JP4284801B2 - テープカセット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオテープレコーダーの如き磁気記録再生装置やその他各種の情報処理装置などに使用するテープカセットの蓋ロック機構に関するものであり、特にカセット本体の両側壁に一対の蓋ロック機構を設け、蓋の両側をそれぞれロックする構成としたテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気記録の高密度化にともない、ビデオテープレコーダー(以下VTRという)及びテープカセットがコンパクトになり、その結果VTRは屋外で使用される機会が多くなってきた。
【0003】
その様な中でテープカセットも屋外使用を考慮し、塵埃の侵入を防ぐ為、テープの前面と上面及び後面をそれぞれ覆う3枚方式の蓋構造にすると共に、容易に蓋が開くのを防ぐ為カセット本体の両側壁に蓋ロック機構を一対設ける構成にしたものなど様々な工夫がなされ、例えばDVフォーマットとして実用化されている。
【0004】
従来のテープカセット10について、図面を参照しながら説明する。図10において、カセット本体は合成樹脂で成形された上ハーフ2と下ハーフ3を上下方向から組合せにより一体の筐体に形成される。又カセット本体にはテープ4を巻回した一対のリール5が収納されている。カセット本体の前面にはVTR側のテープ引き出し部材が挿入される為の開口部6が設けられている。開口部6の下ハーフ3側の両側には下ハーフ3と一体に形成された一対のテープガイド7が設けられており、テープ4はテープガイド7に案内されて開口部6に沿って架張される。テープ4は、閉蓋時は、スライド式の上蓋8と内部にある後蓋9と跳ね上げ式の前蓋11によって覆われており、更に前蓋11は閉蓋位置でテープカセット10の右側10aに設けられた第一の蓋ロック部材12と左側10bに設けられた第二の蓋ロック部材13によりロックされている。
【0005】
図11において、前蓋11は開口部6に架張されたテープ4の前面を覆う前面部11aと上ハーフ2及び下ハーフ3の前方側面を覆う側板11bとで構成されており、略コの字型形状をしている。前蓋11の側板11bには一対の支点ピン14が設けられ、支点ピン14は上ハーフ2の前方両側壁部に設けられた一対の切欠部15に挿入され、前蓋11の支点ピン14の一方側にはコイルバネ16が装着されており前蓋11を常時閉蓋方向に回動付勢している。又、前蓋11の前面部11aの両端上部には一対のピン孔17が形成されている。
【0006】
上蓋8は、開口部6に架張されたテープ4の上面を覆う上面部8aと上ハーフ2の側面を覆う側板8bから構成されている。上蓋8の側板8bの前方内側には一対の支持ピン18が設けられ、支持ピン18は前蓋11のピン孔17に挿入されて回動自在とされている。又側板8bの後方内側には一対のガイドピン19が設けられている。さらに、上面部8aの内面側には開口部6の幅寸法とほぼ同等の間隔距離を有した一対の軸受け部20が設けられている。上ハーフ2の側壁前方には上蓋8の側板8bの厚みとほぼ同等寸法に切欠いた一対の切欠部21が設けられている。切欠部21は曲線部と直線部とから成り、且つ一方端を開放した一対のガイド溝22が形成され、ガイド溝22には上蓋8の側板8bのガイドピン19が摺動自在に取り付けられている。
【0007】
後蓋9は略コの字型形状をしており、開口部6に架張されたテープ4の裏面を覆っている。後蓋9の上部側面には一対の支持ピン23が設けられており、支持ピン23は上蓋8の軸受け部20に回動自在に取り付けられている。又,後蓋9の下部側面には一対のガイドピン24を有した突出部25が設けられている。
【0008】
下ハーフ3の右側壁3aにはスリット26が設けられており、スリット26内の壁上部には軸受け部27が形成されている。軸受け部27には第一の蓋ロツク部材12が取り付けられており、第一の蓋ロック部材12は板バネ32でロック方向に付勢されている。下ハーフ3の左側壁3bにはスリット29が設けられており、スリット29内の壁上部には軸受け部30が形成されている。軸受け部30には第二の蓋ロツク部材13が取り付けられており、板バネ31でロック方向に付勢されている。
