JP2004024336A - 遊技台の管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技台の配置を変更した場合であっても、遊技店内から撤去されない限り、つまりシステムの管理対象外にならない限り、それまで蓄積した遊技データを継続して活用でき、異常台の早期発見に寄与する遊技台の管理システムを提供する。
【解決手段】本発明の管理システム100においては、複数の遊技台6〜9が稼働することにともなって発生する遊技データを、ホールコンピュータ1が蓄積記憶する。ホールコンピュータ1は、蓄積した遊技データを複数営業日にわたって遊技台ごとに累計した累計データを利用し、設計値を満足しない異常台の判定処理を行うようになっている。ホールコンピュータ1は、各遊技台6〜9に固有の遊技台IDおよび異常台判定に使用する設計値を、各遊技台6〜9から取得し、かつ取得した遊技台IDまたは遊技台IDに基づく管理情報を管理キーにして遊技データを蓄積する。そしてさらに、取得した設計値に基づいて累計データを利用した正常台/異常台の判定処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ台やスロットマシン等の遊技台を設置した遊技店における遊技台の管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ台やスロットマシンを設置した遊技店においては、遊技台が稼働することにともなって発生する遊技データを、ホールコンピュータと呼ばれるホール管理装置(データ管理装置ともいう)を用いて遊技台別および営業日別に収集・集計し、収支計算や翌日の釘調整(機械調整)に反映させている。遊技データの種類は様々であるが、たとえば遊技客が遊技台に投資した玉数(アウト玉)や、遊技台が遊技客に払い出した玉数(セーフ玉)、遊技台が大当たりした回数(特賞回数)、スタート回数などがある。
【0003】
ホールコンピュータが備える記憶部には、図8(a)に示すようにデータベースが構築され、台の設置場所を示す台番号に対応する形でアウト玉数、セーフ玉数等の遊技データが逐一記憶されていくようになっている。このようにして収集された遊技データは、たとえば1ヶ月、2ヶ月といった長期にわたって、ホールコンピュータに蓄積されるようになっている。そして、蓄積された遊技データを、ホールコンピュータが備えるモニタやプリンタ等の出力装置に出力させることができるようになっている。そうすれば、長期的な営業計画をたてる際に利用できるし、遊技台が不正改造されることなどの不具合も発見しやすくなるからである。また、近年は顧客サービスの一環として、各遊技台に1対1対応する形で遊技データ表示端末を設け、その遊技データ表示端末に、前日や前々日の遊技データを表示させることが多い。あるいは、遊技台に1対1で対応するものではなく、複数台あるいは全台の過去数日の遊技データを表示させるように構成された端末もよく知られている。このような遊技データ表示端末にも、ホールコンピータに蓄積された遊技データが使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実際の遊技店において遊技台の入替、あるいは遊技台の配置変更をした場合に、データの管理に厄介な問題が生じる。この問題は、ホールコンピュータが、台番号をキーにして遊技データを蓄積記憶することに起因している。たとえば図8(b)に示すように、同じ遊技島60において、台番号1〜10の遊技台と台番号11〜20の遊技台とを、そっくり配置替えしたような場合を考える。具体的に「台番号001」に着目してみると、「台番号001」には昨日まで「セブン機1」が設置されていたが、今日からは「羽根物1」が設置されている。この場合、ホールコンピュータは、「セブン機1」の遊技データと、「羽根物1」の遊技データとを、互いに等価な遊技データとして扱ってしまう。つまり、ホールコンピュータにとって、「台番号001」に設置されている遊技台がセブン機であろうが羽根物であろうが全く関係なく、とにかく「台番号001の遊技台」として認識するのである。
【0005】
したがって、古い遊技台を撤去してそこに新台を導入する場合はともかく、配置替えのみを行う場合ですら前日の遊技データと今日の遊技データとを比較検討することが無意味になってしまう。過去のデータはあるのだけれども、それを活用ことができない。このことは、遊技台が不正に改造されたり、不正に玉が出されたりすることの発見を遅らせる原因になる可能性がある。
【0006】
ホールコンピュータが担う重要な役割の1つとして、蓄積したデータを分析して異常台の早期発見を助けるというものがある。分析は、ホールコンピュータが自動で行ったり、管理者が遊技データを見ながら行ったりする。近年は、遊技台を不正に改造したり、不正に玉を出したりするゴト師の手口も巧妙になってきており、短日のデータだけではそれを発見することが難しくなってきているので、さまざまな視点からデータ分析を行って正常台/異常台の判定をするのが普通である。つまり、ある特定期間のデータをピックアップして調べるとか、昨日と今日とで比較するとか、さらには大当たり数百回の分布を調べるとか、それらの結果を見て総合的に正常台/異常台の判断をする必要がある。
【0007】
そうだとすれば、単に配置替えを行っただけで過去のデータを全く使えなくなるのは、非常に痛手である。経営者としては遊技台の配置替えをしたいのに、それをすることはできないといった場面も想像できよう。
【0008】
