JP2005346854A - テープカートリッジ用ドア部材およびテープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ用ドア部材およびテープカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】適正範囲内の力でスライドさせ得るテープカートリッジ用ドア部材を提供する。
【解決手段】テープカートリッジ1のケース本体2に取り付けられてケース本体2におけるテープ引き出し口2aを閉塞する閉塞位置からテープ引き出し口2aを開口する開口位置までの間をケース本体2に対してスライドさせられる平板状のドア本体31と、閉塞位置に向けてドア本体31を付勢するばね部材8を取り付け可能にドア本体31の側端面31aにおける高さ方向の上側に配設された取付部32と、閉塞位置から開口位置に向けてドア本体31をスライドさせるスライド手段が当接可能にドア本体31の側端面31bに配設された当接部33とを備え、当接部33は、側端面31bにおける高さ方向の上側がばね部材8による付勢の方向に沿って最も突出するように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケース本体に形成された開口部(テープ引き出し口)を閉塞するテープカートリッジ用ドア部材、およびそのテープカートリッジ用ドア部材を備えて構成されたテープカートリッジに関するものである。
この種のテープカートリッジとして、上ケースおよび下ケースを有するケース本体に形成された開口部が平板状のシャッタ(テープカートリッジ用ドア部材)によって閉塞される磁気テープカートリッジが特開平11−328922号公報に開示されている。この場合、この磁気テープカートリッジでは、記録再生装置(テープドライブ)から取り出されている常態において、シャッタが、開口部を閉塞する閉塞位置に向けてばね部材によって付勢されている。一方、記録再生装置に磁気テープカートリッジを装填した際には、記録再生装置によってシャッタがケース本体に対してスライドさせられて開口部が開口された後に、開口部を介して磁気テープがケース本体内から引き出されて記録データの記録再生が実行される。この場合、シャッタは、開口部を閉塞するための主面壁と、ばね部材を取り付けるためのばね掛け部が形成された基端部と、記録再生装置の操作突起が当接してケース本体に対してシャッタをスライドさせるための受部とが樹脂材料で一体成形されて構成されている。
この磁気テープカートリッジの使用(記録データの記録再生)に際しては、記録再生装置に磁気テープカートリッジを装填する。この際には、磁気テープカートリッジが記録再生装置内に引き込まれるときに、記録再生装置に対するケース本体の移動に伴い、まず、シャッタの受部が装置内の操作突起に線的または面的に当接する。この状態で磁気テープカートリッジがさらに引き込まれることによって(磁気テープカートリッジが操作突起に対して移動させられることによって)シャッタがケース本体に対してスライドさせられて開口部が開口される。この後、テープローディング機構によってケース本体内から開口部を介して磁気テープが引き出されて、この磁気テープに対する記録データの記録再生が実行される。一方、記録再生装置からの磁気テープカートリッジの取り出しに際しては、まず、テープローディング機構によって磁気テープがケース本体内に巻き戻される。次いで、磁気テープカートリッジが記録再生装置外に排出される際に、記録再生装置に対するケース本体の移動に伴い、ばね部材によって付勢されているシャッタがケース本体に対してスライドして開口部が閉塞される。これにより、ケース本体内の磁気テープに対するアクセスが規制されて磁気テープが保護された状態となる。
特開平11−328922号公報(5−7頁、第6図)
ところが、従来の磁気テープカートリッジには、以下の問題点がある。すなわち、この磁気テープカートリッジでは、記録再生装置に装填する際に、シャッタは、その受部が操作突起に当接した状態でケース本体が記録再生装置に対して移動させられることによってケース本体に対して相対的にスライドさせられている。この場合、例えば、記録再生装置に対してケース本体が僅かに傾いた状態で装填されたときには、操作突起がシャッタの受部における高さ方向の上側または下側に点的に当接することがある。この際に、操作突起が例えばシャッタの受部における高さ方向の上側に点的に当接した状態でケース本体が装置内に引き込まれたときには、ばね部材が取り付けられている基端部(ばね掛け部)を中心としてシャッタを主面壁の壁面に沿って回動させようとする力が作用する。この際には、シャッタがケース本体に対して傾いた状態でスライドさせられることとなる。このため、シャッタは、その基端部が形成されている側端面と下端面との角部、および受け部が形成されている側端面と上端面との角部がケース本体に対して点的に接触した状態でスライドさせられる。したがって、ケース本体に対するシャッタのスライド抵抗が増大する結果、従来の磁気テープカートリッジには、シャッタのスライドに大きな力を要することがあるという問題点が存在する。
