JPH08329642A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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Publication number
JPH08329642A
JPH08329642A JP15680395A JP15680395A JPH08329642A JP H08329642 A JPH08329642 A JP H08329642A JP 15680395 A JP15680395 A JP 15680395A JP 15680395 A JP15680395 A JP 15680395A JP H08329642 A JPH08329642 A JP H08329642A
Authority
JP
Japan
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tape
cartridge
lid
reel
outer peripheral
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15680395A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Meguro
浩 目黒
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP15680395A priority Critical patent/JPH08329642A/ja
Publication of JPH08329642A publication Critical patent/JPH08329642A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動及びチェンジャ装置側のアームによる滑
り落ちの防止を図るとともに、記録再生装置に対して差
し込み動作及び取り出し動作の確実性の向上を図る。 【構成】 外周壁11、31が一体に立ち上がり形成さ
れた上下ハーフ4、3を組み合わせて構成されるカート
リッジ本体2と、カートリッジ本体2の内部に回動自在
に配設される一対のテープリール9A、9Bと、一方の
テープリール9Bから繰り出されて、カートリッジ本体
2の前面部に導かれ、他方のテープリール9Aに巻取ら
れるテープ状記録媒体8とを備える。カートリッジ本体
2の外周壁11、31には、ゴム状弾性体で形成された
滑り止め手段83、86を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体を巻
回した一対のテープリールをカートリッジ本体の内部に
回転自在に収納したテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、一般に一対のハ
ーフを組み合わせて構成したカートリッジ本体の内部
に、磁気テープ等のテープ状記録媒体を巻回した一対の
テープリールが回転自在に収納されている。例えば、ビ
デオテープレコーダ用テープカートリッジ、データ記録
用テープカートリッジ或いはDAT用テープカートリッ
ジ等においては、ビデオテープレコーダ等の記録再生装
置に装填されることにより、カートリッジ本体から磁気
テープが記録再生部へと引き出されるテープローディン
グ動作が行われる。
【0003】従来のこれらのテープカートリッジ200
は、図26に示すように、前面部がそれぞれ開放された
矩形略浅皿状の下ハーフ202と上ハーフ203とを組
み合わせてカートリッジ本体201が構成される。この
カートリッジ本体201には、図示しないが、磁気テー
プを巻回した一対のテープリールが回転自在に収納され
るとともに、開放された前面部にローディング空間部が
構成されている。ローディング空間部には、テープカー
トリッジ200が記録再生装置に装填されると、この記
録再生装置側のテープローディング手段が進入する。ロ
ーディング空間部は、カートリッジ本体201に回動自
在に支持されたリッド204によって開閉される。
【0004】カートリッジ本体200を構成する下ハー
フ202には、図示しないが、ローディング空間部の両
側に位置して一対のテープガイドが設けられている。磁
気テープは、一方のテープリールから繰り出されてカー
トリッジ本体201の前面部に導かれ、ローディング空
間部を横切るようにテープガイド間に掛け合わされて他
方のテープリールに巻取られている。
【0005】テープカートリッジ200は、記録再生装
置に装填されると、ローディング空間部に進入するテー
プローディング手段により、上述したように磁気テープ
がカートリッジ本体201の内部から記録再生部へと引
き出されてローディング動作が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したテ
ープカートリッジ200は、両側面部の後方側に位置し
て、複数個の略凹凸字状の滑り止め凹凸部205が設け
られている。ユーザーは、このテープカートリッジ20
0に設けられた滑り止め凹凸部205を把持することに
より、記録再生装置に対するテープカートリッジ200
の差し込み動作或いは取り出し動作を行う。
【0007】しかしながら、上述したテープカートリッ
ジ200では、内部空間を確保するために略凹凸字状に
形成された滑り止め凹凸部205の凹部と凸部との高低
差を大きく設けることができなかったことと、滑り止め
凹凸部205の凹部と凸部とが下ハーフから上ハーフに
亘って上下方向に形成されているだけであることによ
り、記録再生装置から手動によって差し込み動作或いは
取り出し動作が行われる際に手から滑り落ちることがあ
るといった問題点があった。
【0008】また、このテープカートリッジ200は、
チェンジャ装置側の一対のアームによって記録再生装置
に差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。この際
に、テープカートリッジ200は、チェンジャ装置側の
一対のアームによって両側面部が把持されるだけなの
で、チェンジャ装置側の一対のアームから滑り落ちると
いった問題点があった。
【0009】したがって、本発明は、手動及びチェンジ
ャ装置側の一対のアームによる滑り落ちの防止を図ると
ともに、記録再生装置に対して差し込み動作及び取り出
し動作の確実性の向上を図ったテープカートリッジを提
供することを目的に提案されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカートリッジは、外周壁が一体に立ち上
がり形成された上下ハーフを組み合わせて構成されるカ
ートリッジ本体と、カートリッジ本体の内部に回動自在
に配設される一対のテープリールと、一方のテープリー
ルから繰り出されて、カートリッジ本体の前面部に導か
れ、他方のテープリールに巻取られるテープ状記録媒体
とを備える。カートリッジ本体の外周壁には、ゴム状弾
性体で形成された滑り止め手段を取り付ける。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明に係るテープカ
ートリッジによれば、ゴム状弾性体で形成された滑り止
め手段がユーザーによって掴まれて、記録再生装置に対
して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。この
際に、テープカートリッジは、滑り止め手段が、ユーザ
ーの指に対して上下方向、前後方向或いは左右方向の滑
り止め作用を奏し、しっかりと把持される。また、この
テープカートリッジは、両側面部がチェンジャ装置側の
一対のアームによって挟まれた状態で記録再生装置に対
して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。この
際に、テープカートリッジは、滑り止め手段が、チェン
ジャ装置側の一対のアームに対して上下方向、前後方向
或いは左右方向の滑り止め作用を奏し、しっかりと把持
される。
【0012】また、本発明に係るテープカートリッジ
は、不用意に落下させた場合に、滑り止め手段によって
カートリッジ本体の内部に対する衝撃が吸収される。
【0013】さらに、本発明に係るテープカートリッジ
は、滑り止め手段が、係合凸部の先端部の外周面が弾性
変形されてカートリッジ本体の切り欠き部の内面を押圧
することにより、カートリッジ本体にしっかりと取り付
けられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。図1乃至図10に本発明の
第1の実施例として示したテープカートリッジ1は、デ
ジタルビデオテープレコーダ用のテープカートリッジで
あって、横長矩形の略浅皿状に形成された下ハーフ3と
上ハーフ4とを互いに突き合わせて結合することによっ
て薄箱状のカートリッジ本体2が構成される。テープカ
ートリッジ1は、カートリッジ本体2に、ローディング
空間部10を開閉するフロントリッド5、バックリッド
