JP2004109537A - 画像形成装置及び画像形成装置で用いられるファンの駆動設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電電位の差による潜像にトナーを付着させて可視像を形成する画像形成装置において、装置ハウジング内に空気を送り込むファン又は装置内の空気を排出するファンの駆動を合理的に制御するとともに、ファンの仕様を共通化することを可能としてコストの低減を図る。
【解決手段】ファン21〜26を駆動するモータ41〜46は、印加される直流電圧を所定時間間隔で設定された時間だけ断続的にON状態とすることによって駆動されるものとする。上記直流電圧をON状態とする時間の設定は、データ設定変更手段によって変更が可能となっており、負荷の変動による回転速度の変動、使用される環境の相違、モータの特性の経時変化に対応してファンの機能が調整される。また、画像形成装置内に設けられた複数のファンを駆動する複数のモータの仕様及び駆動電圧を同じとし、デューティ比の調整によってそれぞれが必要な機能を有するものとする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願に係る発明は、静電電位の差による潜像をトナーによって可視化する画像形成装置に係り、特に装置内に空気流を生じさせるファンの設定を合理化し、コストダウンが可能となる画像形成装置及び画像形成装置に用いられるファンの駆動設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式・静電記録方式等、トナーを用いて可視像を形成する画像形成装置は、複写機・プリンタ・ファクシミリ等として広く用いられている。これらの画像形成装置では、いくつかの目的で複数のファンが用いられ、装置内の所定の部位に空気流を形成するものとなっている。
【0003】
例えば、電源装置やメモリーボード等の発熱を生じる部位では、装置が高温になるのを防止するために発熱部分に送風し、空気流によって冷却を行う。また、定着装置は高温に加熱されており、周辺部特に現像装置に熱伝導が生じるのを防止するために、双方の装置間に空気流を形成し、熱伝導が生じる部材の冷却及び空気の対流による熱の伝達を防止するものとしている。一方、コロナ放電によって感光体の帯電、トナーの帯電又は除電、トナー像の転写等を行う部分ではオゾンや窒素酸化物が生成され、これらを吸引する空気流を生成し、吸着除去した後に装置外に排出する。また、現像領域近傍では、クラウド化したトナーを吸引回収し、フィルター等を用いて集塵処理をしてから空気流を装置外に導くようになっている。
【0004】
このような目的のために、画像形成装置内には、通常複数のファンが配備され、モータによって回転駆動される。そして、これらのファン及びモータが用いられる目的・部位の相違によって、それぞれ異なる仕様のものが用いられ、必要に応じて回転速度等の駆動制御が行われている。
【0005】
ファンの回転速度の制御は、装置内の所定部位の温度に応じて行われるもの、又は装置の動作つまり発熱量の多い定着装置の起動停止等と連動してファンの回転速度を変化されるもの等が知られている。そして、速度の制御はモータに印加する電圧の調整によって行うのが一般的となっている(下記特許文献参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平6−91986号公報
【特許文献2】特開平8−16074号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の装置では、次のような問題点がある。
画像形成装置が設置される環境によっては、ファンによる風量を変更したいという場合が生じる。例えば、標高の高い地域では、空気の密度が下がり、標高の低い地域と同じ冷却効果や集塵効果を得るためにはファンの回転速度を大きくしなければならない。また、図書館や博物館等では、空調の管理が行き届いており、冷却効果を低減しても、静寂な環境を得たいという場合も生じる。このような場合には、従来は個別に仕様の異なるファンを用いており、生産効率が悪くなっている。また、上記にような風量の違いを、モータに印加する電圧を抵抗等によって変動させて対応すると、消費電力等の点で効率が悪くなる。さらに、モータの特性の経時変化や、モータの負荷の緩やかな変動に対して、印加電圧の変動によって対応することも、同様に合理的ではない。
【0008】
一方、画像形成装置には通常複数のファン及びモータが用いられており、これらに要求される仕様は、用いられる部位や目的に応じて異なっている。また、多くの部品を共通にする他機種においても要求される風量の違いによって仕様の異なるファンが必要になることもある。このように多くの異なる仕様のファンを生産し、準備することは生産効率を悪くし、コストが高くなる。
【0009】