この場合、シャッタの傾きに起因するスライド抵抗の増大を考慮してバネレートが低いばね部材を採用することで、シャッタのスライドに要する力を十分に小さくすることが可能となる。しかし、上記のように傾いていない状態で磁気テープカートリッジが装填されたときには、シャッタをスライドさせる際に必要とされる力が必要以上に過小となる。また、この種の磁気テープカートリッジには、ケース本体に対するシャッタのスライドに要する力が0.2N以上1.3N以下の範囲内とする規格がある。この場合、スライドに要する力が0.2Nを下回るときには、シャッタによる開口部の閉塞が不完全となってシャッタとケース本体との間に隙間が生じることがあり、この隙間を介してケース本体内に塵埃が侵入するおそれがある。したがって、スライドに要する力が過小となる事態を回避する必要がある。一方、スライドに要する力が1.3Nを超えるときには、磁気テープカートリッジに不具合が生じていると記録再生装置によって判別されてその装填がキャンセルされることがある。また、スライドに要する力が過大な状態で強引にスライドさせたときには、シャッタ、ケース本体および操作突起のいずれかが破損するおそれもある。したがって、スライド抵抗が過大となる事態を回避する必要もある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、適正範囲内の力でスライドさせ得るテープカートリッジ用ドア部材およびテープカートリッジを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るテープカートリッジ用ドア部材は、テープカートリッジのケース本体に取り付けられて当該ケース本体におけるアクセス用の開口部を閉塞する閉塞位置から当該開口部を開口する開口位置までの間を当該ケース本体に対してスライドさせられる平板状のドア本体と、前記閉塞位置に向けて前記ドア本体を付勢する付勢手段を取り付け可能に前記ドア本体の一方の側端面における高さ方向の上側および下側のいずれかの側に配設された付勢手段取付部と、前記閉塞位置から前記開口位置に向けて前記ドア本体をスライドさせるスライド手段が当接可能に当該ドア本体の他方の側端面に配設されたスライド手段当接部とを備え、前記スライド手段当接部は、前記他方の側端面における前記高さ方向における前記いずれかの側が前記付勢手段による前記付勢の方向に沿って最も突出するように形成されている。
また、本発明に係るテープカートリッジ用ドア部材は、テープカートリッジのケース本体に取り付けられて当該ケース本体におけるアクセス用の開口部を閉塞する閉塞位置から当該開口部を開口する開口位置までの間を当該ケース本体に対してスライドさせられる平板状のドア本体と、前記閉塞位置に向けて前記ドア本体を付勢する付勢手段を取り付け可能に前記ドア本体の一方の側端面における高さ方向の中央部に配設された付勢手段取付部と、前記閉塞位置から前記開口位置に向けて前記ドア本体をスライドさせるスライド手段が当接可能に当該ドア本体の他方の側端面に配設されたスライド手段当接部とを備え、前記スライド手段当接部は、前記他方の側端面における前記高さ方向の前記中央部が前記付勢手段による前記付勢の方向に沿って最も突出するように形成されている。
また、本発明に係るテープカートリッジは、上記のテープカートリッジ用ドア部材と、互いに重ね合わせ可能な上ケースおよび下ケースを有してアクセス用の前記開口部が側壁に形成された前記ケース本体と、前記テープカートリッジ用ドア部材を前記閉塞位置に向けて付勢する前記付勢手段と、ハブの周囲に磁気テープを巻回可能に形成されて前記ケース本体内に収容される単一のテープリールとを備えて構成されている。
