JPH0677478A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0677478A
JPH0677478A JP5153158A JP15315893A JPH0677478A JP H0677478 A JPH0677478 A JP H0677478A JP 5153158 A JP5153158 A JP 5153158A JP 15315893 A JP15315893 A JP 15315893A JP H0677478 A JPH0677478 A JP H0677478A
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Mizuki Segawa
瑞樹 瀬川
Yoshiaki Kato
義明 加藤
Hiroaki Nakaoka
弘明 中岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高融点金属シリサイド膜と絶縁膜との密着性
を改良した半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】 シリコン基板本体1の上に、ゲート絶縁膜2
等を介して高融点金属シリサイド膜4を形成し、高融点
金属シリサイド膜4の上に、化学量論的組成式に基づく
シリコン含有率よりも高いシリコン含有率を有するSi
リッチ型絶縁膜例えばSiリッチ型シリコン酸化膜7等
を堆積する。これにより、電極の不純物濃度を減少させ
ることなく、膜剥がれのない、かつ低抵抗の電極配線を
有する高性能の半導体装置を製造できる。さらに、Si
リッチ型シリコン酸化膜7の上に化学量論的組成式の組
成に近い保護用シリコン酸化膜9を形成すると、外部か
らの不純物の侵入に起因する電極内部やゲート酸化膜等
の劣化を防止することができる。シリコン酸化膜だけで
なくシリコン窒化膜等にも適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の上方に電
極,配線等となる高融点金属シリサイド膜を設けた半導
体装置及びその製造方法に係り、特に高融点金属シリサ
イド膜とその上の絶縁膜との密着性の改良対策に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、半導体素子が高集積化された
大規模LSI等の半導体装置では、ある回路素子から他
の回路素子へ信号を伝達する配線の電気抵抗が半導体装
置の速度を決定する大きな要因となっている。そこで、
トランジスタの電極でありかつ素子間を直接配線として
連結する配線材料としては、電気抵抗が低いことがまず
要求される。かかる電気抵抗の低い配線材料として高融
点金属シリサイドがあり、この高融点金属シリサイド
は、多結晶シリコンに比べて低抵抗で、また、金属配線
を多層化する製造方法よりも低コストで配線層が実現で
きるという利点を有するため、最近では配線材料として
頻繁に用いられている。
【0003】この高融点金属シリサイドに属する物質に
は、モリブデンシリサイド(MoSix )、チタンシリ
サイド(TiSix )、タングステンシリサイド(WS
ix)等があり、それぞれ多結晶シリコンよりも低抵抗
で、容易に膜を形成することもできる。ただし、これら
の材料は酸化されやすく、また、タングステン(W)等
の高融点金属成分が酸化膜中に拡散して反応し、半導体
素子の特性を劣化させたり膜の剥離を起こす等の問題か
ら、直接ゲート絶縁膜等に接触させずに、絶縁膜との間
に多結晶シリコン膜を介在させた積層構造とすることが
多い。
【0004】図16に、第1の従来例として、MOS型
半導体装置に高融点金属シリサイド膜を適用した半導体
装置Aの断面図を示す。シリコン基板本体1上に二酸化
シリコン(SiO2 )からなるゲート絶縁膜2(厚さ5
nm〜16nm)をシリコンの酸化により形成し、さら
に多結晶シリコン膜3(厚さ50〜200nm)を形成
して、例えば砒素などのゲート不純物をイオン注入によ
り注入エネルギー40keV、注入ドーズ量4〜8×1
15cm-3なる条件で導入し、つづいて、タングステン
シリサイド膜4(WSix )(厚さ50〜200nm)
を積層する。タングステンシリサイド膜4を堆積した
後、化学気相成長法(CVD法)により二酸化シリコン
(SiO2 )からなるシリコン酸化膜5(厚さ50〜2
00nm)を形成する。さらに、パターニングを行っ
て、多結晶シリコン膜3とタングステンシリサイド膜4
とシリコン酸化膜5とを順次エッチングすることにより
ゲート電極を形成する。さらに、以後の工程で、不純物
の活性化,高融点金属シリサイド膜4の結晶化および層
間膜の平坦化を目的として、850℃〜950℃の温度
下で熱処理が加えられる。
【0005】ここで、図16で、ゲート絶縁膜2とタン
グステンシリサイド膜4とが直接接していると、タング
ステンが二酸化シリコンと反応を起こし、ゲート−ソー
ス間やゲート−ドレイン間のリーク電流の原因となった
り、またゲート絶縁膜の信頼性を劣化させたりする。そ
こで、タングステンシリサイド膜4とゲート絶縁膜2と
の間に、不純物を導入した多結晶シリコン膜3を介在さ
せて、この多結晶シリコン膜3とタングステンシリサイ
ド膜4との積層膜でゲート電極を構成するようにしてい
る。
【0006】また、タングステンシリサイド膜4を堆積
した後、その上にシリコン酸化膜5を形成するのは、以
後の熱処理工程においてタングステンシリサイド膜4が
急激に酸化されて各配線間やソース−ドレイン間が短絡
したり、他のイオン注入工程時にゲートに不純物が導入
されるのを防ぐためである。
【0007】なお、例えば特開昭63−76479号公
報に開示されるごとく、タングステンシリサイド膜4の
上にアモルファスシリコン膜又は多結晶シリコン膜を堆
積することにより、高融点金属シリサイド膜の酸化を防
止しようとするものもあるが、そうすると、シリサイド
膜の上に多結晶シリコン膜が残る構造となるために、多
結晶シリコン膜に配線とのコンタクトを形成しなければ
ならない。したがって、高融点金属シリサイド膜の低抵
抗という利点が十分発揮できない虞れがある。そこで、
上述のごとく、高融点金属シリサイド膜の上にシリコン
酸化膜を堆積するようにしている。
【0008】図17は、シリコン酸化膜5からシリコン
基板本体1までの酸素(O)とn型不純物である砒素
(As)の濃度プロファイルを示す。砒素(As)など
のn形の不純物は、酸化膜との界面に蓄積されやすいと
いう性質があり、ここでは、ゲート絶縁膜2(SiO2
)と多結晶シリコン膜3(polySi)との界面、及び
タングステンシリサイド膜4(WSix )とシリコン酸
化膜5(SiO2 )との界面で砒素(As)の濃度が高
くなっている。
【0009】また、図20は、上記図16と同じ半導体
装置の構成において、n型不純物の代わりにp型不純物
であるボロンのイオンをゲート不純物として導入した場
合におけるボロン(B)及び酸素(O)の濃度のプロフ
ァイルを示す。同図に示されるように、ボロン(B)
は、熱処理後のタングステンシリサイド膜4中や多結晶
シリコン膜3中での分布状態が砒素とは異なっている。
すなわち、ボロン(B)はタングステンシリサイド膜4
(WSix )とシリコン酸化膜5(SiO2 )との間の
界面に蓄積され、特に多結晶シリコン膜3(polySi)
中における濃度が低くなっている。これは、タングステ
ンシリサイド膜4とシリコン酸化膜5との熱収縮率の差
が大きいことから、イオン注入後の熱処理によってタン
グステンシリサイド膜4とシリコン酸化膜5との間の界
面に応力が集中し、界面付近のタングステンシリサイド
膜4の構造が乱れ、この乱れた領域にボロンが凝集しや
すくなるためである。また、タングステンシリサイド膜
4に比べ、多結晶シリコン膜3のボロンの固溶限は小さ
いので、多結晶シリコン膜3内のボロンはタングステン
シリサイド膜4側に吸い出されて拡散して行き、その結
果、多結晶シリコン膜3の内部のボロン(B)の濃度が
低下する。すなわち、ボロンの方が界面への不純物の凝
集作用が砒素よりも大きくなる傾向がある。
【0010】なお、ここではタングステンシリサイド膜
をゲート電極の一部として使用しているが、モリブデン
シリサイド膜やチタンシリサイド膜を使用している場合
の製造工程も同様である。
【0011】また、図18は、第2の従来例を示し、タ
ングステンシリサイド膜4を堆積した後、窒化シリコン
(Si3 N4 )からなるシリコン窒化膜6(厚さ50〜