本願に係る発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ファンの駆動を合理的に制御するとともに、ファンの仕様を共通化することを可能としてコストの低減を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 静電電位の差による潜像にトナーを付着させて可視像を形成する画像形成装置であって、 装置ハウジング内に空気を送り込むファン又は装置ハウジング内の空気を排出するファンを備え、 該ファンを駆動するモータは、印加される直流電圧を、所定時間間隔で設定された時間だけ断続的にON状態とすることによって駆動され、 前記直流電圧をON状態とする時間の設定を行うとともに、該設定の変更を可能とするデータ設定変更手段を有する画像形成装置を提供する。
【0011】
上記直流電圧を断続的にON状態とする周期は、1/100秒以下、特に1/15000秒以下に設定するするのが望ましい。そして、この直流電圧をON状態とする時間は、上記一周期のうちの所定の比率すなわちデューティ比で設定されるものである。
【0012】
この画像形成装置では、ファンの回転数の調整は、モータに印加する電圧を変動させることなく、直流電圧を印加する時間すなわちデューティ比を調整することことによって容易に行うことができる。このため、電源装置は印加電圧を可変とする必要がなく簡単なものとなり、電力利用の効率も良好なものとなる。
【0013】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記ファンによって発生した空気流を誘導するダクトと、 該ダクト内に設けられた除塵フィルタと、 前記フィルタの目詰まりの程度を検知するセンサと、を有し、 前記データ設定変更手段は、前記センサの出力に基づいて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものとする。
【0014】
画像形成装置内には多少のトナーが浮遊しており、空気流に含まれるトナーが除塵フィルタに捕集される。又、装置内に送風するダクト内に除塵フィルタを設けることによって室内の塵等が装置内に導入されるのを防ぐ事ができる。これらの除塵フィルタは徐々に目詰まりを生じるが、ダクト内の風速又は風圧等をセンサによって検知することで、目詰まりの程度を検出することができ、これによって上記モータに印加する電圧のON時間を調整することができる。したがって、ダクトを通じて装置内に導入される空気量又は装置から排出される空気量を常にほぼ一定に制御することを容易に行うことができる。また、このような制御により効率的に電力を利用することも可能となる。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記モータの回転速度を検出する回転速度センサを有し、 前記データ設定変更手段は、前記回転速度センサの出力に基づいて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものとする。
【0016】
モータの回転速度は、フィルタの目詰まり等によって負荷が増加すると徐々に低下する。回転速度センサによってこれを検知し、モータに印加する直流電圧のON時間を調整することにより、負荷が増大したときにも所定の回転数を維持することができる。
【0017】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記モータに前記直流電圧を印加したときの電流値を検出する電流計を有し、 前記データ設定変更手段は、前記電流計の出力に基づいて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものとする。
【0018】
モータに同じ電圧を印加した場合であっても、負荷の増大等によって回転速度が変動すると、これにともなって電流量も変動する。これを電流計によって検出することにで、モータの回転速度の変化を検知することができる。これに基づき、電圧のON時間を調整し、回転速度をほぼ一定に維持することができる。
【0019】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 画像形成量を計数するカウンタを有し、 前記データ設定変更手段は、前記カウンタの計数値が所定数増加する毎に、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものとする。
【0020】
モータは一般に長期間の使用によって軸受けの磨耗等が生じ、回転速度が変動する。したがって、同じ電圧を印加しても、モータの回転数が徐々に低下することになる。この画像形成装置では、画像形成量を計数するカウンタを備え、この計数値が所定数増加するごとに、モータに印加する電圧のON時間を少しずつ増加するように設定することができるので、長期間同じ電圧を印加して駆動した場合にも、回転数の低下を補い、ほぼ一定の回転数を維持するすることが可能となる。
なお、上記構成における画像形成量は、例えば画像形成装置が複写機の場合にはコピー枚数、プリンタの場合には出力したプリント枚数とすることができる。また、トナーの消費量、潜像を形成するために駆動される帯電装置の駆動時間、画像形成時に駆動されるファンモータの駆動時間等の累積値を計数してもよい。
【0021】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記ファンとこれを駆動するモータとは、それぞれが複数設けられ、 これらのモータは、互いに同じ仕様で、同じ電圧の直流が印加されるものであり、 前記データ設定変更手段は、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を、各モータ毎に行うものとする。
