JP3475573B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP3475573B2
JP3475573B2 JP10640295A JP10640295A JP3475573B2 JP 3475573 B2 JP3475573 B2 JP 3475573B2 JP 10640295 A JP10640295 A JP 10640295A JP 10640295 A JP10640295 A JP 10640295A JP 3475573 B2 JP3475573 B2 JP 3475573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体を巻
回した一対のテープリールをカートリッジ本体の内部に
回転自在に収納したテープカートリッジに関し、さらに
詳しくは、カートリッジ本体の開放された前面部及びこ
の前面部に構成されたテープローディング空間部とをそ
れぞれ開閉するリッド構体とを備えたテープカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、一般に一対のハ
ーフを組み合わせて構成したカートリッジ本体の内部
に、磁気テープ等のテープ状記録媒体を巻回した一対の
テープリールが回転自在に収納されて構成されている。
例えば、データ記録用テープカートリッジやビデオテー
プレコーダ用テープカートリッジ等においては、ビデオ
テープレコーダ等の記録再生装置に装填されることによ
り、この記録再生装置側のテープローディング手段によ
って磁気テープが記録再生部へと引き出されるテープロ
ーディング動作が行われる。
【0003】従来のテープカートリッジは、図9乃至図
11に示すように、前面部がそれぞれ開放された矩形略
浅皿状の下ハーフ101と上ハーフ102とを組み合わ
せて薄箱状のカートリッジ本体100を構成し、このカ
ートリッジ本体100の内部に一対のテープリールを回
転自在に収納している。また、カートリッジ本体100
は、図11に示すように、開放された前面部に記録再生
装置側のテープローディング手段が進入するローディン
グ空間部103が構成されている。
【0004】下ハーフ101には、ローディング空間部
103の両側に対応位置してそれぞれ側面ガイドリブ1
04が一体に立ち上がり形成されている。この側面ガイ
ドリブ104には、相対する内面にリッドガイド溝10
4Aが凹設されるとともに、先端側に位置して円弧状断
面を有するテープガイド105が一体に形成されてい
る。また。下ハーフ101には、側面ガイドリブ104
とともにローディング空間部103を囲むようにして外
周ガイドリブ106が一体に立ち上がり形成されてい
る。
【0005】上ハーフ102には、図9及び図10に示
すように、ローディング空間部103の両側に対応位置
してそれぞれ側面リブ107が一体に立ち上がり形成さ
れている。また、上ハーフ102には、先端部108A
がこの側面リブ107に対向位置された外周リブ108
がローディング空間部103の内周壁を構成ようにして
立ち上がり形成されている。
【0006】下ハーフ101と上ハーフ102には、対
向する内面に相対応してそれぞれ複数の筒状嵌合部が一
体に形成されており、これらを突き合わせて止めねじを
ねじ込んで結合することによりカートリッジ本体100
を構成している。カートリッジ本体100は、側面ガイ
ドリブ104と側面リブ107とが突き合わされるとと
もに外周リブ106、108とが突き合わされてローデ
ィング空間部103の周囲が閉塞され、全体として略密
閉されたテープリール収納空間部を構成している。
【0007】カートリッジ本体100には、ローディン
グ空間部103が構成された前面部を全域に亘って開閉
するリッドが回動自在に支持されている。リッドは、支
軸部に組み付けた弾性手段の弾性力が作用され、通常ロ
ーディング空間部103を閉塞する方向に付勢されてい
る。リッドは、テープカートリッジが記録再生装置に装
填されると、この記録再生装置側のリッド駆動手段によ
って回動動作されてローディング空間部103を開放す
る。
【0008】このリッドの回動動作は、一端部に形成し
たカム凸部が側面ガイドリブ104に形成したリッドガ
イドカム溝104Aに相対係合されることにより、規制
される。リッドガイドカム溝104Aは、下ハーフ10
1と上ハーフ102とを組み合わせた状態において、下
ハーフ101側の側面リブ107によって上端側を閉塞
される。
【0009】テープカートリッジは、一方のテープリー
ルに巻回された磁気テープがこのテープリールから引き
出されて一方側のテープガイド105に掛け合わされ、
リッドによって閉塞されたローディング空間部103を
横切って他方側のテープガイドに掛け合わされて他方の
テープリールに巻回されている。磁気テープは、テープ
カートリッジが記録再生装置に装填されてリッドが開放
動作された状態において、ローディング空間部103に
進入する記録再生装置側のローディング手段により、記
録再生部へとローディングされる。
【0010】ところで、磁気テープは、先端部分に透明
なリーダテープが接合されており、このリーダテープを
介してテープリールのハブの外周部に固定されている。
テープカートリッジは、この磁気テープのリーダテープ
を検出することによって、磁気テープの終端を検出する
テープ終端検出機構が備えられている。このテープ終端
検出機構は、例えばローディング空間部の内側の略中央
部に位置して設けられたテープ終端検出用光源進入部
と、カートリッジ本体100の両側面部に開設されたテ
ープ終端検出穴とによって構成される。
【0011】テープ終端検出用光源進入部には、テープ
カートリッジが記録再生装置に装填されることによっ
て、記録再生装置側のテープ終端検出用光源が臨ませら
れる。このテープ終端検出用光源から出射された検出光
は、外周リブ106、107の内面に沿って、テープ走
行路を横切ってカートリッジ本体100の両側面に設け
られたテープ終端検出穴へと導かれる。検出光は、テー
プ走行路に磁気テープが存在している状態においては、
この磁気テープによって反射されてテープ終端検出穴か
ら外部へと露光されない。また、検出光は、テープ走行
路に透明なリーダテープが存在している状態において
は、このリーダテープを透過してテープ終端検出穴から
外部へと露光し、光学センサによって検出される。記録
再生装置は、この光学センサの出力によって磁気テープ
の駆動動作が呈しされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のテープカートリッジにおいては、構成各部材が組み
立てられた下ハーフ101に対して上ハーフ102が組
み合わされてカートリッジ本体100が構成される。上
ハーフ102側の側面ガイドリブ104は、上述したよ
うにローディング空間部を開閉するリッドの回動動作を
規制するリッドガイドカム溝104Aが設けられてお
り、上ハーフ102の内面に最も高さ寸法が大とされた
部位として突設されている。
【0013】このため、側面ガイドリブ104は、上ハ
ーフ102と下ハーフ101とを組み合わす際に、上ハ
ーフ102側と最初に衝合する部位となり、内方の側面
部104Aが上ハーフ102側の外周リブ108の先端
部108Aと相対向した状態で組み合わされる。これら
側面ガイドリブ104と上ハーフ102側の外周リブ1
08の先端部108Aとは、下ハーフ101に対して上
ハーフ102がズレた状態で組み合わせ操作が行われた
場合には、互いに衝合状態となってこれら両ハーフ10
1、102の組み合わせ操作を不能とする事態を生じさ
