JP5677601B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真複写機や電子写真プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置としては、オンデマンド性に優れたフィルム加熱方式が広く用いられている。フィルム加熱方式の画像加熱装置は、ヒータに耐熱性のフィルム(定着部材)を加圧ローラ(加圧部材)で密着させて摺動搬送させ、このフィルムを挟んでヒータと加圧ローラとで圧接ニップ部を形成している。そして、ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、記録材上の未定着トナー像を加熱定着する。
フィルム加熱方式の定着装置において、ヒータの発熱領域より幅の狭い小サイズ記録材を連続通紙する場合、その定着ニップ部内において、記録材が通る部分ではヒータからの熱が記録材に付与されて装置外へ搬送されていく。一方、記録材が通らない部分(非通紙領域)ではヒータからの熱が定着部材や加圧部材などの加熱装置を構成する部材に蓄積してしまう。そのため、非通紙領域での温度上昇、いわゆる非通紙部昇温が大きくなり易くなる。
ここで、定着装置の非通紙部の温度が許容温度以下になるようにファンの回転数を制御するものが開示されている(特許文献1)。
特開2004−198895号公報
しかしながら、ファンの回転数を変更可能な範囲は制限があるので、非通紙部昇温に応じた風量を設定できない場合がある。例えば、非通紙部昇温がそれほど進んでいない段階から送風する時に設定可能な風量が大きすぎて定着不良になる場合、もしくは非通紙部昇温が進んだ時に十分な風量を得られずホットオフセットが発生する場合がある。
本発明の目的は、定着不良もしくはホットオフセットの発生を抑えることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、を有する画像形成装置において、前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンの回転数を第1の回転数に設定して前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記回転数を前記第1の回転数と異なる第2の回転数に設定して前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズ且つ一つの種類の記録材に対して実行可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、前記非通紙領域の温度を検知する温度検知部と、を有する画像形成装置において、前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を前記温度検知部の検知温度に応じて、一つのサイズ且つ一つの種類の記録材に対して実行可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、を有する画像形成装置において、前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンの回転数を第1の回転数に設定して前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記回転数を前記第1の回転数と異なる第2の回転数に設定して前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズの記録材に対して実行可能であって、前記ファンの駆動を開始した後の前記非通紙領域を冷却する期間において、前記第1の送風動作と前記第2の送風動作とを切り替え可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、を有する画像形成装置において、前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンの回転数を第1の回転数に設定して前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記回転数を前記第1の回転数と異なる第2の回転数に設定して前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズの記録材に対して実行可能であって、前記ファンを駆動している間に、前記第1の送風動作と前記第2の送風動作とを切り替え可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、前記非通紙領域の温度を検知する温度検知部と、を有する画像形成装置において、前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズの記録材に対して実行可能であって、前記ファンの駆動を開始した後の前記非通紙領域を冷却する期間において、前記温度検知部の検知温度に応じて前記第1の送風動作と前記第2の送風動作とを切り替え可能であることを特徴とする。
本発明によれば、定着不良もしくはホットオフセットの発生を抑えることができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置の画像形成時におけるフローチャートである。 本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を記録材搬送方向と直交する方向から見た断面模式図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を記録材搬送方向から見た断面模式図である。 本発明の実施形態に係る定着装置のフィルムの断面模式図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の定着ヒータの断面図及び平面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を記録材の排出側から見た図である。 本発明の実施形態に係る定着装置をフィルムが冷却される側から見た図である。 本発明の実施形態に係る定着装置および従来装置における冷却レベルと送風量の関係を示した図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の冷却ファンの駆動電圧と回転数の関係を示した図である。 本発明の実施形態に係る定着装置におけるフィルムの非通紙領域の表面温度の最大値および冷却レベルの時間推移を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着装置および従来装置におけるフィルム表面の長手温度分布とシャッタの開口量の関係を示した図である。 比較例におけるフィルムの非通紙領域の表面温度の最大値および冷却レベルの時間推移を示す図である。 比較例におけるフィルム表面の長手温度分布を示す図である。 本発明の実施形態に係る記録材のサイズ毎のプロセススピード、紙間、定着温度を示す図である。
