JP2015038341A - 船舶推進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンカバーの大型化を防止できる船舶推進機を提供すること。
【解決手段】船舶推進機は、上下方向に延びる回転軸線Acまわりに回転可能なクランクシャフト28を含むエンジン本体20と、エンジン本体20に取り付けられた補機60と、補機60をエンジン本体20に連結するブラケット64と、エンジン本体20、補機60、およびブラケット64を収容するエンジンカバー14とを含む。ブラケット64は、エンジン本体20に取り付けられた第1取付部67と、補機60に取り付けられた第2取付部68と、第1取付部67と第2取付部68とを連結する連結部70と、連結部70に設けられた保持部71とを含む。ブラケット64は、補機60をエンジン本体20に連結すると共に、保持部71で配管56を保持する。
【選択図】図5

Description

本発明は、船舶推進機に関する。
船外機は、動力を発生するエンジンと、エンジンを収容するエンジンカバーとを備えている。エンジンカバーの内部には配線および配管が配置されている。例えば特許文献1では、図12に示すように、吸気系130のサイレンサケース131からフライホイール125の左側方を通ってプーリ123の近傍まで延びる配管100が、カウリング内に配置されている。
特開2010−25004号公報
船外機では、エンジンを収容するエンジンカバーの小型化が求められる場合がある。その一方で、エンジンの大型化に繋がる船外機の高出力化が求められる場合がある。したがって、エンジンの大型化およびエンジンカバーの小型化という相反する事項が要求される場合がある。
特許文献1では、配管100が、エンジン本体の左側方で前後方向に延びている。この構成において、カウリングを小型化すると、カウリングの内面が配管に近づくので、カウリングおよび配管の摺動により、配管が摩耗するおそれがある。そのため、カウリングを小型化することが難しい。特に、エンジン本体が大型化すると、配管がカウリングの内面に近づくので、カウリングの小型化がさらに難しくなる。場合によっては、エンジンカバーの大型化が必要となる。
そこで、本発明の目的の一つは、エンジンを収容するエンジンカバーの大型化を防止できる船舶推進機を提供することである。
本発明の一実施形態は、上下方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフトを含むエンジン本体と、前記エンジン本体に取り付けられた補機と、前記エンジン本体に取り付けられた第1取付部と、前記補機に取り付けられた第2取付部と、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結する連結部と、前記連結部に設けられた保持部とを含み、前記補機を前記エンジン本体に連結すると共に、前記保持部で配線または配管を保持するブラケットと、前記エンジン本体、補機、およびブラケットを収容するエンジンカバーとを含む、船舶推進機を提供する。配線は、電気信号を伝達する信号線であってもよいし、電源の電力を電気機器に供給する電源線であってもよい。配管は、気体または液体を案内する配管であってもよいし、気体および液体を案内する配管であってもよい。
この構成によれば、上下方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフトが、エンジン本体に設けられている。エンジン本体は、エンジンカバー内に配置されている。同様に、エンジン本体を補助する補機と、補機をエンジン本体に取り付けるブラケットとが、エンジンカバー内に配置されている。ブラケットの第1取付部は、エンジン本体に取り付けられており、ブラケットの第2取付部は、補機に取り付けられている。これにより、補機がエンジン本体に連結されている。
ブラケットは、第1取付部と第2取付部とを連結する連結部に設けられた保持部で配線または配管(以下、「配線等」という。)を保持している。つまり、ブラケットは、補機をエンジン本体に取り付けるだけでなく、配線等を保持している。したがって、補機用のブラケットに加えて、配線等用のブラケットを設ける場合に比べて、エンジンカバー内に収容される収容物を小型化できる。これにより、エンジンカバーを小型化できる。さらに、エンジン本体が大型化したとしても、収容物全体の大きさを抑えることができるので、エンジンカバーの大型化を防止できる。
本発明の一実施形態において、前記保持部は、前記エンジンカバーの内面に対して前記補機よりも内方に配置されていてもよい。
この構成によれば、エンジンカバーの内面からブラケットの保持部までの距離が、エンジンカバーの内面から補機までの距離よりも長い。したがって、ブラケットの保持部は、エンジンカバーの内面に対して補機よりも内方に配置されている。そのため、配線等がエンジンカバーに接触し難い。さらに、エンジン本体の大型化に伴って配線等が外方に移動したとしても、配線等がエンジンカバーに接触し難い。これにより、配線等とエンジンカバーとの摺動による配線等の摩耗を減少させることができる。
本発明の一実施形態において、前記保持部は、第1配管が取り付けられた第1配管取付部と、第2配管が取り付けられた第2配管取付部とを含んでいてもよい。前記ブラケットは、前記第1配管の内部から前記第2配管の内部に延びる中継通路としての貫通穴を形成する筒状の内周面をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、共通の通路を形成する第1配管および第2配管が、それぞれ、ブラケットの第1配管取付部および第2配管取付部に取り付けられており、ブラケットの内周面が、第1配管の内部から第2配管の内部に延びる中継通路としての貫通穴を形成している。つまり、ブラケットは、第1配管および第2配管を保持しているだけでなく、第1配管および第2配管と共通の通路を形成している。