本発明に係るテープカートリッジ用ドア部材およびテープカートリッジによれば、ドア本体における他方の側端面における高さ方向におけるいずれかの側(付勢手段取付部が配設されている側と同じ側)が付勢手段による付勢の方向に沿って最も突出するようにスライド手段当接部を形成したことにより、このテープカートリッジ用ドア部材を採用したテープカートリッジを記録再生装置に装填した際に、テープカートリッジ用ドア部材が、スライド手段当接部における付勢手段取付部が配設されている高さと同じ高さの部位に操作突起が当接した状態でスライドさせられる。したがって、付勢手段によって加えられているテープカートリッジ用ドア部材を回転させようとする力が、ケース本体の移動に伴ってテープカートリッジ用ドア部材に加わる力によって弱められて(または、相殺されて)、ケース本体に対して傾かせることなく、テープカートリッジ用ドア部材をスライドさせることができる。この結果、テープカートリッジ用ドア部材とケース本体との間に生じるスライド抵抗を十分に小さく抑えることができる。また、ばねレートが小さい付勢手段を採用するのとは異なり、付勢手段によるテープカートリッジ用ドア部材の付勢力が過小となる事態を回避することができるため、テープカートリッジを記録再生装置から取り出した常態において、テープカートリッジ用ドア部材によって開口部を確実に閉塞できる結果、塵埃の侵入を確実に回避することができる。
また、本発明に係るテープカートリッジ用ドア部材およびテープカートリッジによれば、ドア本体における他方の側端面における高さ方向の中央部(付勢手段取付部が配設されている側と同じ高さの部位)が付勢手段による付勢の方向に沿って最も突出するようにスライド手段当接部を形成したことにより、このテープカートリッジ用ドア部材を採用したテープカートリッジを記録再生装置に装填した際に、テープカートリッジ用ドア部材が、スライド手段当接部の中央部に操作突起が当接した状態でスライドさせられる。したがって、ケース本体に対して傾かせることなく、テープカートリッジ用ドア部材をスライドさせることができる。この結果、テープカートリッジ用ドア部材とケース本体との間に生じるスライド抵抗を十分に小さく抑えることができる。また、ばねレートが小さい付勢手段を採用するのとは異なり、付勢手段によるテープカートリッジ用ドア部材の付勢力が過小となる事態を回避することができるため、テープカートリッジを記録再生装置から取り出した常態において、テープカートリッジ用ドア部材によって開口部を確実に閉塞できる結果、塵埃の侵入を確実に回避することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るテープカートリッジ用ドア部材およびテープカートリッジの最良の形態について説明する。
最初に、テープカートリッジ1の構成について、図面を参照して説明する。
テープカートリッジ1は、例えば電子計算機の主記録媒体(HDD等)に記録されている記録データのバックアップメディアとして使用される1リールタイプのカートリッジ式磁気記録媒体であって、図1に示すように、ケース本体2、テープリール3、ロック部材4、スプリング5、ブレーキ解除板6、テープカートリッジ用ドア部材(以下、「ドア部材」ともいう)7、ばね部材8およびピン部材9を備えている。なお、実際には、テープリール3に磁気テープが巻回されているが、本発明についての理解を容易とするために、その図示を省略する。また、ロック部材4、スプリング5、ブレーキ解除板6およびピン部材9についても、本発明についての理解を容易とするために、その詳細な説明を省略する。
ケース本体2は、互いに重ね合わせ可能に浅皿状に形成された上ケース11および下ケース12を備えて、重ね合わせ状態において形成される箱体の内部空間にテープリール3を回転可能に収容する。上ケース11は、方形の天板と、天板の四辺に立設された4つの側板と、ケース本体2内にテープリール3の収容区画を形成する円弧状の隔壁(図示せず)とが射出成形によって一体成形されている。この場合、上ケース11の側板の1つには、テープリール3に巻回されている磁気テープをケース本体2の外部に引き出すためのテープ引き出し口2a(本発明における開口部)を形成する切り欠き13が形成されている。また、上ケース11には、側板と、側板に対向する隔壁(図示せず)とにより、閉塞位置(テープ引き出し口2aを閉塞する位置)および開口位置(テープ引き出し口2aを開口する位置)の間でドア部材7をスライドさせる案内溝14が形成されている。さらに、上ケース11における天板の内面中央部には、ロック部材4の上下動を許容しつつ、その回動を規制する4本のガイド突起(図示せず)が立設されている。
