JP3550857B2 - テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープ等のテープ状媒体を巻回した一対のテープリールをカートリッジ本体の内部に回転自在に収納したテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばビデオテープレコーダ用テープカートリッジやDAT用テープカートリッジ等のテープカートリッジは、前面部がそれぞれ開放された矩形略浅皿状の下ハーフと上ハーフとを組み合わせてカートリッジ本体が構成される。このカートリッジ本体には、磁気テープを巻回した一対のテープリールが回転自在に収納されるとともに、開放された前面部にローディング空間部が構成されている。ローディング空間部には、テープカートリッジが記録再生装置の装填部に装填されると、この記録再生装置側のテープローディング手段が進入する。ローディング空間部は、カートリッジ本体に回動自在に支持されたリッドによって開閉される。
【0003】
カートリッジ本体を構成する下ハーフには、ローディング空間部の両側に位置して一対のテープガイドが設けられている。磁気テープは、一方のテープリールから繰り出されてカートリッジ本体の前面部に導かれ、ローディング空間部を横切るようにテープガイド間に掛け合わされて他方のテープリールに巻取られている。
【0004】
テープカートリッジは、記録再生装置の装填部に装填されると、ローディング空間部に進入するテープローディング手段により、上述したように磁気テープがカートリッジ本体の内部から記録再生部へと引き出されてローディング動作が行われる。また、記録再生装置の装填部から吐き出されたテープカートリッジは、例えば、複数の収納部を有するマガジンラック等の収納体にそれぞれ収納される。
【0005】
そして、テープカートリッジは、記録再生装置の装填部や、複数個のテープカートリッジが収納されるマガジンラックの収納部に対して、所定の仕様のテープカートリッジが所定の向きで挿入される必要がある。
【0006】
このため、テープカートリッジには、記録再生装置やマガジンラック等に所定の向きで挿入されるとともに、外形寸法が同一寸法とされて用途が異なる他の仕様のテープカートリッジが誤って挿入されないように、誤挿入識別凹部が設けられている。
【0007】
図18に示すように、いわゆるVHS仕様のビデオレコーダ用のテープカートリッジ120には、カートリッジ本体を構成する下ハーフの前面側の外周壁の中央部に比較的大きく切り欠かれた誤挿入識別凹部120Aが設けられている。また、図19に示すように、デジタルビデオレコーダ用のテープカートリッジ121には、前面側の外周壁に誤挿入識別凹部121A、121B、121Cがそれぞれ設けられている。
【0008】
そして、これらテープカートリッジ120、121は、誤挿入識別凹部120A及び誤挿入識別凹部121A乃至121Cに対応して、記録再生装置の装填部やマガジンラックの収納部に設けられた誤挿入識別凸部と係合することによって、装填部や収納部に対する挿入方向等が規制されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したテープカートリッジ120、121は、例えばマガジンラックの収納部に対して誤挿入された際、カートリッジ本体が収納部から突出される突出量が少なく、収納部の外方から誤挿入されたことを目視により識別することが困難であった。
【0010】
したがって、テープカートリッジ120、121は、収納部に対して誤挿入された際に、誤挿入されたことを目視により容易に識別するために、収納部に対して挿入口からカートリッジ本体が突出する突出量や収納部の載置面上でカートリッジ本体が回動する回動量を大きくする必要がある。
【0011】
したがって、誤挿入識別凹部は、収納部に対するカートリッジ本体の突出量を大きくするために、カートリッジ本体の挿入方向に切り欠かれる深さ寸法等を大きくする必要がある。しかしながら、薄型、小型化されたテープカートリッジにおいては、カートリッジ本体に誤挿入識別凹部を大きく切り欠いて設けることが困難であり、大きな誤挿入識別凹部を設けることが小型化に不都合であった。
【0012】
そこで、本発明は、収納部に対するテープカートリッジの誤挿入を目視により容易かつ確実に識別することを可能とするとともに、カートリッジ本体の小型、薄型化を実現するテープカートリッジを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成した本発明に係るテープカートリッジは、いずれか一方のハーフには、誤挿入識別凹部が後方側の外周壁と底面部とに跨って、後方側の外周壁の長手方向の略中央部に位置して設けられ、このテープカートリッジが収納される収納部には、このテープカートリッジが正規な状態で収納されたとき、誤挿入識別凹部に係合する誤挿入識別凸部が立設されると共に逃げ溝が設けられており、このテープカートリッジが誤挿入されたとき、テープカートリッジの外周壁が誤挿入識別凸部に突き当たり、逃げ溝に逃げることによって、この誤挿入識別凸部を回動支点として回動することを特徴とする。
【0014】
また、下ハーフには、金属プレートがインサート成形され、誤挿入識別凹部は、金属プレートの外周縁部に対向する位置に設けられることを特徴とする。
【0015】
以上のように構成されたテープカートリッジによれば、後方側の外周壁の長手方向の略中央部に誤挿入識別凹部が設けられることによって、収納部に対してカートリッジ本体が誤挿入された際、テープカートリッジ外周壁が誤挿入識別凸部に突き当たり、この誤挿入識別凸部を回動支点として、大きく振られて回動するため、収納部に対するカートリッジ本体の回動量が大きくなる。したがって、このテープカートリッジは、カートリッジ本体が挿入される挿入口から大きく突出されるため、誤挿入された状態が目視によって容易かつ確実に識別される。また、このテープカートリッジによれば、誤挿入識別凹部の切欠き面積が比較的小さいため、カートリッジ本体の小型、薄型化が図られる。
【0016】
また、テープカートリッジは、下ハーフにインサート成形された金属プレートの外周縁部に対向する位置に誤挿入識別凹部が設けられることによって、後方側の外周壁と底面部とに跨って切り欠かれた誤挿入識別凹部の機械的剛性が確保される。このため、このテープカートリッジは、誤挿入識別凹部と誤挿入識別凸部とが係合した際に、誤挿入識別凹部が変形することが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図17に本発明の実施の形態として示したテープカートリッジ1は、データ記録用のテープカートリッジであって、横長矩形の略浅皿状に形成された下ハーフ3と上ハーフ4とを互いに突き合わせて結合することによって薄箱状のカートリッジ本体2が構成される。テープカートリッジ1は、カートリッジ本体2に、ローディング空間部10を開閉するフロントリッド6及びバックリッド7を組み合わすとともに、内部に磁気テープ8を巻回した一対のテープリール9A、9Bが回転自在に収納されている。
【0018】
なお、本明細書においては、図1に示したテープカートリッジ1の状態において、フロントリッド6が配設される手前側を「前」として、これを基準としてそれぞれ「前後」、「左右」及び「上下」の方向性を示すものとする。また、上述したテープリール9A、9Bのように、一対で構成される部材については、説明の便宜上、最初に、テープリール9(9A、9B)と表記して、以下特に一方側を説明する場合以外は、単にテープリール9と表記するものとする。
【0019】
