JPH0515146U - カセツト装着装置 - Google Patents
カセツト装着装置Info
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- JPH0515146U JPH0515146U JP6554791U JP6554791U JPH0515146U JP H0515146 U JPH0515146 U JP H0515146U JP 6554791 U JP6554791 U JP 6554791U JP 6554791 U JP6554791 U JP 6554791U JP H0515146 U JPH0515146 U JP H0515146U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カセットホルダをカセット挿入位置から記録
及び/又は再生する所定の装着位置に移動する寸前でロ
ックし、ロック時のオーバストローク量を確保すると共
に、オーバストローク量を確保した所定の装着位置で係
止する。 【構成】 カセットホルダ14には係止ピン21が固着
されている。また、シャーシ11の折曲部11cにはロ
ックプレート22が摺動可能に設けられている。このロ
ックプレート22には係止ピン21が係止される第1、
第2の係止部22g,22hが連接して段付き形成され
ている。また、第1の係止部22gの位置では第2の係
止部22gの巾寸法T分の空間が形成され、カセットホ
ルダ14のロック時のオーバストローク量を確保してい
る。そして、カセットホルダ14は第1の係止部22g
でロックされた後、コントロールカム28を回転させ
て、所定の装着位置となる第2の係止部22hで係止す
る。
及び/又は再生する所定の装着位置に移動する寸前でロ
ックし、ロック時のオーバストローク量を確保すると共
に、オーバストローク量を確保した所定の装着位置で係
止する。 【構成】 カセットホルダ14には係止ピン21が固着
されている。また、シャーシ11の折曲部11cにはロ
ックプレート22が摺動可能に設けられている。このロ
ックプレート22には係止ピン21が係止される第1、
第2の係止部22g,22hが連接して段付き形成され
ている。また、第1の係止部22gの位置では第2の係
止部22gの巾寸法T分の空間が形成され、カセットホ
ルダ14のロック時のオーバストローク量を確保してい
る。そして、カセットホルダ14は第1の係止部22g
でロックされた後、コントロールカム28を回転させ
て、所定の装着位置となる第2の係止部22hで係止す
る。
Description
【0001】
本考案は、小型携帯用のビデオカメラなどの磁気記録及び/又は再生機器に採 用されるカセット装着装置に関するものである。
【0002】
近年、図6(A),(B)に示した小型携帯用のビデオカメラなどの磁気記録 及び/又は再生機器1(以下、ビデオカメラ1と記す)が盛んに使用されるよう になった。このビデオカメラ1では、図6(A)に示す如く、外装を兼用した枠 体2の上面2aに設けられたカセット取出しスイッチ3を操作すると、カセット 装着装置10と一体に取付けられて外装の一部となる蓋体4が図中手前方向(矢 印Y2方向)に突出して開蓋され、カセット挿入口5からカセット6を手動でカ セット装着装置10内に挿入することができるようになっている。
【0003】 その後、図6(B)に示した如く、蓋体4を図中奥側(矢印Y1方向)に手で 押すことにより、蓋体4が閉蓋されて、カセット6がビデオカメラ1内に収納さ れる構造になっている。
【0004】
ところで、図6(B)に示した如く、カセット6をビデオカメラ1内に収納し た状態では、カセット6を挿入したカセット装着装置10が図示しないカセット 装着装置ロック手段によりロックされるが、ロック動作及びロック解除動作を確 実に行うために、カセット装着装置10がロックした位置よりも更に矢印Y1方 向に余計に移動するストローク量(以下、オーバストローク量と呼称する)を必 要とする。
【0005】 そして、蓋体4が閉蓋された状態では、図6(B)に示したようにカセット装 着装置10の復帰スプリング(図示せず)の付勢力により、蓋体4がオーバスト ローク量だけ手前方向に突出してしまい、蓋体4の表面4aと枠体2の表面2b とが合致せず、即ち、両表面4a,2bが同一面とならず、極くわずかの寸法H だけ蓋体4の方が手前方向に突出してしまう。このため、ビデオカメラ1の外装 のデザインが不安定となり不都合が生じ問題となっている。
