JP2008015198A - 送風システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアー流路1の一部にオプションデバイス2を選択的に配設可能とし、当該エアー流路1にエアー流を通過させる送風システムであって、エアー流路1に対してエアー流を形成する送風デバイス3と、オプションデバイス2の設置状態を判別するオプション判別装置4と、オプション判別装置4からの判別情報に基づいて送風デバイス3によるエアー流のパラメータを予め規定した値にするように制御するエアー流制御装置5とを備える。
【選択図】図1
Description
また、この他にもファンの制御としては、トナーの印字率等に合わせてファンの駆動制御を行い消費電力や騒音を低減しようする方式(特許文献6参照)、使用される用紙の種類や解像度に応じてファンの速度制御を行うことで、定着温度を早く所定の温度に到達させるようにした方式(特許文献7参照)、更には、複数の独立駆動のファンを温湿度センサによって送風量やその方向を切り替える方式(特許文献8参照)等が提案されている。
このようなフィルタは、全ての装置に装着されるものではなく、例えば装置の仕向け地に対応して装着されたり、あるいは、ユーザーの環境等に合わせて適宜装着されることが多く、そのため、装置毎にフィルタの装着状態が異なるようになる。
一方、このようなエアー流の変化に対する工夫を行った方式として、例えば特許文献9のように、送風装置内のフィルタの装着の有無に応じて送風ファンの目標回転数を補正する方式が知られている。しかしながら、この方式は、燃焼装置への吸込口に設けられた送風装置に対し、この送風装置自体へのフィルタの装着の有無を検出するようにしたものであり、標準装備されるフィルタが取り外されたときにも安全性確保のために送風ファンの回転数を変えるようにしたものとなっており、オプションとしてのフィルタの装着を想定したものとは言い難い。
このようなフィルタをオプションデバイスとして装着することでエアー流が変化することは、例えばオプションデバイスとして後処理装置をエアー流路の入口側等に配置させ、エアー流路のエアー流が邪魔されるような場合にも同様に発生するものであり、このような場合にも、エアー流のパラメータ調整を行うことが必要になる。
一方、オプションデバイスの有無に対しパラメータ調整を行わない場合は、最大数のオプションデバイス設置に際し必要な風量が確保されるようにエアー流が設定される。このような場合、最大数のオプションデバイスが設置されれば問題はないが、オプションデバイスが少なかったり、全く設置されない場合には、エアー流が過剰に設定されているようになり、無駄な電力消費や騒音を招くようにもなる。
また、送風デバイス3としては、エアー流路1にエアーを送風可能であればよく、具体的にはファンやブロア等が挙げられる。このとき、送風デバイス3の数量は特に限定されない。
更に、オプションデバイス2はエアー流路1のいずれに設けられてもよく、具体的にはエアー流路1の途中、入口側、出口側のいずれであってもよい。また、オプションデバイス2の種類や数量は特に限定されず、代表的には各種フィルタ部材やシート処理を行う後処理装置が挙げられる。
更に、エアー流制御装置5は、エアー流路1のエアー流のパラメータを制御するものであればよく、パラメータとしては、例えば風量、風速、風圧等が挙げられる。また、その制御方法も、送風デバイス3を制御するようにしてもよいし、エアー流路1の形状等を変更するようにしてもよく、更には両者を組み合わせるようにしてもよいが、装置構成を簡略化する観点から、エアー流制御装置5は、送風デバイス3の駆動条件を制御するものであることが好ましい。
そして、より具体的な態様としては、エアー流制御装置5は、オプションデバイス2が設置されたときは設置されないときに比べエアー流路1の風量が多くなるような駆動条件にて送風デバイス3を制御するものであることが好ましい。このようにオプションデバイス2がエアー流路1の一部に設けられ、風量が低下するようになっても、送風デバイス3の制御を行うことで、エアー流路1における必要な風量を確保することができるようになる。
更に、オプションデバイス2としては、エアー流路1の入口側若しくは出口側近傍に配置され、シートが処理可能なシート処理装置であることが好ましく、このようなオプションデバイス2がエアー流路1のエアー流に影響するようになっても、エアー流を安定させることができるようになる。このとき、送風システムが例えば画像形成装置の態様にあっては、シート処理装置としては後処理装置の態様や、給紙装置の態様等が挙げられる。
また、オプションデバイス2として、複数のフィルタ部材が適用可能な態様においては、オプション判別装置4は、フィルタ部材に種類判別マークを付し、フィルタ部材を装着したときに当該フィルタ部材の少なくとも種類及び設置の有無を判別できるものであることが好ましく、フィルタ部材を設置したときにその種類や有無が容易に判別できるようになる。尚、このとき、フィルタ部材としては、同種のものであってもよいし、異種のものであっても差し支えない。
このような種類判別マークとしては、フィルタ部材の種類や有無が判別できるマークであればよく、例えばフィルタ部材の形状を変化させる方式や所定位置へのシール貼付等の各種方式が選定される。