6及びアッパリッド7とを組み合わすとともに、内部に
磁気テープ8を巻回した一対のテープリール9A、9B
が回転自在に収納されている。
【0015】なお、本明細書においては、図1に示した
テープカートリッジ1の状態において、フロントリッド
5が配設される手前側を「前」として、これを基準とし
てそれぞれ「前後」、「左右」及び「上下」の方向性を
示すものとする。また、上述したテープリール9A、9
Bのように、一対で構成される部材については、説明の
便宜上、最初に、テープリール9(9A、9B)と表記
して、以下特に一方側を説明する場合以外は、単にテー
プリール9と表記するものとする。
【0016】下ハーフ3は、図2及び図3に示すよう
に、前面部15を除く他の外周部に外周壁11が一体に
立ち上り形成されるとともに、底面部3Aが中央から左
右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部3
Aには、区分された左右の領域部に、テープリール9が
それぞれ回転自在に収納されるテープリール収納部13
(13A、13B)を構成する円弧状のテープリール収
納壁12(12A、12B)が同一円周上に位置して一
体に立設されている。底面部3Aには、テープリール収
納部13の中央部に位置し円形のリール穴14(14
A、14B)がそれぞれ開設されている。
【0017】下ハーフ3は、開放された前面部15の中
央領域部に、中央部を底面部3Aのやや内側に位置させ
た略矩形に切り欠いた切欠き部16が設けられている。
下ハーフ3には、この切欠き部16の立上り両側面壁を
構成するようにして、一対の側面ガイドリブ17(17
A、17B)が互いに相対向して底面部3Aに一体に立
設されている。これら側面ガイドリブ17は、カートリ
ッジ本体2の内部空間の高さ寸法よりもやや小とされた
高さ寸法を有しており、先端部の外側面にテープガイド
18(18A、18B)がそれぞれ形成されている。
【0018】テープガイド18は、外周面が平滑な円弧
面を呈して、側面ガイドリブ17の先端部の外側面に一
体に膨出形成されている。また、これらテープガイド1
8は、外側の周面が前面部15に対して後述するフロン
トリッド5の厚み寸法よりもやや内側に位置されてい
る。
【0019】なお、第1の実施例テープカートリッジ1
においては、上述したようにテープガイド18を、側面
ガイドリブ17の先端部の外側面に断面円弧状に一体に
形成して構成したが、かかる構成に限定されるものでは
無い。テープガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3A
に、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された一
対の軸状凸部によって構成してもよい。また、テープガ
イドは、例えば下ハーフ3の底面部3Aに、切欠き部1
6の両側に位置して一体に突設された一対の支軸と、こ
の支軸にそれぞれ組み合わされたスリーブによって構成
してもよい。
【0020】側面ガイドリブ17には、相対する内面に
同一形状のリッドガイド溝19(19A、19B)がそ
れぞれ凹設されている。これらリッドガイド溝19は、
側面ガイドリブ17の内側の先端部を起点として外側の
終端まで、高さ方向及び前後方向のほぼ全域に亘って前
下がりのカム溝として凹設されている。また、これらリ
ッドガイド溝19は、凸字状の円弧溝と凹字状の円弧溝
とが組み合わされた全体が略々S字状を呈している。
【0021】下ハーフ3には、切欠き部16の内側の立
上り周壁を構成するようにして外周リブ20が底面部3
Aに一体に立設されている。この外周リブ20は、側面
ガイドリブ17の高さ寸法に対して略1/2の高さ寸法
を有しており、図2及び図3に示すように、両端がそれ
ぞれ側面ガイドリブ17の内側縁と一体に連結されてい
る。この外周リブ20には、中央部の内側に位置してテ
ープ終端検出用光源進入部21が一体に形成されてい
る。
【0022】このテープ終端検出用光源進入部21は、
外周リブ20の中央部に突設された内側に向いたコ字状
の立壁と、この立壁と相対する円弧状の立壁と、下ハー
フ3の底面部3Aを貫通する光源進入穴とから構成され
ている。テープ終端検出用光源進入部21は、コ字状の
立壁と円弧状の立壁との間に、後述するテープ終端検出
用光源69(図3参照)の検出光の出射開口となる開口
部がそれぞれ側方に位置して構成されている。また、外
周リブ20には、内面側に位置して、円弧状のテープリ
ール収納壁22(22A、22B)が一端部を連結され
て一体に形成されている。したがって、テープ終端検出
用光源進入部21は、外周リブ20とテープリール収納
壁22に包絡された略正三角形の空間部に位置して設け
られている。
【0023】リール収納壁22は、上述したテープリー
ル収納壁12と同一円周上に位置して下ハーフ3の底面
部3Aに一体に突設されており、互いに協動して下ハー
フ3側のテープリール収納部13を構成している。な
お、テープリール収納壁22の他端部には、嵌合筒部3
0の1個が一体に形成されている。
【0024】下ハーフ3には、両側面部の前方側に位置
して、テープ終端検出穴23(23A、23B)がそれ
ぞれ開設されている。これらテープ終端検出穴23は、
外周リブ20の内面に沿ったテープ終端検出用の光源6
9の光路の延長線上に位置して外周壁11にそれぞれ開
設されている。
【0025】テープ終端検出用光源進入部21は、上述
したように全体として筒状を呈して構成されており、そ
の上端開放部分に断面コ字状を呈する光源カバー70が
固定される。光源カバー70は、後述するようにテープ
カートリッジ1が記録再生装置に装填された状態におい
て、この記録再生装置側に配設されてテープ終端検出用
光源進入部21に進入されたテープ終端検出用の光源6
9から出射される検出光の拡散を防止するとともにテー
プカートリッジ1内への塵埃等の進入を防止する。
【0026】下ハーフ3には、両側面部に、外周壁11
の一部をコ字状に折り返して図2及び図3に示すように
内側壁11Aと外側壁11Bとの間に前面部15側に開
口する前後方向のリッド開放ガイド溝24(24A、2
4B)がそれぞれ設けられている。リッド開放ガイド溝
24には、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填
されると、この記録再生装置側のリッド駆動部材が進入
して後述するリッド構体をロック状態に保持するリッド
ロック機構を駆動する。
【0027】リッドロック機構は、左右一対のリッドロ
ックレバー71(71A、71B)及びリッドロックス
プリング72(72A、72B)とから構成され、リッ
ド開放ガイド溝24に沿って下ハーフ3側に配設されて
いる。すなわち、これらリッド開放ガイド溝24を構成
する外周壁11には、上縁部にリッドロックレバー取付
部25(25A、25B)がそれぞれ一体に形成されて
いる。また、外周壁11には、これらリッドロックレバ
ー取付部25の後方側に位置してリッドロックスプリン
グ取付部26(26A、26B)が形成されている。
【0028】リッドロックレバー71は、詳細を省略す
るが、それぞれリッド開放ガイド溝24の幅とほぼ等し
い厚みを有する全体略楔状に形成されている。これらリ
ッドロックレバー71は、上端部に軸状の支点部が形成
されるとともに、前方側面部にカム部が一体に突設され
ている。リッドロックレバー71は、支点部をリッドロ
ックレバー取付部25に相対係合させることによって下
端部がリッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハーフ
3側に揺動自在に支持される。
【0029】リッドロックスプリング72は、詳細を省
略するが、バネ板片によって形成され、後方部分が下側
に向かって断面U字状に折曲されて構成されている。こ
れらリッドロックスプリング72は、断面U字状折曲部
をリッドロックスプリング取付部26に嵌合することに
よって下ハーフ3側に組み付けられる。リッドロックス
プリング72は、自由端側がリッドロックレバー取付部
25に揺動自在に支持されたリッドロックレバー71を
押さえ付け、図2において反時計方向の回動習性を付与
している。
【0030】リッドロックスプリング72は、後述する
ように下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態に
おいて、上ハーフ4側のリッドロックガイド凹部45に
臨ませられる。また、リッドロックレバー71は、リッ
ドロックスプリング72の弾性力を作用されて、後述す
るリッド構体のフロントリッド5をカートリッジ本体2
の前面部を閉塞した状態に保持する。
【0031】下ハーフ3には、外周リブ20と対向する
後方側のテープリール収納部13A、13Bとの間に構
成される略正三角形の空間部に位置して、リールロック
取付部27が設けられている。リールロック取付部27
は、互いに前後方向に平行に対峙して底面部3Aに一体
