JPH09231721A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH09231721A
JPH09231721A JP3698496A JP3698496A JPH09231721A JP H09231721 A JPH09231721 A JP H09231721A JP 3698496 A JP3698496 A JP 3698496A JP 3698496 A JP3698496 A JP 3698496A JP H09231721 A JPH09231721 A JP H09231721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
tape
opening
reel
lower half
Prior art date
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Pending
Application number
JP3698496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Oki
隆 大木
Masanori Abe
雅則 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP3698496A priority Critical patent/JPH09231721A/ja
Publication of JPH09231721A publication Critical patent/JPH09231721A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形金型によって形成する際に、各開口部を
高精度に形成させる。 【解決手段】 合成樹脂材料を射出成形することにより
それぞれ形成された下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合
わせて構成されるカートリッジ本体2と、このカートリ
ッジ本体2の内部に配設される一対のテープリール9
と、これら一対のテープリール9に対して巻回された磁
気テープ8とを備える。下ハーフ3は、第1のゲート1
11に対応する第1のゲート跡121と、第2のゲート
112に対応する第2のゲート跡122とを両側面の後
方側にそれぞれ有する。上ハーフ4は、第3のゲート1
13に対応する第3のゲート跡123と、第4のゲート
114に対応する第4のゲート跡124とを両側面の後
方側にそれぞれ有する。カートリッジ本体2の背面部
は、接点端子開口部100と誤消去防止部材取付開口部
29とが互いに両端部に離間した状態でそれぞれ設けら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープを巻回
した一対のテープリールをカートリッジ本体の内部に回
転自在に収納したテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、一般に一対のハ
ーフを組み合わせて構成したカートリッジ本体の内部
に、磁気テープを巻回した一対のテープリールが回転自
在に収納されている。例えば、ビデオテープレコーダ用
テープカートリッジ、データ記録用テープカートリッジ
或いはDAT用テープカートリッジ等においては、ビデ
オテープレコーダ等の記録再生装置に装填されることに
より、カートリッジ本体から磁気テープが記録再生部へ
と引き出されるテープローディング動作が行われる。
【0003】従来のこれらのテープカートリッジ200
は、図11に示すように、前面部がそれぞれ開放された
矩形略浅皿状の下ハーフ202と上ハーフ203とを組
み合わせてカートリッジ本体201が構成される。この
カートリッジ本体201には、図示しないが、磁気テー
プを巻回した一対のテープリールが回転自在に収納され
るとともに、開放された前面部にローディング空間部が
構成されている。ローディング空間部には、テープカー
トリッジ200が記録再生装置に装填されると、この記
録再生装置側のテープローディング手段が進入する。ロ
ーディング空間部は、カートリッジ本体201に回動自
在に支持されたリッド204によって開閉される。
【0004】カートリッジ本体201を構成する下ハー
フ202には、図示しないが、ローディング空間部の両
側に位置して一対のテープガイドが設けられている。磁
気テープは、一方のテープリールから繰り出されてカー
トリッジ本体201の前面部に導かれ、ローディング空
間部を横切るようにテープガイド間に掛け合わされて他
方のテープリールに巻取られている。
【0005】また、このテープカートリッジ200は、
両側面の後方側に位置して、略凹凸状の一対の滑り止め
凹凸部205、205が設けられている。また、このテ
ープカートリッジ200は、両側面の後方側に位置し
て、一対のアーム係合凹部206A、206Bが設けら
れている。
【0006】そして、テープカートリッジ200は、図
12に示すように、下ハーフ202の背面部の一端側
に、外部装置側のコネクタと電気的に接続される接点端
子209を外方に臨ませる接点端子開口部207が設け
られている。また、上ハーフ203の背面部には、下ハ
ーフ202に組み合わされた状態で接点端子開口部20
7の近傍に位置する一端側に誤消去防止部材取付開口部
208が設けられている。誤消去防止部材取付開口部2
08には、誤消去防止部材210が移動自在に組み付け
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したテ
ープカートリッジ200は、図13に示すように、成形
金型の第1のゲート211に対応する第1のゲート跡2
21と、第2のゲート212に対応する第2のゲート跡
222とを、下ハーフ202の両側面のアーム係合凹部
206Aの後方側にそれぞれ有している。このため、下
ハーフ202は、第1のゲート211と第2のゲート2
12とによって合成樹脂材料が流し込まれて形成され
る。
【0008】また、下ハーフ202の接点端子開口部2
07は、下ハーフ202の背面部の一端側に設けられる
ため、第1のゲート跡221から近距離に位置し、第2
のゲート跡222から遠距離に位置している。第1のゲ
ート211によって流し込まれる合成樹脂材料は、下ハ
ーフ202の接点端子開口部207が複雑な形状とされ
ているために、接点端子開口部207を形成する際に樹
脂流れが妨げられる。このため、第2のゲート212に
よって流し込まれる合成樹脂材料は、第1のゲート21
1によって流し込まれる合成樹脂材料が接点端子開口部
207を形成し終わる前に、接点端子開口部207に対
応する位置に到達してしまう。
【0009】しかしながら、第2のゲート212によっ
て流し込まれる合成樹脂材料は、接点端子開口部207
