JP2006107559A - テープカセット - Google Patents

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美津江 櫻井
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Abstract

【課題】 落下衝撃等に対する耐久性を高められ、テープローディング用の空間部の開閉機構をより簡素化できるテープカセットを提供する。
【解決手段】 本発明のテープカセット1は、テープローディング用の空間部11を遮蔽するシャッタ部材14を、カセットシェル2の前壁部内面に沿って移動自在に取り付けている。この構成により、落下衝撃等を最も受け易いカセット前面隅部に対して空間部11の開閉機構を備え付ける構成を廃止できるので、落下衝撃等に強く、空間部11に位置する磁気テープ3の損傷を効果的に防止することができる。また、複数の部品からなるリッド構体のように構成が複雑化することはないので、簡素かつ組立性に優れた空間部開閉構造を提供することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テープ状記録媒体を巻装したテープリールを回転可能に収納したカセットシェルの前部にテープローディング用の空間部が形成されたテープカセットに関し、更に詳しくは、上記空間部に架け渡されているテープ状記録媒体を落下衝撃等から保護することができるテープカセットに関する。
テープカセットは、通常、上シェルと下シェルとを互いに結合してなるカセットシェルの内部に、テープ状記録媒体としての磁気テープを巻装した一対のテープリールを回転可能に収納して構成されている。そして、この種のテープカセットにおいては、非使用時、カセットシェルの前部に形成された空間部に位置する磁気テープをリッドと称される部材によって覆い、当該磁気テープに塵埃が付着したり、人の手指が触れて油脂等が付着するのを防止するものがある。
図13〜図21は、従来のリッド付きのテープカセット101の構成の一例を示している。ここで、図13は従来のテープカセット101の分解斜視図、図14はテープカセット101のリッド開放状態を示す斜視図、図15はテープカセット101の下面側から見たときの斜視図、図16は上シェル102の斜視図、図17は下シェル103の斜視図、図18はトップリッド109の上面側斜視図、図19はトップリッド109の裏面側斜視図、図20はフロントリッド108の斜視図、図21はバックリッド110の斜視図である。
この従来のテープカセット101は、上シェル102と下シェル103とを互いに結合して形成されるカセットシェル104の内部に、磁気テープ105を巻装した一対のテープリール106を左右に離間して各々回転可能に収納した構成とされている。カセットシェル104の前部には、前方および上下に開放された空間部107が設けられ、テープカセットの非使用時には、空間部107の前部を横切るように架け渡された磁気テープ105をリッド構体111で覆い、磁気テープに塵埃が付着したり、人の手指が触れて油脂等が付着するのを防止する。
以下、リッド構体111の構成および組付方法について説明する。
リッド構体111は、磁気テープ105の前面側を覆うフロントリッド108と、空間部107の上方部を覆うトップリッド109と、磁気テープ105の背面側を覆うバックリッド110との結合体で構成されている。フロントリッド108およびバックリッド110は、後述するように、それぞれトップリッド109に対して回動自在に軸支されている。
フロントリッド108は、カセットシェル104の前側開口部を全体的に閉塞するように形成された細長い板状体であって、図20に示すように、その本体部108aの両側下端縁には、当該フロントリッド108の回転位置決め用の当接面108bが設けられており、下シェル103の前端両側から張出し形成された突部103a(図14)にこの当接面108bが当接することにより、図15に示すフロントリッド108の閉止位置を規制する。
