JP2006309059A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 用紙のばたつきに対して、その影響を最小限に抑えることで、パッチ画像の精度の高い読み取りタイミングを発生させ、高精度な濃度調整を可能とし、色の安定性を向上可能とした画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置は、所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段、作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段、出力されたパッチ画像の反射光量を測定する測定手段402、前記測定手段の上流及び下流に配置された紙面のバタツキをおさえる固定手段603、固定手段2603を持ち、紙面のサイズ、先端/後端から前記固定手段1、固定手段2間の距離Xに応じて紙面上に出力するパッチ画像を変化させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像形成装置は、所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段、作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段、出力されたパッチ画像の反射光量を測定する測定手段402、前記測定手段の上流及び下流に配置された紙面のバタツキをおさえる固定手段603、固定手段2603を持ち、紙面のサイズ、先端/後端から前記固定手段1、固定手段2間の距離Xに応じて紙面上に出力するパッチ画像を変化させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は記録材上に画像を形成する画像形成装置に関する。
コンピュータを中心としたネットワーク技術の進展により、画像出力装置としてのネットワークプリンタが急速に普及している。特に、出力する画像のカラー化に伴い、近年、カラープリンタの開発が盛んになっており、カラー画質の維持安定性の向上、複数のカラープリンタ間におけるカラー画質の均一化などの要求が高まって来ている。最近では、色再現性に関して、設置環境、経時変化、機差によらず高い安定性が求められている。
一般に、人間の色差に対する感度は極めて高い。例えば、時間的・距離的に隣接していない画像であっても、比較すべき画像の色差がL*a*b*表色系において色差ΔE=5程度で、観測者や状況によらず識別され、その差を認識不能とするためには色差ΔE=3程度(色差認識限界)が必要であることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
このため、画像再現性の目標レベルを人間の色差認識限界以下に設定しようとすると、画像形成装置に対する要求値は色差ΔE=3以下という非常に高いものになる。
しかしながら、周知のように従来の電子写真方式では各プロセスが不安定であり、色差ΔE=3以下という要求値をみたすことは困難であった。これは、そもそも電子写真方式が静電現象を利用しているため、温度や湿度等の環境条件、また感光体や現像剤等の経時的な劣化等の処理材料の条件等により、装置自体の画像出力状態が変動し、画像再現性が変動するためである。
このため、電子写真方式を用いた画像形成装置では、画像濃度を最適に保つためのフィードバック制御が行われている。一般的なフィードバック制御では、濃度パッチの形成により濃度再現状況や装置内の環境条件をモニタして目標濃度との誤差分を求め、これにフィードバックゲインを乗じることによって、制御用アクチュエータの設定値補正量を算出している。例えば、濃度パッチを測定して露光条件や現像バイアス条件を制御することで所望の画像濃度を得ることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記濃度パッチとしては、現像工程後における未定着なトナー像濃度パッチ、または用紙等の記録媒体上に形成された定着工程後の画像濃度パッチが用いられる。現像工程後における未定着なトナー像濃度パッチは、用紙上に作成される転写像や定着像の画像濃度パッチに比較して、現像像の作成および消去が簡単であること等により用いられるが、トナー像濃度パッチと定着画像濃度との相関が高いとはいえ、後工程である転写工程や定着工程における変動に関しては、その影響を検知することが困難である。
一方、定着画像濃度パッチは、画像の形態として最終的にユーザーが手にする定着画像そのものであり、転写工程や定着工程における変動要因を含めて画像品質を評価できる。定着画像濃度をモニタするものとして、装置本体に組み込まれた画像読み取り部を利用する技術が開示されている(例えば、特許文献2、3、4参照)。
しかしながら、定着画像濃度のモニタでは、画像を検知するために、一旦出力された画像を画像読み取り部に載置して、再度読み取りを行うという作業をユーザー自身が行わねばならず、日常の画質管理としては甚だ煩わしいものであった。また、プリンタなどのように画像読み取り部を備えていない画像形成装置の場合、原理的に画像を検知することができなかった。
