JP2004040903A - 回路体アセンブリ及び電気接続箱 - Google Patents

回路体アセンブリ及び電気接続箱 Download PDF

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Abstract

【課題】組立作業性に優れ、簡素化された構造の回路体アセンブリ及び電気接続箱を提供する。
【解決手段】第一の電線61 と、第一の電線61 と交差する第二の電線62 と、第一の電線61 と、第二の電線62 との間に介在される絶縁シート5と、第一の電線61 及び/又は第二の電線62 を保持する固定部30が設けられた布線シート38とを備える回路体アセンブリ37を構成する。前記回路体アセンブリ37が接続箱本体36に装着され、接続箱本体36に備えられた圧接端子40が前記布線シート38の前記固定部30近傍に位置し、圧接端子40に対し前記第一の電線61 もしくは前記第二の電線62 が圧接されることで、圧接端子40と、固定部30に保持された第一の電線61 もしくは第二の電線62 とが通電可能に接続される電気接続箱35を構成する。
【選択図】   図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車に備えられるエアバッグ用部品に関係するものとして、エアバッグ用コネクタなどが備えられた回路体アセンブリ及び電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10(a)および図10(b)は、従来のフラットケーブルの分岐接続構造の一形態を示すものである(特開平8−17259号参照)。
このフラットケーブル61,62は、合成樹脂製の絶縁層63と、絶縁層63内に埋め込まれた複数のケーブル導体64とを備えるものとされている。各ケーブル導体64に対応して、絶縁層63の片面側に、絶縁層除去部65すなわち穴部65が設けられ、両フラットケーブル61,62の穴部65を対向させて、穴部65内でケーブル導体64がハンダ層66を介して相互に接続される。これにより、両フラットケーブル61,62が相互に接続される。
【0003】
一方、図11は、従来の電気接続箱の一形態を示すものである(実開平7−9023号参照)。
この電気接続箱71は、合成樹脂製の上カバー72と、下カバー73すなわち接続箱本体と、両カバー72,73の間に積層されて収容される電線配線板74およびバスバー配線板75とを備えるものとして構成されている。
【0004】
電線配線板74は、合成樹脂製の絶縁基板76と、絶縁基板76の表面に布線される複数本の絶縁被覆電線77と、絶縁基板76を貫通すると共に電線77に圧接される端子78とを備えるものとして構成されている。端子78の一方側に圧接部78aが設けられ、端子78の他方側に雄タブ状の電気接触部78bが設けられている。
【0005】
また、バスバー配線板75は、絶縁基板79と、この絶縁基板79の表面に配索された複数本のバスバー80とを備えるものとして構成されている。バスバー80は、一体に立ち上げられた雄タブ状の端子81、又は、一体に立ち下げられた雄タブ状の端子81を備えるものとされている。
【0006】
各端子78,81は、上カバー72や下カバー73の各ハウジング82,83内に突出され、端子78,81と、ハウジング82,83とが組み合わされることによりコネクタが構成される。コネクタには外部ワイヤハーネスのコネクタ(図示せず)が接続される。前記コネクタに代えて、中継端子を介してハウジング82,83内にヒューズやリレーを接続させることも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示される上記フラットケーブルの分岐接続構造にあっては、図10(a)の如く、絶縁層63の片面側のみに穴部65が設けられたり、図10(b)の如く、ハンダ層66を介して両ケーブル導体64を接続させる作業に多くの工数を要するものとされたり、また、作業に正確性を要するものとされて、作業性が悪いといったことが懸念されていた。
【0008】
また、図11に示される上記従来の電気接続箱71にあっては、複数枚の硬質な絶縁基板76,79や、多数本の電線77や、重量のあるバスバー80などによって構造が肥大化・重量化されると共に、接続回路数が制限されるといった問題や、電線77の布線作業やバスバーの配索作業に多くの工数を要するという問題があった。
【0009】
このような問題を解消させるために、図10に示される上記フラットケーブル61,62を、例えば図11に示される電気接続箱71内に配置させた場合であっても、フラットケーブル相互の接続作業性や電気的接続の信頼性を一層向上させるということも必要とされていた。
【0010】
本発明は、上記した点に鑑み、組立作業性に優れ、簡素化された構造の回路体アセンブリ及び電気接続箱を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る回路体アセンブリは、第一の電線と、該第一の電線と交差する第二の電線と、該第一の電線と、該第二の電線との間に介在される絶縁シートと、該第一の電線及び/又は該第二の電線を保持する固定部が設けられた布線シートとを備えることを特徴とする。
上記構成により、組立作業性に優れ、簡素化された構造の回路体アセンブリが構成されることとなる。
【0012】
請求項2に係る回路体アセンブリは、請求項1に係る回路体アセンブリにおいて、前記第一の電線と前記第二の電線とが交わる交差部に対応して、前記絶縁シートに開口部が設けられ、該開口部において、該第一の電線と、該第二の電線とが通電可能に接続されたことを特徴とする。
上記構成により、第一の電線と第二の電線との間に介在される絶縁シートによって、第一の電線と、第二の電線とは、確実に絶縁状態に保たれると共に、第一の電線と第二の電線とが交わる交差部で、第一の電線と第二の電線とは、確実に通電可能に接続された状態に維持されることとなる。
【0013】
請求項3に係る回路体アセンブリは、請求項1又は2に係る回路体アセンブリにおいて、前記絶縁シートに対し前記第一の電線は前記第二の電線よりも下側とされて、該第一の電線は前記布線シート側に位置し、該第一の電線と該布線シートとの間に他の絶縁シートが装着されたことを特徴とする。
上記構成により、布線シート上に他の電気関連部品が備えられた場合、第一の電線と他の電気関連部品とは、他の絶縁シートにより確実に絶縁された状態に維持されることとなる。
【0014】
請求項4に係る回路体アセンブリは、請求項3に係る回路体アセンブリにおいて、前記第一の電線に対応して、前記他の絶縁シートに、該第一の電線が収容される溝が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、第一の電線は、他の絶縁シートに設けられた溝に案内されて溝に収容されることとなる。従って、第一の電線は、ガタつくことなく他の絶縁シートに配索されることとなる。
【0015】
請求項5に係る回路体アセンブリは、請求項1〜4の何れか1項に係る回路体アセンブリにおいて、前記絶縁シートとして、可撓性フィルムが用いられたことを特徴とする。
上記構成により、第一の電線と第二の電線との間隔は、可撓性フィルムの厚さ程度の小さい隙間が設けられてあればよいこととなる。従って、回路体アセンブリの小型化・コンパクト化が図られることとなる。また、絶縁シートとして肉薄の可撓性フィルムが用いられることにより、絶縁シートを挟む第一の電線と第二の電線との間隔は狭められるから、第一の電線と第二の電線とが接続されるために、第一の電線及び/又は第二の電線に、予め、フォーミング加工を行うといった工程は必要とされなくなる。従って、回路体アセンブリの組立工程が簡略化されることとなる。