本体部108aの長手方向の両端部には、側壁108cがそれぞれ延設されており、その内面側には回動軸108dがそれぞれ対向するように突設されている。回動軸108dはカセットシェル104への組付け時、上シェル102の軸支持部102a(図16)に係合される。回動軸108d(図20)の一方側には更に、バネ装着用の突部108eが設けられており、この突部108eの周面からはバネ係止用の突起108fが突出されている。そして、トーションバネでなるリッドバネ112(図13)のコイル部を突部108eに装着し、一方のアームを突起108fに係止するとともに、他方のアームを上シェル102の内面に係止することによって、フロントリッド108を常に閉止位置へ付勢している。
トップリッド109は、図18および図19に示すように細長い板状体であって、その長手方向の両端部には、側壁109aがそれぞれ延設されている。側壁109aの内面前方側には、フロントリッド108の本体部108aの長手方向両端に設けられたガイド軸108g(図20)が回動自在に嵌合するガイド孔109bがそれぞれ形成されている。また、トップリッド109の側壁109aの内面後方側には、互いに対向するようにガイド軸109cがそれぞれ突設されている。これらのガイド軸109cは、上シェル102の両側壁面前方部に形成されたガイド溝102b(図16)に各々摺動自在に係合されている(図14)。
また、バックリッド110は、空間部107に位置する磁気テープ105の背面側をカバーできるように形成された板状を有している。図21に示すように、バックリッド110の両側面上端にはガイド軸110aがそれぞれ突設され、トップリッド109の裏面側に形成されたガイド孔109d(図19)に対してそれぞれ回動自在に嵌合している。また、バックリッド110の両側面下端には、空間部107を区画する下シェル103中央部の両側壁に設けられたガイド溝103b(図17)に摺動自在に係合するガイド軸110bがそれぞれ突設されている。
以上のように構成される各種リッド部材108〜110でなるリッド構体111は、先ず、トップリッド109のガイド孔109dにバックリッド110のガイド軸110aを係合させた後、トップリッド109のガイド軸109cを上シェル102のガイド溝102bへ係合させる。そして、トップリッド109を上シェル102の後方側へ寄せた後、バックリッド110のガイド軸110bを下シェル103のガイド溝103bへ係合させる。そして、フロントリッド108の突部108eにリッドバネ112を装着した状態で各々の回動軸108dを上シェル102の軸支持部102aに係合させた後、ガイド軸108gをトップリッド109のガイド孔109bへ係合させる。
以上のようにして、上シェル102に対してリッド構体111が組み上げられ、テープリール106等の所定部品がそれぞれ所定位置に配置された下シェル103に対して、複数本のネジ部材113を介して一体化されることにより、テープカセット101が完成する。このようにして構成されるテープカセット101は、使用時、記録再生装置内において図14に示すようにフロントリッド108を上方へ略90度回動させて空間部107を開放し、磁気テープ105を外部へ露出させる。そして、開放された空間部107にテープローディング機構が進入して磁気テープ105がローディングされ、所定の記録/再生動作が行われる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献を以下に示す。
特開平5−74104号公報
ところで、以上のように構成される従来のテープカセット101においては、テープローディング用の空間部107を閉止するリッド構体111が、その回動軸をカセットシェル104の側面部に配置する必要がある関係上、カセットシェル104の前面部からその両隅部にわたって取り付けられる構成が必須となっている。
このため、従来のテープカセット101は、例えば取り扱い時に誤って落下させた場合に、特にカセットシェル前面部からその両隅部にわたって取り付けられているリッド構体111が落下衝撃を受けやすく、衝撃の大きさによっては、リッド構体111の変形、破損等を招いて、防塵性が低下したり、リッド開閉動作不良をもたらす等して、テープカセット101の信頼性を損ねるおそれがある。また、リッド構体111の変形、破損等により、これに被覆される磁気テープ105の損傷等のおそれもある。