せる。
【0014】したがって、従来のテープカートリッジに
おいては、側面ガイドリブ104の内面104Aと上ハ
ーフ102側の外周リブ108の先端部108Aとの間
に、“組合せしろ”を設定している。この“組合せし
ろ”は、組み立てられたカートリッジ本体100に、側
面ガイドリブ104の内面104Aと外周リブ108の
先端部108Aとの間にΔxの間隔を有するクリアラン
ス109を構成する。テープカートリッジは、このよう
にクリアランス109が設定されることにより、下ハー
フ101と上ハーフ102とが円滑に組み合わせ操作さ
れてカートリッジ本体100が構成される。
【0015】ところが、このクリアランス109は、ロ
ーディング空間部103を介してテープリール収納空間
部へと塵埃等の進入を許容してしまい、この塵埃等がテ
ープリールに巻回された磁気テープの表面に付着すると
いった問題点を生じさせる。磁気テープの表面に付着し
た塵埃等は、記録再生操作に際して、ドロップアウトノ
イズの発生原因となって記録再生特性を低下させる。
【0016】また、テープカートリッジは、上述したよ
うに、ローディング空間部103の近傍に位置して磁気
テープの終端を検出するための光学型テープ終端検出機
構が設けられている。クリアランス109は、このロー
ディング空間部103の両側に構成されて外部光をカー
トリッジ本体100の内部へと導く。このため、テープ
カートリッジは、テープ終端検出機構が外部光の影響を
受けて磁気テープの終端検出精度が低下するといった問
題点があった。
【0017】したがって、本発明は、ローディング空間
部の側方部に構成される間隙を閉塞した構成とすること
によって防塵性の向上を図ったテープカートリッジを提
供することを目的に提案されたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカートリッジは、前面部が開放されると
ともにこの前面部に位置して立ち上がり形成された両側
面ガイドリブ及び外周リブによって周囲を囲まれたロー
ディング空間部が構成された第1のハーフ及び第2のハ
ーフとを互いに組み合わせ内部に一対のテープリールを
回転自在に収納したカートリッジ本体に、開放された前
面部及びローディング空間部とをそれぞれ開閉するリッ
ド構体を組み合わせて構成する。いずれか一方のハーフ
側の外周リブには、両ハーフを組み合わせた状態におい
て、相手方のハーフの側面ガイドリブ又は側面ガイドの
外側面側に回り込んで位置する係合凸部が先端部に一体
に形成される。
【0019】
【作用】以上のように構成された本発明に係るテープカ
ートリッジによれば、第1のハーフと第2のハーフとを
互いに組み合わせてカートリッジ本体を構成する際に、
最初の突き当て部となる一方のハーフ側の側面ガイドリ
ブと他方のハーフ側の外周リブとが円滑に組み合わされ
るように設定した“組合せしろ”に起因して、ローディ
ング空間部の側方部に構成される間隙が、外周リブの先
端部に形成されて側面ガイドリブの外側面側に回り込ん
で位置する係合凸部によって閉塞される。したがって、
テープカートリッジは、塵埃等が側面ガイドリブと外周
リブとの間に構成された間隙からローディング空間部へ
と進入してテープ状記録媒体の表面に付着することが防
止されるため、テープ状記録媒体に対する情報信号の高
精度の記録、再生が行われる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。図1乃至図6に本発明の第
1の実施例として示したテープカートリッジ1は、横長
矩形の略浅皿状に形成された下ハーフ3と上ハーフ4と
を互いに突き合わせて結合することによって薄箱状のカ
ートリッジ本体2が構成される。テープカートリッジ1
は、カートリッジ本体2に、ローディング空間部10を
開閉するフロントリッド5、バックリッド6及びアッパ
リッド7とを組み合わすとともに、内部に磁気テープ8
を巻回した一対のテープリール9A、9Bが回転自在に
収納されている。
【0021】なお、本明細書においては、図1に示した
テープカートリッジ1の状態において、フロントリッド
5が配設される手前側を「前」として、これを基準とし
てそれぞれ「前後」、「左右」及び「上下」の方向性を
示すものとする。
【0022】下ハーフ3は、図2及び図3に示すよう
に、前面部15を除く他の外周部に外周壁11が一体に
立ち上り形成されるとともに、底面部3Aが中央から左
右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部3
Aには、区分された左右の領域に、テープリール9A、
9Bがそれぞれ回転自在に収納されるテープリール収納
部13A、13Bを構成する円弧状のテープリール収納
壁12A、12Bが同一円周上に位置して一体に立設さ
れている。底面部3Aには、テープリール収納部13
A、13Bの中央部に位置し円形のリール穴14A、1
4Bがそれぞれ開設されている。
【0023】下ハーフ3は、開放された前面部15の中
央領域部に、中央部を底面部3Aのやや内側に略矩形に
切り欠いた切欠き部16が設けられている。下ハーフ3
には、この切欠き部16の立上り両側面壁を構成するよ
うにして、一対の側面ガイドリブ17A、17Bが互い
に相対向して底面部3Aに一体に立設されている。これ
ら側面ガイドリブ17A、17Bは、カートリッジ本体
2の内部空間の高さ寸法よりもやや小とされた高さ寸法
を有しており、先端部の外側面にテープガイド18A、
18Bがそれぞれ形成されている。
【0024】テープガイド18A、18Bは、外周面が
平滑な円弧面を呈して、側面ガイドリブ17A、17B
の先端部の外側面に一体に膨出形成されている。また、
これらテープガイド18A、18Bは、外側の周面が前
面部15に対して後述するフロントリッド5の厚み寸法
よりもやや内側に位置されている。
【0025】なお、実施例テープカートリッジ1におい
ては、上述したようにテープガイド18A、18Bを、
側面ガイドリブ17A、17Bの先端部の外側面に断面
円弧状に一体に形成して構成したが、かかる構成に限定
されるものでは無い。テープガイドは、例えば下ハーフ
3の底面部3Aに、切欠き部16の両側に位置して一体
に突設された一対の軸状凸部によって構成してもよい。
また、テープガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3A
に、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された一
対の支軸と、この支軸にそれぞれ組み合わされたスリー
ブによって構成してもよい。
【0026】側面ガイドリブ17A、17Bには、相対
する内面に同一形状のリッドガイド溝19A、19Bが
それぞれ凹設されている。これらリッドガイド溝19
A、19Bは、側面ガイドリブ17A、17Bの内側の
先端部を起点として外側の基端部まで、高さ方向及び前
後方向のほぼ全域に亘って前下がりのカム溝として凹設
されている。また、これらリッドガイド溝19A、19
Bは、凸字状の円弧溝と凹字状の円弧溝とが組み合わさ
れた全体が略々S字状を呈している。
【0027】下ハーフ3には、切欠き部16の内側の立
上り周壁を構成するようにして外周リブ20が底面部3
Aに一体に立設されている。この外周リブ20は、側面
ガイドリブ17A、17Bの高さ寸法に対して略1/2
の高さ寸法を有しており、図3に示すように、両端がそ
れぞれ側面ガイドリブ17A、17Bの内側縁と一体に
連結されている。この外周リブ20には、中央部の内側
に位置してテープ終端検出用光源進入部21が一体に形