【0022】
画像形成装置には、一般に複数のファンが設けられ、それらが用いられる部位、目的に応じて風量、回転数等の設定が異なる。しかし、この画像形成装置では、同じ仕様のモータが同じ電圧で駆動され、直流電圧のON時間の調整、つまりデューティ比の調整によってそれぞれのファンが所定の回転数で駆動されるものとなっている。そして、直流電圧のON時間は制御信号のパルス幅変調によって容易に設定することができる。したがって、一台の画像形成装置に対して多種のモータを準備したり、それぞれのモータに対して印加電圧を調整する必要がなく、製造コストの低減を図ることが可能となる。又、画像形成装置の異なる機種についても、ファンの送風量が近いものついては、モータの仕様を統一することができ、多機種を合理的に製造することができる。
【0023】
請求項7に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記データ設定変更手段は、該画像形成装置が使用される地域の標高に応じて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更することが可能となっているものとする。
【0024】
ファンによる体積風量は、空気の濃度が低下するのにともなって減少する。つまり、標高の大きい地域で画像形成装置を使用した場合には、同じ設定であるとファンの機能が低下し、所定の効果が得られなくなる。しかし、この画像形成装置では、直流電圧がON状態とされる時間つまりデューティ比を調整することによって、電圧を変えることなくファンの回転数を大きくし、所定の風量を確保することができる。
【0025】
請求項8に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記データ設定変更手段は、該画像形成装置が使用される場所の温度管理状態に応じて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更することが可能となっているものとする。
【0026】
装置内の発熱部分に送風して冷却するためのファンは、画像形成装置が使用される環境を想定してその回転数、風量が設定されている。例えば、気温が35℃の室内で連続して使用する時に、発熱部分の温度が過度に上昇しないようにファンで冷却するものとなっている。しかし、博物館や図書館のように、空調の管理が厳格に行なわれ、常に室温が上記温度よりも低く設定されている場所がある。又、このような場所では静寂さが要求される。このような場所で使用する装置では、あらかじめファンの回転速度を低減しておくことができる。この時、制御信号の設定を変更するだけでデューティ比を変更し、ファンの回転数を低減することができる。これにより、装置の仕様等を変更することなく、設置される環境で要求される冷却効果は十分に確保するとともに、ファンによる騒音を低減することができる。
【0027】
請求項9に係る発明は、 トナーの選択的な付着によって可視像を形成する画像形成装置のファンの駆動設定方法であって、 装置ハウジング内に空気を送り込むファン又は装置ハウジング内の空気を排出するファンの駆動モータとして、印加される直流電圧を、所定時間間隔で設定された時間だけ断続的にON状態とすることによって駆動されるパルス幅変調制御モータを用い、 該モータは、市場で販売され回収された画像形成装置で使用されたていたものを再利用するものとし、 該モータの特性の経時変化を測定し、この測定値に応じて前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を行うことを特徴とするファンの駆動設定方法を提供するものである。
【0028】
ファンを駆動するためのモータは、画像形成装置の部品の中では比較的に耐用年数が長い。このため、回収された装置に使用されていたものを再利用することが可能な場合も多い。但し、すでに使用されているモータは、所定電圧を印加したときの回転速度が使用期間に応じて低下していることが多い。しかし、ファンを駆動するモータとしてパルス幅変調によって制御できるモータを使用し、再利用するときにデューティ比を適切に設定することによって、ファンを所定の回転数に設定するすることができ、製品間のばらつき等を生じることがなくなる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置は、一様帯電後に像光を照射することによって表面に静電電位の差による潜像が形成される円筒状の感光体ドラム1を備えており、この感光体ドラム1の周囲に、感光体ドラム1の表面をコロナ放電によって一様に帯電させる帯電装置2と、感光体ドラム1に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置3と、感光体ドラム1上の潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像ユニット4と、可視化されたトナー像に電荷を付与する転写前コロトロン5と、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト10に転写する一次転写ロール6と、トナー像が転写された後の感光体ドラム1上に残留するトナーを除電するクリーニング前コロトロン7と、感光体ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニング装置8と、感光体ドラム1の表面を除電する除電露光装置9とを備えている。