更に、従来のテープカセット101においては、その空間部107を閉止するリッド構体111の構成が複雑で、部品点数も多く、組付け作業が複雑、面倒であるという問題もある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、落下衝撃等に対する耐久性を高めることができるとともに、テープローディング用の空間部の開閉機構をより簡素化できるテープカセットを提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のテープカセットは、カセットシェルの前部に形成され前方および下方に開口されたテープローディング用の空間部を遮蔽するシャッタ部材を、カセットシェルの前壁部内面に沿って移動自在に取り付けている。
この構成により、落下衝撃等を最も受け易いカセット前面隅部に対して空間部の開閉機構を備え付ける構成を廃止できるので、落下衝撃等に強く、空間部に位置する磁気テープの損傷を効果的に防止することができる。また、複数の部品からなるリッド構体のように構成が複雑化することはないので、簡素かつ組立性に優れた空間部開閉構造を提供することができる。
本発明において、テープローディング用の空間部は、カセットシェルの前方および下方に開口されており、シャッタ部材は、この空間部の前方および下方をカセットシェル内面側から閉塞する垂直壁部および水平壁部をそれぞれ有している。このとき、シャッタ部材が空間部を遮蔽する閉止位置において、シャッタ部材とカセットシェルの前壁部とを部分的にオーバーラップさせることにより、シャッタ部材とカセットシェル間の隙間を介しての異物の侵入防止効果を高めることができる。
以上のように、本発明のテープカセットによれば、テープローディング用の空間部の開閉を、カセットシェルの前壁部内面に沿って移動自在に取り付けたシャッタ部材で行うようにしているので、カセットシェルの前面隅部に空間部開閉用の機構部品を配置せずとも空間部の開閉機構を構成することが可能となり、これにより、落下衝撃等に対する耐久性を高めて、磁気テープの保護を図ることができる。また、空間部開閉機構の構成および組付性を簡素化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図5は、本発明の実施の形態によるテープカセット1の構成を示している。ここで、図1はテープカセット1の分解斜視図、図2は空間部閉塞時のテープカセット1を上シェル側から見たときの全体斜視図、図3は同下シェル側から見たときの全体斜視図、図4は空間部開放時のテープカセット1を上シェル側から見たときの全体斜視図、図5は同下シェル側から見たときの全体斜視図である。
テープカセット1は、全体的に薄い箱状を呈したカセットシェル2に、テープ状記録媒体としての磁気テープ3を巻装した一対のテープリール4,4を左右に離間して各々回転可能に収納して構成されている。
カセットシェル2は、例えば合成樹脂材料からなる上シェル5と下シェル6とを結合して形成されている。一方の上シェル5は、カセットシェル2の上壁を形成する天板部7と、この天板部7の外周縁から垂設された外壁部8とを有している。他方の下シェル6は、カセットシェル2の底壁を形成する底板部9と、この底板部9の外周縁から立設された外壁部10とを有している。そして、これらの外壁部8,10とが突き合わされた上、6本のネジ部材28を介して上シェル5と下シェル6とが結合されている。
カセットシェル2の前部には、前方および下方に開口された、テープローディング用の空間部11が形成されている。空間部11は、上シェル5の外壁部8前面側の略中央に設けられた切欠き5aと、下シェル6の外壁部10前面側の略中央および底板部9の一部にわたって設けられた切欠き6aとで形成されている。図示しない記録再生装置のテープローディング機構は、下シェル6側の切欠き6aから進入し、上シェル5側の切欠き5aを通って移動する過程で、空間部11に位置する磁気テープ3をローディングする。
磁気テープ3は、空間部11に臨むようにして天板部7に垂設された一対のテープガイド12,12間に架け渡されている。空間部11を横切る磁気テープ3は、非使用時、空間部11を閉塞するシャッタ部材14で覆われることにより、外部から遮蔽されている。なお、シャッタ部材14の詳細については後述する。