そこで本発明は、遊技台の配置を変更した場合であっても、遊技店内から撤去されない限り、つまりシステムの管理対象外にならない限り、それまで蓄積した遊技データを継続して活用でき、異常台の早期発見に寄与する遊技台の管理システムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明は、
遊技店内に設置された複数の遊技台と、それら複数の遊技台が稼働することにともなって発生する遊技データを遊技台別および遊技店の営業日別に収集して自身の記憶部に蓄積するデータ管理装置と、そのデータ管理装置と複数の遊技台とを繋ぐ通信網とを備え、蓄積した遊技データを複数営業日にわたって遊技台ごとに累計した累計データを利用し、遊技台ごとに予め設定された設計値を満足しない異常台の判定処理を行うようにデータ管理装置が構成されている遊技台の管理システムにおいて、データ管理装置は、遊技台が備える制御装置に記憶された情報であって、各遊技台に固有の遊技台IDおよび遊技台の機種別に固有の設計値を通信網を介して各遊技台から取得し、それら遊技台IDと設計値とを関連付けて記憶部に記憶するとともに、遊技台IDまたは遊技台IDに基づく管理情報を管理キーにして、遊技データを記憶部に蓄積し、設計値に基づいて累計データを利用した正常台/異常台の判定処理を行うことを特徴とする。
【0010】
今日、遊技データを管理するためのシステムは、どの遊技店にも必ず構築されている。店内に配置された遊技台の制御装置と、データ管理装置とは、通信可能に接続されている。一方、遊技台の制御装置に記憶された遊技台IDは、すべての遊技台にユニークな情報とされる。従来から、ユニークな情報としての遊技台IDを、パチンコ台やスロットマシンの制御装置(具体的には制御装置が備えるマイコン)に持たせる技術はよく知られている(たとえば特開2001−129235号公報)。
【0011】
本発明者は、今回、遊技台の管理システムに遊技台IDを活用すればよいことを発見し、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明である遊技台の管理システムにおいては、遊技台IDをデータ管理装置に認識させて、その遊技台IDを管理キーとして遊技データが収集および蓄積されるようにするのである。そのようにする結果、データ管理装置において遊技データは、遊技台の設置位置に依存しないデータ、つまり台番号に依存しないデータとなり得る。したがって、配置替え前後の遊技データを継続的に蓄積させていくことができるようになる。そうだとすれば、配置替えを行った遊技台が異常台であるかどうか見極めるために、ある特定期間のデータをピックアップして調べる、昨日と今日とで比較する、さらには母集団が数百におよぶ大当たりの分布を調べる、といったことも継続して行えるようになる。さらにデータ管理装置は、そのような異常台発見のために使用する個体情報(大当たり確率などの設計値)を各遊技台から取得して、上記遊技台IDと関連付けて記憶するので、配置替えをする度にシステム管理者がそれをいちいち入力し直す必要もなくなり、異常台/正常台を調べるための判定処理も滞りなく行えるようになる。
【0012】
好適な態様において、データ管理装置は、遊技台IDを取得した際に、取得した遊技台IDと遊技台の設置場所を表す台番号との対応関係が、記憶部に記憶されている前日のそれと相違するかどうかチェックし、相違する旨の判断をした場合には、当日の台番号と遊技台IDとの対応関係に基づいて遊技データを収集する一方、対応関係は異なるが同一の遊技台IDを持つ遊技台から収集した過去の遊技データが存在する場合には、その過去の遊技データと、当日に収集した遊技データとが累計されることにより累計データが作成され、その累計データが前述の判定処理に使用されることとなる。
【0013】
データ管理装置が通信網を介して遊技台側から情報を得る場合には、どの遊技台からデータが送られてきたのか、すべて台番号で識別する。しかし、データが台番号で識別されても、管理キーは遊技台IDとされる。つまり、データ管理装置は、遊技台IDと台番号との対応関係を実際の配置と相違なく認識する必要があるため、台の配置替えが行われていないことを確認したあとで、遊技データを収集する。一方で、遊技データ自体は配置替えの有無に関わらず継続して累計されるので、異常台判定に支障をきたすこともない。このことは、異常台の早期発見に寄与する。
【0014】
また課題を解決する本発明の第二構成は、
遊技店内に設置された複数の遊技台と、それら複数の遊技台が稼働することにともなって発生する遊技データを遊技台別および遊技店の営業日別に収集して自身の記憶部に蓄積するデータ管理装置と、そのデータ管理装置と複数の遊技台とを繋ぐ通信網とを備えた遊技台の管理システムにおいて、データ管理装置は、遊技台が備える制御装置に記憶された情報であって、各遊技台に固有の遊技台IDおよび遊技台の機種別に固有の設計値を通信網を介して各遊技台から取得し、それら遊技台IDと設計値とを関連付けて記憶部に記憶するとともに、遊技台IDまたは遊技台IDに基づく管理情報を管理キーにして遊技データを記憶部に蓄積し、さらに、蓄積した遊技データに基づき、特定遊技台の複数営業日にわたる遊技データを設計値とともに出力可能に構成されていることを特徴とする。
【0015】
上記管理システムにおいては、遊技台IDをデータ管理装置に認識させて、その遊技台IDを管理キーとして遊技データが収集および蓄積される。そのようにする結果、データ管理装置において遊技データは、遊技台の設置位置に依存しないデータ、つまり台番号に依存しないデータとなり得る。したがって、配置替え前後の遊技データを継続的に蓄積させていくことができるようになる。また、複数営業日にわたる遊技データが、遊技台から直接取得した設計値とともに出力(表示出力、印字出力)されるため、設計値と、遊技データとを比較して異常台を見分けるといった作業もスムーズに行えるようになる。なお、複数営業日にわたる遊技データとともに、複数営業日にわたる遊技データを累計した累計データを出力できるようにしても有意である。
