JP2001100574A - 定着装置および当該定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents

定着装置および当該定着装置を有する画像形成装置

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JP2001100574A
JP2001100574A JP28039599A JP28039599A JP2001100574A JP 2001100574 A JP2001100574 A JP 2001100574A JP 28039599 A JP28039599 A JP 28039599A JP 28039599 A JP28039599 A JP 28039599A JP 2001100574 A JP2001100574 A JP 2001100574A
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Takahiro Tsujimoto
隆浩 辻本
Akira Takasu
亮 高須
Hiroyuki Yoshikawa
博之 吉川
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露に起因した記録シートのにじみを解消
し、かつ、省エネルギー化を図る定着装置の提供をす
る。 【解決手段】 記録シートの通紙時に開閉蓋700を開
放状態にして、ダクト83とともに開放部710から外
部に連結されるダクトを形成する。そして、開放部71
0を通して定着時に記録シートから発生する水蒸気を外
部に放出する。通紙時以外には開閉蓋700を閉鎖状態
にし、定着装置からの放熱を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタ、
ファクシミリなどの画像形成装置に用いられる定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタなどの画像形成
装置においては、エナジースター規制や省エネ規制等が
制定され、省エネルギー化の要請が高まっている。定着
装置は画像形成装置の構成要素の中でも特に、エネルギ
ー消費量が大きく、そのため省エネルギー化の要請は特
に高い。
【0003】定着装置のエネルギー消費量を抑える技術
として、例えば、特開平9−265242号公報(以
後、「第1従来技術」という。)に掲載されているよう
に、加熱ローラを含む装置全体をカバーで覆い、カバー
の記録紙出入口にシャッタを設けて、通紙時には前記シ
ャッタが開いた状態にし、通紙時以外には前記シャッタ
を閉じた状態にするようにしたものがある。
【0004】この第1従来技術によれば、通紙時以外は
前記シャッタが閉じている関係上、加熱ローラから放出
される熱がカバー外に逃げるのが防止でき、結果的に無
駄なエネルギー消費を低減し、省エネルギー化に貢献す
るのであるが、反面、記録紙に形成された画像に「にじ
み」を生じるという問題があった。即ち、一般に記録紙
には水分が含まれており、通紙時に記録紙に含まれる水
分が加熱ローラの熱によって蒸発してカバー内に滞留
し、その滞留量が多くなるとカバー内壁に結露を生じ、
この結露した水滴が記録紙に形成された画像に落下して
「にじみ」を生じるのである。
【0005】この「にじみ」を解消する技術として、例え
ば、特開平7−306628号公報(以後、「第2従来
技術」という。)に掲載されているものがある。この技
術は、定着装置上部にバイメタルでできた弁を有するダ
クトを配設し、加熱ローラから放出される熱が弁に加わ
るとバイメタルの原理により開弁するように構成されて
いる。したがって、記録紙から蒸発した水分は装置外に
排出され、定着装置内の結露が防止されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第2従
来技術では、画像のにじみは防止されるものの、エネル
ギー消費量を低減するという省エネルギー化の観点では
問題が残る。すなわち、バイメタルの弁は、加熱ローラ
の熱によって開弁するものであり、通紙、非通紙と必ず
しも同期せず、例えば通紙時以外にも開き放しになるこ
とがあるためである。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、省エネルギー
化と、画像のにじみの問題とを解消し得る定着装置およ
び当該定着装置を用いた画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る定着装置は、記録シート表面のトナー
像を加熱して定着する加熱手段と、当該加熱手段を収納