下ハーフ3は、金属製のベースプレート5に合成樹脂材料等でインサート等の射出成形を施すことにより形成されている。このベースプレート5は、図3に示すように、アルミ板や合金板等の金属材料により横長矩形状に形成されている。
【0020】
また、ベースプレート5は、テープカートリッジ1に対して、所定の重量を付与するとともにねじりや曲げに対する機械的剛性を保持させる作用を奏する。ベースプレート5は、両面の全面に亘って多数個の反り修正凹部5Aが設けられている。これによって、ベースプレート5は、この上下方向への反りが防止される。
【0021】
また、ベースプレート5には、テープリール収納部13の中央部に位置し円形のリール穴14(14A、14B)がそれぞれ開設されている。このリール穴14の外周部は、後述するテープリール9の下フランジ部64(64A、64B)を摩耗させることを防止する平坦面5Bとされている。
【0022】
下ハーフ3は、図3に示すように、前面部15を除く他の外周部に外周壁11が一体に立ち上り形成されるとともに、底面部3Aが中央から左右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部3Aには、区分された左右の領域部に、テープリール9がそれぞれ回転自在に収納されるテープリール収納部13(13A、13B)を構成する円弧状のテープリール収納壁12(12A、12B)が同一円周上に位置して一体に立設されている。
【0023】
下ハーフ3は、開放された前面部15の中央領域部に、中央部が底面部3Aのやや内側に位置させた略矩形に切り欠かれた切欠き部16が設けられている。下ハーフ3には、この切欠き部16の立上り両側面壁を構成するようにして、一対の側面ガイドリブ17(17A、17B)が互いに相対向して底面部3Aに一体に立設されている。これら側面ガイドリブ17は、カートリッジ本体2の内部空間の高さ寸法よりもやや大とされた高さ寸法を有しており、先端部の外側面にテープガイド18(18A、18B)がそれぞれ形成されている。
【0024】
テープガイド18は、外周面が平滑な円弧面を呈して、側面ガイドリブ17の先端部の外側面に一体に膨出形成されている。また、これらテープガイド18は、外側の周面が前面部15に対して後述するフロントリッド6の厚み寸法よりもやや内側に位置されている。
【0025】
なお、実施の形態テープカートリッジ1においては、上述したようにテープガイド18を、側面ガイドリブ17の先端部の外側面に断面円弧状に一体に形成して構成したが、かかる構成に限定されるものでは無い。テープガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3Aに、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された一対の軸状凸部によって構成してもよい。また、テープガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3Aに、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された一対の支軸と、この支軸にそれぞれ組み合わされたスリーブによって構成してもよい。
【0026】
側面ガイドリブ17には、相対する内面に同一形状のリッドガイド溝19(19A、19B)がそれぞれ凹設されている。これらリッドガイド溝19は、側面ガイドリブ17の内側の先端部を起点として外側面の終端まで、高さ方向及び前後方向のほぼ全域に亘って前下がりのカム溝として凹設されている。また、これらリッドガイド溝19は、凸字状の円弧溝と凹字状の円弧溝とが組み合わされた全体が略々S字状を呈している。
【0027】
下ハーフ3には、切欠き部16の内側の立上り周壁を構成するようにして外周リブ20が底面部3Aに一体に立設されている。この外周リブ20は、側面ガイドリブ17の高さ寸法に対して略1/2の高さ寸法を有しており、図3に示すように、両端がそれぞれ側面ガイドリブ17の内側縁と一体に連結されている。この外周リブ20には、中央部の内側に位置してテープ終端検出用光源進入部21が一体に形成されている。
【0028】
このテープ終端検出用光源進入部21は、外周リブ20の中央部に突設された内側に向いたコ字状の立壁と、この立壁と相対する円弧状の立壁と、下ハーフ3の底面部3Aを貫通する光源進入穴とから構成されている。テープ終端検出用光源進入部21は、コ字状の立壁と円弧状の立壁との間に、後述するテープ終端検出用光源69の検出光の出射開口となる開口部がそれぞれ側方に位置して構成されている。また、外周リブ20には、内面側に位置して、円弧状のテープリール収納壁22(22A、22B)が一端部を連結されて一体に形成されている。したがって、テープ終端検出用光源進入部21は、外周リブ20とテープリール収納壁22に包絡された略正三角形の空間部に位置して設けられている。
【0029】
リール収納壁22は、上述したテープリール収納壁12と同一円周上に位置して下ハーフ3の底面部3Aに一体に突設されており、互いに協動して下ハーフ3側のテープリール収納部13を構成している。なお、テープリール収納壁22の他端部には、嵌合筒部30の1個が一体に形成されている。また、下ハーフ3には、底面部3Aの適宜の箇所に、それぞれ筒状の嵌合筒部30が一体に突設されている。
【0030】
下ハーフ3には、両側面部の前方側に位置して、テープ終端検出穴23(23A、23B)がそれぞれ開設されている。これらテープ終端検出穴23は、外周リブ20の内面に沿ったテープ終端検出用の光源69の光路の延長線上に位置して外周壁11にそれぞれ開設されている。
【0031】
テープ終端検出用光源進入部21は、上述したように全体として筒状を呈して構成されており、その上端開放部分に断面コ字状を呈する光源カバー70が固定される。光源カバー70は、後述するようにテープカートリッジ1が記録再生装置101に装填された状態において、この記録再生装置101側に配設されてテープ終端検出用光源進入部21に進入されたテープ終端検出用の光源69から出射される検出光の拡散を防止するとともにテープカートリッジ1内への塵埃等の進入を防止する。
【0032】
下ハーフ3には、右側面部に、外周壁11の一部をコ字状に折り返して内側壁11Aと外側壁11Bとの間に前面部15側に開口する前後方向のリッド開放ガイド溝24が設けられている。リッド開放ガイド溝24には、テープカートリッジ1が記録再生装置101に装填されると、この記録再生装置101側のリッド駆動部材が進入して後述するリッド構体をロック状態に保持するリッドロック機構を駆動する。
【0033】
リッドロック機構は、リッドロックレバー71から構成され、リッド開放ガイド溝24に沿って下ハーフ3側に配設されている。すなわち、これらリッド開放ガイド溝24を構成する外周壁11には、上縁部にリッドロックレバー取付部25が一体に形成されている。
【0034】
リッドロックレバー71は、詳細を省略するが、図2に示すように、それぞれリッド開放ガイド溝24の幅とほぼ等しい厚みを有する全体略楔状に形成されている。これらリッドロックレバー71は、上端部に軸状の支点部が形成されるとともに、前方側面部にカム部が一体に突設されている。リッドロックレバー71は、支点部をリッドロックレバー取付部25に相対係合させることによって下端部がリッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハーフ3側に揺動自在に支持される。
【0035】