【0016】
また、蓄積した遊技データを複数営業日にわたって遊技台ごとに累計した累計データを利用し、設計値を満足しない異常台の判定処理が、データ管理装置にて行われるようにしてもよいことはもちろんである。
【0017】
なお、本明細書中でいう「ユニークな」とは、ほかに同じものが無いということである。すなわち、メーカー、機種等が同一であっても、同じ遊技台IDは決して存在しないものとする。また、データ管理装置に関していえば、複数のコンピュータ装置から構成される場合がほとんどである。具体的には、リアルタイムで情報を収集する装置、収集した情報を受け取ってデータ分析を行う装置などが含まれるが、本明細書中では、それらをまとめてデータ管理装置という。また、「前日」「当日」というのは、遊技店の営業日を単位に考えるものであるから、当然ながら休日を挟めば休日前が「前日」ということになる。また、台番号は、遊技台の設置場所を示す情報とされる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は、本発明である遊技台の管理システム100(以下、単に管理システム100と記載する)の全体概略図である。管理システム100は、データ管理装置1(以下、ホールコンピュータともいう)を中心とするコンピュータシステムである。管理システム100は、ホールコンピュータ1と、複数の遊技台6,7,8,9と、それらの遊技台6,7,8,9とホールコンピュータ1とを繋ぐ通信網10,11とを備えている。さらに、遊技台6,7,8,9とホールコンピュータ1との通信経路上には、遊技台中継装置4,5と島中継装置2,3とが配置されている。複数のカードユニット61,71,81,91(遊技媒体貸し出し装置)は、遊技台6,7,8,9に対応して設けられている。遊技台中継装置4,5、島中継装置2,3およびカードユニット61,71,81,91を管理システム100に含めて考えることもできる。各遊技台中継装置4,5は、2台の遊技台および2台のカードユニットに兼用のものとして設けられているが、各遊技台に1台ずつ設けることももちろん可能である。通信網10,11は、たとえばRS422、RS485規格などのシリアルインターフェイスによって形成することができるが、これに限定されるわけではなく、無線で通信網を形成することも本明細書中でいう通信網の概念に含まれる。なお、図1には、パチンコ台6,7,8,9を例示しているが、これがスロットマシンであってよいことはもちろんである。パチンコ台で用いる遊技媒体はパチンコ玉、スロットマシンで用いる遊技媒体はメダルとされる。
【0019】
ホールコンピュータ1はモニタ1a(表示部)を含み、蓄積した遊技データをここに表示出力させることができる。カードユニット61,71,81,91は、対応する遊技台の左隣に併設されるものであり、プレーヤーが玉を借り受ける際に使用する装置である。カードユニット61,71,81,91にプリペイドカードを挿入すると、各遊技台6,7,8,9と一体に設けられた玉貸し機構(図示せず)より玉を借り受け可能となる。島中継装置2,3は、遊技島ごとに設けられる。「遊技島」とは、遊技台が設置されているひとつのブロックを表す。遊技台を管理するための単位であると考えればよい。また、ホールコンピュータ1は、遊技店に設置された遊技台の全てと、島中継装置2,3および遊技台中継装置4,5を介して通信可能とされている。ただし、各遊技台6,7,8,9と遊技台中継装置4,5とは、一方向の通信のみが許可されているので、結局、ホールコンピュータ1から遊技台6,7,8,9に対しては、直接アクセスできないようになっている(玉発射用モータの作動/非作動切り換えスイッチ部を除く)。なお、遊技台中継装置4,5を、各遊技台6,7,8,9に個別に設けることも全く可能であるし、その場合、後述する遊技データ表示端末と遊技台中継装置4,5とを兼用することもできる。
【0020】
次に図2に示すのは、遊技台6の構成を示すブロック図である。図2に示す実施形態において、遊技台6は、スタート入賞口に玉が入賞すると表示図柄が変動して、図柄が所定の態様を示した場合に大当たりが発生するセブン機という種類のパチンコ台6とされる(遊技台7,8,9も同様とする)。セブン機が稼働することにともなって発生する遊技データは、たとえばアウト玉数、セーフ玉数、スタート回数、特賞回数および確率変動回数とすることができる。確率変動とは、たとえば特定図柄で大当たりした場合に、次の大当たりまで大当たり確率が高くなる機能のことをいう。なお、スロットマシンの場合だと上記遊技データは、アウトメダル数、セーフメダル数、ゲーム回数、ボーナス回数とすることができる。
【0021】
パチンコ台6の制御装置200は、主基板20、賞球基板31、表示基板32および音声基板33を含んで構成される。主基板20は、主制御回路21、情報出力回路27およびスイッチ回路28を含んで構成される。主制御回路21は、演算装置としてのCPU22(CPUコア)、プログラム格納用のROM23、ワーク用のRAM24、入出力インターフェイス25およびID情報記憶部26を含んで構成されており、これらはバスを介して相互通信を行う。主制御回路21は、パチンコ台6の要部をなすとともに、これ全体をワンチップマイコンにて構成することができる。
【0022】
