JP4842662B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の電子写真方式の画像形成装置、例えば、プリンタは定着装置としての定着器を備え、該定着器は、加熱され、回転させられるアッパローラ、及び該アッパローラに圧接させられるロワローラを備え、用紙上のトナー像は、アッパローラとロワローラとの圧接部を通ることによって用紙に定着させられるようになっている。
ところで、前記トナー像が定着させられた用紙は、トナーの粘着作用によってアッパローラに巻き付きやすく、用紙ジャムが発生する原因となる。
そこで、アッパローラから用紙を分離させて、案内するために分離部材が配設されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−37567号公報
しかしながら、前記従来の定着器においては、用紙が前記圧接部を通ると、用紙に含まれる水分が蒸発して、用紙の搬送路に水蒸気が放出される。このとき、プリンタの電源が投入された直後においては、分離部材の表面の温度、すなわち、表面温度は外気温と同じであるので、放出された水蒸気が分離部材によって冷却され、分離部材の表面に結露が発生することがある。そして、結露が発生すると、用紙が濡れ、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来の定着器の問題点を解決して、画像品位を向上させることができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の定着装置においては、加熱源によって加熱され、記録媒体上の現像剤を加熱する定着部材と、該定着部材に圧接させて配設され、定着部材と共に圧接部を形成する圧接部材と、記録媒体の搬送方向における前記圧接部より下流側において前記定着部材と対向させて配設され、定着部材から記録媒体を分離させる分離部材と、前記定着部材及び分離部材を覆う覆い部材とを有する。
そして、該覆い部材と、前記定着部材及び分離部材との間に通気部が形成される。
また、前記分離部材に、前記通気部と記録媒体の搬送路とを連通させる通気孔が形成される。
そして、前記覆い部材は、記録媒体の搬送方向における前記圧接部より上流側に、空気を取り込む空気取込口を備える。
また、該空気取込口と通気部とを連通させる連通部が形成される。
本発明によれば、定着装置においては、加熱源によって加熱され、記録媒体上の現像剤を加熱する定着部材と、該定着部材に圧接させて配設され、定着部材と共に圧接部を形成する圧接部材と、記録媒体の搬送方向における前記圧接部より下流側において前記定着部材と対向させて配設され、定着部材から記録媒体を分離させる分離部材と、前記定着部材及び分離部材を覆う覆い部材とを有する。
そして、該覆い部材と、前記定着部材及び分離部材との間に通気部が形成される。
また、前記分離部材に、前記通気部と記録媒体の搬送路とを連通させる通気孔が形成される。
そして、前記覆い部材は、記録媒体の搬送方向における前記圧接部より上流側に、空気を取り込む空気取込口を備える。
また、該空気取込口と通気部とを連通させる連通部が形成される。
この場合、前記通気部と記録媒体の搬送路とを連通させて通気孔が形成され、空気取込口から取り込まれた空気が連通部を介して通気部に送られ、通気孔を介して搬送路に送られるので、定着部材によって温められた空気により、分離部材を加熱することができる。したがって、結露が発生することがなくなり、記録媒体が濡れることがなくなるので、画像品位を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装着としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
図において、11は記録媒体としての用紙Pを収容する媒体収容部としての給紙カセット、12は、図示されない駆動部によって駆動され、前記給紙カセット11に収容された用紙Pを搬送路Rtに供給、すなわち、給紙する媒体供給部材としての給紙ローラ(ホッピングローラ)、pr1、pr2は第1の搬送用のローラとしてのピンチローラ、rr1、rr2は第2の搬送用のローラとしてのレジストローラであり、該給紙ローラ12によって給紙された用紙Pは、ピンチローラpr1とレジストローラrr1との間を通過した後、更に、ピンチローラpr2とレジストローラrr2との間を通過して、斜行が矯正され、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkに送られる。なお、斜行の矯正は、レジストローラrr2を停止させた状態で用紙を搬送し、前端をレジストローラrr2に突き当てることによって行われる。
