JP2003157649A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

記録テープカートリッジ

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JP2003157649A JP2001354876A JP2001354876A JP2003157649A JP 2003157649 A JP2003157649 A JP 2003157649A JP 2001354876 A JP2001354876 A JP 2001354876A JP 2001354876 A JP2001354876 A JP 2001354876A JP 2003157649 A JP2003157649 A JP 2003157649A
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブ装置の小型化が図れる記録テープカ
ートリッジの提供を課題とする。 【解決手段】 記録テープが巻装された単一のリールを
回転可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースの
ドライブ装置への装填側角部を切り欠いて形成され、前
記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引
き出すための開口と、ドライブ装置への装填方向と平行
な側壁側において所定の円周上を移動して前記開口を開
閉する平面視略円弧状に形成された遮蔽部材と、前記遮
蔽部材に突設されるとともにドライブ装置に設けられた
開閉部材に操作され、平面視で前記遮蔽部材の移動軌跡
が前記側壁に最も近接する位置を境に一方の側で移動す
る操作部と、を備えた記録テープカートリッジとする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主にコンピュータ
ー等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記
録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容し
てなる記録テープカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、コンピューター等のデータ記
録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリ
ールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁
気テープカートリッジが知られている。この磁気テープ
の先端には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダー
ブロックといったリーダー部材が設けられており、その
リーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が
磁気テープカートリッジの開口から引き出し、それに固
着された磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻
装させるようになっている。 【0003】また、磁気テープカートリッジの下面に穿
設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリ
ールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回
転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛
合することにより、リールが回転駆動するように構成さ
れている。しかして、磁気テープカートリッジのリール
及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させるこ
とにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テー
プに記録されたデータの再生ができる。 【0004】このような磁気テープカートリッジは、保
存時の収容スペースが小さくて済むとともに大容量の情
報を記録でき、図10乃至図12で示すように、リーダ
ー部材のタイプ毎に、開口位置及びその開口を開閉する
ドアのタイプが異なっている。すなわち、リーダーピン
110の場合には、図10で示すように、ドライブ装置
への装填方向(矢印P方向)と平行なケース112の側
壁114に開口118が形成されており、その装填方向
と同方向にスライド移動するドア116によって、その
開口118が開閉されるようになっている。 【0005】しかしながら、このようにケース112の
側壁114に開口118が設けられていると、ドライブ
装置側の引出手段は、ケース112の左右横方向から回
り込んでリーダーピン110を引き出さなければならな
いため、その引出手段が回り込むスペースをドライブ装
置側に確保しなければならず、かつ引出手段を回り込ま
せる機構が複雑になって、ドライブ装置が大型化してし
まう不具合がある。しかも、磁気テープ108の引出経
路が長くなるという問題もある。 【0006】また、リーダーテープ120の場合には、
図11で示すように、ドライブ装置への装填方向(矢印
P方向)と直交するケース122の前壁124に開口1
28が形成され、この開口128を開閉するドア126