が第2のゲート212から遠距離に設けられるため、接
点端子開口部207に対応する位置に到達するまでに流
れ速度が弱まる。このため、第2のゲート212によっ
て流し込まれる合成樹脂材料は、下ハーフ202の接点
端子開口部207を不完全な状態に形成してしまう。
【0010】したがって、このテープカートリッジ20
0は、第1のゲート211と第2のゲート212とによ
って流し込まれる合成樹脂材料に接点端子開口部207
を高精度に形成させるのを困難とするといった問題点が
あった。
【0011】一方、テープカートリッジ200は、図1
4に示すように、成形金型の第3のゲート213に対応
する第3のゲート跡223と、第4のゲート214に対
応する第4のゲート跡224とを、上ハーフ203の両
側面のアーム係合凹部206Bの後方側にそれぞれ有し
ている。このため、上ハーフ203は、第3のゲート2
13と第4のゲート214とによって合成樹脂材料が流
し込まれて形成される。
【0012】また、上ハーフ203の誤消去防止部材取
付開口部208は、上ハーフ203の背面部の一端側に
設けられるため、第3のゲート跡223から近距離に位
置し、第4のゲート跡224から遠距離に位置してい
る。第3のゲート213によって流し込まれる合成樹脂
材料は、上ハーフ203の誤消去防止部材取付開口部2
08が複雑な形状とされているために、誤消去防止部材
取付開口部208を形成する際に樹脂流れが妨げられ
る。このため、第4のゲート214によって流し込まれ
る合成樹脂材料は、第3のゲート213によって流し込
まれる合成樹脂材料が誤消去防止部材取付開口部208
を形成し終わる前に、誤消去防止部材取付開口部208
に対応する位置に到達してしまう。
【0013】しかしながら、第4のゲート214によっ
て流し込まれる合成樹脂材料は、誤消去防止部材取付開
口部208が第4のゲート214から遠距離に設けられ
るため、誤消去防止部材取付開口部208に対応する位
置に到達するまでに流れ速度が弱まる。このため、第4
のゲート214によって流し込まれる合成樹脂材料は、
上ハーフ203の誤消去防止部材取付開口部208を不
完全な状態に形成してしまう。
【0014】したがって、このテープカートリッジ20
0は、第3のゲート213と第4のゲート214とによ
って流し込まれる合成樹脂材料に誤消去防止部材取付開
口部208を高精度に形成させるのを困難とするといっ
た問題点があった。
【0015】そこで、本発明は、成形金型によって形成
する際に合成樹脂材料を効率良く流し込ませて均一に行
き亘らせ、各開口部を高精度に形成させたテープカート
リッジを提供することを目的に提案されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカートリッジは、合成樹脂材料を射出成
形することによりそれぞれ形成された下ハーフと上ハー
フとを組み合わせて構成されるカートリッジ本体と、こ
のカートリッジ本体の内部に回動自在に配設される一対
のテープリールと、一方のテープリールから繰り出され
て、他方のテープリールに巻取られる磁気テープとを備
える。
【0017】下ハーフは、成形金型の第1のゲートに対
応する第1のゲート跡と、第2のゲートに対応する第2
のゲート跡とを、両側面の後方側にそれぞれ有する。上
ハーフは、成形金型の第3のゲートに対応する第3のゲ
ート跡と、第4のゲートに対応する第4のゲート跡と
を、両側面の後方側にそれぞれ有する。
【0018】カートリッジ本体の背面部には、第1の開
口部と第2の開口部とが互いに両端側に離間してそれぞ
れ設けられる。
【0019】以上のように構成された本発明に係るテー
プカートリッジは、第1のゲートと第2のゲートとの両
側から合成樹脂材料が効率良く流し込まれ均一に行き亘
って下ハーフが形成される。また、テープカートリッジ
は、第3のゲートと第4のゲートとの両側から合成樹脂
材料が効率良く流し込まれ均一に行き亘って上ハーフが
形成される。
【0020】そして、第1の開口部は、第1のゲートと
第3のゲートとによって合成樹脂材料が流し込まれて高
精度に形成される。また、第2の開口部は、第2のゲー
トと第4のゲートとによって合成樹脂材料が流し込まれ
て高精度に形成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面を参照して詳細に説明する。図1乃至
図10に本発明の実施の形態として示したテープカート
リッジ1は、データ記録用のテープカートリッジであっ
て、横長矩形の略浅皿状に形成された下ハーフ3と上ハ
ーフ4とを互いに突き合わせて結合することによって薄
箱状のカートリッジ本体2が構成される。
【0022】なお、本明細書においては、図1に示した
テープカートリッジ1の状態において、フロントリッド
6が配設される手前側を「前」として、これを基準とし
てそれぞれ「前後」、「左右」及び「上下」の方向性を
示すものとする。また、上述したテープリール9A、9
Bのように、一対で構成される部材については、説明の
便宜上、最初に、テープリール9(9A、9B)と表記
して、以下特に一方側を説明する場合以外は、単にテー
プリール9と表記するものとする。
【0023】下ハーフ3は、金属製のベースプレート5
に合成樹脂材料等でインサート等の射出成形を施すこと
により形成されている。このベースプレート5は、図3
に示すように、アルミ板や合金板等の金属材料により横
長矩形状に形成されている。
【0024】また、ベースプレート5は、テープカート
リッジ1に対して、所定の重量を付与するとともにねじ
りや曲げに対する機械的剛性を保持させる作用を奏す
る。ベースプレート5は、両面の全面に亘って多数個の
反り修正凹部5Aが設けられている。これによって、ベ
ースプレート5は、この上下方向への反りが防止され
る。
【0025】また、ベースプレート5には、後述するテ
ープリール9(9A、9B)がそれぞれ回転自在に収納
されるテープリール収納部13(13A、13B)の中
央部に位置して、円形のリール穴14(14A、14
B)がそれぞれ開設されている。このリール穴14の外
周部は、後述するテープリール9の下フランジ部64
(64A、64B)を摩耗することを防止する平坦面5
Bとされている。
【0026】下ハーフ3は、図3に示すように、前面部
15を除く他の外周部に外周壁11が一体に立ち上り形
成されるとともに、底面部3Aが中央から左右の2つの
領域に区分されて構成されている。底面部3Aには、区
分された左右の領域部に、テープリール収納部13を構
成する円弧状のテープリール収納壁12(12A、12
B)が同一円周上に位置して一体に立設されている。
【0027】下ハーフ3は、開放された前面部15の中
央領域部に、中央部が底面部3Aのやや内側に位置させ
た略矩形に切り欠かれた切欠き部16が設けられてい