下ケース12は、図1に示すように、底板と、底板の四辺に立設された4つの側板と、上ケース11の各隔壁と相俟ってテープリール3の収容区画を形成する3つの隔壁とが射出成形によって一体成形されている。この場合、下ケース12における側板の1つには、上ケース11の切り欠き13と相俟ってテープ引き出し口2aを形成する切り欠き15が形成されている。また、下ケース12には、側板および隔壁によって、閉塞位置および開口位置の間でドア部材7をスライドさせる案内溝16が形成されている。さらに、下ケース12の底板には、記録再生装置の駆動用シャフト(図示せず)を挿通可能とする円形の挿通用孔17が形成されている。
テープリール3は、ハブ21、上フランジ22および下フランジ23を備えている。ハブ21は、その周囲に磁気テープを巻回可能な有底円筒状に形成されて、その下端部に下フランジ23が一体成形されている。また、ハブ21には、ロック部材4と噛合可能な歯部がその底板内面に形成されると共に、記録再生装置の駆動用シャフトがテープリール3を磁力によってロックするための金属板21aがその底板外面に取り付けられる。さらに、ハブ21の底板には、ブレーキ解除板6を上下動可能に取り付けるための3つの挿通用孔が形成されている。また、ハブ21には、記録再生装置における駆動用シャフトの駆動用歯部と噛合可能な駆動用歯部がその底板外面に金属板21aを囲むように形成されている。上フランジ22は、ロック部材4およびブレーキ解除板6の挿通を可能とする円形の挿通孔がその中心部に形成されて、ハブ21の上端部に超音波溶着されている。
ドア部材7は、図2,3に示すように、ドア本体31、取付部32および当接部33が樹脂材料で一体成形されて、図4〜6に示すように、ケース本体2の側壁に沿って(案内溝14,16の案内に従って)スライド可能にばね部材8と共にケース本体2に取り付けられる。具体的には、ドア部材7は、上ケース11の案内溝14および下ケース12の案内溝16によって形成される極く狭い空間内にばね部材8と共に収納されて、記録再生装置(図示せず)から取り出されている常態では、図4に示すように、ばね部材8によって矢印Aの向きに付勢されてテープ引き出し口2aを閉塞する閉塞位置にスライドさせられている。また、ドア部材7は、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填された際には、記録再生装置によって矢印Bの向きにスライドさせられて、図6に示すように、テープ引き出し口2aを開口する開口位置までスライドさせられる。この場合、図2,3に示すように、ドア本体31は、テープ引き出し口2aを閉塞可能な平板状(薄板状)に形成されて、その上端面および下端面には、ケース本体2に対する接触面積を小さくして摺動抵抗(スライド抵抗)を軽減するための凸部31c,31cが形成されている。
取付部32は、本発明における付勢手段取付部に相当し、図2,3に示すように、ドア本体31と同じ厚みで平板状に形成されて、ドア本体31の側端面31a(本発明における一方の側端面)における高さ方向の上側に延設されている(本発明における「いずれかの側」が上側の例)。また、取付部32には、ばね部材8の先端部8c(図4〜6参照)を挿入するための挿入穴32aが形成されている。当接部33は、本発明におけるスライド手段当接部に相当し、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填された際に、装置内に配設されている操作突起100(ドア開放用部材:本発明におけるスライド手段の一例:図3参照)が当接可能にドア本体31における側端面31b(本発明における他方の側端面)に延設されている。この場合、図3に示すように、当接部33には、ばね部材8による付勢の方向(同図における矢印Aの向き)に沿って(言い替えれば、ばね部材8による付勢の方向に対して)最も突出する突出部33aが側端面31bにおける高さ方向の上側に形成されている(本発明における高さ方向の上側が最も突出するように形成した例)。したがって、テープカートリッジ1を記録再生装置に装填した際には、後述するように、当接部33の突出部33aに操作突起100が当接した状態で記録再生装置に対してケース本体2が移動させられて、ドア部材7はケース本体2の側壁に沿ってスライドさせられる。
