JP2010061745A - 記録メディアカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジを構成する上ケースと下ケースとの境界から塵埃がカートリッジ内に侵入することを防止した記録メディアカートリッジを提供する。
【解決手段】記録テープカートリッジ10は、ケース12を構成する上ケース14及び下ケース16と、上ケース14と下ケース16との境界を塞ぐ弾性部材17と、を備えている。また、記録テープカートリッジ10の装填方向に沿ったケース側壁では、弾性部材17を構成する張出し部がケース外周側に張り出している。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録メディアをケース内に収容した記録メディアカートリッジに関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている記録テープ(例えば磁気テープ)を単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる記録メディアカートリッジ(例えば磁気テープカートリッジ)が知られている(例えば特許文献1参照)。この記録テープの先端には、リーダーブロックやリーダーピン、リーダーテープといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が記録メディアカートリッジから引き出し、それに固着された記録テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
特開2004−213740号公報
ところで、リールを収容しているケースは、通常、上ケースと下ケースとで構成される。このため、上ケースと下ケースとの間から塵埃がケース内に進入することの防止が重要である。
本発明は、上記事実を考慮して、カートリッジを構成する上ケースと下ケースとの境界から塵埃がカートリッジ内に侵入することを防止した記録メディアカートリッジを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、記録メディア収容用のケースを構成する上ケース及び下ケースと、前記上ケースと下ケースとの境界を塞ぐシール部材と、を備えている。
ケース内に収容される記録メディア(記録媒体)は、テープ状であってもディスク状であってもよく、特に限定はしない。
請求項1に記載の発明では、上ケースと下ケースとの間がこのシール部材によって塞がれているので、上ケースと下ケースとの間から塵埃がケース内に進入することが十分に防止されている。
請求項2に記載の発明は、前記シール部材が弾性部材で構成される。
弾性部材としては、ゴム材であることが多い。
請求項3に記載の発明は、少なくともドライブ装置への装填方向に沿ったケース側壁では、前記弾性部材の一部がケース外周側に張り出している。
ドライブ装置やライブラリー装置と装填方向に沿ったケース側壁では摩耗粉が発生し易い。請求項2に記載の発明では、このケース側壁では弾性部材の一部がケース外周側に張り出しているので、請求項1による効果がより顕著に奏される。
請求項4に記載の発明は、前記上ケースと前記下ケースとの間に前記弾性部材が保持されるように、前記上ケースの下ケース側エッジ部、及び、前記下ケースの上ケース側エッジ部の少なくとも一方に弾性部材保持部を形成している。
これにより、ケースを組み立てる際に弾性部材が上ケースと下ケースとによって保持される。
なお、記録メディア収容用のケースを構成する上ケース及び下ケースと、上ケースと下ケースとの境界の少なくとも一部でケース外周側に張出している低摩擦部材と、を備えた記録テープカートリッジとしてもよく、更には、記録テープに限らずに一般的な記録媒体を収容している記録メディアカートリッジとしてもよい。これにより、ドライブ装置やライブラリー装置とケース側壁とが接触しても摩耗粉の発生を抑えることができる。
この場合、ドライブ装置やライブラリー装置と接触し易いケース側壁、すなわち、装填方向と平行なケース側壁にこの低摩擦部材を配置すると、この効果が更に顕著となる。
また、上ケースと下ケースとの間にこの低摩擦部材が保持されるように、上ケースの下ケース側エッジ部、及び、下ケースの上ケース側エッジ部の少なくとも一方に低摩擦部材保持部を形成してもよい。これにより、ケースを組み立てる際に低摩擦部材が上ケースと下ケースとによって保持される。
本発明によれば、カートリッジを構成する上ケースと下ケースとの境界から塵埃がカートリッジ内に侵入することを防止した記録メディアカートリッジとすることができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、記録テープカートリッジを例に挙げ、図面を用いて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、本実施形態で説明する記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とする。また、矢印A方向及び矢印B方向と直交する方向を矢印Cで示し、それを記録テープカートリッジ10の上方向(上側)とする。まず最初に、記録テープカートリッジ10について説明する。