に立設された一対のガイド壁によって構成されており、
後述するリールロック機構が配設される。リールロック
取付部27を構成するガイド壁間には、リールロック機
構を駆動する記録再生装置側のリールロック解除部材が
進入するロック解除ガイド溝28が開設されている。
【0032】リールロック機構は、リールロック部材7
3と、一対のリールロックレバー74(74A、74
B)と、ロックスプリング75及びロックレバースプリ
ング76等の部材によって構成されている。リールロッ
ク部材73は、リールロック取付部27のガイド壁間に
スライド自在に組み込まれ、底面部にロック解除ガイド
溝28に臨む係合凹部が設けられている。リールロック
部材73は、立上り周壁11との間に介挿されたロック
スプリング75の弾性力によって前面側へと付勢されて
いる。
【0033】リールロックレバー74は、一端部がそれ
ぞれリールロック部材73の側面部に回動自在に支持さ
れている。これらリールロックレバー74は、先端部に
係合爪が一体に形成されており、ロックレバースプリン
グ76の弾性力により左右方向へ付勢されている。
【0034】リールロック機構は、リールロック部材7
3がロックスプリング75の弾性力により前方側に移動
された状態において、リールロックレバー74の係合爪
がロックレバースプリング76の弾性力によって後述す
るテープリール9の下フランジ部64(64A、64
B)の外周歯65(65A、65B)にそれぞれ相対係
合される。したがって、リールロック機構は、通常の状
態で図3において、一方のテープリール9Aを時計方向
に対してロック状態に保持し、また他方のテープリール
9Bを反時計方向に対してロツク状態に保持する。
【0035】また、リールロック機構は、テープカート
リッジ1が記録再生装置に装填されることにより、ロッ
ク解除ガイド溝28に進入する記録再生装置側のリール
ロック解除部材によって駆動される。リールロック機構
は、リールロック解除部材によりリールロック部材73
がロックスプリング75の弾性力に抗して後方側へと移
動動作され、上述したリールロックレバー74によるテ
ープリール9のロック状態を解除する。
【0036】下ハーフ3には、後方側の一方コーナ部に
位置して、記憶素子取付部29が設けられている。記憶
素子取付部29は、詳細を省略するが、後方側の外周壁
11に複数の端子スリットが開設されるとともに、この
外周壁11とテープリール収納壁12Bの一部によって
閉塞された空間部として構成されている。この記憶素子
取付部29には、記憶素子77を実装したプリント基板
78と、端子スリットを開閉するシャッタ部材79とか
らなる外部記憶機構が組み込まれる。
【0037】外部記憶機構は、例えばテープカートリッ
ジ1の仕様情報や、磁気テープ8に記録された情報信号
の内容等の各種の情報信号或いは制御信号が記憶素子7
7に記録されている。そして、外部記憶機構は、テープ
カートリッジ1が記録再生装置に装填されると、この記
録再生装置側のシャッタ駆動機構によってシャッタ部材
79が駆動されて端子スリットが開放される。外部記憶
機構は、この状態で端子スリットから記憶素子取付部2
9内に進入する記録再生装置側の再生手段によって、記
憶素子77に記録された各種の情報が読み取られて記録
再生装置を制御する作用を奏する。
【0038】下ハーフ3には、外周壁11の後方側面部
に位置して、アーム係合凹部81(81A、81B)が
設けられている。アーム係合凹部81は、外周壁11の
基端部を起点として先端部まで略凹字状の係合溝が形成
されている。テープカートリッジ1は、図示しないチェ
ンジャ装置に装填されると、チェンジャ装置側の一対の
アームによってこのアーム係合凹部81が係合されるこ
とによって、記録再生装置に対して差し込み動作或いは
取り出し動作が行われる。
【0039】また、下ハーフ3には、図5及び図6に示
すように、外周壁11の後方側面部に設けられたアーム
係合凹部81の前方側に位置して、弾性滑り止め部材取
付凹部82(82A、82B)が設けられている。弾性
滑り止め部材取付凹部82は、上方側の一縁部が開放さ
れた横長矩形の略浅皿状に形成されている。この弾性滑
り止め部材取付凹部82には、弾性滑り止め部材83
(83A、83B)が接着剤等で固定されている。
【0040】弾性滑り止め部材83は、弾性力を有し耐
熱性が高いシリコンゴムにより略矩形の板状に形成され
ている。この弾性滑り止め部材83は、下ハーフ3に設
けられた弾性滑り止め部材取付凹部82の内形寸法より
やや小とされた外形寸法を有し、弾性滑り止め部材取付
凹部82の深さ寸法と略等しいとされた厚さ寸法を有し
ている。
【0041】下ハーフ3には、底面部3Aの適宜の箇所
に、それぞれ筒状の嵌合部30が一体に突設されてい
る。これら嵌合部30は、下ハーフ3と上ハーフ4とを
組み合わせた状態において、上ハーフ4の底面部4A側
に一体に突設した嵌合部47とそれぞれ相対係合され
る。下ハーフ3と上ハーフ4とは、相対係合されたこれ
ら嵌合部30と嵌合部47とにねじ込んだ止めねじによ
って一体に結合されてカートリッジ本体2を構成する。
【0042】上ハーフ4は、図2及び図4に示すよう
に、前面部36を除く他の外周部に外周壁31が一体に
立ち上り形成されるとともに、底面部4Aが中央から左
右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部4
Aの内面には、区分された左右の領域に、上述した下ハ
ーフ3のテープリール収納部13と協動してテープリー
ル9をそれぞれ回転自在に収納する上ハーフ4側のリー
ル収納部33(33A、33B)を構成する複数の円弧
状のテープリール収納壁32(32A、32B)が同一
円周上に位置して一体に立設されている。底面部4Aに
は、テープリール収納部33の一部の領域を透視可能と
する略横長矩形のウインド34が設けられている。
【0043】上ハーフ4は、開放された前面部36の中
央領域部に、中央部を底面部4Aに略矩形の切欠き部3
7が設けられるとともに、この切欠き部37の両側部分
の前端部35(35A、35B)が庇状に突出されて構
成されている。下ハーフ3には、切欠き部37の立上り
両側面壁を構成するようにして、一対の側面リブ38
(38A、38B)が互いに相対向して底面部4Aにそ
れぞれ一体に立設されている。これら側面リブ38は、
下ハーフ3側の側面ガイドリブ17とそれぞれ対応位置
されて底面部4Aに立設されている。
【0044】側面リブ38は、下ハーフ3と上ハーフ4
とを組み合わせた状態において、下ハーフ3側の側面ガ
イドリブ17と協動してカートリッジ本体2の内部空間
の高さ寸法を規定するとともに、リッドガイド溝19の
上端部を閉塞する。また、側面リブ38には、切欠き部
37に開口する係合溝38a(38a、38a)がそれ
ぞれ設けられている。これら係合溝38aは、後述する
アッパリッド7の内面に形成した係合凸部が相対係合す
ることにより、このアッパリッド7を位置決め保持す
る。
【0045】上ハーフ4には、切欠き部37の内側の立
上り周壁を構成するようにして外周リブ39が底面部4
Aに一体に立設されている。この外周リブ39は、外周
壁31とほぼ等しい高さ寸法を有しているが、中央部分
が下ハーフ3側に形成したテープ終端検出用光源進入部
21に対応してやや低い高さとされている。外周リブ3
9には、両端部にそれぞれ側面リブ38の側面部に回り
込むようにして前方側へと突出する係合凸部40(40
A、40B)が一体に形成されている。
【0046】外周リブ39は、後述するように上ハーフ
4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、下ハーフ
3側の側面ガイドリブ18の内側に対応位置される。側
面ガイドリブ18は、上述したように、下ハーフ3の底
面部3Aに最も高さ寸法が大とされて一体に突設されて
いる。したがって、これら側面ガイドリブ18と外周リ
ブ39の両端部とは、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み
合わせるに際して、最初に衝合される。
【0047】下ハーフ3と上ハーフ4とは、互いにズレ
た状態で組み合わされた場合には、側面ガイドリブ18
と外周リブ39の両端部とが突き当たって円滑に組み合
わすことが困難となる。したがって、外周リブ39は、
両端部と側面ガイドリブ18との間に“組合せしろ”を
確保するための間隙を構成するようにして、上ハーフ4
の内面部4Aに突設されている。そして、外周リブ39
と、その両端部に形成された係合凸部40とは、下ハー
フ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、側面
ガイドリブ18の内側縁と外側面に近接して対向位置さ
れる。
【0048】外周リブ39には、中央部の内側に位置し
て下ハーフ3側のテープ終端検出用光源進入部21に対
応して光源カバー押さえ部41が一体に形成されてい
る。この光源カバー押さえ部41は、上ハーフ4を下ハ
