JPH10241251A - ディスクカートリッジの扉開閉機構及びこれを使用したディスクドライブ - Google Patents

ディスクカートリッジの扉開閉機構及びこれを使用したディスクドライブ

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JPH10241251A
JPH10241251A JP4653897A JP4653897A JPH10241251A JP H10241251 A JPH10241251 A JP H10241251A JP 4653897 A JP4653897 A JP 4653897A JP 4653897 A JP4653897 A JP 4653897A JP H10241251 A JPH10241251 A JP H10241251A
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door
disk cartridge
opening
disk
pin
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JP4653897A
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English (en)
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Takashi Yamada
孝 山田
Koji Funato
孝次 船渡
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクカートリッジの扉の開閉を安定して行
う。 【解決手段】扉20はディスクカートリッジ1に回転可
能に取り付けられている。ディスクカートリッジ1の装
着時には、溝223に沿って移動する開閉用ピン224
がこの扉20に係合して扉20の開放が行われる。例え
ば、何らかの原因によって開閉用ピン224が通常の待
機位置まで戻ることができなかった場合、扉20の前面
と凸部206とが接触し、ディスクカートリッジ1はそ
れ以上先に挿入することができなくなる。したがって、
扉20が開放しない状態でディスクカートリッジ1が挿
入されても、ヘッドやランプ等に衝突して破損を生じる
ような事故が未然に回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク状記録媒体
を内蔵するディスクカートリッジの扉を開閉するディス
クカートリッジの扉開閉機構及びこれを使用したディス
クドライブに関する。詳しくは、ディスクカートリッジ
の回転式扉の側面に係合ピンを係合させ、この係合ピン
をディスクカートリッジの進入に伴って所定の軌道に沿
って移動させて扉の開放を行うことにより、安定して扉
の開閉を行うことができるディスクカートリッジの扉開
閉機構及びこれを使用したディスクドライブに係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の情報記録用ディスクカートリッジ
として、例えば図21に示すようなものが知られてい
る。このディスクカートリッジ101は、例えば情報処
理装置に用いられる情報容量の大きなディスク状記録媒
体を収納した着脱自在なカートリッジ(リムーバブルカ
ートリッジ)であり、同図はリムーバブルハードディス
クを示している。
【0003】図22に示すように従来のディスクカート
リッジ101は、カートリッジ上シェル109とカート
リッジ下シェル108を合わせた状態で固定ねじ112
をもって締結したものである。その内部には、情報記録
面を上下両面102a,102bに有するディスク10
2と、このディスク102の中心に取り付けられたクラ
ンプ部材103とが収納されている。ディスク102の
基材としては、一般にアルミニウム又はガラスが用いら
れている。
【0004】クランプ部材103は、上下一対の挟持板
104,105と、それらを締結する固定ねじ106と
から構成されている。両挟持板104,105でディス
ク102を上下から挟み、固定ねじ106で締結するこ
とによって、ディスク102のセンタ穴107周辺が挟
持板104,105によって挟持されている。このディ
スク102はディスクカートリッジ101の内部で回転
自在に収納される。
【0005】また、従来のディスクカートリッジ101
