JP2020101744A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像が形成されたシートに十分な送風を行う。【解決手段】画像形成装置によって画像が形成されたシートを搬送ローラ対により搬送するシート搬送装置に、搬送されるシートに向けて送風可能で、かつ搬送されるシートの搬送方向に移動可能なファンを設置し、搬送ローラ対によるシートの搬送に伴いファンを搬送方向における上流から下流へ動かす。これにより、シートに対して十分な送風を行い、排紙されたシート同士の貼り付きを抑制することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置によって画像が形成されたシートを搬送するシート搬送装置に関するものである。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置によって画像が形成されたシートに送風するファンを設けた画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、シフトローラにより排出されるシートの1枚毎に、ファンによってシートの裏面側に送風することで、排出されるシートを冷却し、既積載のシートと排出されたシートとの貼り付きの抑制を図っている画像形成装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、ファンが固定されているため、シートに対して十分な送風が行えない場合がある。
本発明は、画像が形成されたシートに対して十分な送風を行える構成を提供することを目的としたものである。
課題を解決するため本発明は、画像形成装置によって画像が形成されたシートをガイドするガイド手段と、前記ガイド手段に沿ってシートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されるシートに向けて送風する送風手段と、前記送風手段を第一位置と前記第一位置に対して前記所定の搬送方向における下流の第二位置との間で移動させる移動手段と、前記搬送手段によるシートの搬送に伴い、前記送風手段が前記第一位置から前記第二位置へ移動するように前記移動手段を制御する制御手段と、を備えたシート搬送装置である。
本発明によれば、画像が形成されたシートに対して十分な送風を行える。
<第一の実施形態>
以下、図を参照して実施例を含む実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り同一符号を付すこととする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
以下、図を参照して実施例を含む実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り同一符号を付すこととする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
(画像形成装置の構成)
まず、図5を参照して、本実施形態に係るシート搬送装置が装着される画像形成装置の一実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置としての、タンデム中間転写方式のフルカラー複写機1を示す構成図である。このフルカラー複写機(以下、単に「複写機」ともいう)1は、画像形成装置本体としての複写機本体1Aと、複写機本体1Aの下部に配置され複写機本体1Aを載せる給紙テーブル2と、複写機本体1Aの上部に配置された画像読取装置であるスキャナ3と、該スキャナ3のさらに上部に配置された原稿自動搬送装置(ADF)4とから主に構成されている。
まず、図5を参照して、本実施形態に係るシート搬送装置が装着される画像形成装置の一実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置としての、タンデム中間転写方式のフルカラー複写機1を示す構成図である。このフルカラー複写機(以下、単に「複写機」ともいう)1は、画像形成装置本体としての複写機本体1Aと、複写機本体1Aの下部に配置され複写機本体1Aを載せる給紙テーブル2と、複写機本体1Aの上部に配置された画像読取装置であるスキャナ3と、該スキャナ3のさらに上部に配置された原稿自動搬送装置(ADF)4とから主に構成されている。
複写機本体1Aのほぼ中央部には、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Bk(ブラック)の4つの画像形成手段としての画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkを横に並べて配置してタンデム画像形成部20が構成されている。タンデム画像形成部20の各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkは、それぞれY、C、M、Bkの各色トナー像が形成される像担持体としての感光体40Y、40C、40M、40Bkを有している。
以下、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkの構成は、同様であるため、この画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkおよび感光体40Y、40C、40M、40Bkのみにトナー色を表す添字符号を付すこととし、それらの説明においてはトナー色を表す添字符号を適宜省略して説明する。図の簡明化のため、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkを代表して、画像形成ユニット18Bkにおける感光体40Bk周りの構成についてのみ符号を付すこととする。