このように、ブラケット自体が通路を形成しているので、配管の長さを短縮できる。これにより、収容物を小型化できる。さらに、配管の長さを短縮できるので、振動などの配管の変位を低減できる。これにより、配管の姿勢変化を低減できる。しかも、第1配管および第2配管より剛性の高いブラケットに第1配管および第2配管が取り付けられており、ブラケットがエンジン本体に取り付けられているので、第1配管および第2配管の変位をさらに低減できる。これにより、配管と他の部材との摺動による配管の摩耗を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記保持部の少なくとも一部は、配線または配管の周囲を取り囲んでいてもよい。
この構成によれば、配線等の一部がブラケットの内部に配置されており、配線等の周囲が、ブラケットの保持部によって取り囲まれている。したがって、配線等の移動がブラケットによって規制される。これにより、配線等の安定性が高まる。そのため、配線等と他の部材との摺動による配線等の摩耗を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記保持部の少なくとも一部は、配線または配管の周囲に配置されたC字状の断面を有していてもよい。
この構成によれば、ブラケットの保持部がC字状の断面を有しており、配線等が、断面C字の部分を貫通している。配線等の周囲は、断面C字の部分によって取り囲まれている。したがって、ブラケットによる配線等の拘束力が高まり、配線等の移動が確実に規制される。これにより、配線等と他の部材との摺動による配線等の摩耗を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記保持部の少なくとも一部は、配線または配管の周囲に配置されていると共に全周に亘って連続した環状の断面を有していてもよい。
この構成によれば、ブラケットの保持部が、全周に亘って連続した環状の断面を有しており、配線等が、断面環状の部分を貫通している。配線等の周囲は、断面環状の部分によって取り囲まれている。したがって、ブラケットによる配線等の拘束力が高まると共に、ブラケットからの配線等の脱落が確実に防止される。これにより、配線等と他の部材との摺動による配線等の摩耗を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記保持部は、配線または配管の長手方向に前記連結部を貫通する貫通穴を形成する筒状の内周面を含んでいてもよい。
この構成によれば、保持部の内周面が、配線等の長手方向に延びる貫通穴を形成しており、この貫通穴が、配線等の長手方向に連結部を貫通している。配線等は、貫通穴に挿入されており、配線等の一部が貫通穴内に配置されている。保持部の内周面がその全周に亘って連続しているので、保持部の径方向への配線等の移動が確実に規制される。さらに、保持部の内周面は、連結部の一端面から連結部の他端面まで延びる長い筒状に形成されているので、配線等の長手方向に関してより長い範囲で配線等の移動を規制できる。これにより、配線等と他の部材との摺動による配線等の摩耗を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記保持部は、前記エンジン本体の上方に配置されていると共に、前記エンジン本体と前記補機との水平方向における間に配置されていてもよい。
この構成によれば、ブラケットの保持部がエンジン本体の上方に配置されており、保持部およびエンジン本体が平面視で重なっている。したがって、保持部およびエンジン本体が平面視で重なっていない場合よりも、平面視における収容物の専有面積を低減できる。さらに、ブラケットの保持部がエンジン本体と補機との水平方向における間に配置されているので、配線等がエンジンカバーに接触し難い。そのため、配線等とエンジンカバーとの摺動による配線等の摩耗を減少させることができる。
本発明の一実施形態において、前記補機は、前記ブラケットを介して前記エンジン本体に取り付けられたスターターモータと、前記スターターモータによって回転駆動されることにより前記クランクシャフトと共に回転するリングギヤとを含んでいてもよい。前記保持部は、前記エンジン本体と前記スターターモータとの水平方向における間に配置されていると共に、前記エンジン本体と前記リングギヤとの上下方向における間に配置されていてもよい。
この構成によれば、ブラケットの保持部が、エンジン本体とスターターモータとの水平方向における間に配置されている。したがって、エンジン本体とスターターモータとの水平方向における間の空間が、保持部を配置する空間として利用されている。さらに、ブラケットの保持部は、エンジン本体とリングギヤとの上下方向における間に配置されている。したがって、エンジン本体とリングギヤとの上下方向における間の空間も、保持部を配置する空間として利用されている。このように、エンジン本体と補機との間の空間が有効に利用されているので、収容物を小型化できる。もしくは、収容物全体の大型化を抑えることができる。これにより、エンジンカバーの大型化を防止できる。
本発明の第1実施形態に係る船舶推進機を示す模式的な側面図である。 エンジンを示す模式的な平面図である。 エンジンの概略構成を示す模式的な断面図である。 始動装置を示す模式的な正面図である。 始動装置を示す模式的な平面図である。 スターターモータをエンジン本体に連結するブラケットを示す模式的な正面図である。 ブラケットを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るブラケットを示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係るブラケットを示す模式図である。 本発明の第4実施形態に係るブラケットを示す模式図である。 ブラケットの配置の他の例を示す模式図である。 従来の船外機のエンジンを示す斜視図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る船舶推進機1を示す模式的な側面図である。図2は、エンジン8を示す模式的な平面図である。図3は、エンジン8の概略構成を示す模式的な断面図である。図2は、エンジン本体20とブラケット64との取付位置に等しい高さでトップカバー15および内部カバー58を水平に切断したときの断面を実線で示しており、船外機3を上から見たときのエンジンカバー14の外側の輪郭線を二点鎖線で示している。さらに、図2は、フライホイール57が取り外された状態を示している。