【0006】
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、磁気記録及び/又は再生機器 (1) の外装の一部となる蓋体(4) を一体に取り付けて該蓋体を開蓋してカセット (6) を挿入する挿入位置と、該蓋体を閉蓋して該カセットを記録及び/又は再生 する所定の装着位置との間を該機器内のシャーシ(11)に移動自在に支持され、且 つ被係止部(21)を備えたカセットホルダ(14)と、 該シャーシに駆動源と連結して設けられ、所定の動作モードに対応して回転する と共に、カム部(28a) を有したコントロールカム(28)と、 一端側を該コントロールカムのカム部を摺動し、他端側に係合部(36)を有した連 結部材(30,33) と、 該連結部材の係合部と連結され、且つスプリング部材(27)に付勢されて該カセッ トホルダの移動方向に対してほぼ直角方向に摺動可能な状態で該シャーシに設け られ、該カセットホルダが所定の装着位置に到達する寸前のロック位置で該カセ ットホルダの被係止部(21)を係止する第1の係止部(22g) と、ロック位置で該カ セットホルダをロックするに必要なオーバストローク量を確保できる分だけ該第 1の係止部(22g) より所定の装着位置側に変位し、且つ所定の装着位置に移動し た該カセットホルダの被係止部(21)を係止する第2の係止部(22h) とを備えると 共に、該第1の係止部(22g) と該第2の係止部(22h) とを連設して段付き形成し た係止部材(22)と、 該カセットホルダが挿入位置に位置している時のみ、該カセットホルダの被係止 部(21)と該係止部材(22)の第1の係止部(22g) とがほぼ対向するよう該係止部材 (22)を摺動規制する規制部材(26)とを具備してなり、 一つの動作により、挿入位置に位置した該カセットホルダを移動して所定の装着 位置に到達する寸前で該カセットホルダの被係止部で該規制部材の規制を解除し 、且つ該係止部材が該スプリング部材の付勢力により付勢方向に摺動変位して該 カセットホルダの被係止部を該係止部材の第1の係止部に係止させ、 二の動作により、該コントロールカムを回転して該係止部材を強制的に摺動変位 させ、該カセットホルダの被係止部を該係止部材の第1の係止部から第2の係止 部で係止させるよう構成したことを特徴とするカセット装着装置を提供するもの である。
【0007】
以下に本考案に係わるカセット装着装置の一実施例を図1乃至図5を参照して <カセット装着装置の全体構成>,<カセット装着装置のロック手段>の順に詳 細に説明する。
【0008】 本考案に係わるカセット装着装置は、小型携帯用のビデオカメラなどの磁気記 録及び/又は再生機器に採用されるものであり、説明の便宜上、磁気記録及び/ 又は再生機器の一例として先に示した小型携帯用のビデオカメラを用いて説明す る。尚、先に示した部材と同一構成部材に対しては同一符号を符して説明する。
【0009】 <カセット装着装置の全体構成> 図1は本考案に係わるカセット装着装置の全体構成を示した図である。
【0010】 図1に示した本考案に係わるカセット装着装置10では、前述した図6(A) に示した状態で、小型携帯用のビデオカメラ(磁気記録及び/又は再生機器)1 の内部を拡大して示したものである。
【0011】 即ち、シャーシ11は板金部材などを用いて周囲を折り曲げ形成され、図中の 上下両側11a,11bには互いに対向したアーム12,13(側面11a側の み図示)に回動自在に支持されたカセットホルダ14が、図中では左右方向(矢 印Y1,Y2方向)に移動可能に設けられている。この状態では、カセット挿入 口5からカセット6を矢印X1,X2方向にカセットホルダ14内に着脱自在と なっており、カセットホルダ14がカセット挿入位置に支持されている。
【0012】 また、カセットホルダ14は板金部材などを用いて箱体に形成されており、カ セットホルダ14の面14aには外装の一部となる蓋体4が一体に固着され、且 つ面14aの上方の掛止部14a1とアーム12の一端部12aとの間には復帰 スプリング15が張架されており、カセットホルダ14が復帰スプリング15の 付勢力により常に開蓋方向(矢印Y2方向)に付勢されている。
【0013】 また、カセット挿入口5の近傍で、カセットホルダ14の前面側から折り曲げ られた折曲部14bの中央部には、本考案の要部の一部となるカセット装着装置 のロック手段20の被係止部21(以下、係止ピン21と記す)が内側に向かっ て固着されている。
