JP5759817B2 - 船外機 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンカバー内にエンジンが設けられ、エンジンの補機類を駆動する駆動ベルトが設けられ、駆動ベルトの上方がベルトカバーで覆われた船外機に関する。
船外機のなかには、エンジンの上方を覆うカバーに吸気ダクトを備え、吸気ダクトの入口が吸気室に開口され、吸気ダクトの出口が空気取入管に開口されたものがある。
吸気室はエンジンカバーの吸気口を経てエンジンカバーの外部に連通されている。
空気取入管はスロットルボディ(スロットルバルブ)に連通されている。
この船外機によれば、エンジンカバーの吸気口から吸気室に空気を吸い込み、吸気室に吸い込んだ空気を入口から吸気ダクトに吸い込むことができる。
吸気ダクトに吸い込んだ空気を、吸気ダクトの出口を経て空気取入管に吸い込み、空気取入管に吸い込まれた空気をスロットルボディに吸い込むことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3608637号公報
ところで、特許文献1の船外機によれば、船外機が船体に取り付けられた状態において、エンジンカバーの吸気口が横側を向いて設けられている。
よって、エンジンの駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生した際に、発生した吸気音は、吸気ダクトを経てエンジンカバーの吸気口から横向きに伝えられる。
このように、吸気音を横向きに伝えられることで吸気音が船体側に伝わり難くすることができる。
しかし、吸気音を横向きに伝える方法では吸気音を充分に低減させることが難しい。
本発明は、吸気音を充分に低減することができる船外機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンがエンジンカバーで覆われ、前記エンジンのスロットルボディに空気を案内可能な吸気通路を備え、前記エンジンの補機類を駆動する駆動ベルトが設けられ、前記駆動ベルトの上方がベルトカバーで覆われた船外機であって、前記吸気通路は一対の吸気通路部を備え、前記一対の吸気通路部の一方において途中に一方の干渉型消音部が設けられ、前記一対の吸気通路部の他方において途中に他方の干渉型消音部が設けられ、前記一方の干渉型消音部および前記他方の干渉型消音部の下流側で、かつ、前記スロットルボディの上流側に、サイレンサ室を備えたサイレンサが設けられ、前記サイレンサは、前記ベルトカバーに設けられ、前記サイレンサ室の下半部を形成する本体部と、前記エンジンカバーに設けられるとともに前記本体部に着脱自在に設けられ、前記サイレンサ室の上半部を形成するカバー部と、を備えたことを特徴とする。
ここで、エンジンカバーおよびベルトカバー間にサイレンサを設けた場合、サイレンサがエンジンカバーやベルトカバーに干渉することが考えられる。
このため、エンジンカバーおよびサイレンサ間や、ベルトカバーおよびサイレンサ間に、サイレンサの干渉を防止するための空隙を設ける必要がある。
そこで、請求項1において、サイレンサの本体部をベルトカバーに設け、サイレンサのカバー部をエンジンカバーに設けるようにした。
これにより、エンジンカバーおよびサイレンサ間や、ベルトカバーおよびサイレンサ間から干渉防止用の空隙を除去できる。
請求項2は、前記本体部および前記カバー部間にシール材が設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、サイレンサの本体部をベルトカバーに設け、サイレンサのカバー部をエンジンカバーに設けることで、エンジンカバーおよびサイレンサ間や、ベルトカバーおよびサイレンサ間から干渉防止用の空隙を除去できる。
よって、干渉防止用の空隙をサイレンサの容量増加の空間として用いることができる。
これにより、エンジンカバーを大きくすることなくサイレンサの容量増加が可能になり、吸気通路の吸気音を充分に低減することができる。
さらに、サイレンサのカバー部を本体部に上方から着脱自在に設けた。
よって、本体部からカバー部を取り外すことによりサイレンサ室を開放することができる。
これにより、サイレンサ室に侵入した塵埃を手間をかけないで簡単に取り除くことができる。
また、吸気通路に一対の吸気通路部を備え、一方の吸気通路部の途中に一方の干渉型消音部を設け、他方の吸気通路部の途中に他方の干渉型消音部を設けた。さらに、一方の干渉型消音部および他方の干渉型消音部の下流側で、かつ、スロットルボディの上流側にサイレンサを設けた。
よって、一方の吸気通路部の吸気音を一方の干渉型消音部およびサイレンサで低減でき、他方の吸気通路部の吸気音を他方の干渉型消音部およびサイレンサで低減できる。これにより、エンジンの駆動時に発生する吸気音を充分に低減することができる。
請求項2に係る発明では、本体部およびカバー部間にシール材を設けた。
これにより、本体部およびカバー部間の密封性を確保してサイレンサで吸気通路の吸気音を充分に低減することができる。
本発明に係る船外機を示す側面図である。 本発明に係る船外機のエンジンカバーを示す斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 図3の4部拡大図である。 図3の船外機を分解した状態を示す断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図4の排気ファン室および排気ファンを示す斜視図である。 本発明に係る船外機の吸気手段(エアガイドおよびリヤダクト)を示す斜視図である。 図8に示す吸気手段を分解した状態を示す分解斜視図である。 図1の10−10線断面図である。 (a)は図10の11a−11a線断面図、(b)は図11(a)の11b部拡大図である。 図10の12−12線断面図である。 図9のリヤダクトを示す斜視図である。 図1の14−14線断面図である。 図13の15矢視図である。 図2の16−16線断面図である。 図3のサイレンサを分解した状態を示す断面図である。 図1の18−18線断面図である。 本発明に係る排気手段でエンジンカバー内の空気を外部に排出する例を説明する図である。 本発明に係る吸気手段の排水溝でエンジンカバーの外部に水を排水する例を説明する図である。 図20の排水溝に導かれた水の舞上がりを防ぐ例を説明する図である。 本発明に係る排水/干渉型消音手段の分離リブで空気から水を分離する例を説明する図である。 本発明に係るスロットルボディに空気を導く例を説明する図である。 本発明に係るサイレンサおよび排水/干渉型消音手段(一方の干渉型消音部)で吸気音を低減する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る船外機10について説明する。
図1に示すように、船外機10は、船外機本体12と、船外機本体12に設けられて船体14(具体的には、船尾15)に着脱可能な取付手段16とを備えている。
取付手段16は、船外機本体12を左右方向(水平方向)に揺動可能なスイベル軸17と、船外機本体12を上下方向に揺動可能なチルト軸18とを備えている。
船外機本体12は、取付手段16に設けられたマウントケース21と、マウントケース21の上部に搭載されたエンジン23と、エンジン23を覆うエンジンカバー24と、エンジン23のクランク軸27に同軸上に連結された駆動軸28と、駆動軸28を介してエンジン23(クランク軸27)の回転が伝達されるギヤ機構29と、ギヤ機構29の回転がプロペラ軸31を介して伝達されるプロペラ32とを備えている。