はケース122の角部近傍に支持された支軸125を中
心として前方に回動する回動式となっている。しかしな
がら、このようにケース122の前壁124に開口12
8が設けられていると、ドライブ装置側の引出手段が回
り込む必要はなくなるが、ドア126が大きく前方に開
くため、ドライブ装置側には、開口128を開放したと
きのドア126に干渉するものがないようにするスペー
スを確保しなければならず、ドライブ装置が大型化して
しまう不具合がある。 【0007】更に、リーダーブロック130の場合に
は、図12で示すように、ドライブ装置への装填方向前
側の角部134を斜めに切り欠いて開口138が形成さ
れ、この開口138をリーダーブロック130によって
直接開閉するようになっている。しかしながら、このよ
うにリーダーブロック130が開口138を開閉するよ
うになっていると、そのリーダーブロック130に傷や
汚れが生じやすくなる問題がある。つまり、リーダーブ
ロック130はドライブ装置側のリールハブ136に嵌
合されてそのリールハブ136の一部を構成するため、
通常ドアとして使用している分には問題のない傷や汚れ
でも、リールハブ136と嵌合し難くなったり、磁気テ
ープ108の走行に不具合をもたらすおそれがある。 【0008】また、このリーダーブロック130は開口
138縁部に係止されているだけなので、磁気テープカ
ートリッジを落下させたりすると、簡単に外れてしまう
という不具合があり、かつリーダーブロック130はリ
ーダーピン110と比較してサイズが大きいので、ケー
スの形状に制約が多くなるという問題もある。そのた
め、ドアを兼用するリーダーブロック130よりも、ド
アと機能分離されたリーダーピン110の方が優位性は
ある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、開
口を閉塞するドアと、記録テープ引出用のリーダー部材
とを別部材とし、記録テープの引出経路が最短になる開
口と、少ないスペースでその開口を開閉できるドアとを
備えて、ドライブ装置の小型化が図れるようにした記録
テープカートリッジを得ることを目的とするものであ
る。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回転
可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースのドラ
イブ装置への装填側角部を切り欠いて形成され、前記記
録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出
すための開口と、ドライブ装置への装填方向と平行な側
壁側において所定の円周上を移動して前記開口を開閉す
る平面視略円弧状に形成された遮蔽部材と、前記遮蔽部
材に突設されるとともにドライブ装置に設けられた開閉
部材に操作され、平面視で前記遮蔽部材の移動軌跡が前
記側壁に最も近接する位置を境に一方の側で移動する操
作部と、を備えたことを特徴としている。 【0011】このように、ケースのドライブ装置への装
填側角部が切り欠かれて開口が設けられていると、その
開口の開放面はドライブ装置への装填方向を向くことが
可能になるので、ドライブ装置側の引出手段はその前方
側から進入することが可能となり、記録テープを引き出
す経路を最短にできる。したがって、ドライブ装置には
記録テープを回り道させるような複雑な機構が不要とな
り、コンパクトで製造コストの安価なドライブ装置を設
計することができる。しかも、最短経路を通ることによ
り、テープガイドとの接触による記録テープの摩耗も低
減することができる。 【0012】また、遮蔽部材は、所定の円周上を移動す
る平面視略円弧状に形成されているので、開口を大きく
とることができるとともに、構造がシンプルであり、か
つ省スペースで構成することができるので(リールの外
周部に略沿うような軌跡で移動できるので)、ケース内
及びドライブ装置内でのスペースの有効利用が図れる。
したがって、ドライブ装置内でのカートリッジエリアを
小さくすることができ、ドライブ装置の小型化が図れ
る。 【0013】また、そのとき、遮蔽部材の操作部が移動
する範囲は、平面視で遮蔽部材の移動軌跡がドライブ装
置への装填方向と平行な側壁に最も近接する位置を境に
した一方の側(前側又は後側)なので、ドライブ装置側
の開閉部材が操作部に加える押圧力のうち、遮蔽部材の
移動を妨げるように働く抗力は、ケース内方向又はケー
ス外方向のどちらか一方向を向く力だけとなり、よっ
て、両方に向く場合に比べて、遮蔽部材の開放方向への
移動を安定させることができるようになり、比較的スム
ーズに移動させることができるようになる。 【0014】すなわち、遮蔽部材が平面視略円弧状に形
成されていることから、開閉部材が操作部に加える押圧
力は、遮蔽部材の接線方向に加えられる作用力と、法線
方向に加えられる抗力とに分解され、そのうちの抗力は
上記位置を境にして、前側と後側ではその力の働く向き
が異なる。したがって、その位置を操作部が跨いで(挟
んで)移動すると、遮蔽部材にはケース内方向からケー
ス外方向に変化する抗力が加わることになるので、遮蔽
部材の開放方向への移動が不安定になり、開放動作時の
移動抵抗が大きくなる。 【0015】よって、上記位置を跨がないように、つま
り、その位置を境にしたどちらか一方の側(前側又は後
側)のみで操作部を移動させるようにし、遮蔽部材に加
えられる抗力の向きをケース内方向又はケース外方向の
