JP2004205796A - 光路折り曲げズーム光学系 - Google Patents

光路折り曲げズーム光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP2004205796A
JP2004205796A JP2002374606A JP2002374606A JP2004205796A JP 2004205796 A JP2004205796 A JP 2004205796A JP 2002374606 A JP2002374606 A JP 2002374606A JP 2002374606 A JP2002374606 A JP 2002374606A JP 2004205796 A JP2004205796 A JP 2004205796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
lens
optical path
optical system
refractive power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002374606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4508525B2 (ja
Inventor
Keiichi Hisayoshi
圭一 久芳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2002374606A priority Critical patent/JP4508525B2/ja
Priority to US10/738,011 priority patent/US7079328B2/en
Publication of JP2004205796A publication Critical patent/JP2004205796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4508525B2 publication Critical patent/JP4508525B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/001Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras
    • G02B13/0015Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras characterised by the lens design
    • G02B13/002Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras characterised by the lens design having at least one aspherical surface
    • G02B13/0045Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras characterised by the lens design having at least one aspherical surface having five or more lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/001Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras
    • G02B13/0055Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element
    • G02B13/006Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element at least one element being a compound optical element, e.g. cemented elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/001Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras
    • G02B13/0055Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element
    • G02B13/0065Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element having a beam-folding prism or mirror
    • G02B13/007Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element having a beam-folding prism or mirror the beam folding prism having at least one curved surface
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/001Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras
    • G02B13/009Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras having zoom function
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/144Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only
    • G02B15/1445Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being negative
    • G02B15/144511Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being negative arranged -+-+
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/55Optical parts specially adapted for electronic image sensors; Mounting thereof

Abstract

【課題】CCD等の電子撮像素子を用いた小型カメラ、携帯端末、携帯電話等に搭載可能な薄型ズーム光学系であって、光学系の奥行き方向を十分に薄型化でき、しかも、薄型化を具体的に実現させることが可能な光路折り曲げ光学系を提供する。
【解決手段】物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群を含むレンズ群からなり、広角端から望遠端に変倍する際に、第2レンズ群G2を含んで光軸に沿って移動するレンズ群G3を含むズーム光学系において、第1レンズ群G1が、光路を折り曲げるための光路折り曲げ素子Pを含んでいる。光路折り曲げプリズムPは、光路を折り曲げるための少なくとも1面の反射面と、入射面と、射出面とを含み、該入射面、射出面の少なくとも一方が、光軸に回転対称な曲面に形成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学系の光軸を折り曲げたズーム光学系に関し、特に、ズーム光学系を搭載するデジタルカメラ、携帯端末等の奥行き方向の薄型化を実現するために光路折り曲げプリズムを配置した光路折り曲げズーム光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCD等の電子撮像素子を用いた小型カメラ、携帯端末、携帯電話等への内蔵用の結像光学系に対しては、小型化、特に薄型化への要求が強い。この種の光学系に関する従来技術には次のものがある。
特開平10−20191号公報には、直角プリズムを、第3レンズ群と第4レンズ群との間において、第3レンズ群の平凸レンズに接合して、配置することで光路を折り曲げた4群構成のズーム光学系が開示されている。
また、光路折り曲げ用プリズムのプリズムに光学パワーを与えたものとして、特開平9−211287号公報に記載のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平10−20191号公報に記載のものは、光学系の奥行き方向の薄型化が十分には実現できていない。
また、特開平9−211287号公報に記載のものは、光学系の構成に関する具体的な数値データの開示がなく、薄型化を実現するための具体的な条件について十分には明らかにされていない。このため、光学系の薄型化を具体的に実現できない。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、CCD等の電子撮像素子を用いた小型カメラ、携帯端末、携帯電話等に搭載可能な薄型ズーム光学系であって、光学系の奥行き方向を十分に薄型化でき、しかも、薄型化を具体的に実現させることが可能な光路折り曲げズーム光学系を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本第1の発明による光路折り曲げズーム光学系は、少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、少なくとも一つの負の屈折力を有するレンズ群を含むレンズ群とからなり、広角端から望遠端に変倍する際に、前記第2レンズ群を含む少なくとも一つのレンズ群が光軸に沿って移動するズーム光学系において、前記第1レンズ群が、光路を折り曲げるための光路折り曲げ素子を含むことを特徴としている。
【0006】
また、本第2の発明による光路折り曲げズーム光学系は、少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、少なくとも一つの負の屈折力を有するレンズ群を含むレンズ群とからなり、広角端から望遠端に変倍する際に、前記第2レンズ群を含む少なくとも一つのレンズ群が光軸に沿って移動するズーム光学系において、前記第1レンズ群が、光路を折り曲げるための少なくとも1面の反射面と、入射面と、射出面とを含む光路折り曲げプリズムを有し、前記光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面が、光軸に回転対称な曲面に形成されていることを特徴としている。
【0007】
また、本第3の発明による光路折り曲げズーム光学系は、少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを含んでなり、広角端から望遠端に変倍する際に、前記第2レンズ群を含む少なくとも一つのレンズ群が光軸に沿って移動するズーム光学系において、前記第1レンズ群が、光路を折り曲げるための少なくとも1面の反射面と、入射面と、射出面とを含む光路折り曲げプリズムを有し、前記光路折り曲げプリズムが、入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面を光軸に回転対称な曲面に形成した、負の屈折力を有するプリズムで構成されていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施例の説明に先立ち、本発明の作用効果について図1を用いて説明する。図1は本発明の作用効果を説明するための図であり、(a)は光路を直線状に構成した従来の撮像光学系の概念図、(b)は本発明にかかる光路折り曲げ素子を用いた光路折り曲げ光学系の概念図、(c)は本発明にかかる光路折り曲げプリズムを用いた光路折り曲げ光学系の概念図である。
まず、本第1の発明の作用効果について説明する。なお、本第1の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
図1(a)に示すように、撮像光学系の最も物体側にあるレンズから撮像面までの光路を直線状に構成する。この場合、撮像装置の奥行き方向(図20のDの方向)の長さは、撮像光学系の全長D2に比べて大きくなってしまう。なお、D1は撮像光学系の有効径である。
これに対し、図1(b)に示すように、本第1の発明では、光路を折り曲げるための光路折り曲げ素子を用いて撮像光学系の光路を折り曲げる。このようにすると、撮像装置の奥行き方向における撮像光学系の長さを、従来のD2からD21に短くすることができる。また、奥行き方向において、撮像光学系から撮像面までの距離を確保する必要がなくなる。その結果、図1(a)の場合に比べると、物体側面の有効径D11が若干大きくなるものの、撮像装置全体の奥行き方向の厚みを非常に薄くすることができる。
【0009】
なお、光路の折り曲げは、出来る限り物体側で行ったほうが良い。これは、光学系の奥行き寸法(厚み)や、物体側面の有効径をより小さくすることができるからである。よって、第1レンズ群(最も物体側のレンズ群)が、光路折り曲げ素子を含むように構成するのが好ましい。
【0010】
また、第1レンズ群を負の屈折力を有するように構成すれば、第1レンズ群のレンズ径を小さくすることができる。そして、撮像光学系の光路を折り曲げる構成では、光路を折り曲げた後の撮像光学系の有効径を小さくすることができるので、撮像装置を薄型化できることになる。
更に、第1レンズ群に負の屈折力を持たせ、撮像光学系全体をレトロフォーカスタイプで構成すれば、焦点距離が最も短い広角端でもバックフォーカスを十分長くすることができる上、像側テレセン性の確保が容易になる。
【0011】
また、正の屈折力を有する第2レンズ群以降(第2レンズ群よりも像側)には、少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群を配置する。これによって、正の屈折力を有する第2レンズ群と、この負の屈折力を有するレンズ群とにより、正負のテレフォト光学系が構成できる。この構成により、第2レンズ群から負の屈折力を有するレンズ群までの合成光学系の前側主点位置を、第1レンズ群側に近づけることができる。このため、第1レンズ群と合成光学系との主点間隔を小さくすることができ、また、合成光学系の焦点距離も小さくすることができる。その結果、レンズ全長を短縮できる。
これは、図1(b)に示すように光路折り曲げ素子で光路を折り曲げた場合、撮像装置の上下方向の寸法を小型化できることになる。また、第2レンズ群の倍率を大きくすることができるので、変倍に伴う第2レンズ群の移動量を小さくすることができる。
【0012】
次に、本第2の発明の作用効果について説明する。なお、本第2の発明に対応する具体的実施形態も、後述の実施例1〜17に示してある。
上述のように、撮像光学系の物体側から撮像面までの光路を直線状に構成すると、撮像装置の奥行き方向の長さは、撮像光学系の全長に比べて大きくなってしまう。
これに対し、図1(c)に示すように、本第2の発明においても、光路を折り曲げるための反射面により撮像光学系の光路を折り曲げる。このようにすると、撮像装置の奥行き方向における撮像光学系の長さを、従来のD2からD22に短くすることができる。また、奥行き方向において、撮像光学系から撮像面までの距離を確保する必要がなくなる。その結果、図1(a)の場合に比べると、物体側面の有効径D12が若干大きくなるものの、撮像装置全体の奥行き方向の厚みを非常に薄くすることができる。
更に、本第2の発明では、光路を折り曲げるための反射面を、図1(c)に示すように、プリズムの反射面としている。これにより、屈折率が1より大きな媒質中を光が通過するので、同じ光路長でも空気換算長が長くなる。その結果、撮像装置の高さ方向における撮像光学系の長さを、図1(b)に比べて短くすることができる。また、物体側面の有効径D22をより小さくすることができる。
このとき、光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうち、少なくとも一方の面が屈折力を有するように構成するのが好ましい。このようにすれば、撮像装置の高さ方向における撮像光学系の長さや、物体側面の有効径D22を、より小さくすることができる。また、このような小型化の効果が大きくなることに加えて、光学系の性能を向上させることやレンズ枚数の削減をすることができる。
【0013】
なお、本第1の発明と同様、光路の折り曲げは出来る限り物体側で行ったほうがよい。これは、光学系の奥行き寸法や物体側面の有効径をより小さくすることができるからである。よって、第1レンズ群(最も物体側のレンズ群)が光路折り曲げプリズムを含むように構成するのが好ましい。
【0014】
また、第1レンズ群を負の屈折力を有するように構成すれば、第1レンズ群のレンズ径を小さくすることができる。そして、撮像光学系の光路を折り曲げる構成では、光路を折り曲げた後の撮像光学系の径を小さくすることができるので、撮像装置を薄型化できることになる。更に、第1レンズ群に負の屈折力を持たせ、撮像光学系全体をレトロフォーカスタイプで構成すれば、焦点距離が最も短い広角端でもバックフォーカスを十分長くすることができる上、像側テレセン性の確保が容易になる。
【0015】
また、本第1の発明と同様に、正の屈折力を有する第2レンズ群と、少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群とにより、正負のテレフォト光学系を構成する。その結果、第2レンズ群から負の屈折力を有するレンズ群までの合成光学系の前側主点位置を、第1レンズ群側に近づけることができる。このため、第1レンズ群と合成光学系との主点間隔を小さくすることができ、また、合成光学系の焦点距離も小さくすることができる。その結果、レンズ全長を短縮できる。
これは、図1(c)に示すように光路折り曲げプリズムで光路を折り曲げた場合、撮像装置の上下方向の寸法を小型化できることになる。また、第2レンズ群の倍率を大きくすることができるので、変倍に伴う第2レンズ群の移動量を小さくすることができる。
【0016】
次に、本第3の発明の作用効果について説明する。なお、本第3の発明に対応する具体的実施形態も、後述の実施例1〜17に示してある。
上述のように、撮像光学系の物体側から撮像面までの光路を直線状に構成すると、撮像装置の厚さは撮像光学系の全長に比べて厚くなる程度が大きくなってしまう。
これに対し、本第3の発明においても、第2の発明と同様にプリズムを備えている。よって、撮像装置の奥行き方向における撮像光学系の長さを、従来のD2からD22に短くすることができる。また、奥行き方向において、撮像面までの距離を確保する必要がなくなる。その結果、図1(a)の場合に比べると、物体側面の有効径D12が若干大きくなるものの、撮像装置全体の奥行き方向の厚さを非常に薄くすることができる。
また、屈折率が1より大きな媒質中を光が通過するので、同じ光路長でも空気換算長が長くなる。その結果、撮像装置の高さ方向における撮像光学系の長さを、図1(b)に比べて短くすることができる。また、物体側面の有効径D22をより小さくすることができる。
このとき、光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうち、少なくとも一方の面が屈折力を有するように構成するのが好ましい。このようにすれば、撮像装置の高さ方向における撮像光学系の長さや、物体側面の有効径D22を、より小さくすることができる。また、このような小型化の効果が大きくなることに加えて、光学系の性能を向上させることやレンズ枚数の削減をすることができる。
【0017】
なお、本第1の発明と同様、光路の折り曲げは出来る限り物体側で行ったほうがよい。これは、光学系の奥行き寸法や物体側面の有効径をより小さくすることができるからである。よって、第1レンズ群(最も物体側のレンズ群)が光路折り曲げプリズムを含むように構成するのが好ましい。
【0018】
また、第1レンズ群を負の屈折力を有するように構成すれば、第2レンズ群以降の光線高を低くすることができるので、レンズ径を小さくすることができる。その結果、撮像光学系の光路を折り曲げる場合、撮像装置を薄型化できることになる。また、焦点距離が最も短い広角端でもバックフォーカスを十分長くすることができる。
【0019】
また、本第3の発明のように、光路折り曲げプリズムを負の屈折力を有するように構成すれば、光路折り曲げプリズムでの光線高を低くすることができる。これにより、光学系の有効径を小さくし撮像装置を薄型化することができる。また、第1レンズ群の負の屈折力を光路折り曲げプリズムが分担できるので、第1レンズ群のレンズ枚数を削減することができ光学系を小型化することができる。
【0020】
レンズ全長を短くするには、第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離を小さくする必要がある。一方、変倍に伴う第2レンズ群及び第3レンズ群の移動範囲を確保するためには、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔をある程度長く確保する必要がある。その結果、レンズ全長短縮(第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離の短焦点化)とズームミング用間隔確保の両立が難しくなる。実際に、負正正正の4群構成で設計すると、第2レンズ群と第3レンズ群の合成焦点距離を小さくすることは難しい。また、望遠端で第2レンズ群が第1レンズ群側に大きく移動してしまう。その上、変倍に伴う像面位置の変化の補正をするレンズ群(例えば第3レンズ群)の移動量が大きくなり、レンズ全長短縮が難しい。
【0021】
これに対し、第3レンズ群を負の屈折力を有する構成にすれば、正の屈折力を有する第2レンズ群と負の屈折力を有する第3レンズ群とにより、正負のテレフォト光学系が構成できる。その結果、第2レンズ群と第3レンズ群との合成光学系の前側主点位置が第1レンズ群側に近づく。このため、第1レンズ群と、第2レンズ群と第3レンズ群との合成光学系との主点間隔を小さくすることができる。そして、第1レンズ群と、第2レンズ群と第3レンズ群との合成光学系との主点間隔が小さくなることで、第2レンズ群の倍率を大きくすることができるので、変倍に伴う第2レンズ群の移動量を小さくすることができる。このように、負・正・負の屈折力構成にすることで、第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離の短焦点化と、変倍用間隔の短縮化とを両立させることができ、レンズ全長の短縮化が実現できる。
レンズ全長を短縮することができると、図1(c)に示すように、光路折り曲げプリズムで光路を折り曲げた場合、撮像装置の上下方向の寸法を小型化できることになる。
【0022】
また、少なくとも、第2レンズ群と第3レンズ群を光軸方向に移動するように構成すれば、変倍と、変倍に伴う像面位置の変化の補正の両方を行うことができる。また、変倍の際に、第2レンズ群と第3レンズ群以外は固定したままで、第2レンズ群と第3レンズ群の移動のみで変倍、合焦を行うようにしてもよい。
【0023】
また、CCD等の撮像素子を用いる場合、軸外光(軸外主光線)がCCDに斜めに入射すると光量不足を招く。よって、光学系の射出瞳を像面から離す(理想的にはCCD側テレセントリックにする)必要がある。本第1〜第3の発明によれば、正の屈折力を有する第4レンズ群により、射出瞳を像面から離すことができる。
【0024】
さらに、本発明の光路折り曲げズーム光学系は、次のように構成するのが好ましい。
本第4の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、光路折り曲げプリズムより像側に配置されたレンズ群、または光路折り曲げプリズムより像側に配置されたレンズ群中の一部のレンズを光軸方向に移動することで変倍、あるいは合焦を行うようにするのが好ましい。
【0025】
本第4の発明の作用効果について説明する。なお、本第4の発明に対応する具体的実施形態も、後述の実施例1〜17に示してある。
光路折り曲げプリズムより物体側のレンズを含んで変倍あるいは合焦を行うと、光路を折り曲げる前の物体側で、このレンズを移動させる空間を確保しなければならない。そのため、撮像装置の厚さが増えてしまう。また、光路折り曲げプリズムの物体側のレンズ群と像側のレンズ群の両方で変倍あるいは合焦を行うと、レンズ群移動のためのメカ機構が複雑になり撮像装置が大型化してしまう。これに対して、本第4の発明では、上記のような問題は生じない。
【0026】
また、本第5の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、少なくとも、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第2レンズ群以降の負の屈折力を有するレンズ群とを含むレンズ群で変倍を行うようにするのが好ましい。なお、以下において、「第2レンズ群以降の少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群」を「後方群」とする。
【0027】
本第5の発明の作用効果について説明する。なお、本第5の発明に対応する具体的実施形態も、後述の実施例1〜17に示してある。
広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が減少し、第2レンズ群と後方群との間隔が増大するように、第2レンズ群と後方群を光軸方向に移動するように構成すれば、長焦点距離化することができる。
一方、第3レンズ群が正の屈折力を有する構成の場合には、望遠端では第2レンズ群と第3レンズ群とを第1レンズ群側に移動させる必要があるので、第2レンズ群と第3レンズの移動範囲が大きくなる。また、焦点距離を長くすることは難しい。しかし、正の屈折力を有する第2レンズ群と、それ以降の負の屈折力を有するレンズ群とで変倍を行うように構成すれば、第2レンズ群と後方群との間隔が増大するので、後方群の移動範囲が小さくなる。
以上のことから、レンズ群の屈折力配置を、負正負正にするが好ましい。そして、負正負正の4群構成の場合には、正の屈折力を有する第2レンズ群と負の屈折力を有する第3レンズ群とで変倍を行うようにすればよい。
【0028】
また、本第6の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第2レンズ群以降の負の屈折力を有するレンズ群(後方群)で合焦(フォーカシング)を行うようにするのが好ましい。
【0029】
本第6の発明の作用効果について説明する。なお、本第6の発明に対応する具体的実施形態も、後述の実施例1〜17に示してある。
物点位置が無限遠から近点に近づくとき、正の屈折力を有する第2レンズ群で合焦するには、正の屈折力を有する第2レンズ群を光軸に沿って物体側に移動させる必要がある。これは、広角端から望遠端に変倍する際に第2レンズ群が光軸に沿って移動する方向と同じである。このため、第2レンズ群の移動範囲が広がってしまい、レンズ全長の短縮が難しくなる。その上、レンズ群を移動させるアクチュエータの負担も大きくなる。また、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を確保することが設計上の制約条件となってしまう。
これに対し、本第6の発明のように、後方群で合焦するようにした場合には、後方群を光軸に沿って像面側に移動させれば良い。そのため、後方群の移動範囲が広がらないで済む。その結果、レンズ移動範囲の確保が設計上の制約条件にならない上、レンズ群を移動させるためのメカ機構も単純になる。
【0030】
また、負正正正の構成であって正の屈折力を有する第3レンズ群で合焦を行う場合と比較すると、次のような利点がある。本発明のように負正負正の構成であって負の屈折力を有する第3レンズ群で合焦を行う場合は、第1レンズ群と、第2レンズ群と第3レンズ群との合成光学系との主点間隔が減る。第2レンズ群と第3レンズ群との合成光学系が短焦点化されているので、合焦時における第3レンズ群の移動範囲が少なくて済む。その結果、レンズ移動範囲の確保が設計上の制約条件にならない上、レンズ群を移動させるためのメカ機構も単純になる。
【0031】
このとき、後方群を1枚の負レンズで構成すれば、重量が軽くなる。後方群が軽量になれば、合焦の際のアクチュエータの負担が少なくなる。また、合焦に要する時間が短くて済む。
【0032】
また、第2レンズ群と後方群とで変倍するようにすれば、変倍の際に光軸方向に移動するレンズ群で合焦することになる。よって、レンズ群を移動するためのメカ機構が単純になり好ましい。
【0033】
また、本第7の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、広角端から望遠端に変倍する際に第1レンズ群が固定されているようにするのが好ましい。
【0034】
本第7の発明の作用効果について説明する。なお、本第7の発明に対応する具体的実施形態も、後述の実施例1〜17に示してある。
広角端から望遠端に変倍する際に第1レンズ群を光軸に沿って像側に移動する方式の場合、広角端での第1レンズ群のレンズ有効径がより大きくなる。これに対し、本第7の発明のように、変倍時に第1レンズ群が固定されているようにすれば、広角端においてもレンズ有効径を小さくすることができる。
【0035】
なお、第1レンズ群が体積(重量)の大きな光路折り曲げプリズムを含む場合、第1レンズ群全体を変倍の際に光軸方向に移動させるのは、メカ機構上の負担になる。このため、光路折り曲げプリズムは固定したまま変倍する構成にするのが好ましい。
【0036】
また、変倍の際に光路折り曲げプリズムを固定した構成において、第1レンズ群中の光路折り曲げプリズム以外のレンズ(ただし、光路折り曲げプリズムより前にあるレンズ)を光軸方向に移動させると、撮像装置の厚さが厚くなってしまう。また、光路折り曲げプリズムの物体側のレンズ群と像側のレンズ群の両方で変倍あるいは合焦を行うと、レンズ群移動のためのメカ機構が複雑になり撮像装置が大型化してしまう。
【0037】
よって、光路折り曲げプリズムよりも像側のレンズ群のみを光軸方向に移動すれば上記のような問題は無い。
【0038】
また、本第8の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第1レンズ群が正の屈折力と負の屈折力とを含むのが好ましい。
【0039】
本第8の発明の作用効果について説明する。なお、本第8の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜13、17に示してある。
最も物体側のレンズ群や最も像側のレンズ群は、軸外光線の光線高が高いので倍率の色収差や軸外収差を有効に補正できる。像側テレセントリックにする場合、最も像側のレンズ群を通る光束の位置は変倍でそれほど大きく変化しないのに対して、最も物体側のレンズ群を通る光束の位置は変倍で大きく変化する。このため、最も物体側のレンズ群で発生する倍率の色収差は変倍で大きく変化する。そこで、本第8の発明のように、最も物体側の第1レンズ群が正の屈折力と負の屈折力とを含む構成とする。このように構成して、軸外収差や色収差、変倍に伴う色収差の変動を抑制すれば、光学系全系の軸外収差、色収差や変倍に伴う色収差の変動を抑制することができる。
【0040】
また、本第9の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第1レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとの接合レンズを含む構成とするのが好ましい。
【0041】
本第9の発明の作用効果について説明する。なお、本第9の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜13、17に示してある。
第1レンズ群が光路折り曲げプリズムの他に接合レンズを含むことで、色収差を含む諸収差を良好に補正することができる。また、接合レンズにすると偏心誤差、間隔誤差等が生じにくくなる上、メカ構造も簡単になる。
【0042】
このとき、接合レンズを構成するレンズを物体側から負正の屈折力の順に接合して構成すれば、第2レンズ群以降の光線高をより小さくすることができる。また、接合レンズ中の負レンズを両凹レンズで構成すれば、第1レンズ群の負の屈折力を強くすることができるので、第2レンズ群以降の有効径をより小さくすることができる。
【0043】
第1レンズ群に含まれる光路折り曲げプリズムが負の屈折力を有する場合、接合レンズは全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズとなるようにすることが収差補正上好ましい。接合レンズが全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズである場合、主点位置が像面側に移動する。このような構成により、第1レンズ群と第2レンズ群との主点間隔を短縮することができ、レンズ全長の短縮化につながる。
【0044】
また、本第10の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第1レンズ群が少なくとも1面の非球面を含む構成とするのが好ましい。
【0045】
本第10の発明の作用効果について説明する。なお、本第10の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
最も物体側の第1レンズ群は光線高が高いので、第1レンズ群に少なくとも1面の非球面を含むことで歪曲収差や非点収差、コマ収差等の軸外収差を効果的に補正することができる。このとき、第1群レンズ群の最も物体側の面を非球面に構成するとより効果的である。
【0046】
また、本第11の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面が非球面であるのが好ましい。
【0047】
本第11の発明の作用効果について説明する。なお、本第11の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
第1レンズ群に含まれる光路折り曲げプリズムにおける光線高は高い。そこで、光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面を非球面で構成すれば、ディストーションやコマ収差、非点収差などの軸外収差を効果的に補正することができる。また、光路折り曲げプリズムを成型で製作する場合は、球面作用を持つ光路折り曲げプリズムにするのも、非球面作用を持つ光路折り曲げプリズムにするのも、製作上の難易度の差が少ない。よって、非球面作用を持つ光路折り曲げプリズムにすれば良い。
【0048】
また、本第4の発明で説明したように、光路折り曲げプリズムは、変倍や合焦時に可動な全てのレンズよりも物体側に配置されていることが望ましく、最も物体側に配置されているのがより望ましい。そして、光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面を非球面で構成すれば、光路折り曲げプリズムでの光線高は高いので、本第10の発明の効果がより大きくなる。
このとき、光路折り曲げプリズムの非球面は、光軸から離れるに従って近軸の屈折力よりも屈折力を弱める非球面作用を持つようにするのが、収差補正上より好ましい。更に、光路折り曲げプリズムの非球面形状が変曲点を持ち、有効径中心が負作用で有効径周辺が正作用というように、有効径中心と有効径周辺で光学作用が反転するように構成するのが、収差補正上より好ましい。
【0049】
また、本第12の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、次の条件式(1)を満足するのが好ましい。
−5<f1/√(fW×fT)<−0.2 ・・・・(1)
但し、f1は第1レンズ群の焦点距離、fWは広角端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離、fTは望遠端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離(第1レンズ群の焦点距離が変化する場合、f1=√(f1W×f1T) 但し、f1Wは広角端での第1レンズ群の焦点距離、f1Tは望遠端での第1レンズ群の焦点距離である。)である。
【0050】
本第12の発明の作用効果について説明する。なお、本第12の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
条件式(1)の上限を上回ると、第1レンズ群の負の屈折力が強すぎ、歪曲収差、特に広角端での負の歪曲収差が大きくなる。一方、条件式(1)の下限を下回ると、第1レンズ群の負の屈折力が弱すぎるので、有効径が大きくなってしまう。
【0051】
更に、次の条件式(1-2)を満たすと、光学性能をより良くしたまま、より小型化することができるので、より好ましい。
−2.5<f1/√(fW×fT)<−0.5 ・・・・(1-2)
【0052】
更にまた、次の条件式(1-3)を満たすと、光学性能をより良くしたまま、より一層小型化することができるので、更に好ましい。
−1.3<f1/√(fW×fT)<−0.7 ・・・・(1-3)
【0053】
また、本第13の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、次の条件式(2)を満足するのが好ましい。
1.2<fp/f1<7 ・・・・(2)
但し、fpは光路折り曲げプリズムの焦点距離、f1は第1レンズ群の焦点距離である。
【0054】
本第13の発明の作用効果について説明する。なお、本第13の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
条件式(2)の上限を上回ると、光路折り曲げプリズムの負の屈折力が弱すぎることになり、光路折り曲げプリズムが大型化してしまう。一方、条件式(2)の下限を下回ると、光路折り曲げプリズムの負の屈折力が強すぎるので、第1レンズ群で発生する倍率色収差やコマ収差、非点収差等の補正が困難になる。
【0055】
更に、次の条件式(2-2)を満たすと、光学性能をより良くしたまま、より小型化することができるので、より好ましい。
1.5<fp/f1<5 ・・・・(2-2)
【0056】
更に、次の条件式(2-3)を満たすと、光学性能をより良くしたまま、より一層小型化することができるので、更に好ましい。
1.8<fp/f1<3.7 ・・・・(2-3)
【0057】
また、本第14の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第2レンズ群が少なくとも2枚の正の屈折力を有するレンズと1枚の負の屈折力を有するレンズを含むのが好ましい。
【0058】
本第14の発明の作用効果について説明する。なお、本第14の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜15、17に示してある。
第2レンズ群は負の屈折力を有する第1レンズ群で発散した光を収束する作用を持つ必要がある。このため、第2レンズ群の物体側は正の屈折力を有する構成にするのが好ましく、良好な性能を確保した上で第2レンズ群を短焦点化するには少なくとも2枚の正の屈折力を有するレンズを含む必要がある。
第2レンズ群を物体側から順に正負の屈折力を有するレンズ構成にすると、第2レンズ群を短焦点化できる。その上、主点位置が第1レンズ群側に移動するので、第1レンズ群と第2レンズ群との主点間隔を短縮することができる。このため、レンズ全長の短縮につながる上、第2レンズ群の倍率を大きくすることができるので変倍に伴う第2レンズ群の移動量を小さくすることができる。
また、第2レンズ群は広角端から望遠端に変倍する際に光軸方向に沿って移動する。このため、少なくとも1枚の負の屈折力のレンズを含む構成にすれば、変倍に伴う色収差を含む諸収差の変動を抑制できる。
【0059】
このとき、第2レンズ群を、正の屈折力を有するレンズと、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの接合レンズとで構成すれば、少ないレンズ枚数で上記効果が得られ、接合レンズにすることで偏心誤差、間隔誤差等が生じにくくなる上、メカ構造も簡単になるので好ましい。
また、このとき、接合レンズを物体側から両凸レンズと両凹レンズの接合で、全体で像側に凹面を向けたメニスカス形状となるように構成すれば、主点位置が第1レンズ群側に移動し第1レンズ群と第2レンズ群との主点間隔を短縮化することができる。その結果、レンズ全長の短縮につながる。その上、第2レンズ群の倍率を大きくすることができるので、変倍に伴う第2群の移動量を小さくすることができる。また、負の屈折力を強くすることができるので、第2レンズ群で発生する色収差を良好に補正することができ、変倍に伴う色収差の変動を抑制できる。
【0060】
また、本第15の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第2レンズ群の最終面が像側に凹形状の凹面であるのが好ましい。
【0061】
本第15の発明の作用効果について説明する。なお、本第15の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜10、12〜14、17に示してある。第2レンズ群の最終面を像側に凹形状の凹面とすれば、主点位置が第1レンズ群側に移動し第1レンズ群と第2レンズ群との主点間隔を短縮化することができる。その結果、レンズ全長の短縮につながる上、第2レンズ群の倍率を大きくすることができるので変倍に伴う第2レンズ群の移動量を小さくすることができる。
【0062】
また、本第16の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、次の条件式(3)を満足するのが好ましい。
0.2<M3/M2<2.0 ・・・・(3)
但し、M2は正の屈折力を有する第2レンズ群の移動範囲、M3は第2レンズ群以降の少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群の移動範囲である。
【0063】
本第16の発明の作用効果について説明する。なお、本第16の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
広角端から望遠端に変倍する際に、正の屈折力を有する第2レンズ群と後方群との間隔は徐々に開いていく。この時、広角端付近での間隔の変化は小さく、望遠端付近での間隔の変化は大きい。その結果、特に広角端付近において第2レンズ群で補正しきれないコマ収差、非点収差を第2レンズ群と第3レンズ群とのペアにより補正している。
【0064】
条件式(3)の上限を上回ると、後方群の移動範囲が大きい。このため、上記収差補正作用が弱くなり性能確保が難しくなる。その上、第2レンズ群の移動量が小さいので高倍ズームにするのが難しくなる。一方、条件式(3)の下限を下回ると、第2レンズ群の移動範囲が大きすぎるので、望遠端で第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔を確保するのが難しくなる。その結果、光学系全長が長くなってしまう。
【0065】
更に、次の条件式(3-2)を満たすと、光学性能を確保したまま、小型化することができるので、より好ましい。
0.3<M3/M2<1.5 ・・・・(3-2)
【0066】
更に、次の条件式(3-3)を満たすと、光学性能を確保したまま、より一層小型化することができるので、更に好ましい。
0.4<M3/M2<0.9 ・・・・(3-3)
【0067】
また、本第17の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、第2レンズ群が少なくとも1面の非球面を含むのが好ましい。
【0068】
本第17の発明の作用効果について説明する。なお、本第17の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
負の屈折力を有する第1レンズ群により光束径が広げられるため、第2レンズ群での光束径は大きい。このため、第2レンズ群に少なくとも1面の非球面を含めば収差補正効果が大きい。
このとき、第2レンズ群の最も物体側の面、あるいは開口絞りに面した面を非球面にすると、球面収差を効果的に補正できるので好ましい。この非球面は光軸から離れるにつれて近軸的な屈折力を弱めるような非球面作用を持つと、第2レンズ群で発生する正の球面収差を抑制できるので望ましい。
【0069】
また、第2レンズ群中の負の屈折力を有するレンズの最も像側の面を非球面にすると、非点収差、コマ収差などの軸外収差を効果的に補正できるので好ましい。
また、第2レンズ群の最終面が負レンズの像側に凹面形状の凹面の場合、高次収差が発生しやす。よって、この面を非球面とすることで高次収差の発生を抑制することができる。このとき、この非球面は光軸から離れるにつれて近軸的な屈折力を強める作用を持つことが好ましい。
【0070】
更に、第2レンズ群の最も物体側の面と第2レンズ群中の負の屈折力を持つレンズの像側の面との両方を非球面にするとより好ましい。
両面を非球面にすると、収差補正能力が非常に大きくなる。よって、第2レンズ群で発生する球面収差のズーミングに伴う変動や第2レンズ群で発生する非点収差などを補正できる。この時、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合に近い形状になる。このため、接合しても性能劣化が少なく好都合である。また、変倍に伴う第2レンズ群と第3レンズ群の移動量が更に減るので好ましい。第2レンズ群中の負の屈折力を有するレンズの像側の非球面は、第2レンズ群の最も物体側の面の球面効果で発生する収差(球面収差、コマ収差、非点収差、ディストーション)を全てキャンセルする方向の効果を持たせるのが良い。このように、両面を非球面にすることで第2レンズ群で発生する全ての収差の発生を効果的に抑制できる。
【0071】
また、本第18の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群からなり、次の条件式(4)を満足するのが好ましい。
0.3<f2/f4< 3 ・・・・(4)
但し、f2は第2レンズ群の焦点距離、f4は第4レンズ群の焦点距離、fWは広角端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離、fTは望遠端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離である。
【0072】
本第18の発明の作用効果について説明する。なお、本第18の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
本第18の発明では、負の屈折力を有する第1レンズ群で発散させた光束を第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群の正負正のトリプレット構成で収束させている。
条件式(4)の上限を上回ると、トリプレット構成における物体側の正の屈折力が弱い。そのため、望遠端で第2レンズ群が第1レンズ群に大きく移動する必要があり、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔の確保が難しくなる。また、第4レンズ群の正の屈折力が強すぎるので負の歪曲収差の発生が大きくなる。
一方、条件式(4)の下限を下回ると、第4レンズ群の正の屈折力が弱すぎるので、広角端でのバックフォーカスの確保が難しくなる。その上、コマ収差の補正量が不足する。
【0073】
更に、次の条件式(4-2)を満たすと、十分な結像性能とバックフォーカスを持つ高倍ズームにすることができるので、より好ましい。
0.5<f2/f4<2 ・・・・(4-2)
【0074】
更にまた、次の条件式(4-3)を満たすと、より一層十分な結像性能とバックフォーカスを持つ高倍ズームにすることができるので、更に好ましい。
0.7<f2/f4<1.1 ・・・・(4-3)
【0075】
また、本第19の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、後方群の最終面が像側に凹面を向けているのが好ましい。
【0076】
本第19の発明の作用効果について説明する。なお、本第19の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
後方群では、正の屈折力を有する第2レンズ群で発生する収差を打ち消す方向の収差を発生させている。例えば、広角端では第2レンズ群では外コマが発生し易いので、後方群の最終面を像側に凹形状の凹面とすることで内コマを発生させると、レンズ全系の収差を良好にできる。
【0077】
また、本第20の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、広角端から望遠端に変倍する際および合焦時に最も像側のレンズ群が固定されているのが好ましい。
【0078】
本第20の発明の作用効果について説明する。なお、本第20の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
変倍の際に最も像側のレンズ群を固定にすることで、変倍に伴う収差変動や瞳位置の変動を抑制することができる。
【0079】
また、本第21の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、最も像側のレンズ群が1枚の正レンズからなるのが好ましい。
【0080】
本第21の発明の作用効果について説明する。なお、本第21の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
レンズ全長を短縮するには第4レンズ群は主に瞳位置の制御を行う構成にすれば良く、第4レンズ群をあまり多くのレンズで構成する必要はない。第4レンズ群を1枚の正レンズで構成すれば、少ないレンズ枚数で瞳位置を制御する効果が得られる。このとき、収差補正上、正レンズが両凸レンズであることが好ましい。
【0081】
また、本第22の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、最も像側のレンズ群が少なくとも1面の非球面を含むのが好ましい。
【0082】
本第22の発明の作用効果について説明する。なお、本第22の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
最も像側のレンズ群は光線高が高いので、少なくとも1面の非球面を含むことで歪曲収差や非点収差、コマ収差等の軸外収差や瞳収差を効果的に補正することができる。レトロフォーカスタイプは負の歪曲収差が発生しやすいので、光軸から離れるに従って近軸の屈折力よりも屈折力を弱める非球面作用を持つようにするのが望ましい。
【0083】
また、本第23の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、次の条件式(5)を満足するのが好ましい。
0.3<f4/√(fW×fT)<4 ・・・・(5)
但し、f4は最も像側のレンズ群の焦点距離、fWは広角端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離、fTは望遠端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離である。
【0084】
本第23の発明の作用効果について説明する。なお、本第23の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
条件式(5)の下限を下回ると、最も像側のレンズ群の屈折力が強すぎてしまう。そのため、最も像側のレンズ群での収差発生を抑制するために構成するレンズ枚数が増え、レンズ全長が長くなってしまう。
一方、条件式(5)の上限を上回ると、レンズ全長が長くなってしまう。その上、最も像側のレンズ群での外コマの発生が大きくなる。
【0085】
更に、次の条件式(5-2)を満たすと、光学性能をより良くしたまま、より小型化することができるので、より好ましい。
0.7<f4/√(fW×fT)<2 ・・・・(5-2)
【0086】
更にまた、次の条件式(5-3)を満たすと、光学性能をより良くしたまま、より一層小型化することができるので、更に好ましい。
0.9<f4/√(fW×fT)<1.2 ・・・・(5-3)
【0087】
また、本第24の発明として、本第1〜第3の発明の光路折り曲げズーム光学系においては、撮像素子の撮像面の短辺に平行になるように光軸を折り曲げた構成とするのが好ましい。
【0088】
本第24の発明の作用効果について説明する。なお、本第24の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
CCDのように撮像面が長方形の場合、撮像面の短辺に平行になるように光軸を折り曲げれば、撮像装置の厚さを薄くすることができる。(即ち、図1の紙面に沿う方向を撮像面の短辺方向、紙面に対し垂直な方向を撮像面の長辺方向とすれば、符号D1やD2’で示す大きさを小さくすることができる。)このとき、特に、撮像面付近の面の有効径は撮像面と近似形状に近くなるので、レンズ外径形状を光軸を中心とした円形ではなく長方形にすると撮像光学系を小型化することができる。
【0089】
また、本第25の発明による情報処理装置は、本第1〜第24のいずれかの発明の光路折り曲げズーム光学系と、前記光路折り曲げズーム光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、操作者が前記処理手段に入力したい情報信号を入力するための入力部と、前記処理手段からの出力を表示する表示素子と、前記処理手段からの出力を記録する記録媒体とを含み、前記処理手段は、前記光路折り曲げズーム光学系によって前記電子撮像素子に受光された物体像を前記表示素子に表示するように構成されていることを特徴としている。
【0090】
本第25の発明の作用効果について説明する。なお、本第25の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
このように構成することで、搭載するズーム光学系の奥行き方向を十分に薄型化でき、情報処理装置を薄型化することができる。
【0091】
また、本第26の発明によるパソコン装置は、本第25の発明による情報処理装置おいて、前記入力部がキーボードにて構成され、前記光路折り曲げズーム光学系と前記電子撮像素子とが前記表示素子の周辺部又は前記キーボードの周辺部に内蔵されていることを特徴とする。
【0092】
本第26の発明の作用効果について説明する。なお、本第26の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
このように構成することで、搭載するズーム光学系の奥行き方向を十分に薄型化でき、パソコン装置を薄型化することができる。
【0093】
また、本第27の発明による電話装置は、本第1〜第24の発明の光路折り曲げズーム光学系と、前記光路折り曲げズーム光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、電話信号を送信及び受信するためのアンテナと、電話番号等の信号を入力するための入力部と、前記電子撮像素子によって受光された物体像を送信可能な信号に変換する信号処理部とを含んでいることを特徴としている。
【0094】
本第27の発明の作用効果について説明する。なお、本第27の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
このように構成することで、搭載するズーム光学系の奥行き方向を十分に薄型化でき、電話装置を薄型化することができる。
【0095】
また、本第28の発明による電子カメラ装置は、本第1〜第24の発明の光路折り曲げズーム光学系と、前記光路折り曲げズーム光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、前記電子撮像素子で受光された物体像を観察可能に表示する表示素子とを有し、前記電子撮像素子で受光された物体像の像情報を記録するための記録部材を内蔵又は挿脱するように構成され、前記処理手段が、前記電子撮像素子に受光された物体像を前記表示素子に表示する表示処理機能と、前記電子撮像素子に受光された物体像を前記記録媒体に記録する記録処理機能とを有することを特徴としている。
【0096】
本第28の発明の作用効果について説明する。なお、本第28の発明に対応する具体的実施形態は、後述の実施例1〜17に示してある。
このように構成することで、搭載するズーム光学系の奥行き方向を十分に薄型化でき、電子カメラ装置を薄型化することができる。
【0097】
【実施例】
以下、本発明の偏心光学系の第1実施例〜第17実施例について図面を用いて説明する。
各実施例における無限遠物点合焦時の広角端、中間状態、望遠端でのレンズ断面図を図2〜図18に示す。尚、光路図は設計の便宜上、光路折り曲げプリズムの反射面で反射する状態の光路図ではなく直線状の光路図で示してある。
また、各図中、G1は第1レンズ群、G2は第2レンズ群、G3は第3レンズ群、G4は第4レンズ群、Pは光路折り曲げプリズム、Sは開口絞り、Fは近赤外カットフィルター、ローパスフィルター、電子撮像素子であるCCDのカバーガラス等の平行平面板群である。
【0098】
第1実施例
図2は本発明による第1実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0099】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL11と、両凸正レンズL12とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL22と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23とで構成されている。第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0100】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は一旦物体側へ移動した後に像側へ移動する。第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。このように変倍の際に第2レンズ群G2と開口絞りSとが一体で移動すると、変倍に伴う収差変動が小さくなる。
【0101】
また、第2レンズ群G2は、変倍時に可動で主として変倍作用を奏するようになっている。
第3レンズ群G3は、変倍時に可動で主として変倍に伴う像面位置のずれを補正する作用を奏し、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を光軸方向に沿って撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0102】
第2レンズ群G2は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1で発散した光を収束する必要がある。そこで、良好な性能を確保した上で短焦点化するために、上述のように、少なくとも2枚の正の屈折力を有するレンズL21,L22を含む構成としてある。また、第2レンズ群G2は、広角端から望遠端に変倍する際に光軸方向に沿って移動するので、変倍に伴う色収差を含む諸収差の変動を抑制するために、上述のように、少なくとも1枚の負の屈折力を有するレンズL23を含む構成としてある。第2レンズ群G2が3枚のレンズ構成の場合、本実施例のように、物体側から順に、正正負の屈折力を有するレンズの配置構成が収差補正上好ましい。
また、本実施例では、第2レンズ群G2の最終面を像側に凹形状の凹面としてある。このため、主点位置が第1レンズ群G1側に移動し第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との主点間隔を短縮することができる。その結果、レンズ全長の短縮につながる上、第2レンズ群G2の倍率を大きくできるので変倍に伴う第2レンズ群G2の移動量を小さくすることができる。
【0103】
また、本実施例では、第1レンズ群G1を負の屈折力を持つように構成したので、第1レンズ群G1の像点(=第2レンズ群G2の物点)が第2レンズ群G2からかなり物体側位置に形成される。
レンズ全長を短くするには第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離を小さくする必要があるが、変倍に伴う第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の移動範囲を確保するためには第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔をある程度確保する必要がある。その結果、レンズ全長の短縮(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離の短焦点化による)とズームミング用間隔確保の両立が難しくなる。
実際に、第3レンズ群G3を正の屈折力を持つ構成で設計した場合には、レンズ全長が性能確保の制約条件となる。しかし、本実施例のように、第3レンズ群G3を負の屈折力を持つ構成にすると、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の主点位置が物体側(第1レンズ群G1側)に突出するので第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2第3レンズ群G3との主点間隔を小さくすることができる。また、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離も小さくすることできる上、第2レンズ群G2の倍率を大きくすることができるので変倍に伴う第2レンズ群G2の移動量を小さくすることができる。その結果、レンズ全長短縮(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離の短焦点化による)と、変倍用の間隔確保と、高倍率の確保とを同時に実現することができる。
【0104】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の両凹負レンズL12の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0105】
なお、本実施例においては、撮像面がCCDのように長方形の場合、撮像面の短辺に平行になるように光軸を折り曲げてあり、撮像装置の厚さを薄くすることができるようになっている。(図1の紙面内方向が撮像面の短辺方向で、紙面と垂直方向が撮像面の長辺方向とすれば、符号で示すD1やD2’の大きさを小さくすることができる。)このとき、特に、物体側の面と撮像面付近の面の有効径は撮像面と近似形状に近くなるので、レンズ外径形状を光軸を中心とした円形ではなく長方形にすると撮像光学系を小型化することができる。
【0106】
また、本実施例において、光路折り曲げプリズムPはプラスティックからなる。
なお、本実施例のように、第1レンズ群G1又は最も像側のレンズ群G4に非球面を有する場合、非球面が形成されたレンズあるいはプリズムがガラスからなり、その転移点Tgが次の条件式(6)を満たすことが望ましい。
【0107】
60℃<Tg<620℃ ・・・・(6)
非球面形状は、研磨では形状を正確に出すことができず、また、研削では大量に加工することが困難である。非球面が形成されたレンズあるいはプリズムが条件式(6)を満たすようなガラスからなると、ガラス成形法により加工することができ、容易に大量に生産することができる。そのため、光学系が安価になる。
【0108】
また、本実施例のように、第1レンズ群G1又は最も像側のレンズ群G4に非球面を有する場合、非球面が形成されたレンズあるいはプリズムが、ガラス成形法で加工されたものであることが望ましい。
【0109】
上述のように、非球面形状は、研磨では形状を正確に出すことができず、また、研削では大量に加工することが困難である。非球面が形成されたレンズあるいはプリズムをガラス成形法により加工すると、容易に大量に生産することができ、光学系が安価になる。
【0110】
また、第1レンズ群又は最も像側のレンズ群に非球面を有する場合、非球面が形成されたレンズあるいはプリズムが、有機無機ハイブリッド材料からなるようにすることが可能である。
【0111】
有機無機ハイブリッド材料は、例えば特開平7−90181号に記載されているように、無機材料中に有機材料が分散されているもの、あるいは、有機材料中に無機材料が分散されているものであり、ガラスに比べると融点が低く、低い温度で成形して、容易に大量に生産することができ、光学系が安価になる。また、プラスチックに比べると高屈折率低分散の光学特性が得られ、また、耐熱性に優れる。さらに、傷も付き難く、例えば光学系の前玉にも使用できる。したがって、少なくとも非球面が形成されたレンズあるいはプリズムにこのような有機無機ハイブリッド材料を用いることが望ましい。
【0112】
また、本実施例のように、第1レンズ群G1又は最も像側のレンズ群G4に非球面を有する場合、非球面が形成されたレンズあるいはプリズムが、プラスチックからなるようにしてもよい。
【0113】
プリズムがプラスチックからなる構成にすると、プラスチック成形法で容易に大量に非球面を有するプリズムあるいはレンズを生産することができる。また、材料費が安いため、安価なプリズム及び安価な光学系を得ることができる。また、プラスチックはガラスに比べ軽いため、光学系の軽量化も図れる。
【0114】
また、上述のように、本発明の光路折り曲げズーム光学系において、プリズムがプラスチックからなるようにすることが可能である。
【0115】
プリズムは他のレンズに比べ体積が大きく、軽いプラスチックでプリズムを作れば、軽量化に特に効果がある。また、プラスチック成形法で生産することができ、容易に大量に生産することができる。さらに、材料費が安いため、安価な光学系を得ることができる。
【0116】
また、本発明の光路折り曲げズーム光学系において、全てのレンズ及びプリズムがプラスチックからなるようにしてもよい。
【0117】
全てのレンズ及びプリズムがプラスチックからなるようにすると、全てのレンズ及びプリズムをプラスチック成形法で生産することができ、容易に大量に生産することができる。また、材料費が安いため、安価な光学系を得ることができる。
【0118】
次に、第1実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
なお、第1実施例の数値データにおいて、r1、r2、…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2、…は各レンズの肉厚または空気間隔、nd1、nd2、…は各レンズのd線での屈折率、νd1、νd2、…は各レンズのアッべ数、Fno.はFナンバー、fは全系焦点距離、2ωは全画角を表している。
なお、回転対称な非球面形状は、光軸方向をz、光軸からの距離をh(但し、h2=X2+Y2)、頂点の曲率をc、円錐定数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10としたとき、次の式で表される。
z=ch2/[1+{1−(1+k)c221/2
+A44+A66+A88+A1010
なお、これらの記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
【0119】
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0120】
Figure 2004205796
【0121】
Figure 2004205796
【0122】
第2実施例
図3は本発明による第2実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0123】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL11と、両凸正レンズL12とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL22と、両凸正レンズL231と両凹負レンズL232との接合レンズL23’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0124】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類F(ローパスフィルタ、IRカットフィルタ)とともに位置が固定されるようになっている。
【0125】
本実施例のように、第2レンズ群G2において、1枚の正の屈折力を有するレンズL231と1枚の負の屈折力を有するレンズL232とを接合すると、偏心誤差、間隔誤差等が効きにくくなる上、メカ構造も簡単になる。また、接合レンズL23’は、本実施例のように、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズとなるようにすることが好ましい。このように構成すると、接合レンズL23’中の正の屈折力を有するレンズL231を両凸レンズとし、接合レンズL23’中の負の屈折力を有するレンズL232を両凹レンズとして構成することができ、負レンズL232の凹面の屈折力が強いので軸上色収差の補正に有効となる。
【0126】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0127】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の両凹負レンズL12の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0128】
次に、第2実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0129】
Figure 2004205796
【0130】
Figure 2004205796
【0131】
第3実施例
図4は本発明による第3実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0132】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL11と、両凸正レンズL12とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0133】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0134】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0135】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の両凹負レンズL12の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の5つの面に用いられている。
【0136】
次に、第3実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0137】
Figure 2004205796
【0138】
Figure 2004205796
【0139】
第4実施例
図5は本発明による第4実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0140】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL111と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL112との接合レンズL11’とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL22と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23とで構成されている。第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0141】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0142】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0143】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第2レンズ群G2中の負メニスカスレンズL23の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0144】
