JP2002032974A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2002032974A
JP2002032974A JP2000214980A JP2000214980A JP2002032974A JP 2002032974 A JP2002032974 A JP 2002032974A JP 2000214980 A JP2000214980 A JP 2000214980A JP 2000214980 A JP2000214980 A JP 2000214980A JP 2002032974 A JP2002032974 A JP 2002032974A
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Japan
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lid
shell
cassette
tape
front lid
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Application number
JP2000214980A
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English (en)
Inventor
Shuichi Ota
修一 太田
Sunao Kushiro
素直 久代
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フロントリッドのスムーズな開閉動作を可能
にするとともに、両シェルの寸法精度を高めなくても済
み、コスト高の将来を防止する。 【解決手段】 上シェル100と下シェル110とから
成り磁気テープ30を巻装したテープリール40、50
が回転自在に収納されたカセットシェル20の前部に前
方及び上下に開放されたマウス部21を有し、上記磁気
テープの一部が上記マウス部の前端を横切るように位置
されると共に、磁気テープの前側を開閉するフロントリ
ッド60を有するテープカセット10であってフロント
リッドはカセットシェルに前後方向に移動可能に設けら
れたスライダー80に回動自在に支持されていて、その
内面には円弧状の規制面64、64が形成され、カセッ
トシェルには円弧状のカム部26、26が形成されてい
て、フロントリッドが回動されてマウス部を開放後、該
スライダーがフロントリッドとともに後方に移動される
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なテープカセッ
トに関する。詳しくは、カセットシェルの前部に設けた
マウス部を開放するためのフロントリッドの開閉動作を
スムーズにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットにおいて、記録の高密度
化に伴い、不使用時においてテープ状記録媒体のカセッ
トシェルから露出している部分をリッドと称する蓋体に
よって覆い、テープ状記録媒体に塵埃が付着したり、人
の手指が触れて油脂等が付着したりするのを防止する技
術がある。
【0003】従来にあっては、カセットシェルの前部に
設けた前方及び上下に開口したマウス部の前部を横切る
ように位置したテープ状記録媒体の前側をフロントリッ
ドで覆い、使用時には、フロントリッドをほぼ90度上
方へ回動させて、テープ状記録媒体を露出させるように
したものがある。
【0004】このような従来のテープカセットにあって
は、開蓋時にフロントリッドをほぼ90度上方へ回動さ
せるだけであるので、マウス部の上側がフロントリッド
によって塞がれるため、使用時にマウス部内に配置する
部材が種々の制限を受けるという問題がある。例えば、
使用時に少なくとも一部が位置するヘッドドラムの大き
さや傾きが制限を受けてしまうという問題がある。
【0005】そこで、フロントリッドを開放後、後方へ
移動させることにより、マウス部の前方だけでなく上下
方向も開放することが考えられる。
【0006】このようなテープカセットとして、例え
ば、本出願人により出願された平成11年特許願第14
5533号において示したものがある。
【0007】この出願の明細書に記載したテープカセッ
トによれば、フロントリッドをカセットシェルに前後方
向に移動可能に設けたスライダーに回動自在に支持し
て、フロントリッドがテープ状記録媒体の前側を開放し
た後、スライダーを後方へ移動させることによりフロン
トリッドを後方へ移動させ、マウス部の上下を開放する
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロントリ
ッドを開放した後、スライダーを後方へ移動させるため
には、フロントリッドを回動させるときにフロントリッ
ドの内側面に形成した規制面をカセットシェルに形成し
たカム部に摺動させる必要がある。
【0009】そして、カム部はカセットシェルに形成さ
れているが、カセットシェルは上シェルと下シェルとか
ら成るため、カム部を2つのシェル(上シェルと下シェ
ル)に跨って形成すると、両シェルの寸法精度を高く形
成しなければ、連続したカム部を形成することができ
ず、フロントリッドの開閉動作がスムーズに行われない
という問題がある。
【0010】そこで、本発明は、フロントリッドの開閉
動作をスムーズに行い得るようにするとともに、両シェ
ルの寸法精度を高めなくても済み、コスト高の招来を防
止することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明テープカセット
は、上記した課題を解決するために、上シェルと下シェ
ルとから成りテープ状記録媒体を巻装したテープリール
が回転自在に収納されたカセットシェルの前部に前方及
び上下に開放されたマウス部を有し、上記テープ状記録
媒体の一部が上記マウス部の前端を横切るように位置さ
れると共に、テープ状記録媒体の前側を開閉するフロン
トリッドを有するテープカセットであって、フロントリ
ッドはカセットシェルに前後方向に移動可能に設けられ
たスライダーに回動自在に支持されていて、フロントリ
ッドの内面には円弧状の規制面が形成され、カセットシ
ェルには円弧状のカム部が形成されていて、フロントリ
ッドの規制面がカセットシェルのカム部を摺動すること
によりフロントリッドが回動されてマウス部を開放し、
その後、該スライダーがフロントリッドとともに後方に
移動するようになっており、上記カム部をカセットシェ
ルのうち上シェルのみに形成したものである。
【0012】従って、本発明テープカセットにあって
は、カム部を上シェルのみに形成したので、カム部を2
つのシェル(上シェルと下シェル)に形成する必要はな
く、よって、カム部を精度良い1つの連続した面にする
ことができ、フロントリッドの開閉動作をスムーズに行
なうことができ、また、2つのシェルに形成する場合に
比べ、両シェルの組み立て誤差を考慮する必要がないの
で、両シェルの寸法誤差をラフにすることができ製造コ
ストの低減にも寄与する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明テープカセットの
実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】テープカセット10は、薄い箱状をしたカ
セットシェル20内にテープ状記録媒体である磁気テー
プ30を巻装したテープリール40、50が回転可能に
収納され、カセットシェル20の前面に沿って位置する
磁気テープ30の前面側を覆うフロントリッド60及び
該磁気テープ30の後側を覆うバックリッド70を備
え、そして、上記バックリッド70はカセットシェル2
0に前後方向に移動自在に支持されたスライダー80に
一体に形成され、また、上記フロントリッド60は上記
スライダー80の前端部に回動自在に支持されている
(図1、図2、図7参照)。
