JP4367738B2 - 単リール型の磁気テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ繰り出し端に、テープを引き出し操作するための先導体が設けられ、テープ引出口の内部に先導体を待機保持するキャッチ機構が設けてある単リール型の磁気テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の磁気テープカートリッジ(以下、単にテープカートリッジという)は、特開平11−232828号公報および特開平11−328922号公報等に公知である。そこでは、上下ケースをケース内の四隅近傍に配置したビスで締結してケース本体を構成している。ケース本体の前面一側にはテープ引出口が開口しており、その内面上下に設けた一対のキャッチ機構でリーダーピン(先導体)を待機保持している。テープ引出口は、閉じ付勢されたドアで閉止してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにケース本体の前面一側にテープ引出口を開口するテープカートリッジにおいては、ケース周壁がテープ引出口によって分断されるため、上下ケースを締結するビスの締結力を、テープ引出口の近傍のケース周壁にまで有効に作用させることが難しい。テープ引出口の両側において上下ケースをビスで締結すると、テープ引出口の近傍のケース周壁を強固に締結できる。しかし、この場合には、テープ巻層とテープ引出口とを結ぶテープ移行軌跡が、ビス用のねじボスと干渉し合うので、テープ引出口の両側にビスを配置できない。実際には、図2に示すようにテープ引出口が位置する隅部においては、ケース前壁の左右中央寄りにねじボスを配置し、更にテープ引出口に隣接するケース側壁の後隅にねじボスを配置して、テープ引出口に臨むケース前壁とケース側壁を締結している。
【0004】
上記のように、テープ引出口で分断されてケース周壁の剛性が低下するにも拘らずテープ移行軌跡との関係でビス配置に制約を受けるテープカートリッジにおいては、リーダーピンとキャッチ機構とが設けられたケース壁の構造強度が、他のケース部位に比べて不足せざるを得ない。そのため、例えばケース本体に強い落下衝撃が作用するような場合に、キャッチ機構の周辺壁が上下に拡開する向きに変形し、それまで待機保持されていたリーダーピンがキャッチ機構から脱落することがある。落下時の衝突衝撃によってテープ弛みが生じた場合には、リーダーピンがケース外へ飛び出すこともあり得る。このように、リーダーピンの保持位置や保持姿勢が不適切であると、テープカートリッジをテープドライブに装填した状態において、テープドライブの捕捉体によるリーダーピンの捕捉が不可能となるので、テープローディング不良を生じる。最悪の場合には、リーダーピンやリーダーテープが捕捉動作時に傷付けられるおそれもある。
【0005】
本発明の目的は、不使用時の先導体の待機保持姿勢を、通常の状況下ではもちろんのこと、落下衝撃を受けるような場合であっても適正な状態に維持でき、従ってテープドライブによる先導体の捕捉やテープ引き出しが確実に行え、信頼性に優れた単リール型のテープカートリッジを提供することにある。本発明の目的は、テープ引出口を設けることによって構造強度が低下せざるを得なかったケース部位の剛性を増し、落下衝撃を受けた場合であっても、キャッチ機構の周辺壁が変形するのを阻止して、先導体がキャッチ機構から外れるのを確実に防止できる単リール型のテープカートリッジを提供することにある。本発明の目的は、上下ケースをビスで締結することに加えて、上下ケースの接合縁、なかでもキャッチ機構が設けられるテープ出入口の近傍のケース周壁において、上下ケースの接合縁どうしを溶着して、キャッチ機構の周辺壁の剛性を向上した単リール型のテープカートリッジを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープカートリッジは、上下ケース1a・1bを接合して形成した箱状のケース本体1の内部に、テープ3を巻き込んだ1個のリール2が配置されている。テープ3の繰り出し端には、テープドライブ側の連結具で捕捉連結される先導体7を設ける。ケース本体1の前面一側に開口したテープ引出口4に臨んで、先導体7を所定の待機姿勢に保持固定するためのキャッチ機構を設ける。上下ケース1a・1bは、ケース本体1の四隅近傍に配置したビス22で締結固定する。テープ引出口4の近傍であり、かつテープ巻層とテープ引出口4との間のテープ移行軌跡Pに臨むケース周壁に、上下ケース1a・1bの接合縁どうしを分離不能に固定する溶着部Mを設ける。
