JP2002015538A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
- Publication number
- JP2002015538A JP2002015538A JP2000199011A JP2000199011A JP2002015538A JP 2002015538 A JP2002015538 A JP 2002015538A JP 2000199011 A JP2000199011 A JP 2000199011A JP 2000199011 A JP2000199011 A JP 2000199011A JP 2002015538 A JP2002015538 A JP 2002015538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette
- lid
- shell
- portions
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 18
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 15
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 15
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 9
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 7
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 6
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 3
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000005055 memory storage Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08735—Covers
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/041—Details
- G11B23/042—Auxiliary features
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08714—Auxiliary features
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08785—Envelopes
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 テープカセットの小型化にあっても、IDホ
ールの確保を可能にする。 【解決手段】 カセットシェル20の裏面に2つの位置
決め孔35l、35rが形成されたテープカセット10
であって、2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈
し、他方が長孔状に形成されており、かつ、長孔状に形
成された位置決め孔35rは、長孔の長軸方向における
ほぼ半分を位置決め孔として用い、残りのほぼ半分をテ
ープカセットの各種情報を提供するIDホール36とし
て用い、該IDホールの開口面に離脱可能な閉塞片38
を設ける。
ールの確保を可能にする。 【解決手段】 カセットシェル20の裏面に2つの位置
決め孔35l、35rが形成されたテープカセット10
であって、2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈
し、他方が長孔状に形成されており、かつ、長孔状に形
成された位置決め孔35rは、長孔の長軸方向における
ほぼ半分を位置決め孔として用い、残りのほぼ半分をテ
ープカセットの各種情報を提供するIDホール36とし
て用い、該IDホールの開口面に離脱可能な閉塞片38
を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なテープカセッ
トに関する。詳しくは、小型化されたテープカセットに
おいて、テープドライブ装置に対する位置決め用の位置
決め孔及び各種IDホールの形成を可能にする技術に関
する。
トに関する。詳しくは、小型化されたテープカセットに
おいて、テープドライブ装置に対する位置決め用の位置
決め孔及び各種IDホールの形成を可能にする技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットは通常下シェルと上シェ
ルとの2つから成るカセットシェル内に磁気テープが巻
装された2つのリールが回転自在に収納されて構成され
ている。
ルとの2つから成るカセットシェル内に磁気テープが巻
装された2つのリールが回転自在に収納されて構成され
ている。
【0003】そして、カセットシェルの下シェルにはテ
ープドライブ装置に装着したときのテープドライブ装置
に対して位置決めを行なう2つの位置決め孔が形成され
ているとともに、テープカセットに関する各種情報を検
出するための各種IDホールが形成されている。
ープドライブ装置に装着したときのテープドライブ装置
に対して位置決めを行なう2つの位置決め孔が形成され
ているとともに、テープカセットに関する各種情報を検
出するための各種IDホールが形成されている。
【0004】2つの位置決め孔は、テープドライブ装置
の各別の位置決めピンに挿入されることによりテープカ
セットのテープドライブ装置に対する位置決めが為さ
れ、また、各種IDホールは、これに対応する位置に設
けられた検出スイッチ等により、IDホールが開放され
ているか否かをON−OFFで検出して、テープカセッ
トに関する各種情報が検出される。
の各別の位置決めピンに挿入されることによりテープカ
セットのテープドライブ装置に対する位置決めが為さ
れ、また、各種IDホールは、これに対応する位置に設
けられた検出スイッチ等により、IDホールが開放され
ているか否かをON−OFFで検出して、テープカセッ
トに関する各種情報が検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、テー
プカセットは、その記録方法、記録密度などの多様化に
より、必要とする情報量が増加傾向にあるのもかかわら
ず、テープカセットの小型化に伴い、カセットシェルの
上記位置決め孔やIDホールを形成するスペースが狭く
なっているという問題がある。
プカセットは、その記録方法、記録密度などの多様化に
より、必要とする情報量が増加傾向にあるのもかかわら
ず、テープカセットの小型化に伴い、カセットシェルの
上記位置決め孔やIDホールを形成するスペースが狭く
なっているという問題がある。
【0006】そこで、本発明テープカセットは、テープ
カセットの小型化にあっても、IDホールの確保を可能
にすることを課題とする。
カセットの小型化にあっても、IDホールの確保を可能
にすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明テープカセット
は、上記した課題を解決するために、カセットシェルの
裏面に2つの位置決め孔が形成されたテープカセットで
あって、2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈し、
他方が長孔状に形成されており、かつ、長孔状に形成さ
れた位置決め孔は、長孔の長軸方向におけるほぼ半分を
位置決め孔として用い、残りのほぼ半分をテープカセッ
トの各種情報を提供するIDホールとして用い、該ID
ホールの開口面に離脱可能な閉塞片を設けたものであ
る。
は、上記した課題を解決するために、カセットシェルの
裏面に2つの位置決め孔が形成されたテープカセットで
あって、2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈し、
他方が長孔状に形成されており、かつ、長孔状に形成さ
れた位置決め孔は、長孔の長軸方向におけるほぼ半分を
位置決め孔として用い、残りのほぼ半分をテープカセッ
トの各種情報を提供するIDホールとして用い、該ID
ホールの開口面に離脱可能な閉塞片を設けたものであ
る。
【0008】従って、本発明テープカセットにあって
は、一方の位置決め孔とIDホールとを1つの長孔を共
通にすることにより、位置決め孔とIDホールとを別々
の孔にした場合のスペースが必要なく、よって、各別の
孔を形成する場合に比してスペースの有効利用を図るこ
とができ、その分、テープカセットの小型化に貢献する
ことができる。
は、一方の位置決め孔とIDホールとを1つの長孔を共
通にすることにより、位置決め孔とIDホールとを別々
の孔にした場合のスペースが必要なく、よって、各別の
孔を形成する場合に比してスペースの有効利用を図るこ
とができ、その分、テープカセットの小型化に貢献する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明テープカセットの
実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0010】テープカセット10は、薄い箱状をしたカ
セットシェル20内にテープ状記録媒体である磁気テー
プ30を巻装したテープリール40、50が回転可能に
収納され、カセットシェル20の前面に沿って位置する
磁気テープ30の前面側を覆うフロントリッド60及び
該磁気テープ30の後側を覆うバックリッド70を備
え、そして、上記バックリッド70はカセットシェル2
0に前後方向に移動自在に支持されたスライダー80に
一体に形成され、また、上記フロントリッド60は上記
スライダー80の前端部に回動自在に支持されている
(図1、図2、図8参照)。
セットシェル20内にテープ状記録媒体である磁気テー
プ30を巻装したテープリール40、50が回転可能に
収納され、カセットシェル20の前面に沿って位置する
磁気テープ30の前面側を覆うフロントリッド60及び
該磁気テープ30の後側を覆うバックリッド70を備
え、そして、上記バックリッド70はカセットシェル2
0に前後方向に移動自在に支持されたスライダー80に
一体に形成され、また、上記フロントリッド60は上記
スライダー80の前端部に回動自在に支持されている
(図1、図2、図8参照)。
【0011】尚、各図において矢印で示す、U方向、D
方向、L方向、R方向、F方向、B方向は、それぞれ、
上方、下方、左方、右方、前方、後方を意味するものと
する。
方向、L方向、R方向、F方向、B方向は、それぞれ、
上方、下方、左方、右方、前方、後方を意味するものと
する。
【0012】カセットシェル20は薄い箱状を為し、プ
ラスチックスで形成されていて、全体が又は上方からテ
ープリール40、50の全体若しくは一部が見える部分
が透明にされている(図1参照)。
ラスチックスで形成されていて、全体が又は上方からテ
ープリール40、50の全体若しくは一部が見える部分
が透明にされている(図1参照)。
【0013】カセットシェル20の前部にはマウス部と
称される大きな凹部21が形成されている。該マウス部
21は前方並びに上方及び下方に開口されている(図2
参照)。
称される大きな凹部21が形成されている。該マウス部
21は前方並びに上方及び下方に開口されている(図2
参照)。
【0014】該マウス部21の奥面のうちカセットシェ
ル20内に配置されたテープリール40、50の最大外
径部に対向した部分を避けた位置に上下方向に延びる凹
条21a、21a、・・・が形成されている(図4、図
5参照)。
ル20内に配置されたテープリール40、50の最大外
径部に対向した部分を避けた位置に上下方向に延びる凹
条21a、21a、・・・が形成されている(図4、図
5参照)。
【0015】また、カセットシェル20のマウス部21
の両脇の部分は角筒を寝かせた如き形状をしたテープ引
出部22、22とされ、該テープ引出部22、22の前
端22a、22aが開口している。そして、磁気テープ
30はテープ引出部22、22の開口22a、22aか
ら外部に引き出され、上記マウス部21の前面を横切る
ように開口22a、22a間に張り渡されている(図2
参照)。
の両脇の部分は角筒を寝かせた如き形状をしたテープ引
出部22、22とされ、該テープ引出部22、22の前
端22a、22aが開口している。そして、磁気テープ
30はテープ引出部22、22の開口22a、22aか
ら外部に引き出され、上記マウス部21の前面を横切る
ように開口22a、22a間に張り渡されている(図2
参照)。
【0016】カセットシェル20の底面壁には左右に並
んで2つのリール台挿入口23、23が形成されてお
り、該リール台挿入口23、23を通して上記テープリ
ール40、50の係合穴40a、50aが下方に臨まさ
れており、テープカセット10が図示しないテープドラ
イブ装置に装着されると、テープドライブ装置に設けら
れたリール台が上記リール台挿入口23、23からカセ
ットシェル20内に挿入されて、リール台に設けられた
リール係合軸がテープリール40、50の係合穴40
a、50aに係合されると共にテープリール40、50
がリール台に載置される(図4参照)。
んで2つのリール台挿入口23、23が形成されてお
り、該リール台挿入口23、23を通して上記テープリ
ール40、50の係合穴40a、50aが下方に臨まさ
れており、テープカセット10が図示しないテープドラ
イブ装置に装着されると、テープドライブ装置に設けら
れたリール台が上記リール台挿入口23、23からカセ
ットシェル20内に挿入されて、リール台に設けられた
リール係合軸がテープリール40、50の係合穴40
a、50aに係合されると共にテープリール40、50
がリール台に載置される(図4参照)。
【0017】カセットシェル20内の後部中央には2つ
のリールロック部材90、90が配置され、不使用時に
は該リールロック部材90、90の爪91、91がテー
プリール40、50の下フランジに形成された係合突起
41、41、・・・、51、51、・・・に係合してテ
ープリール40、50が妄りに回転してしまわないよう
にロックしている。なお、リールロック部材90、90
は図示しないバネによってテープリール40、50をロ
ックする方向に付勢されている。そして、テープカセッ
ト10が図示しないテープドライブ装置に装着される
と、テープドライブ装置に設けられたロック解除ピンが
