JP2004201753A - 遊技システム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報収集端末装置の非動作状態を検出することを目的とする。
【解決手段】遊技機から作動情報を収集する情報収集端末装置を遊技場に備え、遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備える遊技システムであって、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記遊技場外部管理装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシン等の遊技機が設置された遊技場における管理情報を処理する遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技場においては、設置されている遊技機の稼動状況や売上情報、景品交換情報等の管理情報を、遊技用管理装置(ホールコンピュータ)により集計管理している。遊技場の経営者は、このようにして得られた管理情報を遊技場の経営管理に利用している。
【0003】
また、多店舗を展開する経営規模がある程度大きな企業では、各遊技場の管理情報を本部に集めて経営管理に利用している。
【0004】
しかし、遊技場において管理情報を対外的に改ざんして公表する不正行為が行われることがあることから、管理情報を処理して記憶するための情報管理手段に、管理情報が入力される情報入力手段と、その入力された情報を処理する制御管理手段と、制御管理手段により処理された情報を情報記憶媒体に記憶させる記憶手段とが設けられ、遊技場が情報管理手段内部にまでアクセスすることを防止することによって、遊技場にとって、情報管理装置の内部構造がわからないブラックボックス化した遊技用装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−66156号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の遊技システムであっても、島単位で情報収集端末装置の電源を遮断して、情報収集端末装置を非動作状態にして、情報収集端末装置が収集する情報を制限することによって、遊技機や遊技関連機器(球貸機、計数機、券売機、金庫等)から情報収集端末装置が収集したデータを改変して、売上を過小に見せかけることができる。
【0007】
本発明は、このような情報収集端末装置の非動作状態を検出し、情報収集端末装置の動作を制限することによる不正を排除することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置と前記遊技用管理装置とを接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備える遊技システムであって、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記遊技場外部管理装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備える。
【0009】
第2の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する稼動状態監視装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記稼動状態監視装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記稼動状態監視装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備える。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記端末稼動量計算手段は、前記情報収集端末装置内で生成したタイミング信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記端末稼動量計算手段は、前記情報収集端末装置が受信した所定の信号(例えば、すべての情報収集端末装置に共通に発生するイベント、稼動状態監視装置や遊技用管理装置が送信した稼動量更新情報)に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする。
【0012】
第5の発明は、第4の発明において、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置が稼動量の計算に使用する稼動量更新情報をランダムなタイミングで送信する稼動量更新情報送信手段を備え、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする。
【0013】
第6の発明は、第4又は第5の発明において、前記稼動量更新情報送信手段は、前記稼動量更新情報を前記ネットワークに対して同報送信し、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする。
【0014】
第7の発明は、第4又は第5の発明において、前記稼動量更新情報送信手段は、複数の前記情報収集端末装置に対して、前記稼動量更新情報を個別に送信し、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする。
【0015】
第8の発明は、第7の発明において、前記稼動量更新情報送信手段は、複数の前記情報収集端末装置に対して、前記情報収集端末装置が設置される複数の島を横断する順に前記稼動量更新情報を送信することを特徴とする。
【0016】
第9の発明は、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する稼動状態監視装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記稼動状態監視装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段を備え、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置の作動情報の収集中に当該情報収集端末装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段と、を備える。
【0017】
第10の発明は、第9の発明において、前記端末稼動量計算手段は、前前記稼動状態監視装置から送信された信号に対する前記情報収集端末装置からの応答信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする。
【0018】
第11の発明は、第2から第10の発明において、前記稼動状態監視装置は、自装置の稼動量を基準稼動量として計算する基準稼動量計算手段を備え、前記稼動評価手段は、前記端末稼動量と前記基準稼動量とを比較して、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価することを特徴とする。
【0019】
第12の発明は、第2から第11の発明において、遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備え、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置の稼動状態の評価結果を前記遊技場外部管理装置に送信する評価結果送信手段を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記評価結果を記憶する評価結果記憶手段を備えることを特徴とする。
【0020】
第13の発明は、第1から第10の発明において、前記稼動評価手段は、前記情報収集端末装置の端末稼動量同士を比較して、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価することを特徴とする。
【0021】
第14の発明は、第1から第13の発明において、前記端末稼動量計算手段は、前記遊技用管理装置からの情報収集開始指示(例えば、同報通信された情報収集開始指示)に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動量の計算を開始し、前記遊技用管理装置からの情報収集終了指示(例えば、同報通信された情報収集終了指示)に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を終了することを特徴とする。
【0022】
第15の発明は、第1から第13の発明において、前記端末稼動量計算手段は、前記遊技用管理装置の情報収集開始指示(例えば、同報通信された情報収集開始指示)に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を開始し、前記情報収集端末装置による作動情報の収集が停止していることによる営業終了判断に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を終了することを特徴とする。
【0023】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置と前記遊技用管理装置とを接続するネットワークと、を遊技場に備え、遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備える遊技システムであって、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記遊技場外部管理装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備える。すなわち、情報収集端末装置は、自装置の稼動量を算出し、営業データと共に遊技場外部管理装置に送信する。遊技場外部管理装置は、情報収集端末装置の稼動量を比較することによって、情報収集端末装置の非動作状態を検出して、情報収集端末装置を操作する不正の有無を検証するので、情報収集端末装置の非動作状態を検出し、情報収集端末装置の動作を制限することによる不正を排除することができる。
【0024】
第2の発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する稼動状態監視装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記稼動状態監視装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記稼動状態監視装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備える。すなわち、情報収集端末装置は、自装置の稼動量を算出し、営業データと共に稼動状態監視装置に送信する。稼動状態監視装置は、情報収集端末装置の稼動量を比較することによって、情報収集端末装置の非動作状態を検出して、情報収集端末装置を操作する不正の有無を検証するので、情報収集端末装置の動作を制限することによる不正を排除することができる。
【0025】
第3の発明では、前記端末稼動量計算手段は、前記情報収集端末装置内で生成したタイミング信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算するので、複数の情報収集端末装置間での稼動量の誤差を少なくすることができる。また、カウンタの更新周期を自在に設定して、自由な間隔で稼動量を計算できる。また、更新周期を短時間にして緻密に稼動量を計算しても、ネットワークの負荷に影響を及ぼすことがない。
【0026】
第4の発明では、前記端末稼動量計算手段は、前記情報収集端末装置が受信した所定の信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算するので、稼動量の最大値が明らかであり比較評価を行いやすい。また、異常な稼動量の閾値を設定しやすい。単純に遊技店の稼動量や稼動状態から第三者が稼動量を推定することが困難となる。
【0027】
第5の発明では、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置が稼動量の計算に使用する稼動量更新情報をランダムなタイミングで送信する稼動量更新情報送信手段を備え、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算するので、第三者が稼動量を推定することがいっそう困難となる。
【0028】
第6の発明では、前記稼動量更新情報送信手段は、前記稼動量更新情報を前記ネットワークに対して同報送信し、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算するので、ネットワークに接続される複数の情報収集端末装置の端末稼動量を等しい周期で更新することができる。
【0029】
第7の発明では、前記稼動量更新情報送信手段は、複数の前記情報収集端末装置に対して、前記稼動量更新情報を個別に送信し、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算するので、通信の失敗による端末稼動量の誤差を低減することができる。
【0030】
第8の発明では、前記稼動量更新情報送信手段は、複数の前記情報収集端末装置に対して、前記情報収集端末装置が設置される複数の島を横断する順に前記稼動量更新情報を送信するので、ある島に属するいずれかの情報収集端末装置に対して稼動量更新情報が送信される間隔が短くなり、島単位での非動作状態を早期に検出することができる。また、島単位での非動作状態を検出できない時間が短縮されるため、島単位での非動作状態の不正を抑制することができる。
【0031】
第9の発明では、遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する稼動状態監視装置と、前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記稼動状態監視装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段を備え、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置の作動情報の収集中に当該情報収集端末装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、前記端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段と、を備える。すなわち、稼動状態監視装置は、情報収集端末装置の稼動量を算出し、稼動量を比較することによって、情報収集端末装置の非動作状態を検出して、情報収集端末装置を操作する不正の有無を検証するので、情報収集端末装置の非動作状態を検出し、情報収集端末装置の動作を制限することによる不正を排除することができる。
【0032】
第10の発明では、前記端末稼動量計算手段は、前記稼動状態監視装置から送信された信号に対する前記情報収集端末装置からの応答信号に基づいて更新されるカウンタによって前記情報収集端末装置の稼動量を計算するので、送信側の端末により、情報収集端末装置毎に端末稼動量の最大値を把握することができる。
【0033】
第11の発明では、前記稼動状態監視装置は、自装置の稼動量を基準稼動量として計算する基準稼動量計算手段を備え、前記稼動評価手段は、前記端末稼動量と前記基準稼動量とを比較して、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する。すなわち、稼動状態監視装置は、複数の情報収集端末装置の稼動量と稼動状態監視装置の稼動量とを比較することによって、情報収集端末装置の非動作状態を検出して、情報収集端末装置を操作する不正の有無を検証するので、全ての情報収集端末装置の動作を一様に制限することによる不正も排除することができる。また、遊技場毎の稼働環境(開店時間、閉店時間、停電時間など)を考慮した評価が可能になる。
【0034】
第12の発明では、遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備え、前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置の稼動状態の評価結果を前記遊技場外部管理装置に送信する評価結果送信手段を備え、前記遊技場外部管理装置は、前記評価結果を記憶する評価結果記憶手段を備えるので、遊技場外部にて、情報収集端末装置の稼動状態を監視することができ、情報収集端末装置による稼動情報の収集の正当性を監視することができる。
【0035】
第13の発明では、前記稼動評価手段は、前記情報収集端末装置の端末稼動量同士を比較して、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する。すなわち、複数の情報収集端末装置の稼動量を比較することによって、情報収集端末装置の非動作状態を検出して、情報収集端末装置を操作する不正の有無を検証するので、一部の情報収集端末装置に対してなされる不正を効果的に発見することができる。また、情報収集端末装置を相対的に比較することができるので、絶対的な誤差が小さくても不正の疑いがある情報収集端末装置を抽出することができる。
【0036】