【0016】
請求項6に係る回路体アセンブリは、請求項1〜5の何れか1項に係る回路体アセンブリにおいて、前記絶縁シートは、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートの何れかのものが用いられて形成されたことを特徴とする。
上記構成により、丈夫でしかも電気絶縁性に優れるフィルム状または板状をした絶縁シートの形成が可能となる。
【0017】
請求項7に係る回路体アセンブリは、請求項1〜6の何れか1項に係る回路体アセンブリにおいて、前記第一の電線もしくは前記第二の電線の何れか一方または両方に、錫メッキが施されたことを特徴とする。
上記構成により、第一の電線と第二の電線との接触安定性や、接続性が向上されることなる。また、第一の電線と第二の電線とが交差される部分の酸化が防止されることとなる。
【0018】
請求項8に係る回路体アセンブリは、請求項1〜7の何れか1項に係る回路体アセンブリにおいて、前記固定部に、前記第一の電線及び/又は前記第二の電線が押入される溝が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、第一の電線及び/又は第二の電線は、布線シートに設けられた固定部の溝内に確実に保持されることとなる。
【0019】
請求項9記載の電気接続箱は、請求項1〜8の何れか1項に記載の回路体アセンブリが接続箱本体に装着され、該接続箱本体に備えられた圧接端子が前記布線シートの前記固定部近傍に位置し、該圧接端子に対し前記第一の電線もしくは前記第二の電線が圧接されることで、該圧接端子と、該固定部に保持された該第一の電線もしくは該第二の電線とが通電可能に接続されたことを特徴とする。
上記構成により、回路体アセンブリが接続箱本体に装着されるのと同時に、接続箱本体に備えられた圧接端子に対して、回路体アセンブリに備えられた第一の電線もしくは第二の電線が通電可能に接続されることとなる。従って、組立作業性に優れた電気接続箱が提供されることとなる。
【0020】
請求項10に係る電気接続箱は、請求項9に係る電気接続箱において、前記接続箱本体にカバーが装着され、該接続箱本体内の上側に位置する前記回路体アセンブリの上層に布線された電線に対応して、該カバーに、該電線が収容される溝が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、接続箱本体にカバーが装着される際に、カバーの溝に前記電線が収容されることとなる。従って、接続箱本体にカバーが装着される際に、カバーによって前記電線に無理な力が加えられるということは回避され、前記電線の信頼性は向上されることとなる。また、電気接続箱の小型化・コンパクト化が、一層、図られることとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る回路体アセンブリ及び電気接続箱の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る回路体アセンブリの一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2〜図9は、回路体アセンブリ及び電気接続箱の他の実施形態を示すものである。図1に示される回路体アセンブリと、図2に示される回路体アセンブリとは、絶縁シートを境に上下に位置して交差される各電線の配索方向などを除いて、略同じ形態のものとされている。
【0023】
図1,図2,図5の如く、回路体アセンブリ22,37の幅方向ないし短辺方向を横方向としてX方向とし、回路体アセンブリ22,37の長手方向ないし長辺方向を縦方向としてY方向とする。
【0024】
また、図1の如く、絶縁シート11を挟んで、電線611が位置する側を下層側とし、電線612が位置する側を上層側とし、上下方向をZ方向とする。また、絶縁シート11を挟んで、絶縁シート11よりも下層に位置する電線611を第一の電線611とし、絶縁シート11よりも上層に位置する電線612を第二の電線612とする。
【0025】
また、図8の如く、電気接続箱35のケース36内に回路体アセンブリ37が位置する側を電気接続箱35の上層とし、電気接続箱35のケース36内に回路体アセンブリ51が位置する側を電気接続箱35の下層とし、上下方向をZ方向とする。
【0026】
なお、この明細書における「縦」「横」に関する「左右」「前後」の定義や、「上下」の定義は、各部を説明する上で、便宜上、定義されたものであり、必ずしも回路体アセンブリ及び電気接続箱の実使用時における方向と一致するものではない。
【0027】
図1および図9の如く、各電線611,612は、一本の丸棒形状をした銅線が用いられて形成され、各電線611,612は導線とされている。また、図2,図5,図8,図9に示される各電線61 ,62 も、同じく一本の丸棒形状をした銅線が用いられて形成され、各電線61 ,62 は導線とされている。また、図8に示される各電線52,53も、一本の丸棒形状をした銅線が用いられて形成され、各電線52,53は導線として機能するものとされる。
【0028】
図示された如く、各電線61 ,62 ,611,612,52,53は、断面円形をした細長い金属製の棒状に形成されている。電線として、例えば図9(a)の如く、電線62 の表面6aが露出された状態とされる裸電線、具体的には金属棒状に形成された裸電線や、図9(b)の如く、錫メッキPなどのメッキ材などにより電線612の表面6aが覆われたもの等が挙げられる。
【0029】
電気接続箱35に備えられる前記電線61 ,62 ,611,612,52,53の本数は、回路接続形態に応じて適宜設定される。また、各層の各電線61 ,62 ,611,612,52,53は、各層において略等ピッチで平行に配列される。なお、上層の各電線61 ,611,52のピッチと、下層の各電線62 ,612,53とのピッチとは、異なるピッチとされてあってもよい。
【0030】
図1の如く、各第一の電線611と各第二の電線612とを確実に絶縁状態に維持させるために、各第一の電線611と、各第二の電線612との間に、フィルム状をした合成樹脂製の絶縁シート11(図1)が挟み込まれる。また、図2,図5,図8の如く、各第一の電線61 と各第二の電線62 とを確実に絶縁状態に維持させるために、各第一の電線61 と、各第二の電線62 との間に、図3に示されるフィルム状をした合成樹脂製の絶縁シート5が挟み込まれる。
【0031】
また、図8の如く、電気接続箱35に装着された上層の回路体アセンブリ37に対し、これの下層に位置する回路体アセンブリ51において、各第一の電線52と各第二の電線53とを確実に絶縁状態に維持させるために、各第一の電線52と、各第二の電線53との間に、フィルム状をした合成樹脂製の絶縁シート10が挟み込まれる。
【0032】
各布線シート23(図1),38(図5,図8),54(図8)は、合成樹脂材が用いられて略矩形状に形成されている。各布線シート23,38,54は、大量生産性に優れる射出成形法に基づいて形成された合成樹脂製の絶縁プレートとされている。
【0033】