【0009】
図12は第一及び第二の蓋ロック部材の拡大斜視図である。12は下ハーフ3の右側壁3a側に取り付けられた第一の蓋ロック部材であり、軸受け部27に回動自在に支持される支持ピン部33と、前蓋11をロックするロック爪部34aおよびテープカセット10を装置(図示せず)に装着した際に装置に設けられた後述する蓋ロック解除部材が当たる当接部34bとを有する係止部34から構成されており、支持ピン33の軸芯に対する重心位置が係止部34側にある。13は下ハーフ3の左側壁3b側に取り付けられた第二の蓋ロック部材であり、軸受け部30に回動自在に支持される支持ピン部35と、前蓋11をロックするロック爪部36aおよびカセット本体10を装置(図示せず)に装着した際に装置に設けられた後述する蓋ロック解除部材が当たる当接部36bとを有する係止部36から構成されており、第一の蓋ロック部材12と同様、支持ピン35の軸芯に対する重心位置が係止部36側にある。図から明らかな様に第一の蓋ロック部材12と第二の蓋ロック部材13はほぼ同一の形状をしており、合成樹脂にて一体成形されている。
【0010】
図13は閉蓋状態の左側面図である。閉時は、第二の蓋ロック部材13の爪部36aと前蓋11の側板11bの内側に設けられた突起37とが板バネ31の一端により蓋ロック部材13の後方部を押圧することにより蓋ロック部材13を前方向に付勢している。その結果前蓋11の突起37と蓋ロック部材13のロック爪36aとが常時係合し、前蓋11を閉蓋状態でロックする構成となっている。尚、第一の蓋ロック部材12も第二の蓋ロック部材13と全く同様の構成となっている。
【0011】
以上の様に構成されたテープカセット10について、左側の動作について説明する。尚、右側は対称の動きを行なうだけの為説明は省略する。テープカセット10をVTR(図示せず)に挿入すると図14に示す様にVTR側に配置されたカセットホルダー(図示せず)の蓋ロック解除部材38が前蓋11の前面部11aに設けられた切欠部39を通って入り、蓋ロック部材13の当接部36bに当接する。次に図15に示す様に更に蓋ロック解除部材38が入り込むことにより蓋ロック部材13は板バネ31に抗してA方向に移動し、蓋ロック部材13のロック爪36aと前蓋11の側板11bの内側に設けられた突起37との係合が外れ、前蓋11のロックが解除される。次に、図16に示す様にその後テープカセット10をB方向に移動させるとVTR側に配置された開蓋ピン40によって前蓋11の側板11bが突上げられる。この為,前蓋11はコイルバネ16に抗して上方に回動する。この時、前蓋11と連結された上蓋8は上ハーフ2に設けられたガイド溝22に案内され、且つ上蓋8と連結された後蓋9は下ハーフ3に設けられたガイド溝28に案内され開蓋される。尚、閉蓋動作は上述した動作と全く逆に成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの様な蓋ロック機構ではテープカセット10を誤って床などに落下させた場合、具体的にはテープカセット10を背面側から落下させた時ロックが解除されるという欠点があった。これを図で持って説明する。図17はテープカセット10を誤って落下した際のテープカセット10の背面部41が床42にぶつかる直前の状態を示し、図18はテープカセット10の背面部41が床42にぶつかった直後の状態を示している。詳細には図18(a)は左側第二の蓋ロック部材13の動きを、図18(b)は右側第一の蓋ロック部材12の動きを示している。図18(a)に示す様に、テープカセット10の背面部41が床42にぶつかった瞬間に第二の蓋ロック部材13は支点ピン35の回動支点に対し重心が蓋ロック部材13の係止側36にある為、落下衝撃により支点ピン35を中心に矢印C方向に回転モーメントが働き、板バネ31に抗してロック解除方向に回動し、結果前蓋11の突起37と蓋ロック部材13のロツク爪36aとの係合が外れ、前蓋11のロックが解除される。一方、図18(b)示す様に、第一の蓋ロック部材12は支点ピン33の回動支点に対し重心が蓋ロック部材12の係止側34にある為、落下衝撃により支点ピン33を中心に矢印D方向に回転モーメントが働き、板バネ31に抗してロック解除方向に回動し、結果前蓋11の突起43と蓋ロック部材12のロツク爪34aとの係合が外れ、前蓋11のロックが解除される。