JP2004193629A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属膜の表面状態の劣化等を防止することが可能な半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板11の主表面側に少なくともシリコン膜16と金属膜18とを形成する工程と、シリコン膜と金属膜とが形成された半導体基板をシリコンは酸化するが金属膜は酸化しないガス雰囲気中で処理することによりシリコン膜の表面に選択的に酸化膜21を形成する工程とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法、特に半導体集積回路等において用いる配線等の形成に係る半導体装置及び半導体装置の製造方法に関するものである。
近年、半導体集積回路の高集積化及び高速化にはめざましいものがあるが、MOSFETを集積回路の能動素子として用いる場合、ゲート配線の低抵抗化は高速化のために重要である。
ゲート配線の低抵抗化の一つの方法として、多結晶シリコンゲートの代わりにMo、W等の高融点金属の珪化物或いはこれを多結晶シリコンと積層したものを用いる場合がある。高融点金属の珪化物は、高温の熱処理や薬品等に対して安定であり、多結晶シリコンを用いたプロセスとの互換性が高いという利点を有している。
しかしながら、ゲート配線に金属珪化物を用いる場合、ゲートの高さを300〜400nmとしても10Ω/sq程度の層抵抗のものしか実現することができない。層抵抗を低くするためにゲートの高さを高くした場合、ゲート加工の際のエッチングで寸法変換差が大きくなったり、ゲート酸化膜とゲート材との間のエッチング選択比が十分でないために、ゲート酸化膜でエッチングが止まらず、シリコン基板をエッチングしてしまう等の不具合が生じる。
より一層の高速化をはかるため、例えば1Ω/sq程度の層抵抗を例えば400nm以下のゲートの高さで実現するため、ゲートに金属を用いることが考えられるが、高温の熱処理や薬品に対して金属珪化物ほど安定ではないため、多結晶を用いたプロセスとの互換性が低くなる。
金属をゲートとして用いる場合、耐熱性や耐薬品性を補う方法として、ゲートの上面及び側面を保護膜で覆う方法が考えられる。保護膜の条件としては、耐熱性や耐薬品性についてはもちろんであるが、ゲート側部に用いる場合には、ソース・ドレインとの絶縁性を確保することも重要である。保護膜としては、高温の酸化工程におけるバリア性やフッ酸を含む薬品に対する安定性等を考慮すると、シリコン窒化膜が最も適したものの一つとしてあげられる。シリコン窒化膜の堆積方法としては、プラズマCVD法や減圧CVD法等があげられる。減圧CVD法で堆積した膜は、一般にプラズマCVD法で堆積した膜に比べて緻密で膜中の水素含有量が低い。一方、減圧CVD法では後述するように、十分な堆積を得るためには650℃〜800℃の高温を要する。
一方、ゲート金属として例えばWについて考えると、Wは低い酸素濃度でも容易に酸化されてWO3 が形成される。また、減圧CVDを用いてシリコン窒化膜を形成するには650〜800℃の高温を必要とする。したがって、W膜が形成されたシリコンウエハを反応室内に導入してプロセス温度まで昇温する段階で、酸素濃度が十分に低くなるように雰囲気を制御しなければ、W表面が酸化されてしまう。
SiNの堆積以前に形成されたW酸化物は750℃近傍で相転移して斜方晶から正方晶へと変化し、その際にモフォロジー荒れが生じる。このモフォロジー荒れが生じると、保護膜を形成してももはや平滑な表面を得ることができないため、フォトリソグラフィ法による微細パターンの形成やエッチングが困難になり、良好な形状に加工することが困難になる。
このように、ゲート配線等にW等の酸化され易い金属を用い、耐熱性や耐薬品性を向上させる目的でゲート配線等の表面にシリコン窒化膜等の保護膜を形成する場合、保護膜を形成するのための昇温過程でW等の金属膜の表面に酸化膜が形成される。この酸化膜は昇温の過程で結晶構造が変化するため、モフォロジー荒れが生じて金属膜の表面状態が劣化し、その後に保護膜を形成しても良好な表面状態を得ることができない。
本発明の目的は、金属膜の表面状態の劣化等を防止することが可能な半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明における半導体装置の製造方法は、半導体基板の主表面側に形成された金属膜(特に高融点金属膜)を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜を還元性雰囲気中で還元する工程と、前記還元工程で還元された前記金属膜の表面に保護膜を形成する工程とを有する。
この製造方法によれば、金属膜の表面に形成された酸化膜を還元した後に保護膜を形成するので、金属膜の表面状態を劣化させることなく保護膜を形成することができる。
前記金属膜には、例えばタングステン膜が用いられる。この場合、前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程を550℃以下の温度で行うことにより、酸化による急激な堆積膨脹によってタングステン酸化膜の表面が割れながら酸化が進行するといった現象を防止することができる。また、前記酸化膜を還元性雰囲気中で還元する工程を750℃以下の温度で行うことにより、結晶構造の変化による表面のモフォロジー荒れを防止することができる。