の一側面には記録又は再生ヘッドを進入させるためのヘ
ッド挿入口107が設けられている。非使用時において
塵埃等の混入を防ぐためにヘッド挿入口107を閉蓋す
るスライドシャッタ110と、開放されたスライドシャ
ッタ110を自動閉蓋させるための戻しばね111を有
する。
【0006】ディスクカートリッジ101に対して信号
の記録又は再生を行うときは、ディスクドライブ(図示
せず)に装着する。このときディスクドライブの扉開閉
機構によりスライドシャッタ110が戻しばね111の
付勢力に抗してスライドし、ヘッド挿入口107が開放
される。
【0007】そして、ディスク102がディスクドライ
ブのスピンドルモータの軸にマグネット等で固着されて
回転駆動されるとともに、ヘッド挿入口107から一対
の記録再生ヘッドが進入し、ディスク102の上下両面
に対向して配置されて記録又は再生が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図22
に示したスライドシャッタ110を有するディスクカー
トリッジ101では、スライドシャッタ110のスライ
ド完了後に現れるヘッド挿入口107の幅寸法に物理的
な制限があった。すなわち、スライドシャッタ110は
ディスクカートリッジ101の側面をスライド移動する
構成であるため、スライドシャッタ110の横幅はディ
スクカートリッジ101の横幅の1/2以下になるよう
に構成しなければならず、したがってヘッド挿入口10
7の幅はカートリッジの横幅の1/2以下となってしま
う。
【0009】このように従来はディスクカートリッジ本
体の横幅に対しヘッド挿入口107の幅を広く設定する
ことができなかったため、リムーバブルハードディスク
のように記録再生ヘッドが扇状に移動軌跡となる回動型
アクチュエータを有するドライブ装置には不向きであっ
た。
【0010】また、従来のディスクドライブの場合、装
置内部でシャッタ開閉機構になんらかの異常が生じ、デ
ィスクカートリッジ101がスライドシャッタ110を
閉蓋状態のままディスクドライブに挿入された場合、装
置内部に配置されているランプ及びヘッドといった主要
部品にスライドシャッタ110が衝突し、場合によって
はこれらが破損し機能しなくなるおそれがあった。
【0011】さらに、ディスクカートリッジ101の挿
入途中や排出途中において、ディスクドライブ側の扉開
閉機構とスライドシャッタ110との係合が不慮に外れ
た場合、戻しばね111によって閉蓋したスライドシャ
ッタ110がランプやヘッドに衝突し、破損等が生じる
おそれがあった。
【0012】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、ヘッド挿入口を広く確保すること
ができるとともに、ディスクカートリッジの扉の開閉を
安定して行うことができるディスクカートリッジの扉開
閉機構及びこれを使用したディスクドライブを提案する
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明においては、ディスクカートリ
ッジの開口部に取り付けられた回転式扉を開閉するため
のディスクカートリッジの扉開閉機構において、ディス
クカートリッジの側面に対向する側壁に移動可能な係合
ピンが設けられ、ディスクカートリッジの進入に伴い係
合ピンが扉の少なくとも一方の側面に係合しながら所定
の軌道を移動することによって扉を回転させ、開口部の
開放を行うようにしたことを特徴とするものである。
【0014】ディスクカートリッジが装置に挿入される
と、まず係合ピンが扉の少なくとも一方の側面に係合す
る。その後、係合ピンが所定の軌道にしたがって移動
し、これによってディスクカートリッジが所定の装着位
置に到達するまでに扉が回転し開口部が開放される。
【0015】また、請求項3記載の発明においては回転
した扉が所定の回転角に達したときのみ、扉に設けられ
た切欠に進入する扉開閉判別用の凸条部が設けられたこ
とを特徴とするものである。
【0016】ディスクカートリッジを装置に装着すると
き、扉が適正に回転して開口部が開放されているとき
は、扉開閉機構の凸条部が切欠に進入して、ディスクカ
ートリッジを装着することができる。
【0017】一方、ディスクカートリッジを装置に装着
するとき、何らかの原因によって扉が回転せず開口部が
開放されなかった場合、扉と凸条部とが接触し、ディス