前蓋11のロックが解除されると図19に示す様に前蓋11と上蓋8と後蓋9の連結体において、前蓋11の支点ピン14の回動支点に対する重心が上蓋8側にある為、支点ピン14を中心として矢印E方向に回転モーメントが働きコイルバネ16に抗して開蓋方向に回動してしまう。又、テープカセット10の開口部6に沿って架張されていたテープ4は落下の衝撃によりリール5の移動あるいはリール5に巻回されているテープ4のテープ間のズレにより開口部6において弛みが生じ矢印F方向に飛び出し、弛みが多い場合は前蓋11の前面部11aの内面軌跡(図19のGで示す軌跡)より外側にまで飛び出してしまう。その後、コイルバネ16の抗力によって再び閉蓋方向に回動した前蓋11によってテープ4を引っ掛けて損傷させたり、挟み込んで欠損させてしまうという問題が発生していた。
【0013】
本発明は上記課題を解決する為になされ、その目的とする所はテープカセットを誤って落下させた場合においても蓋を閉蓋状態に維持することによりテープを保護する蓋ロック機構を有するテープカセットを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明に係るテープカセットは、テープを巻回した一対のリールを収納する筐体と、前記一対のリール間に架橋された前記テープを覆う蓋と、前記筐体に対し前記蓋を回動自在に軸支する一対の支点ピンと、前記筐体に備える軸受部に回動自在に支持される支持ピン、及び、前記蓋の前記支点ピン回りの回動を前記支ピン回りの回動でロックするロック爪部を有する係止部を具備する一対の蓋ロック部材とを備え、前記一対の蓋ロック部材の一方に、前記支持ピンの軸芯に関して、前記係止部の反対位置に前記蓋ロック部材の重心位置を配置したバランスウェイト部を備えた構成である。
上記テープカセットにおけるバランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部に、前記支持ピンの軸芯方向に深さを有する穴部を設けた構成、
または上記テープカセットにおけるバランスウェイト部に、前記バランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部を形成する材料の比重より比重の大きい材料含む構成、または上記テープカセットにおけるバランスウェイト部を具備する蓋ロック部材を、当該バランスウェイト部と、前記係止部とを別の材料で構成し、前記バランスウェイト部に供する材料の比重が前記係止部に供する材料の比重よりも大きい構成、
または上記テープカセットにおけるバランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部に前記支持ピンの軸芯方向に深さを有する穴部を設け、且つ前記バランスウェイト部に前記係止部を形成する材料の比重より比重の大きい材料を含む構成、
または上記テープカセットにおけるバランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部に前記支持ピンの軸芯方向に深さを有する穴部を設け、且つ前記バランスウェイト部と前記係止部とを別の材料で構成し、前記バランスウェイト部に供する材料の比重が前記係止部に供する材料の比重よりも大きい構成が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面と共に詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係るテープカセット1の分解斜視図である。図10から図19までに示した従来のテープカセット10と同一の部材には同一の参照番号を付している。又、テープカセット1の基本的な構造は従来のテープカセット10と同様である。より詳細に説明すると、図1に示した様に、本発明に係るテープカセット1は、従来のテープカセット10と同様に、上ハーフ2と下ハーフ3の組み合わせにより一体の筐体に形成される。又、筐体内にはテープ4を巻回した一対のリール5が収納されている。