ばね部材8は、本発明における付勢手段の一例であって、図1に示すように、コイル部8a,8aを有するねじりコイルばね(トーションばね)で構成されている。また、図4に示すように、ばね部材8は、その先端部8bが下ケース12における案内溝16内のストッパ16aに当接させられると共に(ドア部材7の高さ方向における下側に位置させられると共に)、その右側の先端部8cがドア部材7の取付部32に装着されて(ドア部材7の高さ方向における上側に位置させられて)、ドア部材7を閉塞位置に向けて付勢する。
次に、テープカートリッジ1の使用方法について、図面を参照して説明する。
テープカートリッジ1では、図4に示すように、記録再生装置から取り出されている常態において、ドア部材7は、ばね部材8によって付勢されることで、閉塞位置にスライドさせられてテープ引き出し口2aを閉塞している。この場合、このテープカートリッジ1では、ドア部材7の高さ方向における上側に取付部32を配設しているため、ドア本体31には、ばね部材8によって図4に示す矢印Cの向きに回動させられようとする力が加えられている。
一方、テープカートリッジ1の使用(磁気テープに対する記録データの記録再生)に際しては、記録再生装置にテープカートリッジ1を装填する。この際には、記録再生装置のカートリッジ挿入口に、図4に示す矢印Aの向きでテープカートリッジ1を押し込むことにより、記録再生装置によってテープカートリッジ1が装置内に引き込まれる。この際に、記録再生装置に対するテープカートリッジ1の移動に伴い、まず、ドア部材7の当接部33が装置内の操作突起100(図3参照)に当接する。この場合、このテープカートリッジ1のドア部材7には、突出部33aがドア本体7(当接部33)の高さ方向における上側に形成されている。したがって、記録再生装置に対するケース本体2の移動に伴って、この突出部33aが操作突起100に最初に当接する。次いで、この状態においてテープカートリッジ1がさらに引き込まれたときには、操作突起100に突出部33aが当接している状態のドア部材7の移動が規制されて、ケース本体2、およびケース本体2の中に収容されたドア部材7を除くテープリール3等だけが記録再生装置に対して移動させられる(装置内に引き込まれる)。この結果、ドア部材7がケース本体2に対して矢印Bの向きに相対的にスライドさせられる。
この場合、このドア部材7では、突出部33aが当接部33における高さ方向の上側(取付部32が形成されている側と同じ側)に形成されている。したがって、操作突起100に突出部33aが当接した状態でケース本体2が移動させられることによってばね部材8が弾性変形した際には、ドア本体31を矢印Dの向きに回動させようとする力が作用する。この結果、ドア部材7を矢印Cの向きに回動させようとする力が弱くなる(または、相殺される)。したがって、図5に示すように、ドア部材7は、ケース本体2に対して大きく傾くことなく、案内溝14,16の案内に従って開口位置に向けてスライドさせられて、図6に示すように、開口位置までスライドさせられた際に、テープ引き出し口2aを開口する。この後、テープローディング機構によってケース本体2内からテープ引き出し口2aを介して磁気テープが引き出された後に、磁気テープに対する記録データの記録再生が実行される。
この場合、例えば、操作突起に当接する部位が平坦に形成された当接部33xを有するドア部材7x(図7参照)をスライドさせる際に、当接部33xに対する操作突起の当接位置によってドア部材7xのスライドに要する力が相違する。具体的には、当接部33xにおける高さ方向の上側(図7に矢印X1で指し示す部位)に操作突起が当接した状態でドア部材7xがケース本体2に対して相対的にスライドさせられたときには、ドア部材7xのスライドに要する力の最大値(閉塞位置から開口位置までスライドする間において要した力のうちの最大値)が0.92N程度となる。一方、当接部33xにおける高さ方向の中央部(図7の矢印X2で指し示す部位)に操作突起が当接した状態でドア部材7xがケース本体2に対して相対的にスライドさせられたときには、ドア部材7xがケース本体2に対して僅かに傾いた状態でスライドさせられる。このため、ドア部材7xのスライドに要する力の最大値が0.97N程度と、やや大きくなる。また、例えば、当接部33xにおける高さ方向の下側(図7の矢印X3で指し示す部位)に操作突起が当接した状態でドア部材7xがケース本体2に相対的にスライドさせられたときには、ドア部材7xがケース本体2に対して大きく傾いた状態でスライドさせられる。このため、ドア部材7xのスライドに要する力の最大値が1.05N程度と非常に大きくなる。したがって、上記のドア部材7のように、取付部32を形成した側(この例では、ドア部材7の高さ方向における上側)と同じ側に突出部33aを形成して、当接部33における高さ方向の上側(図3に矢印X1で指し示す部位)に操作突起を当接させた状態でスライドさせるように構成することで、ドア部材7のスライドに要する力を十分に小さくできるのが理解できる。