そこで、本出願人等は、定着工程後にオンラインでの出力画像モニタを可能にする手段として、カラー画像モニタ用センサを提案している(例えば、特許文献5参照)。このセンサは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(C)の各トナー単色に対応した、ブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の発光ダイオード(可視光LED、以下、LEDという)を光源として、出力画像からの反射光をフォトダイオードによって受光する構成としたものである。
一般に、LEDの発光スペクトルはRGBフィルタなどによる分光にくらべ帯域が狭く、全色域を高精度で分光することは困難であると言われている。ところが、センサの使用条件として、モニタ用出力画像をYMCなどのトナー単色のカラーパッチとして形成し、各単色トナーの濃度検知に限定することにより、全色域を分光してフルカラーの各色を識別している従来のカラーセンサにくらべてコストおよびサイズの点ではるかに有利であり、しかも性能的にも必要かつ十分なモニタ用センサを提供することができる。
しかしながら、画像形成装置のオンライン上で出力画像をモニタしようとする場合には、対象物である画像形成媒体としての出力用紙の被測定面の上下動、つまり、用紙の進行方向に垂直な方向の変動が問題となり、正確な測定ができないおそれがある。
ところで、通常の光学的センサにおいて光源、レンズ、受光素子(光電変換素子)を組み合せた光学系を用いて、上下変動する被測定面を測定した場合、例えば、紙面が上下にわずかに1mm程度変動した場合でも、受光素子の出力は15%程度も変化してしまうことがわかっている。このばたつきを抑える従来が開示されている(例えば、特許文献6参照)。この特許は速度の異なる搬送ローラを前後に備え、その間に配置されたセンサで出力画像をモニタするものである。しかしながら、この方法では片方の搬送ローラにしか挟まっていない状態では紙面のばたつきを抑えることが不可能である。
特開平1−169467号公報
特開昭62−296669号公報
特開昭63−185279号公報
特開平5−199407号公報
特開平9−171279号公報
特開平11−316476号公報
D.H.Alman,R.S.Berns,G.D.Snyder and W.A.LPrsen,Performance ttesting of Color−Difference Metrics Using a Color Tolerance Dataset,COLOR research and application,vol.14,Number 3,June 1989
しかしながら、上記従来例におけるこの問題は、逆に考えると用紙が前後の紙搬送ローラによって搬送されているときのみばたつかず、濃度パッチを正確に読み取ることが可能になるが、そうでないときは、用紙がばたついてしまい、濃度パッチを正確に読み取ることが実現できないことになる。
本発明の目的は、パッチ画像の精度の高い読み取りタイミングを発生させ、高精度な濃度調整を可能とし、色の安定性を向上可能とした画像形成装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、被記録材上に画像を形成する画像形成装置において、所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と、作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、出力されたパッチ画像の反射光量を測定する測定手段と、前記測定手段の上流及び下流に配置された紙面のバタツキをおさえる固定手段1、固定手段2を持ち、紙面のサイズ、先端/後端から前記固定手段1、固定手段2間の距離に応じて紙面上に出力するパッチ画像を変化させる。
また、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記記録媒体上にパッチ画像あるいは記録画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体上の前記パッチ画像の濃度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記パッチ画像の濃度に基づいて前記画像形成手段の画像形成条件を制御して前記記録画像の濃度を所望の濃度にする制御手段と、前記パッチ画像の濃度が検出される位置の前段および後段に設けられた前記記録媒体の搬送に基づくばたつきを抑制する前側抑制手段および後側抑制手段とを有し、前記画像形成手段は、前記前側抑制手段および前記後側抑制手段との間隔に基づき前記記録媒体上に形成する前記パッチ画像の濃度を変化させる。