(記録テープカートリッジの全体構成)
図1〜図3で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、それぞれ天板14Aの周縁に立設された周壁14Bと、底板16Aの周縁に立設された周壁16Bとを互いに当接させた状態で、超音波溶着やビス止め等によって接合されて構成されている。
すなわち、例えば上ケース14及び下ケース16にはビスボス15がそれぞれ各コーナー部近傍に形成されており、下ケース16の下面側から、そのビスボス15に図示しないビスが螺合されることにより、ケース12が組み立てられるようになっている。
また、記録テープカートリッジ10は、上ケース14と下ケース16とに挟持状態で保持されている弾性部材17を有しており、上ケース14と下ケースとの境界が弾性部材17によって塞がれている。本実施形態では、弾性部材17はゴム材で構成される。この弾性部材17はケース側壁に沿った形状とされている。そして、後述の開口18に弾性部材17を位置させないように、開口18に対応する部位が切り欠かれた形状となっている。
ケース12の内部には、リール20が1つだけ回転可能に収容されている。このリール20は、軸心部を構成する有底円筒状のリールハブ22と、その下端部に設けられる下フランジ26とが一体に成形され、上フランジ24がリールハブ22の上端部に超音波溶着されて構成されている。そして、そのリールハブ22の外周面に、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回され、上フランジ24及び下フランジ26によって、その巻回された記録テープTの幅方向の端部が保持されている。
また、リールハブ22の底壁(底部)28の下面(外面)には、リールギア44が環状に形成されており、下ケース16の中央部には、そのリールギア44を外部に露出するためのギア開口40が穿設されている。このギア開口40から露出されるリールギア44が、ドライブ装置の回転シャフト(図示省略)に形成された駆動ギア(図示省略)に噛合されて回転駆動されることにより、ケース12内において、リール20がケース12に対して相対回転可能とされる。
また、底壁28の下面におけるリールギア44の径方向内側には、磁性材料でできた環状金属板であるリールプレート46が、インサート成形により、同軸的かつ一体的に固着されており、ドライブ装置の回転シャフトに設けられた環状のマグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されるようになっている。更に、リール20は、上ケース14及び下ケース16の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口40と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁42によってガタつかないように保持されている。
また、下ケース16のギア開口40の周縁部40Eにはリング状で断面略半円形状の凹部41が形成されている。そして、この凹部41に、弾性部材としてオーリング状のゴム材21が圧入されて嵌合状態で保持されている。ゴム材21の材質は、リール20から衝撃力を受けても発塵しにくい防塵性の材質であることが更に好ましく、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴムなどが例として挙げられる。
また、ケース12の右壁12Bには、リール20に巻装された記録テープTを引き出すための開口18が形成されており、この開口18から引き出される記録テープTの自由端部には、ドライブ装置の引出部材(図示省略)によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン30が固着されている。リーダーピン30の記録テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝32が形成されており、この環状溝32が引出部材のフック等に係止される。これにより、記録テープTを引き出す際に、フック等が記録テープTに接触して傷付けることがない構成である。
また、ケース12の開口18の内側、即ち上ケース14の天板14A内面及び下ケース16の底板16A内面には、ケース12内においてリーダーピン30を位置決めして保持する上下一対のピン保持部36が設けられている。このピン保持部36は、記録テープTの引き出し側が開放された略半円形状をしており、直立状態のリーダーピン30の両端部34L、34Uは、その開放側からピン保持部36内に出入可能とされている。
