JP2001273738A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

Info

Publication number
JP2001273738A
JP2001273738A JP2000088615A JP2000088615A JP2001273738A JP 2001273738 A JP2001273738 A JP 2001273738A JP 2000088615 A JP2000088615 A JP 2000088615A JP 2000088615 A JP2000088615 A JP 2000088615A JP 2001273738 A JP2001273738 A JP 2001273738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic tape
lid
cassette
side plate
upper half
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000088615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4017311B2 (ja
Inventor
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000088615A priority Critical patent/JP4017311B2/ja
Publication of JP2001273738A publication Critical patent/JP2001273738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4017311B2 publication Critical patent/JP4017311B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープを保護する前蓋の、開位置における
左右のガタつきを抑制する。 【解決手段】磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを収
容するカセット本体の前面側を保護するよう、前記カセ
ット左右方向に延在する水平部と、その左右両端に該水
平部に垂直に連接する側板部を有し、該側板部に設けら
れた支軸ピンを前記上ハーフの底面に設けられたフラン
ジ部のピン支持孔に貫挿させ、前記カセット前面側に露
出される磁気テープの前面側を前記水平部で覆う閉位置
と、前記磁気テープの前面側を開放する開位置との間を
回動可能に設けられた前蓋が、前記開位置にあるとき
に、該前蓋の側板部が前記上ハーフ底面の側部と対向す
る部分の該側板部の肉厚が厚くなるように、前記側板部
に肉厚差を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに係り、特に、カセット前面側に露出される磁気テー
プを保護するため、上ハーフ前方に設けられたリッド
(前蓋)を改良した磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル信号を高密度で記録する
ことができる小型軽量の磁気テープカセットが用いられ
ている。
【0003】この磁気テープカセットは、JISX61
27、X6129、X6130、あるいはECMA−2
88で規定されているように、長尺の磁気テープのそれ
ぞれの端部を固定した上で、この磁気テープを巻回した
一対の巻取ハブあるいは巻取リールを、上ハーフと下ハ
ーフを蓋合わせ状に結合して形成されるケース(カセッ
ト本体)に、前記一対の巻取ハブ等の間に張架された部
分の磁気テープのみを露出するように収容して構成され
る。また、磁気テープには高密度の記録が行われること
から、特に、磁気テープに対して手指が接触することや
塵埃が付着することを防止するため、ケースの密閉性を
向上させる必要がある。そのため、上ハーフには、磁気
テープを露出する前面側を覆うために前蓋(リッド)が
設けられ、さらに下ハーフには、磁気テープカセット非
使用時に下面側の開口部を塞ぐ、スライダが設けられて
いる。
【0004】図8に、従来の磁気テープカセットの概略
構成を斜視分解図で示す。磁気テープカセットは、蓋合
わせ状に結合され、カセットのケース(カセット本体)
となる筐体を構成する上ハーフ110と下ハーフ112
及び下ハーフ112の外側下部に前後方向摺動可能に装
着されるスライダ114とから主に構成される。上ハー
フ110と下ハーフ112とで構成されるケース内に
は、巻取ハブ130に巻回された磁気テープ132が収
容される。上ハーフ110の前面側には、カセット非使
用時において磁気テープ132を覆い保護する前蓋(リ
ッド)120が回動可能に取付けられている。また、下