下ハーフ3の前面には開口部6が設けられ、両側には下ハーフ3と一体に形成された一対のテープガイド7が設けられている。テープ4はテープガイド7に案内されて開口部6に沿って架張される。前蓋11は開口部6に架張されたテープ4の前面を覆う前面部11aと上ハーフ2及び下ハーフ3の前方側面を覆う側板11bとで構成されており略コの字型形状をしている。前蓋11の側板11aには一対の支点ピン14が設けられ、支点ピン14は上ハーフ2の前方両側壁部に設けられた一対の切欠部15に挿入され、前蓋11の支点ピン14の一方側にはコイルバネ16が装着されており前蓋11を常時閉蓋方向に回動付勢している。又、前蓋11の前面部11aの両端上部には一対のピン孔17が形成されている。
【0016】
上蓋8は、開口部6に架張されたテープ4の上面を覆う上面部8aと上ハーフ2の側面を覆う側板8bから構成されている。上蓋8の側板8bの前方内側には一対の支持ピン18が設けられ、支持ピン18は前蓋11のピン孔17に挿入されて回動自在とされている。又,側板8bの後方内側には一対のガイドピン19が設けられている。さらに、上面部8aの内側には開口部6の幅寸法とほぼ同等の間隔距離を有した一対の軸受け部20が設けられている。上ハーフ2の側壁前方には上蓋側板19の厚みとほぼ同等寸法に切欠いた一対の切欠部21が設けられている。切欠部21は曲線部と直線部とから成り、且つ一方端を開放した一対のガイド溝22が形成され、ガイド溝22には上蓋側板8bのガイドピン19が摺動自在に取り付けられている。
【0017】
後蓋9は略コの字型形状をしており、開口部6に架張されたテープ4の裏面を覆っている。後蓋9の上部側面には一対の支持ピン23が設けられており、支持ピン23は上蓋8の軸受け部20に回動自在に取り付けられている。又後蓋9の下部側面には一対のガイドピン24を有した突出部25が設けられている。
【0018】
下ハーフ3の右側壁3aにはスリット26が設けられており、スリット26内の壁上部には軸受け部27が形成されている。軸受け部27には従来カセット10に使用しているものと同様の第一の蓋ロツク部材12が取り付けられており、第一の蓋ロック部材12は板バネ28でロック方向に付勢されている。下ハーフ3の左側壁3bにはスリット29が設けられており、スリット29内の壁上部には軸受け部30が形成されている。軸受け部30には後述する第二の蓋ロツク部材が取り付けられており、第二の蓋ロック部材44は板バネ31でロック方向に付勢されている。
【0019】
図2は第一及び第二の蓋ロック部材の拡大斜視図である。12は下ハーフ3の右側壁3a側に取り付けられた従来カセット10に使用しているものと同様の第一の蓋ロック部材であり、軸受け部27に回動自在に支持される支持ピン部33と、前蓋11をロックするロック爪部34aおよびカセット本体1を装置(図示せず)に装着した際に装置に設けられた蓋ロツク解除部材38が当たる当接部34bとを有する係止部34から構成されており、支持ピン33の軸芯に対する重心が係止部34側にある。44は下ハーフ3の左側壁3b側に取り付けられた第二の蓋ロック部材であり、軸受け部30に回動自在に支持される支持ピン部45と、支持ピン部45の一端に設けられたバランスウェイト部46と、前蓋11をロックするロック爪部47aおよびカセット本体1を装置(図示せず)に装着した際に装置に設けられた蓋ロツク解除部材38が当たる当接部47bとを有する係止部47から構成し、且つ、バランスウェイト部46と係止部47を支持ピン45の軸芯に対し反対位置に配置し、支持ピン45の軸芯に対する重心位置がバランスウェイト部46側にある。尚、第二の蓋ロック部材44も第一の蓋ロック部材12と同様に合成樹脂にて一体成形されている。
【0020】