するハウジングと、前記ハウジング上部の開口部を覆う
蓋と、当該蓋を開閉駆動する駆動手段と、前記記録シー
トの通紙時におけるすべての期間もしくは一部の期間に
は前記蓋を開け、前記期間以外の期間には前記蓋を閉じ
るように前記駆動手段を制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。ここで、通紙時とは、記録シートが複
数枚定着処理される場合、画像形成装置の給紙カセット
から最初の記録シートが繰り出されて、最後の記録シー
トが定着装置から排出されるまでの間をいう。
【0009】また、本発明に係る定着装置は、前記ハウ
ジング上部に外部と連通するダクトを有し、前記蓋が開
けられた状態のときに、当該蓋がダクトの壁面の一部を
形成することを特徴とする。また、本発明に係る定着装
置は、前記加熱手段の温度を検出する温度検出手段を有
し、前記制御手段は、通紙時であっても当該温度検出手
段により検出された温度が所定温度未満になると前記蓋
を閉じるように制御することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明に係る画像形成装置は、記
録シート表面に形成されたトナー像を記録シートに定着
する定着装置として、上記の定着装置を用いたことを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる定着装置の
実施の形態を、タンデム型のフルカラーデジタル複写機
(以後、「複写機」という。)に適用した場合について説
明する。 〔全体構成〕図1は、複写機1の全体の構成を示す概略
図である。同図に示すように複写機1は、原稿画像を読
み取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を記録
シートS上にプリントして再現するプリンタ部20とか
ら構成されている。
【0012】イメージリーダ部10は、原稿ガラス板
(不図示)に載置された原稿を露光ランプを有するスキ
ャナーを移動させて走査し、その原稿からの反射光を集
光レンズを介して不図示のCCDイメージセンサ(以下
「CCDセンサ」という。)に入射して、原稿画像を赤
(R)、緑(G)、青(B)の三色に分解して電気信号
に変換し、画像信号を生成する公知の構成を有する。
【0013】イメージリーダ部10で得られた各色成分
ごとの画像データは、制御部30において各種の画像デ
ータ処理を受け、さらにシアン(C),マゼンタ
(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各再現色の
画像データに変換される(以下、シアン,マゼンタ,イ
エロー,ブラックの各再現色をC,M,Y,Kと表し、
各再現色に関連する構成部分の番号にこのC,M,Y,
Kを添字として付加する。)。変換された画像データは
制御部30内の画像メモリに再現色ごとに格納される。
【0014】図2は、複写機1に内蔵されている制御部
30の構成を示すブロック図である。制御部30は、C
PU201を中心にしてイメージリーダ部10のCCD
センサで読み取った画像信号をデジタル信号に変換する
と共に、再現画像が最適になるようにエッジ強調処理な
どのデータ処理を実行する信号処理部202と、処理さ
れた画像信号をページごとに格納する画像メモリ203
と、画像メモリ203から所定のページの信号を読み出
して、レーザダイオードを駆動するための駆動信号に変
換して出力するLD駆動部204と、排出トレイ90に
排出された記録シート枚数をカウントするカウンタ20
5と、各部の動作を制御するためのプログラムや制御用
パラメータの初期値を格納するROM206および操作
パネル208で受け付けた複写モードの設定内容や制御
変数を一時的に記憶するRAM207等から構成され
る。
【0015】CPU201は、各種センサの入力を受付
け、ROM206に格納されている制御プログラムに従
って、イメージリーダ部10やプリンタ部20の各部、
特に加熱ローラ73、ソレノイド101、ハロゲンヒー
タ75の動作を統一的に制御して円滑な複写動作を達成
する。 〔プリンタ部〕プリンタ部20は、公知の電子写真方式
により画像を形成するものであって、レーザビームを走
査して感光体ドラム上にトナー像を形成する作像部40
と、記録シートを給紙する給紙部50と、給紙された記
録シートSを各色の転写位置に搬送するためのシート搬
送部60と、記録シートSに転写されたトナー像をシー
ト上に定着する定着装置70等からなる。 〔作像部〕作像部40は、制御部30からの駆動信号を
受けてレーザ光を光変調して走査する光ユニット41C
〜41Kと、レジスト補正を行うため記録シートの位置
