JP2003036632A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2003036632A
JP2003036632A JP2001222261A JP2001222261A JP2003036632A JP 2003036632 A JP2003036632 A JP 2003036632A JP 2001222261 A JP2001222261 A JP 2001222261A JP 2001222261 A JP2001222261 A JP 2001222261A JP 2003036632 A JP2003036632 A JP 2003036632A
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tape
shell
cassette
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JP2001222261A
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English (en)
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Takaaki Sanpei
孝明 三瓶
Takashi Ota
孝 太田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上シェル5と下シェル6との間の結合部に隙
間を生じさせず、カセットシェルの平面度のバラツキを
抑え、更に、ネジ結合前のカセットシェルを安定に搬送
することができるテープカセットを提供すること。 【解決手段】 上シェル5と下シェル6との結合時に、
互いに係合する係合孔65及び係合突起66を、それぞ
れ上シェル5及び下シェル6に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットシェル内
にテープ状記録媒体を収納したテープカセットに関し、
更に詳しくは、カセットシェルが、上シェルと下シェル
とをネジ部材で結合してなるテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットは、通常、テープ状記録
媒体としての磁気テープを巻装したテープリールをカセ
ットシェル内に回転可能に収納して構成されている。カ
セットシェルは、例えば合成樹脂材料からなる上シェル
と下シェルとを互いに結合して形成され、複数本のネジ
部材によって両シェルを一体化するのが一般的である。
【0003】カセットシェルは略矩形状の箱形を呈し、
従来より、カセットシェルの底面四隅位置にネジ部材を
挿通して両シェルを結合している。しかし、近年ではテ
ープカセットの小型化が進み、これに伴い、ネジ部材の
挿通位置に物理的制限が生じている。特に、カセットシ
ェルの前部に、前方及び上下に開放されたマウス部を備
え、このマウス部の前端を横切るように磁気テープを掛
け渡すテープ引出し部が設けられたカセットシェルにお
いては、これらマウス部及びテープ引出し部が設けられ
るシェル前方側において、ネジ部材の挿通位置に制限が
生じている。
【0004】図10及び図11は、従来のこの種の構成
のテープカセットを示している。このテープカセット1
01は、上シェル102と下シェル103とを互いに結
合してなるカセットシェル104の内部に、磁気テープ
105を巻装した一対のテープリール106を回転可能
に収納している。カセットシェル104の前部(図11
において上方)には、前方及び上下に開放されるマウス
部107が設けられるとともに、カセットシェル104
の左右方向両側には、マウス部107の前端を横切るよ
うに磁気テープ105を掛け渡すための一対の筒状のテ
ープ引出し部104a,104aが前方へ突出するよう
に設けられている。
【0005】一対のテープ引出し部104a,104a
の間に掛け渡される磁気テープ105は、その非使用
時、カセットシェル104に前後方向へスライド自在に
支持されるスライダー109に対して回動可能なフロン
トリッド108と、スライダー109の前縁から垂設さ
れたバックリッド部110によって、前面及び背面がそ
れぞれ覆われるようになっている。フロントリッド10
8は、その回動支点軸111がスライダー109のリッ
ド支持部112で支持され、回動支点軸111の先端部