る。下ハーフ3には、この切欠き部16の立上り側面を
構成するようにして、一対の側面ガイドリブ17(17
A、17B)が互いに相対向して底面部3Aに一体に立
設されている。これら側面ガイドリブ17は、カートリ
ッジ本体2の内部空間の高さ寸法よりもやや大とされた
高さ寸法を有しており、先端部の外側面にテープガイド
18(18A、18B)がそれぞれ形成されている。
【0028】テープガイド18は、外周面が平滑な円弧
面を呈して、側面ガイドリブ17の先端部の外側面に一
体に膨出形成されている。また、これらテープガイド1
8は、外側の周面が前面部15に対して後述するフロン
トリッド6の厚み寸法よりもやや内側に位置されてい
る。
【0029】なお、実施の形態テープカートリッジ1に
おいては、上述したようにテープガイド18を、側面ガ
イドリブ17の先端部の外側面に断面円弧状に一体に形
成して構成したが、かかる構成に限定されるものでは無
い。テープガイド18は、例えば下ハーフ3の底面部3
Aに、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された
一対の軸状凸部によって構成してもよい。また、テープ
ガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3Aに、切欠き部
16の両側に位置して一体に突設された一対の支軸と、
この支軸にそれぞれ組み合わされたスリーブによって構
成してもよい。
【0030】また、側面ガイドリブ17には、相対する
内面に同一形状のリッドガイド溝19(19A、19
B)がそれぞれ凹設されている。これらリッドガイド溝
19は、側面ガイドリブ17の内側の先端部を起点とし
て外側面の終端まで、高さ方向及び前後方向のほぼ全域
に亘って前下がりのカム溝として凹設されている。ま
た、これらリッドガイド溝19は、凸字状の円弧溝と凹
字状の円弧溝とが組み合わされた全体が略々S字状を呈
している。
【0031】下ハーフ3には、切欠き部16の内側の立
上り周壁を構成するようにして外周リブ20が底面部3
Aに一体に立設されている。この外周リブ20は、側面
ガイドリブ17の高さ寸法に対して略1/2の高さ寸法
を有しており、図3に示すように、両端がそれぞれ側面
ガイドリブ17の内側縁と一体に連結されている。この
外周リブ20には、中央部の内側に位置してテープ終端
検出用光源進入部21が一体に形成されている。
【0032】このテープ終端検出用光源進入部21は、
外周リブ20の中央部に突設された内側に向いたコ字状
の立壁と、この立壁と相対する円弧状の立壁と、下ハー
フ3の底面部3Aを貫通する光源進入穴とから構成され
ている。テープ終端検出用光源進入部21は、コ字状の
立壁と円弧状の立壁との間に、後述するテープ終端検出
用光源69の検出光の出射開口となる開口部がそれぞれ
側方に位置して構成されている。また、外周リブ20に
は、内面側に位置して、円弧状のテープリール収納壁2
2(22A、22B)が一端部を連結されて一体に形成
されている。したがって、テープ終端検出用光源進入部
21は、外周リブ20とテープリール収納壁22に包絡
された略正三角形の空間部に位置して設けられている。
【0033】リール収納壁22は、上述したテープリー
ル収納壁12と同一円周上に位置して下ハーフ3の底面
部3Aに一体に突設されており、互いに協動して下ハー
フ3側のテープリール収納部13を構成している。な
お、テープリール収納壁22の他端部には、嵌合筒部3
0の1個が一体に形成されている。また、下ハーフ3に
は、底面部3Aの適宜の箇所に、それぞれ筒状の嵌合筒
部30が一体に突設されている。
【0034】下ハーフ3には、両側面の前方側に位置し
て、テープ終端検出穴23(23A、23B)がそれぞ
れ開設されている。これらテープ終端検出穴23は、外
周リブ20の内面に沿ったテープ終端検出用の光源69
の光路の延長線上に位置して外周壁11にそれぞれ開設
されている。
【0035】テープ終端検出用光源進入部21は、上述
したように全体として筒状を呈して構成されており、そ
の上端開放部分に断面コ字状を呈する光源カバー70が
固定される。光源カバー70は、後述するようにテープ
カートリッジ1が図示しない記録再生装置に装填された
状態において、この記録再生装置側に配設されてテープ
終端検出用光源進入部21に進入されたテープ終端検出
用の光源69から出射される検出光の拡散を防止すると
ともにテープカートリッジ1内への塵埃等の進入を防止
する。
【0036】下ハーフ3には、右側面に、外周壁11の
一部をコ字状に折り返して内側壁11Aと外側壁11B
との間に前面部15側に開口する前後方向のリッド開放
ガイド溝24が設けられている。リッド開放ガイド溝2
4には、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填さ
れると、この記録再生装置側のリッド駆動部材が進入し
て後述するリッド構体をロック状態に保持するリッドロ
ック機構を駆動する。
【0037】リッドロック機構は、リッドロックレバー
71から構成され、リッド開放ガイド溝24に沿って下
ハーフ3側に配設されている。すなわち、これらリッド
開放ガイド溝24を構成する外周壁11には、上縁部に
リッドロックレバー取付部25が一体に形成されてい
る。
【0038】リッドロックレバー71は、詳細を省略す
るが、図2に示すように、それぞれリッド開放ガイド溝
24の幅とほぼ等しい厚みを有する全体略楔状に形成さ
れている。これらリッドロックレバー71は、上端部に
軸状の支点部が形成されるとともに、前方側面にカム部
が一体に突設されている。リッドロックレバー71は、
支点部をリッドロックレバー取付部25に相対係合させ
ることによって下端部がリッド開放ガイド溝24に臨ま
せられて下ハーフ3側に揺動自在に支持される。
【0039】下ハーフ3には、図3に示すように、外周
リブ20と対向する後方側のテープリール収納部13
A、13Bとの間に構成される略正三角形の空間部に位
置して、リールロック取付部27が設けられている。リ
ールロック取付部27は、互いに前後方向に平行に対峙
して底面部3Aに一体に立設された一対のガイド壁によ
って構成されており、後述するリールロック機構が配設
される。リールロック取付部27を構成するガイド壁間
には、リールロック機構を駆動する記録再生装置側のリ
ールロック解除部材が進入するロック解除ガイド溝28
が開設されている。
【0040】リールロック機構は、図2に示すように、
リールロック部材73と、一対のリールロックレバー7
4(74A、74B)と、ロックスプリング75等の部
材によって構成されている。リールロック部材73は、
リールロック取付部27のガイド壁間にスライド自在に
組み込まれ、底面部にロック解除ガイド溝28に臨む係
