JP4009171B2 - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁気テープカートリッジが知られている。この磁気テープの先端には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダーブロックといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が磁気テープカートリッジの開口から引き出し、それに固着された磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
【0003】
また、磁気テープカートリッジの下面に穿設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛合することにより、リールが回転駆動するように構成されている。しかして、磁気テープカートリッジのリール及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させることにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テープに記録されたデータの再生ができる。
【0004】
このような構成の磁気テープカートリッジは、保存時の収容スペースが小さくて済むとともに、大容量の情報を記録でき、リーダー部材のタイプ毎に、開口位置及びその開口を開閉するドアのタイプが異なっている。すなわち、例えば図9で示すように、リール72に巻装された磁気テープTの先端にリーダーピン70が取り付けられている場合には、ドライブ装置への装填方向(矢印P方向)と平行なケース62の側壁64に開口68が形成され、その装填方向と同方向にスライド移動するドア66によって、その開口68が開閉されるようになっている。
【0005】
このタイプのドア66は、その後端部に突設されたシャフト65にコイルばね67が嵌挿され、ケース62に設けられた係止部69にそのコイルばね67の後端部が係止されるようにして、ケース62内に組み込まれるようになっている。そして、これにより通常開口68の閉塞方向に付勢され、ドライブ装置への装填に伴って矢印P方向とは反対方向にスライド移動することにより、開口68を開放するように構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−148179公報
【特許文献2】
特開2000−76821公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにコイルばね67の後端部が係止部69に係止されているだけであると、落下衝撃等によりケース62が撓み変形し、互いに当接している上ケース及び下ケースの側壁64間に隙間が生じた場合に、そのコイルばね67の後端部が係止部69から外れてしまうおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、落下等によりケースが撓み変形しても、ドア(遮蔽部材)を付勢するコイルばね(付勢部材)が、その取付箇所から外れないようにできる記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、上ケースと下ケースとが互いの周壁を当接させて接合され、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースに形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すための開口と、スライドして前記開口を開閉する遮蔽部材と、前記遮蔽部材を前記開口閉塞方向へ付勢する付勢部材と、を備えた記録テープカートリッジにおいて、前記上ケース及び下ケースの内面に突設された前記付勢部材の被取付部の先端を、突設方向にオーバーラップさせたことを特徴としている。
【0010】
このように、付勢部材を取り付ける被取付部の先端が、突設方向にオーバーラップするように構成されていると、落下等による衝撃がケースに加えられ、上ケースと下ケースとが僅かに撓み変形して、被取付部が互いに離間する方向に移動しても、その被取付部の先端間に隙間等は発生しない。したがって、付勢部材が被取付部から抜け落ちることはない。
【0011】
また、請求項2に記載の記録テープカートリッジは、請求項1に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記被取付部の突設高さが、上ケース側と下ケース側とでは異なることを特徴としている。
【0012】
このように、上ケース側と下ケース側とで、被取付部の突設高さが異なると、付勢部材は、通常、被取付部の突設高さ方向略中央に取り付けられるので、オーバーラップしている部分を避けて取り付けることができる。したがって、付勢部材の被取付部からの脱落をより一層防止することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の記録テープカートリッジは、請求項1又は2に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記被取付部の先端には側面視で「L」字状に切り欠かれた段差部が形成され、該段差部が互いに突き合わされることによりオーバーラップすることを特徴としている。
