JP2003330298A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003330298A
JP2003330298A JP2002139579A JP2002139579A JP2003330298A JP 2003330298 A JP2003330298 A JP 2003330298A JP 2002139579 A JP2002139579 A JP 2002139579A JP 2002139579 A JP2002139579 A JP 2002139579A JP 2003330298 A JP2003330298 A JP 2003330298A
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Japan
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air flow
fixing device
recording medium
roll
heating
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JP2002139579A
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English (en)
Inventor
Kanji Oka
貫示 岡
Shigehiko Hasenami
茂彦 長谷波
Yasuhiro Uehara
康博 上原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体上に担持された未定着トナー像を
加熱溶融し、記録媒体に定着させる定着装置において、
記録媒体に圧接される加熱回転部材の幅方向の温度差を
小さくして良好な定着画像を得る。 【解決手段】 加熱ロール1と加圧ロール2とが圧接
するように配置され、加熱ロール1の両端部と対向する
位置にはそれぞれ、加熱ロールの軸線方向に空気流を形
成する送風装置5と、空気流が通過するダクト6と、ダ
クト内には空気流を加熱ロールの非通紙部に導く案内板
7とが設けられている。加熱ロールと加圧ロールとの圧
接部に小サイズの記録用紙が送り込まれると、送風装置
5が駆動され、空気流がダクト内から案内板7によって
加熱ロールの非通紙部に導かれる。そして、記録用紙の
サイズに応じてダクト内に供給される空気流の流速又は
流量が調整され、用紙サイズによって変動する非通紙部
のほぼ全域に吹き付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の画像形成装置において用いられ、
記録媒体上に担持された未定着トナー像を加熱溶融し、
記録媒体に定着させる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉状のトナーを用いる画像形成
装置においてトナー像を定着する工程は、トナー像を記
録媒体上に静電的に転写した後、定着装置によってトナ
ー像を記録媒体に溶融圧着する方法が広く採用されてい
る。
【0003】この定着装置は、加熱源によって表面が加
熱され、記録媒体上の未定着トナー像に接離して加熱す
る加熱回転体と、記録媒体を介して加熱回転体に押圧さ
れる加圧部材とで構成されている。そして、加熱回転体
と加圧部材との間に未定着トナー像を担持した記録媒体
を挟み込んで加熱押圧し、トナー像を記録媒体に融着さ
せて定着画像を形成する。
【0004】上記加熱回転体は、一般に、芯金の表面に
弾性層及び離型層が設けられているロール状部材や、テ
ンションフリーの状態で支持されている無端状フィルム
等が用いられる。これらの加熱回転体は、ロール状部材
の内部に設けられたハロゲンランプ等の発熱体や、ロー
ル状部材又は無端状フィルムに導電性層を設け、この導
電性層を電磁誘導加熱することによって表面が加熱され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記定
着装置には次のような問題点がある。小サイズの記録媒
体を定着する場合、該記録媒体は搬送路の側縁部又は搬
送方向に設定された基準線に沿って、加熱回転体と加圧
部材との間に送り込まれる。そして、この記録媒体及び
記録媒体上のトナー像によって加熱回転体及び加圧部材
の通紙部の熱が奪われる。このような小サイズの記録媒
体を連続して定着すると、通紙部の温度が低下するた
め、通紙部の温度を一定に維持するために加熱回転体が
加熱される。一方、加熱回転体及び加圧部材の非通紙部
は、記録媒体及びトナー像への熱移動がないため温度が
上昇してしまう。このため、加熱回転体及び加圧部材の
