JP2010186527A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents

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Yoshiaki Tosaka
吉章 東坂
Yasushi Sakagami
裕史 坂上
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Abstract

【課題】磁気テープの巻き姿が悪化することなくリールの上フランジを省略し、コストや地球環境負荷を低減する。
【解決手段】遊動回転が禁止される回転禁止位置と回転が可能である回転可能位置とに移動可能にリール7がケース本体4内に収納されている。リールは円筒ハブ5と円筒ハブの下ケース3側の端縁に設けられた下フランジ6とを備える。下フランジの上ケース2に対向する側の面にはテーパ面が形成されている。上ケースの下フランジに対向する領域20には、下フランジに形成されたテーパ面と実質的に面対称なテーパ面が形成されている。上ケースのリールに対向する側の面には、リールが回転可能位置にあるときに円筒ハブの先端52が嵌入する環状の溝22が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、1リール型の磁気テープカートリッジに関する。
例えばコンピュータのデータのバックアップ等のための大容量記録媒体として磁気テープが用いられている。磁気テープはリールに巻回されて箱状のケース本体内に収納されて磁気テープカートリッジが構成される。磁気テープカートリッジは、1つのリールを収納した1リール型(シングルリール型とも呼ばれる)と、2つのリールを収納した2リール型(ダブルリール型とも呼ばれる)とに大別される。
特許文献1には、1リール型の磁気テープカートリッジが記載されている。不使用時には、リールは、コイルバネによってケース本体の下ケース側に押し付けられて、ケース本体内で遊動回転することができない。カートリッジがドライブ装置に装着されると、リールはドライブ装置の駆動軸によってケース本体の上ケース側に移動させられ、回転可能な状態となる。
テープが巻回されるリールは、上フランジ及び下フランジと、これらの間の円筒ハブとで構成される。一般に、円筒ハブは下フランジと一体に成形され、円筒ハブの下フランジとは反対側の端に上フランジが超音波溶着等により接合される。
近年、部品点数の削減、製造工程の削減、製造設備の不要化などを通じた製品コストの低減や地球環境負荷の低減に対する要求が高まりつつあり、1リール型の磁気テープカートリッジについても例外ではない。
特許文献2には、上フランジ(更には下フランジ)を省略したリールを備えた1リール型の磁気テープカートリッジが記載されている。かかる磁気テープカートリッジによれば、上述した製品コストの低減や地球環境負荷の低減を実現できる可能性があると考えられる。
特開平11−238352号公報 特開2006−73112号公報
従来の1リール型の磁気テープカートリッジでは、リールがケース本体内で上述したように上下方向に移動できるためのマージン(隙間)が、ケース本体を構成する上下のケースとリールとの間に確保されている。リールの上下のフランジは、磁気テープをリールに巻き取る際に磁気テープが上下方向に移動するのを規制する機能を果たしている。従って、特許文献2に記載されたように単に上フランジ及び/又は下フランジを省略すると、磁気テープをリールに巻き取る際に、磁気テープの走行位置が上下方向に変位して、リール上に磁気テープを上下方向にずれなく巻き取ることが困難となり、いわゆる「巻き姿」が悪化する。その結果、リールに巻装された磁気テープの上下方向に突出した端縁が傷付いたり、磁気テープをリールから巻き出す際の走行安定性が低下したりする。従って、特許文献2の磁気テープカートリッジは品質面で問題があり、そのままでは実用化することは困難である。
本発明は、磁気テープの巻き姿が悪化することなくリールの上フランジを省略し、その結果、製品コストの低減や地球環境負荷の低減を実現することができる磁気テープカートリッジを提供することを目的とする。
本発明に磁気テープカートリッジは、上ケース及び下ケースとからなる箱状のケース本体と、前記ケース本体内に配され、磁気テープが巻装されるリールとを備える。前記ケース本体内において前記リールの遊動回転が禁止される回転禁止位置と、前記回転禁止位置よりも前記上ケース側の位置であって、前記ケース本体内において前記リールの回転が可能である回転可能位置とに、前記リールは前記リールの回転軸方向に移動可能である。