クカートリッジの装着を行うことはできなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本発明においては、図1に
示すようにディスクカートリッジ1はカートリッジ挿入
口221からディスクドライブ201の内部に挿入さ
れ、ヘッド205aによって信号の記録又は再生が行わ
れる。なお、上述と同様の箇所については同一の符号を
付して、詳細な説明を省略した。
【0019】まず、ディスクカートリッジ1から説明す
る。図2に示すようにディスクカートリッジ1は、カー
トリッジ上シェル9とカートリッジ下シェル18を合わ
せた状態で固定ねじ112をもって締結したものであ
る。その内部にはクランプ部材103により両面を挟持
されたディスク102が回転自在に収納される。
【0020】また、カートリッジシェル9,18にはヘ
ッド205a(図1)が進入する開口部1cが形成され
ている。開口部1cからの塵埃等の混入を防ぐために開
口部1c(図3にも示す)を閉蓋する扉20が取り付け
られ、戻しばね11とともにカートリッジ上シェル9に
予め取り付けられている。
【0021】扉20は図4に示すように板金の曲げ加工
によりコ字状に形成されており、折り曲げられた両端が
互いに対向する側面31a,31bとなっている。その
側面31a,31bには軸孔32a,32b(図6にも
示す)が穿設される。
【0022】この軸孔32a,32bにカートリッジ上
シェル9の前部側面に設けられた回転軸33a,33b
(図2)が挿入され、図3に示すように扉20がカート
リッジシェル9,18の前面に回転自在に取り付けられ
る。この扉20はディスクカートリッジ1の開口部1c
を閉蓋するばかりでなく、ディスクカートリッジ1のほ
ぼ全幅を閉蓋する長さになっている。
【0023】このように回転式の扉20を採用すること
により、スライド式のシャッタ110を採用した従来の
ディスクカートリッジ101(図24)よりも開口部1
cの幅を広く確保することができる。なお、扉20は必
要な強度を維持できるのであればプラスチックにより一
体成形してもよく、この場合は製造コストを低減するこ
とができる。
【0024】図4に示すように扉20の側面31aには
切欠(被係合ピン)20cが設けられ、この切欠20c
に連続して扉20の前面側に一定幅で設けられたピン挿
入孔20dが形成される。切欠20cはディスクドライ
ブ内部で扉20を開放又は閉蓋させる際に扉開閉用のピ
ン(係合ピン)224(図11)と係合するものであ
る。
【0025】図5(b)に示すように一方の扉20の回
転軸33aには戻しばね11が巻装され、ディスクカー
トリッジ1の内部に収納される。この戻しばね11の一
端は扉20の側面31aのフック34(図4)に掛止さ
れ、他端はカートリッジ上シェル9(図2)に掛止され
る。したがって、この戻しばね11によって扉20は閉
蓋するように付勢されている。
【0026】図5(b)及び図6(b)に示すように、
カートリッジ下シェル18の下面側の一側部(図5
(b)では左側の角)には、前部から中央近くにかけて
所定の長さの第1の溝18dが形成されている。この第
1の溝18dは扉20が完全に開放された後にディスク
ドライブ201の扉開放検出用の凸条部206(図1
1)が進入するものである。
【0027】また、図6(b)に示すように扉10の側
面の一部は直線状の切欠35が形成される。この切欠3
5は扉20が回転したときに第1の溝18dとともに直
線を形成し、凸条部206(図11)を通過させる。
【0028】図5(b)及び図6(a)に示すように、
カートリッジ下シェル18の下面側の他の側部(図5
(b)では右側の角)には、その前部から後部近くにか
けて第1の溝18dよりも長い第2の溝18cが設けら
れている。この第2の溝18cはディスクドライブ20
1に設けられた誤挿入防止用の凸部207(図8)が進
入するものである。すなわち、ディスクカートリッジ1
が後部側から挿入された場合は溝18cに凸部207
(図8)が係合できないので、それ以上の挿入が防止さ
れる。
【0029】なお、扉20が開放される前に凸部207
(図8)が通過できるように扉20の側面31bには下
部側に直線状に切欠36が形成されている。また、第2
の溝18cを第1の溝18dよりも長く設定したのは、
図8に示すように凸部207がカートリッジ挿入口22
