方側段差床面部6a−3との間には、図3及び図4で示すように、隙間Bが形成されており、図5(a)で示すように、第1水分離部21に浸入した水のうち、底壁26bにおける通路略中央ガイド壁26dが設けられていない部位、又は、底壁26bにおける通路略中央ガイド壁26dの後方部位を通過する水を、外部へと排出できるようになっている。
ロック壁27cは、開閉ノブ8の最も基端部8a側に形成されており、前述した被ロック壁26eの被係合部26e−1と係合する係合部27c−1が形成されている。また、カバー本体9の裏面にはスプリング保持部材31が取付けられ、このスプリング保持部材31とロック壁27cとはスプリング32によって接続され、このスプリング32によって、ロック壁27cが、カバー本体9へと付勢されるようになっている。
そのため、開閉ノブ8を開くと、被ロック壁26eの被係合部26e−1とロック壁27cの係合部27c−1との係合が外れて、カバー7全体が開くようになっている。また、これとは反対に、カバー本体9をカウリング6の方へと押すと、開閉ノブ8のロック壁27cに形成された係合部27c−1が、スプリング32によってカバー本体9へと付勢され、被係合部26e−1と係合してカバー7が閉じられるようになっている。
開閉ノブ8の先端部8bに形成された開閉ノブ後端壁27d−1,カバー本体9の先端部9b−2に形成されたカバー本体後端壁27d−2は、後側壁27a−1,27a−2より更に後方に位置し、カウリング6の側面と面一になるように形成されている。これらの後端壁27d−1,27d−2の下端部とカウリング6の後方側段差床面部6a−3との間には、隙間Cが形成されており、第1の水分離部21に浸入した水を外部へと排出できるようになっている。
第1の水分離部21に形成された吸気用円弧状通路21aの前方には、第1の水分離部21と連通する第2の水分離部22が設けられ、この第2の水分離部22の下方には、第2の水分離部22と連通する第3の水分離部23が設けられている。第2の水分離部22と第3の水分離部23との間には、第2の水分離部22の底壁である仕切り壁22aがカバー本体9の裏面にボルト29で取付けられ、その仕切り壁22aには上方に突出する中空環状体22bが形成され、第2の水分離部22内の空気が、中空環状体22bの上端開口から第3の水分離部23へと吸入されるようになっている。
また、第2の水分離部22の仕切り壁22aは、図3及び図4で示すように、吸気用円弧状通路21aに向けて下降して傾斜するように形成されており、第2の水分離部22を通過する過程で水が分離され、分離された水が、仕切り壁22aを伝い、隙間A(図5参照)を通って吸気用円弧状通路21aへと流れ、前述したように、隙間B及び隙間Cを通過して外部へと排出されるようになっている。
第3の水分離部23は、撥水性を有する中空筒型の撥水フィルタ24が設けられ、この撥水フィルタ24における前方側に、前述した吸気ダクト13の吸気開口13aが配置されるようになっている。撥水フィルタ24の上下面には、シール部材25が設けられて、カバー7をカウリング6に対して閉じた状態で、仕切り壁22aの下端と撥水フィルタ24の上端との間や、後方側段差床面部6a−3と撥水フィルタ24との間で、確実なシールができるようになっている。従って、第2の水分離部22から第3の水分離部23への水入りが、撥水フィルタ24の上下で生じないようにされている。
また、カバー7は、カウリング6に開閉可能に取付けられているから、閉状態で、吸気用円弧状通路21aが形成され、開状態で、撥水フィルタ24が取出し可能になる。
吸気ダクト13内では、吸気開口13aの近傍に、図示しない吸気センサが配設され、吸気圧センサの出力値によって撥水フィルタ24による圧力損失を検出し、その出力値を「交換時期伝達手段」の一部としての「制御手段」である図示しないエンジンコントロールユニットに取込み、設定された閾値を超えた場合に、操船室側又は船外機1側に設けられた「交換時期伝達手段」の一部としての「点灯手段」である図示しないランプを点灯させる等により、操船者に対して撥水フィルタ24の交換を促すことができる。そのため、操船者は、吸気通路20が詰まったか否かを容易に確認することができ、撥水フィルタ24を交換してエンジン室11の出力を確保することができるようになっている。