ID情報記憶部26は、情報を一度だけ書き込むことが可能なROM(OTPROMやMASKROM)と、マイコンの起動時あるいはリセット時にそれらのROMの記憶内容が書き写されるRAMとを含んで構成される。このようなID情報記憶部26(正確にはROM)には、パチンコ台6の個体情報が記憶されている。具体的に、パチンコ台6が持つ個体情報は、ユニークな遊技台ID(遊技台の製造番号ともいえる)のほか、遊技種別コード、ランクコード、メーカーコード、特賞確率コード、払出個数コードおよび機種コードなどの複数種の情報からなる。遊技種別コードは、パチンコ台とスロットマシンとを区別するための情報とされる。ランクコードは、パチンコ台の種別、つまり、第1種、第2種、第3種およびその他のうちいずれに該当するかを示す情報とされる。メーカーコードは、製造元を表す情報とされる。特賞確率コードは、スタート入賞に応じて行われる抽選において大当たりに当選する確率を表す情報とされる。払出個数コードは、入賞口に玉が入賞したときの賞球数を表す情報とされる。機種コードは、製品を特定するためにメーカー(製造元)が決める情報とされる。
【0023】
上記ID情報記憶部26に記憶された個体情報は、マイコン(主制御回路21、具体的にはCPU22)の起動後、情報出力回路27を介してパチンコ台6の外部に出力されるようになっている。つまり、ROM23には、CPU22がID情報記憶部26から遊技台IDを読み出して出力する処理に係るプログラムが格納されている。情報出力回路27より出力された遊技台IDは、遊技台中継装置4に入力される。
【0024】
プレーヤーの操作に応じてパチンコ台6が稼働し、図示しないスタート入賞口に玉が入賞した場合、そのスタート入賞口に付設されたスタート入賞検知スイッチ29がONされ、スイッチ回路28を介してスタート入賞検知信号が主制御回路21に入力される。主制御回路21では、スタート入賞検知信号が入力されることに基づき、大当たりを発生させるか否か抽選が行われる。そして、大当たりの当否抽選結果に応じて、CPU22より表示基板32および音声基板33に対して制御信号が出力され、表示部36の図柄が変動および停止するとともに、アンプ/スピーカ37より音声が出力される。また、スタート入賞検知スイッチ29および入賞検知スイッチ30より入賞検知信号が入力されると、主制御回路21のCPU22は、賞球基板31に対して賞球制御信号を出力する。それにともない、賞球装置35より所定個数の賞球が排出される。また、カードユニット61より玉貸し許可信号が賞球基板31に入力されると、玉貸し装置34からの玉貸し動作が許容される。すなわち、プレーヤーが行う玉貸し入力操作に応じて、玉貸し装置34より所定個数の玉がプレーヤーに貸し出される。
【0025】
また、パチンコ台6側からは、遊技台中継装置4に向けてアウト信号、セーフ信号、スタート信号、特賞信号および確変信号が出力される。アウト信号は、パチンコ台に所定個数の玉が打ち込まれることに応じて出力される信号とされる。アウト玉は、たとえばアウト玉の回収経路に設けられた通過検知センサにてカウントされる。この通過検知センサは、たとえば玉が10個通過すると1パルスのアウト信号を出力する。このようなアウト信号は、パチンコ台6の主基板20に入力されることなく、遊技台中継装置4に直接入力されるようにすることができる。つまりこの場合、アウト玉は、パチンコ台6から直接出力される信号ではない。セーフ信号は、パチンコ台6から所定個数の玉が払い出されることに応じて出力される信号とされる。セーフ玉は、全ての賞球数に等しい。なお、セーフ信号についても、パチンコ台からではなく、パチンコ台が設置される島設備から出力される形態もある。スタート信号は、前述したように、スタート入賞が検知され、大当たり抽選が行われた場合に出力される信号である。特賞信号および確変信号は、それぞれ大当たり、確率変動が発生した場合に出力される信号である。遊技台がスロットマシンの場合、アウト信号、セーフ信号、特賞信号およびスタート信号の各信号は、スロットマシンから直接出力される信号となる。また、カードユニット61からは、遊技台中継装置4に向けて売上信号が出力されるようになっている。売上信号は、プレーヤーが玉を借りるための操作を行って、プリペイドカードの度数が所定数減少するたびに出力される。なお、遊技台が”稼働する”とは、遊技店の営業時間中に遊技台が動いている、つまり客がプレイしている状態をいう。
【0026】
次に図3に示すのは、本発明の管理システム100における遊技データの伝送形態を説明する模式図である。ホールコンピュータ1は、CPU40、プログラム格納用のROM41、ワーク用のRAM42、入出力インターフェイス43、ハードディスクドライブ44を含み、これらはバスを介して相互通信可能とされる。入出力インターフェイス43を介してモニタ1a、プリンタ、入力装置などが接続される。また、島中継装置2は、CPU50、プログラム格納用ROM51、ワーク用RAM52および入出力インターフェイス53を備える。本管理システム100では、その通信方式としてポーリング/セレクティング方式が採用されている。すなわち、図3に示すように、▲1▼主局であるホールコンピュータ1は、従局である島中継装置2に対して、送信要求の有無の質問(ENQ)をする。ホールコンピュータ1は、▲2▼肯定応答(ACK)を返した従局(島中継装置2)に対し、▲3▼送信許可(ENQ)を与える。そして、▲4▼データの送信が許可された従局(島中継装置2)は、ホールコンピュータ1にデータを送信する。上記▲1▼〜▲4▼の処理が、ポーリングとされる。このような処理が、遊技店内に設置されたすべての島中継装置に対して順番に、かつ所定の期間おきに行われる。ホールコンピュータ1は、全ての島中継装置のアドレスを管理するポーリングリストを有し、この内容にしたがってポーリング動作を実行する。具体的には、ポーリングリストに存在する台番号を持つ遊技台から、遊技データおよび後述する遊技台IDを、上記島中継装置を介して受け取るのである。
