JP2008298831A - 定着装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度検知センサや制御手段を不要として、安価に定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を防止する。
【解決手段】発熱体や電磁誘導で加熱する定着回転体21と、その定着回転体に押し当ててそれとの間で定着ニップ23を形成する加圧部材22と、それらの定着回転体と加圧部材とを収容する筐体である定着ケース30とを備える。そして、定着ニップを通して定着ケースを通過する記録材P上の未定着トナーを、定着回転体で加熱定着する。そのような定着装置16において、定着回転体の回転方向左右両側に対向して定着ケースに設ける通気開口33と、その通気開口を塞ぐ第1状態と、開放する第2状態とに開閉自在に設けて記録材が定着ケースを通過するとき開く蓋状等の開閉部材37とを備えてなる。
【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。および、そのような画像形成装置において、加熱する定着ロール、定着ベルト等の定着回転体と、その定着回転体に押し当ててそれとの間で定着ニップを形成する加圧ロール、加圧パッド等の加圧部材と、それらの定着回転体と加圧部材とを収容する定着ケースとを備え、定着ニップを通して定着ケースを通過する記録材上の未定着トナーを定着回転体で加熱定着する定着装置に関する。
電子写真式の画像形成装置では、ドラム状やベルト状の感光体の回転とともに、その感光体上に帯電、書込みを行って静電潜像を形成して後、現像装置でトナーを付着することにより可視像化してトナー像を形成し、そのトナー像を直接、または中間転写体を介して間接的に、搬送する用紙、OHPフィルム等の記録材に転写して後、定着装置を通して記録材上の未定着トナーを定着回転体で定着して記録材に画像を記録する。
この種の電子写真方式の画像形成装置では、定着装置として、定着速度が速く、定着画像品質が良好なことなどから、ハロゲンヒータやセラミックヒータなどの発熱体で加熱する定着回転体と、その定着回転体に押し当ててそれとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、それらの定着回転体と加圧部材とを収容する定着ケースとを備え、定着ニップを通して定着ケースを通過する記録材上の未定着トナーを定着回転体で加熱して溶解し、これを加圧することで記録材上に定着させる熱定着方式が広く普及している。
ところで、このような熱定着方式の定着装置にあっては、多量の記録材に連続的に画像記録を行うと、定着ロール、定着ベルト等の定着回転体の回転方向左右両側の、記録材と接触しない領域が、記録材により熱を奪われることなく温度上昇し、その温度上昇が一定以上となると、例えば定着ロールの芯金部分と弾性体部分とが剥離を生じて、定着ロールを破損するなどのおそれがあった。
このような問題を解消すべく、従来の画像形成装置では、定着回転体の回転方向左右両側の温度を温度検知センサで検知し、所定温度以上となったとき制御手段で動作制御して冷却手段を働かせ、空冷したり冷却部材を押し当てたりして定着回転体の回転方向左右両側の温度を低下し、定着ロールの破損などを防止していた。
特開2006−30799号公報 特開2002−311732号公報 特開2005−77792号公報 特開2002−287564号公報 特開2002−258645号公報 特開2002−6656号公報
ところが、従来の画像形成装置では、いずれも温度検知センサとともに、温度検知センサの検知結果に応じて冷却手段を動作制御する制御手段を用意しなければならないから、高価となる問題があった。
そこで、この発明の第1の目的は、熱定着方式を採用する定着装置において、温度検知センサや制御手段を不要として、安価に定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を防止することにある。
この発明の第2の目的は、一層安価に定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を防止することにある。
この発明の第3の目的は、簡素な構成で、開閉部材と記録材接触部材との連動性を向上して安価かつ確実に定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を防止することにある。
この発明の第4の目的は、熱定着方式を採用する定着装置において、温度検知センサや制御手段を不要として、安価に定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ロールの軸方向両端部の温度上昇を防止することにある。
この発明の第5の目的は、熱定着方式を採用する定着装置において、温度検知センサや制御手段を不要として、安価に定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ベルトの走行方向左右両側の温度上昇を防止することにある。
この発明の第6の目的は、熱定着方式を採用する定着装置を備える画像形成装置において、温度検知センサや制御手段を不要として、安価に定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を防止することにある。
この発明の第7の目的は、通気開口を通る通気量をアップして定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を効果的に防止することにある。
この発明の第8の目的は、効率的に通気して定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を効果的に防止することにある。
このため、請求項1に記載の発明は、上述した第1の目的を達成すべく、発熱体や電磁誘導で加熱する定着ロール、定着ベルト等の定着回転体と、その定着回転体に押し当ててそれとの間で定着ニップを形成する加圧ロール、加圧パッド等の加圧部材と、それらの定着回転体と加圧部材とを収容する筐体である定着ケースとを備え、定着ニップを通して定着ケースを通過する用紙、OHPフィルム等の記録材上の未定着トナーを定着回転体で加熱定着する定着装置において、
定着回転体の回転方向左右両側に対向して定着ケースに設ける通気開口と、その通気開口を塞ぐ第1状態と開放する第2状態とに開閉自在に設けて記録材が定着ケースを通過するとき開く蓋状等の開閉部材とを備えてなることを特徴とする。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的を達成すべく、請求項1に記載の定着装置において、開閉部材に、重力や付勢部材などで常時は第1状態へと閉じる方向の移動習性を付与する一方、記録材が定着ケースを通過するとき記録材により押されて移動して開閉部材をその移動習性に抗して第2状態として開くレバー状等の記録材接触部材を備えてなることを特徴とする。記録材接触部材は、定着ニップの上流や下流において記録材搬送路内に入り込んで、例えば搬送する記録材の幅方向中央部分に接触するように設ける。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材により記録材接触部材が押されてそれに連動して開閉部材を移動し、開閉部材をその移動習性に抗して開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材をその移動習性に基づき閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項3に記載の発明は、上述した第3の目的を達成すべく、請求項2に記載の定着装置において、開閉部材と記録材接触部材とを同一の回転軸を中心として一体的に回転するように設けてなることを特徴とする。回転軸は、例えば定着回転体に沿って設けて、定着ケースに設ける軸受で回転自在に支持する。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材により押されて記録材接触部材を回転軸を中心として一体的に回転し、その回転軸を中心として開閉部材をその移動習性に抗して一体的に回転することにより開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材をその移動習性に基づき閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項4に記載の発明は、上述した第4の目的を達成すべく、請求項1ないし3のいずれか1に記載の定着装置において、定着回転体として定着ロールを用い、その定着ロールの軸方向両端部に対向して各々定着ケースに通気開口を形成してなることを特徴とする。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ロールの軸方向両端部を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項5に記載の発明は、上述した第5の目的を達成すべく、請求項1ないし3のいずれか1に記載の定着装置において、定着回転体として定着ベルトを用い、その定着ベルトの走行方向左右両側に対向して各々定着ケースに通気開口を形成してなることを特徴とする。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ベルトの走行方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項6に記載の発明は、上述した第6の目的を達成すべく、請求項1ないし5のいずれか1に記載の定着装置を備えることを特徴とする、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置である。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項7に記載の発明は、上述した第7の目的を達成すべく、通気開口を通して吸気または排気を行うファンを備えてなることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置である。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通してファンにより吸気または排気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで吸気または排気を終了する。
請求項8に記載の発明は、上述した第8の目的を達成すべく、通気開口に通ずるダクトを備えてなることを特徴とする、請求項6または7に記載の画像形成装置である。
そして、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通してダクトで空気の流れを規制しながら通気を行い、定着回転体の回転方向左右両側を冷却する。記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了する。
請求項1に記載の発明によれば、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却するので、熱定着方式を採用する定着装置において、温度検知センサや制御手段を必要とすることなく、連続記録時における定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を安価に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材により記録材接触部材が押されて開閉部材を移動し、開閉部材をその移動習性に抗して開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却するので、重力などを利用した移動習性に基づき開閉部材を閉じるようにし、連続記録時における定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を一層安価に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材により押されて記録材接触部材を回転軸を中心として一体的に回転し、その回転軸を中心として開閉部材をその移動習性に抗して一体的に回転することにより開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却するので、記録材接触部材と回転軸と開閉部材とを一体化した簡素な構成で、開閉部材と記録材接触部材との連動性を向上して連続記録時における定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を安価かつ確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ロールの軸方向両端部を冷却するので、温度検知センサや制御手段を必要とすることなく、連続記録時における定着ロールの軸方向両端部の温度上昇を安価に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ベルトの走行方向左右両側を冷却するので、温度検知センサや制御手段を必要とすることなく、連続記録時における定着ベルトの走行方向左右両側の温度上昇を安価に防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、熱定着方式を採用する定着装置を備える画像形成装置において、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却するので、温度検知センサや制御手段を必要とすることなく、連続記録時における定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を安価に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、熱定着方式を採用する定着装置を備える画像形成装置において、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通してファンにより吸気または排気を行って定着回転体の回転方向左右両側を冷却するので、ファンにより通気開口を通る通気量をアップして連続記録時における定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を効果的に防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、熱定着方式を採用する定着装置を備える画像形成装置において、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通してダクトで空気の流れを規制して通気を行い、定着回転体の回転方向左右両側を冷却するので、ダクトを用いて空気の流れを規制し、効率的に通気して連続記録時における定着回転体の回転方向左右両側の温度上昇を効果的に防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、この発明による定着装置を備える画像形成装置におけるその内部機構の全体概略構成を示す。
この画像形成装置には、矢印A方向に回転するドラム状の感光体10、その感光体10の表面を帯電するスコロトロン帯電装置12、帯電された感光体10の表面を画像情報により変調された露光光Rで露光して感光体10上に静電潜像を形成するROS(レーザ出力部)13、感光体10上の静電潜像をトナーを付着することにより現像して感光体10上にトナー像を形成する現像装置14、感光体10上のトナー像を記録材である用紙Pに転写する転写装置15、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着装置16、用紙Pを収納する用紙トレイ17、感光体10の表面をクリーニングするクリーナ18、感光体10表面の残留電荷を除去する除電装置19などが備えられている。
そして、図示画像形成装置で画像記録を行うときは、まず、画像読取部(図示せず)で原稿から読み取られた原画像信号、または外部のコンピュータ(図示せず)などで作成された原画像信号が画像処理部(図示せず)に入力され、適切な画像処理が行われる。こうして得られた入力画像信号がROS(レーザ出力部)13に入力され、露光光Rを変調する。入力画像信号によって変調された露光光Rは、スコロトロン帯電装置12により一様帯電された感光体10の表面にラスタ照射される。感光体10表面に露光光Rがラスタ照射されると、感光体10上には入力画像信号に対応した静電潜像が形成される。
感光体10上に形成された静電潜像は現像装置14によりトナーで現像され、感光体10上にトナー像が形成される。感光体10上に形成されたトナー像は、感光体10の矢印A方向への回転により、感光体10に対向して配置された転写装置15に向かって搬送される。
一方、用紙トレイ17に収納されていた用紙Pは、感光体10と転写装置15との間のニップ部に向かって供給され、転写装置15により感光体10上のトナー像がその用紙P上に転写される。用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置16に送られて搬送されながら定着され、用紙P上に所望の画像が得られる。
用紙P上へのトナー像転写後の感光体10は、クリーナ18によりクリーニングされ、その表面に付着した残留トナーなどの付着物が除去される。さらに、感光体10表面の残留電荷が除電装置19により除去されて1回の画像形成動作が終了され、再度の画像形成動作に備えられる。
図2には、図1に示す画像形成装置に採用されている無定着方式の定着装置16の概略内部構成を示す。
定着装置16には、矢印X方向に回転する定着回転体であるφ35の定着ロール21と、矢印Y方向に回転する加圧部材であるほぼ同径の加圧ロール22とが備えられており、加圧ロール22を定着ロール21に押し当ててそれらは互いに接触して6mm前後の定着ニップ23が形成されている。
定着ロール21は、円筒状の芯金24と、その芯金24を被う弾性層25と、その弾性層25表面を被う、樹脂材料で形成された離型層26を有する。そして、芯金24の内部には、ハロゲンヒータやセラミックスヒータなどの発熱体27が配置されており、それによって加熱されるようになっている。また、定着ロール21の周囲には、その定着ロール21の表面の温度を検知する温度検知装置28が設けられており、その定着ロール21の表面温度が所定の温度となるように、図示しない制御装置を介して発熱体27による発熱量が制御されている。
さらに、この定着ロール21の近傍には、定着ニップ23から出てきた用紙Pを定着ロール21から剥離するための剥離ガイド29が備えられている。この剥離ガイド29は、定着ロール21の回転軸方向(図2の紙面に垂直な方向)において、用紙Pの通過領域全域に広がるブレード状のものである。剥離ガイド29は、一体化された物でもかまわないし、複数に分割されたものでもかまわない。
また、通紙領域内には、サーミスタと過熱防止のサーモスタットを配置し、用紙Pの搬送を安定にさせるために定着ニップ23の前後にガイド板と分離板を配置している。なお、図2において、符号50は、定着後の用紙Pを図1に示す排紙トレイ51に向けて排出する排出ローラ対である。
図3には図2に示す定着装置16を下流側から見て示し、図4にはそれに記録材接触部材と開閉部材を一体に形成した回転軸を取り付けた状態を示し、図5にはそのL−L線断面を示す。
定着装置16には、定着ロール21と加圧ロール22とを収容して、細長な筐体である定着ケース30が備えられている。定着ケース30には、記録材進入口31と、記録材排出口32と、定着ロール21の軸方向両端部に対向して各々形成してなる左右の通気開口33とを設ける。通気開口33は、矩形状をなし、この例では、2つであるが、3つ以上であってもよい。また、定着ケース30には、2つの通気開口33のそれぞれの幅方向外側に外向きに突出して軸受34が設けられている。そして、それらの軸受34で、定着ロール21に沿うようにしてそれと平行に配置した回転軸35が回転自在に支持されている。回転軸35には、一体成形で、幅方向の中央にレバー状の記録材接触部材36が、また通気開口33に対応する位置に蓋状の開閉部材37が設けられている。
そして、常時は、重力により第1状態として、図5に示すように開閉部材37が通気開口33を塞ぐ方向の移動習性を付与し、記録材接触部材36の先端を定着ニップ23の下流位置で、記録材進入口31および記録材排出口32を通る記録材搬送路38に入り込ませてなる。図5中符号40は、図6に示すように開閉部材37を開いて通気開口33を開放したとき、通気開口33を通して吸気または排気を行うファンである。
これにより、図2に示すように定着装置16に送り込まれる用紙Pが、定着ニップ23を通して定着ケース30を通過するとき、定着ロール21と加圧ロール22の回転によって搬送され、定着ニップ23において発熱体27によって熱せられた定着ロール21により加熱溶融されてトナー像Tが定着させる。
そして、用紙Pが定着ニップ23を通過してその幅方向中央部分が記録材接触部材36に接触すると、搬送される用紙Pにより図6に示すように記録材接触部材36が押されて回転軸35を中心として一体に回転され、その記録材接触部材36が記録材搬送路38外に退避される。すると、その記録材接触部材36に連動して開閉部材37がその移動習性に抗して回転軸35を中心として一体的に回転され、開閉部材37を開いて第2状態とされて通気開口33が開放され、その通気開口33を通してファン40により吸気または排気を行って通気が行われ、定着ロール21の軸方向両端部が冷却される。
用紙Pが定着ケース30を通過して後は、開閉部材37がその重力による移動習性に基づき閉じられて第1状態とされ、再び図5に示すように通気開口33が塞がれて通気が終了される。
図7には、実験結果を示す。
図から判るとおり、400枚の連続通紙を行ったところ、定着ロール21の端部に風を送らない場合、定着ロール21の記録材領域外の温度は待機状態から、連続100枚通紙時で40℃上昇、200枚時で44℃上昇、300枚時で48℃上昇、400枚以後は50℃上昇でそれ以後は飽和した。これに対して、端部に風を送った場合は、100枚で34℃の上昇、200枚で35℃の上昇でそれ以後は飽和した。
これより、通紙中に定着ロール21端部近傍に風を送ることで、定着ロール21の端部領域における温度上昇を阻止できることがわかった。
なお、実験では、定着ロール21中央部の定着温度を160℃で温度制御し、A4を縦通紙(軸方向210mm、搬送方向297mm)で25枚/分、定着ケース30の通気開口33は23×25mmの長方形型で、駆動部側の端部20mmまでの範囲に風が当たる位置に設けた。風量は0.60m/分とした。
図8には、この発明による定着装置16の他例を示す。
この例では、定着ケース30に通気開口33からそのまま延長して、通気開口33に通ずるダクト42を備えたものである。そして、用紙Pが定着ニップ23を通して定着ケース30を通過するとき、用紙Pで開閉部材37を開いて第2状態として通気開口33を開放し、その通気開口33を通してダクト42で空気の流れを規制しながら通気を行い、定着ロール21の軸方向両端部を冷却する。これにより、ファン40の位置に対応して、定着装置16の空調部材の形状を変更することで、定着ロール21の端部近傍に空気の流路を設けてなる。
図9には、この発明による定着装置16のさらに他例を示す。
この例では、画像形成装置内の空気の流れから定着装置16へ向かってダクト42をのばすことで通気開口33へ空気を流している。図示例では、管状の部材でダクト42を形成するが、本体形状を有効に利用して、板状の部材等で空気の流れを通気開口33へ向けるようにしてもよい。
さて、上述した例では、定着回転体として定着ロール21を用い、その定着ロール21の軸方向両端に対向して各々定着ケース30に通気開口33を形成した。そして、用紙Pが定着ニップ23を通して定着ケース30を通過するとき、用紙Pで開閉部材37を開いて第2状態として通気開口33を開放し、その通気開口33を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ロール21の軸方向両端部を冷却する。用紙Pが定着ケース30を通過して後は、開閉部材37を閉じて第1状態とし、通気開口33を塞いで通気を終了する。
しかし、定着回転体として定着ベルトを用い、その定着ベルトの走行方向左右両側に対向して各々定着ケースに通気開口を形成し、記録材が定着ニップを通して定着ケースを通過するとき、記録材で開閉部材を開いて第2状態として通気開口を開放し、その通気開口を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ベルトの走行方向左右両側を冷却し、記録材が定着ケースを通過して後は、開閉部材を閉じて第1状態とし、通気開口を塞いで通気を終了するようにしてもよい。
図10には、この発明による定着装置16のまたさらに他例を示す。
この例では、発熱体27を内蔵する加熱ローラ43と、発熱体を有しない定着ローラ44とに定着ベルト45を掛けまわし、定着ローラ44に掛けまわす位置でその定着ベルト45に加圧ロール46を押し当ててなる。そして、その定着ベルト45の図中矢示する走行方向左右両側に対向して各々定着ケース30に通気開口33を形成する。その他の構成は、上述した例と同様であり、対応する部分には、同一の符号を付して重複説明を省略する。
このように構成しても、用紙Pが定着ニップ23を通して定着ケース30を通過するとき、用紙Pで記録材接触部材36を回動してそれに連動するように開閉部材37を開き、第2状態として通気開口33を開放し、その通気開口33を通して通気を行って定着回転体の回転方向左右両側、すなわち定着ベルト45の走行方向左右両側を冷却するので、温度検知センサや制御手段を必要とすることなく、連続記録時における定着ベルト45の走行方向左右両側の温度上昇を安価に防止することができる。
ところで、上述した例では、定着ロール21や加熱ローラ43に、ハロゲンヒータやセラミックスヒータなどの発熱体27を内蔵するが、発熱体は、定着ロール21や定着ベルト45の外側に設けてそれらを外側から加熱するようにしてもよい。また、定着ロール21や加熱ローラ43に発熱層を設けるとともに、その発熱層を電磁誘導で発熱するようにしてもよい。
なお、加圧ロール22も、ローラに限らず、複数のローラ等に掛けまわすベルトであってもよいし、回転体に限らず、回転しないで定着回転体に押し当てるだけのパッドであってもよい。
図11には、この発明による定着装置16のまたさらに他例を示す。
この例では、記録材接触部材36を定着ニップ23の上流位置に設け、先端を記録材搬送路38内に入り込ませて設けてなる。定着ケース30の外部でもよいが、この例では、記録材接触部材36を定着ケース30の内部に設置してなる。
そして、この例でも、回転軸35と記録材接触部材36と開閉部材37とを一体成形で形成して、回転軸35を中心として記録材接触部材36と開閉部材37とが連動して回転するように、回転軸35を定着ケース30で回転自在に支持してなり、重力や付勢部材などで常時は開閉部材37を閉じて通気開口33を塞ぐ第1状態とする移動習性を付与してなる。
一方、用紙Pが定着ニップ23を通して定着ケース30を通過するとき、図示するように用紙Pにより記録材接触部材36が押されてそれに連動して開閉部材37を移動し、開閉部材37をその移動習性に抗して開いて第2状態として通気開口33を開放し、その通気開口33を通してファン40で通気を行って定着ロール21の軸方向両端部を冷却する。用紙Pが定着ケース30を通過して後は、再び開閉部材37をその移動習性に基づき閉じて第1状態とし、通気開口33を塞いで通気を終了する。
この発明による定着装置を備える画像形成装置における内部機構の全体概略構成図である。 図1に示す画像形成装置に採用されている定着装置の内部構成の概略図である。 図2に示す定着装置を下流側から見て示す側面図である。 図3に示す定着装置に、記録材接触部材と開閉部材を一体に形成した回転軸を取り付けた状態を示す側面図である。 図4のL−L線断面図である。 図4における定着動作時の断面図である。 この発明による定着装置と従来の定着装置の実験結果を比較して示す比較図である。 この発明による定着装置の他例を示す断面図である。 この発明による定着装置のさらに他例を示す断面図である。 この発明による定着装置のまたさらに他例を示す断面図である。 この発明による定着装置のまたさらに他例を示す断面図である。
符号の説明
16 定着装置
21 定着ロール(定着回転体)
22 加圧ロール(加圧部材)
23 定着ニップ
27 発熱体
30 定着ケース
31 記録材進入口
32 記録材排出口
33 通気開口
34 軸受
35 回転軸
36 記録材接触部材
37 開閉部材
38 記録材搬送路
40 ファン
42 ダクト
45 定着ベルト(定着回転体)
P 用紙(記録材)
T トナー像

Claims (8)

  1. 加熱する定着回転体と、その定着回転体に押し当ててそれとの間で定着ニップを形成する加圧部材と、それらの定着回転体と加圧部材とを収容する定着ケースとを備え、前記定着ニップを通して前記定着ケースを通過する記録材上の未定着トナーを前記定着回転体で加熱定着する定着装置において、
    前記定着回転体の回転方向左右両側に対向して前記定着ケースに設ける通気開口と、その通気開口を開閉自在に設けて記録材が前記定着ケースを通過するとき開く開閉部材とを備えてなることを特徴とする定着装置。
  2. 前記開閉部材に常時は閉じる方向の移動習性を付与する一方、記録材が前記定着ケースを通過するとき記録材により押されて移動して前記開閉部材をその移動習性に抗して開く記録材接触部材を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記開閉部材と前記記録材接触部材とを同一の回転軸を中心として一体的に回転するように設けてなることを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記定着回転体として定着ロールを用い、その定着ロールの軸方向両端部に対向して各々前記定着ケースに前記通気開口を形成してなることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載の定着装置。
  5. 前記定着回転体として定着ベルトを用い、その定着ベルトの走行方向左右両側に対向して各々前記定着ケースに前記通気開口を形成してなることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載の定着装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載の定着装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
  7. 前記通気開口を通して吸気または排気を行うファンを備えてなることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記通気開口に通ずるダクトを備えてなることを特徴とする、請求項6または7に記載の画像形成装置。
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