前記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkは、図示されない駆動部を駆動することによって、ギヤを介して回転させられる像担持体としての感光体ドラム20を備える。また、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkに沿って、かつ、各感光体ドラム20と接触させて、搬送部材としてのエンドレスの搬送ベルト24が配設され、該搬送ベルト24は、駆動ローラ101と従動ローラ102との間に張設され、前記駆動ローラ101を回転させることによって走行させられる。そして、前記用紙Pは、搬送ベルト24によって搬送され、画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkと転写部材としての転写ローラ22Y、22M、22C、22Bkとの間を通過する。前記搬送ベルト24、転写ローラ22Y、22M、22C、22Bk、駆動ローラ101、及び従動ローラ102によって転写ユニットが構成される。なお、前記転写ローラ22Y、22M、22C、22Bkは、半導電性のゴム材料等によって形成される。
また、前記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkに隣接させて、露光装置としてのLEDヘッド21Y、21M、21C、21Bkが配設される。
前記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkは、画像形成ユニット本体23、及び該画像形成ユニット本体23に対して着脱自在に配設された現像剤収容部としてのトナーカートリッジ19から成り、前記画像形成ユニット本体23内に、前記感光体ドラム20、帯電装置としての帯電ローラ25、現像器としての現像ローラ26、クリーニング装置としてクリーニングブレード28等を備える。また、前記トナーカートリッジ19に現像剤としての各色のトナーが収容される。
したがって、各感光体ドラム20の表面が、帯電ローラ25によって一様に、かつ、均一に帯電させられた後、各LEDヘッド21Y、21M、21C、21Bkによって露光され、各感光体ドラム20の表面に静電潜像が形成される。続いて、前記現像ローラ26は、各静電潜像を現像して各色の現像剤像としてのトナー像を形成し、転写ローラ22Y、22M、22C、22Bkは、トナー像を順次用紙Pに重ねて転写し、カラーのトナー像を形成する。転写が行われた後の感光体ドラム20に残留したトナーは、クリーニングブレード28によって除去される。
続いて、用紙Pは、定着装置としての定着器15に送られ、該定着器15において、カラーのトナー像が第1のローラとしての、かつ、定着部材としての定着ローラ31によって加熱され、圧接部材40によって加圧され、用紙Pに定着させられ、カラーの画像が形成される。そして、定着器15から排出された用紙Pは、搬送ローラ対16によって搬送された後、排出ローラ対17によってスタッカ18に排出される。なお、該スタッカ18はプリンタの上面カバーを兼ねる。また、前記搬送ローラ対16及び排出ローラ対17は図示されない駆動部を駆動することによって回転させられる。
なお、前記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkは、プリンタの装置本体10に対して着脱自在に配設され、そのために、装置本体10の上部に画像形成部上面カバー34が配設される。また、前記各LEDヘッド21Y、21M、21C、21Bkは画像形成部上面カバー34によって保持される。
そして、36は装置本体10内において、特に、前記定着器15によって発生した余分な熱の影響が各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Bkに及ばないように、前記用紙Pの搬送方向における画像形成ユニット13Bkより下流側で、かつ、定着器15より上流側の上方に配設された送風装置としてのファンである。