幅方向の温度が不均一となってしまう。
【0006】加熱回転体及び加圧部材の幅方向に温度差
があると、トナー像が良好に加熱されず、定着画像に光
沢ムラや色ムラが生じるおそれがある。また、加熱回転
体として無端状フィルムを用いる場合、幅方向の温度差
によってフィルムの熱膨張率が異なるため、フィルムの
幅方向の位置によって搬送速度に差が生じ、周方向のし
わが発生して定着不良となってしまう。
【0007】上記のような定着部材の幅方向における温
度差を補正するために、特開平5−181382号公報
には次のような定着装置が記載されている。この定着装
置は、熱源を有する定着ロールの上方に天板が設けら
れ、この天板で隔てられた領域に、定着ロールの軸線方
向の空気流が送風装置によって形成されている。天板に
は定着ロールの非通紙部と対向する位置に開閉可能な窓
が設けられており、小サイズの記録用紙が定着ロールと
加圧ロールとの間を連続して通過するとき窓が開く。そ
して、空気の流れが定着ロールの非通紙部に導かれ、非
通紙部が冷却される。しかし、この定着装置では、窓を
開閉させる駆動部が必要であるとともに、複数の用紙サ
イズがある場合、それぞれの用紙サイズの非通紙部に対
向する位置に窓を設ける必要があり、装置の製作コスト
が高くなってしまう。
【0008】また、特開平10−48981号公報に記
載の定着装置では、加圧ロールと定着装置カバーとの間
に通風路が形成されており、加圧ロールと平行に支持さ
れた軸を中心に複数の羽根が回転する送風装置によって
用紙搬送方向に空気の流れが形成される。送風装置は複
数の羽根が加圧ロールの軸線方向に配列されており、加
圧ロールの非通紙部と対向する羽根の径が他より大きく
て送風量が多いため、非通紙部が効率良く冷却される。
しかし、径の大きい羽根が設けられている範囲は固定さ
れているため、複数の記録用紙サイズについて非通紙部
が変動することに対応することができない。
【0009】本願発明は、上記のような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的は、記録媒体上に担持され
た未定着トナー像を加熱溶融し、記録媒体に定着させる
定着装置において、記録媒体に圧接される加熱回転部材
の幅方向の温度差を小さくして良好な定着画像を得るこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、 記録媒体に転写された
トナー像を加熱及び加圧して該記録媒体に定着する定着
装置であって、 無端状の周面が所定の温度に加熱さ
れ、該周面が未定着トナー像を担持して搬送される記録
媒体に当接される加熱回転部材と、 前記記録媒体を、
前記加熱回転部材の周面に押圧する加圧部材と、 前記
記録媒体のサイズを検知する検知手段と、搬送される前
記記録媒体の幅方向に空気流を形成し、前記記録媒体の
サイズによって前記空気流の流量又は流速が調節される
送風装置と、 前記空気流を前記加熱回転部材又は前記
加圧部材の非通紙部に導く案内板と、を有することを特
徴とする定着装置を提供する。
【0011】上記送風装置によって幅方向に形成された
空気流は、上記案内板によって加熱回転部材又は加圧部
材の非通紙部に導かれ、この空気流によって非通紙部の
表面の熱が奪われる。このため、同サイズの記録媒体を
連続して通紙した場合でも非通紙部の温度が上昇しにく
く、加熱回転部材又は加圧部材の幅方向の温度がほぼ均
一となり、記録媒体上のトナー像を良好に加熱すること
ができる。また、上記検知手段によって記録媒体のサイ
ズが検知され、このサイズによって、送風装置によって
形成される空気流の流量又は流速が調節される。これに
より、加熱回転部材又は加圧部材の幅方向に空気流の及
ぶ範囲が変動し、記録媒体のサイズによって異なる非通
紙部を効率的に冷却することができる。
【0012】請求項2に係る発明は、 請求項1に記載
の定着装置において、前記加熱回転部材の無端状周面の
幅方向に配置されたダクトを備え、 前記ダクトは、前
記非通紙部と対向する位置に開口を有し、前記空気流の
方向における前記開口の最下流部に前記案内板が設けら
れているものとする。
【0013】送風装置によって形成された空気流は、上
記ダクト内を加熱回転部材又は加圧部材の幅方向に沿っ
て、該ダクトが有する開口部の最下流に設けられた案内
板まで流動する。そして、空気流が案内板に突き当たっ
て空気流の方向が変わり、開口部から排出され、加熱回
転部材又は加圧部材の非通紙部に吹き付けられる。した
がって、空気流はダクト及び案内板によって適切に誘導
され、非通紙部を有効に冷却することができる。
【0014】請求項3に係る発明は、 請求項1又は請
求項2に記載の定着装置において、前記案内板は、前記
空気流の流体圧で変位するものとする。
【0015】送風装置による空気流の流量又は流速を調
節し、上記案内板に作用する空気流の流体圧を変化させ
ることによって案内板が変位する。これにより、案内板
に機械的な駆動部を設けずに、記録媒体のサイズによっ
て空気流の方向を変化させ、この空気流によって変動す
る加熱回転部材又は加圧部材の非通紙部を効果的に冷却
することができる。
【0016】請求項4に係る発明は、 請求項3に記載
の定着装置において、前記案内板は、水平方向の支持軸
回りに回動が可能に支持され、重力で垂下するものとす
る。
【0017】上記案内板は空気流の流体圧によって支持
軸回りに回動し、空気流の流量又は流速によって回転角
度が変化する。つまり、流体圧が小さいときには、案内
板は鉛直線からの回動角度が小さく、空気流は大きく下
方へ曲がるように誘導される。一方、流体圧が大きいと
きには、案内板が鉛直線から大きく回動し、空気流は案
内板が設けられた位置よりさらに下流側へ流れ、加熱回
転部材又は加圧部材の表面に及ぶ。したがって、用いる
記録媒体のサイズが小さいときには非通紙部の範囲が拡
大するが、流量又は流速を大きくすることによって広い
範囲に空気流を誘導することができ、非通紙部が有効に
冷却される。また、記録媒体のサイズがやや大きいとき
には非通紙部の範囲が小さくなるが、供給する空気流の
流量又は流速を小さく設定することにより、空気流が及
ぶ範囲が限定され、非通紙部のみを冷却することができ
る。
【0018】請求項5に係る発明は、 請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に記載の定着装置におい
て、前記空気流が導かれる前記加熱回転部材又は前記加
圧部材の周囲を覆うようにカバー部材が設けられ、 前
記カバー部材は、前記記録媒体が送り込まれる部分の上
流側で、一方の端部が前記加熱回転部材又は前記加圧部
材と近接し、 他方の端部が、前記記録媒体が排出され
る部分の下流側で、前記加熱回転部材又は前記加圧部材
の周面と、前記送り込まれる部分付近より広く間隔を開
けて配置され、前記空気流の排出口を形成しているもの
とする。
【0019】上記定着装置では、記録媒体が送り込まれ
る部分の上流側で、上記カバー部材の一方の端部が加熱
回転部材又は加圧部材と近接しているため、加熱回転部
材又は加圧部材の非通紙部とカバー部材との間を通過し
た空気流がカバー部材の外部に流出しにくい。このた
め、加熱回転部材と加圧部材との間に送り込まれる前の
記録媒体上に担持された未定着トナー像が、空気流によ
って散乱してしまうのを防ぐことができる。また、記録
媒体が排出される部分の下流側には空気流の排出口が形
成されているため、該排出口に向かう空気流の流路が形
成される。そして、空気流は加熱回転部材又は加圧部材
の非通紙部を周面に沿って、排出口に向かって流動し、
非通紙部が効率良く冷却される。
【0020】請求項6に係る発明は、 請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に記載の定着装置におい
て、前記空気流が導かれる前記加熱回転部材又は前記加
圧部材の周囲を覆うようにカバー部材が設けられ、 前
記カバー部材は、前記加熱回転部材又は前記加圧部材の
非通紙部の表面に沿って移動する前記空気流の排出口が
設けられているものとする。
【0021】加熱回転部材又は加圧部材の非通紙部に導
入された空気流は、加熱回転部材又は加圧部材の周面と
上記カバー部材との間を通過して、該カバー部材に設け
られている排出口に向かって流動する。したがって空気
流の流路を制御することができ、空気流が非通紙部の周
面に沿って効率良く流動して非通紙部の熱を奪うことが
できる。また、カバー部材によって加熱回転部材又は加
圧部材の通紙部の放熱が低減されるため、通紙部を効率
良く所定の温度に加熱することができる。
【0022】請求項7に係る発明は、 請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に記載の定着装置におい
て、前記加熱回転部材及び前記加圧部材の周囲をそれぞ
れ覆う二つのカバー部材が設けられ、 前記記録媒体が
排出される部分の下流側で、前記二つのカバー部材のそ
れぞれに設けられた開口が対向し、前記加熱回転部材又
は前記加圧部材のいずれか一方に前記空気流が導かれ、
他方を覆うカバー部材には、前記開口の対向部と離れた
位置に空気流の排出口が設けられているものとする。
【0023】加熱回転部材又は加圧部材の非通紙部に導
入された空気流は、非通紙部の周面に沿って流動し、加
熱回転部材又は加圧部材を覆うカバー部材の開口と、他
方を覆うカバー部材の開口とが対向する位置に到達す
る。このとき、通紙部は通過中の記録媒体によって、加
熱回転部材と加圧部材とを覆う二つのカバー部材内の空
間が隔離された状態となるが、非通紙部は双方のカバー
部材内の空間がそれぞれの対向する開口によって連通し
た状態となっている。したがって空気流は他方のカバー
部材内に流入し、他方を覆うカバー部材に設けられてい
る排出口から排出される。このようにして、加熱回転部
材及び加圧部材の両方の非通紙部を冷却することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本願に係る発明の実施の
形態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1、請求
項2又は請求項5に係る発明の一実施形態である定着装
置を示す概略断面図であり、図2は、同じ定着装置の概
略斜視図である。この定着装置は、熱源を内蔵する加熱
ロール1と、該加熱ロール1に圧接される加圧ロール2
と、加熱ロール1の周面を覆うように設けられている加
熱ロールカバー3と、加圧ロール2の周面を覆うように
設けられている加圧ロールカバー4とを備えており、加
熱ロール1の両端部と対向する位置にはそれぞれ、加熱
ロール1の軸線方向に空気流を形成する送風装置5と、
該空気流が通過するダクト6とを備えており、ダクト6
内には空気流を加熱ロール1の非通紙部に導く案内板7
が設けられ、記録用紙の搬送方向における定着装置の上
流側近傍には、加熱ロール1と加圧ロール2との間に送
り込まれる記録用紙のサイズを検知するサイズ検知器8
とが設けられている。
【0025】上記加熱ロール1は、図示しない駆動源に
よって回転駆動されており、熱伝導率の高い金属性の円
筒状芯金1aの内部にハロゲンランプ等の加熱源1bを
備え、円筒状芯金1aの表面にフッ素樹脂等からなる離
型層(図示しない)が形成されている。
【0026】上記加圧ロール2は、加熱ロール1に従動
して回転するものであり、金属からなる円筒状芯金2a
の表面にスポンジやゴムなどの弾性層2bを形成し、更
にその表面にフッ素樹脂等からなる離型層(図示しな
い)が積層されている。
【0027】上記加熱ロールカバー3及び加圧ロールカ
バー4は、それぞれ低熱伝導率の材料からなり、加熱ロ
ールカバー3の開口部と加圧ロールカバー4の開口部と
が対向するように配置されている。加熱ロールカバー3
は、加熱ロール1と加圧ロール2とが圧接されるニップ
部の上流側の端部3aが加熱ロール1の周面と近接する
ように下流側に折り込まれている。また、加熱ロールカ
バー3の下流側の端部3bは、加熱ロール1の周面及び
加圧ロールカバー4の下流側の端部4bと広く間隔を開
けて配置されており、ニップ部の下流側に空気流の排出
口9が形成されている。
【0028】上記送風装置5は、ファンによって空気流
を形成し、この空気流を加熱ロール1の端部側からダク
ト6内に送り込むものである。このファンは、サイズ検
知器8の検出値に基づいて駆動されるものであり、最大
通紙幅より小さい通紙幅である小サイズの記録用紙が検
知されたとき駆動され、記録用紙のサイズによって風量
又は風速が調節される。
【0029】上記ダクト6は、加熱ロールカバー3と一
体となるように搬送される記録用紙の幅方向に形成され
ており、送風装置5によって加熱ロール1の端部から送
り込まれた空気流がダクト内を通過する。また、ダクト
6の加熱ロール1の非通紙部と対向する位置には、空気
流が流出する開口部10が設けられており、該開口部1
0の空気流の進行方向の最下流部には、案内板7が空気
流を加熱ロール1の非通紙部に導くように所定の角度で
固定されている。
【0030】次に、上記定着装置の動作を図3に基づい
て説明する。図示しない転写装置によってトナー像が記
録用紙Pに転写され、記録用紙Pが基準線Sに沿ってニ
ップ部Nの中央部に送り込まれる。加熱ロール1及び加
圧ロール2は所定の温度に加熱されており、記録用紙P
を挟み込んで加熱押圧し、トナー像を記録用紙Pに溶融
圧着して定着画像が形成される。
【0031】一方、ニップ部Nの上流側で、サイズ検知
器8によって未定着トナー像を担持した記録用紙Pのサ
イズが検知される。そして、最大用紙より通紙幅が小さ
い記録用紙Aの場合には、送風装置5a、5bが駆動さ
れ、加熱ロール1の両端部からダクト6a、6b内に空
気流が送り込まれる。この空気流はそれぞれ案内板7
a、7bに突き当たり、図3中に矢印Cで示すように、
加熱ロール1の両端部付近にある非通紙部に向かって開
口部10a、10bから流出する。この空気流が加熱ロ
ール1の非通紙部を通過するとき非通紙部の表面の温度
が奪われ、加熱ロール1の両端部にある非通紙部の温度
が低下し、加熱ロール1の軸線方向の温度差が緩和され
る。そして、空気流は非通紙部と加熱ロールカバー3と
の間を、ニップ部下流側に設けられている排出口9に向
かって流動し、該排出口9から排出される。ニップ部の
上流側では、加熱ロールカバー3の上流側の端部3aと
加熱ロール1の周面とが近接しているため、空気流はニ
ップ部の上流側から流出しにくい。これにより、記録用
紙P上の未定着トナー像が空気流によって散乱してしま
うのが防止される。
【0032】また、サイズ検知器8によって通紙幅の異
なる記録用紙が検知されると、送風装置5a、5bの風
量又は風速が調整され、案内板7によって空気流が加熱
ロール1の軸線方向の適切な位置に導かれる。例えば、
記録用紙Aより幅の小さい記録用紙Bが検知されると、
送風装置5a、5bの風量又は風速が増加し、図3中に
矢印Dで示すように、空気流が加熱ロール1の中央部側
の非通紙部まで到達し、非通紙部のほぼ全域が冷却され
る。
【0033】図4は、請求項3又は請求項4に係る発明
の一実施形態である定着装置のダクト及び案内板を示す
概略断面図である。この定着装置は、図1から図3まで
に示す定着装置と同じ加熱ロール1、加圧ロール2、加
熱ロールカバー3、加圧ロールカバー4及びサイズ検出
器8を備えている。そして、本装置では、ダクト26内
に設けられた案内板21が、水平方向に配置された支持
軸21aによって軸支され、重力によって垂下するもの
であり、送風装置25によって形成される空気流の流体
圧によって支持軸21a回りに回動するものとなってい
る。
【0034】この定着装置では、送風装置25によって
ダクト26内に形成された空気流は、ダクト26内の下
流部に設けられた案内板21によって方向が変えられ、
加熱ロール1の非通紙部に導かれる。このとき、加熱ロ
ール1と加圧ロール2との間に送り込まれる記録用紙の
サイズは、サイズ検出器によって検出されており、この
出力に基づいて送風装置25からの風量又は風速が変化
するように制御される。これにより、案内板21に作用
する風圧が変動し、案内板21の傾斜面が変化する。つ
まり、風圧が大きいときには案内板21が鉛直に垂下し
た状態から大きく回動し(図4中に符号Eで示す状
態)、空気流は矢印Gで示すように加熱ロール1の中央
部側に及んで広い範囲に吹き付けられる。したがって、
加熱ロール1と加圧ロール2との間を通過する記録用紙
のサイズが、記録用紙Bのように小さく、非通紙部が広
くなっている場合にも、その全域を有効に冷却すること
ができる。
【0035】また、風圧が小さいときには案内板21は
鉛直に垂下された状態からの回動量は小さく(図4中に
符号Fで示す状態)、空気流は矢印Hで示すように大き
く加熱ロール側に曲げ下げられて、加熱ロールの端部側
の限定された範囲に主に吹き付けられることになる。こ
れにより、図4中に示すように、記録用紙Aを用いたと
きの非通紙部は記録用紙Bを用いたときよりも狭くなっ
ているが、空気流をこの範囲に吹き付け、有効に冷却を
行なうことができる。このような制御は、送風装置25
によって形成される空気流を変動させるだけで他に機械
的な駆動部を有しないので、構成が簡単となり、制作費
も低廉となる。
【0036】図5は、請求項1、請求項2又は請求項5
に係る発明の他の実施形態である定着装置を示す概略断
面図である。この定着装置では、記録用紙は搬送路の一
方の側部に沿って設けられた側方ガイド(図示しない)
に規制されて加熱ロール11と加圧ロール12との間に
送り込まれる。つまり、記録用紙のサイズが異なっても
一方の側縁は加熱ロールの軸線方向における同じ位置を
通過し、記録用紙のサイズが最大幅より小さいときに
は、一方の端部付近のみ大きな非通紙領域となる。この
ため、加熱ロールの非通紙部へ空気流を導くダクト1
4、案内板15及び送風装置13は、加熱ロール11の
軸線方向における一方の端部付近にのみ設けられてい
る。
【0037】上記ダクト14及び案内板15は、図1か
ら図3までに記載の定着装置とほぼ同じ構成のものが用
いられているが、非通紙部の幅に対応してダクト14の
長さ、案内板15の固定角度が調整されている。なお、
加熱ロール11、加圧ロール12及び送風装置13は、
図1から図3に示す定着装置と同じものである。
【0038】この定着装置では、記録用紙はサイズの大
小に関わらず側方ガイドに沿って送り込まれる。そし
て、記録用紙のサイズが小さいときには、側方ガイドが
設けられた側と反対側の端部付近が非通紙部となり、こ
の部分にダクト14から空気流が誘導される。これによ
り、非通紙部が冷却され、加熱ロール11の非通紙部の
温度が過度に上昇するのが防止される。また、記録用紙
のサイズに応じて、送風装置13によってダクト14に
送り込まれる空気流の風速又は風量が制御され、記録用
紙が小さいときには、風量又は風速を大きくして、広く
なっている非通紙部を有効に冷却することができる。な
お、上記定着装置は上記ダクト14及び案内板15に代
えて、図4に示すように可動となっている案内板及びこ
れを支持するダクトを用いることもできる。
【0039】図6は、請求項1、請求項2又は請求項6
に係る発明の一実施形態である定着装置を示す概略断面
図である。この定着装置は、加熱ロール31及び加圧ロ
ール32の周囲を覆うように、加熱ロールカバー33と
加圧ロールカバー34とが対向して配置されており、加
熱ロールカバー33のニップ部下流側の端部には、送風
装置35によってダクト36から加熱ロール31と加熱
ロールカバー33との間に送り込まれた空気流の排出口
33aが形成されている。また、該排出口33aには、
空気を外部に送り出すファン36が配置されている。な
お、この定着装置で用いられている加熱ロール31、加
圧ロール32、加圧ロールカバー34、送風装置35、
ダクト36、案内板37、サイズ検出器38は、図1か
ら図3までに示す定着装置と同じものが用いられてい
る。
【0040】この定着装置では、送風装置35によって
ダクト36内に送り込まれた空気流は、案内板37によ
って加熱ロール31の非通紙部に誘導される。そして、
加熱ロール31の周面と加熱ロールカバー33との間を
通過して排出口33aから強制的に排出される。このた
め、ダクト36から排出口33aに至る空気流が形成さ
れ、加熱ロール31の非通紙部の周面に沿って流動す
る。そして、非通紙部が良好に冷却され、加熱ロール3
1の幅方向の温度がほぼ均一となる。
【0041】図7は、請求項1、請求項2又は請求項7
に係る発明の一実施形態である定着装置を示す概略断面
図である。この定着装置では、図1から図3までに示す
定着装置と同じ加熱ロール41、加圧ロール42、送風
装置47、ダクト48、案内板49、サイズ検出器50
を備えている。そして、加熱ロールカバー43及び加圧
ロールカバー44は、図6に示す定着装置とほぼ同じ形
状のものが用いられているが、本定着装置では、加熱ロ
ールカバー43には、空気流の排出口が設けられておら
ず、加圧ロールカバー44の下部に排出口44aが設け
られている。このような定着装置では、送風装置47に
よって形成された空気流はダクト48から加熱ロール4
1の非通紙部に誘導され、該非通紙部の周面に沿って流
動して表面の熱を奪う。そして、空気流は加熱ロールカ
バー43の開口と加圧ロールカバー44の開口との対向
部、すなわちニップ部の下流側に至る。
【0042】加熱ロールカバー43の開口と加圧ロール
カバー44の開口とが対向する部分では、記録用紙が通
過しており、加熱ロールカバー43内の空間と加圧ロー
ルカバー44内の空間とが記録用紙によって隔てられる
ことになるが、非通紙部では、双方の空間は連通してお
り、加熱ロールカバー43内から加圧ロールカバー44
内に空気流が移動する。この空気流が加圧ロール42の
周面に沿って流動し、排出口44aから排出される。し
たがって、この定着装置では、空気流によって加熱ロー
ル41及び加圧ロール42の非通紙部を有効に冷却する
ことができる。
【0043】以上に説明した実施の形態は、いずれも加
熱ロールの非通紙部に空気流を誘導するものであった
が、ほぼ同じ構成のダクト、案内板及び送風装置を加圧
ロール側に設け、加圧ロールの非通紙部に空気流を誘導
するものであってもよい。また、加熱ロールと加圧ロー
ルとの双方についてダクト及び案内板を設け、それぞれ
に空気流を誘導することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の定着装
置によれば、送風装置によって加熱回転部材又は加圧部
材の端部から、加熱回転部材の周面の幅方向に空気流が
形成され、この空気流が案内板によって加熱回転部材又
は加圧部材の非通紙部に導かれる。そして、この空気流
によって非通紙部の表面の熱が奪われ、加熱回転部材又
は加圧部材の幅方向の温度差が緩和され、記録媒体上の
トナー像を良好に加熱することができる。また、記録媒
体の幅によって空気流の流量又は流速が調節されるた
め、複数のサイズの記録媒体に対応して加熱回転部材又
は加圧部材の非通紙部を有効に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2又は請求項5に係る発明の
一実施形態である定着装置を示す概略断面図である。
【図2】図1に示す定着装置を示す概略斜視図である。
【図3】図1に示す定着装置の動作を説明する図であ
る。
【図4】請求項3又は請求項4に係る発明の一実施形態
である定着装置のダクト及び案内板を示す概略断面図で
ある。
【図5】請求項1、請求項2又は請求項5に係る発明の
他の実施形態である定着装置を示す概略構成図である。
【図6】請求項1、請求項2又は請求項6に係る発明の
一実施形態である定着装置を示す概略断面図である。
【図7】請求項1、請求項2又は請求項7に係る発明の
一実施形態である定着装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1、11、31、41 加熱ロール 2、12、32、42 加圧ロール 3、33、43 加熱ロールカバー 4、34、44 加圧ロールカバー 5、13、25、35、47 送風装置 6、14、26、36、48 ダクト 7、15、21、37、49 案内板 8、38、50 サイズ検知器 36、46 ファン
フロントページの続き (72)発明者 上原 康博 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社 Fターム(参考) 2H027 DC10 DE10 EA12 ED25 EE04 EE07 EF09 JA11 JB12 JB14 JB15 JB24 JB28 JB29 JC08 2H033 AA03 BA29 BA59 CA17 CA53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に転写されたトナー像を加熱
    及び加圧して該記録媒体に定着する定着装置であって、 無端状の周面が所定の温度に加熱され、該周面が未定着
    トナー像を担持して搬送される記録媒体に当接される加
    熱回転部材と、 前記記録媒体を、前記加熱回転部材の周面に押圧する加
    圧部材と、 前記記録媒体のサイズを検知する検知手段と、 搬送される前記記録媒体の幅方向に空気流を形成し、前
    記記録媒体のサイズによって前記空気流の流量又は流速
    が調節される送風装置と、 前記空気流を前記加熱回転部材又は前記加圧部材の非通
    紙部に導く案内板と、を有することを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加熱回転部材の無端状周面の幅方
    向に配置されたダクトを備え、 前記ダクトは、前記非通紙部と対向する位置に開口を有
    し、前記空気流の方向における前記開口の最下流部に前
    記案内板が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記案内板は、前記空気流の流体圧で
    変位するものであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記案内板は、水平方向の支持軸回り
    に回動が可能に支持され、重力で垂下するものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記空気流が導かれる前記加熱回転部
    材又は前記加圧部材の周囲を覆うようにカバー部材が設
    けられ、 前記カバー部材は、前記記録媒体が送り込まれる部分の
    上流側で、一方の端部が前記加熱回転部材又は前記加圧
    部材と近接し、 他方の端部が、前記記録媒体が排出される部分の下流側
    で、前記加熱回転部材又は前記加圧部材の周面と、前記
    送り込まれる部分付近より広く間隔を開けて配置され、
    前記空気流の排出口を形成していることを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の定着
    装置。
  6. 【請求項6】 前記空気流が導かれる前記加熱回転部
    材又は前記加圧部材の周囲を覆うようにカバー部材が設
    けられ、 前記カバー部材は、前記加熱回転部材又は前記加圧部材
    の非通紙部の表面に沿って移動する前記空気流の排出口
    が設けられていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱回転部材及び前記加圧部材の
    周囲をそれぞれ覆う二つのカバー部材が設けられ、 前記記録媒体が排出される部分の下流側で、前記二つの
    カバー部材のそれぞれに設けられた開口が対向し、前記
    加熱回転部材又は前記加圧部材のいずれか一方に前記空
    気流が導かれ、他方を覆うカバー部材には、前記開口の
    対向部と離れた位置に空気流の排出口が設けられている
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請
    求項4に記載の定着装置。
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