【0014】 また、シャーシ11の前面側には折り曲げられた折曲部11cが形成され、こ の折曲部11cのほぼ中央部は一部開口されて開口部11c1が形成されている 。
【0015】 更に、折曲部11cには本考案の要部の一部となり、且つ後述するカセット装 着装置のロック手段20の係止部材22(以下、ロックプレート22と記す)が 矢印Z1,Z2方向に摺動可能に設けられ、且つロックプレート22の摺動を規 制する規制部材26(以下、キャンセルレバー26と記す)が時計方向,反時計 方向に回動可能に設けられている。
【0016】 また、シャーシ11の後方には図示しない回転磁気ヘッドを備えた回転ドラム 16が回転自在に配設されており、カセット6が後述する動作により所定の装着 位置に位置した際、カセット6内の磁気テープ(図示せず)がローディングされ て回転ドラム16に添接しながら記録及び/又は再生できるようになっているが 、周知のことであるのでここでは詳述を省略する。
【0017】 また、回転ドラム16の手前側でシャーシ11のほぼ中央部には、カセット装 着装置のロック手段20のコントロールカム28が図示しない駆動源と回転自在 に連結されている。このコントロールカム28は後述するように裏面側に渦巻き 状のカム部28aを形成し、カム部28aの回転に協働して第1,第2の連結部 材30,33がシャーシ11の裏面側からロックプレート22を強制的に矢印Z 1 ,Z2方向に摺動するようになっている。
【0018】 <カセット装着装置のロック手段> ここで本考案の要部となるカセット装着装置のロック手段について図2乃至図 5を用いて説明する。
【0019】 図2は図1に示したカセット装着装置のロック手段を取り出した図であり、且 つカセットホルダがカセット挿入位置で支持された状態を示した斜視図、図3は カセットホルダがロック位置で支持された状態を示した斜視図、図4はカセット ホルダが所定の装着位置で支持された状態を示した斜視図である。また、図5は 図1〜図4に示したコントロールカムの形状を示した平面図である。
【0020】 図2に示したカセット装着装置10において、シャーシ11の前面側の折曲部 11cに設けられたロックプレート(係止部材)22は板金部材などを用いて一 部を“L字”状に折り曲げ形成している。また、ロックプレート22には、シャ ーシ11の折曲部11cに固着したガイドピン23,24に沿って案内される案 内溝22a,22bが上下に穿設され、且つ下方の折曲部22cにも案内溝22 dが穿設されている。これにより、ロックプレート22はカセットホルダ14の 移動方向(矢印Y1,Y2方向)に対してほぼ直角方向な矢印Z1,Z2方向に 摺動可能となる。
【0021】 また、ロックプレート22の中央部には、カセットホルダ14に固着した係止 ピン(被係止部)21を挿入案内するテーパ状の導入部22eと、係止ピン21 が挿入される開口部22fが形成されている。尚、導入部22eは係止ピン21 の取付け位置にバラッキがある場合を考慮してテーパ状に形成されており、実施 例では係止ピン21はほとんど導入部22eに当接することなく、直接開口部2 2f内に挿入されるようになっている。 更に、導入部22eの右方で且つ開口部22f近傍に、係止ピン21が係止され る第1、第2の係止部22g,22hが連接して段付き状態で窪みを形成してい る。そして、第1の係止部22gから第2の係止部22hに係止ピン21が移動 できるよう第1の係止部22gは“R状”に形成されている。 この第1、第2の係止部22g,22hが本考案の要部の一部となるものであり 、後述する動作時には第1の係止部22gはカセットホルダ14のロック位置に 対応している。一方、第2の係止部22hはカセットホルダ14の所定の装着位 置に対応し、且つ第2の係止部22hは第1の係止部22gの位置よりロック時 のオーバストローク量だけ所定の装着位置側に変位し、更に第2の係止部22h は係止ピン21の外径と同一の巾寸法Tの“凹形状”に形成されている。即ち、 後述する動作時にカセットホルダ14がロック位置で確実にロックされるために は、部品のバラッキなどを考慮すると係止ピン21と第1の係止部22gとの嵌 合関係に余裕分が必要となり、この余裕分がカセットホルダ14のロック時のオ ーバストローク量となり、このオーバストローク量は第1の係止部22gの位置 で第2の係止部22hの巾寸法T分だけ空間が形成されている。