また、前記金属膜は、例えばゲート配線(ゲート電極も含む、以下同様)構成用の膜の少なくとも一部を構成する膜として通常用いることができる。この場合、前記ゲート配線構成用の膜は、例えば、シリコン膜、このシリコン膜上の反応防止層及びこの反応防止層上のタングステン膜によって構成される。
また、前記保護膜としてはシリコン窒化膜を用いることができる。
また、前記還元性雰囲気は、例えば、アンモニア、ジクロルシラン、シラン又は水素のなかから選択される少なくとも1種類以上のガスによって構成することができる。
また、本発明における半導体装置の製造方法は、半導体基板の主表面側に少なくともシリコン膜と金属膜(特に高融点金属膜)とを形成する工程と、前記シリコン膜と前記金属膜とが形成された半導体基板をシリコンは酸化するが前記金属膜は酸化しないガス雰囲気中で処理することにより前記シリコン膜の表面に選択的に酸化膜を形成する工程とを有する。
また、本発明における半導体装置の製造方法は、半導体基板の主表面側に少なくともシリコン膜と金属膜(特に高融点金属膜)とを形成する工程と、前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜を還元性雰囲気中で還元する工程と、前記還元工程の後に前記シリコン膜と前記金属膜とが形成された半導体基板をシリコンは酸化するが前記金属膜は酸化しないガス雰囲気中で処理することにより前記シリコン膜の表面に選択的に酸化膜を形成する工程とを有する。
例えば、前記半導体基板の主表面側に少なくともシリコン膜と金属膜とを形成する工程は、半導体基板上のゲート酸化膜上に少なくともシリコン膜とこのシリコン膜よりも上層側の金属膜とが積層されたゲート配線構成用の積層膜を形成する工程であり、前記シリコン膜の表面に選択的に酸化膜を形成する工程で前記半導体基板の表面にもさらに酸化膜を形成するものである。
これらの製造方法によれば、金属膜の表面には酸化膜が形成されず、シリコン膜の表面に選択的に酸化膜が形成されるので、金属膜の表面に酸化膜が形成されることによる金属膜の表面状態の劣化等を防止することができる。また、ゲート配線として用いた場合には、シリコン膜の表面及び半導体基板の表面に選択的に形成された酸化膜によってゲート配線側端部の電界集中を緩和することができ、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
前記金属膜には例えばタングステン膜が用いられ、前記積層膜をゲート配線構成用の膜として用いた場合には、例えばシリコン膜、このシリコン膜上の反応防止層及びこの反応防止層上のタングステン膜によって構成される。
前記シリコンは酸化するが金属膜は酸化しないガス雰囲気は、例えば、水蒸気及び水素ガスを含む雰囲気によって構成することができる。この場合、水蒸気が酸化性のガスとして機能し、水素ガスが還元性のガスとして機能する。
また、前記シリコンは酸化するが金属膜は酸化しないガス雰囲気は、例えば、COとCO2 を含む雰囲気によって構成することもできる。この場合、CO2 が酸化性のガスとして機能し、COが還元性のガスとして機能する。
また、本発明における半導体装置の製造方法は、半導体基板の主表面側に形成された金属膜(特に高融点金属膜)を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、前記第1の保護膜が形成された半導体基板を前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度下にさらす工程とを有する。
また、本発明における半導体装置の製造方法は、半導体基板の主表面側に形成された金属膜(特に高融点金属膜)を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、前記第1の保護膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜を形成する工程とを有する。
これらの製造方法によれば、金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で形成された第1の保護膜によって金属酸化膜が保護されているので、金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜の形成等を行っても表面状態の劣化等を抑えることができる。また、金属膜上に形成された金属酸化膜(例えばタングステン酸化膜)によって耐薬品性等を向上させることも可能となる。
前記金属膜には例えばタングステン膜が用いられる。タングステン膜を用いた場合、タングステン膜の表面に形成されるタングステン酸化膜の相転移温度は750℃程度であるため、これよりも低い温度で第1の保護膜を形成し、これよりも高い温度で第2の保護膜を形成する。
また、前記金属膜は例えば、ゲート配線構成用又はゲート配線以外の配線構成用の膜の少なくとも一部を構成する膜であり、ゲート配線構成用の少なくとも一部を構成する膜として用いた場合には、例えばシリコン膜、このシリコン膜上の反応防止層及びこの反応防止層上のタングステン膜によって構成される。
前記第1の保護膜としては例えばシリコン窒化膜が用いられる。シリコン窒化膜は例えば減圧CVD法やプラズマCVD法によって形成される。また、前記第2の保護膜としてもシリコン窒化膜を用いることが好ましい。
また、本発明における半導体装置は、半導体基板の主表面側に形成された金属膜(特に高融点金属膜)と、この金属膜の表面に形成され該金属膜を構成する金属の酸化物からなる酸化膜と、この酸化膜の表面に形成された保護膜とを有する。前記金属膜には例えばタングステン膜を用いることができ、前記保護膜には例えばシリコン窒化膜を用いることができる。