成されている。
【0028】このテープ終端検出用光源進入部21は、
外周リブ20の中央部に突設された内側に向いたコ字状
の立壁と、この立壁と相対する円弧状の立壁と、下ハー
フ3の底面部3Aを貫通する光源進入穴とから構成され
ている。テープ終端検出用光源進入部21は、コ字状の
立壁と円弧状の立壁との間に、後述するテープ終端検出
用光源69の検出光の出射開口となる開口部がそれぞれ
側方に位置して構成されている。また、外周リブ20に
は、内面側に位置して、円弧状のテープリール収納壁2
2A、22Bが一端部を連結されて一体に形成されてい
る。したがって、テープ終端検出用光源進入部21は、
外周リブ20とテープリール収納壁22A、22Bに包
絡された略正三角形の空間部に位置して設けられてい
る。
【0029】リール収納壁22A、22Bは、上述した
テープリール収納壁12A、12Bと同一円周上に位置
して下ハーフ3の底面部3Aに一体に突設されており、
互いに協動してテープリール収納部13A、13Bを構
成している。なお、テープリール収納壁22A、22B
の他端部には、嵌合筒部30の1個が一体に形成されて
いる。
【0030】下ハーフ3には、両側面部の前方側に位置
して、テープ終端検出穴23A、23Bがそれぞれ開設
されている。これらテープ終端検出穴23A、23B
は、外周リブ20の内面に沿ったテープ終端検出用の光
源69の光路の延長線上に位置して外周壁11にそれぞ
れ開設されている。
【0031】テープ終端検出用光源進入部21は、上述
したように全体として筒状を呈して構成されており、そ
の上端開放部分に断面コ字状を呈する光源カバー70が
取り付けられる。光源カバー70は、後述するようにテ
ープカートリッジ1が記録再生装置に装填された状態に
おいて、この記録再生装置側に配設されてテープ終端検
出用光源進入部21に進入されたテープ終端検出用の光
源69から出射される検出光の拡散を防止するとともに
テープカートリッジ1内への塵埃等の進入を防止する。
【0032】下ハーフ3には、両側面部に、外周壁11
の一部をコ字状に折り返すことによって前面部15側に
開口する前後方向のリッド開放ガイド溝24A、24B
がそれぞれ設けられている。リッド開放ガイド溝24
A、24Bには、テープカートリッジ1が記録再生装置
に装填されることによって、この記録再生装置側のリッ
ド駆動部材が進入して後述するリッド構体をロック状態
に保持するリッドロック機構を駆動する。
【0033】リッドロック機構は、左右一対のリッドロ
ックレバー71A、71B及びリッドロックスプリング
72A、72Bとから構成され、リッド開放ガイド溝2
4A、24Bに沿って下ハーフ3側に配設されている。
すなわち、これらリッド開放ガイド溝24A、24Bを
構成する外周壁11には、上縁部にリッドロックレバー
取付け部25A、25Bがそれぞれ一体に形成されてい
る。また、外周壁11には、これらリッドロックレバー
取付け部25A、25Bの後方側に位置してリッドロッ
クスプリング取付け部26A、26Bが形成されてい
る。
【0034】リッドロックレバー71A、71Bは、詳
細を省略するが、それぞれリッド開放ガイド溝24A、
24Bの幅とほぼ等しい厚みを有する全体略楔状に形成
されている。これらリッドロックレバー71A、71B
は、上端部に軸状の支点部が形成されるとともに、前方
側面部にカム部が一体に突設されている。リッドロック
レバー71A、71Bは、支点部をリッドロックレバー
取付け部25A、25Bに相対係合させることによって
下端部がリッド開放ガイド溝24A、24Bに臨ませら
れて下ハーフ3側に揺動自在に支持される。
【0035】リッドロックスプリング72A、72B
は、詳細を省略するが、バネ板片によって形成され、後
方部分が下側に向かって断面U字状に折曲されて構成さ
れている。これらリッドロックスプリング72A、72
Bは、断面U字状折曲部をリッドロックスプリング取付
け部26A、26Bに嵌合することによって下ハーフ3
側に組み付けられる。リッドロックスプリング72A、
72Bは、自由端側がリッドロックレバー取付け部25
A、25Bに揺動自在に支持されたリッドロックレバー
71A、71Bを押さえ付け、図2において反時計方向
の回動習性を付与している。
【0036】リッドロックスプリング72A、72B
は、後述するように下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合
わせた状態において、上ハーフ4側のリッドロックガイ
ド凹部45に臨ませられる。また、リッドロックレバー
71A、71Bは、リッドロックスプリング72A、7
2Bの弾性力を作用されて、後述するリッド構体のフロ
ントリッド5をカセット本体2の前面部を閉塞した状態
に保持する。
【0037】下ハーフ3には、外周リブ20と対向する
後方側のテープリール収納部13A、13Bとの間に構
成される略正三角形の空間部に位置して、リールロック
取付け部27が設けられている。リールロック取付け部
27は、互いに前後方向に平行に対峙して底面部3Aに
一体に立設された一対のガイド壁によって構成され、後
述するリールロック機構が配設される。リールロック取
付け部27を構成するガイド壁間には、リールロック機
構を駆動する記録再生装置側のリールロック解除部材が
進入するロック解除ガイド溝28が開設されている。
【0038】リールロック機構は、リールロック部材7
3と、一対のリールロックレバー74A、74Bと、ロ
ックスプリング75及びロックレバースプリング76等
の部材によって構成されている。リールロック部材73
は、リールロック取付け部27のガイド壁間にスライド
自在に組み込まれ、底面部にロック解除ガイド溝28に
臨む係合凹部が設けられている。リールロック部材73
は、立上り周壁11との間に介挿されたロックスプリン
グ75の弾性力によって前面側へと付勢されている。
【0039】リールロックレバー74A、74Bは、一
端部がそれぞれリールロック部材73の側面部に回動自
在に支持されている。これらリールロックレバー74
A、74Bは、先端部に係合爪が一体に形成されてお
り、ロックレバースプリング76の弾性力により左右方
向へ付勢されている。
【0040】リールロック機構は、リールロック部材7
3がロックスプリング75の弾性力により前方側に移動
された状態において、リールロックレバー74A、74
Bの係合爪がロックレバースプリング76の弾性力によ
って後述するテープリール9A、9Bの下フランジ部6
4A、64Bの外周歯65A、65Bにそれぞれ相対係
合される。したがって、リールロック機構は、通常の状
態で図3において、一方のテープリール9Aを時計方向
に対してロック状態に保持し、また他方のテープリール
9Bを反時計方向に対してロツク状態に保持する。
【0041】また、リールロック機構は、テープカート
リッジ1が記録再生装置に装填されることにより、ロッ
ク解除ガイド溝28に進入する記録再生装置側のリール
ロック解除部材によって動作される。リールロック機構
は、リールロック解除部材によりリールロック部材73
がロックスプリング75の弾性力に抗して後方側へと移
動動作され、上述したリールロックレバー74A、74
Bによるテープリール9A、9Bのロック状態を解除す
る。
【0042】下ハーフ3には、後方側の一方コーナ部に
位置して、記憶素子取付部29が設けられている。記憶
素子取付部29は、詳細を省略するが、後方側の外周壁
11に複数の端子スリットが開設されるとともに、この
外周壁11とテープリール収納壁12Bの一部によって
閉塞された空間部として構成されている。この記憶素子