次に、第4実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0145】
Figure 2004205796
【0146】
Figure 2004205796
【0147】
第5実施例
図6は本発明による第5実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0148】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0149】
本実施例では、第2レンズ群G2の正レンズL221と負レンズL222とを接合レンズL22’としたので、これらレンズの肉厚公差、偏心公差を緩和しメカ機構を簡略化することができる。
【0150】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0151】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0152】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
第2レンズ群G2の最も物体側の面を非球面にすると、球面収差を効果的に補正することができる。この非球面は光軸から離れるにつれ近軸的なパワーを弱めるような非球面作用を持つと、第2レンズ群G2で発生する正の球面収差を抑制することができる。また、第2レンズ群G2の最も像側の面を非球面にすると、非点収差、コマ収差などの軸外収差を効果的に補正することができる。また、この面は高次収差が発生しやすいので、この面を非球面とすることで高次収差の発生を抑制することができる。このとき、この非球面は光軸から離れるにつれて近軸的な屈折力を強める作用を持つことが好ましい。第2レンズ群G2の最も物体側の面と最も像側の面の両方を非球面にすると、収差補正量が非常に増し第2レンズ群G2で発生する球面収差のズーミングに伴う変動や第2レンズ群G2で発生する非点収差などを補正でき、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズが接合に近い形状になるので接合に伴う性能劣化が少なく、変倍に伴う第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の移動量が更に減る。第2レンズ群G2の最も物体側の面の非球面は、第2レンズ群G2の最も像側の面の球面効果で発生する収差(球面収差、コマ収差、非点収差、ディストーション)を全てキャンセルする方向の効果を持ち、両面を非球面にすることで第2レンズ群G2で発生する全ての収差の発生を効果的に抑制できる。尚、第4レンズ群G4の物体側の面を非球面にしても良い。このほうが結像性能はやや良いが、非球面は光軸から離れるにつれ近軸の屈折力を弱めるような非球面作用で、最周辺は負の屈折力になるようにするとより好ましい。
【0153】
次に、第5実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0154】
Figure 2004205796
【0155】
Figure 2004205796
【0156】
第6実施例
図7は本発明による第6実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の構成に比べて光路折り曲げプリズムPの厚さを厚くした構成となっている。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0157】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0158】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0159】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0160】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0161】
次に、第6実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0162】
Figure 2004205796
【0163】
Figure 2004205796
【0164】
第7実施例
図8は本発明による第7実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の構成から絞り面の非球面を削除した構成となっている。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0165】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0166】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0167】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0168】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の3つの面に用いられている。
【0169】
次に、第7実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0170】
Figure 2004205796
【0171】
Figure 2004205796
【0172】
第8実施例
図9は本発明による第8実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の光路折り曲げプリズムPの入射面の非球面で、変曲点がない構成にしたものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0173】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0174】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0175】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0176】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0177】
次に、第8実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0178】
Figure 2004205796
【0179】
Figure 2004205796
【0180】
第9実施例
図10は本発明による第9実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の構成に非球面を追加したものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0181】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0182】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0183】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0184】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL111’の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の5つの面に用いられている。
【0185】
次に、第9実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0186】
Figure 2004205796
【0187】
Figure 2004205796
【0188】
第10実施例
図11は本発明による第10実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の構成におけるFナンバーを小さくしたものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0189】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0190】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0191】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0192】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL111’の物体側面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の5つの面に用いられている。
【0193】
次に、第10実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0194】
Figure 2004205796
【0195】
Figure 2004205796
【0196】
第11実施例
図12は本発明による第11実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、主として第5実施例の構成に非球面を追加したものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0197】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL222’との接合レンズL22”とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0198】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0199】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0200】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL111’の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側から3番目の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の6つの面に用いられている。
【0201】
次に、第11実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0202】
Figure 2004205796
【0203】
Figure 2004205796
【0204】
第12実施例
図13は本発明による第12実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の構成に非球面を追加したものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0205】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0206】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0207】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0208】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL111’の物体側の面と、第1レンズ群G1中の正レンズL112’の像側面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の6つの面に用いられている。
【0209】
次に、第12実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0210】
Figure 2004205796
【0211】
Figure 2004205796
【0212】
第13実施例
図14は本発明による第13実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第5実施例の構成に非球面を追加したものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0213】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0214】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0215】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0216】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL111’の物体側の面と、第1レンズ群G1中の正レンズL112’の像側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側から3番目の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第3レンズ群G3の物体側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の8つの面に用いられている。
【0217】
次に、第13実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0218】
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0219】
Figure 2004205796
【0220】
第14実施例
図15は本発明による第14実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第1レンズ群G1に含まれるレンズを非接合レンズとしたものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0221】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11”’とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0222】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0223】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0224】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL11”’の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第3レンズ群G3の物体側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の6つの面に用いられている。
【0225】
次に、第14実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0226】
Figure 2004205796
【0227】
Figure 2004205796
【0228】
第15実施例
図16は本発明による第15実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第14実施例と同様に、第1レンズ群G1に含まれるレンズを非接合レンズとしたものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0229】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL11””とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL22と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL231’と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL232’との接合レンズL23”とで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL31’で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0230】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0231】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0232】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL11””の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0233】
次に、第15実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0234】
Figure 2004205796
【0235】
Figure 2004205796
【0236】
第16実施例
図17は本発明による第16実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第14実施例と同様に、第1レンズ群G1に含まれるレンズを非接合レンズとしたものである。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0237】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11”’とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL22とで構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL311と両凹負レンズL312との接合レンズL31”で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0238】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されている。
