JP2004086947A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止する
【解決手段】突合せ面に施される複数の溶着ED15が細長い形状を有し、これら溶着ED15を上下ケースの突合せ面13の側壁に沿った方向に直角の向きに配設する。
【選択図】 図2
【解決手段】突合せ面に施される複数の溶着ED15が細長い形状を有し、これら溶着ED15を上下ケースの突合せ面13の側壁に沿った方向に直角の向きに配設する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープを巻装した単一のリールがカートリッジケース内に回転可能に収容された磁気テープカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ等の外部記憶装置に用いられる記録媒体として使用される磁気テープカートリッジとして、磁気テープを巻装した単一のリールがカートリッジケース内に回転可能に収容されたタイプのものが知られている(例えば特許文献1、2、3参照)。
【0003】
図4は、この種の磁気テープカートリッジ1の全体を示す斜視図で、スライドドア11を開いた状態を示している。上ケース2と下ケース3とが一体に固定されたカートリッジケース4の側壁には、テープ引出し用開口部10が上下ケース2、3に跨がって、かつコーナー部に近接して形成されており、このテープ引出し用開口部10には、開口部10を開閉するスライドドア11が摺動可能に設けられている。磁気テープ6はコンピュータ等のデータ保存用として用いられ、磁気テープ6の先端にはテープ引出し用のリーダピン5が固着され、この磁気テープカートリッジ1が記録再生装置に装着されたとき、記録再生装置側のピン保持部材がリーダピン5に係合して磁気テープ6をカートリッジケース4から引き出し、記録再生装置へのローディングを行ない、アンローディング時には、磁気テープ6がリール7に巻かれるとともに、ピン保持部材がリーダピン5をカートリッジケース内に戻すように構成されている。
【0004】
上記カートリッジケース4は、合成樹脂製の上ケース2と下ケース3とが例えば複数本のビスにより互いに締結されて一体化され(例えば特許文献2)、あるいは上下ケース2,3がそれらの側壁の突合せ面において超音波溶着により一体化されている(例えば特許文献3)。リーダピン5は、カートリッジケース4に設けられているテープ引出し用開口部10の近傍において軸線を上下方向として上下ケース間に跨がって着脱自在に保持されているとともに、上記テープ引出し用開口部10を開閉するスライドドア11が閉位置に向かってバネ付勢されている。
【0005】
【特許文献1】特開平11−306722号公報
【0006】
【特許文献2】特開2001−148179号公報
【0007】
【特許文献3】特開2001−266533号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構成を有する磁気テープカートリッジ1においては、全体として四角のカートリッジケース4のコーナーの近傍にテープ引出し用開口部10が形成されており、その開口部10の内側のリーダピン5が収容されている位置の周囲には、テープ走行路と記録再生装置側のピン保持部材のリーダピン5への進入路とを確保するために空間を確保しなければならないため、上ケース2と下ケース3とを固定するビスを設けることができず、ビスはこの近辺を避けた位置に設けられている(例えば特許文献2)。したがって、カートリッジケース4のテープ引出し用開口部10の近辺は開口部10のために側壁がない上、ビスによる固定部がなく、さらにリーダピン5の誘い溝20が下ケース3の底面に形成されているため、ケースの強度が弱くなっている。
【0009】
磁気テープカートリッジ1の取扱いにおいては、カートリッジを床に落とすことも考えられ、そのような落下時にテープ引出し用開口部10が形成されているコーナーが下になると、その強度が弱い部分が床に衝突して、ケース4がそこから割れたり、そこにひびが入ったりして、損傷する可能性が高い。
【0010】
そこで、上ケースと下ケースの結合強度を向上させるため、上下ケースを溶着することが考えられるが(例えば特許文献3)、上ケースと下ケースの突合せ面を溶着した溶着代が溶着面からはみ出して美感を損ね、また溶着面からはみ出した溶着代が擦れによって剥がれ落ちて作業環境を汚染する可能性がある。さらに、溶着時に溶着代の一部が超音波ホーンに振動でケースの内側に飛び出して、いわゆる溶着ダストとなり、カートリッジの品質を損ねる原因となる。
【0011】
上述の事情に鑑み、本発明は、溶着代のはみ出しを防止することができる磁気テープカートリッジを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、上記突合せ面に施される複数の溶着ED(エネルギダイレクタ)が細長い形状を有し、これら溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることを特徴とするものである。
【0013】
その場合、側壁の末端においては、溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されていることが好ましい。