合凹部が設けられている。リールロック部材73は、立
上り周壁11との間に介挿されたロックスプリング75
の弾性力によって前面側へと付勢されている。
【0041】リールロックレバー74は、可撓性を有し
ており、一端部がそれぞれリールロック部材73の前面
部にヒンジ部を介して回動自在に設けられている。これ
らリールロックレバー74は、先端部に係合爪が一体に
形成されており、左右方向へ付勢されている。
【0042】リールロック機構は、リールロック部材7
3がロックスプリング75の弾性力により前方側に移動
された状態において、リールロックレバー74の係合爪
がロックレバースプリング75の弾性力によって後述す
るテープリール9の下フランジ部64の外周歯65(6
5A、65B)にそれぞれ相対係合される。したがっ
て、リールロック機構は、通常の状態で、一方のテープ
リール9Aを時計方向に対してロック状態に保持し、ま
た他方のテープリール9Bを反時計方向に対してロツク
状態に保持する。
【0043】また、リールロック機構は、テープカート
リッジ1が記録再生装置に装填されることにより、ロッ
ク解除ガイド溝28に進入する記録再生装置側のリール
ロック解除部材によって駆動される。リールロック機構
は、リールロック解除部材によりリールロック部材73
がロックスプリング75の弾性力に抗して後方側へと移
動動作され、上述したリールロックレバー74によるテ
ープリール9のロック状態を解除する。
【0044】下ハーフ3は、後方側の底面部3Aに、図
4に示すように、テープ仕様識別穴77(77A、77
B、77C)、誤消去防止穴78、位置決め穴79等が
設けられている。このテープ仕様識別穴77は、記録再
生装置側の仕様識別機構によって、カートリッジ本体2
に収納された磁気テープ8の信号フォーマット、記録密
度等のテープ仕様を識別させる。誤消去防止穴78は、
目視や記録再生装置側の仕様識別機構によって、記録さ
れた内容の消去の良否を識別させる。また、位置決め穴
79は、記録再生装置側の位置決め部材が進入すること
によって、テープカートリッジ1を所定の位置に確実に
装填させる。
【0045】また、下ハーフ3には、図2に示すよう
に、後方側の右コーナ部に位置して、補助記録装置取付
部90が設けられている。この補助記録装置取付部90
は、内周面に亘って差込み溝が設けられている。この補
助記録装置取付部90には、図2に示すように、補助記
憶装置91が取り付けられている。
【0046】補助記憶装置91は、図2に示すように、
少なくとも配線基板92と、この配線基板92に実装さ
れたメモリIC93と、このメモリIC93の入出力端
子となる配線基板92に印刷形成された複数の接点端子
94とから構成されている。メモリIC93には、例え
ば磁気テープ2に記録された情報信号の内容、磁気テー
プ仕様或いは使用状況等の識別情報が記録されている。
【0047】この補助記憶装置91は、メモリIC93
に記録された識別情報が、記録再生装置に設けられた補
助記録再生装置或いは別装置である補助記録再生装置に
よって読み取られ、さらに更新された識別情報がメモリ
IC93に記録される。
【0048】上ハーフ4は、図5に示すように、前面部
36を除く他の外周部に外周壁31が一体に立ち上り形
成されるとともに、底面部4Aが中央から左右の2つの
領域に区分されて構成されている。底面部4Aの内面に
は、区分された左右の領域に、上述した下ハーフ3のテ
ープリール収納部13と協動してテープリール9をそれ
ぞれ回転自在に収納する上ハーフ4側のリール収納部3
3(33A、33B)を構成する複数の円弧状のテープ
リール収納壁32(32A、32B)が同一円周上に位
置して一体に立設されている。底面部4Aには、テープ
リール収納部33の一部の領域を透視可能とする略横長
矩形のウインド34が設けられている。
【0049】上ハーフ4は、開放された前面部36の中
央領域部に、中央部を底面部4Aに略矩形の切欠き部3
7が設けられるとともに、この切欠き部37の両側部分
の前端部35(35A、35B)が庇状に突出されて構
成されている。
【0050】上ハーフ4には、切欠き部37の内側の立
上り周壁を構成するようにして外周リブ39が底面部4
Aに一体に立設されている。この外周リブ39は、外周
壁31とほぼ等しい高さ寸法を有しているが、中央部分
が下ハーフ3側に形成したテープ終端検出用光源進入部
21に対応してやや低い高さとされている。
【0051】外周リブ39は、後述するように上ハーフ
4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、下ハーフ
3側の側面ガイドリブ17の内側に対応位置される。し
たがって、これら外周リブ39の両端部と側面ガイドリ
ブ17とは、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせる
に際して、最初に衝合される。そして、外周リブ39
は、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態にお
いて、側面ガイドリブ17の内側縁と近接して対向位置
される。
【0052】外周リブ39には、中央部の内側に位置し
て下ハーフ3側のテープ終端検出用光源進入部21に対
応して光源カバー押さえ部41が一体に形成されてい
る。この光源カバー押さえ部41は、上ハーフ4を下ハ
ーフ3に組み合わせた状態において、テープ終端検出用
光源進入部21に組み合わされた光源カバー70を係止
する。光源カバー押さえ部41の内側には、嵌合筒部4
7の1個が一体に形成されている。また、上ハーフ4に
は、底面部4Aの適宜の箇所に、それぞれ筒状の嵌合筒
部47が一体に突設されている。
【0053】上ハーフ4には、両側面の外周壁31の前
方部に、互いに軸線が一致されて断面U字状のフロント
リッド係合凹部44(44A、44B)がそれぞれ設け
られている。
【0054】さらに、上ハーフ4には、フロントリッド
係合凹部44Bの後方側に位置して前後方向のリッドロ
ックガイド凹部45が凹設されている。これらリッドロ
ックガイド凹部45は、上ハーフ4を下ハーフ3に組み
合わせた状態において、この下ハーフ3側の上述したリ
ッドロックレバー取付部25にそれぞれ対応位置する。
【0055】上ハーフ4には、底面部4Aの内面にリー
ル押さえバネ取付部46(46A、46B)が設けられ
ている。これらリール押さえバネ取付部46は、ウイン
ド34の前方側でかつリール収納部33の中心線上に位
置して形成されている。リール押さえバネ取付部46に
は、一端部を熱溶着等することによって固定されたリー
ル押さえバネ68(68A、68B)がそれぞれ固定さ
れている。これらリール押さえバネ68は、先端部がそ
れぞれテープリール9に当接して下ハーフ3側へと押し