図1に示すように、船舶推進機1は、船体H1の後部(船尾)に取付可能な懸架装置2と、懸架装置2に連結された船外機3とを含む。
図1に示すように、懸架装置2は、船体H1に取り付けられる左右一対のクランプブラケット4と、左右方向に延びる姿勢で一対のクランプブラケット4に支持されたチルティングシャフト5とを含む。懸架装置2は、さらに、チルティングシャフト5に取り付けられたスイベルブラケット6と、上下方向に延びる姿勢でスイベルブラケット6に支持されたステアリングシャフト7を含む。
図1に示すように、船外機3は、ステアリングシャフト7に取り付けられている。ステアリングシャフト7は、上下方向に延びるステアリング軸線As(ステアリングシャフト7の中心線)まわりに回転可能にスイベルブラケット6に支持されている。スイベルブラケット6は、チルティングシャフト5を介してクランプブラケット4に支持されている。スイベルブラケット6は、クランプブラケット4に対して、左右方向に延びるチルト軸線(チルティングシャフト5の中心線)まわりに回動可能である。船外機3は、船体H1に対して左右に回動可能であり、船体H1に対して上下に回動可能である。
図1に示すように、船外機3は、プロペラ13を回転させる動力を発生するエンジン8と、エンジン8の動力をプロペラ13に伝達する動力伝達装置9とを含む。動力伝達装置9は、エンジン8に連結されたドライブシャフト10と、ドライブシャフト10に連結された前後進切替機構11と、前後進切替機構11に連結されたプロペラシャフト12とを含む。船外機3は、さらに、エンジン8を覆うエンジンカバー14と、動力伝達装置9を収容するケーシング18とを含む。
図1に示すように、エンジンカバー14は、エンジン8を収容している。エンジンカバー14は、下向きに開いたカップ状のトップカバー15と、上向きに開いたボトムカバー16とを含む。トップカバー15は、取り外し可能にボトムカバー16に取り付けられている。トップカバー15の開口部は、図示しないシールを介してボトムカバー16の開口部に上下に重ねられている。ボトムカバー16およびトップカバー15は、エンジン8を収容するエンジン収容空間17を形成している。ケーシング18は、エンジン8が載せられたエギゾーストガイド19を含む。ボトムカバー16は、エギゾーストガイド19に取り付けられている。エンジン支持部材としてのエギゾーストガイド19は、エンジン8の回転軸線(クランク軸線Ac)が鉛直な姿勢でエンジン8を支持している。
図1に示すように、エンジン8は、ドライブシャフト10の上方に配置されている。ドライブシャフト10は、ケーシング18内で上下方向に延びている。ドライブシャフト10の中心線は、エンジン8の回転軸線上に配置されていてもよいし、エンジン8の回転軸線に対してずれていてもよい。ドライブシャフト10の上端部は、エンジン8に連結されており、ドライブシャフト10の下端部は、前後進切替機構11を介してプロペラシャフト12に連結されている。プロペラシャフト12は、ケーシング18内で前後方向に延びている。プロペラシャフト12の後端部は、ケーシング18から後方に突出している。プロペラ13は、プロペラシャフト12の後端部に取り外し可能に取り付けられている。プロペラ13は、プロペラシャフト12と共にプロペラ軸線Ap(プロペラシャフト12の中心線)まわりに回転可能である。
エンジン8は、内燃機関である。エンジン8は、一定の回転方向に回転する。エンジン8の回転は、動力伝達装置9によって、プロペラ13に伝達される。これにより、プロペラ13がプロペラシャフト12と共に回転し、船舶を前進または後進させる推力が発生する。また、ドライブシャフト10からプロペラシャフト12に伝達される回転の方向は、前後進切替機構11によって切り替えられる。したがって、プロペラ13およびプロペラシャフト12の回転方向は、正転方向(プロペラ13を後方から見て右まわりの方向)および逆転方向(正転方向と反対まわりの方向)の間で切り替えられる。これにより、推力の方向が切り替えられる。
図3に示すように、エンジン8は、複数のシリンダが設けられたエンジン本体20と、エンジン8を補助する補機とを含む。エンジン8は、直列多気筒エンジンである。エンジン8は、直列エンジンに限らず、V型エンジンであってもよいし、直列およびV型以外のエンジンであってもよい。また、エンジン8は、多気筒エンジンに限らず、単気筒エンジンであってもよい。
図2に示すように、補機は、エンジン本体20を始動させる始動装置21と、エンジン本体20の動力を電力に変換する発電機22とを含む。補機は、さらに、吸気ポート37および排気ポート38(図3参照)を開閉する動弁装置23と、空気を燃焼室36(図3参照)に供給する吸気装置24と、燃焼室36で生成された排気を排出する排気装置25とを含む。図3に示すように、補機は、さらに、燃料を燃焼室36に供給する燃料供給装置26を含む。これら以外にも、補機は、エンジン本体20を冷却する冷却装置と、空気と燃料との混合気を燃焼室36で燃焼させる点火装置とを含む。
図3に示すように、エンジン本体20は、複数のシリンダ内にそれぞれ配置された複数のピストン27と、上下方向に延びるクランク軸線Acまわりに回転可能なクランクシャフト28と、複数のピストン27のそれぞれをクランクシャフト28に連結する複数のコネクティングロッド29とを含む。エンジン本体20は、さらに、複数のピストン27を収容するシリンダボディ31と、シリンダボディ31と共に複数のシリンダを形成するシリンダヘッド32と、シリンダヘッド32を覆うヘッドカバー33と、シリンダボディ31と共にクランクシャフト28を収容するクランクケース30とを含む。