前記リールは、円筒形状の円筒ハブと、前記円筒ハブの前記下ケース側の端縁に設けられた下フランジとを備える。前記下フランジの前記上ケースに対向する側の面にはテーパ面が形成されている。前記上ケースの前記下フランジに対向する領域には、前記下フランジに形成された前記テーパ面と実質的に面対称なテーパ面が形成されている。前記上ケースの前記リールに対向する側の面には、前記リールが前記回転可能位置にあるときに前記円筒ハブの先端が嵌入する環状の溝が形成されている。
本発明の磁気テープカートリッジでは、リールは、円筒ハブと下フランジとからなる。即ち、従来の磁気テープカートリッジのリールが備えていた上フランジを備えていない。従って、上フランジを作成する工程や、上フランジと円筒ハブとを接合する工程が不要である。その結果、部品点数の削減、製造工程の削減、製造設備の不要化が可能となり、磁気テープカートリッジのコストの低減や地球環境負荷の低減を実現できる。
また、下フランジの上ケースに対向する側の面、及び、上ケースの下フランジに対向する領域には、互いに実質的に面対称なテーパ面が形成されている。従って、上ケースのテーパ面が形成された領域を、従来の磁気テープカートリッジのリールの上フランジと同等に機能させることができる。その結果、上フランジを備えていなくても、リール上に従来と同等の巻き姿で磁気テープを巻装することができる。
また、リールが回転可能位置にあるときに円筒ハブの先端が上ケースに形成された環状の溝に嵌入する。従って、磁気テープは円筒ハブの先端の面取り等が施された非円筒面上には巻装されない。その結果、円筒ハブの先端の面形状に沿って磁気テープが屈曲する等の磁気テープの損傷を防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る磁気テープカートリッジの分解斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る磁気テープカートリッジの斜視図である。 図3は、リールが回転禁止位置にある、本発明の実施の形態1に係る磁気テープカートリッジの断面図である。 図4は、リールが回転可能位置にある、本発明の実施の形態1に係る磁気テープカートリッジの断面図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る磁気テープカートリッジの上ケースの内面を示した斜視図である。 図6Aは、図3の部分6Aの拡大断面図である。 図6Bは、図4の部分6Bの拡大断面図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る磁気テープカートリッジの斜視図である。 図8は、リールが回転禁止位置にある、本発明の実施の形態2に係る磁気テープカートリッジの断面図である。 図9は、リールが回転可能位置にある、本発明の実施の形態2に係る磁気テープカートリッジの断面図である。
本発明の上記の磁気テープカートリッジにおいて、前記上ケースの前記リールに対向する側の面には、前記環状の溝よりも内側に円筒リブが形成されており、前記リールが前記回転可能位置にあるときに前記円筒リブが前記円筒ハブ内に嵌入することが好ましい。これにより、リールが回転中にリールの回転中心軸が変位するのを低減することができる。その結果、磁気テープの安定した巻き取り、巻き出しが可能となり、また、磁気テープの巻き姿が悪化するのを更に防止することができる。
前記リールが前記回転可能位置にあるとき、前記円筒ハブに沿った前記下フランジと前記上ケースとの間隔が12.76mm以上であることが好ましい。これにより、1/2インチ(12.7mm)幅の磁気テープに適応した磁気テープカートリッジを実現できる。
前記上ケースの前記リールとは反対側の面が実質的に平面であることが好ましい。これにより、従来の磁気テープカートリッジよりも薄型で小容積の磁気テープカートリッジを実現できる。
前記ケース本体の前記リールの回転軸方向における厚さが21.25mm以下であることが好ましい。これにより、従来の磁気テープカートリッジよりも薄型で小容積の1/2インチ(12.7mm)幅の磁気テープに適応した磁気テープカートリッジを実現できる。
以下に本発明の好適な実施の形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施の形態に限定されないことはいうまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る磁気テープカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」という)1の分解斜視図である。図2は、本実施の形態1に係るカートリッジ1の斜視図である。