ハーフ112の外側下面には、ケース下側の開放部分を
ふさいで密閉性を高めるため、スライダ114が前後方
向摺動可能に取付けられている。
【0005】カセット非使用時に、巻取ハブ130に巻
回された磁気テープ132が弛むのを防止するために、
ブレーキ部材116が上ハーフ110に付設されてい
る。ブレーキ部材116は、制動片116aを巻取ハブ
130の上部に設けられた歯車130aに係合させるこ
とにより、巻取ハブ130の回転を禁止し、磁気テープ
132の弛みを防止する。ブレーキ部材116は、ブレ
ーキばね118によって、カセット非使用時において制
動片116aを歯車130aに係合させる位置に付勢さ
れている。ブレーキばね118は、上ハーフ110に設
けられた突起110aに係止されている。
【0006】下ハーフ112は、長方形状の底面112
aに、カセット使用時においてカセットケース内にリー
ル軸を挿入するためのリール軸挿入孔112b、112
bを有し、底面112aの左右両端から前方に伸びる張
出部112c、112cを有する構成となっている。左
右の張出部112c、112cには、前記一対の巻取ハ
ブの間に張架された部分の磁気テープ132を、カセッ
ト使用時にケース前面に露出するようガイドするための
円柱状のテープガイド112d、112dが底面に垂直
に突設されている。この左右の張出部112c、112
cの間の空間は、当該磁気テープカセットが装填される
記録再生装置(デッキ)側に設けられているいわゆるテ
ープローディング装置が進入するための空間である。
【0007】スライダ114は、下ハーフ112の底面
112aに下側から接してカセット前後方向に摺動する
が、前方に位置するときは、前記下ハーフ112の左右
の張出部112c、112cの間の空間及びリール軸挿
入孔112bをスライダ114の底面114aにより、
防塵のためふさぐようになっている。また、スライダ1
14が後方に位置するときは、前記左右の張出部112
c、112cの間の空間を開放するとともに、スライダ
114の底面114aに設けられたリール軸挿入孔11
4b、114bが前記下ハーフ112のリール軸挿入孔
112b、112bと一致するようになっている。スラ
イダ114は、カセット使用時にデッキに装着される
と、デッキ内の装置の作用により自動的に後方に位置さ
れるが、カセット非使用時には、下ハーフ112に設け
られた板ばね122により前方に位置される。
【0008】下ハーフ112の底面112aの、前記左
右の張出部112c、112cの間の空間に面する側
(磁気テープを露出する側)に垂直に、2つの割筒型の
リブを連続してハの字状に設けた壁状の部材(リールエ
リア前面壁)112eが立設されている。このハの字状
に湾曲した壁状の部材112eは、巻取ハブ130に巻
回された磁気テープ巻玉が置かれた場合に、これに沿う
ような形状とされ、ケース内にリールエリアを形成して
いる。そして、この壁状の部材112eによって三角形
状に区切られた底面の部分112fのほぼ中央部に垂直
に柱状のリブ124を立設する。この柱状のリブ124
と前記壁状の部材112eとの間に、板ばね122のハ
の字状の頂点部分122aが組み込まれる。スライダ1
14は、カセット非使用時には板ばね122によって前
方の位置に固定されるよう付勢されているが、この板ば
ね22の先端部122bからの付勢力を受けるため、底
面114aの前方に垂直な壁状のリブ114cが設けら
れている。
【0009】図9に、上ハーフ110及びリッド120
を、上下逆さまにして、その内側を斜視図で示す。図9
では、リッド120のある向こう側が前方となってい
る。リッド120は、左右に延びた水平部120aの左
右両端に該水平部120aに垂直に連接する側板120
bを有している。そして側板120bの内側に設けられ
た支軸ピン120cを、上ハーフ110の底面に設けら
れた左右のフランジ部110bのピン支持孔110c
に、貫挿する。これによりリッド120は上ハーフ11
0のフランジ部110bに回動可能に支持される。な
お、フランジ部110bの近傍に設けられたリブ110
d、110dはブレーキ部材摺動ガイドであり、ブレー
キ部材116を保持するとともに、その円滑な摺動を補
助するためのものである。また、ボス110e、110
eは、組み立て時に下ハーフ112のテープガイド11
2d、112dを受け入れるためのものである。
【0010】また、図10に上ハーフの他の例を示す。
この上ハーフ140は、その左右のフランジ部140
a、140aにリッド120の支軸ピン120c、12
0cを受け入れるためのピン支持孔140b、140b
を設けた点は上記上ハーフ120と同様である。この上
ハーフ140は、ブレーキ部材摺動ガイド142aを、
磁気テープ132の端部を光学的に検出するための部材
であるプリズム142と一体化して設けている。このブ
レーキ部材摺動ガイド142aは、柱状のリブを先端部
ほど細くなるような台形状とし、先端部外側の一部を切