1の近傍に形成されており、ディスクカートリッジ1の
挿入直後の早い段階から誤挿入を判別できるようにし
て、ディスクドライブ201内部の部品を保護を図るた
めである。
【0030】閉蓋状態にある扉20は図7(a)に示す
ロック機構によってロックされる。ロック機構は、カー
トリッジシェル9,18の前部に進退可能に取り付けら
れたロック片41と、このロック片41を突出方向に付
勢するばね(図示せず)とから構成される。一方、扉2
0にはピン挿入孔20dの一端が内側に折り曲げられ
て、ロック片41に掛止される掛止部42が形成され
る。なお、ロック片41の頂部には、一度ロックが解除
された後の掛止部42の再度のロックを案内するための
湾曲面41aが形成されている。
【0031】例えば、図7(a)に示すように閉蓋され
ている扉20を開放しようとした場合であっても、この
掛止部42がロック片41に掛かって不用意な開放が防
止される。なお、後述するがディスクカートリッジ1の
挿入時には、図7(b)及び(c)に示すように切欠2
0cに係合した開閉用ピン224がロック片41を押圧
して後退させ、これによって扉20の回転を可能にす
る。扉20が閉蓋するときは、掛止部42が傾斜面41
aに摺接してロック片41を乗り越え、再度ロックされ
る。
【0032】続いて、ディスクドライブ201について
説明する。図1に示すように、上述したディスクカート
リッジ1はディスクドライブ201のカートリッジ挿入
口221から挿入する。ディスクドライブ201の内部
には、記録再生用のヘッド205aが取り付けられたア
クチュエータ205及びランプ208等が取り付けられ
ている。ディスクカートリッジ1の挿入時には、次に説
明する扉開閉機構によりディスクカートリッジ1の扉2
0が回転し、開放された開口部1c(図2)からヘッド
205a及びランプ208が進入し、信号の記録又は再
生が行われる。
【0033】扉開閉機構は、図9に示すように側壁22
2aに設けられた溝223と、扉の開閉用ピン224が
垂直に固定された移動板225と、移動板225の移動
を案内するガイドピン226と、移動板225を付勢す
る戻しばね227とから構成される。
【0034】溝223は図12に示すようにカートリッ
ジ挿入口221側では側壁222aの中央から始まり、
その後緩やかに側壁222aの上部に向かって上昇し、
その後は側壁222aの上部に沿って水平に形成され
る。この溝223に沿って開閉用ピン224が移動し、
扉20の開放動作を行う。
【0035】また、図10に示すように移動板225は
略三角形状に形成され、その略中央に開閉用ピン224
が固定されている。移動板225の前端は折り曲げられ
て、ばね掛止用のフック228が形成されている。ま
た、移動板225の後側上部にはガイドピン226(図
9)のための固定孔229が設けられる。なお、側壁2
22a(図9)の外面に当接して移動板225の移動を
スムーズに行うための3カ所の凸部225aが移動板2
25に突設されている。
【0036】図11に示すように、開閉用ピン224及
びガイドピン226が溝223を挿通した状態で移動板
225が側壁222aの外側に装着され、開閉用ピン2
24は内側に水平に突出している。また、図12に示す
ように戻しばね227の一端は移動板225のフック2
28に掛止され、その他端は側壁222aに形成された
フック331に掛止される。戻しばね227の付勢によ
って図13に示すように開閉用ピン224は溝223の
前端(待機位置)に位置する。
【0037】また、側壁222aの後部下部にはディス
クカートリッジ1の扉20(図3)の開閉状態を検出す
るための凸条部206が形成されている。この凸条部2
06は挿入されたディスクカートリッジ1の扉20が開
放された場合のみ切欠35を通過することができる。
【0038】さらに、図8において、他の側壁222b
のカートリッジ挿入口221の近傍にはディスクカート
リッジ1の第2の溝18c(図5)に係合する凸部20
7が突設されている。すなわち、図22(a)に示すよ
うにディスクカートリッジ1を前部側から適正に挿入し
た場合は第2の溝18cに凸部207が進入して、ディ
スクカートリッジ1の挿入が可能である。一方、図22
(b)及び図23に示すように、ディスクカートリッジ
1が誤って後部側から挿入された場合は凸部207が第
2の溝18c(図22(a))係合できないので、それ
以上の挿入が防止される。