本発明によれば用紙のばたつきに対して、その影響を最小限に抑えることで、パッチ画像の精度の高い読み取りタイミングを発生させ、高精度な濃度調整を可能とし、色の安定性を向上可能とした画像形成装置を提供することにある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における画像形成装置の内部構造を示す断面図であり、ここで100は画像形成装置本体、150はデッキ、180は自動原稿送り装置(DF)である。画像形成装置本体100において、101は原稿載置台としてのプラテンガラスであり、102はスキャナ(原稿読取走査部)で、蛍光灯による原稿照明ランプ103、走査ミラー104等で構成される。モータ(図示しない)によりスキャナ102が所定方向に往復走査されて原稿の反射光が走査ミラー104〜106を介しレンズ108を透過してCCDセンサ109に結像する。120はレーザー、ポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部であって、イメージセンサ部(CCDセンサ)109で電気信号に変換され、後述する所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレーザー光129を感光体ドラム110に照射する。
感光体ドラム110の回りには、1次帯電器112、現像器121、転写帯電器118、クリーニング装置116、前露光ランプ114が装備され、これらにより画像形成部126が構成されている。この画像形成部126において、感光体ドラム110は、モータ(図示しない)の駆動により本図に示す矢印の方向に回転しており、1次帯電器112により所望の電位に帯電された後、露光制御部120からのレーザー光129が照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム110上に形成された静電潜像は、現像器121により現像されて、トナー像として可視化される。
一方、上段カセット131あるいは下段カセット132からピックアップローラ133、134により給紙された転写紙は、給紙ローラ135、136により本体に送られ、レジストローラ137により転写ベルトに給送され、可視化された上記トナー像が転写帯電器118により転写紙に転写される。転写後の感光体ドラム110は、クリーナー装置116により残留トナーが清掃され、前露光ランプ114により残留電荷が消去される。転写後の転写紙は、転写ベルト130から分離され、定着前帯電器139、140によりトナー像が再帯電され、定着器141に送られ加圧、加熱により定着され、排出ローラ142により本体100の外に排出される。
画像形成装置本体100には、例えば4000枚の転写紙を収納し得るデッキ150が装備されている。デッキ150のリフタ151は、給紙ローラ152に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。また、100枚の転写紙を収容し得る、マルチ手差し153が装備されている。さらに、154は排紙フラッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排紙側の経路を切り替える。排紙ローラ142から送り出された転写紙は、この排紙フラッパ154により両面記録側ないし多重記録側に切り替えられる。また、158は下搬送パスであり、排紙ローラ142から送り出された転写紙を反転パス155に通過させることで、転写紙を裏返して再給紙トレイ156に導く。
また、157は両面記録と多重記録の経路を切り替える多重フラッパであり、これを左方向に倒すことにより、転写紙を反転パス155に通過させずに、直接下搬送パス158に導く。159は経路160を通じて転写紙を感光体ドラム126側に給紙する給紙ローラである。161は排紙フラッパ154の近傍に配置されて、この排紙フラッパ154により排出側に切り替えられた転写紙を機外に排出する排出ローラである。
両面記録(両面複写)や多重記録(多重複写)時には、排紙フラッパ154を上方に上げて、複写済みの転写紙を搬送パス155、158を介して再給紙トレイ156に格納する。このとき、両面記録時には、多重フラッパ157を右方向へ倒し、また多重記録時には、多重フラッパ157を左方向へ倒す。再給紙トレイ156に格納されている転写紙が、下から1枚ずつ給紙ローラ159により経路160を介して本体のレジストローラ137に導かれる。
本体から転写紙を反転して排出する時には、排紙フラッパ154を上方へ上げ、フラッパ157を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス155側へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ162を通過した後に、反転ローラ163によって第2の送りローラ側へ搬送し、排出ローラ161によって、転写紙を裏返して機外へ排出される。
190は画像形成装置本体100から排出した転写紙をそろえて閉じる排紙処理装置であり、1枚毎に排出される転写紙を処理トレイ193で積載してそろえる。1部の画像形成の排出が終了したら、転写紙束をスティプルして排紙トレイ191、または、192に束で排出する。排紙トレイ191、192はモータ(図示しない)で上下に移動制御され、画像形成動作開始前に積載するトレイが処理トレイの位置になるように移動する。
402は本発明の特徴であるカラーセンサユニットである。このユニットには後述するが、濃度を検知するカラーセンサ、用紙の状態、例えば用紙の傾きや浮きを検知するセンサ及び制御回路を含む。