【0027】
一方、各パチンコ台6,7,8,9から遊技台中継装置4,5へのデータ出力は、リアルタイムで行われる。たとえば前述したように、パチンコ台6,7,8,9側においてアウト玉が10カウントされると、直ちに1パルスのアウト信号が出力される。また、パチンコ台6の制御装置200(具体的には主基板20のCPU22)は、当該パチンコ台6に大当たりが発生するのと略同時に大当たり信号を出力する。遊技台中継装置4,5は、各パチンコ台6,7,8,9から遊技データが送られてきた場合、その遊技データを取得して、直ちに島中継装置2に伝送する。島中継装置2は、それに接続された遊技台中継装置4,5から送られてきた遊技データを、パチンコ台(遊技台)ごとに区分してRAM52に記憶する。遊技台中継装置4,5および島中継装置2は、各パチンコ台6,7,8,9から送られてきた遊技データを、台番号別に記憶する。他方、ホールコンピュータ1は、島中継装置2から取得した遊技データを、各遊技台に固有の遊技台IDをキーにして管理する。すなわち、台番号をキーにして遊技データを収集する場合、配置替えの前後でデータを繋げて扱うことはできないが、遊技台IDをキーにして遊技データを収集・管理すれば、配置替えに完全に対応できるようになる。その方法について、以下に説明する。
【0028】
図4に示すのは、遊技台IDを管理キー(主キー)にして遊技データを蓄積する本管理システム100のホールコンピュータ1におけるデータベースの概念図である。すなわち、ホールコンピュータ1においては、遊技台IDを管理キーとした関係データベースが構築される。そして、管理する項目として遊技データ、すなわち図4に示すように、アウト、セーフ、特賞回数、スタート回数などが例示できる。このような遊技データを収めたファイルが、1営業日ごとに作成・保存される。遊技台IDは、たとえば8桁の16進数で表現される。このようなデータベースは、ホールコンピュータ1のRAM42(記憶部)およびハードディスク44(記憶部)に記憶される。このような関係データベースに基づき、モニタ1aへの遊技データの表示出力等がなされるようになっている。過去の遊技データは、ハードディスク44に記憶されているが、遊技データ表示端末への出力時など、必要に応じてRAM42に読み出される。また、遊技店の営業時間中において次々と送られてくる遊技データは、RAM42に一時記憶され、所定の期間を以ってハードディスク44に自動的に保存される。
【0029】
図4に示すように、台番号と遊技台IDとを対応させる形で遊技データを集計することに関していえば、台番号と遊技台IDとの正しい対応関係を形成すること、すなわち実際の遊技店内における遊技台の配置を、ホールコンピュータ1に正確に認識させることが必要である。そのためには、遊技店内に設置された遊技台6,7,8,9側から(具体的に本実施形態では島中継装置2,3から)ホールコンピュータ1がする要求に応じて、該ホールコンピュータ1に遊技台IDが順次送られてくるようにするとよい。ただし、そのような処理がなされるのは、遊技台6,7,8,9が稼働して、ホールコンピュータ1が遊技データを収集する以前であることはいうまでもない。以下、その手順について説明する。
【0030】
図2に示すように、まず、遊技台6(パチンコ台)の電源がONされると、起動プログラムにしたがって遊技台6のマイコン(主制御回路21)が起動する。その後、マイコンのID情報記憶部26に記憶されている遊技台IDが、CPU22に読み出される。CPU22は、読み出した遊技台IDを、情報出力回路27に向けて出力する。CPU22より出力された遊技台IDは、情報出力回路27を経由して遊技台中継装置4に入力される。遊技台中継装置4は、入力された情報を、直ちに島中継装置2に出力する装置であるから、遊技台IDについても直ちに島中継装置2に転送される。この際、島中継装置2においては、遊技台IDが台番号で区別される形でRAM52に一時記憶される。
【0031】
ポーリング/セレクティング方式にてデータリンクを確立した本管理システム100において、ホールコンピュータ1は、台番号を指定する形で島管理装置2をポールする。島中継装置2は、ホールコンピュータ1より送信許可を受けたのち、送信すべき遊技台IDをホールコンピュータ1にシリアル伝送することとなる。この結果、図4の概念図に示すように、ホールコンピュータ1においては、個々の遊技台が保有するユニークな遊技台IDと台番号との対応関係が、実際の遊技店内での配置を反映した形で確立される。結局、ホールコンピュータ1において、遊技台IDと台番号との対応付けを正確にすることができれば、そのホールコンピュータ1には、従来通り台番号ごとに遊技データが送られてくるだけでよくなる。つまり、ホールコンピュータ1は、遊技台IDを取得した際に、取得した遊技台IDと台番号との対応関係が、ハードディスク内のデータベースに記憶されている前日のそれと相違するかどうかチェックし、相違する旨の判断をした場合には、当日の台番号と遊技台IDとの対応関係に基づいて遊技データを収集する。ホールコンピュータ1は、自身の内部にて設定された、台番号と遊技台IDとの対応関係に基づき、台番号別に入力される遊技データを遊技台ID別に振り分ける形で収集することができる。ただし、ホールコンピュータ1にシリアル伝送されてくる遊技データが、遊技台IDで識別されるようにする形態も好適である。
【0032】