付けることにより、カートリッジ本体2の内部において
これらテープリール9の高さ方向の遊動を防止してい
る。
【0056】これら下ハーフ3と上ハーフ4とは、図2
に示すように、それぞれ相対向する外周壁11と外周壁
31、テープリール収納壁12とリール収納壁32、外
周リブ20と外周リブ39及び嵌合筒部30と嵌合筒部
47とをそれぞれ突き合わせて組み合わされた状態で、
嵌合筒部30と嵌合筒部47とにねじ込んだ止めねじに
よって一体に結合されて、上述した薄箱状のカートリッ
ジ本体2を構成する。
【0057】カートリッジ本体2は、図1に示すよう
に、外周壁11と外周壁31、外周リブ20と外周リブ
39とによって、前面部を除く外周部が閉塞され、内部
には下ハーフ3側のテープリール収納部13A、13B
と上ハーフ4側のテープリール収納部33A、33Bと
が協動して、長手方向に隣り合った2つの円形空間であ
るテープリール収納部が構成される。
【0058】これらテープリール収納部には、磁気テー
プ8を巻回した一対のテープリール9A、9Bが回転自
在に収納されている。磁気テープ8は、図2に示すよう
に、先端部にそれぞれ透明なリーディングテープ61が
センシングテープを介して接続されている。磁気テープ
8は、両端のリーディングテープ61がテープリール9
にそれぞれ固定されて巻回される。
【0059】テープリール9は、左右同一に構成されて
おり、以下、一方のテープリール9Aの構成について代
表して説明する。テープリール9は、図2に示すよう
に、外周部に磁気テープ8が巻回されるとともに中心に
記録再生装置側のリール駆動軸が嵌合されるリール駆動
軸嵌合穴63(63A、63B)が設けられた筒状のコ
ア部62(62A、62B)と、このコア部62の下側
面の外周部に一体に形成された下フランジ部64と、コ
ア部62に結合される上フランジ部66及び磁気テープ
8を固定するためのクランパー67とから構成されてい
る。コア部62は、詳細を省略するが、中心コアと、複
数の放射状リブを介して同心に連設されて外周部に磁気
テープ8が巻回される外周コアとから構成されている。
リール駆動軸嵌合穴63は、これら中心コアと外周コア
とで構成されるとともに放射状リブによって区割りされ
た環状空間部によって構成されている。
【0060】コア部62には、中心コアの上端面に、上
フランジ部66が組み合わされる際の位置決めダボが設
けられている。コア部62は、クランパー67を嵌合す
るために、外周コアの一部が軸方向に切り欠かれてい
る。放射状リブは、リール駆動軸嵌合穴63に嵌合され
る記録再生装置側のリール駆動軸の外周部に形成された
回止めリブと相対係合することにより、テープリール9
が回転方向に対して一体化されるように作用する。
【0061】上述したコア部62と一体に形成された下
フランジ部64は、カートリッジ本体2のテープリール
収納部13の内径に対してやや小径とされ、外周面の全
周に亘って上述したリールロック機構のリールロックレ
バー74が相対係合する外周歯65が一体に形成されて
いる。外周歯65は、例えば一方向性のラチェット歯等
によって構成されており、相対係合されたリールロック
レバー74によってテープリール9を磁気テープ8の繰
り出し方向に対してロック状態とする。
【0062】上フランジ部66は、中心に形成した位置
決め穴が位置決めダボに相対係合されて位置合わせされ
た状態でコア部62の上面側に組み合わされる。コア部
62と上フランジ部66は、互いに組み合わされた状態
で、超音波溶着処理等を施すことによって一体化され
る。上フランジ部66は、例えば透明な合成樹脂材料に
よって成形されることにより、コア部62に巻回された
磁気テープ8の状態を上ハーフ4のウインド34から透
視可能としている。
【0063】テープリール9は、リール駆動軸嵌合穴6
3を下ハーフ3のリール穴14ら臨ませて、それぞれカ
ートリッジ本体2のテープリール収納部内に回転自在に
収納される。テープリール9は、上述したようにリール
ロック機構によって磁気テープ8の繰り出し方向の回転
が規制されている。テープリール9は、上述したように
リール押さえバネ68によって高さ方向の遊動が規制さ
れる。
【0064】磁気テープ8は、右側テープリール9Aの
外周壁11側から繰り出されて右側テープガイド18A
に掛け合わされる。磁気テープ8は、カートリッジ本体
2の前面部に沿って導かれてローディング空間部10を
横断して左側テープガイド18Bに掛け合わされ、外周
壁11側から左側テープリール18Bに巻き取られる。
磁気テープ8は、ローディング空間部10を横断する部
分が、フロントリッド6とバックリッド7との間に延在
されることによって、保護されている。
【0065】カートリッジ本体2には、図2に示すよう
に、ローディング空間部10を開閉するフロントリッド
6及びバックリッド7からなるリッド構体が組み合わさ
れる。フロントリッド6は、図2に示すように、カート
リッジ本体2の前面部を閉塞するに足る長さ及び高さを
有する矩形板状の主面部48と、この主面部48の両端
部にそれぞれ後方側に向かって一体に突設された側面4
9(49A、49B)とからなり、断面略々コ字状を呈
して構成されている。フロントリッド6は、主面部48
の内面に、それぞれ突出されて後述するバックリッド7
との連結を行うための連結部50(50A、50B)が
一体に形成されている。
【0066】また、フロントリッド6は、側面49の内
面に互いに軸線を一致させて支軸部51(51A、51
B)がそれぞれ一体に突設されている。また、右側面4
9Aには、先端部の内面側に軸状のカム凸部52が一体
に突設されている。一方支軸部51Bには、トーション
スプリングからなるフロントリッドスプリング53が装
着されている。
【0067】バックリッド7は、カートリッジ本体2の
ローディング空間部10を閉塞するに足る長さ及び高さ
を有する矩形板状の第1の主面部54と、上ハーフ4の
前端部35とほぼ等しい長さ及び幅を有する矩形板状の
第2の主面部57とを一体に形成して構成されている。
バックリッド7は、この第1の主面部54の両側上縁部
に、軸状の支点部55(55A、55B)がそれぞれ一
体に突設され、第1の主面部54の両側下縁部に、軸状
のカム凸部56(56A、56B)がそれぞれ一体に突
設されている。バックリッド7は、第1の主面部54の
下方部が次第に前面側へと傾斜する傾斜面として構成さ
れている。
【0068】フロントリッド6は、連結部50がバック
リッド7の支点部55にそれぞれ相対係合されることに
よって、図2に示すように、バックリッド7の前方部に
回動自在に組み合わされる。このようにして、フロント
リッド6及びバックリッド7は、互いに組み合わされて
リッド構体を構成する。リッド構体は、カートリッジ本
体2に組み合わされた状態において、所定の間隔を以っ