このような構成によれば、金属膜上に形成された金属酸化膜(例えばタングステン酸化膜)によって耐薬品性等を向上させることが可能となるとともに、金属酸化膜上に形成された保護膜によって金属酸化膜の表面状態の劣化等を抑えることが可能となる。
本発明では、金属膜の表面には酸化膜が形成されず、シリコン膜の表面に選択的に酸化膜が形成されるので、金属膜の表面に酸化膜が形成されることによる金属膜の表面状態の劣化等を防止することが可能となる。また、ゲート配線として用いた場合には、シリコン膜の表面及び半導体基板の表面に選択的に形成された酸化膜によってゲート配線側端部の電界集中を緩和することができ、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
本発明では、金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で形成された第1の保護膜によって金属酸化膜が保護されているので、金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜の形成等を行っても表面状態の劣化等を抑えることが可能となる。また、金属膜上に形成された金属酸化膜によって耐薬品性等を向上させることも可能となる。
本発明では、金属膜上に形成された金属酸化膜によって耐薬品性等を向上させることが可能となるとともに、金属酸化膜上に形成された保護膜によって金属酸化膜の表面状態の劣化等を抑えることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について、図1(a)〜図2(e)を参照して説明する。
まず、p型シリコン基板11に熱酸化法によって厚さ600nm程度の素子分離膜12及び厚さ10nm程度の酸化膜13を形成する。つづいて、トランジスタのしきい値を合わせるために、必要に応じて不純物のイオン注入を行い、不純物層14を形成する(図1(a))。
つぎに、先に形成した酸化膜13を希フッ酸等で剥離し、熱酸化法によって新たに厚さ5nm程度のゲート酸化膜15を形成する。ここでゲート酸化膜を新たに形成するのは、イオン注入の際に形成された酸化膜中の欠陥を除去するとともに、犠牲酸化を行って表面を清浄化し、信頼性の高いゲート酸化膜を形成するためである。続いて、減圧CVD法により厚さ100nm程度の多結晶シリコン膜を形成し、これに加速電圧40keV、ドーズ量3×1015/cm2 程度でAsのイオン注入を行い、多結晶シリコン膜16中にn型不純物を導入する。このように、多結晶シリコン膜16を後述する高融点金属膜と積層して用いることで、しきい値制御等の面で、多結晶シリコン単層或いはポリサイドゲートで行われてきた方法の多くを踏襲することができる(図1(b))。
つぎに、反応性スパッタ法により厚さ5nm程度のタングステン窒化膜(WNx )17を形成し、その上にスパッタ法により厚さ100nm程度のタングステン膜18を形成する(図1(c))。
WNx 膜17は後のアニール工程やSiNの堆積工程等の熱工程で分解し、窒素の一部は多結晶シリコン膜16との界面に再分布し、W、Si及びNを含む厚さ1nm以下のアモルファス層19が形成される。このアモルファス層19が形成されることにより、Wが多結晶シリコン中に拡散するのが抑制され、ゲート酸化膜が損なわれることを防止することができる。すなわち、このアモルファス層19は反応防止層として機能することになる。また、最初に形成したWNx 膜は、窒素が離脱してW膜18と一体化する(図2(d))。
つぎに、減圧CVD法によりW膜18上に、保護膜となる厚さ100nm程度のシリコン窒化膜20を堆積する(図2(e))。この工程について、図3を参照して詳細に説明する。
まず、上記のようにしてW膜等が形成されたシリコンウエハを反応管内に導入する。このとき、巻き込まれた酸素によって、W膜の表面にWO3 等のタングステン酸化物が形成される(ステップ1)。Wが酸化されてWO3 が形成されるときには、3倍程度の体積膨脹を伴う。特に550℃以上の温度で反応管に導入した場合には、体積膨脹が急激であるため、図4に示すように、WO3 表面が割れながら酸化が進行する。このような場合には、その後にWO3 を還元しても再び平滑な面を得ることはできないので、シリコン基板の反応管への導入は550℃以下の温度で行うことが重要である。また、反応管への導入後も、酸化の進行を防ぐために、できるだけ早く酸素分圧を下げる必要がある。そのため、反応室への導入後、昇温を行う前に、反応室内を1mTorr 以下まで真空排気する(ステップ2)。
つぎに、窒素雰囲気中で昇温を行い(ステップ3)、750℃よりも低い温度(本例では700℃)において還元性ガスを同一の反応室内に導入し、W膜の表面に形成されているWO3 を還元する(ステップ4)。還元性ガスとしては、アンモニア(NH3 )、ジクロルシラン(SiH2 Cl2 )、シラン(SiH4 )のようなSiNの堆積に用いるガスや、H2 ガス等が好適である。750℃よりも低い温度でこの工程を行う理由は、WO3 は750℃近傍の温度で結晶構造が変化してこのときに表面荒れが生じ、この後に還元をしても平滑な表面を得ることができなくなるためである。なお、図3に示した例では、ステップ3とステップ4とに分けているが、温度が750℃に達する以前に還元が終了していれば、昇温を行いながら還元を行ってもよい。すなわち、ステップ3とステップ4とを一つのステップにまとめることも可能である。