像担持体である感光体(例えば、円筒状の感光ドラム)40の周りには、感光体40を均一に帯電する帯電手段としての帯電ローラ59と、感光体40に形成された静電潜像を現像する現像装置58と、トナー像が転写された後の感光体40の表面の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニング装置60とが配置されている。この画像形成ユニット18は、像担持体としての感光体40を有し、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段の少なくとも何れか一つを備えて一体化され、複写機本体1Aに対して着脱自在に構成されたいわゆる「プロセスカートリッジ」として構成されていてもよい。
タンデム画像形成部20の上方には、露光装置21が設けられている。露光装置21は、色毎に用意されたレーザダイオード(LD)方式の4つの光源と、6面のポリゴンミラーとポリゴンモータから構成される1組のポリゴンスキャナと、各光源の光路に配置されたfθレンズ、長尺WTL等のレンズやミラーから構成されている。各色の画像情報に応じてLDから射出されたレーザ光はポリゴンスキャナにより偏向走査され各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkに照射される。
タンデム画像形成部20の下方には、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト13が設置されている。中間転写ベルト13は、図示例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能であり、支持ローラ14は中間転写ベルト13を回転駆動する駆動ローラである。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間には、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkから中間転写ベルト13にトナー像を転写する一次転写手段及び一次転写装置としての一次転写ローラ62が中間転写ベルト13を間に挟んで各感光体40Y、40C、40M、40Bkに対向するように設けられている。第3の支持ローラ16の下流には、画像転写後に中間転写ベルト13上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。
中間転写ベルト13の下方には、2次転写手段としての2次転写装置22が配置されている。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト13を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト13上の画像をシート状記録媒体としてのシートS(図2参照)に転写する。
2次転写装置22の左側には、シートS上の画像を定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。上述した2次転写装置22は、画像転写後のシートSを定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。もちろん、2次転写装置として、転写ローラや転写チャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を別途備える必要がある。なお、図示例では2次転写装置22および定着装置25の下方に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、シートSを反転排紙したり、シートSの両面に画像を形成するためにシートSを反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。
このフルカラー複写機1を用いてコピー動作を行うときは、ADF4の原稿台30上に原稿をセットする。または、ADF4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、ADF4を閉じて原稿を押さえる。そして、不図示の操作部のスタートスイッチを押すと、ADF4に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ3を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。その後、操作部でのモード設定、あるいは操作部で自動モード選択が設定されている場合には原稿の読み取り結果に従い、フルカラーモードまたは白黒モードで画像形成動作を開始する。
フルカラーモードが選択された場合には、各感光体40Y、40C、40M、40Bkが図5で反時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、その各感光体40Y、40C、40M、40Bkの表面が帯電ローラ59により一様に帯電される。そして、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkには露光装置21から各色の画像に対応するレーザ光がそれぞれ照射され、各色の画像データに対応した静電潜像がそれぞれ形成される。各静電潜像は感光体40Y、40C、40M、40Bkが回転することにより各色の現像装置58で各色のトナーが現像される。各色のトナー像は中間転写ベルト13の搬送とともに、中間転写ベルト13上に順次転写されて、中間転写ベルト上にフルカラー画像が形成される。転写後の感光体40Y、40C、40M、40Bkは図示しない除電ランプにより光除電され、クリーニング装置60により転写残のトナーが除去される。