111aは、テープ引出し部104aの外面側に前後方
向へ凹設される長溝113に嵌合している。長溝113
は、上シェル102と下シェル103との結合部に設け
られている。
【0006】さて、以上のように構成される従来のテー
プカセット101においては、上シェル102と下シェ
ル103とを一体化してカセットシェル104を形成す
るに当たり、4本のネジ部材が用いられている。これら
のネジ部材は、図11に示すように、下シェル103の
後方側左右両端部に設けられるネジ挿通孔115,11
5と、テープ引出し部104a,104aの内側後端部
に設けられるネジ挿通孔116,116とを介して、上
シェル102側のネジ孔(図示略)に対して下シェル1
03の底面側から螺合されるようになっている。
【0007】ここで、カセットシェル104前方側のネ
ジ挿通孔116,116が上記の部位に形成される理由
としては、テープ引出し部104a,104aの存在に
起因する。
【0008】すなわち、テープ引出し部104a,10
4aは、その内部において、テープリール106,10
6から繰り出される磁気テープ105の走行領域を形成
し、図示する非使用時においては内方縁部に形成される
テープガイド部117,117で磁気テープ105が支
持される一方、図示しない記録再生装置(以下、ドライ
ブ装置という。)に装填された使用時においては、図1
1において一点鎖線で示すように、磁気テープ105は
テープ引出し部104a,104aの外面側へ偏倚した
経路でローディングされることになる。
【0009】したがって、カセットシェル104の前方
隅部に対応する部位C1,C1にて両シェル102,1
03をネジ結合するようにした場合、テープローディン
グ時に磁気テープ105と当該ネジ結合部とが互いに干
渉することとなり、適正なテープローディング作用が行
えなくなるおそれがある。
【0010】一方、テープガイド部117,117の内
部にネジ挿通孔C2,C2を形成することも考えられる
が、この場合、形成する孔の径が制限されるためにネジ
部材として軸径が細いものを用いる必要があり、その結
果、使用するネジ部材の種類が増えることとなり、部品
管理及び組立作業性の点で大きな問題となる。
【0011】以上のような理由から、従来この種のテー
プカセット101においては、上下のシェル102,1
03を結合してカセットシェル104を形成するにあた
り、カセット前方側を固定するためのネジ挿通孔11
6,116は、テープ引出し部104a,104aの内
側後端部に設けられていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のテープカセット101においては、テープ引出し部
104a,104aの先端部位から離れた場所でネジ結
合されるために、テープ引出し部104a,104aの
部位における両シェル102,103の結合強度が弱く
なるという問題がある。そのため、例えばテープカセッ
ト101の取り扱い時に誤って落下させてしまった場
合、落下時の衝撃によってテープ引出し部104a,1
04aが両シェル102,103の結合部(図10にお
いて符号Jで示す。)で分離し、テープ引出し部104
a,104aに前後方向に沿って隙間が生じる場合があ
る。
【0013】特に、カセットシェル104に対してフロ
ントリッド108をスライダー109で前後移動させる
構成のテープカセット101においては、テープ引出し
部104a,104aにおける両シェルの結合部Jに隙
間が生じると、長溝113の溝幅が大きくなるために、
フロントリッド108の回動支点軸111の先端部11
1aにガタツキが生じ、その結果、フロントリッド10
8の適正な前後移動が阻害されることになる。また、最
悪の場合、フロントリッド108がカセットシェル10
4から離脱するおそれもある。
【0014】一方、上記構成のテープカセット101に
おいては、テープ引出し部104a,104aの先端部
位から離れた場所でネジ結合されるために、テープ引出
し部104a,104aを形成する下シェル103の部
位の平面度にバラツキが生じやすくなるという問題があ
る。当該部位の下シェル103の僅かな反りを、ネジ結
合の際に緩和することができないからである。その結
果、ドライブ装置への装填時、ドライブ装置内部のカセ
ット受け台に対するカセットシェルの平面度が安定せ
ず、テープローディング時にテープパス経路のバラツキ
が発生し、適正な記録再生動作を行えなくなる等の不具