200nm)を形成してなる半導体装置Aの断面図を示
す。すなわち、上記第1の従来例におけるタングステン
シリサイド膜4上のシリコン酸化膜5の代わりにシリコ
ン窒化膜6を形成したものである。図19は、シリコン
窒化膜6からシリコン基板本体1までの窒素(N)と砒
素(As)の濃度プロファイルを示す。図17と同様
に、ゲート絶縁膜2(SiO2 )と多結晶シリコン膜3
(polySi)との界面、及びタングステンシリサイド膜
4(WSix )とシリコン窒化膜6(Si3 N4 )との
界面で砒素(As)の濃度が高くなっている。したがっ
て、第2の従来例においても、上記第1の従来例と同様
の傾向がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、高融点
金属シリサイド膜例えばタングステンシリサイド膜4の
上にシリコン酸化膜5を形成するような構造において
は、下記のような原因で膜剥がれが生じ易くなるという
問題がある。
【0013】(1) 上述の工程でタングステンシリサ
イド膜4中に注入されたゲート不純物が、その後の熱処
理によって、タングステンシリサイド膜4とシリコン酸
化膜5との界面近傍に拡散してきて蓄積する。このゲー
ト不純物の界面への蓄積によって、タングステンシリサ
イド膜4中のタングステンとシリコン酸化膜5の中のシ
リコンとの反応が起こりにくくなるために、両者間の密
着性が悪くなり、膜剥がれが生じやすくなる。したがっ
て、このような膜剥がれを回避するために、ゲート不純
物の注入量を制限しなければならなくなり、その結果、
MOS型半導体装置についてはゲートが空乏化して特性
が劣化するという問題があった。特に、p型不純物をゲ
ートに導入した場合、多結晶シリコン膜3の内部のボロ
ン濃度が低下するので、CMOS型半導体装置について
は、特にゲートの空乏化が大きくなる。
【0014】(2) タングステンシリサイド膜4とシ
リコン酸化膜5とでは、熱収縮率の差が大きいために、
その後の熱処理によって、タングステンシリサイド膜4
とシリコン酸化膜5との界面に応力が集中し、膜剥がれ
が生じやすくなる。
【0015】(3) タングステンシリサイド膜4の上
方からゲート不純物のイオンを直接注入すると、このイ
オンの注入によって荒らされたタングステンシリサイド
膜4の表面が露出しているために、後の熱処理や酸化の
工程で異常酸化が生じやすくなる。
【0016】なお、これらの問題は、タングステンシリ
サイドの代わりにモリブデンシリサイドおよびチタンシ
リサイドを用いても同様に存在し、また、上述のように
シリコン酸化膜5の代わりにシリコン窒化膜を用いても
同様に存在する。
【0017】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、半導体装置及びその製造方法とし
て、半導体基板の上方に高融点シリサイド膜を設け、こ
の高融点金属シリサイド膜の上にシリコン化合物からな
る絶縁膜を設けるとともに、この絶縁膜の組成を化学量
論的組成よりもシリコンリッチな組成とすることによ
り、高融点金属シリサイドと絶縁膜との密着性を改良す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、半導体装置とし
て、半導体基板の上方に形成され、タングステン,モリ
ブデン,チタン等の高融点金属とシリコンとの化合物か
らなる高融点金属シリサイド膜と、上記高融点金属シリ
サイド膜の上に形成され、シリコン元素と他の元素との
化合物からなり、シリコン元素の含有率が当該化合物の
化学量論的組成式に基づく含有率よりも高いSiリッチ
型絶縁膜とを設ける構成としたものである。
【0019】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記半導体基板の上方に多結晶シ
リコン膜を設け、上記高融点金属シリサイド膜は、上記
多結晶シリコン膜の上に積層されたものとする。そし
て、多結晶シリコン膜及び高融点金属シリサイド膜が一
体的に電極,配線として機能するように構成したもので
ある。
【0020】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1又は2の発明において、上記Siリッチ型絶縁膜の
上に、Siリッチ型絶縁膜と同じ化合物からなり、シリ
コン元素の含有率が上記Siリッチ型絶縁膜のシリコン
元素の含有率よりも化学量論的組成式に基づく含有率に
近い保護用絶縁膜を設けたものである。
【0021】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項1又は2の発明において、上記Siリッチ型絶縁膜の
Si含有率を、上部に向うにつれて化学量論的組成式に
基づく含有率に連続的に近付くように構成したものであ
る。
【0022】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3又は4の発明において、上記Siリッチ型
絶縁膜を、化学量論的組成式がSi O2 で表されるシリ
コン酸化膜にシリコン元素を過剰に含有させる構成とし
たものである。
【0023】請求項6の発明の講じた手段は、上記請求
項1、2,3又は4の発明において、上記Siリッチ型
絶縁膜を、化学量論的組成式がSi3 N4 で表されるシ
リコン窒化膜にシリコン元素を過剰に含有させる構成と
したものである。
【0024】請求項7の発明の講じた手段は、上記請求
項1,3,4,5又は6の発明において、半導体装置
は、少なくとも一つのCMOSトランジスタを備えたも
のとする。そして、上記半導体基板の上に形成されたゲ
ート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上に形成された多結晶
シリコン膜とを設ける。さらに、上記高融点金属シリサ
イド膜を、上記多結晶シリコン膜の上に積層し、上記多
結晶シリコン膜及び高融点金属シリサイド膜が上記CM
OSトランジスタのゲート電極として機能するように構
成したものである。
【0025】請求項8の発明の講じた手段は、半導体装
置の製造方法として、半導体基板の上方に高融点金属シ
リサイド膜を形成した後、上記高融点金属シリサイド膜
の上に、シリコン元素と他の元素との化合物からなり、
シリコン元素の含有率が当該化合物の化学量論的組成式
に基づく含有率よりも高いSiリッチ型絶縁膜を形成す
るようにした方法である。
【0026】請求項9の発明の講じた手段は、上記請求
項8の方法において、上記Siリッチ型絶縁膜の形成工
程を、化学量論的組成式がSi O2 で表されかつシリコ
ン元素を過剰に含有するSiリッチ型シリコン酸化膜を
形成するように行う。さらに、上記Siリッチ型シリコ
ン酸化膜を形成した後に不純物イオンを高融点金属シリ
サイド膜中に注入する工程と、上記不純物イオンの注入
工程の後にシリコン酸化膜の上部を酸化する工程とを設
けたものである。
【0027】請求項10の発明の講じた手段は、上記請
求項8の方法において、上記Siリッチ型絶縁膜の形成
工程を、化学量論的組成式がSi3 N4 で表されかつシ
リコン元素を過剰に含有するSiリッチ型シリコン窒化
膜を形成するように行う。さらに、上記Siリッチ型シ
リコン窒化膜を形成した後に不純物イオンを高融点金属
シリサイド膜中に注入する工程と、上記不純物イオンの
注入工程の後にシリコン窒化膜の上部を窒化する工程と
を設けた方法である。
【0028】請求項11の発明の講じた手段は、半導体
装置の製造方法として、ジクロールシランと六弗化タン
グステンとの混合ガスを熱分解して、半導体基板の上に
タングステンシリサイド膜を形成する工程と、その後、
六弗化タングステンガスの供給を停止する一方、亜酸化
窒素ガスを導入し、ジクロールシランガスと亜酸化窒素
ガスとの混合ガスを熱分解させて、上記タングステンシ
リサイド膜の上にシリコン酸化膜を積層する工程とを設
けたものである。
【0029】請求項12の発明の講じた手段は、半導体
装置の製造方法として、ジクロールシランと六弗化タン
グステンとの混合ガスを熱分解して、半導体基板の上に
タングステンシリサイド膜を形成する工程と、その後、
六弗化タングステンガスの供給を停止する一方、アンモ
ニアガスを導入し、ジクロールシランガスとアンモニア
ガスとの混合ガスを熱分解させて、上記タングステンシ
リサイド膜の上にシリコン窒化膜を積層する工程とを設
けた方法である。
【0030】請求項13の発明の講じた手段は、上記請