また、吸気ダクト13の一端に形成された吸気開口13aの部位は、カウリング6の中央側段差側面部6a−2に着脱自在に取付けられている。また、吸気ダクト13は、吸気開口13a側が水平方向になるように配設されている。このように吸気ダクト13を水平方向に配設することによっても、空気中に含まれる水分がスロットルボディ12へと流動しないようにされている。吸気ダクト13の他端は、スロットルボディ12に取付けられ、弾性を有してラッパ状に開口した接続部材33に嵌合されている。接続部材33は、ゴム等により成形されている。
また、船外機1には、図5で示すように、カウリング6の略中央に、換気ファン35が配設され、換気ファン35が誘導する空気は、換気ダクト34を経由して、図2で示す換気排出口9c−3から外部に排出できるようになっている。
なお、従来のフライホイールマグネットの分解時に使用される抜きジグ取付用ネジを利用して、別体の換気ファン35を取付けている。すなわち、フライホイールマグネット外枠部材35bに対して、フィン35aを設けたフィン保持部材35cを、リベット35dで固定している。このようにすると、フィン35aを別体で成形することができ、又、フィン35aを樹脂等によって成形することによって軽量化を図ることができる。従って、フライホイールマグネット全体のコストダウンを図ることもできる。
次に、この発明の実施の形態に係る船外機1において、カバー7でカウリング6の後方側段差床面部6a−3及び中央側段差側面部6a−2を閉じた状態で、カウリング6内に、水が浸入を抑制される作用と、浸入した水が排水される作用を説明する。
通常であれば、吸気開口13aから進入する空気は、吸気ダクト13内を通過し、スロットルボディ12内に流入し、スロットルボディ12内で空気と燃料とが混合され、その混合気が図示しない混合気通気管を経由してエンジン室11内の燃焼室11a内へと流入して燃焼される(図3、図4参照)。ここで、第1の水分離部21、第2の水分離部22、第3の水分離部23を、吸気開口13aの前に設けることによって、以下の作用が生じる。
まず、船外機1を取付けられた図示しない船舶が水上を旋回等する場合に、大量の水が、右側吸気取入口9c−1又は左側吸気取入口9c−2に浸入する(図2、図5(a)参照)。また、左側吸気取入口9c−2から浸入した水は、吸気用円弧状通路21aの頂点を通って、同様に左側吸気取入口9c−1から排水される。
そして、例えば、右側吸気取入口9c−1から浸入した水は、吸気用円弧状通路21aの頂点まで達すると、底壁26bが左側吸気取入口9c−2まで下降して傾斜しているので、左側吸気取入口9c−2まで流れて排水されることになる(図5(a)参照)。
また、これと同時に、後側壁27aと前側壁26aとの間を流れる水は、図3及び図4で示す隙間B,Cを通過して外部へと排出される。
なお、このとき、後側壁27aと通路略中央ガイド壁26dとの間を通過する水は、通路略中央ガイド壁26dによって、第2の水分離部22への浸入を防止されており、通路略中央ガイド壁26dと通路前側壁側ガイド壁26cとの間を通過する水は、通路前側壁側ガイド壁26cによって、第2の水分離部22への浸入を防止されている。
次に、仮に、第1の水分離部21に浸入した水が、空気と一緒に連通口28を通過して第2の水分離部22に浸入した場合には、第2の水分離部22内を通過するときに、その多くが、天井面22cや中空環状体22bの外側面に吹付けられる等により、内側面22dや中空環状体22bの外側面を伝って仕切り壁22a上に流れて行く。そのため、中空環状体22b内を通過するのは、ほとんどが空気となる。
前述した仕切り壁22a上へと流れた水は、仕切り壁22a上を伝って、吸気用円弧状通路21aへと戻され、更には、隙間B及び隙間Cを通過して外部へと排出される。
また、第1の水分離部21内に浸入した水は、前述したように、第1の水分離部21の吸気用円弧状通路21a及び隙間B,Cや、第2の水分離部22の天井面22c及び仕切り壁22aによって除去されるので、中空環状体22b内を大量の水が通過することはほとんどないが、飛沫上の水分が流動する空気中に含まれたまま通過する虞があり、そのような水分は、第3の水分離部23内に設けられた撥水フィルタ24を通過する過程で、浸入を防止される。
以上により、撥水フィルタ24を通過した空気は、ほとんど水分を含むことなく、吸気ダクト13の吸気開口13aへと吸入され、スロットルボディ12へと導かれる。なお、このとき、空気の流れは、図2中の矢印Pで示すように、吸気取入口9c−1,9c−2から流入して吸気用円弧状通路21aを通過し、図4の矢印Qで示すように、連通口28を通過し、矢印Rで示すように、中空環状体22bを通過し、矢印Sで示すように、撥水フィルタ24を通過し、矢印Tで示すように、吸気ダクト13を通過するようになっている。