カセットシェル20の底面に形成された挿入口24から
挿入されてリールロック部材90、90をロックを解除
する方向に回動させて、テープリール40、50へのロ
ックが解除される(図4参照)。
のリールロック部材90、90が配置され、不使用時に
は該リールロック部材90、90の爪91、91がテー
プリール40、50の下フランジに形成された係合突起
41、41、・・・、51、51、・・・に係合してテ
ープリール40、50が妄りに回転してしまわないよう
にロックしている。なお、リールロック部材90、90
は図示しないバネによってテープリール40、50をロ
ックする方向に付勢されている。そして、テープカセッ
ト10が図示しないテープドライブ装置に装着される
と、テープドライブ装置に設けられたロック解除ピンが
カセットシェル20の底面に形成された挿入口24から
挿入されてリールロック部材90、90をロックを解除
する方向に回動させて、テープリール40、50へのロ
ックが解除される(図4参照)。
【0018】カセットシェル20の上記マウス部21の
奥面の左右方向における中央の内側には遮光筒25が形
成され、該遮光筒25は下面に開口25aが形成され、
且つ、左右に切欠25b、25bが形成されている(図
9参照)。
奥面の左右方向における中央の内側には遮光筒25が形
成され、該遮光筒25は下面に開口25aが形成され、
且つ、左右に切欠25b、25bが形成されている(図
9参照)。
【0019】カセットシェル20の側面壁の中央からや
や前端に寄った位置には透光孔25c、25cが形成さ
れており、該透光孔25c、25cから上記遮光筒25
の切欠25b、25bを見通すことができるようになっ
ている(図9参照)。
や前端に寄った位置には透光孔25c、25cが形成さ
れており、該透光孔25c、25cから上記遮光筒25
の切欠25b、25bを見通すことができるようになっ
ている(図9参照)。
【0020】上記テープ引出部22、22の前端面のう
ち外側に位置する部分22b、22bのほぼ上半部には
前方へ突出したカム部26、26が形成されている。そ
して、該前端面22b、22bは他の3つの前端面より
やや後方に引っ込んでおり、該前端面22b、22bと
上下の前端面22c、22c、22d、22dとはテー
プカセット10が図示しないカセットホルダーに挿入さ
れるときにカセットホルダーに設けられたストッパーに
当接してテープカセット10のカセットホルダーへの挿
入限度を規定する前進ストッパーとされている(図2参
照)。
ち外側に位置する部分22b、22bのほぼ上半部には
前方へ突出したカム部26、26が形成されている。そ
して、該前端面22b、22bは他の3つの前端面より
やや後方に引っ込んでおり、該前端面22b、22bと
上下の前端面22c、22c、22d、22dとはテー
プカセット10が図示しないカセットホルダーに挿入さ
れるときにカセットホルダーに設けられたストッパーに
当接してテープカセット10のカセットホルダーへの挿
入限度を規定する前進ストッパーとされている(図2参
照)。
【0021】さらに、テープ引出部22、22の内側の
内面のうち開口22a、22aと接した位置には半円柱
状をしたカセット内ガイド22e、22eが形成されて
いる。そして、不使用時における磁気テープ30は上記
カセット内ガイド22e、22eに巻き付けられた状態
でテープ引出部22、22間に張り渡されている(図8
参照)。
内面のうち開口22a、22aと接した位置には半円柱
状をしたカセット内ガイド22e、22eが形成されて
いる。そして、不使用時における磁気テープ30は上記
カセット内ガイド22e、22eに巻き付けられた状態
でテープ引出部22、22間に張り渡されている(図8
参照)。
【0022】カセットシェル20の一方、すなわち、向
かって右側の側面のほぼ後半部には下端寄りの位置に前
後方向に延びる下向きの段差部27aが形成され、左側
の側面の後半部の下端寄りの位置にも下向きの段差部2
7bが形成され、これら段差部27a、27bは内端部
に溝が形成された状態になっている(図17、図18、
図19参照)。
かって右側の側面のほぼ後半部には下端寄りの位置に前
後方向に延びる下向きの段差部27aが形成され、左側
の側面の後半部の下端寄りの位置にも下向きの段差部2
7bが形成され、これら段差部27a、27bは内端部
に溝が形成された状態になっている(図17、図18、
図19参照)。
【0023】カセットシェル20の側面のほぼ前半の部
分は後半の部分より内側に引っ込んだ状態となってお
り、この引っ込み度合いは左側の方が右側の方より大き
くされ、左側の前半部の上端には外方へ突出した庇状部
分28aが形成されている(図2、図15(a)参
照)。
分は後半の部分より内側に引っ込んだ状態となってお
り、この引っ込み度合いは左側の方が右側の方より大き
くされ、左側の前半部の上端には外方へ突出した庇状部
分28aが形成されている(図2、図15(a)参
照)。
【0024】また、両側面の上端寄りの位置に前端近く
から透光孔25c、25cのところまで延びる摺動溝2
8b、28bが形成されている(図14、図18、図1
9参照)。
から透光孔25c、25cのところまで延びる摺動溝2
8b、28bが形成されている(図14、図18、図1
9参照)。
【0025】さらに、カセットシェル20の後端部には
左右及び上方へ突出した突部29が形成され、該突部2
9の左右両側面には上端寄りの位置から下端にかけて溝
29a、29aが形成されている(図1、図2参照)。
また、該突部29、29の下端からはやや前方まで延び
る突条29b、29bが形成されており、該突条29
b、29bの上端と上記段差部27a、27bとの間に
は極僅かな間隙が形成されている(図14、図17、図
18、図19参照)。
左右及び上方へ突出した突部29が形成され、該突部2
9の左右両側面には上端寄りの位置から下端にかけて溝
29a、29aが形成されている(図1、図2参照)。
また、該突部29、29の下端からはやや前方まで延び
る突条29b、29bが形成されており、該突条29
b、29bの上端と上記段差部27a、27bとの間に
は極僅かな間隙が形成されている(図14、図17、図
18、図19参照)。
【0026】カセットシェル20の底面の後部左右角部
には、位置決め孔35、35が形成されており、その一
方(左方)の位置決め孔35lは円形に形成されており
基準孔として機能し、また、他方(右方)の位置決め孔
35rは左右方向に長い長孔に形成されている(図3、
図9参照)。厳密には、右側の位置決め孔35rは上記
長孔のうち右側半分の部分であり、左側半分は後述する
IDホール36として機能する部分である(図10乃至
図13参照)。
には、位置決め孔35、35が形成されており、その一
方(左方)の位置決め孔35lは円形に形成されており
基準孔として機能し、また、他方(右方)の位置決め孔
35rは左右方向に長い長孔に形成されている(図3、
図9参照)。厳密には、右側の位置決め孔35rは上記
長孔のうち右側半分の部分であり、左側半分は後述する
IDホール36として機能する部分である(図10乃至
図13参照)。
【0027】位置決め孔35l、35rはともに有底
で、その底板37、37には小孔37a、37aが形成
され、該小孔37a、37aには後述する上シェル10
0と下シェル110とを結合するためのネジ120、1
20が挿通されるようになっている。尚、右側の位置決
め孔35rに対応した底板37は、上記IDホール36
に対応した部分には形成されておらず、従って、該底板
37は上記長孔の右側半分にのみ形成されている(図1
2、図13参照)。
で、その底板37、37には小孔37a、37aが形成
され、該小孔37a、37aには後述する上シェル10
0と下シェル110とを結合するためのネジ120、1
20が挿通されるようになっている。尚、右側の位置決
め孔35rに対応した底板37は、上記IDホール36
に対応した部分には形成されておらず、従って、該底板
37は上記長孔の右側半分にのみ形成されている(図1
2、図13参照)。
【0028】右側の位置決め孔35rとIDホール36
とから成る長孔は、その長軸方向の長さは短軸方向の長
さの2倍より長く形成されており、上述のように、右側
半分には底板37が形成され、左側半分にはIDホール
36の開口面を覆うように閉塞片38が形成されている
(図10乃至図13参照)。
とから成る長孔は、その長軸方向の長さは短軸方向の長
さの2倍より長く形成されており、上述のように、右側
半分には底板37が形成され、左側半分にはIDホール
36の開口面を覆うように閉塞片38が形成されている
(図10乃至図13参照)。
【0029】閉塞片38は、その周縁の3ヵ所が上記長
孔の左側内周縁と微小な小片38a、38a、38aで
連結されており、その右側縁には上方に延び上記底板3
7に近接する連結片39が設けられており、さらに、該
連結片39の上縁と上記底板37の左側縁とが微小な小
片39aで連結されている(図10乃至図13参照)。
孔の左側内周縁と微小な小片38a、38a、38aで
連結されており、その右側縁には上方に延び上記底板3
7に近接する連結片39が設けられており、さらに、該
連結片39の上縁と上記底板37の左側縁とが微小な小
片39aで連結されている(図10乃至図13参照)。
【0030】そして、各小片38a、38a、38a、
39aを破壊することにより、閉塞片38及び連結片3
9をカセットシェル20から切除することができ、切除
することによりIDホール36が開放され、後述する検
出スイッチにより、IDホール36の開放が検出される
ようになっている(図11参照)。
39aを破壊することにより、閉塞片38及び連結片3
9をカセットシェル20から切除することができ、切除
することによりIDホール36が開放され、後述する検
出スイッチにより、IDホール36の開放が検出される
ようになっている(図11参照)。
【0031】尚、上記閉塞片38と底板37とを連結す
る連結片39は、閉塞片38が不測に切除されてしまう
ことを防止する。即ち、連結片39がない場合、閉塞片
38は3つの小片38a、38a、38aにより長孔の
周縁と連結されているだけでその結合は脆弱であり、テ
ープカセット10をテープドライブ装置に装着したとき
に、隣接する位置決め孔35rに後述する位置決めピン
を挿入するが、その位置決めピンが閉塞片38に触れて
しまうと、上記小片38a、38a、38aが破壊さ
れ、閉塞片38が極めて容易に切除されてしまう。そこ
で、上記連結片39を設けておくことにより、不測に閉
塞片38が切除されることはなく、人為的に切除しよう
としたときのみ閉塞片38を切除できるようになってい
る(図10、図11参照)。
る連結片39は、閉塞片38が不測に切除されてしまう
ことを防止する。即ち、連結片39がない場合、閉塞片
38は3つの小片38a、38a、38aにより長孔の
周縁と連結されているだけでその結合は脆弱であり、テ
ープカセット10をテープドライブ装置に装着したとき
に、隣接する位置決め孔35rに後述する位置決めピン
を挿入するが、その位置決めピンが閉塞片38に触れて
しまうと、上記小片38a、38a、38aが破壊さ
れ、閉塞片38が極めて容易に切除されてしまう。そこ
で、上記連結片39を設けておくことにより、不測に閉
塞片38が切除されることはなく、人為的に切除しよう
としたときのみ閉塞片38を切除できるようになってい
る(図10、図11参照)。
【0032】そして、位置決め孔35rは、左右方向の
長さが上記短軸方向の長さよりもやや長く形成されてい
るため、閉塞片38の有無に拘わりなく、これに位置決
めピンが挿入され、基準孔ではないが他方の位置決め孔
35rとして機能する(図12、図13参照)。
長さが上記短軸方向の長さよりもやや長く形成されてい
るため、閉塞片38の有無に拘わりなく、これに位置決
めピンが挿入され、基準孔ではないが他方の位置決め孔
35rとして機能する(図12、図13参照)。
【0033】しかして、1つの長孔を位置決め孔35r
とIDホール36とに共有したので、2つの孔(位置決
め孔とIDホール)をカセットシェル20に各別に設け
る場合に比べ、スペースを有効利用することができ、そ
の分、テープカセット10の小型化に寄与する。
とIDホール36とに共有したので、2つの孔(位置決
め孔とIDホール)をカセットシェル20に各別に設け
る場合に比べ、スペースを有効利用することができ、そ
の分、テープカセット10の小型化に寄与する。
【0034】また、左方の上記位置決め孔35lの右方
には誤消去防止用の検出孔45が設けられており、後述
する図示しない誤消去防止タグにより閉塞又は開放され
るようになっている。
には誤消去防止用の検出孔45が設けられており、後述
する図示しない誤消去防止タグにより閉塞又は開放され
るようになっている。
【0035】上記したカセットシェル20は上シェル1
00と下シェル110とが上下で突き合わせられて形成
される。そして、上記した各部はそれぞれ上シェル10
0と下シェル110とに分担して又は上シェル100と
下シェル110とが結合されることによって形成される
(図8参照)。
00と下シェル110とが上下で突き合わせられて形成
される。そして、上記した各部はそれぞれ上シェル10
0と下シェル110とに分担して又は上シェル100と
下シェル110とが結合されることによって形成される
(図8参照)。
【0036】上シェル100には、カセットシェル20
の上面の全部を為す上面部101と、カセットシェル2
0の後面の上半分を為す後面部102と、カセットシェ
ル20の側面のうちほぼ後半部分の下端部を除くほとん
どの部分を為す側面後部103、103と、カセットシ
ェル20の側面の残りの部分の上端の部分を為す側面前
部104l(左)、104r(右)と、カセットシェル
の前面、すなわち、マウス部21の奥面の中央部を除く
両側部の下端部を除く部分を為す前面部105、105
とが一体に形成されて成る(図5参照)。なお、側面前
部104l、104rは側面後部103、103より僅
かに内側に位置しており、さらに左側の側面前部104
lは上面部101の側縁からやや内側に引っ込んだ位置
に形成されそれによって、庇状部分28aが形成される
(図5、図15(a)、図16(a)、図17(a)参
照)。
の上面の全部を為す上面部101と、カセットシェル2
0の後面の上半分を為す後面部102と、カセットシェ
ル20の側面のうちほぼ後半部分の下端部を除くほとん
どの部分を為す側面後部103、103と、カセットシ
ェル20の側面の残りの部分の上端の部分を為す側面前
部104l(左)、104r(右)と、カセットシェル
の前面、すなわち、マウス部21の奥面の中央部を除く
両側部の下端部を除く部分を為す前面部105、105
とが一体に形成されて成る(図5参照)。なお、側面前
部104l、104rは側面後部103、103より僅
かに内側に位置しており、さらに左側の側面前部104
lは上面部101の側縁からやや内側に引っ込んだ位置
に形成されそれによって、庇状部分28aが形成される
(図5、図15(a)、図16(a)、図17(a)参
照)。
【0037】下シェル110は、カセットシェル20の
底面の全部を為す底面部111と、カセットシェル20
の後面の下半分を為す後面部112と、カセットシェル
20の側面のうちほぼ後半部分の下端部を為す側面後部
113、113と、カセットシェル20の側面の残りの
部分の上端部を除く部分を為す側面前部114、114
と、カセットシェル20の前面、すなわち、マウス部2
1の奥面の中央部を為す前面中央部115と、マウス部
21の両側部の下端部分を為す前面側部116、116
及びテープ引出部22、22の内側側面部を為す内側側
面部117、117とが一体に形成されて成り(図4参
照)、上記位置決め孔35l、35r及びIDホール3
6は、下シェル110の底面部111に形成されている
(図10、図11参照)。
底面の全部を為す底面部111と、カセットシェル20
の後面の下半分を為す後面部112と、カセットシェル
20の側面のうちほぼ後半部分の下端部を為す側面後部
113、113と、カセットシェル20の側面の残りの
部分の上端部を除く部分を為す側面前部114、114
と、カセットシェル20の前面、すなわち、マウス部2
1の奥面の中央部を為す前面中央部115と、マウス部
21の両側部の下端部分を為す前面側部116、116
及びテープ引出部22、22の内側側面部を為す内側側
面部117、117とが一体に形成されて成り(図4参
照)、上記位置決め孔35l、35r及びIDホール3
6は、下シェル110の底面部111に形成されている
(図10、図11参照)。
【0038】なお、側面後部113、113のうち突部
29の下端部に対応する部分を除いた部分113a、1
13aは上シェル100の側面後部103、103より
内側に位置して該側面後部103、103との間に僅か
な間隔の隙間が形成され、該隙間の下端部が上記段差部
27a、27bの内端部の溝を為すようになっている
(図4参照)。
29の下端部に対応する部分を除いた部分113a、1
13aは上シェル100の側面後部103、103より
内側に位置して該側面後部103、103との間に僅か
な間隔の隙間が形成され、該隙間の下端部が上記段差部
27a、27bの内端部の溝を為すようになっている
(図4参照)。
【0039】側面前部114、114の後端部には上端
に開口する切欠114a、114aが形成され、さら
に、側面前部114、114の外面のうち上端寄りの部
分の前端部を除く部分に浅い凹部114b、114bが
形成され、さらにまた、該凹部114b、114bの上
端部の前端部を除く部分に浅い凹部114c、114c
が形成されている(図4参照)。
に開口する切欠114a、114aが形成され、さら
に、側面前部114、114の外面のうち上端寄りの部
分の前端部を除く部分に浅い凹部114b、114bが
形成され、さらにまた、該凹部114b、114bの上
端部の前端部を除く部分に浅い凹部114c、114c
が形成されている(図4参照)。
【0040】また、側面前部114、114の内面11
4d、114dは前端に行くに従って薄肉になるように
形成されてテーパ面となっており、これにより、テープ
引出部22、22は開口22a、22aに近づくに従っ
て外側に向かって広くなっていくようになっている。か
かるテーパ面114d、114dにより、後に詳述する
ように、テープ引出部22、22から引き出された磁気
テープ30をそれぞれ外方に広がるようにすることがで
き、磁気テープ30を引き出すテープドライブ装置にお
けるテープ引出ガイドの配置可能領域を拡大することが
できる。
4d、114dは前端に行くに従って薄肉になるように
形成されてテーパ面となっており、これにより、テープ
引出部22、22は開口22a、22aに近づくに従っ
て外側に向かって広くなっていくようになっている。か
かるテーパ面114d、114dにより、後に詳述する
ように、テープ引出部22、22から引き出された磁気
テープ30をそれぞれ外方に広がるようにすることがで
き、磁気テープ30を引き出すテープドライブ装置にお
けるテープ引出ガイドの配置可能領域を拡大することが
できる。
【0041】そして、上記したマウス部21の奥面の凹
条21a、21a、・・・は上シェル100の前面部1
05、105と下シェル110の前面側部116、11
6に形成されている(図4、図5参照)。また、リール
台挿入口23、23、挿入口24及び遮光筒25は下シ
ェル110の底面部111に形成され、カム部26、2
6は下シェル110の側面前部114、114の前端部
と上シェル100の左側の側面前部104lの前端部と
によって形成される(図2参照)。
条21a、21a、・・・は上シェル100の前面部1
05、105と下シェル110の前面側部116、11
6に形成されている(図4、図5参照)。また、リール
台挿入口23、23、挿入口24及び遮光筒25は下シ
ェル110の底面部111に形成され、カム部26、2
6は下シェル110の側面前部114、114の前端部
と上シェル100の左側の側面前部104lの前端部と
によって形成される(図2参照)。
【0042】さらに、上記段差部27a、27bは上シ
ェル100の側面後部103、103の下端によって形
成されている(図17参照)。
ェル100の側面後部103、103の下端によって形
成されている(図17参照)。
【0043】さらにまた、上記摺動溝28b、28bは
上シェル100の側面前部104l、104rと下シェ
ル110の側面前部114、114の上端部に形成され
た凹部114b、114bとよって形成される(図1
6、図17参照)。また、上シェル100の側面前部1
04l、104rと下シェル110の側面前部114、
114の上端部との間には凹部114c、114cによ
って僅かな隙間が形成されている(図16、図17参
照)。
上シェル100の側面前部104l、104rと下シェ
ル110の側面前部114、114の上端部に形成され
た凹部114b、114bとよって形成される(図1
6、図17参照)。また、上シェル100の側面前部1
04l、104rと下シェル110の側面前部114、
114の上端部との間には凹部114c、114cによ
って僅かな隙間が形成されている(図16、図17参
照)。
【0044】そして、上記突部29は上シェル100の
上面部101、側面後部103、103及び下シェル1
10の側面後部113、113に亘って形成されている
(図1、図5参照)。
上面部101、側面後部103、103及び下シェル1
10の側面後部113、113に亘って形成されている
(図1、図5参照)。
【0045】また、上記透光孔25c、25cは、下シ
ェル110の側面前部114、114に形成された切欠
114a、114aの上端が上シェル100によって塞
がれて形成される(図18、図19参照)。
ェル110の側面前部114、114に形成された切欠
114a、114aの上端が上シェル100によって塞
がれて形成される(図18、図19参照)。
【0046】上記した上シェル100と下シェル110
とが上下で突き合わされ、ネジ120、120、・・・
によって互いに結合されることによってカセットシェル
20が形成される(図8参照)。尚、上述のように、ネ
ジ120、120、・・・のうち後部左右角部に位置す
るものは、それぞれ位置決め孔35l、35r内の底板
37、37に形成された小孔37a、37aに挿入され
て、上シェル100に螺合されるようになっている(図
10、図11参照)。
とが上下で突き合わされ、ネジ120、120、・・・
によって互いに結合されることによってカセットシェル
20が形成される(図8参照)。尚、上述のように、ネ
ジ120、120、・・・のうち後部左右角部に位置す
るものは、それぞれ位置決め孔35l、35r内の底板
37、37に形成された小孔37a、37aに挿入され
て、上シェル100に螺合されるようになっている(図
10、図11参照)。
【0047】スライダー80は薄い金属板、できれば、
導電性を有する金属板で形成される。スライダー80は
左右方向に長い板状をした上面部81と該上面部81の
左右両側縁から下方へ突出した側面部とが一体に形成さ
れて成る。側面部は、前後方向における中央よりやや前
寄りの部分から後端までの主面部82、82と、主面部
82、82より前側の部分のリッド支持部83、83と
から成る(図6参照)。
導電性を有する金属板で形成される。スライダー80は
左右方向に長い板状をした上面部81と該上面部81の
左右両側縁から下方へ突出した側面部とが一体に形成さ
れて成る。側面部は、前後方向における中央よりやや前
寄りの部分から後端までの主面部82、82と、主面部
82、82より前側の部分のリッド支持部83、83と
から成る(図6参照)。
【0048】リッド支持部83、83は主面部よりやや
内側に位置しており、上下幅は主面部82、82のほぼ
半分になっている。そして、リッド支持部83、83に
は下方へ開口したほぼ半円状の軸保持部83a、83a
が形成され、また、リッド支持部83、83の後端部下
縁には内方へ突出した摺動突起83b、83cが形成さ
れている。これら摺動突起83b、83cは、向かって
左側のもの83bが右側のもの83cより長く形成さ
れ、各摺動突起の先端部83b′、83c′は上方へ屈
曲されている(図6、図16参照)。
内側に位置しており、上下幅は主面部82、82のほぼ
半分になっている。そして、リッド支持部83、83に
は下方へ開口したほぼ半円状の軸保持部83a、83a
が形成され、また、リッド支持部83、83の後端部下
縁には内方へ突出した摺動突起83b、83cが形成さ
れている。これら摺動突起83b、83cは、向かって
左側のもの83bが右側のもの83cより長く形成さ
れ、各摺動突起の先端部83b′、83c′は上方へ屈
曲されている(図6、図16参照)。
【0049】主面部82、82の下端部が内側に折り返
されて断面U字状を為す摺動係合部82a、82aが形
成される。また、主面部82、82の前端縁の下端部か
らは前方へ且つやや下方へ向けてオーバーラップ部82
b、82bが突設されている(図6、図17参照)。
されて断面U字状を為す摺動係合部82a、82aが形
成される。また、主面部82、82の前端縁の下端部か
らは前方へ且つやや下方へ向けてオーバーラップ部82
b、82bが突設されている(図6、図17参照)。
【0050】上記スライダー80にバックリッド70が
一体に形成されている。バックリッド70はその上端縁
がスライダー80の上面部81の前縁に一体に連結され
ている。バックリッド70は、垂直に延び左右の幅が上
記マウス部21の左右の幅に等しい主部71と、該主部
71の下端縁から前方へ且つやや下方へ向けて延びる下
端閉塞部72とが一体に形成されて成り、下端閉塞部7
2は裏側、すなわち、後方から折り返されている(図6
参照)。該折返し部72aが形成されることによって、
下端閉塞部72の下端には鋭いエッジができることがな
い。このように鋭いエッジが生じないことは、バックリ
ッド70によって、磁気テープ30や、テープドライブ
装置側の部材、例えば、ピンチローラ等を傷付けること
が防止される。
一体に形成されている。バックリッド70はその上端縁
がスライダー80の上面部81の前縁に一体に連結され
ている。バックリッド70は、垂直に延び左右の幅が上
記マウス部21の左右の幅に等しい主部71と、該主部
71の下端縁から前方へ且つやや下方へ向けて延びる下
端閉塞部72とが一体に形成されて成り、下端閉塞部7
2は裏側、すなわち、後方から折り返されている(図6
参照)。該折返し部72aが形成されることによって、
下端閉塞部72の下端には鋭いエッジができることがな
い。このように鋭いエッジが生じないことは、バックリ
ッド70によって、磁気テープ30や、テープドライブ
装置側の部材、例えば、ピンチローラ等を傷付けること
が防止される。
【0051】スライダー80は以下のようにしてカセッ
トシェル20に前後方向にスライド自在に取着される
(図7参照)。
トシェル20に前後方向にスライド自在に取着される
(図7参照)。
【0052】スライダー80の上面部81を上シェル1
00の上面部101の前端部に載せた状態で、スライダ
ー80を後方へスライドさせていく(図7参照)。スラ
イダー80の摺動係合部82a、82aが上シェル10
0の側面後部103、103の下端縁に摺動自在に係合
する(図15、図16参照)。また、スライダー80の
摺動突起83b、83cは上シェル100の側面前部1
04l、104rの下側に位置し、さらに上方に屈曲し
た先端部83b′、83c′が上記側面前部104l、
104rの内面に係合した状態となる(図16参照)。
00の上面部101の前端部に載せた状態で、スライダ
ー80を後方へスライドさせていく(図7参照)。スラ
イダー80の摺動係合部82a、82aが上シェル10
0の側面後部103、103の下端縁に摺動自在に係合
する(図15、図16参照)。また、スライダー80の
摺動突起83b、83cは上シェル100の側面前部1
04l、104rの下側に位置し、さらに上方に屈曲し
た先端部83b′、83c′が上記側面前部104l、
104rの内面に係合した状態となる(図16参照)。
【0053】そこで、下シェル110と上シェル100
とを結合すると、上シェル100の側面前部104l、
104rと下シェル110の凹部114b、114bと
によって形成される前後方向に長い摺動溝28b、28
bの上端部、すなわち、凹部114c、114cの下端
部に相当する位置に内スライダー80の摺動突起83
b、83cが摺動自在に位置し、これら摺動突起83
b、83cの上方に屈曲した先端部83b′、83c′
は上シェル100の側面前部104l、104rと下シ
ェル110の凹部114c、114cとの間にできる間
隙内に位置する(図16参照)。これによって、スライ
ダー80はカセットシェル20に前後方向に摺動自在に
取着される。そして、スライダー80の移動範囲の後端
はスライダー80の上面部81の後端がカセットシェル
20の突部29と当接した位置であり(図25参照)、
前端はスライダー80に支持されるフロントリッド60
の後述する回動支点軸が摺動溝28b、28bの前端に
当接する位置である(図20参照)。
とを結合すると、上シェル100の側面前部104l、
104rと下シェル110の凹部114b、114bと
によって形成される前後方向に長い摺動溝28b、28
bの上端部、すなわち、凹部114c、114cの下端
部に相当する位置に内スライダー80の摺動突起83
b、83cが摺動自在に位置し、これら摺動突起83
b、83cの上方に屈曲した先端部83b′、83c′
は上シェル100の側面前部104l、104rと下シ
ェル110の凹部114c、114cとの間にできる間
隙内に位置する(図16参照)。これによって、スライ
ダー80はカセットシェル20に前後方向に摺動自在に
取着される。そして、スライダー80の移動範囲の後端
はスライダー80の上面部81の後端がカセットシェル
20の突部29と当接した位置であり(図25参照)、
前端はスライダー80に支持されるフロントリッド60
の後述する回動支点軸が摺動溝28b、28bの前端に
当接する位置である(図20参照)。
【0054】上記したスライダー80の前端部に設けら
れたリッド支持部83、83にフロントリッド60が回
動自在に支持される(図6参照)。
れたリッド支持部83、83にフロントリッド60が回
動自在に支持される(図6参照)。
【0055】フロントリッド60は、ほぼ左右方向に長
い帯状をした前面部61と、該前面部61の左右両端縁
から後方へ突出した側面部62、62とが一体に形成さ
れて成る。前面部61の上端部61aは上方へゆくに従
って後方へ変位するように緩やかに湾曲している(図6
参照)。
い帯状をした前面部61と、該前面部61の左右両端縁
から後方へ突出した側面部62、62とが一体に形成さ
れて成る。前面部61の上端部61aは上方へゆくに従
って後方へ変位するように緩やかに湾曲している(図6
参照)。
【0056】側面部62、62の内面の前面部61との
接合部に接した部分に厚肉部63、63が形成され、該
厚肉部63、63に側方から見て円弧面を為す規制面6
4、64が形成される。また、側面部62、62の内面
のほぼ中央部で上記規制面64、64に対向した部分に
回動支点軸65、66が突設されている。そして、該回
動支点軸65、66の基部には環状の溝65a、66a
が形成されている(図15参照)。また、向かって左側
の回動支点軸65は、環状の溝65aに続いて大径部6
5bと小径部65cがこの順で連設されており、全体の
長さは向かって右側の回動支点軸66の長さより長くな
っている(図15参照)。そして、上記規制面64、6
4は回動支点軸65、66を中心とする円弧面に形成さ
れている(図14参照)。
接合部に接した部分に厚肉部63、63が形成され、該
厚肉部63、63に側方から見て円弧面を為す規制面6
4、64が形成される。また、側面部62、62の内面
のほぼ中央部で上記規制面64、64に対向した部分に
回動支点軸65、66が突設されている。そして、該回
動支点軸65、66の基部には環状の溝65a、66a
が形成されている(図15参照)。また、向かって左側
の回動支点軸65は、環状の溝65aに続いて大径部6
5bと小径部65cがこの順で連設されており、全体の
長さは向かって右側の回動支点軸66の長さより長くな
っている(図15参照)。そして、上記規制面64、6
4は回動支点軸65、66を中心とする円弧面に形成さ
れている(図14参照)。
【0057】側面部62、62の後縁部62a、62a
は上記回動支点軸65、66を中心とした円弧状に形成
され、そして、側面部62の外面のうち該後縁部62
a、62aに対応した部分に円弧状を為す浅い薄肉部6
2b、62bが形成され、該薄肉部62b、62bが形
成された部分62c、62cがオーバーラップ部とされ
ている(図6参照)。
は上記回動支点軸65、66を中心とした円弧状に形成
され、そして、側面部62の外面のうち該後縁部62
a、62aに対応した部分に円弧状を為す浅い薄肉部6
2b、62bが形成され、該薄肉部62b、62bが形
成された部分62c、62cがオーバーラップ部とされ
ている(図6参照)。
【0058】左側の側面部62の内面の下端部に下方に
開口した凹部62dが形成されている(図6参照)。
開口した凹部62dが形成されている(図6参照)。
【0059】向かって左側の側面部62の内面の回動支
点軸65から後ろ下方に離間した位置に支持軸67が突
設されている(図6参照)。
点軸65から後ろ下方に離間した位置に支持軸67が突
設されている(図6参照)。
【0060】さらに、側面部62、62の上縁の後端部
寄りの部分には透光切欠68、68が形成されている
(図6参照)。
寄りの部分には透光切欠68、68が形成されている
(図6参照)。
【0061】さらにまた、前面部61の向かって両端の
下端寄りの位置には前方と側方に開口した係合凹部61
b、61bが形成され、また、前面部61の下縁の左端
近くに挿通切欠61cが形成されている(図6参照)。
下端寄りの位置には前方と側方に開口した係合凹部61
b、61bが形成され、また、前面部61の下縁の左端
近くに挿通切欠61cが形成されている(図6参照)。
【0062】そして、フロントリッド60の回動支点軸
65、66の環状の溝65a、66aがスライダー80
の軸保持部83a、83aに回転可能に係合され、これ
によって、フロントリッド60はスライダー80の前端
部のリッド支持部83、83に回動可能に支持される
(図14参照)。フロントリッド60の側面部の薄肉部
62b、62b内にスライダー80の主面部82、82
に形成されたオーバーラップ部82b、82bが摺動自
在に位置しており(図14参照)、これによって、スラ
イダー80の主面部82の外面とフロントリッド60の
側面部62、62の外面とは同一平面内に位置した状
態、いわゆる、面一の状態となる(図16参照)。
65、66の環状の溝65a、66aがスライダー80
の軸保持部83a、83aに回転可能に係合され、これ
によって、フロントリッド60はスライダー80の前端
部のリッド支持部83、83に回動可能に支持される
(図14参照)。フロントリッド60の側面部の薄肉部
62b、62b内にスライダー80の主面部82、82
に形成されたオーバーラップ部82b、82bが摺動自
在に位置しており(図14参照)、これによって、スラ
イダー80の主面部82の外面とフロントリッド60の
側面部62、62の外面とは同一平面内に位置した状
態、いわゆる、面一の状態となる(図16参照)。
【0063】フロントリッド60の向かって左側の側面
部62の内側にはリッドロック部材130が取着される
(図6参照)。リッドロック部材130は全体に細長く
形成され、中央部に支持孔131が形成されている(図
20参照)。そして、該支持孔131にフロントリッド
60の向かって左側の側面部62に形成された支持軸6
7が挿通され、これによって該側面部62に回動自在に
支持される。
部62の内側にはリッドロック部材130が取着される
(図6参照)。リッドロック部材130は全体に細長く
形成され、中央部に支持孔131が形成されている(図
20参照)。そして、該支持孔131にフロントリッド
60の向かって左側の側面部62に形成された支持軸6
7が挿通され、これによって該側面部62に回動自在に
支持される。
【0064】リッドロック部材130が向かって左側か
ら見て右下がりの姿勢であるとき(図20参照)に、上
端部にほぼ前方へ向かって突出した係止爪132が形成
され、該係止爪132が上記スライダー80の向かって
左側のリッド支持部83に形成された摺動突起83bの
上面に後方から係止し得るようになっている(図20参
照)。支持孔131と下端との間の部分で上記側面部6
2に対向した面と反対側の面を切り欠いて形成したバネ
掛け面133が形成されている(図6参照)。さらに、
下端面の前側の部分134は円弧面となっている。さら
にまた、下端寄りの部分の左側面、すなわち、フロント
リッド60の側面部62に対向した面にロックピン13
5が突設されている。そして、該ロックピン135はフ
ロントリッド60の左側の側面部62に形成された凹部
62d内に位置している(図20参照)。
ら見て右下がりの姿勢であるとき(図20参照)に、上
端部にほぼ前方へ向かって突出した係止爪132が形成
され、該係止爪132が上記スライダー80の向かって
左側のリッド支持部83に形成された摺動突起83bの
上面に後方から係止し得るようになっている(図20参
照)。支持孔131と下端との間の部分で上記側面部6
2に対向した面と反対側の面を切り欠いて形成したバネ
掛け面133が形成されている(図6参照)。さらに、
下端面の前側の部分134は円弧面となっている。さら
にまた、下端寄りの部分の左側面、すなわち、フロント
リッド60の側面部62に対向した面にロックピン13
5が突設されている。そして、該ロックピン135はフ
ロントリッド60の左側の側面部62に形成された凹部
62d内に位置している(図20参照)。
【0065】捩じりコイルバネ140が設けられること
によって、フロントリッド60及びリッドロック部材1
30がそれぞれ所定の方向に付勢される。
によって、フロントリッド60及びリッドロック部材1
30がそれぞれ所定の方向に付勢される。
【0066】捩じりコイルバネ140のコイル部141
はフロントリッド60の左側側面部62に形成された回
動支点軸65の大径部65bに外嵌され(図15(a)
参照)、一方の腕片142はスライダー80の左側のリ
ッド支持部83に形成された摺動突起83bの上面に前
側から弾接され、また、他方の腕片143はリッドロッ
ク部材130のバネ掛け面133に弾接されている(図
20参照)。これによって、リッドロック部材130は
左側から見て時計回り方向に付勢され、また、フロント
リッド60はリッドロック部材130及び支持軸67を
介して左側から見て時計回り方向、すなわち、前面部6
1によってマウス部21の前側を閉蓋する閉蓋方向に付
勢される。
はフロントリッド60の左側側面部62に形成された回
動支点軸65の大径部65bに外嵌され(図15(a)
参照)、一方の腕片142はスライダー80の左側のリ
ッド支持部83に形成された摺動突起83bの上面に前
側から弾接され、また、他方の腕片143はリッドロッ
ク部材130のバネ掛け面133に弾接されている(図
20参照)。これによって、リッドロック部材130は
左側から見て時計回り方向に付勢され、また、フロント
リッド60はリッドロック部材130及び支持軸67を
介して左側から見て時計回り方向、すなわち、前面部6
1によってマウス部21の前側を閉蓋する閉蓋方向に付
勢される。
【0067】このように、リッドロック部材130及び
捩じりコイルバネ140はフロントリッド60の側面部
62の内側に位置されるので、フロントリッド60が回
転して開蓋されてもリッドロック部材130や捩じりコ
イルバネ140が外部に露呈することが無く、従って、
スライダー80をカセットシェル20から取り外さない
限り、リッドロック部材130や捩じりコイルバネ14
0を指で触ったり、取り外すことは不可能である。ま
た、リッドロック部材130はフロントリッド60が開
くのをロックしているが、フロントリッド60とスライ
ダー80を捩じりコイルバネ140の力で押さえている
ことにもなるので、フロントリッド60及びスライダー
80のガタも吸収している。
捩じりコイルバネ140はフロントリッド60の側面部
62の内側に位置されるので、フロントリッド60が回
転して開蓋されてもリッドロック部材130や捩じりコ
イルバネ140が外部に露呈することが無く、従って、
スライダー80をカセットシェル20から取り外さない
限り、リッドロック部材130や捩じりコイルバネ14
0を指で触ったり、取り外すことは不可能である。ま
た、リッドロック部材130はフロントリッド60が開
くのをロックしているが、フロントリッド60とスライ
ダー80を捩じりコイルバネ140の力で押さえている
ことにもなるので、フロントリッド60及びスライダー
80のガタも吸収している。
【0068】下シェル110の向かって右後端部に形成
されたメモリ収容溝118にはカセット内メモリ150
が収納される。該カセット内メモリ150は、横長矩形
をした基板151の中央部にメモリ素子152が搭載さ
れ、基板151の表裏両面に導電パターンによって渦巻
き状に通信用アンテナ153が形成されて成るものであ
る。該カセット内メモリ150はアンテナ153を介し
て外部と通信され、テープカセット10に関して上記I
Dホール36とは別の各種情報、たとえば、磁気テープ
の種類、記録内容等のデータが記録されるようになって
いる(図4参照)。
されたメモリ収容溝118にはカセット内メモリ150
が収納される。該カセット内メモリ150は、横長矩形
をした基板151の中央部にメモリ素子152が搭載さ
れ、基板151の表裏両面に導電パターンによって渦巻
き状に通信用アンテナ153が形成されて成るものであ
る。該カセット内メモリ150はアンテナ153を介し
て外部と通信され、テープカセット10に関して上記I
Dホール36とは別の各種情報、たとえば、磁気テープ
の種類、記録内容等のデータが記録されるようになって
いる(図4参照)。
【0069】上シェル100の上面部101の下面には
リール押えバネ160、160の一端部が固定されてお
り、該リール押えバネ160、160の他端部によって
テープリール40、50の上端中央を押圧し、テープリ
ール40、50を下シェル110の底面部111に押さ
えつけておくようになっている(図5参照)。
リール押えバネ160、160の一端部が固定されてお
り、該リール押えバネ160、160の他端部によって
テープリール40、50の上端中央を押圧し、テープリ
ール40、50を下シェル110の底面部111に押さ
えつけておくようになっている(図5参照)。
【0070】上記したテープカセット10の組立は、以
下に示すように、まず、下シェル110に各部材を組み
込んだ下シェルユニット、上シェル100に各部材を組
み込んだ上シェルユニット及びスライダー80にリッド
ロック部材130等を組み込んだフロントリッド60を
支持させたスライダーユニットの3つのユニットを形成
し、次いで、スライダーユニットを上シェルユニットに
組み込み、最後に、スライダーユニットを組み込んだ上
シェルユニットと下シェルユニットとを結合する、とい
う手順によって為される(図4乃至図8参照)。
下に示すように、まず、下シェル110に各部材を組み
込んだ下シェルユニット、上シェル100に各部材を組
み込んだ上シェルユニット及びスライダー80にリッド
ロック部材130等を組み込んだフロントリッド60を
支持させたスライダーユニットの3つのユニットを形成
し、次いで、スライダーユニットを上シェルユニットに
組み込み、最後に、スライダーユニットを組み込んだ上
シェルユニットと下シェルユニットとを結合する、とい
う手順によって為される(図4乃至図8参照)。
【0071】下シェルユニットは、下シェル110に磁
気テープ30を巻装したテープリール40、50、リー
ルロック部材90、90、カセット内メモリ150等を
組み込んで形成する(図4、図8参照)。上シェルユニ
ットは、上シェル100にリール押えバネ160、16
0を組み込んで形成する(図5参照)。そして、スライ
ダーユニットは、リッドロック部材130及び捩じりコ
イルバネ140を組み込んだフロントリッド60をスラ
イダー80に支持して形成する(図6参照)。
気テープ30を巻装したテープリール40、50、リー
ルロック部材90、90、カセット内メモリ150等を
組み込んで形成する(図4、図8参照)。上シェルユニ
ットは、上シェル100にリール押えバネ160、16
0を組み込んで形成する(図5参照)。そして、スライ
ダーユニットは、リッドロック部材130及び捩じりコ
イルバネ140を組み込んだフロントリッド60をスラ
イダー80に支持して形成する(図6参照)。
【0072】上記したスライダーユニットを、フロント
リッド60を上方へ回動させた状態で、上シェルユニッ
トに組み込む。すなわち、スライダー80の上面部81
を上シェル100の上面部101の前端部に載せた状態
で、スライダー80を後方へスライドさせていく。これ
によって、スライダー80の摺動係合部82a、82a
が上シェル100の側面後部103、103の下端縁に
摺動自在に係合する(図26参照)。また、スライダー
80の摺動突起83b、83cは上シェル100の側面
前部104l、104rの下側に位置し、且つ、摺動突
起83b、83cの上方へ屈曲した先端部83b′、8
3c′が側面前部104l、104rの内面に係合した
状態となる(図7、図8参照)。図8に示した状態がフ
ロントリッド60をスライダー80に組み込んだスライ
ダーユニットを上シェルユニットに組み込んだ状態であ
る。
リッド60を上方へ回動させた状態で、上シェルユニッ
トに組み込む。すなわち、スライダー80の上面部81
を上シェル100の上面部101の前端部に載せた状態
で、スライダー80を後方へスライドさせていく。これ
によって、スライダー80の摺動係合部82a、82a
が上シェル100の側面後部103、103の下端縁に
摺動自在に係合する(図26参照)。また、スライダー
80の摺動突起83b、83cは上シェル100の側面
前部104l、104rの下側に位置し、且つ、摺動突
起83b、83cの上方へ屈曲した先端部83b′、8
3c′が側面前部104l、104rの内面に係合した
状態となる(図7、図8参照)。図8に示した状態がフ
ロントリッド60をスライダー80に組み込んだスライ
ダーユニットを上シェルユニットに組み込んだ状態であ
る。
【0073】そこで、スライダーユニットを組み込んだ
上シェルユニットを下シェルユニットと結合する。すな
わち、上シェルユニットの上シェル100の各部の下端
と下シェルユニットの下シェル110の各部の上端とを
上下で突き合わせ、この状態でスライダー80を前端ま
でスライドさせ、且つ、フロントリッド60を下方へと
回動する。これによって、フロントリッド60の向かっ
て左側の回動支点軸65の小径部65cはカセットシェ
ル20の向かって左側の側面に形成された摺動溝28b
に摺動自在に係合され、右側の回動支点軸66はカセッ
トシェル20の右側側面に形成された摺動溝28bに摺
動自在に係合される(図15参照)。従って、フロント
リッド60の回動支点軸65、66はそれぞれ摺動溝2
8b、28bによって上下方向への移動を制限されなが
ら前後方向に移動できるようになっている。
上シェルユニットを下シェルユニットと結合する。すな
わち、上シェルユニットの上シェル100の各部の下端
と下シェルユニットの下シェル110の各部の上端とを
上下で突き合わせ、この状態でスライダー80を前端ま
でスライドさせ、且つ、フロントリッド60を下方へと
回動する。これによって、フロントリッド60の向かっ
て左側の回動支点軸65の小径部65cはカセットシェ
ル20の向かって左側の側面に形成された摺動溝28b
に摺動自在に係合され、右側の回動支点軸66はカセッ
トシェル20の右側側面に形成された摺動溝28bに摺
動自在に係合される(図15参照)。従って、フロント
リッド60の回動支点軸65、66はそれぞれ摺動溝2
8b、28bによって上下方向への移動を制限されなが
ら前後方向に移動できるようになっている。
【0074】次に、上下のシェル100、110をネジ
120、120、・・・によって結合する(図8参
照)。これによって、テープカセット10が完成する
(図1参照)。
120、120、・・・によって結合する(図8参
照)。これによって、テープカセット10が完成する
(図1参照)。
【0075】このように、テープカセット10にあって
は、全体の構成部品を、上記したように、下シェルユニ
ット、上シェルユニット及びスライダーユニットの3つ
の部分にあたかも3つの部品のようにまとめておいて、
これらを上記したように順次組み立てるので、組立途中
における部品管理が容易であり、且つ、組立も簡単に行
うことができる。
は、全体の構成部品を、上記したように、下シェルユニ
ット、上シェルユニット及びスライダーユニットの3つ
の部分にあたかも3つの部品のようにまとめておいて、
これらを上記したように順次組み立てるので、組立途中
における部品管理が容易であり、且つ、組立も簡単に行
うことができる。
【0076】そして、不使用状態において、磁気テープ
30はその前後がフロントリッド60とバックリッド7
0とによって覆われ、下側はバックリッド70の下端閉
塞部72で覆われ、上側はフロントリッド60の前面部
61の上端部61aで覆われる(図1参照)。従って、
磁気テープ30に塵埃が付着するのを防止することがで
き、また、磁気テープ30に異物が触れたり、磁気テー
プ30を指で触ってしまったりということを防止するこ
とができる。また、テープ引出部22、22の前端面、
すなわち、22b、22b、22c、22c、22d、
22d等もフロントリッド60の前面部61によって覆
われ、見栄えが良好になる(図1参照)。そして、リッ
ドロック部材130の係止爪132がスライダー80の
摺動突起83bの上面に後側から係合し、これによっ
て、フロントリッド60が図1に示す閉蓋位置にロック
される。
30はその前後がフロントリッド60とバックリッド7
0とによって覆われ、下側はバックリッド70の下端閉
塞部72で覆われ、上側はフロントリッド60の前面部
61の上端部61aで覆われる(図1参照)。従って、
磁気テープ30に塵埃が付着するのを防止することがで
き、また、磁気テープ30に異物が触れたり、磁気テー
プ30を指で触ってしまったりということを防止するこ
とができる。また、テープ引出部22、22の前端面、
すなわち、22b、22b、22c、22c、22d、
22d等もフロントリッド60の前面部61によって覆
われ、見栄えが良好になる(図1参照)。そして、リッ
ドロック部材130の係止爪132がスライダー80の
摺動突起83bの上面に後側から係合し、これによっ
て、フロントリッド60が図1に示す閉蓋位置にロック
される。
【0077】なお、図示は省略したが、カセットシェル
20の左側端部に背面には誤消去防止タグが設けられ、
該誤消去防止タグがカセットシェル20の高さ方向に移
動して記録可能状態又は記録不可状態を現出するととも
に、該誤消去防止タグが下方に位置されているときは上
記誤消去防止用の検出孔45を閉塞し、また、上方に位
置されているときは上記誤消去防止用の検出孔45を開
放して、後述する誤消去防止用の検出スイッチにより検
出孔45の開閉を検出して、記録可能状態又は記録不可
状態が判断されるようになっている。
20の左側端部に背面には誤消去防止タグが設けられ、
該誤消去防止タグがカセットシェル20の高さ方向に移
動して記録可能状態又は記録不可状態を現出するととも
に、該誤消去防止タグが下方に位置されているときは上
記誤消去防止用の検出孔45を閉塞し、また、上方に位
置されているときは上記誤消去防止用の検出孔45を開
放して、後述する誤消去防止用の検出スイッチにより検
出孔45の開閉を検出して、記録可能状態又は記録不可
状態が判断されるようになっている。
【0078】さらにまた、スライダー80のリッド支持
部83、83は主面部82、82より内側に引っ込んで
位置しているので(図6参照)、該リッド支持部83、
83に支持されたフロントリッド60の側面部62、6
2の外面とスライダー80の主面部82、82の外面と
がほぼ同一の平面内に位置し(図2参照)、そのため、
スライダー80の主面部82、82が接するカセットシ
ェル20の側面のほぼ後半部、すなわち、上シェル10
0の側面後部103、103のうち後端部を除く面と突
部29との間の段差170、170が極僅かなもの、す
なわち、スライダー80の主面部82、82の板厚に相
当するだけのものとなる(図1、図2参照)。
部83、83は主面部82、82より内側に引っ込んで
位置しているので(図6参照)、該リッド支持部83、
83に支持されたフロントリッド60の側面部62、6
2の外面とスライダー80の主面部82、82の外面と
がほぼ同一の平面内に位置し(図2参照)、そのため、
スライダー80の主面部82、82が接するカセットシ
ェル20の側面のほぼ後半部、すなわち、上シェル10
0の側面後部103、103のうち後端部を除く面と突
部29との間の段差170、170が極僅かなもの、す
なわち、スライダー80の主面部82、82の板厚に相
当するだけのものとなる(図1、図2参照)。
【0079】次に、上記したテープカセット10の使用
について説明する。
について説明する。
【0080】テープカセット10を保持し、そして、該
テープカセット10をテープドライブ装置の所定の位置
に装着する図示しないカセットホルダーのテープカセッ
ト10の両端部に対応した位置に板状の支持部材180
l、180rが立設され、該支持部材180l、180
rにリッドオープナー190、190とリッド押圧突起
200、200が設けられる(図20、図21参照)。
テープカセット10をテープドライブ装置の所定の位置
に装着する図示しないカセットホルダーのテープカセッ
ト10の両端部に対応した位置に板状の支持部材180
l、180rが立設され、該支持部材180l、180
rにリッドオープナー190、190とリッド押圧突起
200、200が設けられる(図20、図21参照)。
【0081】リッドオープナー190、190は長い腕
状を為し、その上端部が支持部材180l、180rの
内側の面の上端部に回動自在に支持される。リッドオー
プナー190、190の回動端部の内面には係合突起1
91、191が突設されている。捩じりコイルバネ21
0、210のコイル部211、211がリッドオープナ
ー190、190の回動軸192、192に外嵌され、
一方の腕212、212が支持部材180l、180r
の一部を切り起こし状に内側に突出させて形成したバネ
掛け片181、181に上方から弾接し、他方の腕21
3、213がリッドオープナー190、190の前縁の
うち回動支点寄りの位置に弾接され、これによって、リ
ッドオープナー190、190は左方から見て時計回り
方向に付勢される(図20参照)。そして、リッドオー
プナー190、190は上端寄りの部分がバネ掛け片1
81、181に当接することによって回動端が下端に位
置する垂直な姿勢に保持される。
状を為し、その上端部が支持部材180l、180rの
内側の面の上端部に回動自在に支持される。リッドオー
プナー190、190の回動端部の内面には係合突起1
91、191が突設されている。捩じりコイルバネ21
0、210のコイル部211、211がリッドオープナ
ー190、190の回動軸192、192に外嵌され、
一方の腕212、212が支持部材180l、180r
の一部を切り起こし状に内側に突出させて形成したバネ
掛け片181、181に上方から弾接し、他方の腕21
3、213がリッドオープナー190、190の前縁の
うち回動支点寄りの位置に弾接され、これによって、リ
ッドオープナー190、190は左方から見て時計回り
方向に付勢される(図20参照)。そして、リッドオー
プナー190、190は上端寄りの部分がバネ掛け片1
81、181に当接することによって回動端が下端に位
置する垂直な姿勢に保持される。
【0082】リッド押圧突起200、200は支持部材
180l、180rの上端部に内側に突出するように形
成されている(図21参照)。
180l、180rの上端部に内側に突出するように形
成されている(図21参照)。
【0083】左側の支持部材180lの基端部の向かっ
て右側の側面に近接してロック解除カム220が設けら
れている(図21参照)。該ロック解除カム220はテ
ープカセット10が挿入されてくる側の端面が傾斜部2
21となっている(図20参照)。そして、このロック
解除カム220の左右幅はフロントリッド60の前面部
61に形成された挿通切欠61cの幅よりやや小さく形
成されている(図21参照)。
て右側の側面に近接してロック解除カム220が設けら
れている(図21参照)。該ロック解除カム220はテ
ープカセット10が挿入されてくる側の端面が傾斜部2
21となっている(図20参照)。そして、このロック
解除カム220の左右幅はフロントリッド60の前面部
61に形成された挿通切欠61cの幅よりやや小さく形
成されている(図21参照)。
【0084】そこで、テープカセット10をカセットホ
ルダーに前面側、すなわち、フロントリッド60の側か
ら図20の矢印Aの方向に挿入していくと、テープカセ
ット10の前端部が支持部材180lと180rとの間
に入っていく(図21参照)。また、ロック解除カム2
20はフロントリッド60の前面部61に形成された挿
通切欠61cからフロントリッド60の内側に相対的に
挿入されていく。この時、上記したように、カセットシ
ェル20の後端部に形成される前向きの段差170、1
70は極小さなものであるので、この段差170、17
0がカセットホルダーの入口等に引っかかってしまうよ
うなことがない(図21参照)。
