JP2998545B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2998545B2
JP2998545B2 JP1245994A JP1245994A JP2998545B2 JP 2998545 B2 JP2998545 B2 JP 2998545B2 JP 1245994 A JP1245994 A JP 1245994A JP 1245994 A JP1245994 A JP 1245994A JP 2998545 B2 JP2998545 B2 JP 2998545B2
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JP
Japan
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tape
cassette
tape cassette
cover
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彰洋 西村
良則 塩見
薫 梶田
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
ーの如き磁気記録再生装置やその他各種の情報処理装置
等に使用するテープカセットの蓋機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化に伴い、テー
プカセット及びビデオテープレコーダー(以下、VTR
という)がコンパクトになってきている。その結果、V
TRは風景や人物等の撮影取りのように屋外で使用され
るケースが多くなってきた。
【0003】その中で、テープカセットも特に屋外使用
を考慮し、耐塵挨対策としてテープの前面及び裏面をそ
れぞれ覆う2枚または3枚式の蓋が実用化されている。
【0004】以下、図面を参照しながら上述した従来の
テープカセットについて説明する。図9及び図10は従
来テープカセットの組立斜視図と蓋部の要部断面図であ
る図に示すように、テープカセット16前面にはテープ
17が架張されており、常時は前蓋18、上蓋19と後
蓋20によって覆われている。
【0005】前蓋18の側板には一対の支点ピン18a
が設けられ、支点ピン18aは上ハーフ21の前方両側
面部に挿入されている。そして、前蓋18は支点ピン1
8aを中心として回動自在とされている。また、前蓋1
8の側板の前面上部には一対のピン孔18bが形成され
ている。
【0006】上蓋19の側板の前面には一対の支持ピン
19aが設けられ、支持ピン19aは前蓋18のピン孔
18bに挿入されて回動自在とされている。
【0007】上ハーフ21の側面前方には上蓋ガイド溝
21aが形成され、上蓋19側板に形成された一対のガ
イドピン19bが摺動自在に取り付けられている。
【0008】上蓋19の内側には一対のブラケット部1
9cが設けられており、さらにブラケット部19cには
それぞれピン孔19dが形成されている。
【0009】後蓋20の側面には一対の支持ピン20a
が設けられており、一対の支持ピン20aは上蓋19の
ブラケット部19cのピン孔19dに回動自在に取り付
けられる。また、後蓋20の下部側面にはガイドピン2
0bがそれぞれ形成されている。
【0010】下ハーフ22に形成された一対のテープガ
イド22aの後方で、かつ開口部の両側面側には一対の
後蓋ガイド溝22bが設けられている。この後蓋ガイド
溝22bには後蓋20のガイドピン20bが摺動自在に
挿入される。
【0011】以上のテープカセット16を装置に挿入す
ると装置側に配置された開蓋ピン23によって前蓋18
の側板が突き上げられるため、前蓋18は上方へ回動す
る。この時、前蓋18と連結されている上蓋19は上蓋
ガイド溝21aに案内され、かつ上蓋19に連結された
後蓋20は後蓋ガイド溝22bに案内されつつ開蓋す
る。なお、閉蓋動作は上述した動作と全く逆に成され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では下記のような問題が発生する。
【0013】テープカセット16を装置に装着させる場
合、装置側としてはテープカセット16の蓋18、1
9、20を最大まで押し上げて、装置のテープ引き出し
ポストが入る開口部の高さ方向の余裕を大きく取ってシ
リンダー等を開口部内に入れて装置のサイズを小型化し
ようとしている。
【0014】そのため、図11に示すように後蓋20の