さらに、船外機本体12は、エンジンカバー24内の空気を外部35に排出する排気手段(換気手段)51と、エンジンカバー24の外部35からエンジン23に空気を案内する吸気手段52とを備えている。
駆動軸28は、マウントケース21の下側に設けられたエクステンションケース33で覆われている。
ギヤ機構29およびプロペラ軸31は、エクステンションケース33の下側に設けられたギヤケース34で覆われている。
エンジン23は、エンジン本体を構成するシリンダブロック36、ヘッドカバー37、クランク軸27、シリンダ38およびピストン39などを備え、さらに、エンジン23の補機類41を備えている。
この船外機10によれば、エンジン23を駆動することで、エンジン23の回転が駆動軸28、ギヤ機構29、プロペラ軸31を経てプロペラ32に伝達され、プロペラ32が回転して船体14が滑走する。
図2に示すように、エンジンカバー24は、上部24aに排気用の開口部(以下、「排気開口部」という)25が設けられ、両側部24bに吸気用の開口部(以下、「吸気開口部」という)26が設けられている。
両側部の吸気開口部26のうち、他方の吸気開口部(奥側の吸気開口部)26は図10に示す。
排気開口部25および吸気開口部26については後で詳しく説明する。
図3に示すように、エンジン23の補機類41は、エンジン23の燃焼室に連通されたスロットルボディ42と、スロットルボディ42の反対側に設けられた発電器43と、発電器43およびスロットルボディ42間に設けられた排気ファン54とを備えている。
図4に示すように、発電器43の従動プーリ47および駆動プーリ48に駆動ベルト49が回巻されている。駆動プーリ48はクランク軸27の上端部27aに設けられている。
よって、クランク軸27が回転することにより駆動プーリ48が回転する。駆動プーリ48の回転が駆動ベルト49を介して従動プーリ47に伝えられる。従動プーリ47が回転することにより発電器43が駆動する。
図4、図5に示すように、排気手段51は、駆動プーリ48の上部に同軸上に設けられた排気ファン54と、駆動ベルト49の上方を覆うベルトカバー55と、ベルトカバー55の上方に設けられたファンカバー56と、エンジンカバー24内の空気を外部に案内する排気通路59とを備えている。
排気ファン54は、駆動プーリ48の上部に同軸上に設けられている。
よって、駆動プーリ48が回転することにより排気ファン54が回転する。
排気ファン54は、エンジンカバー24内の空気をエンジンカバー24の外部35に排出するためのファンである。
ベルトカバー55は、駆動ベルト49の上方を覆うとともに、発電器43の一部の上方を覆うように設けられ、かつ後端部55aがスロットルボディ42側に設けられている。
ベルトカバー55がエンジンカバー24内に設けられることで、エンジンカバー24内がエンジンルーム61と吸/排気室62とに仕切られている。
エンジンルーム61は、ベルトカバー55の下方に形成され、エンジン23を収納する空間である。
吸/排気室62は、ベルトカバー55の上方に形成され、排気通路59や吸気通路73を収納する空間である。
エンジンルーム61および吸/排気室62は空間(図示せず)を介して互いに連通されている。
ベルトカバー55の上側にファンカバー56が設けられている。
ファンカバー56は、ベルトカバー55の上側に設けられた第1ファンカバー57と、第1ファンカバー57の上側に設けられた第2ファンカバー58とを備えている。
ベルトカバー55の上側に第1ファンカバー57が設けられ、第1ファンカバー57の前部上側に第2ファンカバー58が設けられることで、ベルトカバー55および第1、第2のファンカバー57,58で排気ファン室64が形成されている。
ベルトカバー55およびファンカバー56は、エンジン23の上方に設けられているのでエンジン23から独立して設けられている。
よって、ベルトカバー55およびファンカバー56は、エンジン23の外形に影響を受けることなく形状を任意に決めることが可能になる。
これにより、ベルトカバー55およびファンカバー56の形状を任意に選択できるので排気ファン室64から隙間や凹凸部を除去できる。
このように、排気ファン室64から隙間や凹凸部を除去することで、排気ファン室64を排気ファン54のファン性能を発揮させる形状に合わせて形成できる。
よって、吸/排気室62の空気を排気ファン室64に効率よく吸い込み、排気ファン室64に吸い込んだ空気を排気ファン室64の外部に効率よく排出できる。さらに、排気ファン室64の外部に排出した空気をエンジンカバー24の外部35に効率よく排出できる。
さらに、排気ファン室64をベルトカバー55の上方に備え、ベルトカバー55の下方に駆動ベルト49や駆動プーリ48を備えた。
よって、排気ファン室64をベルトカバー55で駆動ベルト49や駆動プーリ48から仕切ることができる。
排気ファン室64を駆動ベルト49や駆動プーリ48から仕切ることで、排気ファン室64に吸い込んだ空気の流れを駆動ベルト49や駆動プーリ48の回転で乱さないようにできる。
これにより、吸/排気室62の空気をエンジンカバー24の外部に一層効率よく排出することができる。
また、第2ファンカバー58は、第1ファンカバー57に対してH1寸法だけ高い位置に設けられている。
よって、ファンカバー56は、第1ファンカバー57および第2ファンカバー58で段差H1が設けられている。
排気ファン室64は、エンジンルーム61や吸/排気室62から仕切られている。
図6に示すように、排気ファン室64に排気ファン54が回転自在に収納されている。
排気ファン室64で排気ファン54が回転することにより、排気ファン室64の空気が矢印の如く排気口66に導かれる。
図4、図7に示すように、第1、第2のファンカバー57,58に、吸/排気室62を排気ファン室64に連通する吸気口65が形成されている。
吸気口65は、第1ファンカバー57の略中央57aに形成された第1吸気口65aと、第2ファンカバー58の前部58aに形成された第2吸気口65bを有する。
第1、第2の吸気口65a,65bは排気ファン54の上方に設けられている。
このように、第1ファンカバー57および第2ファンカバー58に段差H1が設けられ、第1、第2のファンカバー57,58に第1、第2の吸気口65a,65bが設けられている。
よって、排気ファン室64が矢印で示すようにスクロール形状(渦巻形状)に形成されている。
排気ファン室64をスクロール形状とすることで、排気ファン室64に第1、第2の吸気口65a,65bから空気を円滑に吸い込むことができる。
第1ファンカバー57の前部57bに、排気ファン室64を排気通路59に連通する排気口66が形成されている。
排気通路59は、エンジンカバー24の上部24aおよびエアガイド71の前半部71aでエンジンカバー24の上部24aに沿って設けられている。
この排気通路59は、排気開口部25を経てエンジンカバー24の外部35に連通されている。排気開口部25は、前述したようにエンジンカバー24の上部24aに形成されている。
すなわち、排気ファン室64は、排気口66、排気通路59および排気開口部25を経てエンジンカバー24の外部35に連通されている。