【0014】
また、本発明は、テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが、突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、上記突合せ面上の、この突合せ面に施される複数の溶着EDの外側に、これら溶着EDから発生する溶着代をトラップする溝が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
その場合、上記突合せ面上の溶着代トラップ用の溝が、溶着EDを囲むよう施されていることが好ましい。
【0016】
さらに、本発明は、テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、上記突合せ面に施される複数の溶着EDが、この突合せ面の厚み方向の中心よりケース内方側に偏った位置に配置され、かつこれら溶着EDよりもケース内方側に、溶着EDから発生する溶着代の流出を阻止する壁が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】
溶着EDが細長いリブ状の場合、溶着EDから発生する溶着代は、溶着EDの延長方向と直角方向に延びる性質がある。
【0018】
本発明によれば、細長い形状の複数の溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることにより、溶着代は上下ケースの突合せ面上を側壁に沿った方向に流れるから、溶着代の突合せ面からのはみ出しを防止することができる。その場合に、側壁の末端においては、溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されていることにより、側壁の末端側への溶着代のはみ出しを防止しながら側壁の末端まで溶着することが可能になる。
【0019】
また、本発明によれば、突合せ面に施される複数の溶着EDの外側に、これら溶着EDから発生する溶着代をトラップする溝が設けられていることにより、溶着EDの延長方向の如何に拘わらず突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止することができる。
【0020】
さらに、本発明によれば、突合せ面に施される複数の溶着EDが、この突合せ面の厚み方向の中心よりケース内方側に偏った位置に配置され、かつこれら溶着EDよりもケース内方側に、溶着EDから発生する溶着代の流出を阻止する壁が設けられていることにより、溶着EDを上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に延びるように配設しても、突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止することがでるとともに、上記壁により、溶着作業時に発生する溶着ダストのケース内への侵入を阻止することができる。さらに、上記壁を、上下ケースの側壁内面に、突合せ面を越えて上下方向に互い違いに延びるように設けることにより、突合せ面の強度を大幅に増大させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0022】
図1は、図4に示した磁気テープカートリッジ1と略同様の構成を有する本発明による磁気テープカートリッジの要部の下ケースのテープ引出し用開口部近傍の構造を示す拡大斜視図である。図1においては、開口部10を開閉するスライドドア11が摺動する溝12と、上ケース2に超音波溶着される側壁上の突合せ面13と、リーダピン5の誘い溝20とが示されている。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施の形態を示す拡大斜視図で、下ケース3の側壁上の突合せ面13上に複数の細長いリブ状の溶着ED15が、突合せ面13の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることを示している。
【0024】
図3(a)は、図2に示す態様で突合せ面13上に配置された複数の溶着ED15を、超音波溶着により発生する溶着代16とともに模式的に示す平面図である。
【0025】
溶着ED15が細長いリブ状の場合、溶着EDから発生する溶着代16は、図3(a)に示すように溶着ED15の延長方向と直角方向に延びる性質があるから、本実施の形態のように、細長い形状の複数の溶着ED15が上下ケース2,3の突合せ面13の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることにより、溶着代16は突合せ面13上を側壁に沿った方向に流れるから、突合せ面13からの溶着代16のはみ出しを防止することができる。
【0026】
図3(b)は、図3(a)の構成において、側壁の末端において突合せ面13上に配置される溶着ED15が、側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されている構成を示す。これによって、側壁の末端側への溶着代のはみ出しを防止しながら側壁の末端まで溶着することが可能になる。
【0027】