【0015】カセットシェル20は薄い箱状を為し、プ
ラスチックスで形成されていて、全体が又は上方からテ
ープリール40、50の全体若しくは一部が見える部分
が透明にされている(図7参照)。
【0016】カセットシェル20の前部にはマウス部と
称される大きな凹部21が形成されている。該マウス部
21は前方並びに上方及び下方に開口されている(図2
参照)。
【0017】該マウス部21の奥面のうちカセットシェ
ル20内に配置されたテープリール40、50の最大外
径部に対向した部分を避けた位置に上下方向に延びる凹
条21a、21a、・・・が形成されている(図3、図
4参照)。
【0018】また、カセットシェル20のマウス部21
の両脇の部分は角筒を寝かせた如き形状をしたテープ引
出部22、22とされ、該テープ引出部22、22の前
端22a、22aが開口している。そして、磁気テープ
30はテープ引出部22、22の開口22a、22aか
ら外部に引き出され、上記マウス部21の前面を横切る
ように開口22a、22a間に張り渡されている(図2
参照)。
【0019】カセットシェル20の底面壁には左右に並
んで2つのリール台挿入口23、23が形成されてお
り、該リール台挿入口23、23を通して上記テープリ
ール40、50の図示しない係合穴が下方に臨まされて
おり、テープカセット10が図示しないテープドライブ
装置に装着されると、テープドライブ装置に設けられた
リール台が上記リール台挿入口23、23からカセット
シェル20内に挿入されて、リール台に設けられたリー
ル係合軸がテープリール40、50の係合穴に係合され
ると共にテープリール40、50がリール台に載置され
る(図3参照)。
【0020】カセットシェル20内の後部には2つのリ
ールロック部材90、90が配置され、不使用時には該
リールロック部材90、90の爪91、91がテープリ
ール40、50の下フランジに形成された係合突起4
1、41、・・・、51、51、・・・に係合してテー
プリール40、50が妄りに回転してしまわないように
ロックしている。なお、リールロック部材90、90は
図示しないバネによってテープリール40、50をロッ
クする方向に付勢されている。そして、テープカセット
10が図示しないテープドライブ装置に装着されると、
テープドライブ装置に設けられたロック解除ピンがカセ
ットシェル20の底面に形成された挿入口24から挿入
されてリールロック部材90、90をロックを解除する
方向に回動させて、テープリール40、50へのロック
が解除される(図3参照)。
【0021】カセットシェル20の上記マウス部21の
奥面の左右方向における中央の内側には遮光筒25が形
成され、該遮光筒25は下面に開口25aが形成され、
且つ、左右に切欠25b、25bが形成されている(図
26参照)。
【0022】カセットシェル20の側面壁の中央からや
や前端に寄った位置には透光孔25c、25cが形成さ
れており、該透光孔25c、25cから上記遮光筒25
の切欠25b、25bを見通すことができるようになっ
ている(図26参照)。
【0023】上記テープ引出部22、22の前端面のう
ち外側に位置する部分22b、22bのほぼ上半部(後
述するように上シェル)には前方へ突出したカム部2
6、26が形成されている。そして、該前端面22b、
22bは他の3つの前端面よりやや後方に引っ込んでお
り、該前端面22b、22bと上下の前端面22c、2
2c、22d、22dとはテープカセット10が図示し
ないカセットホルダーに挿入されるときにカセットホル
ダーに設けられたストッパーに当接してテープカセット
10のカセットホルダーへの挿入限度を規定する前進ス
トッパーとされている(図2参照)。
【0024】さらに、テープ引出部22、22の内側の
内面のうち開口22a、22aと接した位置には半円柱
状をしたカセット内ガイド22e、22eが形成されて
いる。そして、不使用時における磁気テープ30は上記
カセット内ガイド22e、22eに巻き付けられた状態
でテープ引出部22、22間に張り渡されている(図7
参照)。
【0025】カセットシェル20の一方、すなわち、向
かって右側の側面のほぼ後半部には下端寄りの位置に前
後方向に延びる下向きの段差部27aが形成され、左側
の側面の後半部の下端寄りの位置にも下向きの段差部2
7bが形成され、これら段差部27a、27bは内端部
に溝が形成された状態になっている(図11、図12、
図13参照)。
【0026】カセットシェル20の側面のほぼ前半の部
分は後半の部分より内側に引っ込んだ状態となってお
り、この引っ込み度合いは左側の方が右側の方より大き
くされ、左側の前半部の上端には外方へ突出した庇状部
分28aが形成されている(図2、図9(a)参照)。
【0027】また、両側面の上端寄りの位置に前端近く
から透光孔25c、25cのところまで延びる摺動溝2
8b、28bが形成されている(図8、図12、図13
参照)。
【0028】さらに、カセットシェル20の後端部には
左右及び上方へ突出した突部29が形成され、該突部2
9の左右両側面には上端寄りの位置から下端にかけて溝
29a、29aが形成されている(図1、図2参照)。
また、該突部29、29の下端からはやや前方まで延び
る突条29b、29bが形成されており、該突条29
b、29bの上端と上記段差部27a、27bとの間に
は極僅かな間隙が形成されている(図8、図11、図1
2、図13参照)。
【0029】上記したカセットシェル20は上シェル1
00と下シェル110とが上下で突き合わせられて形成
される。そして、上記した各部はそれぞれ上シェル10
0と下シェル110とに分担して又は上シェル100と
下シェル110とが結合されることによって形成される
(図7参照)。
【0030】上シェル100には、カセットシェル20
の上面の全部を為す上面部101と、カセットシェル2
0の後面の上半分を為す後面部102と、カセットシェ
ル20の側面のうちほぼ後半部分の下端部を除くほとん
どの部分を為す側面後部103、103と、カセットシ
ェル20の側面の残りの部分の上端の部分を為す側面前
部104l(左)、104r(右)と、カセットシェル
の前面、すなわち、マウス部21の奥面の中央部を除く
両側部の下端部を除く部分を為す前面部105、105
とが一体に形成されて成る(図4参照)。なお、側面前
部104l、104rは側面後部103、103より僅
かに内側に位置しており、さらに左側の側面前部104
lは上面部101の側縁からやや内側に引っ込んだ位置
に形成されそれによって、庇状部分28aが形成される
(図4、図9(a)、図10(a)、図11(a)参
照)。
【0031】下シェル110は、カセットシェル20の
底面の全部を為す底面部111と、カセットシェル20
の後面の下半分を為す後面部112と、カセットシェル
20の側面のうちほぼ後半部分の下端部を為す側面後部
113、113と、カセットシェル20の側面の残りの
部分の上端部を除く部分を為す側面前部114、114
と、カセットシェル20の前面、すなわち、マウス部2
1の奥面の中央部を為す前面中央部115と、マウス部
21の両側部の下端部分を為す前面側部116、116
及びテープ引出部22、22の内側側面部を為す内側側
面部117、117とが一体に形成されて成る(図3参
照)。
【0032】なお、側面後部113、113のうち突部
29の下端部に対応する部分を除いた部分113a、1
13aは上シェル100の側面後部103、103より
内側に位置して該側面後部103、103との間に僅か
な間隔の隙間が形成され、該隙間の下端部が上記段差部
27a、27bの内端部の溝を為すようになっている
(図3参照)。
【0033】また、側面前部114、114の後端部に
は上端に開口する切欠114a、114aが形成され、
さらに、側面前部114、114の外面のうち上端寄り
の部分の前端部を除く部分に浅い凹部114b、114
bが形成され、さらにまた、該凹部114b、114b
の上端部の前端部を除く部分に浅い凹部114c、11