【0030】
上記一次転写ロール6は、周面が周回可能に支持される無端状の中間転写ベルト10の内周面に当接され、この中間転写ベルト10を感光体ドラム1に押圧するものとなっている。中間転写ベルト10は、3つの支持ロール11a、11b、11cと、二次転写を行うための転写対向ロール12とに張架され、周回駆動されるものとなっている。
【0031】
上記転写対向ロール12と対向する位置には、中間転写ベルト10上のトナー像を記録紙に転写する二次転写ロール13が配設され、中間転写ベルト10を介して上記転写対向ロール12に圧接されている。二次転写ロール13と転写対向ロール12との間には転写バイアス電圧が印加されており、用紙トレイ(図示しない)から搬送されて双方のロール間を通過する記録紙14に、中間転写ベルト10上のトナー像を二次転写するようになっている。そして、二次転写ロール13と転写対向ロール12とが対向する部分の下流側には、記録紙上のトナー像を加熱溶融して記録紙14に圧着する定着装置15が設けられている。
【0032】
このような画像形成装置では、帯電装置2によって感光体ドラム1が一様に帯電され、露光装置3によって静電潜像が感光体ドラム1上に形成される。この時帯電装置2のコロナ放電によって、オゾンや窒素酸化物が生成される。これらが感光体ドラム1の表面付近に滞留していると感光体が劣化するおそれがあり、これらを排除するために、帯電装置2付近に送風するファン21及びダクト31が設けられている。
【0033】
また、感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像ユニット4に設けられた現像装置4aによってトナーが転移され、トナー像として可視化される。この時、トナーの一部がクラウド化して現像領域付近に浮遊する。これらを吸引して排除するとともに、上記帯電装置2で生成されたオゾン・窒素酸化物等を吸引して排除するためのダクト32及びファン22が設けられている。また、このファン22は、転写前コロトロン5及びクリーニング前コロトロン7によって生成されるオゾン及び窒素酸化物をも吸引して排除するものとなっている。このファン22によって排除される空気はダクト内でフィルタ16を通過し、浮遊するトナーや吸引した空気中に含まれるオゾン・窒素酸化物が除去される。
【0034】
上記感光体ドラム1上で形成されたトナー像は、一次転写ロール6によって中間転写ベルト10上に転写され、4色のトナー像が順次中間転写ベルト10上で重ね合わされる。そして、二次転写ロール13と転写対向ロール12とが押圧される位置で中間転写ベルト10上のトナー像が記録紙14上に二次転写され、定着装置15に搬送される。定着装置15が有する定着ロール15aは、ヒータを内蔵しており、記録紙14上のトナー像を加熱するとともに加圧ロール15bとの間で加圧し、記録紙上に溶融圧着するものである。このように定着ロール15aは高温に加熱されているので周囲に熱の放射又は熱伝導を生じる。定着装置15と隣接した位置に設けられている現像ユニット4は粉状のトナーを内蔵しており、熱の伝達によって高温になるとトナーが軟化して現像できなくなる。このため、定着装置15と現像ユニット4との間にダクト33を形成し、送風用のファン23によってダクト33内に空気を送りこむとともに、排出用のファン24によってダクト33内の空気を吸引・排出するようになっている。このような空気流によって定着装置15からの熱の伝達を遮断し、現像ユニット4が加熱されるのを防止している。
【0035】
一方、この画像形成装置には、外部電源からの電力供給を受け、装置内各部に電力を供給する電源装置17、及び画像データ等を記憶するメモリーボード18を備えており、これらは発熱する為に冷却するファン25,26が設けられている。
【0036】
上記複数のファンを駆動するモータのうち、帯電装置2に送風するファン21を駆動するモータ41、定着装置15と現像ユニット4との間に設けられたダクト33に送風するファン23及びこのダクト33内から吸気するファン24を駆動するモータ43,44、電源装置17及びメモリーボード18を冷却するファン25,26のモータ45,46は、同じ仕様のモータが用いられており、図2に示すように、同じ電源19から同じ電圧の直流電圧が印加されて駆動されるものとなっている。直流電圧は、スイッチング素子51を介して印加され、スイッチング素子51は制御装置52から出力される制御信号によってON/OFFが制御されるようになっている。制御装置52から出力される信号は、図3に示すように、所定の周期tのパルス信号であり、一周期内で電圧がON状態とされる時間の比率r(デューティ比)は、データ設定変更手段53によって設定され、必要に応じて変更が可能となっている。
【0037】