どちらか一方向のみになるようにしたので、遮蔽部材の
開放方向への移動は安定して行われ、遮蔽部材は比較的
スムーズに移動する。なお、ここで言う側壁とは、平面
視でケースの外周壁を構成する直線状の壁であって、そ
れに設けられている凹部等は含まれない。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る記録テ
ープカートリッジ10について、図1乃至図6に基づい
て説明する。まず、記録テープカートリッジ10の概略
の全体構成を説明し、次いで、本発明の要部である開口
20及び開口20を開閉する遮蔽部材としてのドア50
について説明する。なお、説明の便宜上、矢印Aで示す
記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方
向を記録テープカートリッジ10の前方向(前側)と
し、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向とする。 【0017】(記録テープカートリッジの全体構成)図
1には記録テープカートリッジ10の全体構成が斜視図
にて示されており、図2には記録テープカートリッジ1
0の概略分解斜視図が示されている。これらの図に示さ
れる如く、記録テープカートリッジ10は、平面視で略
矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録
テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール1
4を回転可能に収容して構成されている。 【0018】ケース12は、ドライブ装置への装填方向
先頭側の1つの角部である右前角部がそれぞれ切り欠か
れた一対の上ケース16と下ケース18とを互いの周壁
16A、18Aを突き合せて接合することで構成されて
おり、内部に磁気テープTを巻装したリール14の収容
空間が設けられている。そして、上ケース16及び下ケ
ース18の周壁16A、18Aが切り取られた角部が磁
気テープTの引き出し用の開口20とされている。 【0019】この開口20から引き出される磁気テープ
Tの自由端には、ドライブ装置の引出手段によって係止
(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン22
が接続されている。リーダーピン22の磁気テープTの
幅方向端部より突出した両端部には、環状溝22Aが形
成されており、この環状溝22Aが引出手段のフック等
に係止される。これにより、磁気テープTを引き出す際
に、フック等が磁気テープTに接触して傷付けない構成
である。 【0020】また、ケース12の開口20の内側には、
ケース12内においてリーダーピン22を位置決め、保
持する上下一対のピン台24が設けられている。ピン台
24は、半円筒形状をしており、その凹部24Aに直立
した状態のリーダーピン22の両端部が保持される。そ
して、ピン台24の外周壁の磁気テープT引き出し側は
開放しており、リーダーピン22が出入りする出入り口
となっている。 【0021】ピン台24の近傍には板ばね25が固定配
置されており、この板ばね25がリーダーピン22の上
下端部に係合してリーダーピン22をピン台24に保持
するようになっている。リーダーピン22がピン台24
に出入りする際には、板ばね25は適宜弾性変形してリ
ーダーピン22の移動を許容する構成である。 【0022】更に、下ケース18の中央部には、リール
14の図示しないリールギヤを外部に露出するためのギ
ヤ開口26が設けられており、リール14はリールギヤ
がドライブ装置の駆動ギヤに噛合わされてケース12内
で回転駆動されるようになっている。また、リール14
は、上ケース16及び下ケース18の内面にそれぞれ部
分的に突設されてギヤ開口26と同軸的な円形の軌跡上
にある内壁としての遊動規制壁28によってガタつかな
いように保持されている。 【0023】この遊動規制壁28の開口20近傍の端部
には、内部に位置規制用孔が形成された袋部28Aが連
設されている。また、ケース12の左前角部の内側にお
いては、長孔である位置規制用孔が形成された袋部28
Bが遊動規制壁28に連設されている。袋部28A、2
8Bは、矢印B方向に沿った一直線上に配置されてい
る。そして、袋部28Aが連設された端部を除いて、各
遊動規制壁28は、それぞれ端部がケース12の周壁1
6A又は周壁18Aと連設されることで、その外側とリ
ール14の設置空間とを仕切っている。 【0024】(開口及び開口近傍のケースの構成)上記
の通り、開口20は、右前角部が切り欠かれて形成され
ることで、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向
くため、ドライブ装置の引出手段が、矢印A方向、矢印
B方向、あるいは矢印A方向と矢印B方向との間からア
クセスしてリーダーピン22をチャックできる。これに
より、リーダーピン22を保持するピン台24を設置可
能なエリアが広がり、ドライブ装置の引出手段がリーダ
ーピン22をチャック可能な領域が広いため、矢印A方
向又は矢印B方向からチャックするドライブ装置の仕様
に合わせてピン台24の設置位置を設定できる。このた
め、ドライブ装置の設計の自由度も広がる。 【0025】下ケース18の平面図である図3にも示さ
れる如く、ケース12の前壁12A(周壁16A、18
Aのうち、外面が矢印A方向を向く部分)の右端部に