求項8の方法において、高融点金属シリサイド膜の形成
工程を、ジクロールシランと六弗化タングステンとの混
合ガスを熱分解して、半導体基板の上にタングステンシ
リサイド膜を形成するように行う。そして、Siリッチ
型絶縁膜の形成工程を、タングステンシリサイド膜を形
成した後、六弗化タングステンガスの供給を停止する一
方、亜酸化窒素ガスを導入し、ジクロールシランガスと
亜酸化窒素ガスとの混合ガスを熱分解させて、上記タン
グステンシリサイド膜の上にシリコン酸化膜を積層する
ように行う方法である。
【0031】請求項14の発明の講じた手段は、上記請
求項8の発明の方法において、高融点金属シリサイド膜
の形成工程を、ジクロールシランと六弗化タングステン
との混合ガスを熱分解して、半導体基板の上にタングス
テンシリサイド膜を形成するように行う。そして、Si
リッチ型絶縁膜の形成工程を、タングステンシリサイド
膜を形成した後、六弗化タングステンガスの供給を停止
する一方、アンモニアガスを導入し、ジクロールシラン
ガスとアンモニアガスとの混合ガスを熱分解させて、上
記タングステンシリサイド膜の上にシリコン窒化膜を積
層するよう行う方法である。
【0032】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、Si
リッチ型絶縁膜中ではシリコン原子の結合手が余ってい
るので、不純物が高融点金属シリサイド膜から拡散して
くると、高融点金属シリサイド膜とSiリッチ型絶縁膜
との境界面に凝集することなく、Siリッチ型絶縁膜内
に拡散される。したがって、高融点金属シリサイド膜と
Siリッチ型絶縁膜との界面では不純物濃度が低く維持
され、高融点金属とシリコンとの反応が不純物により阻
害されることなく行われる。また、Siリッチ型絶縁膜
のシリコン元素の含有率が高くなると、組成が多結晶シ
リコンの組成に近付くことで、Siリッチ型絶縁膜と高
融点金属シリサイド膜との熱収縮率の差は、化学量論的
組成式に基づく組成を有する絶縁膜と高融点金属シリサ
イド膜との熱収縮率の差よりも小さい。したがって、高
融点金属シリサイド膜とSiリッチ型絶縁膜との密着性
は良好である。
【0033】請求項2の発明では、特に多結晶シリコン
と高融点金属シリサイド膜との積層膜からなるいわゆる
ポリサイド構造を有する電極,配線等では、p型不純物
が多結晶シリコンから高融点金属シリサイド膜に移動拡
散しやすく、特に上方の絶縁膜との界面に凝集する虞れ
が大きいが、かかる場合にも、不純物が容易にSiリッ
チ型絶縁膜内に拡散するので、不純物の界面への凝集が
回避され、高融点金属シリサイド膜とSiリッチ型絶縁
膜との密着性も良好である。
【0034】請求項3の発明では、保護用絶縁膜は、化
学量論的組成式に基づく組成に近い組成を有しており、
シリコン原子の結合手の余剰が少ないので、高融点金属
シリサイド膜中の高融点金属元素や下方から拡散してき
た不純物の上方への放散が阻止されるとともに、外部か
らの不純物の侵入が阻止される。したがって、半導体装
置各部の特性が良好に維持されることになる。
【0035】請求項4の発明では、Siリッチ型絶縁膜
において、下部ではシリコン元素の含有率が高く、上部
ではシリコン元素の含有率が化学量論的組成式に基づく
含有率に近いので、上記請求項3の発明と同様に、下部
では高融点金属との密着性が良好に維持され、上部で
は、不純物等の侵入や放散が阻止される。
【0036】請求項5の発明では、二酸化シリコンの化
学量論的組成式に基づく組成を有するシリコン酸化膜に
は拡散し難い砒素やボロン等の不純物が、Siリッチ型
シリコン酸化膜には容易に拡散する。したがって、上記
各発明の作用が得られることになる。
【0037】請求項6の発明では、窒化シリコンの化学
量論的組成式に基づく組成を有するシリコン窒化膜中に
は拡散し難い砒素等の不純物が、Siリッチ型シリコン
窒化膜内には容易に拡散する。したがって、上記各発明
の作用が得られることになる。
【0038】請求項7の発明では、CMOS型トランジ
スタの場合、nチャネルMOS素子にはn型不純物が、
pチャネルMOSにはp型不純物がそれぞれ導入され
る。その際、p型不純物とn型不純物とで高融点金属シ
リサイド膜内における拡散の挙動が異なり、特にp型不
純物は多結晶シリコン膜から高融点シリサイド膜に移動
しやすい性質を有するが、かかる場合にも、不純物の界
面への凝集が回避されるので、高融点金属シリサイド膜
とSiリッチ型絶縁膜との密着性は良好である。
【0039】請求項8の発明では、Siリッチ型絶縁膜
を形成した後に高融点シリサイド膜から拡散してくる不
純物がSiリッチ型絶縁膜内に容易に拡散する。また、
Siリッチ型絶縁膜と高融点金属シリサイド膜との熱収
縮率の差は比較的小さいので、熱処理の際等に界面に加
わる応力も小さい。したがって、高融点シリサイド膜と
Siリッチ型絶縁膜との密着性は良好であり、半導体装
置の製造も容易である。
【0040】請求項9又は10の発明では、工程の都合
上、高融点金属シリサイド膜を形成してから不純物イオ
ンの注入を行う場合にも、Siリッチ型シリコン酸化膜
又はSiリッチ型シリコン窒化膜が堆積された状態で不
純物イオンが注入されるので、高融点金属シリサイド膜
の表面が荒らされることがない。したがって、後の熱処
理や酸化の工程で異常酸化が生じにくくなる。
【0041】請求項11又は請求項12の発明では、タ
ングステンシリサイド膜とシリコン酸化膜又はシリコン
窒化膜とが同じジクロールシランガス含む混合ガスによ
り形成されるので、両者の堆積温度がほぼ同じとなり、
その結果、熱処理を行う際に両者の収縮率の差が小さく
なって、両者の密着性が良好となる。また、同じCVD
装置内で連続的に堆積することが可能となるので、タン
グステンシリサイド膜の形成後、シリコン酸化膜又はシ
リコン窒化膜を形成する前にいったん大気中にさらす場
合にしばしば生じるタングステンシリサイド膜の異常酸
化が阻止される。したがって、タングステンシリサイド
膜の異常酸化に起因する結晶粒の破壊が回避されること
になる。
【0042】請求項13又は14の発明では、高融点金
属シリサイド膜であるタングステンシリサイド膜とSi
リッチ型絶縁膜(Siリッチ型シリコン酸化膜又はSi
リッチ型シリコン窒化膜)との間で、不純物の界面への
凝集が回避され、かつ熱収縮率の差が小さくなるので、
タングステンシリサイド膜とSiリッチ型絶縁膜との密
着性は極めて良好である、また、タングステンシリサイ
ド膜の異常酸化による結晶粒の破壊も回避されるので、
半導体装置の特性も良好である。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0044】(実施例1)まず、MOS型トランジスタ
のゲート電極の製造方法に関する実施例1について、図
1及び図2に基づき説明する。
【0045】図1(a)及び(b)は、MOS型トラン
ジスタのゲート電極の製造工程における半導体装置Aの
断面図である。まず、図1(a)に示すように、シリコ
ン基板本体1上に二酸化シリコン(SiO2 )からなる
ゲート絶縁膜2(厚さ5nm〜16nm)を酸化により
形成し、さらにその上に多結晶シリコン膜3(厚さ50
〜200nm)を形成する。そして、多結晶シリコン膜
3の上方から、例えば砒素などのゲート不純物のイオン
を、注入エネルギー40keV、注入ドーズ量4×10
15cm-3なる条件で注入し、つづいて、タングステンシ
リサイド膜4(厚さ50〜200nm)を積層する。
【0046】次に、図1(b)に示すように、タングス
テンシリサイド膜4の上に、CVD法により、化学量論
的組成式(SiO2 )に基づくシリコン元素と酸素元素
との組成比(1:2)よりもシリコン元素の含有率が高
い組成比を有するSiリッチ型シリコン酸化膜7(厚さ
50〜200nm)を形成する。このSiリッチ型シリ
コン酸化膜7の組成式はSiOx1(x1=1〜1.5)で
表され、上述の第1の従来例におけるシリコン酸化膜5
のシリコン元素と酸素元素との組成比、つまり二酸化シ
リコンの化学量論的組成式SiO2 に基づく組成比
(1:2)よりもシリコン含有率が高い組成比(1:1
〜1.5)となっている。ここで、このSiリッチ型シ
リコン酸化膜7は、CVD処理を行う際に導入ガスの流
量比を適当に設定することによって、容易に形成され
る。例えば、シランガス(SiH4 )の流量を0.1l
/分間とし、亜酸化窒素ガス(N2 O)の流量を0.8
l/分間として、それぞれ反応炉へ導入して、圧力0.