図3に示すように、クランクケース30、シリンダボディ31、シリンダヘッド32、およびヘッドカバー33は、前からこの順番で前後方向に並んでいる。シリンダヘッド32およびクランクケース30は、シリンダボディ31に取り付けられており、シリンダボディ31に対して互いに反対側に配置されている。ヘッドカバー33は、シリンダヘッド32に取り付けられている。クランクケース30およびシリンダボディ31は、クランクシャフト28を収容するクランク室34をクランクケース30およびシリンダボディ31の間に形成している。シリンダヘッド32およびヘッドカバー33は、吸気カムシャフト40および排気カムシャフト42を収容するカム室35をシリンダヘッド32およびヘッドカバー33の間に形成している。
図3に示すように、エンジン本体20は、シリンダヘッド32によって形成された複数の燃焼室36と、複数の燃焼室36に供給される吸気を案内する複数の吸気ポート37と、複数の燃焼室36で生成された排気を案内する複数の排気ポート38とを含む。各吸気ポート37および排気ポート38は、エンジン本体20の外面で開口しており、エンジン本体20の外面から対応する燃焼室36の内面まで延びている。動弁装置23は、複数の吸気ポート37を開閉する複数の吸気バルブ39と、閉位置と開位置との間で吸気バルブ39を移動させる吸気カムシャフト40と、複数の排気ポート38を開閉する複数の排気バルブ41と、閉位置と開位置との間で排気バルブ41を移動させる排気カムシャフト42とを含む。
図2に示すように、動弁装置23は、クランクシャフト28の回転を吸気カムシャフト40および排気カムシャフト42に伝達するカム駆動装置43を含む。カム駆動装置43は、複数のタイミングギヤと、複数のタイミングギヤに巻き掛けられたタイミングベルト44と、タイミングベルト44に張力を与えるテンショナー45とを含む。複数のタイミングギヤは、クランクシャフト28と共にクランク軸線Acまわりに回転する駆動ギヤ46と、吸気カムシャフト40と共に吸気カムシャフト40の中心線まわりに回転する第1従動ギヤ47と、排気カムシャフト42と共に排気カムシャフト42の中心線まわりに回転する第2従動ギヤ48とを含む。駆動ギヤ46、第1従動ギヤ47、および第2従動ギヤ48は、それぞれ、クランクシャフト28、吸気カムシャフト40、および排気カムシャフト42の上方に配置されている。
図3に示すように、吸気装置24は、複数の吸気ポート37を介して複数の燃焼室36に空気を供給する吸気管49と、吸気管49から複数の燃焼室36に供給される空気の流量を調整するスロットルバルブ50とを含む。図2に示すように、排気装置25は、複数の排気ポート38を介して複数の燃焼室36から排出された排気を案内する排気管51を含む。吸気管49および排気管51は、シリンダヘッド32に取り付けられている。吸気管49の内部は、各吸気ポート37に接続されており、排気管51の内部は、各排気ポート38に接続されている。吸気ポート37および吸気管49は、燃焼室36に空気を案内する吸気通路の一部を形成しており、排気ポート38および排気管51は、燃焼室36から排出された排気を案内する排気通路の一部を形成している。
図3に示すように、燃料供給装置26は、複数の燃焼室36に燃料を供給する複数の燃料噴射装置52(fuel injector)を含む。燃料噴射装置52は、燃焼室36ごとに設けられている。各燃料噴射装置52からの燃料の噴射量は、エンジン8を制御するECU(Electronic Control Unit)によって調整される。燃料を噴射する燃料噴射装置52の燃料噴射口は、吸気ポート37内に配置されている。したがって、燃料噴射口は、吸気通路に配置されている。燃料噴射口は、吸気管49内に配置されていてもよいし、燃焼室36内に配置されていてもよい。
図3に示すように、船外機3は、クランク室34内に流入したブローバイガス(シリンダとピストン27との間を通って燃焼室36から漏れ出たガス)をカム室35に導く第1ブローバイガス通路53を含む。船外機3は、さらに、カム室35に流入したブローバイガスから液体成分を分離する気液分離器(オイルセパレータ)54と、気液分離器54から吸気装置24にブローバイガスを導く第2ブローバイガス通路55とを含む。気液分離器54は、ヘッドカバー33によって形成されている。気液分離器54の内部は、流体が気液分離器54の内部とカム室35の内部とを行き来できるように、カム室35の内部に接続されている。第1ブローバイガス通路53は、シリンダボディ31からシリンダヘッド32に延びており、第2ブローバイガス通路55は、ヘッドカバー33から吸気管49に延びている。第2ブローバイガス通路55の一部は、ブローバイホース56によって形成されている。
図4は、始動装置21を示す模式的な正面図である。図5は、始動装置21を示す模式的な平面図である。
図4に示すように、エンジン本体20は、クランクシャフト28と共にクランク軸線Acまわりに回転する円板状のフライホイール57を含む。船外機3は、フライホイール57などの可動部をエンジンカバー14内で覆う内部カバー58を含む。内部カバー58は、エンジンカバー14内に配置されている。フライホイール57およびタイミングギヤは、内部カバー58の下方に配置されている。タイミングギヤの一つである駆動ギヤ46は、フライホイール57の下方に配置されている。フライホイール57は、発電機22の一部と一体化されている。すなわち、エンジン8は、発電機22の一部とフライホイール57とが一体化された円板状のフライホイールマグネト(flywheel magneto)を含む。
