JP4819011B2 - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体(データバックアップ)として使用される磁気テープ等の記録テープを合成樹脂製のリールに巻装し、そのリールをケース内に単一で収容してなる記録テープカートリッジが知られている。このような記録テープカートリッジには、記録容量や記録形式等の各種情報を記憶した非接触型のメモリーボードが内蔵される場合がある。
このメモリーボードは、電磁波によりアクセス(読み取り・書き込み)可能に構成されており、メモリーボードに記憶されている各種情報を、ケースの後面側からアクセスするライブラリー装置や、ケースの下面側からアクセスするドライブ装置に対応可能なように、ケース内において、所定の角度(例えば45度)で傾斜配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−202745号公報
このようにメモリーボードは、ケース内において、所定の角度で傾斜配置される必要があるため、ケースには、メモリーボードを所定の傾斜角度で保持するための保持構造が形成されている。しかしながら、特許文献1に記載の保持構造では、メモリーボードを押圧して保持するため、メモリーボードを変形させてしまう(破損させてしまう)おそれがある。つまり、メモリーボードの保持構造には、未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、メモリーボードを変形させることなく、安定して保持できる保持構造を有する記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、上ケースと下ケースとからなり、記録テープが巻装されたリールを収容するケースと、各種情報が記憶され、前記ケース内に所定の角度で傾斜配置される非接触型のメモリーボードと、を備え、前記下ケースが、前記メモリーボードの下面略中央部を支持する支持部を有し、前記上ケースが、前記メモリーボードの上面略中央部に非接触で対向する断面視略「T」字型形状の第1保持部と、前記メモリーボードの少なくとも長手方向略中央部よりも一方の側の上面に非接触で対向する第2保持部を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1保持部及び第2保持部は、共にメモリーボードに対向する構成とされている。つまり、第1保持部及び第2保持部は、共にメモリーボードに対して積極的に接触することのない構成とされている。したがって、メモリーボードを変形させるおそれがなく、メモリーボードを安定して保持することができる。また、メモリーボードの上面略中央部に対向する第1保持部が、断面視略「T」字型形状に形成されているので、第1保持部の強度を向上させることができる。したがって、第1保持部が折れ曲がるような不具合がなく、メモリーボードを安定して保持することができる。
また、請求項2に記載の記録テープカートリッジは、請求項1に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記第1保持部が、前記第2保持部よりも突出高さが高いことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、メモリーボードの上面略中央部に対向する第1保持部が、第2保持部よりも突出高さが高いので、傾斜配置されるメモリーボードに対向する部分の長さを長くすることができる。したがって、メモリーボードを更に安定して保持することができる。
また、請求項3に記載の記録テープカートリッジは、請求項2に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記メモリーボードが、その長手方向略中央部よりも一方の側に膨出部を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、メモリーボードが、その長手方向略中央部よりも一方の側に膨出部を有する。ここで、支持部はメモリーボードの下面略中央部を支持し、第1保持部は、メモリーボードの上面略中央部に対向し、第2保持部は第1保持部よりも、その突出高さが低くされているので、記録テープカートリッジの製造工程において、メモリーボードの向きが表裏反対或いは左右反対になって供給されても、そのメモリーボードを収容することができる。
以上のように、本発明によれば、メモリーボードを変形させることなく、安定して保持できる保持構造を有する記録テープカートリッジを提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とする。また、矢印A方向及び矢印B方向と直交する方向を矢印Cで示し、それを記録テープカートリッジ10の上方向(上側)とする。