テープリール4は、磁気テープ3の巻芯となるリールハブ17と、このリールハブ17の上端に接合された上フランジ16と、リールハブ17と一体形成された下フランジ18とを備えている。リールハブ17には、透明なリーダーテープ19の一端がクランパ20を介して固定されている。リーダーテープ19の他端は、スプライステープ21を介して磁気テープ3の端部に接合されており、連続したテープ体としてリールハブ17に巻装されている。
テープリール4,4の下面中央部は、下シェル6の底板部9に穿設された一対の開口9b,9bを介して外部へ露出されている(図3,図5)。これらテープリール4,4の下面中央部には、図示しない記録再生装置のリール回転駆動軸と係合するチャッキングギヤ4b,4bがそれぞれ形成されている。
なお、図示の例では、チャッキングギヤ4b,4bがそれぞれテープリール4,4の回転軸心部を中心とする環状に形成された例を示しているが、勿論これに限られず、テープリール4,4の回転軸心部にリール回転駆動軸が挿入される挿入孔を設け、この挿入孔の内周面に形成した係合爪を上記チャッキングギヤとしてもよい。
下フランジ18の外周縁には、リールロックギヤ18aが形成されており、テープカセットの非使用時は、下シェル6の底板部9の後方側略中央に配置されたリールロック構成体22のリールロック片24がリールロックギヤ18aに係合してテープリール4の回転規制を行っている。
リールロック構成体22は、カセットシェル2に対して前後方向に移動可能なリールロックスライダー23と、リールロックスライダー23に対して回転可能に支持されている一対のリールロック片24と、リールロックスライダー23を前方へ付勢するリールロックスプリング25と、一対のリールロック片24の先端部を外方へ付勢してリールロックギヤ18aへ係合させる二重トーションバネ26とを備えている。
リールロックスライダー23は、下シェル6の底板部9の後方略中央部に形成された一対のガイドリブ38,38(図9)間に配置され、テープカセットの使用時、記録再生装置側のリールロック解除ピンが挿通孔37から内部へ挿入されることによって、リールロックスプリング25の付勢力に抗して後方へ移動されるようになっている。このリールロックスライダー23の後方移動により一対のリールロック片24とリールロックギヤ18aとの係合が解除され、テープリール4,4が回転可能とされる。
テープリール4,4はそれぞれ、上シェル5の天板部7の内面に一端が固定されたリール押えバネ27,27によって下シェル6側へ付勢され、テープカセットの運搬時等におけるカセットシェル2内部でのガタツキが抑制される。なお、天板部7には、透明な窓部材13が取り付けられており、カセットシェル2の内部にある磁気テープ3の巻き姿が視認できるようになっている。
一方、下シェル6の前方略中央部には、テープ終端検出部29が設けられている。テープ終端検出部29は、磁気テープ3の終端を検出するためのもので、記録再生装置側の検出用光源が挿通される開口部30(図3)と、当該光源を収容する空間を区画する壁部31と、開口部30からカセットシェル2の内部への異物の侵入を防止する防塵キャップ39とを備えている。
磁気テープ3の終端には透明なリーダーテープ19が接続されているので、検出用光源から出射された光は、テープ走行領域に繰り出されたリーダーテープ19を通過して下シェル6の両側方に開口された一対の検出窓32のうち一方に到達する。そこで、検出窓32に受光センサを配置することによって磁気テープ3の終端を検出し、これによりテープリール4の回転駆動制御を行うようにしている。
また、下シェル6の左手後方の外壁部10内方には、磁気テープ3に記録された情報信号の誤記録、誤消去を防止するためのセイフティタブ33が取り付けられている。セイフティタブ33は、記録可能位置と記録不可能位置とを選択的にとり得るように構成されている。セイフティタブ33に一体的に取り付けられたカラータブ34は、セイフティタブ33が記録不可能位置にあるときに外部に露出されて、その形成色(例えば赤色)が外部から認識されるようになっている。
更に、下シェル6の左手後方の外壁部10内方には、非接触型のICメモリーを搭載したメモリー基板35が収納され、記録再生装置との交信によって、例えば磁気テープ3に記録された内容に関する情報の読み書きが行われるようになっている。
次に、本発明に係るシャッタ部材14およびこれに関連するテープカセット1の構成の詳細について図6〜図12を参照して説明する。
ここで、図6はシャッタ部材14の前面側全体斜視図、図7はシャッタ部材14の背面側全体斜視図、図8は上シェル5の内面図、図9は下シェル6の内面図、図10は上シェル5とシャッタ部材14との関係を示す要部斜視図、図11はシャッタ部材14と付勢部材15との関係を示す斜視図、図12は上シェル5と付勢部材15との関係を示す上シェル内面図である。
シャッタ部材14は、垂直壁部14a及び水平壁部14bを有する断面略L字形状で、例えば合成樹脂材料の射出成形体で形成されている。シャッタ部材14は、後述するように、カセットシェル2に対しその前壁部内面に沿って移動自在に取り付けられており、垂直壁部14aは空間部11の前方部(切欠き5a)を、そして、水平壁部14bは空間部11の下方部(切欠き6a)をそれぞれカセットシェル2の内面側から閉塞可能に構成されている(図2,図3)。
シャッタ部材14は、カセットシェル2の前壁部内面側において、上シェル5と下シェル6との間に摺動自在に挟持されており、図2及び図3に示したように空間部11を遮蔽する閉止位置(第1の位置)と、図4及び図5に示したように空間部11を開放する開放位置(第2の位置)との間を移動する。
図8に示すように、上シェル5の天板部7の前縁側(図中右方)内面にはガイド溝7sが形成されており、図9に示すように、下シェル6の底板部9の前方側(図中右方)内面にはガイド溝9tが形成されている。そして、シャッタ部材14には、図6及び図7に示すように、これらガイド溝7s及びガイド溝9tに係合する係合部14s及び係合リブ14tがそれぞれ設けられている。シャッタ部材14は、ガイド溝7s,9tに沿って、上記閉止位置と開放位置との間をスライド移動可能とされている。
係合部14sは、垂直壁部14aの上端14cの一部領域を更に上方に延設してなり、その形成範囲は、例えば図示するように、垂直壁部14aの一方の端縁14gから、垂直壁部上端14cの幅方向略中央部の段部14hまでとされている。また、係合リブ14tは、水平壁部14bの下面後端側に設けられている。図示の例では、係合リブ14tは、水平壁部14bの全幅にわたって形成されているが、勿論これに限られない。
これら係合部14s及び係合リブ14tがそれぞれ係合するガイド溝7s及びガイド溝9tは、それぞれ、シャッタ部材14の上記閉止位置と開放位置との間の移動範囲を規定する長さにわたって形成されている。特に、図10に示すように、閉止位置において、シャッタ部材14がカセットシェル2(図では簡便のため上シェル5のみ示す)の内壁部と部分的に所定範囲wだけオーバーラップするように、ガイド溝7s,9tの形成長を設定することによって、閉止位置にあるシャッタ部材14とカセットシェル2との間の隙間をなくし、防塵性を高めることができる。なお、シャッタ部材14とカセットシェル2との間のオーバーラップ領域では、互いに密着されている必要はなく、僅かな隙間を介して対向していればよい
ここで、シャッタ部材14の垂直壁部14aは、カセットシェル2の前部の形状に対応した形状に形成されている。本実施の形態では、カセットシェル2の前部が前方へ凸なる湾曲形状を有しており、これに応じてシャッタ部材14の前面部(垂直壁部14a)も湾曲形状をなしている。シャッタ部材14をカセットシェル2の湾曲した前面部に沿って移動させるために、係合部14s、係合リブ14tおよびガイド溝7s,9tもまた、カセットシェル2前面の湾曲率に対応した湾曲形状を有している。
ところで、図1に示すように、シャッタ部材14には、シャッタ部材14を閉止位置へ向けて付勢する付勢部材15が設けられている。付勢部材15の付勢力を受けて、シャッタ部材14は常時閉止位置へ付勢されることになるので、テープカセット非使用時において空間部11の閉塞状態を維持し、カセット内部への塵埃等の異物の侵入を阻止することができる。
付勢部材15は、圧縮コイルバネで形成され、その一端はシャッタ部材14の係止用突起14d(図6,図7,図11)に係止され、他端は上シェル5のガイド溝7s内の係止用突起7d(図8,図12)に係止されている。付勢部材15はガイド溝7s内に収容配置され、シャッタ部材14の移動に伴う伸縮動作によって所定のバネ張力が発揮するように構成されている。この構成により、付勢部材15の伸縮動作をシャッタ部材14の垂直壁部上端14c上で行わせることができるので、この付勢部材15の伸縮領域を別途用意する必要がなくなり、カセットシェル2の小型化を図れるようになる。
シャッタ部材14の係止用突起14dは、垂直壁部14aの上端14cに突設されている(図6,図7)。本実施の形態では、この係止用突起14dを係合部14s寄りに設けているが、形成位置は特に限定されない。係止用突起14dの形成高さは、係合部14sの形成高さと同等以下とされている。また、ガイド溝7s内の係止用突起7dは、ガイド溝7s内の一端側に形成されている。
なお、付勢部材15を係止する係止用突起7d,14dの構成は上記の例に限られず、例えば、一方の係止用突起7dを他方の係止用突起14dの形態で構成したり、逆に、他方の係止用突起14dを一方の係止用突起7dの形態で構成してもよく、これらを更に他の形態で構成することも勿論可能である。
更に、シャッタ部材14の垂直壁部14aの前面側には、閉止位置にあるシャッタ部材14を付勢部材15の付勢力に抗して開放位置へ移動させるための操作爪14kが設けられている。この操作爪14kは、垂直壁部14aの一端縁14g側に突設されており、記録再生装置側に配備された例えばピン状のシャッタ開放機構と係合できるようになっている。なお、図示する凸状の操作爪14kは、凹状に形成されてもよい。
そして、カセットシェル2の前面外壁部には、空間部11の形成位置に隣接して、上記シャッタ開放機構の進入を容易ならしめるための傾斜面2a,2aが設けられている。更に、これら傾斜面2aには、シャッタ部材14の閉止位置及び開放位置において、操作爪14kが入り込むための切欠き2b,2bがそれぞれ設けられている。これにより、特に図10に示したシャッタ部材14の閉止位置において、シャッタ部材14の前面とカセットシェル2の前面内壁部との間に、上述した所定範囲wにわたるオーバーラップ機能を確保することができる。
なお、シャッタ部材14の閉止位置において切欠き2bに操作爪14kが入り込まない程度に操作爪14kを端縁14gから離間した位置に形成するようにすれば、切欠き2bの形成が不要となるので、カセットシェル2の前面壁部に対し、シャッタ部材14の端縁14g側全域を所定範囲wにわたってオーバーラップさせることが可能となり、より防塵性を高められる。
また、上述のように操作爪14kを端縁14gから離間した位置に形成するとともに、この操作爪14kを切欠き2bに入り込める程度にガイド溝7s、9tを延設しても、上述と同様な効果を得ることができる。
以上のように構成される本実施の形態のテープカセット1においては、その使用時、図示しない記録再生装置へ装填されることにより、シャッタ開放機構が操作爪14kに係合され、シャッタ部材14が付勢部材15のバネ力に抗して閉止位置(図2,図3)から開放位置(図4,図5)へ移動される。これにより、空間部11が開放され、この空間部11を横切るように架け渡されている磁気テープ3が、記録再生装置側のテープローディング機構を介してローディングされる。
本実施の形態によれば、テープローディング用の空間部11の開閉を、カセットシェル2の前部に沿って移動自在に取り付けたシャッタ部材14で行うようにしているので、カセットシェル2の前面部隅部に空間部11開閉用の機構部品を配置せずとも、空間部11の開閉機構を構成することが可能となり、これにより、落下衝撃等に対する耐久性を高めて、空間部11に位置する磁気テープ3の保護を図ることができる。
また、空間部11を開閉するシャッタ部材14は、略L字形状の単一の部品で構成されているので、空間部11の開閉機構を従来のリッド構体に比べてはるかに簡素化できるとともに、その取付けもシャッタ部材14の係合部14s及び係合リブ14tとガイド溝7s,9tとの間の係合作用のみであるので、部品管理負担の軽減および組付作業性の格段の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、テープローディング用の空間部11を開閉するシャッタ部材14を合成樹脂材料の射出成形体で構成したが、これに限らず、例えば金属板のプレス加工体で上記シャッタ部材を構成することも可能である。この場合、シャッタ部材の強度向上と薄厚化を図ることができる。