次に、カウリング6に対して、カバー7を開閉する作用を説明する。
最初に、図6で示すように、開閉ノブ8とカウリング6の後方側段差床面部6a−3との隙間Cから手を入れて、開閉ノブ8を開く。そうすると、ロック壁27cの係合部27c−1と被ロック壁26eの被係合部26e−1との係合が解除される。そして、更に、開閉ノブ8を開くと、図7で示すように、カバー本体9も開くことになる。
反対に、カバー本体9を閉じると、開閉ノブ8も閉じ、スプリング32の収縮力によって、開閉ノブ8がカウリング6の後方側段差床面部6a−3に引寄せられ、ロック壁27cの係合部27c−1と被ロック壁26eの被係合部26e−1とが係合し、カバー部材7が閉じられることとなる。
このような船外機1によれば、第1の水分離部21は、右側吸気取入口9c−1と左側吸気取入口9c−2との間が連通された吸気用円弧状通路21aを有する。従って、吸気用円弧状通路21aによって右側吸気取入口9c−1と左側吸気取入口9c−2との間が連通されていることから、一方の吸気取入口9c−1,9c−2から浸入した水が他方の吸気取入口9c−2,9c−1へと流れて排水されるようにすることができる。そのため、トップカウル本体6aの左右2つの側面に吸気取入口9c−1,9c−2が形成された船外機1における排水性を向上させ、吸気ダクト13に水が浸入することがないようにすることができる。
また、吸気取入口9c−1,9c−2は、トップカウル本体6a上部の右側面部に形成された右側吸気取入口9c−1と、トップカウル本体6a上部の左側面部に形成された左側吸気取入口9c−2とを有する。従って、吸気取入口9c−1,9c−2がカウリング6上部の側面部に設けられたことから、吸気取入口9c−1,9c−2がカウリング6の後側に形成された場合に比較して、無転蛇バックトロール時の船外機1への水入り防止性能を向上させることができる。
吸気用円弧状通路21aは、船外機1の後方へ向かって凸状かつ円弧状に湾曲している。そのため、第1の水分離部21に水が浸入した場合であっても、吸気用円弧状通路21a内を流れる水に、円弧の接線方向に遠心力がかかって、吸気用円弧状通路21aの後側壁側27a−1,27a−2に水が引寄せられて流れると共に、吸気用円弧状通路21aの前側壁26a側に空気が引寄せられて移動して連通口28を通じて第2の水分離部22へと流入するようにすることができる。従って、吸気取入口9c−1,9c−2から吸入される空気に大量の水が含まれている場合に、その大量の水と空気とが分離される効率が向上して、エンジン室11へと水が浸入し難くすることができる。
また、吸気用円弧状通路21aが円弧状に形成されていることから、吸気用円弧状通路21aが直線状に形成される場合に比較して、通路容積を大きく採ることができる。
吸気用円弧状通路21aの底壁26bは、略中央部を頂点として各吸気取入口9c−1,9c−2に向けてテーパ状に下降して形成された。従って、一方の吸気取入口9c−1,9c−2から水が浸入しても、吸気用円弧状通路21aの略中央部にまで水が浸入し難くすることができ、又、略中央部にまで水が浸入しても、他方の吸気取入口9c−2,9c−1まで水が流れて排出され易くすることができる。そのため、第1の水分離部21における排水性を向上させることができる。
連通口28は、吸気用円弧状通路21aの前側壁26aの略中央に形成され、吸気用円弧状通路21aの底壁26bより高い位置に開口する。そのため、水が吸気用円弧状通路21aの後側壁27a−1,27a−2側へ移動するようにしつつ、水が浸入し難い吸気用円弧状通路21aの前側壁26a側に空気を移動させることができる。従って、第2の水分離部22に水が浸入し難くすることができる。
また、連通口28が吸気用円弧状通路21aの前側壁26aの略中央に形成されているために、吸気取入口9c−1,9c−2から離れた奥の部位に連通口28が形成されていることになるから、第2の水分離部22に水が浸入し難くすることができる。
吸気用円弧状通路21aの前側壁26aの略中央は、船外機1の前方へ向かって突出している。従って、第1の水分離部21に水が浸入した場合に、浸入した水は、吸気用円弧状通路21aの通路に沿って直進的に慣性力を保持しながら流動するから、吸気用円弧状通路21aから急に船外機1の前方に向かって突出している中央壁部26a−2には、流動し難い。