【0239】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0240】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第1レンズ群G1中の負レンズL11”’の物体側の面と、第2レンズ群G2の最も物体側の面と、第2レンズ群G2の最も像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の5つの面に用いられている。
【0241】
次に、第16実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0242】
Figure 2004205796
【0243】
Figure 2004205796
【0244】
第17実施例
図18は本発明による第17実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
本実施例の光路折り曲げ光学系は、第2レンズ群G2を正レンズと、開口絞りと、正レンズと負レンズとの接合レンズの順に配置して構成したものである。
【0245】
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4の4つのレンズ群で構成されており、開口絞りSよりも像側のレンズ群が正負正のトリプレット構成となっている。
【0246】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、光路折り曲げプリズムPと、両凹負レンズL111’と両凸正レンズL112’との接合レンズL11”とで構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸正レンズL21と、両凸正レンズL221と両凹負レンズL222との接合レンズL22’とで構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL4で構成されている。
【0247】
そして、本実施例では、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は位置が固定され、開口絞りSと第2レンズ群G2は一体で物体側へ移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4はフィルタ類Fとともに位置が固定されるようになっている。
【0248】
また、本実施例では、物点が無限遠から撮像光学系に近づくとき、第3レンズ群G3を撮像面側に移動することで合焦を行うようになっている。
【0249】
また、非球面は、第1レンズ群G1中の光路折り曲げプリズムPの入射面と、第2レンズ群G2中の接合レンズL22’の物体側の面と、第2レンズ群G2中の接合レンズL22’の像側の面と、第4レンズ群G4の像側の面の4つの面に用いられている。
【0250】
次に、第17実施例の光路折り曲げズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
Figure 2004205796
Figure 2004205796
【0251】
Figure 2004205796
【0252】
Figure 2004205796
【0253】
次に、上記各実施例における条件式(1)〜(5)に関する値を示す。
Figure 2004205796
【0254】
なお、上記各実施例において、非球面を設けた光路折り曲げプリズムPは全て、入射面に非球面を設けているが、射出面に非球面を設けるようにしてもよい。
【0255】
また、以上の実施例では全て、光学系の最も物体側の第1要素としてプリズムPを用いているが、図19に模式的に示すように、そのプリズムPの前側(物体側)に単レンズ又は複数のレンズからなるレンズ群Aを単数あるいは複数配置して、フォーカシングあるいはズーミングのために光軸に沿って移動させるようにしてもよい。
【0256】
さて、以上のような本発明の光路折り曲げズーム光学系は、ズームレンズ等の結像光学系で物体像を形成しその像をCCDや銀塩フィルムといった撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、携帯端末、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
【0257】
図20〜図22は本発明によるズーム光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図であり、図20はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図21は同後方斜視図、図22はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。
デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例5の光路折り曲げズーム光学系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、平行平面板群F中の近赤外カットフィルターと光学的ローパスフィルターを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フレキシブルディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
【0258】
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側にそれぞれカバー部材50が配置されている。
【0259】
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が広画角で高変倍比であり、収差が良好で、明るく、フィルタ等が配置できるバックフォーカスの大きなズームレンズであるので、高性能・低コスト化が実現できる。
【0260】
なお、図22の例では、カバー部材50として平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
【0261】
次に、本発明のズーム光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例であるパソコンを図23〜図25に示す。図23はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図24はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図25は図23の状態の側面図である。
図23〜図25に示すように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
【0262】
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による光路折り曲げズーム光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
【0263】
ここで、撮像素子チップ162上には光学的ローパスフィルターLFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端(図示略)には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中のズームレンズの駆動機構等は図示を省いてある。
【0264】
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図23には、その一例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
【0265】
次に、本発明のズーム光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話を図26に示す。図26(a)は携帯電話400の正面図、図26(b)は(a)の側面図、図26(c)は携帯電話に内蔵されている撮影光学系405の断面図である。
図26(a)〜(c)に示すように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による光路折り曲げズーム光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
【0266】
ここで、撮像素子チップ162上には光学的ローパスフィルターLFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端(図示略)には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中のズームレンズの駆動機構等は図示を省いてある。
【0267】
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
【0268】
以上説明したように、本発明の光路折り曲げズーム光学系は、特許請求の範囲に記載された発明の他に、次に示すような特徴も備えている。
【0269】
(1)前記光路折り曲げ素子(又は前記光路折り曲げプリズム)よりも像側に配置されたレンズ群を、又は前記光路折り曲げ素子(又は前記光路折り曲げプリズム)よりも像側に配置されたレンズ群中の一部のレンズを、光軸方向に移動することで、変倍、あるいは合焦を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0270】
(2)少なくとも、前記正の屈折力を有する第2レンズ群と、第2レンズ群よりも像側の負の屈折力を有するレンズ群とんで変倍を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0271】
(3)正の屈折力を有する第2レンズ群よりも像側の負の屈折力を有するレンズ群で合焦(フォーカシング)を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0272】
(4)広角端から望遠端に変倍する際に、前記第1レンズ群が固定されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0273】
(5)前記第1レンズ群が、正の屈折力と負の屈折力とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0274】
(6)前記第1レンズ群が、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとの接合レンズを含むことを特徴とする上記(5)に記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0275】
(7)前記第1レンズ群が、少なくとも1面の非球面を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0276】
(8)前記光路折り曲げ素子(又は前記光路折り曲げプリズム)の入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面が非球面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0277】
(9)次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
−5<f1/√(fw×fT)<−0.2
但し、f1は第1レンズ群の焦点距離、fWは広角端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離、fTは望遠端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離である。(第1群の焦点距離が変化する場合は、f1=√(f1W×f1T)である。但し、f1Wは広角端での第1レンズ群の焦点距離、f1Tは望遠端での第1レンズ群の焦点距離である。)
【0278】
(10)次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
1.2<fp/f1<7
但し、fpは光路折り曲げ素子(又は光路折り曲げプリズム)の焦点距離、f1は第1レンズ群の焦点距離である。
【0279】
(11)前記第2レンズ群が、少なくとも2枚の正の屈折力を有するレンズと1枚の負の屈折力を有するレンズを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0280】
(12)前記第2レンズ群の最終面が像側に凹形状の凹面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0281】
(13)次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
0.2<M3/M2<2.0
但し、M2は正の屈折力を有する第2レンズ群の移動範囲、M3は第2レンズ群よりも像側の少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群の移動範囲である。
【0282】
(14)前記第2レンズ群が、少なくとも1面の非球面を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0283】
(15)物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群からなり、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
0.3<f2/f4<3
但し、f2は第2レンズ群の焦点距離、f4は第4レンズ群の焦点距離、fWは広角端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離、fTは望遠端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離である。
【0284】
(16)第2レンズ群よりも像側の負の屈折力を有するレンズ群の最終面が、像側に凹面を向けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0285】
(17)広角端から望遠端に変倍する際、および合焦時において、最も像側のレンズ群が位置を固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0286】
(18)最も像側のレンズ群が、1枚の正レンズからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0287】
(19)最も像側のレンズ群が、少なくとも1面の非球面を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0288】
(20)次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
0.3<f4/√(fW×fT)<4
但し、f4は最も像側のレンズ群の焦点距離、fWは広角端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離、fTは望遠端での無限遠物点合焦時の全系の焦点距離である。
【0289】
(21)撮像素子の撮像面の短辺に平行になるように光軸を折り曲げていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系。
【0290】
(22)上記(1)〜(21)のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系と、前記光路折り曲げズーム光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、操作者が前記処理手段に入力したい情報信号を入力するための入力部と、前記処理手段からの出力を表示する表示素子と、前記処理手段からの出力を記録する記録媒体とを含み、前記処理手段は、前記光路折り曲げズーム光学系によって前記電子撮像素子に受光された物体像を前記表示素子に表示するように構成されていることを特徴とする情報処理装置。
【0291】
(23)上記(22)に記載の情報処理装置おいて、前記入力部がキーボードにて構成され、前記光路折り曲げズーム光学系と前記電子撮像素子とが前記表示素子の周辺部又は前記キーボードの周辺部に内蔵されていることを特徴とするパソコン装置。
【0292】
(24)上記(1)〜(21)のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系と、前記光路折り曲げズーム光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、電話信号を送信及び受信するためのアンテナと、電話番号等の信号を入力するための入力部と、前記電子撮像素子によって受光された物体像を送信可能な信号に変換する信号処理部とを含んでいることを特徴とする電話装置。
【0293】
(25)上記(1)〜(21)のいずれかに記載の光路折り曲げズーム光学系と、前記光路折り曲げズーム光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、前記電子撮像素子で受光された物体像を観察可能に表示する表示素子とを有し、前記電子撮像素子で受光された物体像の像情報を記録するための記録部材を内蔵又は挿脱するように構成され、前記処理手段が、前記電子撮像素子に受光された物体像を前記表示素子に表示する表示処理機能と、前記電子撮像素子に受光された物体像を前記記録媒体に記録する記録処理機能とを有することを特徴とする電子カメラ装置。