ーフ3に組み合わせた状態において、テープ終端検出用
光源進入部21に組み合わされた光源カバー70を係止
する。
【0049】外周リブ39には、内面側に位置して、円
弧状のテープリール収納壁42(42A、42B)が一
端部を連結されて一体に形成されている。これらテープ
リール収納壁42は、上述したテープリール収納壁32
と同一円周上に位置して上ハーフ4の底面部4Aに一体
に突設されており、互いに協動して上ハーフ4側のテー
プリール収納部33を構成している。なお、テープリー
ル収納壁42の他端部には、嵌合筒部47の1個が一体
に形成されている。
【0050】上ハーフ4には、外周壁31の前方部に、
アッパリッドガイド溝43(43A、43B)がそれぞ
れ凹設されている。これらアッパリッドガイド溝43
は、外周壁31の前方側の下端から後方へ向かって次第
に傾斜された傾斜溝として構成されている。上ハーフ4
には、両側面の外周壁31の前方部に、互いに軸線が一
致されて断面U字状のフロントリッド係合凹部44(4
4A、44B)がそれぞれ設けられている。
【0051】さらに、上ハーフ4には、アッパリッドガ
イド溝43の内側に位置して前後方向のリッドロックガ
イド凹部45(45A、45B)が凹設されている。こ
れらリッドロックガイド凹部45は、上ハーフ4を下ハ
ーフ3に組み合わせた状態において、この下ハーフ3側
の上述したリッドロックレバー取付部25にそれぞれ対
応位置する。
【0052】上ハーフ4には、図4に示すように、底面
部4Aの内面にリール押さえバネ取付部46(46A、
46B)が設けられている。これらリール押さえバネ取
付部46は、ウインド34の前方側でかつリール収納部
33の中心線上に位置して形成されている。リール押さ
えバネ取付部46には、一端部を熱溶着等することによ
って固定されたリール押さえバネ68(68A、68
B)がそれぞれ固定されている。これらリール押さえバ
ネ68は、先端部がそれぞれテープリール9に当接して
下ハーフ3側へと押し付けることにより、カートリッジ
本体2の内部においてこれらテープリール9の高さ方向
の遊動を防止している。
【0053】上ハーフ4には、外周壁31の後方側面部
に位置して、アーム係合凹部84(84A、84B)が
設けられている。アーム係合凹部84は、外周壁31の
基端部を起点として先端部まで略凹字状の係合溝が形成
されている。テープカートリッジ1は、図示しないチェ
ンジャ装置に装填されると、チェンジャ装置側の一対の
アームによってこのアーム係合凹部84が係合されるこ
とによって、記録再生装置に対して差し込み動作或いは
取り出し動作が行われる。
【0054】また、上ハーフ4には、図5及び図6に示
すように、外周壁31の後方側面部に設けられたアーム
係合凹部84の前方側に位置して、弾性滑り止め部材取
付凹部85(85A、85B)が設けられている。弾性
滑り止め部材取付凹部85は、下方側の一縁部が開放さ
れた横長矩形の略浅皿状に形成されている。この弾性滑
り止め部材取付凹部85には、弾性滑り止め部材86
(86A、86B)が接着剤等で固定されている。
【0055】弾性滑り止め部材86は、弾性力を有し耐
熱性が高いシリコンゴムにより略矩形の板状に形成され
ている。この弾性滑り止め部材86は、下ハーフ3に設
けられた弾性滑り止め部材取付凹部85の内形寸法より
やや小とされた外形寸法を有し、弾性滑り止め部材取付
凹部85の深さ寸法と略等しいとされた厚さ寸法を有し
ている。
【0056】上ハーフ4には、底面部4Aの適宜の箇所
に、それぞれ筒状の嵌合部47が一体に突設されてい
る。この上ハーフ4と下ハーフ3とは、それぞれ相対向
する外周壁11と外周壁31、テープリール収納壁12
とリール収納壁32、側面ガイドリブ17と側面リブ3
8、外周リブ20と外周リブ39及び嵌合部30と嵌合
部47とをそれぞれ突き合わせて組み合わされた状態
で、嵌合部30と嵌合部47とにねじ込んだ止めねじに
よって一体に結合されて、上述した薄箱状のカートリッ
ジ本体2を構成する。
【0057】カートリッジ本体2は、図1に示すよう
に、外周壁11と外周壁31、側面ガイドリブ17と側
面リブ38及び外周リブ20と外周リブ39とによっ
て、前面部を除く外周部が閉塞され、内部には下ハーフ
3側のテープリール収納部13A、13Bと上ハーフ4
側のテープリール収納部とが協動して、長手方向に隣り
合った2つの円形空間であるテープリール収納部が構成
される。
【0058】カートリッジ本体2は、側面ガイドリブ1
7に側面リブ38が突き合わされることにより、これら
側面ガイドリブ17に形成したリッドガイド溝19の上
端部が側面リブ38によってそれぞれ閉塞される。カー
トリッジ本体2は、上述したように、下ハーフ3側の側
面ガイドリブ17と上ハーフ4側の外周リブ39との間
に設定した“組合せしろ”による間隙が、側面ガイドリ
ブ17の外側面に回り込む係合凸部40によって閉塞さ
れる。
【0059】以上のように構成されたカートリッジ本体
2には、開放された前面部にフロントリッド5、バック
リッド6及びアッパリッド7とからなるリッド構体が組
み合わされる。フロントリッド5は、図1及び図2に示
すように、カートリッジ本体2の前面部を閉塞するに足
る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部48と、この
主面部48の両端部にそれぞれ後方側に向かって一体に
突設された側面部49(49A、49B)とからなり、
断面略々コ字状を呈して構成されている。フロントリッ
ド5の主面部48には、上縁部の両側にそれぞれ側方へ
と突出されて後述するアッパリッド7との連結を行うた
めの連結部50(50A、50B)が一体に形成されて
いる。
【0060】フロントリッド5は、側面部49の内面に
互いに軸線を一致させて支軸部51(51A、51B)
がそれぞれ一体に突設されている。また、これら側面部
49には、先端部の内面側に軸状のカム凸部52(52
A、52B)が一体に突設されている。連結部の一方側
50Bには、トーションスプリングからなるフロントリ
ッドスプリング53が装着されている。
【0061】バックリッド6は、図1及び図2に示すよ
うに、カートリッジ本体2のローディング空間部10を
閉塞するに足る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部
54と、この主面部54の両側上縁部にそれぞれ一体に
突設された軸状の支点部55(55A、55B)及び主
面部54の両側下縁部にそれぞれ一体に突設された軸状
のカム凸部56(56A、56B)とから構成されてい
る。主面部54は、下方部が次第に前面側へと傾斜する
傾斜面として構成されている。
【0062】アッパリッド7は、上ハーフ4の前端部3
5とほぼ等しい長さ及び幅を有する矩形板状の主面部5
7と、前面側の両縁部に内側に向かってそれぞれ凹設さ
れたフロントリッド支持部58(58A、58B)と、
後方側の両縁部に内側に向かってそれぞれ形成されたガ
イドカム59(59A、59B)及び主面部57の内面
に凹設されたバックリッド支持部60(60A、60
B)とから構成されている。
【0063】フロントリッド5は、連結部50がフロン
トリッド支持部58にそれぞれ相対係合されることによ
って、図1及び図2に示すように、アッパリッド7の前
方部に回動自在に組み合わされる。また、バックリッド
6は、支点部55がバックリッド支持部60に相対係合
されることによって、アッパリッド7の主面部57の内
面に回動自在に組み合わされる。このようにして、フロ
ントリッド5、バックリッド6及びアッパリッド7は、
互いに組み合わされてリッド構体を構成する。リッド構
体は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態におい
て、所定の間隔を以って互いに平行に対峙するフロント
リッド5とバックリッド6との間に磁気テープ8が延在
させる。
【0064】リッド構体は、ガイドカム59をそれぞれ
アッパリッドガイド溝43に相対係合することにより、
アッパリッド7がカートリッジ本体2の上ハーフ4に組
み合わされる。アッパリッド7は、アッパリッドガイド
溝43の範囲で上ハーフ4に対して前後方向にスライド
自在に組み合わされる。リッド構体は、支軸部51を上
ハーフ4側のフロントリッド係合凹部44に係合される
ことにより、フロントリッド5がカートリッジ本体2に
組み合わされる。
【0065】フロントリッド5は、カートリッジ本体2
に組み合わされた状態において、開放された前面部を全
域に亘って閉塞する。なお、フロントリッド5の支軸部
51は、上ハーフ4の外周壁31に突き合わされる下ハ
ーフ3側の両外周壁11によって、フロントリッド係合
凹部44内で回動自在な状態で係止保持される。フロン
トリッド5は、支軸部の一方側51Bに装着したフロン
トリッドスプリング53の弾性力により、カートリッジ
本体2の前面部を閉塞する方向に付勢されている。