第14の発明では、前記端末稼動量計算手段は、前記遊技用管理装置からの情報収集開始指示に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動量の計算を開始し、前記遊技用管理装置からの情報収集終了指示に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を終了するので、作動情報の収集期間を包含するとともに、情報収集端末装置間で稼動量計算期間を揃えることができる。
【0037】
第15の発明では、前記端末稼動量計算手段は、前記遊技用管理装置の情報収集開始指示に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を開始し、前記情報収集端末装置による作動情報の収集が停止していることによる営業終了判断に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を終了するので、遊技用管理装置による誤った営業終了指示があっても、稼動量を的確に算出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0039】
図1は、第1の実施の形態の遊技システムの全体の構成を示すシステム構成図である。
【0040】
遊技場Aには、遊技場内部のネットワークである内部ネットワークが設けられており、該内部ネットワークには遊技用管理装置(ホールコンピュータ)1、中継端末4及び情報収集端末装置5及び外部ネットワーク接続装置10が接続されている。
【0041】
遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標、以下同じ)によって構成されており、該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、各機器間の通信(特定の機器に対するデータ転送や指令信号の送信)や、全機器に対する同報通信(例えば、ブロードキャスト)を行うことができる。
【0042】
遊技用管理装置1は、遊技機6及び遊技場内部に設置された遊技場の収支に関わる遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)から作動情報を収集し、各機器の動作状況を監視する。遊技機6は、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。そして、各機器から収集した作動情報を分析して遊技場の営業分析をし、遊技機6(パチンコ機)の釘調整をし、遊技機6に対する不正を発見する。
【0043】
中継端末4は遊技場内の島設備毎に設けられており、該島設備内に設置された情報収集端末装置5からの情報を中継して、該情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0044】
遊技機6は島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。遊技機6毎又は複数(例えば、2台)の遊技機6に1台の情報収集端末装置5が接続されており、情報収集端末装置5は、遊技機6から出力される作動情報を収集する。具体的には、遊技機6に設けられた外部出力端子からは、遊技機6の作動情報として遊技に関わる信号が出力されている。なお、遊技機6の作動情報を外部出力端子から取り出すのではなく、通信機能付遊技用CPUの通信ポートを介して遊技機6の作動情報を出力するように構成してもよい。
【0045】
この遊技機本体6aから出力される信号には、上タンク内の賞品球が不足していることを示し、島設備からの球の補給を促す「球切れ信号」、所定数(例えば、10個)の賞球を排出する毎に出力される「賞球信号」、所定数(例えば、25個)の遊技球を貸し出す毎に出力される「球貸信号」、変動表示装置が変動表示を開始したときに出力される「スタート信号」、変動表示装置の変動表示が停止したときに出力される「図柄確定信号」、特別遊技状態(大当り状態)中に出力される「大当り信号」、確率変動中に出力される「確変信号」等がある。また、球貸ユニット(現金サンド)6bからは、球貸時の売上高に関する「売上信号」が出力される。なお、この現金サンドからの「売上信号」は、売上金額に関する情報としての他、売上金額に相当する貸球数に関する情報としても使用される。すなわち、これらの信号を受信した情報収集端末装置5は、遊技機6からの作動情報を収集して、遊技用管理装置1に対して作動情報を累積演算した稼動情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0046】
また、遊技機6には、遊技機6に遊技球を補給する補給タンク6cと、遊技機6から回収したアウト球を収容するアウトタンク6dとが併設されている。補給タンク6cには補給した球数を計数する補給数計数部を有し、アウトタンク6dにはアウト球数を計数する回収球計数部を有している。補給タンク6c(補給数計数部)は補給球の計数結果を作動情報として「補給信号」を出力する。アウトタンク6d(回収球計数部)はアウト球の計数結果を作動情報として「回収信号」を出力する。この補給タンク6c及びアウトタンク6dは情報収集端末装置5に接続され、情報収集端末装置5が補給タンク6c及びアウトタンク6dから出力される作動情報を収集し、累積値を生成して、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1に出力する。
【0047】
また、遊技場内には、遊技場の収支に関わる遊技関連装置として計数機7、券売機8及び金庫9が設けられており、各々情報収集端末装置5に接続されている。計数機7は、遊技者が遊技によって得た遊技媒体(遊技球、メダル等)を、景品との交換のために、計数するジェットカウンター等の装置であり、遊技媒体の計数結果に関する「計数信号」を出力する。券売機8は、遊技に用いるプリペイドカード等を発券するものであり、発券時の売上高に関する「売上信号」を出力する。金庫9は、券売機8、現金サンドが収受した現金が搬送されて収納されるもので、金庫9への入金高に関する「入金信号」が出力される。これらの、計数機7、券売機8及び金庫9からの作動情報としての「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」は、情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5では、所定時間の遊技媒体の計数値、売上高、入金高を加算演算し、累積値を集計して、稼動情報を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1に出力する。
【0048】
情報収集端末装置5は、遊技場に設置される装置(遊技機6等)に接続されており、これらの装置から出力される作動情報を収集して、該作動情報に基づいて、所定期間の作動情報の累積値(例えば、賞球信号に基づいて算出される賞球数の累積値)を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1に送信する。この情報収集端末装置5が生成する所定期間の稼動情報(所定期間の作動情報の累積値)は、通常は一営業単位毎に累積算出されるが、週又は月を単位として累積算出するように構成してもよい。
【0049】
ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前・午後等に分割して時間毎に営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば1週間)にわたるものとしてもよい。
【0050】
なお、情報収集端末装置5に、遊技機6の過去の稼働状況(スタート回数、大当り回数等)を表示する情報開示機器や呼出ランプなどが併設される構成としてもよい。
【0051】
第1の実施の形態では、情報収集端末装置5からの情報を中継する中継端末4を島設備毎に設けたが、中継端末4を設けることなく、情報収集端末装置5を直接内部ネットワークに接続するように構成してもよい。また、情報収集端末装置5や中継端末4を介さず遊技機6と内部ネットワークとが直接接続されるように構成してもよい。この場合、遊技場に設置される装置(遊技機6等)に、情報収集端末装置の代わりとして機能する、通信機能を有する情報出力手段(例えば、通信機能付CPU)を設ける。さらに、情報収集端末装置5の代わりにリモートIOを置き、中継端末4の代わりに複数の遊技機に対応する情報収集端末装置をおく事も可能である。このように構成することで従来島コンピュータと称された方式での遊技システムにも対応可能である。
【0052】
遊技場外部管理装置2は、遊技場チェーンを経営する本部や外部機関に設けられ、ネットワークを介して遊技用管理装置1と接続されており、遊技用管理装置1が遊技場に設置された装置から収集した稼動情報の送信を受け、このデータを記憶して、管理する。また、遊技場外部管理装置2は、情報収集端末装置5の作動情報の収集のために動作した時間(端末稼動量)の送信を受け、このデータを記憶して、管理する。この遊技場外部管理装置2に対して送信されるデータ(稼動情報、端末稼動量)は、ハッシュ関数を用いて、該稼動情報及び端末稼動量のハッシュ値を求めてコード化する演算処理を行って送信するとよい。このように構成することで、営業秘密(稼動情報、端末稼動量)の外部への流出を抑制することで、遊技場の抵抗感を低減することができると共に、データ量を抑制することができる。
【0053】
外部ネットワーク接続装置10は、遊技場内の内部ネットワークと遊技場外の外部ネットワークとを接続するモデム装置であり、外部ネットワーク接続装置10の通信ポートには、電話回線網(例えば、ISDN)又は地域IP網を介して、通信回線としての遊技場外の外部ネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット)が接続されており、他の遊技場や本部に設けられた遊技場外部管理装置2等の装置と通信をする。なお、内部ネットワークに接続された遊技用管理装置1等の装置が、遊技場外に設けられた装置と通信する場合には、外部ネットワーク接続装置10の通信ポートを介して遊技場外部管理装置2等の遊技場外に設けられた装置と通信をする。このように、外部ネットワーク接続装置10を遊技場外の外部ネットワークに直接接続すると、情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1を経由しないことから、情報収集端末装置5から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1で改変されるおそれがなくなる。
【0054】
なお、遊技場内部のネットワークと遊技場外部管理装置2との間のネットワークが、インターネットのような不特定多数者が用いるネットワークであり、専用線で接続されていない場合には、外部ネットワーク接続装置10と遊技場外部管理装置2との間に仮想閉域網(VPN)を設定すると、遊技用管理装置1や情報収集端末装置5と遊技場外部管理装置2との間で転送されるデータが外部に漏洩することがなく、遊技場の経営情報の秘匿性を保つことができる。
【0055】
以上、主に遊技場Aについて説明したが、遊技場B及び遊技場Cにも同様の設備が設けられており、遊技場外部管理装置2と、各遊技場に設けられた遊技用管理装置、データ収集装置と通信して、遊技場外部管理装置2に稼動情報を送信することができるように構成されている。
【0056】
次に、第1の実施の形態の情報収集端末装置5の構成を説明する。
【0057】
情報収集端末装置5は、マイクロプロセッサ50、電源回路及びデータ入出力用の端子が設けられている。このマイクロプロセッサ50の構成を図2に示す。
【0058】
マイクロプロセッサ50は、3個のCPU501〜503を内蔵した1チップタイプのプロセッサであり、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)501、ネットワークCPU502、アプリケーションCPU503の3つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU501〜503が共通に接続されているアドレス及びデータのためのコモンバス504には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、CPUによるプログラム実行時のワークエリアとして使用されるメモリであるRAM505、不揮発性のメモリであるEEPROM507、プログラムなどを予め格納したROM509が接続されている。
【0059】
また、このコモンバス504には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート510及びI/Oポート512も接続されている。ネットワーク通信ポート510は所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートであり、I/Oポート512はパラレル又はシリアルの入出力ポートである。
【0060】
EEPROM507は不揮発性のメモリであって、ネットワーク構成およびアドレスの指定情報、識別コード(48ビット)等の情報収集端末装置5に設定される情報や、制御用のプログラム等を記憶している。識別コード以外は、プログラムにより書き換え可能である。識別コードは、EEPROM507の製造過程で改変不能に書き込まれるものであり、各チップ毎に異なるコードを書き込むことができる。この識別コードは、ネットワークを介して外部から読み出すことができるので、情報収集端末装置5の識別に用いることができる。すなわち、どの情報をどのプロセッサ50(どの情報収集端末装置5)が出力したかを知ることができる。EEPROM507のプログラムにより書き換え可能な部分及びROM509には、作動情報の収集に用いられるプログラムが記憶されている。
【0061】
また、遊技用管理装置1や情報収集端末装置3から識別コードを定期的に読み出すことによって、遊技システムに組み込まれた情報収集端末装置5が交換されたことを検出することができる。
【0062】
また、情報収集端末装置5が正当なものであることを示すキーを遊技用管理装置1や情報収集端末装置3から送信し、該キーをRAM505に書き込む。そして、遊技用管理装置1や情報収集端末装置3から該キーを定期的に読み出すことによって、遊技システムに組み込まれた情報収集端末装置5が交換された不正なものであることを検出することもできる。この該キーの書き込みは、遊技システムの構築時や、営業開始時に書き込むとよい。
【0063】
プロセッサには、CPU501〜503のクロックやリセットなどの制御信号を出力する制御回路514も内蔵されている。
【0064】
マイクロプロセッサ50の、ネットワーク通信ポート510は、ドライバを介してネットワーク接続端子に接続されており、該ネットワーク接続端子には中継端末4が接続され、遊技場管理装置1及びデータ収集装置3との信号(データ信号、指令信号)の送受信をする。I/Oポート512は、ドライバを介して外部入出力端子に接続されており、該外部入出力端子には、遊技機6、計数機7等の遊技場に設置された装置から出力されたデータが入力される。
【0065】
遊技機6、計数機7等の遊技場に設置された装置から作動情報が入力さると、アプリケーションCPU503によって作動情報の累積値が算出され、稼動情報が生成されて、稼動情報生成手段が形成される。また、生成された稼動情報はネットワーク通信ポート510から出力され、MACCPU501、ネットワークCPU502及びネットワーク通信ポート510によって、稼動情報送信手段が構成される。また、アプリケーションCPU503及びRAM505によって、生成した稼動情報を記憶する記憶手段が構成される。
【0066】
また、アプリケーションCPU503は、自己の内部で生成したクロック信号(例えば、CPU501〜503で使用するクロック信号)を積算したり、外部から送信されてきた信号(定期的又は不定期に送信される同報信号又は個別宛先の信号)を受信することによって、情報収集端末装置5が作動情報の収集のために動作していた時間、又は作動情報の収集のために動作していた証拠としての端末稼動量を演算する。
【0067】
次に、第1の実施の形態の遊技用管理装置1の構成を説明する。図3は、遊技用管理装置1の構成を示すブロック図である。
【0068】
遊技用管理装置1には、CPU301、プログラムなどを予め格納したROM302、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM303、各種データを記憶するハードディスク、不揮発メモリ(フラッシュメモリ等)等の記憶装置304が設けられている。RAM303は、情報収集端末装置5が送信した稼動情報を記憶して、稼動情報記憶手段を構成する。これらのCPU301、ROM302、RAM303及び記憶装置304はバス308によって接続されている。このバス308はCPU302がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0069】
また、ROM302、RAM303には暗号化通信のための暗号キーが記憶されており、CPU301とによって暗号化手段が構成されている。
【0070】