4cが形成されている(図3参照)。
【0034】そして、上記したマウス部21の奥面の凹
条21a、21a、・・・は上シェル100の前面部1
05、105と下シェル110の前面側部116、11
6に形成されている(図3、図4参照)。また、リール
台挿入口23、23、挿入口24及び遮光筒25は下シ
ェル110の底面部111に形成され、上記カム部2
6、26は上シェル100の左側の側面前部104l及
び右側の側面前部104rの前端部にそれぞれ形成され
る(図2参照)。尚、カム部26、26の形成位置に関
する最適化については後述する。
【0035】さらに、上記段差部27a、27bは上シ
ェル100の側面後部103、103の下端によって形
成されている(図11参照)。
【0036】さらにまた、上記摺動溝28b、28bは
上シェル100の側面前部104l、104rと下シェ
ル110の側面前部114、114の上端部に形成され
た凹部114b、114bとよって形成される(図1
0、図11参照)。また、上シェル100の側面前部1
04l、104rと下シェル110の側面前部114、
114の上端部との間には凹部114c、114cによ
って僅かな隙間が形成されている(図10、図11参
照)。
【0037】そして、上記突部29は上シェル100の
上面部101、側面後部103、103及び下シェル1
10の側面後部113、113に亘って形成されている
(図1、図4参照)。
【0038】また、上記透光孔25c、25cは、下シ
ェル110の側面前部114、114に形成された切欠
114a、114aの上端が上シェル100によって塞
がれて形成される(図12、図13参照)。
【0039】上記した上シェル100と下シェル110
とが上下で突き合わされ、ネジ120、120、・・・
によって互いに結合されることによってカセットシェル
20が形成される(図7参照)。
【0040】そして、上シェル100と下シェル110
との結合によりカセットシェル20が形成されるが、上
記カム部26、26は上シェル100にのみ形成されて
いるため、1つの連続したカム部26を形成することが
でき、後述するように該カム部26、26を摺動して開
閉動作を行なうフロントリッド60の動きをスムーズに
することができる。
【0041】即ち、上シェル100と下シェル110と
に亘ってカム部26を形成しようとすると、両シェル1
00、110を結合したときにその境目においてカム部
26を連続させることは難しく、フロントリッド60の
スムーズな開閉動作を実現することができない。フロン
トリッド60のスムーズな開閉動作を実現するために
は、カム部26を連続させようとすると両シェル10
0、110の寸法精度及び両シェル110、110の組
立精度を高くしなければならず、コスト高を招来してし
まう。
【0042】そこで、本発明のようにカム部26、26
を上シェル100にのみ形成することにより、カム部2
6、26が不連続になることはなく、フロントリッド6
0のスムーズな開閉動作を実現することができる。
【0043】スライダー80は薄い金属板、できれば、
導電性を有する金属板で形成される。スライダー80は
左右方向に長い板状をした上面部81と該上面部81の
左右両側縁から下方へ突出した側面部とが一体に形成さ
れて成る。側面部は、前後方向における中央よりやや前
寄りの部分から後端までの主面部82、82と、主面部
82、82より前側の部分のリッド支持部83、83と
から成る(図5参照)。
【0044】リッド支持部83、83は主面部よりやや
内側に位置しており、上下幅は主面部82、82のほぼ
半分になっている。そして、リッド支持部83、83に
は下方へ開口したほぼ半円状の軸保持部83a、83a
が形成され、また、リッド支持部83、83の後端部下
縁には内方へ突出した摺動突起83b、83cが形成さ
れている。これら摺動突起83b、83cは、向かって
左側のもの83bが右側のもの83cより長く形成さ
れ、各摺動突起の先端部83b′、83c′は上方へ屈
曲されている(図5、図10参照)。
【0045】主面部82、82の下端部が内側に折り返
されて断面U字状を為す摺動係合部82a、82aが形
成される。また、主面部82、82の前端縁の下端部か
らは前方へ且つやや下方へ向けてオーバーラップ部82
b、82bが突設されている(図5、図11参照)。
【0046】上記スライダー80にバックリッド70が
一体に形成されている。バックリッド70はその上端縁
がスライダー80の上面部81の前縁に一体に連結され
ている。バックリッド70は、垂直に延び左右の幅が上
記マウス部21の左右の幅に等しい主部71と、該主部
71の下端縁から前方へ且つやや下方へ向けて延びる下
端閉塞部72とが一体に形成されて成り、下端閉塞部7
2は裏側、すなわち、後方から折り返されている(図5
参照)。該折返し部72aが形成されることによって、
下端閉塞部72の下端には鋭いエッジができることがな
い。このように鋭いエッジが生じないことは、バックリ
ッド70によって、磁気テープ30や、テープドライブ
装置側の部材、例えば、ピンチローラ等を傷付けること
が防止される。
【0047】スライダー80は以下のようにしてカセッ
トシェル20に前後方向にスライド自在に取着される
(図6参照)。
【0048】スライダー80の上面部81を上シェル1
00の上面部101の前端部に載せた状態で、スライダ
ー80を後方へスライドさせていく(図6参照)。スラ
イダー80の摺動係合部82a、82aが上シェル10
0の側面後部103、103の下端縁に摺動自在に係合
する(図9、図10参照)。また、スライダー80の摺
動突起83b、83cは上シェル100の側面前部10
4l、104rの下側に位置し、さらに上方に屈曲した
先端部83b′、83c′が上記側面前部104l、1
04rの内面に係合した状態となる(図10参照)。
【0049】そこで、下シェル110と上シェル100
とを結合すると、上シェル100の側面前部104l、
104rと下シェル110の凹部114b、114bと
によって形成される前後方向に長い摺動溝28b、28
bの上端部、すなわち、凹部114c、114cの下端
部に相当する位置に内スライダー80の摺動突起83
b、83cが摺動自在に位置し、これら摺動突起83
b、83cの上方に屈曲した先端部83b′、83c′
は上シェル100の側面前部104l、104rと下シ
ェル110の凹部114c、114cとの間にできる間
隙内に位置する(図10参照)。これによって、スライ
ダー80はカセットシェル20に前後方向に摺動自在に
取着される。そして、スライダー80の移動範囲の後端
はスライダー80の上面部81の後端がカセットシェル
20の突部29と当接した位置であり(図19参照)、
前端はスライダー80に支持されるフロントリッド60
の後述する回動支点軸が摺動溝28b、28bの前端に
当接する位置である(図14参照)。
【0050】上記したスライダー80の前端部に設けら
れたリッド支持部83、83にフロントリッド60が回
動自在に支持される(図5参照)。
【0051】フロントリッド60は、ほぼ左右方向に長
い帯状をした前面部61と、該前面部61の左右両端縁
から後方へ突出した側面部62、62とが一体に形成さ
れて成る。前面部61の上端部61aは上方へゆくに従
って後方へ変位するように緩やかに湾曲している(図5
参照)。
【0052】側面部62、62の内面の前面部61との
接合部に接した部分に厚肉部63、63が形成され、該
厚肉部63、63に側方から見て円弧面を為す規制面6
4、64が形成される。また、側面部62、62の内面
のほぼ中央部で上記規制面64、64に対向した部分に
回動支点軸65、66が突設されている。そして、該回
動支点軸65、66の基部には環状の溝65a、66a
が形成されている(図9参照)。また、向かって左側の
回動支点軸65は、環状の溝65aに続いて大径部65
bと小径部65cがこの順で連設されており、全体の長
さは向かって右側の回動支点軸66の長さより長くなっ