【0014】
このような構成にすると、互いにオーバーラップする被取付部の先端部分の厚みを低減することができるので、見かけ上好ましい被取付部とすることができる。
【0015】
また、請求項4に記載の記録テープカートリッジは、請求項3に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記付勢部材の端部には、前記被取付部に嵌入されるリング状の取付部が形成され、前記段差部の突設方向に沿った側面が、前記付勢部材の付勢力が作用する方向を向かないように形成されていることを特徴としている。
【0016】
これによれば、付勢部材のリング状の取付部が、互いに突き合わされている段差部間の隙間に入り込むことがない。すなわち、段差部の突設方向に沿った側面が、付勢部材の付勢力が作用する方向を向いて形成されていると、付勢部材の付勢力により、その取付部が段差部間の隙間に入り込んでしまう場合があり、その場合には、付勢部材が遮蔽部材に対して作用する付勢力が変化し、遮蔽部材を好適に付勢できなくなるという不具合が生じる。したがって、被取付部の先端に形成する段差部の突設方向に沿った側面は、付勢部材の付勢力が作用する方向を向かないように形成されるのが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジ10を図1乃至図8に基づいて説明する。まず、最初に、記録テープカートリッジ10の全体構成を説明し、次いで本発明に係る要部について説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向とする。
【0018】
図1、図2で示すように、記録テープカートリッジ10は、平面視で略矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール14を回転可能に収容して構成されている。ケース12は、ドライブ装置への装填方向先頭側の1つの角部である右前角部がそれぞれ切り欠かれた一対の上ケース16と下ケース18とを互いの周壁16A、18Aを突き合せて接合することで構成されており、内部に磁気テープTを巻装したリール14の収容空間が設けられている。
【0019】
そして、上ケース16及び下ケース18の周壁16A、18Aの切り取られた角部が磁気テープTの引き出し用の開口20とされ、この開口20から引き出される磁気テープTの自由端に、ドライブ装置の引出手段によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン22が接続されている。リーダーピン22の磁気テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝22Aが形成されており、この環状溝22Aが引出手段のフック等に係止される。これにより、磁気テープTを引き出す際に、フック等が磁気テープTに接触して傷付けない構成である。
【0020】
また、ケース12の開口20の内側には、ケース12内においてリーダーピン22を位置決め、保持する上下一対のピン保持部24が設けられている。ピン保持部24は、図3、図4でも示すように、略半円筒形状をしており、その凹部24A内に直立した状態のリーダーピン22の両端部が保持される。そして、ピン保持部24の外周壁の磁気テープT引き出し側は開放しており、リーダーピン22が出入する出入口となっている。
【0021】
ピン保持部24の近傍には、板ばね25が、前壁12A(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印A方向を向く部分)の内面に設けられたばね保持部27と溝部23(図3、図4参照)に、その基部が挿入されて固定配置されるようになっており、この板ばね25の二股状の先端部がリーダーピン22の上下端に係合してリーダーピン22をピン保持部24に保持するようになっている。なお、リーダーピン22がピン保持部24に出入する際には、板ばね25の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン22の移動を許容する構成である。
【0022】
更に、下ケース18の中央部には、リール14の図示しないリールギアを外部に露出するためのギア開口26が設けられており、リール14はリールギアがドライブ装置の駆動ギアに噛合されてケース12内で回転駆動されるようになっている。また、リール14は、上ケース16及び下ケース18の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口26と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁28によってガタつかないように保持されている。
【0023】
この遊動規制壁28の開口20近傍の端部には、内部に位置規制用穴が形成された袋部28Aが連設されている。また、ケース12の左前角部の内側においては、長穴である位置規制用穴が形成された袋部29が遊動規制壁28とは離間して設けられている。袋部28A、29は、矢印B方向に沿った一直線上に配置されている。そして、袋部28Aが連設された端部を除いて、各遊動規制壁28は、それぞれ端部がケース12の周壁16A又は周壁18Aと連設されることで、その外側とリール14の設置空間とを仕切っている。