次の図3(c)は、本発明の第2の実施の形態を示す突合せ面13の模式的平面図で、突合せ面13に施される複数の溶着ED15の外側に、これら溶着ED15から発生する溶着代16をトラップする溝17(ハッチングを施してある)が設けられている構成を示す。溶着ED15が図示のように側壁に沿った方向に延びている場合、溶着代トラップ用の溝17は、溶着ED15の外側において側壁に沿った方向に設ければよいが、溶着ED15を取り囲むように設けることがより好ましい。
【0028】
本実施の形態によれば、溶着ED15の延長方向の如何に拘わらず突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止することができる。
【0029】
図3(d)は、本発明の第3の実施の形態を示す突合せ面13の模式的平面図で、突合せ面13に施される複数の溶着ED15が、この突合せ面13の厚み方向の中心よりケース内方側に、すなわち図の下方に偏った位置に設けられ、かつこれら溶着EDよりもケース内方側に、溶着EDから発生する溶着代16の流出を阻止する壁18が設けられている構成を示す。
【0030】
本実施の形態によれば、溶着ED15を上下ケースの突合せ面13の側壁に沿った方向に延びるように配設しても、突合せ面13からの溶着代16のはみ出しを防止することがでるとともに、上記壁18により、溶着作業時に発生する溶着ダストのケース内への侵入を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気テープカートリッジの下ケースのテープ引出し用開口部近傍の構造を示す拡大斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す要部の拡大斜視図
【図3】本発明の実施の形態を模式的に示す平面図
【図4】従来の磁気テープカートリッジの斜視図
【符号の説明】
1 磁気テープカートリッジ
2 上ケース
3 下ケース
4 カートリッジケース
10 開口部
11 スライドドア
13 突合せ面
15 溶着ED
16 溶着代
17 溶着代トラップ用溝
18 壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープを巻装した単一のリールがカートリッジケース内に回転可能に収容された磁気テープカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ等の外部記憶装置に用いられる記録媒体として使用される磁気テープカートリッジとして、磁気テープを巻装した単一のリールがカートリッジケース内に回転可能に収容されたタイプのものが知られている(例えば特許文献1、2、3参照)。
【0003】
図4は、この種の磁気テープカートリッジ1の全体を示す斜視図で、スライドドア11を開いた状態を示している。上ケース2と下ケース3とが一体に固定されたカートリッジケース4の側壁には、テープ引出し用開口部10が上下ケース2、3に跨がって、かつコーナー部に近接して形成されており、このテープ引出し用開口部10には、開口部10を開閉するスライドドア11が摺動可能に設けられている。磁気テープ6はコンピュータ等のデータ保存用として用いられ、磁気テープ6の先端にはテープ引出し用のリーダピン5が固着され、この磁気テープカートリッジ1が記録再生装置に装着されたとき、記録再生装置側のピン保持部材がリーダピン5に係合して磁気テープ6をカートリッジケース4から引き出し、記録再生装置へのローディングを行ない、アンローディング時には、磁気テープ6がリール7に巻かれるとともに、ピン保持部材がリーダピン5をカートリッジケース内に戻すように構成されている。
【0004】
上記カートリッジケース4は、合成樹脂製の上ケース2と下ケース3とが例えば複数本のビスにより互いに締結されて一体化され(例えば特許文献2)、あるいは上下ケース2,3がそれらの側壁の突合せ面において超音波溶着により一体化されている(例えば特許文献3)。リーダピン5は、カートリッジケース4に設けられているテープ引出し用開口部10の近傍において軸線を上下方向として上下ケース間に跨がって着脱自在に保持されているとともに、上記テープ引出し用開口部10を開閉するスライドドア11が閉位置に向かってバネ付勢されている。
【0005】
【特許文献1】特開平11−306722号公報
【0006】
【特許文献2】特開2001−148179号公報
【0007】
【特許文献3】特開2001−266533号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構成を有する磁気テープカートリッジ1においては、全体として四角のカートリッジケース4のコーナーの近傍にテープ引出し用開口部10が形成されており、その開口部10の内側のリーダピン5が収容されている位置の周囲には、テープ走行路と記録再生装置側のピン保持部材のリーダピン5への進入路とを確保するために空間を確保しなければならないため、上ケース2と下ケース3とを固定するビスを設けることができず、ビスはこの近辺を避けた位置に設けられている(例えば特許文献2)。したがって、カートリッジケース4のテープ引出し用開口部10の近辺は開口部10のために側壁がない上、ビスによる固定部がなく、さらにリーダピン5の誘い溝20が下ケース3の底面に形成されているため、ケースの強度が弱くなっている。
【0009】