バス308には、外部との入出力を司る通信インターフェース305、入力インターフェース306及び出力インターフェース307が接続されている。通信インターフェース305は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。よって、外部ネットワーク接続装置10を介して外部ネットワークに接続された機器と通信をすることができる。入力インターフェース306には、遊技用管理装置1の操作のための入力装置(キーボード、マウス等)が接続される。出力インターフェース307には、遊技機6等から収集したデータや、遊技用管理装置1の稼働状態を表示する表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0071】
このように、遊技用管理装置1が通信インターフェース305を介して情報収集端末措置5から稼動情報を受信し、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報受信送信手段が構成される。また、データ収集装置3が収集した稼動情報は通信インターフェース305を介して遊技場外部管理装置2に送信され、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報送信手段が構成される。
【0072】
次に、第1の発明の実施の形態の遊技場外部管理装置2の構成を説明する。遊技場外部管理装置2は、図3に示すブロック図と等しい構成を有する。しかし、前述した遊技用管理装置1の構成と以下の点で異なる。
【0073】
通信インターフェース305は、遊技場外の外部ネットワークと接続している。よって、各遊技場に設置された内部ネットワークに接続された装置(例えば、遊技用管理装置1)と通信をすることができる。
【0074】
図4は、第1の実施の形態の遊技システムの営業開始時の処理を示すシーケンス図である。
【0075】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に対して、情報収集端末装置5の初期化を要求する営業開始指示信号が同報通知(ブロードキャスト)される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報、端末稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における稼動情報の収集及び自己の稼動量の収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報及び端末稼動量の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0076】
そして、情報収集端末装置5は営業情報の収集を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。同時に、情報収集端末装置5は、作動情報の収集のために動作した時間(端末稼動量)を計算する。
【0077】
図5は、第1の実施の形態の遊技システムのイベント情報発生時の処理を示すシーケンス図である。
【0078】
営業中の時間帯は、遊技機6が稼動しており、遊技機6から作動情報として、所定数(例えば、10個)の賞球が排出された賞球信号等が出力される。また、計数機7、券売機8、金庫9も稼動しており、計数機7から計数信号が出力され、券売機8から売上信号が出力され、金庫9から入金信号が出力される。これらの遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9は情報源として機能し、これらの情報源から出力された信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される。
【0079】
例えば、情報源である遊技機6からは、所定数(例えば、10個)の賞球が排出されたことに関連する「賞球信号」や、遊技機6が特別遊技状態(大当り状態)になったことに関連する「大当り信号」が出力される。その作動情報(賞球信号)は情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末5では、受信した作動情報が、直ちに遊技用管理装置1に送信すべき情報(イベント情報)であるか否かを判定する。
【0080】
すなわち、遊技機6から出力される情報のうち、「球切れ信号」、「図柄確定信号」、「大当り信号」、「確変信号」、遊技機の前面枠開放に伴う「ドア開放信号」、呼出ボタンの操作に伴う「呼出信号」はイベント情報であり、遊技用管理装置1に直ちに送信される。一方、遊技機6から出力される情報のうち、「賞球信号」、「球貸信号」、「スタート信号」はイベント情報ではなく、情報収集端末装置5で累積値が集計される。また、遊技機以外の装置では、装置の異常を示す「エラー信号」はイベント情報であり、遊技用管理装置1に直ちに送信される。一方、「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」はイベント情報ではなく、情報収集端末装置5で累積値が集計される。なお、イベント情報であるか否かは、遊技場の運営においてリアルタイムで必要とされる情報であるか否かによって各遊技場毎に設定されるようにしてもよい。
【0081】
情報収集端末装置5が収集した作動情報がイベント情報であると判定すると、情報収集端末装置5は該イベント情報(例えば、球切れ信号)を遊技用管理装置1に対して送信する。また、一部のイベント情報(例えば、大当り信号)は作動情報を加算集計し、該作動情報に基づいて稼動情報を生成し、該稼動情報が記憶される。
【0082】
イベント情報を受信した遊技用管理装置1は、該イベント情報に対する処理を直ちに実行する。すなわち、遊技場の係員に注意を喚起するために、遊技用管理装置1に接続された表示装置の画面に、該イベント情報の発生に関係する遊技機を識別する表示(台番号)と、イベント情報の内容を表示する。
【0083】
一方、イベント情報でない作動情報は、該作動情報に基づいて累積データとしての稼動情報が生成され、該稼動情報が記憶される。具体的には、所定時間における、賞としての遊技媒体の排出数(賞球排出数)、貸出のための遊技媒体の排出数(貸球数)、スタート回数の累積値が加算演算され、稼動情報が生成される。なお、稼動情報は、例えば、賞球数の累積加算値そのものであってもよいが、累積加算値を加工したデータ(例えば、所定数で除したものや、符号化したもの)であってもよい。
【0084】
そして、稼動情報は、所定タイミング(遊技用管理装置1からの要求に応答して、所定時間毎、営業終了時等)に遊技用管理装置1に対して出力される。すなわち、遊技用管理装置1は、所定時間(例えば、10分)毎に、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この稼動情報送信要求に対応して、情報収集端末装置5は算出記憶した累積値を稼動情報として送信する。情報収集端末装置5から送信される稼動情報は、その出力時間を示す時間情報又はその出力順序を示す順序情報(一連番号)である識別符号を付して送信される。このように、稼動情報に時間情報を付して出力すると、送信された稼動情報の時間情報の間隔から、稼動情報の転送誤り(送信漏れ、受信誤り)を検出することができる。また、稼動情報に順序情報を付して出力すると、遊技用管理装置1で、送信された稼動情報の一連番号が連続しているか否かを判定することによって、稼動情報の転送誤り(送信漏れ、受信誤り)を検出することができる。
【0085】
なお、最終稼動情報であることを示すフラグを稼動情報に付して最終稼動情報として、このとき付される最終稼動情報であることを示すフラグを識別符号として用いてもよい。
【0086】
そして、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5から稼動情報を受信すると、稼動情報を記憶する稼動情報処理を行って、営業状態の推移を管理する。
【0087】
図6は、第1の実施の形態の遊技システムの営業中の処理を示すシーケンス図である。
【0088】
情報収集端末装置5は、該装置内で使用されるクロック信号に基づいて、情報収集端末装置5の動作時間が所定時間を経過したか否かを判定する。そして、所定時間が経過したと判定されたら、端末稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。この端末稼動量は加算処理(インクリメント)によらず、減算処理(デクリメント)によってもよいし、更新も1に限らず所定数を加減算して更新するようにしてもよい。また、稼動量の値から更新回数が特定できるものであればよく、狭義のカウンタに限らない。例えば、所定の関数f(X)を用いて、X(n+1)=f(X(n))を計算して稼動量を更新することもできる。
【0089】
なお、遊技用管理装置1が、すべての情報収集端末装置5対して、稼動情報収集のために稼動情報要求信号を送信する周期内で更新するとよい。そうすれば、情報収集端末装置5が稼動していない状態にありながら、遊技用管理装置1からは稼動しているように見える状態が生じにくくなる。
【0090】
図7に、図6に示す営業中の処理における端末稼動量の変化を示す。
【0091】
遊技場の係員が、開店(T2)に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報収集時間が開始する(T1)。情報収集開始タイミング(T1)より先に、情報収集端末装置5の電源が投入されている。情報収集端末装置5は情報収集時間開始タイミング(T1)又は情報収集時間開始タイミング以前に、端末稼動量を初期化する。そして、情報収集端末装置5は、情報収集開始タイミング(T1)から情報収集端末装置5内のクロック信号に基づくタイマが動作を開始し端末稼動量を更新する計算処理が行われる。そして、閉店(T3)後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報収集時間が終了し(T4)、端末稼動量を更新する計算処理が停止して、端末稼動量の最終値が確定する(図7の(1))。
【0092】
また、情報収集時間(T1〜T4)の間で、情報収集端末装置5の電源が投入されている状態(T1〜T5)では、情報収集端末装置5内のクロック信号に基づくタイマが動作しており端末稼動量を更新する計算処理が行われている。一方、情報収集端末装置5の電源が遮断されると(T5〜T6)、該電源遮断期間は、情報収集端末装置5内のクロック信号に基づくタイマが動作せず、端末稼動量を更新する計算処理が行われないので、端末稼動量が増加しない。その後、再度情報収集端末装置5の電源が投入されると(T6〜T4)、情報収集端末装置5内のクロック信号に基づくタイマが動作を再開して端末稼動量を更新する計算処理が行われる。よって、端末稼動量は、電源投入時間(T1〜T5、T6〜T4)を表すものとなる(図7の(2))。なお、電源の再投入時(T6)には、情報収集端末装置5の内部の時計から電源投入時刻を取得して、又は、他の装置(例えば、遊技用管理装置1等の上位装置)に時刻を問い合わせることによって、現在の時刻情報を取得して、該時刻を記憶しておく。
【0093】
上述した実施の形態では、情報収集端末装置5の電源が遮断される場合について説明したが、電源が投入されている状態であっても、作動情報を収集不可能な状態を検出して稼動量の更新を停止することもできる。例えば、情報収集端末装置5に断線検出手段を備え、遊技機等の情報源との接続状態を検出することによって、タイマを停止して、稼動量の更新を停止する。
【0094】
よって、図7の右側の両矢線で示すように、図7の(1)に示す情報収集端末装置5の端末稼動量と、図7の(2)に示す情報収集端末装置5の端末稼動量とは異なるものとなり、情報収集時間中電源が停止していた情報収集端末装置5(図7の(2))の端末稼動量が小さくなる。
【0095】
図8は、第1の実施の形態の遊技システムの営業中の別な処理を示すシーケンス図である。
【0096】
遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5が端末稼動量を更新するために使用する稼動量更新情報を、情報収集端末装置5に対して同報送信(ブロードキャスト)する。情報収集端末装置5は、稼動量更新情報を受信すると、端末稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。この端末稼動量は加算処理(インクリメント)によらず、減算処理(デクリメント)によってもよいし、更新も1に限らず所定数を加減算して更新するようにしてもよい。また、稼動量の値から更新回数が特定できるものであればよく、狭義のカウンタに限らない。例えば、所定の関数f(X)を用いて、X(n+1)=f(X(n))を計算して稼動量を更新することもできる。
【0097】
この稼動量更新情報は、所定時間毎又は同報送信タイミングを変化させて不規則なタイミングで送信される。例えば、情報収集端末装置5から送信されるイベント情報や稼動情報に基づいて(例えば、遊技場の稼動が大きくなると同報通信頻度を多くするように)同報通信タイミングを変化させる。この稼動量更新情報の送信タイミングを変化させて、稼動量更新情報を不規則なタイミングで送信する方法としては、遊技用管理装置1で乱数を用いてタイミングを生成して稼動量更新情報を送信したり、他の装置が送信した同報通信を契機に乱数によって抽選を行い、該抽選に当選したときに稼動量更新情報を送信することができる。このように稼動量更新情報を不規則なタイミングで送信すると、稼動量更新情報の送信タイミングを予測されて、次の稼動量更新情報の送信までの間に情報収集端末装置5の動作を停止して、情報収集端末装置5による作動情報の収集を停止することを防止することができる。
【0098】
また、遊技用管理装置1から稼動量更新情報を同報送信せず、各情報収集端末装置5に対して個別に送信してもよい。この場合、図9(b)に示すように所定の島内にある各情報収集端末装置に対して順次に稼動量更新情報を送信すること、を島毎に行うのではなく、図9(a)に示すように、複数の島を横断するように、複数の島にまたがった順に稼動量更新情報を送信するとよい。なぜなら、情報収集端末装置5の電源を島単位で遮断することによって、情報収集端末装置5の作動情報の収集を停止することが多く、図9(b)に示すように島単位で集中して稼動量更新情報を送信する場合と比べて、ある島に属する複数の情報収集端末装置5のうち、いずれかの情報収集端末装置5に対する稼動量更新情報の送信周期を短縮することができる。これにより、島を監視対象としてみた場合に単位時間当たりの島の監視回数を増やすこととなり、島単位で電源が遮断されるようなケースで、情報収集端末装置5の動作の停止を早期に検出することができる。なお、図9(a)のパターンに限らず、各島に属する情報収集端末装置5に対して、略均等なタイミングで稼動量更新情報を送信するようにすればよく、例えば、無作為な順序で稼動量更新情報を送信したり、連続して同じ島に属する情報収集端末装置5に対して稼動量更新情報を送信しないように送信順序を決定するようにしてもよい。
【0099】
また、島以外にも、遊技機6を監視対象とする情報収集端末装置群、計数機7を監視対象とする情報収集端末装置群、金庫8を監視対象とする情報収集端末装置群があったときに、島という括りに代えて監視対象を括りとしても適用することができる。
【0100】
図10に、図8に示す営業中の処理における端末稼動量の変化を示す。
【0101】
遊技場の係員が、開店(T2)に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報収集時間が開始する(T1)。情報収集開始タイミング(T1)より先に、情報収集端末装置5の電源が投入されている。情報収集端末装置5は情報収集時間開始タイミング(T1)又は情報収集時間開始タイミング以前に、端末稼動量を初期化する。そして、情報収集端末装置5は、情報収集開始タイミング(T1)から遊技用管理装置1から送信された稼動量更新情報(図中星印で示す)を受信すると、端末稼動量を更新する計算処理が行われる。そして、閉店(T3)後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報収集時間が終了し(T4)、端末稼動量を更新する計算処理が停止して、端末稼動量の最終値が確定する(図10の(1))。
【0102】
また、情報収集時間(T1〜T4)の間で、情報収集端末装置5の電源が投入されている状態(T1〜T5)では、情報収集端末装置5が稼動量更新情報(図中星印で示す)を受信するので、稼動量更新情報に基づいて端末稼動量を更新する計算処理が行われている。一方、情報収集端末装置5の電源が遮断されると(T5〜T6)、該電源遮断期間は、遊技用管理装置1から稼動量更新情報が送信されても、情報収集端末装置5が稼動量更新情報を受信することがなく、端末稼動量を更新する計算処理が行われないので、端末稼動量が増加しない。その後、再度情報収集端末装置5の電源が投入されると(T6〜T4)、情報収集端末装置5は再び稼動量更新情報を受信して端末稼動量を更新する計算処理が行われる。よって、端末稼動量は、電源投入時間(T1〜T5、T6〜T4)を表すものとなる(図10の(2))。なお、電源の再投入時(T6)には、情報収集端末装置5の内部の時計から電源投入時刻を取得して、又は、他の装置(例えば、遊技用管理装置1等の上位装置)に時刻を問い合わせることによって、現在の時刻情報を取得して、該時刻を記憶しておく。
【0103】
よって、図10の右側の両矢線で示すように、図10の(1)に示す情報収集端末装置5の端末稼動量と、図10の(2)に示す情報収集端末装置5の端末稼動量とは異なるものとなり、情報収集時間中電源が停止していた情報収集端末装置5(図10の(2))の端末稼動量が小さくなる。
【0104】
図11は、第1の実施の形態の遊技システムの、情報収集端末装置5による稼動量更新情報の送信を示したブロック図である。
【0105】
情報収集端末装置5では、稼動量更新トリガが発生すると(図中▲1▼)、稼動量更新情報を内部ネットワーク内で同報送信(ブロードキャスト)する(図中▲2▼)。この稼働量更新トリガは、情報収集端末装置5において発生した乱数によってランダムなタイミングになるようにするとよい。
【0106】
そして、稼動量更新情報を送信した情報収集端末装置5は、端末稼動量を更新する。一方、他の情報収集端末装置5から送信された稼動量更新情報を受信した情報収集端末装置5も端末稼動量を更新する(図中▲3▼)。
【0107】
このように稼動量更新情報の送信源を複数設けることで、特定の稼動量更新情報送信源の不具合により、端末稼動量が正確に計算ができなくなることを防止することができる。
【0108】
図12は、図11に示す情報収集端末装置5が稼動量更新情報を送信する際の稼動量更新処理のフローチャートである。
【0109】
情報収集端末装置5は、内部で発生した乱数によって抽選を行い、この抽選に当選すると稼働量更新トリガをランダムなタイミングで発生させる。そして、稼動量更新トリガが発生したか否かを検出し(S131)、稼動量更新トリガが発生していれば、稼動量更新情報を内部ネットワークに向けて同報送信する(S132)。そして、自装置の端末稼動量を更新する(S133)。
【0110】
一方、稼動量更新トリガが発生していなければ、稼動量更新処理を行うことなく、この処理を終了する。
【0111】
図13は、図11に示す情報収集端末装置5が稼動量更新情報を受信した際の稼動量更新処理のフローチャートである。
【0112】
情報収集端末装置5は、他の情報収集端末装置5から送信された稼動量更新情報を受信したか否かを検出する(S141)。そして、稼動量更新情報を受信すると、端末稼動量を更新する(S142)。
【0113】
図14は、第1の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0114】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了(一営業単位の締め)の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了指示信号として機能する。
【0115】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0116】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報の送信状況によって、自ら営業終了の判定を行う。このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0117】
なお、遊技用管理装置営業終了指示信号によらず、情報収集端末装置5が自ら営業終了を判定するように構成してもよい。例えば、図17において後述するように、情報収集端末装置5が、他の情報収集端末装置5が送信した稼動情報を受信することによって、情報収集端末装置5(すなわち、情報源たる遊技機6、計数機7等)が動作していることを知り、未だ営業中であることを判定する。
【0118】
そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1に対して送信する。
【0119】
また、情報収集端末装置5は、営業終了を判定すると、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。そして、端末稼動量(最終値)を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0120】
遊技場外部管理装置2は、情報収集端末装置5から端末稼動量(最終値)を受信すると、受信した端末稼動量を記憶して、図15に示すように、複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量を相互比較評価する稼動量比較評価処理を行う。この比較評価の結果、全ての情報収集端末装置5の端末稼動量が所定の誤差範囲内にあったならば、当該営業単位における情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われたと判定する。一方、特定の情報収集端末装置5の端末稼動量が他の情報収集端末装置5の端末稼動量より小さければ、当該特定の情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われなかったと判定する。
【0121】
そして、遊技場外部管理装置2は、該評価結果を記憶する評価結果記憶処理を行う。この評価結果は、少なくとも異常の有無を評価結果として残し、遊技場が収集する稼動情報の信頼性を示すものとして利用することができる。なお、評価結果には、異常と判定された情報収集端末装置5を特定する情報や、異常判定の根拠とした端末稼動量を併せて記憶するようにしてもよい。また、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求し、該稼動情報を記憶するようにしてもよい。その場合には、ハッシュ関数によって、該稼動情報のハッシュ値を求めてコード化する演算処理を行って稼動情報を送信するようにする。
【0122】
なお、本実施の形態の遊技システムでは、遊技場の不正のみならず、遊技場の遊技システムの不具合(メンテナンス不良や遊技客による不正)が生じた場合にも異常と判定をするため、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求する際には、遊技場に該判定結果を通知し、遊技システムの異常に対して注意を喚起するようにしてもよい。
【0123】
このように遊技場外部管理装置2が、情報収集端末装置5から送信された端末稼動量を比較して、情報収集端末装置5の稼働状況を評価する稼動評価手段が構成される。
【0124】
図16は、第1の実施の形態における遊技場外部管理装置2において実行される稼動量比較評価処理のフローチャートである。
【0125】
まず、各情報収集端末装置5の端末稼動量が基準稼動量に対して所定の許容誤差範囲内にあるか否かを判定する(S111)。例えば、端末稼動量が基準稼動量に対して所定の誤差範囲内(例えば、端末稼動量の最大値の5%以内、端末稼動量の最大値からの誤差が15分以内、)に含まれていれば、当該抽出された端末稼動量を異常値と認めない評価を作成する(S112)。一方、異常値として抽出された端末稼動量が、最大値を示す端末稼動量に対して所定の誤差範囲を超えていれば、当該異常値である端末稼動量を送信した情報収集端末装置5を特定する(S113)。そして、当該抽出された端末稼動量を異常値と認める評価を作成する(S114)。
【0126】
なお、端末稼動量の異常判定は、複数の判断基準を併用した判断をして、判断を誤る可能性を低減することが望ましい。例えば、情報収集端末装置5において電源の投入回数を積算しておき、電源の投入回数が多い(すなわち電源の遮断回数が多い)情報収集端末装置5の端末稼動量を異常値とする判定を併用する。
【0127】
また、稼動量の比較対象範囲は、遊技用管理装置1が管理する情報収集端末装置5を一括して比較するように構成する。
【0128】
また、複数営業日にわたって端末稼動量を比較することもできる。すなわち、営業単位ごとに抽出結果を、過去の営業単位の抽出履歴と比較して、異常値をさらに絞り込むことによって、当該異常値が定常的に生じているのか、突発的な異常なのかを判定することができる。よって、情報収集端末装置5の故障と、情報収集端末装置5の一時的な動作停止を分けることができ、端末稼動量の異常を的確に抽出することができる。つまり、一営業単位のみで判定すれば、情報収集端末装置5の故障も異常値に含んで抽出する可能性が高いが、複数営業単位の結果を反映させれば故障を除外した異常値を抽出することができる。これは、通常、故障状態は長期にわたり放置されないが、異常状態は不正行為の性質上特定の情報収集端末装置5に限って行なわれるからである。
【0129】
図17は、本発明の実施の形態の遊技システムの、営業中に送信される信号を示したブロック図である。
【0130】
情報源である遊技機6において、所定数(例えば、10個)の賞球が排出されたときに「賞球信号」が出力されたり、遊技機6が特別遊技状態(大当り状態)になると「大当り信号」が出力されると、これらの信号は作動情報として情報収集端末装置5に入力される(図中▲1▼)。
【0131】
情報収集端末装置5では、情報源(遊技機6)からの作動情報を受信すると、稼動中信号を内部ネットワーク内で同報送信(ブロードキャスト)する(図中▲2▼)。この稼働中信号は短い信号とすれば、同報送信してもネットワークに影響を与えるほど、ネットワークの負荷を増加させることはない。
【0132】
そして、この稼動中信号は、他の情報収集端末装置5に受信される(図中▲3▼)。稼動中信号を受信した情報収集端末装置5は、他の情報収集端末装置5が稼働中であり、遊技システムが稼働していると判定して、遊技店が営業中であることを知ることができる。
【0133】
また、情報収集端末装置5は、情報源(遊技機6)の稼働中は、稼働中信号を所定の送信待ち時間の後に送信する。そして、他の情報収集端末装置5が送信した稼動中信号を受信したら、さらに所定の送信待ち時間の後に稼動中信号を送信する。なお、後述するように、この所定の送信待ち時間は乱数によって定め、複数の情報収集端末装置5からの稼動中信号が衝突して、ネットワークに無用の負荷を与えないようにしている。
【0134】
図18は、第1の実施の形態の遊技システムにおける処理を示すタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。
【0135】
なお、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0136】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始指示信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報、端末稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集及び端末稼動量の計算のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報及び端末稼動量の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0137】
そして、情報収集端末装置5は、作動情報の収集及び端末稼動量の計算を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成し、作動情報の収集のために動作した時間である端末稼動量を計算する。
【0138】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、情報収集時間が終了し、作動情報の収集が終了したと判断する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0139】
また、情報収集端末装置5は、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。そして、端末稼動量(最終値)を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0140】
なお、遊技場が非営業日であっても、情報収集端末装置5が稼動して非営業日の作動情報を収集し、非営業日当日または翌営業日に、遊技場外部管理装置2に対して端末稼動量を送信するようにしてもよい。このように非営業日も端末稼動量を計算すると、情報収集端末装置5に対する不正行為を検出することができる。
【0141】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0142】
図19は、第2の実施の形態の遊技システムの全体の構成を示すシステム構成図である。
【0143】
遊技場Aには、遊技場内部のネットワークである内部ネットワークが設けられており、該内部ネットワークには遊技用管理装置(ホールコンピュータ)1、データ収集装置3、中継端末4及び情報収集端末装置5が接続されている。
【0144】
遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標、以下同じ)によって構成されており、該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、各機器間の通信(特定の機器に対するデータ転送や指令信号の送信)や、全機器に対する同報通信(例えば、ブロードキャスト)を行うことができる。
【0145】
遊技用管理装置1は、遊技機6及び遊技場内部に設置された遊技場の収支に関わる遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)から作動情報を収集し、各機器の動作状況を監視する。遊技機6は、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。そして、各機器から収集した作動情報を分析して遊技場の営業分析をし、遊技機6(パチンコ機)の釘調整をし、遊技機6に対する不正を発見する。
【0146】
データ収集装置3は、遊技用管理装置1とは別個独立して動作し、遊技場内部に設置された機器(遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等)からの情報を、遊技用管理装置1とは別に収集する。このデータ収集装置3が収集する情報には、情報収集端末装置5から送信される遊技機6等の遊技場内に設置された機器の稼動に関する稼動情報と、稼動情報を生成する情報収集端末装置5が作動情報の収集のために動作している時間(端末稼動量)の送信を受け、このデータを記憶して、管理して、情報収集端末装置5の稼動状態を監視する稼動状態監視装置として機能する。
【0147】
中継端末4は遊技場内の島設備毎に設けられており、該島設備内に設置された情報収集端末装置5からの情報を中継して、該情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0148】
遊技機6は島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機本体6aに、球貸ユニット6b、補給タンク6c及びアウトタンク6dが付加されて構成されている。遊技機6毎又は複数(例えば、2台)の遊技機6に1台の情報収集端末装置5が接続されており、情報収集端末装置5は、遊技機6から出力される作動情報を収集する。具体的には、遊技機6に設けられた外部出力端子からは、遊技機6の作動情報として遊技に関わる信号が出力されている。なお、遊技機6の作動情報を外部出力端子から取り出すのではなく、通信機能付遊技用CPUの通信ポートを介して遊技機6の作動情報を出力するように構成してもよい。
【0149】
この遊技機本体6aから出力される信号には、上タンク内の賞品球が不足していることを示し、島設備からの球の補給を促す「球切れ信号」、所定数(例えば、10個)の賞球を排出する毎に出力される「賞球信号」、所定数(例えば、25個)の遊技球を貸し出す毎に出力される「球貸信号」、変動表示装置が変動表示を開始したときに出力される「スタート信号」、変動表示装置の変動表示が停止したときに出力される「図柄確定信号」、特別遊技状態(大当り状態)中に出力される「大当り信号」、確率変動中に出力される「確変信号」等がある。また、球貸ユニット(現金サンド)6bからは、球貸時の売上高に関する「売上信号」が出力される。なお、この現金サンドからの「売上信号」は、売上金額に関する情報としての他、売上金額に相当する貸球数に関する情報としても使用される。すなわち、これらの信号を受信した情報収集端末装置5は、遊技機6からの作動情報を収集して、遊技用管理装置1やデータ収集装置3に対して作動情報を累積演算した稼動情報を内部ネットワークに向けて送信する。
【0150】
また、遊技機6には、遊技機6に遊技球を補給する補給タンク6cと、遊技機6から回収したアウト球を収容するアウトタンク6dとが併設されている。補給タンク6cには補給した球数を計数する補給数計数部を有し、アウトタンク6dにはアウト球数を計数する回収球計数部を有している。補給タンク6c(補給数計数部)は補給球の計数結果を作動情報として「補給信号」を出力する。アウトタンク6d(回収球計数部)はアウト球の計数結果を作動情報として「回収信号」を出力する。この補給タンク6c及びアウトタンク6dは情報収集端末装置5に接続され、情報収集端末装置5が補給タンク6c及びアウトタンク6dから出力される作動情報を収集し、累積値を生成して、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に出力する。
【0151】
また、遊技場内には、遊技場の収支に関わる遊技関連装置として計数機7、券売機8及び金庫9が設けられており、各々情報収集端末装置5に接続されている。計数機7は、遊技者が遊技によって得た遊技媒体(遊技球、メダル等)を、景品との交換のために、計数するジェットカウンター等の装置であり、遊技媒体の計数結果に関する「計数信号」を出力する。券売機8は、遊技に用いるプリペイドカード等を発券するものであり、発券時の売上高に関する「売上信号」を出力する。金庫9は、券売機8、現金サンドが収受した現金が搬送されて収納されるもので、金庫9への入金高に関する「入金信号」が出力される。これらの、計数機7、券売機8及び金庫9からの作動情報としての「計数信号」、「売上信号」、「入金信号」は、情報収集端末装置5に入力される。情報収集端末装置5では、所定時間の遊技媒体の計数値、売上高、入金高を加算演算し、累積値を集計して、稼動情報を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に出力する。
【0152】
情報収集端末装置5は、遊技場に設置される装置(遊技機6等)に接続されており、これらの装置から出力される作動情報を収集して、該作動情報に基づいて、所定期間の作動情報の累積値(例えば、賞球信号に基づいて算出される賞球数の累積値)を生成し、その累積値を稼動情報として遊技用管理装置1やデータ収集装置3に送信する。この情報収集端末装置5が生成する所定期間の稼動情報(所定期間の作動情報の累積値)は、通常は一営業単位毎に累積算出されるが、週又は月を単位として累積算出するように構成してもよい。
【0153】
なお、第2の実施の形態でも、情報収集端末装置5に、遊技機6の過去の稼働状況(スタート回数、大当り回数等)を表示する情報開示機器や呼出ランプなどが併設される構成としてもよい。
【0154】
また、第2の実施の形態でも、情報収集端末装置5からの情報を中継する中継端末4を島設備毎に設けたが、中継端末4を設けることなく、情報収集端末装置5を直接内部ネットワークに接続するように構成してもよい。また、情報収集端末装置5や中継端末4を介さず遊技機6と内部ネットワークとが直接接続されるように構成してもよい。さらに、情報収集端末装置5の代わりにリモートIOを置き、中継端末4の代わりに複数の遊技機に対応する情報収集端末装置をおく事も可能である。このように構成することで従来島コンピュータと称された方式での遊技システムにも対応可能である。
【0155】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から送信された稼動情報を受信し、該稼動情報を記憶して、複数の情報収集端末装置5から受信した稼動情報を種類別に分類して、該稼動情報を種類別に加算して、稼動情報の種類別の合計値を生成し、記憶手段に記憶する。そして、所定のタイミングで、営業終了時の最終稼動情報として遊技場外部管理装置2に送信する。このデータ収集装置3には、本遊技システムに接続された各機器の稼動に必要な情報(例えば、時間情報)を送信するシステム時計の機能を有するように構成してもよい。このシステム時計が遊技システムを構成する各機器に時間情報を提供することで、各機器からの稼動情報を同一の時間に基づいて収集することができる。
【0156】
このようにデータ収集装置3に、遊技システムの稼動に必要な機能を持たせると、データ収集装置3が故障したり、データ収集装置3を取り外したりすると、本遊技システムが稼動しないことから、データ収集装置3が稼動情報を収集しない状態で、遊技システムが稼動することがなく、データ収集装置3による稼動情報の収集漏れが生じることがない。
【0157】
遊技場外部管理装置2は、遊技場チェーンを経営する本部や外部機関に設けられ、ネットワークを介してデータ収集装置3と接続されており、データ収集装置3が遊技場に設置された装置から収集した稼動情報の送信を受け、このデータを記憶して、管理する。また、遊技場外部管理装置2は、作動情報の収集のための情報収集端末装置5の動作時間(端末稼動量)の比較結果を記憶して、管理する。
【0158】
データ収集装置3の通信ポートには、通信回線として遊技場外の外部ネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット)と、電話回線網(例えば、ISDN)又は地域IP網を介して接続されており、他の遊技場や本部に設けられた遊技場外部管理装置2等の装置と通信をする。なお、データ収集装置3以外の装置(例えば、遊技用管理装置1)が、遊技場外に設けられた装置と通信する場合には、データ収集装置3の通信ポートを介して遊技場外部管理装置2等の遊技場外に設けられた装置と通信をする。このように、データ収集装置3を遊技場外の外部ネットワークに直接接続すると、データ収集装置3から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1を経由することがないことから、データ収集装置3から遊技場外部管理装置2へ送信される情報が遊技用管理装置1で改変されるおそれがなくなる。
【0159】
データ収集装置3と遊技場外部管理装置2との間のネットワークが、インターネットのような不特定多数者が用いるネットワークであり、専用線で接続されていない場合には、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2及びデータ収集装置3と遊技場外部管理装置2との間に仮想閉域網(VPN)を設定すると、遊技用管理装置1と遊技場外部管理装置2との間で転送されるデータが外部に漏洩することがなく、遊技場の経営情報の秘匿性を保つことができる。
【0160】
以上、主に遊技場Aについて説明したが、遊技場B及び遊技場Cにも同様の設備が設けられており、遊技場外部管理装置2と、各遊技場に設けられた遊技用管理装置、データ収集装置と通信して、遊技場外部管理装置2に稼動情報を送信することができるように構成されている。
【0161】
次に、第2の実施の形態のデータ収集装置3の構成を説明する。データ収集装置3は、第1の実施の形態において説明した遊技用管理装置1と等しい構成(図3)を有するが、その動作が異なるので、以下に相違点を説明する。
【0162】
まず、入力インターフェース306、出力インターフェース307は、データ収集装置3に対して直接データを入出力するもので、メンテナンス用の入力装置(キーボード)や表示装置(ディスプレイ)が接続される。
【0163】
また、通信インターフェース305は、内部ネットワークに接続される他、遊技場外の外部ネットワークと接続している。よって、遊技場に設置され、ネットワークによって接続された各装置は、データ収集装置3を介して外部ネットワークに接続された機器と通信をすることができる。
【0164】
なお、データ収集装置3は、RAM303(稼動情報記憶手段)に記憶された稼動情報を改変させないようにするために、他の装置からデータ収集装置3に対して、データ収集装置3が記憶している情報にアクセスするためのキー(パスワード等)を送信して、そのキーが一致しないとデータ収集装置3のポートが開かないように構成して、データ収集装置3(稼動情報記憶手段)に記憶された情報(稼動情報)へのアクセスを制限し、該情報の改変を防止するアクセス制限手段を有する。また、入力インターフェース306、出力インターフェース307は特別な入出力装置が接続されたときのみに動作するように構成したり、入力インターフェース306に入力装置を接続する端子を設けなかったり、CPUにデータを入出力するためのポートが使用できないように設定することによって、アクセス制限手段を構成してもよい。
【0165】
このように、データ収集装置3が通信インターフェース305を介して情報収集端末措置5から稼動情報を受信し、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報受信送信手段が構成される。また、データ収集装置3が収集した稼動情報は通信インターフェース305を介して遊技場外部管理装置2に送信され、CPU301及び通信インターフェース305によって稼動情報送信手段が構成される。
【0166】
第2の実施の形態のデータ収集装置3は稼動情報を記憶して、ネットワークを介して、遊技場外部管理装置に出力するが、出力インターフェース307を介して、RAM303(稼動情報記憶手段)に記憶された稼動情報を出力するデータ出力手段を設け、出力インターフェース307に接続したデータ読出装置によって、RAM303に記憶された稼動情報を読み出すことができるように構成してもよい。また、記憶された稼動情報を記憶媒体(フラッシュメモリ、磁気記録媒体等)によって取り出すことによって、外部にデータを出力するように構成してもよい。
【0167】
次に、第2の実施の形態の遊技用管理装置1の構成を説明する。第2の実施の形態の遊技用管理装置1は、前述した第1の実施の形態の遊技用管理装置1と同じ構成(図3)を有する。しかし、内部ネットワークに接続された通信インターフェース305は、データ収集装置3を介して外部ネットワークに接続された機器と通信をすることができる点で異なるが、他の構成は第1の実施の形態と同一の動作をするので、その詳細な説明は省略する。
【0168】
次に、第2の実施の形態の遊技場外部管理装置2の構成を説明する。第2の実施の形態の遊技場外部管理装置2は、前述した第1の実施の形態の遊技場外部管理装置2と同じ構成(図3)を有する。しかし、遊技場外の外部ネットワークと接続された通信インターフェース305は、各遊技場に設置された内部ネットワークに接続された装置(例えば、データ収集装置3、遊技用管理装置1等)と通信をすることができる点で異なるが、他の構成は第1の実施の形態と同一の動作をするので、その詳細な説明は省略する。
【0169】
次に、第2の実施の形態の遊技システムの営業開始から営業終了までの処理について説明する。
【0170】
まず、第2の実施の形態の営業開始時の処理は、第1の実施の形態の営業開始時の処理(図4)と同じであるため、その説明は省略する。
【0171】
なお、第2の実施の形態の営業中(イベント情報発生時)の処理は、第1の実施の形態の営業開始時(イベント情報発生時)の処理(図5)と、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1に送信される稼動情報が、データ収集装置3を経由して送信される点が異なる。すなわち、情報収集端末装置5はデータ収集装置3に稼動情報を送信し、データ収集装置3は受信した稼動情報を記憶して、管理する。そして、データ収集装置3は遊技用管理装置1に該受信した稼動情報を送信する。
【0172】
また、第2の実施の形態の情報収集端末装置5における端末稼動量の計算は、第1の実施の形態と同様に、情報収集端末装置5内で使用されるクロック信号に基づく端末稼動量の更新(図6、図7)、及び、遊技用管理装置1から送信された稼動量更新情報に基づく端末稼動量の更新(図8〜図10)による方法の他、データ収集装置3から稼動量更新情報を送信し、情報収集端末装置5は、データ収集装置3から送信された稼動量更新情報に基づいて端末稼動量を更新することもできる(図20)。
【0173】
図20は、第2の実施の形態の遊技システムの営業中の別な処理(データ収集装置3から送信された稼動量更新情報に基づいて端末稼動量を更新する処理)を示すシーケンス図である。
【0174】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5が端末稼動量を更新するために使用する稼動量更新情報を、情報収集端末装置5に対して同報送信(ブロードキャスト)する。情報収集端末装置5は、稼動量更新情報を受信すると、端末稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。
【0175】
このデータ収集装置3からの稼動量更新情報の送信は、所定時間毎又は同報送信タイミングを変化させて不規則なタイミングで送信される。例えば、情報収集端末装置5から送信されるイベント情報や稼動情報に基づいて(例えば、遊技場の稼動が大きくなると同報通信頻度を多くするように)同報通信タイミングを変化させる。このように、情報収集端末装置5が収集する作動情報の量に関連して稼動量更新情報の送信頻度を変化させると、遊技場の稼動が大きくなると同報通信頻度が大きくなり、稼動量の信頼度を向上させることができる。
【0176】
また、稼動量更新情報の送信タイミングを変化させて、稼動量更新情報を不規則なタイミングで送信する方法としては、遊技用管理装置1で乱数を用いてタイミングを生成して稼動量更新情報を送信したり、他の装置が送信した同報通信を契機に乱数によって抽選を行い、該抽選に当選したときに稼動量更新情報を送信することができる。このように稼動量更新情報を不規則なタイミングで送信すると、稼動量更新情報の送信タイミングを予測されて、次の稼動量更新情報の送信までの間に情報収集端末装置5の動作を停止して、情報収集端末装置5による作動情報の収集を停止することを防止することができる。
【0177】
また、データ収集装置3から稼動量更新情報を同報送信せず、各情報収集端末装置5宛に個別に送信してもよい。この場合、図9(b)に示すように所定の島内にある各情報収集端末装置宛てに順次に稼動量更新情報を送信すること、を島毎に行うのではなく、図9(a)に示すように、複数の島を横断するように、複数の島にまたがった順に稼動量更新情報を送信するとよい。なぜなら、情報収集端末装置5の電源を島単位で遮断することによって、情報収集端末装置5の作動情報の収集を停止することが多く、図9(b)に示すように島単位で集中して稼動量更新情報を送信する場合と比べて、ある島に属する複数の情報収集端末装置5のうち、いずれかの情報収集端末装置5に対する稼動量更新情報の送信周期を短縮することができる。これにより、島を監視対象としてみた場合に単位時間当たりの島の監視回数を増やすこととなり、島単位で電源が遮断されるようなケースで、情報収集端末装置5の動作の停止を早期に検出することができる。なお、図9(a)のパターンに限らず、各島に属する情報収集端末装置5に対して、略均等なタイミングで稼動量更新情報を送信するようにすればよく、例えば、無作為な順序で稼動量更新情報を送信したり、連続して同じ島に属する情報収集端末装置5に対して稼動量更新情報を送信しないように送信順序を決定するようにしてもよい。
【0178】
また、島以外にも、遊技機6を監視対象とする情報収集端末装置群、計数機7を監視対象とする情報収集端末装置群、金庫8を監視対象とする情報収集端末装置群があったときに、島という括りに代えて監視対象を括りとしても適用することができる。
【0179】
なお、図20に示す営業中の処理における端末稼動量の変化は、図10に示すものと同一である。
【0180】
図21は、第2の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0181】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了(一営業単位の締め)の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了指示信号として機能する。
【0182】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0183】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報の送信状況によって、自ら営業終了の判定を行う。このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0184】
そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1に対して送信する。なお、最終稼動情報をデータ収集装置3に対して送信し、データ収集装置3を介して遊技場外部管理装置2に稼動情報を送信するようにしてもよい。なお、その場合は、営業秘密(稼動情報)の外部への流出を抑制し、遊技場の抵抗感を低減するためには、稼動情報をハッシュ関数を用いてコード化して送信すればよい。
【0185】
また、情報収集端末装置5は、営業終了を判定すると、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。そして、端末稼動量(最終値)をデータ収集装置3に対して送信する。
【0186】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から端末稼動量(最終値)を受信すると、受信した端末稼動量を記憶して、図22に示すように、複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量を相互比較評価する稼動量比較評価処理を行う。この比較評価の結果、全ての情報収集端末装置5の端末稼動量が所定の誤差範囲内にあったならば、当該営業単位における情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われたと判定する。一方、特定の情報収集端末装置5の端末稼動量が他の情報収集端末装置5の端末稼動量より小さければ、当該特定の情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われなかったと判定する。そして、遊技場外部管理装置2に該評価結果を送信する。
【0187】