下ハーフ3には、図3に示すように、外周リブ20と対向する後方側のテープリール収納部13A、13Bとの間に構成される略正三角形の空間部に位置して、リールロック取付部27が設けられている。リールロック取付部27は、互いに前後方向に平行に対峙して底面部3Aに一体に立設された一対のガイド壁によって構成されており、後述するリールロック機構が配設される。リールロック取付部27を構成するガイド壁間には、リールロック機構を駆動する記録再生装置101側のリールロック解除部材が進入するロック解除ガイド溝28が開設されている。
【0036】
リールロック機構は、図2に示すように、リールロック部材73と、一対のリールロックレバー74(74A、74B)と、ロックスプリング75等の部材によって構成されている。リールロック部材73は、リールロック取付部27のガイド壁間にスライド自在に組み込まれ、底面部にロック解除ガイド溝28に臨む係合凹部が設けられている。リールロック部材73は、立上り周壁11との間に介挿されたロックスプリング75の弾性力によって前面側へと付勢されている。
【0037】
リールロックレバー74は、可撓性を有しており、一端部がそれぞれリールロック部材73の前面部にヒンジ部を介して回動自在に設けられている。これらリールロックレバー74は、先端部に係合爪が一体に形成されており、左右方向へ付勢されている。
【0038】
リールロック機構は、リールロック部材73がロックスプリング75の弾性力により前方側に移動された状態において、リールロックレバー74の係合爪がロックレバースプリング75の弾性力によって後述するテープリール9の下フランジ部64の外周歯65(65A、65B)にそれぞれ相対係合される。したがって、リールロック機構は、通常の状態で、一方のテープリール9Aを時計方向に対してロック状態に保持し、また他方のテープリール9Bを反時計方向に対してロツク状態に保持する。
【0039】
また、リールロック機構は、テープカートリッジ1が記録再生装置101に装填されることにより、ロック解除ガイド溝28に進入する記録再生装置101側のリールロック解除部材によって駆動される。リールロック機構は、リールロック解除部材によりリールロック部材73がロックスプリング75の弾性力に抗して後方側へと移動動作され、上述したリールロックレバー74によるテープリール9のロック状態を解除する。
【0040】
下ハーフ3は、後方側の底面部3Aに、図4に示すように、テープ仕様識別穴77(77A、77B、77C)、誤消去防止穴78、位置決め穴79等が設けられている。このテープ仕様識別穴77は、記録再生装置101側の仕様識別機構によって、カートリッジ本体2に収納された磁気テープ8の信号フォーマット、記録密度等のテープ仕様を識別させる。誤消去防止穴78は、目視や記録再生装置101側の仕様識別機構によって、記録された内容の消去の良否を識別させる。また、位置決め穴79は、記録再生装置101側の位置決め部材が進入することによって、テープカートリッジ1を所定の位置に確実に装填させる。
【0041】
また、下ハーフ3には、図3、図4及び図5に示すように、本実施の形態の要部である誤挿入識別凹部38A、38Bが、後方側の外周壁11と底面部3Aとに跨って、後方側の外周壁11の長手方向の略中央部に位置して略矩形にそれぞれ切り欠かれて設けられている。
【0042】
また、これら誤挿入識別凹部38A、38Bは、下ハーフ3の後方側の外周壁11の長手方向の中央部に対して、対称な位置に設けられている。さらに、これら誤挿入識別凹部38A、38Bは、底面部3Aにインサート成形されたベースプレート5の外周縁部に対向する位置にそれぞれ設けられている。
【0043】
そして、これら誤挿入識別凹部38A、38Bは、後述する記録再生装置101やマガジンラック102に対してテープカートリッジ1が挿入される向きを規制している。
【0044】
また、下ハーフ3には、図5に示すように、後方側の外周壁11に、略矩形状のラベルエリアLが凹設されている。このラベルエリアLには、テープカートリッジ1に記録された収録内容等の表示ラベルが貼り付けられる。
【0045】
また、下ハーフ3には、図5に示すように、後方側の右コーナ部に位置して、配線基板取付部90が設けられている。この配線基板取付部90は、内周面に亘って差込み溝が設けられている。この配線基板取付部90には、図2に示すように、補助記憶装置91が取り付けられている。
【0046】
補助記憶装置91は、図2に示すように、少なくとも配線基板92と、この配線基板92に実装されたメモリIC93と、このメモリIC93の入出力端子となる配線基板92に印刷形成された複数の接点端子94とから構成されている。メモリIC93には、例えば磁気テープ2に記録された情報信号の内容、磁気テープ仕様或いは使用状況等の識別情報が記録されている。接点端子94は、図5に示すように、配線基板取付部90に開設された接点端子開口部90Aから外方に臨ませている。
【0047】
この補助記憶装置91は、メモリIC93に記録された識別情報が、記録再生装置101に設けられた補助記録再生装置101或いは別装置である補助記録再生装置によって読み取られ、さらに更新された識別情報がメモリIC93に記録される。
【0048】
また、下ハーフ3には、図5に示すように、後方側の左コーナ部に位置して、誤消去防止部材取付開口部29が設けられている。この誤消去防止部材取付開口部29には、誤消去防止部材76が移動自在に組み付けられている。誤消去防止部材76は、下ハーフ5に開設された誤消去検出穴を開放する第1の位置29Aと、閉塞する第2の位置29Bとに移動操作される。
【0049】
テープカートリッジ1は、誤消去防止部材76が誤消去検出穴78を開放した第1の位置29Aに設定された状態で記録再生装置101に装填されると、記録再生装置101側の誤消去検出機構が誤消去検出穴78を検出することによって磁気テープ8への情報信号の記録が禁止される。これによって、テープカートリッジ1は、磁気テープ8に記録された情報信号が誤って消去されることが防止される。
【0050】
また、テープカートリッジ1は、誤消去防止部材76が誤消去検出穴78を閉塞した第2の位置29Bに設定された状態で記録再生装置101に装填されると、誤消去検出機構による誤消去検出穴78の検出が行われないため、磁気テープ8への情報信号の記録が許可される。
【0051】
下ハーフ3は、図6に示すように、テープ仕様識別穴77Aの近傍の外周壁11に位置して、チェンジャ装置103の一対のアーム部材103A、103Bによって挟持される一対のアーム係合凹部81(81A、81B)が設けられている。一対のアーム係合凹部81は、外周壁11の基端部を起点として外周壁11の先端部まで略凹字状の係合溝が形成されている。また、一対のアーム係合凹部81は、溝底部81c側の内形寸法より開口部側の内形寸法が大とされるように前方傾斜面81a及び後方傾斜面81bがそれぞれ設けられている。後方傾斜面81bには、図6に示すように、図示しない成形金型によって、下ハーフ3が射出成形される際、合成樹脂材料等が流し込まれる成形金型のゲート部に対応する位置に、ゲート跡99が残っている。
【0052】
テープカートリッジ1は、チェンジャ装置103に装填されると、このチェンジャ装置103の一対のアーム部材103A、103Bによってこの一対のアーム係合凹部81が係合されることによって、記録再生装置101に対して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。
【0053】
また、下ハーフ3は、図6に示すように、両側面部に設けられた一対のアーム係合凹部81の後方側に位置して、複数個の略凹凸状の一対のアーム引き出し凹凸部95(95A、95B)が設けられている。
【0054】
また、上述したように、ゲート跡99の周囲には、フローマーク100が生じてしまう。しかしながら、下ハーフ3は、図6に示すように、一対のアーム引き出し凹凸部95の複数個の凸部95aが設けられることによって、フローマーク100が外観上目立たないようにされている。
