JP2004022627A - 電力増幅半導体装置用パッケージとその製造方法およびそれを用いた電力増幅半導体装置 - Google Patents

電力増幅半導体装置用パッケージとその製造方法およびそれを用いた電力増幅半導体装置 Download PDF

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山下 寛人
Tomotaka Sakatani
酒谷 知孝
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Abstract

【課題】高出力、高周波数用電力増幅半導体装置用パッケージのベースに生じた反りの影響で放熱性が低下し、半導体装置の特性および信頼性に影響を与える。
【解決手段】ベースと枠状部材の接合面間にベースよりも熱膨張係数が大きい薄板金属材料を挟着する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高出力、高周波数の電力増幅半導体装置用パッケージとその製造方法およびそれを用いた電力増幅半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高出力、高周波の気密封止型半導体装置とくに携帯電話中継基地局などの送信部における電力増幅用半導体装置に用いられるパッケージは、高い放熱特性や信頼性を有することが求められる。
【0003】
例えば、特開平5−226514号公報に記載されているものがあった。
【0004】
図4(a)は従来の半導体装置の斜視図、図4(b)は図4(a)のZ−Z′線に沿った断面図を示すものである。
【0005】
ベース101、ベース101上面に半導体素子102が載置される半導体素子載置部103、ベース101上面外周部に半導体素子102を中空部117で保持する鉄系合金の枠状部材105、枠状部材105に形成された貫通孔106に内部に収容する半導体素子102の電極を外部回路に接続するためのメタライズ配線118を有する酸化アルミニウム質焼結体からなる絶縁部材107、絶縁部材のメタライズ部と外部回路を電気的に接続する鉄系合金で形成されたリード端子108、各材料をAg合金などの金属系ろう材104を介して気密的、絶縁的に接着されている。
【0006】
半導体素子102実装後、外部環境の影響を遮断する気密封止用のキャップ109をAu−Sn合金などの金属系ろう材104にて気密的に封止する。
【0007】
前記構成により電力増幅半導体装置用パッケージ110を構成している。
【0008】
ベース101の下部に放熱特性を向上するために、接合されるCu、アルミ、真鍮等からなる放熱板111、ベース101と放熱板111とを接合する金属ネジ112、ベースのネジ止め部113、半導体素子載置部103に半導体素子102を接着する接着剤114、半導体素子102とリード端子108を電気的に接続するボンディングワイヤー115である。前記構成により電力増幅半導体装置119を構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、酸化アルミニウム質焼結体からなる絶縁部材107の熱膨張係数は6.7ppmであり、枠状部材105は熱膨張係数を合わせるために5.3ppmのFe−Ni−Co合金を使用し、ベース101は出来る限り熱伝導率の大きい材料を使用し放熱特性を向上させたいが、絶縁部材107の熱膨張係数との差があまりにも大きいとろう付け時に絶縁部材に亀裂が生じ気密性を損なってしまう。この事より使用出来る熱膨張係数は5.0〜9.0ppmの範囲となるが、現実にはCu−W合金、Cu−Mo合金、Cu−Mo−Cu合金などの熱膨張係数6.5〜9.0ppmの範囲となるベース101を使用し、金属系ろう材104にて接合し、半導体素子102実装後、Fe−Ni−Co等のキャップ109にて気密的、絶縁的に封着されているが、ベース101、枠状部材105、絶縁部材107の熱膨張係数の差を無くす事は出来ない。
【0010】
このため、ベース101に金属系ろう材104を介して枠状部材105を接着する際や、キャップを金属系ろう材104を介して気密封止する際などの高温プロセスで、熱膨脹係数の相違に起因した熱応力が生じ、温度下降時の熱収縮が発生し、半導体パッケージ全体に湾曲形状の反りが発生し、ベース101と半導体素子102との間に隙間が形成され、半導体素子102動作時に発生する熱がベース101に吸収される効率が低下する。
【0011】
また、ベース101に接着する放熱板111との間にも隙間が形成され、ベース101と放熱板111との接触面積が減少し、半導体素子102動作時に発生した熱を放熱する効率が低下する。放熱効率が低下すると、半導体素子102自体に自身の発した熱で半導体素子102が高温になり、特性に影響を及ぼし、半導体素子102が破壊に至る可能性がある。