一般に、遊技台中継装置4,5および島中継装置2,3が配置替えされることはない。したがって、遊技台中継装置4,5および島中継装置2,3において、遊技データは台番号ごとに割り振られたメモリ領域に逐一記憶されるようにするとよい。つまり、遊技台中継装置4,5および島中継装置2,3は、従来通り台番号をキーにして遊技データを一時記憶する。したがって、従来からある管理システムを設計変更する場合でも、ホールコンピュータ1についての小規模な設計変更のみで対応できる。なお、島中継装置2からホールコンピュータ1にデータが送信されると、島中継装置2のRAM52では、送信済みのデータがクリアされる。
【0033】
次に、図5に示すのは、遊技台別に作成される遊技データファイルの概念図である。ホールコンピュータ1は、蓄積した各遊技台のデータを個別にかつ過去に遡って(たとえば1ヶ月前まで)、モニタ1aに一覧に表示させること、つまり蓄積した遊技データに基づき、特定遊技台の複数営業日にわたる遊技データを一覧可能に連ねて表示出力することができる。さらには、図示しないが、たとえば1週間(所定期間)の累計データ等を表示させることもできる。また、遊技台別に遊技データを表示させる際には、遊技台IDのほか、機種名、メーカー名および特賞確率など遊技台の種類ごとに固有の情報を併記することが多い。このような情報の入力は、従来ならば遊技台の配置替え、新台入替を行うたびにシステム管理者による手作業で行っていた。ところが本発明によれば、そのような入力作業を省くことができる。
【0034】
前述したように、ID情報記憶部26には遊技台IDのほか、遊技種別コード、ランクコード、メーカーコード、特賞確率コード、払出個数コードおよび機種コードなどの複数種の情報(個体情報)が記憶されている。すなわち、マイコンが起動することに応じて、それらの個体情報が遊技台IDとともに出力され、かつホールコンピュータ1に入力されるようにする。そして、ホールコンピュータ1においては、遊技台IDを含む個体情報と、前日の設定(遊技台ID、機種名、メーカー名、特賞確率など)とが比較され、一致しない場合にのみ設定変更処理が自動的に実行されることとなる。新台入替の場合には、新台の遊技台ID自体がホールコンピュータ1に存在しないため、新規ファイルが作成されるようにするとよい。なお、一致する場合は、配置の変更および新台入替がないことを意味するので設定はそのまま(前日のまま)でよく、伝送されてきた個体情報は破棄される。なお、設定変更が必要な場合にそれを行うかどうか、システム管理者に問い合わせがなされるようにしてもよい。すなわち、遊技台の配置替え、入替えが行われたことを示す情報をモニタ1aに表示させて、遊技台の配置替え、入替えが行われたことホール管理者に報知するとともに、設定を変更するか否かを選択入力させるようにするのである。
【0035】
また、図5に例示する遊技データ一覧によれば、「2002/05/28」を境にして、台番号が変化している。つまり、その日を境に遊技台ID「FFFFFFFF」を有する遊技台の配置が「001番台」から「020番台」に変更されたことが理解される。このように、本管理システム100においては、異なる台番号を持つけれども同一の遊技台から発生した遊技データ同士が営業日ごとにつながってモニタ1aに一覧表示可能に蓄積され、このように蓄積された遊技データが、たとえば1週間分の累計データ等を求める際に使用される。もちろん、台番号は相違するけれども遊技データの発生源は同一の遊技台である、という前提があるため、このように配置替え前後のデータを繋げることに意義がある。
【0036】
また、本発明の管理システム100は、ビッグボーナスや小役等の当たりの確率を調整するための設定値を変更可能なスロットマシンに対して極めて有意である。というのも、遊技データの収集を開始する前、すなわち営業開始前において通信網を介して、遊技台IDとともに各スロットマシンの設定値がホールコンピュータ1に送られてくるようにすれば、ホールコンピュータ1は、同一のスロットマシンでも設定値ごとに遊技データを蓄積あるいは累計させていくことが可能になる。この場合、図7(a)に示すように、データベース(特定営業日のデータファイル)に記憶される情報として、その当日の設定値という項目が追加される形となる。そして、図7(b)に示すように、特定営業日において、遊技店内に配置された全スロットマシンの遊技データを設定値別に集計したデータファイルが作成され、そのデータ内容がモニタ1aに出力可能となる。
【0037】
通常、スロットマシンの設定値は、設定1〜設定6までの6段階で表され、設定値が大きいほうが遊技客には有利になっている。しかしながら、それは統計的な問題であって、1日とか2日といった短期間では理論値どおりの収支が得られないことが多い。したがって、安定した収支を得るためにも、設定値ごとの収支を知ることが大切である。その意味において、設定値別に遊技データを集計できるようにする形態は、極めて有用であるといえる。
【0038】
次に、遊技データ表示端末について説明する。図6に示すのは、遊技データ表示端末を取り入れた本発明の管理ステム101の全体概略図である。本明細書中でいうところの遊技データ表示端末には2種類のものがあって、一方は各遊技台6,7,8,9に個別に設けられる遊技データ表示端末76,77,78,79である。他方は、複数台あるいは全台に共通のものとして設けられる遊技データ表示端末75である。共通の遊技データ表示端末75は、遊技店内に1台だけでなく、複数台設けられる場合もある。個別の遊技データ表示端末76,77,78,79のほうは、対応する位置(台番号)に配置された遊技台1台の遊技データ(特賞回数、スタート回数など)しか表示できないことに対し、共通の遊技データ表示端末75は、複数台あるいは店内全ての台の遊技データを表示できる。なお、表示される遊技データは、上記したいずれの種類の表示装置においても、当日の遊技データと過去数日の遊技データとを含む。図6に示す好適な形態では、図1で示した遊技台中継装置4,5を遊技データ表示端末76,77,78,79に兼用させてあるので、設備費を低く抑えることができるというメリットがある。なお、各遊技台6,7,8,9に付設されるカードユニット61,71,81,91についても、遊技データ表示端末76,77,78,79に1対1で接続される。