【0055】
下ハーフ3は、両側面部に設けられた一対のアーム係合凹部81の前方側に位置して、複数個の略凹凸状の滑り止め凹凸部84(84A、84B)が設けられている。テープカートリッジ1は、ユーザーが滑り止め凹凸部84を挟持することにより、記録再生装置101に対して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。
【0056】
上ハーフ4は、図7に示すように、前面部36を除く他の外周部に外周壁31が一体に立ち上り形成されるとともに、底面部4Aが中央から左右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部4Aの内面には、区分された左右の領域に、上述した下ハーフ3のテープリール収納部13と協動してテープリール9をそれぞれ回転自在に収納する上ハーフ4側のリール収納部33(33A、33B)を構成する複数の円弧状のテープリール収納壁32(32A、32B)が同一円周上に位置して一体に立設されている。底面部4Aには、テープリール収納部33の一部の領域を透視可能とする略横長矩形のウインドウ34が設けられている。
【0057】
上ハーフ4は、開放された前面部36の中央領域部に、中央部を底面部4Aに略矩形の切欠き部37が設けられるとともに、この切欠き部37の両側部分の前端部35(35A、35B)が庇状に突出されて構成されている。
【0058】
上ハーフ4には、切欠き部37の内側の立上り周壁を構成するようにして外周リブ39が底面部4Aに一体に立設されている。この外周リブ39は、外周壁31とほぼ等しい高さ寸法を有しているが、中央部分が下ハーフ3側に形成したテープ終端検出用光源進入部21に対応してやや低い高さとされている。
【0059】
外周リブ39は、後述するように上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17の内側に対応位置される。したがって、これら外周リブ39の両端部と側面ガイドリブ17とは、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせるに際して、最初に衝合される。そして、外周リブ39は、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、側面ガイドリブ17の内側縁と近接して対向位置される。
【0060】
外周リブ39には、中央部の内側に位置して下ハーフ3側のテープ終端検出用光源進入部21に対応して光源カバー押さえ部41が一体に形成されている。この光源カバー押さえ部41は、上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、テープ終端検出用光源進入部21に組み合わされた光源カバー70を係止する。光源カバー押さえ部41の内側には、嵌合筒部47の1個が一体に形成されている。また、上ハーフ4には、底面部4Aの適宜の箇所に、それぞれ筒状の嵌合筒部47が一体に突設されている。
【0061】
上ハーフ4には、両側面の外周壁31の前方部に、互いに軸線が一致されて断面U字状のフロントリッド係合凹部44(44A、44B)がそれぞれ設けられている。
【0062】
さらに、上ハーフ4には、フロントリッド係合凹部44Bの後方側に位置して前後方向のリッドロックガイド凹部45が凹設されている。これらリッドロックガイド凹部45は、上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、この下ハーフ3側の上述したリッドロックレバー取付部25にそれぞれ対応位置する。
【0063】
上ハーフ4には、底面部4Aの内面にリール押さえバネ取付部46(46A、46B)が設けられている。これらリール押さえバネ取付部46は、ウインドウ34の前方側でかつリール収納部33の中心線上に位置して形成されている。リール押さえバネ取付部46には、一端部を熱溶着等することによって固定されたリール押さえバネ68(68A、68B)がそれぞれ固定されている。これらリール押さえバネ68は、先端部がそれぞれテープリール9に当接して下ハーフ3側へと押し付けることにより、カートリッジ本体2の内部においてこれらテープリール9の高さ方向の遊動を防止している。
【0064】
上ハーフ4は、図6に示すように、下ハーフ3の一対のアーム係合凹部81に対応して、チェンジャ装置103の一対のアーム部材103A、103Bによって挟持される一対のアーム係合凹部85(85A、85B)が設けられている。一対のアーム係合凹部85は、外周壁11の基端部を起点として外周壁11の先端部まで略凹字状の係合溝が形成されている。また、一対のアーム係合凹部85は、溝底部85c側の内形寸法より開口部側の内形寸法が大とされるように前方傾斜面85a及び後方傾斜面85bがそれぞれ設けられている。
【0065】
後方傾斜面81bには、図6に示すように、図示しない成形金型によって上ハーフ4が射出成形される際、合成樹脂材料等が流し込まれる成形金型のゲート部に対応する位置に、ゲート跡99が残っている。テープカートリッジ1は、チェンジャ装置103に装填されると、このチェンジャ装置103の一対のアーム部材103A、103Bによってこの一対のアーム係合凹部85が係合されることによって、記録再生装置101に対して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。
【0066】
また、上ハーフ4は、図6に示すように、両側面部に設けられた一対のアーム係合凹部85の後方側に位置して、複数個の略凹凸状の一対のアーム引き出し凹凸部97(97A、97B)が設けられている。
【0067】
また、上述したように、ゲート跡99の周囲には、フローマーク100が生じてしまう。しかしながら、上ハーフ4は、図6に示すように、一対のアーム引き出し凹凸部95の複数個の凸部95aが設けられることによって、フローマーク100が外観上目立たないようにされている。
【0068】
上ハーフ4には、両側面部に設けられた一対のアーム係合凹部85の前方側に位置して、複数個の略凹凸状の滑り止め凹凸部86(86A、86B)が設けられている。テープカートリッジ1は、ユーザーが滑り止め凹凸部86を挟持することにより、記録再生装置101に対して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。
【0069】
これら上ハーフ4と下ハーフ3とは、図2に示すように、それぞれ相対向する外周壁11と外周壁31、テープリール収納壁12とリール収納壁32、外周リブ20と外周リブ39及び嵌合筒部30と嵌合筒部47とをそれぞれ突き合わせて組み合わされた状態で、嵌合筒部30と嵌合筒部47とにねじ込まれる止めねじ26によって一体に結合されて、上述した薄箱状のカートリッジ本体2を構成する。
【0070】
カートリッジ本体2は、図1に示すように、外周壁11と外周壁31、外周リブ20と外周リブ39とによって、前面部を除く外周部が閉塞され、内部には下ハーフ3側のテープリール収納部13A、13Bと上ハーフ4側のテープリール収納部33A、33Bとが協動して、長手方向に隣り合った2つの円形空間であるテープリール収納部が構成される。
【0071】
以上のように構成されたカートリッジ本体2には、図2に示すように、開放された前面部にフロントリッド6及びバックリッド7からなるリッド構体が組み合わされる。フロントリッド6は、図2に示すように、カートリッジ本体2の前面部を閉塞するに足る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部48と、この主面部48の両端部にそれぞれ後方側に向かって一体に突設された側面部49(49A、49B)とからなり、断面略々コ字状を呈して構成されている。フロントリッド6は、主面部48の内面に、それぞれ突出されて後述するバックリッド7との連結を行うための連結部50(50A、50B)が一体に形成されている。