【0007】
先導体7は、上下端にキャッチ機構で係合保持される係合軸部11を備えた軸体で形成する。キャッチ機構は、ケース本体1の内面上下に設けた位置決め部15と、位置決め部15と協同して係合軸部11を待機保持するクランプ片16とで構成する
【0008】
上下ケース1a・1bの接合面には、互いに凹凸接合する接合突起24と接合凹部25とを設ける。接合突起24と接合凹部25との少なくともいずれか一方に突設した溶融部26を、両接合要素の係合空間内で溶融して溶着部Mを形成する。
【0009】
上下ケース1a・1bの接合縁の一方に溶融部26を突設し、他方に溶融部26を受け止める摩擦面27を設ける。摩擦面27は溶融部26の溶融度合を促進する粗面に形成する。
【0010】
溶着部Mは、上下方向に溶融接合された第1溶着面m1と、第1溶着面m1と交差する向きに設けられて、ケース内外方向に溶融接合された第2溶着面m2とを含んでいる。
【0011】
【発明の作用効果】
上下ケース1a・1bをビス22で締結することに加え、テープ巻層とテープ引出口4との間のテープ移行軌跡Pに臨むケース周壁において、上下ケース1a・1bの接合縁どうしを溶着し、この溶着部Mによってテープ引出口4の周辺壁の剛性を増強するので、ケース本体1に落下衝撃が作用する場合でも、先の周辺壁が変形するのを確実に防止できる。これにより、テープカートリッジの落下時に先導体がキャッチ機構から外れることを防止して、先導体7を常に適正に待機保持でき、テープドライブの捕捉体による先導体7の捕捉やテープ引き出しを確実化できる。
【0012】
上下ケース1a・1bの既存の接合縁どうしを溶着して、テープ引出口4の周辺壁の剛性を増強するので、構造強度の強化に要する手間とコストとが少なくて済むうえ、既存のテープカートリッジであっても、上下ケース1a・1bの成形用金型に溶着部Mを形成するための僅かな修正加工を加えることで対応できるので、テープ引出口4の周辺壁の構造強度が強化されたテープカートリッジを、より低コストで製造できる。
【0013】
キャッチ機構は、ケース本体1の内面上下の位置決め部15と、ケース本体1に装着されるクランプ片16とで構成して、これら両者15・16で先導体7の上下の係合軸部11を係合保持する位置保持構造においては、上下に長い軸状の先導体7を起立姿勢に待機保持するので、ケース本体1に外部衝撃が作用するとき先導体7が傾倒しやすい。しかし、テープ引出口4の近傍のケース周壁に溶着部Mを形成しておくと、キャッチ機構が設けられる部位のケース部の変形を阻止して、キャッチ機構と先導体7との相対移動を抑止できる。従って、傾倒しやすい軸状の先導体7を用いているにも拘らず、落下衝撃に耐えて先導体7を適正な起立待機姿勢に保持することができる。
【0014】
上ケース1aと下ケース1bとは、互いに凹凸接合する接合突起24と接合凹部25を介して接合し、両接合要素の一方に設けた溶融部26を接合空間内で溶融して溶着部Mを形成すると、溶着加工によって流動化した溶融樹脂が、上下ケース1a・1bの接合面の内外へ流れ出すのを確実に阻止できるうえ、両接合要素の接合空間内に溶融樹脂を充満させて、上下ケース1a・1bの接合強度を向上できる。
【0015】
上下ケース1a・1bの接合面の一方に溶融部26を設け、他方に設けた摩擦面27を粗面化した溶着構造によれば、超音波溶着部における溶融部26と摩擦面27との摩擦度合を好適化して、溶融部26の溶け込みを促進し、摩擦面27と溶融部26との溶着接合を過不足なく的確に行え、上下ケース1a・1bの接合強度を向上できる。粗面化の度合としては、摩擦面27における十点平均あらさ(Rz)の値が5〜30μm、さらに好ましくは5〜10μmとする。
【0016】