【0022】 また、ロックプレート22の上方の一端部にはマイクロスイッチなどの検出器 25を検知する折曲部22iが形成されている。
【0023】 更に、ロックプレート22の第1、第2の係止部22g,22hの近傍に切り 起こし片22jが形成されている。
【0024】 次に、ロックプレート22の手前側には、上記したガイドピン23を共用して 、このガイドピン23を中心に時計方向及び反時計方向に回動するキャンセルレ バー(規制部材)26が設けられている。このキャンセルレバー26も板金部材 などを用いて一部を“L字”状に折り曲げ形成されている。また、キャンセルレ バー26の下方の先端部には段付きの規制部26aが形成され、この規制部26 aは前記したロックプレート22の切り起こし片22jに接離し、後述する動作 時カセットホルダ14がカセット挿入位置に位置している時のみ、規制部26a が切り起こし片22jに当接してロックプレート22の摺動を規制している。
【0025】 また、ロックプレート22の折曲部22cとキャンセルレバー26の折曲部2 6bとの間には引張スプリング27が掛けられており、引張スプリング27の付 勢力はロックプレート22を係止方向(矢印Z1方向)に摺動付勢すると共に、 キャンセルレバー26をガイドピン23を中心に時計方向に回動付勢している。 尚、引張スプリング27はロックプレート22及びキャンセルレバー26に共用 しているが、それぞれ単独のスプリング部材を用いることも可能である。
【0026】 更に、シャーシ11のほぼ中央部に設けたコントロールカム28は、図6にも 示したように渦巻き状のカム部28aが形成されている。このコントロールカム 28は、図示しない駆動源と連結されて回転軸29を中心に時計方向及び反時計 方向に回転自在となっており、所定の動作モードに対応して後述するように動作 する。
【0027】 また、コントロールカム28のカム部28aには第1の連結部材30に固着し たピン31が摺接しており、回動軸32を中心に第1の連結部材30が回動する ようになっている。更に、第1の連結部材30の案内溝30aには、第2の連結 部材33の一端部に固着したピン34が嵌入しており、一方、回動軸35を介し て第2の連結部材33の他端部に固着したピン36は、前述したロックプレート 22の案内溝22dに摺接して嵌入している。そして、第2の連結部材33の他 端部に固着したピン36は、ロックプレート22と連結する際の係合部となる。 これにより、コントロールカム28の時計方向及び反時計方向の回転に協働して 、第1の連結部材30が回動軸32を中心に回動し、更に第1の連結部材30の 回動に協働して第2の連結部材33が回動軸35を中心に回動することにより、 ロックプレート22を矢印Z1,Z2方向に強制的に摺動できるようになってい る。
【0028】 次に、カセット装着装置10のロック手段20の動作について図2乃至図5を 用いて動作順に説明する。
【0029】 先に説明した図2の状態では、蓋体4と一体に移動するカセットホルダ14が カセット挿入位置に位置している。また、ロックプレート22は引張スプリング 27の付勢力により係止方向(矢印Z1方向)に摺動付勢されているもものの、 キャンセルレバー26の規制部26aがロックプレート22の切り起こし片22 jに当接してロックプレート22の矢印Z1方向の摺動を規制している。また、 ロックプレート22の折曲部22iは検出器25から離間しており、検出器25 が““OFF”状態になっている。更に、第1の連結部材30に固着したピン3 1はコントロールカム28のカム部28aの位置に位置しており、即ち位置 の位置はカセットホルダ14のカセット挿入位置と対応位置関係となっている。 従って、ロックプレート22の各案内溝22a,22b,22dに嵌入している 各ピン23,24,36はこれらの案内溝22a,22b,22dに対して上方 に位置し、案内溝22a,22b,22d内は移動可能な余裕分がある状態であ る。そして、ロックプレート22は下記するようにキャンセルレバー26による 摺動規制を解除されると、引張スプリング27の付勢力により矢印Z1方向に摺 動できる状態となっている。