よって、排気ファン54を回転することにより、吸/排気室62の空気が吸気口65を経て排気ファン室64に吸い込まれる。
さらに、排気ファン室64に吸い込んだ空気が、排気口66を経て排気ファン室64の外部(すなわち、排気通路59)に導かれる。
排気通路59に導かれた空気が、排気通路59を経て排気開口部25からエンジンカバー24の外部35に排出される。
前述したように、吸/排気室62は、空間(図示せず)を介してエンジンルーム61に連通されている。
よって、排気ファン54を回転することにより、吸/排気室62の空気や、エンジンルーム61の空気をエンジンカバー24の外部35に確実に排出することができる。
さらに、ファンカバー56に段差H1を設けることで排気ファン室64がスクロール形状に形成されている。
排気ファン室64をスクロール形状とすることで、吸/排気室62の空気を排気ファン室64に第1、第2の吸気口65a,65bから一層円滑に吸い込むことができる。
よって、吸/排気室62の空気をエンジンカバー24の外部35に一層円滑に排出できる。
これにより、吸/排気室62やエンジンルーム61内の空気を吸/排気室62を経てエンジンカバー24の外部35に効率よく排出できる。
したがって、吸/排気室62やエンジンルーム61内の空気(空気温度)を適温に保つことができる。
ところで、船外機は、一般に、エンジン本体の上側にスロットルボディ42や発電器43などの補機類41が設けられている。
また、エンジン23で過熱された空気は、エンジンカバー24の上部に溜まる。
よって、吸気口65および排気口66をエンジンカバー24の上部に備えることで、熱間再始動時に、エンジンカバー24の上部空間(すなわち、吸/排気室62)に溜まった空気(過熱された空気)を迅速に排出(除去)することができる。
これにより、エンジン23の上方で、かつ、ベルトカバー55の下方に設けられた補機類41の冷却効率を高めることができる。
ここで、熱間再始動とは、エンジン23を停止した後、エンジン23が冷却される前にエンジン23を再始動することをいう。
加えて、排気ファン54の上方に排気口66を備えることで、排気口66から上向きに空気を排出することができる。
さらに、エンジンカバー24の上部24aに排気通路59を設けることで、排気通路59を排気口66の上方に設けることができる。
よって、排気口66から上向きに排出された空気を排気通路59に円滑に導くことができる。
これにより、エンジンカバー24の上部24aの排気開口部25からエンジンカバー24の外部35に一層円滑に排出することができる。
図8、図9に示すように、吸気手段52は、エンジンカバー24の外部からスロットルボディ42に空気を案内する吸気通路73と、吸気通路73の途中に設けられた排水/干渉型消音手段(干渉型消音器)75と、排水/干渉型消音手段75の下流側で、かつスロットルボディ42の上流側に設けられたサイレンサ77とを備えている。
吸気通路73は、エンジンカバー24の両側の吸気開口部26からエンジンカバー24内に吸い込んだ空気をスロットルボディ42に導入可能な通路である。
吸気通路73は、エンジンカバー24、エアガイド71およびリヤダクト72などで形成された通路である。
この吸気通路73は、一対の吸気通路部73A,73B(一方の吸気通路部73Aおよび他方の吸気通路部73B)の二系統の通路部を備えている。
一対の吸気通路部73A,73Bを図9に矢印で示す。
一方の吸気通路部73Aは、エンジンカバー24の両側部に設けられた吸気開口部26のうち、一方の吸気開口部26からスロットルボディまで空気を案内する通路部である。
一方の吸気通路部73Aは、一方の吸気通路部73Aの途中に設けられた一方の干渉型消音部75A(図16参照)と、一方の干渉型消音部75Aの下流側で、かつスロットルボディ42の上流側に設けられたサイレンサ77とを備えている、
他方の吸気通路部73Bは、エンジンカバー24の両側部に設けられた吸気開口部26のうち、他方の吸気開口部26からスロットルボディ42まで空気を案内する通路部である。
他方の吸気通路部73Bは、他方の吸気通路部73Bの途中に設けられた他方の干渉型消音部75B(図16参照)と、他方の干渉型消音部75Bの下流側で、かつスロットルボディ42の上流側に設けられたサイレンサ77とを備えている、
サイレンサ77は、一方の吸気通路部73Aおよび他方の吸気通路部73Bの両方に用いられている(兼用されている)。
よって、一方の吸気通路部73Aの吸気音を一方の干渉型消音部75A(図16参照)およびサイレンサ77で低減することができる。
さらに、他方の吸気通路部73Bの吸気音を他方の干渉型消音部75B(図16参照)およびサイレンサ77で低減できる。
これにより、エンジン23の駆動時に発生する吸気音を充分に低減することができる。
なお、排水/干渉型消音手段75(一方の干渉型消音部75A、他方の干渉型消音部75B)、およびサイレンサ77については後で詳しく説明する。
図3、図5に示すように、エアガイド71は、ファンカバー56およびリヤダクト72の上側に配置されるとともに、エンジンカバー24の上部24aの裏面側に設けられている。
エアガイド71は、ファンカバー56およびリヤダクト72を覆うガイド底部81と、ガイド底部81の前端部に設けられた通路入口82と、通路入口82の後方に設けられた排気通路59の側壁83(図9も参照)と、排気通路59内に設けられた第1、第2の案内板84,85とを備えている。
通路入口82は、排気通路59の入口を形成する部位である。
排気通路59の側壁83でエンジンカバー24の上部24aおよびガイド底部81間の空間を覆うことにより、エンジンカバー24およびエアガイド71の前半部71a間に排気通路59が形成されている。
また、排気通路59に第1、第2の案内板84,85を設けることで、排気ファン室64から排気通路59内に導かれた空気を各案内板84,85で排気開口部25に向けて円滑に案内できる。
さらに、エアガイド71は、図10に示すように、ガイド底部81の後端部に設けられた吸気ガイド部87と、吸気ガイド部87の外周から前方に延びるように設けられた排水溝91と、排水溝91の外側に設けられた複数のガイドプレート95とを備えている。
複数のガイドプレート95は、両側の吸気開口部26に対応する部位に設けられ、吸気開口部26から吸い込まれた空気から水を分離する部位である。
ところで、吸気開口部26からエンジンカバー24内に空気を吸い込む際に、吸気開口部26の周囲に溜まった水滴や水しぶきを空気とともにエンジンカバー24内に吸い込むことが考えられる。
よって、吸気開口部26から空気とともに吸い込まれた水を複数のガイドプレート95に当てて空気から分離することができる。
ここで、複数のガイドプレート95で空気の吸気抵抗が増さないように吸気開口部26の開口が決められている。
なお、吸気開口部26からエンジンカバー24内に導かれた空気は、ガイド底部81に沿って略水平に吸気ガイド部87まで導かれる。
図3、図10に示すように、吸気ガイド部87は、吸気通路73の途中に設けられている。
この吸気ガイド部87は、ガイド底部81の後端部に縦方向に向けて設けられ、上端部87aに吸気口87bが設けられた筒状の通路である。
ガイド底部81の後端部は、吸気開口部26から吸い込まれた空気が略水平方向に矢印(図10参照)の如く流れる部位である。
また、吸気ガイド部87の吸気口87bは、ガイド底部81の上方に配置されている。
