JP2007310216A - 気流誘導機構を備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置前方へオゾンが漏出しない画像形成装置を提供する。
【解決手段】機能上オゾン発生を伴う装置ユニットと、形成画像を定着するための定着ユニットと、前記装置ユニットに気流を発生する第1の送風手段と、定着ユニット内を送風する第2の送風手段と、前記装置ユニット、前記定着ユニット及び前記第2の送風手段を装置前面に開放する開閉カバーと、当該開閉カバーを取り付けた筐体とを有する画像形成装置において、前記第2の送風手段が装置前側の筐体内部に設けられ、前記第1の送風手段で発生した気流が第2の送風手段に吸引されて、前記気流が前記定着ユニットで発生する熱を受けながら装置後ろ側へ向かって流れる。
【選択図】図8

Description

本発明は、複写機、ファックス、プリンター等の画像形成装置に関し、さらに詳しくは、装置内で発生したオゾンやVOC(揮発性有機化合物)を所定部位へ誘導する機構を備えた画像形成装置に関するものである。
特開2006−71755号公報 特開2001−222207号公報
静電式画像形成装置においては、未定着画像を加熱・加圧作用によって記録媒体へ定着することで画像形成処理を完成させている。その際、定着装置で発生する熱が、現像ユニットや転写ユニットのほうへ伝達し、それらユニットの温度上昇を引き起こす可能性がある。特に、高速系の画像形成装置で大量の画像形成を行う場合には、その可能性が高まる。
現像ユニットには、可視像化のための現像剤、特に樹脂製のトナーを収容するトナー容器や廃トナー容器が存在している。トナーは熱で溶けることによって記録媒体へ定着するものなので、熱作用を受け易い。トナー容器や廃トナー容器に存する段階で熱作用を受けると、トナーは比較的容易に溶けて容器内で固化してしまい、支障が生じる。
このため、特許文献1等で提案されるように、本体筐体にファンを取り付け、当該ファンで外気を筐体内に取り込み、筐体内部を送風して冷却を行うことが行われている。
従来より、画像形成装置では、現像ユニットや転写ユニット等で高電圧を使用して気中放電が生じることでオゾンが発生している。オゾンは或る濃度以上になると人間の健康に影響を与える有害性を備えているため、エコマークやBAM等の認証において装置から外部へ放出されるオゾンの濃度に対して規格値が設けられている。筐体内部を送風して冷却を行う構成を備えた画像形成装置では、筐体内部で発生したオゾンを気流が搬送することになるので、ダクトに活性炭等のオゾン吸着剤を含んだオゾンフィルタを取り付けることが行われている。
一方、現像ユニットや作像ユニット等の交換やジャム処理等の作業をユーザーでも容易に行い得るように、近年の画像形成装置は、特許文献2に開示されるように、所謂フロントローディング様式と称して、装置前面を開放するタイプのものが増えている。このような画像形成装置は、装置前面を開放するために、開閉カバーを本体筐体前面に備えている。このような装置前面を開放する画像形成装置においてファンを用いて内部を冷却する場合、前面の開閉カバーの隙間から、ファンによって発生する気流によりイオンが漏れ出る可能性がある。ユーザーは装置前面に頻繁に立つことになるので、オゾンが装置前方へ漏れ出る事態は防がなければならない。
そこで本発明は、装置前方へオゾンが漏出しない画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題は、本発明によれば、機能上オゾン発生を伴う装置ユニットと、形成画像を定着するための定着ユニットと、前記装置ユニットに気流を発生する第1の送風手段と、定着ユニット内を送風する第2の送風手段と、前記装置ユニット、前記定着ユニット及び前記第2の送風手段を装置前面に開放する開閉カバーと、当該開閉カバーを取り付けた筐体とを有する画像形成装置において、前記第2の送風手段が装置前側の筐体内部に設けられ、前記第1の送風手段で発生した気流が第2の送風手段に吸引されて、前記気流が前記定着ユニットで発生する熱を受けながら装置後ろ側へ向かって流れることによって、解決される。
装置後ろ側に、筐体内部の気流を装置後方へ排出するための第3の送風手段が設けられていれば、効果的である。前記装置ユニットが複数個存在し、それら複数個の装置ユニットは互いにクリアランスを有して配置され、当該クリアランス及び筐体によって、装置の左右方向及び前後方向に延在する気流用流路が形成されているのが、よい。前記第1の送風手段が筐体側面に配置されるのが好ましいが、第2の送風手段の送風能が十分なものであれば、第1の送風手段によって装置後方から装置前方へ気流を送るようにすることも可能である。前記第2の送風手段が前記開閉カバーと前記定着ユニット若しくは前記装置ユニットの間の空間部に設定されていれば、好都合である。前記定着ユニットの後方に設けられた第1のダクト部分と、当該第1のダクト部分に合流し且つ前記装置ユニットの後方に設けられた第2のダクト部分と、合流地点から下流側自由端までの領域で第1のダクト部分に取り付けられたフィルタとを有し、前記第3の送風手段が第1のダクト部分に配置されていれば、好適である。装置後ろ側に電装部が配置され、当該電装部の近傍に前記第1のダクト部分が配設されるのが、一層効果的である。