図1は本発明の第1の実施の形態における定着器の断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における定着器の斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における定着器の概略図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるセパレータの斜視図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるセパレータの要部斜視図、図7は本発明の第1の実施の形態における定着器の制御ブロック図、図8は本発明の第1の実施の形態における他の定着器の断面図である。
図において、13Bkは画像形成ユニット、15は定着器、20は感光体ドラム、21BkはLEDヘッド、22Bkは転写ローラ、28はクリーニングブレード、24は搬送ベルト、101は駆動ローラ、103はベルトフレーム、31は定着ローラ、32は加圧ローラであり、前記定着ローラ31は、内部に加熱源としてのハロゲンランプ31aを備え、該ハロゲンランプ31aによって加熱され、用紙P上のトナーを加熱し、溶融させる。そして、前記ベルトフレーム103は、搬送ベルト24、転写ローラ22Y、22M、22C、22Bk、駆動ローラ101及び従動ローラ102を保持する。
また、Csは定着器15の筐体であり、該筐体Csは、定着ローラ31を覆う第1の覆い部材としての上部フロントカバー57、用紙Pを定着ローラ31に押し付ける圧接部材40を覆う第2の覆い部材としての下部フロントカバー58、及び分離部材としてのセパレータ51を覆う第3の覆い部材としてのリヤカバー53から成り、筐体Cs内に定着ローラ31、圧接部材40等が収容される。そして、前記筐体Csには、画像形成ユニット13Bkから搬送されてきた用紙Pを、定着ローラ31と圧接部材40との間の圧接部に導入するための定着部入口としての、かつ、空気を取り込むための空気取込口としての開口部56、用紙Pを前記圧接部から排出するための定着部出口としての、かつ、空気を排出する空気排出口としての開口部91が形成される。前記圧接部材40は、加圧ローラ32、該加圧ローラ32を包囲する定着ベルト41、外周面が円弧状の形状を有し、前記定着ベルト41の前側部分を案内する第1のベルト案内部材としてのベルトフロントガイド42、該ベルトフロントガイド42と隣接させて配設され、外周面が円弧状の形状を有し、定着ベルト41の後側部分を案内する第2のベルト案内部材としてのベルトリヤガイド43、前記定着ベルト41の内側に配設された加圧パッド44、該加圧パッド44を保持するパッドホルダ45、及び付勢部材としての加圧スプリング46を備える。前記定着ベルト41は、ベルトフロントガイド42、ベルトリヤガイド43及び加圧ローラ32間に張設される。
前記加圧パッド44は、ベルトフロントガイド42に装着されたパッドホルダ45によって用紙Pの搬送方向に対して垂直方向に移動するように規制され、パッドホルダ45に配設された加圧スプリング46によって用紙Pの搬送方向に対して垂直方向に、すなわち、上方に向けて付勢される。
また、前記筐体Cs内における定着ローラ31及び圧接部材40より下流側には、搬送路Rtより上方に、前記セパレータ51が、搬送路Rtより下方に、媒体案内部材としてのロワガイド54が、用紙Pの搬送方向に沿って延在させられる。前記セパレータ51は、ホルダ50と一体にされて筐体Csに取り付けられ、一端が定着ローラ31の表面に近接させて、他端が前記開口部91に臨ませて配設される。また、前記ロワガイド54は、一端が定着ベルト41の表面に近接させて、他端が前記開口部91に臨ませて配設される。
ところで、用紙Pに各色のトナー像が重ね合わせられてカラーのトナー像が形成され、定着器15においてカラーのトナー像が定着させられると、用紙Pは、カールし、トナーの粘着作用によって定着ローラ31に巻き付きやすく、ジャムが発生しやすくなる。そこで、前述されたように、定着ローラ31の近傍にセパレータ51が配設されるので、用紙Pがセパレータ51によって定着ローラ31から分離させられ、搬送ローラ対16に向けて案内される。
前記セパレータ51には、長さ方向にわたって、上部空間Spと搬送路Rtとを連通させる複数の通気孔51aが形成される。
また、前記ホルダ50は、上部押え部50c及び下部受け部50dを備え、該上部押え部50c及び下部受け部50dによってセパレータ51が挟持される。前記ホルダ50の両端には、下部受け部50dから立ち上げられたブラケット50a、50b及び固定部材50eが形成され、前記ブラケット50a、50bに穴50fが、前記固定部材50eに穴50gが形成される。そして、前記穴50f、50gにシャフト52が挿入され、ブラケット50a、50b、固定部材50e間に架設される。前記シャフト52は、定着ローラ31と平行に取り付けられ、定着器15の筐体Csの両端部に配設された図示されない固定部によって固定される。その結果、セパレータ51と定着ローラ31とは互いに平行に配設される。