図5に示すように、フライホイール57は、クランクケース30およびシリンダボディ31の上方に配置されている。フライホイール57は、フライホイール57の中心線がクランク軸線Ac上に位置するようにクランクシャフト28に連結されている。フライホイール57およびクランクシャフト28は、クランク軸線Acまわりに一体的に回転する。発電機22は、フライホイール57に固定された環状のローターと、クランクケース30およびシリンダボディ31に固定された環状のステーターとを含む。クランクシャフト28が回転すると、フライホイール57がクランクケース30およびシリンダボディ31に対して回転し、発電機22のローターおよびステーターが相対回転する。これにより、エンジン8の回転が発電機22によって電力に変換される。
図4に示すように、始動装置21は、フライホイール57の外周部に設けられた従動ギヤとしてのリングギヤ59と、リングギヤ59を回転させることによりクランクシャフト28をクランク軸線Acまわりに回転させるスターターユニット60とを含む。リングギヤ59およびスターターユニット60は、エンジンカバー14の内部に配置されている。スターターユニット60は、エンジン本体20の側方に配置されている。スターターユニット60は、内部カバー58の下方に配置されている。内部カバー58の下端部58aは、スターターユニット60の周囲に配置されている。
図4に示すように、スターターユニット60は、リングギヤ59を回転させるスターターモータ61と、図示しないスタータスイッチの操作に応じてスターターモータ61の回転をリングギヤ59に伝達させるマグネットスイッチ63とを含む。スターターモータ61は、リングギヤ59に噛み合う駆動ギヤとしてのピニオン62と、ピニオン62と共に回転するローターと、電磁力によりローターを回転させるステーターとを含む。
図4に示すように、スターターモータ61は、スターターモータ61の回転軸線が上下方向に延びる姿勢に保持されている。ピニオン62は、ピニオン62の回転軸線がスターターモータ61の回転軸線上に位置するように、スターターモータ61の上端部に配置されている。ピニオン62は、スターターモータ61の回転軸と共にスターターモータ61の回転軸線まわりに回転する。マグネットスイッチ63は、スターターモータ61の周囲に配置されている。マグネットスイッチ63は、スターターモータ61の前方に配置されている。したがって、スターターモータ61およびマグネットスイッチ63は、前後方向に並んでいる。
ピニオン62は、ピニオン62がリングギヤ59に噛み合う噛み合い位置(図4に示す位置)と、ピニオン62がリングギヤ59から離れる退避位置との間で、上下に移動可能である。スタータスイッチがユーザーに操作されていないとき、ピニオン62は退避位置に配置される。スタータスイッチがユーザーに操作されると、マグネットスイッチ63は、バッテリーからの電力をスターターモータ61に供給すると共に、ピニオン62を噛み合い位置に移動させる。これにより、スターターモータ61の回転がピニオン62を介してリングギヤ59に伝達され、クランクシャフト28がクランク軸線Acまわりに回転する。その結果、エンジン8が始動される。
図6は、スターターモータ61をエンジン本体20に連結するブラケット64を示す模式的な正面図である。図6では、ブラケット64の輪郭を太線で示している。図7は、ブラケット64を示す図である。図7(a)は、図7(b)を紙面の上側から見た図である。図7(b)は、ブラケット64の平面図である。図7(c)は、図7(b)を紙面の下側から見た図である。図7(d)は、図7(b)を紙面の右側から見た図である。図7(e)は、図7(b)に示すE−E線に沿うブラケット64の断面図である。
図2に示すように、エンジン8は、スターターユニット60をエンジン本体20に取り付けるブラケット64を含む。
図2に示すように、ブラケット64は、ブローバイホース56を保持している。したがって、ブラケット64は、補機をエンジン本体20に取り付けると共に、配管を保持している。ブローバイホース56は、ヘッドカバー33からブラケット64に延びる第1配管65と、ブラケット64から吸気管49に延びる第2配管66とを含む。第1配管65および第2配管66は、例えば可撓性を有する樹脂で形成されており、ブラケット64は、例えば金属(具体的には、アルミニウム合金)で形成されている。したがって、ブラケット64は、ブローバイホース56よりも強度の高い材料で形成されている。
図5および図6に示すように、ブラケット64は、エンジン本体20とスターターユニット60との水平方向における間に配置されている。ブラケット64は、フライホイール57に設けられたリングギヤ59よりも下方に配置されている。ブラケット64は、エンジン本体20とリングギヤ59との上下方向における間に配置されている。ブラケット64は、エンジンカバー14の内面14aに対してスターターユニット60よりも内方に配置されている。エンジンカバー14の内面14aからブラケット64までの距離は、エンジンカバー14の内面14aからスターターユニット60までの距離よりも長い。
図5に示すように、ブラケット64は、エンジン本体20に取り付けられた第1取付部67と、スターターユニット60に取り付けられた第2取付部68と、内部カバー58に取り付けられた第3取付部69と、第1取付部67と第2取付部68とを連結する連結部70と、連結部70に設けられた保持部71とを含む。第1取付部67、第2取付部68、第3取付部69、連結部70、および保持部71は、一体である。
図5に示すように、第1取付部67、連結部70、および保持部71は、エンジン本体20の上方に配置されている。第1取付部67は、第1取付部材としての第1ボルトB1によってエンジン本体20に取り外し可能に取り付けられている。連結部70および保持部71は、第1取付部67の外方に配置されており、第2取付部68は、連結部70および保持部71の外方に配置されている。第2取付部68は、第2取付部材としての第2ボルトB2によってスターターユニット60に取り外し可能に取り付けられている。第3取付部69は、第2取付部68から水平に突出している。第3取付部69は、第2取付部68に連結されている。第3取付部69は、スターターユニット60の後方に配置されている。第3取付部69は、第3取付部材としての第3ボルトB3によって内部カバー58に取り外し可能に取り付けられている。