一方、記録再生装置からのテープカートリッジ1の取り出しに際しては、まず、磁気テープがテープローディング機構によってケース本体2内に巻き戻される。次いで、テープカートリッジ1が記録再生装置外に排出される際に、記録再生装置に対するケース本体2の移動に伴い、ドア部材7は、ばね部材8によって付勢されているため、ケース本体2に対して相対的にスライドさせられる。したがって、テープ引き出し口2aが、図4に示すように閉塞される。これにより、ケース本体2内の磁気テープに対するアクセスが規制されて磁気テープが保護される。この場合、ドア部材7が開口位置(図6に示す状態)から閉塞位置(図4に示す状態)までスライドさせられる際にも、取付部32および突出部33aの双方がドア部材7の高さ方向における上側に形成されているため、ケース本体2に対するドア部材7の回動(傾き)が回避される。したがって、閉塞位置から開口位置までのスライド時と同様にして、ドア部材7は、ケース本体2に対して大きく傾くことなく、スムーズにスライドさせられる。
このように、このテープカートリッジ1では、側端面31bにおける高さ方向の上側(取付部32が配設されている側と同じ側)がばね部材8による付勢の方向に沿って最も突出するように突出部33aを形成して当接部33を構成したことにより、テープカートリッジ1を記録再生装置に装填した際に、ドア部材7が、突出部33aに操作突起100が当接した状態でスライドさせられる。したがって、ばね部材8によって加えられているドア部材7を回転させようとする力が、ケース本体2の移動に伴ってドア部材7に加わる力によって弱められて(または、相殺されて)、ケース本体2に対して大きく傾かせることなく、ドア部材7をスライドさせることができる。この結果、ドア部材7とケース本体2との間に生じるスライド抵抗を十分に小さく抑えることができる。また、ばねレートが小さいばね部材を採用するのとは異なり、ばね部材8によるドア部材7の付勢力が過小となる事態を回避することができるため、テープカートリッジ1を記録再生装置から取り出した常態において、ドア部材7によってテープ引き出し口2aを確実に閉塞できる結果、塵埃の侵入を確実に回避することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、上記のテープカートリッジ1では、側面視が「く」字状となるように当接部33を形成することで突出部33aを形成したドア部材7が採用されているが、本発明における「最も突出する部位」の形成位置はこれに限定されず、図8に示すドア部材7Aのように、ドア本体31の下端面および上端面に対して垂直な(ドア本体31の側端面31bと平行な)当接部53に半円状の突出部53aを形成することで、ばね部材8による付勢の方向(同図に示す矢印Aの向き)に最も突出するように形成することもできる。なお、同図および図9〜11において、前述したドア部材7と共通する構成要素については、共通の符号を付して重複する説明を省略する。また、図9に示すドア部材7Bのように、当接部63をドア本体31の側端面31bに対して傾斜させることで、その上端部をばね部材8による付勢の方向に最も突出させて突出部63aを形成することもできる。これらのドア部材7A,7Bによれば、前述したドア部材7を採用した構成と同様にして、ケース本体2に対して大きく傾かせることなく、ドア部材7A,7Bをスライドさせることができる。