本発明によれば、現像部や転写部で発生するオゾンが装置前方へ漏出する事態が防がれ、熱作用を受けることでオゾン分解が促進される。
以下に、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本例による気流誘導機構が用いられる画像形成装置1の外観を示すものであり、この画像形成装置1は、図2に示す画像形成部10の構成を備えたカラープリンタ(以下、カラープリンタ1という)であるが、当然ながら本発明には、カラープリンタに限らずファクシミリ装置、印刷機等も含まれる。
カラープリンタ1は、縦方向において図1に示す画像形成部10を挟んで筐体上部にコンタクトガラス上に載置した原稿を読み取るスキャナ20(原稿走査装置が装着される場合もある)が、そして下部に複数の給紙トレイ21A,21Bを備えた給紙装置21がそれぞれ配置されている。スキャナ20の下方における筐体上面は所謂胴内排紙部をなす排紙トレイ1Aが設けられて(排紙トレイ上が排紙空間)、装置外への側方排紙スペースを不要にしている。スキャナ20の前面には、操作パネル20Aが装備されている。
本体筐体側面領域には、上側給紙カセット21Aの上正面およびこの位置と直角な方向の壁面にそれぞれ開閉可能な前面開閉カバー22、側面開閉カバー23が設けられ、後述する画像形成部をなすユニットの交換や保守などの際に開放できるようになっている。
図2は、画像形成部10の構成を示す図であり、同図では、排紙空間を隔ててその上方に位置するスキャナ20および最下部に位置する給紙トレイ21Bを略している。画像形成部10には、色分解毎の画像を形成可能な画像形成ユニット2(便宜上、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを意味する頭文字Y、M、C、Bを符号2に添えて表示する)が並置されており、これら各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Bの下方には、露光ユニット3が配置されている。
各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Bはいずれも同じ構成を備えており、トナーの色が異なるだけなので、イエロー画像を形成するユニットを代表してその構成を説明すると次の通りである。画像形成ユニット2Yには、潜像担持体である回転可能な感光体ドラム4Yが備えられ、感光体ドラム4Yの周囲には、図2において時計回りの回転方向に沿って画像形成プロセスを実行するための帯電装置5Y、露光ユニット3からの書き込み光の入射部6Y、現像装置7Y、転写装置8、クリーニング装置9Yがそれぞれ配置されている。画像形成ユニットは、後述する位置決めユニットの開閉方向とほぼみなせる感光体ドラムの長手方向へ装置本体に対して着脱自在に構成されている。現像装置7Yは、トナーとキャリアを含む二成分系現像剤が用いられ、現像剤の濃度補正のためのトナー補給に加えて、キャリアも補給することにより古い現像剤を排出して現像剤の交換が可能なトリクル現像方式が採用されている。
転写装置8は、各画像形成ユニットの感光体ドラムと対向当接しながら移動することができる中間転写体たる無端の転写ベルト8Aを備えており、転写ベルト8Aを挟んで感光体ドラム4Yと対向する位置に転写バイアスを印加可能な転写ローラ8Yが設けられている。本例における転写装置8は、各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Bにおいて感光体ドラム上に担持されている可視像を転写ベルト8Aに順次重畳転写する1次転写行程と、重畳された画像を給紙装置21から繰り出される記録媒体たる用紙に対して一括転写する2次転写行程とを実施する構成となっている。このため、2次転写行程を実施できる位置には、転写バイアスを印加可能な転写ローラを備えた2次転写装置11が配置されている。
給紙装置21には用紙を収容している給紙カセット21Aが備えられ、給送路中に配置されているレジストローラ26が付設されていて、当該レジストローラ26は、手差し給紙トレイ21Cから導入される用紙の搬送路が給紙カセット21Aからの搬送路と合流する位置に設けられている。