は、開口20の前縁部を規定する上下一対の短い傾斜壁
部30が設けられている。傾斜壁部30は、開口20の
開放面に沿って屈曲されるとともに、前壁12Aよりも
壁厚が厚肉化されている。この傾斜壁部30の厚み方向
の中央部には、後述するドア50の先端が入り込む凹部
30Aが形成されている。また、傾斜壁部30の左方近
傍の前壁12A内側には、上下一対のビスボス32が連
設されている。 【0026】一方、ケース12の右壁12B(周壁16
A、18Aのうち、矢印A方向に沿った右側の壁)の前
端部には、ケース12の内方(左方)へ若干オフセット
された上下一対のオフセット壁部34が設けられてい
る。このオフセット壁部34の前端が開口20の後縁を
規定している。また、オフセット壁部34の前端部内側
には上下一対のビスボス36が連設されており、このビ
スボス36の外周部はドア50と摺動可能なドア50の
案内(ガタつき防止)用としても機能する。更に、オフ
セット壁部34の後端部と右壁12Bとの間には、上下
一対の段部38が一体に形成されている。 【0027】このオフセット壁部34後方の右壁12B
には、ケース12の内外を連通する窓部としての所定長
さのスリット40が設けらており、後述するドア50の
操作突起52の露出用とされている。スリット40は、
右壁12Bを構成する周壁16Aの下部、周壁18Aの
上部をそれぞれ切り欠いて形成され、上下の段部38の
下部、上部をもそれぞれ切り欠くことで前方へも開口さ
れている。 【0028】なお、スリット40は、その上下が単にケ
ース12の天板及び底板にて規定されてもよいが、上記
のように、リブとしても機能する周壁16A、18Aの
一部を上下に残すことでケース12の剛性が維持され、
落下強度上好ましい。特に、スリット40を規定する上
下の壁が、その両端において互いに接合される周壁16
A、18A及びオフセット壁部34(段部38)と一体
に形成され(連設され)ているので、一層好ましい。 【0029】また、上下のオフセット壁部34の後端部
には、それぞれ段部38とは反対方向(ケース12の内
方)に突出した凸部42が全高に亘って設けられてお
り、その端面が後述するドア50の外面に対応して湾曲
している。一方、遊動規制壁28の凸部42に対応する
位置には、ドア50の内面に対応して湾曲し、凸部42
と対向する凸部44が全高に亘って設けられている。 【0030】凸部42と凸部44とは、ドア50が開口
20を開閉する際にドア50を挟むように、これと摺動
可能になっており、ケース12内への塵埃侵入防止用及
びドア50の案内(ガタつき防止)用とされている。更
に、スリット40の後端を規定する右壁12B(周壁1
6A、18A)の部分にもケース12の内方に突出した
凸部46が設けられており、ケース12内への塵埃侵入
防止用及びドア50の案内(ガタつき防止)用とされて
いる。 【0031】更にまた、下ケース18の凸部46の後方
には、周壁18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字
状にケース12の内方へ凹むとともに、ケース12の下
面から上方へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部48
が形成されている。この凹部48は、ケース12の左壁
にも形成され、例えばドライブ装置の引き込み手段が係
合する係合部とされたり、その底面(下向きの面)がド
ライブ装置内での位置決め基準面とされたりするように
なっている。また、凹部48を設けることでケース12
の捩り強度が向上されている。そして、この凹部48を
規定する右壁12B(周壁18A)の部分は、ドア50
の外面に対応して湾曲され、開口20を開閉する際にド
ア50の外面が摺動可能なドア50案内(ガタつき防
止)用の案内面48Aとされている。 【0032】以上、説明した上ケース16と下ケース1
8とは、開口20の縁部の近傍に位置する各ビスボス3
2、36に下側から図示しないビスがねじ込まれて、固
定(接合)される構成である。これによって、傾斜壁部
30(前壁12A)及びオフセット壁部34(右壁12
B)の各自由端によって規定され、強度的に不利で落下
によって地面等に衝突しやすい開口20両端のコーナー
部は強固に接合され、ケース12を落しても、記録テー
プカートリッジ10全体の重量で、変形したり座屈して
位置ズレしない構成である。 【0033】なお、ビスのネジ山径は一例として、φ
2.0mmで、ビスボス32及びビスボス36の外径を
φ4.0mmとしている。また、ビス止めに代えて、ビ
スボス32、36に相当する位置に上ケース16から突
起を突設するとともに、下ケース18に突起と嵌合する
嵌合孔を設け、突起と嵌合孔とを互いに嵌合させてもよ
いが、この場合、嵌合部位の半径30mm以内の箇所に
おいて上ケース16と下ケース18とをビス止めするこ
とが望ましい。更に、周壁16A、18Aの付き合せ面
(開口20両側のコーナー部)は溶着固定してもよい
が、分解性やリサイクル性を考慮すると、ビス止めの方
が望ましい。 【0034】また、ピン台24が設置されたエリア(開
口20付近)では、板厚が上ケース16及び下ケース1
8とも2mmとされ、他のエリアと比較して厚肉となっ
ている。更に、ケース12(上ケース16及び下ケース
18)はポリカーボネート素材(PC)で形成されてい
る。また、ケース12はPCに代えてアクリロニトリル
ブタジエートスチレン(ABS)や金属材とすることも