また、ドア本体31の高さ方向における上側に取付部32を形成する例について上記したが、本発明はこれに限定されず、図10に示すドア部材7Cのように、ドア本体31の高さ方向における下側に取付部32を形成することもできる。この場合、このドア部材7Cは、その先端部8bが上ケース11における案内溝14内のストッパ(図示せず)に当接させられた(ドア部材7Cの高さ方向における上側に位置させられた)ばね部材8によって矢印Aの向きに付勢される。このドア部材7Cによれば、当接部73における突出部73aをドア本体31の高さ方向の下側に形成することで、上記のドア部材7,7A,7Bと同様にして、ケース本体2に対して大きく傾かせることなく、ドア部材7Cをスライドさせることができる。さらに、図11に示すドア部材7Dのように、ドア本体31の高さ方向における中央部に取付部82を形成することもできる。この場合、このドア部材7Cは、その先端部が下ケース12における側壁の口縁部に固定された(ドア部材7Cの高さ方向における中央部に位置させられた)ばね部材8Dによって矢印Aの向きに付勢される。このドア部材7Dによれば、当接部83における突出部83aをドア本体31の高さ方向の中央部に形成することで、ドア部材7Cを矢印E1,E2の向きに回動させることなく(ケース本体2に対して傾かせることなく)スライドさせることができる。
加えて、本発明における付勢手段は、ばね部材8のようなねじりコイルばねに限定されず、図11に示すばね部材8Dのようなコイルスプリングや、板ばね(図示せず)を採用することができる。また、特開平11−328922号公報の図6に図示されているばね部材20のように、その両方の端部がシャッタ5(ドア部材)の高さ方向における下側および上側のいずれかの側に位置するようなねじりコイルばねを採用することもできる。
テープカートリッジ1の分解斜視図である。 テープカートリッジ1におけるドア部材7の外観斜視図である。 ドア部材7の側面図である。 ドア部材7が閉塞位置に位置している状態のテープカートリッジ1の側面図である。 図4に示す状態のドア部材7を開口位置に向けてスライドさせている状態のテープカートリッジ1の側面図である。 ドア部材7が開口位置に位置している状態のテープカートリッジ1の側面図である。 ドア部材7xの当接部33xに対する操作突起の当接位置を示す側面図である。 ドア部材7Aの側面図である。 ドア部材7Bの側面図である。 ドア部材7Cの側面図である。 ドア部材7Dの側面図である。
符号の説明
1 テープカートリッジ
2 ケース本体
2a テープ引き出し口
7,7A〜7D ドア部材
8,8D ばね部材
11 上ケース
12 下ケース
31 ドア本体
31a,31b 側端面
32,82 取付部
33,53,63,73,83 当接部
33a,53a,63a,73a,83a 突出部

Claims (3)

  1. テープカートリッジのケース本体に取り付けられて当該ケース本体におけるアクセス用の開口部を閉塞する閉塞位置から当該開口部を開口する開口位置までの間を当該ケース本体に対してスライドさせられる平板状のドア本体と、
    前記閉塞位置に向けて前記ドア本体を付勢する付勢手段を取り付け可能に前記ドア本体の一方の側端面における高さ方向の上側および下側のいずれかの側に配設された付勢手段取付部と、
    前記閉塞位置から前記開口位置に向けて前記ドア本体をスライドさせるスライド手段が当接可能に当該ドア本体の他方の側端面に配設されたスライド手段当接部とを備え、
    前記スライド手段当接部は、前記他方の側端面における前記高さ方向における前記いずれかの側が前記付勢手段による前記付勢の方向に沿って最も突出するように形成されているテープカートリッジ用ドア部材。
  2. テープカートリッジのケース本体に取り付けられて当該ケース本体におけるアクセス用の開口部を閉塞する閉塞位置から当該開口部を開口する開口位置までの間を当該ケース本体に対してスライドさせられる平板状のドア本体と、
    前記閉塞位置に向けて前記ドア本体を付勢する付勢手段を取り付け可能に前記ドア本体の一方の側端面における高さ方向の中央部に配設された付勢手段取付部と、
    前記閉塞位置から前記開口位置に向けて前記ドア本体をスライドさせるスライド手段が当接可能に当該ドア本体の他方の側端面に配設されたスライド手段当接部とを備え、
    前記スライド手段当接部は、前記他方の側端面における前記高さ方向の前記中央部が前記付勢手段による前記付勢の方向に沿って最も突出するように形成されているテープカートリッジ用ドア部材。
  3. 請求項1または2記載のテープカートリッジ用ドア部材と、互いに重ね合わせ可能な上ケースおよび下ケースを有してアクセス用の前記開口部が側壁に形成された前記ケース本体と、前記テープカートリッジ用ドア部材を前記閉塞位置に向けて付勢する前記付勢手段と、ハブの周囲に磁気テープを巻回可能に形成されて前記ケース本体内に収容される単一のテープリールとを備えて構成されているテープカートリッジ。
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