JP3710412B2 - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁気テープカートリッジが知られている。この磁気テープの先端には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダーブロックといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が磁気テープカートリッジの開口から引き出し、それに固着された磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
【0003】
また、磁気テープカートリッジの下面に穿設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛合することにより、リールが回転駆動するように構成されている。しかして、磁気テープカートリッジのリール及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させることにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テープに記録されたデータの再生ができる。
【0004】
このような磁気テープカートリッジは、保存時の収容スペースが小さくて済むとともに大容量の情報を記録でき、図12乃至図14で示すように、リーダー部材のタイプ毎に、開口位置及びその開口を開閉するドアのタイプが異なっている。すなわち、リーダーピン110の場合には、図12で示すように、ドライブ装置への装填方向(矢印P方向)と平行なケース112の側壁114に開口118が形成されており、その装填方向と同方向にスライド移動するドア116によって、その開口118が開閉されるようになっている。
【0005】
しかしながら、このようにケース112の側壁114に開口118が設けられていると、ドライブ装置側の引出手段は、ケース112の左右横方向から回り込んでリーダーピン110を引き出さなければならないため、その引出手段が回り込むスペースをドライブ装置側に確保しなければならず、かつ引出手段を回り込ませる機構が複雑になって、ドライブ装置が大型化してしまう不具合がある。しかも、磁気テープ111の引出経路が長くなるという問題もある。
【0006】
更に、このリーダーピン110は、磁気テープカートリッジの非使用時(ドライブ装置に装填しないとき)には、開口118を形成する上下辺縁部の一部を薄肉にして設けた凹状係止部117に、その上下両端が係止保持されているだけなので、磁気テープカートリッジを落下させたときなど、開口118付近に衝撃が加えられた場合、その上下辺縁部の上下方向の撓みにより、係止部117から位置ズレしたり、脱落してしまうおそれがある。
【0007】
一方、リーダーテープ120の場合には、図13で示すように、ドライブ装置への装填方向(矢印P方向)と直交するケース122の前壁124に開口128が形成され、この開口128を開閉するドア126はケース122の角部近傍に支持された支軸125を中心として前方に回動する回動式となっている。しかしながら、このようにケース122の前壁124に開口128が設けられていると、ドライブ装置側の引出手段が回り込む必要はなくなるが、ドア126が大きく前方に開くため、ドライブ装置側には、開口128を開放したときのドア126に干渉するものがないようにするスペースを確保しなければならず、ドライブ装置が大型化してしまう不具合がある。
【0008】
更に、リーダーブロック130の場合には、図14で示すように、ドライブ装置への装填方向前側の角部134を斜めに切り欠いて開口138が形成され、この開口138をリーダーブロック130によって直接開閉するようになっている。しかしながら、このようにリーダーブロック130が開口138を開閉するようになっていると、そのリーダーブロック130に傷や汚れが生じやすくなる問題がある。つまり、リーダーブロック130はドライブ装置側のリールハブ136に嵌合されてそのリールハブ136の一部を構成するため、通常ドアとして使用している分には問題のない傷や汚れでも、リールハブ136と嵌合し難くなったり、磁気テープ111の走行に不具合をもたらすおそれがある。
【0009】
また、このリーダーブロック130は開口138縁部に係止されているだけなので、磁気テープカートリッジを落下させたりすると、簡単に外れてしまうという不具合があり、かつリーダーブロック130はリーダーピン110と比較してサイズが大きいので、ケースの形状に制約が多くなるという問題もある。そのため、ドアを兼用するリーダーブロック130よりも、ドアと機能分離されたリーダーピン110の方が優位性はある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、記録テープの引出経路が最短になる開口を備えて、ドライブ装置の小型化が図れるとともに、非使用時において、落下等により開口付近に衝撃が加えられても、リーダーピンがケース内における保持位置から外れ難い記録テープカートリッジを得ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、記録テープが巻装された単一のリールと、上ケースと下ケースとが接合されてなり、前記リールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダーピンと、前記リーダーピンを引き出すための開口と、前記開口を開閉する遮蔽部材と、を備えた記録テープカートリッジにおいて、前記開口を、前記ケースのドライブ装置への装填側角部を切り欠いて形成し、その開口の両側に、上ケースと下ケースとを接合する接合部を設けるとともに、平面視でその接合部を結んだ仮想線上か、又はそれよりも内側の上ケース及び下ケースの内面に、前記リーダーピンを保持する保持部を設けたことを特徴としている。