図1に示される布線シート23は、略平板状をしたプレート本体29の前後左右の端部に、電線固定部30が一体に設けられたものとされている。また、図5および図8に示される布線シート38と、図8に示される布線シート54とについても、平板状をしたプレート本体38a,54aの前後左右の端部に、電線固定部30が一体に設けられたものとされている。
【0034】
また、図1または図2に示される布線シート23,38が、図5および図8に示される電気接続箱35の接続箱本体36に確実に固定されるために、布線シート23,38の外周に、ねじ、ボルトなどの止具が挿通される固定用の孔部34が設けられている。
【0035】
図1の如く、回路体アセンブリ22は、下側に位置し略直線状に形成された長尺状の第一の電線611と、第一の電線611に対して上側に位置すると共に、第一の電線611と交差する略直線状に形成された長尺状の第二の電線612と、第一の電線611と、第二の電線612との間に介在される略矩形状の絶縁シート11と、第一の電線611と、第二の電線612とを保持する固定部30が設けられた略矩形状の布線シート23とを備えるものとして構成されている。
【0036】
また、図2,図5,図8に示される回路体アセンブリ37は、図1に示される前記回路体アセンブリ22に近似した形態のものとされている。図2,図5,図8の如く、電気接続箱35の上層に備えられる回路体アセンブリ37は、下側に位置し略直線状に形成された長尺状の第一の電線61 と、第一の電線61 に対して上側に位置すると共に、第一の電線61 と交差する略直線状に形成された長尺状の第二の電線62 と、第一の電線61 と、第二の電線62 との間に介在される略矩形状の絶縁シート5(図3)と、第一の電線61 と、第二の電線62 とを保持する固定部30が設けられた略矩形状の布線シート38とを備えるものとして構成されている。
【0037】
また、図8に示される回路体アセンブリ51は、図1,図2,図5,図8に示される前記回路体アセンブリ22,37に近似したものとされ、図8から分かるように、電気接続箱35に装着される回路体アセンブリ51は、この回路体アセンブリ51よりも上層に位置する回路体アセンブリ37と較べ、一回り小さいサイズの大きさのものとされている。
【0038】
図8の如く、前記回路体アセンブリ37よりも下層に備えられる回路体アセンブリ37は、下側に位置し略直線状に形成された長尺状の第一の電線52と、第一の電線52に対して上側に位置すると共に、第一の電線52と交差する略直線状に形成された長尺状の第二の電線53と、第一の電線52と、第二の電線53との間に介在される略矩形状の絶縁シート10と、第一の電線52と、第二の電線53とを保持する固定部30が設けられた略矩形状の布線シート54とを備えるものとして構成されている。
【0039】
これらの各回路体アセンブリ22(図1),37(図2,図5,図8),51(図8)は、従来のものに較べ、組立作業性に優れ、簡素化された構造の回路体アセンブリ22,37,51とされている。回路体アセンブリは、例えば相互接続体と呼ばれてもよい。
【0040】
図1の如く、上下の各電線611,612は、上下方向に重ねられて要部のみ通電可能に接続され、上下の各電線611,612は、略直交して位置するものとされる。回路体アセンブリ22に備えられる第一の電線611と、第二の電線612とが交わる複数の交差部8に対応して、絶縁シート11に複数の開口部7が設けられ、これらの開口部7において、第一の電線611と、第二の電線612とが通電可能に接続される。
【0041】
また、図8の如く、上下の各電線61 ,62 は、上下方向に重ねられて要部のみ通電可能に接続され、図2および図5の如く、上下の各電線61 ,62 は、絶縁シート5に設けられた各孔部7の交差部8において、略直交して位置するものとされている。図2の如く、回路体アセンブリ37に備えられる第一の電線61 と、第二の電線62 とが交わる複数の交差部8に対応して、絶縁シート5に複数の開口部7が設けられ、これらの開口部7において、第一の電線61 と、第二の電線62 とが通電可能に接続されている。
【0042】
このようにして電線の接続が行われていれば、第一の電線61 ,611と、第二の電線62 ,612との間に介在される絶縁シート5,11によって、第一の電線61 ,611と、第二の電線62 ,612とは、確実に絶縁状態に保たれると共に、第一の電線61 ,611と第二の電線62 ,612とが交わる交差部8で、第一の電線61 ,611と第二の電線62 ,612とは、確実に通電可能に接続された状態に維持されることとなる。
【0043】
また、図8の如く、電気接続箱35に装着された上層の回路体アセンブリ37に対し、これの下層に位置する回路体アセンブリ51において、上下の各電線52,53は、板厚方向すなわち上下方向に重ねられて要部のみ通電可能に接続され、上下の各電線52,53は、略直交して位置するものとされている。
【0044】
図2および図5の如く、フィルム状の絶縁シート5に設けられた各開口部7の略中央において、上下の電線61 ,62 が略直角に交差して接続されると共に、各孔部7において、各電線61 ,62 が露出して位置する。また、図4の如く、厚肉板状をした他の絶縁シート15にも、同じく複数の開口部7が貫設されている。複数の電線を略直交させた状態のものとするだけでなく、例えば複数の電線を斜め方向に交差させた状態で直接接続させることも可能とされる。
【0045】
また、布線シート23(図1),38(図2)の固定用孔部34に対応して、フィルム状の絶縁シート5(図3),11(図1)に、丸孔形状をした固定用の挿通部4が設けられている。
【0046】
各絶縁シート5(図3),10(図8),11(図1),15(図4)に設けられた矩形状の開口部7すなわち略矩形状にあけられた孔部7や、固定孔4(図1,図3)は、例えばレーザや、パンチや、ダイスなどが用いられて、簡単且つ正確にあけられる。各絶縁シート5,10,11,15に孔あけ工程が行われる際に、各絶縁シート5,10,11,15に対する孔あけ作業は、複数のパンチ(図示せず)が用いられて各絶縁シート5,10,11,15の複数箇所に同時に孔あけ作業が行われると、各絶縁シート5,10,11,15に迅速に孔部7や、挿通部4が形成されることとなる。
【0047】
また、各絶縁シート5(図3),10(図8),11(図1),15(図4)に設けられた開口部7は、略矩形状に形成された開口部7とされているが、開口部7は矩形状の開口部7に限らず、例えば固定孔4の如く、開口部7を円形の開口部として形成させることも可能とされる。円形の開口部や挿通部4は、例えば円筒状のパンチなどによる打抜き加工などにより形成される。また、例えば高出力のレーザが用いられて絶縁シート5,10,11,15が、直接、溶かされると共に除去され、これにより、絶縁シート5,10,11,15に、開口部7や挿通部4が形成されたものも使用可能とされる。
【0048】
各絶縁シート5,10,11,15に孔あけ工程が行われる際に、精度良く確実に孔あけ作業が行われるために、例えば一つのパンチ(図示せず)が用いられて、各絶縁シート5,10,11,15を水平方向に移動させながら一つずつ孔あけ作業が行われるとよい。また、孔あけ作業は、例えば絶縁シート5,10,11,15ごとに一枚ずつ行われることで、精度よく絶縁シート5,10,11,15に、複数の孔部7や、挿通部4が形成される。
【0049】
図1の如く、絶縁シート11に対し、第一の電線611は第二の電線612よりも下側とされて、第一の電線611は、布線シート23側に位置するものとされている。図1に示される複数の第一の電線611と、布線シート23のプレート本体29との間に、図4に示される肉厚形状の他の絶縁シート15が装着される回路体アセンブリ22も有効とされる。