ルダーに前面側、すなわち、フロントリッド60の側か
ら図20の矢印Aの方向に挿入していくと、テープカセ
ット10の前端部が支持部材180lと180rとの間
に入っていく(図21参照)。また、ロック解除カム2
20はフロントリッド60の前面部61に形成された挿
通切欠61cからフロントリッド60の内側に相対的に
挿入されていく。この時、上記したように、カセットシ
ェル20の後端部に形成される前向きの段差170、1
70は極小さなものであるので、この段差170、17
0がカセットホルダーの入口等に引っかかってしまうよ
うなことがない(図21参照)。
【0085】そして、リッドオープナー190、190
の係合突起191、191がフロントリッド60の係合
凹部61b、61bに係合するのとほぼ同時に、ロック
解除カム220の傾斜部221をリッドロック部材13
0の下端円弧面134が滑り上がり、これによって、リ
ッドロック部材130が図22で見て反時計回り方向に
回動して、係止爪132のスライダー80の摺動突起8
3bとの係合が外れる。従って、フロントリッド60の
閉蓋位置へのロックが解除される(図22参照)。この
とき、リッドロック部材130のロックピン135はフ
ロントリッド60の側面部62の内側に形成された凹部
62d内を移動することになる。
の係合突起191、191がフロントリッド60の係合
凹部61b、61bに係合するのとほぼ同時に、ロック
解除カム220の傾斜部221をリッドロック部材13
0の下端円弧面134が滑り上がり、これによって、リ
ッドロック部材130が図22で見て反時計回り方向に
回動して、係止爪132のスライダー80の摺動突起8
3bとの係合が外れる。従って、フロントリッド60の
閉蓋位置へのロックが解除される(図22参照)。この
とき、リッドロック部材130のロックピン135はフ
ロントリッド60の側面部62の内側に形成された凹部
62d内を移動することになる。
【0086】そこからさらに、テープカセット10がカ
セットホルダー内に挿入されると、すなわち、図中矢印
A方向に移動されると、リッドオープナー190、19
0は回動端に設けた係合突起191、191が矢印A方
向に押されるので、図23で見て反時計回り方向、すな
わち、図中矢印B方向に回動され、従って、上記係合突
起191、191が上方へと移動し、該係合突起19
1、191と係合凹部61b、61bが係合しているフ
ロントリッド60が反時計回り方向、すなわち、図中矢
印B方向へと回動していく(図23参照)。かかる状態
では、リッドロック部材130のロックピン135はフ
ロントリッド60の側面部62の凹部62dの縁部に引
っ掛かった状態となっている(図23参照)。
セットホルダー内に挿入されると、すなわち、図中矢印
A方向に移動されると、リッドオープナー190、19
0は回動端に設けた係合突起191、191が矢印A方
向に押されるので、図23で見て反時計回り方向、すな
わち、図中矢印B方向に回動され、従って、上記係合突
起191、191が上方へと移動し、該係合突起19
1、191と係合凹部61b、61bが係合しているフ
ロントリッド60が反時計回り方向、すなわち、図中矢
印B方向へと回動していく(図23参照)。かかる状態
では、リッドロック部材130のロックピン135はフ
ロントリッド60の側面部62の凹部62dの縁部に引
っ掛かった状態となっている(図23参照)。
【0087】なお、スライダー80は、フロントリッド
60を介してリッドオープナー190、190の係合突
起191、191によってカセットシェル20に対して
相対的に後方へ移動する力を受けるが、フロントリッド
60の規制面64、64がカセットシェル20のカム部
26、26と当接していることによって、カセットシェ
ル20に対して後方へ移動することができず、フロント
リッド60のみが上方へ回動していく(図23参照)。
60を介してリッドオープナー190、190の係合突
起191、191によってカセットシェル20に対して
相対的に後方へ移動する力を受けるが、フロントリッド
60の規制面64、64がカセットシェル20のカム部
26、26と当接していることによって、カセットシェ
ル20に対して後方へ移動することができず、フロント
リッド60のみが上方へ回動していく(図23参照)。
【0088】また、この図23に示す状態においては、
リッドロック部材130のロックピン135はフロント
リッド60の左側の側面部62に形成された凹部62d
の後側の内側縁に当接しており、この状態からフロント
リッド60がさらに矢印B方向に回動するのに伴って、
ロックピン135が凹部62dの後側内側縁によって矢
印B方向に引っ張られ、これによって、リッドロック部
材130も矢印B方向に回動していくことになる。そし
て、リッドロック部材130が矢印B方向と反対方向に
捩じりコイルバネ140によって付勢されているため、
ロックピン135は凹部62dの後側内側縁に内側に形
成された弾接された状態で保持される(図23乃至図2
5参照)。
リッドロック部材130のロックピン135はフロント
リッド60の左側の側面部62に形成された凹部62d
の後側の内側縁に当接しており、この状態からフロント
リッド60がさらに矢印B方向に回動するのに伴って、
ロックピン135が凹部62dの後側内側縁によって矢
印B方向に引っ張られ、これによって、リッドロック部
材130も矢印B方向に回動していくことになる。そし
て、リッドロック部材130が矢印B方向と反対方向に
捩じりコイルバネ140によって付勢されているため、
ロックピン135は凹部62dの後側内側縁に内側に形
成された弾接された状態で保持される(図23乃至図2
5参照)。
【0089】そして、フロントリッド60が最初の状態
(図20に示す閉蓋状態)から矢印B方向へ90度回動
すると、フロントリッド60の規制面64、64とカセ
ットシェル20のカム部26、26との係合が外れ(図
24参照)、スライダー80がカセットシェル20に対
して後方へ移動できる状態となる。また、この図24に
示した状態で、支持部材180l、180rに形成した
リッド押圧突起200、200はフロントリッド60の
前面部61の上端に後方から近接した状態となる。な
お、フロントリッド60の側面部62、62のオーバー
ラップ部62c、62cの外側にスライダー80のオー
バーラップ部82b、82bが位置しているので、フロ
ントリッド60の回動中、側面部62、62の後縁部で
あるオーバーラップ部62c、62cの外側がスライダ
ー80のオーバーラップ部82b、82bによって支え
られ、これによってフロントリッド60の回動が安定し
てスムーズに為される。
(図20に示す閉蓋状態)から矢印B方向へ90度回動
すると、フロントリッド60の規制面64、64とカセ
ットシェル20のカム部26、26との係合が外れ(図
24参照)、スライダー80がカセットシェル20に対
して後方へ移動できる状態となる。また、この図24に
示した状態で、支持部材180l、180rに形成した
リッド押圧突起200、200はフロントリッド60の
前面部61の上端に後方から近接した状態となる。な
お、フロントリッド60の側面部62、62のオーバー
ラップ部62c、62cの外側にスライダー80のオー
バーラップ部82b、82bが位置しているので、フロ
ントリッド60の回動中、側面部62、62の後縁部で
あるオーバーラップ部62c、62cの外側がスライダ
ー80のオーバーラップ部82b、82bによって支え
られ、これによってフロントリッド60の回動が安定し
てスムーズに為される。
【0090】図24の状態からさらにテープカセット1
0をカセットホルダーの奥へ、すなわち、矢印A方向へ
移動させると、フロントリッド60は係合凹部61b、
61bにリッドオープナー190、190の係合突起1
91、191が係合していることにより、フロントリッ
ド60及び該フロントリッド60が支持されているスラ
イダー80は矢印A方向には移動することができず、そ
の場所に置いて行かれる形になるので、スライダー80
がフロントリッド60と共にカセットシェル20に対し
て相対的に後方へ移動することになる(図24、図25
参照)。もちろん、バックリッド70もカセットシェル
20に対して相対的に後方へ移動する。
0をカセットホルダーの奥へ、すなわち、矢印A方向へ
移動させると、フロントリッド60は係合凹部61b、
61bにリッドオープナー190、190の係合突起1
91、191が係合していることにより、フロントリッ
ド60及び該フロントリッド60が支持されているスラ
イダー80は矢印A方向には移動することができず、そ
の場所に置いて行かれる形になるので、スライダー80
がフロントリッド60と共にカセットシェル20に対し
て相対的に後方へ移動することになる(図24、図25
参照)。もちろん、バックリッド70もカセットシェル
20に対して相対的に後方へ移動する。
【0091】バックリッド70は真っ直ぐ後方へ移動し
て磁気テープ30から離間するので(図25参照)、従
来のバックリッドをカムを利用して斜め上後方へ移動さ
せて磁気テープから離間させるものに比較して、磁気テ
ープ30を巻き込みにくく、バックリッド70による巻
き込みによって磁気テープ30に損傷を与える惧がな
い。また、バックリッド70を導電性を有する金属板に
よってスライダー80と一体に形成したので、バックリ
ッド70が帯電し難く、静電気によって磁気テープ30
を吸い付けるしまう惧がない。そのため、所定の装着位
置への装着時に、磁気テープ30がガイド等に乗り上げ
てしまう等の事故を防止することができる。
て磁気テープ30から離間するので(図25参照)、従
来のバックリッドをカムを利用して斜め上後方へ移動さ
せて磁気テープから離間させるものに比較して、磁気テ
ープ30を巻き込みにくく、バックリッド70による巻
き込みによって磁気テープ30に損傷を与える惧がな
い。また、バックリッド70を導電性を有する金属板に
よってスライダー80と一体に形成したので、バックリ
ッド70が帯電し難く、静電気によって磁気テープ30
を吸い付けるしまう惧がない。そのため、所定の装着位
置への装着時に、磁気テープ30がガイド等に乗り上げ
てしまう等の事故を防止することができる。
【0092】そして、前進ストッパーであるテープ引出
部22、22の各前端面22b、22b、22c、22
c、22d、22dがカセットホルダーに設けられた図
示しないストッパーに当接したところが、テープカセッ
ト10のカセットホルダーへの挿入完了位置である(図
25参照)。
部22、22の各前端面22b、22b、22c、22
c、22d、22dがカセットホルダーに設けられた図
示しないストッパーに当接したところが、テープカセッ
ト10のカセットホルダーへの挿入完了位置である(図
25参照)。
【0093】該挿入完了位置にある状態では、バックリ
ッド70はマウス部21の一番奥まで後退しており、ま
た、フロントリッド60の側面部62、62に形成した
透光切欠68、68がカセットシェル20の側面に形成
された透光孔25c、25cと一致する。なお、不使用
時にあっては、カセットシェル20の透光孔25c、2
5cはスライダー80の主面部82、82によって閉塞
されていて、該透光孔25c、25cから塵埃等の異物
がカセットシェル内に侵入しないようになっている(図
25参照)。
ッド70はマウス部21の一番奥まで後退しており、ま
た、フロントリッド60の側面部62、62に形成した
透光切欠68、68がカセットシェル20の側面に形成
された透光孔25c、25cと一致する。なお、不使用
時にあっては、カセットシェル20の透光孔25c、2
5cはスライダー80の主面部82、82によって閉塞
されていて、該透光孔25c、25cから塵埃等の異物
がカセットシェル内に侵入しないようになっている(図
25参照)。
【0094】テープカセット10はカセットホルダーか
ら浮き上がらないように、下方へ押さえ付けておくこと
が必要であるが、この場合、金属製であるスライダー8
0を介してテープカセット10を下方へと押さえ付けて
おくようにすると良い。この場合、スライダー80を押
圧する部材を導電性を有する材料で形成し、該部材をカ
セットホルダーのグランド部材と接触させておくことに
よってバックリッド70の帯電を防止することができ
る。
ら浮き上がらないように、下方へ押さえ付けておくこと
が必要であるが、この場合、金属製であるスライダー8
0を介してテープカセット10を下方へと押さえ付けて
おくようにすると良い。この場合、スライダー80を押
圧する部材を導電性を有する材料で形成し、該部材をカ
セットホルダーのグランド部材と接触させておくことに
よってバックリッド70の帯電を防止することができ
る。
【0095】なお、フロントリッド60はカセットシェ
ル20の上面に弾接するため、捩じりコイルバネ140
の弾発力がカセットシェル20をカセットホルダーから
浮き上がらせるように作用することはない。すなわち、
従来、フロントリッドの開蓋状態はテープドライブ装置
側に設けられた開蓋部材によって保持されていたため、
フロントリッドを閉蓋方向へ付勢しているバネの弾発力
が上記開蓋部材に作用し、その反力がカセットシェルを
カセットホルダーから浮き上がらせるように作用してい
たが、上記テープカセット10にあっては、捩じりコイ
ルバネ140の弾発力はフロントリッド60をカセット
シェル20の上面に弾接させるように作用するだけであ
るからである(図25参照)。
ル20の上面に弾接するため、捩じりコイルバネ140
の弾発力がカセットシェル20をカセットホルダーから
浮き上がらせるように作用することはない。すなわち、
従来、フロントリッドの開蓋状態はテープドライブ装置
側に設けられた開蓋部材によって保持されていたため、
フロントリッドを閉蓋方向へ付勢しているバネの弾発力
が上記開蓋部材に作用し、その反力がカセットシェルを
カセットホルダーから浮き上がらせるように作用してい
たが、上記テープカセット10にあっては、捩じりコイ
ルバネ140の弾発力はフロントリッド60をカセット
シェル20の上面に弾接させるように作用するだけであ
るからである(図25参照)。
【0096】また、リッドロック部材130は、そのロ
ックピン135がフロントリッド60の側面部62の凹
部62dの後側内側縁に弾接されているため、捩じりコ
イルバネ140の弾発力がリッドロック部材130を介
してカセットシェル20をカセットホルダーから浮き上
がらせるように作用することもない。すなわち、リッド
ロック部材130のロック方向への付勢は上記捩じりコ
イルバネ140の弾発力により付与しているが、リッド