この吸気ガイド部87でガイド底部81の上方空間がガイド底部81の下方空間に連通されている。
よって、吸気開口部26から吸い込まれた空気を、吸気ガイド部87の吸気口87bから吸気ガイド部87内に吸い込むことで、空気を下向き(縦方向)に矢印(図3参照)の如く案内できる。
また、吸気ガイド部87をガイド底部81の後端部に縦方向に向けて設けることで、吸気開口部26から吸い込まれた空気の流れ方向を吸気ガイド部87で変えることができる。
この際、空気に含まれている水を吸気ガイド部87に当てて空気から水を分離することができる。
ここで、吸気ガイド部87で空気の吸気抵抗が増さないように吸気ガイド部87の形状が決められている。
すなわち、吸気ガイド部87は、吸気開口部26からエンジンカバー24内に吸い込まれた空気から水を分離可能に形成されている。
吸気ガイド部87で分離された水は、後排水溝部92(後述する)や、ガイド底部81に導かれる。
ガイド底部81は、後端81aから前端81bに向けて傾斜角θ1(図12参照)の下り勾配に形成されている。
さらに、ガイド底部81は、幅方向中央81cから両側に向けて傾斜角θ2(図11参照)下り勾配に形成されている。
すなわち、ガイド底部81は、吸気開口部26および吸気ガイド部87間において、吸気ガイド部87から吸気開口部26に向けて下り勾配となるように傾斜状に形成されている。
ガイド底部81に排水溝91が設けられている。
排水溝91は、吸気ガイド部87の後部に設けられた後排水溝部92と、吸気ガイド部87の両側部を経て前方に延出された両側の側方排水溝部93とを有する。
この排水溝91は、吸気ガイド部87で空気から分離された水を吸気開口部26からエンジンカバー24の外部35に排水可能に形成されている。
後排水溝部92は、吸気ガイド部87の後部に設けられ、ガイド底部81と同様に、幅方向中央92aから両側に向けて傾斜角θ2(図11参照)下り勾配に形成されている。
よって、吸気ガイド部87で空気から分離された水を後排水溝部92の両外端部92bに矢印の如く案内することができる。
両側の側方排水溝部93は、後排水溝部92の両外端部92bから吸気開口部26の前後方向略中央まで前方に向けて延出されている。
すなわち、側方排水溝部93は、後端部93aが後排水溝部92の外端部92bに連通され、前端部93bが吸気開口部26の前後方向略中央に配置されている。
よって、吸気ガイド部87で分離されて後排水溝部92に導かれた水を、側方排水溝部93の後端部93aから側方排水溝部93に案内することができる。
また、側方排水溝部93は、幅方向中央81cより外側に設けられている。
さらに、ガイド底部81は、幅方向中央81cから両側に向けて傾斜角θ2(図11参照)下り勾配に形成されている。
よって、吸気ガイド部87で分離されてガイド底部81に導かれた水を、側方排水溝部93の後端部93aから側方排水溝部93に案内することができる。
図10、図12に示すように、側方排水溝部93は、後排水溝部92の外端部92bから前方に向けて延出されることで、ガイド底部81と同様に、吸気ガイド部87から吸気開口部26に向けて傾斜角θ1(図12参照)の下り勾配に形成されている。
よって、側方排水溝部93内の水を後端部93aから前端部93bに向けて案内することができる。
前述したように、側方排水溝部93の前端部93bは吸気開口部26の前後方向略中央に配置されている。
よって、後排水溝部92やガイド底部81から側方排水溝部93に導かれた水を、側方排水溝部93を経て吸気開口部26に向けて良好に案内することができる。
これにより、吸気ガイド部87で分離された水を吸気開口部26からエンジンカバー24の外部35に確実に排水できる。
側方排水溝部93は、図11に示すように、吸気開口部26寄りに設けられた外溝壁97と、吸気開口部26から離れて設けられた内溝壁98と、内溝壁98および外溝壁97の下端部を連結する溝底部99と有する。
この側方排水溝部93は、内溝壁98、外溝壁97および溝底部99で断面略コ字状に形成されている。
溝底部99は、ガイド底部81と同様に、ガイド底部81の幅方向外側(すなわち、複数のガイドプレート95)に向けて傾斜角θ2の傾斜角で形成されている。
また、側方排水溝部93は、外溝壁97の高さ寸法H2が内溝壁98の高さ寸法H3より大きく形成されている。
よって、外溝壁97は、内溝壁98に対して高さ寸法H4(H2−H3)だけ高く形成されている。
外溝壁97を内溝壁98に対して高さ寸法H4だけ高くした理由については後で詳しく説明する。
図12に示すように、側方排水溝部93は、吸気ガイド部87から前端部93bに向けて溝深さ寸法が徐々に小さくなるように形成されている。
側方排水溝部93の溝深さ寸法を徐々に小さくすることで、外溝壁97の高さ寸法H2(図11(b)参照)が、吸気ガイド部87から前端部93bに向けて徐々に小さくなるように形成されている。
このように、側方排水溝部93を吸気ガイド部87から吸気開口部26に向けて傾斜角θ1の下り勾配に形成し、さらに、吸気ガイド部87から前端部93bに向けて外溝壁97の高さ寸法H2(図11(b)参照))を徐々に小さくなるように形成した。
よって、側方排水溝部93内の水を、後端部93aから前端部93bに向けて確実に案内することができる。
前端部93bまで案内された水は、図10に示す前端部93bから複数のガイドプレート95および吸気開口部26を経てエンジンカバー24の外部35に矢印の如く排水される。
これにより、吸気開口部26から空気とともに吸い込んだ水を空気から確実に分離することができる。
ここで、外溝壁97を内溝壁98に対して高さ寸法H4(図11(b)参照)だけ高く形成した理由を以下に説明する。
すなわち、図10、図11(a)に示すように、吸気開口部26から吸気ガイド部87に向けて吸い込まれた空気は、側方排水溝部93に交差するように側方排水溝部93の上方を矢印の如く流れる。
このため、側方排水溝部93の上方を流れる空気で側方排水溝部93内の水を側方排水溝部93の外側に舞い上げてしまうことが考えられる。
そこで、図11(b)に示すように、外溝壁97を内溝壁98に対して高さ寸法H4だけ高く形成した。
よって、側方排水溝部93の上方を矢印の如く流れる空気から側方排水溝部93内の水101を大きく離すことができる。
これにより、側方排水溝部93の上方を流れる空気で、側方排水溝部93内の水101を側方排水溝部93の外側に舞い上げることを防止できる。
したがって、側方排水溝部93内の水101を吸気開口部26(すなわち、前端部93b)に向けて良好に案内して吸気開口部26からエンジンカバー24の外部35に確実に排水できる。
図9に示すように、エアガイド71の後半部71bの下方にリヤダクト72が設けられている。
リヤダクト72は、吸気ガイド部87の下流側で、かつ、エンジンカバー24の後壁24c(図8参照)側に設けられている。
図13、図14に示すように、このリヤダクト72は、エアガイド71の吸気ガイド部87を載置可能な載置部104と、載置部104の後端部104aから下方に垂下された縦ダクト部(ダクト)105と、縦ダクト部105の両側部から前方に向けて延出されたサイドガイド部107とを備えている。
載置部104は、スロットルボディ42の上方を覆う部位である。
この載置部104は、後半部104bから上方に突出された嵌合壁部111と、前縁104cから上下方向に突出された後仕切壁113(図3、図4参照)とを有する。