上記制御信号の周期は、1/100秒以下とするのが望ましく、より好ましくは1/15000秒以下とする。周期が1/100秒以上ではモータの回転の円滑性が悪化する。また、周期が1/15000秒以下つまりパルス信号の周波数が15000Hz以上となることにより、可聴域外もしくは聞こえにくい領域となって騒音が低減される。
【0038】
上記モータ41,43,44,45,46は、このようなパルス幅変調によって制御されるものであり、デューティ比rを大きくすることによってモータの回転速度を上昇させることができる。
【0039】
帯電装置2及びコロトロン5,7で生成されたオゾン及び窒素酸化物並びに装置内でクラウド化したトナーを排出するファン22を駆動するモータ42も同様にパルス幅変調によって制御されるものである。そして、このファン22が設けられたダクト32には、図4に示すように、オゾン及び窒素酸化物を吸着するとともにトナーを除去するフィルタ16が設けられている。さらに、ダクト32内には風速を計測するセンサ54が設けられており、この検出値は、データ設定変更手段53に入力されるようになっている。
【0040】
データ設定変更手段53は、上記センサ54の出力に応じてデューティ比の設定を変更するものとなっており、フィルタ16の目詰まりにより風速が低下したことを検知した場合には、デューティ比の設定を大きくし、モータ42の回転数を上昇させて、所定の風量を確保するものとなっている。
【0041】
また、データ設定変更手段53は、形成されたトナー像の数を計数するカウンタ55の計数値に基づいてデューティ比の設定を変更するようになっている。つまり画像形成装置が複写機の場合にはコピー枚数、プリンタでは出力したプリント枚数をカウンタ55で計数し、この計数値がデータ設定変更手段53に入力される。そして、この計数値が所定数増加する毎にデューティ比を増加するように設定を変更するようになっている。
【0042】
一般にモータの回転速度は、印加する電圧を一定に維持すると、図5(a)に破線で示すように時間の経過とともに一旦回転数が上昇し、その後回転速度が低下する。そして、長時間の使用にともなって徐々に回転速度が低下してゆく。しかし、図5(b)に示すように、所定の枚数のコピー出力又はプリンタ出力を行う毎にデューティ比の設定が変更されることにより、図5(a)中に実線で示すように、低下した回転速度が補償され、長期間画像形成装置を使用した場合にもファンは所定の回転速度つまり基準となる回転速度が維持される。
【0043】
また、データ設定変更手段53は、上記基準となる回転速度を、画像形成装置の出荷時又は使用する場所に設定された後に変更することができるようになっている。例えば、標高の高い地域で使用される装置については、低地と同じ回転速度では送風量が不足することになり、デューティ比を大きくして送風量が所定値となるように設定することができる。また、空調の管理が厳格な室内等で使用されることが明確になっている装置にについては、デューティ比を低く設定することができる。例えば、35℃の環境下で長時間の使用が可能に設定されている画像形成装置を、25℃以下に厳格に空調管理がなされている室内で使用する場合には、冷却用のファンの回転速度を低減することができる。これによって電力消費量が節減されるとともに、ファンによる騒音を低減し、静寂な環境に対応することができる。
【0044】
上記データ設定変更手段53は、標高又は温度とデューティ比の変更量とを対応づけるためのテーブルを内蔵し、入力された標高又は温度から換算してデューティ比を変更することが可能となっている。また、外部において換算された値が入力され、これに基づいて設定を変更するものであってもよい。
【0045】
図6は、請求項3に係る発明の他の実施形態である画像形成装置の主要部を示す概略構成図である。
図4に示す画像形成装置では、ダクト32内の風速を検知してモータ42駆動のデューティ比を変更するものであったが、この画像形成装置は、風速を検知するセンサ54に代えてモータの回転速度を検出する回転速度センサ56を備えるものである。モータ42の回転速度は、モータの負荷の変動等によって変化し、風量が変動することになるが、回転速度が負荷の増加等によって低下したときにはデューティ比を増大して、所定の回転速度を維持することができる。また、図7は他の例であって、センサ54に代えて、モータ42への電流値を検出する電流計57を備えたものである。このような装置でも、負荷等によるモータ42の回転数の変動を電流値の変化によって検知することができ、デューティ比の設定を変更してモータを所定の回転速度で駆動することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本願に係る発明では、ファンの回転数の調整を、モータに印加する電圧を変動することなく、デューティ比を調整することによって行うことができる。そして、デューティ比の変更は、制御信号のパルス幅変調によって容易に行うことができる。
また、画像形成装置に備えられる複数のファンの駆動モータを同じ仕様とし、デューティ比の調整により、それぞれが要求される出力で駆動することができる。したがって、仕様の異なるモータの種類を削減して生産コストを低減することができる。さらに、環境の相違に対応してファンの機能を調整すること、ファンを駆動するモータの特性の経時変化に対処してファンの必要な機能を維持することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置のファンを駆動及び制御する構成を示す概略図である。