また、ピン保持部36の近傍には、板バネ38が固定配置されるようになっており、この板バネ38を構成する2本のアーム部108L、108Uの先端部がリーダーピン30の上下両端部34L、34Uにそれぞれ係合してリーダーピン30をピン保持部36に保持する(すなわち引出抵抗を付与する)ようになっている。なお、リーダーピン30がピン保持部36に出入する際には、アーム部108L、108Uは適宜弾性変形してリーダーピン30の移動を許容する構成である。
また、その開口18は、ドア50によって開閉される。このドア50は、開口18を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、ケース12の右壁12Bに沿って移動できるように、開口18内側の天板14A及び底板16Aには、ドア50の上下端部を摺動可能に嵌入させる溝部64が形成されている。
また、ドア50の後端部中央には、シャフト52が突設されており、そのシャフト52には、コイルバネ58が挿嵌されている。そして、シャフト52の後端には、そのコイルバネ58を脱落防止とする拡開部54が形成されている。また、下ケース16には、そのシャフト52に挿嵌されたコイルバネ58の後端を係止する係止部62を有する支持台60が突設されている。
したがって、ドア50は、シャフト52が支持台60上に摺動自在に支持されるとともに、コイルバネ58の後端が係止部62に係止されることにより、そのコイルバネ58の付勢力によって、常時開口18の閉塞方向へ付勢される構成である。なお、開口18の開放時、シャフト52を支持する支持台66を支持台60の後方側に更に突設しておくことが好ましい。
また、ドア50の前端部には、開閉操作用の凸部56が外方に向かって突設されている。この凸部56が、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填に伴い、そのドライブ装置側の開閉部材(図示省略)と係合するようになっている。これにより、ドア50がコイルバネ58の付勢力に抗して開放される構成である。
また、図2、図3で示すように、ケース12の左後部には、記録テープTへの記録可・不可が設定されるライトプロテクト70が左右方向にスライド可能に設けられており、ケース12の後壁12Dには、このライトプロテクト70を人手で操作するための操作突起72を突出させる開孔68が形成されている。この開孔68は、上ケース14と下ケース16とを接合したときに、上ケース14の周壁14Bに形成された切欠部68Aと、下ケース16の周壁16Bに形成された切欠部68Bとによって形成される構成である。
また更に、下ケース16には、ライトプロテクト70の突部74が露出される長孔69が左右方向に長く穿設されており、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置側でライトプロテクト70の位置を検知して、記録テープTへの記録可・不可が自動的に判断されるようになっている。なお、この突部74は下ケース16の下面から突出することはない。また、図2で示すように、ケース12の右後部には、記録容量、記録形式等の各種情報が記憶されたメモリーボードMが所定の傾斜角度で配置されるようになっている。
また、図2、図3で示すように、リールハブ22の底壁28の上面周縁には、係合ギア48が所定の間隙を隔てて(等間隔に)複数(例えば120度間隔で3個)立設されており、その係合ギア48の間で、リールギア44上となる所定位置には、貫通孔28Aが複数(この場合は120度間隔で3個)穿設されている。そして、そのリールハブ22の内部には、樹脂材で成形された円板状の制動部材80が挿設される。
制動部材80の下面80A周縁には、係合ギア48と噛合可能な制動ギア84が環状に形成されており、制動部材80の上面には、上ケース14の天板14A内面から下方へ向かって突設された平面視略十字状の回転規制リブ76が内部に挿入される平面視略十字状の係合突起86が、その回転規制リブ76の高さよりも若干高くなるように立設されている。これにより、制動部材80はケース12(上ケース14)に対して回転不能とされるとともに、リールハブ22内において、上下方向に移動可能とされる。
また、上ケース14と制動部材80との間には圧縮コイルバネ98が配設される。すなわち、圧縮コイルバネ98の一端が上ケース14の回転規制リブ76の外側に突設された環状突起78の内側(回転規制リブ76と環状突起78の間)に当接し、他端が制動部材80の上面に設けられた環状溝88内に当接した状態に配設される。この圧縮コイルバネ98の付勢力により、制動部材80は、常時下方に向かって付勢される。本実施形態では、圧縮コイルバネ98は円筒外周に沿った形状とされている。
したがって、記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)において、常時制動ギア84が係合ギア48と噛合する状態とされて、リール20のケース12に対する相対回転が阻止された回転ロック状態とされる。なお、このとき、リール20は、この付勢力によって下ケース16側に押し付けられ、リールギア44をギア開口40から露出させる。