磁気テープカートリッジ1の取扱いにおいては、カートリッジを床に落とすことも考えられ、そのような落下時にテープ引出し用開口部10が形成されているコーナーが下になると、その強度が弱い部分が床に衝突して、ケース4がそこから割れたり、そこにひびが入ったりして、損傷する可能性が高い。
【0010】
そこで、上ケースと下ケースの結合強度を向上させるため、上下ケースを溶着することが考えられるが(例えば特許文献3)、上ケースと下ケースの突合せ面を溶着した溶着代が溶着面からはみ出して美感を損ね、また溶着面からはみ出した溶着代が擦れによって剥がれ落ちて作業環境を汚染する可能性がある。さらに、溶着時に溶着代の一部が超音波ホーンに振動でケースの内側に飛び出して、いわゆる溶着ダストとなり、カートリッジの品質を損ねる原因となる。
【0011】
上述の事情に鑑み、本発明は、溶着代のはみ出しを防止することができる磁気テープカートリッジを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、上記突合せ面に施される複数の溶着ED(エネルギダイレクタ)が細長い形状を有し、これら溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることを特徴とするものである。
【0013】
その場合、側壁の末端においては、溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されていることが好ましい。
【0014】
また、本発明は、テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが、突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、上記突合せ面上の、この突合せ面に施される複数の溶着EDの外側に、これら溶着EDから発生する溶着代をトラップする溝が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
その場合、上記突合せ面上の溶着代トラップ用の溝が、溶着EDを囲むよう施されていることが好ましい。
【0016】
さらに、本発明は、テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、上記突合せ面に施される複数の溶着EDが、この突合せ面の厚み方向の中心よりケース内方側に偏った位置に配置され、かつこれら溶着EDよりもケース内方側に、溶着EDから発生する溶着代の流出を阻止する壁が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】
溶着EDが細長いリブ状の場合、溶着EDから発生する溶着代は、溶着EDの延長方向と直角方向に延びる性質がある。
【0018】
本発明によれば、細長い形状の複数の溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることにより、溶着代は上下ケースの突合せ面上を側壁に沿った方向に流れるから、溶着代の突合せ面からのはみ出しを防止することができる。その場合に、側壁の末端においては、溶着EDが上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されていることにより、側壁の末端側への溶着代のはみ出しを防止しながら側壁の末端まで溶着することが可能になる。
【0019】
また、本発明によれば、突合せ面に施される複数の溶着EDの外側に、これら溶着EDから発生する溶着代をトラップする溝が設けられていることにより、溶着EDの延長方向の如何に拘わらず突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止することができる。
【0020】
さらに、本発明によれば、突合せ面に施される複数の溶着EDが、この突合せ面の厚み方向の中心よりケース内方側に偏った位置に配置され、かつこれら溶着EDよりもケース内方側に、溶着EDから発生する溶着代の流出を阻止する壁が設けられていることにより、溶着EDを上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に延びるように配設しても、突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止することがでるとともに、上記壁により、溶着作業時に発生する溶着ダストのケース内への侵入を阻止することができる。さらに、上記壁を、上下ケースの側壁内面に、突合せ面を越えて上下方向に互い違いに延びるように設けることにより、突合せ面の強度を大幅に増大させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0022】
図1は、図4に示した磁気テープカートリッジ1と略同様の構成を有する本発明による磁気テープカートリッジの要部の下ケースのテープ引出し用開口部近傍の構造を示す拡大斜視図である。図1においては、開口部10を開閉するスライドドア11が摺動する溝12と、上ケース2に超音波溶着される側壁上の突合せ面13と、リーダピン5の誘い溝20とが示されている。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施の形態を示す拡大斜視図で、下ケース3の側壁上の突合せ面13上に複数の細長いリブ状の溶着ED15が、突合せ面13の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることを示している。