以上の様に構成された本発明のテープカセット1を誤って床などに背面側から落下させた場合を図で持って説明する。図3はテープカセット1を誤って落下した際のテープカセット1の背面部41が床42にぶつかった直後の状態を示している。詳細には、図3(a)は左側第二の蓋ロック部材44の動きを、図3(b)は右側第一の蓋ロック部材12の動きを示している。図3(a)に示す様に、テープカセット1の背面部41が床42にぶつかった瞬間に第二の蓋ロック部材44は支ピン45の回動支点に対し重心が蓋ロック部材44の係止側47にある為、落下衝撃により支ピン45を中心に矢印G方向に回転モーメントが働き、ロック方向に回動し、結果前蓋11の突起37と第二の蓋ロック部材44のロツク爪47aとより係合し前蓋11のロックをしっかりと行う。一方、図3(b)に示す様に蓋ロック部材12は支ピン33の回動支点に対し重心が蓋ロック部材12の係止側34にある為、落下衝撃により支ピン33を中心に矢印H方向に回転モーメントが働き、板バネ31に抗してロック解除方向に回動し、結果前蓋11の突起37と蓋ロック部材12のロツク爪34aとの係合が外れ、前蓋11のロックが解除される。
【0021】
以上、説明した様に本発明の実施の形態1の構成にすることによりテープカセット1を誤って背面側から落下させた場合、第二の蓋ロック部材44がしっかりとロックできているので従来のテープカセット10の様にロックが外れることが回避できる利点がある。尚、図を用いた説明は省略するがテープカセット1を上述した以外の方向例えば前面側(背面側と対向する面)から落下させた場合は、逆に第一の蓋ロック部材12がしっかりとロックできているので同様にロックが外れることが回避できる。
【0022】
(実施の形態2)
図4は、本発明に係るテープカセット1の第二の蓋ロック部材の形状を示した斜視図である。図4において、48は第二の蓋ロック部材であり、支持ピン部45と、支持ピン部45の一端に設けられたバランスウェイト部46と、ロック爪部47aおよび当接部47bとを有する係止部47から構成し、且つ、係止部47に穴部49,50が形成されており、穴部49,50の間に剛性を確保する為の補強リブ51を設けている。
【0023】
この様に本発明においては、係止部47に穴部49,50を設けることで、支点ピン45に対して重心をよりバランスウェイト部46側に持ってくることができる利点がある。尚、穴の数については特に2個に限定するものではない。
【0024】
(実施の形態3)
図5は、本発明に係るテープカセット1の第二の蓋ロック部材の形状を示した斜視図である。図5において、52は第二の蓋ロック部材であり、支持ピン部53と、支持ピン部53の一端に設けられたバランスウェイト部54と、ロック爪部55aおよび当接部55bとを有する係止部55から構成し、且つ、バランスウェイト部54には本体部より比重の大きい材料51(例えば金属等)が圧入或いはインサート成形等で埋め込まれて設けられている。尚、材料51の埋め込み位置はできる限りバランスウェイト部54の外周側が好ましい。
【0025】
この様に本発明においてはバランスウェイト部54の重量をさらに増すことができる為、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0026】
(実施の形態4)
図6は、本発明に係るテープカセット1の第二の蓋ロック部材の形状を示した斜視図である。図6において、57は第二の蓋ロック部材であり、支持ピン部58と、支持ピン部58の一端に設けられたバランスウェイト部59と、ロック爪部60aおよび当接部60bとを有する係止部60から構成し、且つ、バランスウェイト部59の外周部に本体部より比重の大きい材料61(例えば金属等)を巻き付けて設けられている。
【0027】
この様に本発明においてはバランスウェイト部54の重量をさらに増すことができる為、実施の形態2あるいは実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0028】
(実施の形態5)
図7は、本発明に係るテープカセット1の第二の蓋ロック部材の形状を示した斜視図である。図7において、62は第二の蓋ロック部材であり、支持ピン部63と、支持ピン部63の一端に設けられたバランスウェイト部64と、ロック爪部65aおよび当接部65bとを有する係止部65から構成し、且つ、バランスウェイト部64には本体部より比重の大きい材料66(例えば金属等)が圧入或いはインサート成形等で埋め込まれて設けられている。さらに、係止部65に穴部67,68が形成されており、穴部66,67の間に剛性を確保する為の補強リブ69を設けている。
【0029】