り欠いて、段付き形状とし、この段付き形状部で、ブレ
ーキ部材116の摺動をガイドするようにしたものであ
る。
【0011】図11は、図9の上ハーフ110とリッド
120を組み合わせた状態の一部を示す平面図である。
リッド120は、側板120aの内側に設けられた支軸
ピン120bを、上ハーフ110側部のフランジ部11
0bのピン支持孔110c(図11では図示省略)に貫
挿して、支軸ピン120bの回りに回動可能に支持され
る。支軸ピン120bには、リッドばね122が設けら
れており、リッド120がカセット前面を塞ぐ位置に、
リッド120を付勢している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の磁気テープカセットにおいては、リッド
120を上ハーフ110(あるいは140)に組み付け
る際、リッド120の支軸ピン120bを上ハーフ11
0のピン支持孔110c(140b)に貫挿しやすく
し、またリッド120を回動し易くするため、ピン支持
孔110c(140b)および支軸ピン120bは、あ
る程度の余裕が必要とされる。また、フランジ部110
b(140b)によってリッド120を支持しているた
め、フランジ部110b(140a)には、ある程度の
強度が必要とされていた。
【0013】従って図11に示すように、リッド120
が最も図の左側へ寄ったとき、支軸ピン120bの外れ
止め120cとフランジ部110bとの間に隙間Lが存
在し、そのため、リッド120が左右にずれる、いわゆ
るガタを生じるという問題があった。特にデッキ内にお
いて、すなわちリッド120が開位置にあるときに、左
右のガタが生じると、デッキ内にガタによるゴミ等が飛
散されるという問題がある。これに対して、例えば、前
記支軸ピン120bとピン支持孔110cの寸法によっ
てガタを規制することも考えられるが、これでは、規制
すればするほど、リッド120の組み付けや回動時の摺
動性が悪化するとともに、リッド120の摺動時に粉落
ちが発生する等の問題があり、リッドガタつきに対する
有効な対策とは成り得なかった。
【0014】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、磁気テープカセット前面側の磁気テープ
を保護するリッドを組み付け易く、かつ磁気テープカセ
ット使用時にリッドが開位置にあるときのリッドの左右
のガタつきを抑制した磁気テープカセットを提供するこ
とを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを
収容するカセット本体を構成し、前記一対の巻取ハブの
間に張架された部分の磁気テープをカセット前面側に露
出するよう蓋合わせ状に結合された上ハーフおよび下ハ
ーフと、前記カセット左右方向に延在する水平部と、そ
の左右両端に該水平部に垂直に連接する側板部を有し、
該側板部に設けられた支軸ピンを前記上ハーフの底面に
設けられたフランジ部のピン支持孔に貫挿させ、前記カ
セット前面側に露出される磁気テープの前面側を前記水
平部で覆う閉位置と、前記磁気テープの前面側を開放す
る開位置との間を回動可能に設けられた前蓋と、を備え
た磁気テープカセットであって、前記前蓋が前記開位置
にあるときに、該前蓋の側板部が前記上ハーフ底面の側
部と対向する部分の該側板部の肉厚が厚くなるように、
前記側板部に肉厚差を設けたことを特徴とする磁気テー
プカセットを提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気テープカ
セットについて、添付の図面に示される好適実施形態を
基に、詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態に係る磁気テ
ープカセットの上ハーフとリッドの一部を示す平面図で
ある。図1は、図11に対応するものであり、磁気テー
プカセット1の上ハーフ10にリッド20を組み付けた
状態を示している。本実施形態の磁気テープカセット1
は、図1に示す上ハーフ10、リッド20以外の構成部
材については、図8に斜視分解図で示したものと同様で
あるため、詳細な説明は省略する。
【0018】リッド20は、磁気テープカセット左右方
向に延在する水平部20aの左右端部に垂直に連接する
側板部20bを有しており、側板部20bの内側に設け
られた支軸ピン20cを、上ハーフ10の底面10aに
設けられたフランジ部10bのピン支持孔10cに貫挿
する。支軸ピン20cの先端部には、支軸ピン20cを
ピン支持孔10cに貫挿したときの外れ止め20dが設
けられている。また、支軸ピン20cには、リッドばね
22が設けられており、常にリッド20を磁気テープを
保護する閉位置に付勢している。そして、磁気テープカ
セット1が図示しないデッキに装填されるとデッキ内の
装置の働きによりリッド20は、開位置に回動され、デ
ッキから磁気テープカセット1を取り出すと、リッドば