【0012】
更に、半導体パッケージ全体に湾曲形状の反りが発生すると、金属ネジ112にてベース101と放熱板111との接合時に、絶縁部材107に機械的応力が集中し亀裂が発生し、気密性が損なわれ信頼性を低下させていた。
【0013】
本発明は、金属ろう材接着などの高温プロセスを伴う工程において発生する熱応力に起因する半導体パッケージ全体の反りを緩和し放熱特性の良好で高信頼性を有する電力増幅半導体装置用パッケージとその製造方法およびそれを用いた電力増幅半導体装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電力増幅半導体装置用パッケージは、半導体素子が載置されるベースと半導体素子を保護するよう、ベース上面部に形成された枠状部材と、枠状部材と電気的に絶縁され、半導体素子の電極を外部回路に接続するためのメタライズ配線を有する絶縁部材と、絶縁部材メタライズ部と外部回路を電気的に接続するリード端子、半導体素子を保護するキャップからなり、ベースと枠状部材、枠状部材と絶縁部材および絶縁部材とリード端子が接着材を介して接着されたもので、接着材が金属系ろう材であり、ベースと枠状部材とが応力緩衝板を介して接着されたものである。
【0015】
さらに、ベースが銅合金、枠状部材とリード端子およびキャップが鉄系合金、絶縁部材がWまたはMo−Mn等のメタライズ配線を有する酸化アルミニウム質焼結体からなり、応力緩衝板の熱膨張係数がベースの熱膨張係数より大きく構成されたものである。これによれば、ベースと枠状部材ならびに枠状部材と絶縁部材の接着の際、およびキャップをAu−Sn等の金属ろう材を介して気密封止を行う際の高温プロセスで生じる熱膨張差による熱応力が、ベースと枠状部材の接合箇所に最も大きく集中し、温度下降時、半導体パッケージ全体を湾曲形状の反りを発生させる現象を、ベースよりも熱膨張係数の大きい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで、ベースと枠状部材の接合箇所への熱応力を緩和し、ベースの湾曲形状の反りを緩和する事により放熱特性を向上させた電力増幅半導体装置用パッケージである。
【0016】
またベースよりも熱膨張係数が大きく、降伏応力が小さい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで半導体パッケージ全体が湾曲形状の反りが発生した状態でも、金属ネジにてベースと放熱板とを接合時に発生する機械的応力を応力緩衝板が塑性変形する事で吸収し絶縁部材に応力が集中しなくなり、亀裂発生が無くなり気密性低下のない高信頼性を有する電力増幅半導体装置用パッケージである。
【0017】
また、本発明の電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法は、半導体素子が載置されるベースと半導体素子を保護するよう、ベース上面部に形成された枠状部材と、枠状部材と電気的に絶縁され、半導体素子の電極を外部回路に接続するためのメタライズ配線を有する絶縁部材と、絶縁部材メタライズ部と外部回路を電気的に接続するリード端子、半導体素子を保護するキャップからなり、ベースと枠状部材、枠状部材と絶縁部材および絶縁部材とリード端子が接着材を介して接着されたもので、接着材が金属系ろう材であり、ベースと枠状部材とが応力緩衝板を介して接着されたものである。
【0018】
さらに、ベースが銅合金、枠状部材とリード端子およびキャップが鉄系合金、絶縁部材がWまたはMo−Mn等のメタライズ配線を有する酸化アルミニウム質焼結体からなり、応力緩衝板の熱膨張係数がベースの熱膨張係数より大きく構成されたものである。これによれば、ベースと枠状部材ならびに枠状部材と絶縁部材の接着の際、およびキャップをAu−Sn等の金属ろう材を介して気密封止を行う際の高温プロセスで生じる熱膨張差による熱応力が、ベースと枠状部材の接合箇所に最も大きく集中し、温度下降時、半導体パッケージ全体を湾曲形状の反りを発生させる現象を、ベースよりも熱膨張係数が大きく、降伏応力が小さい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで、ベースと枠状部材の接合箇所への熱応力を緩和し、ベースの湾曲形状の反りを緩和する事により放熱特性を向上させた電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法である。
【0019】
またベースよりも熱膨張係数の大きい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで半導体パッケージ全体が湾曲形状の反りが発生した状態でも、金属ネジにてベースと放熱板とを接合時に発生する機械的応力を応力緩衝板が塑性変形する事で吸収し絶縁部材に応力が集中しなくなり、亀裂発生が無くなり気密性低下のない高信頼性を有する電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法である。