この様に本発明においては、係止部65に穴部67,68を設けることでの係止部65の軽量化と、バランスウェイト部64の重量をさらに増すことができる為、支点ピン63に対して重心をよりバランスウェイト部64側に持ってくることができる利点がある。尚、材料66の埋め込み位置はできる限りバランスウェイト部64の外周側が好ましい。又、穴の数については特に2個に限定するものではない。
【0030】
(実施の形態6)
図8は、本発明に係るテープカセット1の第二の蓋ロック部材の形状を示した斜視図である。図8において、70は第二の蓋ロック部材であり、支持ピン部71と、支持ピン部71の一端に設けられたバランスウェイト部72と、ロック爪部73aおよび当接部73bとを有する係止部73から構成し、且つ、バランスウェイト部72の外周部に本体部より比重の大きい材料74(例えば金属等)を巻き付けて設けられている。さらに、係止部70に穴部75,76が形成されており、穴部75,76の間に剛性を確保する為の補強リブ77を設けている。
【0031】
この様に本発明においては、係止部73に穴部75,76を設けることでの係止部73の軽量化と、バランスウェイト部72の重量をさらに増すことができる為、支点ピン71に対して重心をよりバランスウェイト部72側に持ってくることができる利点がある。尚、穴の数については特に2個に限定するものではない。
【0032】
(実施の形態7)
図9は、本発明に係るテープカセット1の第二の蓋ロック部材の形状を示した斜視図である。図9において、78は第二の蓋ロック部材であり、支持ピン部79と、支持ピン部79の一端に設けられたバランスウェイト部80と、ロック爪部81aおよび当接部81bとを有する係止部81から構成し、且つ、バランスウェイト部80は全体を本体部より比重の大きい材料(例えば金属等)とし支持ピン部79に圧入固定して設けられている。
【0033】
この様に本発明においては、バランスウェイト部80の重量をさらに増すことができる為、支点ピン79に対して重心をよりバランスウェイト部80側に持ってくることができる利点がある。
【0034】
尚、上記説明は左側の蓋ロック部材に用いた場合の説明をしたが、右側蓋ロック部材に同様の構成を採用しても同じ効果を奏することはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上の様に本発明においては、蓋ロック部材の支点ピン軸芯に対する重心を一方側の蓋ロック部材はロック爪部および当接部とを有する係止部側にし、他方側のロック部材はロック爪部および当接部とを有する係止部側と反対側にある様に構成したことにより、誤ってカセットを落下させた場合も、片方の蓋ロックが確実にされる為、蓋が開放されることがなく、テープの損傷或いは欠損等の問題を防ぐことができる。
【0036】
このように、本発明により折角録画したテープを誤って落下させ、開いた蓋によりテープが挟まれ、テープダメージやテープ切れをおこすことのないテープカセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセット1の分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における蓋ロック部材の拡大斜視図
【図3】本発明係るテープカセット1の落下直後の状態図
【図4】本発明の実施の形態2における蓋ロック部材の斜視図
【図5】本発明の実施の形態3における蓋ロック部材の斜視図
【図6】本発明の実施の形態4における蓋ロック部材の斜視図
【図7】本発明の実施の形態5における蓋ロック部材の斜視図
【図8】本発明の実施の形態6における蓋ロック部材の斜視図
【図9】本発明の実施の形態7における蓋ロック部材の斜視図
【図10】従来のテープカセット10の蓋部開放状態図
【図11】従来のテープカセット10の分解斜視図
【図12】従来の蓋ロック部材の拡大斜視図
【図13】従来の蓋部及び蓋ロツク部の要部側面図
【図14】従来のテープカセット10をカセットホルダーに挿入し、蓋ロック解除部材が蓋ロック部材に当接した状態を示す図
【図15】従来のテープカセット10を蓋ロック解除部材が蓋ロック部材を開け終わった状態図
【図16】従来のテープカセット10の蓋全開放状態を示す図