ね22の働きにより、自動的にリッド20は閉位置に戻
るようになっている。
【0019】また、上ハーフ10には、図示しないブレ
ーキ部材を保持し、その円滑な摺動を確保するブレーキ
部材摺動ガイド10dが設けられている。なお、符号1
0eは、下ハーフの円柱状のテープガイドを受け入れる
ためのボスである。本実施形態は、リッド20が開位置
にあるときに側板部20bが上ハーフ10の底面10a
の側部と対向する側板部20bの部分が厚肉部20eと
なるように側板部20bに肉厚差を設けたものである。
【0020】図1のII−II線に沿う断面図を図2に示
す。図2に示すように、側板部20bに設けられた厚肉
部20eの形状は、図2において上方のみが厚くなって
おり、下方は従来と同じ厚さとなっている。これは、リ
ッド20を上ハーフ10に組み込む際、組み付け易くす
るためであるが、肉厚部の設け方はこれに限定されるも
のではない。リッド20を上ハーフ10に組み付け易
く、かつ、リッド20が開位置にあるときに、厚肉部2
0eが上ハーフ10の底面10aの側部に近づいて、リ
ッド20の左右ガタが抑制されるような形状および位置
であればよい。図2において、リッド20が開位置に移
動するとき、側板部20bは、大体矢印Aの示す方向に
移動する。
【0021】リッド20が開位置に移動する様子を図3
に示す。図3は、図1の部分を斜視図で示したものであ
る。図3では、分かりやすくするため、リッドばね22
やブレーキ部材摺動ガイド10d、ボス10e等は省略
している。図3(a)は、リッド20が、閉位置にある
状態を示している。図3(b)は、リッド20が支軸ピ
ン20cの回りに回動して、開位置に移動する途中の状
態を示している。図3(b)に示すように、リッド20
が開位置に移動するにつれて、側板部20bの厚肉部2
0eは上ハーフ10の底面10aの側部10fに次第に
近づいていく。その結果、開位置において、リッド20
の左右へのガタが抑制される。
【0022】図4に、側板部20bの肉厚差の設け方の
他の例を示す。図4は、図1と同様磁気テープカセット
1の上ハーフ10にリッド20を組み付けた状態を示す
平面図である。この例では、リッド20の側板部20b
の肉厚を水平部20aに向かって次第に厚くするように
し、いわばテーパ形状20fとなるようにしている。こ
のとき上ハーフ10の底面10aの形状は前記実施形態
同様もとのままでもよいが、図4に示すように、側板部
20bのテーパ形状20fに合わせて、底面10aの側
部にテーパ形状10gを設けてもよい。このようにすれ
ば、リッド20の上ハーフ10への組付け時には、容易
に組み付けることができるとともに、リッド20が開位
置にあるときには、それぞれのテーパ形状20f、10
gが互いに接近して、リッド20の左右のガタが抑制さ
れる。
【0023】次に、開位置におけるリッド左右ガタを防
止する他の例について説明する。この例は、前記実施形
態とは異なり、リッドの側板部の肉厚を変化させるもの
ではなく、側板部の肉厚は一定とし、左右の側板部が、
リッドの水平部に向かって内側に傾くようにして、リッ
ドが開位置にあるときに、左右の側板部が上ハーフ底面
左右の側部に接近するようにして、リッド開位置におけ
るリッドのガタを防止するようにしたものである。
【0024】図5に、この例に係る磁気テープカセット
2の上ハーフ10およびリッド21の一部を示す。図5
は、図1に対応する平面図である。この例の磁気テープ
カセット2のリッド21は、その側板部21bが、支軸
ピン21cの設けられている付近から、前方の水平部2
1aに連接する部分に向かって、図5に符号Bで示すよ
うに、内側に傾くような形状を有している。この点以外
については、前記第一実施形態と同様であり、詳しい説
明は省略する。
【0025】また、図6は、この例の磁気テープカセッ
ト2のリッド21が少し開いた状態を示す斜視図であ
る。リッド21は、図6に矢印Cで示すように、開位置
に向かって回動する。このとき、リッド21が支軸ピン
21cによって上ハーフ10に支持される部分近傍にお
ける左右側板部21b、21b間の距離Dよりも、側板
部21b、21bが水平部21aに連接する部分におけ
る左右側板部21b、21b間の距離dの方が、小さく
なっている。すなわち、d < D 、である。
【0026】その結果、リッド21が開位置にあると
き、水平部21aに近い部分の側板部21bが上ハーフ
10の底面側部10fに接近し、第一実施形態と同様、
リッド開位置におけるリッド21の左右ガタが抑制され
る。この例においては、結果的に、リッド21の水平部
21aの左右寸法も従来より少し短縮され、材料の節約
にもなっている。
【0027】上述した実施形態あるいは他の例において
は、リッド20(あるいは21)が、その開位置におい
て、上ハーフ10の底面側部10fで支持されるように
なる。その結果、従来のようにフランジ部10bには、