【0039】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ1をディスクドライブ201に装着するときの動作
を以下に説明する。
【0040】図13、図16及び図21(a)に示すよ
うに戻しばね227によって開閉用ピン224は溝22
3の前端に位置している。そして、ディスクカートリッ
ジ1が挿入されてくると、扉20の切欠20cが開閉用
ピン224に係合する。このとき、図7(b)に示すよ
うに開閉用ピン224によって扉20のロック片41が
押圧されてロックの解除が行われる。
【0041】ここでロック片41の復帰力より戻しばね
227(図16)の付勢力を大きく設定することによ
り、開閉用ピン224が当接した後から図7(c)のよ
うに扉20が回転するまでの間、扉20のロックの解除
状態を維持することができる。
【0042】続いて、図14及び図17に示すようにデ
ィスクカートリッジ1が挿入されてくると、開閉用ピン
224が扉20に押されて移動する。このとき開閉用ピ
ン224は溝223に案内されるので、側壁222aの
上部寄りに移動する。したがって、開閉用ピン224に
係合した扉20が時計方向に回転することになり、開口
部1c(図3)が開放される。また、扉20の回転後は
直線状の切欠35が略水平の向きとなっており、凸条部
206が通過できるような状態となっている。
【0043】図15、図18及び図21(b)に示すよ
うにさらにディスクカートリッジ1が進入して装着位置
に到達するまで、扉20の切欠35に沿って凸条部20
6が通過して第1の溝18dに進入する。扉20の完全
に開放されている場合に限り、この凸条部206が扉2
0の切欠35を通過し、抵抗なくディスクカートリッジ
1を更に先の装着位置まで進ませることが可能である。
【0044】ディスクカートリッジ1が装着位置に配置
されたときは、切欠35は水平の向きのまま凸条部20
6の上面に接している。なお、ディスクカートリッジ1
が正規の向きに挿入されているので、図8に示す凸部2
07が図6(a)に示すディスクカートリッジ1の溝1
8cに係合している。
【0045】図10に示す移動板225には3ケ所の凸
部225aが設けられ、これらが側壁222a(図9)
の外面に摺接するので、移動板225の移動がスムーズ
に行われるとともに、開閉用ピン224の位置精度を高
めているので開閉用ピン224による開閉動作が確実に
行われる。また、開閉用ピン224の固定位置を移動板
225のフック228とガイドピン229の中間に位置
させることにより、動作の安定性を確保するとともに、
挿入されるディスクカートリッジ1の扉20(図13)
とガイドピン226との干渉も防いでいる。
【0046】ディスクカートリッジ1が装着されると、
図1に示す一対のヘッドジンバルアッセンブリ(HG
A)によって構成されるアクチュエータ205及びラン
プ208が開口部1cよりカートリッジ内部に入り込
む。また、シャーシ202に突出したピン211がカー
トリッジ下シェル18によって押圧されることにより、
機械的にスピンドルモータ203を上方移動させ、ディ
スク102(図2)のセンタ孔にマグネットチャッキン
グさせる。
【0047】そして、スピンドルモータ203によりデ
ィスク102を回転駆動させながら、ボイスコイルモー
タ(図示しない)によってアクチュエータ205を回動
させ、ヘッド205aで記録再生を行う。
【0048】次に扉20の開放に異常が生じた場合につ
いて説明する。図19及び図21(c)は何らかの原因
によって開閉用ピン224が通常の待機位置まで戻るこ
とができず、溝223の上段で停まったときにディスク
カートリッジ1を挿入した状態を示す。
【0049】同図に示すとおり、開閉ピン224と扉2
0とが係合しないので、扉20は閉蓋を保ったままとな
る。このとき、扉20の前面と凸条部206とが接触
し、ディスクカートリッジ1はそれ以上先に挿入するこ
とができなくなる。したがって、扉20が開放しない状
態でディスクカートリッジ1が挿入されて、ヘッド20
5aやランプ208(図1)等に衝突して破損を生じる
ような事故が未然に回避される。
【0050】次に図20はディスクカートリッジ1の排
出時に開閉用ピン224が扉20から外れた状態を示
す。ディスクカートリッジ1が後退している間に開口部
1c(図3)からヘッド205aやランプ208(図