合が生ずることになる。
【0015】更に別の観点からでは、この種のネジ結合
によりカセットシェルが形成されるテープカセットにお
いては、例えば下シェル側へカセット構成部品を組み込
んだ後、上シェルを下シェル上に載置してネジ止めし易
いようにネジ結合工程へ搬送されることになるが、この
搬送中の振動等により、上シェルと下シェルとの相対位
置が変動し、目的とする搬送姿勢を維持できないという
問題がある。
【0016】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、上シ
ェルと下シェルとの間の結合部に隙間を生じさせず、ま
た、カセットシェルの平面度のバラツキを抑え、更に、
ネジ結合前のカセットシェルを安定に搬送することがで
きるテープカセットを提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
当たり、本発明のテープカセットは、上シェルと下シェ
ルとの結合時に、互いに係合する第1及び第2の係合部
をそれぞれ上シェル及び下シェルに設けたことを特徴と
する。
【0018】この構成によれば、上シェルと下シェルと
の結合時、第1の係合部と第2の係合部との係合作用に
よって仮止め作用が働き、両シェルをネジ結合する前の
状態においても一定の結合力を生じさせることが可能と
なる。
【0019】したがって、前方及び上下に開放されるマ
ウス部と、マウス部の前端を横切るようにテープ状記録
媒体を掛け渡す筒状の一対のテープ引出し部をカセット
シェルの前部に有するテープカセットにおいては、テー
プ引出し部の外側縁部に上記第1,第2の係合部を設け
ることによって、テープ引出し部における両シェルの結
合強度を高めることができ、これにより、落下時等の衝
撃によるテープ引出し部のシェル結合部の分離を防止す
ることができる。また、上記第1,第2の係合部によっ
てテープ引出し部に対応する下シェルの部位の反りを緩
和することができ、これによりカセットシェルの平面度
の安定化を図ることができる。
【0020】更に、上記第1,第2の係合部の係合作用
によって上シェルと下シェルとの仮止め作用が得られ、
これにより、ネジ結合工程へ搬送する際の振動等による
両シェルの相対位置の変動を防止でき、ネジ結合工程に
おける作業性の向上を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1〜図3は、本実施の形態によるテープ
カセットの全体を示している。テープカセット1は、全
体的に薄い箱状を呈したカセットシェル2内にテープ状
記録媒体としての磁気テープ3を巻装した一対のテープ
リール4,4が左右に離間して回転可能に収納されて構
成される。
【0023】カセットシェル2は、例えばABS等の合
成樹脂材料からなる上シェル5と下シェル6とが上下で
結合されて形成される。一方の上シェル5は、主面とな
る天板部7と、天板部7の外周縁から垂設された外壁部
8とを有し、他方の下シェル6は、主面となる底板部9
と、底板部9の外周縁から立設される外壁部10とを有
し、外壁部8,10とが突き合わされた上、4本のネジ
部材38,38,・・・を介して上シェル5と下シェル
6とが結合されることによって、カセットシェル2が構
成される(図2)。
【0024】カセットシェル2の前部には、前方及び上
下に開放されるマウス部11が形成され、磁気テープ3
は、このマウス部11の前端を横切るように、下シェル
6のテープ走行領域を構成する角筒状のテープ引出し部
2a,2aに設けられたテープガイド12,12間に掛
け渡されている(図3)。マウス部11を横切る磁気テ
ープ3は、非使用時、前面がフロントリッド13により
覆われ、背面がバックリッド部14により覆われるよう
になっている。
【0025】フロントリッド13は、カセットシェル2
に前後方向へ移動可能に支持される金属製のスライダー
15に対して回動可能に取り付けられ、バックリッド部
14は、スライダー15に一体形成されている。また、
フロントリッド13は、リッドスプリング36によって
常時、マウス部11を閉止する(磁気テープ3の前面を
覆う)方向へ付勢されているとともに、リッドロック部
材37によって閉止位置がロックされ、マウス部11が
不用意に開放されないようになっている(図1参照)。
【0026】テープリール4,4は、上フランジ16,
16と、リールハブ17,17と一体的な下フランジ1
8,18との結合体でなる。リールハブ17には、透明