取付部29には、記憶素子77を実装したプリント基板
78と、端子スリットを開閉するシャッタ部材79とか
らなる外部記憶機構が組み込まれる。
【0043】外部記憶機構は、例えばテープカートリッ
ジ1の仕様情報や、磁気テープ8に記録された情報信号
の内容等の各種の情報信号或いは制御信号が記憶素子7
7に記録されている。そして、外部記憶機構は、テープ
カートリッジ1が記録再生装置に装填されると、この記
録再生装置側のシャッタ駆動機構によってシャッタ部材
79が駆動されて端子スリットを開放操作する。外部記
憶機構は、この状態で端子スリットから記憶素子取付部
29内に進入する記録再生装置側の再生手段によって、
記憶素子77に記録された各種の情報が読み取られて記
録再生装置を制御する作用を奏する。
【0044】下ハーフ3には、底面部3Aの適宜の箇所
に、それぞれ筒状の嵌合部30が一体に突設されてい
る。これら嵌合部30は、下ハーフ3と上ハーフ4とを
組み合わせた状態において、上ハーフ4の主面部4A側
に一体に突設した嵌合部47とそれぞれ相対係合され
る。下ハーフ3と上ハーフ4とは、相対係合されたこれ
ら嵌合部30と嵌合部47とにねじ込んだ止めねじによ
って一体に結合されてカートリッジ本体2を構成する。
【0045】上ハーフ4は、図2及び図4に示すよう
に、前面部36を除く他の外周部に外周壁31が一体に
立ち上り形成されるとともに、主面部4Aが中央から左
右の2つの領域に区分されて構成されている。主面部4
Aの内面には、区分された左右の領域に、上述した下ハ
ーフ3のテープリール収納部13A、13Bと協動して
テープリール9A、9Bをそれぞれ回転自在に収納する
リール収納部33A、33Bを構成する複数の円弧状の
テープリール収納壁32A、32Bが同一円周上に位置
して一体に立設されている。また、主面部4Aには、テ
ープリール収納部33A、33Bの一部の領域を透視可
能とする略横長矩形のウインド34が設けられている。
【0046】上ハーフ4は、開放された前面部36の中
央領域部に、中央部を主面部4Aのやや内側に略矩形に
切り込んだ切欠き部37が設けられるとともに、この切
欠き部37の両側部分の前端部35A、35Bが庇状に
突出されて構成されている。下ハーフ4には、切欠き部
37の立上り両側面壁を構成するようにして、一対の側
面リブ38A、38Bが互いに相対向して主面部4Aに
それぞれ一体に立設されている。これら側面リブ38
A、38Bは、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17A、
17Bとそれぞれ対応位置されて主面部4Aに立設され
ている。
【0047】側面リブ38A、38Bは、下ハーフ3と
上ハーフ4とを組み合わせた状態において、下ハーフ3
側の側面ガイドリブ17A、17Bと協動してカートリ
ッジ本体2の内部空間の高さ寸法を規定するとともに、
リッドガイド溝19の上端部を閉塞する。また、これら
側面リブ38A、38Bには、切欠き部37に開口する
係合溝38aがそれぞれ設けられている。これら係合溝
38aは、後述するアッパリッド7の内面に形成した係
合凸部が相対係合することにより、このアッパリッド7
を位置決め保持する。
【0048】上ハーフ4には、切欠き部37の内側の立
上り周壁を構成するようにして外周リブ39が主面部4
Aに一体に立設されている。この外周リブ39は、外周
壁31とほぼ等しい高さ寸法を有しているが、図2に示
すように、中央部分が下ハーフ3側に形成したテープ終
端検出用光源進入部21に対応してやや低い高さとされ
ている。外周リブ39には、図5及び図6に示すよう
に、両端部にそれぞれ側面リブ38A、38Bの側面部
に回り込むようにして前方側へと突出する係合凸部40
A、40Bが一体に形成されている。
【0049】ところで、外周リブ39は、後述するよう
に上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態におい
て、下ハーフ3側の側面ガイドリブ18A、18Bの内
側に対応位置される。側面ガイドリブ18A、18B
は、上述したように、下ハーフ3の底面部3Aに最も高
さ寸法が大とされて一体に突設されている。したがっ
て、これら側面ガイドリブ18A、18Bと外周リブ3
9の両端部とは、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わ
せる際して、最初に衝合される。
【0050】下ハーフ3と上ハーフ4とは、互いにズレ
た状態で組み合わされた場合には、側面ガイドリブ18
A、18Bと外周リブ39の両端部とが突き当たって円
滑に組み合わすことが困難となる。したがって、外周リ
ブ39は、図6に示すように、両端部と側面ガイドリブ
18A、18Bとの間に“組合せしろ”を確保するため
の間隙を構成するようにして、上ハーフ4の内面部4A
に突設されている。そして、外周リブ39と、その両端
部に形成された係合凸部40A、40Bは、下ハーフ3
と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、側面ガイ
ドリブ18A、18Bの内側縁と外側面に近接して対向
位置される。
【0051】外周リブ39には、中央部の内側に位置し
て下ハーフ3側のテープ終端検出用光源進入部21に対
応して光源カバー押さえ部41が一体に形成されてい
る。この光源カバー押さえ部41は、上ハーフ4を下ハ
ーフ3に組み合わせた状態において、テープ終端検出用
光源進入部21に組み合わされた光源カバー70を係止
する。
【0052】外周リブ39には、内面側に位置して、円
弧状のテープリール収納壁42A、42Bが一端部を連
結されて一体に形成されている。これらテープリール収
納壁42A、42Bは、上述したテープリール収納壁3
2A、32Bと同一円周上に位置して上ハーフ4の主面
部4Aに一体に突設されており、互いに協動してテープ
リール収納部33A、33Bを構成している。なお、テ
ープリール収納壁42A、42Bの他端部には、嵌合筒
部47の1個が一体に形成されている。
【0053】上ハーフ4には、側面の外周壁31の前方
部に、アッパリッドガイド溝43A、43Bがそれぞれ
凹設されている。これらアッパリッドガイド溝43A、
43Bは、外周壁31の前方側の下端から後方へ向かっ
て次第に傾斜された傾斜溝として構成されている。上ハ
ーフ4には、両側面の外周壁31の前方部に、互いに軸
線が一致されて断面U字状のフロントリッド係合凹部4
4A、44Bがそれぞれ設けられている。
【0054】さらに、上ハーフ4には、アッパリッドガ
イド溝43A、43Bの内側に位置して前後方向のリッ
ドロックガイド凹部45A、45Bが凹設されている。
これらリッドロックガイド凹部45A、45Bは、上ハ
ーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、この
下ハーフ3側のリッドロックレバー取付け部25A、2
5Bにそれぞれ対応位置する。
【0055】上ハーフ4には、図5に示すように、主面
部4Aの内面にリール押さえバネ取付け部46A、46
Bが設けられている。これらリール押さえバネ取付け部
46A、46Bは、ウインド34の前方側でかつリール
収納部33A、33Bの中心線上に位置して形成されて
いる。リール押さえバネ取付け部46A、46Bには、
一端部を熱溶着等することによって固定されたリール押
さえバネ68A、68Bがそれぞれ取り付けられてい
る。これらリール押さえバネ68A、68Bは、先端部
がそれぞれテープリール9A、9Bに当接して下リール
3側へと押し付けることにより、カートリッジ本体2の