ている(図9参照)。そして、上記規制面64、64は
回動支点軸65、66を中心とする円弧面に形成されて
いる(図8参照)。
【0053】側面部62、62の後縁部62a、62a
は上記回動支点軸65、66を中心とした円弧状に形成
され、そして、側面部62の外面のうち該後縁部62
a、62aに対応した部分に円弧状を為す浅い薄肉部6
2b、62bが形成され、該薄肉部62b、62bが形
成された部分62c、62cがオーバーラップ部とされ
ている(図5参照)。
【0054】左側の側面部62の内面の下端部に下方に
開口した凹部62dが形成されている(図5参照)。
【0055】向かって左側の側面部62の内面の回動支
点軸65から後ろ下方に離間した位置に支持軸67が突
設されている(図5参照)。
【0056】さらに、側面部62、62の上縁の後端部
寄りの部分には透光切欠68、68が形成されている
(図5参照)。
【0057】さらにまた、前面部61の向かって両端の
下端寄りの位置には前方と側方に開口した係合凹部61
b、61bが形成され、また、前面部61の下縁の左端
近くに挿通切欠61cが形成されている(図5参照)。
【0058】そして、フロントリッド60の回動支点軸
65、66の環状の溝65a、66aがスライダー80
の軸保持部83a、83aに回転可能に係合され、これ
によって、フロントリッド60はスライダー80の前端
部のリッド支持部83、83に回動可能に支持される
(図8参照)。フロントリッド60の側面部の薄肉部6
2b、62b内にスライダー80の主面部82、82に
形成されたオーバーラップ部82b、82bが摺動自在
に位置しており(図8参照)、これによって、スライダ
ー80の主面部82の外面とフロントリッド60の側面
部62、62の外面とは同一平面内に位置した状態、い
わゆる、面一の状態となる(図10参照)。
【0059】フロントリッド60の向かって左側の側面
部62の内側にはリッドロック部材130が取着される
(図5参照)。リッドロック部材130は全体に細長く
形成され、中央部に支持孔131が形成されている(図
14参照)。そして、該支持孔131にフロントリッド
60の向かって左側の側面部62に形成された支持軸6
7が挿通され、これによって該側面部62に回動自在に
支持される。
【0060】リッドロック部材130が向かって左側か
ら見て右下がりの姿勢であるとき(図14参照)に、上
端部にほぼ前方へ向かって突出した係止爪132が形成
され、該係止爪132が上記スライダー80の向かって
左側のリッド支持部83に形成された摺動突起83bの
上面に後方から係止し得るようになっている(図14参
照)。支持孔131と下端との間の部分で上記側面部6
2に対向した面と反対側の面を切り欠いて形成したバネ
掛け面133が形成されている(図5参照)。さらに、
下端面の前側の部分134は円弧面となっている。さら
にまた、下端寄りの部分の左側面、すなわち、フロント
リッド60の側面部62に対向した面にロックピン13
5が突設されている。そして、該ロックピン135はフ
ロントリッド60の左側の側面部62に形成された凹部
62d内に位置している(図14参照)。
【0061】捩じりコイルバネ140が設けられること
によって、フロントリッド60及びリッドロック部材1
30がそれぞれ所定の方向に付勢される。
【0062】捩じりコイルバネ140のコイル部141
はフロントリッド60の左側側面部62に形成された回
動支点軸65の大径部65bに外嵌され(図9(a)参
照)、一方の腕片142はスライダー80の左側のリッ
ド支持部83に形成された摺動突起83bの上面に前側
から弾接され、また、他方の腕片143はリッドロック
部材130のバネ掛け面133に弾接されている(図1
4参照)。これによって、リッドロック部材130は左
側から見て時計回り方向に付勢され、また、フロントリ
ッド60はリッドロック部材130及び支持軸67を介
して左側から見て時計回り方向、すなわち、前面部61
によってマウス部21の前側を閉蓋する閉蓋方向に付勢
される。
【0063】このように、リッドロック部材130及び
捩じりコイルバネ140はフロントリッド60の側面部
62の内側に位置されるので、フロントリッド60が回
転して開蓋されてもリッドロック部材130や捩じりコ
イルバネ140が外部に露呈することが無く、従って、
スライダー80をカセットシェル20から取り外さない
限り、リッドロック部材130や捩じりコイルバネ14
0を指で触ったり、取り外すことは不可能である。ま
た、リッドロック部材130はフロントリッド60が開
くのをロックしているが、フロントリッド60とスライ
ダー80を捩じりコイルバネ140の力で押さえている
ことにもなるので、フロントリッド60及びスライダー
80のガタも吸収している。
【0064】下シェル110の向かって右後端部に形成
されたメモリ収容溝118にはカセット内メモリ150
が収納される。該カセット内メモリ150は、横長矩形
をした基板151の中央部にメモリ素子152が搭載さ
れ、基板151の表裏両面に導電パターンによって渦巻
き状に通信用アンテナ153が形成されて成るものであ
る。該カセット内メモリ150はアンテナ153を介し
て外部と通信され、磁気テープの種類、記録内容等のデ
ータが記録されるようになっている(図3参照)。
【0065】上シェル100の上面部101の下面には
リール押えバネ160、160の一端部が固定されてお
り、該リール押えバネ160、160の他端部によって
テープリール40、50の上端中央を押圧し、リール4
0、50を下シェル110の底面部111に押さえつけ
ておくようになっている(図4参照)。
【0066】上記したテープカセット10の組立は、以
下に示すように、まず、下シェル110に各部材を組み
込んだ下シェルユニット、上シェル100に各部材を組
み込んだ上シェルユニット及びスライダー80にリッド
ロック部材130等を組み込んだフロントリッド60を
支持させたスライダーユニットの3つのユニットを形成
し、次いで、スライダーユニットを上シェルユニットに
組み込み、最後に、スライダーユニットを組み込んだ上
シェルユニットと下シェルユニットとを結合する、とい
う手順によって為される(図3乃至図7参照)。
【0067】下シェルユニットは、下シェル110に磁
気テープ30を巻装したテープリール40、50、リー
ルロック部材90、90、カセット内メモリ150等を
組み込んで形成する(図3、図7参照)。上シェルユニ
ットは、上シェル100にリール押えバネ160、16
0を組み込んで形成する(図4参照)。そして、スライ
ダーユニットは、リッドロック部材130及び捩じりコ
イルバネ140を組み込んだフロントリッド60をスラ
イダー80に支持して形成する(図5参照)。
【0068】上記したスライダーユニットを、フロント
リッド60を上方へ回動させた状態で、上シェルユニッ
トに組み込む。すなわち、スライダー80の上面部81
を上シェル100の上面部101の前端部に載せた状態
で、スライダー80を後方へスライドさせていく。これ
によって、スライダー80の摺動係合部82a、82a
が上シェル100の側面後部103、103の下端縁に
摺動自在に係合する(図20参照)。また、スライダー
80の摺動突起83b、83cは上シェル100の側面
前部104l、104rの下側に位置し、且つ、摺動突
起83b、83cの上方へ屈曲した先端部83b′、8
3c′が側面前部104l、104rの内面に係合した
状態となる(図6、図7参照)。図7に示した状態がフ
ロントリッド60をスライダー80に組み込んだスライ
ダーユニットを上シェルユニットに組み込んだ状態であ
る。
【0069】そこで、スライダーユニットを組み込んだ
上シェルユニットを下シェルユニットと結合する。すな
わち、上シェルユニットの上シェル100の各部の下端
と下シェルユニットの下シェル110の各部の上端とを
上下で突き合わせ、この状態でスライダー80を前端ま