なリーダーテープ19の一端がクランパ20を介して固
定されている。リーダーテープ19の他端は、スプライ
ステープ21を介して磁気テープ3の端部に接合されて
おり、連続したテープ体としてリールハブ17に巻装さ
れている。
【0027】下フランジ18,18の外周縁にはギヤ状
の係合歯18a,18aが形成されており、非使用時
は、下シェル6の後方略中央に配置されるリールロック
構成体22によって回転規制されている。
【0028】リールロック構成体22は、カセットシェ
ル2に対して前後移動可能なリールロックスライダー2
3と、リールロックスライダー23に対して回動可能に
支持される一対のリールロック片24,24と、リール
ロックスライダー23を前方へ付勢するリールロックス
ライダースプリング25と、一対のリールロック片2
4,24の先端部を外方へ付勢して上記係合歯18a,
18aと係合させるリールロックスプリング26とを備
えている。
【0029】リールロックスライダー23は、下シェル
6の底板部9の後方略中央部に形成された一対のガイド
リブ61,61間に配置され、ドライブ装置側のリール
ロック解除ピン(図示略)が挿通孔62から内部へ挿入
されることによって、後方へ移動されるようになってい
る(図1,図6)。
【0030】テープリール4,4は、上シェル5の天板
部7の内面に固定されたリール押さえバネ27によって
下シェル6側へ付勢され、テープカセット1の運搬時等
におけるカセットシェル2内部でのガタツキが抑制され
る。なお、天板部7には透明な窓部材28が取り付けら
れており、カセットシェル2の内部の磁気テープ3の巻
き姿が視認できるようになっている。
【0031】一方、下シェル6の前方略中央部には、テ
ープ終端検出部29が設けられている。テープ終端検出
部29は、磁気テープ3の終端を検出するためのもの
で、ドライブ装置側の検出用光源が挿通される開口部3
0(図6参照)と、当該光源を収容する空間を画成する
筒部31と、開口部30からカセットシェル2の内部へ
の異物の侵入を防止する防塵キャップ39とを備えてい
る。磁気テープ3の終端には透明なリーダーテープ19
が接続されているので、検出用光源から照射された光
は、テープ走行領域に繰り出されたリーダーテープ19
を透過して下シェル6の側方に開口される検出窓32,
32に到達する。そこで、検出窓32,32に受光セン
サを配することによって、磁気テープ3の終端を検出
し、これによりテープリール4の回転駆動制御を行うよ
うにしている。なお、フロントリッド13の両端の被支
持部45,45には、使用時、検出窓32,32を閉塞
しないように切欠き45a,45aが設けられている
(図4)。
【0032】また、下シェル6の右手後方の外壁部10
内方には、磁気テープ3に記録された情報信号の誤記
録、誤消去を防止するためのセイフティタブ33が取り
付けられている。セイフティタブ33は、記録可能位置
と記録不可能位置とを選択的にとり得るように構成され
ている。セイフティタブ33と一体的に取り付けられる
カラータブ34は、セイフティタブ33が記録不可能位
置にあるときに外部に露出されて、その形成色(例えば
赤色)が外部から認識されるようになっている。
【0033】更に、下シェル6の左手後方の外壁部10
内方には、非接触型のICメモリーを搭載したメモリー
基板35が収容され、ドライブ装置側との交信によっ
て、例えば磁気テープ3に記録された内容に関する情報
の読み書きが行われるようになっている。
【0034】図4は、上シェル5とスライダー15との
関係を示している。スライダー15は、例えばステンレ
ス製の薄板を所定の形状にプレス加工されてなり、横長
の略矩形状を呈する上面部40と、上面部40の左右両
側縁の後半部から垂設された側面部41,41と、上面
部40の左右両側縁の前半部から垂設されたリッド支持
部42,42と、上面部40の前縁から垂設されたバッ
クリッド部14とが一体に形成されている(図1)。
【0035】スライダー15の側面部41,41の下端
部は断面略コの字形状に内方へ折り曲げられてガイド溝
44,44が形成され、ガイド溝44,44の前方に
は、フロントリッド13の被支持部45,45の後方側
縁部に設けられた円弧状の薄肉部48,48(図1)を
部分的に被覆するオーバーラップ部49,49が形成さ
れている。リッド支持部42,42は、側面部41,4
1よりも内方側に位置するとともに、その上下幅は側面