【0030】 上記図2に示した状態からカセットホルダ14にカセット6を矢印X1方向に 挿入し、蓋体4を矢印Y1方向に手動により押すと、カセットホルダ14も蓋体 4と一体に矢印Y1方向に移動する。そして、カセットホルダ14に固着した係 止ピン21がロックプレート22の開口部22fを通過して、係止ピン21がキ ャンセルレバー26の面26cに当接すると、キャンセルレバー26は引張スプ リング27の付勢力に抗しながらガイドピン23を中心に反時計方向に回動する 。これにより、キャンセルレバー26の規制部26aがロックプレート22の切 り起こし片22jから当接解除され、コントロールカム28はの位置に位置し たまま、ロックプレート22が引張スプリング27の付勢力により矢印Z1方向 に摺動する。この時、ロックプレート22の切り起こし片22jはキャンセルレ バー26の面26cに当接しながら摺動する。また、ロックプレート22が矢印 Z1方向に摺動すると、ロックプレート22の第1の係止部22gにカセットホ ルダ14に固着した係止ピン21が係止され、図3に示したカセットホルダ14 がロック位置でロックされた状態に至り、カセットホルダ14がロックプレート 22に係止される。尚、カセットホルダ14は前記した復帰スプリング15に抗 して係止される。
【0031】 図3に示した状態では、カセットホルダ14がロック位置でロックされた状態 であり、且つカセットホルダ14が記録及び/又は再生する所定の装着位置に到 達する寸前の位置である。そして、カセットホルダ14の面14cとシャーシ1 1の面11dとは隙間S1だけ間隔を離している状態を示している。
【0032】 即ち、カセットホルダ14に固着した係止ピン21がロックプレート22の第 1の係止部22gにより係止され、ロックプレート22は図2に示した位置より 更に矢印Z1方向に摺動変位しているものの、これ以上矢印Z1方向には摺動で きない状態である。ここで第1の係止部22gに係止ピン21が係止される位置 では、先に説明したカセットホルダ14のロック時のオーバストローク量として 第2の係止部22hの巾寸法T分だけ空間が形成されているので、カセットホル ダ14は確実にロック位置でロックされ、カセットホルダ14の面14cとシャ ーシ11の面11dとは隙間S1だけ間隔を離している。
【0033】 また、この時、ロックプレート22の折曲部22iが検出器25に当接し、検 出器25が“ON”状態に移行する。そして、検出器25が“ON”状態に移行 したことを確認して、即ち、カセットホルダ14がロック位置でロックされた後 、コントロールカム28を回転軸29を中心に時計方向に回転させると、コント ロールカム28は図4に示した位置まで回転する。
【0034】 図4に示した状態では、カセットホルダ14がロック位置でロックされた後、 更にカセットホルダ14が矢印Y1方向に移動して、カセットホルダ14の係止 ピン21がロックプレート22の第2の係止部22hにより係止され、カセット ホルダ14が所定の装着位置で位置している状態である。 即ち、図3に示した状態からコントロールカム28を時計方向に回転させると、 第1の連結部材30に固着したピン31はコントロールカム28のカム部28a に沿って摺動して図4に示した位置に到達する。尚、位置は図5に示したコ ントロールカム28のカム部28aにも図示している。この動作に協働して、第 1の連結部材30が軸32を中心に時計方向に回動し、更に第1の連結部材30 の時計方向の回動に協働して第2の連結部材33が軸35を中心に反時計方向に 回動することにより、第2の連結部材33に固着したピン36はロックプレート 22を図3に示した位置より更に矢印Z1方向に強制的に摺動変位させる。この 動作により、第1の係止部22gに係止されていたカセットホルダ14の係止ピ ン21は、第1の係止部22gからこれと連接形成された第2の係止部22hへ 移行する。カセットホルダ14の係止ピン21が第2の係止部22hで係止され ると、カセットホルダ14は図3に示した位置より更に矢印Y1方向に移動し、 最終的にカセットホルダ14の面14cとシャーシ11の面11dとは隙間S2 だけ間隔を離している状態で支持される。そして、隙間S2は図3に示した隙間 S1より小さくなっており、即ち隙間S2と隙間S1との差分がカセットホルダ 14のロック時のオーバストローク量となり、第2の係止部22hの巾寸法T分 に相当している。そして、この状態の位置がカセットホルダ14内のカセット6 を記録及び/又は再生する所定の装着位置となる。