ロック部材130がアンロック状態になったとき、その
ロックピン135がカセットシェル20の上面に弾接す
るフロントリッド60の上記凹部62dに弾接して保持
されるからである(図25参照)。
ックピン135がフロントリッド60の側面部62の凹
部62dの後側内側縁に弾接されているため、捩じりコ
イルバネ140の弾発力がリッドロック部材130を介
してカセットシェル20をカセットホルダーから浮き上
がらせるように作用することもない。すなわち、リッド
ロック部材130のロック方向への付勢は上記捩じりコ
イルバネ140の弾発力により付与しているが、リッド
ロック部材130がアンロック状態になったとき、その
ロックピン135がカセットシェル20の上面に弾接す
るフロントリッド60の上記凹部62dに弾接して保持
されるからである(図25参照)。
【0097】上記したように、リッド60、70を開蓋
位置へ移動させるために、回動するアームであるリッド
オープナー190、190という簡単な構造を用いなが
ら、カセットシェル20にカム部26、26を形成し、
該カム部26、26をフロントリッド60の規制面6
4、64と係合させる構造を採ることによって、先ず、
フロントリッド60が開蓋位置まで回動し、次いで、ス
ライダー80が後退してバックリッド70が開蓋位置ま
で移動するという、順次動作を行わせることができる
(図20乃至図25参照)。
位置へ移動させるために、回動するアームであるリッド
オープナー190、190という簡単な構造を用いなが
ら、カセットシェル20にカム部26、26を形成し、
該カム部26、26をフロントリッド60の規制面6
4、64と係合させる構造を採ることによって、先ず、
フロントリッド60が開蓋位置まで回動し、次いで、ス
ライダー80が後退してバックリッド70が開蓋位置ま
で移動するという、順次動作を行わせることができる
(図20乃至図25参照)。
【0098】テープカセット10が図示しないカセット
ホルダーに上記した挿入完了位置まで挿入されると、カ
セットホルダーが所定の位置まで移動(通常は下降)し
て、テープカセット10をテープドライブ装置の所定の
装着位置に装着する。
ホルダーに上記した挿入完了位置まで挿入されると、カ
セットホルダーが所定の位置まで移動(通常は下降)し
て、テープカセット10をテープドライブ装置の所定の
装着位置に装着する。
【0099】即ち、テープカセット10がテープドライ
ブ装置の所定の装着位置に装着されるとき、テープカセ
ット10の上記位置決め孔35l、35rにテープドラ
イブ装置のメインシャーシ230に立設された位置決め
ピン231、231が各別に挿入され、メインシャーシ
230とテープカセット10との位置決めが為される。
ブ装置の所定の装着位置に装着されるとき、テープカセ
ット10の上記位置決め孔35l、35rにテープドラ
イブ装置のメインシャーシ230に立設された位置決め
ピン231、231が各別に挿入され、メインシャーシ
230とテープカセット10との位置決めが為される。
【0100】また、右方の位置決めピン231の左方に
は近接して閉塞片38の有無を検出する検出スイッチ2
32が設けられており、該検出スイッチ232によりI
Dホール36の閉塞片38の有無、即ち、IDホール3
6の検出が行われ、予めIDホール36の開閉の検出に
より所定のテープカセット10に関する情報が判断され
るようになっている。
は近接して閉塞片38の有無を検出する検出スイッチ2
32が設けられており、該検出スイッチ232によりI
Dホール36の閉塞片38の有無、即ち、IDホール3
6の検出が行われ、予めIDホール36の開閉の検出に
より所定のテープカセット10に関する情報が判断され
るようになっている。
【0101】さらに、左方の位置決めピン231の右方
には近接して誤消去防止用の検出スイッチ233が設け
られており、上記誤消去防止用の検出孔45が開放され
ているか閉塞されているかを検出して、当該テープカセ
ット10が記録可能状態か記録不可状態かを判断するよ
うになっている。即ち、上記図示しない誤消去防止用タ
グが下方に位置している場合には上記誤消去防止用の検
出孔45は誤消去防止用タグにより閉塞され、誤消去防
止用タグが上方に位置している場合には上記誤消去防止
用の検出孔45が開放されており、これにより、上記誤
消去防止用の検出スイッチ233が誤消去防止用の検出
孔45の開閉の状態を検出して、テープカセット10が
記録可能状態か又は記録不可状態かを判断する。
には近接して誤消去防止用の検出スイッチ233が設け
られており、上記誤消去防止用の検出孔45が開放され
ているか閉塞されているかを検出して、当該テープカセ
ット10が記録可能状態か記録不可状態かを判断するよ
うになっている。即ち、上記図示しない誤消去防止用タ
グが下方に位置している場合には上記誤消去防止用の検
出孔45は誤消去防止用タグにより閉塞され、誤消去防
止用タグが上方に位置している場合には上記誤消去防止
用の検出孔45が開放されており、これにより、上記誤
消去防止用の検出スイッチ233が誤消去防止用の検出
孔45の開閉の状態を検出して、テープカセット10が
記録可能状態か又は記録不可状態かを判断する。
【0102】また、テープカセット10が所定の装着位
置に装着されると、図示しないリール台がリール台挿入
口23、23からカセットシェル20内に侵入してテー
プリール40、50がリール台に載置されると共にリー
ル台に設けたリール係合軸がテープリール40、50の
係合穴40a、50aに係合する。また、マウス部21
には図示しないテープガイド、テープ引出ガイド、ピン
チローラ等が挿入される。
置に装着されると、図示しないリール台がリール台挿入
口23、23からカセットシェル20内に侵入してテー
プリール40、50がリール台に載置されると共にリー
ル台に設けたリール係合軸がテープリール40、50の
係合穴40a、50aに係合する。また、マウス部21
には図示しないテープガイド、テープ引出ガイド、ピン
チローラ等が挿入される。
【0103】さらに、遮光筒25内には磁気テープ30
の始端及び終端を検出するためのセンサの発光部が挿入
されて、該センサの受光部がフロントリッド60の上記
透光切欠68、68(カセットシェル20の透光孔25
c、25cと重なっている。)に近接して配置される。
これによって、上記センサの発光部と受光部とが磁気テ
ープ30を挟んで対向される(図9参照)。
の始端及び終端を検出するためのセンサの発光部が挿入
されて、該センサの受光部がフロントリッド60の上記
透光切欠68、68(カセットシェル20の透光孔25
c、25cと重なっている。)に近接して配置される。
これによって、上記センサの発光部と受光部とが磁気テ
ープ30を挟んで対向される(図9参照)。
【0104】それから、図示しないテープガイド、テー
プ引出ガイドやピンチローラ等が移動して磁気テープ3
0をカセットシェル20から引き出すとともに、回転ヘ
ッドドラム234が上記マウス部21に相対的に進入し
て来て、磁気テープ30を回転ヘッドドラム234に所
定の巻き付け角で巻き付けて所定のテープパスを形成す
る(図示は省略する)。
プ引出ガイドやピンチローラ等が移動して磁気テープ3
0をカセットシェル20から引き出すとともに、回転ヘ
ッドドラム234が上記マウス部21に相対的に進入し
て来て、磁気テープ30を回転ヘッドドラム234に所
定の巻き付け角で巻き付けて所定のテープパスを形成す
る(図示は省略する)。
【0105】また、このテープカセット10にあって
は、フロントリッド60を単に上方へ回動させて開蓋す
るもの及び開蓋時にバックリッドをマウス部の上側に収
納するタイプのものと違ってマウス部21の上方が開蓋
される。従って、回転ヘッドドラム234をマウス部2
1の上面から突出するように位置させる(図27参照)
ことができるので、例えば、回転ヘッドドラム234の
傾斜角を大きくして記録トラックのアジマス角を大きく
することができ、これによって記録トラック間のクロス
トークを少なくして記録密度を上げることができる。
は、フロントリッド60を単に上方へ回動させて開蓋す
るもの及び開蓋時にバックリッドをマウス部の上側に収
納するタイプのものと違ってマウス部21の上方が開蓋
される。従って、回転ヘッドドラム234をマウス部2
1の上面から突出するように位置させる(図27参照)
ことができるので、例えば、回転ヘッドドラム234の
傾斜角を大きくして記録トラックのアジマス角を大きく
することができ、これによって記録トラック間のクロス
トークを少なくして記録密度を上げることができる。
【0106】磁気テープ30に対する記録又は再生が終
了すると、テープガイド、テープ引出ガイドやピンチロ
ーラ等の部材がマウス部21内に移動し、一方のテープ
リール40に余分な磁気テープ30が巻き取られる。
了すると、テープガイド、テープ引出ガイドやピンチロ
ーラ等の部材がマウス部21内に移動し、一方のテープ
リール40に余分な磁気テープ30が巻き取られる。
【0107】それから、カセットホルダーが上記挿入完
了位置まで戻され、次いで、テープカセット10が取り
出し方向、すなわち、図中矢印C方向に移動される(図
29参照)。
了位置まで戻され、次いで、テープカセット10が取り
出し方向、すなわち、図中矢印C方向に移動される(図
29参照)。
【0108】テープカセット10が矢印C方向に移動さ
れると、支持部材180l、180rに設けたリッド押
圧突起200、200がフロントリッド60の前面部6
1の上端部の両側を相対的に矢印C方向と反対の方向に
押圧し、これによって、フロントリッド60及びスライ
ダー80(バックリッド70も一緒)はカセットシェル
20の前端方向に向かって移動せしめられる。
れると、支持部材180l、180rに設けたリッド押
圧突起200、200がフロントリッド60の前面部6
1の上端部の両側を相対的に矢印C方向と反対の方向に
押圧し、これによって、フロントリッド60及びスライ
ダー80(バックリッド70も一緒)はカセットシェル
20の前端方向に向かって移動せしめられる。
【0109】スライダー80が移動範囲の前端に達する
と(図30参照)、フロントリッド60の厚肉部63、
63の下端部63a、63aがカセットシェル20の上
面から外れるので、フロントリッド60は下方へ回動し
得る状態となり、リッドロック部材130を介して加え
られる捩じりコイルバネ140の付勢力によって、フロ
ントリッド60は下方へ回動し、閉蓋位置に達し、前進
してきているバックリッド70と協同して磁気テープ3
0を覆う。そして、リッドロック部材130の係止爪1
32がスライダー80の摺動突起83bの上面に係合し
てフロントリッド60のロック状態が形成される。そし
て、テープカセット10は図示しないカセットホルダー
から取り出される。
と(図30参照)、フロントリッド60の厚肉部63、
63の下端部63a、63aがカセットシェル20の上
面から外れるので、フロントリッド60は下方へ回動し
得る状態となり、リッドロック部材130を介して加え
られる捩じりコイルバネ140の付勢力によって、フロ
ントリッド60は下方へ回動し、閉蓋位置に達し、前進
してきているバックリッド70と協同して磁気テープ3
0を覆う。そして、リッドロック部材130の係止爪1
32がスライダー80の摺動突起83bの上面に係合し
てフロントリッド60のロック状態が形成される。そし
て、テープカセット10は図示しないカセットホルダー
から取り出される。
【0110】なお、上記した実施の形態において示した
各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【0111】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、カセットシェルの裏面に
2つの位置決め孔が形成されたテープカセットであっ
て、2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈し、他方
が長孔状に形成されており、かつ、長孔状に形成された
位置決め孔は、長孔の長軸方向におけるほぼ半分を位置
決め孔として用い、残りのほぼ半分をテープカセットの
各種情報を提供するIDホールとして用い、該IDホー
ルの開口面には離脱可能な閉塞片を設けたことを特徴と
する。
に、本発明テープカセットは、カセットシェルの裏面に
2つの位置決め孔が形成されたテープカセットであっ
て、2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈し、他方
が長孔状に形成されており、かつ、長孔状に形成された
位置決め孔は、長孔の長軸方向におけるほぼ半分を位置
決め孔として用い、残りのほぼ半分をテープカセットの
各種情報を提供するIDホールとして用い、該IDホー
ルの開口面には離脱可能な閉塞片を設けたことを特徴と
する。
【0112】従って、本発明テープカセットにあって
は、一方の位置決め孔とIDホールとを1つの長孔を共
通にすることにより、位置決め孔とIDホールとを別々
の孔にした場合のスペースが必要なく、よって、各別の
孔を形成する場合に比してスペースの有効利用を図るこ
とができ、その分、テープカセットの小型化に貢献する
ことができる。
は、一方の位置決め孔とIDホールとを1つの長孔を共
通にすることにより、位置決め孔とIDホールとを別々
の孔にした場合のスペースが必要なく、よって、各別の
孔を形成する場合に比してスペースの有効利用を図るこ
とができ、その分、テープカセットの小型化に貢献する
ことができる。
【0113】請求項2に記載した発明にあっては、ID
ホールの開口を覆う閉塞片の位置決め孔側の縁部と位置
決め孔の底板との間を連結片で連結したので、IDホー
ルが閉塞された状態において、該閉塞片に何か、たとえ
ば、位置決めピンが触れても容易には切除されることを
防止することができ、よって、人為的に閉塞片を切除し
ようとしたときのみ切除することができるため、IDホ
ールのの誤認識を防止することができる。
ホールの開口を覆う閉塞片の位置決め孔側の縁部と位置
決め孔の底板との間を連結片で連結したので、IDホー
ルが閉塞された状態において、該閉塞片に何か、たとえ
ば、位置決めピンが触れても容易には切除されることを
防止することができ、よって、人為的に閉塞片を切除し
ようとしたときのみ切除することができるため、IDホ
ールのの誤認識を防止することができる。
【図1】図面は本発明テープカセットの実施の形態を示
すものであり、本図はフロントリッドが閉蓋位置ある状
態を示す斜視図である。