符号12は転写ベルト8Aのクリーニング装置を、符号13は転写ベルト8Aの除電装置をそれぞれ示している。
画像形成部10では、静電的に各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Bにおいてそれぞれ形成された色画像が転写装置8の転写ベルト8Aに対して1次転写行程により順次重畳転写された画像が、2次転写行程において用紙に一括転写されたうえで定着装置14において定着される。画像を定着された用紙は、図1にも現れたような、装置内部に設けられて胴内排紙部をなす排紙トレイ1A上に排出される。
カラープリンタ1の内部において各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Bの上方空間には、前述したトリクル現像方式に用いられるトナー補給部15Y、15M、15C、15Bおよびこれら各トナー補給部と共用されるキャリア補給部(図示せず)が配置されている。
図2において定着装置14には、基本的に、加熱ローラ14Aと定着駆動ローラ14B定着従動ローラ14Cに掛け回された定着ベルト14D、これに押圧する加圧ローラ14Eが備えられている。定着ベルト14Dが、この表面近傍に配置されている外部加熱源としての電磁誘導加熱(インダクションヒーティング;IH)装置100により加熱されるようになっている。
図3は、電磁誘導加熱装置100の構成を示すものであり、図3(a)は外観を、そして図3(b)は図3(a)における外装パネルカバー100Bを取り除いて内部を露出させた状態をそれぞれ示している。同図において電磁誘導加熱装置100は、内部に磁力発生用の電磁誘導加熱コイル100Aを配置するための空間を有し、かつ外郭の一部が加熱ローラ14A(図2参照)の周囲を囲繞できる形状とされた熱源用ハウジング101を備えていて、磁力発生用IHコイル100Aは、定着装置14を通過する用紙の幅方向に平行する方向(長手方向)に延長され、すなわち、図3(b)の矢印方向に巻き回され、その延長方向に沿って複数箇所を熱源用ハウジング101に支持されている。熱源用ハウジング101は、その内部空間においてコイル100Aの支持位置を除いて外装パネルカバー100Bとの間のスペースが延長方向に貫通する気流通過用空間とされており、図3(b)において矢印のように、延長方向一方端から外気が導入されてIHコイル表面を長手方向に流れ、延長方向他方端から排出できるようになっている。熱源用ハウジング101の延長方向一方端は外気の取り入れ側であり、この端部には、図4に示すように、外気(フレッシュエア)を導入して空間内を正圧化することができるシロッコファン102に有するダクトが連結され、延長方向他端には装置後方に熱を排気するための排気ファン付き直立ダクト103が連結されている。シロッコファン102は前面開閉カバー22と後述する前側板の間に存在する。シロッコファン102は、軸流ファンなどと違って小型であっても比較的所望する流量を確保することが可能な有利な部材である。熱源用ハウジングの内部に導入された外気は、シロッコファンによって正圧状態とされるので、熱源用ハウジング内で高密度に配置されている部材が存在していても気流が阻害されることなく強制的に押し込まれることにより内部を通過することができ、特に流速が所定速度に維持されることになる。これにより、気流滞留による放熱効率の悪化を招くことがなく熱源用ハウジングの延長方向において均一な冷却効果を期待することができる。
画像形成部は、図5に示すように、前面開閉カバー22を装置手前側に倒すように回動することで、画像形成部内のメンテナンス(例えば、トナーボトルや画像形成ユニット等の交換や、ジャム処理)が可能である。具体的には、前面開閉カバー22を回動すると、長手方向が装置正面から奥側に向くように配置されたトナー補給部15のトナーボトルの一端(装置正面側)が露出する。画像形成ユニット2はトナーボトルと同様に、長手方向が装置正面から奥側に向くようにトナーボトルの下方に配置されており、画像形成ユニット2の正面側の軸を位置決め保持部材32(以下で説明する図6を参照)により保持されている。この位置決め保持部材32を前面開閉カバー22と同様に装置手前側に倒すように回動すると(図5の描写は前面開閉カバー22と位置決め保持部材32の両方を倒している)、画像形成ユニット2の正面側が露出する。そして、トナーボトルおよび画像形成ユニットを装置正面側から引き出すことにより交換することができる。以上より、本例における画像形成装置によれば、給紙カセットの引き出し、画像形成部のメンテナンス、用紙取り出し、操作パネルによる操作が全て装置前面で行うことができる。