3Torr、温度840℃の条件でガスを分解し、シリ
コン酸化膜を堆積させると、シリコン元素と酸素元素と
の組成比が1対2である二酸化シリコン(SiO2 )の
膜が成長するが、亜酸化窒素ガス(N2 O)の流量を
0.4〜0.6l/分に下げて、他の条件は上述の条件
と同一の条件でCVD処理を行うことにより、シリコン
元素と酸素元素との組成比が1対1〜1.5であるSi
リッチ型シリコン酸化膜7が成長する。
【0047】その後、上記従来例と同様に、パターニン
グを行って、多結晶シリコン膜3とタングステンシリサ
イド膜4とSiリッチ型シリコン酸化膜7を順次エッチ
ングすることによりゲート電極を形成する。さらに、そ
の後の工程で、不純物の活性化や高融点金属シリサイド
膜4の結晶化および層間膜の平坦化のために850℃〜
950℃の熱処理が加えられる。
【0048】図2は、実施例1による半導体装置AのS
iリッチ型シリコン酸化膜7(SiOx1)からシリコン
基板本体1(Si)までの酸素(O)と砒素(As)の
濃度プロファイルを示す。タングステンシリサイド膜4
(WSix )とSiリッチ型シリコン酸化膜7(SiO
x1)との界面における砒素(As)の濃度は従来のゲー
ト電極の同一領域における砒素(As)の濃度(上述の
図17参照)と比較して低くなっている。
【0049】このように、タングステンシリサイド膜4
の上に、シリコン元素の含有率が高いSiリッチ型シリ
コン酸化膜7(SiOx1;x1=1〜1.5)を形成する
ことによって、下記のような効果が得られる。すなわ
ち、化学量論的組成式SiO2に基づく組成比からなる
シリコン酸化膜がタングステンシリサイド膜の上に形成
されている場合には、シリコン原子と酸素原子が安定し
て結合しているために、タングステンシリサイド膜側か
ら拡散してきたゲート不純物はシリコン酸化膜内に拡散
し難く、タングステンシリサイド膜とシリコン酸化膜と
の界面に凝集することになる。それに対し、上記実施例
1の構造では、下方から拡散してくるゲート不純物が、
Siリッチ型シリコン酸化膜7中で酸素と結合していな
いシリコンの結合手と結合できるようになり、界面に遍
在するゲート不純物の濃度が小さくなる。従って、界面
付近でタングステンとシリコンとが反応し易くなるため
に、タングステンシリサイド膜4とSiリッチ型シリコ
ン酸化膜7との密着性は良好である。また、タングステ
ンシリサイド膜4とSiリッチ型シリコン酸化膜7の熱
収縮率の差も小さいので、熱処理の際等に界面に加わる
応力も小さい。これらの効果により、膜剥がれが起こり
難くなるのである。
【0050】また、その結果、従来よりも、多結晶シリ
コン膜3に注入されるゲート不純物の濃度が高くなって
も膜剥がれを回避しうるので、膜剥がれ回避のためにゲ
ート不純物の注入量を制限する必要はなくなり、MOS
型半導体装置におけるゲートの空乏化を防止することが
できるのである。
【0051】なお、タングステンシリサイド膜のシリコ
ン含有率は変化させていないので、配線金属との接触抵
抗が高くなるという問題を生じることはない。
【0052】なお、上記実施例1はMOS型トランジス
タを搭載した半導体装置Aを例に採って説明したが、バ
イポーラトランジスタを搭載した半導体装置では、バイ
ポーラトランジスタのエミッタ電極に、本発明の高融点
金属シリサイド膜(及び多結晶シリコン膜)とSiリッ
チ型シリコン酸化膜との積層構造を適用することによ
り、エミッタ不純物の注入量を制限する必要がないの
で、npn形トランジスタの電流増幅率を増大できると
いう効果がある。
【0053】次に、上記実施例1におけるn型不純物で
ある砒素の代わりにp型不純物でああるボロンのイオン
を注入した場合について説明する。
【0054】図3は、図1(a),(b)と同じ工程及
び同じ構造において、多結晶シリコン膜3の上からボロ
ンイオンを、注入エネルギー10keV、注入ドーズ量
4×1015cm-3なる条件で注入した場合におけるボロ
ン(B)及び酸素(O)の濃度プロファイルを示す。す
なわち、タングステンシリサイド膜4(WSix )とS
iリッチ型シリコン酸化膜7(SiOx1)との界面にお
けるボロン(B)の濃度は従来の場合(図20参照)と
比べ、ピーク的に上昇することはなく、界面への不純物
の凝集がないことを示している。また、従来のように界
面への凝集を緩和すべくボロンイオンのドーズ量を低減
する必要もないので、多結晶シリコン膜3内における不
純物濃度も十分高く維持されている。したがって、p型
不純物に対しても、上記実施例1と同様の効果があるこ
とがわかる。
【0055】(実施例2)次に、実施例2について、図
4及び図5に基づき説明する。
【0056】図4は、実施例2におけるMOSトランジ
スタを搭載した半導体装置Aの断面構造を示し、ゲート
絶縁膜2,多結晶シリコン膜3及びタングステンシリサ
イド膜4の構造及び形成方法は、上記実施例1(図1
(a)参照)の場合と同様である。
【0057】ここで、本実施例では、タングステンシリ
サイド膜4の上に、CVD法により上記実施例1と同様
の組成を有するSiリッチ型シリコン酸化膜7(SiO
x1;x1=1〜1.5,厚さ30〜100nm)を形成し
た後、さらに、Siリッチ型シリコン酸化膜7の上に、
シリコン元素と酸素元素とからなり、Siリッチ型シリ
コン酸化膜7における組成よりも二酸化シリコンの化学
量論的組成式SiO2の組成に近い組成を有する保護用
シリコン酸化膜9(SiOx2;x2=1.5〜2,厚さ5
0〜100nm)を積層する。このSiリッチ型シリコ
ン酸化膜7及び保護用シリコン酸化膜9は、上記実施例
1で説明したごとく、CVD処理の際に導入ガスの流量
を適当に設定することによって、容易に形成しうる。例
えば、シランガスの流量を0.1l/分とし、亜酸化窒
素ガスの流量を0.4〜0.61/分として、それぞれ
反応炉へ導入して、圧力0.3Torr、温度840℃
の条件でガスを分解し、Siリッチ型シリコン酸化膜7
を堆積でき、同じ条件で、亜酸化窒素ガスの流量を0.
6〜0.8l/分に増大することで、保護用シリコン酸
化膜9をSiリッチ型シリコン酸化膜7と連続的に積層
しうる。すなわち、同じ堆積シーケンスにおいて、亜酸
化ガスの流量を順次変えることにより、1工程で積層す
ることができる。
【0058】なお、その後は、マスクのパターニングを
行って、多結晶シリコン膜3とタングステンシリサイド
膜4とシリコン酸化膜5を順次エッチングすることによ
りゲート電極を形成する。さらに、以後の工程で、不純
物の活性化,高融点金属シリサイド膜4の結晶化および
層間膜の平坦化を目的として、850℃〜950℃の熱
処理が加えられる。
【0059】図5に、実施例2による半導体装置Aの保
護用シリコン酸化膜9(SiOx2)からシリコン基板本
体1(Si)に至る酸素(O)と砒素(As)の濃度プ
ロファイルを示す。タングステンシリサイド膜4(WS
ix )とSiリッチ型シリコン酸化膜7(SiOx1)と
の界面の砒素(As)の濃度は従来例と比較して低くな
っている。また、Siリッチ型シリコン酸化膜7(Si
Ox1)と保護用シリコン酸化膜9(SiOx2)との間の
界面に砒素(As)が凝集することもない。
【0060】したがって、実施例2においても、上記実
施例1と同様に、タングステンシリサイド膜4の上に、
シリコン元素の含有率が高いSiリッチ型シリコン酸化
膜7(SiOx1;x1=1〜1.5)を形成することによ
って、タングステンシリサイド膜4とSiリッチ型シリ
コン酸化膜7との密着性は良好となり、熱収縮率の差も
小さいことから熱処理の際等に界面に加わる応力も小さ
いので、膜剥がれを防止しうる。
【0061】加えて、本実施例2では、下記の効果が得
られる。すなわち、Siリッチ型シリコン酸化膜7の上
に、さらに化学量論的組成式SiO2 の組成に近い組成
を有する保護用シリコン酸化膜9(SiOx2;x2=1.