できる。これは、記録テープカートリッジ10の機能上
で最も重要な(記録テープを引き出す際に引出手段に正
しく係止されるべき)リーダーピン22の保持(位置決
め)位置であるピン台24付近の強度を上げ、ケース1
2(記録テープカートリッジ10)の落下等による衝撃
でリーダーピン22の位置ズレが生じないようにするた
めである。 【0035】また、ピン台24の設置位置は、その保持
するリーダーピン22の軸心が開口20の前後の縁部を
結ぶ第1の仮想直線上又は第1の仮想直線よりもケース
12内側に位置するように決められており、より好まし
くは2つのビスボス32、36の軸心を結ぶ第2の仮想
直線上又は第2の仮想直線よりもケース12内側に位置
するように決められている。更に、本実施の形態では、
ピン台24は、ビスボス36よりもビスボス32に近接
した位置に配置されている。これにより、ケース12の
落下等に伴う天板及び底板の振動によるリーダーピン2
2の位置ズレが防止される構成である。更にまた、ケー
ス12は、上ケース16の周壁16Aと下ケース18周
壁18Aとが同等の高さとされ、互いの突き合せ部の加
工精度(金型による樹脂成形の精度)が同程度となり、
組立性や耐落下衝撃性が良好とされている。 【0036】一方、開口20の開放面の矢印A方向に対
する傾斜角(開口20の上下を規定するケース12の天
板及び底板の傾斜角)は、ライブラリー装置における記
録テープカートリッジ10の識別(認識)の要求に応じ
て決められている。すなわち、ライブラリー装置は、複
数の記録テープカートリッジ10を収容して記録テープ
カートリッジ10を自動的に(人手を介在させないで)
ドライブ装置に着脱するものであるが、その取り扱う記
録テープカートリッジ10及びドライブ装置が複数種と
なる場合、記録テープカートリッジ10の世代や記録容
量等を認識する必要があり、この認識に開口20の開放
面の傾斜角を利用することができる。 【0037】これにより、上記の如く強度上の配慮がな
された磁気テープT引き出し用の開口20が、その開放
面の傾斜角(具体的には、開口20の上下を規定する天
板又は底板の傾斜角)によってライブラリー装置での認
識部を兼ねるため、開口20と認識部とを別個に設けた
場合(例えば、認識部としてケース12に1つ又は複数
の貫通孔を設けた場合)に懸念されるケース12の強度
不足や防塵性の低下、及び金型構造の複雑化を防止でき
る。 【0038】(ドアの構成)以上、説明した開口20
は、リール14や上ケース16等を取り除いて見た図4
及び図5にも示される如く、遮蔽部材としてのドア50
によって開閉されるようになっている。ドア50は、そ
の板幅(高さ)が開口20の開口高とほぼ同一とされる
とともに、その板長が開口20の開口幅よりも十分大き
くされ、所定の円周に沿って板厚方向に湾曲した平面視
円弧状に形成されている。 【0039】具体的には、ドア50は、その先端部が傾
斜壁部30の凹部30Aに入り込んだ状態で開口20を
閉塞し(図6(A)参照)、上記円周に沿って略後方へ
移動(回動)して開口20を開放し(図6(B)参
照)、その先端近傍の外周面がビスボス36近傍に達す
ると、開口20を完全に開放する(図6(C)参照)構
成である。また、ドア50は、開口20を開放する際と
略反対方向に回動して開口20を閉塞するようになって
いる。なお、開口20の閉塞状態では、ドア50がビス
ボス36、凸部42、44の少なくとも1つに接するよ
うになっている。 【0040】すなわち、ドア50は、その移動軌跡であ
る所定の円周に対応した円弧状に湾曲形成されている。
このドア50の回動中心は、本実施の形態では、その左
右方向の位置がケース12の左端近傍に、その前後方向
の位置がスリット40の後端近傍に設定されている。こ
れにより、ドア50の移動軌跡は、スリット40の後端
近傍において、ケース12の右壁12Bに最も近接す
る。なお、ドア50の回転中心及び半径は、ドライブ装
置からの要求により決まる開口20前後の縁部(傾斜壁
部30及びビスボス36)の位置やライブラリー装置か
らの要求により決まる開口20の開放面の角度等に応じ
て適宜決められればよい。 【0041】また、ドア50の湾曲した長手寸法は、そ
の後端部が開口20の閉塞状態において、ケース12の
凹部48よりも後方の右後角部内に位置するように決め
られている。これにより、ドア50は、開口20を開閉
する全過程で、ケース12のビスボス36、凸部42、
44、46、案内面48A(及び遊動規制壁28)に案
内され(ガタを規制され)るようになっている。 【0042】このドア50の長手方向中央部よりも若干
前方における外周部には、操作部としての操作突起52
がドア50の径方向に沿って突設されている。操作突起
52は、スリット40からケース12の外側に露出され
ており、開口20の閉塞状態ではオフセット壁部34の
後端の凸部42から僅かに離間して位置するとともに、
スリット40の段部38に前方へ開口した部分から操作
可能とされている。 【0043】一方、操作突起52は、開口20の開放状
態では、スリット40の後縁の凸部46から僅かに離間
して位置するようになっている。なお、この状態で、操
作突起52の長手方向がケース12の右壁12B(矢印
A方向)と略直交するように各部の寸法が決められてい
る。 【0044】そして、この操作突起52露出用のスリッ
ト40によってケース12の内外が連通されるが、この
スリット40は、ケース12内の略全高に亘るドア50