なお、用紙排出口(図2の右上部分)が存する装置側面と反対側に位置する本体筐体側面には、機外の新鮮なエアを装置内部に吸入するファン25が二つ取り付けられており、それら側面ファン25を覆うルーバーを備えた側面開閉カバー23がある。図5では、側面開閉カバーを倒すように回動した様子を示しており、ファンにはフィルタが取り付けられていてもよい。
次に、画像形成ユニットの取り付け状態を示す図6により、画像形成ユニットの着脱について説明する。装置本体側の前側板28に形成された開口31は、通常、図6等に示すように、各画像形成ユニット2Y〜2Bを、各担持体支持部材35を介して着脱し位置決めするための開閉自在な位置決めユニット45によって覆われている。位置決めユニット45は、図6に示すように、前側板28の開口31に対して閉じられるとき、各担持体支持部材35を保持する開口取付穴37に形成された保持部としての2つの面を備えた単一の位置決め保持部材32と、保持部としての2つの面に保持された各担持体支持部材35を押圧し位置決めする後述する押圧手段とから主に構成されている。
図6に示すように、位置決め保持部材32は、一対のヒンジピン34を介して、前側板28に上下方向に所定角度の範囲で回動可能、すなわち揺動・開閉自在に枢着され、通常は、閉位置を占めている。位置決め保持部材32が閉位置を占めるとき、位置決め保持部材32に形成された位置決め孔32aが前側板28に突設された位置決めピン28aに嵌合すると共に、位置決め保持部材32に形成された他の位置決め孔32bが前側板28に突設された位置決めピン28bに嵌合して、位置決め保持部材32が画像形成装置本体のフレーム43に対して位置決めされる(閉位置)。このように、位置決め保持部材32は、画像形成装置本体のフレーム43に対して所定の取付位置に位置決めされて開閉自在に取り付けられる。
位置決め保持部材32には、各担持体支持部材35に対応して取付穴37が形成され、位置決め保持部材32が閉位置、すなわち所定の取付位置にあるとき、その各取付穴37に、各担持体支持部材35の手前側の部分、この例では各軸受38が嵌入・保持され、後述するように各担持体支持部材35の手前側の部分が、位置決め保持部材32に対して位置決めされる。
一方、図6(b)に示すように、画像形成ユニット2の感光体ドラム4を支持する支持軸39の奥側の端部には担持体ギア40が固定されている。後側板29には、担持体ギア40と着脱可能なカップ状ギア41の軸41aが回転自在に支持され、同図の状態ではカップ状ギア41に担持体ギア40が係合している。これにより、支持軸39の奥側の端部が後側板29に対して支持軸39の長手方向に関して位置決めされる。カートリッジケース52の手前側と奥側には、不図示の回り止め用のピンが突設され、これらのピンが位置決め保持部材32と後側板29に形成された孔(図示せず)に嵌合し、これによって画像形成ユニット2が支持軸39の周りに回ってしまう事態が阻止される。軸41aが不図示のモータによって回転駆動され、その回転がギア41,40を介して支持軸39に伝えられ、これによって感光体ドラム4が前述のように回転駆動される。このとき、支持軸39の手前側の部分は、軸受38を介して位置決め保持部材32の取付穴37に保持されるので、支持軸39は支障なく回転することができる。以上の位置決め、回転駆動の説明は、全ての色Y,M,C,Bについて共通である。
モータの作動を停止させた状態で、図6には不図示の前面開閉カバーを開くと共に、位置決め保持部材32を図6に示した開位置に回動すると、開口31が開放される。この状態で各画像形成ユニット2を矢印Eで示した手前方向(図6(a)で左手前側)に引くと、その画像形成ユニット2は不図示の着脱手段を構成するガイドレールに案内されながら手前方向に引き出される。逆に、各画像形成ユニット2を矢印Gで示した奥方向に押すと、その画像形成ユニットは前記ガイドレールに案内されながら奥方向に押し込まれ、図6(b)に示すように担持体ギア40がカップ状ギア41に係合して、支持軸39の奥側端がフレーム43に対して位置決めされる。次いで位置決め保持部材32を閉位置に揺動して前側板28に対して位置決めする。この状態で後述するように、支持軸39の手前側の部分をフレーム43に対して位置決めすることができる。次いで前面開閉カバーを閉じることにより、画像形成動作を開始することが可能となる。以上の画像形成装置本体に対する画像形成ユニットの着脱の説明は、全ての色Y,M,C,Bについて共通である。
次に、図5、図7、図8、図9に基づいて、本発明の主要部である画像形成部での気流の流れ、およびダクトの構成を説明する。先ず、気流の発生する位置に配置されているユニット類を説明する。本体筐体の左側板には、既述のように複数の側面ファンが設けられている。側板の内側には、画像形成に関わるユニット類が配置されている。即ち、トナー補給部における複数のトナーボトル、電磁誘導加熱装置を備えた定着ユニット、転写ベルトユニット、複数の画像形成ユニット、露光ユニット(書き込みユニット)等である。これらユニット類それぞれの間には隙間(クリアランス)があり、この隙間を気流が通過する。配置位置によっては、気流の動きを妨げるユニットとなることもある。