吸気用円弧状通路21a内に、水を吸気用円弧状通路21aに沿って流す通路前側壁側ガイド壁26c及び通路略中央ガイド壁26dを設けた。そのため、第1の水分離部21内に浸入した水は、吸気用円弧状通路21aの長手方向に沿って流動し、その長手方向と直交する方向には流動し難くすることができる。従って、吸気用円弧状通路21aの長手方向と直交する方向に形成された連通口28に、水が浸入し難くすることができる。
第1の水分離部21の前方には、第1の水分離部21と連通する第2の水分離部22が設けられ、第2の水分離部22の下方には、第2の水分離部22と連通する第3の水分離部23が設けられ、第3の水分離部23と連通してエンジン室11が設けられ、第2の水分離部22と第3の水分離部23との間に設けられた仕切り壁22aには、上方に突出する中空環状体22bが形成され、第2の水分離部22内の空気が、中空環状体22bの上端開口から第3の水分離部23へと吸入され、エンジン室11へと流動する。従って、第2の水分離部22側に中空環状体22bが設けられることによって、第2の水分離部22内の空気は、中空環状体22bを通過し易いが、第2の水分離部22内の水は、中空環状体22bを通過し難くすることができる。そのため、第2の水分離部22内に浸入した水が、第3の水分離部23へと浸入することを抑制することができる。
仕切り壁22bは、第2の水分離部22から第1の水分離部21に向けて下降して傾斜するように設けられた。従って、第2の水分離部22に浸入した水を、第1の水分離部21へと戻して吸気用円弧状通路21aを通じて吸気取入口9c−1,9c−2から排水することもできる。
カウリング6は、トップカウル本体6aと、ボトムカウル本体6bと、吸気取入口9c−1,9c−2が形成されてトップカウル本体6aの中央側段差側面部6a−2及び後方側段差床面部6a−3に開閉可能に取付けられたカバー7とからなり、カバー7が閉状態で、第1の水分離部21及び第2の水分離部22が形成される。従って、トップカウル本体6a側とカバー7側に、それぞれ第1の水分離部21と第2の水分離部22の部位を形成すれば良いので、第1の水分離部21と第2の水分離部22の形成が容易になる。
カバー7が閉状態で、カバー7の後側壁27aの下端とトップカウル本体6aの後方側段差床面部6a−3との間には、浸入した水を外部に排出する隙間B,Cが形成される。従って、第1の水分離部21に浸入した水の排水性を向上させることができる。
第1の水分離部21、第2の水分離部22、又は、第3の水分離部23の何れかに、水と空気とを分離する撥水フィルタ24が設けられた。従って、飛沫状の水が、第1の水分離部21、第2の水分離部22、第3の水分離部23に浸入した場合であっても、撥水フィルタ24によって水を遮断して、吸気ダクト13に水が浸入することを防止することができる。
フィルタ24が、撥水性を有する撥水フィルタ24である。そのため、水が、吸気ダクト13の吸気開口13aに届く前に、水が撥水フィルタ24によって撥ねられ、吸気ダクト13を通過するのを抑制することができる。
カウリング6は、トップカウル本体6aと、ボトムカウル本体6bと、吸気取入口9c−1,9c−2が形成されてトップカウル本体6aの中央側段差側面部6a−2、後方側段差床面部6a−3に開閉可能に取付けられたカバー7とからなり、カバー7が開状態で、撥水フィルタ24が取出し可能になるように構成された。カバー7が開状態にすることができると、撥水フィルタ24の劣化確認と交換を容易に行うことができる。
吸気ダクト13内における吸気開口13aの近傍には、吸気圧センサが配設され、吸気圧センサの出力値に基づいて、操船者に撥水フィルタ24の交換を促す交換時期伝達手段が備えられた。そのため、吸気圧センサの出力値によって撥水フィルタ24による圧力損失を検出し、その出力値をエンジンコントロールユニットに取込み、設定された閾値を超えた場合に、操船室側又は船外機1側に設けられたランプを点灯させる等により、操船者に対して撥水フィルタ24の交換を促すことができる。従って、操船者は、吸気通路20が詰まったか否かを容易に確認することができ、撥水フィルタ24を交換してエンジン室11の出力を確保することができる。