【0066】フロントリッド5は、カートリッジ本体2
に組み合わされた状態において、ロックカム部52がそ
れぞれ下ハーフ3側のリッド開放ガイド溝24にそれぞ
れ臨ませられる。ロックカム部52は、上述したよう
に、リッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハーフ3
側に組み付けられたリッドロック機構を構成するリッド
ロックレバー71のカム部とそれぞれ相対係合されるこ
とにより、カートリッジ本体2の前面部を閉塞した状態
に保持される。
【0067】リッド構体は、カム凸部56がそれぞれ下
ハーフ3側の側面ガイドリブ17に形成されたリッドガ
イド溝19に相対係合することにより、バックリッド6
がカートリッジ本体2に組み合わされる。バックリッド
6は、フロントリッド5の内側に位置しかつローディン
グ空間部10の前方部を閉塞する。なお、アッパリッド
7は、主面部57の内面に一体に形成した図示しない係
合部が、上ハーフ4側の側面リブ38の内面に形成した
係合凹部38aに相対係合することによって、位置決め
保持される。
【0068】磁気テープ8は、先端部にそれぞれ透明な
リーディングテープ61がセンシングテープを介して接
続されている。磁気テープ8は、両端のリーディングテ
ープ61がテープリール9にそれぞれ固定されて巻回さ
れる。テープリール9は、左右同一に構成されており、
以下、一方のテープリール9Aの構成について代表して
説明する。
【0069】テープリール9は、外周部に磁気テープ8
が巻回されるとともに中心に記録再生装置側のリール駆
動軸が嵌合されるリール駆動軸穴63(63A、63
B)が設けられた筒状のコア部62(62A、62B)
と、このコア部62の下側面の外周部に一体に形成され
た下フランジ部64と、コア部62に結合される上フラ
ンジ部材66及び磁気テープ8を固定するためのクラン
パー67とから構成されている。コア部62は、詳細を
省略するが、中心コアと、複数の放射状リブを介して同
心に連設されて外周部に磁気テープ8が巻回される外周
コアとから構成されている。リール駆動軸穴63は、こ
れら中心コアと外周コアとで構成されるとともに放射状
リブによって区割りされた環状空間部によって構成され
ている。
【0070】コア部62には、中心コアの上端面に、上
フランジ部材66が組み合わされる際の位置決めダボが
設けられている。コア部62は、クランパー67を嵌合
するために、外周コアの一部が軸方向に切り欠かれてい
る。放射状リブは、リール駆動軸穴63に嵌合される記
録再生装置側のリール駆動軸の外周部に形成された回止
めリブと相対係合することにより、テープリール9が回
転方向に対して一体化されるように作用する。
【0071】上述したコア部62と一体に形成された下
フランジ部64は、カートリッジ本体2のリール収納部
の内径に対してやや小径とされ、外周面の全周に亘って
上述したリールロック機構のリールロックレバー74が
相対係合する外周歯65が一体に形成されている。外周
歯65は、例えば一方向性のラチェット歯等によって構
成されており、相対係合されたリールロックレバー74
によってテープリール9を磁気テープ8の繰り出し方向
に対してロック状態とする。
【0072】上フランジ部材66は、中心に形成した位
置決め穴が位置決めダボに相対係合されて位置合わせさ
れた状態でコア部62の上面側に組み合わされる。コア
部62と上フランジ部材66は、互いに組み合わされた
状態で、超音波溶着処理等を施すことによって一体化さ
れる。上フランジ部材66は、例えば透明な合成樹脂材
料によって成形されることにより、コア部62に巻回さ
れた磁気テープ8の状態を上ハーフ4のウインド34か
ら透視可能としている。
【0073】以上のように構成されたテープリール9
は、リール駆動軸穴63を下ハーフ3のリール穴14ら
臨ませて、それぞれカートリッジ本体2のテープリール
収納部内に回転自在に収納される。テープリール9は、
上述したようにリールロック機構によって磁気テープ8
の繰り出し方向の回転が規制されている。テープリール
9は、上述したようにリール押さえバネ68によって高
さ方向の遊動が規制される。
【0074】磁気テープ8は、図3に示すように、右側
テープリール9Aの外周壁11側から繰り出されて右側
テープガイド18Aに掛け合わされる。磁気テープ8
は、カートリッジ本体2の前面部に沿って導かれてロー
ディング空間部10を横断して左側テープガイド18B
に掛け合わされ、外周壁11側から左側テープリール1
8Bに巻き取られる。磁気テープ8は、ローディング空
間部10を横断する部分が、フロントリッド5とバック
リッド6との間に延在されることによって、保護されて
いる。
【0075】以上のように構成された第1の実施例テー
プカートリッジ1は、記録再生装置に装填されることに
よって、カートリッジ本体2のリール穴14から記録再
生装置側のリール駆動軸がそれぞれ進入してテープリー
ル9のリール駆動軸穴63にそれぞれ係合される。テー
プカートリッジ1は、記録再生装置側のリッドロック解
除部材によってリッド構体が動作され、カートリッジ本
体2の前面部及びローディング空間部10が開放され
る。
【0076】テープカートリッジ1は、記録再生装置側
のリールロック解除部材によって、リールロック機構が
動作されてテープリール9のロック状態が解除される。
そして、テープカートリッジ1は、ローディング空間部
10に進入する記録再生装置側のローディング手段によ
って磁気テープ8が記録再生部へと引き出されるローデ
ィング動作が行われる。
【0077】テープカートリッジ1には、記録再生装置
側のリッドロック解除部材がリッド開放ガイド溝24に
進入してリッドロック機構を駆動する。リッドロック機
構を構成するリッドロックレバー71は、リッドロック
解除部材によってリッドロックスプリング72の弾性力
に抗して回動動作されて、リッド構体を構成するフロン
トリッド5のロック状態を解除する。
【0078】リッド構体は、フロントリッド5が、上述
したリッドロック機構によるロック状態が解除された状
態で、リッド開放ガイド溝24に進入するリッド駆動部
材によってフロントリッドスプリング53の弾性力に抗
して回動動作される。フロントリッド5は、支軸部51
を支点として、図2において反時計方向へと回動動作す
るとともに、連結部50を介してアッパリッド7を駆動
する。
【0079】アッパリッド7は、一端部をフロントリッ
ド5の連結部50に回動自在に支持されながら、ガイド
カム59が係合するアッパリッドガイド溝43の前方部
から後方部へと移動することによって、上ハーフ4の後
方側へとやや回動しながらスライド動作するとともに、
バックリッド6を駆動する。バックリッド6は、支点部
55がバックリッド支持部60に回動自在に支持されな
がら、カム凸部56が係合する側面ガイドリブ17のリ
ッドガイド溝19の下方部から上方部へと動作する。
【0080】バックリッド6は、フロントリッド5に対
向した状態から、アッパリッド7に重ね合わされるよう
にして回動動作する。なお、フロントリッド5は、カー
トリッジ本体2の前面部を開放した状態において、側面
部49に設けられたテープ終端検出穴49aがカートリ
ッジ本体2のテープ終端検出穴23にそれぞれ対向位置
する。
【0081】テープカートリッジ1は、上述したリッド
構体の動作によって、フロントリッド5によるカートリ
ッジ本体2の前面部の閉塞状態及びバックリッド6によ
るローディング空間部10の閉塞状態がそれぞれ開放状
態へと移行される。開放されたローディング空間部10
には、磁気テープ8が横断した状態で露呈される。
【0082】テープカートリッジ1には、記録再生装置
側のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28に
進入してリールロック機構を駆動する。リールロック解
除部材は、ロックレバースプリング76の弾性力に抗し
てリールロック部材73を後方側へと移動動作させる。
リールロックレバー74は、このリールロック部材73
の動作によって、テープリール9の外周歯65との係合
状態が解除されてテープリール9を回転可能な状態とす
る。
【0083】記録再生装置側のローディング手段は、開
放されたローディング空間部10に進入し、テープリー
ル9から磁気テープ8を引き出して記録再生部へとロー
ディングさせる。テープカートリッジ1には、記録再生
装置側のテープ終端検出用の光源69がテープ終端検出
用光源進入部21に進入する。
【0084】テープカートリッジ1は、記録操作、再生
操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が行われることに
より、リール駆動軸が駆動されてテープリール9が回転
駆動される。テープ終端検出用の光源69は、磁気テー
プ8の駆動動作によって電源が供給されて検出光を出射
する。検出光は、下ハーフ3の外周リブ20及び上ハー
フ4の外周リブ39に沿ってテープ走行路を横切って外