でスライドさせ、且つ、フロントリッド60を下方へと
回動する。これによって、フロントリッド60の向かっ
て左側の回動支点軸65の小径部65cはカセットシェ
ル20の向かって左側の側面に形成された摺動溝28b
に摺動自在に係合され、右側の回動支点軸66はカセッ
トシェル20の右側側面に形成された摺動溝28bに摺
動自在に係合される(図9参照)。従って、フロントリ
ッド60の回動支点軸65、66はそれぞれ摺動溝28
b、28bによって上下方向への移動を制限されながら
前後方向に移動できるようになっている。
【0070】そこで、上下のシェル100、110をネ
ジ120、120、・・・によって結合する(図7参
照)。これによって、テープカセット10が完成する
(図1参照)。
【0071】このように、テープカセット10にあって
は、全体の構成部品を、上記したように、下シェルユニ
ット、上シェルユニット及びスライダーユニットの3つ
の部分にあたかも3つの部品のようにまとめておいて、
これらを上記したように順次組み立てるので、組立途中
における部品管理が容易であり、且つ、組立も簡単に行
うことができる。
【0072】そして、不使用状態において、磁気テープ
30はその前後がフロントリッド60とバックリッド7
0とによって覆われ、下側はバックリッド70の下端閉
塞部72で覆われ、上側はフロントリッド60の主部6
1の上端部61aで覆われる(図1参照)。従って、磁
気テープ30に塵埃が付着するのを防止することがで
き、また、磁気テープ30に異物が触れたり、磁気テー
プ30を指で触ってしまったりということを防止するこ
とができる。また、テープ引出部22、22の前端面、
すなわち、22b、22b、22c、22c、22d、
22d等もフロントリッド60の前面部61によって覆
われ、見栄えが良好になる(図1参照)。そして、リッ
ドロック部材130の係止爪132がスライダー80の
摺動突起83bの上面に後側から係合し、これによっ
て、フロントリッド60が図1に示す閉蓋位置にロック
される。
【0073】なお、図示は省略したが、カセットシェル
20の背面には誤消去防止タグが設けられ、該誤消去防
止タグがカセットシェル20の高さ方向に移動して記録
可能状態又は記録不可状態を現出する。
【0074】さらにまた、スライダー80のリッド支持
部83、83は主面部82、82より内側に引っ込んで
位置しているので(図5参照)、該リッド支持部83、
83に支持されたフロントリッド60の側面部62、6
2の外面とスライダー80の主面部82、82の外面と
がほぼ同一の平面内に位置し(図2参照)、そのため、
スライダー80の主面部82、82が接するカセットシ
ェル20の側面のほぼ後半部、すなわち、上シェル10
0の側面後部103、103のうち後端部を除く面と突
部29との間の段差170、170が極僅かなもの、す
なわち、スライダー80の主面部82、82の板厚に相
当するだけのものとなる(図1、図2参照)。
【0075】次ぎに、上記したテープカセット10の使
用について説明する。
【0076】テープカセット10を保持し、そして、該
テープカセット10をテープドライブ装置の所定の位置
に装着する図示しないカセットホルダーのテープカセッ
ト10の両端部に対応した位置に板状の支持部材180
l、180rが立設され、該支持部材180l、180
rにリッドオープナー190、190とリッド押圧突起
200、200が設けられる(図14、図15参照)。
【0077】リッドオープナー190、190は長い腕
状を為し、その上端部が支持部材180l、180rの
内側の面の上端部に回動自在に支持される。リッドオー
プナー190、190の回動端部の内面には係合突起1
91、191が突設されている。捩じりコイルバネ21
0、210のコイル部211、211がリッドオープナ
ー190、190の回動軸192、192に外嵌され、
一方の腕212、212が支持部材180l、180r
の一部を切り起こし状に内側に突出させて形成したバネ
掛け片181、181に上方から弾接し、他方の腕21
3、213がリッドオープナー190、190の前縁の
うち回動支点寄りの位置に弾接され、これによって、リ
ッドオープナー190、190は左方から見て時計回り
方向に付勢される(図14参照)。そして、リッドオー
プナー190、190は上端寄りの部分がバネ掛け片1
81、181に当接することによって回動端が下端に位
置する垂直な姿勢に保持される。
【0078】リッド押圧突起200、200は支持部材
180l、180rの上端部に内側に突出するように形
成されている(図15参照)。
【0079】左側の支持部材180lの基端部の向かっ
て右側の側面に近接してロック解除カム220が設けら
れている(図15参照)。該ロック解除カム220はテ
ープカセット10が挿入されてくる側の端面が傾斜部2
21となっている(図14参照)。そして、このロック
解除カム220の左右幅はフロントリッド60の前面部
61に形成された挿通切欠61cの幅よりやや小さく形
成されている(図15参照)。
【0080】そこで、テープカセット10をカセットホ
ルダーに前面側、すなわち、フロントリッド60の側か
ら図14の矢印Aの方向に挿入していくと、テープカセ
ット10の前端部が支持部材180lと180rとの間
に入っていく(図15参照)。また、ロック解除カム2
20はフロントリッド60の前面部61に形成された挿
通切欠61cからフロントリッド60の内側に相対的に
挿入されていく。この時、上記したように、カセットシ
ェル20の後端部に形成される前向きの段差170、1
70は極小さなものであるので、この段差170、17
0がカセットホルダーの入口等に引っかかってしまうよ
うなことがない(図15参照)。
【0081】そして、リッドオープナー190、190
の係合突起191、191がフロントリッド60の係合
凹部61b、61bに係合するのとほぼ同時に、ロック
解除カム220の傾斜部221をリッドロック部材13
0の下端円弧面134が滑り上がり、これによって、リ
ッドロック部材130が図16で見て反時計回り方向に
回動して、係止爪132のスライダー80の摺動突起8
3bとの係合が外れる。従って、フロントリッド60の
閉蓋位置へのロックが解除される(図16参照)。この
とき、リッドロック部材130のロックピン135はフ
ロントリッド60の側面部62の内側に形成された凹部
62d内を移動することになる。
【0082】そこからさらに、テープカセット10がカ
セットホルダー内に挿入されると、すなわち、図中矢印
A方向に移動されると、リッドオープナー190、19
0は回動端に設けた係合突起191、191が矢印A方
向に押されるので、図17で見て反時計回り方向、すな
わち、図中矢印B方向に回動され、従って、上記係合突
起191、191が上方へと移動し、該係合突起19
1、191と係合凹部61b、61bが係合しているフ
ロントリッド60が反時計回り方向、すなわち、図中矢
印B方向へと回動していく(図17参照)。かかる状態
では、リッドロック部材130のロックピン135はフ
ロントリッド60の側面部62の凹部62dの縁部に引
っ掛かった状態となっている(図17参照)。
【0083】なお、スライダー80は、フロントリッド
60を介してリッドオープナー190、190の係合突
起191、191によってカセットシェル20に対して
相対的に後方へ移動する力を受けるが、フロントリッド
60の規制面64、64がカセットシェル20のカム部
26、26と当接していることによって、カセットシェ
ル20に対して後方へ移動することができず、フロント
リッド60のみが上方へ回動していく(図17参照)。
【0084】このとき、フロントリッド60はその規制
面64、64が上記カム部26、26を摺動しながら上
方へ開放されて行くことになるが、上述のようにカム部
26、26が上シェル100にのみ形成され連続な面と
なっているため、その開放動作はスムーズに為される。
【0085】また、この図17に示す状態においては、
リッドロック部材130のロックピン135はフロント
リッド60の左側の側面部62に形成された凹部62d
の後側の内側縁に当接しており、この状態からフロント
リッド60がさらに矢印B方向に回動するのに伴って、
ロックピン135が凹部62dの後側内側縁によって矢
印B方向に引っ張られ、これによって、リッドロック部
材130も矢印B方向に回動していくことになる。そし
て、リッドロック部材130が矢印B方向と反対方向に
捩じりコイルバネ140によって付勢されているため、
ロックピン135は凹部62dの後側内側縁に内側に形
成された弾接された状態で保持される(図17乃至図1
9参照)。
【0086】そして、フロントリッド60が最初の状態
(図14に示す閉蓋状態)から矢印B方向へ90度回動
すると、フロントリッド60の規制面64、64とカセ
ットシェル20のカム部26、26との係合が外れ(図
18参照)、スライダー80がカセットシェル20に対
して後方へ移動できる状態となる。また、この図18に
示した状態で、支持部材180l、180rに形成した
リッド押圧突起200、200はフロントリッド60の
前面部61の上端に後方から近接した状態となる。な
お、フロントリッド60の側面部62、62のオーバー
ラップ部62c、62cの外側にスライダー80のオー
バーラップ部82b、82bが位置しているので、フロ
ントリッド60の回動中、側面部62、62の後縁部で
あるオーバーラップ部62c、62cの外側がスライダ
ー80のオーバーラップ部82b、82bによって支え
られ、これによってフロントリッド60の回動が安定し
てスムーズに為される。
【0087】図18の状態からさらにテープカセット1
0をカセットホルダーの奥へ、すなわち、矢印A方向へ
移動させると、フロントリッド60は係合凹部61b、
61bにリッドオープナー190、190の係合突起1
91、191が係合していることにより、フロントリッ
ド60及び該フロントリッド60が支持されているスラ
イダー80は矢印A方向には移動することができず、そ
の場所に置いて行かれる形になるので、スライダー80
がフロントリッド60と共にカセットシェル20に対し
て相対的に後方へ移動することになる(図18、図19
参照)。もちろん、バックリッド70もカセットシェル
20に対して相対的に後方へ移動する。
【0088】バックリッド70は真っ直ぐ後方へ移動し
て磁気テープ30から離間するので(図19参照)、従
来のバックリッドをカムを利用して斜め上後方へ移動さ
せて磁気テープから離間させるものに比較して、磁気テ
ープ30を巻き込みにくく、バックリッド70による巻
き込みによって磁気テープ30に損傷を与える惧がな
い。また、バックリッド70を導電性を有する金属板に
よってスライダー80と一体に形成したので、バックリ
ッド70が帯電し難く、静電気によって磁気テープ30
を吸い付けるしまう惧がない。そのため、所定の装着位
置への装着時に、磁気テープ30がガイド等に乗り上げ
てしまう等の事故を防止することができる。
【0089】そして、前進ストッパーであるテープ引出
部22、22の各前端面22b、22b、22c、22
c、22d、22dがカセットホルダーに設けられた図
示しないストッパーに当接したところが、テープカセッ
ト10のカセットホルダーへの挿入完了位置である(図
19参照)。
【0090】該挿入完了位置にある状態では、バックリ
ッド70はマウス部21の一番奥まで後退しており、ま
た、フロントリッド60の側面部62、62に形成した
透光切欠68、68がカセットシェル20の側面に形成
された透光孔25c、25cと一致する。なお、不使用
時にあっては、カセットシェル20の透光孔25c、2
5cはスライダー80の主面部82、82によって閉塞
されていて、該透光孔25c、25cから塵埃等の異物
がカセットシェル内に侵入しないようになっている(図
19参照)。
【0091】テープカセット10はカセットホルダーか
ら浮き上がらないように、下方へ押さえ付けておくこと
が必要であるが、この場合、金属製であるスライダー8
0を介してテープカセット10を下方へと押さえ付けて
おくようにすると良い。この場合、スライダー80を押
圧する部材を導電性を有する材料で形成し、該部材をカ
セットホルダーのグランド部材と接触させておくことに
よってバックリッド70の帯電を防止することができ
る。
【0092】なお、フロントリッド60はカセットシェ
ル20の上面に弾接するため、捩じりコイルバネ140
の弾発力がカセットシェル20をカセットホルダーから
浮き上がらせるように作用することはない。すなわち、
従来、フロントリッドの開蓋状態はテープドライブ装置
側に設けられた開蓋部材によって保持されていたため、
フロントリッドを閉蓋方向へ付勢しているバネの弾発力
が上記開蓋部材に作用し、その反力がカセットシェルを
カセットホルダーから浮き上がらせるように作用してい
たが、上記テープカセット10にあっては、捩じりコイ
ルバネ140の弾発力はフロントリッド60をカセット
シェル20の上面に弾接させるように作用するだけであ
るからである(図19参照)。
【0093】また、リッドロック部材130は、そのロ
ックピン135がフロントリッド60の側面部62の凹
部62dの後側内側縁に弾接されているため、捩じりコ
イルバネ140の弾発力がリッドロック部材130を介
してカセットシェル20をカセットホルダーから浮き上
がらせるように作用することもない。すなわち、リッド
ロック部材130のロック方向への付勢は上記捩じりコ
イルバネ140の弾発力により付与しているが、リッド
ロック部材130がアンロック状態になったとき、その
ロックピン135がカセットシェル20の上面に弾接す
るフロントリッド60の上記凹部62dに弾接して保持
されるからである(図19参照)。
【0094】上記したように、リッド60、70を開蓋
位置へ移動させるために、回動するアームであるリッド
オープナー190、190という簡単な構造を用いなが
ら、カセットシェル20にカム部26、26を形成し、
該カム部26、26をフロントリッド60の規制面6
4、64と係合させる構造を採ることによって、先ず、
フロントリッド60が開蓋位置まで回動し、次いで、ス
ライダー80が後退してバックリッド70が開蓋位置ま
で移動するという、順次動作を行わせることができる
(図14乃至図19参照)。
【0095】ここで、上記カム部26、26の形成位置
に関する最適化について説明する(図21乃至図23参
照)。尚、カム部26の形成位置(以下、「カム位置」
という。)とは、基準線からの中心角δで表現した位置
であり、また、上記基準線とはフロントリッド60の回
動中心を通る水平線Hであり、該水平線Hを「0°」と
して、その下方を「−」、上方を「+」として表わす
(図21参照)。尚、図21においては、各部材(カム
部26と規制面64)を明瞭に示すためにカム部26と
規制面64との間に間隙を空けて示す。
【0096】また、フロントリッド60の上記規制面6
4はフロントリッド60が閉蓋時において基準線(水平
線H)に対して−47°と+43°との範囲で形成され
ており、従って、これに摺接するカム部26は同様にそ
の範囲(−47°〜+43°)内のいずれかに形成され
ることになる。尚、カム位置δは計算を簡略化するため
点接触しているものとして算出する。また、フロントリ
ッド60の開閉角はθ=0°〜90°であり、開閉角θ
は閉蓋時にθ=0°、開蓋時にθ=90°とする。
【0097】結論としては、フロントリッド60はリッ
ドロック部材130を介して捩じりコイルバネ140に
より閉蓋方向に付勢されており、この付勢力に抗してリ
ッドオープナー190によりフロントリッド60を開蓋
方向に回動させるため、リッドオープナー190にかか
る力(引張力)をできるだけ小さくすることがフロント
リッド60をスムーズに開放させることになる。
【0098】そこで先ず、フロントリッド60の開閉状
態がθ=0°〜90°の範囲内において、リッドオープ