【0035】 この所定の装着位置では、カセットホルダ14の係止ピン21の外形寸法と第 2の係止部22hの巾寸法Tが前述したように同一寸法に形成されているため、 カセットホルダ14が所定の装着位置でしっかりと係止できる。この後、カセッ ト6内の磁気テープ(図示せず)のローディング動作とか、記録及び/又は再生 動作が確実となる実用的な利点が生じる。更に、カセットホルダ14をカセット 挿入位置から所定の装着位置に到達する寸前でカセットホルダ14をロックする 際、ロック時のオーバストローク量を確保できる。また、カセットホルダ14が 所定の装着位置に到達した際、カセットホルダ14と一体に移動し且つ外装の一 部となる蓋体が従来のようにオーバストローク量だけ突出することが無くなるの で、図6に示したビデオカメラ1の外装のデザインが良好となる実用的な利点が 生じる。
【0036】 更に、カセットホルダ14内のカセット6を取り出すイジエクト動作時には、 図4に示した状態からコントロールカム28を前記した方向とは逆の反時計方向 に回動して、ロックプレート22を強制的に図2に示した状態まで戻せば良く、 ここでは詳述を省略する。
【0037】 尚、以上詳述した本考案に係わるカセット装着装置10はビデオカメラ1に採 用して実施例を説明したが、磁気記録及び/又は再生する例えばビデオテープレ コーダ,デジタルオーディオテープレコーダなどの周知の磁気記録及び/又は再 生機器にも適用することが可能である。
【0038】
以上詳述した本考案に係わるカセット装着装置は磁気記録及び/又は再生機器 に採用され、外装の一部となる蓋体をカセットホルダと一体に移動し、且つカセ ットホルダの被係止部をロック時に係止部材の第1の係止部で係止させ、更にロ ック時のオーバストローク量を確保して第1の係止部と連設して段付きに形成し た第2の係止部で係止させるよう構成している。
【0039】 この結果、カセットホルダをカセット挿入位置から所定の装着位置に到達する 寸前でカセットホルダをロックする際、ロック時のオーバストローク量を確保で きる。また、カセットホルダが所定の装着位置に到達した際、カセットホルダと 一体に移動し且つ外装の一部となる蓋体が従来のようにオーバストローク量だけ 突出することが無くなるので、ビデオカメラの外装のデザインが良好となる実用 的な利点が生じる。
【0040】 また、カセットホルダが所定の装着位置でしっかりと係止できるので、この後 、カセット内の磁気テープのローディング動作とか、記録及び/又は再生動作が 確実となる実用的な利点が生じる。
【図1】本考案に係わるカセット装着装置の全体構成を
示した図である。
示した図である。
【図2】図1に示したカセット装着装置のロック手段を
取り出した図であり、且つカセットホルダがカセット挿
入位置で支持された状態を示した斜視図である。
取り出した図であり、且つカセットホルダがカセット挿
入位置で支持された状態を示した斜視図である。
【図3】カセットホルダがロック位置で支持された状態
を示した斜視図、
を示した斜視図、
【図4】カセットホルダが所定の装着位置で支持された
状態を示した斜視図である。
状態を示した斜視図である。
【図5】図1〜図4に示したコントロールカムの形状を
示した平面図である。
示した平面図である。
【図6】従来のカセット装着装置を採用した携帯用小型
ビデオカメラを示した斜視図であり、(A)はビデオカ
メラの蓋体を開蓋した図、(B)は蓋体を閉蓋した図で
ある。
ビデオカメラを示した斜視図であり、(A)はビデオカ
メラの蓋体を開蓋した図、(B)は蓋体を閉蓋した図で
ある。
1…磁気記録及び/又は再生機器(ビデオカメラ)、4
…蓋体、 6…カセット、10…カセット装着装置、11…シャー
シ、 14…カセットホルダ、 20…カセット装着装置のロック手段、 21…カセットホルダの被係止部(係止ピン)、 22…係止部材(ロックプレート)、 22g…第1の係止部、22h…第2の係止部、 27…スプリング部材(引張スプリング)、 26…規制部材(キャンセルレバー)、 28…コントロールカム、28a…カム部、 30…第1の連結部材、33…第2の連結部材、36…
係合部(ピン)。
…蓋体、 6…カセット、10…カセット装着装置、11…シャー
シ、 14…カセットホルダ、 20…カセット装着装置のロック手段、 21…カセットホルダの被係止部(係止ピン)、 22…係止部材(ロックプレート)、 22g…第1の係止部、22h…第2の係止部、 27…スプリング部材(引張スプリング)、 26…規制部材(キャンセルレバー)、 28…コントロールカム、28a…カム部、 30…第1の連結部材、33…第2の連結部材、36…