それ程の強度は必要とされず、フランジ部10bの厚さ
を従来より薄くすることができる。また、支軸ピン20
c(21c)の長さも短く、また外れ止め20d(21
d)も小さくすることができる。その結果、図1(ある
いは図5)に示すようにリッド20(21)が最も内側
(図1あるいは図5の左側)へ寄ったときのフランジ部
10bと支軸ピン20c(21c)との隙間L’(ある
いはL'') は、図11に示すような従来の隙間Lよりも
小さくすることができる。従って、上ハーフ10あるい
はリッド20(21)内の部材を小さくした分、材料も
低減でき、さらに、カセットケース内の有効スペースを
広げることも可能となる。
【0028】ところで、近時磁気テープの記録容量を増
大させるため、テープの巻きを増やすことが行われてい
る。そのため、デッキ内での磁気テープ使用時に、デッ
キ側のテープガイドが磁気テープをカセットケースから
引き出す際、磁気テープの走行位置が、テープ巻玉が大
きくなった分、外側へ移動し、従来のままでは磁気テー
プが上ハーフのフランジ部や支軸ピンの先端部あるいは
摺動ガイド等にあたって、擦れるという問題があった。
【0029】しかし、例えば前記実施形態においては、
リッド20の側板部20bに、リッド開位置において上
ハーフ底面10aの側部10fと接近するような厚肉部
20eを側板部20bに設け、上ハーフ10の側部10
fでリッド20が支持されるようにしたため、フランジ
部10bを薄くし、さらには、該フランジ部10bを少
し外側へシフトさせ、支軸ピン20cも短く(外れ止め
20dを薄く)することも可能である。従って、図7に
一点鎖線30で、デッキ側のテープガイドによって磁気
テープがカセットケースから引き出される際の走行位置
を示すように、たとえリッド20がずれたとしても、そ
のずれL’はごくわずかであり、支軸ピン20cの端部
が磁気テープにあたることはない。また、摺動ガイド1
0dについても、その厚さを薄くしたり、磁気テープに
あたるおそれのある部分を削ることにより、磁気テープ
への接触を防止することが可能である。なお、このよう
に、磁気テープが走行する際の磁気テープとの干渉を防
止できる点については、図5に示す他の例でも同様であ
る。
【0030】以上、本発明の磁気テープカセットについ
て詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、リ
ッドの左右ガタ、特にデッキ内で磁気テープ使用時に、
リッドが開位置にあるときのガタを効果的に防止するこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る磁気テープカセッ
トの上ハーフとリッドの一部を示す平面図である。
【図2】 図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】 (a)は、図1の上ハーフとリッドの部分を
示す斜視図であり、(b)は、同部分において、リッド
が開位置へ移動する途中を示す斜視図である。
【図4】 上ハーフとリッドの他の例を示す平面図であ
る。
【図5】 他の例の磁気テープカセットを示す図1に対
応する平面図である。
【図6】 図1と同じ、磁気テープカセットの上ハーフ
とリッドの一部を示す平面図である。
【図7】 他の例の磁気テープカセットを示す斜視図で
ある。
【図8】 従来の磁気テープカセットを示す斜視分解図
である。
【図9】 図8の上ハーフとリッドをひっくり返した状
態を示す斜視図である。
【図10】 図9とは別の上ハーフの例を示す斜視図で
ある。
【図11】 図9の上ハーフとリッドを組み合わせた状
態の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 磁気テープカセット 10 上ハーフ 10a 底面 10b フランジ部 10c ピン支持孔 10d ブレーキ部材摺動ガイド 10e ボス 10f (上ハーフ底面の)側部 20 リッド 20a 水平部 20b 側板部 20c 支軸ピン 20d 外れ止め 20e 厚肉部 110、140 上ハーフ 112 下ハーフ 114 スライダ 116 ブレーキ部材 118 ブレーキばね 120 リッド 122 板ばね 130 巻取ハブ 132 磁気テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを収
    容するカセット本体を構成し、前記一対の巻取ハブの間
    に張架された部分の磁気テープをカセット前面側に露出
    するよう蓋合わせ状に結合された上ハーフおよび下ハー
    フと、 前記カセット左右方向に延在する水平部と、その左右両
    端に該水平部に垂直に連接する側板部を有し、該側板部
    に設けられた支軸ピンを前記上ハーフの底面に設けられ
    たフランジ部のピン支持孔に貫挿させ、前記カセット前
    面側に露出される磁気テープの前面側を前記水平部で覆