【0024】
図3(a)は、図2に示す態様で突合せ面13上に配置された複数の溶着ED15を、超音波溶着により発生する溶着代16とともに模式的に示す平面図である。
【0025】
溶着ED15が細長いリブ状の場合、溶着EDから発生する溶着代16は、図3(a)に示すように溶着ED15の延長方向と直角方向に延びる性質があるから、本実施の形態のように、細長い形状の複数の溶着ED15が上下ケース2,3の突合せ面13の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることにより、溶着代16は突合せ面13上を側壁に沿った方向に流れるから、突合せ面13からの溶着代16のはみ出しを防止することができる。
【0026】
図3(b)は、図3(a)の構成において、側壁の末端において突合せ面13上に配置される溶着ED15が、側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されている構成を示す。これによって、側壁の末端側への溶着代のはみ出しを防止しながら側壁の末端まで溶着することが可能になる。
【0027】
次の図3(c)は、本発明の第2の実施の形態を示す突合せ面13の模式的平面図で、突合せ面13に施される複数の溶着ED15の外側に、これら溶着ED15から発生する溶着代16をトラップする溝17(ハッチングを施してある)が設けられている構成を示す。溶着ED15が図示のように側壁に沿った方向に延びている場合、溶着代トラップ用の溝17は、溶着ED15の外側において側壁に沿った方向に設ければよいが、溶着ED15を取り囲むように設けることがより好ましい。
【0028】
本実施の形態によれば、溶着ED15の延長方向の如何に拘わらず突合せ面からの溶着代のはみ出しを防止することができる。
【0029】
図3(d)は、本発明の第3の実施の形態を示す突合せ面13の模式的平面図で、突合せ面13に施される複数の溶着ED15が、この突合せ面13の厚み方向の中心よりケース内方側に、すなわち図の下方に偏った位置に設けられ、かつこれら溶着EDよりもケース内方側に、溶着EDから発生する溶着代16の流出を阻止する壁18が設けられている構成を示す。
【0030】
本実施の形態によれば、溶着ED15を上下ケースの突合せ面13の側壁に沿った方向に延びるように配設しても、突合せ面13からの溶着代16のはみ出しを防止することがでるとともに、上記壁18により、溶着作業時に発生する溶着ダストのケース内への侵入を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気テープカートリッジの下ケースのテープ引出し用開口部近傍の構造を示す拡大斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す要部の拡大斜視図
【図3】本発明の実施の形態を模式的に示す平面図
【図4】従来の磁気テープカートリッジの斜視図
【符号の説明】
1 磁気テープカートリッジ
2 上ケース
3 下ケース
4 カートリッジケース
10 開口部
11 スライドドア
13 突合せ面
15 溶着ED
16 溶着代
17 溶着代トラップ用溝
18 壁
Claims (5)
- テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、
前記突合せ面に施される複数の溶着EDが細長い形状を有し、該溶着EDが前記上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に直角の向きに配されていることを特徴とする磁気テープカートリッジ。 - 前記側壁の末端において溶着EDが、前記上下ケースの突合せ面の側壁に沿った方向に末端至近位置まで延びるように施されていることを特徴とする請求項1記載の磁気テープカートリッジ。
- テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、
前記突合せ面上の、該突合せ面に施される複数の溶着EDの外側に、該溶着EDから発生する溶着代をトラップする溝が設けられていることを特徴とする磁気テープカートリッジ。 - 前記突合せ面上の前記溶着代トラップ溝が、前記溶着EDを囲むように施されていることを特徴とする請求項3記載の磁気テープカートリッジ。
- テープ引出し用開口部を側壁に備え、上ケースと下ケースが突合せ面において超音波溶着されてなるカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールが回動可能に収容された磁気テープカートリッジにおいて、
前記突合せ面に施される複数の溶着EDが、前記突合せ面の厚み方向の中心よりケース内方側に偏った位置に配置され、かつ前記溶着EDよりもケース内方側に、該溶着EDから発生する溶着代の流出を阻止する壁が設けられていることを特徴とする磁気テープカートリッジ。
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