現像器121内のトナー量を一定にするために、現像器121には、トナーカートリッジ(図示しない)が接続され、現像器121内のトナー量を検知して、トナーカートリッジからトナー補給されている。トナーカートリッジ内のトナーが画像形成動作中に無くなった時に、画像形成動作を停止せずにトナーカートリッジは交換可能になっている。
図2は、画像形成装置本体100内の制御系の回路構成を示すブロック図である。
ここで、201は画像形成装置100の基本制御を行うCPU(中央演算処理装置)であり、制御プログラムが書き込まれたROM(リードオンリーメモリ)204、処理を行うための作業域を有するワークRAM(ランダムアクセスメモリ)205、および入出力ポート208がアドレスバス、データバスを介して接続されている。入出力ポート208には、画像形成装置本体100を制御する、モータ、クラッチ等の各種負荷(図示しない)や、紙の位置を検知するセンサ等(図示しない)の入力が接続されている。CPU201はROM204の内容にしたがって入出力ポート208を介して順次入出力の制御を行い、画像形成動作を実行する。
また、CPU201には、操作部300が接続されており、操作部300の表示部、キー入力部を制御する。操作者はキー入力部でのキー入力操作を通じて、画像形成動作モードや、表示の切り替えをCPU201に指示し、CPU201は画像形成装置100の状態や、キー入力による動作モード設定の表示を行う。また、CPU201には、イメージセンサ部109で電気信号に変換された信号を処理する画像処理部207と、処理された画像を蓄積する画像メモリ部203とが接続されている。
次に、上記画像形成装置本体100の上部に備えられた操作部300について図3を参照して説明する。図3はこの操作部300の概略構成を示す平面図である。
操作部300は、使用者が、手動操作によって、転写及び定着の関するモード、画像形成がされる転写紙(被記録材)の枚数、或いは転写紙に形成される画像の濃度等を設定することにより、CPU201が遂行する画像処理の指示を行う装置である。そのため、操作部300は、公知のタッチパネル式の表示部301を採用し、テンキー302、スタートキー303、リセットキー304、ストップキー305、クリアキー306、#キー307、IDキー308、予熱キー309、割り込みキー310、電源表示ランプ311、および電源スイッチ312を有している。
表示部301は、使用者への指示をメッセージ等によって表示可能となっており、テンキー302は、使用者がコピー枚数等を入力するためのキーである。またスタートキー303は、画像形成装置100に画像形成の開始を指示するためのキーであり、リセットキー304は、モード等の設定を初期設定に戻すためのキーである。ストップキー305は、画像形成装置本体100の全動作を中断させるためのキーであり、クリアキー306は、テンキー302によって入力されたコピー枚数等を初期設定値に戻すためのキーである。
#キー307は、画像形成装置本体100の付属のオプションによって使用するためのキーであり、IDキー308は、特定の使用者のみに対して操作可能にする機能、所謂、ID機能を有するキーである。予熱キー309は、予熱モードのON/OFFを為すためのキーであり、割り込みキー310は、複写動作中途に割り込んで別の画像形成をさせるためのキーであり、電源表示ランプ311は、画像形成装置本体100への通電がされていることを「光」(点灯)で知らせるものである。
電源スイッチ312は、画像形成装置本体100のOFF時には、DC電源(図示しない)、及び、DC電源に接続されている2次側回路(図示しない)を通電状態とし、且つ、DC電源に接続されている1次側回路(図示しない)、及び表示部301をOFF状態とし、一方、画像形成装置本体100のON時には、DC電源、1次側回路、2次側回路、および表示部301を、全て、ON状態とするためのものである。
更に、操作部300は、既知の機能であるメモリカードによる管理機能のためのカード挿入口313を有している。この管理機能は、操作部300のカード挿入口313にメモリカードを挿入している場合にのみ、画像形成動作を行い、メモリカード毎に定められた、管理番号毎に出力した枚数を管理する機能である。
図4に本実施形態のブロック図を示す。
401は紙搬送センサであり、カラーセンサ402の上流に設けられる。403、404は紙搬送ローラであり、その間にカラーセンサ402が配置される。405は画像形成後の用紙であり、その用紙上に画像が形成されている。407タイミング制御部である。406はCPUであり、カラーセンサ402の出力を受け取り409画像データ補正部に送る。408は画像データ生成部であり、409画像データ補正部にデータを送る。410はレーザーであり、画像データ補正部409から送信されたデータをもとにレーザーを発光させる。
次に動作を説明する。