図1〜図3で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、それぞれ天板14Aの周縁に立設された周壁14Bと、底板16Aの周縁に立設された周壁16Bとを互いに当接させた状態で、超音波溶着やビス止め等によって接合されて構成されている。すなわち、上ケース14及び下ケース16にはビスボス15がそれぞれ各コーナー部近傍に形成されており、下ケース16の下面側から、そのビスボス15に図示しないビスが螺合されることにより、ケース12が組み立てられるようになっている。
ケース12の内部には、リール20が1つだけ回転可能に収容される。このリール20は、軸心部を構成する有底円筒状のリールハブ22と、その下端部に設けられる下フランジ26とが一体に成形され、上フランジ24がリールハブ22の上端部に超音波溶着されて構成されている。そして、そのリールハブ22の外周面に、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回され、上フランジ24及び下フランジ26によって、その巻回された記録テープTの幅方向の端部が保持されている。
また、リールハブ22の底壁28の下面には、リールギア44が環状に形成されており、下ケース16の中央部には、そのリールギア44を外部に露出するためのギア開口40が穿設されている。このギア開口40から露出されるリールギア44が、ドライブ装置の回転シャフト(図示省略)に形成された駆動ギア(図示省略)に噛合されて回転駆動されることにより、ケース12内において、リール20がケース12に対して相対回転可能とされる。
また、底壁28の下面におけるリールギア44の径方向内側には、磁性材料でできた環状金属板であるリールプレート46が、インサート成形により、同軸的かつ一体的に固着されており、ドライブ装置の回転シャフトに設けられた環状のマグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されるようになっている。更に、リール20は、上ケース14及び下ケース16の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口40と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁42によってガタつかないように保持されている。
また、ケース12の右壁12Bには、リール20に巻装された記録テープTを引き出すための開口18が形成されており、この開口18から引き出される記録テープTの自由端部には、ドライブ装置の引出部材(図示省略)によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン30が固着されている。リーダーピン30の記録テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝32が形成されており、この環状溝32が引出部材のフック等に係止される。これにより、記録テープTを引き出す際に、フック等が記録テープTに接触して傷付けることがない構成である。
また、ケース12の開口18の内側、即ち上ケース14の天板14A内面及び下ケース16の底板16A内面には、ケース12内においてリーダーピン30を位置決めして保持する上下一対のピン保持部36が設けられている。このピン保持部36は、記録テープTの引き出し側が開放された略半円形状をしており、直立状態のリーダーピン30の両端部34は、その開放側からピン保持部36内に出入可能とされている。
また、ピン保持部36の近傍には、板バネ38が固定配置されるようになっており、この板バネ38の二股状の先端部がリーダーピン30の上下両端部34にそれぞれ係合してリーダーピン30をピン保持部36に保持するようになっている。なお、リーダーピン30がピン保持部36に出入する際には、板バネ38の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン30の移動を許容する構成である。
また、その開口18は、ドア50によって開閉される。このドア50は、開口18を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、ケース12の右壁12Bに沿って移動できるように、開口18内側の天板14A及び底板16Aには、ドア50の上下端部を摺動可能に嵌入させる溝部64が形成されている。
また、ドア50の後端部中央には、シャフト52が突設されており、そのシャフト52には、コイルバネ58が挿嵌されている。そして、シャフト52の後端には、そのコイルバネ58を脱落防止とする拡開部54が形成されている。また、下ケース16には、そのシャフト52に挿嵌されたコイルバネ58の後端を係止する係止部62を有する支持台60が突設されている。