【0050】
布線シート23上に、バスバー(図示せず)などの他の電気関連部品(図示せず)が備えられた場合、第一の電線611と、他の電気関連部品(図示せず)とは、他の絶縁シート15によって確実に絶縁された状態に維持されることとなる。
【0051】
図1および図4に示される略直線状に形成された長尺状の各第一の電線611に対応して、図4の如く、他の絶縁シート15に、第一の電線611が収容される略一直線状に形成された細長の各溝16が設けられている。他の絶縁シート15に設けられた細長の溝16は、電線611の外径と略等幅の断面半円状をした一直線状の溝16として形成されている。
【0052】
これにより、各第一の電線611(図1,図4)は、他の絶縁シート15(図4)に設けられた各溝16に案内されると共に溝16内に収容され、位置決めが行われた状態で他の絶縁シート15上に整然と並べられることとなる。従って、第一の電線611は、ガタつくことなく他の絶縁シート15に精度よく配索されることとなる。
【0053】
図1の如く、第一の電線611と、第二の電線612との間に介在される略矩形状の絶縁シート11として、肉薄な厚さとされる可撓性フィルムが用いられている。また、図2および図5の如く、第一の電線61 と、第二の電線62 との間に介在される略矩形状の絶縁シート5として、図3に示される肉薄な厚さの可撓性フィルムが用いられている。また、図8の如く、第一の電線52と、第二の電線53との間に介在される略矩形状の絶縁シート10として、肉薄な厚さとされる可撓性フィルムが用いられている。
【0054】
これにより、第一の電線61 ,611,52と、第二の電線62 ,612,53との間隔は、可撓性フィルムの厚さ程度の小さい隙間が設けられてあればよいこととなる。従って、回路体アセンブリ22,37,51の小型化・コンパクト化が図られることとなる。
【0055】
また、絶縁シート5,10,11として肉薄な厚さとされる可撓性フィルムが用いられることにより、絶縁シート5,10,11を挟む第一の電線61 ,611,52と第二の電線62 ,612,53との間隔は狭められることとなる。
【0056】
これにより、第一の電線61 ,611,52と、第二の電線62 ,612,53とが接続されるために、第一の電線61 ,611,52及び/又は第二の電線62 ,612,53に、予め、フォーミング加工を行うといった工程は必要とされなくなる。従って、回路体アセンブリ22,37,51の組立工程が簡略化されることとなる。
【0057】
図1,図2,図3,図5,図8に示される前記絶縁シート5,10,11,15は、少なくともポリエチレンテレフタレート(PETと略称する)またはポリエチレンナフタレート(PENと略称する)の何れかを含有するものが用いられて形成されたものである。
【0058】
このような樹脂材料が各絶縁シート5,10,11,15の成形材料として用いられることにより、破られ難く丈夫でしかも電気絶縁性に優れるフィルム状または板状をした絶縁シート5,10,11,15の形成が可能となる。PETまたはPENを含有する絶縁シート5,10,11,15は、例えば二軸延伸フィルムとして成形される。
【0059】
ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)は、エチレングリコールと、テレフタル酸とが重縮合されることで製造され、ポリエステル系ポリマとされている。PETは、電気絶縁性、強度に優れるものとされている。フィルム用材料としてPETが用いられることにより、例えば厚さが数μm〜数百μmといった薄いフィルムも成形可能となる。PET製フィルムとして、例えば東レ社製、帝人社製のものなどが挙げられる。
【0060】
また、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)は、前記PETと同じく、電気絶縁性、強度などに優れるものとされている。PEN製フィルムは、前記PET製フィルムよりも各物性面で優れるものとされ、前記PET製フィルムよりも薄肉のフィルムが製造可能とされるものである。フィルム用材料としてPENが用いられることにより、例えば厚さが数μm〜数百μmといった薄いフィルムも成形可能となる。PEN製フィルムとして、例えば帝人社製:Q・フィルム(商品名)などが挙げられる。
【0061】
図1の如く、回路体アセンブリ22を構成する第一の電線611に錫メッキPが施されている。回路体アセンブリ22の第二の電線612に錫メッキPが施されたものも、前記第一の電線611と併用可能とされる。また、図2,図5,図8の如く、回路体アセンブリ37を構成する第一の電線61 に錫メッキPが施されている。回路体アセンブリ37の第二の電線62 に錫メッキPが施されたものも、前記第一の電線61 と併用可能とされる。また、図8の如く、回路体アセンブリ51を構成する第一の電線52に錫メッキPが施されている。回路体アセンブリ51の第二の電線53に錫メッキPが施されたものも、前記第一の電線52と併用可能とされる。
【0062】
このように電線に「めっき処理」が施されることで、第一の電線61 ,611,52と、第二の電線62 ,612,53との接触安定性や、接続性が向上されることなる。また、第一の電線61 ,611,52と、第二の電線62 ,612,53とが交差されて、通電可能に接続される部分の酸化が防止されることとなる。
【0063】
溶接接続性及び接触安定性を向上させるために、少なくとも一方ないし両方の電線61 ,62 ,611,612,52,53に「めっき処理」が行われていると、電線61 ,62 ,611,612,52,53の耐食性が向上される。前記電線61 ,62 ,611,612,52,53の全長に渡って、予め錫メッキPなどの「めっき処理」が施された電線61 ,62 ,611,612,52,53が好適なものとされる。
【0064】
錫は、銀白色で金属光沢をもち、延性・展性に優れる性質を備えるものとされている。錫は、大気中で強く加熱されると酸化されるものであるが、常温状態において錆は発生されないものとされ、このようなことから、錫は、光沢が失われないものとされている。このように、錫は、空気中で変化され難い性質のものとされているから、鉄、鉄鋼、銅などの各種金属成形体の表面に錫鍍金が施されてあれば、金属成形体の腐食は進行されず、金属成形体は長期に亘って錫鍍金の被覆層に保護されることとなる。
【0065】
図1の如く、布線シート23に設けられた固定部30に、各第一の電線611の端末部31aY ,31bY が押入される複数の溝32aY ,32bY が設けられている。また、布線シート23に設けられた固定部30に、各第二の電線612の端末部31aX ,31bX が押入される複数の溝32aX ,32bX が設けられている。このようにすることで、各第一の電線611と、各第二の電線612とは、布線シート23に設けられた固定部30の各溝32aX ,32bX ,32aY ,32bY 内に確実に保持されることとなる。
【0066】
前記固定部30について詳しく説明すると、布線シート23の周囲に、複数の挟持壁33aX ,33bX ,33aY ,33bY が並列に立設されることで、布線シート23の周囲に固定部30が形成される。また、合成樹脂材が用いられ、射出成形法に基づいて、プレート本体29と、電線固定部30とが一体に成形されることで、布線シート23が形成される。