て互いに平行に対峙するフロントリッド6とバックリッ
ド7との間に磁気テープ8が延在させる。
【0069】リッド構体は、カム凸部56がそれぞれ下
ハーフ3側の側面ガイドリブ17に形成されたリッドガ
イド溝19に相対係合することにより、バックリッド7
がカートリッジ本体2に組み合わされる。バックリッド
7は、フロントリッド6の内側に位置しかつローディン
グ空間部10の前方部を閉塞する。リッド構体は、支軸
部51を上ハーフ4側のフロントリッド係合凹部44に
係合されることにより、フロントリッド6がカートリッ
ジ本体2に組み合わされる。
【0070】フロントリッド6は、カートリッジ本体2
に組み合わされた状態において、開放された前面部を全
域に亘って閉塞する。フロントリッド6の支軸部51
は、上ハーフ4の外周壁31に突き合わされる下ハーフ
3側の両外周壁11によって、フロントリッド係合凹部
44内で回動自在な状態で係止保持される。フロントリ
ッド6は、一方支軸部51Bに装着したフロントリッド
スプリング53の弾性力により、カートリッジ本体2の
前面部を閉塞する方向に付勢されている。
【0071】また、フロントリッド6は、カートリッジ
本体2に組み合わされた状態において、ロックカム部5
2がそれぞれ下ハーフ3側のリッド開放ガイド溝24に
それぞれ臨ませられる。ロックカム部52は、上述した
ように、リッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハー
フ3側に組み付けられたリッドロック機構を構成するリ
ッドロックレバー71のカム部とそれぞれ相対係合され
ることにより、カートリッジ本体2の前面部を閉塞した
状態に保持される。
【0072】カートリッジ本体2には、図6及び図7に
示すように、左右側面の後方側に位置して、チェンジャ
装置の一対のアームが挟持する一対のアーム係合部が設
けられている。これら一対のアーム係合部は、下ハーフ
3に形成された一対のアーム係合凹部81A、81B
と、上ハーフ4に形成された一対のアーム係合凹部85
A、85Bとが組み合わされて構成されている。これら
一対のアーム係合部は、溝底部81c側の内形寸法より
開口部側の内形寸法が大とされるように前方傾斜面81
a及び後方傾斜面81bがそれぞれ設けられている。テ
ープカートリッジ1は、チェンジャ装置側の一対のアー
ムによってこれら一対のアーム係合部が挟持されること
によって、記録再生装置に対して差し込み動作或いは取
り出し動作が行われる。
【0073】また、カートリッジ本体2は、図6及び図
7に示すように、一対のアーム係合溝の前方側に位置し
て、一対の滑り止め部が設けられている。これら一対の
滑り止め部は、下ハーフ3に形成された一対の滑り止め
凹凸部84A、84Bと、上ハーフ4に形成された一対
の滑り止め凹凸部86A、86Bとが組み合わされて構
成されている。テープカートリッジ1は、ユーザーが滑
り止め部を挟持することにより、記録再生装置に対して
差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。
【0074】さらに、カートリッジ本体2は、図6及び
図7に示すように、一対のアーム係合溝の後方側に位置
して、複数個の凸部からなる一対のアーム引き出し部が
設けられている。これら一対のアーム引き出し部は、下
ハーフ3に形成された一対のアーム引き出し凹凸部95
A、95Bと、上ハーフ4に形成された一対のアーム引
き出し凹凸部97A、97Bとが組み合わされて構成さ
れている。複数個の凸部は、各先端部が鋭利に形成され
ている。テープカートリッジ1は、テェンジャ装置側の
一対のアームによってこれら一対のアーム引き出し部が
挟持されることによって、記録再生装置側の取り出し位
置まで引き出される。
【0075】カートリッジ本体2は、図8に示すよう
に、背面部の右端部側に位置して、接点端子開口部10
0が設けられている。この接点端子開口部100は、下
ハーフ3の背面部を切り欠いて形成された接点端子切り
欠き部101と、上ハーフ4の背面部を切り欠いて形成
された接点端子切り欠き部103とが組み合わされて構
成されている。この接点端子開口部100は、下ハーフ
3の補助記録装置取付部90に取り付けられた補助記憶
装置91の接点端子94を外方に臨ませている。
【0076】また、カートリッジ本体2は、図8に示す
ように、背面部の左端部側に位置して、誤消去防止部材
取付開口部29が接点端子開口部100と離間して設け
られている。この誤消去防止取付開口部29は、下ハー
フ3の背面部を切り欠いて形成された複数個の誤消去防
止部材取付切り欠き部102と、上ハーフ4の背面部を
切り欠いて形成された複数個の誤消去防止部材取付切り
欠き部104とが組み合わされて構成されている。この
誤消去防止部材取付開口部29には、誤消去防止部材7
6が移動自在に組み付けられている。誤消去防止部材7
6は、下ハーフ3に開設された誤消去検出穴を開放する
第1の位置29Aと、閉塞する第2の位置29Bとに移
動操作される。
【0077】ところで、カートリッジ本体2は、成形金
型の各ゲートによって射出成形されることによって形成
されている。下ハーフ3は、図9に示すように、成形金
型の第1のゲート111に対応する第1のゲート跡12
1を、右側面のアーム係合凹部81Aに有する。また、
下ハーフ4は、成形金型の第2のゲート112に対応す
る第2のゲート跡122を、左側面のアーム係合凹部8
1Bに有する。
【0078】そして、下ハーフ3は、図9に示すよう
に、第1のゲート跡121から接点端子切り欠き部10
1までの距離と、第2のゲート跡122から誤消去防止
取付切り欠き部102までの距離とが略々等しいとされ
ている。
【0079】このため、下ハーフ3は、第1のゲート1
11と第2のゲート112との両側から合成樹脂材料が
効率良く流し込まれ均一に行き亘って形成される。そし
て、接点端子切り欠き部101は、第1のゲート111
によって合成樹脂材料が流し込まれて高精度に形成され
る。また、誤消去防止部材取付切り欠き部102は、第
2のゲート112によって合成樹脂材料が流し込まれて
高精度に形成される。
【0080】上ハーフ4は、図10に示すように、成形
金型の第3のゲート113に対応する第3のゲート跡1
23を、右側面のアーム係合凹部85Aに有する。ま
た、上ハーフ4は、成形金型の第4のゲート114に対
応する第4のゲート跡124を、左側面のアーム係合凹
部85Bに有する。
【0081】そして、上ハーフ4は、図10に示すよう
に、第3のゲート跡123から接点端子切り欠き部10
3までの距離と、第4のゲート跡124から誤消去防止
取付切り欠き部104までの距離とが略々等しいとされ
ている。
【0082】このため、上ハーフ4は、第3のゲート1
13と第4のゲート114との両側から合成樹脂材料が