ガイドピン20bが後蓋ガイド溝22bからはずれてし
まい、閉蓋時にはガイドピン20bが上ハーフ21の上
面に当たって閉蓋しないという問題が発生していた。よ
って、テープカセット16が閉蓋しない状態で装置から
テープカセット16を排出しようとしても排出できず、
無理にテープカセット16を取り出すと装置及びテープ
カセット16が破損するという大きな問題が発生してい
た。
【0015】その対策として、図12に示すように後蓋
ガイド溝22bの上部にある開放部22cの幅寸法Cを
ガイドピン20bの径Dよりやや小さめに形成する(C
<D)ことによりガイドピン20bの抜け防止を行って
いた。
【0016】しかし、上記構成ではテープカセット16
の組立時に、ガイドピン20bが後蓋ガイド溝22bの
開放部22cから挿入する時、力を加えて押し込むよう
に組み立てる必要があって組みにくいという問題があっ
た。また、押し込み時にガイドピン20bが破損すると
いう問題も発生していた。
【0017】本発明は上記問題点に鑑み、テープカセッ
トの蓋を最大まで開蓋しても後蓋のガイドピン抜けを防
いで閉蓋作動がスムーズに行えるテープカセットを提供
するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のテープカセットは、蓋が最大に開蓋した際
の位置規制を上蓋の側板部とカセット本体の切り欠き部
とで規制するように構成したものである。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成により、すなわちテープ
カセットの蓋を最大まで開蓋した時、上蓋の側板部とカ
セット本体の切り欠き部とが当たる。この時、後蓋のガ
イドピンが後蓋ガイド溝内に位置しているためガイドピ
ンの抜けが防止でき閉蓋がスムーズに行える。
【0020】従って、装置からのテープカセット取り出
しが容易となり、前記した装置からのテープカセット排
出不良によるテープカセット並びに装置の破損事故を防
ぐことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0022】図1、図2は、一実施例のテープカセット
の組立斜視図及びテープカセットの分解斜視図で、図3
は蓋部の組立斜視図である。
【0023】図に示すように、テープカセット1を構成
するカセット本体は合成樹脂で成形された方形の上ハー
フ2と下ハーフ3とから構成されている。そして、これ
ら上ハーフ2と下ハーフ3は上下から相互に合わされ、
止めネジ4にてネジ止めされて一体の匡体に形成され
る。またカセット本体にはテープ5を巻回した一対のリ
ール6が収納されている。カセット本体の前面には、装
置側のテープ引き出し部材が挿入されるための開口部7
が設けられている。そして、下ハーフ3の開口部7の両
側には下ハーフ3と一体に形成された一対のテープガイ
ド3aが設けられており、テープ5はこのテープガイド
3aに案内されて開口部7に沿って架張されている。
【0024】前蓋8は図2に示すように開口部7に架張
されたテープ5の前面を覆う前蓋部8aと上下ハーフ
2、3の前方側面を覆う側板8bとで構成されており略
コ字形状をしている。前蓋8の側板8bには一対の支点
ピン8cが設けられ、支点ピン8cは上ハーフ2の前方
両側面部に設けられた一対の切り欠き部2aに挿入され
ている。そして、前蓋8は支点ピン8cを中心として回
動自在とされている。なお、支点8cの一方側には、コ
イルバネ9が装着されており、前蓋8を常時閉蓋方向に
回動付勢している。また、前蓋8の側板8bの前面上部
には一対のピン孔8dが形成されている。
【0025】上蓋10は開口部7に架張されたテープ5
の上面を覆う上蓋部10aと上ハーフ2の側面を覆う側
板10bとで構成されている。上蓋10の側板10bの
前面内側には一対の支持ピン10cが設けられ、支持ピ
ン10cは前蓋8のピン孔8dに挿入されて回動自在と
されている。
【0026】上ハーフ2の側面前方には上蓋側板10b
の厚みとほぼ同等寸法に切り欠いた一対の切り欠け部2
bが設けられている。そして、その切り欠き部2bには
曲線部と直線部とからなり、かつ一端を開放部とした一
対の上蓋ガイド溝2cが形成され、その上蓋ガイド溝2
cには上蓋10側板10bの後方内側に形成された一対
のガイドピン10dが摺動自在に取り付けられている。
【0027】図3に示すように上蓋10の上蓋部10a
の内側には開口部7の幅寸法とほぼ同等の間隔距離を保