1)が退避するが、この間に扉20が不慮に閉蓋すると
扉20とこれらの部品とが衝突することになる。しか
し、本発明では凸条部206と扉20の切欠35とが当
接しているため、開閉用ピン224が外れているにもか
かわらず扉20は開放状態に維持される。
【0051】このように凸条部206を連続して形成す
ることによって、扉20を開放状態に保ったままディス
クカートリッジ1を後退させることができる。そして、
扉20を閉蓋してもよい位置、すなわちヘッド205a
やランプ208(図1)等が開口部1c(図3)から完
全に抜け出したときに、凸条部206が終端となり扉2
0に対する規制がなくなって扉20が閉蓋する。したが
って、扉20が閉蓋してこれらの部品に衝突するような
事故が未然に防止される。
【0052】以上述べたように、扉20の切欠35と凸
条部206の組み合わせにより、2つの特徴的機能がも
たらされる。第1に、図19に示したようにディスクカ
ートリッジ1の挿入時において、扉20の開放後に凸条
部206が切欠35を通過することにより、扉20が開
放しているかどうかを検出し、開放されていなければ扉
20と凸条部206が衝突してそれ以上の挿入が妨げら
れる。
【0053】第2に図20に示したようにディスクカー
トリッジ1の排出時において、扉20と開閉用ピン22
4との係合が外れた場合であっても、凸条部206と切
欠35とが接触して扉20の閉蓋を妨げ、退避中のヘッ
ド205a(図1)を保護することが可能である。
【0054】また、扉20の側面及びカートリッジ下シ
ェル18の形状を所定の形状に成形すればよく、新たな
部品の追加を要せずコストの低減を図ることができる。
なお、本発明はリムーバブルハードディスクに適用した
例を示したが、その他のディスクに対して信号の記録又
は再生を行う機器に適用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスクカ
ートリッジの扉開閉機構は、ディスクカートリッジの回
転式扉の側面に係合ピンを係合させ、この係合ピンを所
定の軌道に沿って移動させて扉の開放を行うようにした
ものである。
【0056】したがって、本発明によればディスクカー
トリッジについて扉を回転させて開口部を開放させるの
で、スライドシャッタをスライドさせる扉開閉機構と比
較してヘッド挿入口を広く確保することができ、リムー
バブルハードディスクのように記録再生ヘッドが扇状に
移動軌跡となる回動型アクチュエータを有するドライブ
装置についても好適である。また、扉をその側面を利用
して回転させるので、扉の開放を安定して行うことがで
きる。
【0057】また、本発明のディスクカートリッジの扉
開閉機構は回転した扉が所定の回転角に達したときの
み、この扉に設けられた切欠に進入する扉開閉判別用の
凸条部を設けたものである。
【0058】したがって、本発明によればディスクカー
トリッジの装着時になんらかの原因により扉が開放して
いない場合には、扉開閉機構の凸条部を扉の切欠に進入
させることができないので、ディスクカートリッジの装
着が妨げられ、装置の内部部品の破損を未然に防止する
ことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】ディスクカートリッジ1の各部の構成を示す斜
視図である。
【図3】ディスクカートリッジ1の外観を示す斜視図で
ある。
【図4】扉20の形状を示す斜視図である。
【図5】ディスクカートリッジ1の正面図及び下面図で
ある。
【図6】図5のA矢視図及びB矢視図である。
【図7】ロック機構の構成を示す図である。
【図8】ディスクドライブ201の上面図である。
【図9】扉開閉機構の各部の構成を示す斜視図である。
【図10】移動板225の形状を示す斜視図である。
【図11】扉開閉機構の斜視図である。
【図12】扉開閉機構の上面図である。
【図13】扉の開放動作(1/3)を示す断面図であ
る。
【図14】扉の開放動作(2/3)を示す断面図であ
る。
【図15】扉の開放動作(3/3)を示す断面図であ
る。
【図16】移動板225の動作(1/3)を示す断面図
である。
【図17】移動板225の動作(2/3)を示す断面図
である。
【図18】移動板225の動作(3/3)を示す断面図
である。
【図19】開閉用ピン224が途中で停まった状態を示
す断面図である。
【図20】開閉用ピン224が外れた状態を示す断面図