つぎに、窒素雰囲気中で昇温を行い(ステップ5)、SiN膜を堆積する温度(本例では780℃)にし、ウエハの温度が十分に均一になるようにする(ステップ6)。そして、NH3 及びSiH2 Cl2 を反応室内に導入し、SiN膜の堆積を行う(ステップ7)。
その後、プロセスガスを十分に排気するとともに、ロードアウト温度まで降温を行い(ステップ8、ステップ9)、窒素ガスによって反応室内を常圧に戻し、ウエハを取り出す(ステップ10)。
このようにして、図2(e)に示すように、ポリシリコン膜16、アモルファス層19及びタングステン膜18からなるゲート配線構成用の積層膜上に、シリコン窒化膜20が形成される。その後、通常の方法を用いて、SiN/W/WSiN/多結晶Siを所望の形状にパターニングしてゲート電極を形成し、ゲート電極をマスクとして不純物をイオン注入してソース・ドレインを形成し、CVD法によりSiO2 膜を堆積し、コンタクト孔を形成し、Al配線を形成する等の工程により、MOSFETを完成させる。
つぎに、本発明の第2実施形態について、図5(a)〜図6(e)を参照して説明する。なお、本実施形態では、途中の工程までは先に説明した第1実施形態と同様の工程を採用することも可能であり、したがって、図1及び図2に示した第1実施形態の構成要素に対応する構成要素には同一の番号を付している。
例えば第1実施形態で説明した方法により、シリコン基板11上に素子分離酸化膜12、ゲート酸化膜15、多結晶シリコン膜16、アモルファス層を用いた反応防止層19、タングステン膜18及びシリコン窒化膜を用いた保護膜20を形成し、続いてSiN/W/WSiN/多結晶Siを所望の形状にパターニングしてゲート電極を形成する。なお、保護膜20は、第1実施形態で説明した方法によってSiN膜を形成する他、常圧CVD法やプラズマCVD法等の低温の堆積法を用いてSiO2 膜を形成してもよい。また、保護膜20には、その後の工程を考慮して、十分な耐熱性や耐薬品性を有する他の絶縁膜や導電性の膜を用いてもよい(図5(a))。
つぎに、H2 /N2 /H2 Oの混合雰囲気中で熱処理を行うことにより、W膜18及び反応防止層19は酸化せず、多結晶シリコン膜16及びシリコン基板11のみを選択的に酸化し、酸化膜21を形成する。このようにして酸化膜21を形成するのは、ゲート酸化膜の両端を厚くすることにより、ゲート端での電界集中を緩和するためである(図5(b))。以下、本工程について、図7を参照して詳細に説明する。
まず、図5(a)の構成を有するウエハを反応管内に導入するが、その際に巻き込まれた酸素によってゲート電極を構成するW膜18の側表面にWO3 等のタングステン酸化物が形成される。このときに体積膨脹が生じること等の事情は、第1実施形態で説明した通りである(ステップ1)。その後、昇温を行う前に一旦反応室内を1mTorr 以下まで真空排気し、反応室内の酸化種を排除する(ステップ2)。
つぎに、窒素雰囲気中で昇温を行い(ステップ3)、750℃よりも低い温度(本例では700℃)において還元性ガス(例えばH2 ガス)を反応室内に導入し、W膜の側表面に形成されているWO3 を還元する(ステップ4)。750℃よりも低い温度でこの工程を行う理由は、第1実施形態で説明した通りである。なお、図7に示した例では、ステップ3とステップ4とに分けているが、温度が750℃に達する以前に還元が終了していれば、昇温を行いながら還元を行ってもよい。すなわち、第1実施形態と同様、ステップ3とステップ4とを一つのステップにまとめることも可能である。なお、水素とともに窒素を導入し、水素の分圧が4%未満となるようにすれば、水素の爆発限界以下となるため、通常の不燃性ガスと同様に扱うことができ、安全にプロセスを行うことができ、また装置も安価なものとなる。また、圧力を大気圧よりも若干負圧に保つことにより、仮に水素が燃焼することがあっても、反応管が破壊することを防止することができる。
つぎに、窒素雰囲気中で昇温を行い(ステップ5)、シリコンを酸化する温度(本例では800℃)にし、ウエハの温度が十分に均一になるようにする(ステップ6)。続いて、H2 Oガス及びH2 ガスを導入し、これらの分圧比P(H2 O)/P(H2 )が一定値になるように制御しながら酸化を行うと、Wを酸化せずにSiのみを選択的に酸化することができる。熱力学的な計算によると、分圧比P(H2 O)/P(H2 )が0.37以下の状態で、このようなシリコンの選択的酸化が起こる。なお、このステップでも窒素を加えることにより、前述したように、水素の爆発等を防止して、安全なプロセスを行うことができる(ステップ7)。
その後、プロセスガスを十分に排気するとともに、ロードアウト温度まで降温を行い(ステップ8、ステップ9)、窒素ガスによって反応室内を常圧に戻し、ウエハを取り出す(ステップ10)。
つぎに、ゲート電極をマスクとして、加速電圧20keV、ドーズ量1×1014/cm2 程度でAsのイオン注入を行い、ドレイン端での電界集中を緩和するいわゆるLDD領域22を形成する(図5(c))。
つぎに、減圧CVD法で厚さ100nm程度のシリコン窒化膜23を堆積する。このシリコン窒化膜23は、LDD構造のゲート側壁を形成するためのものであるが、同時にゲート側表面の保護膜として機能するものである。このシリコン窒化膜23を形成する工程は、第1実施形態と同様、図3に示した工程にしたがって行うことができる。すなわち、ウエハを反応室に導入した際にW表面に形成されたWO3 膜を750℃以下の温度でNH3 等の還元性ガス雰囲気中で還元した後、780℃まで昇温し、同一の反応室内にSiH2 Cl2 及びNH3 を導入してSiN膜23を形成する。このようにして、Wの側表面を平滑に保ったままSiN膜23を堆積することができる(図6(d))。