【0072】
また、フロントリッド6は、側面部49の内面に互いに軸線を一致させて支軸部51(51A、51B)がそれぞれ一体に突設されている。また、一方側面部49Aには、先端部の内面側に軸状のカム凸部52が一体に突設されている。一方支軸部51Bには、トーションスプリングからなるフロントリッドスプリング53が装着されている。
【0073】
バックリッド7は、カートリッジ本体2のローディング空間部10を閉塞するに足る長さ及び高さを有する矩形板状の第1の主面部54と、上ハーフ4の前端部35とほぼ等しい長さ及び幅を有する矩形板状の第2の主面部57とを一体に形成して構成されている。バックリッド7は、この第1の主面部54の両側上縁部に、軸状の支点部55(55A、55B)がそれぞれ一体に突設され、第1の主面部54の両側下縁部に、軸状のカム凸部56(56A、56B)がそれぞれ一体に突設されている。バックリッド7は、第1の主面部54の下方部が次第に前面側へと傾斜する傾斜面として構成されている。
【0074】
フロントリッド6は、連結部50がバックリッド7の支点部55にそれぞれ相対係合されることによって、図2に示すように、バックリッド7の前方部に回動自在に組み合わされる。このようにして、フロントリッド6及びバックリッド7は、互いに組み合わされてリッド構体を構成する。リッド構体は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態において、所定の間隔を以って互いに平行に対峙するフロントリッド6とバックリッド7との間に磁気テープ8が延在させる。
【0075】
リッド構体は、カム凸部56がそれぞれ下ハーフ3側の側面ガイドリブ17に形成されたリッドガイド溝19に相対係合することにより、バックリッド7がカートリッジ本体2に組み合わされる。バックリッド7は、フロントリッド6の内側に位置しかつローディング空間部10の前方部を閉塞する。リッド構体は、支軸部51を上ハーフ4側のフロントリッド係合凹部44に係合されることにより、フロントリッド6がカートリッジ本体2に組み合わされる。
【0076】
フロントリッド6は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態において、開放された前面部を全域に亘って閉塞する。フロントリッド6の支軸部51は、上ハーフ4の外周壁31に突き合わされる下ハーフ3側の両外周壁11によって、フロントリッド係合凹部44内で回動自在な状態で係止保持される。フロントリッド6は、一方支軸部51Bに装着したフロントリッドスプリング53の弾性力により、カートリッジ本体2の前面部を閉塞する方向に付勢されている。
【0077】
また、フロントリッド6は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態において、ロックカム部52がそれぞれ下ハーフ3側のリッド開放ガイド溝24にそれぞれ臨ませられる。ロックカム部52は、上述したように、リッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハーフ3側に組み付けられたリッドロック機構を構成するリッドロックレバー71のカム部とそれぞれ相対係合されることにより、カートリッジ本体2の前面部を閉塞した状態に保持される。
【0078】
磁気テープ8は、図2に示すように、先端部にそれぞれ透明なリーディングテープ61がセンシングテープを介して接続されている。磁気テープ8は、両端のリーディングテープ61がテープリール9にそれぞれ固定されて巻回される。テープリール9は、左右同一に構成されており、以下、一方のテープリール9Aの構成について代表して説明する。
【0079】
テープリール9は、図2に示すように、外周部に磁気テープ8が巻回されるとともに中心に記録再生装置101側のリール駆動軸が嵌合されるリール駆動軸嵌合穴63(63A、63B)が設けられた筒状のコア部62(62A、62B)と、このコア部62の下側面の外周部に一体に形成された下フランジ部64と、コア部62に結合される上フランジ部材66及び磁気テープ8を固定するためのクランパー67とから構成されている。コア部62は、詳細を省略するが、中心コアと、複数の放射状リブを介して同心に連設されて外周部に磁気テープ8が巻回される外周コアとから構成されている。リール駆動軸嵌合穴63は、これら中心コアと外周コアとで構成されるとともに放射状リブによって区割りされた環状空間部によって構成されている。
【0080】
コア部62には、中心コアの上端面に、上フランジ部材66が組み合わされる際の位置決めダボが設けられている。コア部62は、クランパー67を嵌合するために、外周コアの一部が軸方向に切り欠かれている。放射状リブは、リール駆動軸嵌合穴63に嵌合される記録再生装置101側のリール駆動軸の外周部に形成された回止めリブと相対係合することにより、テープリール9が回転方向に対して一体化されるように作用する。
【0081】
上述したコア部62と一体に形成された下フランジ部64は、カートリッジ本体2のリール収納部の内径に対してやや小径とされ、外周面の全周に亘って上述したリールロック機構のリールロックレバー74が相対係合する外周歯65が一体に形成されている。外周歯65は、例えば一方向性のラチェット歯等によって構成されており、相対係合されたリールロックレバー74によってテープリール9を磁気テープ8の繰り出し方向に対してロック状態とする。
【0082】
上フランジ部材66は、中心に形成した位置決め穴が位置決めダボに相対係合されて位置合わせされた状態でコア部62の上面側に組み合わされる。コア部62と上フランジ部材66は、互いに組み合わされた状態で、超音波溶着処理等を施すことによって一体化される。上フランジ部材66は、例えば透明な合成樹脂材料によって成形されることにより、コア部62に巻回された磁気テープ8の状態を上ハーフ4のウインドウ34から透視可能としている。
【0083】
以上のように構成されたテープリール9は、リール駆動軸嵌合穴63を下ハーフ3のリール穴14ら臨ませて、それぞれカートリッジ本体2のテープリール収納部内に回転自在に収納される。テープリール9は、上述したようにリールロック機構によって磁気テープ8の繰り出し方向の回転が規制されている。テープリール9は、上述したようにリール押さえバネ68によって高さ方向の遊動が規制される。
【0084】
磁気テープ8は、右側テープリール9Aの外周壁11側から繰り出されて右側テープガイド18Aに掛け合わされる。磁気テープ8は、カートリッジ本体2の前面部に沿って導かれてローディング空間部10を横断して左側テープガイド18Bに掛け合わされ、外周壁11側から左側テープリール18Bに巻き取られる。磁気テープ8は、ローディング空間部10を横断する部分が、フロントリッド6とバックリッド7との間に延在されることによって、保護されている。
【0085】
以上のように構成された実施の形態テープカートリッジ1は、後述する記録再生装置101の挿入口101Aから差し込まれると、この記録再生装置101の装填部へと装填される。テープカートリッジ1は、記録再生装置101に装填されると、カートリッジ本体2のリール穴14から記録再生装置101側のリール駆動軸がそれぞれ進入してテープリール9のリール駆動軸嵌合穴63にそれぞれ係合される。
【0086】