である。
【図21】図13のC矢視力図、図15のD矢視力図及
び図19のE矢視力図である。
【図22】凸部207と溝部18cとの関係を示す図で
ある。
【図23】ディスクカートリッジ1を後部から挿入した
場合の上面図である。
【図24】従来のディスクカートリッジの外観を示す斜
視図である。
【図25】従来のディスクカートリッジの各部の構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・ディスクカートリッジ、1c・・・開口部、2
0・・・扉、20c・・・切欠、18c・・・第2の
溝、18d・・・第1の溝、31a,31b・・・側
面、35・・・切欠、41・・・ロック片、201・・
・ディスクドライブ、206・・・凸条部、207・・
・凸部、221・・・カートリッジ挿入口、222a・
・・側壁、223・・・溝、224・・・開閉用ピン、
225・・・移動板、226・・・ガイドピン、225
a・・・凸部、227・・・戻しばね

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジの開口部に取り付
    けられた回転式扉を開閉するためのディスクカートリッ
    ジの扉開閉機構において、 上記ディスクカートリッジの側面に対向する側壁に移動
    可能な係合ピンが設けられ、 上記ディスクカートリッジの進入に伴い上記係合ピンが
    上記扉の少なくとも一方の側面に係合しながら所定の軌
    道を移動することによって上記扉を回転させ、上記開口
    部の開放を行うようにしたことを特徴とするディスクカ
    ートリッジの扉開閉機構。
  2. 【請求項2】 上記係合ピンを付勢する付勢手段が設け
    られ、 上記係合ピンが上記付勢手段の付勢力に抗して移動する
    ことによって上記扉の開放を行い、 上記係合ピンが上記付勢手段により所定位置に復帰する
    ことによって上記扉の閉蓋を行うようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のディスクカートリッジの扉開閉機
    構。
  3. 【請求項3】 回転した上記扉が所定の回転角に達した
    ときのみ、上記扉に設けられた切欠に進入する扉開閉判
    別用の凸条部が設けられたことを特徴とする請求項1記
    載のディスクカートリッジの扉開閉機構。
  4. 【請求項4】 上記凸条部が所定の長さに亘って連続し
    て形成され、 進入する上記ディスクカートリッジが上記扉の開放後か
    ら所定の位置まで到達するまでの間、上記切欠に進入し
    た上記凸条部が閉蓋しようとする上記扉の上記切欠に接
    触することによって、上記扉の閉蓋を妨げるようにした
    ことを特徴とする請求項3記載のディスクカートリッジ
    の扉開閉機構。
  5. 【請求項5】 上記付勢手段の復帰力により上記係合ピ
    ンが上記ディスクカートリッジを押圧し、上記ディスク
    カートリッジが排出されるようにしたことを特徴とする
    請求項2記載のディスクカートリッジの扉開閉機構。
  6. 【請求項6】 上記係合ピンが上記扉に係合するとき、
    上記係合ピンによって上記扉を掛止しているロック片を
    押圧して上記扉のロック状態しながら上記扉を開放する
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載のディスクカ
    ートリッジの扉開閉機構。
  7. 【請求項7】 上記ロック片が上記扉を掛止する方向に
    付勢されており、 上記付勢手段の付勢力は上記ロック片に与えられる付勢
    力より大きく設定され、上記係合ピンが上記ロック片を
    押圧している間は上記扉のロック解除状態が維持される
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載のディスクカ
    ートリッジの扉開閉機構。
  8. 【請求項8】 上記係合ピンは移動可能な移動板に取り
    付けられ、 上記移動板が上記側壁に対接しながら移動することによ
    り、上記係合ピンが上記側壁に対して常に垂直に保持さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1記載のディス
    クカートリッジの扉開閉機構。