用紙405上に画像が形成された状態で紙搬送されてくる。上流に配置された紙搬送センサ401によって用紙が到達したことを検知する。その信号は407のタイミング制御に入力される。タイミング制御部内でタイマー等により時間をカウントする。所定時間経過後、つまり用紙405がカラーセンサ402に到達したころ、カラーセンサ402の読み取りを開始する。403、404の紙搬送ローラは、紙搬送センサの信号に応じて回転を開始してもよいし、その信号が入力される前から回転していてもかまわない。また、紙のばたつきを抑えるため、403の紙搬送ローラ1より404紙搬送ローラ2のほうを若干早くしておくことで用紙405を引張り気味に紙を搬送することでばたつきを軽減することができるが、本実施形態では特には限定しない。
カラーセンサ402で検知された信号はCPU406に入力される。CPU406内部ではカラーセンサ402で得られた信号の処理および補正値の演算を行う。本実施例ではCPU内部で実施する形態の説明を行うが、同様のことをASICやDSP等で実施してもかまわない。408画像データ形成部で形成されたデータを409画像データ補正部により画像データを補正する。この補正の元になるのがCPU内部で演算されたデータとなる。この補正されたデータをもとにレーザーを駆動し、画像を形成する。
図5は用紙と紙とセンサの関係を示したものである。
501は光源であり、402はカラーセンサである。503は用紙であり、光源から照射された光の乱反射光をカラーセンサによって読み取る。ここで、光源から放射されるエネルギーをEout、カラーセンサが受け取るエネルギーをEin、用紙の反射率をα、光源から用紙を経て用紙までの距離、つまり光路長をrとした場合、以下の式が成立する。
Ein=Eout×α×a/(r×r)
となる。上記式のaは比例定数となる。
となる。上記式のaは比例定数となる。
上記式から、図のように用紙の変動によってカラーセンサに入力されるエネルギー、つまりカラーセンサの出力信号がばたつきによって大きく変動してしまうことがわかる。また、ばたつきによってカラーセンサの出力が変化してしまうが、反射率の大小によってその変化も上下することがわかる。つまり、ばたつきの大きいところでの読み取りは、反射率の小さいパッチの読み取り、つまり濃度の濃いパッチ、ばたつきの小さいところでの読み取りは反射率の大きいパッチの読み取り、つまり濃度の薄いパッチを読み取ることによって、ばたつきによる影響を低減することが可能となる。
図6は用紙の挙動を示したものである。
402はカラーセンサであり、602は用紙、603は搬送ローラである。(a)はカラーセンサ前後の搬送ローラで用紙をはさんでいる状態での用紙のばたつきを示している。最も理想的な状態ではばたつきが発生しないが、紙搬送ローラに用いるモータークロックのジッター成分、ギアの精度等により、前後の紙搬送ローラの駆動スピードに差が生じるため、多少のばたつきが生じてしまう。
(b)は一方の紙搬送ローラに紙がはさまれた状態での用紙のばたつきを示したものである。当然ながら、一方の紙搬送ローラでしか用紙を固定しないので、ばたつきは大きなものとなってしまう。
以上のことから、前後の紙搬送ローラによって用紙がはさまれている状態のときばたつきが小さく、そうでない場合はばたつきが大きいことがわかる。また、用紙の端部から紙搬送ローラ間の距離だけ内側に行ったところはばたつきが大きく、さらにその内側はばたつきが小さくなる。このばたつきの大小と、前述したパッチの濃度を関係させることが本発明の特徴となる。
次に、パッチのレイアウト例を図7に示す。
704は用紙であり、用紙上にパッチを形成する。701、703は用紙の端部からの距離Xである。ここでのXとは、カラーセンサの前後に配置される紙搬送ローラ間の距離である。用紙の先端がカラーセンサ上流の搬送ローラをかんでからXだけ進まないとカラーセンサ下流の紙搬送ローラにかまない、つまりばたつきが大きくなることになる。この間には、ばたつきの影響を受けにくい反射率の低い濃度パッチ、つまり濃い濃度パッチを配置する。カラーセンサの上流、下流の紙搬送ローラをかんでいる状態では紙のばたつきが小さいため、反射率の大きい濃度パッチ、つまり薄い濃度パッチを配置する。用紙の後端も先端と同様の濃度の濃いパッチを配置する。
以上により、ばたつきの多きところにはばたつきの影響を受けにくいパッチ、つまり濃度の濃いパッチを、ばたつきの少ないところにはばたつきの影響を受けやすいパッチ、つまり薄い濃度パッチを配置することでばたつきによる影響を最低限に抑えることが可能となる。
本実施形態には記載しないが、たとえばばたつきの大きい端部からXの距離は逆に濃度パッチを配置しないといった方法や、複数の用紙タイプに対応し、濃度パッチの配置を固定にするのではなく用紙サイズに応じて変更するといった方法も同様な方法、つまり端部から紙搬送ローラ間の距離だけ内側のところに薄いパッチ、外側に濃いパッチを配置することで紙のばたつきの影響を低減することが可能となる。
[他の実施の形態]
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
100 画像形成装置本体
150 デッキ
180 自動原稿送り装置
190 排紙処理装置
201 CPU
203 画像メモリ部
204 ROM
205 RAM
207 画像処理部
208 I/O
300 操作部
301 表示部
302 テンキー
303 スタートキー
304 リセットキー
305 ストップキー
306 クリアキー
307 #キー
308 IDキー
309 予熱キー
310 割り込みキー
311 電源表示ランプ
312 電源スイッチ
150 デッキ
180 自動原稿送り装置
190 排紙処理装置
201 CPU
203 画像メモリ部
204 ROM
205 RAM
207 画像処理部
208 I/O
300 操作部
301 表示部
302 テンキー
303 スタートキー
304 リセットキー
305 ストップキー
306 クリアキー
307 #キー
308 IDキー
309 予熱キー
310 割り込みキー
311 電源表示ランプ
312 電源スイッチ
Claims (8)
- 被記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と、
作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、
出力されたパッチ画像の反射光量を測定する測定手段と、
前記測定手段の上流及び下流に配置された紙面のバタツキをおさえる固定手段1、固定手段2を持ち、
紙面のサイズ、先端/後端から前記固定手段1、固定手段2間の距離に応じて紙面上に出力するパッチ画像を変化させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像出力手段は、紙面サイズと固定手段2間の距離の差分だけ紙面の先端、後端から内側の領域、外側の領域でパッチ画像を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像出力手段は、紙面サイズと固定手段2間の距離の差分だけ紙面の先端、後端から内側の領域に濃度の薄いパッチ画像、外側の領域に濃いパッチ画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像出力手段は、紙面サイズと固定手段2間の距離の差分だけ紙面の先端、後端から内側の領域にのみパッチ画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
前記記録媒体上にパッチ画像あるいは記録画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体上の前記パッチ画像の濃度を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記パッチ画像の濃度に基づいて前記画像形成手段の画像形成条件を制御して前記記録画像の濃度を所望の濃度にする制御手段と、
前記パッチ画像の濃度が検出される位置の前段および後段に設けられた前記記録媒体の搬送に基づくばたつきを抑制する前側抑制手段および後側抑制手段とを有し、
前記画像形成手段は、前記前側抑制手段および前記後側抑制手段との間隔に基づき前記記録媒体上に形成する前記パッチ画像の濃度を変化させることを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
前記記録媒体上にパッチ画像あるいは記録画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体上の前記パッチ画像の濃度を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記パッチ画像の濃度に基づいて前記画像形成手段の画像形成条件を制御して前記記録画像の濃度を所望の濃度にする制御手段と、
前記パッチ画像の濃度が検出される位置の前段および後段に設けられた前記記録媒体の搬送に基づくばたつきを抑制する前側抑制手段および後側抑制手段とを有し、
前記画像形成手段は、前記前側抑制手段および前記後側抑制手段との間隔Xに基づき前記記録媒体の少なくとも一方の端部からの距離X以内に形成する前記パッチ画像の濃度と前記端部からの距離X以上に形成するパッチ画像の濃度とを異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録媒体の少なくとも一方の端部からの距離X以内に形成する前記パッチ画像の濃度を前記端部からの距離X以上に形成するパッチ画像の濃度より濃くすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
前記記録媒体上にパッチ画像あるいは記録画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体上の前記パッチ画像の濃度を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記パッチ画像の濃度に基づいて前記画像形成手段の画像形成条件を制御して前記記録画像の濃度を所望の濃度にする制御手段と、
前記パッチ画像の濃度が検出される位置の前段および後段に設けられた前記記録媒体の搬送に基づくばたつきを抑制する前側抑制手段および後側抑制手段とを有し、
前記画像形成手段は、前記前側抑制手段および前記後側抑制手段との間隔Xに基づき前記記録媒体の少なくとも一方の端部からの距離X以内には前記パッチ画像を形成しないことを特徴とする画像形成装置。
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