と、ドア50を案内する凸部42、46とによって常時
ほぼ閉塞され、かつ内壁としての遊動規制壁28及びド
ア50を案内する凸部44によってリール14の収容空
間との間に迷路構造が形成されることにより、リール1
4に巻装された磁気テープTへの塵埃等の付着が防止さ
れるようになっている。 【0045】また、ドア50の後端近傍の内周部には、
ばね保持部54がドア50の径方向に沿って突設されて
いる。このばね保持部54には、一端部がケース12内
の凹部48近傍に設けられたばね係止部55に係止され
た付勢手段としてのコイルばね56の他端部が係止保持
されている。これにより、ドア50は、コイルばね56
の付勢力によって開口20の閉塞方向に付勢され、通常
開口20を閉塞する構成である。このコイルばね56
は、上記の通りドア50が開口20の閉塞状態でケース
12の右後角部に至る長さであるため、右後角部におけ
る遊動規制壁28と周壁16A、18Bとの間の空間を
有効利用して配設されている。 【0046】以上、説明したドア50は、PCより成る
ケース12に対して、耐摩耗性に優れ低摩擦係数であ
る、例えばポリオキシメチレン(POM)樹脂によって
成形されているが、操作突起52やばね保持部54は別
体(別材料)にて構成してもよい。そして、ドア50の
動作をスムーズに行うために、ドア50の上下の端面と
ケース12の天板及び底板とのクリアランスは、片側で
0.05mm〜0.2mm程度とすることが好ましい。 【0047】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成の記録テープカートリッジ10では、非使
用時(保管時や運搬時等)には、開口20がドア50に
よって閉塞されている。具体的には、ドア50は、コイ
ルばね56の付勢力によって、その先端部(前端部)が
傾斜壁部30の凹部30Aに入り込むとともに、中間部
外周面がビスボス36の外周面に当接して開口20を閉
塞している。 【0048】一方、磁気テープTを使用する際には、記
録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライ
ブ装置へ装填する。この装填に伴って、図6(A)に示
される如く、ドライブ装置の開閉手段を構成する開閉部
材としての係合突起60が、段部38において前方へ開
口したスリット40に進入し、ドア50の操作突起52
に係合する。 【0049】記録テープカートリッジ10(ケース1
2)を更に押し込むと、図6(B)に示される如く、こ
の押し込み力によってコイルばね56の付勢力に抗しつ
つ、係合突起60が操作突起52を後方へ移動させる
(矢印A方向へ装填されるケース12に対して後方へ相
対移動させる)。すると、操作突起52が突設されたド
ア50は、ビスボス36、凸部42、44、46及び案
内面48Aに案内されつつ、その湾曲方向に沿って平面
視時計方向に回動する。 【0050】すなわち、ドア50は、その湾曲形状に沿
った移動軌跡から殆どはみ出すことなく、ピン台24及
びリール14の外側を回り込むように略後方へ移動し、
開口20を開放する。そして、ケース12(記録テープ
カートリッジ10)がドライブ装置に所定深さ装填され
ると、図6(C)に示される如く、開口20が完全に開
放される。この状態で記録テープカートリッジ10がド
ライブ装置内で位置決めされると、ドア50は、それ以
上の回動(略後方への移動)が規制される。 【0051】この状態で、記録テープカートリッジ10
はドライブ装置内で位置決めされ、開放された開口20
からはドライブ装置の引出手段がケース12内に進入
し、この引出手段がピン台24に位置決め保持されたリ
ーダーピン22を抜き出して巻取リールに収容する。そ
して、巻取リールとリール14とを同期して回転駆動す
ると、磁気テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順
次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿っ
て配設された記録再生ヘッド等によって情報の記録や再
生が行われる。 【0052】一方、磁気テープTがリール14に巻き戻
されて、記録テープカートリッジ10をドライブ装置か
ら排出する際には、記録テープカートリッジ10は、位
置決め状態が解除され、コイルばね56の付勢力又は図
示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方
向に移動される。そして、ドア50は、ビスボス36、
凸部42、44、46及び案内面48Aに案内されつ
つ、コイルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方
向へ回動する。ドア50の先端部が傾斜壁部30の凹部
30Aに入り込むと、開口20が完全に閉塞される初期
状態に復帰する。 【0053】ここで、開口20は、矩形状のケース12
の装填側角部を切り欠いて形成されているため、その開
放面が矢印A方向及び矢印B方向に向いている(開放面
が矢印A方向に対して傾斜している)。換言すれば、ド
ライブ装置の引出手段がケース12の矢印A方向を向く
前面側からリーダーピン22にアクセスでき、矢印B側
の周壁(側壁)16A、18Aよりも外側(矢印B側)
からアクセスする必要がない。このため、ドライブ装置
では、磁気テープTを引き出すための経路を最短とで
き、また、引出手段がケース12の矢印B側から回り込