【0039】
すでに説明したとおり、ホールコンピュータ1は、遊技島の如何なる位置に如何なる遊技台IDを持つ遊技台が設置されているか、そのことを正しく認識しているので、その認識に基づいて、過去の遊技データをそれの発生源である遊技台と対になった遊技データ表示端末に向けて出力することができる。具体的にホールコンピュータ1は、遊技データ表示端末76,77,78,79に過去の遊技データを伝送するよりも先に取得した当日の遊技台IDと台番号との対応関係にしたがい、遊技データ表示端末76,77,78,79に対して過去の遊技データを出力することとなる。要するに、配置替えの実行/非実行に関係なく、前日あるいは前々日の遊技データは、それの発生源である遊技台と対になっている遊技データ表示端末に送られさえすればよい。従来のシステムでは、遊技台の配置替えを行ったあと、マスク設定(遊技データを表示させない設定)をする必要があったが、上記のような管理システム101によると、その必要性が全く消滅することになる。なお、共通の遊技データ表示端末75については、ホールコンピュータ1が認識している最新の遊技台IDと台番号との対応関係に基づき、過去の遊技データが全台まとめて表示されるようにするとよい。
【0040】
さて、本管理システム100のホールコンピュータ1は、蓄積した遊技データを分析して、該当する遊技台が異常台であるかどうか、すなわち不正に玉が出されていないかどうか判定する機能を備えている。それについて、以下に説明するが、このような異常台判定機能自体はよく知られている。本管理システム100においては、遊技台の配置替えの前後にわたってデータを累計し、その累計データを用いて正常台/異常台の判定処理を行うという点について特徴を有する。従来の管理システムでは、配置替え前後にまたがってデータを参酌する、あるいは累計することができなかったので、配置替えに乗じて不正に玉が出されたり、不正ROMが仕込まれたりしても発見が遅れる恐れがあった。本管理システム100では、管理キー(遊技台ID)が同一ならば配置替え前後のデータを一覧表示できるようにし、さらに累計することもできるようにしたので、遊技台の配置替えが原因で異常台の発見が遅れる恐れはない。
【0041】
また、ホールコンピュータ1は、上記した判定処理に用いられる特賞確率、確変時特賞確率、確変突入率および特賞時出玉数などの情報を、遊技台の機種別に固有の基準設計値として、遊技台IDとともに通信網10,11を介して取得し、それら遊技台IDと設計値とを関連付けて記憶する。つまり、配置替えを行っても、再度そのような情報の入力作業は必要とされない。また、ホールコンピュータ1は、任意期間の累計データを使用して異常台の判定処理を行う(異常台判定手段)。任意期間とは、営業日をデータ集計の単位にすること、特賞回数をデータ集計の単位にすること、スタート回数をデータ集計の単位にすること、いずれのケースも考え得る。このような判定処理に関していえば、そのいずれも複数の営業日にわたる遊技データを使用せざるを得ないので、本発明が有効であることに気付く。なお、具体的には、以下(1)〜(4)に例示する方法による異常台判定が代表的である。
【0042】
(1)任意期間中の特賞回数とスタート回数とから特賞確率を算出して、設計値とのずれが予め設定された閾値を超えた場合に異常である旨の判断をする。設計値は、前述したように遊技台の個体情報として遊技台の制御装置より取得する。閾値は、システム管理者が変更可能。
(2)任意期間中の特賞回数とそれら特賞中の出玉数とから特賞1回の出玉数を算出し、設計値とのずれが予め設定された閾値を超えた場合に異常である旨の判断をする。設計値は、前述したように遊技台の個体情報として遊技台の制御装置より取得する。閾値は、システム管理者が変更可能。
(3)任意期間中のセーフ玉数をアウト玉数で除して出玉率を算出する。算出した出玉率が予め設定された閾値を超えた場合に異常である旨の判断をする。閾値は、システム管理者が変更可能。
(4)特賞間スタート回数に区切って特賞発生率を求め、バランスシートとの比較を行う。
【0043】
なお、上記(1)〜(3)に記した閾値は、あくまでも異常台として判断するための目安となる値であるから、本管理システム100によって異常台である旨の判断がなされても、その遊技台が異常台であることを断言できない。しかしながら、異常台であることが促されれば、システム管理者としては該当する遊技台について綿密な調査を行うことになるので、結局、ゴト行為、不正ROM等を発見できる可能性が高くなる。
【0044】
たとえば、図9に示すのは、上記(4)の処理に係る特賞間スタート回数別の特賞発生率を示す分布表である。具体的に(a)は、該当する遊技台が正常台であると判定される分布表、他方(b)は、異常台であると判定される分布表である。たとえば、異常台の判定基準として、「スタート1000回以上での特賞発生率が全体の5%以下」と定められているとすれば、図9(b)のような分布を示す遊技台は、異常台と判定されることになり、(a)のような分布を示す遊技台は、正常台と判定されることとなる。このような分布表を実際の遊技データから作成するためには、数百、数千におよぶ母集団、つまり特賞履歴データが必要となる。特賞履歴データは、特賞間のスタート回数を計数して求めた遊技データとされる。つまり、従来の管理システムでは配置替えを行うと、母集団が喪失されることを意味するので、図9(a)のような分布表の作成が困難になるが、本管理システム100,101ではそのような不具合は起こり得ない。なお、上記(b)に示す分布表のデータを、基準設計値として遊技台の制御装置に記憶させておき、そのデータが遊技台IDとともに取得されるようにしてもよい。