カートリッジ1は、上ケース2と下ケース3とがネジ49を用いて接合されてなる箱状(中空の略直方体形状)のケース本体4を備える。ケース本体4内に、磁気テープ(図示せず)が巻装される樹脂製のリール7が配されている。リール7は、円筒形状の円筒ハブ5と、円筒ハブ5の下ケース3側の端縁に設けられた下フランジ6とを備え、これらが一体に成形されている。円筒ハブ5の下ケース3側の面には、略円板形状を有する金属製の吸着板71がインサート成形によりリール7と一体に設けられている。等角度間隔で放射状に延びた3本のアームを備えたロック解除具8、円筒形状のリールロック9、リールロック9を下ケース3側に付勢するコイルバネ73が、吸着板71上に積み重なるように、この順に円筒ハブ5内に挿入される。リール7の下面には、ロック解除具8の3本のアームの先端81が貫通する3つの貫通穴74が形成されている(後述する図3、図4を参照)。下ケース3の中央には開口31が形成されている。開口31内に、吸着板71を含むリール7の一部が露出する。
ケース本体4から磁気テープを引き出すための開口には、スライドすることでこの開口を開閉できる板状のドア41が設けられる(図2ではドア41は開いている)。ドア41がこの開口を常時閉じるように、ドアバネ42がドア41を付勢している。磁気テープの先端は、棒状のリーダピン43に巻き付けられ、更にクランプ44でリーダピン43に固定される。リーダピン43がケース本体4の開口近傍に保持されるように、上板バネ45及び下板バネ46が上ケース2及び下ケース3にそれぞれ設けられている。ケース本体4の一側面には、ライトプロテクト47が設けられている。ライトプロテクト47は、その位置が変化することで、磁気テープに対する記録及び/又は消去の可否をドライブ装置に認識させる。更に、ケース本体4内には、カートリッジ1に関する各種情報を記録したメモリー48が収納されている。
図1において、一点鎖線70は、リール7の回転中心軸を示す。以下の説明の便宜のために、回転中心軸70方向において、図1の紙面の上側(上ケース2側)をカートリッジ1の上側、下側(下ケース3側)をカートリッジ1の下側と呼ぶ。
図3及び図4は、リール7の回転中心軸を含む面に沿ったカートリッジ1の断面図である。従来の1リール型の磁気テープカートリッジと同様に、本実施の形態1のカートリッジ1においても、ケース本体4内においてリール7が上下方向(回転中心軸方向)に移動可能である。図3は、カートリッジ1がドライブ装置に装着されていない状態(不使用時、保管時)を示す。この状態では、リール7はコイルバネ73により下ケース3側に変位させられ、ケース本体4内においてリール7の遊動回転が禁止される。図4は、カートリッジ1がドライブ装置(図示せず)に装着された状態(使用時)を示す。この状態では、リール7はドライブ装置の駆動軸により上ケース2側に変位させられ、ケース本体4内においてリール7の回転が可能である。図3に示すリール7の位置を「回転禁止位置」と呼び、図4に示すリール7の位置を「回転可能位置」と呼ぶ。回転禁止位置と回転可能位置との間でのリール7の変位量は、例えば1リール型の磁気テープカートリッジとして一般的な1/2インチ(12.7mm)幅の磁気テープに適応したカートリッジ(以下、「1/2インチカートリッジ」という)であれば約1.8mmに設定される。
リール7が上下方向に変位することによりリール7の回転の禁止/可能が切り替わるしくみは、例えば特許文献1に記載された従来の磁気テープカートリッジと基本的に同じである。以下に、これを説明する。
最初に、リール7が回転禁止位置にあるとき(図3)を説明する。
図5に示すように、上ケース2の内面(即ち、リール7と対向する面)の中央には、十字状のガイド突起21が立設されている。一方、図1に示すように、リールロック9には、このガイド突起21と嵌合する十字状のガイド溝91が形成されている。図3及び図4に示すように、リールロック9の下面には、ロック歯92が環状に形成されている。一方、リール7の円筒ハブ5内には、このロック歯92と噛み合うロック歯72が形成されている。
カートリッジ1の不使用時(図3)には、コイルバネ73が、リールロック9、ロック解除具8、リール7を、下ケース3側に付勢している。このとき、上ケース2のガイド突起21とリールロック9のガイド溝91とが噛み合い、リールロック9のロック歯92とリール7のロック歯72とが噛み合う。この結果、リール7はケース本体4内において回転することができない。