周壁11に設けられたテープ終端検出穴23へと導かれ
る。
【0085】検出光は、テープ走行路に磁気テープ8が
存在する場合には、この磁気テープ8に反射されてテー
プ終端検出穴23からカートリッジ本体2の外方へと露
光されない。一方、検出光は、テープ走行路に透明なリ
ーダテープ61が存在する場合には、このリーダテープ
61を透過してテープ終端検出穴23からカートリッジ
本体2の外方へと露光されて記録再生装置側のテープ終
端検出センサによって検出される。記録再生装置は、こ
のテープ終端検出センサの出力によってリール駆動軸を
停止させて、磁気テープ8の送り動作を停止させる。
【0086】テープカートリッジ1は、イジェクト操作
が行われることによって、記録再生部に引き出された磁
気テープ8のアンローディング操作が行われるととも
に、リッド構体の復帰動作が行われかつリールロック機
構が初期状態へと復帰動作した状態で記録再生装置から
排出される。テープカートリッジ1は、記録再生装置側
のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28から
退出することによって、ロックレバースプリング76の
弾性力によりリールロック部材73が前方側へと移動動
作される。リールロックレバー74は、このリールロッ
ク部材73の動作によって、テープリール9の外周歯6
5と再び係合してテープリール9を磁気テープ8の繰り
出し方向に対してロック状態とする。
【0087】テープカートリッジ1は、リッド開放ガイ
ド溝24から記録再生装置側のリッド駆動部材及びリッ
ドロック解除部材が退出することによって、リッド構体
が初期状態へと復帰動作する。リッド構体は、フロント
リッドスプリング53の弾性力により、フロントリッド
5が支軸部51を支点として、図2において時計方向へ
と回動動作してカートリッジ本体2の前面部を閉塞する
方向に復帰回動する。フロントリッド5は、連結部50
を介してアッパリッド7を復帰動作させる。
【0088】アッパリッド7は、ガイドカム59が係合
するアッパリッドガイド溝43の後方部から前方部へと
移動することにより、上ハーフ4に沿って前方側へとス
ライド動作するとともに、バックリッド6を駆動する。
バックリッド6は、カム凸部56が係合する側面ガイド
リブ17のリッドガイド溝19の上方部から下方部へと
移動することによって、ローディング空間部10を閉塞
する初期位置へと復帰動作する。
【0089】リッドロック機構は、上述した動作によっ
て初期位置へと復帰したフロントリッド5のロックカム
部52にリッドロックレバー71のカム部が相対係合す
ることによって、リッド構体をロック状態に保持する。
テープカートリッジ1は、リッド構体によってカートリ
ッジ本体2の前面部及びローディング空間部10が閉塞
された状態で、リール穴14からリール駆動軸が退出す
る。
【0090】テープカートリッジ1は、シリコンゴムで
形成された弾性滑り止め部材83、86がユーザーによ
って掴まれて、記録再生装置に対して差し込み動作或い
は取り出し動作が行われる。この際に、テープカートリ
ッジ1は、弾性滑り止め部材83、86が、ユーザーの
指に対して上下方向、前後方向或いは左右方向の滑り止
め作用を奏し、しっかりと把持される。
【0091】また、テープカートリッジ1は、アーム係
合凹部81、84がチェンジャ装置側の一対のアームに
よって挟まれた状態で記録再生装置に対して差し込み動
作或いは取り出し動作が行われる。この際に、テープカ
ートリッジ1は、弾性滑り止め部材83、86が、チェ
ンジャ装置側の一対のアームに対して上下方向、前後方
向或いは左右方向の滑り止め作用を奏し、しっかりと把
持される。
【0092】上述した第1の実施例テープカートリッジ
1においては、カートリッジ本体2の前面部を除く他の
外周部が互いに突き合わされた下ハーフ3の外周壁11
と上ハーフ4の外周壁31とによって閉塞される。ま
た、テープカートリッジ1は、ローディング空間部10
が互いに突き合わされた側面ガイドリブ17と側面リブ
38及び外周リブ20と外周リブ39とによって閉塞さ
れる。
【0093】そして、テープカートリッジ1は、下ハー
フ3と上ハーフ4とを円滑に組み合わすために下ハーフ
3側の側面ガイドリブ17と上ハーフ4側の外周リブ3
9の両端部との間に設定した“組合せしろ”に起因する
間隙が、外周リブ39の両端部に突設されて側面ガイド
リブ17の外側面部に回り込む係合凸部40によって閉
塞されている。したがって、テープカートリッジ1は、
ローディング空間部10を介して、塵埃等がカートリッ
ジ本体2の内部へ進入することが防止される。したがっ
て、テープカートリッジ1は、カートリッジ本体2の内
部に進入した塵埃等が磁気テープ8の表面に付着して、
ドロップアウト等による情報信号の記録特性を低下させ
るといった不都合の発生が回避される。
【0094】また、テープカートリッジ1は、ローディ
ング空間部10の内側に沿ってテープ終端検出機構のテ
ープ終端検出用の光源69から出射される検出光の光路
が構成されるが、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17と
上ハーフ4側の外周リブ39の両端部との間に設定した
“組合せしろ”に起因する間隙からの検出光の漏出或い
は外部光の進入によってテープ終端検出機構に影響を及
ぼすといった不都合の発生が防止され、磁気テープの終
端検出精度の向上が図られる。
【0095】また、テープカートリッジ1においては、
シリコンゴムで形成された弾性滑り止め部材83、86
が、カートリッジ本体の側面部に固定されていることに
より、手動或いはチェンジャ装置側の一対のアームによ
る滑り落ちが防止され、記録再生装置に対して差し込み
動作及び取り出し動作の確実性の向上が図られる。
【0096】さらに、テープカートリッジ1において
は、上述したように弾性滑り止め部材83、86を下ハ
ーフ3及び上ハーフ4の弾性滑り止め部材取付凹部8
2、85にそれぞれ取り付けた後に、下ハーフ3と上ハ
ーフ4とを組み合わせてカートリッジ本体2を構成した
が、かかる構成に限定されるものでは無い。
【0097】テープカートリッジ1は、例えば図7に示
すように、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた後
に、下ハーフ3及び上ハーフ4用の2個の弾性滑り止め
部材83、86を上下に繋ぎ合わせた大きさと略等しい
大きさの1個の弾性滑り止め部材87を取り付けること
によって構成しても良い。また、テープカートリッジ1
は、図8乃至図10に示すように、この1個の弾性滑り
止め部材87を取り付ける弾性滑り止め部材取付凹部8
8が、例えば下ハーフ3だけに設けられても良い。この
場合に、弾性滑り止め部材87は、第1の実施例テープ
カートリッジ1における上ハーフ4の弾性滑り止め部材
取付凹部85と略等しい大きさの手動用取付板89が下
ハーフ3の外周壁11から上方側に突出した状態に一体
に形成されて構成される。
【0098】また、第1の実施例テープカートリッジ1
は、弾性滑り止め部材83、86、87に、シリコンゴ
ムの他、ブチルゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム
状弾性体が適用されても良い。
【0099】本発明の第2の実施例として示すテープカ
ートリッジ90は、図11乃至図13に示すように、基
本的な構成を第1の実施例テープカートリッジ1と同様
とするが、弾性滑り止め部材98がカートリッジ本体9
1にしっかりと固定された構成を採用した点に特徴を有
している。なお、以下の説明において、上述した第1の
実施例テープカートリッジ1と同一部材、同一構成部に
ついては、同一符号を付すことにより、説明を省略す
る。
【0100】テープカートリッジ90は、図11に示す
ように、下ハーフ92及び上ハーフ93の弾性滑り止め
部材取付凹部94、95の底面部の一部に位置して、互
いに等しい大きさの切り欠き部96、97がそれぞれ設
けられ、下ハーフ92と上ハーフ93とを組み合わせる
ことにより略矩形状の弾性滑り止め部材取付孔が構成さ
れる。弾性滑り止め部材98は、図12に示すように、
弾性滑り止め部材取付孔に対応する位置に、係合凸部9
9が一体に設けられている。この係合凸部99は、この
基端部の外形寸法が弾性滑り止め部材取付孔の内形寸法
よりやや小とされ、基端部から先端部にかけて外形寸法
が大とされている。
【0101】弾性滑り止め部材98は、係合凸部99を
下ハーフ92の切り欠き部96、97に掛け、下ハーフ
92と上ハーフ93とを組み合わせることにより、係合
凸部99が下ハーフ92及び上ハーフ93の切り欠き部
96、97に挟まれた状態で固定される。したがって、
テープカートリッジ90は、弾性滑り止め部材98の係
合凸部99が、下ハーフ92と上ハーフ93とを組み合
わせることにより構成される弾性滑り止め部材取付孔に
支持された状態となる。さらに、弾性滑り止め部材98