【0067】
布線シート23に設けられた電線固定部30は、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY の外径よりも幅狭なスリット部32aX ,32bX ,32aY ,32bY を成す複数の挟持壁33aX ,33bX ,33aY ,33bY を備えるものとして形成されている。
【0068】
各第一の電線611の各端末部31aY ,31bY は、布線シート23の短辺側の固定部30に備えられた各挟持壁33aY ,33bY によって保持される。また、各第二の電線612の各端末部31aX ,31bX は、布線シート23の長辺側の固定部30に備えられた各挟持壁33aX ,33bX によって保持される。
【0069】
ブレードなどの治工具が用いられて、それぞれ隣接されて位置する一対の挟持壁33aX ,33bX ,33aY ,33bY の間に、上方から電線611,612の端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY が圧入されることで、挟持壁33aX ,33bX ,33aY ,33bY に復元弾性力が発生される。
【0070】
これにより、各スリット部32aX ,32bX ,32aY ,32bY 内から、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY が抜け出されることなく、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY は、布線シート23に設けられたそれぞれ一対の挟持壁33aX ,33bX ,33aY ,33bY 間のスリット部32aX ,32bX ,32aY ,32bY に挟持固定される。
【0071】
また、それぞれの挟持壁33aX 間の端子収容部32a、及び、各挟持壁33bX ,33aY ,33bY よりも、布線シート23の内側且つプレート本体29上に、図9に示される各圧接端子40が配置される。
【0072】
図1の如く、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY は、布線シート23に備えられる圧接端子40(図9)が用いられて通電可能に圧接接続されると共に、図1の如く、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY は、布線シート23の周端部に設けられた各挟持壁33aX ,33bX ,33aY ,33bY により、安定された状態で挟持固定される。
【0073】
このようにして、布線シート23に、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY が固定され、且つ、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY と、圧接端子40(図9)とが通電可能に接続されていれば、図1の回路体アセンブリ22が組み付けられる電気接続箱に引張や振動などが加えられることがあっても、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY は、確実に布線シート23に固定され続けると共に、各電線611,612の各端末部31aX ,31bX ,31aY ,31bY と、圧接端子40(図9)とは、長期に亘って確実に通電可能に接続された状態に維持されることとなる。
【0074】
また、図2の如く、布線シート38に設けられた固定部30に、各第一の電線61 の端末部31mX ,31nX が押入される複数の溝32mX ,32nX が設けられている。また、布線シート38に設けられた固定部30に、各第二の電線612の端末部31mY ,31nY が押入される複数の溝32mY ,32nY が設けられている。
【0075】
布線シート38に設けられた電線固定部30は、各電線61 ,62 の各端末部31mX ,31nX ,31mY ,31nY の外径よりも幅狭なスリット部32mX ,32nX ,32mY ,32nY を成す複数の挟持壁33mX ,33nX ,33mY ,33nY を備えるものとして形成されている。このようにすることで、各第一の電線61 と、各第二の電線62 とは、布線シート38に設けられた固定部30の各スリット部32mX ,32nX ,32mY ,32nY 内に確実に保持されることとなる。
【0076】
また、布線シート38に、各電線61 ,62 の各端末部31mX ,31nX ,31mY ,31nY が固定され、且つ、各電線61 ,62 の各端末部31mX ,31nX ,31mY ,31nY と、圧接端子40(図5,図8,図9)とが通電可能に接続されるものであれば、図2に示される回路体アセンブリ37が、図5および図8に示される電気接続箱35に組み付けられ、電気接続箱35内において回路体アセンブリ37に引張や振動などが加えられることがあっても、各電線61 ,62 の各端末部31mX ,31nX ,31mY ,31nY は、確実に布線シート38に固定され続けると共に、各電線61 ,62 の各端末部31mX ,31nX ,31mY ,31nY と、圧接端子40(図5,図8,図9)とは、長期に亘って確実に通電可能に接続された状態に維持されることとなる。
【0077】
なお、図5の如く、一本の電線62 において、これの一方の端末部31mY が固定部30によって確実に布線シート38に固定されているものであれば、他方の端末部31nY は、圧接端子40との圧接のみで、電線62 を布線シートに固定させることも可能とされる。また、一本の電線62 において、これの端末部31mY ,31nY が固定部30によって確実に布線シート38に固定されているものであれば、他の端末部49は、絶縁シート5上で途切れた部分49とされてあってもよい。
【0078】
図2および図5の如く、絶縁シート5上において、一部の電線61 ,62 は、各電線61 ,62 の長手方向に沿った途中の部分49で分割されて、二本の回路に分離されているものもある。電気接続箱に仕様により、絶縁シート5上において、長手方向に沿って延設された電線は、二本ないしそれ以上の複数の回路に分割されてあってもよい。また、各電線61 ,62 は、略等ピッチとされて配列されている。
【0079】
図5および図8に示される各電線61 ,62 は、図2の如く、絶縁シート5に設けられた孔部7内で抵抗溶接が行われて通電可能に接続されている。また、図8に示される各電線52,53も、前記と同様に絶縁シート10に設けられた孔部内で抵抗溶接が行われて通電可能に接続されている。
【0080】
溶接が行われる工程について説明すると、図2の如く、上下の電線61 ,62 の間に絶縁シート5が挟まれ、且つ、上下の電線61 ,62 が布線シート38に組み付けられて、回路体アセンブリ37が構成された状態において、絶縁シート5の孔部7内で、抵抗溶接などの溶接が行われることにより、上下の電線61 ,62 が直接接続される。
【0081】
抵抗溶接について説明すると、この溶接方法は、一対の電極(図示せず)により、両電線61 ,62 が加圧されると共に通電されることで、一方の電線61 と、他方の電線62 とが溶着される。これにより、「はんだ」に較べて接続強度が高く、引張や剥がし方向の力に対して強い接続部8が構成されることとなる。
【0082】