次に、リール7が回転可能位置にあるとき(図4)を説明する。
ドライブ装置の駆動軸の上面には、駆動歯(図示せず)が環状に形成されている。カートリッジ1がドライブ装置に装着されると、この駆動軸が下ケース3の開口31を通ってケース本体4内に挿入される。このとき、リール7の下面に取り付けられた金属製の吸着板71は、ドライブ装置の駆動軸の上面に設けられたマグネットに吸着される。その結果、駆動軸の駆動歯がリール7の下面に形成された被駆動歯75と噛み合い、且つ、リール7が上ケース2側に変位させられる。同時に、駆動軸の駆動歯の先端がリール7の下面から突出したロック解除具8のアーム先端81に当接し、ロック解除具8が上ケース2側に変位させられる。ロック解除具8が変位することにより、リールロック9はロック解除具8と同じだけ上ケース2側に変位させられる。駆動軸のケース本体4内への挿入深さは、リールロック9が上ケース2のガイド突起21の下側端に当接することにより規定される。ロック解除具8及びリールロック9の変位量は、リール7の変位量よりも大きいから、リールロック9のロック歯92とリール7のロック歯72との噛み合いが解除される。この結果、駆動軸が回転すると、その回転駆動力が被駆動歯75を介してリール7に伝達され、リール7はロック解除具8とともに回転する。このとき、リールロック9のガイド溝91は上ケース2のガイド突起21と噛み合っているので、リールロック9は回転しない。
特許文献1等に記載された従来の磁気テープカートリッジでは、磁気テープが巻装されるリールは、円筒ハブの両端に互いに対向する一対のフランジを備えていた。これに対して、本実施の形態1のカートリッジ1では、リール7は下フランジ6と対向するフランジ(上フランジ)を備えていない。
円筒ハブの両端に一対のフランジを備える従来のリールは、円筒ハブと一方のフランジとを一体成形により作成し、次いで、他方のフランジを円筒ハブに溶着等の手法で接合して製造されていた。本実施の形態1のリール7は、下フランジ6と対向する上フランジを備えていないので、上フランジを作成する工程や、上フランジと円筒ハブ5と接合する工程(溶着工程)が不要である。その結果、部品点数の削減、製造工程の削減、製造設備の不要化が可能となり、カートリッジ1のコストの低減や地球環境負荷の低減を実現できる。
しかしながら、上述したように、単に上フランジを省略しただけでは、磁気テープの巻き姿が悪化してしまう。本実施の形態1のカートリッジ1が、従来の磁気テープカートリッジと同等の巻き姿を確保できる理由を以下に説明する。
本実施の形態1では、従来の磁気テープカートリッジが備えていた上フランジと同等の役割を上ケース2の内面に担わせている。
即ち、リール7が回転可能位置にあるとき(図4)に、上ケース2の内面の、下フランジ6に対向する領域20と下フランジ6との間隔が、従来の磁気テープカートリッジのリールにおける一対のフランジの間隔と実質的に同じになるように、上記領域20を下ケース3側に接近させている。例えば、1/2インチカートリッジであれば、リール7が回転可能位置にあるとき(図4)に、円筒ハブ5に沿った下フランジ6と上ケース2との間隔Wを12.76mm以上に設定することができる。
その一方で、ケース本体4の上下方向の外寸法H1は、従来の磁気テープカートリッジと同様に設定される。例えば、1/2インチカートリッジであれば外寸法H1を21.25mm以上25.65mm以下に設定することができる。これにより、従来の磁気テープカートリッジとの互換性が確保でき、例えば従来のドライバ装置でそのまま記録/再生が可能となり、また、複数のカートリッジを収納する従来のマガジンにそのまま収納することが可能となる。
ケース本体4の外寸法H1を従来と同等に確保しながら、上ケース2の内面の領域20と下フランジ6との間隔を従来より小さくしたために、上ケース2の上面には、領域20に対応する領域が窪んで凹部29が形成されている(図2参照)。