テープカートリッジ1は、記録再生装置101側のリッドロック解除部材がリッド開放ガイド溝24に進入してリッドロック機構を駆動する。リッドロック機構を構成するリッドロックレバー71は、リッドロック解除部材によって回動動作されて、リッド構体を構成するフロントリッド6のロック状態を解除する。
【0087】
リッド構体は、フロントリッド6が、上述したリッドロック機構によるロック状態が解除された状態で、リッド開放ガイド溝24に進入するリッド駆動部材によってフロントリッドスプリング53の弾性力に抗して回動動作される。フロントリッド6は、支軸部51を支点として、図1において反時計方向へと回動動作するとともに、連結部50を介してバックリッド7を駆動する。
【0088】
バックリッド7は、支点部55がフロントリッド6の連結部50に回動自在に支持されながら、ガイドカム59が係合するリッドガイド溝19の前方部から後方部へと移動することによって、上ハーフ4の後方側へとやや回動しながらスライド動作する。
【0089】
バックリッド7は、フロントリッド6に対向した状態から、バックリッド7に重ね合わされるようにして回動動作する。なお、フロントリッド6は、カートリッジ本体2の前面部を開放した状態において、側面部49に設けられたテープ終端検出穴49a、49bがカートリッジ本体2のテープ終端検出穴23にそれぞれ対向位置する。
【0090】
テープカートリッジ1は、上述したリッド構体の動作によって、フロントリッド6によるカートリッジ本体2の前面部の閉塞状態及びバックリッド7によるローディング空間部10の閉塞状態がそれぞれ開放状態へと移行される。開放されたローディング空間部10には、磁気テープ8が横断した状態で露呈される。
【0091】
テープカートリッジ1は、記録再生装置101側のリールロック解除部材によってロック解除ガイド溝28に進入されてリールロック機構が駆動される。リールロック解除部材は、ロックレバースプリング75の弾性力に抗してリールロック部材73を後方側へと移動動作させる。リールロックレバー74は、このリールロック部材73の動作によって、テープリール9の外周歯65との係合状態が解除されてテープリール9を回転可能な状態とする。
【0092】
記録再生装置101側のローディング機構は、開放されたローディング空間部10に進入し、テープリール9から磁気テープ8を引き出して記録再生部へとローディングさせる。テープカートリッジ1には、記録再生装置101側のテープ終端検出用の光源69がテープ終端検出用光源進入部21に進入する。
【0093】
テープカートリッジ1は、記録操作、再生操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が行われることにより、リール駆動軸が駆動されてテープリール9が回転駆動される。テープ終端検出用の光源69は、磁気テープ8の駆動動作によって電源が供給されて検出光を出射する。検出光は、下ハーフ3の外周リブ20及び上ハーフ4の外周リブ39に沿ってテープ走行路を横切って外周壁11に設けられたテープ終端検出穴23へと導かれる。
【0094】
検出光は、テープ走行路に磁気テープ8が存在する場合には、この磁気テープ8に反射されてテープ終端検出穴23からカートリッジ本体2の外方へと露光されない。一方、検出光は、テープ走行路に透明なリーダテープ61が存在する場合には、このリーダテープ61を透過してテープ終端検出穴23からカートリッジ本体2の外方へと露光されて記録再生装置101側のテープ終端検出センサによって検出される。記録再生装置101は、このテープ終端検出センサの出力によってリール駆動軸を停止させて、磁気テープ8の送り動作を停止させる。
【0095】
テープカートリッジ1は、記録操作、再生操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が終了すると、記録再生装置101側のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28から退出することによって、ロックレバースプリング75の弾性力によりリールロック部材73が前方側へと移動動作される。リールロックレバー74は、このリールロック部材73の動作によって、テープリール9の外周歯65と再び係合してテープリール9を磁気テープ8の繰り出し方向に対してロック状態とする。
【0096】
テープカートリッジ1は、リッド開放ガイド溝24から記録再生装置101側のリッド駆動部材及びリッドロック解除部材が退出することによって、リッド構体が初期状態へと復帰動作する。リッド構体は、フロントリッドスプリング53の弾性力により、フロントリッド6が支軸部51を支点として、図1において時計方向へと回動動作してカートリッジ本体2の前面部を閉塞する方向に復帰回動する。フロントリッド6は、連結部50を介してバックリッド7を復帰動作させる。
【0097】
バックリッド7は、ガイドカム59が係合するリッドガイド溝19の後方部から前方部へと移動することにより、上ハーフ4に沿って前方側へとスライド動作するとともに、バックリッド7を駆動する。バックリッド7は、カム凸部56が係合する側面ガイドリブ17のリッドガイド溝19の上方部から下方部へと移動することによって、ローディング空間部10を閉塞する初期位置へと復帰動作する。
【0098】
リッドロック機構は、上述した動作によって初期位置へと復帰したフロントリッド6のロックカム部52にリッドロックレバー71のカム部が相対係合することによって、リッド構体をロック状態に保持する。テープカートリッジ1は、リッド構体によってカートリッジ本体2の前面部及びローディング空間部10が閉塞された状態で、リール穴14から記録再生装置101側のリール駆動軸が退出し、記録再生装置101の挿入口101Aから排出される。
【0099】
そして、以上のように構成されたテープカートリッジ1は、例えば図8に示すようなテープカートリッジの自動記録再生装置100に用いられる。このテープカートリッジの自動記録再生装置100は、概略、図8に示すように、テープカートリッジを記録再生する記録再生装置101と、この記録再生装置101によって記録再生される複数個のテープカートリッジ1が収納されるマガジンラック102と、このマガジンラック102と記録再生装置101とにテープカートリッジ1を搬送するチェンジャ装置103とを備えている。
【0100】
記録再生装置101は、図8に示すように、マガジンラック102に隣接して配設されており、テープカートリッジ1が装填及び吐き出される挿入口101Aが開設されている。また、この記録再生装置101には、テープカートリッジ1が装填される装填部に、テープカートリッジ1の誤挿入識別凹部38A、38Bに対応して、図示しない誤挿入識別凸部が立設されている。
【0101】
マガジンラック102は、図8、図9及び図10に示すように、テープカートリッジ1が収納される複数の収納部が形成されている。このマガジンラック102は、各収納部の挿入口が記録再生装置101の挿入口101Aと同一方向に開設されている。これら各収納部には、テープカートリッジ1が載置される載置面上に、このテープカートリッジ1の誤挿入識別凹部38A、38Bに対応して、円柱状の誤挿入識別凸部102A、102Bがそれぞれ立設されている。
【0102】
また、これら各収納部には、収納されたテープカートリッジ1の両側面部に対応する側面部に逃げ溝105A、105Bがそれぞれ開設されており、またテープカートリッジ1の後方側の外周壁11に対応する突当面に逃げ溝105Cが開設されている。これら逃げ溝105A、105B、105Cは、図9及び図13に示すように、収納部にテープカートリッジ1等が誤挿入された際に、この収納部の載置面上においてテープカートリッジ1等を回転可能としている。また、逃げ溝105Cは、収納部に収納されたテープカートリッジ1の背面部に貼り付けられた表示ラベルを、マガジンラック102の外方から目視可能としている。
【0103】
チェンジャ装置103は、テープカートリッジ1を挟持する一対のアーム部材103A、103Bと、これらアーム部材103A、103Bの基端部を揺動自在に支持するアーム支持部材103Cと、アーム部材103A、103Bを挟持動作させるとともに記録再生装置101とマガジンラック102との間を移動動作させる図示しない駆動装置とを備えている。
【0104】
以上のように構成されたテープカートリッジの自動記録再生装置100について、チェンジャ装置103を介してマガジンラック102に収納されたテープカートリッジ1を記録再生装置101に装填する動作、及びテープカートリッジ1がマガジンラック102に収納される状態を図面を参照して説明する。
【0105】
まず、チェンジャ装置103は、アーム部材103A、103Bによってテープカートリッジ1のアーム係合凹部81、85を挟持して、マガジンラック102の収納部105に収納されたテープカートリッジ1を取り出す。チェンジャ装置103は、アーム部材103A、103Bによってテープカートリッジ1を挟持した状態で、アーム部材103A、103Bを記録再生装置101側に平行移動することによって、テープカートリッジ1を記録再生装置101の挿入口101Aへ搬送する。そして、チェンジャ装置103は、テープカートリッジ1を記録再生装置101の挿入口101Aから装填部に装填する。
【0106】
記録再生装置101は、装填部にテープカートリッジ1が所定の向きで装填された際、このテープカートリッジ1の誤挿入識別凹部38A、38Bと、装填部に設けられた誤挿入識別凸部と係合するとともに、このテープカートリッジ1を記録再生する。
【0107】
つぎに、このテープカートリッジの自動記録再生装置100は、記録再生するテープカートリッジ1を交換する際、記録再生装置101の挿入口101Aから吐き出されたテープカートリッジ1がチェンジャ装置103のアーム部材103A、103Bによって挟持される。
【0108】
チェンジャ装置103は、アーム部材103A、103Bによってテープカートリッジ1を挟持した状態で、アーム部材103A、103Bをマガジンラック102側に平行移動することによって、テープカートリッジ1をマガジンラック102の収納部105へ搬送する。
【0109】
そして、チェンジャ装置103のアーム部材103A、103Bによって挟持されたテープカートリッジ1は、図9及び図10に示すように、フロントリッド6を収納部105の挿入口側に向けた状態で、マガジンラック102の収納部105に対して矢印M方向から挿入される。このテープカートリッジ1は、図11に示すように、収納部105に収納された際、誤挿入識別凹部38A、38Bに誤挿入識別凸部102A、102Bが挿入されて係合する。
【0110】
なお、誤挿入識別凹部38A、38Bは、図11に示すように、金属製のベースプレート5に対向して設けられており、ベースプレート5の外周縁部との距離Nが比較的小さいため、ベースプレート5の剛性によって誤挿入識別凸部102A、102Bと係合した際に変形することが防止されている。
【0111】
そして、チェンジャ装置103は、マガジンラック102の他の収納部105から他のテープカートリッジ1を取り出すとともに、他のテープカートリッジ1を記録再生装置101に搬送して装填する。
【0112】
また、テープカートリッジ1は、図12及び図13に示すように、マガジンラック102の収納部105に対して挿入される向きが誤って挿入された際、誤挿入識別凸部102A、102Bにフロントリッド6に突き当てられるとともに、これら誤挿入識別凸部102A、102Bを回動支点として収納部105の載置面上で回動してしまう。
【0113】
また、このテープカートリッジ1は、フロントリッド6の長手方向の略中央部に誤挿入識別凸部102A、102Bが当接するため、これら誤挿入識別凸部102A、102Bを回動支点として回動することに伴って、両側端部が大きく振られる。
【0114】
したがって、このテープカートリッジ1は、カートリッジ本体2が、誤挿入識別凸部102A、102Bを回動支点とした大きな回動量が得られて、マガジンラック102の収納部105の挿入口から大きく突出するため、マガジンラック102の外方から誤挿入された状態が目視により容易かつ確実に識別される。
【0115】
また、マガジンラック102は、図12に示すように、外形形状が同一寸法とされて用途が異なる他の仕様のテープカートリッジ110が装填された際も、このテープカートリッジ100のリッドや外周部に、誤挿入識別凸部102A、102Bが当接することによって、収納部105の挿入口から大きく突出するため、収納部105の外方から誤挿入された状態が目視により容易かつ確実に識別される。
【0116】
つぎに、上述した下ハーフ3に設けられる誤挿入識別凹部の位置とこれら誤挿入識別凹部の深さ寸法について、図14、図15及び図16を参照して説明する。まず、下ハーフ3の図14中に示す領域A、B内に設けられた場合、誤挿入識別凹部107は、図15に示すように、テープリール収納壁12A、12Bと外周壁11によって囲まれた領域内に位置しているため、テープリール9A、9Bとの干渉を考慮する必要がないため、比較的に設定の自由度があり、深さ寸法h に設定することができる。したがって、この誤挿入識別凹部107は、誤挿入識別凸部に対する良好な係合状態が確保される。
【0117】
また、誤挿入識別凹部は、図14に示すように、ベースプレート5の外周縁部に対向する領域a、b内に設けることによって、ベースプレート5に対する距離が近いため、ベースプレート5が有する剛性によって機械的剛性が向上される。
【0118】
また、下ハーフ3の図14中に示す領域A、B外である領域C、D内に設けられた場合、誤挿入識別凹部108は、図16に示すように、テープリール9A、9Bとの干渉を避けるために、下ハーフ3の底面部の肉厚内に設ける必要があり、深さ寸法h に比較して小さい深さ寸法h となってしまう。このため、この誤挿入識別凹部108は、誤挿入識別凸部に対して良好に係合されないおそれがある。
【0119】
したがって、下ハーフ3には、誤挿入識別凹部の位置を、後方側の外周壁11と底面部とに跨って、領域A、B内に設定することが可能とされるとともに、特に領域a、b内に設定することがより効果的とされる。なお、記録再生装置101の装填部及びマガジンラック102の収納部105に立設される誤挿入識別凸部の位置及び高さ寸法は、下ハーフ3に設けれる誤挿入識別凹部の位置及び深さ寸法に応じて設定されることは勿論である。
【0120】
また、下ハーフ3には、誤挿入識別凹部38A、38Bが、後方側の外周壁11と底面部に跨って、後方側の外周壁11の長手方向の略中央部に設けられる構成とされたが、誤挿入識別凹部が後方側の外周壁11の中央部の1箇所のみに設けられる構成としてもよい。また、テープカートリッジ1は、下ハーフ3に誤挿入識別凹部38A、38Bが設けられる構成とされたが、上ハーフ4の後方側の外周壁31と底面部4Aとに跨って、後方側の外周壁31の長手方向の略中央部に誤挿入識別凹部が設けられる構成としてもよい。
【0121】
上述したように、実施の形態のテープカートリッジ1は、下ハーフ3の後方側の外周壁11と底面部3Aとに跨って、後方側の外周壁11の長手方向の略中央部に位置して、誤挿入識別凹部38A、38Bが設けられたことによって、マガジンラック102の収納部105に対して例えばフロントリッド6側から誤挿入された際、誤挿入識別凸部102A、102Bを回動支点とした大きな回動量が確保されるため、収納部105の挿入口から突出する突出量が多い。このため、このテープカートリッジ1は、マガジンラック102の収納部105に対して誤挿入された状態を目視により容易かつ確実に識別することができる。