また、リールハブ22の内部で、かつ制動部材80の下側(底壁28と制動部材80との間)には、樹脂材で成形された平面視略正三角形状の解除部材90が挿設される。解除部材90には、適宜位置に所定の形状とされた貫通孔92が複数(図示のものは六角形状とされて3つ)穿設されており、解除部材90の軽量化が図られている。そして、解除部材90の下面で、かつ各頂点部分には、貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出する脚部94が突設されている。
また、解除部材90の上面90A中央には平面状の支持凸部96が形成されており、制動部材80の下面80A中央に突設された略半球状の解除突起82が当接するようになっている(図2、図3参照)。これにより、制動部材80と解除部材90との接触面積が低減され、使用時(リール20の回転時)における摺動抵抗が軽減される構成である。なお、制動部材80の材質としては、例えばポリアセタール(POM)が用いられ、解除部材90の材質としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)が用いられる。
(弾性部材及びその保持構造の詳細)
以下、弾性部材17と、ケース12が弾性部材17を保持する構造とについて詳細に説明する。
図4に示すように、弾性部材17は、断面長方形状のベース部17Mと、装填方向(A方向)に沿ってベース部17Mに連続して一部がケース外周側に張り出す張出し部17Pと、で構成されている。
一方、上ケース14の下ケース側エッジ部125には弾性部材17の上半分を収容する上側凹部124が形成され、下ケース16の上ケース側エッジ部127には弾性部材17の下半分を収容する下側凹部126が形成されている。そして、上側凹部124と下側凹部126とによって弾性部材17を保持する弾性部材保持部120が形成されている。
下側凹部126は、ベース部17Mのケース内側に当接してベース部17Mを支えるケース内側延出し部130と、張出し部17Pの下側に当接するケース外側延出し部132とを有しており、ケース内側延出し部130とケース外側延出し部132との間にベース部17Mの下部17Lが圧入される構造を形成している。
上側凹部124は、ケース内側延出し部130の先端が当接するケース内側被当接部140と、張出し部17Pの上側に当接するケース外側延出し部142とを有しており、ケース内側延出し部130とケース外側延出し部142との間にベース部17Mの上部17Uが圧入される構造を形成している。
このような構成により、ケース12が組み立てられた状態では、弾性部材保持部120に弾性部材17が嵌合状態で保持される構成になっている。
(作用、効果)
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次にその作用、効果について説明する。不使用時(保管時や運搬時等)において、記録テープカートリッジ10の開口18は、ドア50によって閉塞されている。そして、圧縮コイルバネ98の付勢力によって、制動部材80が回転ロック位置に位置して制動ギア84を係合ギア48に噛合させている。このため、リール20は、ケース12に対する回転が阻止されている。
一方、記録テープTを使用する際には、前壁12Aを先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置内へ装填する。すると、まず、そのドライブ装置側に設けられた開閉部材が、ドア50の凸部56に係合する。そして、この状態で、記録テープカートリッジ10が更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が凸部56をコイルバネ58の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。すると、その凸部56が突設されているドア50は、右壁12Bに沿って溝部64内を後側へ摺動し、開口18を開放する。
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に所定深さ装填され、開口18が完全に開放されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ下降し、ドライブ装置の位置決め部材(図示省略)が、下ケース16に形成された位置決め用の穴部(図示省略)に挿入される。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内における所定位置に正確に位置決めされ、ドア50のそれ以上の摺動(後方への移動)が規制される。
また、この記録テープカートリッジ10の下降動作によって、回転シャフトが相対的にギア開口40から進入し、駆動ギアをリールギア44に噛合させる。すると、その駆動ギアがリールギア44と噛合する動作に伴って、リールギア44上に突出している脚部94が、圧縮コイルバネ98の付勢力に抗して押し上げられ、解除部材90を介して制動部材80が上方へ押し上げられて、制動ギア84と係合ギア48との噛合が解除される。