むようなドライブメカが不要となり、小型化及び低コス
ト化が図られる。 【0054】また、円弧状に湾曲形成されたドア50
が、その湾曲形状に沿った移動軌跡からはみ出すことな
く、リール14及びピン台24(リーダーピン22)の
外側を回り込むように回動して開口20を開閉するた
め、このドア50は、開口20の開閉に際して、ケース
12の外形領域からはみ出すことがない。このため、ド
ライブ装置内における記録テープカートリッジ10の収
容スペースが小さく、かつ、ドア50の移動軌跡がケー
ス12内のピン台24(リーダーピン22)やリール1
4と干渉することがない。 【0055】更に、ドライブ装置の係合突起60は、単
にスリット40に前方から進入してドア50の操作突起
52に係合可能に固定配置されていれば足り、構造が簡
単である。また、ドア50は、コイルばね56の付勢力
によって開口20を閉塞するため、ドライブ装置側には
ドア50を開口20の閉塞方向へ駆動するための機構が
不要であり、ドライブ装置の開閉手段(開閉部材)の構
造が一層簡素化される。 【0056】このように、本実施の形態に係る記録テー
プカートリッジ10では、磁気テープTの引き出し経路
を最短とできる構成の開口20を、記録テープカートリ
ッジ10のドライブ装置での収容スペースを小型化でき
るドア50がリール14及びリーダーピン22に干渉す
ることなく開閉でき、かつドア50を操作して開口20
を開閉する開閉手段(開閉部材)としての係合突起60
を簡単な構造とすることができる。 【0057】また、上記の通りドア50の移動軌跡が円
周(曲線状)であるため、ケース12の角部を大きく切
り欠いて大きな開口20を形成することができる。すな
わち、例えば平板状の遮蔽部材で矢印A方向に対して傾
斜した開口20を開閉する場合、開口20の開放状態で
遮蔽部材をケース12の外形領域内に収容しようとする
と、遮蔽部材は直線運動及び回転運動によって姿勢を変
えつつ開口20を開閉する必要があり、その作動領域が
大きく、この遮蔽部材の作動領域をリーダーピン22や
リール14に干渉させないために、開口20を小さく
(開口20が形成されるケース12の角部の切り欠き部
分を小さく)せざるを得ないが、本実施の形態に係る記
録テープカートリッジ10では、上記の通り所定の円周
上をはみ出すことなく回動して開口20を開閉するドア
50を備えることで、開口20の大型化を図ることがで
きる。 【0058】特に、矢印A方向に対して開放面が傾斜し
た開口20を開閉するためのドア50の回動中心は、リ
ール14の軸心位置に対して独立して決めることができ
るため、開口20の開放面の矢印A方向に対する傾斜角
や開口20の大きさ(前後の縁部を結ぶ距離)等を任意
に設定でき、ドライブ装置等の要求に応じた任意の寸法
形状の開口20を開閉するドア50を得ることができ
る。すなわち、ドア50を備えた構成では、開口20
(記録テープカートリッジ10)の設計の自由度が向上
する。 【0059】また、上記の如く磁気テープTを引き出す
ための経路を最短にすると、磁気テープTのパス経路も
必然的に短くなるので、磁気テープTとテープガイド
(例えば、回転可能に支持されたローラー等)との接触
摩耗を低減することができる。更に、開口20はケース
12の角部を切り欠いて形成され、矢印A方向及び矢印
B方向を向き、引出手段(フック等)のリーダーピン2
2へのアクセス方向の範囲が広がるため、ケース12内
におけるリーダーピン22の設置可能位置が広がる。そ
して、ドア50は、上記の通り、その動作軌跡がリーダ
ーピン22の現実的な設置可能位置とは干渉しないた
め、ドライブ装置の設計自由度が向上する。 【0060】更にまた、ドア50は、ケース12から引
き出されるリーダーピン22とは別部材であるため、組
付状態でケース12からの取り外し不能な構成となって
いる。すなわち、ドア50は、記録テープカートリッジ
10を落下させた場合の衝撃等によってケース12から
外れることがない。一方、リーダーピン22は、磁気テ
ープTの非使用時にはドア50によって開口20が閉塞
された密閉状態のケース12内に収納されており、キズ
や汚れが付き難い。このため、ドライブ装置内での磁気
テープTの引き出しや走行に影響を与えず、磁気テープ
T自体を損傷することもない。 【0061】以上のような記録テープカートリッジ10
において、次に、そのドア50の開閉動作について更に
詳細に説明する。ドア50の操作突起52は、図7、図
8に示される如く、スリット40から露出し、ドライブ
装置に設けられた開閉部材としての係合突起60に係合
して、ドア50を略前後方向に一定距離移動させる。こ
のとき、係合突起60は、ドライブ装置への装填方向と
平行な後方向に、操作突起52を相対的に押圧すること
になるが、ドア50は平面視略円弧状に形成されている
ので、それによる押圧力Fは、図9に示される如く、2
方向に分解される。 【0062】すなわち、係合突起60と操作突起52と
の接触角度をαとすると、押圧力Fはドア50の接線方
向に加わる力Fcosα(以下、Fxとする)と、ドア
の法線方向に加わる力Fsinα(以下、Fyとする)
とに分解される。このうち、ドア50の接線方向に加え
られる力Fxは、そのドア50を開放方向へ移動させる
作用力となるが、ドア50の法線方向(前側はケース内
方向)に加えられる力Fyは、ドア50の開放方向への
移動を妨げる抗力になる。 【0063】そして、この抗力Fyは、平面視でドア5