った一対のブラケット部10eが設けられており、さら
にブラケット部10eにはそれぞれピン孔10fが形成
されている。
【0028】図2に示すように後蓋11は開口部7に架
張されたテープ5の裏面を覆っている。そして、後蓋1
1の上部側面には一対の支持ピン11aが設けられてお
り、一対の支持ピン11aは上蓋10のブラケット部1
0eのピン孔10fに回動自在に取り付けられる。ま
た、後蓋11の下部側面には一対の突出部11bが設け
られており、さらに突出部11bにはガイドピン11c
がそれぞれ形成されている。
【0029】下ハーフ3に形成された一対のテープガイ
ド3aの後方で、かつ開口部7の両側面側には上部が開
放された一対の後蓋ガイド溝3bが設けられている。こ
の後蓋ガイド溝3bには後蓋11の突出部11bに形成
された一対のガイドピン11cが摺動自在に挿入され
る。
【0030】下ハーフ3の側壁にはスリット3cが設け
られており、そのスリット3c内には蓋ロック部材12
が取り付けられる。図4は蓋ロック部の要部側面図であ
る。この蓋ロック部材12は前蓋8の側板8bの内側に
取り付けられた突起8eと係合するロック爪12aと、
後述する蓋ロック解除部材と当たる当接部12bと、支
点ピン12cとを合成樹脂にて一体成形したものであ
る。そして、支点ピン12cは下ハーフ3に設けられた
ピン挿入孔3dに挿入されて前後方向に回動自在に構成
される。なお、板ばね13の一端によって蓋ロック部材
12の後方部を押圧する事により蓋ロック部材12を前
方向に付勢している。その結果、前蓋8の突起8eと蓋
ロック部材12のロック爪12aとが常時係合している
ため前蓋8の閉蓋状態でロックされるように構成されて
いる。
【0031】以上前蓋8、上蓋10及び後蓋11の詳細
な構造について述べたが、これらを組立てる場合には図
3に示すようにまず上蓋10のブラケット部10eのピ
ン孔10fに後蓋11の支持ピン11aを取り付け、そ
の後前蓋8のピン孔8dに上蓋10の支持ピン10cを
取り付けて蓋ユニットを組み立てる。
【0032】そして、蓋ユニットの上蓋10のガイドピ
ン10dを上ハーフ2の上蓋ガイド溝2cの開放部2d
から挿入させるとともに、前蓋8の支点ピン8cを上ハ
ーフ2の切り欠き部2aに挿入させる。
【0033】次に蓋ユニットを取り付けた上ハーフ2と
下ハーフ3を勘合させる。この際、図5に示すように後
蓋11のガイドピン11cは下ハーフ3の後蓋ガイド溝
3bの上部に設けた開放部3eから挿入させる。
【0034】以上のように構成されたテープカセット1
について以下その動作を説明する。テープカセット1を
装置に挿入すると図6に示すように装置側に配置された
カセットホルダーの蓋ロック解除部材14が蓋ロック部
材12の当接部12bに当たってA方向に移動させる。
従って蓋ロック部材12のロック爪12aと前蓋8の突
起8eとの係合が外れて前蓋8のロックが解除される。
【0035】その後、テープカセット1を図6に示すB
方向に移動させると、装置側に配置された開蓋ピン15
によって前蓋8の側板8bが突き上げられる。このた
め、前蓋8はコイルバネ9に抗して上方へ回動する。こ
の時、前蓋8と連結されている上蓋10は上蓋ガイド溝
2cに案内され、かつ上蓋10に連結された後蓋11は
後蓋ガイド溝3bに案内されつつ開蓋する。その結果、
開口部7に架張されたテープ5が露出し、そしてこのテ
ープ5を引き出して回転ヘッドドラムに巻装させてビデ
オ信号等の記録再生を行う。なお、閉蓋動作は上述した
動作と全く逆に成される。
【0036】次に以上のようなテープカセット1の蓋を
最大に開蓋した時は図7に示すように上蓋10のガイド
ピン10dが上蓋ガイド溝2cの最終端に当たってい
る。そのため、蓋をさらに開けようとしても上蓋10が
移動できないので開かない。この時、後蓋11のガイド
ピン11cは後蓋ガイド溝3b内に位置しているため、
後蓋11のガイドピン11cの抜けがなくなり閉蓋動作
がスムーズに行われる。また、カセットの組立時におい
て、図5に示すように後蓋ガイド溝3bの開放部3eの
幅寸法がガイドピン11c径より大きく形成できるので
容易にガイドピン11cの挿入組立が行うことができ
る。
【0037】よって、従来発生していた装置内でテープ
カセットの蓋が最大開蓋した時、後蓋のガイドピンが後
蓋ガイド溝からはずれて上ハーフの上面にひっかかり閉
蓋しなくなり、その結果、装置からテープカセットの取
り出しが出来ず、無理にテープカセットを取り出すとテ