【0045】
また、ホールコンピュータ1自体が異常台判定機能を有していない場合であっても、各遊技台より取得した遊技台IDおよび設計値が互いに関連付けられて記憶され、特定遊技台の複数営業日にわたる遊技データが、設計値とともに表示出力されるので、システム管理者は、設計値と遊技データとを参酌することによって、異常の有無を判別することもできる。もちろん、そのような表示出力に加えて、ホールコンピュータ1が自ら異常台判定処理を行う形態は好適である。
【0046】
なお、本実施形態では、パチンコ台はパチンコ台同士の配置替え(あるいは入替)、スロットマシンはスロットマシン同士の配置替えを行うことを想定している。パチンコ台とスロットマシンとの相互入替は、島設備自体の抜本的な変更が必要となるが、そのようなケースにも対応できるよう、予めシステムを構築することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である遊技台の管理システムの全体概略図。
【図2】遊技台(パチンコ台)の構成を示すブロック図。
【図3】遊技データの伝送形態を説明する模式図。
【図4】遊技台ID別に遊技データを蓄積する本システムのホールコンピュータにおけるデータベースの概念図。
【図5】遊技台別に作成される遊技データファイルの概念図。
【図6】遊技データ表示端末を取り入れた本発明の管理システムの全体概略図。
【図7】スロットマシンの設定値を遊技台IDとともにホールコンピュータに認識させるようにした場合のデータベースの概念図。
【図8】台番号別に遊技データを蓄積する従来のホールコンピュータにおけるデータベースの概念図。
【図9】特賞間スタート回数別の特賞発生率を示す分布表。
【符号の説明】
1 ホールコンピュータ(データ管理装置)
2,3 島中継装置
4,5 遊技台中継装置
6,7,8,9 パチンコ台(遊技台)
10,11 通信網
42 RAM(記憶部)
44 HDD(記憶部)
71,72,73,74 遊技データ表示端末(中継装置)
75 遊技データ表示端末
100,101 遊技台の管理システム
200 制御装置

Claims (4)

  1. 遊技店内に設置された複数の遊技台と、それら複数の遊技台が稼働することにともなって発生する遊技データを遊技台別および遊技店の営業日別に収集して自身の記憶部に蓄積するデータ管理装置と、そのデータ管理装置と前記複数の遊技台とを繋ぐ通信網とを備え、蓄積した前記遊技データを複数営業日にわたって遊技台ごとに累計した累計データを利用し、遊技台ごとに予め設定された設計値を満足しない異常台の判定処理を行うように前記データ管理装置が構成されている遊技台の管理システムにおいて、前記データ管理装置は、前記遊技台が備える制御装置に記憶された情報であって、各遊技台に固有の遊技台IDおよび遊技台の機種別に固有の前記設計値を前記通信網を介して各遊技台から取得し、それら遊技台IDと設計値とを関連付けて前記記憶部に記憶するとともに、前記遊技台IDまたは遊技台IDに基づく管理情報を管理キーにして、前記遊技データを前記記憶部に蓄積し、前記設計値に基づいて前記累計データを利用した正常台/異常台の判定処理を行うことを特徴とする遊技台の管理システム。
  2. 遊技店内に設置された複数の遊技台と、それら複数の遊技台が稼働することにともなって発生する遊技データを遊技台別および遊技店の営業日別に収集して自身の記憶部に蓄積するデータ管理装置と、そのデータ管理装置と前記複数の遊技台とを繋ぐ通信網とを備えた遊技台の管理システムにおいて、前記データ管理装置は、前記遊技台が備える制御装置に記憶された情報であって、各遊技台に固有の遊技台IDおよび遊技台の機種別に固有の設計値を前記通信網を介して各遊技台から取得し、それら遊技台IDと設計値とを関連付けて前記記憶部に記憶するとともに、前記遊技台IDまたは遊技台IDに基づく管理情報を管理キーにして前記遊技データを前記記憶部に蓄積し、さらに、蓄積した遊技データに基づき、特定遊技台の複数営業日にわたる遊技データを前記設計値とともに出力可能に構成されていることを特徴とする遊技台の管理システム。
  3. 前記データ管理装置は、蓄積した前記遊技データを複数営業日にわたって遊技台ごとに累計した累計データを利用し、前記設計値を満足しない異常台の判定処理を行う請求項2記載の遊技台の管理システム。
  4. 前記データ管理装置は、前記遊技台IDを取得した際に、取得した前記遊技台IDと遊技台の設置場所を表す台番号との対応関係が、前記記憶部に記憶されている前日のそれと相違するかどうかチェックし、相違する旨の判断をした場合には、当日の前記台番号と前記遊技台IDとの対応関係に基づいて前記遊技データを収集する一方、前記対応関係は異なるが同一の遊技台IDを持つ前記遊技台から収集した過去の前記遊技データが前記記憶部に存在する場合には、その過去の遊技データと前記当日に収集した遊技データとが累計されることにより前記累計データが作成され、それが前記判定処理に使用される請求項1または3記載の遊技台の管理システム。
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