以下に図面を用いて、本実施形態について説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成について、図2を用いて簡単に説明する。図2は、画像形成装置の一例であるフルカラーレーザープリンタ(以後、プリンタ71という)の全体構成を示す概略断面図である。なお、本実施形態として、感光体ドラムを複数備えたフルカラーレーザービームプリンタを取り上げたが、本発明はこれに限らず、感光体ドラムを一つ備えたモノクロの複写機、プリンタにも適用することができる。
プリンタ71の下部には、カセット61が引き出し可能に収納されている。カセット61に積載収容された記録材Pは、ピックアップローラ62により給紙カセット61から給送され、フィード・リタードローラ対14により1枚毎に分離され、レジストローラ15に給送されるようになっている。
プリンタ71は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応する画像形成ステーション7Y、7M、7C、7Kを、横一列に並設してなる画像形成手段としての画像形成部7を備えている。画像形成部7には、像担持体である感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(以後感光体ドラム1で統一)、感光体ドラム1の表面を均一に帯電する帯電装置2Y、2M、2C、2K、現像装置4Y、4M、4C、4Kが配置されている。
そして、現像装置4Y、4M、4C、4Kの中には、感光体ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像ローラ5Y、5M、5C、5Kが配置される。
更に、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト29に転写する一次転写部8Y、8M、8C、8K(以後一次転写部8で統一)が配設されている。また、一次転写部8で転写されずに感光ドラム1上に残ったトナーをクリーニングするクリーニングブレード6Y、6M、6C、6Kが配設されている。そして、画像形成部7の下側には、感光体ドラム1上に静電潜像を形成するために、画像情報に基づいてレーザービームを照射するスキャナユニット3YMおよび3CKが配置されている。
ここで、一次転写部8にてトナー像が転写された中間転写ベルト29のトナー像は、対向ローラ67と二次転写ローラ63によって形成される二次転写部Mで記録材Pに転写される。二次転写部Mで記録材Pに転写されずに中間転写ベルト29上に残った二次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置66によって除去されて回収される。
そして、二次転写部Mを通過した記録材Pは、その後、定着部72を通過し、トナー像が記録材P上に定着される。トナー像が固着定着された記録材Pは、その後、排出ローラ対64に搬送される。排出ローラ対64を通過後、記録材Pは記録材の積載部65に排出される。
なお、本実施形態におけるプリンタ71において、装置で使用可能な記録材Pの記録材搬送方向に直交する方向の幅は、105mm〜297mmである。また、プリントスピードは45枚/分(A4横送り)である。
(定着部)
以下、図3乃至図6を用いて、定着装置である定着部72について説明する。定着部72は、加圧ローラ20を回転駆動し、定着スリーブ(加熱用回転体)であるフィルム10をバックアップ部材としての加圧ローラ20の搬送力により回転させる加圧ローラ駆動方式・フィルム加熱方式を採用している。そして、加熱体としてのヒータ30と、加熱部材としての円筒状のフィルム10と、ヒータホルダ41と、加圧ステー42と、加圧手段43を備える。
ここで、加熱部材であるフィルム10とバックアップ部材である加圧ローラ20との間にニップ部が形成されるが、ヒータ30はフィルム10を介してバックアップ部材である加圧ローラ20と共にニップ部を形成するニップ部形成部材として機能する。
また、フィルム10の端部規制部材すなわちフィルム10の長手方向への移動を規制する規制部材としての定着フランジ45を備える。ヒータ30、フィルム10、ヒータホルダ41、加圧ステー42及び加圧ローラ20は、何れも記録材搬送方向に直交する方向に細長い部材である。
1)フィルム
図5に示す加熱回転体としてのフィルム10は、耐熱性と可撓性を有する材料によりエンドレスのスリーブ状に形成されている基層11と、その基層11の外周面上に設けられている離型性層12と、を有する。また、定着性向上、画質向上のために、その基層11の外周面上で、離型層12の内周面側との間にシリコーンゴムなどの弾性層13を設けても良い。
基層11としては、熱伝導率の高いSUS、Ni等の薄肉金属を用いる方がより好ましい。他にも、基層11として、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK等の耐熱性樹脂により薄肉の可撓性を有するエンドレスベルトに形成したものを用いることもできる。基層11の外周面上には、離型層12として、PFA、PTFE、FEPなどのフッ素樹脂を単品もしくはブレンドしてコーティングするか、あるいはチューブを被覆する。
PFA、PTFE、FEPは、それぞれパーフルオロアルコキシ樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン樹脂を示している。
離型層12の厚みは、耐久性の観点から5μm以上であることが必要である。また、離型層12が厚すぎると、熱伝導度が下がってしまい定着性に影響を与えてしまうことから、50μm以下にする必要がある。したがって、耐久性と定着性を両立させるために、離型層12の厚みは5μm以上50μm以下にしている。
更に、基層11の外周面と離型層12の内周面の間に弾性層13を設ければ、記録材Pの担持する未定着トナー像Tを包み込むことによって均一に熱を与えることができる。そのため、記録材Pとトナー像Tとで形成される凹凸に追従し、ハーフトーン画像などでのガサツキを抑え、均一で十分な定着性を得ることが可能となる。弾性層13の厚みが厚い程、記録材Pの担持するトナー像Tを包み込んで均一に記録材P面上に加熱定着させることができる。つまり、弾性層13の厚みが厚い程、未定着トナー像Tの包み込み効果を向上させることができる。