一方、給紙テーブル2内に複数配設されている給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙テーブル2のペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートSを送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体1A内の給紙路48に導き、その先端をレジストローラ対49のニップ部に突き当てて止める。または、手差し給紙の場合には、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートSを送り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくその先端をレジストローラ対49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト13上のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ対49を回転し、中間転写ベルト13と2次転写装置22との間にシートSを送り込み、2次転写装置22で転写してシートS上にトナー像を転写する。
トナー像が転写されたシートSは、2次転写装置22で搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えてシートSにトナー像が定着された後、切換爪55で切り換え案内されて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。または、切換爪55でその搬送方向が切り換えられてシートS反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写装置22へと再給紙され、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。所定枚数の画像形成が終了した後には作像後処理を行ってから感光体40Y、40C、40M、40Bkの回転を停止する。作像後処理では帯電バイアス、転写バイアスをオフした状態で感光体を1周以上回転させ、その際に除電手段により感光体表面の電荷を除電して、感光体が帯電したまま放置されて感光体が劣化することを防止する。
白黒モードが選択された場合には、支持ローラ15が下方に移動し、中間転写ベルト13を感光体40Y、40C、40Mから離間させる。感光体40Bkのみが図5の反時計回り方向に回転し、感光体40Bkの表面が帯電ローラ59により一様に帯電され、Bkの画像に対応するレーザ光が照射され、静電潜像が形成され、Bkのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト13上に転写される。この際、Bk以外の3色の感光体40Y、40C、40Mおよびそれらの現像装置58は停止しており、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。一方、給紙カセット44からシートSが給紙され、レジストローラ対49により、中間転写ベルト13上に形成されているトナー像と一致するタイミングで搬送される。トナー像が転写されたシートSは、フルカラー画像の場合と同様に定着装置25で定着され、指定されたモードに応じた排紙経路を通って処理される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
(シート搬送装置の構成)
図1を参照して、図5の複写機1に装着される第一の実施形態に係るシート搬送装置について説明する。図1において、100は、シート搬送装置としての搬送ユニットを示す。
図1を参照して、図5の複写機1に装着される第一の実施形態に係るシート搬送装置について説明する。図1において、100は、シート搬送装置としての搬送ユニットを示す。
搬送ユニット100は、図1に二点鎖線で示す複写機1の複写機本体1Aから排出された画像形成済みのシートを所定の搬送方向としての搬送方向Aに導入する。そして、ガイド手段であるガイド101を通して搬送手段である搬送ローラ対102により、シート排出方向Bから搬送ユニット100の後段に備えられた別の積載トレイや装置等に導くように搬送・排出を行う。図6はその一例であり、複写機1でトナー像(画像)が形成されたシートを搬送ユニット100で受け取り、搬送ユニット100から後処理装置10Aに導くようにシートの搬送を行い、後処理装置10Aから排出する画像形成システムの全体構成を示す。
(シート冷却機構の構成・動作)