【図3】図2に示す制御装置から出力されてモータを制御する信号の概略図である。
【図4】図1に示す画像形成装置で、装置内の空気を排出するファンを駆動及び制御する構成を示す概略図である。
【図5】モータの回転速度の経時変化とデューティ比の変更による補償を示す概略図である。
【図6】本願発明の他の実施形態である画像形成装置の構成の一部を示す概略図である。
【図7】本願発明の他の実施形態である画像形成装置の構成の一部を示す概略図である。
【符号の説明】
1  感光体ドラム
2  帯電装置
3  露光装置
4  現像ユニット
5  転写前コロトロン
6  一次転写ロール
7  クリーニング前コロトロン
8  クリーニング装置
9  除電露光装置
10  中間転写ベルト
11  支持ロール
12  転写対向ロール
13  二次転写ロール
14  記録紙
15  定着装置
16  フィルタ
17  電源装置
18  メモリーボード
19  電源
21,22,23,24,25,26  ファン
31,32,33  ダクト
41,42,43,44,45,46  モータ
51  スイッチング素子
52  制御装置
53  データ設定変更手段
54  センサ
55  カウンタ
56  回転速度センサ
57  電流計

Claims (9)

  1. 静電電位の差による潜像にトナーを付着させて可視像を形成する画像形成装置であって、
    装置ハウジング内に空気を送り込むファン又は装置ハウジング内の空気を排出するファンを備え、
    該ファンを駆動するモータは、印加される直流電圧を、所定時間間隔で設定された時間だけ断続的にON状態とすることによって駆動され、
    前記直流電圧をON状態とする時間の設定を行うとともに、該設定の変更を可能とするデータ設定変更手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ファンによって発生した空気流を誘導するダクトと、
    該ダクト内に設けられた除塵フィルタと、
    前記フィルタの目詰まりの程度を検知するセンサと、を有し、
    前記データ設定変更手段は、前記センサの出力に基づいて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記モータの回転速度を検出する回転速度センサを有し、
    前記データ設定変更手段は、前記回転速度センサの出力に基づいて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記モータに前記直流電圧を印加したときの電流値を検出する電流計を有し、
    前記データ設定変更手段は、前記電流計の出力に基づいて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成量を計数するカウンタを有し、
    前記データ設定変更手段は、前記カウンタの計数値が所定数増加する毎に、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記ファンとこれを駆動するモータとは、それぞれが複数設けられ、
    これらのモータは、互いに同じ仕様で、同じ電圧の直流が印加されるものであり、
    前記データ設定変更手段は、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を、各モータ毎に行うものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記データ設定変更手段は、該画像形成装置が使用される地域の標高に応じて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更することが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記データ設定変更手段は、該画像形成装置が使用される場所の温度管理状態に応じて、前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を変更することが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. トナーの選択的な付着によって可視像を形成する画像形成装置のファンの駆動設定方法であって、
    装置ハウジング内に空気を送り込むファン又は装置ハウジング内の空気を排出するファンの駆動モータとして、印加される直流電圧を、所定時間間隔で設定された時間だけ断続的にON状態とすることによって駆動されるパルス幅変調制御モータを用い、
    該モータは、市場で販売され回収された画像形成装置で使用されたていたものを再利用するものとし、
    該モータの特性の経時変化を測定し、この測定値に応じて前記直流電圧がON状態とされる時間の設定を行うことを特徴とするファンの駆動設定方法。
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