気流の動きについて述べる。図5に示された側面ファン25によって、画像形成ユニット、転写ベルト、トナーボトル、露光ユニットに対して側面からの送風・冷却がなされる。ここで生じる気流は、正面から見て装置内部を左から右へ向かう流れである。この時の流路においては、気流にとっての障害物となる部材が複数存在する。特に、カバーで覆われている定着ユニット(IHコイルユニット)や画像形成ユニットの転写ローラ等がこれに該当するが、また転写ベルト、画像形成ユニット、本体右側面の側板自体も気流の障害となり得るものである(図9参照)。気流はこれら障害物に当たることで、装置手前側及び奥側へと分流する。ここで、手前側へ流れた気流を気流A、奥側へ流れた気流を気流Bとする。これら気流は、画像形成ユニット、転写装置で生じるオゾンやVOCを含んでいるものである。
図8に示すように、装置手前側(図8で下側)へ向かう気流Aは、前側板28/位置決め保持部材32や前面開閉カバー22にぶつかることになる。この前側板28/位置決め保持部材32や前面開閉カバー22は、閉時に筐体内を完全密閉するものではなく、一定の隙間(クリアランス)を有している。例えば、閉時には前側板28は図6から理解できるように位置決め保持部材32と面で接するが、この接面にクリアランスがある。また前面開閉カバー22にも、図1に示されたカバー22の周囲全てにおいて対向する面とに間でクリアランスがある。
気流Aはこれらクリアランスから、装置前方の外部へ出ようとするが、このような気流について前面開閉カバー22と前側板28との間の気体とともに全て、シロッコファン102が吸引する。シロッコファン102に吸引された気体は、定着装置内を通過してダクト103へ向かう。さらに直立ダクト103の途中に設けられた排気ファン104によりダクト出口へと向かい、オゾンフィルタ105を通過し、装置背面の外部へと放出される。
また、定着ユニットに当たって奥側へ向かった気流B、及び画像形成ユニットや転写ユニット付近にある気体は排気ファン104に吸引されて分岐ダクト106、さらに直立ダクト103へと向かい、オゾンフィルタ105を通過して装置背面の外部へと放出される。直立ダクト103と分岐ダクト106とで排気ダクトが構成されるわけである。
このように、気流A、Bともに装置前面に漏出することなく、装置背面へと向かい、さらにオゾンフィルタ105を通過するので、画像形成で発生したオゾンが人体に害を及ぼす危険性を無くすことができる。また気流Aについては、シロッコファン102に吸引されて定着ユニット内の熱された空間を通過することになる。オゾンは熱により分解されて酸素になる性質があるので、この構成により一層安全性が増すことになる。さらに、気流AとBとがダクト103で合流し、熱された気流Bが気流Aのオゾンの分解をさらに促進させることとなる。
ダクトの構成は図7に描写されたものに限られない。分岐ダクト106の入り口は画像形成ユニットや転写ユニットの後方にあることが望ましい。また他のファンをダクト102および分岐ダクト106の入り口付近(装置との接面付近)に設け、オゾンフィルタに向かって排気を行うことも考えられる。
図10は上記プリンタ1を、背面カバーを外した状態で示す図である。胴内排紙型の画像形成装置において、装置背面に電装部材を集約して、上下方向にわたって配置することで装置奥側の省スペース化を図っている。図10において、プリンタ1の各主要構成に対する電装部材は、スキャナ20の背面に読取系の電装部材20B、画像形成部10の背面は、その左側に給紙カセットから排紙トレイまでの紙搬送系の電装部材10A、右側上にはトナー補給系の電装部材10B、右側下には作像系の電装部材10C、下側には給紙系の電装部材21Dが配置されている。さらに、プリンタ1の裏面側には、トナー補給系、作像系の電装部材10B、10Cが取り付けられている範囲を覆うように、回転構造体としての電装ボックス50が装置本体に対して回転軸を中心として開閉可能に取り付けられている。この電装ボックス50は装置背面側が開放される箱型形状を有しており、開放部から電装部品のメンテナンスをすることができる。電装ボックス50の上下面には、内部の熱をボックス外に放熱するための放熱孔が複数形成されている。なお、電装ボックス50には、書き込み/モータ/センサの制御を行うシステム制御基板であるBICUやコントローラ等が取り付けられている。また、電装ボックス50の回転軸は平板面に形成された装置本体のブラケットに軸支する形態をとっている。