遊技場外部管理装置2はデータ収集装置3から送信された評価結果を記憶する評価結果記憶処理を行う。この評価結果は、少なくとも異常の有無を評価結果として残し、遊技場が収集する稼動情報の信頼性を示すものとして利用することができる。なお、評価結果には、異常と判定された情報収集端末装置5を特定する情報や、異常判定の根拠とした端末稼動量を併せて記憶するようにしてもよい。また、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求し、該稼動情報を記憶するようにしてもよい。その場合には、ハッシュ関数によって、該稼動情報のハッシュ値を求めてコード化する演算処理を行って稼動情報を送信するようにする。
【0188】
なお、本実施の形態の遊技システムでは、遊技場の不正のみならず、遊技場の遊技システムの不具合(メンテナンス不良や遊技客による不正)が生じた場合にも異常と判定をするため、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求する際には、遊技場に該判定結果を通知し、遊技システムの異常に対して注意を喚起するようにしてもよい。
【0189】
このようにデータ収集装置3が、情報収集端末装置5から送信された端末稼動量を比較して、情報収集端末装置5の稼働状況を評価する稼動評価手段が構成される。よって、遊技場外部管理装置2の負荷を軽減することができる。
【0190】
なお、データ収集装置3において実行される稼動量比較評価処理は、第1の実施の形態の遊技場外部管理装置2において実行される稼動量比較評価処理(図16)と同様の方法をとりうるので、その詳細な説明は省略する。
【0191】
図23は、第2の実施の形態の遊技システムにおける処理を示すタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。
【0192】
なお、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0193】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始指示信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報、端末稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集及び端末稼動量の計算のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報及び端末稼動量の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0194】
そして、情報収集端末装置5は、作動情報の収集及び端末稼動量の計算を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成し、作動情報の収集のために動作した時間である端末稼動量を計算する。
【0195】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、情報収集時間が終了し、作動情報の収集が終了したと判断する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0196】
また、情報収集端末装置5は、データ収集装置3に最終稼動情報を送信する。データ収集装置3は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0197】
また、情報収集端末装置5は、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。そして、端末稼動量(最終値)をデータ収集装置3に対して送信する。データ収集装置3は、情報収集端末装置5から端末稼動量(最終値)を受信すると、複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量を相互比較評価する稼動量比較評価処理を行って、比較評価の結果を遊技場外部管理装置2に送信する。
【0198】
なお、第1の実施の形態と同様に、遊技場が非営業日であっても、情報収集端末装置5が稼動して非営業日の作動情報を収集し、非営業日当日または翌営業日に、遊技場外部管理装置2に対して端末稼動量を送信するようにしてもよい。このように非営業日も端末稼動量を計算すると、情報収集端末装置5に対する不正行為を検出することができる。
【0199】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0200】
第3の実施の形態の遊技システムの構成は、第2の実施の形態の遊技システムの構成(図19)と同じなので、その詳細な説明は省略する。また、第3の実施の形態の遊技システムを構成する遊技用管理装置1、遊技場外部管理装置2及び情報収集端末装置5は、第2の実施の形態の遊技システムを構成する各々の装置の構成(図2、図3)と同じなので、その詳細な説明は省略する。
【0201】
第3の実施の形態のデータ収集装置3は、前述した第2の実施の形態のデータ収集装置3と同じ構成(図3)を有する。しかし、第3の実施の形態のデータ収集装置3は、情報収集端末装置5に対して送信する稼動量更新情報(又は稼動量更新情報の送信タイミング)に基づいて、データ収集装置3の稼動量である基準稼動量を更新する。すなわち、データ収集装置3は、情報収集端末装置5に対して同報送信(ブロードキャスト)すると、基準稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。なお、その他の動作は、第2の実施の形態のデータ収集装置3と同じなので、その詳細な説明は省略する。
【0202】
なお、データ収集装置3に、本遊技システムに接続された各機器の稼動に必要な情報(例えば、時間情報)を送信するシステム時計の機能を有するようして、このシステム時計が遊技システムを構成する各機器に時間情報を提供することで、各機器からの稼動情報を同一の時間に基づいて収集することができる。このようにデータ収集装置3に、遊技システムの稼動に必要な機能を持たせると、データ収集装置3の動作を停止したり、データ収集装置3を取り外したりすると、本遊技システムが稼動しないことから、データ収集装置3が基準稼動量の計算をしない状態で、遊技システムが稼動することがなく、データ収集装置3によって基準稼動量が正確に計算されることになる。
【0203】
図24は、第3の実施の形態の遊技システムの営業開始時の処理を示すシーケンス図である。
【0204】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に対して、情報収集端末装置5の初期化を要求する営業開始指示信号が同報通知(ブロードキャスト)される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報、端末稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における稼動情報の収集及び自己の稼動量の収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報及び端末稼動量の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0205】
そして、情報収集端末装置5は営業情報の収集を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。同時に、情報収集端末装置5は、作動情報の収集(稼動情報の生成)のための動作時間(端末稼動量)を計算する。
【0206】
また、データ収集装置3は、情報収集端末装置5に対して同報通知される営業開始指示を受信し、データ収集装置3の動作時間である基準稼動量を初期化する。そして、データ収集装置3は、情報収集端末装置5が生成した作動情報の収集のために動作した時間の基準となる基準稼動量を計算する。
【0207】
なお、第3の実施の形態の営業中(イベント情報発生時)の処理は、第1の実施の形態の営業開始時(イベント情報発生時)の処理(図5)と、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1に送信される稼動情報が、データ収集装置3を経由して送信される点が異なる。すなわち、情報収集端末装置5はデータ収集装置3に稼動情報を送信し、データ収集装置3は受信した稼動情報を記憶して、管理する。そして、データ収集装置3は遊技用管理装置1に該受信した稼動情報を送信する。
【0208】
図25は、第3の実施の形態の遊技システムの営業中の処理を示すシーケンス図である。
【0209】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5が端末稼動量を更新するために使用する稼動量更新情報を、情報収集端末装置5に対して同報送信(ブロードキャスト)する。データ収集装置3は、稼動量更新情報を送信すると、データ収集装置3の稼動量である基準稼動量を更新する。情報収集端末装置5は、稼動量更新情報を受信すると、端末稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。
【0210】
このように、データ収集装置3は稼動量更新情報を送信すると基準稼動量を更新し、情報収集端末装置5は稼動量更新情報を受信すると端末稼動量を更新するので、データ収集装置3と情報収集端末装置5とが同一の信号に基づいてそれぞれの稼動量を更新することから、正確な稼動量の計算をすることができる。
【0211】
また、第2の実施の形態と同様に、このデータ収集装置3からの稼動量更新情報は不規則なタイミングで送信される。また、データ収集装置3から稼動量更新情報を同報送信せず、各情報収集端末装置5宛に個別に送信してもよく、稼動量更新情報は、複数の島を横断するように、複数の島にまたがった順序(図9(a)参照)で稼動量更新情報を送信するとよい。
【0212】
また、第3の実施の形態の情報収集端末装置5における端末稼動量の計算及びデータ収集装置3における基準稼動量の計算は、第1の実施の形態と同様に、各装置内で使用されるクロック信号に基づいて各装置の稼動量を更新するように構成することもできる(図6、図7参照)。この場合、情報収集端末装置5及びデータ収集装置3で使用されるクロック信号を高精度に同期させればよく、初期化時に稼動量を一致させて同一の更新タイミングで稼動量を計算するようにすればよい。なお、初期化時にデータ収集装置が更新タイミング(例えば、10秒)を指示するようにして、更新タイミングを営業日ごとに変化させるようにしてもよい。
【0213】
また、遊技用管理装置1から送信された稼動量更新情報に基づいて情報収集端末装置5が端末稼動量を更新すると共に、データ収集装置3も、遊技用管理装置1から送信された稼動量更新情報に基づいて基準稼動量を更新するように構成することもできる(図8〜図10参照)。
【0214】
図26に、図25に示す営業中の処理における端末稼動量の変化を示す。
【0215】
遊技場の係員が、開店(T2)に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報収集時間が開始する(T1)。情報収集開始タイミング(T1)より先に、データ収集装置3の電源が投入されている。データ収集装置3は情報収集時間開始タイミング(T1)又は情報収集時間開始タイミング以前に、基準稼動量を初期化する。そして、データ収集装置3は、情報収集開始タイミング(T1)から稼動量更新情報(図中星印で示す)の送信を開始し、稼動量更新情報を送信すると基準稼動量を更新する計算処理が行われる。そして、閉店(T3)後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報収集時間が終了し(T4)、基準稼動量を更新する計算処理が停止して、基準稼動量の最終値が確定する(図26の(1))。
【0216】
また、情報収集時間(T1〜T4)の間で、情報収集端末装置5の電源が投入されている状態(T1〜T5)では、情報収集端末装置5が稼動量更新情報(図中星印で示す)を受信するので、稼動量更新情報に基づいて端末稼動量を更新する計算処理が行われている。一方、情報収集端末装置5の電源が遮断されると(T5〜T6)、該電源遮断期間は、データ収集装置3から稼動量更新情報が送信されても、情報収集端末装置5が稼動量更新情報を受信することがなく、端末稼動量を更新する計算処理が行われないので、端末稼動量が増加しない。その後、再度情報収集端末装置5の電源が投入されると(T6〜T4)、情報収集端末装置5は再び稼動量更新情報を受信して端末稼動量を更新する計算処理が行われる。よって、端末稼動量は、電源投入時間(T1〜T5、T6〜T4)を表すものとなる(図26の(2))。なお、電源の再投入時(T6)には、情報収集端末装置5の内部の時計から電源投入時刻を取得して、又は、他の装置(例えば、データ収集装置3等の上位装置)に時刻を問い合わせることによって、現在の時刻情報を取得して、該時刻を記憶しておく。
【0217】
よって、図26の右側の両矢線で示すように、図26の(1)に示すデータ収集装置3の基準稼動量と、図26の(2)に示す情報収集端末装置5の端末稼動量とは異なるものとなり、情報収集時間中電源が停止していた情報収集端末装置5(図26の(2))の端末稼動量が小さくなる。
【0218】
図27は、第3の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0219】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了(一営業単位の締め)の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了指示信号として機能する。
【0220】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0221】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報の送信状況によって、自ら営業終了の判定を行う。このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0222】
そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信する。
【0223】
また、情報収集端末装置5は、営業終了を判定すると、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。そして、端末稼動量(最終値)をデータ収集装置3に対して送信する。
【0224】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から端末稼動量(最終値)を受信すると、受信した端末稼動量を記憶して、データ収集装置3の動作時間を表す基準稼動量の更新処理を終了する。そして、図28に示すように、基準稼動量と複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量とを比較評価する稼動量比較評価処理を行う。この比較評価の結果、全ての情報収集端末装置5の端末稼動量が基準稼動量に対して所定の誤差範囲内にあったならば、当該営業単位における情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われたと判定する。一方、特定の情報収集端末装置5の端末稼動量が基準稼動量より小さければ、当該特定の情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われなかったと判定する。そして、遊技場外部管理装置2に該評価結果を送信する。
【0225】
遊技場外部管理装置2はデータ収集装置3から送信された評価結果を記憶する評価結果記憶処理を行う。この評価結果は、少なくとも異常の有無を評価結果として残し、遊技場が収集する稼動情報の信頼性を示すものとして利用することができる。なお、評価結果には、異常と判定された情報収集端末装置5を特定する情報や、異常判定の根拠とした端末稼動量を併せて記憶するようにしてもよい。また、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求し、該稼動情報を記憶するようにしてもよい。その場合には、ハッシュ関数によって、該稼動情報のハッシュ値を求めてコード化する演算処理を行って稼動情報を送信するようにする。
【0226】
なお、本実施の形態の遊技システムでは、遊技場の不正のみならず、遊技場の遊技システムの不具合(メンテナンス不良や遊技客による不正)が生じた場合にも異常と判定をするため、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求する際には、遊技場に該判定結果を通知し、遊技システムの異常に対して注意を喚起するようにしてもよい。
【0227】
このようにデータ収集装置3が、情報収集端末装置5から送信された端末稼動量を比較して、情報収集端末装置5の稼働状況を評価する稼動評価手段が構成される。
【0228】
なお、データ収集装置3において実行される稼動量比較評価処理は、第1の実施の形態の遊技場外部管理装置2において実行される稼動量比較評価処理(図16)と同様の方法をとりうるので、その詳細な説明は省略する。
【0229】
図29は、第3の実施の形態の遊技システムにおける処理を示すタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。
【0230】