図7に示すように、第1取付部67は、第1ボルトB1が挿入された通り穴(through hole)を形成する2つの第1ボルト取付部72を含む。図5に示すように、一方の第1ボルト取付部72は、クランクケース30の上方に配置されており、他方の第1ボルト取付部72は、シリンダボディ31の上方に配置されている。第1ボルトB1は、鉛直に延びる姿勢で上から第1ボルト取付部72に挿入されている。第1ボルトB1の雄ねじ軸は、エンジン本体20に設けられた雌ネジ穴にネジ留めされており、第1ボルトB1の頭部は、ブラケット64の上方に配置されている。2つの第1ボルト取付部72は、2つの第1ボルトB1によって、クランクケース30およびシリンダボディ31にそれぞれ固定されている。
図7に示すように、第2取付部68は、第2ボルトB2の雄ねじ軸がネジ留めされた雌ネジ穴を形成する2つの第2ボルト取付部73を含む。第2ボルト取付部73は、連結部70から外方に延びている。2つの第2ボルト取付部73は、平行に配置されている。図5に示すように、スターターユニット60の一部は、平面視で2つの第2ボルト取付部73の間に配置されている。スターターユニット60は、2つの通り穴をそれぞれ形成する2つの第3ボルト取付部74を含む。2つの第3ボルト取付部74は、それぞれ、2つの第2ボルト取付部73の外方に配置されている。2つの第3ボルト取付部74は、2つの通り穴がそれぞれ2つの雌ネジ穴に対向するように、2つの第2ボルト取付部73に重ねられている。第2ボルトB2は、水平に延びる姿勢で外方から第3ボルト取付部74に挿入されている。第2ボルトB2の頭部は、スターターユニット60の外方に配置されている。2つの第3ボルト取付部74は、2つの第2ボルトB2によって、2つの第2ボルト取付部73にそれぞれ固定されている。
図7に示すように、保持部71は、第1配管65が取り付けられた筒状の第1配管取付部75と、第2配管66が取り付けられた筒状の第2配管取付部76と、第1配管取付部75から第2配管取付部76に延びる筒状の中間部77とを含む。ブラケット64は、第1配管65の内部から第2配管66の内部に延びる中継通路としての貫通穴を形成する内周面64aを含む。貫通穴は、第1配管取付部75および第2配管取付部76の先端面で開口しており、第1配管取付部75、第2配管取付部76、および中間部77を水平に貫通している。貫通穴は、第2ブローバイガス通路55の一部を構成している。したがって、ブラケット64の内周面64aは、第2ブローバイガス通路55の一部を形成している。そのため、第1配管65内のブローバイガスは、ブラケット64の内部を通って第2配管66内に流入し、第2配管66によって吸気管49内に導かれる。
以上のように本実施形態では、上下方向に延びるクランク軸線Acまわりに回転可能なクランクシャフト28が、エンジン本体20に設けられている。エンジン本体20は、エンジンカバー14内に配置されている。同様に、補機の一例であるスターターユニット60と、スターターユニット60をエンジン本体20に取り付けるブラケット64とが、エンジンカバー14内に配置されている。ブラケット64の第1取付部67は、エンジン本体20に取り付けられており、ブラケット64の第2取付部68は、スターターユニット60に取り付けられている。これにより、スターターユニット60がエンジン本体20に連結されている。
ブラケット64は、第1取付部67と第2取付部68とを連結する連結部70に設けられた保持部71で、配管の一例であるブローバイホース56を保持している。つまり、ブラケット64は、スターターユニット60をエンジン本体20に取り付けるだけでなく、ブローバイホース56を保持している。したがって、スターターユニット60用のブラケットに加えて、ブローバイホース56用のブラケットを設ける場合に比べて、エンジンカバー14内に収容される収容物を小型化できる。これにより、エンジンカバー14を小型化できる。さらに、エンジン本体20が大型化したとしても、収容物全体の大きさを抑えることができるので、エンジンカバー14の大型化を防止できる。
また本実施形態では、エンジンカバー14の内面14aからブラケット64の保持部71までの距離が、エンジンカバー14の内面14aからスターターユニット60までの距離よりも長い。したがって、ブラケット64の保持部71は、エンジンカバー14の内面14aに対してスターターユニット60よりも内方に配置されている。そのため、ブローバイホース56とエンジンカバー14との干渉によりエンジンカバー14の小型化が妨げられることを回避できる。さらに、エンジン本体20の大型化に伴うブローバイホース56の外方への移動により、ブローバイホース56がエンジンカバー14に接触することを回避できる。これにより、エンジンカバー14の大型化を防止できる。
また本実施形態では、ブラケット64の保持部71がエンジン本体20の上方に配置されており、保持部71およびエンジン本体20が平面視で重なっている。したがって、保持部71およびエンジン本体20が平面視で重なっていない場合よりも、平面視における収容物の専有面積を低減できる。さらに、ブラケット64の保持部71がエンジン本体20とスターターユニット60との水平方向における間に配置されているので、ブローバイホース56がエンジンカバー14に接触し難い。そのため、ブローバイホース56とエンジンカバー14との摺動によるブローバイホース56の摩耗を減少させることができる。
また本実施形態では、ブラケット64の保持部71が、エンジン本体20(クランクケース30およびシリンダボディ31)とスターターモータ61との水平方向における間に配置されている。したがって、エンジン本体20とスターターモータ61との水平方向における間の空間が、保持部71を配置する空間として利用されている。さらに、ブラケット64の保持部71は、エンジン本体20(クランクケース30およびシリンダボディ31)とリングギヤ59との上下方向における間に配置されている。したがって、エンジン本体20とリングギヤ59との上下方向における間の空間も、保持部71を配置する空間として利用されている。このように、エンジン本体20とスターターユニット60との間の空間が有効に利用されているので、収容物を小型化できる。もしくは、収容物全体の大型化を抑えることができる。これにより、エンジンカバー14の大型化を防止できる。