そこで、オゾンフィルタ105付き直立ダクト103から装置背面の外部へ気流を放出するに際して、多量の熱を発生する電装ボックス50の付近に排気ダクトを通過させたり、電装ボックス50の上方に排気するようにすれば、熱によってオゾンの分解が一層促進することになる。この例では、図11に示すように、排気ダクトは筐体内の電装部を通過し、電装ボックス50上方に排気させる構成となっている。
なお、図7等では、直立ダクト103が画像形成装置本体から突き出た構成ともなり得るものであるが、図11に示すように、ダクト103内を通る気流はオゾンフィルタ105を通った後、外装カバーに形成された通気孔を介して外部へ放出される。オゾンは物理的に何かの物体に当たっても分解することから、熱作用で分解するだけでなく、フィルタに当たり、またルーバー状の通気孔を通過する際の衝撃により、分解が確実に進んだ上で外部放出されることとなる。さらに、ダクト出口の開口面積、すなわち、オゾンフィルタの面積は、ファンを気流と垂直な面に投影した面積よりも大きくなるように設定しているのがよい。開口面積を大きくすることでオゾンフィルタの面積も大きくでき、よりオゾン分解能力が向上するとともに、気流がダクトを介して排出し易くなり、装置前方からオゾンが漏出する事態を一層回避できる。
気流誘導機構を有する画像形成装置の概略斜視図である。 画像形成部の詳細を示す断面図である。 電磁誘導加熱装置の斜視図であり、(a)は外装パネルカバーを、(b)はコイルを有したハウジングを示す。 定着ユニット用排熱構造の基本構造の概略断面図である。 画像形成装置の前側及び側面の開閉カバーを開いた状態を示す概略斜視図である。 装置内に取り付けられた画像形成ユニットの状態を示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は側面主要部の概略図である。 定着ユニット用排熱構造の画像形成装置への取り付けを説明する斜視図である。 筐体内の気流の様子を示す概略平面図である。 筐体内の気流の様子を示す概略斜視図である。 画像形成装置背面の電装部を説明する概略図である。 ダクトが電装部近傍に配設される様子を示す概略図である。
符号の説明
22 前面開閉カバー
25 ファン
28 前側板
102 シロッコファン
103 排気ダクト
104 排気ファン
105 オゾンフィルタ
106 分岐ダクト

Claims (7)

  1. 機能上オゾン発生を伴う装置ユニットと、形成画像を定着するための定着ユニットと、前記装置ユニットに気流を発生する第1の送風手段と、定着ユニット内を送風する第2の送風手段と、前記装置ユニット、前記定着ユニット及び前記第2の送風手段を装置前面に開放する開閉カバーと、当該開閉カバーを取り付けた筐体とを有する画像形成装置において、
    前記第2の送風手段が装置前側の筐体内部に設けられ、前記第1の送風手段で発生した気流が第2の送風手段に吸引されて、前記気流が前記定着ユニットで発生する熱を受けながら装置後ろ側へ向かって流れることを特徴とする画像形成装置。
  2. 装置後ろ側に、筐体内部の気流を装置後方へ排出するための第3の送風手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置ユニットが複数個存在し、それら複数個の装置ユニットは互いにクリアランスを有して配置され、当該クリアランス及び筐体によって、装置の左右方向及び前後方向に延在する気流用流路が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の送風手段が筐体側面に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の送風手段が前記開閉カバーと前記定着ユニット若しくは前記装置ユニットの間の空間部に設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着ユニットの後方に設けられた第1のダクト部分と、当該第1のダクト部分に合流し且つ前記装置ユニットの後方に設けられた第2のダクト部分と、合流地点から下流側自由端までの領域で第1のダクト部分に取り付けられたフィルタとを有し、前記第3の送風手段が第1のダクト部分に配置されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 装置後ろ側に電装部が配置され、当該電装部の近傍に前記第1のダクト部分が配設されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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