図1を参照して、本実施形態の特徴的な機構であるシート冷却機構110について説明する。加圧熱定着方式の複写機1において、シートは定着装置25(図5参照)による定着時に加熱され高温となる。高温のシートが排出され積載されるとシート同士の張り付きが発生してしまう。そこで、本実施形態では、搬送ユニット100が、シートを冷却するために、搬送されるシートに対して送風方向Cへ送風する送風手段であるファン103と、ファン103を搬送方向Aに移動するためのベルト105と、ベルト105を駆動するためのモータ106と、を有するシート冷却機構110を備えている。なお、ベルト105及びモータ106が、本実施形態における移動手段を構成する。また、ガイド101には、ファン103からの送風を、ガイド101に案内されて搬送されるシートへ通風するための図示しない穴部が全域に設けられている。また、搬送ユニット100は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/Oポート等を有し、搬送ローラ対102、ファン103及びモータ106を制御する制御手段及び濃度情報取得手段としての制御部120を備えている。濃度情報取得手段としての制御部120については、後述する。
図1を参照して、本実施形態の特徴的な機構であるシート冷却機構110について説明する。加圧熱定着方式の複写機1において、シートは定着装置25(図5参照)による定着時に加熱され高温となる。高温のシートが排出され積載されるとシート同士の張り付きが発生してしまう。そこで、本実施形態では、搬送ユニット100が、シートを冷却するために、搬送されるシートに対して送風方向Cへ送風する送風手段であるファン103と、ファン103を搬送方向Aに移動するためのベルト105と、ベルト105を駆動するためのモータ106と、を有するシート冷却機構110を備えている。なお、ベルト105及びモータ106が、本実施形態における移動手段を構成する。また、ガイド101には、ファン103からの送風を、ガイド101に案内されて搬送されるシートへ通風するための図示しない穴部が全域に設けられている。また、搬送ユニット100は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/Oポート等を有し、搬送ローラ対102、ファン103及びモータ106を制御する制御手段及び濃度情報取得手段としての制御部120を備えている。濃度情報取得手段としての制御部120については、後述する。
図2を参照してファン103による冷却の状態を説明する。図2(a)は、シートSの受け入れ開始時の搬送ユニット100を示している。積載されたシート束は外気による冷却も行われるが、シート束の中央部は外気に触れにくいため熱がこもりやすくなっている。そこで、ファン103は、シートSの幅方向の中央に設置されている。これにより、定着装置25で高温になったシートSの幅方向中央部が効率よく搬送中に冷却される。
ファン103は、ベルト105とモータ106とによってシートSの搬送方向Aに、図2(a)に示す第一位置から図2(b)に示す位置を経由して図2(c)に示す第二位置まで移動可能に構成されている。
制御部120(図1参照)は、搬送ローラ対102によるシートSの搬送に伴い(シートSに追従し)、シートSを搬送方向Aに搬送する搬送速度と略同じ移動速度でファン103が第一位置から第二位置へ移動しながらシートSの冷却を行うように、モータ106を制御する。図2で示すように、検出手段としての入口センサ104は搬送ユニット100に導入されるシートSの先端を検出する。制御部120は、複写機本体1Aから排出された、つまり、搬送ユニット100に導入される画像形成済みのシートSの先端が入口センサ104によって検出されてから一定時間経過後にファン103が第一位置から第二位置に向けて移動を開始するようにモータ106を制御する。これにより、シートSを検出してからファン103が移動を開始するまでの経過時間を変更することで、シートSに対するファン103の搬送方向Aにおける位置(搬送されるシートSとの相対位置)を自在に変更することが可能となる。
図2で示した動作例では、制御部120は、シートSが搬送ローラ対102によって搬送される間、ファン103がシートSの搬送方向Aにおける中央部分に向けて送風する位置に位置してシートSを冷却するように、モータ106を制御している。シートSの搬送後、ファン103は、図2(a)に示す第一位置(シートSの受け入れ開始位置)まで戻り、次のシートSの搬送に備える。即ち、ファン103は、搬送されるシートSに送風しつつ第一位置から第二位置まで移動し、その後、第二位置から第一位置に戻る。
次に、複写機1によって画像が形成されたシートに画像の濃度が高い部分がある場合について説明する。図3(a)は、シートSの受け入れ開始時の搬送ユニット100を示す。濃度情報取得手段としての制御部120は、複写機1と電気的に接続されており、シートに形成されたトナー像の濃度の情報、即ちトナーの付着量(トナー量)の情報を、複写機1から取得する。具体的には、制御部120は、各色の画像情報に基づいて算出された、トナー像が形成されたシートの搬送方向Aにおけるトナー量の分布情報を、複写機1から取得する。制御部120は、トナー量の分布情報に基づいて、搬送されるシートのトナー像の濃度が、所定の第一濃度未満の部分、第一濃度以上で第二濃度(所定濃度)未満の部分、第二濃度以上の部分のそれぞれの、シートの搬送方向Aにおける位置を認識可能となっている。なお、第二濃度は、第一濃度より高い濃度である。図3(b)、(c)に示すように、搬送されるシートSにトナー像の濃度が第一濃度以上の部分Dがあった場合、モータ106は、搬送方向Aにおける第一濃度以上の部分Dの位置情報をもとに第一濃度以上の部分Dに向けて送風する位置にファン103が位置するように、制御手段により制御される。これにより、トナー像が形成されたシートの高温になりやすい部分、即ちトナー像の濃度の高い部分を効率よく冷却して、排出されたシート同士の貼り付きを抑制することが可能となる。
搬送されるシートに第一濃度以上の部分がない場合、モータ106は、シートSの幅方向及びシートSの搬送方向Aの中央位置に向けて送風する位置にファン103が位置するように、制御部120により制御される。これにより、熱がこもりやすいシートSの搬送方向Aの中央部が効率よく搬送中に冷却されて、排出されたシート同士の貼り付きを抑制することが可能となる。
搬送されるシートにトナー像の濃度が第二濃度以上の部分がある場合、制御部120は、第二濃度以上の部分に向けて送風する位置にファン103が位置するようにモータ106を制御するとともに、第二濃度以上の部分がない場合よりもファン103の風量を大きくするようにファン103を制御する。このように、本実施形態における搬送ユニット100は、シートのトナー像の濃度に応じて風量を変更しており、風量が小さくてもシート同士の貼り付きが発生しにくい場合、即ちシートのトナー像の濃度が低い場合に風量を小さくすることができるので、消費電力を低減することができる。また、トナー濃度が高い部分がある場合、ファン103の風量をそうでない場合よりも大きくしているため、トナー濃度が高い部分を効率良く冷却できる。
なお、シートに形成された画像の濃度の情報は、上述のように画像情報から得る以外に、例えば、画像の濃度を直接検出した情報であっても良い。例えば、定着装置25よりもシートの搬送方向下流側で、搬送ユニット100の最上流の搬送ローラ対102よりもシートの搬送方向上流側に、光の反射率などにより濃度を検出可能なセンサを配置し、このセンサから得られた情報を画像の濃度の情報としても良い。
また、制御部120は、トナー像の濃度に応じてファン103の位置及び風量を制御可能に構成されているが、これに限らず、制御部は、トナー像の濃度に応じてファン103の位置及び風量の一方を制御してもよいし、トナー像の濃度が第一濃度以上の部分があるか否かに基づいてファン103の位置及び風量をともに制御してもよいし、シート全体のトナー量に基づいてファン103の風量を制御してもよい。
搬送ローラ対102は、シートSの搬送速度を複数の搬送速度に切替え可能であり、制御部120は、搬送ローラ対102によるシートSの搬送速度に応じた移動速度でファン103が移動するように、モータ106を制御する。これにより、複写機1から排出されるシートの搬送速度に応じて搬送ローラ対102の搬送速度が複数の搬送速度に切替えられる場合においても、シートSの搬送速度とファン103の移動速度とを略同じ速度にすることができ、シートを効率よく冷却して、排出されたシート同士の貼り付きを抑制することが可能となる。
制御部120は、搬送ローラ対102によるシートSの搬送に伴い、ファン103が搬送方向Aにおける上流から下流へ向けて移動する間にファン103による送風を行い、下流から上流へ向けて移動する間にファン103による送風を停止している。即ち、少なくともファン103が第二位置から第一位置へ移動する間、ファン103による送風を停止する。例えば、制御部120は、ファン103が第一位置から第二位置へ移動する間のみ、ファン103による送風を行うようにしてもよい。これにより、送風を行ってもシートSが冷却されない、または冷却効果が低い場合に送風を停止して、ファン103による消費電力を低減することができる。
なお、本実施形態においては、搬送ユニット100は、シートの搬送方向A及びファン103の移動方向がともに水平方向であり、ファン103が搬送されるシートに対して下方から送風するように構成されているが、これに限らない。搬送ユニットは、シート搬送装置によるシートの搬送に伴い、ファンがシートの搬送方向における上流から下流へ移動するように構成されていればよく、例えば、シート搬送装置によりシートが搬送される方向は、上下方向でも斜め方向でもよいし、湾曲していてもよいし、ファンの移動方向と交差する方向でもよい。また、ファンは、上方からシートに送風してもよいし、斜めから送風してもよいし、印刷面に送風してもよいし、印刷面の裏面に送風してもよい。要は、何れかの方向からシートの両面のうちの何れかの面に向けて送風可能に構成されていればよい。また、シートの両方からシートの両面にそれぞれ送風しても良い。
また、本実施形態においては、搬送ユニット100がシート搬送装置を構成しているが、これに限らない。複写機1及び搬送ユニット100によりシート搬送装置が形成されていてもよいし、搬送ユニット100及び後処理装置10Aによりシート搬送装置が形成されていてもよい。例えば、複写機1及び搬送ユニット100によりシート搬送装置が形成される場合、シートに画像を形成する画像形成ユニット18から定着装置25までの構成が本実施形態における画像形成装置を構成する。また、複写機1の定着装置25のシート搬送方向下流側のシートの搬送経路に上述のようなシート冷却機構110を設けても良いし、後処理装置10Aの搬送経路に上述のようなシート冷却機構110を設けても良い。
また、制御部120は、搬送ユニット100に設けられているものに限らず、複写機に設けられていてもよいし、後処理装置に設けられていてもよく、複写機や後処理装置に設けられた制御部により、搬送ユニットの搬送ローラ対、ファン及びモータが制御されるように構成されていてもよい。
<第二の実施形態>