また、セパレータ51の長手方向における中央部、すなわち、前記通気孔51aの近傍に、セパレータ51の表面温度を検出するために、温度検出部としての温度センサ55が配設され、該温度センサ55のセンサ出力は制御部60に送られる。
そして、該制御部60は、温度センサ55から送られたセンサ出力を受けて、温度センサ55によって検出された温度を取得し、ファン制御部61に信号を送ることによってファン36の制御を行う。
図1に示されるように、前記ファン36は用紙Pの搬送路Rtに向けて空気を送り、ファン36から矢印方向に送られた空気は、搬送路Rtの直下に、搬送路Rtに沿って配設されたベルトフレーム103の表面に保持されて走行する搬送ベルト24に当たって偏向させられる。このとき、用紙Pの搬送方向における上流側には、画像形成ユニット13Bkが配設されているので、空気は、定着器15側に向けて偏向させられ、前記開口部56を介して定着器15内に進入する。
ところで、前記上部フロントカバー57における開口部56に臨む下端、及び前記下部フロントカバー58における開口部56に臨む上端には、それぞれ、空気を定着器15内に導入するための導入部57a、58aが筐体Csの内方に向けて突出させて形成される。そして、前記導入部57aと定着ローラ31の表面との間に、開口部56と上部空間Spとの間を連通させる隙間が、連通部56aとして形成されるのに対して、前記導入部58aと定着ローラ31の表面との間にはほとんど隙間は形成されない。したがって、開口部56によって導入された空気は、連通部56aを介して上部フロントカバー57と定着ローラ31との間の、通気部を構成する上部空間Sp内に送られる。前記開口部56は、連通部56aより流路断面積が大きくされる。
なお、本実施の形態においては、ファン36を定着器15外に配設するようになっているが、図8に示されるように、ファン36を定着器15内の上部空間Spに気流発生部として配設することができる。その場合、ファン36によって吸引された空気が矢印方向に流れ、通気孔51aに向けて空気の流れを発生させる。
次に、前記構成の定着器15の動作について説明する。
図9は本発明の第1の実施の形態における定着器の運転時間とセパレータの表面温度との関係図である。なお、図において、横軸に運転時間を、縦軸にセパレータの表面温度を採ってある。
図において、L1は通気孔51aが形成された場合のセパレータ51の表面温度を、L2は通気孔51aが形成されない場合のセパレータ51の表面温度を示す。
ところで、用紙Pが定着器15内における前記圧接部を通ると、用紙Pに含まれる水分が蒸発して、搬送路Rtに水蒸気が放出される。このとき、プリンタの電源が投入された直後であって、セパレータ51の表面温度は外気温と同じであるときに、放出された水蒸気がセパレータ51によって冷却されると、セパレータ51の表面に結露が発生することがある。
そこで、プリンタの電源が投入されると、制御部60の図示されない送風制御処理手段は、送風制御処理を行い、前記ファン36の作動を開始し、開口部56に向けて空気を送る。該開口部56から定着器15内に進入した空気は、上部空間Spを流れる間に、印刷準備動作であるウォームアップのためにハロゲンランプ31aによって180〔℃〕近くの温度に暖められた定着ローラ31により加熱される。
そして、前記定着器15の後端部はリヤカバー53によって覆われているので、上部空間Spを流れた空気は、セパレータ51に形成された通気孔51aを通って搬送路Rtに排出される。その間に、空気は、セパレータ51及び搬送路Rtの近傍を加熱する。そして、前記送風制御処理手段は、前記温度センサ55によって検出された温度に基づいて、ファン36の制御を行い、セパレータ51の表面温度が60〔℃〕になると、ファン36を停止させる。
この場合、図9に示されるように、結露が発生する可能性がある上限の温度、すなわち、結露発生限界温度が50〔℃〕であるので、用紙Pが定着器15に到達する前にセパレータ51及び搬送路Rtが十分に加熱されることになり、結露が発生することがなくなる。したがって、用紙Pが濡れることがなくなり、画像品位を向上させることができる。