吸気ダクト13の一端がカウリング6の中央側段差側面部6a−2に着脱自在に取付けられ、吸気ダクト13の他端がスロットルボディ12に着脱自在に取付けられた船外機1であって、スロットルボディ12に取付けられ、弾性を有してラッパ状に開口した接続部材33に、吸気ダクト13の他端が嵌合された。従って、吸気ダクト13とスロットルボディ12とを嵌合するときに、吸気ダクト13とスロットルボディ12との間に生じる位置ズレを、接続部材33が、その形状及び材料特性によって吸収することができる。また、最終的な接続箇所のシール性も確保することができる。
なお、この発明の実施の形態1では、カバー7は、カウリング6とは別体に構成されていたが、上記実施の形態に限定されない。すなわち、カバー7が、カウリング6の「上部」の一部とし、カバー7とカウリング6とを一体成形することも可能である。
[発明の実施の形態2]
以下、この発明の実施の形態2について説明する。ただし、この発明の実施の形態1と同一のものに関しては、同一符号を付し、以下の説明を省略する。
図8は、この発明の実施の形態2を示す。
この発明の実施の形態2における船外機200が、この発明の実施の形成1における船外機1と異なるのは、船外機1では、図5で示すように、カバー9において、換気ダクト34の換気出口34aの近傍に設けられた換気排出口9c−3が、右側吸気取入口9c−1の近くに形成されていたが、船外機200では、図8で示すように、カバー209において、換気ダクト234がカウリング6の前方側で上下方向に沿って設けられ、換気出口234aが右側吸気取入口9c−1とは離間された位置に取付けられている。
このように、換気ダクト234と換気出口234aと換気排出口9c−3の経路を、吸気通路20と吸気取入口9c−1,9c−2の経路と異なる位置に設けることにより、換気出口134aから排出された空気が、吸気取入口9c−1,9c−2に再び吸入される虞がなりなり、又、船外機1のコンパクト化も図ることができる。
なお、上記実施の形態に限らず、換気ダクト134を、エンジン室11の収納空間の上下に渡って配設し、エンジン室11の収納空間を横切る換気流の形成により、エンジン室11の冷却の均一化を図ることも可能である。
また、換気出口134aを、吸気取入口9c−1,9c−2とは、仕切り板を介した空間に設け、換気した空気が吸気系で吸気されることによる吸気温度上昇を抑制することも可能である。
[発明の実施の形態3]
以下、この発明の実施の形態3について説明する。ただし、この発明の実施の形態1と同一のものに関しては、同一符号を付し、以下の説明を省略する。
図9は、この発明の実施の形態3を示す。
この発明の実施の形態3における船外機300が、この発明の実施の形成1に係る船外機1と異なるのは、この発明の実施の形態1に示されたフィルタ24が無いという点である。従って、第1の水分離部21、第2の水分離部22を通過した空気は、「吸気通路」である第3の通路323を通過して、吸気ダクト13に吸気されることになる。
この場合であっても、第1の水分離部21及び第2の水分離部22によって、水が除去されて吸気ダクト13内に水が浸入するのを抑制することができる。
[発明の実施の形態4]
以下、この発明の実施の形態4について説明する。ただし、この発明の実施の形態1と同一のものに関しては、同一符号を付し、以下の説明を省略する。
図10は、この発明の実施の形態4を示す。
この発明の実施の形態4における船外機400が、この発明の実施の形成1に係る船外機1と異なるのは、この発明の実施の形態1における吸気用円弧状通路21aの底壁26bに、浸入した水の勢いを抑制する直線状突部26fが形成されている点である。
また、直線状凸部26fは、吸気取入口9c−1,9c−2の近傍で、吸気用円弧状通路21aの円弧方向と直交する方向に、所定間隔毎に複数形成されている。
吸気用円弧状通路21aの底壁26bには、底壁26bの長手方向と直交する方向に、吸気取入口9c−1,9c−2から浸入した水の勢いを抑制する直線状凸部26fが複数形成されている。従って、一方の吸気取入口9c−1,9c−2から浸入した水は、吸気用円弧状通路21a内を流動する速度を減速される。
[発明の実施の形態5]
以下、この発明の実施の形態5について説明する。ただし、この発明の実施の形態1と同一のものに関しては、同一符号を付し、以下の説明を省略する。
図11は、この発明の実施の形態5を示す。
この発明の実施の形態5における船外機500が、この発明の実施の形成1に係る船外機1と異なるのは、この発明の実施の形態1におけるフィルタ24が除去されている点と、吸気ダクト13の上部が第3の水分離部23の底壁面部506a−3から上方に突出して設けられている点である。