従来の磁気テープカートリッジでは、磁気テープの幅方向の位置を規制しながら磁気テープをリールに巻き取ることができるように、一対のフランジの対向する面には、その間隔が円筒ハブから遠ざかるにしたがって大きくなるようなテーパ面が形成されている。本実施の形態1でも、下フランジ6の上ケース2に対向する領域60にテーパ面が形成されている。更に、上ケース2の内面の下フランジ6に対向する領域20にもテーパ面が形成されている。領域60に設けられたテーパ面と領域20とに設けられたテーパ面とは実質的に面対称である。図1において、ドット模様が付された領域は下フランジ6のテーパ面が形成された領域60を示す。同様に、図5において、ドット模様が付された領域は上ケース2のテーパ面が形成された領域20を示す。領域20,60のテーパ角度は特に制限はなく、従来の磁気テープカートリッジの一対のフランジに設けられていたテーパ面のテーパ角度と同等で良い。例えば1/2インチカートリッジであれば、回転中心軸70を含む断面において回転中心軸70に直交する平面に対して領域20,60がなす角度を0.1度以上0.8度以下に設定することができる。
以上のように、本実施の形態1では、上ケース2の内面の領域60に、従来の磁気テープカートリッジのリールの上フランジと同等の役割を担わせることにより、上フランジを備えていないリール7上に従来と同等の巻き姿で磁気テープを巻装することができる。
図5に示すように、上ケース2の領域20よりも内側に、環状の溝22が形成されている。図3及び図3の部分6Aの拡大断面図である図6Aに示すように、溝22は円筒ハブ5の先端52と対向する位置に設けられている。そして、図4の部分6Bの拡大断面図である図6Bに示されているように、リール7が回転可能位置にあるとき、円筒ハブ5の先端52が溝22内に嵌入する。このような構成の効果を説明する。円筒ハブ5の先端52の角部には、図6A及び図6Bに示されているように、樹脂成形時にバリ等が形成されないように円弧状の面取り53が設けられることが好ましい。しかしながら、この面取り53を覆うように磁気テープが円筒ハブ5に巻装されると、磁気テープの面取り53を覆う部分(例えば磁気テープの端縁)が面取り53の面形状に沿って屈曲してしまう可能性がある。上ケース2に環状の溝22を形成すると、図6Bに示されているように、リール7が回転可能位置にあるとき、円筒ハブ5の先端52の面取り53が施された部分をほぼ溝22内に嵌入させて隠すことができるので、面取り53上に磁気テープが巻装される可能性を低減できる。したがって、面取り53の面形状に沿って磁気テープが屈曲する等の磁気テープの損傷を防止できる。溝22の深さや、円筒ハブ5の先端52の面取り53の大きさは、回転禁止位置と回転可能位置との間でのリール7の変位量などを考慮して設定することができる。例えば1/2インチカートリッジであれば、リール7が回転禁止位置(図3)にあるときに円筒ハブ5の先端5と溝22の底面との間の間隔D(図6A参照)を2.7mm以上とし、リール7が回転可能位置(図4)にあるときに図6Bに示すように円筒ハブ5の先端52の面取り53が溝22内にほぼ完全に隠れることが好ましい。
図5に示すように、上ケース2の環状の溝22に隣接し且つその内側に円筒リブ23が立設されていることが好ましい。円筒リブ23は、図4に示すように、リール7が回転可能位置にあるとき、円筒ハブ5内に嵌入する。これにより、リール7が回転中に、リール7の回転中心軸が変位するのを、円筒リブ23の外周面が円筒ハブ5の内周面に当接することで防止できる。したがって、磁気テープの安定した巻き取り、巻き出しが可能となり、また、磁気テープの巻き姿が悪化するのを防止できる。図6Bに示すように、リール7の回転駆動力を低減するために、円筒リブ23の外周面と円筒ハブ5の内周面との間には僅かな隙間が形成されることが好ましく、したがって、円筒ハブ5の内径は円筒リブ23の外径よりも僅かに大きいことが好ましい。また、図4に示すように、リール7が回転可能位置にあるとき、リールロック9は円筒リブ23の内側に嵌入することが好ましい。
図5に示す円筒リブ23は環状に周方向に連続しているが、周方向に不連続な2以上の突起が仮想の円筒面に沿って立設された円筒リブであっても良い。
本実施の形態1の上ケース2、下ケース3、リール7は、従来と同様に樹脂を用いた一体成形により製造することができる。また、これら以外のカートリッジ1を構成する部材は、従来のカートリッジの対応する構成部材と同様の方法で製造することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るカートリッジ1’の斜視図である。図8及び図9は、リール7の回転中心軸を含む面に沿ったカートリッジ1’の断面図である。図8は、カートリッジ1’がドライブ装置に装着されていない状態(不使用時、保管時)を示し、リール7は回転禁止位置にある。図9は、カートリッジ1’がドライブ装置(図示せず)に装着された状態(使用時)を示し、リール7は回転可能位置にある。実施の形態1と同じ機能を有する部材には同じ符号を付してそれらについての詳細な説明を省略する。