【0020】
また、本発明の電力増幅半導体装置は、半導体素子が載置されたベースと半導体素子を保護するよう、ベース上面部に形成された枠状部材と、半導体素子とボンディングワイヤーにて接続されたパッケージ内外を導通するメタライズ配線を有する絶縁部材、絶縁部材メタライズ部と外部回路を電気的に接続するリード端子、半導体素子を保護するキャップからなり、ベースと枠状部材、枠状部材と絶縁部材および絶縁部材とリード端子が接着材を介して接着されたもので、接着材が金属系ろう材であり、ベースと枠状部材とが応力緩衝板を介して接着されたものである。
【0021】
さらに、ベースが銅合金、枠状部材とリード端子およびキャップが鉄系合金、絶縁部材がWまたはMo−Mn等のメタライズ配線を有する酸化アルミニウム質焼結体からなり、応力緩衝板の熱膨張係数がベースの熱膨張係数より大きく構成されたものである。これによれば、ベースと枠状部材ならびに枠状部材と絶縁部材の接着の際、およびキャップをAu−Sn等の金属ろう材を介して気密封止を行う際の高温プロセスで生じる熱膨張差による熱応力が、ベースと枠状部材の接合箇所に最も大きく集中し、温度下降時、半導体パッケージ全体を湾曲形状の反りを発生させる現象を、ベースよりも熱膨張係数の大きい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで、ベースと枠状部材の接合箇所への熱応力を緩和し、ベースの湾曲形状の反りを緩和する事により半導体素子とベースならびにベースと放熱板との接触状態が良化し、放熱特性が向上した電力増幅半導体装置である。
【0022】
またベースよりも熱膨張係数が大きく、降伏応力が小さい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで半導体パッケージ全体が湾曲形状の反りが発生した状態でも、金属ネジにてベースと放熱板との接合時に発生する機械的応力を応力緩衝板が塑性変形する事で吸収し絶縁部材に応力が集中しなくなり、亀裂発生が無くなり気密性低下のない高信頼性を有する電力増幅半導体装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1(a)は本発明に係る電力増幅半導体装置用パッケージの斜視図、図1(b)は図1(a)のX−X′線に沿った断面図、図1(c)は図1(b)におけるA(接合箇所)の拡大図である。図1(a)、図1(b)において、放熱性を考慮した銅合金例えば、Cu−W、Cu−MoやCu−Mo−Cuなどからなるベース1、ベース1上面に半導体素子2が載置される半導体素子載置部3、ベース1上面外周部に半導体素子2を中空部17で保持するFe−Ni合金やFe−Ni−Co合金などからなる鉄系合金の枠状部材5、枠状部材5に形成された貫通孔6の内部に収容する半導体素子2の電極を外部回路に接続するためのメタライズ配線18を有する酸化アルミニウム質焼結体からなる絶縁部材7、絶縁部材のメタライズ部と外部回路を電気的に接続するFe−Ni合金やFe−Ni−Co合金などからなる鉄系合金で形成されたリード端子8、各材料をAg合金やAu−Snなどの金属系ろう材4を介して気密的、絶縁的に接着されている。
【0024】
半導体素子2実装後、外部環境の影響を遮断する気密封止用のキャップ9をAu−Sn合金などの金属系ろう材4にて気密的に封止されている。
【0025】
前記構成により電力増幅半導体装置用パッケージ10を構成している。
【0026】
ベース1の下部に放熱特性を向上するために、接合されるCu、アルミ、真鍮等からなる放熱板11、ベース1と放熱板11とを接合する金属ネジ12、ベースのネジ止め部13、半導体素子載置部3に半導体素子2を接着する接着剤14、半導体素子2とリード端子8を電気的に接続するボンディングワイヤー15である。前記構成により電力増幅半導体装置19を構成している。
【0027】
以上の構成は従来の構成と同様である。
【0028】
熱応力によるベース1の反りを防ぐために、ベース1と枠状部材5の間に金属系ろう材4を介して接着するベース1よりも熱膨張係数が大きな金属材料からなる応力緩衝板16、例えば熱膨張係数が17ppmのCu板などであり、この応力緩衝板16をベース1と枠状部材5の間に設けた点が従来例と異なる。
【0029】
図1(a)に示したように、ベース1上面外周部に、枠状部材5を、応力緩衝板16を介して金属系ろう材4で接着している。これは、高温プロセスで生じる熱膨張差による熱応力が、ベース1と枠状部材5の接合箇所に最も大きく集中し、温度下降時、半導体パッケージ全体を湾曲形状の反りを発生させる現象を、ベースよりも熱膨張係数の大きい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで、ベースと枠状部材の接合箇所への熱応力を緩和し、ベースの湾曲形状の反りを防ぐものである。
【0030】
次に、電力増幅半導体装置用パッケージ10の製造工程を斜視図である図2(a)と図2(b)を用いて説明する。
【0031】
半導体素子載置部3およびネジ止め部13が形成されたCu−W、Cu−MoやCu−Mo−Cuなどからなるベース1の上面周縁部に、Fe−Ni合金やFe−Ni−Co合金からなる枠状部材5を、Cuなどからなる応力緩衝板16をAg合金やAu−Sn合金からなる金属系ろう材4を用いてN+H雰囲気中830℃で挟着する。また同時にメタライズ配線18を有する酸化アルミニウム質焼結体からなる絶縁部材7とリード端子8の接合も行う。
【0032】
一体に形成された半導体装置用パッケージ10とキャップ9にNiめっきとAuめっきを施す(図示せず)。
【0033】
ベース1上面外周部に、枠状部材5を、応力緩衝板16を介して金属系ろう材4で接着している。これは、高温プロセスで生じる熱膨張差による熱応力が、ベース1と枠状部材5の接合箇所に最も大きく集中し、温度下降時、半導体パッケージ全体を湾曲形状の反りを発生させる現象を、ベースよりも熱膨張係数の大きい応力緩衝板をベースと枠状部材間に挟着することで、ベースと枠状部材の接合箇所への熱応力を緩和し、ベースの湾曲形状の反りを防ぐものである。
【0034】
次に、前記製造方法で製造された電力増幅半導体装置用パッケージ10を用いた電力増幅半導体装置19の斜視図である図3(a)と、図3(a)のY−Y′線に沿った断面図である図3(b)を用いて説明する。
【0035】
ベース1の下部に放熱特性を向上するために、接合されるCu、アルミ、真鍮等からなる放熱板11、ベース1と放熱板11とを接合する金属ネジ12、ベースのネジ止め部13、半導体素子載置部3に半導体素子2を接着する接着剤14、半導体素子2とリード端子8を電気的に接続するボンディングワイヤー15である。
【0036】
図3(a)に示したように、半導体素子載置部3にAu−Snなどの導電性の接着剤14を介して半導体素子2を接着し、半導体素子2とパッケージ内部の絶縁部材7のメタライズ配線18とをボンディングワイヤー15で電気的に接続し、枠状部材5の上側端面に金属系ろう材4を介して金属キャップ9を接着し、気密封止している。ベース1と放熱板11とをネジ止め部13を介して金属ネジ12で接合している。このとき、ベース1上面外周部に、枠状部材5を、応力緩衝板16を介して金属系ろう材4で接着している。
【0037】
これにより、ベース1と枠状部材5とならびに枠状部材5と絶縁部材7の接着の際、およびキャップ9をAu−Sn等の金属ろう材4を介して気密封止を行う際の高温プロセスで生じる熱膨張差による熱応力が、ベースと枠状部材の接合箇所に最も大きく集中し、温度下降時、半導体パッケージ全体を湾曲形状の反りを発生させる現象を、ベース1よりも熱膨張係数の大きい応力緩衝板16をベースと枠状部材間に挟着することで、ベース1と枠状部材5の接合箇所への熱応力を緩和し、パッケージ全体の湾曲形状反りを緩和させ、ベース1の反りが緩和する事により半導体素子2とベース1ならびにベース1と放熱板11との接触状態が良化し、放熱特性が向上する。
【0038】
また、ベース1よりも熱膨張係数が大きく、降伏応力が小さい応力緩衝板16をベース1と枠状部材5間に挟着することで半導体パッケージ10全体が湾曲形状の反りが発生した状態でも、金属ネジ12にてベース1と放熱板11との接合時に発生する機械的応力を応力緩衝板16が塑性変形する事で吸収し絶縁部材7に応力が集中しなくなり、亀裂発生が無くなり気密性低下のない高信頼性を有する。
【0039】
以上、本発明による電力増幅半導体装置用パッケージ、電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法および電力増幅半導体装置の一実施形態について説明したが本発明の思想に逸脱しない限り適宜変更可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、パッケージの湾曲形状の反りを緩和することができ、半導体素子2動作時に発生する熱の放熱を効率良くすることができる。また、絶縁部材に応力が集中しなくなり、亀裂発生が無くなり気密性低下のない高信頼性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による電力増幅半導体装置用パッケージを示すもので、
(a)は斜視図
(b)は図1(a)のX−X′線に沿った断面図
(c)は図1(b)におけるA(接合箇所)の拡大図
【図2】本発明の実施形態による電力増幅半導体装置用パッケージの製造工程を示すもので、
(a)は中間加工物を示す図
(b)は電力増幅半導体装置用パッケージの完成品を示す図
【図3】本発明の実施形態による電力増幅半導体装置を示すもので、
(a)は斜視図
(b)は図3(a)のY−Y′線に沿った断面図
【図4】従来例の電力増幅半導体装置を示すもので、
(a)は斜視図
(b)は図4(a)のZ−Z′線に沿った断面図
【符号の説明】
1 ベース
2 半導体素子
3 半導体素子載置部
4 金属系ろう材
5 枠状部材
6 貫通孔
7 絶縁部材
8 リード端子
9 キャップ
10 電力増幅半導体装置用パッケージ
11 放熱板
12 金属ネジ
13 ネジ止め部
14 接着剤
15 ボンディングワイヤー
16 応力緩衝板
17 中空部
18 メタライズ配線
19 電力増幅半導体装置
101 ベース
102 半導体素子
103 半導体素子載置部
104 金属系ろう材
105 枠状部材
106 貫通孔
107 絶縁部材
108 リード端子
109 キャップ
110 電力増幅半導体装置用パッケージ
111 放熱板
112 金属ネジ
113 ネジ止め部
114 接着剤
115 ボンディングワイヤー
117 中空部
118 メタライズ配線
119 電力増幅半導体装置

Claims (12)

  1. 半導体素子が載置されるベースと前記半導体素子を保護するよう前記ベース上面部に形成された枠状部材と、前記枠状部材と絶縁物により電気的に絶縁され前記半導体素子と外部回路とを電気的に接続するリード端子と、前記半導体素子を保護するキャップからなり、前記ベースと前記枠状部材が接着材を介して接着されていることを特徴とする電力増幅半導体装置用パッケージ。
  2. 前記接着材が金属系ろう材であることを特徴とする請求項1記載の電力増幅半導体装置用パッケージ。
  3. 前記ベースと前記枠状部材とが応力緩衝板を介して金属系ろう材で接着されていることを特徴とする請求項2記載の電力増幅半導体装置用パッケージ。
  4. 前記ベースが銅合金、前記枠状部材が鉄系合金、前記絶縁物が酸化アルミニウム焼結体からなり、前記応力緩衝板は、熱膨張係数が前記ベースの熱膨張係数より大きく、降伏応力が前記ベースより小さいことを特徴とする請求項3に記載の電力増幅半導体装置用パッケージ。
  5. 半導体素子載置部およびネジ止め部が形成されたベースにおいて、前記ベースの上面周縁部に、貫通孔が形成された枠状部材を接着材を用いて立設し接着する工程と、前記貫通孔に絶縁部材を挿通し、前記絶縁部材を介して気密的、絶縁的に接着材を用いて接着する工程とからなることを特徴とする電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法。
  6. 前記接着材が金属系ろう材であることを特徴とする請求項5記載の電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法。
  7. 前記ベースと前記枠状部材とが応力緩衝板を介して接着されていることを特徴とする請求項6記載の電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法。
  8. 前記ベースが銅合金、前記枠状部材が鉄系合金、絶縁物が酸化アルミニウム焼結体からなり、前記応力緩衝板は、熱膨張係数が前記ベースの熱膨張係数より大きく、降伏応力が前記ベースより小さいことを特徴とする請求項7に記載の電力増幅半導体装置用パッケージの製造方法。
  9. 半導体素子が載置されるベースと前記半導体素子を保護するよう、前記ベース上面部に形成された枠状部材と、前記枠状部材と絶縁物により電気的に絶縁され、前記半導体素子と外部回路とを電気的に接続するリード端子と、前記ベースに半導体素子が載置され、前記半導体素子と前記絶縁部材のメタライズ配線とをボンディングワイヤーにより、電気的に接続され、前記半導体素子を保護するキャップからなり、前記ベースと前記枠状部材が接着材を介して接着したことを特徴とする電力増幅半導体装置。
  10. 前記接着材が金属系ろう材であることを特徴とする請求項9記載の電力増幅半導体装置。
  11. 前記ベースと前記枠状部材とが応力緩衝板を介して接着したことを特徴とする請求項10記載の電力増幅半導体装置。
  12. 前記ベースが銅合金、前記枠状部材が鉄系合金、前記絶縁物が酸化アルミニウム焼結体からなり、前記応力緩衝板は、熱膨張係数が前記ベースの熱膨張係数より大きく、降伏応力が前記ベースより小さいことを特徴とする請求項9に記載の電力増幅半導体装置。
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CN102064137A (zh) * 2010-12-06 2011-05-18 日月光半导体制造股份有限公司 具有金属边框的半导体结构
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