そして、駆動ギアとリールギア44とが完全に噛合した状態で、リールプレート46が、駆動ギアの内側に設けられた環状のマグネットの磁力によって吸着・保持されることにより、リール20は、駆動ギアに対するリールギア44の噛合が維持されつつ、ケース12内で、そのケース12に対して相対回転可能となるロック解除状態とされる。
一方、開放された開口18からは、ドライブ装置側に設けられた引出部材がケース12内に進入して、ピン保持部36に位置決め保持されたリーダーピン30を把持し、引き出す力を付与する。この結果、アーム部108L、108Uが矢印A方向(前方向)に変形して、リーダーピン30が引き出される。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において正確に位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーピン30の環状溝32にそのフックを係止させることができる。また、リール20は、その回転ロック状態が解除されているので、リーダーピン30の引出動作に伴って回転できる。
こうして、開口18から抜き出されたリーダーピン30は、図示しない巻取リールに収容される。そして、その巻取リールとリール20とを同期して回転駆動することにより、記録テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって情報の記録や再生が行われる。
情報の記録や再生が終了した記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、回転シャフトが逆回転することにより、記録テープTがリール20に巻き戻される。そして、記録テープTがリール20に最後まで巻き戻されて、リーダーピン30が凸部116に当接して押圧することによりアーム部108L、108Uを前方向に撓み変形させる。
そして、リーダーピン30がピン保持部36の収容位置に収容されると、アーム部108の撓み変形による付勢力により、リーダーピン30は引き出し前の状態に戻り、ピン保持部36の内側壁に押圧されて安定して保持される。
リーダーピン30がピン保持部36に保持されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ上昇し、位置決め部材が位置決め用の穴部から抜き出されるとともに、回転シャフトがギア開口40から抜き出され、リールギア44に対する駆動ギアの噛合が解除される。
すると、圧縮コイルバネ98の付勢力により、制動部材80及び解除部材90が下方に向かって押圧され、脚部94が貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出するとともに、制動ギア84が係合ギア48に噛合する。これにより、リール20は、再度ケース12内での相対回転が阻止された回転ロック状態となり、その後、記録テープカートリッジ10は、図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。
すると、この移動に伴って、ドア50はコイルバネ58の付勢力によって開口18の閉塞方向へ摺動し、開口18を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。こうして、リール20のケース12に対する相対回転がロックされ、開口18が閉塞された記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置内から完全に排出される。
このような動作が可能な記録テープカートリッジ10では、上ケース14と下ケース16との間がこの弾性部材17によって塞がれているので、上ケース14と下ケース16との間から塵埃がケース12内に進入することが十分に防止されている。
更に、装填方向(A方向)に沿ったケース側壁12S1、12S2では、弾性部材17を構成する張出し部17Pがケース外周側に張り出している(図1参照)。そして、弾性部材17を上側凹部124と下側凹部126とで嵌合状態で保持しており、しかも、ケース内側延出し部130によってベース部17Mがケース内側から支えられている(図4参照)。これにより、張出し部17Pが形成されているケース側壁部では、上ケース14と下ケース16との間に塵埃が入ることすら防止される。また、張出し部17Pがドライブ装置やライブラリー装置に接触してケース内側に向けて押圧されても、張出し部17Pが確実に支えられる。そして、記録テープカートリッジ10に落下等による衝撃が加えられる際、張出し部17Pに衝撃力が加えられたときにはこの衝撃が緩和される。従って、記録テープカートリッジ10の耐久性が向上する。また、ドライブ装置やライブラリー装置とケース側壁12S1、12S2とが接触しても弾性部材17の特に張出し部17Pが弾性変形し、摩耗粉の発生が抑えられる。
また、ケースを組み立てる際に弾性部材17が上ケースと下ケースとによって保持され、ベース部17Mを接着剤等によってケース側壁の内側に固着する必要がない。
また、不使用時にはリール20がゴム材21に支えられており、図4に示すように、リール20と下ケース16とは接触していない。
使用時では、ドライブ装置からのチャッキングによって、リール20が押し上げられて回転可能な状態になる。なお、この状態ではリール20はゴム材21とは接触していない。
チャッキング終了時にはリール20が下方に下がる。ここで、下ケース16の凹部41にはゴム材21が配置されている。従って、リールハブ22の下部外周よりもやや内側部位がゴム材21に当接してリール20がゴム材21に支えられ、リール20が下ケース16に直接に当接することはない。よって、リール20と下ケース16との摺接等による摩耗粉の発生が防止される。そして、ゴム材21がケース12やリール20と接触しても塵埃はほとんど発生しない。
また、チャッキング終了時などでリール20がゴム材21に衝撃的に当接しても、ゴム材21が緩衝材としての役割を果たし、衝撃が緩和される。更には、記録テープカートリッジ10に落下等による衝撃が加えられたときでも、ゴム材21の緩衝材としての機能により衝撃力が緩和されるので、記録テープカートリッジ10の耐久性が向上する。
また、寸法精度上、ゴム材21はリール20よりもケース12に配置するほうが好ましい。本実施形態では、下ケース16に形成されたチャッキング用のギア開口40の周縁部40Eにゴム材21が配置されているので、ゴム材21の配置位置精度を高くすることができる。
また、この周縁部40Eにはゴム材21と嵌合する凹部41が形成されている。これにより、ゴム材21を意図する配置位置に確実に配置することができ、記録メディアカートリッジ10の使用によってゴム材21の配置位置がずれることが防止される。
そして、ゴム材21は周縁部40Eに全周にわたって形成されている。従って、不使用状態ではリール20が全周にわたってゴム材21に接触している。これにより、ケース12内の空間が塞がれており、外部空間の塵埃がギア開口40を経由してケース12内に進入することが阻止されている。
なお、弾性部材17に代えて摺動用の低摩擦部材を配置すると、摺動による摩耗粉の発生が大きく抑えられる。この場合、低摩擦部材がシール機能を有するように配置していなくてもよいが、シール機能を有するように配置したほうが好ましい。この低摩擦部材としては、テフロン(登録商標)、ナイロン、ポリアセタールなどからなる部材が例として挙げられる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
例えば、弾性部材17の張出し部17Pの先端部(ケース外周側の端部)に張出し部17Pよりも上下方向幅が広い広幅部を形成し、ベース部17Mとこの広幅部とで上ケース14及び下ケース16の縁部を挟む構造にしてもよい。これにより、弾性部材17がケース12により強固に固定される。
また、上記実施形態では単一のリールがケース内に収容されている例で説明したが、2つのリールがケース内に収容された2リール型の記録テープカートリッジであっても本発明による効果を奏することができる。
また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る記録テープカートリッジの概略斜視図 本発明の一実施形態に係る記録テープカートリッジを上方から見た場合の概略分解斜視図 本発明の一実施形態に係る記録テープカートリッジを下方から見た場合の概略分解斜視図 図4(A)及び(B)は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る記録テープカートリッジの部分拡大側面断面図、及び、分解状態で示す部分拡大側面断面図
符号の説明
10 記録テープカートリッジ(記録メディアカートリッジ)
12 ケース
12S1 ケース側壁
12S2 ケース側壁
14 上ケース
16 下ケース
17 弾性部材
120 弾性部材保持部
125 上ケースの下ケース側エッジ部
127 下ケースの上ケース側エッジ部

Claims (4)

  1. 記録メディア収容用のケースを構成する上ケース及び下ケースと、
    前記上ケースと下ケースとの境界を塞ぐシール部材と、
    を備えた、記録メディアカートリッジ。
  2. 前記シール部材が弾性部材で構成される、請求項1に記載の記録メディアカートリッジ。
  3. 少なくともドライブ装置への装填方向に沿ったケース側壁では、前記弾性部材の一部がケース外周側に張り出している、請求項2に記載の記録メディアカートリッジ。
  4. 前記上ケースと前記下ケースとの間に前記弾性部材が保持されるように、前記上ケースの下ケース側エッジ部、及び、前記下ケースの上ケース側エッジ部の少なくとも一方に弾性部材保持部を形成した、請求項2又は3に記載の記録メディアカートリッジ。
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