各電線61 ,62 ,611,612,52,53の接続方法は、上記抵抗溶接による接続方法に限らず、例えば上記抵抗溶接に代えて、ビーム溶接などによって電線同士を溶着させることも可能とされる。
【0083】
図2〜図4は、図1に示される上記回路体アセンブリ22と略同形態の回路体アセンブリに備えられるものを示し、図5〜図8は、図1に示される上記回路体アセンブリ22と略同形態の回路体アセンブリ37,51を備える電気接続箱35の一実施形態を示すものである。
【0084】
図5および図8の如く、この電気接続箱35は、合成樹脂製の接続箱本体36すなわちケース36と、ケース36内に収容される回路体アセンブリ37と、ケース36内で回路体アセンブリ37が載置される布線シート38と、各電線61 ,62 が接続されるための圧接部41を一方に有する複数の端子42(図8)と、端子42の他方側とされる雄タブ状の電気接触部43(図8) を突出させたコネクタ部44(図8) と、他の端子(図示せず)の音叉状の電気接触部45(図7)に接続されるヒューズ(図示せず)とを少なくとも備えるものとされる。
【0085】
図8から分かるように、前記回路体アセンブリ37が電気接続箱35に装着される前に、回路体アセンブリ51が接続箱本体36の開口部47から接続箱本体36の内部に収容されて、接続箱本体36内に回路体アセンブリ51が組み付けられ、その後、図2に示される回路体アセンブリ37が接続箱本体36内に組み付けられる。
【0086】
詳しく説明すると、図2に示される前記回路体アセンブリ37が、図5および図8の如く、接続箱本体36の開口部47から接続箱本体36の内部に収容されて、接続箱本体36に回路体アセンブリ37が装着される。その際に、接続箱本体36に備えられた圧接端子40が、布線シート38の固定部30近傍に位置することとなる。
【0087】
接続箱本体36に備えられた圧接端子40と、回路体アセンブリ37の固定部30に保持された第一の電線61 とが通電可能に圧接接続される。これと同時に、接続箱本体36に備えられた圧接端子40と、回路体アセンブリ37の固定部30に保持された第二の電線62 とが通電可能に圧接接続されて、電気接続箱35が組み立てられる。
【0088】
このようにすれば、回路体アセンブリ37が接続箱本体36に装着されるのと同時に、接続箱本体36に備えられた圧接端子40に対して、回路体アセンブリ37に備えられた第一の電線61 および第二の電線62 が通電可能に接続されることとなる。従って、組立作業性に優れた電気接続箱35が提供されることとなる。
【0089】
圧接接続が行われる状態の一例について図9に基づいて説明する。
図9(a)の如く、圧接端子40に向けて電線62 が押圧されて圧接接続が行われることにより、電線62 と、圧接端子40とは、容易で迅速に通電可能に接続されることとなる。圧接端子40の一対の圧接刃41aに、電線62 が圧接され始めると、圧接刃41aに設けられた鋭利な傾斜部41cの刃部41bに沿って、電線62 は圧接スリット41d内へと導かれ始める。
【0090】
さらに一対の圧接刃41a間の圧接スリット41d内に向けて、電線62 を圧接させてゆくと、圧接端子40に設けられた圧接スリット41dの部分と、電線62 の表面6aとが接触されて、電線62 と、圧接端子40とが通電可能に接続される。圧接接続が行われることで、電線62 と、圧接端子40とは、容易に通電可能に接続されることとなる。
【0091】
また、図9(b)の如く、圧接端子40に向けて、錫メッキPによって保護された電線612が押圧されて圧接接続が行われることにより、電線612と、圧接端子40とが通電可能に接続される。圧接端子40の一対の圧接刃41aに、錫メッキPによって保護された電線612が圧接され始めると、圧接刃41aに設けられた鋭利な傾斜部41cの刃部41bにより、電線612の表面6aに被覆された錫メッキP層は切り裂かれ始める。
【0092】
さらに一対の圧接刃41a間の圧接スリット41d内に向けて、電線612を圧接させてゆくと、圧接端子40の圧接スリット41dによって、電線612の錫メッキPは切り裂かれ、圧接端子40に設けられた圧接スリット41dの部分と、錫メッキPに保護された電線612の表面部分6aとが接触され、電線612と、圧接端子40とが通電可能に接続される。このように、図9(b)に示される圧接接続が行われることにより、電線612の錫メッキP層の剥離作業と、電線612と、圧接端子40との接続作業とが同時に行われることなる。
【0093】
上側の各電線61 の自重によって、下側の電線62 が撓まされることを防止するために、図2に示される下層の各電線61 は、図8の如く、布線シート38に設けられた複数の垂直なリブ50によって支持されている。布線シート38の下側に、下層側すなわち第一層側の回路体アセンブリ51が配置されている。すなわち、電気接続箱35内において、回路体アセンブリ37は、下層側の回路体アセンブリ51の上層に位置するものとされている。各布線シート38,54は、ケース36の内壁により支持されている。
【0094】
電気接続箱35の上層に位置する回路体アセンブリ37の布線シート38に備えられたプレート本体38aの下面に接して、これよりも下層に位置する回路体アセンブリ51の上側の電線52が位置するものとされている。回路体アセンブリ37を構成する合成樹脂製の布線シート38により、上層の回路体アセンブリ37の下側に位置する電線61 と、下層の回路体アセンブリ51の上側に位置する電線52との間の絶縁が確実に行われる。
【0095】
フィルム状をした絶縁シート10を介して、回路体アセンブリ51の上側に位置する電線52よりも下側に電線53が位置し、下側の電線53は、回路体アセンブリ51を構成する布線シート54のプレート本体54a上に、直接、載置されている。電気接続箱の仕様により、前記布線シート54に代えて、例えば図4に示される如く、棒状の電線が収容される複数の縦溝(16)を有し厚肉に形成された他の絶縁シート(15)を備える電気接続箱も使用可能とされる。多数の電線収納溝(16)を有する絶縁シート(15)が電気接続箱に用いられることにより、電気接続箱の小型化・コンパクト化が、一層、図られることとなる。
【0096】
図8に示される形態の電気接続箱35において、第一層の回路体アセンブリ51を構成する上下の電線52,53の配索方向は、上記上層側の回路体アセンブリ37すなわち図2に示される第二層の回路体アセンブリ37を構成する上下の電線61 ,62 の配索方向と、90°回転された方向とされている。
【0097】
図8の如く、第一層の回路体アセンブリ51を構成する上下の電線52,53の配索状態と、第二層の回路体アセンブリ37を構成する上下の電線61 ,62 の配索状態とは、逆の状態とされている。
【0098】
詳しく説明すると、第一層の回路体アセンブリ51を構成する下側の電線52と、第二層の回路体アセンブリ37を構成する上側の電線62 とは、平行に配置されると共に、第一層の回路体アセンブリ51を構成する上側の電線53と、第二層の回路体アセンブリ37を構成する下側の電線61 とは、平行に配置されている。
【0099】
図5および図8の如く、回路体アセンブリ37は、ケース36の上壁46の開口部47内に収容され、この開口部47は、図8に示されるカバー39で覆われる。図8の如く、接続箱本体36の上側の開口部47が覆われるために、接続箱本体36にカバー39が装着される。
【0100】