内部においてこれらテープリール9A、9Bの高さ方向
の遊動を防止している。
【0056】上ハーフ4には、主面部4Aの適宜の箇所
に、それぞれ筒状の嵌合部47が一体に突設されてい
る。この上ハーフ4と下ハーフ3とは、それぞれ相対向
する外周壁11と外周壁31、テープリール収納壁12
とリール収納壁32、側面ガイドリブ17と側面リブ3
8、外周リブ20と外周リブ39及び嵌合部30と嵌合
部47とをそれぞれ突き合わせて組み合わされた状態
で、嵌合部30と嵌合部47とにねじ込んだ止めねじに
よって一体に結合されて、上述した薄箱状のカートリッ
ジ本体2を構成する。
【0057】カートリッジ本体2は、図1に示すよう
に、外周壁11と外周壁31、側面ガイドリブ17と側
面リブ38及び外周リブ20と外周リブ39とによっ
て、前面部を除く外周部が閉塞され、内部には下ハーフ
3側のテープリール収納部13A、13Bと上ハーフ4
側のテープリール収納部33A、33Bとが協動して、
長手方向に隣り合った2つの円形空間であるテープリー
ル収納部が構成される。
【0058】カートリッジ本体2は、側面ガイドリブ1
7A、17Bに側面リブ38A、38Bが突き合わされ
ることにより、これら側面ガイドリブ17A、17Bに
形成したリッドガイド溝19A、19Bの上端部が側面
リブ38A、38Bによってそれぞれ閉塞される。カー
トリッジ本体2は、上述したように、下ハーフ3側の側
面ガイドリブ17A、17Bと上ハーフ4側の外周リブ
39との間に設定した“組合せしろ”による間隙が、側
面ガイドリブ17A、17Bの外側面に回り込む係合凸
部40A、40Bによって閉塞される。
【0059】以上のように構成されたカートリッジ本体
2には、開放された前面部にフロントリッド5、バック
リッド6及びアッパリッド7とからなるリッド構体が組
み合わされる。フロントリッド5は、図1及び図2に示
すように、カートリッジ本体2の前面部を閉塞するに足
る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部48と、この
主面部48の両端部にそれぞれ後方側に向かって一体に
突設された側面部49A、49Bとからなり、断面略々
コ字状を呈して構成されている。主面部48には、上縁
部の両側にそれぞれ側方へと突出されて後述するアッパ
リッド7との連結を行うための連結部50A、50Bが
一体に形成されている。
【0060】フロントリッド5は、側面部49A、49
Bの内面に互いに軸線を一致させて支軸部51A、51
Bがそれぞれ一体に突設されている。また、これら側面
部49A、49Bには、先端部の内面側に軸状のカム凸
部52A、52Bが一体に突設されている。連結部の一
方側50Bには、トーションスプリングからなるフロン
トリッドスプリング53が装着されている。
【0061】バックリッド6は、図1及び図2に示すよ
うに、カートリッジ本体2のローディング空間部10を
閉塞するに足る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部
54と、この主面部54の両側上縁部にそれぞれ一体に
突設された軸状の支点部55A、55B及び主面部54
の両側下縁部にそれぞれ一体に突設された軸状のカム凸
部56A、56Bとから構成されている。主面部54
は、下方部が次第に前面側へと傾斜する傾斜面として構
成されている。
【0062】アッパリッド7は、上ハーフ4の前端部3
5とほぼ等しい長さ及び幅を有する矩形板状の主面部5
7と、前面側の両縁部に内側に向かってそれぞれ凹設さ
れたフロントリッド支持部58A、58Bと、後方側の
両縁部に内側に向かってそれぞれ形成されたガイドカム
59A、59B及び主面部57の内面に凹設されたバッ
クリッド支持部60A、60Bとから構成されている。
【0063】フロントリッド5は、連結部50A、50
Bがフロントリッド支持部58A、58Bにそれぞれ相
対係合されることによって、図1に示すように、アッパ
リッド7の前方部に回動自在に組み合わされる。また、
バックリッド6は、支点部55A、55Bがバックリッ
ド支持部60A、60Bに相対係合されることによっ
て、アッパリッド7の主面部57の内面に回動自在に組
み合わされる。このようにして、フロントリッド5、バ
ックリッド6及びアッパリッド7は、互いに組み合わさ
れてリッド構体を構成する。リッド構体は、カートリッ
ジ本体2に組み合わされた状態において、所定の間隔を
以って互いに平行に対峙するフロントリッド5とバック
リッド6との間に磁気テープ8が延在される。
【0064】リッド構体は、ガイドカム59A、59B
をそれぞれアッパリッドガイド溝43A、43Bに相対
係合することにより、アッパリッド7がカートリッジ本
体2の上ハーフ4に組み合わされる。アッパリッド7
は、アッパリッドガイド溝43A、43Bの範囲で上ハ
ーフ4に対して前後方向にスライド自在に組み合わされ
る。リッド構体は、支軸部51A、51Bが上ハーフ4
側のフロントリッド係合凹部44A、44Bに係合され
ることにより、フロントリッド5がカートリッジ本体2
に組み合わされる。
【0065】フロントリッド5は、カートリッジ本体2
に組み合わされた状態において、開放された前面部を全
域に亘って閉塞する。なお、フロントリッド5の支軸部
51A、51Bは、上ハーフ4の外周壁31に突き合わ
される下ハーフ3側の両外周壁11によって、フロント
リッド係合凹部44A、44B内で回動自在な状態で係
止保持される。フロントリッド5は、支軸部の一方側5
1Bに装着したフロントリッドスプリング53の弾性力
により、カートリッジ本体2の前面部を閉塞する方向に
付勢されている。
【0066】フロントリッド5は、カートリッジ本体2
に組み合わされた状態において、ロックカム部52A、
52Bがそれぞれ下ハーフ3側のリッド開放ガイド溝2
4A、24Bにそれぞれ臨ませられる。ロックカム部5
2A、52Bは、上述したように、リッド開放ガイド溝
24A、24Bに臨ませられて下ハーフ3側に組み付け
られたリッドロック機構を構成するリッドロックレバー
71A、71Bのカム部とそれぞれ相対係合されること
により、カートリッジ本体2の前面部を閉塞した状態に
保持される。
【0067】リッド構体は、ガイドカム56A、56B
がそれぞれ下ハーフ3側の側面ガイドリブ17A、17
Bに形成されたリッドガイド溝19A、19Bに相対係
合することにより、バックリッド6がカートリッジ本体
2に組み合わされる。バックリッド6は、フロントリッ
ド5の内側に位置しかつローディング空間部10の前方
部を閉塞する。なお、アッパリッド7は、主面部57の
内面に一体に形成した図示しない係合部が、上ハーフ4
側の側面リブ38A、38Bの内面に形成した係合凹部
38a、38aに相対係合することによって、位置決め
保持される。
【0068】磁気テープ8は、先端部にそれぞれ透明な
リーディングテープ61がセンシングテープを介して接
続されている。磁気テープ8は、両端のリーディングテ
ープ61がテープリール9A、9Bにそれぞれ固定され
て巻回される。テープリール9A、9Bは、左右同一に
構成されており、以下、一方のテープリール9Aの構成
について代表して説明する。
【0069】テープリール9は、外周部に磁気テープ8
が巻回されるとともに中心に記録再生装置側のリール駆
動軸が嵌合されるリール駆動軸穴63が設けられた筒状
のコア部62と、このコア部62の下側面の外周部に一
体に形成された下フランジ部63と、コア部62に結合
される上フランジ部材66及び磁気テープ8を固定する
ためのクランパー67とから構成されている。コア部6
2は、詳細を省略するが、中心コアと、複数の放射状リ
ブを介して同心に連設されて外周部に磁気テープ8が巻
回される外周コアとから構成されている。リール駆動軸
穴63は、これら中心コアと外周コアとで構成されると
ともに放射状リブによって区割りされた環状空間部によ
って構成されている。
【0070】コア部62には、中心コアの上端面に、上
フランジ部材66が組み合わされる際の位置決めダボが
設けられている。コア部62は、クランパー67を嵌合
するために、外周コアの一部が軸方向に切り欠かれてい
る。放射状リブは、リール駆動軸穴63に嵌合される記
録再生装置側のリール駆動軸の外周部に形成された回止
めリブと相対係合することにより、テープリール9が回
転方向に対して一体化されるように作用する。
【0071】上述したコア部62と一体に形成された下
フランジ部64は、カートリッジ本体2のリール収納部
の内径に対してやや小径とされ、外周面の全周に亘って
上述したリールロック機構のリールロックレバー74が
相対係合する外周歯65が一体に形成されている。外周
歯65には、例えば一方向性のラチェット歯等によって
構成されており、相対係合されたリールロックレバー7
4によってテープリール9を磁気テープ8の繰り出し方
向に対してロック状態とする。
【0072】上フランジ部材66は、中心に形成した位
置決め穴が位置決めダボに相対係合されて位置合わせさ
れた状態でコア部62の上面側に組み合わされる。コア
部62と上フランジ部材66は、互いに組み合わされた
状態で、超音波溶着処理等を施すことによって一体化さ
れる。上フランジ部材66は、例えば透明な合成樹脂材
料によって成形されることにより、コア部62に巻回さ
れた磁気テープ8の状態を上ハーフ4のウインド34か
ら透視可能としている。
【0073】以上のように構成されたテープリール9
A、9Bは、リール駆動軸穴63A、63Bを下ハーフ
3のリール穴14A、14Bら臨ませて、それぞれカー
トリッジ本体2のテープリール収納部内に回転自在に収
納される。テープリール9A、9Bは、上述したように
リールロック機構によって磁気テープ8の繰り出し方向
の回転を規制される。テープリール9A、9Bは、上述
したようにリール押さえバネ68A、68Bによって高
さ方向の遊動が規制される。
【0074】磁気テープ8は、図3に示すように、右側
テープリール9Aの外周壁11側から繰り出されて右側
テープガイド18Aに掛け合わされる。磁気テープ8
は、カートリッジ本体2の前面部に沿って導かれてロー
ディング空間部10を横断して左側テープガイド18B
に掛け合わされ、外周壁11側から左側テープリール1
8Bに巻き取られる。磁気テープ8は、ローディング空
間部10を横断する部分が、フロントリッド5とバック
リッド6との間に延在されることによって、保護されて
いる。
【0075】以上のように構成された実施例テープカー
トリッジ1は、記録再生装置に装填されることによっ
て、カートリッジ本体2のリール穴14A、14Bから
記録再生装置側のリール駆動軸がそれぞれ進入してテー
プリール9A、9Bのリール駆動軸穴63A、63Bに
それぞれ係合される。テープカートリッジ1は、記録再
生装置側のリッドロック解除部材によってリッド構体が
動作され、カートリッジ本体2の前面部及びローディン
グ空間部10が開放される。
【0076】テープカートリッジ1は、記録再生装置側
のリールロック解除部材によって、リールロック機構が
動作されてテープリール9A、9Bのロック状態が解除
される。そして、テープカートリッジ1は、ローディン
グ空間部10に進入する記録再生装置側のローディング
手段によって磁気テープ8が記録再生部へと引き出され
るローディング動作が行われる。
【0077】テープカートリッジ1には、記録再生装置
側のリッドロック解除部材がリッド開放ガイド溝24
A、24Bに進入してリッドロック機構を駆動する。す
なわち、リッドロック機構を構成するリッドロックレバ
ー71A、71Bは、リッドロック解除部材によってリ
ッドロックスプリング72A、72Bの弾性力に抗して
回動動作されて、リッド構体を構成するフロントリッド
5のロック状態を解除する。
【0078】リッド構体は、フロントリッド5が、上述
したリッドロック機構によるロック状態が解除された状
態で、リッド開放ガイド溝24A、24Bに進入するリ
ッド駆動部材によってフロントリッドスプリング53の
弾性力に抗して回動動作される。フロントリッド5は、
支軸部51A、51Bを支点として、図2において反時
計方向へと回動動作するとともに、連結部50A、50
Bを介してアッパリッド7を駆動する。
【0079】アッパリッド7は、一端部をフロントリッ
ド5の連結部50A、50Bに回動自在に支持されなが
ら、ガイドカム59A、59Bが係合するアッパリッド
ガイド溝43A、43Bの前方部から後方部へと移動す
ることによって、上ハーフ4の後方側へとやや回動しな
がらスライド動作するとともに、バックリッド6を駆動
する。バックリッド6は、支点部55がバックリッド支
持部60A、60Bに回動自在に支持されながら、ガイ
ドカム56A、56Bが係合する側面ガイドリブ17
A、17Bのリッドガイド溝19A、19Bの下方部か
ら上方部へと動作する。
【0080】バックリッド6は、フロントリッド5に対
向した状態から、アッパリッド7に重ね合わされるよう
にして回動動作する。なお、フロントリッド5は、カー
トリッジ本体2の前面部を開放した状態において、側面
部49A、49Bに設けられたテープ終端検出穴49
a、49aがカートリッジ本体2のテープ終端検出穴2
3A、23Bにそれぞれ対向位置する。
【0081】テープカートリッジ1は、上述したリッド
構体の動作によって、フロントリッド5によるカートリ
ッジ本体2の前面部の閉塞状態及びバックリッド6によ
るローディング空間部10の閉塞状態がそれぞれ開放状
態へと移行される。開放されたローディング空間部10
には、磁気テープ8が横断した状態で露呈される。
【0082】テープカートリッジ1には、記録再生装置
側のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28に
進入してリールロック機構を駆動する。リールロック解
除部材は、ロックレバースプリング76の弾性力に抗し
てリールロック部材73を後方側へと移動動作させる。
リールロックレバー74A、74Bは、このリールロッ
ク部材73の動作によって、テープリール9A、9Bの
外周歯65A、65Bとの係合状態が解除されてテープ
リール9A、9Bを回転可能な状態とする。
【0083】記録再生装置側のローディング手段は、開
放されたローディング空間部10に進入し、テープリー
ル9A、9Bから磁気テープ8を引き出して記録再生部
へとローディングさせる。テープカートリッジ1には、
記録再生装置側のテープ終端検出用の光源69がテープ
終端検出用光源進入部21に進入する。
【0084】テープカートリッジ1は、記録操作、再生
操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が行われることに
より、リール駆動軸が駆動されてテープリール9A、9
Bが回転駆動される。テープ終端検出用の光源69は、
磁気テープ8の駆動動作によって電源が供給されて検出
光を出射する。検出光は、下ハーフ3の外周リブ20及
び上ハーフ4の外周リブ39に沿ってテープ走行路を横
切って外周壁11に設けられたテープ終端検出穴23
A、23Bへと導かれる。
【0085】検出光は、テープ走行路に磁気テープ8が
存在する場合には、この磁気テープ8に反射されてテー
プ終端検出穴23A、23Bからカートリッジ本体2の
外方へと露光されない。一方、検出光は、テープ走行路
に透明なリーダテープ61が存在する場合には、このリ
ーダテープ61を透過してテープ終端検出穴23A、2
3Bからカートリッジ本体2の外方へと露光されて記録
再生装置側のテープ終端検出センサによって検出され
る。記録再生装置は、このテープ終端検出センサの出力
によってリール駆動軸を停止させて、磁気テープ8の送
り動作を停止させる。
【0086】テープカートリッジ1は、イジェクト操作
が行われることによって、記録再生部に引き出された磁
気テープ8のアンローディング操作が行われるととも
に、リッド構体の復帰動作が行われかつリールロック機
構が初期状態へと復帰動作した状態で記録再生装置から
排出される。テープカートリッジ1は、記録再生装置側
のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28から
退出することによって、ロックレバースプリング76の
弾性力によりリールロック部材73が前方側へと移動動
作される。リールロックレバー74A、74Bは、この
リールロック部材73の動作によって、テープリール9
A、9Bの外周歯65A、65Bと再び係合してテープ
リール9A、9Bを磁気テープ8の繰り出し方向に対し
てロック状態とする。
【0087】テープカートリッジ1は、リッド開放ガイ
ド溝24A、24Bからそれぞれ記録再生装置側のリッ
ド駆動部材及びリッドロック解除部材が退出することに
よって、リッド構体が初期状態へと復帰動作する。リッ
ド構体は、フロントリッドスプリング53の弾性力によ
り、フロントリッド5が支軸部51A、51Bを支点と
して、図2において時計方向へと回動動作してカートリ
ッジ本体2の前面部を閉塞する方向に復帰回動する。フ
ロントリッド5は、連結部50A、50Bを介してアッ
パリッド7を復帰動作させる。
【0088】アッパリッド7は、ガイドカム59A、5
9Bが係合するアッパリッドガイド溝43A、43Bの
後方部から前方部へと移動することにより、上ハーフ4
に沿って前方側へとスライド動作するとともに、バック
リッド6を駆動する。バックリッド6は、ガイドカム5
6A、56Bが係合する側面ガイドリブ17A、17B
のリッドガイド溝19A、19Bの上方部から下方部へ
と移動することによって、ローディング空間部10を閉
塞する初期位置へと復帰動作する。
【0089】リッドロック機構は、上述した動作によっ
て初期位置へと復帰したフロントリッド5のロックカム
部52A、52Bにリッドロックレバー71A、71B
のカム部が相対係合することによって、リッド構体をロ
ック状態に保持する。テープカートリッジ1は、リッド
構体によってカートリッジ本体2の前面部及びローディ
ング空間部10が閉塞された状態で、リール穴14A、
14Bからリール駆動軸が退出する。
【0090】上述した実施例テープカートリッジ1にお
いては、カートリッジ本体2の前面部を除く他の外周部
が互いに突き合わされた下ハーフ3の外周壁11と上ハ
ーフ4の外周壁31とによって閉塞される。また、テー
プカートリッジ1は、ローディング空間部10が互いに
突き合わされた側面ガイドリブ17A、17Bと側面リ
ブ38及び外周リブ20と外周リブ39とによって閉塞
される。
【0091】そして、テープカートリッジ1は、下ハー
フ3と上ハーフ4とを円滑に組み合わすために下ハーフ
3側の側面ガイドリブ17A、17Bと上ハーフ4側の
外周リブ39の両端部との間に設定した“組合せしろ”
に起因する間隙が、外周リブ39の両端部に突設されて
側面ガイドリブ17A、17Bの外側面部に回り込む係
合凸部40A、40Bによって閉塞されている。したが
って、テープカートリッジ1は、ローディング空間部1
0を介して、塵埃等がカートリッジ本体2の内部へ進入
することが防止される。したがって、テープカートリッ
ジ1は、カートリッジ本体2の内部に進入した塵埃等が
磁気テープ8の表面に付着して、ドロップアウト等によ
る情報信号の記録特性を低下させるといった不都合の発
生が回避される。
【0092】また、テープカートリッジ1は、ローディ
ング空間部10の内側に沿ってテープ終端検出機構のテ
ープ終端検出用の光源69から出射される検出光の光路
が構成されるが、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17
A、17Bと上ハーフ4側の外周リブ39の両端部との
間に設定した“組合せしろ”に起因する間隙からの検出
光の漏出或いは外部光の進入によってテープ終端検出機
構に影響を及ぼすといった不都合の発生が防止され、磁
気テープの終端検出精度の向上が図られる。
【0093】上述した実施例テープカートリッジ1にお
いては、下ハーフ3側に側面ガイドリブ17A、17B
が一体に形成され、これら側面ガイドリブ17A、17
Bの外側面に回り込む係合凸部40A、40Bを上ハー
フ4側に一体に形成したが、逆の構成であってもよいこ
とは勿論である。
【0094】図7及び図8は、本発明に係るテープカー
トリッジの第2の実施例を示し、上ハーフ4に下ハーフ
3に対する組立性の向上を図る構成を採用した点に特徴
を有している。なお、以下の説明において、上述した第
1の実施例テープカートリッジ1と同一部材、同一構成
部については、同一符号を付すことにより、説明を省略
する。
【0095】すなわち、上ハーフ4には、外周リブ39
の端部から前方側に突出する係合凸部40が一体に形成
されている。この係合凸部40には、下ハーフ3側の側
面ガイドリブ17の外側面と対向する内側面90が、先
端に向かって次第に厚みを小としたテーパが付された傾
斜面として構成されている。上述したように、側面ガイ
ドリブ17は、下ハーフ3の底面部3Aに最も高い部位
として突設され、下ハーフ3に対して上ハーフ4が組み
合わされる際に、上ハーフ4側の外周リブ39とともに
係合凸部40と最初に突き当てられる。
【0096】外周リブ39は、側面ガイドリブ17との
間に、“組合せしろ”が設定されている。一方、係合凸
部40は、この“組合せしろ”に起因する間隙を閉塞す
ることから、側面ガイドリブ17の外側面に対してより
近接した状態で組み合わされることが望ましい。しかし
ながら、この側面ガイドリブ17と係合凸部40との間
にも、下ハーフ3に対して上ハーフ4を円滑に組み合わ
せるために、“組合せしろ”が必要となる。
【0097】係合凸部40は、内側面90を傾斜面とし
て構成したことにより、最初に突き当てられる先端縁と
側面ガイドリブ17の外側面との間に“組合せしろ”に
相当する間隙が構成される。したがって、係合凸部40
は、下ハーフ3に対して上ハーフ4がややズレた状態で
組み合わされた場合でも、先端部が側面ガイドリブ17
の先端部と衝合状態を呈すること無く、内側面90をガ
イドとして円滑に組み合わされてこの側面ガイドリブ1
7の外側面に回り込んで位置する。
【0098】この第2の実施例テープカートリッジによ
れば、側面ガイドリブ17と係合凸部40との対向間隔
がさらに小ならしめられて、側面ガイドリブ17と外周
リブ39との間に構成される間隙が閉塞される。したが
って、テープカートリッジは、防塵性或いは磁気テープ
の終端検出精度の一層の向上が図られる。
【0099】なお、この第2の実施例テープカートリッ
ジにおいては、係合凸部40の内側面90を傾斜面とす
ることにより、側面ガイドリブ17との組立性の向上を
図ったが、逆の構成であってもよいことは勿論である。
【0100】また、リッド構体については、フロントリ