効率良く流し込まれ均一に行き亘って形成される。そし
て、接点端子切り欠き部103は、第3のゲート113
によって合成樹脂材料が流し込まれて高精度に形成され
る。また、誤消去防止部材取付切り欠き部104は、第
4のゲート114によって合成樹脂材料が流し込まれて
高精度に形成される。
【0083】なお、接点端子開口部100は、背面部の
右端部側の下方部あるいは上方部にに位置して設けられ
ても良い。
【0084】以上のように構成された実施の形態テープ
カートリッジ1は、誤消去防止部材76が誤消去検出穴
78を開放した第1の位置29Aに設定された状態で記
録再生装置に装填されると、記録再生装置側の誤消去検
出機構が誤消去検出穴78を検出することによって磁気
テープ8への情報信号の記録が禁止される。これによっ
て、テープカートリッジ1は、磁気テープ8に記録され
た情報信号が誤って消去されることが防止される。
【0085】また、テープカートリッジ1は、誤消去防
止部材76が誤消去検出穴78を閉塞した第2の位置2
9Bに設定された状態で記録再生装置に装填されると、
誤消去検出機構による誤消去検出穴78の検出が行われ
ないため、磁気テープ8への情報信号の記録が許可され
る。
【0086】このテープカートリッジ1は、記録再生装
置側の挿入口から差し込まれると、この記録再生装置側
の装填部へと装填される。テープカートリッジ1は、記
録再生装置に装填されると、カートリッジ本体2のリー
ル穴14から記録再生装置側のリール駆動軸がそれぞれ
進入してテープリール9のリール駆動軸嵌合穴63にそ
れぞれ係合される。
【0087】テープカートリッジ1は、記録再生装置側
のリッドロック解除部材がリッド開放ガイド溝24に進
入してリッドロック機構を駆動する。リッドロック機構
を構成するリッドロックレバー71は、リッドロック解
除部材によって回動動作されて、リッド構体を構成する
フロントリッド6のロック状態を解除する。
【0088】リッド構体は、フロントリッド6が、上述
したリッドロック機構によるロック状態が解除された状
態で、リッド開放ガイド溝24に進入するリッド駆動部
材によってフロントリッドスプリング53の弾性力に抗
して回動動作される。フロントリッド6は、支軸部51
を支点として、図1において反時計方向へと回動動作す
るとともに、連結部50を介してバックリッド7を駆動
する。
【0089】バックリッド7は、支点部55がフロント
リッド6の連結部50に回動自在に支持されながら、ガ
イドカム59が係合するリッドガイド溝19の前方部か
ら後方部へと移動することによって、上ハーフ4の後方
側へとやや回動しながらスライド動作する。
【0090】バックリッド7は、フロントリッド6に対
向した状態から、バックリッド7に重ね合わされるよう
にして回動動作する。なお、フロントリッド6は、カー
トリッジ本体2の前面部を開放した状態において、側面
49に設けられたテープ終端検出穴49a、49bがカ
ートリッジ本体2のテープ終端検出穴23にそれぞれ対
向位置する。
【0091】テープカートリッジ1は、上述したリッド
構体の動作によって、フロントリッド6によるカートリ
ッジ本体2の前面部の閉塞状態及びバックリッド7によ
るローディング空間部10の閉塞状態がそれぞれ開放状
態へと移行される。開放されたローディング空間部10
には、磁気テープ8が横断した状態で露呈される。
【0092】テープカートリッジ1は、記録再生装置側
のリールロック解除部材によってロック解除ガイド溝2
8に進入されてリールロック機構が駆動される。リール
ロック解除部材は、ロックレバースプリング75の弾性
力に抗してリールロック部材73を後方側へと移動動作
させる。リールロックレバー74は、このリールロック
部材73の動作によって、テープリール9の外周歯65
との係合状態が解除されてテープリール9を回転可能な
状態とする。
【0093】記録再生装置側のローディング機構は、開
放されたローディング空間部10に進入し、テープリー
ル9から磁気テープ8を引き出して記録再生部へとロー
ディングさせる。テープカートリッジ1には、記録再生
装置側のテープ終端検出用の光源69がテープ終端検出
用光源進入部21に進入する。
【0094】テープカートリッジ1は、記録操作、再生
操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が行われることに
より、リール駆動軸が駆動されてテープリール9が回転
駆動される。テープ終端検出用の光源69は、磁気テー
プ8の駆動動作によって電源が供給されて検出光を出射
する。検出光は、下ハーフ3の外周リブ20及び上ハー
フ4の外周リブ39に沿ってテープ走行路を横切って外
周壁11に設けられたテープ終端検出穴23へと導かれ
る。
【0095】検出光は、テープ走行路に磁気テープ8が
存在する場合には、この磁気テープ8に反射されてテー
プ終端検出穴23からカートリッジ本体2の外方へと露
光されない。一方、検出光は、テープ走行路に透明なリ
ーダテープ61が存在する場合には、このリーダテープ
61を透過してテープ終端検出穴23からカートリッジ
本体2の外方へと露光されて記録再生装置側のテープ終
端検出センサによって検出される。記録再生装置は、こ
のテープ終端検出センサの出力によってリール駆動軸を
停止させて、磁気テープ8の送り動作を停止させる。
【0096】テープカートリッジ1は、記録操作、再生
操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が終了すると、記
録再生装置側のリールロック解除部材がロック解除ガイ
ド溝28から退出することによって、ロックレバースプ
リング75の弾性力によりリールロック部材73が前方
側へと移動動作される。リールロックレバー74は、こ
のリールロック部材73の動作によって、テープリール
9の外周歯65と再び係合してテープリール9を磁気テ
ープ8の繰り出し方向に対してロック状態とする。
【0097】テープカートリッジ1は、リッド開放ガイ
ド溝24から記録再生装置側のリッド駆動部材及びリッ
ドロック解除部材が退出することによって、リッド構体
が初期状態へと復帰動作する。リッド構体は、フロント
リッドスプリング53の弾性力により、フロントリッド
6が支軸部51を支点として、図1において時計方向へ
と回動動作してカートリッジ本体2の前面部を閉塞する
方向に復帰回動する。フロントリッド6は、連結部50
を介してバックリッド7を復帰動作させる。
【0098】バックリッド7は、ガイドカム59が係合
するリッドガイド溝19の後方部から前方部へと移動す
ることにより、上ハーフ4に沿って前方側へとスライド
動作するとともに、バックリッド7を駆動する。バック
リッド7は、カム凸部56が係合する側面ガイドリブ1
7のリッドガイド溝19の上方部から下方部へと移動す
ることによって、ローディング空間部10を閉塞する初
期位置へと復帰動作する。
【0099】リッドロック機構は、上述した動作によっ
て初期位置へと復帰したフロントリッド6のロックカム
部52にリッドロックレバー71のカム部が相対係合す
ることによって、リッド構体をロック状態に保持する。
テープカートリッジ1は、リッド構体によってカートリ
ッジ本体2の前面部及びローディング空間部10が閉塞
された状態で、リール穴14から記録再生装置側のリー
ル駆動軸が退出し、記録再生装置側の挿入口から排出さ
れる。
【0100】テープカートリッジ1は、記録再生装置側
の挿入口から排出されると、チェンジャ装置側の一対の
アームによってアーム引き出し部が挟持されて記録再生
装置側の取り出し位置まで引き出される。テープカート
リッジ1は、記録再生装置側の取り出し位置まで引き出
されると、チェンジャ装置側の一対のアームによってア
ーム係合部が係合されて記録再生装置から取り出され
る。
【0101】上述した実施の形態テープカートリッジ1
は、カートリッジ本体2の背面部に、接点端子開口部1
00と誤消去防止取付開口部29とが互いに両端側に離
間してそれぞれ設けられることにより、下ハーフ3が第
1のゲート111と第2のゲート112とによって、上
ハーフ4が第3のゲート113と第4のゲート114と
によって射出成形して形成される際に、これら各ゲート
に合成樹脂材料を効率良く流し込ませて均一に行き亘ら
せることができる。
【0102】したがって、テープカートリッジ1は、接
点端子開口部101及び誤消去防止部材取付開口部29
の複雑な形状が高精度に形成され、成形不良が防止され
る。なお、本発明は、リッド構体を、フロントリッド6
と、バックリッド7の2つのリッドによって構成した実
施の形態テープカートリッジ1以外に、例えばバックリ
ッド7が二分されて連結され、側面ガイドリブ17に形
成したリッドガイド溝19に規制されて動作するように
構成したテープカートリッジにも適用される。
【0103】また、本発明は、データ記録用のテープカ
ートリッジ1以外に、リッド構体の無いテープカートリ
ッジや、8mm幅や1/4インチ幅等の多様なテープ幅
の磁気テープが収納されたテープカートリッジにも適用
される。
【0104】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るテープカ
ートリッジによれば、カートリッジ本体の背面部に、第
1の開口部と第2の開口部とが互いに両端側に離間して
それぞれ設けられれることにより、下ハーフが第1のゲ
ートと第2のゲートとによって、上ハーフが第3のゲー
ト及び第4のゲートによって射出成形して形成される際
に、これら各ゲートに合成樹脂材料を効率良く流し込ま
せて均一に行き亘らせることができる。
【0105】したがって、テープカートリッジは、第1
の開口部及び第2の開口部が高精度に形成され、成形不
良が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態テープカートリッジを
示す斜視図である。
【図2】同テープカートリッジを示す分解斜視図であ
る。
【図3】同テープカートリッジの下ハーフを示す平面図
である。
【図4】同テープカートリッジの下ハーフを示す底面図
である。
【図5】同テープカートリッジの上ハーフを示す底面図
である。
【図6】同テープカートリッジを示す右側面図である。
【図7】同テープカートリッジを示す左側面図である。
【図8】同テープカートリッジを示す背面図である。
【図9】第1のゲート及び第2のゲートによって射出成
形される上記下ハーフを示す要部平面図である。
【図10】第3のゲート及び第4のゲートによって射出
成形される上記上ハーフを示す要部平面図である。
【図11】従来のテープカートリッジを示す側面図であ
る。
【図12】従来のテープカートリッジを示す背面図であ
る。
【図13】第1のゲート及び第2のゲートによって射出
成形される従来の下ハーフを示す背面図である。
【図14】第3のゲート及び第4のゲートによって射出
成形される従来の上ハーフを示す背面図である。
【符号の説明】
2 カートリッジ本体、 3 下ハーフ、 4 上ハー
フ、 8 磁気テープ、 9 テープリール、 29
誤消去防止部材取付開口部、 100 接点端子開口
部、 111 第1のゲート、 112 第2のゲー
ト、 113 第3のゲート、 114 第4のゲー
ト、 121 第1のゲート跡、 122 第2のゲー
ト跡、 123 第3のゲート跡、 124 第4のゲ
ート跡

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料を射出成形することにより
    それぞれ形成された下ハーフと上ハーフとを組み合わせ
    て構成されるカートリッジ本体と、 このカートリッジ本体の内部に回動自在に配設される一
    対のテープリールと、 一方のテープリールから繰り出されて、他方のテープリ
    ールに巻取られる磁気テープとを備え、 上記下ハーフは、成形金型の第1のゲートに対応する第
    1のゲート跡と第2のゲートに対応する第2のゲート跡
    とを両側面の後方側にそれぞれ有し、 上記上ハーフは、成形金型の第3のゲートに対応する第
    3のゲート跡と第4のゲートに対応する第4のゲート跡
    とを両側面の後方側にそれぞれ有し、 上記カートリッジ本体の背面部には、第1の開口部と第
    2の開口部とが互いに両端側に離間してそれぞれ設けら
    れることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記下ハーフは、第1のゲート跡から第
    1の開口部までの距離と、第2のゲート跡から第2の開
    口部までの距離とが略々等しいとされ、 上記上ハーフは、第3のゲート跡から第1の開口部まで
    の距離と、第4のゲート跡から第2の開口部までの距離
    とが略々等しいとされることを特徴とする請求項1に記
    載のテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記第1の開口部は、外部装置側のコネ
    クタと電気的に接続される接点端子を外方に臨ませる接
    点端子開口部であり、 上記第2の開口部は、誤消去防止部材が移動自在に組み
    付けられる誤消去防止部材取付開口部であることを特徴
    とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記下ハーフは、この底面部を構成する
    金属製のベースプレートを有することを特徴とする請求
    項1に記載のテープカートリッジ。
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