しかし、弾性層13の厚みが厚すぎると、熱容量が大きくなり、フィルム10の温度を、トナー像Tを記録材Pに定着させるために必要な温度まで到達させるのに時間が掛かってしまい、フィルム加熱方式特有のオンデマンド性が低下してしまう。そのため、弾性層13の厚みとしては50μm以上500μm以下にしている。また、弾性層13の熱伝導度としては、高いほど好ましく、0.5W/m・K以上であることが好ましい。そのような熱伝導度を達成するために、ZnO、Al、SiC、金属ケイ素等の熱伝導性フィラーをシリコーンゴムに混入し、熱伝導度を調整している。
フィルム10において、フィルム10の外径は熱容量が抑えられるため小さい方が好ましい。しかしながら、外径を小さくしすぎるとニップ部Nの幅が小さくなってしまうため、極度に外形を小さくすることはできない。したがって、本実施形態のフィルム10は、画像形成装置の速度(プロセススピード)等の条件を考慮し、基層11の材料にはSUSを用い、基層11の肉厚(厚み)は30μm、基層11の内径は24mmとしている。
そして、弾性層13は、熱伝導度1.3W/(m・K)のシリコーンゴムを用い、厚みは275μmとしている。また、離型層12としては、PFAのチューブを用いている。離型層12の厚みは20μmである
2)ヒータホルダ
ヒータホルダ41は、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂により横断面半円形状樋型に形成されている。このヒータホルダ41は、熱伝導率が低い程ヒータ30によりフィルム10の内面を加熱するときの熱効率が高くなる。よって、ヒータホルダ41を形成する耐熱性樹脂中に中空のフィラー、例えばガラスバルーン、シリカバルーン等を内包しても良い。ヒータホルダ41の下面(加圧ローラ20側の面)には、ヒータホルダ41の長手方向に沿って凹み形状の溝が設けられている。
そして、この凹み形状の溝からヒータ30の後述する保護摺動層34が露出するように、凹み形状の溝によりヒータ30の基板31を保持している。そして、そのヒータホルダ41の外周には、フィルム10がルーズに外嵌されている。フィルム10が外嵌されたヒータホルダ41は、ヒータホルダ41の長手方向両端部が装置フレーム27の不図示の両端部に保持されている。
3)加圧ローラ
図3において、加圧ローラ20は、芯軸部21と、その芯軸部21の外周面上に設けられている少なくとも1層以上の耐熱性弾性層22と、その耐熱性弾性層22の外周面上に設けられている離型層24と、を有する。耐熱性弾性層22は、定着部72で使用した場合に十分な耐熱性・耐久性を有し、かつ、好ましい弾性(柔らかさ)を有している材料が望ましく、例えばシリコーンゴム或いはフッ素ゴムなど一般的な耐熱性ゴム弾性材料を用いることができる。
また、耐熱性弾性層22の厚さは、所望の幅のニップ部Nを形成することができるものであれば特に限定されないが、2〜10mmであることが好ましい。離型層24は、耐熱性弾性層22上にPFAチューブを被せることにより形成しても良いし、フッ素ゴムまたは、PTFE、PFA、FEPなどのフッ素樹脂を耐熱性弾性層22にコーティングすることによって形成しても良い。なお、離型層24の厚さは加圧ローラ20に充分な離型性を付与することができる厚さであれば特に限定されないが、好ましくは20〜100μmである。
また、耐熱性弾性層22と離型層24の間には、接着、通電等の目的によりプライマー層や接着層が形成されていても良い。本実施形態では、芯金21としてはφ22の鉄製芯金を用い、耐熱性弾性層22には厚み4mmで0.35W/(m・k)のシリコーンゴムを用いた。離型層24としては、PFAのチューブを50um被覆させている。
4)ヒータ
図6は、加熱源としてのヒータ30の一例の構成模式図である。ヒータ30は、フィルム10の内周面と接触しながらフィルム10を急速加熱する板状発熱体である。このヒータ30は、記録材搬送方向に直交する方向に細長い基板31を有する。基板31は、アルミナや窒化アルミ等の絶縁性のセラミックス基板、或いはポリイミド、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂基板を用いることができる。
基板31の裏面(加圧ローラ20と反対側の面)には、基板31の長手方向に沿って例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の発熱抵抗層32がスクリーン印刷等により細帯状に塗工して形成してある。
発熱抵抗層32は、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度である。また、基板31の裏面には、発熱抵抗層32に給電するための給電電極33が基板31の長手方向端部の内側に設けられている。また、基板31の裏面には、発熱抵抗層32の保護と絶縁性を確保するために厚み30um程度のガラスコート35が成されている。基板31の表面(加圧ローラ側の面)には、基板31の表面性を良好にする目的で、摺動層34を設けている。摺動層34としては、ポリイミドやポリアミドイミドなどの耐熱性樹脂やガラスコートなどが用いられる。
5)加圧ステー
加圧ステー42は、剛性を有する金属等の材料により、横断面下向きU字形状に形成されている。この加圧ステー42は、フィルム10の内側において、ヒータホルダ41の上面(加圧ローラ20と反対側の面)の短手方向中央に配置されている。そして、装置フレーム27に保持されている定着フランジ45を介して、加圧ステー42の長手方向両端部を、加圧バネ等の加圧手段43により加圧ローラ20の軸線に向けて付勢する。
これによって、ヒータ30の基板31の表面がフィルム10を介して加圧ローラ20表面に押圧され、加圧ローラ20の弾性層22が基板31に沿って弾性変形する。これによって、加圧ローラ20表面とフィルム10表面との間に、トナー像Tの加熱定着に必要な所定幅のニップ部(定着ニップ部)Nが形成される。なお、加圧手段43により、総圧力294N(30kgf)の力が加圧ローラに掛かる。
6)画像加熱動作(定着動作)
図4で、制御手段としての制御部44は、プリント指令に応じて所定の回転駆動制御シーケンスを実行し、駆動源であるモータMを駆動して加圧ローラ20の芯軸部21の長手方向端部に設けられている駆動ギアGを回転させる。これにより、加圧ローラ20は、所定の周速度(プロセススピード)で矢印方向(図3)へ回転する。その際、ニップ部Nにおける加圧ローラ20表面とフィルム10表面との摩擦力によって、フィルム10には、加圧ローラ20の回転方向とは逆向きに回転する回転力が作用する。
これにより、フィルム10は、フィルム10内面がヒータ30の保護摺動層34に接触しながら、ヒータホルダ41の外周を加圧ローラ20と略同じ周速度で矢印方向(図3)へ従動回転する。
また、図6で、制御部44は、プリント指令に応じて所定の温度制御シーケンスを実行し、電源37からヒータ30の給電電極33を通じて発熱抵抗層32に通電する。その通電により、発熱抵抗層32が発熱し、ヒータ30は急速昇温してフィルム10を加熱する。フィルム10の温度は、フィルム10の内側に設けられている第一の温度検知部材としてのメインサーミスタ39により検知され、メインサーミスタ39はフィルム10の温度検知信号を制御部44に出力する。
メインサーミスタ39は、ヒータ30の長手方向におけるニップ部Nの記録材搬送領域においてプリンタに使用可能な各種サイズの記録材Pが必ず通過する領域に配置されている。また、38は第二の温度検知部材としてのサブサーミスタ38である。サブサーミスタ38と冷却ファンの動作に関しては、後述する。
制御部44は、温度検知素子であるメインサーミスタ39から検知結果としての温度検知信号を取り込み、その温度検知信号に基づいてフィルム10が所定の目標温度を維持するように、発熱抵抗層32への通電を制御する。つまり、制御部44は、メインサーミスタ39からの温度検知信号に基づき、フィルム10が所定の目標温度を維持するように、発熱抵抗層32に印加される電圧のデューティー比や波数などを適切に制御している。
また、ヒータ30の基板31の裏面には、サーモスイッチ、温度ヒューズ等のサーモプロテクタ36が配置されている。サーモプロテクタ36の入力端子(不図示)は電源37と直列接続され、出力端子(不図示)はヒータ30の発熱抵抗層32に直列接続されている。これにより、ヒータ30がメインサーミスタ39の故障等により暴走状態になったときに、ヒータ30の異常昇温をサーモプロテクタ36が検出し、発熱抵抗層32への通電をシャットダウンする構成となっている。
加圧ローラ20及びフィルム10の回転が安定し、かつ、フィルム10の温度が所定の目標温度に維持された状態で、未定着トナー像Tを担持する記録材Pが入り口ガイド28に沿って案内されてニップ部Nに向かって導入される。記録材Pは、ニップ部Nでフィルム10表面と加圧ローラ20表面とにより挟持搬送される。その搬送過程において、記録材Pには、ヒータ30により加熱されているフィルム10の熱とニップ部Nの圧力が加えられ、その熱と圧力によってトナー像Tは記録材Pの面上に定着される。
ニップ部Nを通過した記録材Pは、フィルム10から曲率分離され、定着排紙ローラ26で排出される。
(非通紙領域)
図7、図8に示すように、本画像形成装置は、記録材の幅方向の中央が装置の長手方向の中央(基準)を通るように搬送される。定着装置においては、記録材の幅方向の中央がフィルム10の長手方向の中央を通る。Sはその記録材の搬送の基準を表す線(仮想線)である。
図7で、W1は、装置に通紙可能な最大幅の記録材の通紙幅(最大通紙幅)である。本実施形態において、この最大通紙幅W1は297mm(A4横送り、A3縦送り)である。ヒータ長手方向の発熱抵抗層32の幅Kは、この最大通紙幅W1よりも少し大きくしてある。W3は、装置に通紙可能な最少記録材の通紙幅(最小通紙幅)である。本実施形態において、この最小通紙幅W3は148mm(A5縦送り)である。W2は、上記の最大幅記録材と最小幅記録材の間の幅の記録材である279mm(レター横送り、レジャー縦送り)を示している。
図7で、aは最大幅通紙幅W1と通紙幅W2との差幅部((W1−W2)/2)、bは最大通紙幅W1と最小通紙幅W3との差幅部((W1−W3)/2)である。すなわち、A4横の記録材を通紙した時と比較して、それぞれ幅が小さい記録材であるLTR横またはA5縦の記録材を通紙した時に生じる非通紙部(非通紙領域)である。本実施形態においては、記録材通紙が中央基準であるから、非通紙部aとbは、それぞれ通紙幅W2の左右両端部、最小通紙幅W3の左右両端部に生じる。この非通紙領域の幅は、通紙使用され記録材の幅の大小により種々異なる。
(送風部)
図3および図7において、送風部50は、幅が小さい記録材を連続通紙した際に生じるフィルム10の非通紙領域の温度上昇を、送風により冷却する。送風部50は、送風部材である冷却ファン51を有する。また、この冷却ファン51の風を誘導するダクト52と、このダクト52の定着部に対向する部分に配置された送風口(開口部)53を有する。また、この送風口53を開閉し、開口量を通紙される記録材Pの幅に適した幅に調整する調整部材としてのシャッタ54と、このシャッタを駆動するシャッタ駆動部55を有する。
冷却ファン51、ダクト52、送風口53、シャッタ54は、フィルム10の長手方向の両端部に対向するように左右対称に配置されている。冷却ファン51は、軸流ファンを用いても良いし、シロッコファンなどの遠心ファンを用いてもよい。冷却ファンは、駆動電圧を調整することにより送風量(冷却ファンの回転数)を可変にすることができるが、冷却ファンの動作保証に関連して使用電圧範囲が制限されている。
例えば24V仕様のDC軸流ファンの場合、その使用電圧範囲が12〜24Vとなり、使用電圧範囲外での風量は保証されない。つまり所定のシャッタ開口量に対して12Vを印加した場合が最小の風量設定となる。
図7で、左右のシャッタ54は、送風口53を形成した、左右方向に伸びている支持板56の板面に沿って左右方向にスライド移動可能に支持させてある。この左右のシャッタ54をラック歯57とピニオンギア58により連絡させ、ピニオンギア58を不図示のモータで正転または逆転駆動する。これにより、左右のシャッタ54を連動してそれぞれに対応する送風口53に対して左右対称の関係で開閉動するようにしてある。上記の支持板56、ラック歯57、ピニオンギア58、モータによりシャッタ駆動装置55が構成されている。
図4で、ユーザによって入力された使用する記録材サイズについての情報や、給紙カセットの記録材の幅の自動検出部(不図示)で検出された情報に基づいて使用される記録材の幅が制御部44にインプットされる。また、図6で、制御部44には、サブサーミスタ38の温度検知信号がインプットされる。そして、制御部44は、これらの情報に基づき、シャッタ駆動部55(図7)を制御する。具体的には、モータを駆動してピニオンギア58を回転させ、ラック歯57によりシャッタ54を移動することで送風口53を所定量だけ開く。
冷却ファン51を動作させていない場合は、図7(a)、図8(a)のように、送風口53はシャッタ54により開口部の全領域が遮蔽されている。一方、冷却ファン51の動作が開始されると、制御部44により、図7(b)、図8(b)のようにシャッタ54を所定量だけ移動させ、送風口53が開かれる(開口部の一部の領域が遮蔽される)。図7(a)において、L1は記録材の搬送基準を示す基準線Sと送風口53の内側端面との距離であり、L2は基準線Sと送風口53の外側端面との距離である。
送風口53が、シャッタ54により閉ざされている場合は、シャッタ54の外側端はL2に位置し、送風口53が全て開かれている場合はシャッタ54の外側端はL1に位置する。なお、本実施形態においては、L2=161mm、L1=85mmである。また、図7(b)のL3は、シャッタ54の開口量を示しており、送風口53の外側端とシャッタ54の外側端の距離を示している。
本実施形態における冷却ファン51として用いた軸流ファンは、外径寸法は80mm×80mm×25mmであり、使用電圧範囲はDC12V〜24Vである。また、駆動電圧(V)と回転数(rpm)の関係は図10に示すようになっている。軸流ファンを単独で駆動させたときの風量は、24Vで駆動した場合は1.19m3/min、12Vで駆動した場合は0.66m3/minである。冷却ファン51の最低駆動電圧は12Vであり、これ以下の電圧で駆動することはできない。
従って、ファンを駆動させた時には、冷却ファンからは最低でも0.66m3/minの風が流れることになる。冷却動作中のシャッタ54の開口量L3や冷却ファン51の駆動電圧など冷却動作の詳細については後述する。
(本実施形態の送風動作)
以下に、レターサイズ記録材を横送りで連続通紙したときを例に、本実施形態の送風動作を説明する。本実施形態では、連続通紙中のサブサーミスタ38(図7)の検知温度に基づいて、冷却ファン51の送風制御を行う。本実施形態において、サブサーミスタ38は、非通紙領域に対応するヒータの温度を検出するように配置されている。そのため、フィルム10表面における非通紙領域の温度の最大値を、サブサーミスタ38によって予測可能である。
ここで、本実施形態では、表1のように12段階の冷却レベルを予め設定し、そのうちの一つを選択して送風動作を実行するようにしている。表1は、本実施形態におけるレターサイズ記録材(横送り)の定着処理を行う時の冷却レベルを示したテーブルである。
ここで、冷却レベルとは、シャッタ54の開口量と冷却ファン51の駆動電圧の組み合わせによって決まる送風量(風量)のレベル、つまり、フィルム10に作用する風の送風量のレベルである。ここでいう送風量とは、フィルム10に対して作用する風の送風量を指し、冷却ファン51自体の送風量ではない。開口量は、フィルムに対する送風領域を限定(制限)する機能を有する。
この送風領域は、風の回り込みによって開口量で規定される範囲も広くなる。また、フィルムに作用する風の送風量は、冷却ファン51の駆動電圧が同じでもシャッタ54の開口量が大きい程、送風量が増える。なぜなら、シャッタ54が送風口53を閉じている割合が大きい程、圧力損失が大きく、フィルム10に作用する風の風量小さくなるからである。
以上述べたことから、表1の冷却レベルが高くなる程、非通紙部昇温の抑制効果が高くなる。そして、開口量を小さくすることで、フィルム10に流れる送風量を、設定可能なファンの駆動電圧を最低値とした時の送風量よりも風量が小さい微風を設定することが可能になる。したがって、フィルムに流れる送風量をファンの駆動電圧だけでなく、シャッタの開口量によっても制御することで、送風量の制御レンジを広げることができると共に、より細かく制御することが可能になっている。
まとめると、本実施例の画像形成装置は、記録材搬送方向に直交する方向の幅が同一である記録材を定着処理する場合に、少なくとも、次のような第1の送風動作及び第2の送風動作を実行可能である。第1の送風動作は、開口量を第1の開口量としファンの回転数を第1の回転数とするものである。第2の送風動作は、開口量を第1の開口量よりも大きい第2の開口量としファンの回転数を第1の回転数よりも多い第2の回転数とするものである。
更に、画像形成装置は、開口量を第2の開口量としファンの回転数を第1の回転数とする第3の送風動作、開口量を第1の開口量としファンの回転数を第1の回転数よりも低い回転数とする第4の送風動作も実行できる.
表1では、シャッタの開口量がゼロでなく最小となる場合に、冷却ファンの駆動電圧の変化幅を最大とする一方、シャッタの開口量が最大となる場合に、最大駆動電圧を含む前記冷却ファンの駆動電圧の変化幅を前記最大変化幅より小さい変化幅としている。
図9の実線は、本実施形態における冷却レベルと送風量の関係を模式的に示した曲線である。冷却レベルの値が大きくなるにしたがって、送風量は大きくなる。冷却レベル0では、送風口53はシャッタ54により閉ざされており、冷却ファン51も動作していない。レベルが1以上になると、シャッタ54を移動させて送風口53を開き、冷却ファン51の動作を開始する。このように、非通紙領域に対向する送風口部分を開けることで、冷却ファン51の風を画像加熱装置の非通紙領域に当てる。そして、冷却風によって非通紙領域の温度を低下させる。
なお、表1はレターサイズ記録材を横送りした場合の開口量L3とファン駆動電圧を冷却レベル毎に示したテーブルであるが、その他の幅の記録材についても同様のテーブルがある。そして、それぞれの記録材の幅に応じた開口量と駆動電圧が、各冷却レベルに対して予め設定されている。
以下、図1に基づいて、記録材を連続通紙した場合における非通紙領域の温度上昇を抑制するための制御部44による冷却動作の説明をする。プリント信号を受信すると(Step1)、その中の記録材の幅情報(Step2)により、記録材の幅に対応した冷却レベルテーブルを決定する(Step3)。そして、ヒータ31への通電を開始し、定着部72のウォームアップ動作を開始する。定着部72が所定の温度に到達するとメインサーミスタ39の温度が所定の定着温度(目標温度)となるように温度制御を行い、同時にプリント動作を開始する(Step4)。
プリントを継続した場合には(Step5)、サブサーミスタ38の温度TsubがTfan_threthよりも大きくなり(Step6)、TsubがTfan_threthをT時間上回れば(Step7)、冷却レベルを1段階上げる(Step8)。そうすると、シャッタ54は所定の位置に移動し、ファン51が所定の駆動電圧で駆動され、ファン51からの冷却風により非通紙領域が冷却される。
プリントが継続され(Step12)、サブサーミスタ38の検出温度TsubがTfan_threth(閾値温度)より小さくなると(Step6)、TsubがTfan_threthをT´時間した時点で(Step10)、以下を行う。即ち、冷却レベルを1段階下げる(Step11)。その後、再びサブサーミスタ検出温度TsubがTfan_threthをT時間上回った場合には(Step7)、冷却レベルを1段階上げる(Step8)。
このように、制御部44は、サブサーミスタ38の検出温度Tsubに応じて、上述の冷却レベルを遷移(変更)させる。すなわち、サブサーミスタ38の検知温度Tsubが閾値Tfan_threthをT時間という一定期間超えて上回ったら、冷却レベルを1段階上げ、Tsubが閾値Tfan_threthをT´時間という一定期間超えて下回ったら、冷却レベルを1段階下げる。ここで、Tfan_threthは、非通紙領域の温度の最大値がフィルム使用上限温度以下となるような値、あるいは、記録材端部でホットオフセットが発生しないような値に設定されている。
なお、図1で、ファン駆動中に画像形成を終了する場合には(Step12)、ファン51を停止し(Step13)、シャッタ34を全閉位置に移動し(Step14)、プリントを終了する(Step15)。
つまり、画像形成装置は、非通紙領域の温度が閾値温度よりも低い場合は、開口量を第1の開口量に設定する第1の送風動作、閾値温度よりも高い場合は開口量を第1の開口量よりも大きい第2の開口量とする第2の送風動作を実行する。また、画像形成装置は、非通紙領域の温度に応じて、開口量を第1の開口量としファンの回転数を第1の回転数とする第1の送風動作と、開口量を第2の開口量としファンの回転数を第2の回転数とする第2の送風動作と、を実行する。
このようにサブサーミスタ38の検知温度に応じて冷却レベルを細かく変化させていくことで、サブサーミスタ38の検出温度をTfan_threth付近に収束させる。これにより、非通紙領域の温度変動を最小に抑えて、安定した状態を保つことができる。冷却レベルを細かく分けずに、ただファンをON・OFFで駆動するだけでは、非通紙領域の温度上下変動が大きくなる。すると、通紙領域の記録材端部の温度変動も大きくなり、記録材端部においてホットオフセットや定着不良が発生する要因となりうる。また、フィルムの回転走行が不安定になり、記録材の搬送性にも影響を与える。
これに対して本実施形態の構成では、非通紙領域の温度変動が小さく、画像、記録材の搬送性ともに安定させることができる。なお、本実施形態では、Tfan_threthは215℃に設定している。また、TとT´は冷却レベル毎に変更することが可能であり、本実施形態では表1のように設定している。
次に、本実施形態の画像形成装置で通紙可能な記録材サイズ毎の、プロセススピード、紙間、初期の開口量、目標温度を図15に示す。A4横、LTR横のサイズの記録材は、プロセススピードが速く紙間も短いため、定着部の目標温度が高く設定する必要があり、非通紙部昇温が進み易い。特に、LTRサイズ記録材は、A4サイズ記録材よりも非通紙領域の幅が広く非通紙部昇温が進み易いのでファンでの冷却を行って生産性を維持する。A4縦、A5縦のサイズの記録材は非通紙領域の幅が広く非通紙部昇温が進み易い。
そこで、LTRサイズ記録材よりもプロセススピードを遅く紙間を広くすることで目標温度を低く設定している。従って、冷却ファンの送風によってA4縦の記録材は1000枚まで、A5縦の記録材は500枚までの連続プリントが可能になる。A5サイズよりも幅の小さい記録材は、非通紙領域が広いのでファンでの冷却は行わず、非通紙領域の温度に応じて紙間を大きくして非通紙部昇温を抑制する。
尚、ファンで送風する全ての紙サイズ(A4横、LTR横、A4縦、A5縦のサイズ)の記録材において、ファンの回転数と開口量とを組み合わせて冷却レベルを複数段階設けることを実施している。尚、冷却レベルの数は、記録材の幅が狭く成るほど、多く設定可能である。
(比較例の冷却動作)
本実施形態の冷却動作に対し、比較例の冷却制御においては、連続通紙中のシャッタ54の開口量を固定し、ファン駆動電圧のみを変更する。このような比較例において、表2のように冷却ファン51の駆動電圧によって決まる6段階の冷却レベルが設けられている。表2は比較例のレターサイズ記録材を定着処理する場合の冷却レベルを示したテーブルである。
ここでの開口量は、表1に基づく上記実施形態と比較するため、レターサイズ記録材を横送りした場合を基準に決めたものを用いている。そして、図9の点線は、このような比較例における冷却レベルと送風量の関係を模式的に示した曲線である。このような比較例では、予め決まったシャッタの開口量に対して、冷却ファンのみで送風量を制御するため、送風量の上下限は駆動電圧のみで決まる。ここで、シャッタの開口量の設定は、連続プリントによる画像加熱装置の温度状態の推移を想定した上でバランスをとって設定しなくてはならない。
すなわち、連続プリントの前半で装置の蓄熱が少ない時に冷却過剰にならないようにすると共に、後半で蓄熱が多い時でも冷却不足にならないだけの送風量が得られる開口量とする必要がある。しかし、このような比較例のように開口量を固定していると、冷却ファンの駆動電圧でしかフィルムに流れる送風量を制御できないため、上述した実施形態と比較して送風量の制御レンジは狭くなる。
なお、比較例においても、ファン51はサブサーミスタ38の検出温度Tsubにより制御され、冷却レベルの遷移方法についても本実施形態と同様なものとする。また、記録材を連続通紙した場合の冷却動作についても、本実施形態と同様とする。
(性能評価)
性能評価には、前述のプリンタ71を使用し、比較例の冷却制御と本実施形態の冷却制御を比較した。非通紙領域の温度上昇が厳しい条件下で性能を比較するために、低温低湿環境(15℃/10%)において、レターサイズ記録材(坪量90g/m2)を横送り45枚/分で100枚連続プリントした時のフィルムの表面温度の最大値を測定した。また、画像加熱装置の各部材が環境温度と同じ温度の状態(コールド状態)からプリントを開始した。
図13に、比較例におけるフィルムの非通紙領域の表面温度の最大値および冷却レベルの時間推移を示す。また、図14に図13の(A)、(B)におけるフィルム表面の長手位置の温度分布を示す。比較例において、冷却動作が開始した直後の図13の(A)においては、冷却レベル1すなわち最低送風量でファンを動作させているが、フィルム温度は大きく低下している。このとき、図14(a)に示すように通紙領域端部も大きく温度低下し、記録材端部で定着不良が発生した。
この理由は、冷却動作開始直後は、画像加熱装置を構成する各部材の蓄熱量が小さく、最低風量でも過剰に温度低下してしまうためである。前述したように、画像加熱装置の蓄熱が小さい時でも冷却過剰にならないようにシャッタの開口量を設定しなくてはならないが、そうすると蓄熱が大きくなっていった時の送風量が不足してくる。
その一方で、75枚プリント後の図13の(B)においては、冷却レベル5すなわち最大送風量でファンを動作させているが、フィルム温度は大きく上昇している。このとき、図14(b)に示すように通紙領域端部も大きく温度上昇し、記録材端部でホットオフセットが発生した。この理由は、75枚プリント後は、画像加熱装置を構成する各部材の蓄熱量が大きく、最大送風量でも温度上昇をしてしまうためである。この温度上昇を防ぐため、画像加熱装置の蓄熱が大きい時にのみ最適化してシャッタの開口量を設定すると、前述した蓄熱量が小さい時の温度低下がより大きくなってしまう。
このように比較例では、シャッタの開口量が固定されているため、制御可能な送風量のレンジが狭く、画像加熱装置の温度状態の推移に対して、画像加熱性能(定着性能)と非通紙領域の温度上昇の抑制は、共に十分ではない。すなわち、画像加熱装置の蓄熱が小さい時と大きい時で、記録材端部の画像加熱性能(定着性能)を安定させることができず、また非通紙領域の温度上昇の抑制も十分ではない場合もあり得る。
これに対し、以下、本実施形態の性能評価の結果を説明する。図11に本実施形態におけるフィルムの非通紙領域の表面温度の最大値および冷却レベルの時間推移を示す。また、図12(a)から図12(d)に、それぞれ図13の(A)、(B)、図11の(C)、(D)におけるフィルム表面の長手位置の温度分布とシャッタの開口量の関係を示す。
本実施形態において、冷却動作を開始した直後の図11の(C)において、比較例のようにフィルム温度が大きく低下せず、フィルムの温度はTfan_threth付近で一定である。このとき、図12(c)に示すように通紙領域端部のフィルム温度も大きく低下せず、定着不良も抑制できた。これは、図12(a)に示される従来例における通紙領域端部の温度低下を抑制するために、本実施形態では、図12(c)のようにファンの最低駆動電圧で開口量L3を小さくしたためである。
従って、通紙領域端部の温度を顕著に下げずに冷却制御を行うことができ、通紙領域端部での定着不良を抑制できた。
また、本実施形態において、75枚プリント後の図11の(D)においては、フィルム温度は大きく上昇することなく、200℃付近で一定である。このとき、図12(d)に示すように通紙領域端部のフィルム温度も大きく上昇していない。よって、ホットオフセットも抑制できた。これは、本実施形態では、図12(b)の比較例における通紙領域端部の温度上昇を抑制するために、図12(d)のようにファンの最大駆動電圧で開口量L3を大きくしたためである。したがって、通紙領域端部の温度を顕著に上昇させずに冷却制御を行うことができ、通紙領域端部のホットオフセットを抑制できた。
上述のように、本実施形態では冷却ファンによる冷却レベルを、シャッタの開口量と冷却ファンの駆動電圧の組を設定することで、送風量の設定レンジを広げることができ、記録材端部のホットオフセットと定着不良の発生を抑制することが可能である。そして、同一サイズの記録材を通紙している間における非通紙領域の温度変動を最小に抑えて安定した状態を保つことが可能となる。
《第2の実施形態》
次に、本発明に係る定着装置の他の実施形態について説明する。本実施形態の定着装置の基本的な構成および動作は、第1の実施形態と同じである。本実施形態では、以下に示す新たなモードを第1の実施形態におけるモードに対して加えている。すなわち、サブサーミスタの検知温度TsubがTfan_skip(=Tfan_threth+5℃)を1sec間上回ったら、冷却レベルを複数段階変更として例えば5段階上げる。
そして、サブサーミスタの検知温度TsubがTfan_off(=Tfan_threth−10℃)を1sec間下回ったら、冷却レベルを0にし、ファンの駆動を止める。
第1の実施形態では、冷却レベルの変移は常に1段階ずつであった。すなわち、サブサーミスタ38の検知温度が急激に変化した場合でも1段階ずつしか冷却レベルを変移(変更)できない形態であり、非通紙領域の温度が急に上昇した場合には、冷却レベルを最適値に上げる動作が追い付かず、非常に高温になってしまう可能性がある。また、逆に冷却ファンの駆動によって急激に温度が下がった時にも、すぐに冷却レベルを下げることができず、過剰に冷却して定着不良を発生させてしまう場合もあり得る。
これに対して本実施形態では、現状の冷却レベルでサブサーミスタの検知温度が閾値近傍(Tfan_threth+5℃〜−10℃)に制御できていないことを検知したら、冷却レベルを大きく変移させる。これにより、より速くサブサーミスタの検知温度をTfan_threth付近に収束させることができ、非通紙領域の温度を安定させることができる。
例えば、坪量が75g/m2の紙が連続通紙されている途中から、坪量160g/m2の厚紙に切り替わって通紙された場合などには、非通紙領域が急激に温度上昇する可能性がある。これに対して、本実施形態の構成では、素早く冷却レベルを変移させることができるため、急激な温度上昇を抑制することができる。また、逆に厚紙が連続通紙されている途中で薄紙に切り替わっても冷却し過ぎることなく制御することが可能になる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、プリンタ71の通紙基準は、長手方向に対して略中央(中央元準)としたが、片側基準であっても良い。
(変形例2)
上述した実施形態では、加圧体として加圧ローラを示したが、固定された加圧パッドを用いることもできる。
(変形例3)
上述した実施形態では、加熱部材であるフィルム10の非通紙領域に送風することを示したが、バックアップ部材である加圧ローラ20の非通紙領域に送風することもできる。即ち、本発明においては、加熱部材とバックアップ部材との少なくとも一方の非通紙領域に送風する。
7・・画像形成部、10・・フィルム(加熱部材)、20・・加圧ローラ(バックアップ部材)、51・・冷却ファン、52・・ダクト、54・・シャッタ(調整部材)、72・・定着部

Claims (19)

  1. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンの回転数を第1の回転数に設定して前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記回転数を前記第1の回転数と異なる第2の回転数に設定して前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズ且つ一つの種類の記録材に対して実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の回転数は前記第1の回転数よりも高く、前記第2の開口幅は前記第1の開口幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ファンの回転数を前記第1の回転数に設定し前記開口幅を前記第1の開口幅とは異なる前記開口幅に設定して前記ファンを駆動する第3の送風動作を、前記一つのサイズに対して実行可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記開口幅を前記第1の開口幅に設定し、前記ファンの回転数を前記第1の回転数と異なる前記ファンの回転数に設定して前記ファンを駆動する第4の送風動作を、前記一つのサイズの記録材に対して実行可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の送風動作と、前記第2の送風動作と、を前記非通紙領域の温度に応じて実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記調整部材は、移動して前記開口部の一部の領域もしくは全ての領域を閉じることが可能なシャッタであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加熱部材は筒状のフィルムであり、前記定着部は前記フィルムの内面に接触し前記フィルムを介して前記バックアップ部材と共に前記ニップ部を形成するニップ部形成部材を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ニップ部形成部材は、ヒータであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、
    前記非通紙領域の温度を検知する温度検知部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を前記温度検知部の検知温度に応じて、一つのサイズ且つ一つの種類の記録材に対して実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記第1の送風動作を実行している時の前記ファンの回転数である第1の回転数と、前記第2の送風動作を実行している時の前記ファンの回転数である第2の回転数と、が異なることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の送風動作を実行している時の前記ファンの回転数である第1の回転数と、前記第2の送風動作を実行している時の前記ファンの回転数である第2の回転数と、が等しいことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の回転数は前記第1の回転数よりも高く、前記第2の開口幅は前記第1の開口幅よりも大きいことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  13. 前記開口幅を前記第1の開口幅とし、前記ファンの回転数を前記第1の送風動作を実行している時の前記ファンの回転数と異なる回転数として前記ファンを駆動する第3の送風動作を、実行可能であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  14. 前記調整部材は、移動して前記開口部の一部の領域もしくは全領域を閉じることが可能なシャッタであることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記加熱部材は筒状のフィルムであり、前記定着部は前記フィルムの内面に接触し前記フィルムを介して前記バックアップ部材と共に前記ニップ部を形成するニップ部形成部材を有することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記ニップ部形成部材は、ヒータであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンの回転数を第1の回転数に設定して前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記回転数を前記第1の回転数と異なる第2の回転数に設定して前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズの記録材に対して実行可能であって、
    前記ファンの駆動を開始した後の前記非通紙領域を冷却する期間において、前記第1の送風動作と前記第2の送風動作とを切り替え可能であることを特徴とする画像形成装置。
  18. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンの回転数を第1の回転数に設定して前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記回転数を前記第1の回転数と異なる第2の回転数に設定して前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズの記録材に対して実行可能であって、
    前記ファンを駆動している間に、前記第1の送風動作と前記第2の送風動作とを切り替え可能であることを特徴とする画像形成装置。
  19. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材との間にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材と前記バックアップ部材との少なくとも一方の部材の非通紙領域に送風する送風部であって、送風するためのファンと、前記ファンの風を前記非通紙領域へ誘導するための開口部と、前記開口部の開口幅を調整する調整部材と、を備える送風部と、
    前記非通紙領域の温度を検知する温度検知部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記開口幅を第1の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第1の送風動作と、前記開口幅を前記第1の開口幅と異なる第2の開口幅に設定し前記ファンを駆動する第2の送風動作と、を一つのサイズの記録材に対して実行可能であって、
    前記ファンの駆動を開始した後の前記非通紙領域を冷却する期間において、
    前記温度検知部の検知温度に応じて前記第1の送風動作と前記第2の送風動作とを切り替え可能であることを特徴とする画像形成装置
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