したがって、ドア50は、シャフト52が支持台60上に摺動自在に支持されるとともに、コイルバネ58の後端が係止部62に係止されることにより、そのコイルバネ58の付勢力によって、常時開口18の閉塞方向へ付勢される構成である。なお、開口18の開放時、シャフト52を支持する支持台66を支持台60の後方側に更に突設しておくことが好ましい。
また、ドア50の前端部には、開閉操作用の凸部56が外方に向かって突設されている。この凸部56が、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填に伴い、そのドライブ装置側の開閉部材(図示省略)と係合するようになっている。これにより、ドア50がコイルバネ58の付勢力に抗して開放される構成である。
また、図2、図3で示すように、ケース12の左後部には、記録テープTへの記録可・不可が設定されるライトプロテクト70が左右方向にスライド可能に設けられており、ケース12の後壁12Dには、このライトプロテクト70を人手で操作するための操作突起72を突出させる開孔68が形成されている。この開孔68は、上ケース14と下ケース16とを接合したときに、上ケース14の周壁14Bに形成された切欠部68Aと、下ケース16の周壁16Bに形成された切欠部68Bとによって形成される構成である。
また更に、下ケース16には、ライトプロテクト70の突部74が露出される長孔69が左右方向に長く穿設されており、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置側でライトプロテクト70の位置を検知して、記録テープTへの記録可・不可が自動的に判断されるようになっている。なお、この突部74は下ケース16の下面から突出することはない。
また、図2、図3で示すように、ケース12の右後部には、記録容量、記録形式等の各種情報が記憶されたメモリーボードMが所定の傾斜角度で配置される。メモリーボードMは、略矩形平板状に形成され、その長手方向略中央部よりも一端側の一方の面(上面)に、メモリーボードMの略半分の大きさとなる膨出部eが形成されている。これにより、メモリーボードMの長手方向一端側の板厚が他端側の板厚よりも厚くなる構成である。そして、メモリーボードMは、その膨出部eが、例えば左側に来るように、長手方向を左右方向としてケース12内に設けられ、ケース12に形成された保持構造100によって保持される。
図4、図6、図7で詳細に示すように、下ケース16の底板16A内面で、ビスボス15及び支持台66よりも後方側には、そのメモリーボードMが所定角度に傾斜した姿勢を維持できるように(滑って倒れないように)、その下端部を支持する角度規制リブ102が左右方向を長手方向として所定厚さ及び所定高さで突設されている。そして、その角度規制リブ102とケース12の後壁12D(周壁16B)との間には、下ケース16の底板16A内面及び周壁16B内面に跨って側面視略三角形状(傾斜角度θ)の支持リブ(支持部)104が所定厚さ及び所定高さで突設されている。この支持リブ104により、メモリーボードMの膨出部eが形成されていない他方の面(下面)の長手方向略中央部が支持される構成である。
また、下ケース16の底板16A内面で、遊動規制壁42側には、メモリーボードMの長手方向左側の位置を規制する第1位置規制リブ106が前後方向を長手方向として所定厚さ及び所定高さで突設されている。そして、その第1位置規制リブ106と対向する、下ケース16の底板16A内面及び周壁16B(右壁12B)内面に跨る部位には、メモリーボードMの長手方向右側の位置を規制する平面視略「L」字型形状の第2位置規制リブ108が所定厚さ及び所定高さで突設されている(図6参照)。
これら第1位置規制リブ106及び第2位置規制リブ108により、メモリーボードMの左右方向の位置ズレが防止される構成である。なお、第1位置規制リブ106の上部右側面には、メモリーボードMをスムーズに挿入できるように所定角度のテーパー面106Aが形成されている。また、第2位置規制リブ108の左右方向の突出長さを適宜設計変更することで、ケース12内に収容するメモリーボードMの左右方向の長さに対応可能となっている。
一方、図5〜図7で詳細に示すように、上ケース14の天板14A内面で、ビスボス15よりも後方側には、メモリーボードMの膨出部eを避けた上面略中央部に微少な間隙S1を隔てて対向する第1保持リブ(第1保持部)110と、メモリーボードMの長手方向両端部近傍の上面(片方が膨出部eの上面)に微少な間隙S2を隔てて対向する第2保持リブ(第2保持部)112が、前後方向を長手方向としてそれぞれ所定厚さ及び所定高さで突設されている。
すなわち、第1保持リブ110及び第2保持リブ112は、メモリーボードMに対して積極的に接触することのないように(メモリーボードMに反りなどがない通常時では非接触となるように)構成されている。なお、間隙S1と間隙S2は、相違するように設定してもよいし、同一となるように設定してもよい。