次に、図4に示した構成を参照して、第二の実施形態に係るシート搬送装置としての搬送ユニット200について説明をする。なお、上述の第一の実施形態では、搬送されるシートに向けて送風するファンが1個である場合について説明したが、本実施形態では、ファンを2個としている。その他の構成及び作用は、上述の第一の実施形態と同様であるため、共通する構成については同一の符号を付し、図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、図4に示した構成を参照して、第二の実施形態に係るシート搬送装置としての搬送ユニット200について説明をする。なお、上述の第一の実施形態では、搬送されるシートに向けて送風するファンが1個である場合について説明したが、本実施形態では、ファンを2個としている。その他の構成及び作用は、上述の第一の実施形態と同様であるため、共通する構成については同一の符号を付し、図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
搬送ユニット200は、送風手段としてのファンを複数有している。複数の送風手段のうちの第一の送風手段である第一ファン103aと、複数の送風手段のうちの第二の送風手段である第二ファン103bと、第一ファン103a及び第二ファン103bを移動するためのベルト205と、ベルト205を駆動するためのモータ206と、を有するシート冷却機構210を備えている。制御手段としての制御部は、複写機1からシートが連続して搬送される場合に、第一ファン103a及び第二ファン103bを次のように移動させる。まず、第一ファン103aは、複写機本体1Aから連続して搬送されるシートのうちの先行するシート(第一のシート)の搬送に伴って、図4に示す第一位置から、第一位置に対して搬送方向Aにおける下流の図示しない第二位置まで移動しながら、先行するシートに向けて送風を行い、先行するシートの冷却を行う。第二ファン103bは、複写機本体1Aから連続して搬送されるシートのうち、先行するシートに続き搬送される(第一のシートに後続する)後続のシート(第二のシート)の搬送に伴って、第一位置から第二位置まで移動しながら、後続のシートに向けて送風を行い、後続のシートの冷却を行う。このように構成されて、ベルト205とモータ206とによって第一ファン103a、第二ファン103bがファン移動方向Eに移動することで第一ファン103aと第二ファン103bとで、連続して搬送されるシートに対して交互に送風することが可能になる。
これにより先行するシートと後続のシートの間隔が短い場合であっても、それぞれのシートの搬送に伴ってファンを移動させることができる。ゆえに、生産性の高い搬送モードまたは複写機の場合であっても生産性を落とすことなくシートを冷却することが可能である。
<他の実施形態>
第一の実施形態及び第二の実施形態においては、タンデム中間転写方式のフルカラー複写機1によりトナー像が形成されたシートに送風しながら搬送する搬送ユニット100について説明をしたが、これに限らず、画像形成装置は、インクジェット式のプリンタや複写機等であってもよい。インクジェット式のプリンタ等で画像が形成されたシートは、インクが十分に乾く前に積載されると、シート同士の貼り付きが発生する場合があるが、シートに十分な送風を行ってシートに形成された画像のインクを乾かすことにより、排出されて積載されたシート同士の貼り付きを抑制することが可能となる。
第一の実施形態及び第二の実施形態においては、タンデム中間転写方式のフルカラー複写機1によりトナー像が形成されたシートに送風しながら搬送する搬送ユニット100について説明をしたが、これに限らず、画像形成装置は、インクジェット式のプリンタや複写機等であってもよい。インクジェット式のプリンタ等で画像が形成されたシートは、インクが十分に乾く前に積載されると、シート同士の貼り付きが発生する場合があるが、シートに十分な送風を行ってシートに形成された画像のインクを乾かすことにより、排出されて積載されたシート同士の貼り付きを抑制することが可能となる。
以上述べたとおり、特定の実施形態等について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、その必要性および目的・用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施形態を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
1 複写機(画像形成装置)
100 搬送ユニット(シート搬送装置)
101 ガイド(ガイド手段)
102 搬送ローラ対(搬送手段)
103 ファン(送風手段)
103a 第一ファン(第一の送風手段、送風手段)
103b 第二ファン(第二の送風手段、送風手段)
105 ベルト(移動手段)
106 モータ(移動手段)
200 搬送ユニット(シート搬送装置)
205 ベルト(移動手段)
206 モータ(移動手段)
S シート
A シート搬送方向
D 第一濃度以上の部分
E ファン移動方向
100 搬送ユニット(シート搬送装置)
101 ガイド(ガイド手段)
102 搬送ローラ対(搬送手段)
103 ファン(送風手段)
103a 第一ファン(第一の送風手段、送風手段)
103b 第二ファン(第二の送風手段、送風手段)
105 ベルト(移動手段)
106 モータ(移動手段)
200 搬送ユニット(シート搬送装置)
205 ベルト(移動手段)
206 モータ(移動手段)
S シート
A シート搬送方向
D 第一濃度以上の部分
E ファン移動方向
Claims (7)
- 画像形成装置によって画像が形成されたシートをガイドするガイド手段と、
前記ガイド手段に沿ってシートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送されるシートに向けて送風する送風手段と、
前記送風手段を第一位置と前記第一位置に対して前記所定の搬送方向における下流の第二位置との間で移動させる移動手段と、
前記搬送手段によるシートの搬送に伴い、前記送風手段が前記第一位置から前記第二位置へ移動するように前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えたシート搬送装置。 - 前記画像形成装置によってシートに形成された画像の濃度の情報を取得する濃度情報取得手段を備え、
前記制御手段は、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに画像の濃度が第一濃度以上の部分がある場合、前記送風手段が前記第一濃度以上の部分に向けて送風するように前記移動手段を制御する、
請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記制御手段は、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに画像の濃度が前記第一濃度より高い第二濃度以上の部分がある場合、前記第二濃度以上の部分がない場合よりも前記送風手段の風量を大きくするように前記送風手段を制御する、
請求項2に記載のシート搬送装置。 - 前記画像形成装置によってシートに形成された画像の濃度の情報を取得する濃度情報取得手段を備え、
前記制御手段は、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに画像の濃度が所定濃度以上の部分がある場合、前記所定濃度以上の部分がない場合よりも前記送風手段の風量を大きくするように前記送風手段を制御する、
請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送手段は、シートを前記所定の搬送方向に搬送する搬送速度を複数の搬送速度に切替え可能であり、
前記制御手段は、前記搬送手段の搬送速度に応じた移動速度で前記送風手段が移動するように前記移動手段を制御する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記送風手段は、複数有り、
前記制御手段は、前記画像形成装置からシートが連続して搬送される場合に、複数の前記送風手段のうち第一の送風手段が、第一のシートの搬送に伴って移動しながら前記第一のシートに向けて送風し、複数の前記送風手段のうち第二の送風手段が、前記第一のシートに後続する第二のシートの搬送に伴って移動しながら前記第二のシートに向けて送風するように、前記移動手段を制御する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記制御手段は、少なくとも前記送風手段が前記第二位置から前記第一位置へ移動する間、前記送風手段による送風を停止する、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018241055A JP2020101744A (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018241055A JP2020101744A (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | シート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020101744A true JP2020101744A (ja) | 2020-07-02 |
Family
ID=71139512
Family Applications (1)
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JP2018241055A Pending JP2020101744A (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | シート搬送装置 |
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JP (1) | JP2020101744A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021038055A (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート搬送装置及び画像形成システム |
-
2018
- 2018-12-25 JP JP2018241055A patent/JP2020101744A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2021038055A (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート搬送装置及び画像形成システム |
JP7409805B2 (ja) | 2019-09-02 | 2024-01-09 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート搬送装置及び画像形成システム |
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