「吸気通路」である第3の水分離部523の底面壁部506a−3には、吸気ダクト513の上部が突出するように取付けられ、第3の水分離部523と吸気ダクト513とが連通する。従って、第3の水分離部523に水が空気と共に浸入した場合であっても、第2の水分離部22から第3の水分離部523へと水を含んだ空気が流動する過程で、水が第3の水分離部523の底面壁部506a−3に溜まって吸気開口513aから吸気ダクト513内に水が浸入しないようにすることができる。
なお、この発明の実施の形態1乃至4では、吸気ダクト13の他端13bが、スロットルボディ12に取付けられていたが、上記実施の形態に限定されない。すなわち、吸気ダクト13の他端13bが、吸気系に取付けられる構成も可能である。例えば、吸気ダクト13の他端13bが、「吸気系」としてのエアクリーナに取付けられる構成や、「吸気系」としての吸気チャンバその他サイレンサに取付けられる構成も可能である。
この発明の実施の形態に係る船外機を示した側面図である。 同実施の形態に係る船外機の平面図である。 同実施の形態に係る図2のA−A線に沿う船外機の側面断面図である。 同実施の形態に係る図5(a)のB−B線に沿う船外機の側面端面図であり、前側壁の側壁部を除いた状態を示すものである。 同実施の形態に係る船外機を示し、(a)は、船外機の平面断面図であり、(b)は、(a)のC−C線に沿う船外機の端面簡略図である。 同実施の形態に係る船外機における開閉ノブを開いた状態を示す側面断面図である。 同実施の形態に係る船外機における開閉ノブ及びカバー本体を開いた状態を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態2に係る換気ダクトを船外機の前方側に配設した状態を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態3に係る船外機の断面図である。 この発明の実施の形態4における船外機を示し、(a)は、船外機の平面断面図であり、(b)は、(a)のC−C線に沿う船外機の端面簡略図である。 この発明の実施の形態5における船外機の断面図である。
符号の説明
1,200,300,400,500・・・・・船外機
6 カウリング
6a トップカウル(カウリング本体)
6b ボトムカウル(カウリング本体)
6a-1 前方側上部(上部)
6a-2 中央側段差側面部(上部)
6a-3 後方側段差床面部(上部)
7 カバー
8 開閉ノブ(カバー)
9 カバー本体(カバー)
9c-1 右側吸気取入口(吸気取入口)
9c-2 左側吸気取入口(吸気取入口)
12 スロットルボディ
13,513 吸気ダクト
13a 吸気開口
20 吸気通路
21 第1の水分離部(吸気通路)
21a 吸気用円弧状通路(取入口間連通路)
22 第2の水分離部(吸気通路)
22a 仕切り壁
22b 中空環状体
23,523・・・・・第3の水分離部(吸気通路)
24 撥水フィルタ(フィルタ)
26a 前側壁
26a-1 側壁部
26a-2 中央壁部
26c 通路前側壁側ガイド壁(ガイド壁)
26d 通路略中央ガイド壁(ガイド壁)
26b 底壁
26f 直線状凸部
27a-1 開閉ノブ後側壁(後側壁)
27a-2 カバー本体後側壁(後側壁)
27d-1 開閉ノブ後端壁
27d-2 カバー本体後端壁
28 連通口
33 接続部材
506a-3 底面壁部
A〜C 隙間

Claims (17)

  1. カウリングの上部に吸気取入口を形成し、該吸気取入口に連通する水分離部を形成し、該水分離部とエンジン室とを吸気ダクトにより連通させた船外機であって、
    前記吸気取入口は、前記カウリング上部の右側面部に形成された右側吸気取入口と、前記カウリング上部の左側面部に形成された左側吸気取入口とを有し、
    前記水分離部は、前記右側吸気取入口と前記左側吸気取入口との間が連通された取入口間連通路を有する第1の水分離部と、該第1の水分離部が連通口を通じて連通する第2の水分離部とを有し、
    該第2の水分離部が前記エンジン室へ連通することを特徴とする船外機。