また、第1保持リブ110及び第2保持リブ112は、上ケース14の天板14A内面及び周壁14B(後壁12D)内面に跨る側面視略台形状に形成され、その先端面(下端面)が、メモリーボードMの傾斜角度と同一となるように、前方側の突出高さが後方側の突出高さよりも高くなるような傾斜面(図7の側面視で左下がりの傾斜面)に形成されている。
そして、第1保持リブ110は、前端部110Aが左右方向に延在された断面視(底面視)略「T」字型形状に形成されており、第2保持リブ112よりも前後方向に長く形成されている。つまり、第1保持リブ110の方が、第2保持リブ112よりも、その突出高さが高く形成され、所定角度(例えばθ=45度)で傾斜配置されているメモリーボードMの長手方向と直交する幅方向略全体に対向可能な長さとされている。
なお、第1保持リブ110の前端部110Aの下端面110Bも、メモリーボードMの傾斜角度θに沿った傾斜面とされている(図7参照)。また、第2保持リブ112は、第1保持リブ110を挟んで左右方向に所定間隔を隔てて形成されており、遊動規制壁42に近い左側のレフトリブ112Aの先端部が、右壁12Bに近い右側のライトリブ112Bの先端部よりも、その突出高さが低くなるように形成されている。
すなわち、第2保持リブ112のレフトリブ112Aの先端部(下端部)は、メモリーボードMの膨出部eを許容するように短く切り欠かれており、その膨出部eの形状に沿うような段差部114が形成されている(図7参照)。なお、第2保持リブ112のライトリブ112Bにも段差部114を形成してもよい。つまり、第2保持リブ112のレフトリブ112Aとライトリブ112Bは共に同じ形状とされてもよい。
また、図示の第2保持リブ112は、第1保持リブ110の左右両側に、それぞれレフトリブ112Aとライトリブ112Bとして設けられているが、この第2保持リブ112は、第1保持リブ110の左右どちらか一方にのみ設けられていてもよい。更に、支持リブ104と第1保持リブ110は、平面視(底面視)で同じ位置に形成されることが望ましいが、少なくとも一部が互いにオーバーラップするような位置に形成されていればよい。
また、リールハブ22の底壁28の上面周縁には、係合ギア48が所定の間隙を隔てて(等間隔に)複数(例えば120度間隔で3個)立設されており、その係合ギア48の間で、リールギア44上となる所定位置には、貫通孔28Aが複数(この場合は120度間隔で3個)穿設されている。そして、そのリールハブ22の内部には、樹脂材で成形された円板状の制動部材80が挿設される。
制動部材80の下面80A周縁には、係合ギア48と噛合可能な制動ギア84が環状に形成されており、制動部材80の上面には、上ケース14の天板14A内面から下方へ向かって突設された平面視略十字状の回転規制リブ76が内部に挿入される平面視略十字状の係合突起86が、その回転規制リブ76の高さよりも若干高くなるように立設されている。これにより、制動部材80はケース12(上ケース14)に対して回転不能とされるとともに、リールハブ22内において、上下方向に移動可能とされる。
また、上ケース14と制動部材80との間には圧縮コイルスプリング98が配設される。すなわち、圧縮コイルスプリング98の一端が上ケース14の回転規制リブ76の外側に突設された環状突起78の内側(回転規制リブ76と環状突起78の間)に当接し、他端が制動部材80の上面に設けられた環状溝88内に当接した状態に配設される。この圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80は、常時下方に向かって付勢される。
したがって、記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)において、常時制動ギア84が係合ギア48と噛合する状態とされて、リール20のケース12に対する相対回転が阻止された回転ロック状態とされる。なお、このとき、リール20は、この付勢力によって下ケース16側に押し付けられ、リールギア44をギア開口40から露出させる。
また、リールハブ22の内部で、かつ制動部材80の下側(底壁28と制動部材80との間)には、樹脂材で成形された平面視略正三角形状の解除部材90が挿設される。解除部材90には、適宜位置に所定の形状とされた貫通孔92が複数(図示のものは六角形状とされて3つ)穿設されており、解除部材90の軽量化が図られている。そして、解除部材90の下面で、かつ各頂点部分には、貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出する脚部94が突設されている。