【0012】
このように、ケースのドライブ装置への装填側角部が切り欠かれて開口が設けられていると、その開口の開放面はドライブ装置への装填方向を向くことが可能になるので、ドライブ装置側の引出手段はその前方側から進入することが可能となり、記録テープを引き出す経路を最短にできる。したがって、ドライブ装置には記録テープを回り道させるような複雑な機構が不要となり、コンパクトで製造コストの安価なドライブ装置を設計することができる。しかも、最短経路を通ることにより、テープガイドとの接触による記録テープの摩耗も低減することができる。
【0013】
また、リーダーピンを保持する保持部は、平面視で、開口の両側に設けられた上ケースと下ケースの接合部を結んだ仮想線上か、又はそれよりも内側に設けられるので、カートリッジを落下させたりしたときなど、開口付近に衝撃が加えられても、リーダーピンがその保持部から位置ズレしたり、脱落することがない。つまり、このような位置は、衝撃による上下方向の撓み量が大きい箇所(振幅の腹)を避けた位置であって、上下方向の撓み量が少ない位置(振幅の節付近)である。したがって、リーダーピンは、ケースに落下等による衝撃が加えられても、そのケース内に保持された状態が維持される。なお、上記位置に加え、更にその仮想線の垂直2等分線上を除く位置に設けるのが、より好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、矢印Aで示す記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を前方向(前側)とし、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向とする。まず、最初に記録テープカートリッジ10の全体構成を説明する。
【0015】
(記録テープカートリッジの全体構成)
図1には記録テープカートリッジ10の全体構成が斜視図にて示されており、図2には記録テープカートリッジ10の概略分解斜視図が示されている。これらの図に示されるように、記録テープカートリッジ10は、平面視で略矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール14を回転可能に収容して構成されている。
【0016】
ケース12は、ドライブ装置への装填方向先頭側の1つの角部である右前角部がそれぞれ切り欠かれた一対の上ケース16と下ケース18とを互いの周壁16A、18Aを突き合せて接合することで構成されており、内部に磁気テープTを巻装したリール14の収容空間が設けられている。そして、上ケース16及び下ケース18の周壁16A、18Aが切り取られた角部が磁気テープTの引き出し用の開口20とされている。
【0017】
この開口20から引き出される磁気テープTの自由端には、ドライブ装置の引出手段によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン22が接続されている。リーダーピン22の磁気テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝22Aが形成されており、この環状溝22Aが引出手段のフック等に係止される。これにより、磁気テープTを引き出す際に、フック等が磁気テープTに接触して傷付けない構成である。
【0018】
また、ケース12の開口20の内側には、ケース12内においてリーダーピン22を位置決め、保持する上下一対のピン台24が設けられている。ピン台24は、半円筒形状をしており、その凹部24Aに直立した状態のリーダーピン22の両端部が保持される。そして、ピン台24の外周壁の磁気テープT引き出し側は開放しており、リーダーピン22が出入りする出入り口となっている。
【0019】
ピン台24の近傍には板ばね25が固定配置されており、この板ばね25がリーダーピン22の上下端部に係合して、リーダーピン22をピン台24に保持するようになっている。リーダーピン22がピン台24に出入りする際には、板ばね25は適宜弾性変形してリーダーピン22の移動を許容する構成である。
【0020】
更に、下ケース18の中央部には、リール14の図示しないリールギヤを外部に露出するためのギヤ開口26が設けられており、リール14はリールギヤがドライブ装置の駆動ギヤに噛合わされてケース12内で回転駆動されるようになっている。また、リール14は、上ケース16及び下ケース18の内面にそれぞれ部分的に突設されてギヤ開口26と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁28によってガタつかないように保持されている。
【0021】