なお、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0231】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始指示信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報、端末稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集及び端末稼動量の計算のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報及び端末稼動量の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。また、データ収集装置3は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(基準稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における稼動量の計算のための初期化処理をする。
【0232】
そして、情報収集端末装置5は、作動情報の収集及び端末稼動量の計算を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。また、データ収集装置3から送信された稼動更新情報を受信すると端末稼動量を更新して、作動情報の収集のために動作した時間である端末稼動量を計算する。
【0233】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、情報収集時間が終了し、作動情報の収集が終了したと判断する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0234】
また、情報収集端末装置5は、データ収集装置3に最終稼動情報を送信する。データ収集装置3は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0235】
また、情報収集端末装置5は、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。そして、端末稼動量(最終値)をデータ収集装置3に対して送信する。
【0236】
また、データ収集装置3は、遊技用管理装置1からの最終動情報要求を受信すると、データ収集装置3の稼働中に計算した基準稼動量を確定して、最終値の基準稼動量として記憶手段に記憶する。そして、複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量と基準稼動量とを比較評価する稼動量比較評価処理を行って、比較評価の結果を遊技場外部管理装置2に送信する。
【0237】
なお、第1の実施の形態と同様に、遊技場が非営業日であっても、情報収集端末装置5が稼動して非営業日の作動情報を収集し、非営業日当日または翌営業日に、遊技場外部管理装置2に対して端末稼動量を送信するようにしてもよい。このように非営業日も端末稼動量を計算すると、情報収集端末装置5に対する不正行為を検出することができる。
【0238】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0239】
第4の実施の形態の遊技システムの構成は、後述するデータ収集装置3及び情報収集端末装置5の動作の相違を除いて、第2の実施の形態の遊技システムの構成(図19)と同じなので、その詳細な説明は省略する。また、第4の実施の形態の遊技システムを構成する遊技用管理装置1、遊技場外部管理装置2及び情報収集端末装置5は、第2の実施の形態の遊技システムを構成する各々の装置の構成(図3)と同じなので、その詳細な説明は省略する。
【0240】
第4の実施の形態のデータ収集装置3は、前述した第2の実施の形態のデータ収集装置3と同じ構成(図3)を有する。しかし、第4の実施の形態のデータ収集装置3は、情報収集端末装置5に対して稼動量更新情報を同報送信(ブロードキャスト)し、稼動量更新情報を受信した情報収集端末装置5が返送した稼動応答情報を受信して、各情報収集端末装置5毎の端末稼動量をデータ収集装置3が更新する。なお、その他の動作は、第2の実施の形態のデータ収集装置3と同じなので、その詳細な説明は省略する。
【0241】
第4の実施の形態の情報収集端末装置5は、前述した第1の実施の形態の情報収集端末装置5と同じ構成(図2参照)を有する。しかし、第4の実施の形態の情報収集端末装置5は、データ収集装置3から情報収集端末装置5に対して送信された稼動量更新情報を受信して、データ収集装置3に対して稼動応答情報を返送するが、情報収集端末装置5が自端末の稼動量を計算することがない。なお、その他の動作は、第1の実施の形態の情報収集端末装置5と同じなので、その詳細な説明は省略する。
【0242】
なお、第3の実施の形態と同様に、データ収集装置3に、本遊技システムに接続された各機器の稼動に必要な情報(例えば、時間情報)を送信するシステム時計の機能を有するようして、このシステム時計が遊技システムを構成する各機器に時間情報を提供することで、各機器からの稼動情報を同一の時間に基づいて収集することができる。このようにデータ収集装置3に、遊技システムの稼動に必要な機能を持たせると、データ収集装置3の動作を停止したり、データ収集装置3を取り外したりすると、本遊技システムが稼動しないことから、データ収集装置3が稼動量更新情報を送信しない状態で、遊技システムが稼動することがなく、データ収集装置3によって端末稼動量及び基準稼動量が正確に計算されることになる。
【0243】
図30は、第4の実施の形態の遊技システムの営業開始時の処理を示すシーケンス図である。
【0244】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に対して、情報収集端末装置5の初期化を要求する営業開始指示信号が同報通知(ブロードキャスト)される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報)をクリアし、これから開始される当該営業単位における稼動情報の収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。
【0245】
そして、情報収集端末装置5は営業情報の収集を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。
【0246】
また、データ収集装置3は、情報収集端末装置5に対して同報通知される営業開始指示を受信し、データ収集装置3の動作時間である基準稼動量及び情報収集端末装置5の動作時間である端末稼動量を初期化する。そして、データ収集装置3は、情報収集端末装置5が生成した作動情報の収集のために動作した時間(基準稼動量)を計算する。また、データ収集装置3は、情報収集端末装置5から送信された稼動応答情報に基づいて、情報収集端末装置5の作動情報の収集(稼動情報の生成)のための動作時間(端末稼動量)を計算する。
【0247】
なお、第4の実施の形態の営業中(イベント情報発生時)の処理は、第1の実施の形態の営業開始時(イベント情報発生時)の処理(図5)と、情報収集端末装置5から遊技用管理装置1に送信される稼動情報が、データ収集装置3を経由して送信される点が異なる。すなわち、情報収集端末装置5はデータ収集装置3に稼動情報を送信し、データ収集装置3は受信した稼動情報を記憶して、管理する。そして、データ収集装置3は遊技用管理装置1に該受信した稼動情報を送信する。
【0248】
図31は、第4の実施の形態の遊技システムの営業中の処理を示すシーケンス図である。
【0249】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5が稼動しているか否かを確認するための稼動量更新情報を、情報収集端末装置5に対して同報送信(ブロードキャスト)する。データ収集装置3は、稼動量更新情報を送信すると、データ収集装置3の稼動量である基準稼動量を更新する。
【0250】
情報収集端末装置5は、稼動量更新情報を受信すると、データ収集装置3に対して稼動応答情報を送信する。この稼動応答情報には情報収集端末装置5の識別番号が含まれており、どの情報収集端末装置5が送信した稼動応答情報かを特定可能となっている。データ収集装置3は情報収集端末装置5から送信され稼動応答情報を受信すると、どの情報収集端末装置5が送信した稼動応答情報かを特定して、情報収集端末装置5毎に集計される端末稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。
【0251】
このように、データ収集装置3は、稼動量更新情報を送信すると基準稼動量を更新し、情報収集端末装置5からの稼動応答情報を受信すると端末稼動量を更新するので、データ収集装置3が同一の信号(稼動量更新情報)に基づいて各装置の稼動量を更新することから、正確な稼動量の計算をすることができる。
【0252】
また、第2の実施の形態と同様に、このデータ収集装置3からの稼動量更新情報は不規則なタイミングで送信されるようにしてもよい。また、データ収集装置3から稼動量更新情報を同報送信せず、各情報収集端末装置5宛に個別に送信してもよく、稼動量更新情報は、複数の島を横断するように、複数の島にまたがった順序(図9(a)参照)で稼動量更新情報を送信するとよい。
【0253】
また、遊技用管理装置1から送信された稼動量更新情報に基づいてデータ収集装置3が基準稼動量を更新すると共に、情報収集端末装置5は遊技用管理装置1から送信された稼動量更新情報に基づいて稼動応答情報を送信して、この稼動応答情報を受信したデータ収集装置3が各情報収集端末装置5の端末稼動量を更新するように構成してもよい。
【0254】
図32に、図31に示す営業中の処理における端末稼動量の変化を示す。
【0255】
遊技場の係員が、開店(T2)に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報収集時間が開始する(T1)。情報収集開始タイミング(T1)より先に、データ収集装置3の電源が投入されている。データ収集装置3は情報収集時間開始タイミング(T1)又は情報収集時間開始タイミング以前に、基準稼動量を初期化する。そして、データ収集装置3は、情報収集開始タイミング(T1)から稼動量更新情報(図中星印で示す)の送信を開始し、稼動量更新情報を送信すると基準稼動量を更新する計算処理が行われる。そして、閉店(T3)後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報収集時間が終了し(T4)、基準稼動量を更新する計算処理が停止して、基準稼動量の最終値が確定する(図32の(1))。
【0256】
また、情報収集時間(T1〜T4)の間で、情報収集端末装置5の電源が投入されている状態(T1〜T5)では、情報収集端末装置5が稼動量更新情報(図中星印で示す)を受信して稼動応答情報(図中三角で示す)を返信するので、データ収集装置3では情報収集端末装置5が送信した稼動応答情報に基づいて端末稼動量を更新する計算処理が行われている。一方、情報収集端末装置5の電源が遮断されると(T5〜T6)、該電源遮断期間は、データ収集装置3から稼動量更新情報が送信されても、情報収集端末装置5が稼動量更新情報を受信することがなく、稼動量更新情報に対応する稼動応答情報が返信されないので、データ収集装置3では情報収集端末装置5が送信した稼動応答情報に基づいて端末稼動量を更新する計算処理が行われないので、端末稼動量が増加しない。その後、再度情報収集端末装置5の電源が投入されると(T6〜T4)、情報収集端末装置5は再び稼動量更新情報を受信して稼動応答情報を返信するので、データ収集装置3では情報収集端末装置5が送信した稼動応答情報に基づいて端末稼動量を更新する計算処理が行われる。よって、端末稼動量は、電源投入時間(T1〜T5、T6〜T4)を表すものとなる(図32の(2))。なお、電源の再投入時(T6)には、情報収集端末装置5の内部の時計から電源投入時刻を取得して、又は、他の装置(例えば、データ収集装置3等の上位装置)に時刻を問い合わせることによって、現在の時刻情報を取得して、該時刻を記憶しておく。
【0257】
よって、図32の右側の両矢線で示すように、図32の(1)に示すデータ収集装置3の基準稼動量と、図32の(2)に示す情報収集端末装置5の端末稼動量とは異なるものとなり、情報収集時間中電源が停止していた情報収集端末装置5(図32の(2))の端末稼動量が小さくなる。
【0258】
図33は、第4の実施の形態の遊技システムの営業終了時の処理を示すシーケンス図である。
【0259】
営業終了時は、遊技場に設置された遊技機6や遊技関連装置(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼働が終了すると、遊技場の係員が、遊技用管理装置1で営業終了(一営業単位の締め)の操作をする。この営業終了操作がされると、遊技用管理装置1は、情報収集端末装置5に対して稼動情報の送信を要求する稼動情報要求信号を送信してポーリングを行う。この営業終了後に送信される稼動情報要求信号には、最終稼動情報の送信要求であることを示すフラグが付されて送信され、営業終了指示信号として機能する。
【0260】
この営業終了に伴う稼動情報送信要求は、遊技用管理装置1から各情報収集端末装置5に対して順にポーリングをする方法でもよいが、遊技用管理装置1から内部ネットワークに接続された各機器に対して営業終了指示信号を同報送信(ブロードキャスト)してもよい。なお、遊技用管理装置1から営業終了指示信号を同報した場合に、各情報収集端末装置5からの稼動情報の送信タイミングの重複を防止するために、情報収集端末装置5において、乱数によって、営業終了指示信号の受信から累積値の送信までの時間を決定するように構成するとよい。
【0261】
情報収集端末装置5は、接続された遊技機からの作動情報や他の情報収集端末装置が送信する稼動情報の送信状況によって、自ら営業終了の判定を行う。このように、情報収集端末装置5のマイクロプロセッサ50が、遊技用管理装置1からの信号によって営業終了を判定したり、自ら営業終了を判定することによって最終稼動情報判定手段が構成される。
【0262】
そして、遊技用管理装置1からの最終稼動情報送信要求を受信し、かつ、自ら営業終了と判定したならば、算出記憶した累積値を最終稼動情報として確定する判定をし、該最終稼動情報を記憶手段に記憶する。そして、最終稼動情報を遊技用管理装置1及びデータ収集装置3に対して送信する。
【0263】
また、データ収集装置3も、遊技用管理装置1からの稼動情報要求信号を受信する。データ収集装置3は、遊技用管理装置1からの稼動情報要求信号を受信すると、データ収集装置3が計算している各情報収集端末装置5の端末稼動量の更新処理を終了し、端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。また、データ収集装置3は、データ収集装置3の動作時間を表す基準稼動量の更新処理を終了する。そして、図28に示すように、基準稼動量と複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量とを比較評価する稼動量比較評価処理を行う。この比較評価の結果、全ての情報収集端末装置5の端末稼動量が基準稼動量に対して所定の誤差範囲内にあったならば、当該営業単位における情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われたと判定する。一方、特定の情報収集端末装置5の端末稼動量が基準稼動量より小さければ、当該特定の情報収集端末装置5による作動情報の収集(稼動情報の生成)は正常に行われなかったと判定する。そして、遊技場外部管理装置2に該評価結果を送信する。
【0264】
遊技場外部管理装置2はデータ収集装置3から送信された評価結果を記憶する評価結果記憶処理を行う。この評価結果は、少なくとも異常の有無を評価結果として残し、遊技場が収集する稼動情報の信頼性を示すものとして利用することができる。なお、評価結果には、異常と判定された情報収集端末装置5を特定する情報や、異常判定の根拠とした端末稼動量を併せて記憶するようにしてもよい。また、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求し、該稼動情報を記憶するようにしてもよい。その場合には、ハッシュ関数によって、該稼動情報のハッシュ値を求めてコード化する演算処理を行って稼動情報を送信するようにする。
【0265】
なお、本実施の形態の遊技システムでは、遊技場の不正のみならず、遊技場の遊技システムの不具合(メンテナンス不良や遊技客による不正)が生じた場合にも異常と判定をするため、異常判定に伴い遊技場に稼動情報を要求する際には、遊技場に該判定結果を通知し、遊技システムの異常に対して注意を喚起するようにしてもよい。
【0266】
なお、この情報収集端末装置5の端末稼動量の比較処理は、データ収集装置3の基準稼動量との比較ではなく、この情報収集端末装置5の端末稼動量の比較処理は、図22、図23に示すように、複数の情報収集端末装置5から受信した端末稼動量を相互比較評価する稼動量比較評価処理によって行ってもよい。
【0267】
このようにデータ収集装置3が、情報収集端末装置5から送信された端末稼動量を比較して、情報収集端末装置5の稼働状況を評価する稼動評価手段が構成される。
【0268】