また、解除部材90の上面90A中央には平面状の支持凸部96が形成されており、制動部材80の下面80A中央に突設された略半球状の解除突起82が当接するようになっている(図2、図3参照)。これにより、制動部材80と解除部材90との接触面積が低減され、使用時(リール20の回転時)における摺動抵抗が軽減される構成である。なお、制動部材80の材質としては、例えばポリアセタール(POM)が用いられ、解除部材90の材質としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)が用いられる。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次に、その作用について説明する。記録テープカートリッジ10では、不使用時(保管時や運搬時等)には、開口18がドア50によって閉塞されている。そして、圧縮コイルスプリング98の付勢力によって、制動部材80が回転ロック位置に位置して制動ギア84を係合ギア48に噛合させている。このため、リール20は、ケース12に対する回転が阻止されている。
一方、記録テープTを使用する際には、前壁12Aを先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置内へ装填する。すると、まず、そのドライブ装置側に設けられた開閉部材が、ドア50の凸部56に係合する。そして、この状態で、記録テープカートリッジ10が更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が凸部56をコイルバネ58の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。すると、その凸部56が突設されているドア50は、右壁12Bに沿って溝部64内を後側へ摺動し、開口18を開放する。
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に所定深さ装填され、開口18が完全に開放されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ下降し、ドライブ装置の位置決め部材(図示省略)が、下ケース16に形成された位置決め用の穴部(図示省略)に挿入される。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内における所定位置に正確に位置決めされ、ドア50のそれ以上の摺動(後方への移動)が規制される。
また、この記録テープカートリッジ10の下降動作によって、回転シャフトが相対的にギア開口40から進入し、駆動ギアをリールギア44に噛合させる。すると、その駆動ギアがリールギア44と噛合する動作に伴って、リールギア44上に突出している脚部94が、圧縮コイルスプリング98の付勢力に抗して押し上げられ、解除部材90を介して制動部材80が上方へ押し上げられて、制動ギア84と係合ギア48との噛合が解除される。
そして、駆動ギアとリールギア44とが完全に噛合した状態で、リールプレート46が、駆動ギアの内側に設けられた環状のマグネットの磁力によって吸着・保持されることにより、リール20は、駆動ギアに対するリールギア44の噛合が維持されつつ、ケース12内で、そのケース12に対して相対回転可能となるロック解除状態とされる。
一方、開放された開口18からは、ドライブ装置側に設けられた引出部材がケース12内に進入し、ピン保持部36に位置決め保持されたリーダーピン30を把持して引き出す。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において正確に位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーピン30の環状溝32にそのフックを係止させることができる。また、リール20は、その回転ロック状態が解除されているので、リーダーピン30の引出動作に伴って回転できる。
こうして、開口18から抜き出されたリーダーピン30は、図示しない巻取リールに収容される。そして、その巻取リールとリール20とを同期して回転駆動することにより、記録テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって情報の記録や再生が行われる。
情報の記録や再生が終了した記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、回転シャフトが逆回転することにより、記録テープTがリール20に巻き戻される。そして、記録テープTがリール20に最後まで巻き戻されて、リーダーピン30がピン保持部36に保持されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ上昇し、位置決め部材が位置決め用の穴部から抜き出されるとともに、回転シャフトがギア開口40から抜き出され、リールギア44に対する駆動ギアの噛合が解除される。
すると、圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80及び解除部材90が下方に向かって押圧され、脚部94が貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出するとともに、制動ギア84が係合ギア48に噛合する。これにより、リール20は、再度ケース12内での相対回転が阻止された回転ロック状態となり、その後、記録テープカートリッジ10は、図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。
すると、この移動に伴って、ドア50はコイルバネ58の付勢力によって開口18の閉塞方向へ摺動し、開口18を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。こうして、リール20のケース12に対する相対回転がロックされ、開口18が閉塞された記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置内から完全に排出される。
ここで、メモリーボードMを保持する保持構造100の作用について説明する。記録テープカートリッジ10の製造工程では、メモリーボードMは、下ケース16側へ供給される。図6、図7で示すように、下ケース16には、メモリーボードMの下面略中央部を支持する支持リブ104と、メモリーボードMの下端部を支持する角度規制リブ102と、メモリーボードMの左右方向の位置をそれぞれ規制する第1位置規制リブ106及び第2位置規制リブ108が形成されているので、メモリーボードMは、下ケース16から脱落することなく、所定の傾斜角度(例えばθ=45度)で支持される。
そして、メモリーボードMが下ケース16内に所定の傾斜角度で収容された後、所定のタイミングで上ケース14が下ケース16に被される。このとき、図6、図7で示すように、メモリーボードMの膨出部eを避けた上面略中央部に第1保持リブ110が所定の間隙S1を隔てて対向し、メモリーボードMの膨出部eの上面に第2保持リブ112のレフトリブ112Aが所定の間隙S2を隔てて対向し、メモリーボードMの膨出部eが形成されていない上面に第2保持リブ112のライトリブ112Bが所定の間隙S2(又はS1)を隔てて対向する。
つまり、第1保持リブ110と第2保持リブ112(レフトリブ112A及びライトリブ112B)は、共にメモリーボードMに対して積極的に接触することがない状態で(非接触状態で)対向する。そのため、メモリーボードMが第1保持リブ110及び第2保持リブ112に押圧されるような不具合はなく、よって、メモリーボードMが変形するおそれがない。また、上ケース14が下ケース16に被される際、メモリーボードMは、下ケース16から脱落することなく支持されているので、上ケース14と下ケース16との間に、そのメモリーボードMが挟まれるような不具合も起きない。
また、下ケース16側に、メモリーボードMの下面略中央部を支持する支持リブ104が形成され、上ケース14側に、メモリーボードMの膨出部eを避けた上面略中央部に対向する第1保持リブ110と、メモリーボードMの膨出部eの上面に対向する第2保持リブ112(レフトリブ112A)と、メモリーボードMの膨出部eが形成されていない上面に対向する第2保持リブ112(ライトリブ112B)が形成されているので、メモリーボードMの長手方向両端部に斜め上方側に向かうような反りがあっても、その反りを第2保持リブ112(レフトリブ112Aとライトリブ112B)で矯正することができる。したがって、メモリーボードMに対して後面側からアクセスするライブラリー装置(図示省略)や、メモリーボードMに対して下面側からアクセスするドライブ装置(図示省略)からの通信距離を安定化することができる。
また、第1保持リブ110は、断面視略「T」字型形状に形成されている。したがって、第1保持リブ110の強度(剛性)を向上でき、第1保持リブ110の折れ曲がりを軽減することができる。つまり、第1保持リブ110により、メモリーボードMを安定して保持することができる。また、第1保持リブ110の左右方向に延在した前端部110Aの下端面110Bで、メモリーボードMの下端部を上方から保持することができるので、メモリーボードMの長手方向略中央部の幅方向を軸方向とした回転方向の位置ズレも抑制することができる。したがって、メモリーボードMの位置を安定化することができる(図6参照)。
また更に、第1保持リブ110は、第2保持リブ112(レフトリブ112A及びライトリブ112B)よりも突出高さが高くなるように形成されている。つまり、第1保持リブ110は、第2保持リブ112(レフトリブ112A及びライトリブ112B)よりも前後方向の長さが長く形成され、所定角度(例えばθ=45度)で傾斜配置されているメモリーボードMの幅方向略全体に対して対向可能な長さとされている。したがって、メモリーボードMを安定して保持することが、より効果的にできるようになっている(メモリーボードMの位置を安定化することが、より効果的にできるようになっている)。
ところで、このメモリーボードMは、その長手方向略半分側に膨出部eを有する形状とされている。しかし、支持リブ104はメモリーボードMの下面略中央部を支持し、第1保持リブ110は、メモリーボードMの膨出部eを避けた上面略中央部に対向している(支持リブ104と第1保持リブ110が図6の平面視で同じ位置に形成されている)ので、下ケース16に対して、メモリーボードMの向きが、図示のものと表裏反対になって供給されても、その膨出部eを破損することなく、メモリーボードMを収容することができる。
また、第2保持リブ112は、第1保持リブ110よりも、その突出高さが低くなるように形成されている。したがって、第2保持リブ112のライトリブ112Bにも、レフトリブ112Aと同様に、膨出部eを許容できるような段差部114を形成すれば、下ケース16に対して、メモリーボードMの向きが、図示のものと表裏反対はもちろん、左右反対になって供給されても、その膨出部eを破損することなく、メモリーボードMを収容することができるようになる。
つまり、このような形状とされた保持構造100によれば、長手方向略中央部よりも一方の側に膨出部eを有する形状とされたメモリーボードMであっても、供給される向きを制限することなく、そのメモリーボードMを安定して保持することが可能となる(メモリーボードMの位置を安定化することが可能となる)。したがって、記録テープカートリッジ10の製造ライン上のコストを低減することも可能となる。
なお、第1保持リブ110の前端部110Aの左右方向への延在長さは、メモリーボードMの膨出部eに干渉しない(当たらない)程度に適宜設定される。また、膨出部eが形成されていないメモリーボードMの場合には、第2保持リブ112のレフトリブ112Aは、ライトリブ112Bと同じ形状に形成される。
また、上記実施例の記録テープカートリッジ10では、リーダー部材としてリーダーピン30を有する構成としたが、記録テープカートリッジ10は上記実施例に限定されるものではなく、例えばリーダー部材としてリーダーテープ(図示省略)を有する構成としてもよい。更に、記録テープTは、情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、記録テープカートリッジ10が如何なる記録再生方式の記録テープTにも適用可能であることは言うまでもない。
記録テープカートリッジの概略斜視図 記録テープカートリッジを上方から見た場合の概略分解斜視図 記録テープカートリッジを下方から見た場合の概略分解斜視図 下ケース側におけるメモリーボードの保持構造を示す概略斜視図 上ケース側におけるメモリーボードの保持構造を示す概略斜視図 メモリーボードとその保持構造を上ケースの天板を省略して示す概略平面図 メモリーボードとその保持構造を上ケースの天板を省略して示す概略断面図
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
20 リール
30 リーダーピン
24 上フランジ
26 下フランジ
50 ドア
70 ライトプロテクト
80 制動部材
90 解除部材
100 保持構造
102 角度規制リブ
104 支持リブ(支持部)
106 第1位置規制リブ
108 第2位置規制リブ
110 第1保持リブ(第1保持部)
112 第2保持リブ(第2保持部)
112A レフトリブ
112B ライトリブ
114 段差部
M メモリーボード
T 記録テープ

Claims (3)

  1. 上ケースと下ケースとからなり、記録テープが巻装されたリールを収容するケースと、
    各種情報が記憶され、前記ケース内に所定の角度で傾斜配置される非接触型のメモリーボードと、
    を備え、
    前記下ケースが、前記メモリーボードの下面略中央部を支持する支持部を有し、
    前記上ケースが、前記メモリーボードの上面略中央部に非接触で対向する断面視略「T」字型形状の第1保持部と、前記メモリーボードの少なくとも長手方向略中央部よりも一方の側の上面に非接触で対向する第2保持部を有することを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 前記第1保持部は、前記第2保持部よりも突出高さが高いことを特徴とする請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
  3. 前記メモリーボードは、その長手方向略中央部よりも一方の側に膨出部を有することを特徴とする請求項2に記載の記録テープカートリッジ。
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