ナー190にかかる力(引張力)Fが最大になるフロン
トリッド60の開閉角θを求め、この最大の引張力Fの
大きさがカム位置δの相違により異なるため、この引張
力Fができるだけ小さくなるカム位置δを算出する。
尚、いくつかのカム位置δについてのリッドオープナー
190にかかる引張力Fの変化を求めた結果、いずれの
カム位置δにおいても、引張力Fが最大になるフロント
リッド60の開閉角θはほぼ同じであった(図22参
照)。
【0099】そこで、上記リッドオープナー190にか
かる引張力Fの最大値及びカム位置δを算出するにあた
り、先ず図21に示す記号について、「数1」において
説明する。
【0100】
【数1】
【0101】次に、フロントリッド60の回転中心O周
りのモーメントのつり合いを求める。これに先立ち、リ
ッドオープナー190の水平線Hに対する角度αとフロ
ントリッド60の開閉角θとの関係を、「数2」で表わ
す。
【0102】
【数2】
【0103】回動中心点O周りのモーメントのつり合い
は、「数3」で表される。
【0104】
【数3】
【0105】水平方向のつり合いは、「数4」で表され
る。
【0106】
【数4】
【0107】垂直方向のつり合いは、「数5」で表され
る。
【0108】
【数5】
【0109】「数4」において、μ2Mは点接触なので
充分小さくこれを無視すると、「数3」より「数6」が
得られる。
【0110】
【数6】
【0111】また、上記「数4」より「数7」が得られ
る。
【0112】
【数7】
【0113】「数6」と「数7」とからNを消去して、
リッドオープナー190にかかる引張力Fについて纏め
ると、「数8」が得られる。
【0114】
【数8】
【0115】次に実際の数値(寸法、角度など)を上記
「数1」に代入すると、リッドオープナー190の角度
αと開閉角θとの関係は「数9」により表される。
【0116】
【数9】
【0117】また、「数9」を上記「数8」に代入する
と、リッドオープナー190にかかる引張力Fとフロン
トリッド60を閉蓋する方向に働く力Qとの関係が「数
10」として求められる。尚、捩じりコイルバネ140
は直接にはリッドロック部材130に作用しているが、
この捩じりコイルバネ140の付勢力Qはリッドロック
部材130を介してフロントリッド60に作用するた
め、その付勢力Qはリッドロック部材130の回動支持
軸67に作用していると考えられる。
【0118】
【数10】
【0119】ここで、FとQと以外の部分を「A」と置
くと、「数11」が得られる。
【0120】
【数11】
【0121】また、フロントリッド60を閉蓋する方向
に働く力Qを測定した結果、フロントリッド60の閉蓋
時はQ=18gf、開蓋時はQ=108gfであり、か
かるQが開閉角度の範囲(0〜90°)において正比例
すると仮定すると、開閉角θ=1°あたりの引張力Fの
大きさは「数12」で表わすことができる。
【0122】
【数12】
【0123】そして、カム位置δを変数としてフロント
リッド60の開閉角θとリッドオープナーに係る引張力
Fとの関係が図22で示すグラフ図として表される。
尚、図22はカム部26が形成された位置δ(中心角)
でδ=−20°、−10°、0°、15°、30°、4
5°の6ヵ所で算出したものである。
【0124】この図22によれば、カム部26の形成位
置(カム位置δ)がいずれの場合でも、フロントリッド
60が開閉角θ=47°のときにリッドオープナー19
0にかかる引張力Fが最大値をとることがわかる。
【0125】次に、フロントリッド60が開閉角θ=4
7°のときに、カム部26の形成位置(カム位置δ)と
引張力Fとの関係は「数13」で表わされ、図23で示
すグラフ図として表される。
【0126】図23からわかるように、カム位置はδ=
+18°において引張力Fがほぼ最小値になり、それ以
上の角度においてはほぼ一定する。従って、カム部26
の形成位置は回動中心点Oを通る水平線Hから上方へほ
ぼ18°の位置からそれ以上に形成することがフロント
リッド60を開放するのにスムーズであることが解る。
【0127】そこで、上述した計算式は、カム部26の
形成位置をカム部26と規制面64との「接触点」とし
たものであるが、上述のようにカム位置δ=18°以上
であれば、引張力Fが大きくなることはなく、従って、
カム部26はδ=18°〜43°の範囲で形成されてい
る。
【0128】また、δ=18°〜43°の範囲は上述の
ように上シェル100の範囲であり、カム部26が下シ
ェル110に亘って形成されることはなく、従って、カ
ム部26を連続したものにすることができ、よって、フ
ロントリッド60のスムーズな開閉動作を実現すること
ができる。
【0129】続いて、テープカセット10を図示しない
カセットホルダーに上記した挿入完了位置まで挿入する
と、カセットホルダーが所定の位置まで移動(通常は下
降)して、テープカセット10をテープドライブ装置の
所定の装着位置に装着する。
【0130】テープカセット10が所定の装着位置に装
着されると、図示しないリール台がリール台挿入口2
3、23からカセットシェル20内に侵入してテープリ
ール40、50がリール台に載置されると共にリール台
に設けたリール係合軸がテープリール40、50の係合
穴に係合し、マウス部21に回転ヘッドドラム230、
図示しない引出ガイド、ピンチローラ等が挿入される。
また、遮光筒25内には磁気テープ30の始端及び終端
を検出するためのセンサの発光部が挿入され、該センサ
の受光部がフロントリッド60の上記透光切欠68、6
8(カセットシェル20の透光孔25c、25cと重な
っている。)に近接して配置される。これによって、上
記センサの発光部と受光部とが磁気テープ30を挟んで
対向される。
【0131】それから、引出ガイドやピンチローラ等が
移動して磁気テープ30をカセットシェル20から引き
出して、磁気テープ30を回転ヘッドドラム230に所
定の巻き付け角で巻き付けると共に所定のテープパスを
形成する。
【0132】このテープカセット10にあっては、フロ
ントリッド60を単に上方へ回動させて開蓋するもの及
び開蓋時にバックリッドをマウス部の上側に収納するタ
イプのものと違ってマウス部21の上方が開蓋される。
従って、回転ヘッドドラム230をマウス部21の上面
から突出するように位置させる(図24参照)ことがで
きるので、例えば、回転ヘッドドラム230の傾斜角を
大きくして記録トラックのアジマス角を大きくすること
ができ、これによって記録トラック間のクロストークを
少なくして記録密度を上げることができる。
【0133】磁気テープ30に対する記録又は再生が終
了すると、引出ガイドやピンチローラ等の部材がマウス
部内に移動し、一方のテープリール40に余分な磁気テ
ープ30が巻き取られる。
【0134】それから、カセットホルダーが上記挿入完
了位置まで戻され、次いで、テープカセット10が取り
出し方向、すなわち、図中矢印C方向に移動される(図
27参照)。
【0135】テープカセット10が矢印C方向に移動さ
れると、支持部材180l、180rに設けたリッド押
圧突起200、200がフロントリッド60の前面部6
1の上端部の両側を相対的に矢印C方向と反対の方向に
押圧し、これによって、フロントリッド60及びスライ
ダー80(バックリッド70も一緒)はカセットシェル
20の前端方向に向かって移動せしめられる。
【0136】スライダー80が移動範囲の前端に達する
と(図28参照)、フロントリッド60の厚肉部63、
63の下端部63a、63aがカセットシェル20の上
面から外れるので、フロントリッド60は下方へ回動し
得る状態となり、リッドロック部材130を介して加え
られる捩じりコイルバネ140の付勢力によって、フロ
ントリッド60は下方へ回動し、閉蓋位置に達し、前進
してきているバックリッド70と協同して磁気テープ3
0を覆う。そして、リッドロック部材130の係止爪1
32がスライダー80の摺動突起83bの上面に係合し
てフロントリッド60のロック状態が形成される。そし