また、オプションデバイスの数量が変更されても、適切なエアー流を確保することができ、無駄な電力消費や騒音を防ぐようにすることもできるようになる。
更に、このような送風システムによって、エアー流路での適切なエアー流を維持できる画像形成装置を実現することができるようになる。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された送風システムとしての実施の形態1に係る画像形成装置の概略を示す。本実施の形態における画像形成装置は、装置本体10の内部に画像形成部を有し、画像形成部の下方に給紙カセット21〜24を設け、更に、装置本体10の上部には、原稿の画像を読み取るための原稿読取装置10aを設けたものとなっている。
トナー像が転写された用紙は、循環移動する吸引搬送ベルト28に吸引されながら搬送され、定着器30にて定着された後、排出ロール29から装置本体10の外方に設けられた排出トレイ17上に排出されるようになる。
また、ダクトA〜Cは、図3に示すように、ダクトの一端側が奥側で繋がった構成となっている。同図において、ダクトA、ダクトB及びダクトCの一端側(図の右側)は、共通のダクトボックス40に繋がっており、このダクトボックス40には後述するフィルタや送風装置が取り付けられ、送風装置のファンによってダクトA〜Cを経由して吸引されたエアーが送風装置を経由して装置本体10から外部に排出されるようになっている。そのため、エアー流路の一部にフィルタや送風装置が設けられる形となっている。
同図において、排出ロール29の上部にある外気取入口31や排出ロール29の間などから吸引されたエアーは、ダクトDを経由してダクトボックス40’に繋がっており、このダクトボックス40’にも上述したダクトボックス40と同様のフィルタや送風装置が取り付けられている。尚、このダクトボックス40’に取り付けられたフィルタとしては、例えばトナーの溶融による溶剤臭を除去するために、VOCフィルタ(VOC除去機能を有するフィルタ)が適用されている。
本実施の形態における送風装置50は、エアー流が形成可能なファン51と、オプションデバイスとしてのフィルタ61が装着可能なフィルタ支持枠52と、このフィルタ支持枠52に設けられた孔部52a内を移動可能な可動アーム53と、この可動アーム53の先端が遮光することで可動アーム53の移動を検知するフォトインタラプタ54と、このフォトインタラプタ54からの情報に基づいてファン51を制御する制御装置55にて構成されている。そのため、本実施の形態では、送風装置50がオプション判別装置並びにエアー流制御装置の役割を担っている。
図6は、本実施の形態における制御フローを示すもので、先ず、オプション設置がなされる(具体的にはフィルタ61がフィルタ支持枠52に装着される)と、設置されたオプションの種類と数量が検知される(ステップS1〜S2)。
次に、検知されたオプションの種類と数量に基づいて、事前に規定された適正な風量を選択するように風量選択が行われる(ステップS3)。このとき、例えば制御装置55内に格納された風量テーブル(オプションの種類及び数量に基づく適正な風量を得るためのファン51の駆動条件が予め規定されたテーブル)から選択する。
そして、選択された風量が、それまでの風量から変更する条件かどうかを判別し、風量変更が必要であれば変更を行い、一方、不要であれば変更せずにそのままの駆動条件を維持するようにファン51を制御する(ステップS4〜S6)。
更にまた、例えば両方のダクトボックス40,40’には夫々フィルタを挿入し、両者を一つのエアー流路にした後、そのエアー流路内に一つのファンを設けるようにしても差し支えない。
更には、フィルタ61の装着の検知にセンサを使用しないで、例えば装置のUI(User Interface)画面等によって手入力でフィルタ61が装着されたことを入力し、この情報を基に送風装置50の制御を行うようにしても差し支えない。
図7(a)〜(c)は、フィルタの種類別の判別マークとして夫々のフィルタ(具体的には62〜64で示す)毎に異なる切り欠きを設け、この切り欠きによって装着されたフィルタの種類を検知する方式を模式的に示したものとなっている。
今、フィルタ62には切り欠きを設けず、フィルタ63には切り欠き63aを設け、更に、フィルタ64にはフィルタ63の切り欠き63aより深い切り欠き64aを設けている。
一方、可動アーム53は、装着されるフィルタ62〜64の切り欠きに合わせた位置に設けられ、更に、可動アーム53の移動量を検知するために、例えば反射センサ(本例では3箇所)56a〜56cを設けている。
そのため、例えばフィルタ62が装着されると、切り欠きがないため、可動アーム53は最大の移動量となり、3箇所の反射センサ56a〜56cによって検知される。また、フィルタ63が装着されると、その切り欠き63aに合わせて可動アーム53は2箇所の反射センサ56a,56bによって検知される。更に、フィルタ64が装着されると、切り欠き64aによって1箇所の反射センサ56aのみによって検知される。更にまた、フィルタが装着されない場合には、可動アーム53はいずれの反射センサによっても検知されない。