図34は、第4の実施の形態におけるデータ収集装置3において実行される稼動量更新処理のフローチャートである。
【0269】
まず、稼動量更新情報を送信する情報収集端末装置5を決定する(S121)。この稼動量更新情報の送信先は、図9(a)に示すように、複数の島を横断するように、複数の島にまたがった順序で送信するように決定される。なお、稼動量更新情報を同報送信する場合は、このS121の処理は不要である。
【0270】
次に、決定された情報収集端末装置5に対して稼動量更新情報を送信してポーリングを行う(S122)。そして、稼動量更新情報の送信先の情報収集端末装置5からの稼動応答情報を受信して、稼動応答情報の応答があるか否かを判定する(S123)。情報収集端末装置5から稼動応答情報の応答があれば、当該情報収集端末装置5の端末稼動量を加算して更新する(S124)。一方、情報収集端末装置5から稼動応答情報の応答がなければ、当該情報収集端末装置5の端末稼動量を加算することなく、次のステップ(S125)に進む。
【0271】
そして、遊技場内の全ての情報収集端末装置5に対して稼動量更新情報の送信が終了したか否かを判定する(S125)。全ての情報収集端末装置5に対する稼動量更新情報の送信が終了していなければ、S121に戻り、稼動量更新情報を次に送信する情報収集端末装置5を決定して、稼動量更新情報を送信する(S122)。一方、全ての情報収集端末装置5に対して稼動量更新情報の送信が終了していれば、データ収集装置3の基準稼動量を加算して更新する(S126)。そして、稼動量更新処理を終了する。
【0272】
図35は、第4の実施の形態の遊技システムにおける処理を示すタイミング図である。本図において、T2は開店時間を、T3は閉店時間を示す。情報収集時間は、営業時間を含む時間として設定されており、遊技場の係員が、開店に先立って遊技用管理装置1に営業開始を指示することによって情報の収集を開始する(T1)。また、閉店後全ての遊技者が退場し、遊技機6及び遊技関連機器(計数機7、券売機8、金庫9等)の稼動が停止したら、遊技場の係員が遊技用管理装置1に営業終了を指示することによって情報の収集を終了する(T4)。なお、一営業単位は、一日の営業開始(T1)から営業終了(T4)までで、開店時間(T2)より早く始まり、閉店時間(T3)より遅い。
【0273】
なお、営業開始時間(T1)と営業終了時間(T4)とを適宜設定することで、週又は月などの複数営業単位での集計を可能としたり、所定時間単位(例えば、1時間単位)で集計するように構成することもできる。
【0274】
遊技用管理装置1に営業開始操作(営業開始の入力)がされると、遊技用管理装置1から情報収集端末装置5に営業開始指示信号が同報通知される。情報収集端末装置5は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(稼動情報)をクリアし、これから開始される当該営業単位における情報収集のための初期化処理をする。この前の営業単位において記憶した稼動情報の初期化は、遊技場外部管理装置2への稼動情報の送信から、次の営業単位の稼動情報収集開始までの間に行えばよい。また、データ収集装置3は、この営業開始指示信号によって、前の営業単位において記憶した累積値(端末稼動量、基準稼動量)をクリアし、これから開始される当該営業単位における稼動量の計算のための初期化処理をする。
【0275】
そして、情報収集端末装置5は、作動情報の収集を開始する。すなわち、営業時間中は、情報収集端末装置5は、遊技機6、計数機7、券売機8、金庫9等からの作動情報を収集して、作動情報を演算して、累積値を算出し、稼動情報を生成する。また、データ収集装置3から送信された稼動更新情報を受信すると稼動応答情報を返信する。
【0276】
データ収集装置3は、情報収集端末装置5から送信され稼動応答情報を受信すると、どの情報収集端末装置5が送信した稼動応答情報かを特定して、情報収集端末装置5毎に集計される端末稼動量に加算処理をして、端末稼動量を更新する。
【0277】
遊技用管理装置1に営業終了指示がされると、遊技用管理装置1は情報収集端末装置5に最終稼動情報を要求する。情報収集端末装置5は、この最終稼動情報の要求によって、情報収集時間が終了し、作動情報の収集が終了したと判断する。そして、情報収集端末装置5は、遊技用管理装置1に最終稼動情報を送信する。遊技用管理装置1は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0278】
また、情報収集端末装置5は、データ収集装置3に最終稼動情報を送信する。データ収集装置3は、受信した最終稼動情報を遊技場外部管理装置2に対して送信する。
【0279】
また、データ収集装置3は、遊技用管理装置1からの最終動情報要求を受信すると、作動情報の収集動作中に計算した端末稼動量を確定して、最終値の端末稼動量として記憶手段に記憶する。また、データ収集装置3の稼働中に計算した基準稼動量を確定して、最終値の基準稼動量として記憶手段に記憶する。そして、複数の情報収集端末装置5に対応して計算された端末稼動量と基準稼動量とを比較評価する稼動量比較評価処理を行って、比較評価の結果を遊技場外部管理装置2に送信する。
【0280】
なお、第1の実施の形態と同様に、遊技場が非営業日であっても、情報収集端末装置5が稼動して非営業日の作動情報を収集し、非営業日当日または翌営業日に、遊技場外部管理装置2に対して端末稼動量を送信するようにしてもよい。このように非営業日も端末稼動量を計算すると、情報収集端末装置5に対する不正行為を検出することができる。
【0281】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の情報収集端末装置5に用いられるマイクロプロセッサ50の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の遊技用管理装置1の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業開始時のシーケンス図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのイベント情報発生時のシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中のシーケンス図である
【図7】図6に示す営業中の処理における端末稼動量の変化の説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中のシーケンス図である。
【図9】図8に示す営業中の処理における稼動量更新情報の送信順序の説明図である。
【図10】図8に示す営業中の処理における端末稼動量の変化の説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの稼動量更新情報の送信の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの稼動量更新処理(送信)のフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの稼動量更新処理(受信)のフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態の稼動量比較評価処理の説明図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態の稼動量比較評価処理のフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態の遊技システムの営業中に送信される信号を示したブロック図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態の遊技システムの営業中のシーケンス図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態の稼動量比較評価処理の説明図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業開始時のシーケンス図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業中のシーケンス図である。
【図26】図25に示す営業中の処理における端末稼動量の変化の説明図である。
【図27】本発明の第3の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図28】本発明の第3の実施の形態の稼動量比較評価処理の説明図である。
【図29】本発明の第3の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【図30】本発明の第4の実施の形態の遊技システムの営業開始時のシーケンス図である。
【図31】本発明の第4の実施の形態の遊技システムの営業中のシーケンス図である。
【図32】図31に示す営業中の処理における端末稼動量の変化の説明図である。
【図33】本発明の第4の実施の形態の遊技システムの営業終了時のシーケンス図である。
【図34】本発明の第4の実施の形態の遊技システムの稼動量更新処理のフローチャートである。
【図35】本発明の第4の実施の形態の遊技システムのタイミング図である。
【符号の説明】
1 遊技用管理装置
2 遊技場外部管理装置
3 データ収集装置
4 中継端末
5 情報収集端末装置
6 遊技機
7 計数機
8 券売機
9 金庫
10 外部ネットワーク接続装置

Claims (15)

  1. 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、
    前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
    前記情報収集端末装置と前記遊技用管理装置とを接続するネットワークと、を遊技場に備え、
    遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備える遊技システムであって、
    前記情報収集端末装置は、
    前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、
    前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、
    前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記遊技場外部管理装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、
    前記遊技場外部管理装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備えることを特徴とする遊技システム。
  2. 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、
    前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
    前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する稼動状態監視装置と、
    前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記稼動状態監視装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、
    前記情報収集端末装置は、
    前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段と、
    前記作動情報の収集中に自装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、
    前記作動情報の収集終了に関連して確定された端末稼動量を前記稼動状態監視装置に送信する端末稼動量送信手段と、を備え、
    前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置から収集した端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段を備えることを特徴とする遊技システム。
  3. 前記端末稼動量計算手段は、前記情報収集端末装置内で生成したタイミング信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
  4. 前記端末稼動量計算手段は、前記情報収集端末装置が受信した所定の信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
  5. 前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置が稼動量の計算に使用する稼動量更新情報をランダムなタイミングで送信する稼動量更新情報送信手段を備え、
    前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする請求項4に記載の遊技システム。
  6. 前記稼動量更新情報送信手段は、前記稼動量更新情報を前記ネットワークに対して同報送信し、
    前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技システム。
  7. 前記稼動量更新情報送信手段は、複数の前記情報収集端末装置に対して、前記稼動量更新情報を個別に送信し、
    前記端末稼動量計算手段は、前記稼動量更新情報に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技システム。
  8. 前記稼動量更新情報送信手段は、複数の前記情報収集端末装置に対して、前記情報収集端末装置が設置される複数の島を横断する順に前記稼動量更新情報を送信することを特徴とする請求項7に記載の遊技システム。
  9. 遊技場に設置された遊技機と遊技場の収支に関わる装置との少なくとも一方から作動情報を収集する情報収集端末装置と、
    前記情報収集端末装置が収集した作動情報から生成された稼動情報を収集する遊技用管理装置と、
    前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する稼動状態監視装置と、
    前記情報収集端末装置、前記遊技用管理装置及び前記稼動状態監視装置を接続するネットワークと、を遊技場に備え、
    前記情報収集端末装置は、前記作動情報に基づいて稼動情報を生成する稼動情報生成手段を備え、
    前記稼動状態監視装置は、
    前記情報収集端末装置の作動情報の収集中に当該情報収集端末装置の稼動量を端末稼動量として計算する端末稼動量計算手段と、
    前記端末稼動量に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価する稼動評価手段と、を備えることを特徴とする遊技システム。
  10. 前記端末稼動量計算手段は、前記稼動状態監視装置から送信された信号に対する前記情報収集端末装置からの応答信号に基づいて更新されるカウンタによって、前記情報収集端末装置の稼動量を計算することを特徴とする請求項9に記載の遊技システム。
  11. 前記稼動状態監視装置は、自装置の稼動量を基準稼動量として計算する基準稼動量計算手段を備え、
    前記稼動評価手段は、前記端末稼動量と前記基準稼動量とを比較して、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価することを特徴とする請求項2から10のいずれか一つに記載の遊技システム。
  12. 遊技場外には、前記情報収集端末装置の稼動状態を監視する遊技場外部管理装置を備え、
    前記稼動状態監視装置は、前記情報収集端末装置の稼動状態の評価結果を前記遊技場外部管理装置に送信する評価結果送信手段を備え、
    前記遊技場外部管理装置は、前記評価結果を記憶する評価結果記憶手段を備えることを特徴とする請求項2から11のいずれか一つに記載の遊技システム。
  13. 前記稼動評価手段は、前記情報収集端末装置の端末稼動量同士を比較して、前記情報収集端末装置の稼動状態を評価することを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の遊技システム。
  14. 前記端末稼動量計算手段は、前記遊技用管理装置からの情報収集開始指示に基づいて、前記情報収集端末装置の稼動量の計算を開始し、前記遊技用管理装置からの情報収集終了指示に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を終了することを特徴とする請求項1から13のいずれか一つに記載の遊技システム。
  15. 前記端末稼動量計算手段は、前記遊技用管理装置の情報収集開始指示に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を開始し、前記情報収集端末装置による作動情報の収集が停止していることによる営業終了判断に基づいて前記情報収集端末装置の稼動量の計算を終了することを特徴とする請求項1から13のいずれか一つに記載の遊技システム。
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