  2. 前記取入口間連通路は、前記船外機の後方へ向かって凸状かつ円弧状に湾曲した吸気用円弧状通路であることを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 前記取入口間連通路の底壁は、略中央部を頂点として前記各吸気取入口側に向けてテーパ状に下降して形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の船外機。
  4. 前記連通口は、前記取入口間連通路の前側壁の略中央に形成され、前記取入口間連通路の底壁より高い位置に開口することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の船外機。
  5. 前記取入口間連通路の前側壁の略中央は、前記船外機の前方に向かって突出していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の船外機。
  6. 前記取入口間連通路内に、水を該通路に沿って流すガイド壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の船外機。
  7. 前記第1の水分離部の前方には、該第1の水分離部と連通する前記第2の水分離部が設けられ、該第2の水分離部の下方には、該第2の水分離部と連通する第3の水分離部が設けられ、該第3の水分離部と連通して前記エンジン室が設けられ、前記第2の水分離部と前記第3の水分離部との間に設けられた仕切り壁には、上方に突出する中空環状体が形成され、前記第2の水分離部内の空気が、前記中空環状体の上端開口から前記第3の水分離部へと吸入されるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の船外機。
  8. 前記仕切り壁は、前記第2の水分離部から前記第1の水分離部に向けて下降して傾斜するように設けられたことを特徴とする請求項7に記載の船外機。
  9. 前記カウリングは、カウリング本体と、前記吸気取入口が形成されて前記カウリング本体の上部に開閉可能に取付けられたカバーとからなり、該カバーが閉状態で、前記第1の水分離部及び前記第2の水分離部が形成されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載の船外機。
  10. 前記カバーが閉状態で、前記カバーと前記カウリング本体との間には、浸入した水を外部に排出する隙間が形成されることを特徴とする請求項9に記載の船外機。
  11. 前記第2の水分離部の下方には、該第2の水分離部と連通する第3の水分離部が設けられ、該第3の水分離部が前記エンジン室へと連通し、前記第1の水分離部、前記第2の水分離部、又は、前記第3の水分離部の何れかに、水と空気とを分離するフィルタが設けられたことを特徴とする請求項1乃至6、請求項8乃至10の何れか一つに記載の船外機。
  12. 前記フィルタは、撥水性を有するフィルタであることを特徴とする請求項11に記載の船外機。
  13. 前記カウリングは、カウリング本体と、前記吸気取入口が形成されて前記カウリング本体の上部に開閉可能に取付けられたカバーとからなり、該カバーが開状態で、前記フィルタが取出し可能になるように構成されたことを特徴とする請求項11又は12に記載の船外機。
  14. 前記吸気ダクト内における前記吸気開口の近傍には、吸気圧センサが配設され、前記吸気圧センサの出力値に基づいて、操船者に前記フィルタの交換を促す交換時期伝達手段が備えられたことを特徴とする請求項11乃至13の何れか一つに記載の船外機。
  15. 前記吸気ダクトの一端が前記カウリングの前記上部に着脱自在に取付けられ、前記吸気ダクトの他端が前記スロットル部に着脱自在に取付けられた船外機であって、前記スロットル部に取付けられ、弾性を有してラッパ状に開口した接続部材に、前記吸気ダクトの前記他端が嵌合されたことを特徴とする請求項1乃至14の何れか一つに記載の船外機。
  16. 前記取入口間連通路の底壁には、該底壁の長手方向と直交する方向に、浸入した水の勢いを抑制する直線状凸部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一つに記載の船外機。
  17. 前記第3の水分離部の底面壁部には、前記吸気ダクトの上部が突出するように取付けられ、前記第3の水分離部と前記吸気ダクトとが連通することを特徴とする請求項7、8、11の何れか一つに記載の船外機。
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