つぎに、RIEによりSiN膜23をエッチバックしてゲート側壁23aを形成し、続いて、ゲート及びゲート側壁をマスクとして、加速電圧40keV、ドーズ量3×1015/cm2 程度でAsのイオン注入を行い、ソース・ドレイン24を形成する(図6(e))。その後、通常の方法を用いて、CVD法によりSiO2 膜を堆積し、コンタクト孔を形成し、Al配線を形成する等の工程により、MOSFETを完成させる。
つぎに、本発明の第3実施形態について、図8(a)〜図11(j)を参照して説明する。
まず、p型のシリコン基板31に熱酸化によって厚さ600nm程度の素子分離32及び10nm程度の酸化膜33を形成する。続いて、トランジスタのしきい値を合わせる目的で、必要に応じてイオン注入を行い、不純物層34を形成する(図8(a))。
つぎに、酸化膜33を希弗酸等で剥離し、厚さ5nm程度のゲート酸化膜35を形成する。ここでゲート酸化膜を新たに形成し直すのは、イオン注入の際に形成された酸化膜中の欠陥を除去するとともに、犠牲酸化を行って表面を清浄化し、信頼性の高いゲート酸化膜35を形成するためである。つぎに、減圧CVD法により、多結晶シリコン膜36を100nmの厚さで形成し、40KeV、3×1015cm-2程度でAsのイオン注入を行い、多結晶シリコン膜36中にn型不純物を導入する。このように、多結晶シリコンを高融点金属と積層して用いることにより、しきい値制御等の面で、多結晶シリコン単層或いはポリサイドゲートで行ってきた方法の多くを踏襲することができる(図8(b))。
つぎに、反応性スパッタ法により厚さ5nm程度のタングステン窒化膜(WNx )37を形成し、その上にスパッタ法によりタングステン(W)38を厚さ100nm形成する(図8(c))。
WNx 膜37は、後のアニールやSiNの堆積などの熱工程で分解し、窒素の一部は多結晶シリコン膜36との界面に再分布し、W、Si及びNを含む厚さ1nm以下のアモルファス層39が形成される。このアモルファス層39が形成されることにより、Wが多結晶Si中に拡散することが抑制され、ゲート酸化膜を損なうことを防止することができる。最初に形成したWNx 膜は窒素が脱離してW膜38と一体化する(図9(d))。
つぎに、減圧CVD法によりW膜38上に厚さ約10nmのシリコン窒化膜等からなる第1の保護膜41を700℃で堆積する。このとき、W膜38表面には、ロードイン時の酸化等により薄いW酸化膜40が形成される。このW酸化膜40は、均一な形状に保つことができる場合は、薬品による溶解を防ぐための保護膜として機能する。また、W膜38とSiN膜41との間の密着力を強化する働きもある。ただし、W酸化物の形成時にWに比べて3倍程度の堆積膨張を伴いストレスを生じるので、その厚さの上限は上下の膜構造によって発生するストレスを考慮した上で決定すべきである。また、Wに比べ抵抗が高いため、W膜の膜厚に対しW酸化膜の膜厚が厚くなると抵抗の上昇を招く。このような事情を考慮すると、W酸化膜40の膜厚の上限は好ましくは10nm以下である(図9(e))。
つぎに、厚さ約100nmのシリコン窒化膜等からなる第2の保護膜42を減圧CVD法を用いて、例えば780℃程度の温度で堆積する(図9(f))。このシリコン窒化膜42を堆積する工程について、図12を参照して詳細に説明する。
まず、W膜38を堆積したウエハを反応管内に導入するが、その際に巻き込まれた酸素によりW膜38の表面にはWO3 などのW酸化膜40が形成される(ステップ1)。
Wが酸化されてWO3 を形成するときには、3倍程度の体積膨張を伴う。特に、550℃以上で反応管内に導入した場合、堆積膨張が急激であるため、図4に示すように、WO3 の表面が割れながら酸化が進行する。この様な場合には、後にWO3 を還元しても再び平滑な表面を得ることができないので、反応管内への導入は550℃を越えない程度の温度で行うことが必要である。また、反応管内に導入する以前にW膜38表面が酸化雰囲気にさらされるような工程が行われている場合は、W膜38表面にW酸化物がすでに形成されている。例えば、O2 プラズマなどによるアッシングでレジストを除去する工程などはこれに相当する。また、導入後も酸化の進行を防ぐため、できるだけ早く酸素分圧を低下させることが必要である。このため、反応室への導入後、昇温を行う前に一旦反応室内を真空排気する(ステップ2)。
つぎに、シリコン窒化膜42を堆積する温度、例えば780℃まで昇温を行うが、750℃に達する以前(例えば700℃)にSiH2 Cl2 とNH3 を導入してシリコン窒化膜41を薄く堆積し、表面形状の変化を防止する。750℃以下の温度でこの工程を行う理由は、WO3 は750℃付近で結晶構造が変化するときに表面荒れを生じ、これ以後に表面形状の変化を防止する保護膜を形成したとしても、平滑な表面を保持することができないからである。このシリコン窒化膜41の厚さは好ましくは10nm程度であるが、条件によっては堆積速度などが変ってくるので、条件によって適宜膜厚を選択すればよい(ステップ3、4、5)。
750℃以下の温度でW膜38の表面にシリコン窒化膜41を堆積した後、第2の保護膜を構成するSiNを堆積する温度、例えば780℃まで昇温し、ウエハの温度が十分に均一になるようにする(ステップ6、7)。
ウエハの温度が十分に均一になった後、SiH2 Cl2 とNH3 を導入し、厚さ約100nmのSiN膜42を堆積する(ステップ8)。このように、第1の薄い保護膜41と第2の保護膜42とを分けて形成するのは、以下のような理由からである。