係合部(ピン)。
Claims (1)
- 【請求項1】磁気記録及び/又は再生機器(1) の外装の
一部となる蓋体(4) を一体に取り付けて該蓋体を開蓋し
てカセット(6) を挿入する挿入位置と、該蓋体を閉蓋し
て該カセットを記録及び/又は再生する所定の装着位置
との間を該機器内のシャーシ(11)に移動自在に支持さ
れ、且つ被係止部(21)を備えたカセットホルダ(14)と、 該シャーシに駆動源と連結して設けられ、所定の動作モ
ードに対応して回転すると共に、カム部(28a) を有した
コントロールカム(28)と、 一端側を該コントロールカムのカム部を摺動し、他端側
に係合部(36)を有した連結部材(30,33) と、 該連結部材の係合部と連結され、且つスプリング部材(2
7)に付勢されて該カセットホルダの移動方向に対してほ
ぼ直角方向に摺動可能な状態で該シャーシに設けられ、
該カセットホルダが所定の装着位置に到達する寸前のロ
ック位置で該カセットホルダの被係止部(21)を係止する
第1の係止部(22g) と、ロック位置で該カセットホルダ
をロックするに必要なオーバストローク量を確保できる
分だけ該第1の係止部(22g) より所定の装着位置側に変
位し、且つ所定の装着位置に移動した該カセットホルダ
の被係止部(21)を係止する第2の係止部(22h) とを備え
ると共に、該第1の係止部(22g) と該第2の係止部(22
h) とを連設して段付き形成した係止部材(22)と、 該カセットホルダが挿入位置に位置している時のみ、該
カセットホルダの被係止部(21)と該係止部材(22)の第1
の係止部(22g) とがほぼ対向するよう該係止部材(22)を
摺動規制する規制部材(26)とを具備してなり、 一つの動作により、挿入位置に位置した該カセットホル
ダを移動して所定の装着位置に到達する寸前で該カセッ
トホルダの被係止部で該規制部材の規制を解除し、且つ
該係止部材が該スプリング部材の付勢力により付勢方向
に摺動変位して該カセットホルダの被係止部を該係止部
材の第1の係止部に係止させ、二の動作により、該コン
トロールカムを回転して該係止部材を強制的に摺動変位
させ、該カセットホルダの被係止部を該係止部材の第1
の係止部から第2の係止部で係止させるよう構成したこ
とを特徴とするカセット装着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6554791U JPH0515146U (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | カセツト装着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6554791U JPH0515146U (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | カセツト装着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515146U true JPH0515146U (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=13290151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6554791U Pending JPH0515146U (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | カセツト装着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515146U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54179830U (ja) * | 1978-06-02 | 1979-12-19 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP6554791U patent/JPH0515146U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54179830U (ja) * | 1978-06-02 | 1979-12-19 |
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