【図17】従来のテープカセット10の落下直前を示す図
【図18】従来のテープカセット10が落下した直後を示す図
【図19】従来のテープカセット10の蓋が落下衝撃で開放した状態を示す図
【符号の説明】
1 (本発明の)テープカセット
2 上ハーフ
3 下ハーフ
4 テープ
5 リール
6 開口部
7 テープガイド
8 上蓋
9 後蓋
10 前蓋
12 第一の蓋ロック部材
13,44,48,52,57,62,70,78第二の蓋ロック部材
16 (前蓋の)コイルバネ
26、29 スリット
27、30 軸受け部
31 (第二の蓋ロック部材押圧用)板バネ
32 (第一の蓋ロック部材押圧用)板バネ
33 (第一の蓋ロック部材の)支点ピン部
34 (第一の蓋ロック部材の)係止部
34a (第一の蓋ロック部材の)ロック爪部
34b (第一の蓋ロック部材の)当接部
35 (従来の第二の蓋ロック部材の)支点ピン部
36 (従来の第二の蓋ロック部材の)係止部
36a (従来の第二の蓋ロック部材の)ロック爪部
36b (従来の第二の蓋ロック部材の)当接部
37、43 (前蓋の)突起
38 蓋ロック解除部材
39 切欠部
40 開蓋ピン
41 背面部
42 床面
45 (本発明の第二の蓋ロック部材の)支点ピン部
46 バランスウェイト部
47 (本発明の第二の蓋ロック部材の)係止部
47a (本発明の第二の蓋ロック部材の)ロック爪部
47b (本発明の第二の蓋ロック部材の)当接部
49,50 (本発明の第二の蓋ロック部材の)穴部
51 比重の大きい材料

Claims (6)

  1. テープを巻回した一対のリールを収納する筐体と、
    前記一対のリール間に架橋された前記テープを覆う蓋と、
    前記筐体に対し前記蓋を回動自在に軸支する一対の支点ピンと、
    前記筐体に備える軸受部に回動自在に支持される支持ピン、及び、前記蓋の前記支点ピン回りの回動を前記支ピン回りの回動でロックするロック爪部を有する係止部を具備する一対の蓋ロック部材とを備え、
    前記一対の蓋ロック部材の一方に、前記支持ピンの軸芯に関して、前記係止部の反対位置に前記蓋ロック部材の重心位置を配置したバランスウェイト部を備えることを特徴とするテープカセット。
  2. 前記バランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部に、前記支持ピンの軸芯方向に深さを有する穴部を設けたことを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
  3. 前記バランスウェイト部に、前記バランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部を形成する材料の比重より比重の大きい材料含むことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  4. 前記バランスウェイト部を具備する蓋ロック部材を、当該バランスウェイト部と、前記係止部とを別の材料で構成し、前記バランスウェイト部に供する材料の比重が前記係止部に供する材料の比重よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  5. 前記バランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部に前記支持ピンの軸芯方向に深さを有する穴部を設け、且つ前記バランスウェイト部に前記係止部を形成する材料の比重より比重の大きい材料を含むことを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
  6. 前記バランスウェイト部を具備する蓋ロック部材の前記係止部に前記支持ピンの軸芯方向に深さを有する穴部を設け、且つ前記バランスウェイト部と前記係止部とを別の材料で構成し、前記バランスウェイト部に供する材料の比重が前記係止部に供する材料の比重よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
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