この遊動規制壁28の開口20近傍の端部には、内部に位置規制用孔が形成された袋部28Aが連設されている。また、ケース12の左前角部の内側においては、長孔である位置規制用孔が形成された袋部28Bが遊動規制壁28に連設されている。袋部28A、28Bは、左右方向(矢印B方向)に沿った一直線上に配置されている。そして、袋部28Aが連設された端部を除いて、各遊動規制壁28は、それぞれ端部がケース12の周壁16A又は周壁18Aと連設されることで、その外側とリール14の設置空間とを仕切っている。
【0022】
(開口及び開口近傍のケースの構成)
上記の通り、開口20は、右前角部が切り欠かれて形成されることで、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向くため、ドライブ装置の引出手段が、矢印A方向、矢印B方向、あるいは矢印A方向と矢印B方向との間からアクセスしてリーダーピン22をチャックできる。これにより、リーダーピン22を保持するピン台24を設置可能なエリアが広がり、ドライブ装置の引出手段がリーダーピン22をチャック可能な領域が広いため、矢印A方向又は矢印B方向からチャックするドライブ装置の仕様に合わせてピン台24の設置位置を設定できる。このため、ドライブ装置の設計の自由度も広がる。
【0023】
また、下ケース18の平面図である図3にも示されるように、ケース12の前壁12A(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印A方向を向く部分)の右端部には、開口20の前縁部を規定する上下一対の短い傾斜壁部30が設けられている。傾斜壁部30は、開口20の開放面に沿って屈曲されるとともに、前壁12Aよりも壁厚が厚肉化されている。この傾斜壁部30の厚み方向の中央部には、後述するドア50の先端が入り込む凹部30Aが形成されている。また、傾斜壁部30の左方近傍の前壁12A内側には、上下一対のビスボス32が連設されている。
【0024】
一方、ケース12の右壁12B(周壁16A、18Aのうち、矢印A方向に沿った右側の壁)の前端部には、ケース12の内方(左方)へ若干オフセットされた上下一対のオフセット壁部34が設けられている。このオフセット壁部34の前端が開口20の後縁を規定している。また、オフセット壁部34の前端部内側には上下一対のビスボス36が連設されており、このビスボス36の外周部はドア50と摺動可能なドア50の案内(ガタつき防止)用としても機能する。更に、オフセット壁部34の後端部と右壁12Bとの間には、上下一対の段部38が一体に形成されている。
【0025】
このオフセット壁部34後方の右壁12Bには、ケース12の内外を連通する窓部としての所定長さのスリット40が設けらており、後述するドア50の操作突起52の露出用とされている。スリット40は、右壁12Bを構成する周壁16Aの下部、周壁18Aの上部をそれぞれ切り欠いて形成され、上下の段部38の下部、上部をもそれぞれ切り欠くことで前方へも開口されている。
【0026】
なお、スリット40は、その上下が単にケース12の天板及び底板にて規定されてもよいが、上記のように、リブとしても機能する周壁16A、18Aの一部を上下に残すことでケース12の剛性が維持され、落下強度上好ましい。特に、スリット40を規定する上下の壁が、その両端において互いに接合される周壁16A、18A及びオフセット壁部34(段部38)と一体に形成され(連設され)ているので、一層好ましい。
【0027】
また、上下のオフセット壁部34の後端部には、それぞれ段部38とは反対方向(ケース12の内方)に突出した凸部42が全高に亘って設けられており、その端面が後述するドア50の外面に対応して湾曲している。一方、遊動規制壁28の凸部42に対応する位置には、ドア50の内面に対応して湾曲し、凸部42と対向する凸部44が全高に亘って設けられている。
【0028】
凸部42と凸部44とは、ドア50が開口20を開閉する際に、ドア50を挟むように、これと摺動可能になっており、ケース12内への塵埃侵入防止用及びドア50の案内(ガタつき防止)用とされている。更に、スリット40の後端を規定する右壁12B(周壁16A、18A)の部分にもケース12の内方に突出した凸部46が設けられており、ケース12内への塵埃侵入防止用及びドア50の案内(ガタつき防止)用とされている。
【0029】
更にまた、下ケース18の凸部46の後方には、周壁18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース12の内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部48が形成されている。この凹部48は、ケース12の左壁にも形成され、例えばドライブ装置の引き込み手段が係合する係合部とされたり、その底面(下向きの面)がドライブ装置内での位置決め基準面とされたりするようになっている。また、凹部48を設けることでケース12の捩り強度が向上されている。そして、この凹部48を規定する右壁12B(周壁18A)の部分は、ドア50の外面に対応して湾曲され、開口20を開閉する際にドア50の外面が摺動可能なドア50案内(ガタつき防止)用の案内面48Aとされている。
【0030】
以上、説明した上ケース16と下ケース18とは、開口20の縁部の近傍に位置する各ビスボス(接合部)32、36に下側から図示しないビスがねじ込まれて、固定(接合)される構成である。これによって、傾斜壁部30(前壁12A)及びオフセット壁部34(右壁12B)の各自由端によって規定され、強度的に不利で落下によって地面等に衝突しやすい開口20両端のコーナー部は強固に接合され、ケース12を落しても、記録テープカートリッジ10全体の重量で、変形したり座屈して位置ズレしない構成である。
【0031】
なお、ビスのネジ山径は一例として、φ2.0mmで、ビスボス32及びビスボス36の外径をφ4.0mmとしている。また、ビス止めに代えて、ビスボス32、36に相当する位置に上ケース16から突起を突設するとともに、下ケース18に突起と嵌合する嵌合孔を設け、突起と嵌合孔とを互いに嵌合させてもよいが、この場合、嵌合部位の半径30mm以内の箇所において上ケース16と下ケース18とをビス止めすることが望ましい。更に、周壁16A、18Aの付き合せ面(開口20両側のコーナー部)は溶着固定してもよいが、分解性やリサイクル性を考慮すると、ビス止めの方が望ましい。
【0032】
また、ピン台24が設置されたエリア(開口20付近)では、板厚が上ケース16及び下ケース18とも2mmとされ、他のエリアと比較して厚肉となっている。更に、ケース12(上ケース16及び下ケース18)はポリカーボネート素材(PC)で形成されている。また、ケース12はPCに代えてアクリロニトリルブタジエートスチレン(ABS)や金属材とすることもできる。これは、記録テープカートリッジ10の機能上で最も重要な(記録テープを引き出す際に引出手段に正しく係止されるべき)リーダーピン22の保持(位置決め)位置であるピン台24付近の強度を上げ、ケース12(記録テープカートリッジ10)の落下等による衝撃でリーダーピン22の位置ズレが生じないようにするためである。
【0033】
また、ピン台24の設置位置は、その保持するリーダーピン22の軸心が開口20の前後の縁部を結ぶ仮想直線上か、又はその仮想直線よりもケース12内側に位置するように決められており、より好ましくは、2つのビスボス32、36の軸心を結ぶ仮想直線K上か、又はその仮想直線Kよりもケース12内側に位置するように決められている。そして、更に好ましくは、仮想直線Kの垂直2等分線H上を除く、ビスボス32、36のどちらか一方の側に位置するように決められている。ちなみに、図示のピン台24は、ドア50の配置上、ビスボス36よりもビスボス32に近接した位置に配置されている。
【0034】
これにより、ケース12の落下等に伴う天板及び底板の振動によるリーダーピン22の位置ズレが防止される構成である。つまり、この位置は、図7で示すように、ケース12に加えられた振動によって上下に撓む量が大きい箇所(振幅の腹)を避けた位置であって、ビスボス32、36に近ければ近いほど、その撓み量が減少する(振幅が減衰する)。したがって、このような位置(振幅の節付近)にピン台24を配置すると、開口20付近に加えられた衝撃に対する耐性が強くなり、リーダーピン22がピン台24から位置ズレしたり、脱落したりすることがなくなる。
【0035】
更にまた、ケース12は、上ケース16の周壁16Aと下ケース18周壁18Aとが同等の高さとされ、互いの突き合せ部の加工精度(金型による樹脂成形の精度)が同程度となり、組立性や耐落下衝撃性が良好とされている。
【0036】
一方、開口20の開放面の矢印A方向に対する傾斜角(開口20の上下を規定するケース12の天板及び底板の傾斜角)は、ライブラリー装置における記録テープカートリッジ10の識別(認識)の要求に応じて決められている。すなわち、ライブラリー装置は、複数の記録テープカートリッジ10を収容して記録テープカートリッジ10を自動的に(人手を介在させないで)ドライブ装置に着脱するものであるが、その取り扱う記録テープカートリッジ10及びドライブ装置が複数種となる場合、記録テープカートリッジ10の世代や記録容量等を認識する必要があり、この認識に開口20の開放面の傾斜角を利用することができる。
【0037】
これにより、上記のように強度上の配慮がなされた磁気テープT引き出し用の開口20が、その開放面の傾斜角(具体的には、開口20の上下を規定する天板又は底板の傾斜角)によってライブラリー装置での認識部を兼ねるため、開口20と認識部とを別個に設けた場合(例えば、認識部としてケース12に1つ又は複数の貫通孔を設けた場合)に懸念されるケース12の強度不足や防塵性の低下、及び金型構造の複雑化を防止できる。
【0038】
(ドアの構成)
以上、説明した開口20は、リール14や上ケース16等を取り除いて見た図4及び図5にも示されるように、遮蔽部材としてのドア50によって開閉されるようになっている。ドア50は、その板幅(高さ)が開口20の開口高とほぼ同一とされるとともに、その板長が開口20の開口幅よりも十分大きくされ、所定の円周に沿って板厚方向に湾曲した平面視円弧状に形成されている。
【0039】
具体的には、ドア50は、その先端部が傾斜壁部30の凹部30Aに入り込んだ状態で開口20を閉塞し(図6(A)参照)、上記円周に沿って略後方へ移動(回動)して開口20を開放し(図6(B)参照)、その先端近傍の外周面がビスボス36近傍に達すると、開口20を完全に開放する(図6(C)参照)構成である。また、ドア50は、開口20を開放する際と略反対方向に回動して開口20を閉塞するようになっている。なお、開口20の閉塞状態では、ドア50がビスボス36、凸部42、44の少なくとも1つに接するようになっている。