図5および図8の如く、接続箱本体36内の上側に位置する回路体アセンブリ37の上層に布線され且つ略直線状に形成された長尺状の電線62 に対応して、図8の如く、カバー39の内側に、電線62 が収容される略直線状に形成された細長の溝39aが設けられている。
【0101】
このような形状をした溝39aがカバー39の内側に設けられてあれば、接続箱本体36の上側にカバー39が装着される際に、カバー39の溝39aに前記電線62 が収容されることとなる。従って、接続箱本体36にカバー39が装着される際に、カバー39によって前記電線62 に無理な力が加えられるということは回避され、前記電線62 の信頼性は向上されることとなる。また、電気接続箱35の小型化・コンパクト化が、一層、図られることとなる。
【0102】
ケース36に対し、カバー39が係止されるために、図7の如く、ケース36の外周部に、係止手段とされる係止突起48が設けられている。前記係止手段とされる係止突起48に対応して、カバー39に係合手段とされる係合枠部(図示せず)が設けられている。前記カバー39に設けられた係合手段とされる係合枠部と、前記ケース36に設けられた係止手段とされる係止突起48とが係止されることで、ケース36に前記カバーが確実に取付けられる。
【0103】
両層の回路体アセンブリ37,51のX方向すなわち回路体アセンブリ37,51の幅方向ないし短辺方向に沿って、回路体アセンブリ37,51の電線61 ,53の両末端は、ケース36の左右両側で各端子42の圧接部41に圧接され、各端子42の上下二層のタブ状接触部431 に続き、図6および図8の如く、各電気接触部431−3 は、ケース36と一体ないし別体の合成樹脂製の各コネクタハウジング551−3 内に突出されて、左右両側の各コネクタ441−3 が構成されている。
【0104】
電気接続箱35に備えられた各コネクタ441−5(図5) に、外部ワイヤハーネスの各コネクタ(図示せず)が嵌合接続される。例えば図6および図8の如く、電気接続箱35のコネクタ442 は、エアバッグモジュール(図示せず)などを備えるエアバッグシステム(図示せず)と接続されるために電気接続箱35に設けられたエアバッグコネクタ442 として機能するものである。
【0105】
エアバッグシステムとは、自動車の衝突時に、運転手とステアリングホイールとの間や、助手席の乗員とインストルメントパネルとの間に瞬間的に空気袋いわゆるエアバックを膨らませて、運転手や、助手席の乗員の負傷を最小限にとどめるための装置を意味する。
【0106】
また、図8に示される両層の回路体アセンブリ37,51の長手方向ないし長辺方向、即ち、Y方向(図5)に沿って延設された二層の電線6(図5,図8) ,52(図8)の両端末は、ケース36の前後両側において、各圧接端子40の圧接部41に接続されている。
【0107】
各端子は、図7の如く、複数層の音叉状接触部45に続き、各音叉状接触部45は、ケース36と一体ないし別体の合成樹脂製のヒューズ装着部56すなわちハウジング56内に突出されて、ブレード型ヒューズのタブ端子(図示せず)に接続される。
【0108】
上記圧接端子40の圧接部41(図5,図8,図9)に代えて、端子の接続部と、各電線61 ,62 ,52,53とを、例えば圧着や溶着などによって接続させることも可能とされる。
【0109】
二層の各電線を交差方向に接合させて成る薄型の回路体アセンブリ37,51が用いられることで、電気接続箱35内の空間が省スペース化されることとなる。従って、電気接続箱35のコンパクト化が図られると共に、電気接続箱35に何層もの回路体アセンブリ37,51を配設させて、多数のヒューズや多極コネクタと接続させることができる。回路体アセンブリの層数は二層に限らず、それ以上ないしそれ以下とすることも可能とされる。
【0110】
各端子の電気接触部431−3(図6,図8) ,45(図7)の形状は、タブ状や音叉状のものに限らず、例えば雌型とされたりして種々の形態に形成されたものも使用可能とされる。
【0111】
電気接続箱35は、一対のブラケット571 ,572 (図5,図7)によって自動車のパネル(図示せず)などに固定される。図5の如く、前記ブラケット571 ,572 は、ケース36の外壁に設けられたレール部58により、電気接続箱35のケース36に対してスライド式に移動可能とされ、前記ブラケット571 ,572 は、電気接続箱35のケース36に対し着脱自在に装着されている。
【0112】
このようにすることで、車種などに応じてブラケット571 ,572 のみが変更されて、電気接続箱35の内部に収容された各種の部品を共用化させることが可能となる。従って、部品の共通化が図られることとなり、これに伴って電気接続箱の価格が低減化されることとなる。
【0113】
異なる車種に対応した共通仕様の電気接続箱とされるために、規格化された電気接続箱が自動車組立メーカなどに供給される場合、例えば、回路体アセンブリ37,51のどの電線同士を接続させるかということや、電線の本数や、回路体アセンブリをどの位の数にするか等ということは、ワイヤハーネスやヒューズ等の負荷側の回路仕様に応じて適宜変更される。このように、電気接続箱35に備えられる回路体アセンブリ37,51は、仕様に応じて接続回路の変更が容易とされるものである。
【0114】
上記電気接続箱35は、回路体アセンブリ37,51を介してヒューズやコネクタが接続されるものであるが、それ以外の電気部品として、例えばリレーが接続されたり、電子部品を含む電子ユニット等が接続されたりするものとして使用されることも可能とされるものである。
【0115】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、第一の電線と、第一の電線と交差する第二の電線と、第一の電線と、第二の電線との間に介在される絶縁シートと、第一の電線及び/又は第二の電線を保持する固定部が設けられた布線シートとを備える回路体アセンブリとされているから、組立作業性に優れ、簡素化された構造の回路体アセンブリが構成されることとなる。
【0116】
請求項2記載の発明によれば、第一の電線と第二の電線とが交わる交差部に対応して、絶縁シートに開口部が設けられ、開口部において、第一の電線と、第二の電線とが通電可能に接続された回路体アセンブリとされているから、第一の電線と第二の電線との間に介在される絶縁シートによって、第一の電線と、第二の電線とは、確実に絶縁状態に保たれると共に、第一の電線と第二の電線とが交わる交差部で、第一の電線と第二の電線とは、確実に通電可能に接続された状態に維持されることとなる。
【0117】
請求項3記載の発明によれば、絶縁シートに対し第一の電線は第二の電線よりも下側とされて、第一の電線は布線シート側に位置し、第一の電線と布線シートとの間に他の絶縁シートが装着された回路体アセンブリとされているから、布線シート上に他の電気関連部品が備えられた場合、第一の電線と他の電気関連部品とは、他の絶縁シートにより確実に絶縁された状態に維持されることとなる。
【0118】
請求項4記載の発明によれば、第一の電線に対応して、他の絶縁シートに、第一の電線が収容される溝が設けられているから、第一の電線は、他の絶縁シートに設けられた溝に案内されて溝に収容されることとなる。従って、第一の電線は、ガタつくことなく他の絶縁シートに配索されることとなる。
【0119】