0の移動軌跡が右壁12B(オフセット壁部34、凸部
42、46、案内面48Aを除く)に最も近接する位置
Sを境に、前側と後側とではその力の働く向きが逆にな
る。つまり、その位置Sを操作突起52が跨いでドア5
0を開放方向へ移動させると、操作突起52に加えられ
る抗力Fyは、その位置Sを境にケース内方向からケー
ス外方向に変化する。したがって、ドア50の開放方向
への移動が不安定になり、開放動作時における移動抵抗
が大きくなって、ドア50を開け難くなる。 【0064】そこで、本実施の形態では、ドア50の法
線方向に加えられる抗力Fyがケース内方向又はケース
外方向のどちらか一方向になるように、操作突起52
を、平面視でドア50の移動軌跡が右壁12B(オフセ
ット壁部34、凸部42、46、案内面48Aを除く)
に最も近接する位置Sを含む前側又は後側のどちらか一
方で移動させるようにしている。この位置Sは、係合突
起60と操作突起52が平行状態(α=0)に当接(係
合)して、抗力Fyが零になる位置であり、係合突起6
0からの押圧力Fが、ドア50の接線方向に加えられる
作用力Fxのみ(F=Fx)となる位置である。 【0065】したがって、この位置Sを含む(又は含ま
なくてもよいが)前側又は後側で操作突起52を移動さ
せることにより、ドア50の開放方向への移動を安定さ
せることができ、ドア50を比較的スムーズに移動させ
ることができるようになる。なお、右壁12Bに最も近
接させる位置とは、換言すれば、ドライブ装置への装填
方向と平行にドア50の移動軌跡に接線Lを引いた場合
に、その接点となる位置である。また、この操作突起5
2は、係合突起60と常時平行な状態(α=0)で接触
するように、その姿勢を係合突起60に追従して変形可
能なように、例えば図示しない板ばね等の弾性部材を介
してドア50の外周部に設けてもよい。 【0066】 【発明の効果】以上、本発明によれば、ケースのドライ
ブ装置への装填側角部が切り欠かれて開口が設けられて
いるので、その開口の開放面をドライブ装置へ向かせる
ことができ、ドライブ装置側の引出手段をその前方側か
ら進入させることが可能となって、記録テープを引き出
す経路を最短にすることができる。したがって、ドライ
ブ装置には記録テープを回り道させるような複雑な機構
が不要となり、コンパクトで製造コストの安価なドライ
ブ装置を設計することが可能となる。 【0067】また、遮蔽部材は、所定の円周上を移動す
る平面視略円弧状に形成されているので、開口を大きく
とることができるとともに、構造がシンプルであり、か
つ省スペースで構成することができるので、ケース内及
びドライブ装置内でのスペースの有効利用が図れる。し
たがって、ドライブ装置内でのカートリッジエリアを小
さくすることができ、ドライブ装置の小型化が図れる。 【0068】更に、遮蔽部材の操作部が移動する範囲
は、平面視で遮蔽部材の移動軌跡がドライブ装置への装
填方向と平行な側壁に最も近接する位置を境にした一方
の側なので、ドライブ装置側の開閉部材が操作部に加え
る抗力はケース内方向又はケース外方向のどちらか一方
向のみとなる。したがって、両方に向く場合に比べて、
遮蔽部材の開放方向への移動を安定させることができ、
比較的スムーズに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】記録テープカートリッジの概略斜視図 【図2】記録テープカートリッジの概略分解斜視図 【図3】下ケースの概略平面図 【図4】ドアの開口閉塞状態を示す上方から見た概略斜
視図 【図5】ドアの開口開放状態を示す上方から見た概略斜
視図 【図6】ドアの開口閉塞状態から開放状態への途中経過
を示す概略平面図 【図7】ドアの開口閉塞状態を示す下ケースの概略平面
図 【図8】ドアの開口開放状態を示す下ケースの概略平面
図 【図9】ドアの操作突起の移動過程を示す説明図 【図10】従来のリーダーピンを備えた磁気テープカー
トリッジの概略斜視図 【図11】従来のリーダーテープを備えた磁気テープカ
ートリッジの概略斜視図 【図12】従来のリーダーブロックを備えた磁気テープ
カートリッジの概略平面図 【符号の説明】 10 記録テープカートリッジ 12 ケース 14 リール 16 上ケース 18 下ケース 20 開口 22 リーダーピン 40 スリット 50 ドア(遮蔽部材) 52 操作突起(操作部)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 記録テープが巻装された単一のリールを
    回転可能に収容する略矩形状のケースと、 前記ケースのドライブ装置への装填側角部を切り欠いて
    形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリー
    ダー部材を引き出すための開口と、 ドライブ装置への装填方向と平行な側壁側において所定
    の円周上を移動して前記開口を開閉する平面視略円弧状
    に形成された遮蔽部材と、 前記遮蔽部材に突設されるとともにドライブ装置に設け
    られた開閉部材に操作され、平面視で前記遮蔽部材の移
    動軌跡が前記側壁に最も近接する位置を境に一方の側で
    移動する操作部と、 を備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
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