ッド5と、バックリッド6及びアッパリッド7との3つ
のリッドによって構成したが、本発明は、例えばバック
リッド6とアッパリッド7とが一体に形成されて、側面
ガイドリブ17に形成したリッドガイド溝19に規制さ
れて動作するように構成したテープカートリッジにも適
用可能であることは勿論である。
【0101】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るテープカートリッジによれば、上下ハーフを円滑に組
み合わすために、一方のハーフに突設されるとともにリ
ッド構体の動作を規制するリッドガイド溝が形成された
側面ガイドリブと、他方のハーフの外周リブの両端部と
の間に設定した“組合せしろ”に起因する間隙が、外周
リブの両端部に突設されて側面ガイドリブの外側面部に
回り込む係合凸部によって閉塞されるように構成したこ
とにより、組立性を維持しながら防塵性の向上がはから
れ、カートリッジ本体の内部に進入した塵埃等が磁気テ
ープの表面に付着して、ドロップアウト等による情報信
号の記録特性を低下させるといった不都合の発生が回避
される。
【0102】また、本発明に係るテープカートリッジに
よれば、ローディング空間部の内側に位置する光学型の
テープ終端検出機構のテープ終端検出用の光源から出射
される検出光の漏出や外部光の影響が回避され、磁気テ
ープの終端検出精度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカートリッジの斜視図であ
る。
【図2】同テープカートリッジの分解斜視図である。
【図3】同テープカートリッジにおいて、テープリール
をテープリール収納部に組込んだ状態を示す下ハーフの
平面図である。
【図4】同テープカートリッジのカートリッジ本体を構
成する上ハーフの一部切欠き平面図である。
【図5】同上ハーフの要部底面図である。
【図6】同テープカートリッジのカートリッジ本体を構
成する上ハーフと下ハーフとを組み合わせた状態を説明
する要部透視平面図である。
【図7】本発明に係るテープカートリッジの他の実施例
を示し、カートリッジ本体を構成する上ハーフの要部正
面図である。
【図8】同上ハーフの要部平面図である。
【図9】従来のテープカートリッジのカートリッジ本体
を構成する上ハーフの平面図である。
【図10】同上ハーフの要部底面図である。
【図11】同テープカートリッジのカートリッジ本体を
構成する上ハーフと下ハーフとを組み合わせた状態を説
明する要部透視平面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ 2 カートリッジ本体 3 下ハーフ 4 上ハーフ 5 リッド構体を構成するフロントリッド 6 リッド構体を構成するバックリッド 7 リッド構体を構成するアッパリッド 8 磁気テープ(テープ状記録媒体) 9 テープリール 10 ローディング空間部 13 下ハーフに構成されたリール収納部 15 下ハーフの前面部 16 下ハーフの前面部に位置してローディング空間部
を構成する切欠き部 17 ローディング空間部の側面部の外周壁を構成する
側面ガイドリブ 18 テープガイド 19 側面ガイドリブの内面に設けられたリッドガイド
溝 20 ローディング空間部の内方部の外周壁を構成する
外周リブ 21 テープ終端検出用光源進入部 23 テープ終端検出穴 33 上ハーフに構成されたリール収納部 36 上ハーフの前面部 37 上ハーフの前面部に位置してローディング空間部
を構成する切欠き部 38 下ハーフの側面ガイドリブに突き合わされる側面
リブ 39 ローディング空間部の内方部の外周壁を構成する
外周リブ 40 外周リブの両端部に形成された係合凸部 61 透明なリーディングテープ 69 テープ終端検出用光源

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面部が開放されるとともにこの前面部
    の中央部に切欠き部が設けられかつこの切欠き部を囲ん
    で両側面ガイドリブ及び外周リブが一体に立ち上がり形
    成され、互いに組み合わされてカートリッジ本体を構成
    するとともに相対する切欠き部によって記録再生装置側
    のローディング手段が進入するローディング空間部を構
    成する第1のハーフ及び第2のハーフと、 カートリッジ本体の内部に回転自在に収納された一対の
    テープリールと、 一方のテープリールから繰り出されて、第1のハーフ側
    の側面ガイドリブの先端部にそれぞれ設けられたテープ
    ガイド間に掛け合わされることによって、ローディング
    空間部を横切って他方のテープリールに巻き取られるテ
    ープ状記録媒体と、 第2のハーフの前方部にスライド自在に支持されたアッ
    パリッドと、このアッパリッドに回動自在に支持されて
    カートリッジ本体の開放された前面部を開閉するフロン
    トリッドと、一方側端部をローディング空間部の両側に
    位置する第1のハーフ側の側面ガイドリブの対向内面に
    構成されたリッドガイド手段に係合されるとともに他方
    側端部をアッパリッドに回動自在に支持されてローディ
    ング空間部を開閉するバックリッドとからなるリッド構
    体とを備え、 第1のハーフ又は第2のハーフのいずれか一方のハーフ
    側の外周リブには、両側先端部に、これらハーフを互い
    に組み合わせた状態において、他方のハーフの側面ガイ
    ドリブ又は側面リブの外側面側に回り込んで位置するこ
    とによって外周リブと側面ガイドリブとの間に構成され
    る間隙を閉塞する係合凸部がそれぞれ一体に形成された
    ことを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 第1のハーフ又は第2のハーフのいずれ
    か一方のハーフには、外周リブの略中央部の内側に位置
    してテープ終端検出用の光源が進入するテープ終端検出
    用光源進入部が設けられることによって、カートリッジ
    本体の内部に、このテープ終端検出用の光源から出射さ
    れるテープ終端検出光が外周リブの内面に沿ってカート
    リッジ本体の側面方向に導かれる光路が構成され、 一方のハーフ側の外周リブの先端部に形成された係合凸
    部は、このテープ終端検出光の光路に略直交する方向に
    形成された他方のハーフ側の側面ガイドリブ又は側面リ
    ブとの間に構成される間隙から入射する外部光を遮断す
    ることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 外周リブの先端部に形成された係合凸部
    は、側面ガイドリブ又は側面リブと対向する内側面が、
    先端に向かって次第に厚みを小とする傾斜面として構成
    されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    テープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 外周リブの先端部に係合凸部が形成され
    た一方のハーフが組み合わされる他方のハーフは、係合
    凸部が回り込む側面ガイドリブ又は側面リブの外側面
    が、主面側に向かって次第に厚みを大とする傾斜面とし
    て構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のテープカートリッジ。
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