第1の保護膜41の形成は比較的低温での堆積であるので堆積速度が遅い。したがって、第1の保護膜41だけで必要とする膜厚を得ようとすると、保護膜形成に要する時間が非常に長くなってしまう。そこで、表面形状を保護(維持)するのに十分な膜厚で第1の保護膜41を堆積した後、所望の膜厚に対して不足する膜厚部分に対しては、より高温で第2の保護膜42を堆積することで堆積速度を速くし、プロセスに要する時間を短縮するようにしている。すなわち、第1の保護膜41の目的とするところは、W膜38表面に形成されたWO3 等のW酸化物の結晶状態が変化する等の理由によって平滑な表面が保てなくなる以前に表面を被覆し、平滑な表面を保つことにある。
第2の保護膜42を堆積した後、プロセスガスを十分に排気した後にロードアウト温度まで降温し、窒素ガスで反応室内を常圧に戻し、ウエハを取り出す(ステップ9、10、11)。
なお、この第1の保護膜41は、減圧CVD法で堆積したシリコン窒化膜でもよいし、プラズマCVD法で形成したシリコン窒化膜でもよい。一般に、プラズマCVD法により厚い膜厚のシリコン窒化膜を形成すると、膜中に含有された水素が後の熱工程で離脱し、その結果、シリコン基板やゲート電極を構成する多結晶シリコン中のB(ホウ素)の拡散を促進したり、シリコン窒化膜と下層の膜との間に気泡が発生したりするといった問題が生じると考えられる。しかし、上述のように10nm程度の膜厚であれば、プラズマCVD法を用いた場合にも特にこのような問題が生じることはない。また、プラズマCVD法で堆積した場合でも、水素の含有量が比較的少なく、例えば100nm以上の膜厚を堆積しても上述のような問題が生じなければ、保護膜の堆積を2段階に分ける必要は必ずしもなく、1段階の堆積で保護膜を形成することも可能である。プラズマCVDの堆積温度は一般に300℃〜400℃であり、堆積速度は減圧CVDに比べて速いからである。
つぎに、通常の方法を用い、SiN/W/WSiN/多結晶シリコンを所望の形状にパターニングし、ゲート電極を形成する(図10(g))。
つぎに、H2 /N2 /H2 Oの混合雰囲気中で熱処理を行うことにより、W膜38及び反応防止膜39は酸化せず、多結晶シリコン膜36及びシリコン基板31のみを選択的に酸化し、酸化膜43を形成する。これは、ゲート酸化膜の両端を厚くすることによりゲート端の電界集中を緩和するためである。つぎに、ゲート電極をマスクとして、20KeV、1×1014cm-2程度でAsのイオン注入を行ない、ドレイン端での電界集中を緩和するためのいわゆるLDD領域44を形成する(図10(h))。
つぎに、ゲート側壁を形成するために、減圧CVD法でSiN膜等からなる保護膜を堆積する。この場合も上述のように図12に示したような手順に従い、まず750℃以下の温度(例えば700℃)でシリコン窒化膜等からなる第1の薄い保護膜45を形成し、その後780℃まで昇温し、同一の反応室を用いてシリコン窒化膜等からなる第2の保護膜46を100nm程度堆積する。このようにすることで、W膜38の側壁表面に形成されたW酸化膜47が平滑に保たれたまま、保護膜を均一に堆積することができる(図11(i))。
つぎに、反応性イオンエッチングを用いて保護膜をエッチバッグすることによりゲート側壁を形成する。引き続き、通常の工程により、ゲート電極及びゲート側壁をマスクとして、40KeV、3×1015cm-2程度でAsのイオン注入を行い、ソース・ドレイン48を形成する(図11(j))。
つぎに、CVD法によりSiO2 を堆積し、コンタクト孔を形成した後、Al等で配線を形成することにより、MOSトランジスタが完成する。
なお、上記各実施形態ではNMOSトランジスタについて説明したが、不純物の導電型を変えることでPMOSトランジスタも同様の方法で製造することができる。
つぎに、本発明の第4実施形態について、図13(a)〜図16(h)を参照して説明する。
まず、半導体基板51上に素子分離52及びMISFET53等の素子や配線を形成する。続いて、シリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜54を堆積し、CMP法等を用いてこれを平坦化する。MISFETを形成する方法は上述の実施形態で説明した方法でもよいし、その他の方法でもよい(図13(a))。
つぎに、層間絶縁膜54に素子や配線などと上層の配線とを接続するためのコンタクト孔を形成する(図13(b))。
つぎに、上下層の配線間或いは素子間の金属の拡散などを防止するために、TiN(チタン窒化物)等からなる厚さ30nm程度の拡散防止層55をスパッタ法やCVD法等を用いて形成する(図14(c))。
つぎに、コンタクト孔を充填し、さらに配線として必要な膜厚(好ましくは250nm程度)が層間絶縁膜54上に堆積されるように、CVD法を用いてW膜56を堆積する(図14(d))。
つぎに、W膜56上に保護膜を形成するが、第3実施形態と同様、図12に示した方法にしたがって行う。まず、半導体基板を減圧CVD炉の中に550℃以下の温度で導入するが、この時にW膜56の表面にはW酸化膜57が形成される。このW酸化膜57は第3実施形態においても説明したように、薬品に対する保護膜として優れている。続いて、図12のステップ5に示すように、第1の保護膜となるシリコン窒化膜58を750℃以下(例えば700℃)の温度で厚さ10nm程度形成し、引き続き同一チャンバ内で780℃まで昇温し、第2の保護膜となるシリコン窒化膜59を厚さ100nm程度堆積する。このようにすることで、平坦な形状のままW膜56上に保護膜が形成できるだけでなく、W酸化膜57を薬品に対する保護膜の一部として使うことができる(図15(e))。