【0024】
また、下ケース18の右後部には、各記録テープカートリッジ10毎に、その各種情報を記憶されたメモリーボードMが設置されるようになっており、下面側から読み取るドライブ装置と、後壁側から読み取るライブラリー装置(複数の記録テープカートリッジ10を収容し、ドライブ装置に対して自動的に装填・取出をする装置)での検知が可能となるように、後部内壁18Bが所定角度の傾斜面に形成され、メモリーボードMが支持突起19により支持されて所定角度に傾斜配置されるようになっている。
【0025】
また、下ケース18の左後部には、その記録テープカートリッジ10への記録可・不可が設定されるライトプロテクト(図示省略)が設けられるようになっており、ライトプロテクトを操作する操作突起(図示省略)が突出する開孔17が穿設されている。
【0026】
また、ケース12の前壁12Aの右端部には、開口20の前縁部を規定する上下一対の短い傾斜壁部30が設けられている。傾斜壁部30は、開口20の開放面に沿って屈曲形成され、開口20閉塞時に、後述する平面視略円弧状ドア50の先端がその内側に入り込むことによって、塵埃等が進入できる隙間が生じないようにする防塵壁となっている。そして、傾斜壁部30の左方近傍の前壁12A内側には、上下一対のビスボス32が連設されている。
【0027】
一方、ケース12の右壁12B(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印B方向を向く部分)の前端部内側には、平面視で、後述するドア50の外周面に略沿った形状の上下一対の傾斜壁部34が設けられている。この傾斜壁部34の前端面が開口20の後縁を規定しており、その前端部には上下一対のビスボス36が設けられている。
【0028】
また、ケース12の右壁12Bには、ケース12の内外を連通する窓部としての所定長さのスリット40が設けられており、後述するドア50の操作突起52の露出用とされている。このスリット40は、右壁12Bを構成する上ケース16の周壁16Aの前側下部を切り欠いて形成され、開口20側へも開放されている。しかして、上ケース16におけるビスボス36の外面は、そのスリット40から露出するようになっている(図1参照)。
【0029】
また、このスリット40は、その上端が単にケース12の天板(上ケース16の天板)にて規定されてもよいが、周壁16Aの一部を上側に残すことにより、ケース12の剛性を維持させることができるので、落下等における強度上好ましい。特に、スリット40を規定する上側の壁が傾斜壁部34から一体に連設されていると、一層好ましい。
【0030】
また、下ケース18の後方側には、周壁18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース12の内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部48が形成されている。この凹部48は、ケース12の左壁にも形成され、例えばドライブ装置の引き込み手段が係合する係合部とされたり、その底面(下向きの面)がドライブ装置内での位置決め用の基準面とされたりするようになっている。
【0031】
また、その凹部48の後方側にも周壁18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース12の内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部46が形成されている。この凹部46は、ライブラリー装置の把持手段が係合する係合部とされており、このような凹部46、48を設けることでケース12(下ケース18)の捩り強度が向上される。また、上ケース16の左壁の上面部分には、平面視略台形状の凹部44が形成されている。この凹部44は、開口20の開放時、ドア50の開放方向への移動に伴う回転モーメントをキャンセルするための保持部材(図示省略)が係合する係合部とされている。
【0032】
また、上ケース16及び下ケース18において、開口20近傍から遊動規制壁28が最も右壁12Bに接近する部位近傍まで(以下、前半という)と、スリット40の後端近傍から後壁の近傍まで(以下、後半という)、後述するドア50の凸部51を内面側及び外面側の両側方から挟み込むように支持する所定高さ(例えば、1.0mm〜1.5mm程度)のガイド壁部42が立設されている。
【0033】
このガイド壁部42は、平面視略円弧状に形成されるとともに、上ケース16と下ケース18とではその長さが異なっており、上ケース16側の方が下ケース18側よりも後半側が長く形成されている。これは、下ケース18の後部内壁18Bの右壁12B側に、メモリーボードMを所定角度で傾斜配置しているからである。
【0034】
また、ガイド壁部42の後端部は平面視略円弧状に閉塞されており、ドア50がそれ以上後方へ移動できないように、上下それぞれ最も後側の凸部51を規制するようになっている。そして、ガイド壁部42の前端部は開放されており、リーダーピン22の出入時に、そのリーダーピン22の出入を妨げないような位置(この図示のものは、ピン保持部24よりも後方側で、開口20の開口幅の約半分程度)まで延設されている。