また、以上の実施の形態では、シャッタ部材14を閉止位置へ付勢する付勢部材15としてコイルバネを用いたが、これに限らず、トーションバネやゼンマイ等の他のバネ部材を用いることも可能である。
更に、以上の実施の形態では、一対のテープリール4,4を備えた2リールタイプのテープカセットを例に挙げて説明したが、単リールタイプのテープカセットにおけるテープローディング用空間部の開閉構造にも本発明は適用可能である。
本発明の実施の形態によるテープカセット1の分解斜視図である。 テープカセット1の非使用状態(空間部11閉止状態)を上シェル5側から見たときの全体斜視図である。 テープカセット1の非使用状態(空間部11閉止状態)を下シェル6側から見たときの全体斜視図である。 テープカセット1の使用状態(空間部11開放状態)を上シェル5側から見たときの全体斜視図である。 テープカセット1の使用状態(空間部11開放状態)を下シェル6側から見たときの全体斜視図である。 本発明に係るシャッタ部材14の構成を示す前面側斜視図及び要部拡大図である。 シャッタ部材14の背面側斜視図及び要部拡大図である。 上シェル5の内面図及び要部拡大図である。 下シェル6の内面図である。 上シェル6とシャッタ部材14との関係を示す要部斜視図である。 シャッタ部材14と付勢部材15との関係を示す斜視図及び要部拡大図である。 上シェル5と付勢部材15との関係を示す上シェル5の内面図及び要部拡大図である。 従来のリッド構体を備えたテープカセット101の構成の一例を示す分解斜視図である。 テープカセット101の使用状態を上シェル側から見たときの全体斜視図である。 テープカセット101の使用状態を下シェル側から見たときの全体斜視図である。 従来のテープカセットにおける上シェルの斜視図である。 従来のテープカセットにおける下シェルの斜視図である。 従来のテープカセットのリッド構体を構成するトップリッドの上面側斜視図である。 同トップリッドの下面側斜視図である。 従来のテープカセットのリッド構体を構成するフロントリッドの斜視図である。 従来のテープカセットのリッド構体を構成するバックリッドの斜視図である。
符号の説明
1…テープカセット、2…カセットシェル、3…磁気テープ、4…テープリール、5…上シェル、6…下シェル、7…天板部、7s…ガイド溝、9…底板部、9t…ガイド溝、11…空間部、14…シャッタ部材、14a…垂直壁部、14b…水平壁部、14c…垂直壁部の上端、14d…係止用突起、14k…操作爪、14s…係合部、14t…係合リブ、15…付勢部材。

Claims (5)

  1. カセットシェルと、
    このカセットシェルの内部に回転可能に収納されたテープリールと、
    このテープリールに巻装されたテープ状記録媒体と、
    前記カセットシェルの前部に形成され前方および下方に開口されたテープローディング用の空間部とを備え、
    前記空間部を遮蔽するシャッタ部材が、前記カセットシェルの前壁部内面に沿って移動自在に取り付けられている
    ことを特徴とするテープカセット。
  2. 前記シャッタ部材は、前記空間部の前方および下方をカセットシェル内面側から閉塞する垂直壁部および水平壁部をそれぞれ有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記シャッタ部材は、前記空間部を遮蔽する第1の位置と、前記空間部を開放する第2の位置との間を移動自在とされているとともに、前記カセットシェルに取り付けられた付勢部材によって前記第1の位置に向けて付勢されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  4. 前記カセットシェルの上壁部内面には、前記シャッタ部材の上端部に係合しその移動案内を行うガイド溝が形成されており、前記付勢部材は、前記ガイド溝の内部に収容配置されたコイルバネでなる
    ことを特徴とする請求項3に記載のテープカセット。
  5. 前記シャッタ部材は、前記第1の位置において、カセットシェルの内壁部と部分的にオーバーラップしている
    ことを特徴とする請求項3に記載のテープカセット。


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