【0294】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、小型デジタルスチルカメラ、携帯端末等に搭載可能な薄型ズーム光学系であって、薄型化のため光軸を曲げ、かつ、折り曲げプリズムにパワーを持たせた光路折り曲げ光学系を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の作用効果を説明するための図であり、(a)は光路を直線状に構成した従来の撮像光学系の概念図、(b)は本発明にかかる光路折り曲げ素子を用いた光路折り曲げ光学系の概念図、(c)は本発明にかかる光路折り曲げプリズムを用いた光路折り曲げ光学系の概念図である。
【図2】本発明による第1実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図3】本発明による第2実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図4】本発明による第3実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図5】本発明による第4実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図6】本発明による第5実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図7】本発明による第6実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図8】本発明による第7実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図9】本発明による第8実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図10】本発明による第9実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図11】本発明による第10実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図12】本発明による第11実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図13】本発明による第12実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図14】本発明による第13実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図15】本発明による第14実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図16】本発明による第15実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図17】本発明による第16実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図18】本発明による第17実施例にかかる光路折り曲げズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図19】本発明の光路折り曲げズーム光学系の変形例の構成を模式的に示す図である。
【図20】本発明による光路折り曲げズーム光学系が組み込まれたデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。
【図21】図20のデジタルカメラの後方斜視図である。
【図22】図20のデジタルカメラの断面図である。
【図23】本発明による光路折り曲げズーム光学系が撮影光学系として組み込まれたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。
【図24】パソコンの撮影光学系の断面図である。
【図25】図23の状態の側面図である。
【図26】本発明による光路折り曲げズーム光学系が撮影光学系として内蔵された携帯電話の一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の側面図、(c)は撮影光学系の断面図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
L11,L111’,L11””,L222,L232,L31’,L312両凹負レンズ
L111,L11”’,L222’,L232’,L311物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ
L112,L231’ 物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
L11’,L11”,L22’,L22”,L23’,L23”,L31”接合レンズ
L112’,L12,L21,L22,L221,L231,L4両凸正レンズ
L23,L31 像側に凹面を向けた負メニスカスレンズ
P 光路折り曲げプリズム
S 開口絞り(独立の場合)
F 平行平面板群
I 像面
A フォーカシングレンズ群又はズーミングレンズ群
E 観察者眼球
LF 光学的ローパスフィルター
40 デジタルカメラ
41 撮影光学系
42 撮影用光路
43 ファインダー光学系
44 ファインダー用光路
45 シャッター
46 フラッシュ
47 液晶表示モニター
49 CCD
50 カバー部材
51 処理手段
52 記録手段
53 ファインダー用対物光学系
55 ポロプリズム
57 視野枠
59 接眼光学系
112 対物レンズ
113 鏡枠
114 カバーガラス
160 撮像ユニット
162 撮像素子チップ
166 端子
300 パソコン
301 キーボード
302 モニター
303 撮影光学系
304 撮影光路
305 画像
400 携帯電話
401 マイク部
402 スピーカ部
403 入力ダイアル
404 モニター
405 撮影光学系
406 アンテナ
407 撮影光路

Claims (3)

  1. 少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、少なくとも一つの負の屈折力を有するレンズ群を含むレンズ群とからなり、広角端から望遠端に変倍する際に、前記第2レンズ群を含む少なくとも一つのレンズ群が光軸に沿って移動するズーム光学系において、
    前記第1レンズ群が、光路を折り曲げるための光路折り曲げ素子を含むことを特徴とする光路折り曲げズーム光学系。
  2. 少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、少なくとも一つの負の屈折力を有するレンズ群を含むレンズ群とからなり、広角端から望遠端に変倍する際に、前記第2レンズ群を含む少なくとも一つのレンズ群が光軸に沿って移動するズーム光学系において、
    前記第1レンズ群が、光路を折り曲げるための少なくとも1面の反射面と、入射面と、射出面とを含む光路折り曲げプリズムを有し、
    前記光路折り曲げプリズムの入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面が、光軸に回転対称な曲面に形成されていることを特徴とする光路折り曲げズーム光学系。
  3. 少なくとも、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを含んでなり、広角端から望遠端に変倍する際に、前記第2レンズ群を含む少なくとも一つのレンズ群が光軸に沿って移動するズーム光学系において、
    前記第1レンズ群が、光路を折り曲げるための少なくとも1面の反射面と、入射面と、射出面とを含む光路折り曲げプリズムを有し、
    前記光路折り曲げプリズムが、入射面と射出面のうちの少なくとも一方の面を光軸に回転対称な曲面に形成した、負の屈折力を有するプリズムで構成されていることを特徴とする光路折り曲げズーム光学系。
JP2002374606A 2002-12-25 2002-12-25 光路折り曲げズーム光学系 Expired - Fee Related JP4508525B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002374606A JP4508525B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 光路折り曲げズーム光学系
US10/738,011 US7079328B2 (en) 2002-12-25 2003-12-18 Path-bending zoom optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002374606A JP4508525B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 光路折り曲げズーム光学系

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004205796A true JP2004205796A (ja) 2004-07-22
JP4508525B2 JP4508525B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=32677306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002374606A Expired - Fee Related JP4508525B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 光路折り曲げズーム光学系

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7079328B2 (ja)
JP (1) JP4508525B2 (ja)

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100593177B1 (ko) 2004-07-26 2006-06-26 삼성전자주식회사 광학 줌 기능이 가능한 휴대용 단말기 카메라 모듈
JP2007086307A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Olympus Imaging Corp ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2007225877A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP2007279384A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Fujinon Corp 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
US7379250B2 (en) 2006-04-03 2008-05-27 Konica Minolta Opto, Inc. Variable magnification optical system and image-taking apparatus
WO2008072466A1 (ja) 2006-12-14 2008-06-19 Konica Minolta Opto, Inc. 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器
JP2008191385A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
JP2008304777A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器
US7623297B2 (en) 2007-02-16 2009-11-24 Fujinon Corporation Zoom lens
JP2010152145A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
WO2011030894A1 (ja) * 2009-09-14 2011-03-17 オリンパスイメージング株式会社 変倍光学系及びそれを有する撮像装置
US7940471B2 (en) 2008-07-28 2011-05-10 Fujinon Corporation Zoom lens, imaging apparatus and mobile phone
JP2012027502A (ja) * 2005-04-22 2012-02-09 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系及びデジタル機器
WO2012086154A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 パナソニック株式会社 ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
US8270095B2 (en) 2006-12-20 2012-09-18 Konica Minolta Opto, Inc. Variable-power optical system, image pickup device, and digital apparatus
JP2012220654A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Panasonic Corp インナーフォーカスレンズ、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2012252175A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2014010453A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Young Optics Inc ズームレンズ及びズームレンズモジュール
JP2014048374A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Nikon Corp 変倍光学系、この変倍光学系を有する光学装置、及び、変倍光学系の製造方法
JP2014534462A (ja) * 2011-10-07 2014-12-18 シンガポール国立大学National University Of Singapore Mems型ズームレンズシステム
US9195032B2 (en) 2011-06-24 2015-11-24 Olympus Corporation Image pickup apparatus equipped with zoom lens with bent optical path
WO2016051672A1 (ja) * 2014-10-02 2016-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 ズームレンズ系、撮像装置
JP2018146874A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御プログラム及び撮像ユニット
CN110095854A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 株式会社腾龙 摄像透镜及摄像装置
JPWO2021039814A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04
WO2021039815A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社ニコン 光学系、光学機器、および光学系の製造方法
WO2023229435A1 (ko) * 2022-05-27 2023-11-30 삼성전자 주식회사 카메라 모듈을 포함하는 전자 장치 및 그 제어 방법

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7248418B2 (en) * 2004-09-30 2007-07-24 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens system and image pickup apparatus including the same
JP2006154702A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器
JP2006162821A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Sony Corp 撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御方法のプログラム及び撮像装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体
KR100616646B1 (ko) * 2004-12-27 2006-08-28 삼성전기주식회사 인너 줌 렌즈 시스템
JP4844012B2 (ja) * 2005-05-26 2011-12-21 コニカミノルタオプト株式会社 変倍光学系及び撮像装置
JP4862433B2 (ja) * 2006-02-28 2012-01-25 コニカミノルタオプト株式会社 変倍光学系および撮像装置
JP5043471B2 (ja) * 2007-02-27 2012-10-10 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する光学機器
WO2010101961A2 (en) * 2009-03-02 2010-09-10 Apple Inc. Techniques for strengthening glass covers for portable electronic devices
US9172856B2 (en) * 2011-03-29 2015-10-27 Microsoft Technology Licensing, Llc Folded imaging path camera