【0035】
また、傾斜壁部30の近傍にも、ガイド壁部42の延長線上に位置するように、後端部が開放されたガイド壁部41が立設されている。このガイド壁部41は、その後端部がリーダーピン22の出入を妨げないように、ピン保持部24の前端よりも後方側には延設されないようになっており、その間隔(溝幅)は、ガイド壁部42の間隔(溝幅)よりも若干幅狭になっている。
【0036】
つまり、ガイド壁部42の間隔(溝幅)は、ドア50の成形上のばらつき(曲率のばらつき)を許容するために、若干幅広に形成されており、ドア50の凸部51はある程度のガタつきを持った状態でガイド壁部42内を摺動する。したがって、少なくともガイド壁部41の間隔(溝幅)をドア50の凸部51の幅(後述する突起を含む幅)と略同じ大きさにして、開口20の閉塞時、その最前の凸部51がガイド壁部41内に嵌入されることにより、ドア50がガタつかずに保持されるようにしている。
【0037】
また、ガイド壁部41及び前半のガイド壁部42は、後半のガイド壁部42よりも若干低くなるように形成されている。すなわち、例えばガイド壁部41及び前半のガイド壁部42の高さは約1mmに形成され、後半のガイド壁部42の高さは約1.5mmに形成されている。これは、開口20に、リーダーピン22をチャックして引き出すドライブ装置側の引出手段が入り込めるスペースを確保するためである。したがって、後述するように、ガイド壁部41及び前半のガイド壁部42が低くなっている分、その前半部分(少なくとも開口20を閉塞する部分)のドア50の板幅(高さ)が、大きく(高く)なるように形成されている。
【0038】
更に、上ケース16内面及び下ケース18内面には、その開口20から露出している外側のガイド壁部42と一体になって平面視略台形状をなすリブ38が、そのガイド壁部42と同等の高さになるように立設されており、このリブ38によって開口20部分における上ケース16及び下ケース18の強度が確保されるようになっている。なお、内側のガイド壁部42はピン保持部24と一体になるように連設されているが、ピン保持部24の高さは、一体に連設されたガイド壁部42の高さと略同等か、それよりも高く形成されていることが望ましい。
【0039】
以上、説明した上ケース16と下ケース18とは、開口20の縁部の近傍に位置する各ビスボス32、36に下側から図示しないビスがねじ込まれて固定(接合)される構成である。これによって、傾斜壁部30(前壁12A)及び傾斜壁部34(右壁12B)の各自由端によって規定され、強度的に不利で落下によって地面等に衝突しやすい開口20両端のコーナー部は強固に接合され、ケース12を落しても、記録テープカートリッジ10全体の重量で変形したり、座屈して位置ズレしたりしない構成である。なお、周壁16A、18Aの付き合せ面(開口20両側のコーナー部)は溶着固定してもよいが、分解性やリサイクル性を考慮すると、ビス止めの方が望ましい。
【0040】
また、その開口20は、遮蔽部材としてのドア50によって開閉されるようになっている。ドア50は、図2で示すように、ガイド壁部41と前半のガイド壁部42を摺動する部分(少なくとも開口20を閉塞する部分)の板幅(高さ)が開口20の開口高さと略同一に形成され、それより後側が若干小さく(低く)形成されるとともに、その板長が開口20の開口幅よりも充分大きく形成されている。そして、所定の円周に沿って移動できるように、板厚方向に湾曲した平面視略円弧状に形成されている。
【0041】
このドア50は、その先端部が傾斜壁部30の内側に入り込んだ状態で開口20を閉塞し(図8(A)参照)、上記した所定の円周に沿って略後方へスライド移動(回動)して開口20を開放し(図8(B)参照)、その先端近傍の外周面がビスボス36近傍に達すると、開口20を完全に開放する(図8(C)参照)構成になっている。また、ドア50は、開口20を開放する際と反対方向にスライド移動(回動)して開口20を閉塞するようになっている。
【0042】
このように、ドア50は、その移動軌跡である所定の円周に対応した円弧状に湾曲形成されており、その回動中心は、本実施の形態では、左右方向の位置がケース12の左端近傍に、前後方向の位置がスリット40の後端近傍に設定されている。これにより、ドア50の移動軌跡は、スリット40の後端近傍において、ケース12の右壁12Bに最も近接する。なお、ドア50の回転中心及び半径は、ドライブ装置からの要求により決まる開口20前後の縁部(傾斜壁部30及びビスボス36)の位置やライブラリー装置からの要求により決まる開口20の開放面の角度等に応じて適宜決められればよい。
【0043】
また、ドア50の湾曲した長手寸法は、その後端部が開口20の閉塞状態において、ケース12の凹部48よりも後方の(凹部46近傍の)右後角部内に位置するように決められており、ドア50の後下部は、下ケース18の後部内壁18B側に所定角度で傾斜配置されたメモリーボードMを回避するために、斜めに切り欠かれている。
【0044】