このようにすれば、3種類のどのフィルタが装着されたか、および、フィルタの装着の有無を検知することができるようになる。尚、ここでは、フィルタに切り欠きを設け、一つの可動アーム53で検知する方式を示したが、これに限定されるものではなく、例えばフィルタの切り欠き位置を変えて、複数の可動アームによって検知するようにしてもよい。また、マークとして切り欠き以外の方法、例えばシール(反射板)をフィルタの異なる位置に貼付するようにし、このシールの位置をセンサで検知するようにしてもよい。
更に、本実施の形態では、送風システムとして図2に示すように、モノクロの画像形成装置を示したが、カラーの画像形成装置であってもよいことは云うまでもない。
図9は、本発明の送風システムが適用された実施の形態2の画像形成装置を示す。本実施の形態の画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置と略同様に構成されるが、装置本体10の外気取入口31を塞ぐように、後処理装置70が配設されている点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
ここでは、装置本体10の外気取入口31に対し、後処理装置70が塞ぐように配置されており、この場合、装置本体10内のエアー流が影響を受け、特にダクトDへの風量は後処理装置70がない状態に比べ低下するようになる。そのため、風量をそのままにしておくと、ダクトD(図4参照)に設けられたフィルタのろ過性能が低下したり、定着後の用紙への所望の冷却効果が得られず、用紙の不要なカール等を発生するような事態を生じるようにもなる。
本実施の形態では、このような事態を防ぐために、後処理装置70が設置されると、これを検知してファンの風量制御を行うことで、問題の発生を防ぐようにしている。
尚、後処理装置70の設置に対しては、専用の検知器を送風装置(例えば実施の形態1で示す送風装置50)側に設けるようにしてもよいが、通常、装置本体10の排出ロール29から後処理装置70への用紙搬送が良好になされるように、装置本体10側の制御系にて後処理装置70の設置を検知できるようになっていることから、これを利用するようにしてもよい。
同図において、オプションとして、例えばVOCフィルタ及び臭気フィルタのフィルタと、後処理装置との装着が想定され、これらの有無の組合せ数8通りに対し、同種の装置による事前の検討を行うことで、夫々の場合のファンの必要風量(ア)〜(ク)を求めておく。このとき、夫々の必要風量に相当するファンの駆動条件を決め、オプションが装着(設置)された場合には、その条件を検知することで、ファンの必要風量をこのテーブルから選択するようにすればよい。
このことにより、例えばユーザーにてオプションを適宜装着するようにしても、エアー流路でのエアー流が安定に維持され、性能の安定した画像形成が行われるようになる。
尚、この例では、フィルタの種類としてVOCフィルタ、臭気フィルタとしたが、フィルタの種類はこれに限らず、オゾンフィルタを加えるようにしてもよい。
Claims (9)
- エアー流路の一部にオプションデバイスを選択的に配設可能とし、当該エアー流路にエアー流を通過させる送風システムであって、
エアー流路に対してエアー流を形成する送風デバイスと、
オプションデバイスの設置状態を判別するオプション判別装置と、
オプション判別装置からの判別情報に基づいて送風デバイスによるエアー流のパラメータを予め規定した値にするように制御するエアー流制御装置とを備えることを特徴とする送風システム。 - 請求項1記載の送風システムにおいて、
オプション判別装置は、オプションデバイスの有無及びその種類を判別するものであることを特徴とする送風システム。 - 請求項1記載の送風システムにおいて、
エアー流制御装置は、送風デバイスの駆動条件を制御するものであることを特徴とする送風システム。 - 請求項3記載の送風システムにおいて、
エアー流制御装置は、オプションデバイスと送風デバイスの駆動条件とが予め関連付けられた調整テーブルを有し、
オプション判別装置からの判別情報に基づいて前記調整テーブルから選択された駆動条件にて送風デバイスを制御することを特徴とする送風システム。 - 請求項4記載の送風システムにおいて、
エアー流制御装置は、オプションデバイスが設置されたときは設置されないときに比べエアー流路の風量が多くなるような駆動条件にて送風デバイスを制御するものであることを特徴とする送風システム。 - 請求項1記載の送風システムにおいて、
オプションデバイスは、エアー流路のエアーをろ過するフィルタ部材であることを特徴とする送風システム。 - 請求項1記載の送風システムにおいて、
オプションデバイスは、エアー流路の入口側若しくは出口側近傍に配置され、シートが処理可能なシート処理装置であることを特徴とする送風システム。 - 請求項6記載の送風システムのうち、異なる種類のフィルタ部材が適用可能な態様において、
オプション判別装置は、フィルタ部材に種類判別マークを付し、フィルタ部材をエアー流路の一部に設置したときに当該フィルタ部材の種類を判別できるものであることを特徴とする送風システム。 - 請求項6記載の送風システムのうち、複数のフィルタ部材が適用可能な態様において、
オプション判別装置は、フィルタ部材に種類判別マークを付し、フィルタ部材を装着したときに当該フィルタ部材の少なくとも種類及び設置の有無を判別できるものであることを特徴とする送風システム。
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