溶着部Mは、溶着面に対して直交する方向の荷重には十分な耐荷重特性を有するが、溶着面と平行な向きの荷重、例えばせん断荷重には弱く、外部衝撃を受けるような場合に溶着個所が破断しやすい。こうした溶着部Mの破断を避けて、上下ケース1a・1bの接合強度を増強するために、上下方向に溶融接合される第1溶着面m1と、第1溶着面m1と交差する向きに設けられて、ケース内外方向に溶融接合される第2溶着面m2とで溶着部Mを構成し、交差する二平面において溶着面が形成されるようにしている。第2溶着面m2は、少なくとも1個あればよいが、上下ケース1a・1bを互いに凹凸係合する接合突起24と接合凹部25とで接合する場合には、摩擦面27に隣接する内外の傾斜面をそれぞれ第2溶着面m2として、上下ケース1a・1bの接合強度をさらに向上できる。
【0017】
【実施例】
図1ないし図7は本発明に係る単リール型の磁気テープカートリッジの実施例を示す。図2において磁気テープカートリッジは、上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合してなる角箱状のケース本体1を有し、ケース本体1の内部に配置した1個のリール2にテープ3が巻装されている。ケース本体1の前側壁の一側端に、テープ引出口4を設けてあり、テープ引出口4はスライド自在な蓋5で開閉できる。蓋5はばねで閉じ勝手に移動付勢されている。
【0018】
テープ3の繰り出し端には、テープドライブ側の連結具で捕捉連結される先導体7を設ける。不使用時の先導体7を直立する待機姿勢で保持固定するために、テープ引出口4の内面上下にはキャッチ機構を設ける。図4において先導体7は、ピン状の施削加工品からなり、上下両端に先の連結具で捕捉連結される操作軸部10と、キャッチ機構で係合保持される係合軸部11とを形成し、上下の操作軸部10間の小径軸部にテープ3を巻き掛け連結する。詳しくは、テープ3の端を小径軸部に巻き掛け、その外面に断面C字形の緩衝体12と、金属薄板製の断面C字形のクランプ筒13とを順に外嵌して、テープ3を先導体7に連結している。
【0019】
図5および図6においてキャッチ機構は、上下ケース1a・1bと一体に成形した位置決め部15と、この位置決め部15と協同して先導体7の係合軸部11を位置決め保持するクランプ片16とからなる。位置決め部15は逆L字状のリブからなり、左右方向に延びるリブ壁の前側左右に、係合軸部11の周面を受け止める部分円弧状の受面17を形成する。クランプ片16は、取付部18の前方に係合軸部11の軸端面を受け止める第1腕19と、係合軸部11の周面を受け止める第2腕20とを一体に折り曲げ形成したプレス成形品からなり、取付部18をピン21に外嵌した後、ピン21の突端を溶融変形させることにより、上下ケース1a・1bと一体化してある。第2腕20の前突端はへ字状に折り曲げてある。
【0020】
前後方向に延びるリブ壁と、自由状態における第2腕20の先端折曲部との対向間隔は、係合軸部11の直径寸法より小さい。従って、先導体7をキャッチ機構に対して出し入れするとき、係合軸部11は第2腕20を外拡がり状に弾性変形させながら先端折り曲げ部を乗り越える。また、先導体7をキャッチ機構で待機保持している状態においては、第2腕20が係合軸部11に圧接して、その軸周面を受面17に押し付けている。つまり、位置決め部15とクランプ片16とで、先導体7の係合軸部11を協同して待機保持している。
【0021】
図2に示すように、上ケース1aと下ケース1bとは、ケース内の四隅近傍に配置したビス22で分離不能に締結固定するが、テープ引出口4の周辺部においては、ケース周壁がテープ引出口4で分断されるため、ビス22の締結力をテープ引出口4の周辺部にまで効果的に作用させられない。そこで本発明では、リール2上のテープ巻層とテープ引出口4との間のテープ移行軌跡Pに臨むケース周壁において、上下ケース1a・1bの接合縁どうしを溶着して、完成状態におけるケース本体1の構造強度を向上できるようにした。
【0022】
具体的には、テープ出入口4に隣接するケース側壁1Rにおいて、図7に示すように上下ケース1a・1bの接合部に互いに凹凸接合する接合突起24と接合凹部25とを設け、接合突起24の突端に突設した溶融部26を、接合凹部25の摩擦面27に当てがった状態で、両接合要素24・25を超音波溶着して、上下ケース1a・1bの接合面間に溶着部Mを形成した(図1参照)。このとき、溶融部26の溶融を促進し、かつ溶融部26と摩擦面27との溶け込みを過不足なく適切に行わせるために、摩擦面27を微小凹凸面で形成して粗面化している。摩擦面27の粗面の度合としては、十点平均あらさ(Rz)の値が5〜30μmの範囲内にあるいことが好ましく、より好適な接合状態を得るには、先の値を5〜10μmとする。図7に示すように、溶接前の両接合要素24・25の間には、溶融樹脂の流動を許す隙間が存在する。
【0023】
上記の溶着部Mは、原則としてケース側壁1Rの前後方向の全範囲にわたって形成するが、図3に示すように、ケース本体1の外表面において底面および上面に、脚部28と、脚部28を受け入れる浅い脚受部29とを設ける場合には、脚部28および脚受部29の形成部分に対応する接合個所で溶着不良を生じやすいので、その個所を溶着せずに、両係合要素24・25どうしを単に凹凸接合する。
【0024】
以上のように、上下ケース1a・1bを接合突起24と接合凹部25とで凹凸接合し、さらに両接合要素24・25の溶融部26と摩擦面27とを溶着固定したテープカートリッジによれば、キャッチ機構が設けられる部位に臨むケース周壁、とくにケース側壁1Rが上下に分離変形するのを阻止できる。つまり、キャッチ機構が上ケース1aの上壁、あるいは下ケース1bの底壁に同行して互いに離れる向きに変形しようとするのを確実に阻止できる。従って、傾倒しやすい軸状の先導体7に外部衝撃が作用しても、先導体7を適正な起立姿勢に待機保持し続けることができる。
【0025】
凹凸接合する両接合要素24・25の接合空間内に溶融樹脂を充満させて、突起24と接合凹部25とを溶着するので、溶融樹脂が接合部の内外にはみ出すのをよく防止できるうえ、両接合要素24・25をより強固に接合できる。ケース側壁1Rにケース内外方向の外力が作用する場合にも、上下ケース1a・1bの側壁が相対移動するのを確実に阻止して、耐荷重を向上できる。
【0026】
溶着部Mは、テープ引出口4に臨むケース側壁1Rの前部に限って局部的に形成することができるが、その形成範囲が大きいほど、上下ケース1a・1bの溶着強度を向上できる。また、テープ引出口4に臨むケース前壁1Fと、その内側の区分壁1G(図2に参照)に溶着部Mを形成しておけば、上下ケース1a・1bをさらに強固に接合固定できる。つまり、本発明において、テープ移行軌跡Pに臨むケース周壁とは、ケース側壁1R、ケース前壁1F、および区分壁1Gのいずれをも含む。なお、上下ケース1a・1bの溶着処理は、ケース内部にリール2や図示していないリールロック機構等を組み、テープ引出口4に隣接配置したビス22のみを除いて、他の3個のビス22を締結した状態で行い、溶着後に前者ビス22を締結してテープカートリッジを完成する。溶着時の上下ケース1a・1bの相対振動を効果的に行うためである。
【0027】
上記の実施例では、主として上下方向に溶融接合される溶融部26と摩擦面27との間の第1溶着面m1で溶着部Mを形成したが、その必要はなく、溶着部Mは第1溶着面m1と、第1溶着m1と交差するケース内外方向に溶融接合される第2溶着面m2とを含んで構成することができる。具体的には、図8(a)に示すように、第1溶着面m1が溶け込むとき、接合突起24と接合凹部25との内外の斜辺部30どうしも同時に溶け込むように、両接合要素24・25の形状および寸法を設定しておき、第1溶着面m1と、これに隣接する内外の第2溶着面m2とで溶着部Mを形成する。この場合は、接合凹部25に連続して、余剰流動樹脂を受け入れる逃げ凹部35を設けておく。
【0028】
上記のように、溶着部Mを第1溶着面m1と複数の第2溶着面m2とで構成すると、ケース側壁1Rに作用するケース内外方向の外力を第2溶着面m2で受け止めて、ケース内外方向の外力によって第1溶着面m1が破壊されるのを確実に防止できる。なお、第2溶着面m2は図8(b)に示すように、両接合要素24・25の内外のいずれか一方の斜辺部30に限って形成してあってもよい。この場合には、逃げ凹部35を第2溶着面m2と対向する斜辺の側にも設けておく。
【0029】
上記以外に、上下ケース1a・1bは、凹凸係合する接合突起24と接合凹部25との接合空間内で溶着することが好ましいが、必要に応じて図9に示すように上下ケース1a・1bを段部31・32を介して接合するようにし、両段部31・32の上下の接合面間に、あるいは上下の接合面間とケース内外方向の接合面間に溶着面Mを形成することができる。