また本実施形態では、共通の通路(第2ブローバイガス通路55)を形成する第1配管65および第2配管66が、それぞれ、ブラケット64の第1配管取付部75および第2配管取付部76に取り付けられている。ブラケット64の内周面64aは、第1配管65の内部から第2配管66の内部に延びる中継通路としての貫通穴を形成している。つまり、ブラケット64は、第1配管65および第2配管66を保持しているだけでなく、第1配管65および第2配管66と共通の通路を形成している。
このように、ブラケット64自体が通路を形成しているので、ブローバイホース56の長さを短縮できる。これにより、収容物を小型化できる。さらに、ブローバイホース56の長さを短縮できるので、振動などのブローバイホース56の変位を低減できる。これにより、ブローバイホース56の姿勢変化を低減できる。しかも、ブローバイホース56より剛性の高いブラケット64にブローバイホース56が取り付けられており、ブラケット64がエンジン本体20に取り付けられているので、ブローバイホース56の変位をさらに低減できる。これにより、ブローバイホース56と他の部材との摺動によるブローバイホース56の摩耗を低減できる。
本発明の実施形態の説明は以上であるが、本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述の実施形態では、ブローバイホース56が、2本の配管(第1配管65および第2配管66)を含む場合について説明した。しかし、ブローバイホース56は、三本以上の配管を含んでいてもよいし、1本の配管であってもよい。
また、前述の実施形態では、ブラケット64が、配管の一例であるブローバイホース56を保持している場合について説明した。しかし、ブラケット64は、ブローバイホース56以外の配管を保持していてもよいし、ワイヤーハーネスなどの配線を保持していてもよい。また、ブラケット64は、配線および配管の両方を保持していてもよい。
また、前述の実施形態では、ブローバイホース56が、スターターユニット60よりも内方に配置されている場合について説明した。しかし、ブローバイホース56は、エンジンカバー14の内面14aに対してスターターユニット60よりも外方に配置されていてもよい。
また、ブラケット64は、スターターユニット60ではなく、ECUなどの電装補機と連結されていても良い。
また、前述の実施形態では、ブラケット64およびリングギヤ59が平面視で重なっている場合について説明した。しかし、ブラケット64は、平面視でリングギヤ59に重ならないように配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、ブラケット64が、エンジン本体20およびスターターユニット60とは別の部材である場合について説明した。しかし、ブラケット64の一部または全部が、スターターユニット60と一体であってもよい。
また、前述の実施形態では、ブラケット64が、2つの第1ボルトB1によってクランクケース30およびシリンダボディ31の両方に連結されている場合について説明した。しかし、ブラケット64は、クランクケース30およびシリンダボディ31の一方に連結されていてもよいし、クランクケース30およびシリンダボディ31以外のエンジン本体20の構成部品に連結されていてもよい。
また、前述の実施形態では、ブラケット64が、水平方向に離れた2つの取付位置でエンジン本体20に連結されており、水平方向に離れた2つの取付位置で補機(スターターユニット60)に連結されている場合について説明した。しかし、ブラケット64は、上下方向に離れた複数の取付位置でエンジン本体20に連結されていてもよい。同様に、ブラケット64は、上下方向に離れた複数の取付位置で補機に連結されていてもよい。
具体的には、図11に示すように、ブラケット64全体が、エンジン本体20の周囲に配置されており、ブラケット64の2つの第1ボルト取付部72が、上下方向に離れた2つの取付位置で2つの第1ボルトB1によってエンジン本体20に連結されていてもよい。この場合、配線または配管を保持する保持部71の一部または全部は、2つの第1ボルト取付部72の間の高さに配置されていてもよい。また、補機60は、ブラケット64の周囲に配置されていてもよいし、ブラケット64の上方または下方に配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、ブローバイホース56およびヘッドカバー33の接続位置(第1接続位置)と、ブローバイホース56および吸気装置24の接続位置(第2接続位置)との間で、ブローバイホース56がブラケット64によって保持されている場合について説明した。しかし、ブローバイホース56は、第1接続位置と第2接続位置との間で複数のブラケットによって保持されていてもよい。この場合、複数のブラケットによってブローバイホース56が保持されるので、ブローバイホース56の安定性をさらに高めることができる。
また、前述の実施形態では、ブラケット64が、第2ブローバイガス通路55の一部を形成している場合について説明した。しかし、ブラケット64は、第2ブローバイガス通路55を形成していなくてもよい。例えば図8〜図10に示すように、ブローバイホース56の一部がブラケットの内部に配置されていてもよい。図8〜図10に示す各断面は、ブローバイホース56の長手方向に直交する平面でブラケットを切断したものである。
図8に示すブラケット64Aでは、ブローバイホース56の一部がブラケット64Aの内部に配置されており、ブローバイホース56の周囲が、ブラケット64Aの保持部71Aによって取り囲まれている。この場合、ブラケット64Aの保持部71AがC字状の断面を有しており、ブローバイホース56が、断面C字の部分をブローバイホース56の長手方向に貫通していてもよい。