【0040】
すなわち、ドア50は、その移動軌跡である所定の円周に対応した円弧状に湾曲形成されている。このドア50の回動中心は、その左右方向の位置がケース12の左端近傍に、その前後方向の位置がスリット40の後端近傍に設定されている。これにより、ドア50の移動軌跡は、スリット40の後端近傍においてケース12の右壁12Bに最も近接する。なお、ドア50の回転中心及び半径は、ドライブ装置からの要求により決まる開口20前後の縁部(傾斜壁部30及びビスボス36)の位置やライブラリー装置からの要求により決まる開口20の開放面の角度等に応じて適宜決められればよい。
【0041】
また、ドア50の湾曲した長手寸法は、その後端部が開口20の閉塞状態において、ケース12の凹部48よりも後方の右後角部内に位置するように決められている。これにより、ドア50は、開口20を開閉する全過程で、ケース12のビスボス36、凸部42、44、46、案内面48A(及び遊動規制壁28)に案内され(ガタを規制され)るようになっている。
【0042】
このドア50の長手方向中央部よりも若干前方における外周部には、操作部としての操作突起52がドア50の径方向に沿って突設されている。操作突起52は、スリット40からケース12の外側に露出されており、開口20の閉塞状態ではオフセット壁部34の後端の凸部42から僅かに離間して位置するとともに、スリット40の段部38に前方へ開口した部分から操作可能とされている。
【0043】
一方、開口20の開放状態では、操作突起52は、スリット40の後縁の凸部46から僅かに離間して位置するようになっている。なお、この状態で、操作突起52の長手方向がケース12の右壁12B(矢印A方向)と略直交するように各部の寸法が決められている。
【0044】
そして、この操作突起52露出用のスリット40によってケース12の内外が連通されるが、このスリット40は、ケース12内の略全高に亘るドア50と、ドア50を案内する凸部42、46とによって常時ほぼ閉塞され、かつ内壁としての遊動規制壁28及びドア50を案内する凸部44によってリール14の収容空間との間に迷路構造が形成されることにより、リール14に巻装された磁気テープTへの塵埃等の付着が防止されるようになっている。
【0045】
また、ドア50の後端近傍の内周部には、ばね保持部54がドア50の径方向に沿って突設されている。このばね保持部54には、一端部がケース12内の凹部48近傍に設けられたばね係止部55に係止された付勢手段としてのコイルばね56の他端部が係止保持されている。これにより、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方向に付勢され、通常開口20を閉塞する構成である。このコイルばね56は、上記の通りドア50が開口20の閉塞状態でケース12の右後角部に至る長さであるため、右後角部における遊動規制壁28と周壁16A、18Bとの間の空間を有効利用して配設されている。
【0046】
以上、説明したドア50は、PCより成るケース12に対して、耐摩耗性に優れ低摩擦係数である、例えばポリオキシメチレン(POM)樹脂によって成形されているが、操作突起52やばね保持部54は別体(別材料)にて構成してもよい。そして、ドア50の動作をスムーズに行うために、ドア50の上下の端面とケース12の天板及び底板とのクリアランスは、片側で0.05mm〜0.2mm程度とすることが好ましい。
【0047】
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次にその作用を説明する。記録テープカートリッジ10は、非使用時(保管時や運搬時等)には、開口20がドア50によって閉塞されている。具体的には、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって、その先端部(前端部)が傾斜壁部30の凹部30Aに入り込むとともに、中間部外周面がビスボス36の外周面に当接して開口20を閉塞している。
【0048】
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライブ装置へ装填する。この装填に伴って、図6(A)に示されるように、ドライブ装置の開閉手段を構成する開閉部材としての係合突起60が、段部38において前方へ開口したスリット40に進入し、ドア50の操作突起52に係合する。
【0049】
記録テープカートリッジ10(ケース12)を更に押し込むと、図6(B)に示されるように、この押し込み力によってコイルばね56の付勢力に抗しつつ、係合突起60が操作突起52を後方へ移動させる(矢印A方向へ装填されるケース12に対して後方へ相対移動させる)。すると、操作突起52が突設されたドア50は、ビスボス36、凸部42、44、46及び案内面48Aに案内されつつ、その湾曲方向に沿って平面視時計方向に回動する。
【0050】
すなわち、ドア50は、その湾曲形状に沿った移動軌跡から殆どはみ出すことなく、ピン台24及びリール14の外側を回り込むように略後方へ移動し、開口20を開放する。そして、ケース12(記録テープカートリッジ10)がドライブ装置に所定深さ装填されると、図6(C)に示される如く、開口20が完全に開放される。この状態で記録テープカートリッジ10がドライブ装置内で位置決めされると、ドア50は、それ以上の回動(略後方への移動)が規制される。
【0051】
この状態で、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内で位置決めされ、開放された開口20からはドライブ装置の引出手段がケース12内に進入し、この引出手段がピン台24に位置決め保持されたリーダーピン22を抜き出して巻取リールに収容する。そして、巻取リールとリール14とを同期して回転駆動すると、磁気テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド等によって情報の記録や再生が行われる。
【0052】
一方、磁気テープTがリール14に巻き戻されて、記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、記録テープカートリッジ10は、位置決め状態が解除され、コイルばね56の付勢力又は図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。そして、ドア50は、ビスボス36、凸部42、44、46及び案内面48Aに案内されつつ、コイルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方向へ回動する。ドア50の先端部が傾斜壁部30の凹部30Aに入り込むと、開口20が完全に閉塞される初期状態に復帰する。
【0053】
ここで、開口20は、矩形状のケース12の装填側角部を切り欠いて形成されているため、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向いている(開放面が矢印A方向に対して傾斜している)。換言すれば、ドライブ装置の引出手段がケース12の矢印A方向を向く前面側からリーダーピン22にアクセスでき、矢印B側の周壁(側壁)16A、18Aよりも外側(矢印B側)からアクセスする必要がない。このため、ドライブ装置では、磁気テープTを引き出すための経路を最短とでき、また、引出手段がケース12の矢印B側から回り込むようなドライブメカが不要となり、小型化及び低コスト化が図られる。
【0054】
また、円弧状に湾曲形成されたドア50が、その湾曲形状に沿った移動軌跡からはみ出すことなくリール14及びピン台24(リーダーピン22)の外側を回り込むように回動して開口20を開閉するため、このドア50は、開口20の開閉に際してケース12の外形領域からはみ出すことがない。このため、ドライブ装置内における記録テープカートリッジ10の収容スペースが小さく、かつ、ドア50の移動軌跡がケース12内のピン台24(リーダーピン22)やリール14と干渉することがない。
【0055】
更に、ドライブ装置の係合突起60は、単にスリット40に前方から進入してドア50の操作突起52に係合可能に固定配置されていれば足り、構造が簡単である。また、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって開口20を閉塞するため、ドライブ装置側にはドア50を開口20の閉塞方向へ駆動するための機構が不要であり、ドライブ装置の開閉手段(開閉部材)の構造が一層簡素化される。
【0056】
このように、上記記録テープカートリッジ10では、磁気テープTの引き出し経路を最短とできる構成の開口20を、記録テープカートリッジ10のドライブ装置での収容スペースを小型化できるドア50がリール14及びリーダーピン22に干渉することなく開閉でき、かつドア50を操作して開口20を開閉する開閉手段(開閉部材)としての係合突起60を簡単な構造とすることができる。
【0057】
また、上記の通りドア50の移動軌跡が円周(曲線状)であるため、ケース12の角部を大きく切り欠いて大きな開口20を形成することができる。すなわち、例えば平板状の遮蔽部材で矢印A方向に対して傾斜した開口20を開閉する場合、開口20の開放状態で遮蔽部材をケース12の外形領域内に収容しようとすると、遮蔽部材は直線運動及び回転運動によって姿勢を変えつつ開口20を開閉する必要があり、その作動領域が大きく、この遮蔽部材の作動領域をリーダーピン22やリール14に干渉させないために、開口20を小さく(開口20が形成されるケース12の角部の切り欠き部分を小さく)せざるを得ないが、この記録テープカートリッジ10では、上記の通り所定の円周上をはみ出すことなく回動して開口20を開閉するドア50を備えることで、開口20の大型化を図ることができる。
【0058】
特に、矢印A方向に対して開放面が傾斜した開口20を開閉するためのドア50の回動中心は、リール14の軸心位置に対して独立して決めることができるため、開口20の開放面の矢印A方向に対する傾斜角や開口20の大きさ(前後の縁部を結ぶ距離)等を任意に設定でき、ドライブ装置等の要求に応じた任意の寸法形状の開口20を開閉するドア50を得ることができる。すなわち、ドア50を備えた構成では、開口20(記録テープカートリッジ10)の設計の自由度が向上する。
【0059】
また、上記のように磁気テープTを引き出すための経路を最短にすると、磁気テープTのパス経路も必然的に短くなるので、磁気テープTとテープガイド(例えば、回転可能に支持されたローラー等)との接触摩耗を低減することができる。更に、開口20はケース12の角部を切り欠いて形成され、矢印A方向及び矢印B方向を向き、引出手段(フック等)のリーダーピン22へのアクセス方向の範囲が広がるため、ケース12内におけるリーダーピン22の設置可能位置が広がる。そして、ドア50は上記の通りその動作軌跡がリーダーピン22の現実的な設置可能位置とは干渉しないため、ドライブ装置の設計自由度が向上する。
【0060】
更にまた、ドア50は、ケース12から引き出されるリーダーピン22とは別部材であるため、組付状態でケース12からの取り外し不能な構成となっている。すなわち、ドア50は、記録テープカートリッジ10を落下させた場合の衝撃等によってケース12から外れることがない。一方、リーダーピン22は、磁気テープTの非使用時にはドア50によって開口20が閉塞された密閉状態のケース12内に収納されており、キズや汚れが付き難い。このため、ドライブ装置内での磁気テープTの引き出しや走行に影響を与えず、磁気テープT自体を損傷することもない。
【0061】
本発明に係る記録テープカートリッジ10は以上のような構成であるが、次にそのドア機構が異なる別実施例を図8乃至図11を基に簡単に説明する。なお、これら別実施例の記録テープカートリッジにおいても、リーダーピン22のピン台24は、上記と同様の位置に設けられている。まず、図8で示すドア70は、上記と同様に平面視略円弧状に形成され、その上面及び下面には突起72が3個ずつ設けられている。そして、上ケース16及び下ケース18には平面視略円弧状のガイド溝74が、右壁12B近傍からガイドリブ75近傍まで設けられ、ガイドリブ75近傍から左壁12C近傍まで上ケース16にはガイド溝74が、下ケース18にはガイド孔76が設けられている。そして、突起72の1つがそのガイド孔76から突出している。また、このドア70は板ばね78により開口20の閉塞方向に付勢されている。
【0062】
したがって、このドア70を開けるときには、ガイド孔76から突出している突起72にドライブ装置側の開閉部材(図示省略)を係合させ、後方に向けて押圧する。すると、ドア70は板ばね78の付勢力に抗してガイド溝74に沿って左方向に回動しながら前壁12Aの内側に収納され、開口20が開放される。この場合は、ドア70が前壁12A側に収納されるので、ピン台24は、開口20両側のビスボス32、36の軸心を結んだ仮想直線Kよりも内側で、かつ、仮想直線Kの垂直2等分線H上を除く、右壁12B側のビスボス36に近接した位置に設けられている。
【0063】
また、図9で示すドア80は、支軸82に連結された連結アーム84に枢支されており、支軸82、連結アーム84、ドア80の下面とドア80の上面には突起83が突設されている。そして、上ケース16及び下ケース18には第1ガイド溝86が設けられ、下ケース18には更にそれと連設された第2ガイド溝87が設けられている。したがって、このドア80を開けるときには、支軸82の上部に横設されている回動レバー88にドライブ装置側の開閉部材(図示省略)を係合させ、左後方に向けて押圧する。
【0064】
すると、支軸82が左方向へ回動し、連結アーム84がトーションばね89の付勢力に抗して第2ガイド溝87に沿って左方向に移動し、ドア80が第1ガイド溝86に沿って左方向に移動して、開口18が開放される。この場合もドア80が前壁12A側に収納されるので、ピン台24は、開口20両側のビスボス32、36の軸心を結んだ仮想直線Kよりも内側で、かつ、仮想直線Kの垂直2等分線H上を除く、右壁12B側のビスボス36に近接した位置に設けられている。
【0065】
また、図10で示すドア90は、矩形平板状に形成され、その長手方向一端部に上下一対のガイドピン92が突設されるとともに、長手方向他端部に上下一対のガイドピン93が突設されている。そして、ガイドピン92が設けられた側の端部外面には平面視三角形状の当接部91が延出されるとともに、中央部内面にはバネ掛け溝94が設けられている。一方、上ケース16及び下ケース18には、ガイドピン92が挿入される上下一対の第1ガイド溝95と、ガイドピン93が挿入される上下一対の第2ガイド溝96が設けられている。また、このドア90は板ばね98によって、開口20の閉塞方向に付勢されている。
【0066】
すなわち、このドア90は、ガイドピン93が第2ガイド溝96の前端に位置するとともに、ガイドピン92が第1ガイド溝95の前端に位置した状態で、一端部が前壁12A側のビスボス32に当接するとともに、他端部が第1ガイド溝95近傍の右壁12Bに当接して開口20を内側から閉塞している。このとき、板ばね98は、その一端部がドア90のバネ掛け溝94に係止されるとともに、他端部が下ケース18の内面から突設された係止部97に係止され、この板ばね98の付勢力によって、ドア90は開口20の閉塞位置に位置するようになっている。
【0067】
そして、このドア90を開けるときには、ドライブ装置側の開閉部材(図示省略)により、当接部91が後方に向けて移動させられる。これにより、ガイドピン92、93がそれぞれ第1ガイド溝95、第2ガイド溝96によって案内されて後方へ移動し、ガイドピン93が第2ガイド溝96の後端に位置するとともに、ガイドピン92が第1ガイド溝95の後端に位置した状態で、ドア90が右壁12Bと略平行に並ぶように右壁12Bの内側に収納され、開口20が開放される。この場合は、ドア90が右壁12B側に収納されるので、ピン台24は、開口20両側のビスボス32、36の軸心を結んだ仮想直線Kよりも内側で、かつ、仮想直線Kの垂直2等分線H上を除く、前壁12A側のビスボス32に近接した位置に設けられている。
【0068】
また、図11で示すドア100は、矩形平板状に形成され、その長手方向一端部に上下一対のガイドピン102が突設されるとともに、長手方向他端部の近傍にガイドピン103が突設されている。また、ドア100には、そのガイドピン103が設けられた側の端部外面にドライブ装置の開閉部材(図示省略)が係合する操作部104が延設されている。
【0069】
一方、上ケース16及び下ケース18には、ガイドピン103が挿入される第2ガイド溝107が設けられ、更にその上ケース16には、ガイドピン102が挿入される第1ガイド溝106が設けられており、この第1ガイド溝106は開口20の外側に向けて凸状に湾曲されている。そして、ドア100は、ガイドピン102が第1ガイド溝106の前端に位置するとともに、ガイドピン103が第2ガイド溝107の前端に位置した状態で、一端部が傾斜側壁109の自由端部に当接するとともに、他端部がストッパー108に当接して開口20を外側から閉塞している。
【0070】
したがって、このドア100を開けるときには、操作部104がドライブ装置の開閉部材(図示省略)によって後方へ移動されることにより、ガイドピン102、103がそれぞれ第1ガイド溝106、第2ガイド溝107によって案内され、傾斜側壁109とビスボス36との間を通って後方へスライド移動し、ガイドピン102が第1ガイド溝106の後端に位置するとともに、ガイドピン103が第2ガイド溝107の後端に位置した状態で、ドア100が傾斜側壁109と略平行に並ぶようにその外側に収納され、開口20が開放される。この場合も、ドア100が右壁12B側に収納されるので、ピン台24は、開口20両側のビスボス32、36の軸心を結んだ仮想直線Kよりも内側で、かつ、仮想直線Kの垂直2等分線H上を除く、前壁12A側のビスボス32に近接した位置に設けられている。
【0071】
【発明の効果】
以上、何れにしても本発明によれば、ケースのドライブ装置への装填側角部が切り欠かれて開口が設けられているので、その開口の開放面をドライブ装置へ向かせることができ、ドライブ装置側の引出手段をその前方側から進入させることが可能となって、記録テープを引き出す経路を最短にすることができる。したがって、ドライブ装置には記録テープを回り道させるような複雑な機構が不要となり、コンパクトで製造コストの安価なドライブ装置を設計することが可能となる。
【0072】
また、リーダーピンを保持する保持部が設けられる位置は、衝撃による撓み量が極めて少ない位置になっているので、カートリッジを落下させたりしたときなど、開口付近に衝撃が加えられた場合でも、リーダーピンの保持部からの位置ズレ、脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録テープカートリッジの概略斜視図
【図2】記録テープカートリッジの概略分解斜視図
【図3】下ケースの概略平面図
【図4】ドアの開口閉塞状態を示す上方から見た概略斜視図
【図5】ドアの開口開放状態を示す上方から見た概略斜視図
【図6】ドアの開口閉塞状態から開放状態への途中経過を示す概略平面図
【図7】開口部分の拡大概略斜視図
【図8】別実施例ドアを示す上方から見た概略斜視図
【図9】別実施例ドアを示す上方から見た概略斜視図
【図10】別実施例ドアを示す上方から見た概略斜視図
【図11】別実施例ドアを示す上方から見た概略斜視図
【図12】従来のリーダーピンを備えた磁気テープカートリッジの概略斜視図
【図13】従来のリーダーテープを備えた磁気テープカートリッジの概略斜視図
【図14】従来のリーダーブロックを備えた磁気テープカートリッジの概略平面図
【符号の説明】
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
14 リール
16 上ケース
18 下ケース
20 開口
22 リーダーピン
24 ピン台(保持部)
32 ビスボス(接合部)
36 ビスボス(接合部)
50 ドア(遮蔽部材)

Claims (1)

  1. 記録テープが巻装された単一のリールと、
    上ケースと下ケースとが接合されてなり、前記リールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、
    前記記録テープの端部に取り付けられたリーダーピンと、
    前記リーダーピンを引き出すための開口と、
    前記開口を開閉する遮蔽部材と、を備えた記録テープカートリッジにおいて、
    前記開口を、前記ケースのドライブ装置への装填側角部を切り欠いて形成し、
    その開口の両側に、上ケースと下ケースとを接合する接合部を設けるとともに、平面視でその接合部を結んだ仮想線上か、又はそれよりも内側の上ケース及び下ケースの内面に、前記リーダーピンを保持する保持部を設けたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
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