請求項5記載の発明によれば、第一の電線と第二の電線との間に介在される絶縁シートとして、可撓性フィルムが用いられているから、第一の電線と第二の電線との間隔は、可撓性フィルムの厚さ程度の小さい隙間が設けられてあればよいこととなる。従って、回路体アセンブリの小型化・コンパクト化が図られることとなる。また、絶縁シートとして肉薄の可撓性フィルムが用いられることにより、絶縁シートを挟む第一の電線と第二の電線との間隔は狭められるから、第一の電線と第二の電線とが接続されるために、第一の電線及び/又は第二の電線に、予め、フォーミング加工を行うといった工程は必要とされなくなる。従って、回路体アセンブリの組立工程が簡略化されることとなる。
【0120】
請求項6記載の発明によれば、第一の電線と第二の電線との間に介在される絶縁シートは、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートの何れかのものが用いられて形成されたものであるから、丈夫でしかも電気絶縁性に優れるフィルム状または板状をした絶縁シートの形成が可能となる。
【0121】
請求項7記載の発明によれば、第一の電線もしくは第二の電線の何れか一方または両方に、錫メッキが施されているから、第一の電線と第二の電線との接触安定性や、接続性が向上されることなる。また、第一の電線と第二の電線とが交差される部分の酸化が防止されることとなる。
【0122】
請求項8記載の発明によれば、布線シートに設けられた固定部に、第一の電線及び/又は第二の電線が押入される溝が設けられているから、第一の電線及び/又は第二の電線は、布線シートに設けられた固定部の溝内に確実に保持されることとなる。
【0123】
請求項9記載の発明によれば、請求項1〜8の何れか1項に記載の回路体アセンブリが接続箱本体に装着され、接続箱本体に備えられた圧接端子が布線シートの固定部近傍に位置し、圧接端子に対し第一の電線もしくは第二の電線が圧接されることで、圧接端子と、固定部に保持された第一の電線もしくは第二の電線とが通電可能に接続される電気接続箱とされているから、回路体アセンブリが接続箱本体に装着されるのと同時に、接続箱本体に備えられた圧接端子に対して、回路体アセンブリに備えられた第一の電線もしくは第二の電線が通電可能に接続されることとなる。従って、組立作業性に優れた電気接続箱が提供されることとなる。
【0124】
請求項10記載の発明によれば、接続箱本体にカバーが装着され、接続箱本体内の上側に位置する回路体アセンブリの上層に布線された電線に対応して、カバーに、電線が収容される溝が設けられているから、接続箱本体にカバーが装着される際に、カバーの溝に前記電線が収容されることとなる。従って、接続箱本体にカバーが装着される際に、カバーによって前記電線に無理な力が加えられるということは回避され、前記電線の信頼性は向上されることとなる。また、電気接続箱の小型化・コンパクト化が、一層、図られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路体アセンブリの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】回路体アセンブリの他の実施形態を示す平面図である。
【図3】絶縁シートを示す平面図である。
【図4】他の絶縁シートを示す平面図である。
【図5】本発明に係る回路体アセンブリ及び電気接続箱の他の実施形態を示す平面図である。
【図6】同じく電気接続箱を示す一側面図である。
【図7】同じく電気接続箱を示す正面図である。
【図8】図5のA−A断面図である。
【図9】図8のB部拡大図であり、(a)は裸電線と圧接端子とが接続される状態を示す説明図、(b)は鍍金が施された電線と圧接端子とが接続される状態を示す説明図である。
【図10】(a)は従来のフラットケーブルの分岐接続構造の一形態を示す分解斜視図、(b)は同じくフラットケーブルの分岐接続構造を示す断面図である。
【図11】従来の電気接続箱の一形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
5,10,11  絶縁シート
1 ,611,52 第一の電線(電線)
2 ,612,53 第二の電線(電線)
7        孔部(開口部)
8        交差部(接続部)
15       他の絶縁シート(絶縁シート)
16       溝
22,37,51 回路体アセンブリ
23,38,54 布線シート
30       電線固定部(固定部)
32aX ,32aY ,32bX ,32bY  スリット部(溝)
32mX ,32mY ,32nX ,32nY  スリット部(溝)
35       電気接続箱
36       ケース(接続箱本体)
39       カバー
39a      溝
40       圧接端子
P        錫メッキ(メッキ)

Claims (10)

  1. 第一の電線と、該第一の電線と交差する第二の電線と、該第一の電線と、該第二の電線との間に介在される絶縁シートと、該第一の電線及び/又は該第二の電線を保持する固定部が設けられた布線シートとを備えることを特徴とする回路体アセンブリ。
  2. 前記第一の電線と前記第二の電線とが交わる交差部に対応して、前記絶縁シートに開口部が設けられ、該開口部において、該第一の電線と、該第二の電線とが通電可能に接続されたことを特徴とする請求項1記載の回路体アセンブリ。
  3. 前記絶縁シートに対し前記第一の電線は前記第二の電線よりも下側とされて、該第一の電線は前記布線シート側に位置し、該第一の電線と該布線シートとの間に他の絶縁シートが装着されたことを特徴とする請求項1又は2記載の回路体アセンブリ。
  4. 前記第一の電線に対応して、前記他の絶縁シートに、該第一の電線が収容される溝が設けられたことを特徴とする請求項3記載の回路体アセンブリ。
  5. 前記絶縁シートとして、可撓性フィルムが用いられたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回路体アセンブリ。
  6. 前記絶縁シートは、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートの何れかのものが用いられて形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の回路体アセンブリ。
  7. 前記第一の電線もしくは前記第二の電線の何れか一方または両方に、錫メッキが施されたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の回路体アセンブリ。
  8. 前記固定部に、前記第一の電線及び/又は前記第二の電線が押入される溝が設けられたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の回路体アセンブリ。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の回路体アセンブリが接続箱本体に装着され、該接続箱本体に備えられた圧接端子が前記布線シートの前記固定部近傍に位置し、該圧接端子に対し前記第一の電線もしくは前記第二の電線が圧接されることで、該圧接端子と、該固定部に保持された該第一の電線もしくは該第二の電線とが通電可能に接続されたことを特徴とする電気接続箱。
  10. 前記接続箱本体にカバーが装着され、該接続箱本体内の上側に位置する前記回路体アセンブリの上層に布線された電線に対応して、該カバーに、該電線が収容される溝が設けられたことを特徴とする請求項9記載の電気接続箱。
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