また、そのドア50の上面及び下面には、ガイド壁部41及びガイド壁部42のガイド面(互いに対向している内側の面)と、ガイド壁部41及びガイド壁部42間の上ケース16内面及び下ケース18内面にそれぞれ当接して、ドア50を開口20の開閉方向に案内する凸部51が突設されている。この凸部51は、ドア50の長手方向に沿って長い平面視略楕円形状に形成され、上面及び下面にそれぞれ4つずつ、最も後側の凸部51を除いて上下対称に、かつ、ガイド壁部41及びガイド壁部42の高さと略同等の高さ(例えば、ドア50の板幅が異なる境界部分より前側は約0.5mm、後側は約1.5mm)になるように突設されている。なお、最後側の凸部51が上下対称でないのは、ドア50の後下部が斜めに切り欠かれていることによる。
【0045】
また、この凸部51の先端は断面視(側面視)略円弧状になるように形成され、更に、その両側面には平面視略円弧状あるいは平面視略三角形状等の突起51Aが凸部51の全高に亘って突設されている。したがって、凸部51がガイド壁部42間に挿入されて摺動する際には、その凸部51の略円弧状の先端だけが上ケース16内面及び下ケース18内面に接するので線接触となり、かつ、ガイド壁部42の互いに対向しているガイド面に対しては、突起51Aの略円弧状等の先端だけが接するので、同様に線接触となる。
【0046】
これにより、上下の凸部51と、ガイド壁部41及びガイド壁部42間の上ケース16内面及び下ケース18内面並びにガイド壁部41及びガイド壁部42のガイド面との摺動抵抗(摩擦)を低減することができ、ドア50を抵抗少なく、スムーズに摺動させることが可能となる構成である。なお、凸部51が平面視略楕円形状に形成されていると、例えば平面視略円形状に形成されているものよりも耐衝撃性に優れるため、落下等の衝撃により、ドア50に開閉方向以外から力が加えられても、その凸部51が折れるような心配はない。
【0047】
また、ドア50の長手方向中央部よりも若干前方(ドア50の板幅が異なる境界部分近傍)における外周面には、操作部としての操作突起52がドア50の径方向に沿って突設されている。操作突起52は、スリット40からケース12の外側に露出されるようになっており、開口20の閉塞状態ではビスボス36の後端から僅かに離間して位置するとともに、スリット40の前方へ開放された部分から操作可能とされている。そして、開口20の開放状態では、操作突起52は、スリット40の後縁から僅かに離間して位置するようになっており、このとき、ガイド壁部42の後端部に最後端側の凸部51が当接している。
【0048】
なお、操作突起52露出用のスリット40によってケース12の内外が連通されるが、このスリット40はビスボス36と、ケース12内の略全高に亘るドア50によって常時ほぼ閉塞され、かつ、内壁としての遊動規制壁28によって、リール14に巻装された磁気テープTへの塵埃等の付着が防止されるようになっている。
【0049】
また、ドア50を開口20閉塞方向へ付勢する付勢部材としてのコイルばね56は、ドア50が開口20の閉塞状態でケース12の右後角部に至る長さであるため、図5で示すように、右後角部における遊動規制壁28と右壁12B(周壁16A、18A)との間の空間を有効利用して配設することができる。このコイルばね56の両端には、リング状の取付部56A、56Bがそれぞれ形成されており、後述する被取付部としての保持突起54と係止突起55にそれぞれ上方から嵌入されることにより簡単に取り付けられるようになっている。
【0050】
すなわち、図5で示すように、ドア50の後端近傍の内周面には、支持板53が一体に突設され、その支持板53の上面に円柱状の保持突起54が上方に向かって一体に突設されて、背面視略L字状のばね保持部が形成されている。そして、下ケース18の凹部48近傍の内面には、略円柱状の係止突起55が上方に向かって突設されており、上ケース16の内面にも、それと対向する略円柱状の係止突起59が下方に向かって突設されている。
【0051】
係止突起55、59の先端には、それぞれ側面視で「L」字状に切り欠かれた段差部55A、59Aが形成されており、図6で示すように、上ケース16と下ケース18とを接合したときに、互いの段差部55A、59Aが突き合わされて、円柱状のばね係止部が形成されるようになっている。つまり、係止突起55、59の互いにオーバーラップしている先端部分の厚みが段差部55A、59Aによって低減され、ばね係止部が見かけ上好ましい円柱状となるように構成されている。
【0052】
また、係止突起55、59はその突設高さが異なっており、本実施の形態では、係止突起55が係止突起59よりも高く形成されて、上ケース16側でその先端が突設方向にオーバーラップするようになっている。一方、コイルばね56の取付部56Bは、係止突起55、59の高さ方向略中央に係止されるようになっており、これによって、取付部56Bは、係止突起55と係止突起59とのオーバーラップしている部分(段差部55A、59Aが突き合わされている部分)を避けた位置に係止される。したがって、落下等による衝撃でケース12が撓み変形し、係止突起55、59のオーバーラップしている先端部分が互いに離間する方向へ移動しても、取付部56Bはそのオーバーラップ部分には掛かっていないので、係止突起55、59からの脱落が防止される。
【0053】