【0122】
また、テープカートリッジ1によれば、下ハーフ3に切り欠かれた誤挿入識別凹部38A、38Bの切欠き面積が比較的小さいため、カートリッジ本体2の小型、薄型化が図られ、小型なテープカートリッジに適用されて好適である。
【0123】
さらに、このテープカートリッジ1が収納されるマガジンラック102は、収納部105に、下ハーフ3の後方側の外周壁11に対向する突当面の長手方向の略中央部に位置して誤挿入識別凸部102A、102Bが立設されているため、この収納部105に対して用途が異なる他の仕様のテープカートリッジ110が誤挿入された状態を目視により容易かつ確実に識別することができる。
【0124】
また、テープカートリッジ1は、下ハーフ3にインサート成形されたインサートプレート5の外周縁部に対向する位置に誤挿入識別凹部38A、38Bが設けられることによって、これら誤挿入識別凹部38A、38Bの機械的剛性が向上されるため、誤挿入識別凹部38A、38Bと誤挿入識別凸部102A、102Bとが係合した際に、誤挿入識別凹部102A、102Bが変形することを防止することができる。
【0125】
また、上述したテープカートリッジ1は、ベースプレート5がインサート成形された下ハーフ3が採用されたが、樹脂材料のみによって成形された図17に示す下ハーフ109を採用してもよい。
【0126】
下ハーフ109には、図17に示すように、底面部109Aに、図示しないテープリール収納部の中央部に位置して、円形のリール穴111(111A、111B)がそれぞれ開設されている。また、この下ハーフ109には、後方側の底面部109Aに、図17に示すように、テープ仕様識別穴113(113A、113B)、誤消去防止穴114、位置決め穴115等が設けられている。
【0127】
そして、この下ハーフ109には、後方側の外周壁と底面部109Aとに跨って、後方側の外周壁の長手方向の略中央部に位置して略矩形状に切り欠かれて誤挿入識別凹部112A、112Bがそれぞれ設けられている。
【0128】
なお、本発明に係るテープカートリッジは、データ記録用のテープカートリッジ1以外に、リッド構体が無いテープカートリッジや、8mm幅や1/4インチ幅等の多様なテープ幅の磁気テープが収納されたテープカートリッジにも適用される。また、テープカートリッジは、カートリッジ本体2を共通として、磁気テープ8に代えてクリーニングテープを収納したクリーニングテープカートリッジにも適用される。
【0129】
また、本発明に係るテープカートリッジは、リッド構体を、フロントリッド6と、バックリッド7の2つのリッドによって構成した実施の形態テープカートリッジ1以外に、例えばバックリッド7が二分されて連結され、側面ガイドリブ17に形成したリッドガイド溝19に規制されて動作するように構成したテープカートリッジにも適用される。
【0130】
【発明の効果】
上述したように本発明に係るテープカートリッジによれば、カートリッジ本体を構成するいずれか一方のハーフに、誤挿入識別凹部が、後方側の外周壁と底面部とに跨って、後方側の外周壁の長手方向の略中央部に位置して設けられることによって、収納部に対してカートリッジ本体が誤挿入された際に、収納部に対するカートリッジ本体の回動量が大きいため、収納部に対するテープカートリッジの誤挿入を目視により容易かつ確実に識別することができる。
【0131】
また、このテープカートリッジによれば、誤挿入識別凹部の切欠き面積が比較的小さいため、カートリッジ本体の小型、薄型化を実現できる。
【0132】
また、テープカートリッジは、下ハーフにインサート成形された金属プレートの外周縁部に対向する位置に誤挿入識別凹部が設けられることによって、この誤挿入識別凹部の機械的剛性が向上されるため、誤挿入識別凹部と誤挿入識別凸部とが係合した際に、誤挿入識別凹部が変形することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のテープカートリッジを示す斜視図である。
【図2】上記テープカートリッジを示す分解斜視図である。
【図3】上記テープカートリッジのカートリッジ本体を構成する下ハーフを示す平面図である。
【図4】上記下ハーフを示す底面図である。
【図5】上記テープカートリッジを示す背面図である。
【図6】上記テープカートリッジを示す右側面図である。
【図7】上記テープカートリッジのカートリッジ本体を構成する上ハーフを示す底面図である。
【図8】上記テープカートリッジが用いられるテープカートリッジの自動記録再生装置を示す斜視図である。
【図9】上記テープカートリッジがマガジンラックに収納される状態を説明するために示す底面図である。
【図10】上記テープカートリッジがマガジンラックに収納される状態を説明するために示す縦断面図である。
【図11】上記テープカートリッジがマガジンラックに収納される状態を説明するために示す縦断面図である。
【図12】上記テープカートリッジがマガジンラックに収納される状態を説明するために示す斜視図である。
【図13】上記テープカートリッジがマガジンラックに収納される状態を説明するために示す底面図である。
【図14】上記下ハーフに設けられる誤挿入識別部の位置を説明するために示す平面図である。
【図15】上記下ハーフに設けられる誤挿入識別凹部の深さ寸法を説明するために示すE−E断面図である。
【図16】上記下ハーフに設けられる誤挿入識別凹部の深さ寸法を説明するために示すF−F断面図である。
【図17】上記テープカートリッジのカートリッジ本体を構成する他の下ハーフの一例を示す底面図である。
【図18】従来のテープカートリッジのカートリッジ本体を構成する下ハーフを示す底面図である。
【図19】従来のテープカートリッジのカートリッジ本体を構成する下ハーフを示す底面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ、2 カートリッジ本体、3下ハーフ、4 上ハーフ、5 ベースプレート(金属プレート)、11 外周壁、38A,38B 誤挿入識別凹部、102A,102B 誤挿入識別凸部、105 収納部

Claims (2)

  1. 一対の上下ハーフを組み合わせて構成するカートリッジ本体と、このカートリッジ本体の内部に回転自在に配設される一対のテープリールと、これらテープリールに掛け渡されて巻回されたテープ状媒体とを有するテープカートリッジにおいて、
    いずれか一方のハーフには、誤挿入識別凹部が後方側の外周壁と底面部とに跨って、後方側の外周壁の長手方向の略中央部に位置して設けられ、
    このテープカートリッジが収納される収納部には、このテープカートリッジが正規な状態で収納されたとき、上記誤挿入識別凹部に係合する誤挿入識別凸部が立設されると共に逃げ溝が設けられており、
    このテープカートリッジが誤挿入されたとき、テープカートリッジの外周壁が上記誤挿入識別凸部に突き当たり、上記逃げ溝に逃げることによって、この誤挿入識別凸部を回動支点として回動することを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 上記下ハーフには、金属プレートがインサート成形され、
    上記誤挿入識別凹部は、金属プレートの外周縁部に対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
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