5〜2)が形成されているので、保護用シリコン酸化膜
9によって、ゲート不純物である砒素(As)や高融点
金属元素であるタングステンの外部への拡散が妨げられ
る。また、保護用シリコン酸化膜9中では、シリコンと
酸素とがSiリッチ型シリコン酸化膜7中におけるより
は安定して結合しているために、外部からの過剰な酸素
や不純物のタングステンシリサイド膜4への侵入が阻止
される。よって、タングステンシリサイド膜4中でタン
グステンが酸化されて抵抗が低下するのを防止しうると
ともに、イオン注入などによって外部から不純物が混入
して電極内部やゲート酸化膜を劣化させるのを防止しう
るのである。
【0062】(実施例3)次に、実施例3について、図
6及び図7に基づき説明する。
【0063】図6(a)及び(b)は、実施例3に係る
半導体装置Aの製造工程における断面構造を示し、ゲー
ト絶縁膜2,多結晶シリコン膜3及びタングステンシリ
サイド膜4の構造及び形成条件は上記実施例1と同様で
ある。
【0064】ここで、本実施例では、図6に示すよう
に、タングステンシリサイド膜4の上に、CVD法によ
り、化学量論的組成式Si3 N4 に基づく組成よりも、
シリコンリ含有率が高い組成を有するSiリッチ型シリ
コン窒化膜10(SiNy1;y1=0.8〜1,厚さ50
〜200nm、)を形成する。このSiリッチ型シリコ
ン窒化膜10は、CVD処理の際に導入ガスの流量比を
適当に設定することによって可能である。例えば、ジク
ロールシランガス(SiH2 Cl2 )の流量を0.07
l/分とし、アンモニアガス(NH3 )の流量を0.7
l/分として、それぞれ反応炉へ導入して、圧力0.2
5Torr、温度760℃の条件でガスを分解し、シリ
コン窒化膜を堆積すると、シリコンと窒素の組成比が3
対4であるSi3 N4 膜が成長するが、アンモニアガス
(NH3 )流量を0.3〜0.5l/分に下げて、他の
条件は上述の条件と同一としてCVD処理を行うことに
より、シリコンSiと窒素Nとの組成比が1対0.8〜
1であるSiリッチ型シリコン窒化膜10が堆積され
る。
【0065】その後、従来例と同様に、多結晶シリコン
膜3とタングステンシリサイド膜4とSiリッチ型シリ
コン窒化膜10とを順次選択的にエッチングすることに
よりゲート電極を形成し、さらに、以後の工程で、不純
物の活性化等を目的として、850℃〜950℃の熱処
理が加えられる。
【0066】図7に、第3の実施例による半導体装置A
のSiリッチ型シリコン窒化膜10(SiNy1)からシ
リコン基板1(Si)までの窒素(N)と砒素(As)
の濃度プロファイルを示す。タングステンシリサイド膜
4(WSix )とSiリッチ型シリコン窒化膜10(S
iNy1)との界面における砒素(As)の濃度は従来例
と比較して低くなっている。
【0067】したがって、本実施例3では、タングステ
ンシリサイド膜4の上に、Siリッチ型シリコン窒化膜
10(SiNy1;y1=0.8〜1)を形成することによ
って、タングステンシリサイド膜4中の砒素(As)等
のゲート不純物が、Siリッチ型シリコン窒化膜10中
で窒素と結合していないシリコンの結合手と結合できる
ようになる。このため、タングステンシリサイド膜10
から拡散するゲート不純物が容易にSiリッチ型シリコ
ン窒化膜10中に拡散し、界面に蓄積されるゲート不純
物の濃度が小さくなる。従って、界面付近でタングステ
ンとシリコンとが反応し易くなるため、タングステンシ
リサイド膜4とSiリッチ型シリコン窒化膜10との密
着性が改善され、また、タングステンシリサイド膜4と
Siリッチ型シリコン窒化膜10との熱収縮率の差も小
さくなるので、界面での応力が緩和される。これらの効
果により、膜剥がれが起こり難くなる。
【0068】これによって、上記実施例1と同様に、M
OS型半導体装置におけるゲートの空乏化による特性の
劣化を防止し、バイポーラ形半導体装置におけるnpn
形トランジスタの電流増幅率の増大を図ることができ
る。
【0069】(実施例4)次に、実施例4について、図
8及び図9を参照しながら説明する。
【0070】図8は、実施例4における半導体装置Aの
断面図を示す。シリコン基板本体1上には、上記実施例
1と同様の条件によって、ゲート絶縁膜2,多結晶シリ
コン膜3及びタングステンシリサイド膜4が形成されて
いる。
【0071】ここで、本実施例では、タングステンシリ
サイド膜4の上に、上記実施例3と同様の構造を有する
Siリッチ型シリコン窒化膜10(厚さ50〜200n
m、SiNy1;y1=0.8〜1)を形成し、さらに、S
iリッチ型シリコン窒化膜10の上に、シリコン元素と
窒素元素との組成比がSiリッチ型シリコン窒化膜10
よりは化学量論的組成式Si3 N4 に基づく組成比に近
い保護用シリコン窒化膜12(SiNy2;y2=1〜1.
33,厚さ50〜100nm)を積層する。上記Siリ
ッチ型シリコン窒化膜10及び保護用シリコン窒化膜1
2は、CVD処理の際に、導入ガスの流量を適当に設定
することによって容易に形成される。例えば、ジクロー
ルシランガスの流量を0.07l/分とし、アンモニア
ガスの流量を0.3〜0.5l/分として、それぞれ反
応炉へ導入して、圧力0.25Torr、温度760℃
の条件でガスを分解してシリコン窒化膜を形成した後、
アンモニアガスの流量のみを0.5〜0.7l/分に変
えることで、連続的に1工程で形成することができる。
【0072】その後、パターニングを行って、多結晶シ
リコン膜3とタングステンシリサイド膜4とシリコン酸
化膜5を順次エッチングすることによりゲート電極を形
成し、さらに後の工程で、不純物の活性化等の目的で8
50℃〜950℃の熱処理が加えられる。
【0073】図9は、実施例4における半導体装置Aの
保護用シリコン窒化膜12(SiNy2)からシリコン基
板本体1(Si)までの窒素(N)と砒素(As)の濃
度プロファイルを示す。タングステンシリサイド膜4
(WSix )とSiリッチ型シリコン窒化膜10(Si
Ny1)との界面の砒素濃度は従来例と比較して低くなっ
ている。
【0074】したがって、本実施例4では、上記実施例
3と同様に、タングステンシリサイド膜4の上に、Si
リッチ型シリコン窒化膜10が形成されているので、上
記実施例3と同様の効果を発揮しうるとともに、さらに
Siリッチ型シリコン窒化膜10の上に保護用シリコン
窒化膜12が形成されているので下記のような効果が得
られる。
【0075】すなわち、保護用シリコン窒化膜12によ
って、砒素(As)等のゲート不純物やタングステンシ
リサイド膜4から拡散してきたタングステンの外部への
拡散が阻止される。さらに、保護用シリコン窒化膜12
内では、シリコンと窒素がSiリッチ型シリコン窒化膜
10内よりは安定して結合しているために、外部からの
過剰な酸素のタングステンシリサイド膜4中への拡散に
よってタングステンが酸化され、抵抗が低下するのを防
止しうるとともに、イオン注入等の際に外部から不純物
が混入して電極内部やゲート酸化膜を劣化させるのを防
止しうる。
【0076】(実施例5)次に、実施例5について、図
9を参照しながら説明する。
【0077】まず、図10(a)に示すように、上記実
施例1と同様の条件で、シリコン基板本体1上に、ゲー
ト絶縁膜2(厚さ5nm〜16nm)を酸化により形成
し、さらに多結晶シリコン膜3(厚さ50〜200n
m)およびタングステンシリサイド膜4(厚さ50〜2
00nm)を積層する。そして、タングステンシリサイ
ド膜4の上に、CVD法により、上記実施例1と同様の
条件で、Siリッチ型シリコン酸化膜7(厚さ20〜5
0nm、SiOx1;x1=1〜1.5)を形成する。
【0078】さらに,図10(b)に示すように、例え
ば砒素(As)などのゲート不純物のイオンを、注入エ
ネルギー40keV、注入ドーズ量4×1015cm-3
る条件で、シリコン基板の上方から注入する。
【0079】続いて、図10(c)に示すように、Si
リッチ型シリコン酸化膜7の表面を、例えば炉内温度が
850℃で20分間電気炉にて酸化し、酸素の含有率を
増大させる。つまり、Siリッチ型シリコン酸化膜の上
部を、化学量論的組成式SiO2 に近い組成を有する保
護用シリコン酸化膜9(SiOx2;x2=1.5〜2,厚
さ10〜30nm)に変える。このとき、注入されたゲ
ート不純物は多結晶シリコン膜3中に拡散して活性化さ
れ、イオン注入によって構造が乱されたタングステンシ
リサイド膜4とSiリッチ型シリコン酸化膜7との再構
成が行われる。
【0080】その後、パターニングを行って、多結晶シ
リコン膜3とタングステンシリサイド膜4,Siリッチ
型シリコン酸化膜7および保護用シリコン酸化膜9を順
次エッチングすることによりゲート電極を形成する。さ
らに、以後の工程で、不純物の活性化等の目的で850
℃〜950℃の熱処理が加えられる。
【0081】本実施例5においても、図示しないが、半
導体装置Aの保護用シリコン酸化膜9からシリコン基板
本体1までの酸素及び砒素の濃度プロファイルは、上記
図4に示す実施例2における濃度プロファイルと同様に
なる。すなわち、タングステンシリサイド膜4とSiリ
ッチ型シリコン酸化膜7との界面の砒素の濃度は従来例
と比較して低くなっている。
【0082】したがって、本実施例5では、上記実施例
1及び実施例2と同様の効果を得ることができるととも
に、下記のような特有の効果が得られる。
【0083】すなわち、タングステンシリサイド膜4の
表面にゲート不純物をイオン注入法により直接打ち込む
場合、従来は、イオン注入されて荒れたタングステンシ
リサイド膜4の表面が露出しているために、後の熱処理
や酸化の工程で異常酸化が起き易くなるという問題があ
った。それに対し、本実施例5では、タングステンシリ
サイド膜4の表面にSiリッチ型シリコン酸化膜7が被
覆された状態で、イオン注入法により高融点金属シリサ
イド膜中に不純物が導入されるので、後の熱処理や酸化
の工程で異常酸化が起きにくくなる。よって、半導体装
置Aの品質の向上を図ることができる。
【0084】(実施例6)次に、実施例6について、図
11を参照しながら説明する。
【0085】図11(a)〜(c)は、実施例6に係る
MOS型トランジスタを搭載した半導体装置Aの製造工
程を示す断面図である。まず、図11(a)に示すよう
に、上記実施例2と同様の条件によって、シリコン基板
本体1上にゲート絶縁膜2,多結晶シリコン膜3及びタ
ングステンシリサイド膜4を積層する。さらに、タング
ステンシリサイド膜4の上に、CVD法により、上記実
施例2と同様の条件によって、Siリッチ型シリコン窒
化膜10(SiNy1;y1=0.8〜1,厚さ20〜30
nm)を形成する。このSiリッチ型シリコン窒化膜1
0は、CVD処理の際に、上述の実施例3と同様にし
て、導入ガスの流量を適当に設定することによって、容
易に形成される。
【0086】次に、図11(b)に示すように、例えば
砒素などのゲート不純物のイオンを、注入エネルギー4
0keV、注入ドーズ量4×1015cm-3なる条件で、
シリコン基板の上方から注入する。
【0087】続いて、図11(c)に示すように、Si
リッチ型シリコン窒化膜10の表面部を例えば炉内温度
が850℃で20分間電気炉にて窒化し、窒素元素の含
有率を高める。つまり、Siリッチ型シリコン窒化膜1
0の上部を、化学量論的組成式Si3 N4 膜に近い組成
を有するシリコン窒化膜12(SiNy2;y2=1〜1.
33,厚さ10〜20nm)に変える。このとき、注入
されたゲート不純物は多結晶シリコン膜3中に拡散して
活性化され、イオン注入によって構造が乱されたタング
ステンシリサイド膜4とシリコン窒化膜10の再構成が
行われる。
【0088】その後、パターニングを行って、多結晶シ
リコン膜3,タングステンシリサイド膜4,Siリッチ
型シリコン窒化膜10および保護用シリコン窒化膜12
を順次エッチングすることによりゲート電極を形成す
る。さらに、以後の工程で、不純物の活性化等のために
850℃〜950℃の熱処理が加えられる。
【0089】図示しないが、実施例6における半導体装
置Aの保護用シリコン窒化膜12からシリコン基板本体
1までの窒素と砒素の濃度プロファイルは、図8に示す
実施例4における濃度プロファイルと同様になる。すな
わち、タングステンシリサイド膜4とシリコン窒化膜1
0との界面の砒素濃度は従来例と比較して低くなってい
る。
【0090】したがって、本実施例6では、上記実施例
4と同様の効果が得られるとともに、下記の特有の効果
が得られる。
【0091】すなわち、上記実施例5と同様に、タング
ステンシリサイド膜4の表面にゲート不純物をイオン注
入法により直接打ち込む場合、従来は、イオン注入され
て荒れたタングステンシリサイド膜4の表面が露出して
いるために、後の熱処理や酸化の工程で異常酸化が起き
易くなるという問題があったが、タングステンシリサイ
ド膜4の表面にSiリッチ型シリコン酸化膜10が被覆
された状態で、不純物イオンが高融点金属シリサイド膜
中に注入されるために、後の熱処理や酸化の工程で異常
酸化が起きにくくなる。
【0092】(実施例7)次に、実施例7について、図
12及び図13を参照しながら説明する。
【0093】図12は、実施例7に係るMOSトランジ
スタを搭載した半導体装置Aの断面図である。まず、上
記実施例1と同様に、シリコン基板本体1上にゲート絶
縁膜2及び多結晶シリコン膜3を形成した後、例えば砒
素などのゲート不純物のイオンを注入しておく(注入条
件は実施例1と同じ)。
【0094】さらに、タングステンシリサイド膜4(厚
さ50〜200nm)を形成した後、このタングステン
シリサイド膜4の上に、化学量論的組成式SiO2 に基
づく組成よりもシリコン元素の含有率が高い組成を有す
るSiリッチ型シリコン酸化膜7を同じCVD装置内で
積層するが、その際、双方ともジクロールシランガス
(SH2 Cl 2 )を原料の一部として積層する。
【0095】この積層膜の形成方法としては、図13に
示すように、まず、初めにジクロールシランガス(SH
2 Cl 2 )と六弗化タングステンガス(WF6 )の混合
ガスの熱分解によりタングステンシリサイド膜4を50
0℃〜600℃の炉内温度で形成する(図中の時刻t1
まで)。次いで、ウエハを炉内に残留させたまま、六弗
化タングステンガス(WF6 )を遮断すると同時に炉内
温度を650℃〜700℃まで昇温させ、亜酸化窒素ガ
ス(N2 O)を0.4〜0.61/分の流量で導入し
(図中の時刻t2 )、シリコンと酸素の組成比が1対1
〜1.5であるSiリッチ型シリコン酸化膜7を堆積す
る。なお、図13には図示されていないが、ジクロール
シランガス(SH2 Cl2)は、タングステンシリサイド
膜4を形成する工程及びSiリッチ型シリコン酸化膜7
を堆積する工程のいずれにおいても、炉内に供給されて
いる。
【0096】その後、パターニングを行って、多結晶シ
リコン膜3とタングステンシリサイド膜4とSiリッチ
型シリコン酸化膜7を順次エッチングすることによりゲ
ート電極を形成する。さらに、以後の工程で、不純物の
活性化等のために850℃〜950℃の熱処理が加えら
れる。
【0097】これにより、タングステンシリサイド膜4
とSiリッチ型シリコン酸化膜7とを、同じジクロール
シランガスを含む混合ガスにより形成することで、双方
の膜の堆積温度をほぼ同じにすることができる。そし
て、その結果、両者の熱収縮率の差が縮まり、熱処理等
の際に界面に加わる応力も小さくなるので、膜剥がれが
防止できる。
【0098】さらに、タングステンシリサイド膜4とS
iリッチ型シリコン酸化膜7を同じCVD装置内で連続
で堆積することにより、タングステンシリサイド膜4が
結晶化してグレインが成長する前に、大気にさらすこと
なく絶縁膜で表面を覆うことが可能となり、タングステ
ンシリサイド膜4の異常酸化を防ぐことができる。
【0099】(実施例8)次に、実施例8について、図
14及び図15を参照しながら説明する。
【0100】図14は、実施例8に係るMOS型トラン
ジスタを搭載した半導体装置Aの断面図である。まず、
上記実施例1と同様に、シリコン基板本体1上にゲート
絶縁膜2及び多結晶シリコン膜3を形成した後、例えば
砒素などのゲート不純物のイオンを注入しておく(注入
条件は実施例1と同じ)。
【0101】さらに、タングステンシリサイド膜4(厚
さ50〜200nm)を形成した後、このタングステン
シリサイド膜4の上に、化学量論的組成式Si3 N4 に
基づく組成よりもシリコン元素の含有率が高い組成を有
するSiリッチ型シリコン窒化膜10を同じCVD装置
内で積層するが、その際、双方ともジクロールシランガ
ス(Si H2 Cl 2 )を原料の一部として積層する。
【0102】この積層膜の形成方法としては、図15に
示すように、まず、初めにジクロールシランガス(Si
H2 Cl 2 )と六弗化タングステンガス(WF6 )との
混合ガスの熱分解によりタングステンシリサイド膜4を
500℃〜600℃の炉内温度で形成する(図中の時刻
t3 まで)。次いで、ウエハを炉内に残留させたまま、
六弗化タングステンガス(WF6 )を遮断すると同時に
炉内温度を650℃〜700℃まで昇温させて、アンモ
ニアガス(NH3 )を0.3〜0.51/分の流量で導
入し(図中の時刻t4 から)、シリコンと酸素の組成比
が1対0.8〜1であるSiリッチ型シリコン窒化膜1
0を成長する。ジクロールシランガスは、タングステン
シリサイド膜4を堆積する工程及びSiリッチ型シリコ
ン窒化膜10を堆積する工程の間連続的に炉内に供給し
続ける。
【0103】その後、パターニングを行って、多結晶シ
リコン膜3とタングステンシリサイド膜4とSiリッチ
型シリコン窒化膜10とを順次エッチングすることによ
りゲート電極を形成する。さらに、以後の工程で、不純
物の活性化等のために850℃〜950℃の熱処理が加
えられる。
【0104】これにより、タングステンシリサイド膜4
とSiリッチ型シリコン窒化膜10を、同じジクロール
シランガス(Si H2 Cl 2 )とを含む混合ガスにより
形成することで、双方の膜の堆積温度をほぼ同じにする
ことができ、その結果、熱処理による収縮率の差が縮ま
り、熱処理等の際に界面に加わる応力も小さくなって膜
剥がれが起こりにくくなる。
【0105】さらに、タングステンシリサイド膜4とS
iリッチ型シリコン窒化膜10とを同じCVD装置内で
連続で堆積することにより、タングステンシリサイド膜
4が結晶化してグレインが成長する前に、大気にさらす
ことなく絶縁膜で表面を覆うことが可能となり、タング
ステンシリサイド膜4の異常酸化を防ぐことができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、半導体装置として、高融点金属シリサイド膜の
上にシリコン元素と他の化合物からなり、そのシリコン
元素の含有率が化学量論的組成式に基づく含有率よりも
高いSiリッチ型絶縁膜を堆積するように構成したの
で、高融点金属シリサイド膜から拡散してくる不純物を
界面に凝集させることなく絶縁膜側に拡散させて、界面
における高融点金属とシリコンとの反応を促進するとと
もに、Siリッチ型絶縁膜と高融点金属シリサイド膜と
の熱収縮率の差を低減することができ、よって、高融点
金属シリサイド膜とSiリッチ型絶縁膜との密着性の向
上を図ることができる。
【0107】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、高融点金属シリサイド膜を多結晶シリコ
ン膜の上に設けたいわゆるポリサイド構造としたので、
ポリサイド膜の高い導電性と下地との良好な整合性とい
う特徴を維持しながら、上方の絶縁膜との密着性の向上
を図ることができる。
【0108】請求項3の発明によれば、上記請求項1又
は2の発明において、Siリッチ型絶縁膜の上に、シリ
コン元素の含有率が化学量論的組成式に基づく含有率に
近い保護用絶縁膜を形成する構成としたので、高融点金
属シリサイド膜中の高融点金属元素や下方から拡散して
きた不純物の上方への放散や外部からの不純物の侵入を
阻止することができ、よって、半導体装置各部の特性の
向上を図ることができる。
【0109】請求項4の発明によれば、上記請求項1又
は2記載の半導体装置において、Siリッチ型絶縁膜の
Si含有率を上部に向うにつれて化学量論的組成式に基
づく含有率に連続的に近付けるように構成したので、S
iリッチ型絶縁膜の下部では高融点金属との密着性を良
好に維持しながら、上部では不純物等の侵入や放散を阻
止することができる。
【0110】請求項5の発明によれば、請求項1,2,
3又は4記載の半導体装置においてSiリッチ型絶縁膜
を、化学量論的組成式がSiO2 で表されるシリコン酸
化膜としたので、化学量論的組成式に基づく組成を有す
るシリコン酸化膜には拡散し難い砒素やボロン等の不純
物をSiリッチ型シリコン酸化膜内に容易に拡散させる
ことができ、よって、密着性の改善等の効果を有効に発
揮することができる。
【0111】請求項6の発明によれば、請求項1,2,
3又は4記載の半導体装置においてSiリッチ型絶縁膜
を、化学量論的組成式がSi3 N4 で表されるシリコン
窒化膜としたので、化学量論的組成式に基づく組成を有
するシリコン窒化膜には拡散し難い砒素やボロン等の不
純物をSiリッチ型シリコン窒化膜内に容易に拡散させ
ることができ、よって、密着性の改善等の効果を有効に
発揮することができる。
【0112】請求項7の発明によれば、請求項1,3,
4,5又は6の発明において、半導体素子をCMOS型
トランジスタとし、かつ多結晶シリコン膜と高融点シリ
サイド膜とからなるポリサイド電極構造を採用したの
で、ゲート不純物としてp型不純物とn型不純物とが導
入される構造においても、界面におけるゲート不純物の
凝集を防止することができ、よって、ポリサイド膜と上
方の絶縁膜との密着性の向上を図ることができる。
【0113】請求項8の発明によれば、半導体装置の製
造方法として、半導体基板の上方に高融点金属シリサイ
ド膜を形成し、その上にSiリッチ型絶縁膜を形成する
ようにしたので、Siリッチ型絶縁膜を形成した後に下
方から拡散してくる不純物をSi過剰多絶縁膜内に容易
に拡散させるとともに、高融点金属シリサイド膜とSi
リッチ型絶縁膜との熱収縮率の差の低減させることで、
両者の密着性を向上させることができ、よって、半導体
装置の製造の容易化を図ることができる。
【0114】請求項9の発明によれば、上記請求項8の
発明において、Siリッチ型絶縁膜として化学量論的組
成式がSi O2 で表されるシリコン酸化膜を形成し、シ
リコン酸化膜を形成した後に不純物イオンを高融点金属
シリサイド膜中に注入し、その後、シリコン酸化膜の上
部を酸化するようにしたので、高融点金属シリサイド膜
の表面状態を荒らすことなく良好に維持することがで
き、よって、後の熱処理や酸化の工程における異常酸化
を防止することができる。
【0115】請求項10の発明によれば、上記請求項8
の発明において、Siリッチ型絶縁膜として化学量論的
組成式がSi3 N4 で表されるシリコン窒化膜を形成
し、シリコン窒化膜を形成した後に不純物イオンを高融
点金属シリサイド膜中に注入し、その後、シリコン窒化
膜の上部を窒化するようにしたので、高融点金属シリサ
イド膜の表面状態を荒らすことなく良好に維持すること
ができ、よって、後の熱処理や酸化の工程における異常
酸化を防止することができる。
【0116】請求項11の発明によれば、半導体装置の
製造方法として、ジクロールシランと六弗化タングステ
ンとの混合ガスを熱分解してタングステンシリサイド膜
を形成し、その後、六弗化タングステンガスの供給を停
止する一方、亜酸化窒素ガスを導入し、タングステンシ
リサイド膜の上にシリコン酸化膜を積層するようにした
ので、タングステンシリサイド膜とシリコン酸化膜との
熱収縮率の差の低減とタングステンシリサイド膜の異常
酸化とを防止することができる。
【0117】請求項12の発明によれば、半導体装置の
製造方法として、ジクロールシランと六弗化タングステ
ンとの混合ガスを熱分解してタングステンシリサイド膜
を形成し、その後、六弗化タングステンガスの供給を停
止する一方、アンモニアガスを導入し、タングステンシ
リサイド膜の上にシリコン窒化膜を積層するようにした
ので、タングステンシリサイド膜とシリコン窒化膜との
熱収縮率の差の低減とタングステンシリサイド膜の異常
酸化とを防止することができる。
【0118】請求項13の発明によれば、上記請求項8
の発明において、ジクロールシランと六弗化タングステ
ンとの混合ガスを熱分解して、高融点金属シリサイド膜
となるタングステンシリサイド膜を形成し、その後、六
弗化タングステンガスの供給を停止する一方、亜酸化窒
素ガスを導入し、タングステンシリサイド膜の上にSi
リッチ型絶縁膜となるSiリッチ型シリコン酸化膜を積
層するようにしたので、Siリッチ型絶縁膜による密着
性の向上効果と堆積温度の均一化による密着性の向上効
果とに加え、タングステンシリサイド膜の異常酸化の防
止効果を得ることができる。
【0119】請求項14の発明によれば、上記請求項8
の発明において、ジクロールシランと六弗化タングステ
ンとの混合ガスを熱分解して、高融点金属シリサイド膜
となるタングステンシリサイド膜を形成し、その後、六
弗化タングステンガスの供給を停止する一方、アンモニ
アガスを導入し、タングステンシリサイド膜の上にSi
リッチ型絶縁膜となるシリコン窒化膜を積層するように
したので、Siリッチ型絶縁膜による密着性の向上効果
と、堆積温度の均一化による密着性の向上効果とに加
え、タングステンシリサイド膜の異常酸化の防止効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る半導体装置のゲート電極の製造
工程における半導体装置の断面図である。
【図2】実施例1におけるn型不純物濃度のプロファイ
ルを示す図である。
【図3】実施例1におけるp型不純物濃度のプロファイ
ルを示す図である。
【図4】実施例2に係る半導体装置のゲート電極の製造
工程における半導体装置の断面図である。
【図5】実施例2における不純物濃度のプロファイルを
示す図である。
【図6】実施例3に係る半導体装置の断面図である。
【図7】実施例3における不純物濃度のプロファイルを
示す図である。
【図8】実施例4に係る半導体装置の断面図である。
【図9】実施例4における不純物濃度のプロファイルを
示す図である。
【図10】実施例5の半導体装置の製造工程における半
導体装置の断面図である。
【図11】実施例6の半導体装置の製造工程における半
導体装置の断面図である。
【図12】実施例7に係る半導体装置の断面図である。
【図13】実施例7の半導体装置の製造工程における堆
積温度及びガス流量の時間変化を示す図である。
【図14】実施例8に係る半導体装置の断面図である。
【図15】実施例8の半導体装置の製造工程における堆
積温度及びガス流量の時間変化を示す図である。
【図16】第1の従来例に係る半導体装置の断面図であ
る。
【図17】第1の従来例における不純物濃度のプロファ
イルを示す図である。
【図18】第2の従来例に係る半導体装置の断面図であ
る。
【図19】第2の従来例における不純物濃度のプロファ
イルを示す図である。
【図20】従来例のn型不純物の代わりにp型不純物を
注入した場合における不純物濃度のプロファイルを示す
図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板本体 2 ゲート酸化膜 3 多結晶シリコン膜 4 タングステンシリサイド膜(高融点金属シリサイ
ド膜) 5 シリコン酸化膜 6 シリコン窒化膜 7 Siリッチ型シリコン酸化膜(Siリッチ型絶縁
膜) 9 保護用シリコン酸化膜(保護用絶縁膜) 10 Siリッチ型シリコン窒化膜(Siリッチ型絶縁
膜) 12 保護用シリコン窒化膜(保護用絶縁膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3205 27/092 9054−4M H01L 27/08 321 D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上方に形成され、タングス
    テン,モリブデン,チタン等の高融点金属とシリコンと
    の化合物からなる高融点金属シリサイド膜と、 上記高融点金属シリサイド膜の上に形成され、シリコン
    元素と他の元素との化合物からなり、シリコン元素の含
    有率が当該化合物の化学量論的組成式に基づく含有率よ
    りも高いSiリッチ型絶縁膜とを備えたことを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 上記半導体基板の上方に形成された多結晶シリコン膜を
    有し、 上記高融点金属シリサイド膜は、上記多結晶シリコン膜
    の上に積層されており、多結晶シリコン膜及び高融点金
    属シリサイド膜が一体的に電極,配線として機能するよ
    うに構成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記Siリッチ型絶縁膜の上に形成され、Siリッチ型
    絶縁膜と同じ化合物からなり、シリコン元素の含有率が
    上記Siリッチ型絶縁膜のシリコン元素の含有率よりも
    化学量論的組成式に基づく含有率に近い保護用絶縁膜を
    備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記Siリッチ型絶縁膜のSi含有率は、上部に向うに
    つれて化学量論的組成式に基づく含有率に連続的に近付
    くように構成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の半導体装
    置において、 上記Siリッチ型絶縁膜は、化学量論的組成式がSi O
    2 で表されるシリコン酸化膜にシリコン元素を過剰に含
    有させたものであることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2,3又は4記載の半導体装
    置において、 上記Siリッチ型絶縁膜は、化学量論的組成式がSi3
    N4 で表されるシリコン窒化膜にシリコン元素を過剰に
    含有させたものであることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,3,4,5又は6記載の半導
    体装置において、 半導体装置は、少なくとも一つのCMOSトランジスタ
    を備えており、 上記半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲ
    ート絶縁膜の上に形成された多結晶シリコン膜とを有す
    るとともに、 上記高融点金属シリサイド膜は、上記多結晶シリコン膜
    の上に積層されており、 上記多結晶シリコン膜及び高融点金属シリサイド膜は、
    上記CMOSトランジスタのゲート電極として機能する
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板の上方に高融点金属シリサイ
    ド膜を形成する工程と、 上記高融点金属シリサイド膜の上に、シリコン元素と他
    の元素との化合物からなり、シリコン元素の含有率が当
    該化合物の化学量論的組成式に基づく含有率よりも高い
    Siリッチ型絶縁膜を形成する工程とを備えたことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記Siリッチ型絶縁膜の形成工程は、化学量論的組成
    式がSi O2 で表されかつシリコン元素を過剰に含有す
    るSiリッチ型シリコン酸化膜を形成するように行わ
    れ、 上記Siリッチ型シリコン酸化膜を形成した後に不純物
    イオンを高融点金属シリサイド膜中に注入する工程と、 上記不純物イオンの注入工程の後にシリコン酸化膜の上
    部を酸化する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 上記Siリッチ型絶縁膜の形成工程は、化学量論的組成
    式がSi3 N4 で表されかつシリコン元素を過剰に含有
    するSiリッチ型シリコン窒化膜を形成するように行わ
    れ、 上記Siリッチ型シリコン窒化膜を形成した後に不純物
    イオンを高融点金属シリサイド膜中に注入する工程と、 上記不純物イオンの注入工程の後にシリコン窒化膜の上
    部を窒化する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 ジクロールシランと六弗化タングステ
    ンとの混合ガスを熱分解して、半導体基板の上にタング
    ステンシリサイド膜を形成する工程と、 その後、六弗化タングステンガスの供給を停止する一
    方、亜酸化窒素ガスを導入し、ジクロールシランガスと
    亜酸化窒素ガスとの混合ガスを熱分解させて、上記タン
    グステンシリサイド膜の上にシリコン酸化膜を積層する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 半導体基板内に半導体素子を配設して
    なる半導体装置の製造方法であって、 ジクロールシランと六弗化タングステンとの混合ガスを
    熱分解して、半導体基板の上にタングステンシリサイド
    膜を形成する工程と、 その後、六弗化タングステンガスの供給を停止する一
    方、アンモニアガスを導入し、ジクロールシランガスと
    アンモニアガスとの混合ガスを熱分解させて、上記タン
    グステンシリサイド膜の上にシリコン窒化膜を積層する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 高融点金属シリサイド膜の形成工程は、ジクロールシラ
    ンと六弗化タングステンとの混合ガスを熱分解して、半
    導体基板の上にタングステンシリサイド膜を形成するよ
    うに行われ、 Siリッチ型絶縁膜の形成工程は、タングステンシリサ
    イド膜を形成した後、六弗化タングステンガスの供給を
    停止する一方、亜酸化窒素ガスを導入し、ジクロールシ
    ランガスと亜酸化窒素ガスとの混合ガスを熱分解させ
    て、上記タングステンシリサイド膜の上にシリコン酸化
    膜を積層するように行われることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 高融点金属シリサイド膜の形成工程は、ジクロールシラ
    ンと六弗化タングステンとの混合ガスを熱分解して、半
    導体基板の上にタングステンシリサイド膜を形成するよ
    うに行われ、 Siリッチ型絶縁膜の形成工程は、タングステンシリサ
    イド膜を形成した後、六弗化タングステンガスの供給を
    停止する一方、アンモニアガスを導入し、ジクロールシ
    ランガスとアンモニアガスとの混合ガスを熱分解させ
    て、上記タングステンシリサイド膜の上にシリコン窒化
    膜を積層するように行われることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
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