また更に、係止突起55、59の段差部55A、59Aの突設方向に沿った側面55B、59Bは、図5、図6、図7(B)で示すように、コイルばね56の付勢力が作用する(加わる)方向を向かないように形成されている。すなわち、例えばコイルばね56の付勢力が作用する方向(矢印F方向)と直交する方向(図7(B)で示す矢印C方向)を向くように形成されている。このような構成にすれば、例えば落下衝撃等により上ケース16と下ケース18とが互いに離間する方向へ撓み変形し、係止突起55、59の先端も互いに離間する方向へ移動して、その先端と段差部55A、59Aとの間に僅少な隙間が生じても、その隙間に取付部56Bが入り込まないようにできる。
【0054】
つまり、段差部55A、59Aの突設方向に沿った側面55B、59Bのうち、どちらか一方がコイルばね56の付勢力が作用する矢印F方向を向いている(他方は矢印F方向とは反対の方向を向いている)と、落下衝撃等によっては、図7(A)で示すように、係止突起55、59の先端と段差部55A、59Aとの間に隙間が生じ、取付部56Bもその係止位置から上下方向にずれて、その隙間に入り込むことがあり、このときには、保持突起54と係止突起55、59間に架設されるコイルばね56の長さが変わってしまうので、ドア50に対する付勢力が変化し、ドア50を好適に開口閉塞方向へ付勢できなくなるという不具合が発生する。
【0055】
そのため、図7(B)で示すように、段差部55A、59Aの突設方向に沿った側面55B、59Bをコイルばね56の付勢力が作用する矢印F方向を向かないように(例えば矢印C方向を向くように)形成したものであって、これにより、係止突起55、59の先端と段差部55A、59Aとの間に隙間が生じ、取付部56Bが上下方向にずれてきても、その隙間に取付部56Bが嵌入されないようにできる。
【0056】
また、上ケース16には、ドア50の開閉時に、保持突起54の上部が摺接するリブ57が、平面視略円弧状に立設されている。このリブ57は、少なくともドア50が移動(開放)し始める際には、保持突起54が摺接できるような位置及び長さに配設され、コイルばね56の付勢力に抗して移動する保持突起54を好適にガイドすることにより、ドア50がより安定して開放されるように(開放時にドア50がコイルばね56の付勢力によってブレないように)している。
【0057】
そして、このリブ57を設けることにより、上記のようにして取り付けられたコイルばね56の取付部56Aが、落下等による衝撃がケース12に加えられて保持突起54を上昇してきても、その保持突起54から外れないようにできる。よって、係止突起55、59だけではなく、保持突起54からのコイルばね56の抜け落ちも確実に防止される。
【0058】
また、ドア50の前端部内面には、開口20閉塞時において、リーダーピン22の上端部側面及び下端部側面に当接するストッパー58が突設されており、落下衝撃等によってリーダーピン22がピン保持部24から脱落するのを、より一層防止できるようになっている。また、ガイド壁部41に入り込むドア50の前端部内面及び/又は外面は、スムーズに入り込めるようにテーパー面に形成されることが好ましく、図8で示すドア50は、外面側にテーパー面50Aが形成されている。
【0059】
次に、本実施の形態の作用について説明する。上記構成の記録テープカートリッジ10では、不使用時(保管時や運搬時等)には、開口20がドア50によって閉塞されている。具体的には、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって、常時開口20閉塞方向へ付勢されており、その先端部(前端部)が傾斜壁部30近傍のガイド壁部41に入り込む状態で開口20を閉塞している。
【0060】
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライブ装置へ装填する。この装填に伴って、図8(A)に示されるように、ドライブ装置の開閉手段を構成する開閉部材60が、前方へ開放しているスリット40に進入し、ドア50の操作突起52に係合する。この状態で、記録テープカートリッジ10(ケース12)を更に押し込むと、図8(B)に示されるように、この押し込み力によってコイルばね56の付勢力に抗しつつ、開閉部材60が操作突起52を後方へ移動させる(矢印A方向へ装填されるケース12に対して後方へ相対移動させる)。
【0061】
すると、その操作突起52が突設されているドア50は、凸部51がガイド壁部42によって案内されつつ、その湾曲方向に沿って平面視時計方向に回動する。すなわち、ドア50は、ガイド壁部42によって、その湾曲形状に沿った移動軌跡からはみ出すことなく、ピン保持部24及びリール14の外側を回り込むように略後方へ移動し、開口20を開放する。そして、ケース12(記録テープカートリッジ10)がドライブ装置に所定深さ装填されると、図8(C)に示されるように、開口20が完全に開放される。
【0062】
なお、このとき、コイルばね56の一端が取り付けられる保持突起54はリブ57によって好適にガイドされるので、コイルばね56は平面視でガイド壁部42とリブ57との間を好適に伸長する。したがって、コイルばね56自体の揺動(ブレ)も抑制され、ドア50はコイルばね56の付勢力に抗した状態でも安定して(ブレることなく)移動することが可能となり、開口20を常時安定した状態で開放することができる。
【0063】