    う閉位置と、前記磁気テープの前面側を開放する開位置
    との間を回動可能に設けられた前蓋と、を備えた磁気テ
    ープカセットであって、 前記前蓋が前記開位置にあるときに、該前蓋の側板部が
    前記上ハーフ底面の側部と対向する部分の該側板部の肉
    厚が厚くなるように、前記側板部に肉厚差を設けたこと
    を特徴とする磁気テープカセット。
JP2000088615A 2000-03-28 2000-03-28 磁気テープカセット Expired - Fee Related JP4017311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088615A JP4017311B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 磁気テープカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088615A JP4017311B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 磁気テープカセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001273738A true JP2001273738A (ja) 2001-10-05
JP4017311B2 JP4017311B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=18604469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000088615A Expired - Fee Related JP4017311B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 磁気テープカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4017311B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4017311B2 (ja) 2007-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6316826B2 (ja)
JP3743546B2 (ja) 磁気テープカートリッジ
JP3710410B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009081B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710414B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710406B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710412B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710405B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710411B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710413B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2001273738A (ja) 磁気テープカセット
JP4284801B2 (ja) テープカセット
JP2570539B2 (ja) テープカセット
JP4009166B2 (ja) 記録テープカートリッジ及びドライブ装置
JP4284831B2 (ja) テープカセット
JP3881284B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3845032B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JPS6316072Y2 (ja)
JP2001202742A (ja) 磁気テープカセット
JP2006024331A (ja) テープカセット
JP2005243077A (ja) 磁気テープカセット
JPH11306717A (ja) 磁気テープカセット
JP2003346453A (ja) 記録テープカートリッジ
JP2001202740A (ja) 磁気テープカセット
JP2001312872A (ja) テープカセット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050905

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees