JP4662742B2 - 遊技機管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機管理装置に関し、特に、遊技情報に基づいて不正な遊技を発見する遊技機管理装置に関する。
近年、弾球遊技機(パチンコ機)に特殊な装置を接続して、変動表示ゲームにおける大当たりの発生確率を人為的に操作する不正行為が行われている。このような不正行為においては、当該装置を接続した弾球遊技機で不正行為者自身が遊技を行うときは、大当たりの発生確率を高く設定し、一方で、不正行為者以外の遊技者が遊技を行うときは、大当たりの発生確率を低く設定することができる。そのため、不正行為が行われているにも拘らず、当該弾球遊技機を長期間でみると、大当たりの発生確率は平均的な数値に収まる。従って、全体的な大当たりの発生頻度を管理するだけでは、不正行為を発見し難くなっている。
そこで、大当たり発生の分布を割り出して、分布状態の異常の有無を管理する遊技機監視装置が提案されている。
例えば、理論分布と実際の分布の適合度を検定することで、正しい分布となっているかを判断する遊技機監視装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、理論上の頻度分布又はシミュレーションによって得た頻度分布から、発生頻度の少ない領域の上限及び下限を閾値として、実際の遊技回数と当該閾値を比較することによって遊技機の異常を判断する遊技機管理装置がある。理論上の頻度分布は、少数回転での特賞回数の頻度分布から、少数回転で特賞が発生する回数の上限と下限を超えた遊技機を抽出したり、確率変動の発生回数の頻度分布から算出する確変図柄による大当たりの発生頻度が理論値より過多な遊技機を抽出したりする。いずれの場合においても、設定条件下で遊技回数(特賞回数、図柄停止回数、確変状態の発生回数など)の頻度分布からめったに発生しない状況が発生した場合に不正の発生を警告する方式である(例えば、特許文献2参照。)。
いずれの技術も、統計学を基礎としており、理論上の分布とずれている状態や、当該分布から算出される値よりも発生頻度が少ない状態を不正として検出している。
特開平8−196722号公報 特開平11−342253号公報
しかしながら、前述のような頻度分布に基づく判定においては、相当な量のデータの集積が必要となるため、リアルタイム又は迅速な異常検出ができない。
また、統計的な検定手法によって監視対象の遊技機が正常であるか異常であるかを判定するにあたっては、危険率を厳しく設定すると、異常判定を下すまでに相当の不正行為を看過する虞がある。一方、危険率を甘く設定すると、通常起こりうる程度のことまで異常と判定してしまい、異常判定が頻発する。数百台の遊技機を設置している遊技場では、危険率を5%に設定した場合、数十台の遊技機を異常であると判定するケースも生じる。
このように、統計的な手法に基づく異常判定は従来から提案されているものの、判定基準を厳しくしても甘くしても不都合が生じるため、なかなか実用化されるに至っていない。
そこで、本発明は、異常判定を頻発させることなく迅速に異常を検出することができる管理装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、遊技機から遊技に関する情報を収集して管理する遊技機管理装置において、前記遊技機から収集した遊技に関する情報に基づいて得た値が、予め定めた所定の閾値を超えた場合に異常を検出する異常検出手段と、前記閾値は、第一の閾値と、第一の閾値と比較して早い時点で異常検出可能な第二の閾値を含み、前記異常検出手段が、遊技場にとって利益となる異常を検出することによって、遊技場にとって損害となる異常を検出するために用いる第一の閾値を、第二の閾値に変更する閾値変更手段と、を備える。
第2の発明は、遊技機から遊技に関する情報を収集して管理する遊技機管理装置において、前記遊技機から収集した遊技に関する情報に基づいて得た値が、予め定めた所定の閾値を超えた場合に異常を検出する異常検出手段と、前記閾値は、第一の閾値と、第一の閾値と比較して早い時点で異常検出可能な第二の閾値を含み、前記異常検出手段が、遊技場にとって損害となる異常を検出することによって、遊技場にとって利益となる異常を検出するために用いる第一の閾値を、第二の閾値に変更する閾値変更手段と、を備える。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記閾値変更手段は、前記第一の閾値を前記第二の閾値に変更してから所定期間が経過するまでに、第二の閾値に基づいて異常が検出されなかったときは、当該所定期間が経過した後、前記第二の閾値を前記第一の閾値に戻す。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能であって、前記異常検出手段は、前記補助遊技の実行回数と前記特別遊技状態の発生回数を記憶して、前記補助遊技の所定の実行回数当りの前記特別遊技状態の発生回数を算出して得た値を、遊技場にとって損害となる異常を検出するために用いる前記閾値と比較して、前記補助遊技の所定の実行回数当りの前記特別遊技状態の発生回数が過多な場合は、遊技場にとって損害となる異常を検出し、前記補助遊戯の所定の実行回数当たりの前記特別遊技状態の発生回数を算出して得た値を、遊技場にとって利益となる異常を検出するために用いる前記閾値と比較して、前記補助遊技の所定の実行回数当りの前記特別遊技状態の発生回数が過少な場合は、遊技場にとって利益となる異常を検出する。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能であって、前記補助遊技の実行毎の前記特別遊技状態の発生する第一の確率に基づいて、前記補助遊技の任意の実行回数当たりの前記特別遊技状態の発生する期待値を算出し、前記期待値に基づいて、前記補助遊技の任意の実行回数中に所定回数の前記特別遊技状態が発生する第二の確率を算出し、前記第二の確率に基づいて前記特別遊技状態の所定の発生回数を閾値とする閾値設定手段を備える。
第6の発明は、第1〜第4の発明において、前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能であって、前記補助遊技の任意の実行回数中に所定回数の前記特別遊技状態が発生する確率を所定の値に設定した場合の、前記特別遊技状態の発生回数毎の異常判定の基準値を算出する異常判定基準値算出手段と、前記異常判定基準値算出手段によって算出された前記異常判定の基準値を記憶する異常判定基準値記憶手段と、前記異常判定基準値記憶手段によって記憶された前記異常判定の基準値と前記補助遊技の実行毎の前記特別遊技状態の発生する確率に基づいて、異常判定の監視対象期間となる前記補助遊技の実行回数を算出する監視対象期間算出手段と、前記監視対象期間算出手段によって算出された前記補助遊技の所定の実行回数における前記特別遊技状態の所定の発生回数を閾値とする閾値設定手段と、を備える。
第7の発明は、第1〜第6の発明において、前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能であるとともに、通常遊技状態と、通常遊技状態と比較して前記特別遊技状態の発生確率が所定の倍数高い高確率遊技状態とを発生可能であって、前記遊技機管理装置は、前記補助遊技の実行の結果を記憶する実行結果格納手段を備え、前記遊技機が前記通常遊技状態のときは、前記補助遊技の実行毎に一の前記実行結果格納手段を確保して、当該確保した実行結果格納手段に当該補助遊技の実行の結果を記憶し、前記遊技機が前記高確率遊技状態のときは、前記補助遊技の実行毎に前記所定の倍数分の前記実行結果格納手段を確保して、当該確保した実行結果格納手段の一に当該補助遊技の実行の結果を記憶し、当該確保した他の各実行結果格納手段に当該補助遊技を実行したことを記憶し、前記確保された実行結果格納手段を前記補助遊技の実行回数として求め、前記実行結果格納手段に記憶された補助遊技の所定の実行回数当たりの前記特別遊技状態の発生回数に基づいて得られる値を、前記所定の閾値と比較することによって異常を検出する。
第1の発明によれば、遊技場にとって利益となる異常を検出することによって、遊技場にとって損害となる異常を検出するために用いる第一の閾値を、第一の閾値と比較して早い時点で異常検出可能な第二の閾値に変更することによって、遊技場にとって利益となるような異常な状態を検出した遊技機に監視対象を絞り込み、当該対象遊技機に対してのみ、厳しい判定基準で遊技場に損害となるような異常な状態の発生を監視することで、異常判定を頻発させることなく迅速に異常検出ができる。
第2の発明によれば、遊技場にとって損害となる異常を検出することによって、遊技場にとって利益となる異常を検出するために用いる第一の閾値を、第一の閾値と比較して早い時点で異常検出可能な第二の閾値に変更することによって、遊技場にとって損害となるような異常な状態を検出した遊技機に監視対象を絞り込み、当該対象遊技機に対してのみ、厳しい判定基準で遊技場に利益となるような異常な状態の発生を監視することで、異常判定を頻発させることなく迅速に異常検出ができる。
第3の発明によれば、第一の閾値を第二の閾値に変更してから所定期間が経過する前に、第二の閾値に基づいて異常が検出されなかったときは、当該所定期間が経過した後に、第二の閾値を第一の閾値に戻すことによって、厳しい判定基準で監視される遊技機が遊技場内で増大して、異常判定が頻発するのを防止する。
第4の発明によれば、補助遊技の所定の実行回数当りの特別遊技状態の発生回数を算出して得た値を、所定の閾値と比較して異常を検出することによって、遊技の実行に伴ってリアルタイムに遊技機の異常を検出することができる。
第5の発明によれば、補助遊技の試行毎の特別遊技状態の発生する第一の確率に基づいて、補助遊技の任意の試行回数当たりの特別遊技状態の発生する期待値を算出し、期待値に基づいて、補助遊技の任意の試行回数中に所定回数の特別遊技状態が発生する第二の確率を算出し、第二の確率に基づいて算出された所定の特別遊技状態の発生回数を閾値とすることによって、所定の確率分布(例えば、ポアソン分布や二項分布)を用いて容易に特賞発生確率を算出できるため、閾値を容易に設定することができる。
第6の発明によれば、補助遊技の任意の試行回数中に所定回数の特別遊技状態が発生する確率を所定の値に設定した場合の、特別遊技状態の発生回数毎の異常判定の基準値を算出する手段と、異常判定の基準値を記憶する手段と、異常判定の基準値と補助遊技の試行毎の特別遊技状態の発生する確率に基づいて閾値を設定することによって、遊技機の入れ替えによって入れ替え前後の遊技機の性能(特別遊技状態の発生確率)が異なっても、予め算出した汎用的な異常判定の基準値に基づいて異常を判定することができる。
第7の発明によれば、通常遊技状態では一の実行結果格納手段を確保して、当該実行結果格納手段に補助遊技の実行の結果を記憶し、高確率遊技状態では所定倍数分の実行結果格納手段を確保して、当該実行結果格納手段の一に補助遊技の実行の結果を記憶し、当該確保した実行結果格納手段を前記補助遊技の実行回数として求めることによって、特賞発生確率の異なる通常遊技状態と確率変動状態とで異常判定のための判断基準を区別することなく統一して取扱うことができるため、異常判定の実装を容易に行うことができる。また、これらの状態を別個にせずまとめて異常を判定するため、判定に必要な情報が早く集まり、迅速な異常検出ができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
図1に示す遊技場の内部には内部ネットワークが設けられており、該内部ネットワークには遊技場内部管理装置(ホールコンピュータ)1、及び、中継装置(ルータ)2が接続されている。
遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標、以下同じ)によって構成されている。該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、機器間の通信(例えば、特定の機器に対するデータの転送や指令信号の送信)や、複数の機器に対する同報通信(例えば、マルチキャストやブロードキャスト)を行うことができる。
遊技場内部管理装置1は、遊技用装置4から遊技情報を収集し、各遊技機4a(図4)の動作状態を監視する。
中継装置2は遊技場内の島設備毎に設けられており、該島設備に設置された情報収集端末装置3からの情報を中継して、該情報を内部ネットワークに向けて送信する。なお、中継装置2の設置は、島設備毎に限られず、フロア毎又は所定のブロック毎であってもよい。
情報収集端末装置3は、遊技機4a及び各遊技機4aに設けられたアウトタンク4d(図4)などの周辺装置からなる遊技用装置4毎に接続されており、遊技用装置4から出力される遊技情報を収集する。なお、複数(例えば、2台)の遊技用装置4に対して1台の情報収集端末装置3を接続する構成であってもよい。
情報収集端末装置3は、遊技用装置4から出力される遊技情報を収集すると、所定期間の遊技情報の累積値(例えば、遊技機4aから出力される特賞信号に基づいて算出される特賞発生回数の累積値)を生成し、遊技情報の累積値を遊技場内部管理装置1に送信する。この情報収集端末装置3が生成する所定期間の遊技情報の累積値は、通常は一営業単位毎に累積算出される。
ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前、午後等に分割して、一日に複数の営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば、1週間)にわたるものとしてもよい。
遊技用装置4は、島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機4aに、球貸ユニット4b、補給タンク4c及びアウトタンク4dが付加されて構成されている(図4)。
第1の実施の形態では、情報収集端末装置3からの情報を中継する中継装置2を島設備毎に設けたが、中継装置2を設けることなく、情報収集端末装置3を内部ネットワークに直接接続するように構成してもよい。また、情報収集端末装置3の代わりにリモートIOを置き、中継装置2の代わりに複数の遊技用装置4に対応する情報収集端末装置3を設置することもできる。このように構成することで、従来、島コンピュータと称された方式での遊技システムにも対応することができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態の遊技場内部管理装置1の構成を示すブロック図である。
遊技場内部管理装置1には、CPU101、プログラム等を予め格納したROM102、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM103、各種データを記憶するハードディスク、不揮発メモリ(フラッシュメモリ等)等の記憶装置105が設けられている。RAM103は、情報収集端末装置3が送信した遊技情報を記憶する。これらのCPU101、ROM102、RAM103及び記憶装置105はバス104によって接続されている。このバス104はCPU101がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
バス104には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート106、I/Oポート107及び外部ネットワーク通信ポート108が接続されている。ネットワーク通信ポート106は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。I/Oポート107には、遊技用装置4から収集したデータや、遊技場内部管理装置1の稼動状態を表示するディスプレイ、又は、遊技機4aにおいて不正行為が行われていることを報知するスピーカによって構成する出力装置109が接続される。
また、I/Oポート107には、遊技場内部管理装置1の操作のための設定入力装置(キーボード、マウス等)110が接続される。この設定入力装置110を用いて、後述する各種判定基準(図9)を入力し、設定する。
外部ネットワーク通信ポート108は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、遊技場の外部に設けられた外部ネットワークと接続されている。よって、遊技場内部管理装置1は、外部ネットワークに接続された遊技場外部の機器と通信をすることができる。
図3は、本発明の第1の実施の形態の情報収集端末装置3に設けたマイクロプロセッサ300の構成を示す。情報収集端末装置3は、マイクロプロセッサ300、電源回路及びデータ入出力用端子が設けられている。
マイクロプロセッサ300は、3個のCPU301〜303を内蔵した1チップタイプのプロセッサであり、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)301、ネットワークCPU302、アプリケーションCPU303の3つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU301〜303が接続されているアドレス及びデータのためのコモンバス304には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、RAM305、EEPROM306、及び、ROM307が接続されている。RAM305は、CPUによるプログラム実行時のワークエリアとして使用されるメモリである。EEPROM306は不揮発性のメモリである。ROM307にはプログラム等が予め格納されている。
また、このコモンバス304には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート308及びI/Oポート309も接続されている。
EEPROM306は、不揮発性のメモリであって、ネットワーク構成及びアドレスの指定情報、識別コード等の情報収集端末装置3に設定される情報等を記憶している。EEPROM306のプログラムによって書き換え可能な領域及びROM307には、遊技情報の収集に用いられるプログラムが記憶されている。
ネットワーク通信ポート308は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートである。ネットワーク通信ポート308は、ドライバを介してネットワーク接続端子に接続されており、該ネットワーク接続端子には中継装置2が接続され、遊技場内部管理装置1と信号(データ信号、指令信号)を送受信する。
I/Oポート309は、パラレル又はシリアルの入出力ポートであり、ドライバを介して外部入出力端子に接続されており、該外部入出力端子には、遊技機4aから出力される特賞信号、確変信号、スタート信号、賞球信号や、周辺装置312(補給タンク4c、アウトタンク4d)から出力される補給信号及び回収球信号等のデータ(図4)が入力される。なお、特賞信号、確変信号、スタート信号、賞球信号は、通信ポート310と、遊技機4aの遊技制御装置に備えられた遊技用マイクロコンピュータ401(図4)とで直接通信することで受信することもできる。
通信ポート310は、遊技機4aに設けられた遊技用マイクロコンピュータ401の通信ポートとの間で、所定のプロトコルで通信を行う通信ポートで、遊技機4aの遊技制御基板上に設けられたコネクタと接続されている。
プロセッサには、CPU301〜303のクロックやリセット等の制御信号を出力する制御回路311も内蔵されている。
遊技用装置4から情報収集端末装置3に遊技情報が入力されると、アプリケーションCPU303によって遊技情報の累積値が算出される。また、算出された遊技情報の累積値はネットワーク通信ポート308から出力される。ネットワーク通信ポート308から出力された遊技情報の累積値は遊技場内部管理装置1にて管理される。
図4は、本発明の第1の実施の形態の遊技機4a周辺のブロック図であり、遊技用装置4が出力する遊技情報を示す。
遊技機4aに設けられた盤用外部情報60(図5)から情報収集端末装置3のマイクロプロセッサ300のI/Oポート309には、遊技に関わる信号(遊技情報)が出力される。また、遊技機4aが備える遊技制御装置400の遊技用マイクロコンピュータ401(図5)は、遊技制御を行う遊技制御ブロックと、セキュリティチェックや遊技情報出力を行う管理ブロックとを有し、管理ブロックからは遊技制御基板上に設けられた外部通信端子404(図5)を介して接続される外部装置(例えば、情報収集端末装置3やセキュリティ検査装置)に当該遊技機4aに関わる情報及び遊技情報を出力する。
遊技機4aは、始動入賞口(始動口)、一般入賞口、特別変動入賞装置(大入賞口)に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球を、排出装置から遊技盤の下方に設けられた供給皿に排出する。そして、所定数の賞球を排出する毎に「賞球信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、始動口への遊技球の入賞によって変動表示ゲームが開始したときは、変動表示ゲームが開始される毎に「スタート信号」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、変動表示ゲームの結果が特別遊技状態(大当たり遊技)のときは、当該特別遊技状態中に「特賞信号(大当たり信号)」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aは、当該特別遊技状態が確変図柄による特別遊技のときは、当該特別遊技状態中、及び、その後発生する特定遊技状態(確率変動状態)中に、「確変信号」を遊技情報として出力する。
また、遊技機4aの盤用外部情報60から出力される信号(遊技情報)には、上タンク内の賞品球が不足していることを示し、島設備からの球の補給を促す「球切れ信号」、所定数(例えば、25個)の遊技球を貸し出す毎に出力される「球貸信号」、変動表示ゲームが終了したときに出力される「図柄確定信号」等がある。これらの信号は、盤用外部情報60から、電圧出力形式又は接点出力形式で出力される。
また、遊技機4aの遊技用マイクロコンピュータ401から情報収集端末装置3のマイクロプロセッサ300の通信ポート310には、遊技機4aに関わる情報が通信によって出力される。この遊技機4aに関わる情報には、遊技機4aに固有の情報として遊技用マイクロコンピュータが備えるチップID(固有情報)、遊技機4aのメーカを特定するメーカコード、遊技機4aの機種を特定する機種コード、プログラムの正当性を確認するセキュリティコード(例えば、プログラムコードのハッシュ値)等がある。
なお、前述した遊技に関わる信号(遊技情報)を遊技用マイクロコンピュータ401から通信ポート310に対して出力する場合、所定のプロトコルを用いたデータ通信(例えば、暗号化通信)によって通信内容を秘匿することで、盤用外部情報60から出力するよりも詳細な遊技情報(例えば、始動記憶数や抽出した乱数値など)を出力することができる。また、双方向通信によって接続相手のIDの認証を行い、不正な機器との接続を防止することができる。
また、球貸ユニット4bが現金サンドである場合には、球貸時の売上高に関する「売上信号」が出力される。なお、この現金サンドからの「売上信号」は、売上金額に関する情報の他、売上金額に相当する貸球数に関する情報を出力してもよい。
これらの信号を受信した情報収集端末装置3は、これらの遊技情報を加算演算し、累積値を集計して、遊技情報の累積値を内部ネットワークに向けて送信する。この累積値は、例えば、所定時間経過毎、特別遊技状態発生などのイベント時、又は、遊技場内部管理装置1からのポーリング応答時に送信される。
また、遊技機4aが設置される島設備には、遊技機4a及び現金サンド(玉貸し装置)に遊技球(賞球、貸球)を補給する補給路(補給ユニット)と、遊技機4aからアウト球を回収する回収路(回収ユニット)とを備えた補給回収機構(補給タンク4c、アウトタンク4d)が設けられている。補給タンク4cは補給した球数を計数する補給数計数部を有し、アウトタンク4dはアウト球数を計数する回収球計数部を有している。補給タンク(補給数計数部)4cは補給球の計数結果である「補給信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技情報として出力する。アウトタンク(回収球計数部)4dはアウト球の計数結果である「回収球信号」(例えば、10個で1パルスのパルス信号)を遊技情報として出力する。この補給タンク4c及びアウトタンク4dは情報収集端末装置3に接続されており、情報収集端末装置3が、補給タンク4c及びアウトタンク4dから出力される遊技情報を加算演算し、累積値を集計して、遊技情報の累積値を内部ネットワークに向けて送信する。
なお、情報収集端末装置3は、回収球信号、補給信号、及び、売上信号を遊技機4aから直接収集してもよい。
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技機4aの遊技制御装置400を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
遊技制御装置400は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報(プログラム、データ等)を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ401、入力インターフェース402、出力インターフェース403、外部通信端子404等から構成される。
遊技用マイクロコンピュータ401は、入力インターフェース402を介しての各種検出装置(特別図柄始動センサ51.1、51.2、カウントセンサ52.1、52.2、普通図柄始動センサ53、一般入賞口センサ54.1、54.2)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース403を介して、各従属制御装置(排出制御装置410、表示制御装置420)、普通電動役物ソレノイド16A、大入賞口ソレノイド12A、13A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
遊技用マイクロコンピュータ401には外部通信用端子404が設けられており、外部通信用端子404からは、遊技用マイクロコンピュータ401に一意に設定された識別番号を出力することができ、この外部通信用端子404に検査装置や遊技場内部管理装置1を接続することで、遊技場内部管理装置1が遊技機4aを識別することができる。
また、遊技用マイクロコンピュータ401は、盤用外部情報端子60を介して、遊技場内部管理装置1に遊技機4aに関する情報を出力する。
また、遊技用マイクロコンピュータ401は、特別図柄変動表示ゲームの変動表示態様を特別図柄表示器20Aに出力する。また、特別図柄入賞記憶数表示を特別図柄記憶表示器20Bに出力する。
また、遊技用マイクロコンピュータ401は、普通図柄変動表示ゲームの変動表示態様を普通図柄表示器21Aに出力する。また、普通図柄入賞記憶数表示を普通図柄記憶表示器21Bに出力する。
遊技制御装置400から表示制御装置420には、表示制御指令信号として特図変動開始コマンド、変動表示コマンド、識別情報コマンド、確定コマンド、デモ表示コマンド、ファンファーレコマンド、大当たりコマンド、エラーコマンド等が送信される。さらに、通常遊技状態、特別遊技状態、特定遊技状態(確率変動状態)、変動時間短縮状態などの遊技状態の違いによって表示態様を変化させるための指令信号も送信される。
前述した特図変動開始コマンドは、変動表示ゲームの開始を指示する。変動表示コマンドは、識別情報の変動表示態様を指示する。識別情報コマンドは、変動表示ゲームの結果として停止表示される識別情報を指示する。確定コマンドは、識別情報の変動表示の停止を指示する。デモ表示コマンドは、変動表示ゲームが所定時間なされないときに行われる表示を指示する。ファンファーレコマンドは、特別遊技状態に移行する前の状態の表示を指示する。大当たりコマンドは、特別遊技状態中のラウンド表示、インターバル表示、特別遊技状態中のラウンド間表示等の特別遊技状態中の表示を指示する。エラーコマンドは、異常時の表示を指示する。
表示制御装置420は、これらの表示制御指令信号(コマンド)によって、遊技制御装置400が管理している遊技状態の遷移を把握することができる。
表示制御装置420の制御によって変動表示する特別図柄は、遊技制御装置400によって変動表示する特別図柄と対応して、多彩な表示演出を行い興趣を高める。なお、表示制御装置420によって特別図柄を変動表示してもよい。
排出制御装置410は、遊技制御装置400からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、球貸ユニット4bからの貸球要求信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
音制御装置430は、表示制御装置420からの音制御指令信号に基づいて、スピーカ70から出力される効果音を制御する。
装飾制御装置440は、表示制御装置420からの装飾制御指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED80等の装飾発光装置(センターケース内の装飾ランプ、大入賞口周辺の装飾ランプ等)を制御する。
可変表示装置90は、表示制御装置420からの画像表示信号に基づいて、表示領域に対応する画像を表示する。
表示制御装置420の、遊技制御装置400との接続インターフェースには、信号伝達方向規制手段であるバッファが設けられ、遊技制御装置400と表示制御装置420との間の通信は、遊技制御装置400から表示制御装置420への信号入力のみが許容され、表示制御装置420から遊技制御装置400への信号出力を禁止している。これによって、表示制御装置420から遊技制御装置400に不正な信号が入力されることを防止することができる。なお、遊技制御装置400と表示制御装置420との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路に双方向バッファを用いることもできる。
遊技機4aの電源装置(図示省略)は、電源回路の他に、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の電圧降下を検出すると、遊技制御装置400等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置400は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置400等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
図6は、本発明の第1の実施の形態において遊技機4aの盤用外部情報60から出力される遊技情報のタイミング図である。
「特賞信号」は、特別遊技状態(大当たり遊技)中に出力される。特賞信号は、当該信号の出力の開始時間と終了時間に基づいて、遊技機4aの特賞時間(特別遊技が実行される時間)を算出することができる。
「確変信号」は、確変図柄による特別遊技状態中、及び、特定遊技状態(確率変動状態)中に出力される。確変図柄による特別遊技状態とは、変動表示ゲームの結果として、確率変動状態を発生させる大当たりが発生して、当該特別遊技(大当たり遊技)が実行されている状態をいう。つまり、可変表示装置90の画面上で変動表示する三つの特別図柄が、確変図柄の特別遊技の組み合わせ(例えば、奇数のぞろ目)で停止することによって発生する。
当該特別遊技が実行され、特別遊技状態の終了後に、特賞の発生確率が通常より高められる確率変動状態(特別遊技状態の発生に対して遊技者に有利に作用する特定遊技状態)が発生する。確率変動状態中は、普通図柄の変動表示時間が通常よりも短くなり(例えば、30秒から5秒に短縮され)、普通図柄が当たりとなった場合に、普通変動入賞装置の開放時間が通常よりも長くなる(例えば、0.5秒から3秒に延長されたり、複数回繰り返して開放される)。よって、確率変動状態中には通常遊技状態中よりも始動口への入賞可能性が高められ、通常遊技状態中よりも特別図柄入賞記憶数を増加することができる。
なお、「特賞信号」及び「確変信号」は、いずれも遊技状態を示す信号であるため、対応する遊技状態の間は常時出力される。
「スタート信号」は、始動口への遊技球の入賞によって実行される変動表示ゲームの開始の時点で出力される。なお、特別遊技状態中に始動口へ遊技球が入賞した場合は、当該入賞球数は特別図柄入賞記憶数として記憶されるため、直ちに変動表示ゲームは実行されない。よって、特別遊技状態中にスタート信号が出力されることはない。
次に、各遊技状態中のこれらの信号の出力状態を説明する。
まず、遊技領域へ遊技球が打ち出され、始動口への遊技球の入賞によって変動表示ゲームが開始すると、スタート信号が出力される。スタート信号は、通常遊技状態中に、変動表示ゲームが開始するごとに出力される。なお、通常遊技状態とは、特別遊技が実行されていない状態である。変動表示ゲームの結果として特別遊技状態が発生するまで、遊技機4aでは通常遊技状態で遊技が行われる。この状態では、特賞信号及び確変信号のいずれも出力されない。
そして、変動表示ゲームの結果が大当たりの場合、遊技機4aでは特別遊技が実行され、特別遊技状態で遊技が行われる。このとき、変動表示ゲームの結果が確変図柄による特別遊技状態の場合は、特賞信号及び確変信号の両方が出力される。
そして、規定ラウンドの特別遊技が実行され、特別遊技状態が終了すると、遊技機4aでは、特賞の発生確率が通常より高められる特定遊技状態で遊技が行われる。この状態では、特賞信号は出力されないが、確変信号は継続して出力される。そして、始動口へ遊技球が入賞するごとに、変動表示ゲームが実行され、当該変動表示ゲームが開始するごとにスタート信号が出力される。
特定遊技状態中の変動表示ゲームの結果が大当たりの場合、遊技機4aでは特別遊技が実行され、特別遊技が行われる。このとき、変動表示ゲームの結果が通常図柄による特別遊技状態の場合は、特賞信号は出力されるが、確変信号は出力されない。
そして、規定ラウンドの特別遊技が実行され、特別遊技状態が終了すると、遊技機4aでは通常遊技状態で遊技が行われる。この状態では、特賞信号及び確変信号のいずれも出力されない。ただし、始動口へ遊技球が入賞するごとに、変動表示ゲームが実行され、当該変動表示ゲームが開始するごとにスタート信号が出力される。
このように、遊技機4aでは、遊技領域への遊技球の発射が開始されると、通常遊技状態(特別遊技が実行されていない状態)、特別遊技状態(特別遊技が実行されている状態)、又は、特定遊技状態(確率変動状態)のいずれかの状態で遊技が行われ、遊技状態に応じて遊技機4aから各信号が出力される。
図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技機4aが出力する遊技情報に基づく特賞発生頻度の時間的変化を示す。
図7において、横軸は変動表示ゲームの実行回数(スタート数)、縦軸は特別遊技状態の発生回数(特賞回数)を示す。情報収集端末装置3は、遊技機4aからスタート信号、及び、特賞信号を受信するごとに、スタート数及び特賞回数を累積的に加算して、特賞発生履歴を記録する。そして、図7に示すように変動表示ゲームのスタート数当たりの特賞回数、つまり、特賞発生頻度を算出する。
線Dは、理論上の特賞発生頻度を示す。特賞発生確率pにおいて、理論上は、特賞発生頻度が線Dと乖離するほどに当該事象の発生確率は小さくなる。したがって、特賞発生頻度が線Dを極端に上回ったり、極端に下回ったりすることはほとんど起こり得ない。
なお、特賞発生確率pとは、1回の変動表示ゲームあたりの特別遊技状態発生の確率である。0<p<1であって、通常は数十分の一から数百分の一(例えば、1/300や1/400)である。特賞発生確率pは、各遊技機4aで予め決まっている数値にしたがって、遊技場内部管理装置1において設定する。
線Cは、特賞疎状態の判定基準となる傾きを示す。特賞疎状態とは、スタート数あたりの特賞発生確率が極めて低く、遊技場の利益となるような異常な遊技が行われている状態をいう。このように、遊技場の利益となるような異常な遊技状態を検出することで、悪意のある不正行為者によって不正な操作が行われた遊技機で善意の遊技者が遊技している状態を検出することができる。
特賞発生頻度が、線Cを下回るときは、特賞発生頻度が過少であって、遊技機4aは特賞疎状態と判断することができる。よって、a1のスタート検出時点で監視対象期間(線Cの始点からa1まで)の特賞発生頻度が線Cを下回ることで、遊技場に利益となるような不正行為が行われていると判断される。
線Aは、特賞密状態Aの判定基準となる傾きを示す。特賞密状態とは、スタート数あたりの特賞発生確率が極めて高く、遊技場の損害となるような異常な遊技(不正行為)が行われている状態をいう。このように、遊技場の損害となるような異常な遊技状態を検出することで、悪意のある不正行為者が遊技している状態を検出することができる。
特賞発生頻度が、線Aを上回るときは、特賞発生頻度が過大であって、遊技機4aは特賞密状態Aと判断することができる。よって、a3の特賞検出時点で監視対象期間(線Aの始点からa1まで)の特賞発生頻度が線Aを上回ることで、遊技場に損害となるような不正行為が行われていると判断でき、警報Aが報知される。
線Bは、特賞疎状態フラグが設定された後の特賞密状態(特賞密状態B)の判定基準となる傾きを示す。特賞発生頻度が、線Bを上回るときは、特賞発生頻度が過大であって、遊技機4aは特賞密状態Bと判断することができる。よって、a2の特賞検出時点で監視対象期間(線Bの始点からa2まで)の特賞発生頻度が線Bを上回ることで、遊技場に損害となるような不正行為が行われていると判断でき、警報Bが報知される。
線Bで示す判定基準は、線Aで示す判定基準よりも不正行為者にとって厳しい基準(判定を誤る危険率が大きい基準)に設定されているため、不正行為を行う遊技者が同じ遊技を行っている場合でも、線Aで示す判断基準の場合と比較して線Bで示す判断基準に示す基準で判定をしている場合の方が、早く警報を報知する。つまり、異常を発見する時点が早い。しかし、予め線Bに示す基準で判定すると、線Aの場合と比較して不正行為を行っていない遊技機4aまでも異常と判定する確率が高くなる。本発明では、特賞疎状態と判断された遊技機4aのみを対象として、線Bに示す基準で特賞密状態の判定をすることによって、判定性能を向上させ、かつ、不正行為の検出時点を早くすることができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態の判定値生成処理及び判定値設定処理のフローチャートである。
特賞疎状態、及び、特賞密状態の判定を行うにあたって、遊技場内部管理装置1は、判定の際の閾値として用いる判定値テーブル(図9(D))の作成処理を行う(S1〜S3)。
まず、遊技場内部管理装置1は、設定入力装置110によって、各遊技機4aの遊技機情報を予めRAM103に設定入力する(S1)。遊技機情報として、例えば、各遊技機4aの特賞発生確率p(通常遊技状態での特別遊技状態抽選確率、又は、確率変動状態での特別遊技状態抽選確率)や、特賞発生確率pを特定するための情報として各遊技機4aのメーカ名、機種名、メーカコード、機種コード、又は、チップIDなどがある。
そして、特賞疎状態、特賞密状態A、及び、特賞密状態Bの判定基準(図9(A))を予めRAM103に設定入力する(S2)。第1の実施形態では、特賞疎状態の判定基準を5%、特賞密状態Aの判定基準を1%、及び、特賞密状態Bの判定基準を10%と設定する。ただし、設定する判定基準はこれらの値に限られない。
そして、ステップS1、S2で設定された値に基づいて、CPU101で、異常判定の閾値となる判定値を算出して、判定値テーブル(図9(D))を作成する(S3)。当該判定値の算出方法は、次のようになる。
対象となる遊技機4aにおいて、変動表示ゲームの試行回数をn(回)とすると、n回のスタート数では平均λ(回)=n×pの特賞回数が得られる。このλは、n回のスタート数で期待される特賞発生回数、つまり、期待値ということができる。
一般に遊技機4aの特賞発生確率pは数十分の一から数百分の一であって、pの値が極めて小さいのに対して、nの値は容易に大きく(例えば、2000円分の玉貸しでは補助遊技の実行回数は約50回)とることができるため、ポアソン分布を用いることができる。つまり、スタート数n(回)でX(回)の特賞が発生する確率分布(ポアソン分布)は、数式P(X)=e- λ λ /X!によって算出することができる。このように、特賞発生確率の分布をポアソン分布として得ることによって、当該分布を容易に算出することができる。
なお、ポアソン分布への適用が困難な場合は二項分布を用いてもよい。二項分布は、数式P(X)=nxx(1−p)n-xによって算出することができる。
特賞密状態を判定する値としてλ=1とした場合の、X=0〜7のポアソン分布は図9(B)に示す値になる。図9(B)に示す値は、特賞発生確率p、及び、λの値に基づいて遊技場内部管理装置1のCPU101で算出され、RAM103に記憶される。
そして、図9(B)に示す値と、図9(A)に示す特賞密状態判定値Aの判定基準とから、スタート数n(=1/p)回で特賞回数が5回を超えたときに特賞密状態Aの判定基準1%を下回る状態(特賞回数5回以上)となり、特賞密状態Aと判定することができる。つまり、特賞発生確率pの逆数に相当する数の補助遊技実行回数(例えば、特賞発生確率が1/315であれば315回)での特賞発生回数5を、図9(D)に示す特賞密状態判定値A(閾値)として設定する。
同様に、図9(B)に示す値と、図9(A)に示す特賞密状態判定値Bの判定基準とから、スタート数n(=1/p)回で特賞回数が3回を超えたときに特賞密状態Aの判定基準10%を下回る状態(特賞回数3回以上)となり、特賞密状態Bと判定することができる。つまり、特賞発生確率pの逆数に相当する数の補助遊技実行回数(例えば、特賞発生確率が1/315であれば315回)での特賞発生回数3を、図9(D)に示す特賞密状態判定値B(閾値)として設定する。
一方、特賞疎状態を判定する値として、λ=5とした場合のX=0〜7ポアソン分布を図9(C)に示す。図9(C)に示す値は、特賞発生確率p、及び、λの値に基づいて遊技場内部管理装置1のCPU101で算出され、RAM103に記憶される。
図9(B)に示す表(λ=1)では、特賞回数0回の事象が36.8%の確率で起こるため、異常判定基準5%では特賞発生回数が過少となる異常を判定できない。よって、特賞発生頻度が低い状態(特賞疎状態)の判定には図9(C)を用いる。なお、特賞疎状態を判定する際の値として、λ=5の場合に限られず、λに5よりも小さい値、あるいは大きい値を用いてポアソン分布を算出してもよい。
図9(C)に示す値と、図9(A)に示す特賞疎状態判定値の判定基準とから、スタート数n(=5×1/p)回で特賞回数が1回以下のときに特賞疎状態の判定基準5%を下回る状態(特賞回数1回以下)となり、特賞疎状態と判定することができる。つまり、特賞発生確率の逆数の5倍に相当する数の補助遊技実行回数(例えば、特賞発生確率が1/315であれば1575回)での特賞発生回数1を、図9(D)に示す特賞疎状態判定値(閾値)として設定する。
遊技場内部管理装置1は、このようにして得た閾値に基づいて作成した判定値テーブルを情報収集端末装置3に通知する(S4)。
遊技場内部管理装置1から判定値テーブルを受信した情報収集端末装置3は、判定値設定処理を行う(S5〜S7)。
情報収集端末装置3は、遊技場内部管理装置2から受信した判定値テーブルを、特賞疎状態、及び、特賞密状態の判定の基準とするため、RAM305に設定する(S5)。そして、当該判定値テーブルに設定された情報に基づいて、特賞疎状態の監視期間を1575回、判定値を1回と設定し(S6)、特賞密状態判定値Aの監視期間を315回、判定値を5回と設定する(S7)。
情報収集端末装置3は、このようにして設定された特賞疎状態の監視期間、判定値、特賞密状態Aの監視期間、及び、判定値に基づいて、特賞疎状態、及び、特賞密状態を検出する(図11及び図14)。
図10は、本発明の第1の実施の形態の特賞疎状態監視処理、特賞疎状態受付処理、及び特賞疎状態解除受付処理のフローチャートであって、遊技場内部管理装置1のCPU101で特賞疎状態受付処理及び特賞疎状態解除受付処理が実行され、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で特賞疎状態監視処理が実行される。
遊技者によって遊技が開始されると、情報収集端末装置3は、図8に示す判定値設定処理によって設定した特賞疎状態の監視期間及び判定値(図9(D))に基づいて、遊技機4aが特賞疎状態であるか否かを判定する(S11)。このとき、判定値設定処理によって設定した特賞密状態Aの監視期間及び判定値(図9(D))に基づいて、特賞密状態A監視処理(図13)を同時に行う。
上記判定値に基づいて特賞疎状態を検出すると、情報収集端末装置3は、対応する遊技機4aが特賞疎状態であることを、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S12)。特賞疎状態は、特賞疎状態検出処理(図11)によって検出される。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞疎状態の通知を受信すると、特賞疎状態受付処理(S15、S16)を行う。
具体的には、特賞疎状態である旨の通知があった遊技機4aに、特賞疎状態フラグを設定する(S15)。そして、遊技場内部管理装置1は、上記の遊技機4aに対する特賞疎状態フラグを維持する有効稼動時間を、ネットワーク通信ポート106を介して情報収集端末装置3に通知する(S16)。
有効稼動時間は、不正行為が実行される間隔(例えば、毎日実行されると推定される場合は遊技場の営業時間である12時間)より長く設定する。これによって、遊技場に利益となるような不正行為が行われた遊技機4aに対して特賞疎状態フラグが設定され、その翌日に、遊技場に損害となるような不正行為が行われた場合であっても、当該遊技機4aに対しては特賞疎状態フラグが維持されているため、後述する特賞密状態Bの判定基準に基づいて、異常(不正行為)を検出することができる。
なお、有効稼動時間は、回収球100個分の回収信号を1分と換算した時間を、稼動時間として設定する。これによって、遊技機4aの稼動が低迷していても厳しい判断基準で異常を検出する期間が延長でき、不正行為者による不正行為を効果的に検出できる。なお、稼動量に基づく時間に限られず、実際の時間によって有効稼動時間を設定してもよい。
情報収集端末装置3は、ステップS12で、遊技機4aが特賞疎状態であることを遊技場内部管理装置1に通知すると、予め設定されていた特賞密状態Aの監視期間及び判定値を、特賞密状態Bの監視期間及び判定値(図9(D))に更新する(S13)。そして、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1から受信した、特賞疎状態フラグの有効稼動時間を設定する(S14)。
なお、ステップS11で、特賞疎状態を検出しなかったときは、これらの処理(S12〜S14)は行わず、ステップS17へ進む。
次に、情報収集端末装置3は、設定した特賞疎状態フラグの有効稼動時間が経過しているか否かを判定する(S17)。有効稼動時間が経過していない場合は、特賞疎状態監視処理を終了する。
一方、特賞疎状態フラグの有効稼動時間が経過している場合は、特賞密状態と判断されるような不正行為が一定期間行われなかったと判断できるため、遊技機4aの特賞疎状態フラグを解除することを、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S18)。これによって、厳しい判定基準(特賞密状態Bの判定基準)で監視される遊技機4aが遊技場内で増大して、異常判定が頻発するのを防止できる。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞疎状態フラグの解除の通知を受信すると、当該通知があった遊技機4aの特賞疎状態フラグを解除する(S20)。これによって、特賞疎状態フラグが設定されていた遊技機4aが、特賞密状態Bの判定基準による判定対象から除外される。
情報収集端末装置3は、遊技機4aの特賞疎状態フラグの解除を遊技場内部管理装置1に通知すると、ステップS13で設定された特賞密状態Bの監視期間及び判定値を、特賞密状態Aの監視期間及び判定値に更新する(S19)。
図11は、本発明の第1の実施の形態の特賞疎状態検出処理を示すフローチャートである。特賞疎状態検出処理は、遊技機4aからスタート信号が検出されるごとに、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
まず、情報収集端末装置3は、遊技機4aから変動表示ゲームのスタート信号を検出したか否かを判定する(S21)。遊技機4aからスタート信号が検出されない場合は、特賞疎状態検出処理を終了する。
一方、遊技機4aからスタート信号を検出すると、遊技機4aから確変信号が出力されているかによって、当該遊技機4aが確率変動状態であるか否かを判定する(S22)。遊技機4aが確率変動状態ではなかったときは、図12に示す遊技履歴記憶領域の一つの記憶領域にはずれ値「0」を書き込む(S24)。
遊技機4aが確率変動状態であったときは、図12に示す遊技履歴記憶領域の確変倍数分に相当する数の記憶領域、例えば、五つの記憶領域にはずれ値「0」を書き込む(S23)。確変倍数とは、確率変動状態中の特賞発生確率を、通常遊技状態中の特賞発生確率で除した値(例えば、5(倍))である。これによって、特賞疎状態検出処理で、確率変動状態中に特賞発生確率が上昇することによる影響を排除することができる。また、特賞発生確率の異なる通常遊技状態と確率変動状態とで異常判定のための判断基準を区別することなく統一して取扱うことができるため、異常判定処理の実装を容易に行うことができる。さらに、これらの状態を別個にせずまとめて異常判定を行うため、判定に必要な情報が早く集まり、迅速な異常検出ができる。
次に、ステップS21で検出したスタート信号に対応する変動表示ゲームの結果として遊技機4aから特賞信号が出力されているかによって、当該遊技機4aが特別遊技状態であるか否かを判定する(S25)。遊技機4aが特別遊技状態ではないときは、ステップS27へ進む。
一方、遊技機4aが特別遊技状態であるときは、遊技機4aで実行する変動表示ゲームの結果が当たりであることを示すため、ステップS23、又は、ステップS24で遊技履歴記憶領域に書き込んだはずれ値「0」に、当たり値「1」を上書きする(S26)。
ただし、ステップS23では、遊技履歴記憶領域の確変倍数分に相当する数の記憶領域にはずれ値「0」を書き込んでいるため、当該複数の記憶領域のうち、アドレスが最も大きい一つの記憶領域にのみ当たり値「1」を上書きする。これによって、確率変動状態中の特賞発生確率の上昇による影響を排除しつつも、特賞発生回数を正確に計数することができる。
次に、遊技履歴記憶領域(図12)の0〜1574に書き込まれた当たり値「1」の数を計数する(S27)。そして、予め算出された特賞疎状態の判定値(図9(D))を読み出し(S28)、当たり値「1」の合計(特賞発生回数)と判定値とを比較する(S29)。特賞発生回数が当該判定値以下のときは、当該遊技機4aに特賞疎状態フラグが設定される(S30)。
一方、特賞発生回数が当該判定値よりも多いときは、当該遊技機4aは特賞疎状態ではないと判定され、ステップS31に戻って特賞疎状態検出処理を継続する。なお、当該遊技機4aに既に特賞疎状態フラグが設定されている場合は、当該特賞疎状態フラグの設定時から有効稼動時間が経過すると、特賞疎状態フラグが解除される(図10のステップS20)。
なお、スタート信号に代えて図柄確定信号(変動表示ゲームの結果態様が確定したことによって、当該変動表示ゲームが終了したことを示す信号)を用いてもよい。その場合、特賞信号の有無は、図柄確定信号を検出してから所定時間経過後に判断する。
図12は、本発明の第1の実施の形態の遊技履歴記憶領域の説明図であって、特賞疎状態記憶領域及び特賞密状態記憶領域として用いられる。この記憶領域は、情報収集端末装置3のRAM305に設けられたリングバッファによって構成される。
図12に示す遊技履歴記憶領域は、0〜1574の記憶領域に遊技機4aで実行される変動表示ゲームの結果を記憶することができる。なお、遊技履歴記憶領域の数は1575個に限られず、図9(D)において監視期間として設定する数のうち最大の数(図9(D)では1575個)に十分な記憶領域が確保されればよい。
ポインタ(図中矢印)は、現在書き込まれている変動表示ゲームの結果(はずれ値「0」又は当たり値「1」)を記憶する領域を示し、遊技履歴記憶領域(0)→遊技履歴記憶領域(1)→ … →遊技履歴記憶領域(1574)→遊技履歴記憶領域(0)の順に循環して使用される。
このとき、ポインタを基準として、図9(D)に設定された各監視期間に相当する数の過去の記憶領域が、特賞疎状態記憶領域及び特賞密状態記憶領域となる。各記憶領域(各監視期間中)における過去の所定の変動表示ゲームの実行回数における特賞発生回数、つまり、特賞発生頻度は、対象となる記憶領域に書き込まれている当たり値「1」の合計を得ることで容易に取り出すことができる。
このように、所定の変動表示ゲームの実行回数に相当する数の領域に区分して当該変動表示ゲームの結果を記憶することによって、過去の所定監視期間における変動表示ゲームの実行結果を遊技履歴として記録できる。
図13は、本発明の第1の実施の形態の特賞密状態監視処理のフローチャートであって、遊技場内部管理装置1のCPU101、及び、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
遊技者によって遊技が開始されると、情報収集端末装置3は、図14に示す特賞状態検出処理によって、遊技機4aの特賞密状態が検出されているか否かを判定する(S31)。
上記判定値に基づいて特賞密状態を検出すると、情報収集端末装置3は、対応する遊技機4aが特賞密状態であることを、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S32)。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞密状態の通知を受信すると、特賞密状態受付処理(S33、S34)を行う。
具体的には、特賞密状態である旨の通知があった遊技機4aに、特賞密状態フラグを設定する(S33)。そして、当該遊技機4aで、遊技場にとって損害となるような不正行為が行われている(疑いがある)ことを出力装置109によって報知する(S34)。報知の方法としては、対象となる遊技機4aの異常を出力装置109として設けるディスプレイ上に表示したり、スピーカによって通報したりする。また、検出された異常は、遊技場管理装置1のHDD105に履歴として記憶してもよい。
一方、ステップS31で、特賞密状態を検出しなかったときは、遊技場内部管理装置1への通知(S32)は行わず、ステップS35へ進む。
ステップS35では、特賞密状態が解除されたときに、その旨をネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S35)。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞密状態フラグの解除の通知を受信すると、特賞密状態解除受付処理(S36、S37)を行う。
具体的には、特賞密状態フラグを解除する旨の通知があった遊技機4aの、特賞密状態フラグを解除する(S36)。そして、特賞密状態フラグの設定中に、出力装置109によって報知していた警報を解除する(S37)。
図14は、本発明の第1の実施の形態の特賞密状態検出処理を示すフローチャートである。特賞密状態検出処理は、遊技機4aから特賞信号が検出されるごとに、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
まず、情報収集端末装置3は、遊技機4aから特賞信号が検出されたか否かによって、当該遊技機4aに特別遊技状態が発生したか否かを判定する(S41)。遊技機4aの特別遊技状態の発生が検出されないときは、特賞密状態検出処理を終了する。
一方、遊技機4aの特別遊技状態の発生を検出したときは、図11のステップS26によって遊技履歴記憶領域に当たり値「1」が書き込まれる。ステップS42では、これを参照して特賞密状態記憶領域(図12において、ポインタを基準として、図9(D)に設定された監視期間に相当する数の領域)に書き込まれた当たり値「1」の数を計数する(S42)。
そして、特賞密状態の判定値を読み出して(S43)、現在設定されている判定値(特賞密状態Aの判定値、又は、特賞密状態Bの判定値)と、当たり値「1」の合計(特賞発生回数)とを比較する(S44)。特賞発生回数が当該判定値以上のときは、当該遊技機4aに特賞密状態フラグが設定される(S45)。
一方、特賞発生回数が当該判定値よりも少ないときは、当該遊技機4aは特賞密状態ではないと判定される。そして、当該遊技機4aに対して、既に特賞密状態フラグが設定されている場合は、特賞密状態フラグが解除される(S46)。
以上説明したように、第1の実施の形態では、特賞疎状態と判断された遊技機4aのみを対象として、基準の厳しい特賞密状態Bの判定基準に基づいて、特賞密状態を検出することによって、異常判定を頻発させることなく迅速に不正行為を検出することができる。
また、いったん特賞疎状態フラグが設定された遊技機4aについて、一定時間が経過すると当該設定を解除することによって、基準の厳しい特賞密状態Bの判定基準で監視される遊技機4aが遊技場内で増大して、異常判定が頻発するのを防止できる。
また、特賞疎状態検出処理を遊技機4aからスタート信号が検出されるごと(変動表示ゲームが実行されるごと)に、そして、特賞密状態検出処理を遊技機4aから特賞信号が検出されるごと(特賞が発生するごと)に実行することによって、膨大な遊技情報の蓄積を待たずに、補助遊技の実行毎に異常を検出することができ、遊技機の稼動中に迅速に異常を判定することができる。また、遊技の実行に伴ってリアルタイムに異常を検出することができる。
また、確率変動状態中の一回の変動表示ゲームの結果を、確変倍数を乗じた記憶領域に書き込むことによって、特賞発生確率の異なる通常遊技状態と確率変動状態とで異常判定のための判断基準を区別することなく統一して取扱うことができるため、異常判定の実装を容易に行うことができる。また、これらの状態を別個にせずまとめて異常を判定するため、判定に必要な情報が早く集まり、迅速な異常検出ができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、特賞密状態と判断された遊技機4aのみを対象として、不正行為者にとって厳しい判定基準(判定を誤る危険率が大きい基準)で特賞疎状態の監視をする。第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、判定値、及び、監視処理のみが異なるので、前述した第1の実施の形態と異なる構成のみ説明し、第1の実施の形態と同一の構成はその説明を省略する。
図15は、本発明の第2の実施の形態の遊技機4aが出力する遊技情報に基づいた特賞発生頻度の時間的変化を示す。
図15で、横軸は変動表示ゲームの実行回数(スタート数)、縦軸は特別遊技状態の発生回数(特賞回数)を示す。情報収集端末装置3は、遊技機4aからスタート信号、及び、特賞信号を受信するごとに、スタート数及び特賞回数を累積的に加算して、特賞発生履歴を記録する。そして、図15に示すように変動表示ゲームのスタート数当たりの特賞回数、つまり、特賞発生頻度を算出する。
線Dは、理論上の特賞発生頻度を示す。特賞発生確率pにおいて、理論上は、特賞発生頻度が線Dと乖離するほどに当該事象の発生確率は小さくなる。したがって、特賞発生頻度が線Dを極端に上回ったり、極端に下回ったりすることはほとんど起こり得ない。
線Cは、特賞密状態の判定基準となる傾きを示す。特賞発生頻度が、線Cを上回るときは、特賞発生頻度が過大であって、遊技機4aは特賞密疎状態と判断することができる。よって、a1のスタート検出時点で監視対象期間(線Cの始点からa1まで)の特賞発生頻度が線Cを上回ることで、遊技場に損害となるような不正行為が行われていると判断される。
線Aは、特賞疎状態Aの判定基準となる傾きを示す。特賞発生頻度が、線Aを下回るときは、特賞発生頻度が過少であって、遊技機4aは特賞疎状態Aと判断することができる。よって、a3の特賞検出時点で監視対象期間(線Aの始点からa3まで)の特賞発生頻度が線Aを下回ることで、遊技場に利益となるような不正行為が行われていると判断でき、警報Aが報知される。
線Bは、特賞密状態フラグが設定された後の特賞疎状態(特賞疎状態B)の判定基準となる傾きを示す。特賞発生頻度が、線Bを下回るときは、特賞発生頻度が過少であって、遊技機4aは特賞疎状態Bと判断することができる。よって、a2の特賞検出時点で監視対象期間(線Bの始点からa2まで)の特賞発生頻度が線Bを下回ることで、遊技場に利益となるような不正行為が行われていると判断でき、警報Bが報知される。
線Bで示す判定基準は、線Aで示す判定基準よりも不正行為者にとって厳しい基準に設定されているため、不正行為を行う遊技者が同じ遊技を行っている場合でも、線Aで示す判断基準の場合と比較して線Bで示す判断基準に示す基準で判定をしている場合の方が、早く警報を報知する。つまり、異常を発見する時点が早い。しかし、予め線Bに示す基準で判定すると、線Aの場合と比較して不正行為ではない遊技までも異常と判定する確率が高くなる。本発明では、特賞密状態と判断された遊技機4aのみを対象として、線Bに示す基準で特賞疎状態の判定をすることによって、判定性能を向上させ、かつ、不正行為の検出時点を早くすることができる。
図16は、本発明の第2の実施の形態の特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、及び、判定値テーブルの構成図である。
図16(A)は、特賞密状態、及び、特賞疎状態の判定基準を示す。これらの判定基準は、遊技場内部管理装置1に設ける設定入力装置110によって、予めRAM103に設定入力される(図8のステップS1)。第2の実施形態では、特賞密状態の判定基準を5%、特賞疎状態Aの判定基準を1%、及び、特賞疎状態Bの判定基準を10%と設定する。ただし、設定する判定基準はこれらの値に限られない。
図16(B)は、判定値テーブルを示す。これらの値は、遊技場内部管理装置1のCPU101で、図16(A)に示す判定基準、及び、図9(B)、(C)に基づいて算出して、作成される(図8のステップS2)。判定値の算出方法は、次のようになる。
特賞密状態の判定値の算出には、図9(B)に示す値を用いる。図9(B)に示す値と、図16(A)に示す特賞密状態判定値の判定基準とから、スタート数n(=1/p)回で特賞回数が4回を超えたときに特賞密状態の判定基準5%を下回る状態(特賞回数4回以上)となり、特賞密状態と判定することができる。つまり、特賞発生確率pの逆数に相当する数の補助遊技実行回数(例えば、特賞発生確率が1/315分であれば315回)での特賞発生回数4を、図16(B)に示す特賞密状態判定値(閾値)として設定する。
特賞疎状態Aの判定値の算出には、図9(C)に示す値を用いる。図9(C)に示す値と、図9(A)に示す特賞疎状態判定値Aの判定基準とから、スタート数n(=5×1/p)回で特賞回数が0回のときに特賞疎状態Aの判定基準1%を下回る状態となり、特賞疎状態Aと判定することができる。つまり、特賞発生確率pの逆数の5倍に相当する数の補助遊技実行回数(例えば、特賞発生確率が1/315であれば1575回)での特賞発生回数0を、図16(B)に示す特賞疎状態判定値A(閾値)として設定する。
同様に、図9(C)に示す値と、図9(A)に示す特賞疎状態判定値Bの判定基準とから、スタート数n(=5×1/p)回で特賞回数が2回以下のときに特賞疎状態Bの判定基準10%を下回る状態となり、特賞疎状態Bと判定することができる。つまり、特賞発生確率pの逆数の5倍に相当する数の補助遊技実行回数(例えば、特賞発生確率が1/315であれば1575回)での特賞発生回数2を、図16(B)に示す特賞疎状態判定値B(閾値)として設定する。
遊技場内部管理装置1は、このようにして得た閾値に基づいて作成した判定値テーブルを、情報収集端末装置3に通知する(図8のステップS4)。そして、図8のステップS6では、特賞疎状態判定値の代わりに図16(B)に示す特賞疎状態Aの判定値(0回)を設定し、また、図8のステップS7では、特賞密状態判定値Aの代わりに図16(B)に示す特賞密状態の判定値(2回)を設定する。
図17は、本発明の第2の実施の形態の特賞密状態監視処理、特賞密状態受付処理及び特賞密状態解除受付処理のフローチャートであって、遊技場内部管理装置1のCPU101で特賞密状態受付処理及び特賞密状態解除受付処理が実行され、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で特賞密状態監視処理が実行される。
遊技者によって遊技が開始されると、情報収集端末装置3は、図8に示す判定値設定処理によって設定した特賞密状態の監視期間及び判定値(図16(B))に基づいて、遊技機4aが特賞密状態であるか否かを判定する(S61)。このとき、判定値設定処理によって設定した特賞疎状態Aの監視期間及び判定値(図16(B))に基づいて、特賞疎状態監視処理(図19)を同時に行う。
上記判定値に基づいて特賞密状態を検出すると、情報収集端末装置3は、対応する遊技機4aが特賞密状態であることを、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S62)。特賞密状態は、特賞密状態検出処理(図18)によって検出される。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞密状態の通知を受信すると、特賞密状態受付処理(S65、S66)を行う。
具体的には、特賞密状態である旨の通知があった遊技機4aに、特賞密状態フラグを設定する(S65)。そして、遊技場内部管理装置1は、上記の遊技機4aに対する特賞疎状態フラグを維持する有効稼動時間を、ネットワーク通信ポート106を介して情報収集端末装置3に通知する(S66)。
情報収集端末装置3は、ステップS62で、遊技機4aが特賞密状態であることを遊技場内部管理装置1に通知すると、予め設定されていた特賞疎状態Aの監視期間及び判定値を、特賞疎状態Bの監視期間及び判定値(図16(B))に更新する(S63)。そして、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1から受信した、特賞密状態フラグの有効稼動時間を設定する(S64)。
なお、ステップS61で、特賞密状態を検出しなかったときは、これらの処理(S62〜S64)は行わず、ステップS67へ進む。
次に、情報収集端末装置3は、設定した特賞密状態フラグの有効稼動時間が経過しているか否かを判定する(S67)。有効稼動時間が経過していない場合は、特賞密状態監視処理を終了する。
一方、特賞密状態フラグの有効稼動時間が経過している場合は、遊技機4aの特賞密状態フラグを解除することを、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S68)。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞密状態フラグの解除の通知を受信すると、当該通知があった遊技機4aの、特賞密状態フラグを解除する(S70)。これによって、特賞密状態フラグが設定されていた遊技機4aが、特賞疎状態Bの判定基準による判定対象から除外される。
情報収集端末装置3は、遊技機4aの特賞密状態フラグの解除を遊技場内部管理装置1に通知すると、ステップS63で設定された特賞疎状態Bの監視期間及び判定値を、特賞疎状態Aの監視期間及び判定値に更新する(S69)。
図18は、本発明の第2の実施の形態の特賞密状態検出処理を示すフローチャートである。特賞密状態検出処理は、遊技機4aから特賞信号が検出されるごとに、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
図18の特賞密状態検出処理は、第1の実施の形態における特賞密状態検出処理(図14)と、特賞密状態の判定処理(S74)以降の処理のみが異なるため、当該異なる処理のみを説明し、第1の実施の形態と同一の処理(S71〜S73)はその説明を省略する。
情報収集端末装置3は、ステップS74で、当たり値「1」の合計(特賞発生回数)と特賞密状態の判定値(図16(B))とを比較する。特賞発生回数が当該判定値以上のときは、当該遊技機4aに特賞密状態フラグが設定される(S75)。
一方、特賞発生回数が当該判定値よりも少ないときは、当該遊技機4aは特賞密状態ではないと判定され、ステップS71に戻って特賞密状態検出処理を継続する。なお、当該遊技機4aに既に特賞密状態フラグが設定されている場合は、当該特賞密状態フラグの設定時から有効稼動時間が経過すると、特賞密状態フラグが解除される(図17のステップS70)。
図19は、本発明の第2の実施の形態の特賞疎状態監視処理のフローチャートであって、遊技場内部管理装置1のCPU101、及び、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
遊技者によって遊技が開始されると、情報収集端末装置3は、図20に示す特賞疎状態検出処理によって遊技機4aの特賞疎状態が検出されているか否かを判定する(S81)。
上記判定値に基づいて特賞疎状態を検出すると、情報収集端末装置3は、対応する遊技機4aが特賞疎状態であることを、ネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S82)。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞疎状態の通知を受信すると、特賞疎状態受付処理(S83、S84)を行う。
具体的には、特賞疎状態である旨の通知があった遊技機4aに、特賞疎状態フラグを設定する(S83)。そして、当該遊技機4aで、遊技場にとって利益となるような不正行為が行われている(疑いがある)ことを出力装置109によって報知する(S84)。報知の方法としては、対象となる遊技機4aの異常を出力装置109として設けるディスプレイ上に表示したり、スピーカによって通報したりする。また、検出された異常は、遊技場管理装置1のHDD105に履歴として記憶してもよい。
一方、ステップS81で、特賞疎状態を検出しなかったときは、遊技場内部管理装置1への通知(S82)は行わず、ステップS85へ進む。
ステップS85では、特賞疎状態が解除されたときに、その旨をネットワーク通信ポート308を介して遊技場内部管理装置1に通知する(S85)。
遊技場内部管理装置1は、ネットワーク通信ポート106を介して、情報収集端末装置3から遊技機4aの特賞疎状態フラグの解除の通知を受信すると、特賞疎状態解除受付処理(S86、S87)を行う。
具体的には、特賞疎状態フラグを解除する旨の通知があった遊技機4aの、特賞疎状態フラグを解除する(S86)。そして、特賞疎状態フラグの設定中に、出力装置109によって報知していた警報を解除する(S87)。
図20は、本発明の第2の実施の形態の特賞疎状態検出処理を示すフローチャートである。特賞疎状態の検出処理は、遊技機4aからスタート信号が検出されるごとに、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
図20の特賞疎状態検出処理は、第1の実施の形態における特賞疎状態検出処理(図11)と、特賞疎状態の判定値読み出し処理(S98)以降の処理のみが異なるため、当該異なる処理のみを説明し、第1の実施の形態と同一の処理(S91〜S97)はその説明を省略する。
情報収集端末装置3は、特賞疎状態の判定値として設定されている値を読み出す(S98)。そして、現在設定されている判定値(特賞疎状態Aの判定値、又は、特賞疎状態Bの判定値)と、当たり値「1」の合計(特賞発生回数)と判定値とを比較する(S99)。特賞発生回数が当該判定値以下のときは、当該遊技機4aに特賞疎状態フラグが設定される(S100)。
一方、特賞発生回数が当該判定値よりも多いときは、当該遊技機4aは特賞疎状態ではないと判定される。そして、当該遊技機4aに対して、既に特賞疎状態フラグが設定されている場合は、特賞疎状態フラグが解除される(S101)。
以上説明したように、第2の実施の形態では、特賞密状態と判断された遊技機4aのみを対象として、基準の厳しい特賞疎状態Bの判定基準に基づいて、特賞疎状態を検出することによって、異常判定を頻発させることなく迅速に不正行為を検出をすることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、ポアソン確率を一定値とした場合のλ(異常判定の基準値)を予め算出し、これに各遊技機4aの特賞発生確率pの逆数を乗ずることによって判定値(閾値)を得る。第3の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、判定値の設定方法のみが異なるので、前述した第1の実施の形態と異なる構成のみ説明し、第1の実施の形態と同一の構成はその説明を省略する。
図21は、本発明の第3の実施の形態の特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、及び、判定値テーブルの構成図である。
図21(A)は、特賞疎状態、及び、特賞密状態の判定基準を示す。これらの判定基準は、遊技場内部管理装置1に設ける設定入力装置110によって、予めRAM103に設定入力される(図8のステップS1)。
第3の実施形態では、特賞密状態の判定基準を5%、特賞疎状態Aの判定基準を1%、及び、特賞疎状態Bの判定基準を10%と設定する。ただし、設定する判定基準はこれらの値に限られない。
判定基準は、数値が大きいほど異常を検出する時点が早いが、誤った判定をする可能性が高い。また、数値が大きいほど、異常として検出される台数が多くなるため、異常検出時の遊技場の負担が増す。したがって、判定基準は、異常検出時の遊技場の対応能力や、監視強化の程度などを考慮して決定する。
また、判定基準と併せて、後述する特賞発生回数の判定値となる判定回数を設定する。ここでは、特賞密状態の判定回数を0回、特賞疎状態Aの判定回数を3回、及び、特賞疎状態Bの判定回数を2回と設定する。ただし、設定する判定回数はこれらの値に限られない。判定回数は、どの時点で異常を検出するか、また、異常発生時にどの程度までの損害を許容できるかを考慮して、遊技場によって決定される。
図21(B)は、判定値テーブル(図21(E))に設定する値を算出するための基準値である。これらの値は、遊技場内部管理装置1のCPU101で事前に算出され、HDD105に記憶される。図21(B)に示す値の算出方法は、次のようになる。
まず、ポアソン確率(P(X))を1%に設定する。ポアソン確率を1%に設定することによって、1%の確率でしか生じないような異常な状態を判定するための基準を得ることができる。
そして、X回の特賞が発生する場合のλ(異常判定の基準値)を算出する。この場合のλの値としては、二つの値が算出される。一つは、X回の特賞の発生が1%以下の割合でしか生じない過少な状態と判定されるような場合のλである。このλの値は、特賞疎状態の判定の際に用いられる。
もう一つは、X回の特賞の発生が1%以下の割合でしか生じない過多な状態と判定されるような場合のλである。このλは、特賞密状態の判定の際に用いられる。
このようなλの値を、それぞれ=0X=0〜5について算出したのが図21(B)に示す値である。
同様に、ポアソン確率を5%と設定した場合のλの値を、図21(C)に示す。また、ポアソン確率を10%と設定した場合のλの値を、図21(D)に示す。
図21(E)は、判定値テーブルを示す。判定値テーブルは、監視対象期間及び異常判定の基準となる特賞発生回数の判定値(閾値)とが設定される。これらの値は、遊技場内部管理装置1のCPU101で、図21(A)に示す判定基準、及び、図21(B)〜(D)に基づいて算出される(図8のステップS2)。判定値の算出方法は、次のようになる。
特賞疎状態の判定値は、図21(A)に設定された判定基準と同じ「0」を設定する。監視対象期間の設定には、図21(A)で判定基準を5%と設定したので、図21(C)に示す特賞過少判定値を用いる。図21(C)に示す特賞過少判定値のうち、判定値に設定された特賞回数「0」のλの値は3.00である。ここで、λ=n×pであるので、得られたλに1/pを乗ずることによって監視対象期間を得ることができる。ここでは、p=1/315の場合の監視対象期間として945(回)を得る。
つまり、945回(監視対象期間)のスタート数で、0回(判定値)の特賞が発生する状態は、5%の割合でしか生じない過少な状態(特賞疎状態)と判断できる。
同様に、特賞密状態Aの判定値は、図21(A)に設定された判定基準と同じ「3」を設定する。監視対象期間の設定には、図21(A)で判定基準を1%と設定したので、図21(B)に示す特賞過多判定値を用いる。図21(B)に示す特賞過多判定値のうち、判定値に設定された特賞回数「3」のλの値は0.43である。そして、p=1/315の場合の監視対象期間として136(回)を得る。
つまり、136回(監視対象期間)のスタート数で、3回(判定値)の特賞が発生する状態は、5%の割合でしか生じない過多な状態(特賞密状態A)と判断できる。
同様に、特賞密状態Bの判定値は、図21(A)に設定された判定基準と同じ「2」を設定する。監視対象期間の設定には、図21(A)で判定基準を10%と設定したので、図21(D)に示す特賞過多判定値を用いる。図21(D)に示す特賞過多判定値のうち、判定値に設定された特賞回数「2」のλの値は0.53である。そして、p=1/315の場合の監視対象期間として167(回)を得る。
つまり、136回(監視対象期間)のスタート数で、3回(判定値)の特賞が発生する状態は、5%の割合でしか生じない過多な状態(特賞密状態B)と判断できる。
このようにして得た閾値に基づいて、遊技場内部管理装置1は判定値テーブルを作成する(図8のステップS3)。そして、図8のステップS6では、特賞疎状態判定値として図21(E)に示す特賞疎状態の判定値(0回)、及び、監視対象期間(945回)を設定し、また、図8のステップS7では、特賞密状態判定値Aとして図21(E)に示す特賞密状態Aの判定値(3回)、及び、監視対象期間(136回)を設定する。
このように、ポアソン確率(異常判定基準)を一定に設定したλの値を予め算出して記憶することによって、遊技機によって異なる特賞発生確率を、当該λの値に乗ずるだけで、各遊技機に対応する監視対象期間を容易に算出することができる。つまり、図21(B)〜(D)に示す値は、特賞発生確率の異なる各遊技機に対して、閾値を算出する際に汎用的に用いることができる。
図22は、本発明の第3の実施の形態の特賞疎状態検出処理を示すフローチャートである。特賞疎状態検出処理は、遊技機4aからスタート信号が検出されるごとに、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
まず、情報収集端末装置3は、遊技機4aから変動表示ゲームのスタート信号を検出したか否かを判定する(S111)。遊技機4aからスタート信号が検出されない場合は、特賞疎状態検出処理を終了する。
一方、遊技機4aからスタート信号を検出すると、遊技機4aから確変信号が出力されているかによって、当該遊技機4aが確率変動状態であるか否かを判定する(S112)。遊技機4aが確率変動状態ではなかったときは、図12に示す遊技履歴記憶領域の一つの記憶領域にはずれ値「0」を書き込む(S114)。
遊技機4aが確率変動状態であったときは、図12に示す遊技履歴記憶領域の確変倍数分に相当する数の記憶領域、例えば、五つの記憶領域にはずれ値「0」を書き込む(S113)。これによって、特賞疎状態検出処理で、確率変動状態中に特賞発生確率が上昇することによる影響を排除することができる。
次に、ステップS111で検出したスタート信号に対応する変動表示ゲームの結果として遊技機4aから特賞信号が出力されているかによって、当該遊技機4aが特別遊技状態であるか否かを判定する(S115)。遊技機4aが特別遊技状態ではないときは、ステップS117へ進む。
一方、遊技機4aが特別遊技状態であるときは、遊技機4aで実行する変動表示ゲームの結果が当たりであることを示すため、ステップS113、又は、ステップS114で遊技履歴記憶領域に書き込んだはずれ値「0」に、当たり値「1」を上書きする(S116)。
ただし、ステップS113では、遊技履歴記憶領域の確変倍数分に相当する数の記憶領域にはずれ値「0」を書き込んでいるため、当該複数の記憶領域のうち、アドレスが最も大きい一つの記憶領域にのみ当たり値「1」を上書きする。これによって、確率変動状態中の特賞発生確率の上昇による影響を排除しつつも、特賞発生回数を正確に計数することができる。
次に、予め算出された特賞疎状態の判定値、及び、監視対象期間(図21(E))を読み出す(S117)。そして、遊技履歴記憶領域において、現在ポインタが示している記憶領域(現在書き込まれている変動表示ゲームの結果を記憶する領域)から、監視対象期間に示す過去のスタート数(945回)に相当する数の記憶領域に書き込まれた当たり値「1」の数を計数する(S118)。
そして、ステップS118で計数した当たり値「1」の合計(特賞発生回数)と判定値とを比較する(S119)。特賞発生回数が当該判定値以下のときは、当該遊技機4aに特賞疎状態フラグが設定される(S120)。
一方、特賞発生回数が当該判定値よりも多いときは、特賞疎状態検出処理を終了する。なお、当該遊技機4aに既に特賞疎状態フラグが設定されている場合は、当該特賞疎状態フラグの設定時から有効稼動時間が経過すると、特賞疎状態フラグが解除される(図10のステップS20)。
なお、スタート信号に代えて図柄確定信号(変動表示ゲームの結果態様が確定したことによって、当該変動表示ゲームが終了したことを示す信号)を用いてもよい。その場合、特賞信号の有無は、図柄確定信号を検出してから所定時間経過後に判断する。
図23は、本発明の第3の実施の形態の特賞密状態検出処理を示すフローチャートである。特賞密状態検出処理は、遊技機4aから特賞信号が検出されるごとに、情報収集端末装置3のアプリケーションCPU303で実行される。
まず、情報収集端末装置3は、遊技機4aから特賞信号が検出されたか否かによって、当該遊技機4aに特別遊技状態が発生したか否かを判定する(S121)。遊技機4aの特別遊技状態の発生が検出されないときは、特賞密状態の検出処理を終了する。
一方、遊技機4aの特別遊技状態の発生を検出したときは、図22のステップS116によって遊技履歴記憶領域に当たり値「1」が書き込まれる。次に、特賞密状態の判定値、及び、監視対象期間(図21(E))を読み出す(S122)。そして、遊技履歴記憶領域において、現在ポインタが示している記憶領域(現在書き込まれている変動表示ゲームの結果を記憶する領域)から、監視対象期間に示す過去のスタート数(136回)に相当する数の記憶領域に書き込まれた当たり値「1」の数を計数する(S123)。
そして、ステップS123で計数した当たり値「1」の合計(特賞発生回数)と各判定値とを比較する(S124)。特賞発生回数が当該各判定値以上のときは、当該遊技機4aに特賞密状態フラグが設定される(S125)。
一方、監視対象期間に相当する過去のスタート数当たりの特賞発生回数が判定値よりも少ないときは、当該遊技機4aは特賞密状態A又はBではないと判定される。そして、当該遊技機4aに対して、既に特賞密状態フラグが設定されている場合は、特賞密状態フラグが解除される(S126)。
なお、遊技履歴記憶領域に記憶する遊技履歴は、前営業日の遊技履歴に継続して遊技履歴を記録することで継続性を持って監視して、営業日をまたいだ不正行為を監視対象とする。また、初めての営業などで遊技履歴の蓄積がないときは、ダミーデータを予め設定してもよい。
以上説明したように、第3の実施の形態では、ポアソン確率を一定値とした場合のλ(異常判定の基準値)を予め算出し、これに各遊技機4aの特賞発生確率pを乗ずることによって判定値(閾値)を得ることによって、遊技機の入れ替えによって入れ替え前後の遊技機の性能(特別遊技状態の発生確率)が異なっても、予め算出した汎用的な基準値に基づいて異常を判定することができる。
なお、第3の実施の形態では、特賞疎状態と判定された遊技機4aのみを対象として、特賞密状態Bの判定基準によって異常を判定する場合について説明したが、前述した第2の実施の形態のように特賞密状態と判定された遊技機4aのみを対象として、特賞疎状態Bの判定基準によって異常を判定することもできる。
なお、各遊技機4aの異常は、情報収集端末装置3ではなく遊技場内部管理装置1等の内部ネットワークに接続された他の機器で判定してもよい。この場合、情報収集端末装置3は、遊技機4a及び各遊技機4aに設けられた周辺装置から検出した遊技情報(又は、その累積値)を遊技場内部管理装置1に送信する。遊技場内部管理装置1は、受信した遊技情報(又は、その累積値)に基づいて、各遊技機4aの異常を検出する。すなわち、特許請求の範囲に記載された遊技機管理装置は、情報収集端末装置3、遊技場内部管理装置1や内部ネットワークに接続された他の機器も含む複数の装置のいずれで構成されてもよい。なお、これらのうち複数の装置で遊技機管理装置を構成してもよく、又は、単体の装置で遊技機管理装置を構成してもよい。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る管理装置は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシン等の遊技機、及び、当該遊技機が設置された遊技場における遊技情報を処理する遊技機管理装置に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技場内部管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の情報収集端末装置のマイクロプロセッサの構成である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機周辺のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技制御装置の制御系のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機から出力される遊技情報のタイミング図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機が出力する遊技情報に基づく特賞発生頻度の時間的変化である。 本発明の第1の実施の形態の判定値生成処理及び判定値設定処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、及び、判定値テーブルの構成図である。 本発明の第1の実施の形態の特賞疎状態監視処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の特賞疎状態検出処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の遊技履歴記憶領域の説明図である。 本発明の第1の実施の形態の特賞密状態監視処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の特賞密状態検出処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の遊技機が出力する遊技情報に基づいた特賞発生頻度の時間的変化を示す。 本発明の第2の実施の形態の特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、及び、判定値テーブルの構成図である。 本発明の第2の実施の形態の特賞密状態監視処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の特賞密状態検出処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の特賞疎状態監視処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の特賞疎状態検出処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の特賞密状態及び特賞疎状態の判定基準、及び、判定値テーブルの構成図である。 本発明の第3の実施の形態の特賞疎状態検出処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の特賞密状態検出処理のフローチャートである。
符号の説明
1 遊技場内部管理装置
3 情報収集端末装置
4 遊技機用装置
4a 遊技機

Claims (7)

  1. 遊技機から遊技に関する情報を収集して管理する遊技機管理装置において、
    前記遊技機から収集した遊技に関する情報に基づいて得た値が、予め定めた所定の閾値を超えた場合に異常を検出する異常検出手段と、
    前記閾値は、第一の閾値と、第一の閾値と比較して早い時点で異常検出可能な第二の閾値を含み、
    前記異常検出手段が、遊技場にとって利益となる異常を検出することによって、遊技場にとって損害となる異常を検出するために用いる第一の閾値を、第二の閾値に変更する閾値変更手段と、を備えることを特徴とする遊技機管理装置。
  2. 遊技機から遊技に関する情報を収集して管理する遊技機管理装置において、
    前記遊技機から収集した遊技に関する情報に基づいて得た値が、予め定めた所定の閾値を超えた場合に異常を検出する異常検出手段と、
    前記閾値は、第一の閾値と、第一の閾値と比較して早い時点で異常検出可能な第二の閾値を含み、
    前記異常検出手段が、遊技場にとって損害となる異常を検出することによって、遊技場にとって利益となる異常を検出するために用いる第一の閾値を、第二の閾値に変更する閾値変更手段と、を備えることを特徴とする遊技機管理装置。
  3. 前記閾値変更手段は、前記第一の閾値を前記第二の閾値に変更してから所定期間が経過するまでに、第二の閾値に基づいて異常が検出されなかったときは、当該所定期間が経過した後、前記第二の閾値を前記第一の閾値に戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機管理装置。
  4. 前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、当該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能であって、
    前記異常検出手段は、
    前記補助遊技の実行回数と前記特別遊技状態の発生回数を記憶して、
    前記補助遊技の所定の実行回数当りの前記特別遊技状態の発生回数を算出して得た値を、遊技場にとって損害となる異常を検出するために用いる前記閾値と比較して、前記補助遊技の所定の実行回数当りの前記特別遊技状態の発生回数が過多な場合は、遊技場にとって損害となる異常を検出し、
    前記補助遊技の所定の実行回数当たりの前記特別遊技状態の発生回数を算出して得た値を、遊技場にとって利益となる異常を検出するために用いる前記閾値と比較して、前記補助遊技の所定の実行回数当りの前記特別遊技状態の発生回数が過少な場合は、遊技場にとって利益となる異常を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の遊技機管理装置。
  5. 前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、当該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能であって、
    前記補助遊技の実行毎の前記特別遊技状態の発生する第一の確率に基づいて、前記補助遊技の任意の実行回数当たりの前記特別遊技状態の発生する期待値を算出し、
    前記期待値に基づいて、前記補助遊技の任意の実行回数中に所定回数の前記特別遊技状態が発生する第二の確率を算出し、
    前記第二の確率に基づいて前記特別遊技状態の所定の発生回数を閾値とする閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の遊技機管理装置。
  6. 前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、当該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能であって、
    前記補助遊技の任意の実行回数中に所定回数の前記特別遊技状態が発生する確率を所定の値に設定した場合の、前記特別遊技状態の発生回数毎の異常判定の基準値を算出する異常判定基準値算出手段と、
    前記異常判定基準値算出手段によって算出された前記異常判定の基準値を記憶する異常判定基準値記憶手段と、
    前記異常判定基準値記憶手段によって記憶された前記異常判定の基準値と前記補助遊技の実行毎の前記特別遊技状態の発生する確率に基づいて、異常判定の監視対象期間となる前記補助遊技の実行回数を算出する監視対象期間算出手段と、
    前記監視対象期間算出手段によって算出された前記補助遊技の所定の実行回数における前記特別遊技状態の所定の発生回数を閾値とする閾値設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の遊技機管理装置。
  7. 前記遊技機は、始動条件の成立に基づいて補助遊技を実行し、当該補助遊技が特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能であるとともに、通常遊技状態と、通常遊技状態と比較して前記特別遊技状態の発生確率が所定の倍数高い高確率遊技状態とを発生可能であって、
    前記遊技機管理装置は、
    前記補助遊技の実行の結果を記憶する実行結果格納手段を備え、
    前記遊技機が前記通常遊技状態のときは、前記補助遊技の実行毎に一の前記実行結果格納手段を確保して、当該確保した実行結果格納手段に当該補助遊技の実行の結果を記憶し、
    前記遊技機が前記高確率遊技状態のときは、前記補助遊技の実行毎に前記所定の倍数分の前記実行結果格納手段を確保して、当該確保した実行結果格納手段の一に当該補助遊技の実行の結果を記憶し、当該確保した他の各実行結果格納手段に当該補助遊技を実行したことを記憶し、
    前記確保された実行結果格納手段を前記補助遊技の実行回数として求め、
    前記実行結果格納手段に記憶された補助遊技の所定の実行回数当たりの前記特別遊技状態の発生回数に基づいて得られる値を、前記所定の閾値と比較することによって異常を検出することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の遊技機管理装置。
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