こうして開口20が開放された状態で記録テープカートリッジ10がドライブ装置内で位置決めされると、ドア50はそれ以上の回動(略後方への移動)が規制され、開放された開口20からはドライブ装置の引出手段がケース12内に進入し、この引出手段がピン保持部24に位置決め保持されたリーダーピン22を抜き出す。このとき、係止ばね25の先端が適宜弾性変形して、リーダーピン22のピン保持部24からの抜き出しを許容する。そして、図示しない巻取リールにリーダーピン22を収容し、その巻取リールとリール14とを同期して回転駆動する。すると、磁気テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド等によって情報の記録や再生が行われる。
【0064】
一方、磁気テープTがリール14に巻き戻されて、記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、記録テープカートリッジ10は、位置決め状態が解除され、コイルばね56の付勢力又は図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。そして、ドア50は、その凸部51がガイド壁部42に案内されつつ、コイルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方向へ回動する。そして、ドア50の先端部がガイド壁部41に入り込むことにより、開口20が完全に閉塞され、初期状態に復帰する。
【0065】
ここで、開口20は、矩形状のケース12の装填側角部(右前角部)を切り欠いて形成されているため、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向いている(開放面が矢印A方向に対して傾斜している)。したがって、ドライブ装置の引出手段がケース12の矢印A方向を向く前面側からリーダーピン22にアクセスでき、矢印B側の周壁(側壁)16A、18Aよりも外側(矢印B側)からアクセスする必要がない。このため、ドライブ装置では、磁気テープTを引き出すための経路を最短とでき、また、引出手段がケース12の矢印B側から回り込むようなドライブメカが不要となるため、小型化及び低コスト化が図れる。
【0066】
また、円弧状に湾曲形成されたドア50が、その湾曲形状に沿った移動軌跡(リール14の外周部に略沿うような軌跡)からはみ出すことなく、リール14及びピン保持部24(リーダーピン22)の外側を回り込むように回動して開口20を開閉するため、このドア50は、開口20の開閉に際して、ピン保持部24(リーダーピン22)やリール14と干渉することがなく、かつケース12の外形領域からはみ出すこともない。このため、ドライブ装置内における記録テープカートリッジ10の収容スペースを小さくでき、ドライブ装置の小型化並びにドライブ装置内でのスペースの有効利用が図れる。しかも、ドア50を省スペースで構成することができるので、ケース12内でもスペースの有効利用が図れる。
【0067】
更に、ドライブ装置の開閉部材60は、単にスリット40に前方から進入してドア50の操作突起52に係合可能に固定配置されていれば足りるので、その構造が簡単で済む。また、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって開口20を閉塞するため、ドライブ装置側にはドア50を開口20の閉塞方向へ駆動するための機構が不要であり、ドライブ装置の開閉手段(開閉部材60を含む)の構造を一層簡素化できる。
【0068】
また、矢印A方向に対して開放面が傾斜した開口20を開閉するドア50の回動中心は、リール14の軸心位置に対して独立に決めることができるため、開口20の開放面の矢印A方向に対する傾斜角や開口20の大きさ等を任意に設定でき、ドライブ装置等の要求に応じた任意寸法形状の開口20を開閉するドア50を得ることができる。すなわち、ドア50の移動軌跡が円周(曲線状)であるため、開口20(記録テープカートリッジ10)の設計の自由度を向上させることができる。
【0069】
また、上記したように、磁気テープTを引き出すための経路を最短にすると、磁気テープTのパス経路も必然的に短くなるので、磁気テープTとテープガイド(例えば、回転可能に支持されたローラー等)との接触摩耗を低減することができる。更に、開口20はケース12の角部を切り欠いて形成され、矢印A方向及び矢印B方向を向いているので、引出手段(フック等)のリーダーピン22へのアクセス方向の範囲を広げることができ、ケース12内におけるリーダーピン22(ピン保持部24)の設置可能位置を広げることができる。したがって、ドライブ装置側の設計の自由度も向上させられる。
【0070】
更にまた、ドア50は、ケース12から引き出されるリーダーピン22とは別部材であるため、組付状態でケース12からの取り外し不能な構成となっている。すなわち、ドア50は、記録テープカートリッジ10を落下させた場合の衝撃等によってケース12から外れることがない。一方、リーダーピン22は、磁気テープTの不使用時にはドア50によって開口20が閉塞された密閉状態のケース12内に収納されており、キズや汚れが付き難い。このため、ドライブ装置内での磁気テープTの引き出しや走行に影響を与えず、磁気テープT自体を損傷することもない。
【0071】