また、セパレータ51の表面温度が60〔℃〕に達せず、例えば、表面温度が50〔℃〕より低く、セパレータ51に結露が発生する状況下においても、上部空間Spから送られた空気が、通気孔51aを上方から下方に向かって流れ、搬送路Rtに吹き付けられるので、用紙Pが空気によって押し下げられ、平坦にされる。したがって、用紙Pが、結露の発生したセパレータ51に触れることがなくなるので、用紙Pが濡れることがなくなり、画像品位を向上させることができる。
このように、本実施の形態においては、定着器15のセパレータ51に通気孔51aを形成し、ファン36を制御して動作させることによって、セパレータ51及び搬送路Rtの近傍に温められた空気を送り、セパレータ51及び搬送路Rtを加熱することができる。したがって、結露が発生することがなくなるので、用紙Pが濡れることがなくなり、画像品位を向上させることができる。
ところで、用紙Pとして、厚い用紙を使用して印刷を行う場合、トナーを十分に加熱するために、定着ローラ31の温度を高くする必要があるのに対して、薄い用紙を使用して印刷を行う場合、トナーが過剰に加熱されないように、定着ローラ31の温度を低くする必要がある。したがって、例えば、厚い用紙に対して印刷が行われた後、直ちに薄い用紙に対して印刷を行うためには、定着ローラ31を効率的に冷却する必要がある。
次に、定着ローラ31を冷却する装置を備えるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図10は本発明の第2の実施の形態における定着器の第1の状態を示す斜視図、図11は本発明の第2の実施の形態における定着器の断面図、図12は本発明の第2の実施の形態における定着器のソレノイドの斜視図、図13は本発明の第2の実施の形態における定着器の制御ブロック図、図14は本発明の第2の実施の形態におけるソレノイドの非駆動状態を示す断面図、図15は本発明の第2の実施の形態におけるソレノイドの駆動状態を示す断面図、図16は本発明の第2の実施の形態における定着器の第2の状態を示す斜視図、図17は本発明の第2の実施の形態におけるサブカバーを示す図である。なお、図17(a)はサブカバーの正面図、図17(b)はサブカバーの他の例を示す正面図である。
本実施の形態においては、リヤカバー53における上端の近傍に、すなわち、空気の流れ方向における通気孔51aより上流側に、上部空間Spと隣接させて排気孔71が形成され、該排気孔71を開閉するために、開閉部材としてのサブカバー72が揺動自在に配設される。また、前記通気孔51a(図6)の近傍に、セパレータ51の表面温度を検出するために、温度検出部としての温度センサ55が配設され、該温度センサ55は、センサを出力し、温度センサ55のセンサ出力は制御部60に送られる。該制御部60は、温度センサ55から送られたセンサ出力を受けて、温度センサ55によって検出された温度を取得し、ファン制御部61に信号を送りファン36の制御を行うとともに、ソレノイド制御部80に信号を送りソレノイド74を制御する。
そして、前記制御部60の空気流切換処理手段は、空気流切換処理を行い、前記セパレータ51を加熱する際に、サブカバー72を閉鎖する。それに伴って、空気は、セパレータ51の方向に向けて流れる。また、前記空気流切換処理手段は、定着ローラ31を冷却する際に、セパレータ51の方向に向けての空気を流すだけでなく、排気孔71を開放させ、放熱孔として作用させ、空気を筐体Cs外に放出する。なお、前記サブカバー72はトーションスプリング73によって排気孔71を閉鎖する方向に向けて付勢される。
そのために、筐体Cs内の上部空間Spには、サブカバー72を開閉するための空気流切換用の駆動部として、かつ、開閉部材としてソレノイド74が配設される。該ソレノイド74は、コイル75、プランジャ76、ボビン77、並びにコイル75及びボビン77を包囲するフレーム78を備え、プランジャ76の先端の近傍に形成された溝76aに、サブカバー72のブラケット72aが係止される。したがって、通常、ソレノイド74は非駆動状態に置かれ、サブカバー72に電流は供給されない。その結果、図14に示されるように、トーションスプリング73の付勢力によってプランジャ76が前進(図において右方向に移動)させられ、サブカバー72が回動させられ、図11に示されるように、排気孔71が閉鎖される。
そして、前記空気流切換処理手段によって、コイル75に所定の電流が供給されると、電磁力が発生する。そして、発生した電磁力によってソレノイド74が駆動状態に置かれ、プランジャ76は、図15に示されるように、後退(図において左方向に移動)させられ、それに伴って、サブカバー72が逆方向に回動させられ、図16に示されるように、排気孔71が開口させられる。
前記サブカバー72は、遮蔽部72aを有し、該遮蔽部72aは、定着器15の排気孔71(図10)の間に、排気孔71を遮蔽するように形成され、各遮蔽部72aの間に非遮蔽部72bが形成される。遮蔽部72aによって排気孔71を閉鎖することができる。一方、排気孔71を開放しているときは、非遮蔽部72bを介して上部空間Spから排気孔71に向かって空気を流すことができる。なお、図17(b)に示されるように、非遮蔽部72bが形成されていないサブカバー72を配設することができる。
ところで、前記プリンタにおいては、種々の用紙Pを使用して印刷を行うことがあり、用紙Pの種類、厚さ等によって定着ローラ31の制御温度が異なる。例えば、用紙Pとして、厚さが80〔g/m2 〕の標準紙が使用される場合、定着ローラ31の温度は180〔℃〕にされ、厚さが64〔g/m2 〕の薄紙が使用される場合、定着ローラ31の温度は170〔℃〕にされる。
ここで、標準紙を使用した後、直ちに薄紙を使用して印刷を行う場合、定着ローラ31の温度を10〔℃〕近く低くしなければならない。前記第1の実施の形態においては、定着器15の後面はリヤカバー53で覆われていて、排気はセパレータ51に配設された通気孔51aで行われる。
そこで、プリンタの電源が投入されると、前記送風制動処理手段は、ファン36を作動させ、空気を定着器15内に供給する。このとき、前記空気流切換処理手段は、ソレノイド74を非駆動状態に置き、サブカバー72を回動させ、排気孔71を閉鎖する。その後、温度センサ55によって検出されたセパレータ51の表面温度が60〔℃〕になると、前記送風制動処理手段は、ファン36を停止させる。
その後、セパレータ51の表面温度が70〔℃〕になると、排気孔71を開放してもセパレータ51及び搬送路Rtの近傍が、結露を発生させる温度になることはないので、前記空気流切換処理手段は、ソレノイド74を駆動状態に置き、サブカバー72を回動させ、排気孔71を開放する。なお、必要に応じて上部空間Sp内の空気を排気孔71から排出するために、定着排気ファンを配設することができる。また、前記定着ローラ31の温度を検出するために、図示されない温度センサが配設され、該温度センサのセンサ出力が制御部60に送られる。該制御部60は、前記温度センサによって検出された温度を取得し、ソレノイド制御部80に信号を送ることによってソレノイド74を制御し、排気孔71を開放することができる。この場合、標準紙が使用された後の定着ローラ31の温度は180〔℃〕であり、直後に薄紙を使用する場合は、定着ローラ31の温度を170〔℃〕にする必要がある。このとき、標準紙が使用された後、前記温度センサは、定着ローラ31の温度が170〔℃〕になるまでソレノイド74を制御し、排気孔71を開放するので、定着ローラ31を速やかに冷却することができる。
また、プリンタの電源が遮断されたり、パワーセーブモードに入ったりすると、前記空気流切換処理手段は、ソレノイド74を非駆動状態に置き、排気孔71を閉鎖する。
このように、本実施の形態においては、排気孔71を閉鎖することによって、定着ローラ31によって温められた空気を、通気孔51aを介して搬送路Rtに送ると、セパレータ51及び搬送路Rtの近傍を十分に加熱することができる。したがって、結露が発生しないので、用紙Pが濡れることがなくなり、画像品位を向上させることができる。
さらに、セパレータ51及び搬送路Rtの近傍が十分に暖められて結露が発生しない状況においては、排気孔71を開放して、筐体Cs内の空気を積極的に排出することによって、定着ローラ31を冷却し、ウォームアップ時間を短くすることができる。その結果、印刷に必要な時間を短くすることができる。
なお、前記各実施の形態においては、定着ローラ31及び定着ベルト41を備えた定着器について説明しているが、本発明を、例えば、加熱ローラ及び加圧ローラを備えた定着器に適用することができる。
また、前記各本実施の形態においては、サブカバー72を開閉するために、空気流切換用の駆動部としてソレノイド74が使用されるが、例えば、低温下においては張力が小さく、高温下においては張力が大きくなる形状記憶合金等を空気流切換用の駆動部として使用することができる。また、開閉動作を行うに当たり、偏心コロを使用することができる。
そして、前記各実施の形態においては、プリンタについて説明しているが、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における定着器の断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の概略図である。 本発明の第1の実施の形態におけるセパレータの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるセパレータの要部斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における他の定着器の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の運転時間とセパレータの表面温度との関係図である。 本発明の第2の実施の形態における定着器の第1の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着器の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着器のソレノイドの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着器の制御ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるソレノイドの非駆動状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるソレノイドの駆動状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着器の第2の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるサブカバーを示す図である。
符号の説明
15 定着器
31 定着ローラ
31a ハロゲンランプ
40 圧接部材
51 セパレータ
51a 通気孔
53 リヤカバー
56 開口部
56a 連通部
57 上部フロントカバー
58 下部フロントカバー
P 用紙
Rt 搬送路

Claims (9)

  1. (a)加熱源によって加熱され、記録媒体上の現像剤を加熱する定着部材と、
    (b)該定着部材に圧接させて配設され、定着部材と共に圧接部を形成する圧接部材と、
    (c)記録媒体の搬送方向における前記圧接部より下流側において前記定着部材と対向させて配設され、定着部材から記録媒体を分離させる分離部材と、
    (d)前記定着部材及び分離部材を覆う覆い部材とを有するとともに、
    (e)該覆い部材と、前記定着部材及び分離部材との間に通気部が形成され、
    (f)前記分離部材に、前記通気部と記録媒体の搬送路とを連通させる通気孔が形成され、
    (g)前記覆い部材は、記録媒体の搬送方向における前記圧接部より上流側に、空気を取り込む空気取込口を備え、
    (h)該空気取込口と通気部とを連通させる連通部が形成されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記連通部は、覆い部材と定着部材との間に形成される請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記空気取込口は前記連通部より流路断面積が大きくされる請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記通気部に、通気孔に向けて空気の流れを発生させる気流発生部が配設される請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. (a)前記覆い部材は、空気の流れ方向における通気孔より上流側に形成された排気孔を備え、
    (b)該排気孔は、開閉部材によって開閉される請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. (a)前記開閉部材を作動させるための駆動部と、
    (b)該駆動部を駆動し、前記排気孔を開閉する空気流切換処理手段とを有する請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
  8. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置を備え、前記空気取込口に空気を送る送風装置を有する画像形成装置。
  9. 前記送風装置の制御を行う送風制御処理手段を有する請求項8に記載の画像形成装置。
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