実施の形態1のカートリッジ1では、上ケース2の上面(リール7とは反対側の面)に凹部29が形成されていたが、本実施の形態2のカートリッジ1’では、上ケース2’の上面は実質的に平面である(図7参照)。リール7が回転可能位置にあるとき(図9)の円筒ハブ5に沿った下フランジ6と上ケース2との間隔Wは実施の形態1と同じである。したがって、本実施の形態ではケース本体4の外寸法H2は実施の形態1の外寸法H1よりも小さい。例えば、1/2インチカートリッジであれば外寸法H2を17.45mm以上21.85mm以下に設定することができる。これにより、実施の形態1のカートリッジ1に比べて、カートリッジ1’の容積を小さくすることができる。例えば1/2インチカートリッジの容積は、従来が約91,000mm3であったのに対して、本実施の形態2を適用することにより約75,000mm3となり、カートリッジ1巻当り約16,000mm3の容積の削減が可能となる。
本実施の形態2は、上記以外は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同様の効果を奏する。
上記の実施の形態1,2は一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されず、種々に変更することができる。
例えば、請求項に記載した本発明の範囲を越えないことを条件として、磁気テープカートリッジとして公知の構成を適宜選択して本発明の磁気テープカートリッジを構成することができる。
また、リールに巻装される磁気テープの幅は1/2インチに限定されない。
本発明の利用分野は特に制限はなく、製品コストや地球環境負荷の低減を実現できる磁気テープカートリッジとして、広範囲に利用することができる。
1,1’ 磁気テープカートリッジ
2,2’ 上ケース
20 下フランジに対向する領域
21 ガイド突起
22 環状の溝
23 円筒リブ
29 凹部
3 下ケース
31 開口
4 ケース本体
41 ドア
42 ドアバネ
43 リーダピン
44 クランプ
45 上板バネ
46 下板バネ
47 ライトプロテクト
48 メモリー
49 ネジ
5 円筒ハブ
52 円筒ハブの先端
53 面取り
6 下フランジ
60 領域
7 リール
70 回転中心軸
71 吸着板
72 ロック歯
73 コイルバネ
74 貫通穴
75 被駆動歯
8 ロック解除具
81 アーム先端
9 リールロック
91 ガイド溝
92 ロック歯

Claims (5)

  1. 上ケース及び下ケースとからなる箱状のケース本体と、前記ケース本体内に配され、磁気テープが巻装されるリールとを備え、
    前記ケース本体内において前記リールの遊動回転が禁止される回転禁止位置と、前記回転禁止位置よりも前記上ケース側の位置であって、前記ケース本体内において前記リールの回転が可能である回転可能位置とに、前記リールが前記リールの回転軸方向に移動可能である磁気テープカートリッジであって、
    前記リールは、円筒形状の円筒ハブと、前記円筒ハブの前記下ケース側の端縁に設けられた下フランジとを備え、
    前記下フランジの前記上ケースに対向する側の面にはテーパ面が形成されており、
    前記上ケースの前記下フランジに対向する領域には、前記下フランジに形成された前記テーパ面と実質的に面対称なテーパ面が形成されており、
    前記上ケースの前記リールに対向する側の面には、前記リールが前記回転可能位置にあるときに前記円筒ハブの先端が嵌入する環状の溝が形成されていることを特徴とする磁気テープカートリッジ。
  2. 前記上ケースの前記リールに対向する側の面には、前記環状の溝よりも内側に円筒リブが形成されており、前記リールが前記回転可能位置にあるときに前記円筒リブが前記円筒ハブ内に嵌入する請求項1に記載の磁気テープカートリッジ。
  3. 前記リールが前記回転可能位置にあるとき、前記円筒ハブに沿った前記下フランジと前記上ケースとの間隔が12.76mm以上である請求項1又は2に記載の磁気テープカートリッジ。
  4. 前記上ケースの前記リールとは反対側の面が実質的に平面である請求項1〜3のいずれかに記載の磁気テープカートリッジ。
  5. 前記ケース本体の前記リールの回転軸方向における厚さが21.25mm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の磁気テープカートリッジ。
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