TWI475245B (zh) * 2012-05-18 2015-03-01 Altek Corp 攝像用光學透鏡組及其攝像裝置
CN103424846A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 华晶科技股份有限公司 摄像用光学透镜组及其摄像装置
KR102143631B1 (ko) 2013-12-12 2020-08-11 삼성전자주식회사 줌 렌즈 및 이를 포함하는 촬상 장치
KR102619639B1 (ko) * 2018-01-19 2023-12-29 엘지이노텍 주식회사 촬상 렌즈 및 이를 포함하는 카메라 모듈
EP4063931A4 (en) * 2019-11-18 2022-11-23 LG Innotek Co., Ltd. OPTICAL SYSTEM AND CAMERA MODULE WITH IT
KR102350249B1 (ko) 2020-06-05 2022-01-11 현대모비스 주식회사 차량용 카메라
TWI788956B (zh) * 2021-08-17 2023-01-01 佳凌科技股份有限公司 光學成像鏡頭

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09133858A (ja) * 1995-11-10 1997-05-20 Sony Corp 撮像レンズ系
JPH1048521A (ja) * 1996-08-08 1998-02-20 Konica Corp ズームレンズ
JPH11194267A (ja) * 1998-01-07 1999-07-21 Olympus Optical Co Ltd 結像光学系
JP2000075205A (ja) * 1999-09-27 2000-03-14 Canon Inc ズ―ムレンズ
JP2000221399A (ja) * 1999-02-01 2000-08-11 Nikon Corp ズームレンズ
JP2000338397A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Canon Inc ズームレンズ
JP2002244044A (ja) * 2001-02-19 2002-08-28 Canon Inc ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP2002277736A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2002350930A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Canon Inc ファインダー系及びそれを用いた光学機器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09211287A (ja) 1996-01-31 1997-08-15 Canon Inc 撮像装置
JPH1020191A (ja) 1996-07-08 1998-01-23 Sony Corp ズームレンズ
JP2002062478A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Olympus Optical Co Ltd ズームレンズ
JP3503631B2 (ja) * 2001-04-27 2004-03-08 セイコーエプソン株式会社 投映用ズームレンズ及びこれを備えたプロジェクター

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09133858A (ja) * 1995-11-10 1997-05-20 Sony Corp 撮像レンズ系
JPH1048521A (ja) * 1996-08-08 1998-02-20 Konica Corp ズームレンズ
JPH11194267A (ja) * 1998-01-07 1999-07-21 Olympus Optical Co Ltd 結像光学系
JP2000221399A (ja) * 1999-02-01 2000-08-11 Nikon Corp ズームレンズ
JP2000338397A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Canon Inc ズームレンズ
JP2000075205A (ja) * 1999-09-27 2000-03-14 Canon Inc ズ―ムレンズ
JP2002244044A (ja) * 2001-02-19 2002-08-28 Canon Inc ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP2002277736A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2002350930A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Canon Inc ファインダー系及びそれを用いた光学機器

Cited By (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100593177B1 (ko) 2004-07-26 2006-06-26 삼성전자주식회사 광학 줌 기능이 가능한 휴대용 단말기 카메라 모듈
JP2012027502A (ja) * 2005-04-22 2012-02-09 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系及びデジタル機器
JP2007086307A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Olympus Imaging Corp ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2007225877A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
US7379250B2 (en) 2006-04-03 2008-05-27 Konica Minolta Opto, Inc. Variable magnification optical system and image-taking apparatus
JP2007279384A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Fujinon Corp 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
US7982968B2 (en) 2006-12-14 2011-07-19 Konica Minolta Opto, Inc. Variable-power optical system, image pickup device, and digital apparatus
WO2008072466A1 (ja) 2006-12-14 2008-06-19 Konica Minolta Opto, Inc. 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器
US8270095B2 (en) 2006-12-20 2012-09-18 Konica Minolta Opto, Inc. Variable-power optical system, image pickup device, and digital apparatus
JP2008191385A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
US7623297B2 (en) 2007-02-16 2009-11-24 Fujinon Corporation Zoom lens
JP2008304777A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器
US7940471B2 (en) 2008-07-28 2011-05-10 Fujinon Corporation Zoom lens, imaging apparatus and mobile phone
JP2010152145A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US8564888B2 (en) 2009-09-14 2013-10-22 Olympus Corporation Variable power optical system and image pickup apparatus having the same
WO2011030894A1 (ja) * 2009-09-14 2011-03-17 オリンパスイメージング株式会社 変倍光学系及びそれを有する撮像装置
WO2012086154A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 パナソニック株式会社 ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
US8780451B2 (en) 2010-12-22 2014-07-15 Panasonic Corporation Zoom lens system, interchangeable lens apparatus and camera system
JP2012220654A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Panasonic Corp インナーフォーカスレンズ、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2012252175A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US9500841B2 (en) 2011-06-03 2016-11-22 Olympus Corporation Zoom lens, and imaging apparatus incorporating the same
US9507130B2 (en) 2011-06-24 2016-11-29 Olympus Corporation Image pickup apparatus equipped with zoom lens with bent optical path
US9195032B2 (en) 2011-06-24 2015-11-24 Olympus Corporation Image pickup apparatus equipped with zoom lens with bent optical path
US10254518B2 (en) 2011-06-24 2019-04-09 Olympus Corporation Image pickup apparatus equipped with zoom lens with bent optical path
JP2014534462A (ja) * 2011-10-07 2014-12-18 シンガポール国立大学National University Of Singapore Mems型ズームレンズシステム
JP2014010453A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Young Optics Inc ズームレンズ及びズームレンズモジュール
US9140880B2 (en) 2012-06-29 2015-09-22 Young Optics Inc. Zoom lens and zoom lens module
JP2014048374A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Nikon Corp 変倍光学系、この変倍光学系を有する光学装置、及び、変倍光学系の製造方法
JPWO2016051672A1 (ja) * 2014-10-02 2017-07-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 ズームレンズ系、撮像装置
CN107076971A (zh) * 2014-10-02 2017-08-18 松下知识产权经营株式会社 变焦透镜系统、摄像装置
US10114201B2 (en) 2014-10-02 2018-10-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Zoom lens system, image capturing device
WO2016051672A1 (ja) * 2014-10-02 2016-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 ズームレンズ系、撮像装置
JP2018146874A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御プログラム及び撮像ユニット
JP2019132967A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社タムロン 撮像レンズ及び撮像装置
CN110095854A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 株式会社腾龙 摄像透镜及摄像装置
JP7020938B2 (ja) 2018-01-31 2022-02-16 株式会社タムロン 撮像レンズ及び撮像装置
CN110095854B (zh) * 2018-01-31 2022-07-08 株式会社腾龙 摄像透镜及摄像装置
JPWO2021039814A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04
WO2021039815A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社ニコン 光学系、光学機器、および光学系の製造方法
JPWO2021039815A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04
WO2021039814A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社ニコン 光学系、光学機器、および光学系の製造方法
JP7235127B2 (ja) 2019-08-30 2023-03-08 株式会社ニコン 光学系および光学機器
WO2023229435A1 (ko) * 2022-05-27 2023-11-30 삼성전자 주식회사 카메라 모듈을 포함하는 전자 장치 및 그 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4508525B2 (ja) 2010-07-21
US20040130647A1 (en) 2004-07-08
US7079328B2 (en) 2006-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4508525B2 (ja) 光路折り曲げズーム光学系
US7085072B2 (en) Optical path bending optical system and electronic apparatus using the same
JP3909989B2 (ja) ズームレンズと電子撮像素子を備えたカメラ
JP4925281B2 (ja) 電子撮像装置
JP2006284790A (ja) 電子撮像装置
JP2007086307A (ja) ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2004325713A (ja) 対物レンズ
JP4813102B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP4790320B2 (ja) 2群ズームレンズ及びそれを備えた電子撮像装置
JP4869522B2 (ja) 光路折り曲げズーム光学系
JP4079630B2 (ja) 撮像レンズ及びそれを備えた撮像装置
JP4573378B2 (ja) ズームレンズ
JP2004264343A (ja) ズームレンズを有する電子撮像装置
JP2012003077A (ja) 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置
JP4947990B2 (ja) 撮像装置及びそれを備えた電子機器
JP4503918B2 (ja) 撮像装置
JP5501736B2 (ja) 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置
JP4503957B2 (ja) 3群ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP5415778B2 (ja) 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置
JP4454996B2 (ja) 撮像装置
JP2001141998A (ja) ズームレンズ
JP2010152076A (ja) 結像光学系およびそれを有する電子撮像装置
JP2008122874A (ja) 撮影光学系及びこの撮影光学系を備えた撮像装置
JP4849514B2 (ja) 変倍光学系及びそれを用いた撮像装置
JP5025821B2 (ja) ズームレンズ及びズームレンズと撮像素子を備えたカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100427

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4508525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees