JP4710256B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体を備え、形成したトナー像を最終的に記録媒体に定着させることで定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、感光体ロールなどの像担持体の表面にトナー像を形成し、形成したトナー像を最終的に記録用紙等の記録媒体上に定着することにより画像を形成する、プリンタなどの画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置には、加熱ロールと、この加熱ロールに対向して配備され、加熱ロールとの間でニップ部を形成する加圧ロールとを有し、未定着のトナー像を担持した記録用紙をこのニップ部で挟み、トナー像を加熱溶融した上で記録用紙に圧着する定着器が備えられている。
ところで、トナー像の溶融度合いは、記録用紙上に形成される画像品質に大きな影響を与えることから、トナー像を溶融する加熱ロールの温度については、きめ細かい管理が不可欠とされている。
加熱ロールの温度検出は、加熱ロールに接触させて配設される接触タイプの温度センサ、あるいは、加熱ロールから離間させて配設される非接触タイプの温度センサを用いて行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、非接触タイプの温度センサを用い、加熱ロールの、温度センサのセンサ面と向き合う部分を基準とする回転方向上流側に板部材を設けることで上記センサ面と加熱ロールとの間に乱流を起こさせ、加熱ロールとセンサ面との間の空気の温度分布を均一にすることによって温度検知を正確に行なおうとする提案がなされている。
ところが、上記提案では、紙などの記録媒体に吸収されていた水分が、水蒸気となって温度センサと加熱ロールとの間に入り込み、加熱ロールからの輻射熱を吸収すると共に、輻射熱を吸収した水蒸気が、吸収した輻射熱を温度センサに伝導する前に温度センサと加熱ロールとの間から遠ざかってしまうおそれがあり、温度検知誤差の低減は困難であると考えられる。
そこで、非接触タイプの温度センサで検出した温度を、記録媒体の種類に応じて、即ち水分吸収率などに応じて補正する提案がなされている(例えば、特許文献2参照)。
特開平2−193178号公報 特開2002−259036号公報
しかし、特許文献2の提案では、制御が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、簡易な手段で温度検出誤差の低減が図られた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置は、
内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体を備え、トナー像を形成しこのトナー像を最終的に記録媒体に転写することで記録媒体に未定着トナー像を担持させこの記録媒体に担持させた未定着トナー像をこの記録媒体に定着させることで定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記筐体が、
加熱温度が調整自在な加熱手段と、この加熱手段から離間しこの加熱手段からの輻射熱を受ける位置に配備されたセンサ面を有しこのセンサ面が受ける輻射熱の量に応じた信号によってこの加熱手段の温度を検出する温度センサとを備え、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させながらこの記録媒体に担持された未定着トナー像を、この温度センサの検出結果に基づいて加熱温度を調整しながらこの加熱手段によって加熱し、この未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着器、および、
上記定着器を通過した記録媒体が上記筐体の外部に向かって搬送される下流側搬送経路を内部に備え、さらに、上記下流側搬送経路に存在する空気が上記センサ面が設けられた位置を避けてこの筐体の外部まで移動する空気の流れを形成するエアー流路形成手段を備えたものであることを特徴とする。
本発明の第1の画像形成装置では、定着器を通過した記録媒体が筐体外部に向かって搬送される下流側搬送経路に存在する空気に含まれる可能性のある、加熱手段からの輻射熱を吸収する水蒸気を、加熱手段からの輻射熱を受ける位置に配備された、温度センサのセンサ面を避けて筐体外部にまで移動させる空気の流れを筐体内に形成している。これにより、加熱手段からの輻射熱が、水蒸気によって吸収される事態の発生を抑制することができる。したがって、本発明の第1の画像形成装置によれば、従来よりも簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。尚、ここにいうセンサ面とは、例えば熱電対が筐体によって覆われた温度センサであれば、その筐体の、上記加熱手段と向き合う外表面に相当する。
ここで、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであり、
上記温度センサが、上記センサ面を上記加熱手段に向けて配備され、このセンサ面を前側とした場合、後側に上記筐体の壁に対向した背面を有するものであり、
上記エアー流路形成手段が、上記筐体の壁の、上記背面に対向する部分に、この筐体外部の空気をこの背面に向けて取り込む吸気ファンと、上記筐体の内部を、上記定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりもこの搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、この筐体の、この上流側内部と外部とを画定する壁に開口した上流側開口と、この筐体の、この下流側内部と外部とを画定する壁に開口した下流側開口とを有するものであることが好ましい。
このように、温度センサのセンサ面の背面に向けてエアーを取り込むことで、より効果的に温度センサのセンサ面を避けて筐体外部にまで水蒸気を移動させることができる。
あるいは、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであり、
上記加熱手段が、上記筐体内部で上記記録媒体の搬送方向に略直交する所定方向に延在したものであって、
上記エアー流路形成手段が、上記筐体の内部を、上記定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりもこの搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、この上流側内部に存在する空気をこの下流側内部に移動させるとともにこの下流側内部に存在する空気を上記所定方向に導きこの筐体外部に送り出す、この筐体の、この下流側内部と外部とを画定する壁に設けられたファンと、このファンによってこの上流側内部に存在する空気がこの下流側内部に移動する際に、空気の流れをこの下流側内部に向けて整流する整流板とを有するものであることも好ましい態様である。
このようにすると、温度センサのセンサ面を避けて筐体外部にまで水蒸気を移動させる空気の流れにおける乱流の発生を抑制することができる。これにより、この簡易な手段による温度検出誤差の低減をより効果的に行なうことができる。
あるいは、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであり、
上記加熱手段が、上記筐体内部で上記記録媒体の搬送方向に略直交する所定方向に延在し、この筐体内部の所定領域において記録媒体に担持された未定着トナー像を加熱するものであり、
上記温度センサが、上記加熱手段を挟んで上記所定領域とは反対側の領域における、上記所定方向に関する所定位置に、上記センサ面をこの加熱手段に向けて配備され、上記筐体の内部を、上記定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりもこの搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、上記センサ面の他にこの下流側内部を向いた下流側面を有するものであって、
上記エアー流路形成手段が、上記上流側内部に存在する空気を上記下流側内部に移動させるとともにこの下流側内部に存在する空気を上記所定方向に導きこの筐体外部に送り出す、この筐体の、この下流側内部と外部とを画定する壁に設けられたファンと、この下流側内部で上記温度センサの下流側面に対向して上記所定方向に延在しこの下流側内部に存在する空気がこの上流側内部に移動することを妨げる板部材とを有するものであり、