ープカセットならびに装置が破損するという大きな問題
が解決できる。また、テープカセット組立時にも後蓋の
ガイドピンと下ハーフの後蓋ガイド溝との挿入組立が容
易にできるという効果も発生する。
【0038】なお、上述した内容では上蓋10のガイド
ピン10dとカセット本体の上蓋ガイド溝2cで最大開
蓋の位置を規制したが、カセットサイズが小さくなれば
ガイドピン10dの径寸法が大きく取れずガイドピン1
0dの強度不足でピン折れが発生する場合がある。その
時は図8に示すように上蓋10側板10bの端面10g
と上ハーフ2切り欠き部2bの端面2eとで位置規制す
る。この時ガイドピン10dは上蓋ガイド溝2cの最終
端まできていないのでガイドピン10dに大きな荷重が
かからないためピン折れは発生しない。かつ前述した後
蓋のガイドピン抜け防止の効果も発生する。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、蓋が最大に開蓋
した際の位置規制を上蓋の側板部とカセット本体の切り
欠き部とで規制するように構成したものである。
【0040】よって、テープカセットの蓋を最大まで開
蓋した時、上蓋の側板部とカセット本体の切り欠き部と
が当たる。この時、後蓋のガイドピンは後蓋ガイド溝内
に位置しているためガイドピンの抜けが防止でき閉蓋が
スムーズに行える。
【0041】従って、装置からのテープカセット取り出
しが容易となり、前記した装置からのテープカセット排
出不良によるテープカセット並びに装置の破損事故を防
ぐことができるという大きな効果が発生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のテープカセットの組立斜視
【図2】同テープカセットの分解斜視図
【図3】同テープカセット蓋部の組立斜視図
【図4】同テープカセット蓋ロック部の要部側面図
【図5】同テープカセットの蓋部とカセット本体との組
立側面図
【図6】同テープカセットをカセットホルダーに挿入し
た時のテープカセット蓋ロック部の要部側面図
【図7】同テープカセット蓋が最大開蓋した時の要部断
面図
【図8】同テープカセット蓋が最大開蓋した時の要部側
面図
【図9】従来例テープカセット蓋部の組立斜視図
【図10】同テープカセット蓋部の要部断面図
【図11】同テープカセット蓋が最大開蓋した時の要部
断面図
【図12】同テープカセットの蓋部とカセット本体との
組立側面図
【符号の説明】
2c 上蓋ガイド溝(上ハーフ) 2e 切り欠き部端面(上ハーフ) 3b 後蓋ガイド溝(下ハーフ) 8 前蓋 10 上蓋 10d ガイドピン 10g 側板端面 11 後蓋 11c ガイドピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−342801(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/087 525

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に装置側のテープ引き出し部材挿入
    用の開口部を形成したカセット本体と、前記カセット本
    体前面に設けられたテープガイドによって前記開口部に
    架張されたテープと、前記テープの前面を覆うべく前記
    カセット本体に回動自在に取り付けた前蓋と、前記テー
    プの上面を覆うべく前記前蓋に回動自在に取り付けた上
    蓋と、前記テープの後面を覆うべく前記上蓋に回動自在
    に取り付けた後蓋とを有し、開蓋時には前記前蓋、前記
    上蓋および前記後蓋とが互いに連動させて開蓋方向へ回
    動させるように構成したテープカセットにおいて、前記
    上蓋の側板にガイドピンを設けかつ前記ガイドピンを案
    内する上蓋ガイド溝を前記カセット本体側面の切り欠け
    部に設けて、前記蓋が最大に開蓋した際の位置規制を前
    記上蓋の側板部と前記カセット本体の切り欠き部とで規
    制するように構成した事を特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 蓋が最大に開蓋した際の位置規制を上蓋
    のガイドピンとカセット本体の上蓋ガイド溝とで規制す
    るように構成した事を特徴とする請求項1記載のテープ
    カセット。
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