て、テープカセット10は図示しないカセットホルダー
から取り出される。
【0137】なお、カセットシェル20の後端部に形成
された突部29は、側方へはスライダー80の側面より
外側に位置するように突出しており、テープカセットの
オートチェンジャーを使用する場合に、チェンジャーに
よる掴み部となる。
【0138】上記テープカセット10にあっては、スラ
イダー80のリッド支持部83、83は主面部82、8
2より内側に引っ込んで位置しているので、該リッド支
持部83、83に支持されたフロントリッド60の側面
部62、62の外面とスライダー80の主面部82、8
2の外面とがほぼ同一の平面内に位置し、そのため、ス
ライダー80の主面部82、82が接するカセットシェ
ル20の側面のほぼ後半部、すなわち、上シェル100
の側面後部103、103のうち後端部を除く面と突部
29との間の段差170、170が極僅かなもの、すな
わち、スライダー80の主面部82、82の板厚に相当
するだけのものとなる。このように、段差170、17
0が極小さなものとなるので、カセットホルダーの入口
等に引っかかってしまうようなことがない。
【0139】また、フロントリッド60の側面部62、
62のオーバーラップ部62c、62cの外側にスライ
ダー80のオーバーラップ部82b、82bが位置して
いるので、フロントリッド60の回動中、側面部62、
62の後縁部であるオーバーラップ部62c、62cが
スライダー80のオーバーラップ部82b、82bによ
って支えられ、これによってフロントリッド60の回動
が安定してスムーズに為される。
【0140】なお、上記した実施の形態において示した
各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【0141】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、上シェルと下シェルとか
ら成りテープ状記録媒体を巻装したテープリールが回転
自在に収納されたカセットシェルの前部に前方及び上下
に開放されたマウス部を有し、上記テープ状記録媒体の
一部が上記マウス部の前端を横切るように位置されると
共に、テープ状記録媒体の前側を開閉するフロントリッ
ドを有するテープカセットであって、フロントリッドは
カセットシェルに前後方向に移動可能に設けられたスラ
イダーに回動自在に支持されていて、フロントリッドの
内面には円弧状の規制面が形成され、カセットシェルに
は円弧状のカム部が形成されていて、フロントリッドの
規制面がカセットシェルのカム部を摺動することにより
フロントリッドが回動されてマウス部を開放し、その
後、該スライダーがフロントリッドとともに後方に移動
するようになっており、上記カム部をカセットシェルの
うち上シェルに形成したものである。
【0142】従って、本発明テープカセットにあって
は、カム部が上シェルのみに形成したので、カム部を2
つのシェル(上シェルと下シェル)に形成する必要はな
く、よって、カム部を精度良い1つの連続した面にする
ことができ、フロントリッドの開閉動作をスムーズに行
なうことができ、また、2つのシェルに形成する場合に
比べ、両シェルの組み立て誤差を考慮する必要がないの
で、両シェルの寸法誤差をラフにすることができ製造コ
ストの低減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明テープカセットの実施の形態を示
すものであり、本図はフロントリッドが閉蓋位置ある状
態を示す斜視図である。
【図2】フロントリッド、バックリッド共に開蓋位置に
ある状態を示す斜視図である。
【図3】下シェルユニットを分解して示す斜視図であ
る。
【図4】上シェルユニットを示す斜視図である。
【図5】スライダーユニットを分解して示す斜視図であ
る。
【図6】上シェルユニットとスライダーユニットとを分
離して示す斜視図である。
【図7】スライダーユニットを組み込んだ上シェルユニ
ットと下シェルユニットとを分離して示す斜視図であ
る。
【図8】テープカセットの右側面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う拡大断面図であり、
(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ示すもの
である。
【図10】図8のX−X線に沿う拡大断面図であり、
(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ示すもの
である。
【図11】図8のXI−XI線に沿う拡大断面図であ
り、(a)は左端部を、(b)は右端部をそれぞれ示す
ものである。
【図12】カセットシェルの左側面図である。
【図13】カセットシェルの右側面図である。
【図14】カセットホルダーにテープカセットが挿入さ
れる直前の状態を示す概略側面図である。
【図15】カセットホルダーにテープカセットが挿入さ
れる直前の状態を示す概略平面図である。
【図16】リッドロック部材によるロックが解除された
状態を要部を切り欠いて示す概略側面図である。
【図17】図16に続く状態を要部を切り欠いて示す概
略側面図である。
【図18】フロントリッドが開蓋位置に達した状態を要
部を切り欠いて示す概略側面図である。
【図19】スライダーが後退しフロントリッド及びバッ
クリッドが共に開蓋位置に達した状態を要部を切り欠い
て示す概略側面図である。
【図20】図19のXX−XX線に沿う拡大断面図であ
り、(a)は左端部を、(b)は右端部を示すものであ
る。
【図21】カム部の最適化を説明するための要部の拡大
側面図である。
【図22】引張力Fとフロントリッドの開閉角θとの関
係を示すグラフ図である。
【図23】引張力Fとカム位置δとの関係を示すグラフ
図である。
【図24】テープカセットがテープドライブ装置の所定
の装着位置に装着された状態を示す概略側面図である。
【図25】テープカセットがテープドライブ装置の所定
の装着位置に装着された状態を示す概略平面図である。
【図26】テープカセットがテープドライブ装置の所定
の装着位置に装着された状態における概略水平断面図で
ある。
【図27】スライダーが前端へと移動され始めた状態を
要部を切り欠いて示す概略側面図である。
【図28】スライダーが移動範囲の前端に達した状態を
要部を切り欠いて示す概略側面図である。
【符号の説明】
10…テープカセット、20…カセットシェル、21…
マウス部、26…カム部、30…磁気テープ(テープ状
記録媒体)、40…テープリール、50…テープリー
ル、60…フロントリッド、64…規制面、80…スラ
イダー、100…上シェル、110…下シェル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上シェルと下シェルとから成りテープ状
    記録媒体を巻装したテープリールが回転自在に収納され
    たカセットシェルの前部に前方及び上下に開放されたマ
    ウス部を有し、上記テープ状記録媒体の一部が上記マウ
    ス部の前端を横切るように位置されると共に、テープ状
    記録媒体の前側を開閉するフロントリッドを有するテー
    プカセットであって、 フロントリッドはカセットシェルに前後方向に移動可能
    に設けられたスライダーに回動自在に支持されていて、 フロントリッドの内面には円弧状の規制面が形成され、
    カセットシェルには円弧状のカム部が形成されていて、
    フロントリッドの規制面がカセットシェルのカム部を摺
    動することによりフロントリッドが回動されてマウス部
    を開放し、その後、該スライダーがフロントリッドとと
    もに後方に移動するようになっており、 上記カム部はカセットシェルのうち上シェルにのみ形成
    されたことを特徴とするテープカセット。
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