上記板部材が、上記所定方向に関し上記所定位置に対応した位置に、このファンによってこの下流側内部へ移動する、この上流側内部に存在する空気が通過する通過窓が設けられたものであることが好ましい。
このようにすることで、下流側内部に発生する水蒸気は、板部材によりセンサ面の近傍に移動することが妨げられると共に、上流側内部から下流側内部への風圧は通過窓の通過の際に増すために、通過窓に対応する位置に設けられているセンサ面に水蒸気を寄せ付けないようにすることができる。したがって、このようにすると、より効果的に水蒸気をセンサ面が設けられた位置を避けて筐体の外部に向かわせることができる。
ここで、上記定着器が、未定着トナー像を加熱する加熱ロールと、この加熱ロールに対向して配備されこの加熱ロールとの間でニップ部を形成する対向ロールとを有し、未定着トナー像を担持した記録媒体をこのニップ部に挟み込んで所定の搬送力により搬送し、このニップ部を通過した記録媒体をこの搬送力によってこの加熱ロールから剥離させ上記下流側搬送経路に送り込むものであり、
上記板部材が、上記加熱ロールからの記録媒体の剥離を補助する剥離補助部を有するものであってもよい。
また、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであり、
上記加熱手段が、上記筐体内部で上記記録媒体の搬送方向に略直交する所定方向に延在し、この筐体内部の所定領域において記録媒体に担持された未定着トナー像を加熱するものであり、
上記温度センサが、上記加熱手段を挟んで上記所定領域とは反対側の領域における、上記所定方向に関する所定位置に、上記センサ面をこの加熱手段に向けて配備され、上記筐体の内部を、上記定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりもこの搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、上記センサ面の他にこの下流側内部を向いた下流側面を有するものであって、
上記エアー流路形成手段が、上記下流側内部で上記温度センサの下流側面に対向して上記所定方向に延在し、延在する方向の一端に、この筐体の、この下流側内部と外部とを画定する壁を向いて開口した第1の開口を有するとともに上記所定方向に関し上記所定位置に対応した位置に開口した第2の開口を有し、この一端に対する他端が閉塞されたダクトと、この上流側内部に存在する空気およびこの下流側内部に存在する空気の双方をこの第2の開口へ移動させると共にこの筐体外部に送り出す、この壁の、この第1の開口と対向する部分に設けられた排気ファンとを有するものであることが好ましい。
このようにすると、下流側内部に発生した水蒸気を、第2の開口を通じて強力に吸引することができ、これにより、より効果的に水蒸気をセンサ面が設けられた位置を避けて筐体の外部に向かわせることができる。
あるいは、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであって、
上記エアー流路形成手段が、上記筐体の内部を、上記定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりも搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、この筐体の、この上流側内部と外部とを画定する壁に設けられ、この下流側内部に存在する空気をこの上流側内部に移動させるとともにこの上流側内部に存在する空気をこの筐体外部に送り出すファンと、上記センサ面の縁全周を囲い、このファンによってこの上流側内部へ移動する、この下流側内部に存在する空気が、このセンサ面が設けられた位置に入り込むことを抑制する抑制部材とを有することも好ましい態様である。
このようにすると、例え空気の流れが、水蒸気が発生する下流側内部から上流側内部に向かうものであっても、水蒸気が、センサ面が設けられた位置に入り込むことを抑制することができる。
あるいは、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであって、
上記エアー流路形成手段が、上記筐体の内部を、上記定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりもこの搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、この上流側内部とこの下流側内部にそれぞれ開口が設けられ、上記センサ面の縁をこのセンサ面の広がる方向から挟み込んだ1対のダクトと、この筐体の、内部と外部とを画定する壁に設けられ、この下流側内部に存在する空気をこの1対のダクトの、この下流側内部に設けられた上記開口に送り込むとともにこの上流側内部に存在する空気をこの筐体外部に送り出すファンとを有することが好ましい。
このようにすると、例え空気の流れが水蒸気が発生する下流側内部から上流側内部に向かうものであっても、水蒸気の多くがダクトを通じて上流側内部に向かうため、水蒸気がセンサ面が設けられた位置に入り込むことを抑制することができる。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置は、
内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体を備え、トナー像を形成しこのトナー像を最終的に記録媒体に転写することで記録媒体に未定着トナー像を担持させこの記録媒体に担持させた未定着トナー像をこの記録媒体に定着させることで定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記筐体が、
加熱温度が調整自在な加熱手段と、この加熱手段から離間しこの加熱手段からの輻射熱を受ける位置に配備されたセンサ面を有しこのセンサ面が受ける輻射熱の量に応じた信号によってこの加熱手段の温度を検出する温度センサとを備え、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させながらこの記録媒体に担持された未定着トナー像を、この温度センサの検出結果に基づいて加熱温度を調整しながらこの加熱手段によって加熱し、この未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着器、および、
上記定着器を通過した記録媒体が上記筐体の外部に向かって搬送される下流側搬送経路を内部に備え、この内部に、この下流側搬送経路に存在する空気が上記センサ面が設けられた位置まで移動する空気の流れが形成されるものであって、
上記定着器が、上記下流側搬送経路から移動してきた空気を上記センサ面近傍に滞留させる滞留部材を有するものであることを特徴とする。
本発明の第2の画像形成装置では、下流側搬送経路において発生し、センサ面側に移動してきた水蒸気をセンサ面近傍に滞留しやすくさせており、これにより、例え水蒸気が加熱手段からの輻射熱を吸収したとしても、水蒸気が吸収した輻射熱は、センサ面に伝導されやすくなる。これにより、第2の画像形成装置によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。
ここで、上記筐体が、未定着トナー像を担持した記録媒体が上記定着器に向かって搬送される上流側搬送経路を内部に備えたものであり、
上記温度センサが、上記センサ面を上記加熱手段に向けて配備され、上記筐体の内部を、上記定着器を基準にして記録媒体の搬送方向でこの定着器よりも上記搬送方向上流側となる上流側内部とこの定着器よりもこの搬送方向下流側となる下流側内部とに分けた場合、このセンサ面の他にこの上流側内部を向いた面とこの下流側内部を向いた面とを有するものであり、
上記滞留部材が、上記センサの、上記センサ面、および上記下流側内部を向いた面の2つの面を除く面総てを囲んだ板部材であることが好ましい。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置のうちの第3の画像形成装置は、
内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体を備え、トナー像を形成しこのトナー像を最終的に記録媒体に転写することで記録媒体に未定着トナー像を担持させこの記録媒体に担持させた未定着トナー像をこの記録媒体に定着させ定着トナー像からなる画像が形成された記録媒体をこの筐体の外部に排出する画像形成プロセスを、この筐体の内部で実施する画像形成装置において、
上記筐体が、
加熱温度が調整自在な加熱手段と、この加熱手段から離間しこの加熱手段からの輻射熱を受ける位置に配備されたセンサ面を有しこのセンサ面が受ける輻射熱の量に応じた信号によってこの加熱手段の温度を検出する温度センサとを備え、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させながらこの記録媒体に担持された未定着トナー像を、この温度センサの検出結果に基づいて加熱温度を調整しながらこの加熱手段によって加熱し、この未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着器、および、
上記定着器を通過した記録媒体が上記筐体の外部に向かって搬送される下流側搬送経路を内部に備え、
さらに、所定の第1回転速度で回転することにより、上記下流側搬送経路に存在する空気を上記センサ面が設けられた位置を経由させこの筐体の外部に送り出すファン、および、上記画像形成プロセスが実行されている最中に、このファンの回転速度を、この第1回転速度とこの第1回転速度よりも遅い、速度ゼロを含む所定の第2回転速度との間で切り替える制御部を備えたものであることを特徴とする。
本発明の第3の画像形成装置では、例えば画像形成プロセスのうち、下流側搬送経路周辺に水蒸気が発生するおそれのある定着器における定着動作が開始された時点でファンの回転速度を第2の回転速度とすることができる。これにより、水蒸気が、ファンの駆動により形成される空気の流れに沿って装置内を移動し、センサ面が設けられた位置に移動して輻射熱を吸収し、吸収した熱をセンサ面に反映させる前にセンサ面が設けられた位置から移動していってしまうという事態そのものを抑制することができる。したがって、本発明の第3の画像形成装置によっても、簡易な手段で温度センサによる温度検知誤差の低減を図ることができる。
ここで、この画像形成装置が、上記画像形成プロセスを1又は複数回繰り返すことを指示するジョブに基づいて、この画像形成プロセスを上記筐体の内部で実施するものであり、
上記筐体が、上記下流側搬送経路を含み上記定着器が途中に配備された、記録媒体が、画像形成プロセスの実施回数に応じた回数搬送される搬送経路と、この搬送経路を通過する記録媒体の通過を検出する記録媒体検出センサとを内部に備えたものであって、
上記制御部は、上記記録媒体検出センサが、1つのジョブの、最初の記録媒体の通過を検出したタイミングと最後の記録媒体の通過を検出したタイミングそれぞれでこのファンの回転速度を切り替えるものであってもよい。
また、上記筐体が、上記下流側搬送経路を含み上記定着器が途中に配備された、記録媒体が搬送される搬送経路と、この搬送経路を通過する記録媒体の個数をカウントするカウンタとを内部に備えたものであって、
上記制御部が、上記ファンの回転速度を上記第2回転速度に切り替えた時点からの、上記カウンタによるカウント値が所定の値を超えた場合には上記画像形成プロセスを中止させるものであることが好ましく、また、上記筐体が、上記加熱手段からの輻射熱を避けた位置に配備されたセンサ面を有する第2の温度センサを内部に備えたものであって、
上記制御部が、上記ファンの回転速度を上記第2回転速度に切り替えた後、上記第2の温度センサによる検出温度が所定温度を超えた場合には上記画像形成プロセスを中止させるものであることも好ましい態様である。
このようにすると、装置内の温度上昇に配慮することができる。
本発明の画像形成装置によれば、簡易な手段で温度センサによる温度検知誤差の低減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置の第1実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図1に示す、本実施形態であるプリンタ1は、内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体11を備え、後述する画像形成部14において形成したトナー像を記録用紙に転写し記録用紙に定着させることで記録用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する単色(白黒)用のプリンタである。
図1に示す筐体11内には、トナー像を形成し、このトナー像を記録用紙に転写する画像形成部14、画像形成部14で記録用紙に転写された未定着のトナー像を記録用紙に定着させる定着部12、および、筐体外部からエアーを取り込む吸気ファン13が備えられており、筐体外部から吸入するエアーの向きが太実線で示されている。
図1に示す吸気ファン13は、筐体内の、定着器12よりも下方に配備されており、これにより、吸気ファン3によるエアー吸入によって装置内に発生するエアーフローは、定着器12の、図1における下方から上方に向かうフローとなり、図1には、このエアーフローが細実線で示されている
図1に示す画像形成部14は、矢印A方向に回転する感光体142、矢印B方向に回転しながら感光体142に接触して感光体142表面に所定の電荷を付与する帯電器143、所定の電荷が付与された感光体表面に画像の基となる静電潜像を形成するための光を照射する露光器(不図示)、矢印C方向に回転しながら露光器によって形成された静電潜像をトナーで現像する現像器144、矢印D方向に回転することで、現像器144によるトナー現像により形成されたトナー像を、点線で示される搬送経路にそって搬送されてくる記録用紙に転写する転写ロール145、および、トナー像が転写された後に感光体上に残留する残留トナーを掻き落とすクリーニングブレード146で構成されている。尚、図1には、画像形成部14を形成する各構成要素を保持するフレーム141も示されており、このフレーム141には、露光器からの照射光を通過させる光路141aが確保されている。
図1に示す定着器12は、互いに接触する位置に配設された加熱ロール122と、加圧ロール123と、加熱ロール122からの輻射熱を受ける位置に、加熱ロール122から離間して配設されたセンサ面124aを有し、このセンサ面124aに受ける輻射熱の量に応じた信号により加熱ロール122の温度を検出する温度センサ124と、周囲の部材を加熱ロールの輻射熱から保護するカバー121とで構成されている。尚、温度センサ124は、カバー内側に取り付けられており、加熱ロール内部には、発熱量の制御が可能なヒータ122aが内蔵されている。
図1に示すプリンタ1では、画像形成部14における未定着トナー像の転写がなされた記録用紙が、定着器12に備えられた加熱ロール122と加圧ロール123との間に形成されたニップ部を通過する際に、温度センサ124による検出結果に基づいてヒータ122aに供給する電力量を調整しながらこの未定着トナー像を加熱溶融させると共に加圧することで記録用紙へのトナー像の定着がなされている。
図1には、定着器12を経た記録用紙を筐体11の上方の凹部11aに排出するために備えられた排出ロール15が示されている。尚、定着器12を構成する、加圧ロール123、加熱ロール123、およびカバー121は、図1の手前側から向こう側に延在するものである。
本実施形態のプリンタ1では、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により水蒸気となって、記録用紙の搬送経路における、定着器12よりも上流側の上流側搬送経路(図1においては、定着器12よりも下方側)16a、および、定着器12よりも下流側(図1においては、定着器12よりも上方側)の下流側搬送経路16bのうちの下流側搬送経路16bの周辺に発生しても、この水蒸気を、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体11の外部に向かわせるエアーフローが吸気ファン13により形成されている。
したがって、本実施形態のプリンタ1によれば、装置内の冷却のために通常備えられている吸気ファン13を、定着器12よりも上流側の上流側搬送経路16a側に配置するという簡易な手段により温度検出誤差の低減を図ることができる。
次に、本発明の第1の画像形成装置の第2実施形態について説明する。
図2は、第2実施形態の概略構成の一部を示す図である。尚、これ以降において図示される部材については、図1に示されている部材と同じ種類の部材には、図1において付されている符号と同じ符号を符して説明する。
本実施形態のプリンタ2と第1実施形態のプリンタ1との相違点は、第1実施形態のプリンタ1においては、定着器12よりも下方の装置側面に吸気ファン13が備えられているのに対し、本実施形態のプリンタ2では、定着器12よりも上方の装置上面に排気ファン23が備えられている点のみであるので、以下では、この点に関して説明する。
図2には、筐体外部に排出されるエアーの向きが太実線で示され、このエアー排出によって装置内に発生するエアーフローが細実線で示されている。また、記録用紙の搬送経路が点線で示されている。
本実施形態のプリンタ2では、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により水蒸気となって、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bの周辺に発生しても、この水蒸気を、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体11の外部に向かわせるエアーフローが、定着器12よりも下流側の下流側搬送経路16b側に配置された排気ファン23によって形成されている。
したがって、本実施形態のプリンタ2によれば、装置内の冷却のために通常備えられている排気ファン23を、定着器12よりも下流側の下流側搬送経路16b側に配置するという簡易な手段により温度検出誤差の低減を図ることができる。
次に、第1の画像形成装置の第3実施形態について説明する。
図3は、本発明の第1の画像形成装置の第3実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図3に示す、本実施形態であるプリンタ3と第1実施形態のプリンタ1との相違点は、吸気ファン13の配置と、定着器32のカバー321、および筐体31に設けられているスリット開口の配置だけであるので、以下では、これらの点に関して説明する。
図3には、筐体31内に、画像形成部14と、画像形成部14で記録用紙上に転写された未定着トナー像を記録用紙に定着させる定着部32と、筐体外部からエアーを取り込む吸気ファン33とが備えられている様子が示され、筐体外部から吸入するエアーの向きが太実線で、このエア吸入によって装置内に発生するエアーフローが細実線で示されている。
このプリンタ3の定着器32は、加熱ロール122、加圧ロール123、温度センサ124、およびカバー321で構成されており、カバー321には、温度センサ124のセンサ面124aの背面側124bと対向してエアーを通過させるための開口321aが設けられている。
このプリンタ3の吸気ファン13は、トナー像が定着され用紙搬送ロール15によって筐体内部から送り出されてきた記録用紙が排出される、筐体31の凹部31aの立壁部311aと、カバー321の開口321aとの間に配備されており、上記立壁部311aの、吸気ファン13と向かい合う部分は、吸気のためにスリット313になっている。
吸気ファン13によって筐体外部から吸入されたエアーは、カバー321に設けられた開口321aを経て温度センサ124の背面側124bから定着器内に吹き込み、定着器32を基準に、上流側搬送経路16a側と下流側搬送経路16b側とにそれぞれ吹き出す。上流側搬送経路16a側に向かったエアーは、図3における、筐体31の左側面に設けられたスリット312から筐体外部に抜け出る。また、下流側搬送経路16b側に向かったエアーは、記録用紙を筐体外部に送り出すために設けられた開口311から筐体外部に抜け出る。
本実施形態のプリンタ3では、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により水蒸気となって、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bの周辺に発生しても、この水蒸気を、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体31の外部に向かわせるエアーフローが、温度センサ124のセンサ面124a背面側124bに配置された排気ファン13によって形成されている。
したがって、本実施形態のプリンタ2によっても、簡易な手段により温度検出誤差の低減を図ることができる。
次に、第1の画像形成装置の第4実施形態について説明する。
図4は、本実施形態の構成要素の一部の外観斜視図である。
図4には、本実施形態のプリンタに備えられた、定着器の構成要素である加熱ロール122と、加圧ロール123と、これらロールの一方の端部に面する筐体(不図示)部分の、これらロールよりも上方の位置に配備された排気ファン23と、温度センサ124と、加熱ロール122の軸方向に沿って温度センサ124を間に挟むように互いに略平行に並べられていると共に排気ファン23が備えられている方向に傾けられた整流板425とが示されている。
図4にも、筐体外部に排出されるエアーの向きが太実線で示され、このエアー排出によって装置内に発生するエアーフローが細実線で示されている。また、記録用紙の搬送経路のうちの下流側搬送経路16bが点線で示されている。
本実施形態のプリンタでは、図4の細実線で示すように、温度センサ付近に形成されるエアーフローを、温度センサ424の両脇に備えられた整流板425によって、乱流が抑えられた、温度センサ424の下方から上方へと向かうフローとすることができる。このため、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により水蒸気となって、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bの周辺に発生しても、この水蒸気を一層効果的に、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体11の外部に向かわせることができる。
したがって、本実施形態のプリンタによっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。
次に、第1の画像形成装置の第5実施形態について説明する。
図5は、本実施形態のプリンタの一部の構成要素の外観斜視図である。
本実施形態のプリンタと第4実施形態のプリンタとの相違点は、ファンが吸気ファン13である点と、図4にも示す整流板が、吸気ファン13が備えられている方向とは反対向きに傾けられて点のみである。以下では、これら相違点に関して説明する。
図5には、筐体外部から吸入されるエアーの向きが太実線で示され、このエアー吸入によって装置内に発生したエアーフローが細実線で示されている。また、記録用紙の搬送経路が点線で示されている。
本実施形態のプリンタでは、図5の細実線で示すように、温度センサ付近に形成されるエアーフローを、温度センサ124の両脇に備えられた整流板525によって、乱流が除去された、温度センサ124の下方から上方へと向かうフローとすることができる。このため、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により水蒸気となって、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bの周辺に発生しても、この水蒸気を一層効果的に、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体11の外部に向かわせることができる。
したがって、本実施形態のプリンタによっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。
次に、第1の画像形成装置の第6実施形態について説明する。
図6は、第6実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図6に示す、本実施形態のプリンタ6には、図6における手前側の筐体(不図示)の、加熱ロール122および加圧ロール123よりも上方の位置に排気ファン23が備えられ、このプリンタ6の定着器62のカバー621の、温度センサの図6における上面側である側面124cの上方に位置する部分には開口621aが設けられている。また、カバー621の、加熱ロール122の上方に位置する部分は、加熱ロール122からの記録媒体の剥離を補助するために端部が加熱ロール122に近接するように折り曲げられている。
図7は、本実施形態のプリンタに備えられている定着器の一部分の外観斜視図である。
図7には、本実施形態のプリンタに備えられた、排気ファン23と、定着器62の構成要素である加熱ロール122と、加圧ロール123と、温度センサ124と、カバー621のうちの、加熱ロール122の上方に位置する部分のみが示されており、カバー621の、加熱ロール122側上方であって温度センサ124の側面124cの上方に位置する部分に開口621aが設けられている様子も示されている。
図7には、筐体外部へ排出されるエアーの向きが太実線で示され、このエアー排出によって装置内に発生したエアーフローが細実線で示されている。また、記録用紙の搬送経路のうちの下流側搬送経路16bが点線で示されている。
本実施形態のプリンタ6では、カバー621の、温度センサ124の上方に位置する部分に開口621aを設け、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16b側に排気ファン23を配設したことにより、排気ファン23によって形成される、開口621aを挟み、開口の下方側から開口の上方側に向けてのエアーフローは、開口621aの通過時に風圧が増す。したがって、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により下流側搬送経路16bの周辺に発生した水蒸気は、このカバー621により、カバー内の温度センサ124の近傍に移動することが妨げられていると共に、センサ面124aの近傍のエアーフローは、水蒸気を寄せ付けない向きに強いものであることから、水蒸気を一層効果的に、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体11の外部に向かわせることができる。
したがって、本実施形態のプリンタ6によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。
尚、このプリンタ6では、カバー121の端部を折り曲げることで、加熱ロール122からの記録媒体の剥離を補助している例を挙げて説明したが、記録媒体の剥離を補助するために、カバーの端部が折り曲げられていなくても、本発明の基本的な効果が減却されるものではない。
次に、本発明の第1の画像形成装置のうちの第7実施形態について説明する。
図8は、第7実施形態のプリンタの概略構成の一部を示す図である。
図8に示す、本実施形態のプリンタ7では、定着器72のカバー721の、加熱ロール122側上方に位置する部分は、ダクト7211になっており、このダクト7211の、図8における左側を向く側面には中央開口7211aが設けられている。
図9は、図8に示す定着器の一部分の外観斜視図である。
図9には、本実施形態のプリンタ7に備えられた、図8における手前側の筐体(不図示)の、加熱ロール122および加圧ロール123よりも上方の位置であってダクト7211の端部開口7211bの正面に排気ファン23が備えられている様子が示されている。
ダクト7211の、上述の端部開口7211bの反対側は塞がれており、このダクト7211の、温度センサ124の側面124cの上方に対応する位置に中央開口7211aが設けられている。
図9には、筐体外部へ排出されるエアーの向きが太実線で示され、このエアー排出によって装置内に発生したエアーフローが細実線で示されている。また、記録用紙の搬送経路のうちの下流側搬送経路16bが点線で示されている。
本実施形態のプリンタ7では、カバー721の、温度センサ124の上方にダクト7211を備え、このダクト7211の、温度センサ124の側面124cの上方に対応する位置に中央開口7211aを設けると共に端部開口7211bに対向して排気ファン23を配備したことにより、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器12を経る際に行なわれる定着動作により水蒸気となって下流側搬送経路16bの周辺に発生しても、この水蒸気を、中央開口621aを通じて強力に吸引することができる。したがって、本実施形態のプリンタ7によれば、発生した水蒸気を一層効果的に、センサ面124aが設けられた位置を避けて筐体11の外部に向かわせることができる。
ここで、図10は、図4に示す実施形態から整流板、図7に示す実施形態から開口、図9に示す実施形態からダクトを省略した場合の外観斜視図である。
図10に示すようにした場合であっても、センサ面124aが設けられた位置への水蒸気の進出を抑制することができる。したがって、本発明の第1の画像形成装置が、図10に示す態様のものであっても、温度検知誤差の低減を図ることができる。
さらに、図11は、図10の別態様の外観斜視図である。
図11には、図10においては、加熱ロール122と加圧ロール123よりも上方の位置に配備されていた排気ファン23に代えて、吸気ファン13を、これらロールよりも下方の位置に配備した場合が示されている。
このようにしても、センサ面124aが設けられた位置への水蒸気の進出を抑制することができる。したがって、本発明の第1の画像形成装置が、図11に示す態様のものであっても、温度検知誤差の低減を図ることができる。
次に、本発明の第1の画像形成装置の第8実施形態について説明する。
図12は、第8実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図12には、筐体81内に、画像形成部14、定着器82、および、筐体外部へエアーを排気する排気ファン23が備えられている様子が示されており、筐体内部から排気したエアーが太実線で示され、このエア排気によって装置内に発生するエアーフローの向きが細実線で示されている。
図12に示す定着器82は、加熱ロール122と、加圧ロール123と、温度センサ124と、カバー821とで構成されている。尚、温度センサ124は、カバー821に取り付けられており、加熱ロール内部には、ヒータ122aが内蔵されている。
図12(a)には、定着器82のカバー821の、温度センサ124が取り付けられた部分の背面側と、定着器82を経た記録用紙が排出される、筐体81の凹部81aの立壁部811aとの間に隙間810が形成されている様子が示されている。
図12(b)には、定着器82のカバー821の、温度センサ124が取り付けられた部分の外観斜視図が示されており、定着器82のカバー821には、取り付けられている温度センサ124を挟み、図12(a)における手前側と向こう側とに壁部材822が立設されている。
本実施形態のプリンタ8では、温度センサ124のセンサ面124aの縁全周が、カバー821と壁部材822で囲まれ、さらには、温度センサ124のセンサ面124aを避けた位置にエアー流路となる隙間810が確保されている。このため、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bにおいて発生した水蒸気が、記録用紙の搬送経路のうちの上流側搬送経路16a側に備えられている排気ファン23によって下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に引っぱられても、水蒸気の多くが隙間810を通過して上流側搬送経路16aに向かうため、センサ面124aが設けられた位置に入り込むことを一層効果的に抑制することができる。したがって、本実施形態のプリンタ8によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。尚、この本実施形態では、温度センサ124が取り付けられているカバー821の背面側と、筐体81の凹部81aの立壁部811aとの間に形成されている隙間810が、排気ファン23によって形成されるエアー流路となっている例を挙げて説明したが、この隙間810が確保されていないものであっても、本発明の基本的な効果は減却されるものではない。
次に、本発明の第1の画像形成装置の第9実施形態について説明する。
図13は、第9実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図13に示す、本実施形態のプリンタ9と図12に示すプリンタ8との相違点は、温度センサ124の縁全周を囲う部材の構造と、エアー流路の位置のみであるので、以下、その点について説明する。
図13(a)には、温度センサ124のセンサ面124aの縁に、縁全周を囲む囲み部材922が取り付けられ、この囲み部材922の背面側とカバー921との間に隙間910が形成されている様子が示されている。
図13(b)には、温度センサ124に取り付けられた囲み部材922の外観斜視図が示されている。
本実施形態のプリンタ9では、温度センサ124のセンサ面124aの縁全周が囲み部材922により囲まれ、さらには、温度センサ124のセンサ面124aを避けた位置にエアー流路が確保されている。このため、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bにおいて発生した水蒸気が、記録用紙の搬送経路のうちの上流側搬送経路16a側に備えられている排気ファン23によって下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に引っぱられても、センサ面124aが設けられた位置に入り込むことを一層確実に抑制することができる。したがって、本実施形態のプリンタ9によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。尚、この本実施形態では、囲み部材922の背面側とカバー921との間に形成されている隙間910が、排気ファン23によって形成されるエアー流路となっている例を挙げて説明したが、この隙間810が確保されていないものであっても、本発明の基本的な効果は減却されるものではない。
次に、本発明の第1の画像形成装置の第10実施形態について説明する。
図14は、第10実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図14に示す、本実施形態のプリンタ10と、図12に示す、第8実施形態のプリンタ8との相違点は、第8実施形態においては隙間810でもって形成されているエアー流路が、本実施形態では、凹部101aの底板部1011aと画像形成部14との間に形成された隙間1010によって確保されている点のみであるので、以下、この点について説明する。
図14には、筐体101の凹部101aの底板部1011aと画像形成部14との間に隙間1010が形成されている様子が示されている。この隙間1010は、図14の右側に配備される、不図示の制御部および電力供給部などから発生する熱を筐体外に効率的に排出するために設けられている。
本実施形態のプリンタ10では、センサ面124aの縁全周が囲まれているために、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bにおいて発生した水蒸気が、記録用紙の搬送経路の上流側搬送経路16aに備えられている排気ファン23によって隙間1010に形成されるエアーフローにより下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に引っぱられても、センサ面124aが設けられた位置に入り込むことを抑制することができる。したがって、本実施形態のプリンタ10によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。尚、この本実施形態では、隙間1010が、排気ファン23によって形成されるエアー流路となっている例を挙げて説明したが、この隙間1010が確保されていないものであっても、本発明の効果は減却されるものではない。
次に、本発明の第1の画像形成装置の第11実施形態について説明する。
図15は、第11実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図15に示す、本実施形態のプリンタ21と、第10実施形態のプリンタ10との相違点は、第10実施形態においては、筐体101の凹部101aの底板部1011aと画像形成部14との間に形成された隙間1010でもって形成されているエアー流路が、本実施形態では、凹部211aの、立壁部2111aと底板部2112aとのつなぎ目に設けられたスリット2111を利用して確保されている点のみであるので、以下、この点について説明する。
図15には、凹部211aの、立壁部2111aと底板部2112aとの間に設けられたスリット2111が示されている。このスリット2111は、凹部211aに排出された、定着器212を経たことにより高温となった記録用紙を冷却するために設けられている。
本実施形態のプリンタ21では、センサ面124aの縁全周が、カバー2121と壁部材2122で囲まれているために、記録用紙の搬送経路の下流側搬送経路16bにおいて発生した水蒸気が、記録用紙の搬送経路の上流側搬送経路16aに備えられている排気ファン23によって凹部211aに設けられたスリット2111を利用して形成されるエアーフローにより下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に引っぱられても、センサ面124aが設けられた位置に入り込むことを抑制することができる。したがって、本実施形態のプリンタ21によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。尚、本実施形態では、排気ファン23によってスリット2111を利用するエアー流路が形成されている例を挙げて説明したが、このスリット2111を利用するエアー流路が形成されていないものであっても、本発明の効果は減却されるものではない。
次に、本発明の第1の画像形成装置の第12実施形態について説明する。
図16は、本発明の第1の画像形成装置の第12実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図16に示す、本実施形態のプリンタ22と図1に示す第1実施形態のプリンタ1との相違点は、吸気ファン13の配置と、この吸気ファン13の配置の違いによるエアーフローの向き、および、定着器222だけであるので、以下、これらの点について説明する。
図16(a)に示す定着器222は、互いに接触する位置に配設された加熱ロール122と、加圧ロール123と、加熱ロール122からの輻射熱を受ける位置に離間して配設されたセンサ面124aを有し、このセンサ面124aに受ける輻射熱の量に応じた信号により加熱ロール122の温度を検出する温度センサ124と、周囲の部材を加熱ロール122の輻射熱から保護すると共に、記録用紙の搬送方向の、定着器222よりも上流側および下流側にそれぞれ開口2222a、2222bが設けられ、センサ面124aの縁をセンサ面124aの広がる方向から挟み込んだ1対のダクト2222と、カバー2221とで構成されている。尚、温度センサ124は、カバー2221に取り付けられており、加熱ロール内部には、ヒータ122aが内蔵されている。
図16(b)には、温度センサ124を、センサ面124aの広がる方向から挟み込んだダクト2222の外観斜視図が示されている。
本実施形態のプリンタ22では、記録用紙に含まれている水分が、記録用紙が定着器222を経る際に行なわれる定着動作により、水蒸気となって下流側搬送経路16bに発生しても、この水蒸気は、吸気ファン23によって形成されるエアーフローによりダクト2222を通じて下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に送られることとなる。これにより、水蒸気が、センサ面が設けられた位置に入り込むことが抑制される。
したがって、本実施形態のプリンタ22によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。尚、ここでは、温度センサの両側にダクトを設ける構造を示したが、片側のみにダクトを設けることでも温度検出誤差の低減を図ることができ、ダクトの個数等は発明の範囲を限定するものではない。
図17は、図16に示す第12実施形態の別態様を示す図である。
図17には、図16における吸気ファン13の配置を、下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に変更した場合の態様が示されている。
図16に示す第12実施形態が、図17に示すような態様であっても、センサ面が設けられた位置への水蒸気の入り込みを抑制することができる。
ここで、本発明の画像形成装置のうちの第2の画像形成装置の第1実施形態について説明する。
図18は、第13実施形態の概略構成の一部を示す図である。
図18に示す、本実施形態のプリンタ24は、内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体241を備えた、トナー像を形成し、形成したトナー像を記録用紙に転写することで記録用紙に未定着トナー像を担持させ記録用紙に定着させることで記録用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する単色(白黒)用のプリンタである。
図18には、筐体241内に、トナー像を形成し、このトナー像を記録用紙に転写する画像形成部14、画像形成部14で記録用紙に転写された未定着のトナー像を記録用紙に定着させる定着部242、および、筐体外部にエアーを排出する排気ファン23が備えられている様子が示されている。
図18に示す定着器242は、互いに接触する位置に配設された加熱ロール122と、加圧ロール123と、加熱ロール122からの輻射熱を受ける位置に離間して配設されたセンサ面124aを有し、このセンサ面124aに受ける輻射熱の量に応じた信号により加熱ロール122の温度を検出する温度センサ124と、周囲の部材を加熱ロール122の輻射熱から保護するカバー2421とで構成されている。尚、温度センサ124は、カバー2421に取り付けられており、加熱ロール内部には、ヒータ122aが内蔵されている。
図18(b)には、定着器242のカバー2421の、温度センサ124が取り付けられた部分の外観斜視図が示されており、定着器242のカバー2421には、取り付けられている温度センサ124を挟み、さらに、図18(a)における手前側と向こう側とに壁部材2422が立設されている。
本実施形態のプリンタ24では、温度センサ124のセンサ面124aの縁全周が、カバー2421と壁部材2422とにより図18(a)における上面側を除いて囲まれている。このため、上流側搬送経路16aに備えられている排気ファン23によって、下流側搬送経路16bにおいて発生した水蒸気は、下流側搬送経路16b側から上流側搬送経路16a側に引っぱられることで、センサ面124aが配設されている、カバー2421と壁部材2422とにより画定される空間には水蒸気が入り込む。しかし、この空間に水蒸気が入り込んだとしても、この空間から上流側搬送経路16a側への移動は困難であり、この空間に入った水蒸気はこの空間内に滞留することとなる。これにより、例えこの空間に水蒸気が入り込み、加熱ロール122からの輻射熱を吸収したとしても、水蒸気が吸収した輻射熱は、温度センサによる温度検知に反映されることとなる。
したがって、本実施形態のプリンタ24によっても、簡易な手段で温度検出誤差の低減を図ることができる。
図19は、図18に示す第1実施形態の別態様を示す図である。
図19には、図18では排気ファン23だったのが吸気ファン13に変更され、配設位置が上流側搬送経路16aから下流側搬送経路16bに変更された場合の態様が示されている。
図18に示す第1実施形態が、図19に示すような態様であっても、カバー2421と壁部材2422とにより画定される空間に入った水蒸気はこの空間内に滞留することとなり、水蒸気が吸収した輻射熱は、温度センサによる温度検知に反映されることとなる。
次に、本発明の画像形成装置のうちの第3の画像形成装置の第1実施形態について説明する。
図20は、第3の画像形成装置の第1実施形態の概略構成図である。
図20に示す本実施形態のプリンタ25と図1に示すプリンタ1との構成上の相違点は、温度センサが、加熱ロール122の輻射熱を受ける範囲に配置された第1センサ面224aを備えた第1素子と、加熱ロール122からの輻射熱の照射を避けた位置に配置された第2センサ面224bを備えた第2素子とを有する温度センサ224に変更されている点と、用紙搬送経路における用紙の通過を検出するセンサ16が備えられている点であるので、以下、これらの点について説明する。
図21は、本実施形態のプリンタの内部ブロック図である。
図21には、図20にも示す画像形性部14、定着器12、および排気ファン23に加え、定着器12に備えられている温度センサ224およびセンサ16が示されている。尚、この温度センサ224は、加熱ロール122の輻射熱を受ける範囲に配置された第1センサ面2241aを備えた第1素子2241と、加熱ロール122からの輻射熱の照射を避けた位置に配置された第2センサ面2242aを備えた第2素子2242とを有し、第1素子2241から得られた信号と第2素子2242から得られた信号とから加熱ロール122の温度を検出している。
また、図21には、温度センサ224およびセンサ16によって検出された情報が送信される制御部17と、制御部17からの指示によってカウントを行なうカウンタ18とが示されている。
本実施形態のプリンタ25では、電源の投入後は、装置内の冷却のために排気ファン23は所定の回転速度での回転が指示される。その後、ジョブが開始されたことにより、用紙搬送経路に配備されたセンサ16において、記録用紙が用紙搬送経路を通過したことが検出されると、記録用紙が定着器を通過する際に発生するおそれのある水蒸気が、装置内に形成されたエアーフローによって温度センサのセンサ面が設けられた位置に入り込まないように、制御部17から排気ファン23に対して回転停止の指示が出される。
また、このプリンタ25では、回転停止が指示された後に用紙搬送経路を通過した用紙枚数が図21に示すカウンタ18においてカウントされ、制御部17では、カウンタ18によるカウント値と予め設定されているリミットカウント値との比較を行なっている。
また、このプリンタ25では、排気ファン23への回転停止指示を出してからのカウント値がリミットカウント値を超えた場合には、画像形成プロセスを中止させた上で排気ファン23に回転停止指示の解除を指示する。上記カウンタ18によるカウント値がリミットカウント値を超えた場合に画像形成プロセスを中止させた上で排気ファン23に回転停止指示の解除を指示するのは、排気ファン23への回転停止指示後にカウンタ18によるカウント値が多くなる、即ち画像形成が数多く実行されると装置内の温度が上昇が加速するためである。
以上の構成により、プリンタ25では、画像形成プロセスの実行中に、排気ファン23の回転を停止させることにより、記録用紙の搬送経路のうちの、下流側搬送経路16b周辺に発生するおそれがある水蒸気が、排気ファン23の駆動により形成されるエアーフローによって、センサ面2241aが設けられた位置に移動して輻射熱を吸収し、吸収した熱をセンサ面2241aに反映させる前にセンサ面2241aが設けられた位置から移動していってしまう事態を抑制することができる。したがって、本実施形態のプリンタ25によっても、簡易な手段で、温度センサによる温度検知誤差の低減を図ることができる。尚、本実施形態のプリンタ25には、排気ファン23の回転停止指示が出されてからの画像形成回数が多くなることで装置内の温度が上昇しすぎてしまわないようにするためのリミットカウント値が設定されている。
図22は、本実施形態において起動されるルーチンのフローチャートである。
図22に示すルーチンは、プリンタ25において電源が投入されることで起動され、ステップS1では、図21に示す制御部17から画像形成部14に対して、オペレータから与えられたジョブについての画像形成指示が出されたか否かが判定される。
ステップS1において、まだ画像形成指示が出されていると判定されると、ステップS2に進み、用紙搬送経路に配備されているセンサ16によって、用紙の搬送が確認されたか否かが判定され、ステップS2において、確認されていないと判定されるとステップS2を繰り返し、確認されていると判定されるとステップS3に進む。
ステップS3では、排気ファン23に回転停止の指示が出され、ステップS4では、図21に示すカウンタ18においてカウント値の加算が行なわれる。ステップS5では、カウント値がリミットカウント値を超えたか否かが判定される。
ステップS5において、カウント値がリミットカウント値を超えていないと判定されると、ステップS6に進み、ジョブが終了したか否かが判定され、未だジョブが終了していないと判定されるとステップS1に戻る。ステップS6において、ジョブが終了したと判定されると、ステップS7に進み、このジョブにおける最終の記録用紙の搬送が確認されたか否かが判定され、ステップS7において、搬送が確認されていないと判定されると、ステップS7を繰り返す。ステップS7において、搬送が確認されたと判定されると、ステップS8に進み、排気ファン23への回転停止指示の解除が指示され、その後、ステップS1に戻る。
ここで、ステップS5において、カウント値がリミットカウント値を超えたと判定されると、ステップS9に進み、ジョブの強制終了が指示され、ステップS10では、カウンタがリセットされる。その後、ステップS8に進む。
本実施形態では、排気ファン23への回転停止指示が出された後の画像形成回数を監視し、予め設定されたリミット値を超えたことにより排気ファン23に対し回転停止指示の解除を行なう例を挙げて説明したが、本発明は、排気ファン23に、回転停止以外の、通常の回転速度よりも遅い速度での回転駆動を指示するものであってもよく、また、用紙搬送の検出タイミング以外の、例えば、制御部17から画像形成部14に対してなされた画像形成開始指示に応じて、排気ファン23の回転速度を通常の回転速度よりも低下させ、制御部17から画像形成部14に対してなされた画像形成終了指示に応じて排気ファン23の回転速度を通常の回転速度に戻すものであってもよい。
最後に、本発明の第3の画像形成装置の第2実施形態について説明する。
本実施形態のプリンタと図20に示す第1実施形態のプリンタ25との間の構成上の相違点は、第1実施形態のプリンタ25では、排気ファン23への回転停止指示が出された後の画像形成回数を監視し、それぞれについて予め設定しておいたリミット値を超えたことにより回転停止指示の解除を行なっているのに対し、本実施形態のプリンタでは、排気ファン23への回転停止指示を出した後、図21に示す第2素子2242によって検出された温度が予め設定されたリミット温度を超えた場合には排気ファン23への回転停止指示の解除指示が出されるようになっている点である。
したがって、本実施形態のプリンタでも、画像形成プロセスが開始された場合には、排気ファン23の回転を停止させることにより、定着器12を通過した後の記録用紙が搬送される搬送経路周辺に発生するおそれがある水蒸気が、排気ファン23の駆動により形成されるエアーフローによって、センサ面2241aが設けられた位置に移動して輻射熱を吸収し、センサ面から立ち去ってしまうことを抑制することができる。但し、排気センサ23の回転停止指示が出されてからの経過時間が無制限に長くなることで装置内の温度が上昇しすぎてしまわないようにするためのリミット温度が本実施形態のプリンタでは設定されている。
図23は、このプリンタにおいて起動されるルーチンのフローチャートである。
図23に示すルーチンは、本実施形態のプリンタにおいて電源が投入されることで起動され、ステップS11では、オペレータからのジョブ処理の指示を受けての画像形成指示が出されたか否かが判定される。
ステップS11において、まだ画像形成指示が出されていると判定されると、ステップS12に進み、用紙搬送経路に配備されているセンサ16によって、用紙の搬送が確認されたか否かが判定され、ステップS12において、確認されていないと判定されるとステップS12を繰り返し、確認されていると判定されるとステップS13に進む。
ステップS13では、排気ファン23に回転停止の指示が出され、ステップS14では、第2素子2242で検出されている温度がリミット温度を超えているか否かが判定される。
ステップS14において、検出温度がリミット値を超えていると判定されると、ステップS15に進み、排気ファン23に出されている回転停止指示の解除指示が出され、ステップS16において、当該ジョブが終了したか否かが判定され、未だジョブが終了してしていないと判定されるとステップS11に戻る。ステップS16において、ジョブが終了したと判定されると、ステップS17に進み、このジョブにおける最終の記録用紙の搬送が確認されたか否かが判定され、ステップS17において、搬送が確認されていないと判定されると、ステップS17を繰り返す。ステップS17において、搬送が確認されたと判定されると、ステップS18に進み、排気ファン23への回転停止指示の解除が指示され、その後、ステップS11に戻る。
ここで、ステップS14において、検出温度がリミット温度を超えていないと判定されると、ステップS16に進む。
尚、本実施形態では、排気ファン23への回転停止指示が出された後の第2素子2242による温度を監視し、予め設定しておいたリミット値を超えたことにより回転停止指示の解除を行なう例を挙げて説明したが、本発明は、ジョブが指示され、一枚目の記録用紙の搬送がセンサ16によって検出されたタイミングで、排気ファン23に、通常の回転速度よりも遅い速度での回転駆動を指示し、当該ジョブにおける最後の記録用紙の搬送がセンサ16によって検出されたタイミングで排気ファン23の回転速度を通常の回転速度に戻すものであってもよい。
以上に説明した本実施形態によっても、簡易な手段で温度検知誤差の低減を図ることができる。
本発明の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置の第1実施形態の概略構成の一部を示す図である。 第2実施形態の概略構成の一部を示す図である。 本発明の第1の画像形成装置の第3実施形態の概略構成の一部を示す図である。 本実施形態の構成要素の一部の外観斜視図である。 本実施形態のプリンタの一部の構成要素の外観斜視図である。 第6実施形態の概略構成の一部を示す図である。 本実施形態のプリンタに備えられている定着器の一部分の外観斜視図である。 第7実施形態のプリンタの概略構成の一部を示す図である。 図8に示す定着器の一部分の外観斜視図である。 図4に示す実施形態から整流板、図7に示す実施形態から開口、図9に示す実施形態からダクトを省略した場合の外観斜視図である。 図10の別態様の外観斜視図である。 第8実施形態の概略構成の一部を示す図である。 第9実施形態の概略構成の一部を示す図である。 第10実施形態の概略構成の一部を示す図である。 第11実施形態の概略構成の一部を示す図である。 本発明の第1の画像形成装置の第12実施形態の概略構成の一部を示す図である。 図16に示す第12実施形態の別態様を示す図である。 第1実施形態の概略構成の一部を示す図である。 図18に示す第1実施形態の別態様を示す図である。 第3の画像形成装置の第1実施形態の概略構成図である。 本実施形態のプリンタの内部ブロック図である。 本実施形態において起動されるルーチンのフローチャートである。 このプリンタにおいて起動されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、21、22、24、25 プリンタ
11 筐体
11a 凹部
12 定着器
121 カバー
122 加熱ロール
123 加圧ロール
124、224 温度センサ
2241 第1素子
2242 第2素子
124a、2241a、2242a センサ面
13 吸気ファン
14 画像形成部
15 排出ロール
16 センサ
16a 上流側搬送経路
16b 下流側搬送経路
17 制御部
18 カウンタ
19 タイマー
23 排気ファン
425、525 整流板
621a 開口
7211 ダクト
822、2422 壁部材
922 囲み部材
2222 1対のダクト

Claims (1)

  1. 内部と外部の間で空気の流れを制限した筐体を備え、トナー像を形成し該トナー像を最終的に記録媒体に転写することで記録媒体に未定着トナー像を担持させ該記録媒体に担持させた未定着トナー像を該記録媒体に定着させることで定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記筐体が、
    加熱温度が調整自在な加熱手段と、該加熱手段から離間し該加熱手段に向けて配備されたセンサ面を有し該センサ面が受ける輻射熱の量に応じた信号によって該加熱手段の温度を検出する、該センサ面に対する背面が前記筐体の壁に対向した温度センサと、少なくとも加熱手段および該温度センサを覆い、該温度センサの該背面に対向する部分に孔が設けられた耐熱性カバーとを備え、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させながら、記録媒体に担持された未定着トナー像を、該温度センサの検出結果に基づいて加熱温度を調整し該加熱手段によって加熱し、該未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着器、および、
    前記筐体外部の空気を取り込み、前記耐熱性カバーに設けられた孔を経て前記定着器内に前記温度センサの背面側から空気を吹き込み、該定着器内に吹き込まれた空気を、前記センサ面が設けられた位置を避けて、未定着トナー像を担持した記録媒体が該定着器に向かって搬送される上流側搬送経路の側と、該定着器を通過してトナー像が定着された記録媒体が搬送される下流側搬送経路の側との双方の側に吹き出させる吸気ファンを備え、
    前記筐体は、記録媒体を該筐体の外部に送り出すとともに前記下流側搬送経路の側に吹き出した空気が筐体外部に抜け出る開口と、上流側搬送経路の側に吹き出した空気が筐体外部に抜け出るスリットとが設けられたものであることを特徴とする画像形成装置。
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