また、ドア50は平面視略楕円形状の凸部51が、ケース12内面に平行に設けられたガイド壁部42間に支持された状態で摺動して開口20を開閉するので、従来のようにケース12内面に溝等を設ける必要がない。したがって、ケース12の剛性を損なうことがない。更に、上ケース16には、ドア50の開閉時に保持突起54が摺接するリブ57が設けられているので、コイルばね56は、その揺動(ブレ)が抑制された状態で伸縮することが可能となる。
【0072】
したがって、ドア50は、コイルばね56の付勢力に抗して開口20開放方向へ移動する際、ガイド壁部42だけでガイドされるよりも、より安定してガイドされる。そして、落下による衝撃等がケース12に加えられても、そのリブ57によって、コイルばね56の取付部56Aが保持突起54から外れるのを防止することができる。
【0073】
また、係止突起55、59側も、先端に側面視「L」字状の段差部55A、59Aが形成され、その先端部分が突設方向に互いにオーバーラップするように突き合わされているので、落下衝撃等によりケース12が撓み変形し、係止突起55、59の先端と段差部55A、59Aとの間に隙間が生じても、係止突起55、59の先端同士の間には隙間は発生しない(係止突起55、59の先端は互いにオーバーラップした状態を維持する)。したがって、係止突起55、59からコイルばね56の取付部56Bが外れることはない。
【0074】
また、その段差部55A、59Aの突設方向に沿った側面55B、59Bは、コイルばね56の付勢力が作用する方向を向かないように形成されているので、その取付部56Bが、係止突起55、59の先端と段差部55A、59Aとの間に生じた隙間に入り込むこともない。また、係止突起55、59の高さが異なるように(例えば係止突起55の高さが係止突起59の高さよりも高く)形成されているので、コイルばね56の取付部56Bを、オーバーラップしている部分(段差部55A、59Aが突き合わされている部分)を避けた位置に係止することができ、これによって、係止突起55、59からの取付部56Bの脱落をより一層防止することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上、何れにしても本発明によれば、落下等による衝撃がケースに加えられても、付勢部材が被取付部(係止突起)から脱落することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録テープカートリッジの概略斜視図
【図2】記録テープカートリッジの概略分解斜視図
【図3】下ケースの概略平面図
【図4】上ケースの概略平面図
【図5】ケース内に組み込まれたドアの後部側の様子を示す概略斜視図
【図6】係止突起付近における概略側断面図
【図7】係止突起とコイルばねの関係を示す概略平面図
【図8】ドアの開口開放過程を示す概略説明図
【図9】リーダーピンを備えた従来の磁気テープカートリッジの概略分解斜視図
【符号の説明】
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
14 リール
16 上ケース
18 下ケース
20 開口
22 リーダーピン(リーダー部材)
50 ドア(遮蔽部材)
54 保持突起
55 係止突起(被取付部)
55A 段差部
55B 側面
56 コイルばね(付勢部材)
56A 取付部
56B 取付部
59 係止突起(被取付部)
59A 段差部
59B 側面

Claims (4)

  1. 上ケースと下ケースとが互いの周壁を当接させて接合され、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、
    前記ケースに形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すための開口と、
    スライドして前記開口を開閉する遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材を前記開口閉塞方向へ付勢する付勢部材と、
    を備えた記録テープカートリッジにおいて、
    前記上ケース及び下ケースの内面に突設された前記付勢部材の被取付部の先端を、突設方向にオーバーラップさせたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 前記被取付部の突設高さは、上ケース側と下ケース側とでは異なることを特徴とする請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
  3. 前記被取付部の先端には側面視で「L」字状に切り欠かれた段差部が形成され、該段差部が互いに突き合わされることによりオーバーラップすることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録テープカートリッジ。
  4. 前記付勢部材の端部には、前記被取付部に嵌入されるリング状の取付部が形成され、前記段差部の突設方向に沿った側面は、前記付勢部材の付勢力が作用する方向を向かないように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の記録テープカートリッジ。
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