【0030】
本発明は、先導体7およびキャッチ機構が異なる他形式の単リール型のテープカートリッジにも等しく適用できるので、先導体7やキャッチ機構の構造や待機保持構造は、実施例で説明した構造には限定されない。例えば、先導体7が鉤形のプラスチックブロックで形成してあるテープカートリッジや、先導体7がピンとその上下端に固定した一対の掛止腕とでコ字枠状に形成してあるテープカートリッジにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上下ケースの接合構造を示す断面図である。
【図2】テープカートリッジの横断平面図である。
【図3】テープカートリッジの斜視図である。
【図4】蓋を開放した状態のテープカートリッジの正面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】図4におけるB−B線断面である。
【図7】上下ケースの接合部の構造を示す断面図である。
【図8】上下ケースの接合部の変形例を示す断面図である。
【図9】上下ケースの接合部の別変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
1a 上ケース
1b 下ケース
1R ケース側壁
2 リール
3 テープ
4 テープ引出口
5 蓋
7 先導体
15 位置決め部
16 クランプ片
24 接合突起
25 接合凹部
26 溶融部
27 摩擦面
M 溶着部
m1 第1溶着面
m2 第2溶着面
P テープ移行軌跡

Claims (5)

  1. 上下ケース(1a・1b)を接合して形成した箱状のケース本体(1)の内部に、テープ(3)を巻き込んだ1個のリール(2)が配置されており、
    テープ(3)の繰り出し端に、テープドライブ側の連結具で捕捉連結される先導体(7)が設けられており、
    ケース本体(1)の前面一側に開口したテープ引出口(4)に臨んで、先導体(7)を所定の待機姿勢に保持固定するキャッチ機構が設けられており、
    上下ケース(1a・1b)が、ケース本体(1)の四隅近傍に配置したビス(22)で締結固定してある単リール型の磁気テープカートリッジであって、
    テープ引出口(4)の近傍であり、かつテープ巻層とテープ引出口(4)との間のテープ移行軌跡(P)に臨むケース周壁に、上下ケース(1a・1b)の接合縁どうしを分離不能に固定する溶着部(M)が設けてあることを特徴とする単リール型の磁気テープカートリッジ。
  2. 先導体(7)が、上下端にキャッチ機構で係合保持される係合軸部(11)を備えた軸体で形成されており、
    キャッチ機構が、ケース本体(1)の内面上下に設けた位置決め部(15)と、位置決め部(15)と協同して係合軸部(11)を待機保持するクランプ片(16)とで構成されている請求項1記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  3. 上下ケース(1a・1b)の接合面に、互いに凹凸接合する接合突起(24)と接合凹部(25)とが設けられており、
    接合突起(24)と接合凹部(25)との少なくともいずれか一方に突設した溶融部(26)を、両接合要素の係合空間内で溶融して溶着部(M)が形成してある請求項1または2記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  4. 上下ケース(1a・1b)の接合縁の一方に溶融部(26)が突設され、他方に溶融部(26)を受け止める摩擦面(27)が設けられており、
    摩擦面(27)が、溶融部(26)の溶融度合を促進する粗面に形成されている請求項1、2または3記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  5. 溶着部(M)が、上下方向に溶融接合された第1溶着面(m1)と、第1溶着面(m1)と交差する向きに設けられて、ケース内外方向に溶融接合された第2溶着面(m2)とを含んでいる請求項1、2、3または4記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
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