部41,41の略半分とされる(図1参照)。リッド支
持部42,42には、フロントリッド13の被支持部4
5,45の内面に突設される回動支点軸46,46を支
持する略円弧状の支持溝47,47が形成されている
(図1)。また、リッド支持部42,42の後方側端部
には、略コの字形状のフック部51,51が、内方へ折
り曲げられて形成されている(図4)。
【0036】フック部51,51は、図5を参照して、
リッド支持部42,42からこれと直交する方向へ突出
された突出部51a,51aと、突出部51a,51a
の先端から上方(紙面裏側)へ突出された摺動係合部5
1b,51bとからなる。なお、突出部51a,51a
は、図において左側の突出長さが右側のそれよりも長く
形成されている。後述するように、上シェル5にはフッ
ク部51,51と係合するガイドレール50,50が形
成されているが、リッドロック部材37が図中左方へ配
される関係上、左側のガイドレール50が右側のガイド
レール50よりも内方に位置しているためである。
【0037】一方、バックリッド部14は、カセットシ
ェル2のマウス部11の左右の幅よりも若干小さく形成
されるとともに、バックリッド部14全体としての上下
幅が、フロントリッド13の上下幅よりもやや小さく形
成されている。バックリッド部14の下端部は、後方側
へ略180度折り返されることによって、前方側へ所定
量膨出する膨出部52として構成されている。なお、膨
出部52の両端部53,53は、後方側へ押し潰されて
いる。
【0038】次いで、上シェル5の構成の詳細について
説明する。
【0039】図5を参照して、上シェル5の天板部7に
は、カセットシェル2内におけるテープリール4,4の
収納空間を画成するための円弧状リブ55が設けられる
とともに、天板部7の略中央には、窓部材28を外部へ
露出するための開口56が設けられている。また、天板
部7の前方略中央には、リール押さえバネ27を固定す
るための固定ピン63が突設されている。天板部7の前
方には、マウス部11を形成するための空所64が形成
され、空所64の左右両側にはテープ引出し部2aを形
成するための一対の蓋部57,57が形成されている。
【0040】天板部7の後方側略中央には、リールロッ
ク構成体22の一構成要素であるリールロックスライダ
ー23の上部に係合して、リールロックスライダー15
の前後移動を案内するための一対のガイドリブ60,6
0が形成されている。また、天板部7の側縁後半部には
側壁43,43が垂設され、その下端部43a,43a
がスライダー15の側面部41,41に形成されたガイ
ド溝44,44と係合し、スライダー15を支持するよ
うにしている。更に、天板部7の側縁前半部にはガイド
レール50,50が直線的に形成されており、スライダ
ー15のフック部51,51と係合し、スライダー15
の前後移動を案内するようにしている。
【0041】そして、本実施の形態における上シェル5
は、一対のガイドレール50,50の蓋部57寄りの側
面部を中抜きして、図7に示すような長孔状の係合孔6
5,65を形成している。また、係合孔65,65が形
成される部位の蓋部57,57の内面57a,57aに
は、当該内面よりも一段低い凹所80,80が形成され
ている(図5)。なお、係合孔65,65は、本発明に
係る「第1の係合部」に対応し、後述するように、下シ
ェル6に形成される係合突起66,66(図5〜図7)
と係合するようになっている。
【0042】続いて、図6を参照して下シェル6の詳細
について説明する。
【0043】下シェル6の底板部9には、カセットシェ
ル2内におけるテープリール4,4の収納空間を画成す
るための円弧状リブ67が設けられるとともに、ドライ
ブ装置側のリール駆動軸(図示略)を挿通させるための
リール駆動軸挿入用孔68,68が形成されている。リ
ール駆動軸挿入用孔68,68の開口周縁には環状リブ
69,69が形成され、テープリール4,4の下面が直
接、下シェル6の底板部9に接触しないようになってい
る。また、テープ終端検出用の開口部30の周辺には、
防塵キャップ39の側縁部を支持するためのキャップ支
持部54が、下シェル6の前面壁部6a内方に形成され
ている。
【0044】底板部9の前方には、マウス部11を形成
するための空所78が形成され、空所78の左右には、
磁気テープ3の走行領域を画成する略コの字形状の一対
の周壁部79,79が突出形成されている。周壁部7
9,79に対して上シェル5側の蓋部57,57が覆わ
れることによって、テープ引出し部2a,2aが構成さ
れる。
【0045】底板部9の後方側略中央部には、上述した
リールロック構成体22の収容空間77が形成されてい
る。この収容空間77には、リールロックスライダー2
3の前後移動をガイドするガイドリブ61,61と、ド
ライブ装置側のリールロック解除ピン(図示略)を挿通
させるための挿通孔62が形成されている。また、挿通
孔62の前方側には、リールロックスライダー23の前
方位置を規制するためのストッパ70が立設され、外周
壁10のシェル背面側略中央部には、リールロックスラ
イダースプリング25を左右方向で位置決めするための
一対のリブ71,71が形成されている。
【0046】底板部9の右手後方側には、セイフティタ
ブ33及びカラータブ34を組み込むためのタブ収容部
74が形成されている。このタブ収容部74に対応する
外周壁10の形成部位には、セイフティタブ33を外部
から操作可能なように操作窓74aが開口されている。
また、タブ収容部74には、ドライブ装置内におけるセ
イフティタブ33の記録可能位置及び記録不可能位置を
検出するための貫通孔72が設けられている。他方、下
シェル6の左手後方側には、上述したメモリー基板35
を収容するための基板収容部73が設けられ、その両側
の略コの字形状の支持部73a,73aによってメモリ
ー基板35の両縁部を支持するようになっている。
【0047】そして、本実施の形態における下シェル6
には、その一対の周壁部79,79の外側壁面79a,
79aの上端に、図7に示すように、上シェル5側の係
合孔65,65に係合する楔形状の係合突起66,66
がそれぞれ設けられている。係合突起66,66は図8
に示すようにテーパ面66a,66aを有し、上シェル
5及び下シェル6の結合時には係合孔65内に進入し
て、互いに係合関係を得るようになっている。このと
き、係合突起66,66の上端は、上シェル5側の凹所
80,80内に位置するようになっている。なお、これ
ら係合突起66,66は、本発明に係る「第2の係合
部」に対応する構成要素である。
【0048】周壁部79,79の外側壁面79a,79
aは、底板部9側から第1の段部81,81及び第2の
段部82,82を介して段階的に薄肉とされている(図
6,図7)。第1,第2の段部81,81,82,82
は、それぞれ水平段部81a,81a,82a,82a
及び垂直段部81b,81b,82b,82bとからな
り、特に第1の段部81,81においては、水平段部8
1a,81aと垂直方向段部81b,81bとの交点が
略円弧状に形成されており、当該垂直方向段部81b、
81bによって、フロントリッド13の回動支点軸4
6,46の前方位置規制を行うようにしている(図
4)。
【0049】第1の段部81は、上シェル5及び下シェ
ル6の結合時、図4に示したように上シェル5のガイド
レール50と協働してフロントリッド13の回動支点軸
46の端部が嵌合する長溝83を形成し、フロントリッ
ド13の前後移動のガイド作用を行う。また、第2の段
部82は、スライダー15のフック部51の摺動係合部
51bの肉厚の大きさに相当する深さに形成され、スラ
イダー15の前後移動の際に、当該摺動係合部51bと
外側壁面79aとの干渉を回避するようにしている。
【0050】ここで、係合孔65,65及び係合突起6
6,66は、長溝83,83の前端位置の略直上に位置
するように設けられている(図4)。つまり、図4にお
いて一点鎖線で示すように、テープカセット1の非使用
時、フロントリッド13はその回動支点軸46,46が
長溝83,83の前端位置に当接して前方移動規制がな
されているが、係合孔65,65及び係合突起66,6
6の係合位置を、この前方位置にある回動支点軸46,
46の略直上に設けることによって、フロントリッド1
3に加わる衝撃による回動支点軸46,46を介しての
シェル5,6の分離を効果的に抑えるようにしている。
【0051】以上のように構成される上シェル5及び下
シェル6は、上述のように4本のネジ部材38,38,
・・・によって一体化される。ネジ固定位置としては、
上シェル5側にあっては図4に示したように、蓋部5
7,57の内側(空所63側)の側面部後端の天板部7
の領域内にネジ孔58,58が形成され、また、天板部
7の後方左右両側の外周壁8近傍にネジ孔59,59が
形成されている。一方、下シェル6側にあっては図5に
示したように、周壁部79,79の内側(空所78側)
の側面部後端の底板部9の領域内にネジ挿通孔75,7
5が形成され、また、底板部9の後方左右両側の外周壁
10近傍にネジ挿通孔76,76が形成されている。
【0052】以上のように構成されるテープカセット
は、下シェル6に所定部品を組み込んだ後、上シェル5
と組み合わされる。
【0053】すなわち、下シェル6のキャップ支持部5
4、基板収容部73、タブ収容部74及びリールロック
収容空間77に対し、防塵キャップ39、メモリー基板
35、セイフティタブ33、カラータブ34及びリール
ロック構成体22をそれぞれ載置するとともに、磁気テ
ープ3を巻装した一対のテープリール4,4を底板部9
の円弧状リブ67の内方へ配置し、磁気テープ3(及び
リーダーテープ19)をテープガイド12,12間に掛
け渡す。一方、上シェル5には窓部材28及びリール押
えバネ27が一体化されるとともに、フロントリッド1
3、リッドスプリング36及びリッドロック部材37を
組み込んだスライダー15が組み付けられる。そして、
上シェル5及び下シェル6の各外周壁8,10を突き合
わせるとともに、テープ引出し部2a,2a側で係合孔
65,65と係合突起66,66とを互いに係合させる
(図8)。その後、4本のネジ部材38,38,・・・
により両シェル5,6が一体化されることによって、テ
ープカセット1が組み立てられる。
【0054】本実施の形態においては、テープ引出し部
2a,2aの前端部から離れた部位にネジ結合されてい
るにもかかわらず、テープ引出し部2a,2aに対して
互いに係合する係合孔65,65と係合突起66,66
とを設けているので、テープ引出し部2a,2aにおけ
る両シェル5,6の結合強度を従来よりも高めることが
でき、これにより、カセット落下時等の衝撃によってテ
ープ引出し部2a,2aにおける両シェル結合部J(図
4)におけるシェル5,6の分離を抑制することができ
る。
【0055】したがって、本実施の形態のテープカセッ
ト1によれば、テープ引出し部2a,2aにおけるシェ
ル5,6の分離を抑制することができるので、フロント
リッド13の回動支点軸46,46をガイドする長溝8
3,83の溝幅の増大が回避され、これによりフロント
リッド13の適正な前後移動を確保することができると
ともに、カセットシェル2からのフロントリッド13の
離脱を防止することができる。
【0056】また、本実施の形態によれば、テープ引出
し部2a,2aにおいて互いに係合する係合孔65,6
5及び係合突起66,66を設けているので、テープ引
出し部2a,2aにおける下シェル6の僅かな反りを吸
収することができ、これにより下シェル6の所定の平面
度を維持して、テープローディング時のテープパス経路
のバラツキを抑えることができる。
【0057】更に、本実施の形態によれば、上シェル5
と下シェル6との結合時、テープ引出し部2a,2aに
設けた係合孔65,65及び係合突起66,66との係
合作用によって、両シェル5,6をネジ結合する前の状
態においても一定の結合力を生じさせ、これによって両
シェル5,6の仮止め作用を発揮させることが可能とな
る。したがって、両シェル5,6の組付後、ネジ止め工
程へ搬送する途上においても上下シェル5,6の相対移
動を防止して、ネジ止め工程での高い作業性を得ること
が可能となる。
【0058】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0059】例えば以上の実施の形態では、係合孔6
5,65及び係合突起66,66をそれぞれテープ引出
し部2a,2aの外面側に計2箇所形成したが、これら
の形成位置や数は、上記実施の形態に限られない。ま
た、テープ引出し部2a,2aだけでなく、例えばカセ
ットシェル2の背面略中央部又は前面略中央部等のネジ
固定部間にも形成するようにすれば、カセットシェル2
の平面度の更なる安定化が図られるとともに、両シェル
5,6の仮止め効果を高めることができる。
【0060】また、以上の実施の形態では、第1の係合
部を係合孔65,65とし、第2の係合部を係合突起6
6,66としたが、これらを逆にすることも可能であ
る。また、孔と突起という係合態様に限らず、第1,第
2の係合部を、例えば図9に示すように互いに係合する
突起S,Tで構成するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のテープカセ
ットによれば、上シェルと下シェルとの結合時、第1の
係合部と第2の係合部との係合作用によって一定の仮止
め作用を得ることができるので、外部からの衝撃によっ
て両シェルの分離を抑えることができるとともに、カセ
ットシェルの平面度の安定化を図ることができる。更
に、ネジ結合工程への搬送途上における両シェルの位置
変動を防止でき、ネジ結合工程における作業性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるテープカセットの構
成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態によるテープカセットの全
体を示す斜視図であり、フロントリッドが閉塞された状
態を示している。
【図3】本発明の実施の形態によるテープカセットの全
体を示す斜視図であり、フロントリッドが開放された状
態を示している。
【図4】図3に示したテープカセットの側面図である。
【図5】本発明の実施の形態によるテープカセットの上
シェルとスライダーとの関係を示す底面図である。
【図6】本発明の実施の形態によるテープカセットの下
シェルの平面図である。
【図7】本発明の実施の形態によるテープカセットの上
シェル及び下シェルの側面図である。
【図8】本発明に係る第1,第2の係合部の係合状態を
示すカセットシェル要部の断面図である。
【図9】図8の変形例を示す断面図である。
【図10】従来のテープカセットの全体を示す斜視図で
あり、フロントリッドが開放された状態を示している。
【図11】従来のテープカセットの下シェル側の平面図
である。
【符号の説明】
1…テープカセット、2…カセットシェル、2a…テー
プ引出し部、3…磁気テープ(テープ状記録媒体)、4
…テープリール、5…上シェル、6…下シェル、11…
マウス部、13…フロントリッド、15…スライダー、
38…ネジ部材、46…回動支点軸、50…ガイドレー
ル、58,59…ネジ孔、65…係合孔(第1の係合
部)、66…係合突起(第2の係合部)、75,76…
ネジ挿通孔、83…長孔。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上シェルと下シェルとをネジ部材で結合
    してなるカセットシェルと、前記カセットシェルの内部
    に回転可能に収納される一対のテープリールと、前記テ
    ープリールに巻装されるテープ状記録媒体とを備えたテ
    ープカセットにおいて、 前記上シェルと前記下シェルとの結合時に、互いに係合
    する第1及び第2の係合部をそれぞれ前記上シェル及び
    前記下シェルに設けたことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記カセットシェルの前部には、前方及
    び上下に開放されるマウス部と、前記マウス部の前端を
    横切るように前記テープ状記録媒体を掛け渡す筒状の一
    対のテープ引出し部とが設けられ、 前記ネジ部材が、少なくとも前記一対のテープ引出し部
    の内側後端位置に挿通されることによって前記上シェル
    と前記下シェルとが結合されるとともに、 前記第1,第2の係合部が、前記一対のテープ引出し部
    の外側縁部に設けられることを特徴とする請求項1に記
    載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 前記第1の係合部が、前記上シェルの側
    面に形成される係合孔であり、 前記第2の係合部が、前記下シェルの側面内方に設けら
    れ前記係合孔に係合する係合突起であることを特徴とす
    る請求項2に記載のテープカセット。
  4. 【請求項4】 前記一対のテープ引出し部の外面には、
    前記上、下シェルの分割線に沿って長溝が形成され、 前記長溝には、前記マウス部を閉塞するフロントリッド
    の回動軸の先端が摺動可能に嵌合し、 前記カセットシェルには、前記フロントリッドを支持す
    るスライダーが前後移動可能に取り付けられ、 前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合位置が、
    前記フロントリッドの閉塞位置における前記回動軸の略
    直上とされることを特徴とする請求項2に記載のテープ
    カセット。
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