嵌合壁部111は、後端部に案内口112が開口され、エアガイド71の吸気ガイド部87が嵌合可能に形成されている。
嵌合壁部111に吸気ガイド部87が嵌合された状態において、吸気ガイド部87が案内口112を経て縦ダクト部105に連通されている。
よって、吸気ガイド部87に導かれた空気を、案内口112を経て縦ダクト部105に沿って下方に導くことができる。
図13、図15に示すように、縦ダクト部105は、縦ダクト部105を縦方向に二分割可能な中央仕切部106と、中央仕切部106で二分割された一対の区分ダクト部(ダクト部)115とを備えた縦型のダクトである。
図16に示すように、縦ダクト部105は、エンジンカバー24の後壁24cで覆われている。
縦ダクト部105がエンジンカバー24の後壁24cで覆われることで、縦ダクト部105およびエンジンカバー24の後壁24cで排水/干渉型消音手段75が形成されている。
図13、図15に示すように、中央仕切部106は、載置部104の後端部104aから矩形開口部109まで下方に延出された上中央仕切部106aと、矩形開口部109から縦ダクト部105の下端部105aまで延出された下中央仕切部106bとを有する。
縦ダクト部105に中央仕切部106が設けられることで、縦ダクト部105が中央仕切部106で両側に区画されている。
縦ダクト部105が中央仕切部106で両側に区画されて二分割構造とすることで、縦ダクト部105は一対の区分ダクト部115を有する。
これにより、吸気ガイド部87内の空気を案内口112を経て縦ダクト部105に下向きに案内する際に、吸気ガイド部87内の空気が中央仕切部106で一対の区分ダクト部115に分流される。
区分ダクト部115は、縦型のダクトで、載置部104の後端部104aから下方に向けて垂下された上ダクト部116と、縦上ダクト部116の下端部116aから下方に向けて垂下された下ダクト部117とを備えている。
上ダクト部116は、中央仕切部106の側部に下り段差部121が設けられ、下り段差部121にガイドリブ122が設けられている。
下り段差部121は、中央仕切部106からガイドリブ122に向けて下り勾配に形成されている。
よって、縦上ダクト部116に下向きに案内された空気は下り段差部121でガイドリブ122に向けて横向きに矢印の如く案内される。
ガイドリブ122は、上ダクト部116の側部近傍に鉛直状に設けられ、縦上ダクト部116から後方に向けて張り出されている。
このガイドリブ122は、上ダクト部116に導かれた空気を分離リブ123に向けて矢印(図14参照)の如く案内可能なリブである。
ここで、図2、図14に示すように、エンジンカバー24の後壁24cうち上ダクト部116に対向する部位24dに分離リブ123が設けられている。
分離リブ123は、ガイドリブ122の外側に設けられ、上ダクト部116に向けて張り出されている。
この分離リブ123は、ガイドリブ122に対して略平行に鉛直状に設けられている。
縦上ダクト部116の両側部近傍に分離リブ123を設けることにより、縦上ダクト部116で横向きに案内された空気の流れを分離リブ123で妨げることができる。
空気の流れを分離リブ123で妨げることで、空気中の水を分離リブ123に当てて空気から水を分離させることができる。
さらに、分離リブ123で分離させた水を分離リブ123に沿わせて下方に向けて滴下させることができる。
これにより、空気に含まれている水を分離リブ123で空気から確実に分離することができる。
加えて、図8、図9に示すように、吸気通路73として、一方の吸気通路部73Aおよび他方の吸気通路部73Bの二系統を備えた。さらに、一方の吸気通路部73Aに一方の区分ダクト部115を設け、他方の吸気通路部73Bに他方の区分ダクト部115を設けた。
さらに、エンジンカバー24のうち、一方の区分ダクト部115に対向する部位や他方の区分ダクト部115に対向する部位にそれぞれ分離リブ123を設けた。
よって、一方の吸気通路部73Aに案内された空気の流れを分離リブ123で妨げて、一方の吸気通路部72Aに流入した水を分離リブ123で空気から分離することができる。
同様に、他方の吸気通路部73Bに案内された空気の流れを分離リブ123で妨げて、他方の吸気通路部に流入した水を分離リブ123で空気から分離することができる。
これにより、空気とともに吸い込んだ水を分離リブ123で空気から確実に分離することができる。
図14に示すように、分離リブ123の上流側にはガイドリブ122が設けられている。
よって、上ダクト部116に導かれた空気をガイドリブ122で分離リブ123に向けて矢印の如く良好に案内でき、空気とともに導かれた水を分離リブ123に好適に当てることができる。
これにより、空気とともに吸い込んだ水を分離リブ123で空気から確実に分離することができる。
ここで、複数の分離リブ123およびガイドリブ122で空気の吸気抵抗が増さないように分離リブ123およびガイドリブ122の形状が決められている。
図13、図15に示すように、下ダクト部117は、幅方向中央から後方に膨出した中央膨出部126が設けられ、中央膨出部126の外側で、かつ底部127の上方に上り段差128が設けられ、底部127の外端部(上り段差128の下側)に排水口129が設けられている。
底部127は中央仕切部106から外側に向けて傾斜角θ3の下り勾配に形成されている。
すなわち、底部127の最下部に排水口129が設けられている。
この底部127に、分離リブ123(図14も参照)で空気から分離された水が滴下される。
よって、底部127に滴下された水は、底部127に沿って排水口129まで案内され、排水口129から下ダクト部117の外部に排水される。
ここで、上ダクト部116に案内された下向きの空気を下り段差部121で横向きに矢印の如く変える際に、一部の空気が下ダクト部117に向けて下向きに矢印の如く導かれる。
下向きに導かれた空気は上り段差128に沿って矢印の如く上昇する。
サイドガイド部107は、上ダクト部116の外側下端部116bからサイレンサ77の外側部77aまで前方に向けて延出され、前端部107bから上方に張り出されたサイド仕切壁119を有する。
一方のサイドガイド部107は一方の吸気通路部73Aの一部を形成する部位である。
他方のサイドガイド部107は他方の吸気通路部73Bの一部を形成する部位である。
以下、一方のサイドガイド部107について説明して他方のサイドガイド部107の説明を省略する。
サイドガイド部107は、後端部107aが下り段差部121に連通され、前端部107bがサイレンサ77の入口136に連通されている。
サイド仕切壁119は後仕切壁113に対して所定間隔をおいて設けられている。
さらに、サイド仕切壁119の上端および後仕切壁113の上端はガイド底部81(図4参照)の裏面に当接されている。
よって、サイド仕切壁119および後仕切壁113間にサイレンサ77の入口136が形成されている。
この入口136にサイドガイド部107の前端部107bが連通されている。
よって、上ダクト部116の分離リブ123で水が分離された空気はサイドガイド部107に矢印の如く導かれる。サイドガイド部107に導かれた空気はサイドガイド部107を経てサイレンサ77の入口136からサイレンサ室135に矢印の如く導かれる。