  9. 【請求項9】 上記移動板が上記側壁に設けられた溝に
    挿入されて上記移動板の移動を案内するガイドピンと、
    上記付勢手段が掛止されるディスク挿入側に設けられた
    被掛止部とを有し、 上記係合ピンが上記ガイドピンと上記被掛止部との間に
    配置されていることを特徴とする請求項8記載のディス
    クカートリッジの扉開閉機構。
  10. 【請求項10】 上記移動板に複数の凸条部を設け、上
    記凸条部を上記側壁に当接させた状態で上記移動板が移
    動するようにするようにしたことを特徴とする請求項8
    記載のディスクカートリッジの扉開閉機構。
  11. 【請求項11】 回転式扉によって開閉される開口部を
    有するディスクカートリッジを装着して信号の記録又は
    再生を行うディスクドライブにおいて、 上記ディスクカートリッジの側面に対向する側壁に移動
    可能な係合ピンが設けられ、 上記ディスクカートリッジを装着するとき、上記係合ピ
    ンが上記扉の側面に係合しながら移動することによって
    上記扉を回転させ、上記開口部の開放を行うようにした
    ことを特徴とするディスクドライブ。
  12. 【請求項12】 上記係合ピンを付勢する付勢手段が設
    けられ、 上記係合ピンが上記付勢手段の付勢力に抗して移動する
    ことによって上記扉の開放を行い、 上記係合ピンが上記付勢手段により所定位置に復帰する
    ことによって上記扉の閉蓋を行うようにしたことを特徴
    とする請求項11記載のディスクドライブ。
  13. 【請求項13】 回転した上記扉が所定の回転角に達し
    たときのみ、上記扉に設けられた切欠に進入する扉開閉
    判別用の凸条部を設けたことを特徴とする請求項11記
    載のディスクドライブ。
  14. 【請求項14】 上記凸条部が所定の長さに亘って連続
    して形成され、 進入する上記ディスクカートリッジが上記扉の開放後か
    ら所定の位置まで到達するまでの間、上記切欠に進入し
    た上記凸条部が閉蓋しようとする上記扉の上記切欠に接
    触することによって、上記扉の閉蓋を妨げるようにした
    ことを特徴とする請求項11記載のディスクドライブ。
JP4653897A 1997-02-28 1997-02-28 ディスクカートリッジの扉開閉機構及びこれを使用したディスクドライブ Pending JPH10241251A (ja)

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JP4653897A JPH10241251A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 ディスクカートリッジの扉開閉機構及びこれを使用したディスクドライブ
US09/380,162 US6421204B1 (en) 1997-02-28 1998-02-27 Disk cartridge, door opening and closing mechanism and disk drive
PCT/JP1998/000834 WO1998038641A1 (fr) 1997-02-28 1998-02-27 Cartouche de disque, mecanisme d'ouverture et de fermeture de porte et unite de disque
US09/862,403 US6480354B2 (en) 1997-02-28 2001-05-21 Disk cartridge, its door opening and closing mechanism and disk drive

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6421204B1 (en) * 1997-02-28 2002-07-16 Sony Corporation Disk cartridge, door opening and closing mechanism and disk drive
CN100373498C (zh) * 2004-02-10 2008-03-05 三星电子株式会社 光盘播放器

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