つぎに、W膜56及び保護膜等をパターニングし、配線60を形成する(図15(f))。
つぎに、配線60の側壁部分に、図12に示した方法と同様の方法を用いて、W酸化膜61並びに第1の保護膜となるシリコン窒化膜62及び第2の保護膜となるシリコン窒化膜63を形成する(図16(g))。
つぎに、これらの保護膜を反応性イオンエッチング等の異方性エッチングを用いてエッチバックすることで側壁残しを行う(図16(h))。
つぎに、さらに層間絶縁膜を堆積し、図13以降に説明した工程と同様の工程を繰り返すことにより、多層配線を形成することができる。
なお、多層配線を形成する場合、配線がシリコン窒化膜で被覆されており、かつ層間絶縁膜が主としてシリコン酸化膜で形成されているため、図17に示すように、コンタクト孔と配線との間に寸法余裕を設けることなく、コンタクト孔を形成することができる。すなわち、シリコン窒化膜を残してシリコン酸化膜を選択的にエッチングできる条件でエッチングを行えば、配線を露出させることなくコンタクト孔を形成することができる。したがって、配線間隔を小さくすることができる。
上記各実施形態で示した製造工程により、シート抵抗が1Ω/sq程度の低抵抗のゲート配線等を形成することができ、しかもその周囲に安定した保護膜を形成することができる。
なお、上記各実施形態では金属膜としてWを用いた場合について説明したが、他の金属でも温度や酸素分圧によって様々な酸化物の組成や結晶構造をとる。したがって、W以外の他の金属、特に他の高融点金属を用いた場合にも本発明を適用することは可能である。例えば、Taの場合、350℃以下の温度でTa6 O、500℃以下の温度でTa4 O、350℃〜1200℃の温度範囲でTa2 Oが存在することが知られている。このような場合も、温度によって体積変化が生じたり、表面状態の劣化が生じるので、問題になる温度よりも低い温度で還元を行う、或いは第1の保護膜の形成を行うことにより、平滑な表面状態を得ることができる。
また、上記各実施形態では保護膜に主としてシリコン窒化膜を用いた場合について説明したが、金属膜に対する耐熱性や耐薬品性が得られるものであれば他の膜を用いてもよい。
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
本発明の第1実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第1実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第1実施形態に係る製造工程の一部について、さらにその詳細を示した図。 タングステンが一定温度以上で急激に酸化されるときの状態を示した図。 本発明の第2実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第2実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第2実施形態に係る製造工程の一部について、さらにその詳細を示した図。 本発明の第3実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第3実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第3実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第3実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第3実施形態に係る製造工程の一部について、さらにその詳細を示した図。 本発明の第4実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第4実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第4実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第4実施形態に係る製造工程の一部を示した図。 本発明の第4実施形態の多層配線への適用例を示した図。
符号の説明
11、31、51…シリコン基板(半導体基板)
15、35…ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)
16、36…ポリシリコン膜
18、38、56…タングステン膜(金属膜)
19、39…アモルファス層(反応防止層)
20…シリコン窒化膜(保護膜)
21…選択的に形成された酸化膜
23…シリコン窒化膜(保護膜)
40、47、57、61…タングステン酸化膜(金属酸化膜)
41、45、58、62…シリコン窒化膜(第1の保護膜)
42、46、59、63…シリコン窒化膜(第2の保護膜)

Claims (17)

  1. 半導体基板の主表面側に少なくともシリコン膜と金属膜とを形成する工程と、
    前記シリコン膜と前記金属膜とが形成された半導体基板をシリコンは酸化するが前記金属膜は酸化しないガス雰囲気中で処理することにより前記シリコン膜の表面に選択的に酸化膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板の主表面側に少なくともシリコン膜と金属膜とを形成する工程と、
    前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜を還元性雰囲気中で還元する工程と、