一方、下ダクト部117に下向きに導かれた空気は上り段差128に沿って矢印の如く上昇する。上昇した空気はサイドガイド部107に矢印の如く導かれる。サイドガイド部107に導かれた空気は、サイドガイド部107を経てサイレンサ77の入口136からサイレンサ室135に矢印の如く導かれる。
この区分ダクト部115は、エンジンカバー24の後壁24cと組み合わされて干渉型消音部75Aが形成されている。
干渉型消音部75Aは、サイレンサ77の入口136から伝えられた吸気音を低減する機能を備えている。
干渉型消音部75Aついては後で詳しく説明する。
図4に示すように、サイレンサ77は、ベルトカバー55の後部55bおよびファンカバー56の後部で形成された本体部132と、本体部132の上方に形成されたカバー部133とを備えている。
このサイレンサ77はサイレンサ室135を備えている。
図17に示すように、本体部132は、ベルトカバー55の後部55b、およびファンカバー56の後部(第1ファンカバー57の後部57cおよび第2ファンカバー58の後部58b)で形成されている。
すなわち、本体部132は、ベルトカバー55およびファンカバー56に設けられている。
この本体部132は、サイレンサ室135(図4参照)の下半部(サイレンサ下半室)135aを備えている。
また、本体部132は、第2ファンカバー58(後部58b)の両側部にサイレンサ下半室135aの開口138(図13参照)が形成され、後端部に出口139が形成されている。
出口139は、ベルトカバー55の後部55bおよび第2ファンカバー58の後部58bで形成されている。
この出口139は、スロットルボディ42に連通通路141を介して連通されている。
本体部132の上方にカバー部133が形成されている。
カバー部133は、第2ファンカバー58、ガイド底部81、前仕切壁144、後仕切壁113およびシール材143で形成されている。
シール材143は、図12、図14に示すように、第2ファンカバー58(後部58b)の上面に平面視で略五角形の枠状に形成されている。
図4に示すように、シール材143の前半部143aが前仕切壁144の下端で上方から押圧されている。
前仕切壁144は、ガイド底部81の裏面から下方に突出された突片である。
さらに、シール材143の後半部143b(図12、図14も参照)が後仕切壁113の下端で上方から押圧されている。
後仕切壁113は、上端がガイド底部81の裏面に当接されている。
シール材143の前半部143aが前仕切壁144で押圧され、シール材143の後半部143bが後仕切壁113で押圧されることで、第2ファンカバー58、前仕切壁144、後仕切壁113およびガイド底部81でサイレンサ77のカバー部133が形成されている。
ここで、図17に示すように、ガイド底部81(すなわち、エアガイド71)は、エンジンカバー24に設けられている。
よって、カバー部133は、本体部132に上方から着脱自在に設けられている。
このカバー部133は、サイレンサ室135の上半部(サイレンサ上半室)135b(図4参照)を備えている。
サイレンサ上半室135bおよびサイレンサ下半室135aは開口138(図14参照)で連通されている。
このサイレンサ77は、入口136(図14参照)がサイドガイド部107に連通され、出口139が連通通路141を介してスロットルボディ42に連通されている。
よって、図14に示すように、サイドガイド部107から入口136に矢印の如く導かれた空気は、入口136からサイレンサ上半室135b(図4も参照)に矢印の如く導かれる。
サイレンサ上半室135bに導かれた空気は開口138を経てサイレンサ下半室135aに矢印(図4も参照)の如く導かれる。
図18に示すように、サイレンサ下半室135aに導かれた空気は出口139および連通通路141を経てスロットルボディ42に矢印の如く導かれる。
スロットルボディ42はエンジン23の燃焼室に連通されている。
このサイレンサ77は、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生した際に、発生した吸気音を低減する機能を備えている。
図4に示すように、サイレンサ77は、本体部132がベルトカバー55およびファンカバー56に設けられ、カバー部133がエンジンカバー24に設けられている。
本体部132をベルトカバー55など設け、カバー部133をエンジンカバー24に設けた理由を以下に説明する。
すなわち、通常の船外機は、エンジンカバーおよびベルトカバー間にサイレンサが設けられている。
エンジンカバーおよびベルトカバー間にサイレンサを設けた場合、サイレンサがエンジンカバーやベルトカバーに干渉することが考えられる。
このため、エンジンカバーおよびサイレンサ間や、ベルトカバーおよびサイレンサ間に、サイレンサの干渉を防止するための空隙を設ける必要がある。
これに対して、船外機10は、サイレンサ77の本体部132をベルトカバー55およびファンカバー56に設け、サイレンサ77のカバー部133をエンジンカバー24に設けた。
よって、エンジンカバー24およびサイレンサ77間や、ベルトカバー55(ファンカバー56を含む)およびサイレンサ77間から干渉防止用の空隙を除去できる。
これにより、干渉防止用の空隙をサイレンサ77の容量増加の空間として用いることができる。
したがって、エンジンカバー24を大きくすることなくサイレンサ77の容量増加が可能になり、吸気通路73の吸気音(吸気脈動や衝撃波にともなって発生する吸気音)を充分に低減することができる。
さらに、図17に示すように、サイレンサ77のカバー部133を本体部132に上方から着脱自在に設けた。
よって、本体部132からカバー部133を取り外すことによりサイレンサ室135を開放することができる。
これにより、サイレンサ室135に侵入した塵埃を手間をかけないで簡単に取り除くことができる。
また、本体部132およびカバー部133間にシール材143が設けられている。
これにより、本体部132およびカバー部133間の密封性を確保してサイレンサ77で吸気通路73の吸気音を充分に低減することができる。
ここで、排水/干渉型消音手段75を図13、図16に基づいて詳しく説明する。
図13、図16に示すように、排水/干渉型消音手段75は、エンジンカバー24内において縦型に設けられ、中央仕切部106で縦方向に二分割構造とすることにより一対の干渉型消音部(サイドブランチ)75A,75Bを備えている。
一方の干渉型消音部75Aは、一方の区分ダクト部115と、エンジンカバー24の後壁24cのうち一方の区分ダクト部115と対向する部位とで形成されている。
一方の干渉型消音部75Aは、一方の吸気通路部73A(図9参照)の途中に設けられ、サイレンサ77を経てスロットルボディ42に連通されている。
他方の干渉型消音部75Aは、他方の区分ダクト部115と、エンジンカバー24の後壁24cのうち他方の区分ダクト部115と対向する部位とで形成されている。
他方の干渉型消音部75Bは、他方の吸気通路部73B(図9参照)の途中に設けられ、サイレンサ77を経てスロットルボディ42に連通されている。
スロットルボディ42はエンジン23の燃焼室に連通されている。
図13、図18に示すように、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生した際に、発生した吸気音がサイレンサ77の入口136からサイドガイド部107に矢印の如く導かれる。
サイドガイド部107に導かれた吸気音は、サイドガイド部107から上ダクト部116に矢印の如く導かれ、かつ下ダクト部117に矢印の如く導かれる。