すものであり、本図はフロントリッドが閉蓋位置ある状
態を示す斜視図である。
【図2】フロントリッド、バックリッドが共に開蓋位置
にある状態を示す斜視図である。
にある状態を示す斜視図である。
【図3】リッドが開蓋位置にある状態を下面側から見た
斜視図である。
斜視図である。
【図4】下シェルユニットを分解して示す斜視図であ
る。
る。
【図5】上シェルユニットを示す斜視図である。
【図6】スライダーユニットを分解して示す斜視図であ
る。
る。
【図7】上シェルユニットとスライダーユニットとを分
離して示す斜視図である。
離して示す斜視図である。
【図8】スライダーユニットを組み込んだ上シェルユニ
ットと下シェルユニットとを分離して示す斜視図であ
る。
ットと下シェルユニットとを分離して示す斜視図であ
る。
【図9】テープカセットの概略水平断面図である。
【図10】図11とともにテープカセットをテープドラ
イブ装置に装着した状態を示し、本図はIDホールが閉
塞された状態を図9のX−X線に沿って切断した断面図
である。
イブ装置に装着した状態を示し、本図はIDホールが閉
塞された状態を図9のX−X線に沿って切断した断面図
である。
【図11】IDホールが開放された状態を図9のXI−
XI線に沿って切断した断面図である。
XI線に沿って切断した断面図である。
【図12】下シェルの要部を拡大して示す平面図であ
る。
る。
【図13】下シェルの要部を拡大して示す底面図であ
る。
る。
【図14】テープカセットの右側面図である。
【図15】図14のXV−XV線に沿う拡大断面図であ
り、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ示す
ものである。
り、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ示す
ものである。
【図16】図14のXVI−XVI線に沿う拡大断面図
であり、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ
示すものである。
であり、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ
示すものである。
【図17】図14のXVII−XVII線に沿う拡大断
面図であり、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれ
ぞれ示すものである。
面図であり、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれ
ぞれ示すものである。
【図18】カセットシェルの左側面図である。
【図19】カセットシェルの右側面図である。
【図20】カセットホルダーにテープカセットが挿入さ
れる直前の状態を示す概略側面図である。
れる直前の状態を示す概略側面図である。
【図21】カセットホルダーにテープカセットが挿入さ
れる直前の状態を示す概略平面図である。
れる直前の状態を示す概略平面図である。
【図22】リッドロック部材によるロックが解除された
状態を要部を切り欠いて示す概略側面図である。
状態を要部を切り欠いて示す概略側面図である。
【図23】図22に続く状態を要部を切り欠いて示す概
略側面図である。
略側面図である。
【図24】フロントリッドが開蓋位置に達した状態を要
部を切り欠いて示す概略側面図である。
部を切り欠いて示す概略側面図である。
【図25】スライダーが後退しフロントリッド及びバッ
クリッドが共に開蓋位置に達した状態を要部を切り欠い
て示す概略側面図である。
クリッドが共に開蓋位置に達した状態を要部を切り欠い
て示す概略側面図である。
【図26】図25のXXVI−XXVI線に沿う拡大断
面図であり、(a)は左端部を、(b)は右端部を示す
ものである。
面図であり、(a)は左端部を、(b)は右端部を示す
ものである。
【図27】テープカセットがテープドライブ装置の所定
の装着位置に装着された状態を示す概略側面図である。
の装着位置に装着された状態を示す概略側面図である。
【図28】テープカセットがテープドライブ装置の所定
の装着位置に装着された状態を示す概略平面図である。
の装着位置に装着された状態を示す概略平面図である。
【図29】フロントリッドをリッド押圧突起により押圧
し始めた状態を要部を切り欠いて示す概略側面図であ
る。
し始めた状態を要部を切り欠いて示す概略側面図であ
る。
【図30】スライダーが移動範囲の前端に達した状態を
要部を切り欠いて示す概略側面図である。
要部を切り欠いて示す概略側面図である。
10…テープカセット、20…カセットシェル、35l
…位置決め孔、35r…位置決め孔、36…IDホー
ル、38…閉塞片、39…連結片
…位置決め孔、35r…位置決め孔、36…IDホー
ル、38…閉塞片、39…連結片
Claims (2)
- 【請求項1】 カセットシェルの裏面に2つの位置決め
孔が形成されたテープカセットであって、 2つの位置決め孔は、その一方が円形を呈し、他方が長
孔状に形成されており、 かつ、長孔状に形成された位置決め孔は、長孔の長軸方
向におけるほぼ半分を位置決め孔として用い、残りのほ
ぼ半分をテープカセットの各種情報を提供する情報検出
孔(以下、「IDホール」という。)として用い、該I
Dホールの開口面には離脱可能な閉塞片が設けられたこ
とを特徴とするテープカセット。 - 【請求項2】 上記閉塞片の位置決め孔側の縁部と位置
決め孔の底板との間を連結する連結片を設けたこと特徴
とする請求項1に記載のテープカセット。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000199011A JP2002015538A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | テープカセット |
EP01305488A EP1189230A3 (en) | 2000-06-30 | 2001-06-25 | Tape cassettes |
US09/894,606 US6683752B2 (en) | 2000-06-30 | 2001-06-28 | Tape cassette |
KR1020010038098A KR20020002308A (ko) | 2000-06-30 | 2001-06-29 | 테이프 카세트 |
CNB011254467A CN1189888C (zh) | 2000-06-30 | 2001-06-30 | 盒式磁带 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000199011A JP2002015538A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | テープカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002015538A true JP2002015538A (ja) | 2002-01-18 |
Family
ID=18697094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000199011A Pending JP2002015538A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | テープカセット |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6683752B2 (ja) |
EP (1) | EP1189230A3 (ja) |
JP (1) | JP2002015538A (ja) |
KR (1) | KR20020002308A (ja) |
CN (1) | CN1189888C (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0313772D0 (en) * | 2003-06-13 | 2003-07-23 | Merck Sharp & Dohme | Therapeutic treatment |
USD733796S1 (en) * | 2013-08-23 | 2015-07-07 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Combined ink ribbon roll and supply bobbin |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3768814A (en) * | 1969-12-18 | 1973-10-30 | Olympus Optical Co | Cassette tape recorder |
JPS6132285A (ja) * | 1984-07-23 | 1986-02-14 | Sony Corp | 磁気テ−プカセツト |
NL8901605A (nl) * | 1989-06-26 | 1991-01-16 | Philips Nv | Systeem voor de opname/weergave van signalen op een magneetband in een cassette. |
EP0488599B1 (en) * | 1990-11-30 | 1997-07-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Tape cassette |
JPH04274071A (ja) * | 1991-02-28 | 1992-09-30 | Victor Co Of Japan Ltd | 磁気テープカセット |
JP3334256B2 (ja) * | 1993-06-07 | 2002-10-15 | ソニー株式会社 | テープカセット |
US5702062A (en) * | 1993-08-17 | 1997-12-30 | Hitachi Maxell, Ltd | Tape cassette |
US6160679A (en) * | 1995-06-30 | 2000-12-12 | Sony Corporation | Recording medium device for use with a tape cartridge having an auxiliary memory viewable through a cartridge discrimination opening |
EP0833330A1 (en) * | 1996-09-30 | 1998-04-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Disk cartridge |
JPH11238357A (ja) * | 1998-02-23 | 1999-08-31 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気テープカセット |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000199011A patent/JP2002015538A/ja active Pending
-
2001
- 2001-06-25 EP EP01305488A patent/EP1189230A3/en not_active Withdrawn
- 2001-06-28 US US09/894,606 patent/US6683752B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-29 KR KR1020010038098A patent/KR20020002308A/ko not_active Application Discontinuation
- 2001-06-30 CN CNB011254467A patent/CN1189888C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6683752B2 (en) | 2004-01-27 |
KR20020002308A (ko) | 2002-01-09 |
EP1189230A3 (en) | 2005-11-23 |
US20020018319A1 (en) | 2002-02-14 |
CN1339782A (zh) | 2002-03-13 |
CN1189888C (zh) | 2005-02-16 |
EP1189230A2 (en) | 2002-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002015538A (ja) | テープカセット | |
JP4370487B2 (ja) | テープカセット | |
JP2000339905A (ja) | テープカセット | |
JP2000339908A (ja) | テープカセット及び記録再生装置 | |
JP2000339904A (ja) | テープカセット | |
JP2000339906A (ja) | テープカセット及びテープカセットの組立方法 | |
JP2001319456A (ja) | テープカセット | |
JP2006216218A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2003123433A (ja) | 記録テープカートリッジ | |
JP2001332061A (ja) | テープカセット | |
JP2002032974A (ja) | テープカセット | |
JP4140114B2 (ja) | テープカセット | |
JP2000339907A (ja) | テープカセット | |
JPH06251545A (ja) | テープカセット | |
JPH09237482A (ja) | テープカートリッジ | |
JP2006107559A (ja) | テープカセット | |
JP2003036639A (ja) | テープカセット | |
JPH0963239A (ja) | テープカートリッジ | |
JPH08263915A (ja) | 記録再生装置 | |
JP2002093028A (ja) | 磁気ディスク記録再生システム | |
JP2006338728A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2006331466A (ja) | 情報記録媒体 |