は、弾性滑り止め部材取付凹部94、95の底面部に接
着剤等で固定される。
【0102】以上のように構成された第2の実施例テー
プカートリッジ90は、弾性滑り止め部材98が、係合
凸部99の先端部の外周面が弾性変形されて、弾性滑り
止め部材取付孔の内面を押圧することによりカートリッ
ジ本体91にしっかりと固定される。
【0103】また、テープカートリッジ90は、シリコ
ンゴムで形成された弾性滑り止め部材98がユーザーに
よって掴まれて、記録再生装置に対して差し込み動作或
いは取り出し動作が行われる。この際に、テープカート
リッジ90は、弾性滑り止め部材98が、ユーザーの指
に対して上下方向、前後方向或いは左右方向の滑り止め
作用を奏し、しっかりと把持される。
【0104】さらに、テープカートリッジ90は、アー
ム係合凹部81、84がチェンジャ装置側の一対のアー
ムによって挟まれた状態で記録再生装置に対して差し込
み動作或いは取り出し動作が行われる。この際に、テー
プカートリッジ90は、弾性滑り止め部材98が、チェ
ンジャ装置側の一対のアームに対して上下方向、前後方
向或いは左右方向の滑り止め作用を奏し、しっかりと把
持される。
【0105】上述したように第2の実施例テープカート
リッジ90においては、シリコンゴムで形成された弾性
滑り止め部材98の係合凸部99が、カートリッジ本体
91の弾性滑り止め部材取付孔に固定されることによ
り、弾性滑り止め部材98が上下方向、前後方向或いは
左右方向に外れ落ちるのを防止する。また、このテープ
カートリッジ90においては、シリコンゴムで形成され
た弾性滑り止め部材98が固定されていることにより、
手動或いはチェンジャ装置側の一対のアームによる滑り
落ちが防止され、記録再生装置に対して差し込み動作及
び取り出し動作の確実性の向上が図られる。
【0106】また、第2の実施例テープカートリッジ9
0は、弾性滑り止め部材98に、シリコンゴムの他、ブ
チルゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム状弾性体が
適用されても良い。
【0107】本発明の第3の実施例として示すテープカ
ートリッジ100は、図14乃至図21に示すように、
基本的な構成を第1の実施例テープカートリッジ1と同
様とするが、弾性滑り止め部材108、109がカート
リッジ本体101の側面部から背面部に亘って固定され
た構成を採用した点に特徴を有している。なお、以下の
説明において、上述した第1の実施例テープカートリッ
ジ1と同一部材、同一構成部については、同一符号を付
すことにより、説明を省略する。
【0108】テープカートリッジ100は、図14及び
図16に示すように、下ハーフ102及び上ハーフ10
3の外周壁11、31の後方面部に設けられたアーム係
合凹部81、84の前方側に位置して、複数個の略凹凸
字状の滑り止め凹凸部104、105が設けられてい
る。この滑り止め凹凸部104、105は、凹部と凸部
とが下ハーフから上ハーフに亘って上下方向に形成され
ている。
【0109】また、テープカートリッジ100は、図1
6乃至図19に示すように、カートリッジ本体101の
アーム係合凹部81、84の後方側から、下ハーフ10
2及び上ハーフ103の後方面部に亘って、弾性滑り止
め部材取付凹部106、107が設けられている。弾性
滑り止め部材取付凹部106、107は、上方側の一縁
部が開放されて断面形状が略L字状に形成されている。
この弾性滑り止め部材取付凹部106、107には、図
14及び図15に示すように、弾性滑り止め部材10
8、109が略L字状に屈曲されて接着剤等で固定され
ている。
【0110】弾性滑り止め部材108、109は、弾性
力を有し耐熱性が高いシリコンゴムにより略矩形の板状
に形成されている。この弾性滑り止め部材108、10
9は、下ハーフ102に設けられた弾性滑り止め部材取
付凹部106、107の内形寸法よりやや小とされた外
形寸法を有し、弾性滑り止め部材取付凹部106、10
7の深さ寸法と略等しいとされた厚さ寸法を有してい
る。
【0111】以上のように構成された第3の実施例テー
プカートリッジ100は、不用意に落下させた場合に、
弾性滑り止め部材108、109によってカートリッジ
本体101の内部に対する衝撃が吸収される。
【0112】また、テープカートリッジ100は、シリ
コンゴムで形成された弾性滑り止め部材108、109
と滑り止め凹凸部104、105とがユーザーによって
掴まれて、記録再生装置に対して差し込み動作或いは取
り出し動作が行われる。この際に、テープカートリッジ
100は、弾性滑り止め部材108、109が、ユーザ
ーの指に対して上下方向、前後方向或いは左右方向の滑
り止め作用を奏し、しっかりと把持される。
【0113】さらに、テープカートリッジ100は、ア
ーム係合凹部81、84がチェンジャ装置側の一対のア
ームによって挟まれた状態で記録再生装置に対して差し
込み動作或いは取り出し動作が行われる。この際に、テ
ープカートリッジ100は、弾性滑り止め部材108、
109が、チェンジャ装置側の一対のアームに対して上
下方向、前後方向或いは左右方向の滑り止め作用を奏
し、しっかりと把持される。
【0114】上述したように第3の実施例テープカート
リッジ100においては、シリコンゴムで形成された弾
性滑り止め部材108、109がカートリッジ本体10
1の側面部から背面部に亘って固定されていることによ
り、不用意に落下させた場合に、カートリッジ本体10
1の内部に対するダメージが防止される。また、このテ
ープカートリッジ100においては、シリコンゴムで形
成された弾性滑り止め部材108、109が固定されて
いることにより、手動或いはチェンジャ装置側の一対の
アームによる滑り落ちが防止され、記録再生装置に対し
て差し込み動作及び取り出し動作の確実性の向上が図ら
れる。
【0115】第3の実施例テープカートリッジ100
は、上述したように弾性滑り止め部材108、109を
下ハーフ102及び上ハーフ103の弾性滑り止め部材
取付凹部106、107にそれぞれ取り付けた後に、下
ハーフ102と上ハーフ103とを組み合わせてカート
リッジ本体101を構成したが、かかる構成に限定され
るものでは無い。テープカートリッジ100は、例えば
図20及び図21に示すように、下ハーフ102と上ハ
ーフ103とを組み合わせた後に、下ハーフ102及び
上ハーフ103用の2個の弾性滑り止め部材108、1
09を上下に繋ぎ合わせた大きさと略等しい大きさの1
個の弾性滑り止め部材110を取り付けることによって
構成しても良い。
【0116】また、第3の実施例テープカートリッジ1
00は、弾性滑り止め部材108、109、110に、
シリコンゴムの他、ブチルゴム、フッ素ゴム等の耐熱性
の高いゴム状弾性体が適用されても良い。
【0117】本発明の第4の実施例として示すテープカ
ートリッジ120は、図22乃至図25に示すように、
基本的な構成を第3の実施例テープカートリッジ1と同
様とするが、弾性滑り止め部材128がカートリッジ本
体121にしっかりと固定された構成を採用した点に特
徴を有している。なお、以下の説明において、上述した
第3の実施例テープカートリッジ100と同一部材、同
一構成部については、同一符号を付すことにより、説明
を省略する。
【0118】テープカートリッジ120は、図に示すよ
うに、図22及び図23に示すように、下ハーフ122
及び上ハーフ123の弾性滑り止め部材取付凹部12
4、125の角部の一部に位置して、互いに等しい大き
さの切り欠き部126、127がそれぞれ設けられ、下
ハーフ122と上ハーフ123とを組み合わせることに
より略矩形状の弾性滑り止め部材取付孔が構成される。
【0119】弾性滑り止め部材128は、図22及び図
23に示すように、弾性滑り止め部材取付孔に対応する
位置に、係合凸部129が一体に設けられている。この
係合凸部129は、この基端部の外形寸法が弾性滑り止
め部材取付孔の内形寸法よりやや小とされ、基端部から
先端部にかけて外形寸法が大とされている。
【0120】弾性滑り止め部材128は、略L字状に屈
曲させて係合凸部129を下ハーフ122の切り欠き部
126、127に掛け、下ハーフ122と上ハーフ12
3とを組み合わせることにより、係合凸部129が下ハ
ーフ122及び上ハーフ123の切り欠き部126、1
27に挟まれた状態で固定される。したがって、テープ
カートリッジ120は、弾性滑り止め部材128の係合
凸部129が、下ハーフ122と上ハーフ123とを組
み合わせることにより構成される弾性滑り止め部材取付
孔に支持された状態となる。さらに、弾性滑り止め部材
128は、弾性滑り止め部材取付凹部124、125の
底面部に接着剤等で固定される。
【0121】以上のように構成された第4の実施例テー
プカートリッジ120は、弾性滑り止め部材128が、
係合凸部129の先端部の外周面が弾性変形されて、弾
性滑り止め部材取付孔の内面を押圧することによりカー
トリッジ本体121にしっかりと固定される。また、テ
ープカートリッジ120は、シリコンゴムで形成された
弾性滑り止め部材128がユーザーによって掴まれて、
記録再生装置に対して差し込み動作或いは取り出し動作
が行われる。この際に、テープカートリッジ120は、
弾性滑り止め部材128が、ユーザーの指に対して上下
方向、前後方向或いは左右方向の滑り止め作用を奏し、
しっかりと把持される。
【0122】さらに、テープカートリッジ120は、ア
ーム係合凹部81、84がチェンジャ装置側の一対のア
ームによって挟まれた状態で記録再生装置に対して差し
込み動作或いは取り出し動作が行われる。この際に、テ
ープカートリッジ120は、弾性滑り止め部材128
が、チェンジャ装置側の一対のアームに対して上下方
向、前後方向或いは左右方向の滑り止め作用を奏し、し
っかりと把持される。
【0123】上述したように第4の実施例テープカート
リッジ120においては、シリコンゴムで形成された弾
性滑り止め部材128の係合凸部129が、カートリッ
ジ本体121の弾性滑り止め部材取付孔に固定されるこ
とにより、弾性滑り止め部材128が上下方向、前後方
向或いは左右方向に外れ落ちるのを防止する。また、こ
のテープカートリッジ120においては、シリコンゴム
で形成された弾性滑り止め部材128がカートリッジ本
体121の側面部から背面部に亘って固定されているこ
とにより、不用意に落下させた場合に、カートリッジ本
体121の内部に対するダメージが防止される。さら
に、このテープカートリッジ120においては、シリコ
ンゴムで形成された弾性滑り止め部材128が固定され
ていることにより、手動或いはチェンジャ装置側の一対
のアームによる滑り落ちが防止され、記録再生装置に対
して差し込み動作及び取り出し動作の確実性の向上が図
られる。
【0124】また、第4の実施例テープカートリッジ1
20は、弾性滑り止め部材128に、シリコンゴムの
他、ブチルゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム状弾
性体が適用されても良い。
【0125】なお、本発明は、リッド構体を、フロント
リッド5と、バックリッド6及びアッパリッド7との3
つのリッドによって構成した第1乃至第4の実施例テー
プカートリッジ1、90、100、120以外に、例え
ばバックリッド6とアッパリッド7とが一体に形成され
て、側面ガイドリブ17に形成したリッドガイド溝19
に規制されて動作するように構成したテープカートリッ
ジにも適用される。
【0126】また、本発明は、リッド構体の無いテープ
カートリッジや、8mm幅や1/4インチ幅等の多様な
テープ幅の磁気テープが収納されたテープカートリッジ
にも適用される。
【0127】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るテープカ
ートリッジによれば、カートリッジ本体の外周面にゴム
状弾性体で形成された滑り止め手段が取り付けられたこ
とにより、手動及びチェンジャ装置側の一対のアームに
よる滑り落ちが防止され、記録再生装置に対して差し込
み動作及び取り出し動作の確実性の向上が図られる。
【0128】また、本発明に係るテープカートリッジに
よれば、カートリッジ本体の側面部から背面部に亘っ
て、ゴム状弾性体で形成された滑り止め手段が取り付け
られたことにより、不用意に落下させた場合に、カート
リッジ本体の内部に対する衝撃が吸収されてダメージが
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例テープカートリッジ
を示す斜視図である。
【図2】同テープカートリッジを示す分解斜視図であ
る。
【図3】同テープカートリッジのカートリッジ本体を構
成する下ハーフにテープリールを組み込んだ状態を示す
平面図である。
【図4】同テープカートリッジのカートリッジ本体を構
成する上ハーフを示す底面図である。
【図5】同テープカートリッジを示す側面図である。
【図6】同テープカートリッジを示す要部分解側面図で
ある。
【図7】同テープカートリッジの第1の変形例を示す要
部分解側面図である。
【図8】同テープカートリッジの第2の変形例を示す要
部分解側面図である。
【図9】同テープカートリッジの第2の変形例のカート
リッジ本体を構成する下ハーフを示す要部平面図であ
る。
【図10】同テープカートリッジの第2の変形例のカー
トリッジ本体を構成する上ハーフを示す要部平面図であ
る。
【図11】本発明に係る第2の実施例テープカートリッ
ジを示す要部分解側面図である。
【図12】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する下ハーフを示す要部平面図である。
【図13】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する上ハーフを示す要部底面図である。
【図14】本発明に係る第3の実施例テープカートリッ
ジを示す側面図である。
【図15】同テープカートリッジを示す要部背面図であ
る。
【図16】同テープカートリッジを示す要部分解側面図
である。
【図17】同テープカートリッジを示す要部分解背面図
である。
【図18】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する下ハーフを示す要部平面図である。
【図19】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する上ハーフを示す要部底面図である。
【図20】同テープカートリッジの変形例を示す要部分
解側面図である。
【図21】同テープカートリッジの変形例を示す要部分
解背面図である。
【図22】本発明に係る第4の実施例テープカートリッ
ジを示す要部分解側面図である。
【図23】同テープカートリッジを示す要部分解背面図
である。
【図24】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する下ハーフを示す要部平面図である。
【図25】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する上ハーフを示す要部底面図である。
【図26】従来のテープカートリッジを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ 2 カートリッジ本体 3 下ハーフ 4 上ハーフ 8 磁気テープ(テープ状記録媒体) 9 テープリール 11 外周壁 31 外周壁 83 弾性滑り止め部材(滑り止め手段) 86 弾性滑り止め部材(滑り止め手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周壁が一体に立ち上がり形成された上
    下ハーフを組み合わせて構成されるカートリッジ本体
    と、 カートリッジ本体の内部に回動自在に配設される一対の
    テープリールと、 一方のテープリールから繰り出されて、カートリッジ本
    体の前面部に導かれ、他方のテープリールに巻取られる
    テープ状記録媒体とを備え、 カートリッジ本体には、外周壁にゴム状弾性体で形成さ
    れた滑り止め手段が取り付けられたことを特徴とするテ
    ープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 滑り止め手段は、カートリッジ本体の両
    側面部に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記
    載のテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 滑り止め手段は、それぞれカートリッジ
    本体の側面部から背面部に亘って取り付けられたことを
    特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 滑り止め手段は、下ハーフと上ハーフと
    にそれぞれ取り付けられたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3に記載のいずれか1項に記載のテープカート
    リッジ。
  5. 【請求項5】 上下ハーフは、外周壁の一部に相互に対
    応して切り欠きがそれぞれ設けられ、 滑り止め手段は、カートリッジ本体に取り付けられる一
    面側に係合凸部が設けられ、この滑り止め手段の係合凸
    部が上下ハーフの切り欠きに挟まれて、滑り止め手段が
    カートリッジ本体に取り付けられることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のテープカー
    トリッジ。
JP15680395A 1995-05-31 1995-05-31 テープカートリッジ Withdrawn JPH08329642A (ja)

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