下ダクト部117に導かれた吸気音は、下ダクト部117内を上り段差128まで下向きに矢印の如く伝えられる。上り段差128まで伝えられた吸気音は、上り段差128および中央膨出部126を経て流れの向きが上向きに矢印の如く変えられる。
下ダクト部117から上向きに導かれた吸気音は、サイドガイド部107から上ダクト部116に導かれた吸気音に干渉位置P1で干渉する。
ここで、下ダクト部117から上ダクト部116に導かれた吸気音(第2吸気音)は、干渉位置P1において、サイドガイド部107から上ダクト部116に直接導かれた吸気音(第1吸気音)に対して周波数の位相が反転されている。
すなわち、一対の干渉型消音部75A,75Bは、干渉位置P1において第2吸気音が第1吸気音に対して周波数の位相が反転するように形成されている。
具体的には、第1吸気音および第2吸気音の通路面積や通路長を調整することにより、第2吸気音の位相を第1吸気音に対して反転させる。
このように、干渉位置P1において、位相が反転された第2吸気音を第1吸気音に干渉させることで、サイレンサ77の入口136から伝えられた吸気音を低減することができる。
この排水/干渉型消音手段75は、排気音のうち、特に大きな音圧が発生する吸気音の周波数帯域を減衰させることが可能である。
これにより、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生した際に、排水/干渉型消音手段75で吸気音を充分に低減することができる。
ここで、図13、図16に示すように、船外機10は、通常、エンジンカバー24の側壁(特に、後壁24c)とエンジン23との間にデッドスペースが存在する。
そこで、排水/干渉型消音手段75を縦型に設けることで、排水/干渉型消音手段75をデッドスペースを利用して設けることができる。
これにより、排水/干渉型消音手段75を設けるための空間を新たに確保する必要がないので船外機10の小型化(コンパクト化)を図ることができる。
さらに、排水/干渉型消音手段75の底部127に排水口129を設けた。この排水/干渉型消音手段75は縦型に設けられている。
よって、排水/干渉型消音手段75で空気から分離させた水を底部127まで下方に滴下させることができる。さらに、底部127まで滴下した水を排水口129から排水/干渉型消音手段75の外部に排水できる。
これにより、排水/干渉型消音手段75において空気から水を分離させてスロットルボディ42(図18参照)に案内することができる。
すなわち、排水/干渉型消音手段75は、吸気音を減少させる消音機能と、空気から水を分離する水分離機能とを兼ね備えている。
これにより、消音機能を備えた部材と、水分離機能を備えた部材とをそれぞれ個別に設ける必要がないので船外機10の一層の小型化(コンパクト化)を図ることができる。
つぎに、エンジンカバー24内の空気を排気手段(換気手段)51で外部35に排出する例を図19に基づいて説明する。
図19に示すように、第1ファンカバー57および第2ファンカバー58に段差H1が設けられている。
第1ファンカバー57に第1吸気口65aが形成され、第2ファンカバー58に第2吸気口65bが形成されている。
排気ファン54を回転することにより、吸/排気室62の空気が排気ファン室64内に矢印Aの如くスクロール状(渦巻状)に導かれる。
排気ファン室64に空気をスクロール状に導くことで、吸/排気室62の空気を排気ファン室64に効率よく円滑に吸い込むことができる。
排気ファン室64に吸い込まれた空気が、排気口66を経て排気ファン室64の外部(すなわち、排気通路59)に矢印Bの如く導かれる。
排気通路59に導かれた空気が、排気通路59に沿って矢印Dの如く案内され、排気通路59を経て排気開口部25からエンジンカバー24の外部35に矢印Eの如く排出される。
ところで、吸/排気室62はエンジンルーム61に連通されている。
よって、排気ファン54を回転することにより、吸/排気室62の空気や、エンジンルーム61の空気をエンジンカバー24の外部35に確実に排出することができる。
これにより、吸/排気室62やエンジンルーム61内の空気(空気温度)を適温に保つことができる。
ついで、エンジンカバー24の外部35から吸い込んだ空気をスロットルボディ42(図23(b)参照)に導く例を図20〜図23に基づいて説明する。
なお、図20〜図23においては空気の流れを理解し易くするために一方の吸気通路部73A(図9参照)についてのみ説明する。
まず、エンジンカバー24の吸気開口部26からエアガイド71に導かれた空気から水を分離する例を図20〜図21に基づいて説明する。
図20(a)に示すように、エンジンカバー24の吸気開口部26からエアガイド71に向けて空気が矢印Fの如く導かれる。
吸気開口部26から吸い込まれた空気が複数のガイドプレート95を経てエンジンカバー24内に導かれる。この際に、空気に含まれている水が複数のガイドプレート95に当たり、空気から水が分離される。
複数のガイドプレート95で水が分離された空気は、エアガイド71のガイド底部81に沿って吸気ガイド部87まで導かれる。
吸気ガイド部87まで空気が導かれることにより、吸気開口部26から吸い込まれた空気の流れ方向が吸気ガイド部87で矢印Gの如く上向きに変えられる。
よって、空気に含まれている水が吸気ガイド部87の外周面に当たり、空気から水が分離される。
吸気ガイド部87で水が分離された空気は、吸気ガイド部87の吸気口87bから吸気ガイド部87内に吸い込まれる。
吸気ガイド部87内に吸い込まれた空気は、下向き(縦方向)に矢印Hの如く導かれる。
図20(b)に示すように、吸気ガイド部87で空気から分離された水は、吸気ガイド部87の外周面に沿って滴下して後排水溝部92や両側の側方排水溝部93に導かれる。
後排水溝部92や両側の側方排水溝部93に導かれた水は、両側の側方排水溝部93に沿って前端部93bまで矢印Iの如く案内される。
前端部93bまで案内された水は、前端部93bから吸気開口部26を経てエンジンカバー24の外部35に矢印Jの如く排水される。
図21に示すように、側方排水溝部93の外溝壁97が内溝壁98に対して高さ寸法H4だけ高く形成されている。
ここで、吸気開口部26から吸気ガイド部87に向けて吸い込まれた空気は、側方排水溝部93に交差するように側方排水溝部93の上方を矢印Kの如く流れる。
よって、外溝壁97を内溝壁98に対して高さ寸法H4だけ高く形成することで、側方排水溝部93の上方を流れる空気から側方排水溝部93内の水101を大きく離すことができる。
これにより、側方排水溝部93の上方を流れる空気で側方排水溝部93内の水101を側方排水溝部93の外側に舞い上げることを防止できる。
したがって、側方排水溝部93内の水101を前端部93b(図20(b)参照)に向けて良好に案内して吸気開口部26からエンジンカバー24の外部35(図20(b)参照)に確実に排水できる。
つぎに、排水/干渉型消音手段75の区分ダクト部115に導かれた空気から水を分離する例を図22〜図23に基づいて説明する。
図22(a)に示すように、吸気ガイド部87(図20(a)参照)に導かれた空気が、案内口112を経て縦ダクト部105の縦上ダクト部116に沿って下方に矢印Lの如く導かれる。
縦上ダクト部116に下向きに案内された空気は、下り段差部121でガイドリブ122に向けて横向きに矢印Mの如く案内される。