この構成によれば、ブローバイホース56の周囲が、ブラケット64Aの保持部71Aによって取り囲まれるので、ブローバイホース56の移動がブラケット64Aによって規制される。さらに、保持部71Aの断面がC字状に形成されているので、ブラケット64Aによるブローバイホース56の拘束力が高まり、ブローバイホース56の移動が確実に規制される。これにより、ブローバイホース56と他の部材との摺動によるブローバイホース56の摩耗を低減できる。
また、図9に示すブラケット64Bでは、保持部71Bが、全周に亘って連続した環状の断面を有しており、ブローバイホース56が、断面環状の部分をブローバイホース56の長手方向に貫通している。ブローバイホース56の周囲は、断面環状の部分によって取り囲まれている。したがって、ブラケット64Bによるブローバイホース56の拘束力が高まると共に、ブラケット64Bからのブローバイホース56の脱落が確実に防止される。これにより、ブローバイホース56と他の部材との摺動によるブローバイホース56の摩耗を低減できる。
また、図10に示すブラケット64Cでは、ブラケット64Cの内周面64aが、ブローバイホース56の長手方向に延びる貫通穴を形成しており、この貫通穴が、ブローバイホース56の長手方向に連結部70を貫通している。ブローバイホース56は、貫通穴に挿入されており、ブローバイホース56の一部が貫通穴内に配置されている。ブラケット64Cの内周面64aがその全周に亘って連続しているので、保持部71Cの径方向へのブローバイホース56の移動が確実に規制される。さらに、ブラケット64Cの内周面64aは、連結部70の一端面から連結部70の他端面まで延びる長い筒状に形成されているので、ブローバイホース56の長手方向に関してより長い範囲でブローバイホース56の移動を規制できる。これにより、ブローバイホース56と他の部材との摺動によるブローバイホース56の摩耗を低減できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :船舶推進機
3 :船外機
8 :エンジン
14 :エンジンカバー
14a :内面
20 :エンジン本体
28 :クランクシャフト
30 :クランクケース
31 :シリンダボディ
32 :シリンダヘッド
33 :ヘッドカバー
49 :吸気管
53 :第1ブローバイガス通路
54 :気液分離器
55 :第2ブローバイガス通路
56 :ブローバイホース
57 :フライホイール
59 :リングギヤ
60 :スターターユニット
61 :スターターモータ
63 :マグネットスイッチ
64 :ブラケット
64A :ブラケット
64B :ブラケット
64C :ブラケット
64a :内周面
65 :第1配管
66 :第2配管
67 :第1取付部
68 :第2取付部
69 :第3取付部
70 :連結部
71 :保持部
71A :保持部
71B :保持部
71C :保持部
72 :第1ボルト取付部
73 :第2ボルト取付部
74 :第3ボルト取付部
75 :第1配管取付部
76 :第2配管取付部
77 :中間部
Ac :クランク軸線

Claims (9)

  1. 上下方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフトを含むエンジン本体と、
    前記エンジン本体に取り付けられた補機と、
    前記エンジン本体に取り付けられた第1取付部と、前記補機に取り付けられた第2取付部と、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結する連結部と、前記連結部に設けられた保持部とを含み、前記補機を前記エンジン本体に連結すると共に、前記保持部で配線または配管を保持するブラケットと、
    前記エンジン本体、補機、およびブラケットを収容するエンジンカバーとを含む、船舶推進機。
  2. 前記保持部は、前記エンジンカバーの内面に対して前記補機よりも内方に配置されている、請求項1に記載の船舶推進機。
  3. 前記保持部は、第1配管が取り付けられた第1配管取付部と、第2配管が取り付けられた第2配管取付部とを含み、
    前記ブラケットは、前記第1配管の内部から前記第2配管の内部に延びる中継通路としての貫通穴を形成する筒状の内周面をさらに含む、請求項1または2に記載の船舶推進機。
  4. 前記保持部の少なくとも一部は、配線または配管の周囲を取り囲んでいる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶推進機。
  5. 前記保持部の少なくとも一部は、配線または配管の周囲に配置されたC字状の断面を有している、請求項4に記載の船舶推進機。
  6. 前記保持部の少なくとも一部は、配線または配管の周囲に配置されていると共に全周に亘って連続した環状の断面を有している、請求項4または5に記載の船舶推進機。
  7. 前記保持部は、配線または配管の長手方向に前記連結部を貫通する貫通穴を形成する筒状の内周面を含む、請求項6に記載の船舶推進機。
  8. 前記保持部は、前記エンジン本体の上方に配置されていると共に、前記エンジン本体と前記補機との水平方向における間に配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の船舶推進機。
  9. 前記補機は、前記ブラケットを介して前記エンジン本体に取り付けられたスターターモータと、前記スターターモータによって回転駆動されることにより前記クランクシャフトと共に回転するリングギヤとを含み、
    前記保持部は、前記エンジン本体と前記スターターモータとの水平方向における間に配置されていると共に、前記エンジン本体と前記リングギヤとの上下方向における間に配置されている、請求項8に記載の船舶推進機。
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