    前記還元工程の後に前記シリコン膜と前記金属膜とが形成された半導体基板をシリコンは酸化するが前記金属膜は酸化しないガス雰囲気中で処理することにより前記シリコン膜の表面に選択的に酸化膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体基板の主表面側に少なくともシリコン膜と金属膜とを形成する工程は、半導体基板上のゲート酸化膜上に少なくともシリコン膜とこのシリコン膜よりも上層側の金属膜とが積層されたゲート配線構成用の積層膜を形成する工程であり、前記シリコン膜の表面に選択的に酸化膜を形成する工程で前記半導体基板の表面にもさらに酸化膜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記金属膜はタングステン膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板上にゲート酸化膜を形成する工程と、
    前記ゲート酸化膜上に少なくともシリコン膜とこのシリコン膜よりも上層側の金属膜とが積層された積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜をパターニングしてゲート配線を形成する工程と、
    前記ゲート配線を構成する前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記ゲート配線を構成する前記金属膜の表面に形成された酸化膜を還元性雰囲気中で還元する工程と、
    前記還元工程の後に前記積層膜が形成された半導体基板をシリコンは酸化するが前記金属膜は酸化しないガス雰囲気中で処理することにより前記シリコン膜及び前記半導体基板の表面に選択的に酸化膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板の主表面側に形成された金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜が形成された半導体基板を前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度下にさらす工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 半導体基板の主表面側に形成された金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記金属膜はタングステン膜であることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記金属膜はゲート配線構成用又はゲート配線以外の配線構成用の膜の少なくとも一部を構成する膜であることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1の保護膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に少なくとも金属膜を有するゲート配線構成用の配線膜を形成する工程と、
    前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に少なくとも金属膜を有するゲート配線構成用の配線膜を形成する工程と、
    前記配線膜をパターニングしてゲート配線を形成する工程と、
    前記ゲート配線を構成する前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜を有するゲート配線の周囲に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 半導体基板の主面側に少なくとも金属膜を有するゲート配線以外の配線構成用の配線膜を形成する工程と、
    前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 半導体基板の主面側に少なくとも金属膜を有するゲート配線以外の配線構成用の配線膜を形成する工程と、
    前記配線膜をパターニングしてゲート配線以外の配線を形成する工程と、
    前記ゲート配線以外の配線を構成する前記金属膜を該金属膜が酸化されやすい雰囲気にさらす工程と、
    前記金属膜を酸化されやすい雰囲気にさらす工程で前記金属膜の表面に形成された酸化膜を有するゲート配線以外の配線の周囲に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも低い温度で第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜の表面に前記金属膜を構成する金属が相転移を起こす温度よりも高い温度で第2の保護膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 半導体基板の主表面側に形成された金属膜と、この金属膜の表面に形成され該金属膜を構成する金属の酸化物からなる酸化膜と、この酸化膜の表面に形成された保護膜とを有することを特徴とする半導体装置。
  16. 前記金属膜はタングステン膜であることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記保護膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
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