図22(b)に示すように、ガイドリブ122に向けて案内された空気は、ガイドリブ122で分離リブ123に向けて矢印Nの如く案内される。
分離リブ123に向けて空気が案内されることで、空気の流れを分離リブ123で妨げることができる。
空気の流れを分離リブ123で妨げることで、空気中の水が分離リブ123に当たり、空気から分離される。
分離リブ123で水が分離された空気は、サイドガイド部107に向けて矢印Oの如く導かれる。
一方、分離リブ123で空気から分離された水は、図22(a)に示すように、底部127に矢印の如く滴下される。
底部127に滴下された水は、底部127に沿って排水口129まで案内され、排水口129から下ダクト部117の外部に排水される。
図23(a)に示すように、縦上ダクト部116に下向きに矢印Lの如く案内された空気の一部は、下ダクト部117に下向きに矢印Pの如く導かれる。
下向きに導かれた空気は、上り段差128に沿って矢印Qの如く上昇する。上昇した空気はサイドガイド部107に矢印Rの如く導かれる。
サイドガイド部107に矢印Oの如く導かれた空気や、サイドガイド部107に矢印Rの如く導かれた空気は、サイドガイド部107を経てサイレンサ77の入口136からサイレンサ室135のサイレンサ上半室135bに矢印Sの如く導かれる。
サイレンサ上半室135bに導かれた空気は、サイレンサ77の開口138を経てサイレンサ下半室135aに矢印Tの如く導かれる。
図23(b)に示すように、サイレンサ下半室135aに導かれた空気は、サイレンサ室135の出口139に向けて矢印Uの如く導かれる。
サイレンサ室135の出口139まで導かれた空気は、連通通路141を経てスロットルボディ42に矢印Vの如く導かれる。
図20〜図23で説明したように、一方の干渉型消音部75Aに複数のガイドプレート95、吸気ガイド部87および分離リブ123を備えることで、空気から水を充分に分離することができる。
よって、水が充分に分離された空気(すなわち、水分を含まない空気)をスロットルボディ42に供給することができる。
ついで、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって発生した吸気音をサイレンサ77や排水/干渉型消音手段75で低減する例を図24に基づいて説明する。
なお、図24においては吸気音を低減する例の理解を容易にするために一方の吸気通路部73A(図9参照)についてのみ説明する。
図24(a)に示すように、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生する。
発生した吸気音は、スロットルボディ42を経てサイレンサ77のサイレンサ下半室135aに矢印Wの如く伝えられる。
図24(b)に示すように、サイレンサ下半室135aは、開口138を介してサイレンサ上半室135bに連通されている。
よって、吸気音がサイレンサ77(サイレンサ室135(図4参照))で減衰されて低減する。
サイレンサ77で減衰された吸気音は、サイレンサ77の入口136からサイドガイド部107に矢印Xの如く伝えられる。
サイドガイド部107に伝えられた吸気音は、サイドガイド部107を経て一方の干渉型消音部75Aに伝えられる。
具体的には、サイドガイド部107に伝えられた吸気音は、サイドガイド部107から上ダクト部116に矢印Yの如く伝えられ、かつ下ダクト部117に矢印Zの如く伝えられる。
上ダクト部116に伝えられた吸気音は、上ダクト部116を経て案内口112矢印Y伝えられる。
一方、下ダクト部117に伝えられた吸気音は、下ダクト部117内を上り段差128まで下向きに矢印Zの如く伝えられる。
上り段差128まで伝えられた吸気音は、上り段差128および中央膨出部126を経て流れの向きが上向きに矢印Zの如く変えられる。
上向きに伝えられた吸気音(第2吸気音)は、サイドガイド部107から上ダクト部116に矢印Yの如く導かれた吸気音(第1吸気音)に干渉位置P1で干渉する。
ここで、下ダクト部117から上ダクト部116に矢印Zの如く伝えられた吸気音(第2吸気音)は、干渉位置P1において、サイドガイド部107から上ダクト部116に矢印Yの如く導かれた吸気音(第1吸気音)に対して周波数の位相が反転されている。
このように、干渉位置P1において、位相が反転された第2吸気音を第1吸気音に干渉させることで、サイレンサ77の入口136から伝えられた吸気音を低減することができる。
図24で説明したように、一方の吸気通路部73Aにサイレンサ77および排水/干渉型消音手段75(一方の干渉型消音部75A)を備えた。
これにより、サイレンサ77および一方の干渉型消音部75Aの両方で吸気音を低減できるので、吸気音を充分に低減することができる。
なお、本発明に係る船外機は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した船外機10、エンジン23、エンジンカバー24、補機類41、スロットルボディ42、駆動ベルト49、ベルトカバー55、吸気通路73、一対の吸気通路部73A,73B、サイレンサ77、本体部132、カバー部133、サイレンサ室135、サイレンサ下半室135a、サイレンサ上半室135bおよびシール材143などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、エンジンカバー内にエンジンが設けられ、エンジンの補機類を駆動する駆動ベルトが設けられ、駆動ベルトがベルトカバーで覆われた船外機への適用に好適である。
10…船外機、23…エンジン、24…エンジンカバー、41…補機類、42…スロットルボディ、49…駆動ベルト、55…ベルトカバー、73…吸気通路、73A,73B…一対の吸気通路部、75A…一方の干渉型消音部、75B…他方の干渉型消音部、77…サイレンサ、132…本体部、133…カバー部、135…サイレンサ室、135a…サイレンサ下半室(サイレンサ室の下半部)、135b…サイレンサ上半室(サイレンサ室の上半部)、143…シール材。

Claims (2)

  1. エンジンがエンジンカバーで覆われ、前記エンジンのスロットルボディに空気を案内可能な吸気通路を備え、前記エンジンの補機類を駆動する駆動ベルトが設けられ、前記駆動ベルトの上方がベルトカバーで覆われた船外機であって、
    前記吸気通路は一対の吸気通路部を備え、
    前記一対の吸気通路部の一方において途中に一方の干渉型消音部が設けられ、
    前記一対の吸気通路部の他方において途中に他方の干渉型消音部が設けられ、
    前記一方の干渉型消音部および前記他方の干渉型消音部の下流側で、かつ、前記スロットルボディの上流側に、サイレンサ室を備えたサイレンサが設けられ、
    前記サイレンサは、
    前記ベルトカバーに設けられ、前記サイレンサ室の下半部を形成する本体部と、
    前記エンジンカバーに設けられるとともに前記本体部に着脱自在に設けられ、前記サイレンサ室の上半部を形成するカバー部と、
    を備えたことを特徴とする船外機。
  2. 前記本体部および前記カバー部間にシール材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の船外機。
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