を検出するレジストセンサ44C〜44Kと、走査され
たレーザビームにより静電潜像が形成される感光体ドラ
ム45C〜45Kと、前記形成された静電潜像に各色の
トナーを供給して顕像化する現像器46C〜46Kと、
顕像化された各トナー像を記録紙に転写する転写チャー
ジャ47C〜47K等からなる。
【0016】光ユニット41C〜41Kは、レーザビー
ムを射出するレーザダイオード42C〜42Kと、レー
ザビームを偏向して走査するポリゴンミラー43C〜4
3K等からなる。制御部30内の画像メモリ203か
ら、各再現色の画像データがそれぞれ走査ライン毎に読
み出されて光ユニット41C〜41Kへ出力され、レー
ザダイオード42C〜42Kが駆動されて各再現色に対
応したレーザビームが射出される。各レーザビームはポ
リゴンミラー43C〜43Kにより偏向されて、走査レ
ンズ(不図示)を透過し、該当する感光体ドラム45C
〜45Kの周面を主走査方向に露光走査して静電潜像を
形成する。
【0017】なお、各感光体ドラム45C〜45K上流
側には各感光体ドラムに対応したレジストセンサ44C
〜44Kにより、転写ベルト上の記録シートSの先端が
検知され、その信号に基づき公知のレジスト補正(例え
ば、特開平6−18796号参照)がなされる。各レジ
ストセンサ44C〜44Kから各対応する転写位置まで
の距離は各感光体ドラムの露光位置から各転写位置まで
の感光体ドラムの周方向に沿った長さよりも長くなるよ
うに設置されている。
【0018】各感光体ドラム45C〜45Kに形成され
た静電潜像は、各現像器46C〜46KからC,M,
Y,Kのトナー供給を受けてトナー像として顕像化さ
れ、各色の転写位置における転写ベルト64の直下には
転写チャージャ47C〜47Kが配設され、これらの静
電力により、感光体ドラム45C〜45K表面のトナー
像が順次、給紙部50から搬送されてきた記録シートS
上に転写される。 〔給紙部及びシート搬送部〕給紙部50は、記録シート
Sを収納する給紙カセット51と、給紙カセット51か
ら記録シートSを繰り出す給紙ローラ53と、画像形成
のタイミングに併せて搬送ベルトに記録シートSを送る
タイミングローラ52等からなり、給紙カセット51か
ら給紙ローラ53、タイミングローラ52等の機構によ
り記録シートSが1枚ずつ給紙され、シート搬送部60
により前記各感光体直下の転写位置へと搬送される。
【0019】シート搬送部60は、転写ベルト64と、
搬送ベルト64を駆動する駆動ローラ61と、搬送ベル
ト64を介して駆動ローラの回転に従う従動ローラ62
と、搬送ベルト64を張架してd方向に必要な張力を与
えるテンションローラ63等で構成され、駆動ローラ6
1をb方向に回転駆動することにより、転写ベルト64
が記録シートSをc方向に所定の搬送速度で搬送する。
【0020】各色のトナー像が転写された記録シートS
は、定着装置70まで搬送されて、上下に対向して設置
された加熱ローラ73と加圧ローラ74により加熱・加
圧され、トナー像をシート表面に溶融定着し、排出ロー
ラ対86によって排出トレイ90へ排出される。なお、
イメージリーダ部10の前部側上面の操作しやすい場所
には、操作パネル208が設けられている。この操作パ
ネル208には、ユーザが複写を開始するためのコピー
スタートキー、コピーモードおよびコピー部数を入力す
るための各種ボタンのほか、ユーザへのメッセージを表
示する表示部が設けられている。 〔定着装置〕図3は、定着装置70付近の概略を説明す
るための側面断面図である。
【0021】定着装置70は、記録シートSを加熱する
加熱ローラ73と、加熱ローラ73に圧接して従動する
加圧ローラ74が、上部カバー71、下部カバー72及
び開閉蓋700等によりに形成されるハウジング720
内に収容された構成をしている。上部カバー71と下部
カバー72は側板110(図4)を共有して上下に一定
間隔を持って対峙されており、両者71,72の間には
記録シートSがシート搬送方向(図面矢印e方向)に通
過するために開口部88,89が設けられている。
【0022】なお、前記カバー71,72の外周は加熱
ローラ73の熱が定着装置外部に逃げるのを防ぐため、
例えばグラスウール等の断熱性のシート部材(不図示)で
覆われている。上部カバー71はその天板部分が切り欠
かれて開放され,その開放部710の上方にダクト83
が配設されている。ダクト83は図4に示すように、上
下板84,85と一対の側板110とから組み立てられ
ており、一端開口が複写機筐体の左側壁21を貫通して
外部を臨み、他端開口が前記開放部710の上部に位置
している。前記他端開口と開放部710の間には開閉蓋
700が設けられている。
【0023】開閉蓋700は2枚の板体78,79のう
ち、一方板体78の一端を一対の側板110の開放部7
10付近に形設された孔(不図示)に突起80を介して
回動自在に連結し、他方板体79の一端を前記板体78
の遊端に、回動軸81を介して回動自在に連結し、前記
板体79の遊端側に突起82を有する構成である。前記
突起82及び回動軸81は図4に見られるように一対の
側板110へ向かって突設されており、前記側板110
に設けられた溝112,111に係合し、溝の長手方向
に沿って移動方向が規制されている。
【0024】両板体78,79を図3に実線で示すよう
に「く」の字形に屈曲した場合、板体79がダクト83の
上板84と面一となり、定着装置のハウジング720内
空間を開放部710を通じてダクト83と連通する。一
方、両板体78,79を図3に仮想線で示すように一直
線に延伸すると、上部カバー71の開放部710を密閉
する。
【0025】開閉蓋700の上記開閉動作は図4に示す
ソレノイド機構100によって実行される。ソレノイド
機構100は、ソレノイド101と、ソレノイド101
の通電・非通電によって伸縮するロッド102と、ロッ
ド102先端と板体79とを枢支連結する連結部103
と,ソレノイド101と複写機筐体(不図示)とを枢支
連結する連結部104からなる。
【0026】なお、加熱ローラ73は、ハロゲンヒータ
75を内部に有している。また、加熱ローラ73上部に
は、ローラ表面温度を検出するためのセンサ76が熱接
触して配設され、検出された温度を基に前記ハロゲンヒ
ータ75をオン/オフ制御し、ローラ表面温度は所定温
度、例えば、200℃前後の温度に制御される。
【0027】更に、開口部89の記録シート搬送方向下
流側には、記録シートSが排紙されたことを検出する光
電式の排紙センサ87と記録シートSを排出する排出ロ
ーラ対86が設けられ、定着された記録シートSは排出
ローラ対86により排紙トレイ90へ排出される。図中
77は、爪部材で、加熱ローラ73の図面矢印e方向下
流側に加熱ローラとわずかな間隔をあけて設けられ、記
録シートが加熱ローラに巻き付くといったジャムの発生
が防止される。
【0028】図5は複写機全体の制御のうち、加熱ロー
ラ73の温度制御を含む定着装置の動作の制御内容を示
すフローチャートである。まず、コピースタートキーが
オンされると(S101)、定着処理のフラッグFを
“0”にする(S102)。このフラッグFは、定着処理
が開始されていないときに“0”とし、定着処理開始さ
れた時に“1”とするフラッグである。
【0029】この後、加熱ローラ73が所定温度未満で
あれば(S103)、ハロゲンヒータ75をオンして加
熱し(S104)、所定温度以上になるまで待つ(S1
06→S103→S104→S106)。そのうち、加
熱ローラ73が所定温度以上になれば(S106)、定
着処理が開始されるのを待って(S108→S106→
S107→S108)、フラッグFを“1”にし(S1
09)、ソレノイド101をオンして(S110)開閉
蓋700を開け定着処理を実行する(S111→S11
3→S111)。
【0030】前記ソレノイド101がオンされると図4
に示すように、ロッド102はC方向に縮み、板体79
の回動軸81,突起82が溝112,111に沿って摺
動し、開閉蓋700は実線で示すようにダクトの壁面の
一部を形成してハウジング内部と機外が連通される。従
って、通紙時に記録紙から発生する水蒸気がダクト83
を通じて機外に放出され、記録シートのにじみが防止さ
れる。なお、前記定着処理が開始されるのは通紙開始時
であり、通紙開始は給紙ローラ53が駆動されたか否か
によって判断される。
【0031】定着処理が終了すれば(S113)、ハウ
ジング720内部の熱が外部に逃げないようにソレノイ
ド101をオフして(S114)開閉蓋700を閉め
る。前記ソレノイド101をオフすることによって、図
4の二点鎖線で示す開閉蓋700により開放部710が
密閉され、ハウジング内部から機外への放熱が減少され
て、所定温度以上まで再度加熱する時間を短縮するとと
もに省エネルギー化を図ることができる。なお、定着処
理の終了は、ユーザにより設定された枚数分のすべての
記録シートが排紙センサ87を通過したかどうかによっ
て判断される。
【0032】一方、定着処理中においても加熱ローラ7
3が所定温度未満になれば(S111)、ソレノイド1
01をオフして(S112)開閉蓋700を閉じ、ハロゲ
ンヒータ75をオンして(S104)加熱ローラ73が
所定温度以上になるまで待つ(S106→S103→S
104→S106)。そして、加熱ローラ73が所定温
度以上になれば(S106)、ここでは既に定着処理は
開始されているため、フラッグFは“1”のままソレノ
イドをオンして(S107→S110)開閉蓋700を
開け、定着処理を続行する。
【0033】また、コピースタートキーがオンされたと
きに(S101→S102)、既に加熱ローラ73が所
定温度以上(S103:NO)になっていた場合には、
十分定着可能な温度にあるので、ハロゲンヒータ75を
オフした状態とし(S105)、定着処理を行う(S1
07→S108→S106→S107)。以上により,
加熱ローラ73の温度制御と定着装置70の動作制御が
終了する。
【0034】図6は、本実施の形態の定着装置の省エネ
ルギー効果を説明するためのものであり、図6(b)は、
本実施の形態の開口部距離変化について、図6(c)
は、加熱ローラ温度変化について示し、比較としてバイ
メタルを使用した定着装置の開口部距離変化を図6
(a)に示す。ここで、「開口部距離」とは、開閉蓋が開
くときの移動量のうち、垂直方向成分の値を示し、値が
大きいほど開口の程度が大きく、定着装置からの放熱量
も多くなる。
【0035】本実施の形態では通紙時のみ開閉蓋700
を開けるため、開口部距離は、図6(b)に示されるよう
に、定着処理が開始される時間t1に、開閉蓋を急激に
開口部距離0から最大値L1まで開け、定着処理中は開
閉蓋を開けたまま通紙時に発生する水蒸気を機外に放出
し、定着処理が終了する時間t4になったときに開閉蓋
を閉じている(開口部距離=0)。
【0036】一方、加熱ローラの温度は、図6(c)に
実線で示されるように、時間0〜t1に素早く立ち上が
り、定着処理が終了してヒータがオフされた時間t4〜
t6では、緩やかに低下している。この通紙時以外の温
度変化は、開閉蓋が閉められて定着装置からの放熱が抑
えられているためである。
【0037】比較として、図6(c)に破線で示すバイ
メタル方式の場合は、開閉蓋はバイメタルの原理で通紙
時以外にも開くため(図6(a))定着装置からの放熱
で、加熱ローラの昇温に時間がかかる(時間0〜t2)上
に、温度低下も早い(時間t4〜t5)。このように、
通紙時のみ開閉蓋700を開けるようにして発生する水
蒸気を機外に排出して記録シートの「にじみ」の発生を解
消し、かつ、通紙時以外は開閉蓋700を閉じるように
することで定着装置からの放熱を抑えて省エネルギー化
を図ることができ、加えて、より短時間で定着処理を開
始することができる。 (変形例)以上、本発明が適用される複写機の実施の形
態に基づいて説明してきたが、本発明は、この実施の形
態に限定されないのは勿論であり、以下のような形態で
の実施をすることができる。
【0038】上記実施例では、「通紙時」の全ての期間
開閉蓋700を開けていたが、例えば、以下に示すよう
に通紙時のすべての期間のうち、一部の期間だけ開けて
もよい。 (1)一枚の記録シートが定着装置70を通過する期間
のうち水蒸気がたまり易い後半の期間だけ開閉蓋700
を開けてもよい。
【0039】転写ベルト64の速度と、タイミングロー
ラ52から定着装置70までの距離が分かっているた
め、タイミングローラ52が駆動されてから一定時間経
過した時点で開閉蓋700の開け、排紙センサ87がそ
の記録シートを検出した時点に開閉蓋を閉めるようにす
ればよい。 (2)複数枚の記録シートを通紙する場合、複数枚のう
ちの所定枚数が排出された時点で開閉蓋700を開ける
ようにしてもよい。
【0040】前記所定枚数は結露しない通紙枚数の範囲
で決められるようにすれば、開閉蓋700の開放時間は
上記実施例に比べ短くなり、さらに定着装置の省エネル
ギー化を図ることができる。 上記実施の形態における定着装置は複写機に使用した
例を説明しているが、プリンタ及びファクシミリ等に使
用できるのはいうまでもない。
【0041】また、上記実施の形態の複写機にはタンデ
ム型デジタルフルカラー複写機を例に説明したが、アナ
ログ型、モノクロ型複写機等にも適用できるのは勿論で
ある。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
定着装置によれば、定着装置のカバー上部の開口部に開
閉蓋を有し、この開閉蓋が記録シートの通紙時における
すべての期間もしくは一部の期間には前記蓋を開け、前
記期間以外の期間には前記蓋を閉じるように制御される
ので、通紙時に発生する水蒸気は機外に放出されること
で定着装置内の結露が防止され、記録シートのにじみが
抑えられる。
【0043】さらに、開閉蓋の開閉時間が最大でも通紙
時の時間のみであるため定着装置からの放熱が少なくな
り、省エネルギー化を図ることができる。また、本発明
に係る定着装置によれば、ダクトが開放状態になったと
きに、開閉蓋がダクト壁面の一部を形成することで新た
にダクトを設ける必要がなく、さらに、ダクトが閉鎖状
態のときにはダクトが機外と連通されるため、機内で発
生する熱を機外に放熱する機能もあわせて有することが
できる。
【0044】また、本発明に係る定着装置によれば、加
熱ローラの温度検出するセンサを有し、定着装置が通紙
時であっても、加熱ローラの温度が所定温度未満になる
と開閉蓋を閉じるように制御することで、通紙中にジャ
ムになったような場合に加熱ローラの温度が低下して
も、開閉蓋が閉じられるため、加熱ローラの温度が低下
しにくくなり省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複写機の全体構成を
示す図である。
【図2】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある
【図3】上記複写機の定着装置およびその周辺を示す図
である。
【図4】上記定着装置の開閉機構の構成を示す斜視図で
ある。
【図5】上記定着装置における制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の実施の形態と従来技術の加熱ローラの
温度変化を比較した図である。
【符号の説明】
1 複写機 10 イメージリーダ部 20 プリンタ部 21 左側壁 70 定着装置 73 加熱ローラ 74 加圧ローラ 78,79 板体 83 ダクト 100 ソレノイド機構 700 開閉蓋 710 開放部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 博之 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA38 DC05 EA11 EC20 ED16 ED25 EE02 EE07 EF09 JA11 JB13 JB27 JC08 2H033 AA39 BA06 BA29 BA30 BB01 BB28 CA07 CA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シート表面のトナー像を加熱して定
    着させる加熱手段と、 当該加熱手段を収納するハウジングと、 前記ハウジング上部の開口部を覆う蓋と、 当該蓋を開閉駆動する駆動手段と、 前記記録シートの通紙時におけるすべての期間もしくは
    一部の期間には前記蓋を開け、前記期間以外の期間には
    前記蓋を閉じるように前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング上部に外部と連通するダ
    クトを有し、前記蓋が開けられた状態のときに、当該蓋
    がダクトの壁面の一部を形成することを特徴とする請求
    項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段の温度を検出する温度検出
    手段を有し、前記制御手段は、通紙時であっても当該温
    度検出手段により検出された温度が所定温度未満になる
    と、前記蓋を閉じるように制御することを特徴とする請
    求項1または2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 記録シート表面に形成されたトナー像を
    記録シートに定着する定着装置として、請求項1ないし
    3のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とす
    る画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003150024A (ja) * 2001-11-12 2003-05-21 Ricoh Co Ltd 複写装置
US6684630B2 (en) 2001-03-30 2004-02-03 Mazda Motor Corporation Direct-injection spark-ignition engine with a turbo charging device
JP2007219430A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Oki Data Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2008116858A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Canon Inc 像加熱装置及び画像形成装置

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