JP2011228591A - 素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置 - Google Patents

素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、接合性を向上することができる素子収納用パッケージ及びこれを備えた電子装置を提供する。
【解決手段】素子収納用パッケージであって、上側主面に素子搭載部1aを有する基体1と、素子搭載部1aに搭載される素子5と電気的に接続される配線導体6を有し、基体1の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有する枠体3と、断面視形状が上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有し、傾斜面が内側面および外側面の少なくとも一方に設けられ、基体1の素子搭載部1aを取り囲むとともに基体1と枠体3とを接合するように設けられた応力緩和部材2と、枠体3の下面から応力緩和部材2の傾斜面にかけて設けられたフィレット4aを有するとともに、枠体3と応力緩和部材2とを接合する接合材4と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、半導体素子を収納するための素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置に関する。
素子収納用パッケージにおいて、セラミック製のパッケージ本体が銅リングを介して銅製のヒートシンクに接合されているものがある。このような素子収納用パッケージとしては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2005−191092号公報
しかしながら、上記素子収納用パッケージは、パッケージ本体が銅リングを介してヒートシンクに接合しているが、パッケージ本体とヒートシンクの接合強度が低下しやすいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接合性を向上することができる素子収納用パッケージ及びこれを備えた電子装置に関する。
上記目的を達成するために本発明における素子収納用パッケージは、上側主面に素子搭載部を有する基体と、前記素子搭載部に搭載される素子と電気的に接続される配線導体を有し、前記基体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有する枠体と、断面視形状が上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有し、該傾斜面が内側面および外側面の少なくとも一方に設けられ、前記基体の素子搭載部を取り囲むとともに前記基体と前記枠体とを接合するように設けられた応力緩和部材と、前記枠体の下面から前記応力緩和部材の前記傾斜面にかけて設けられたフィレットを有するとともに、前記枠体と前記応力緩和部材とを接合する接合材と、を備えたことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するために本発明における電子装置は、本発明に係る素子収納用パッケージと、前記素子収納用パッケージの前記基体の前記素子搭載部に搭載され、前記枠体の前記配線導体に電気的に接続される素子と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置は、接合性を向上することができるという効果を奏する。
本実施形態に係る素子収納用パッケージおよびこれを備えた電子装置の概観斜視図である。 本実施形態に係る素子収納用パッケージおよびこれを備えた電子装置の分解斜視図である。 図1に示す素子収納用パッケージおよびこれを備えた電子装置をA−A線で切断したときの断面図である。 本実施形態の変形例1に係る素子収納用パッケージおよびこれを備えた電子装置の断面図である。 本実施形態の変形例2に係る素子収納用パッケージおよびこれを備えた電子装置の断面図である。 本実施形態の変形例3に係る素子収納用パッケージおよびこれを備えた電子装置の概観斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置について、図面を参照しながら説明する。
<実施形態>
<素子収納用パッケージの構成、および電子装置の構成>
本実施形態に係る素子収納用パッケージは、図1に示すように、上側主面に素子搭載部1aを有する基体1と、素子搭載部1aに搭載される素子5と電気的に接続される配線導体6を有し、基体1の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有する枠体3と、断面視形状が上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有し、該傾斜面が内側面および外側面の少なくとも一方に設けられ、基体1の素子搭載部1aを取り囲むとともに基体1と枠体3とを接合するように設けられた応力緩和部材2と、枠体3の下面から応力緩和部材2の傾斜面にかけて設けられたフィレット4aを有するとともに、枠体3と前記応力緩和部材2とを接合する接合材4と、を備えている。
基体1は、平面視したとき、矩形状に形成された板状の部材である。基体1は、例えば、銅(Cu)、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金、銅(Cu)−モリブデン(Mo)合金等の金属材料からなる。また、基体1は、例えば、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで作製したインゴットを周知の切削加工や打ち抜き加工等の金属加工法を用いて所定形状にして形成される。
また、基体1は、基体1の上側主面に、半導体素子、チップコンデンサ又はチップ抵抗等の素子5を搭載するための素子搭載部1aを有しており、素子5は、基体1の上側主面の素子搭載部1aに搭載固定される。また、基体1の厚みは、例えば、0.5mm以上2.0mm以下に設定されている。なお、基体1の形状は、平面視したときに矩形状に限らず、円形状等の形状にすることができる。
また、基体1の熱伝導率は、例えば、150(W/m・K)以上400(W/m・K)以下に設定されている。また、基体1の熱膨張係数は、例えば、7(ppm/℃)以上23(ppm/℃)以下に設定されている。基体1は、金属材料からなるので、基体1の素子搭載部1aに搭載固定された素子5から発生する熱を基体1の外部に効率良く放散することができる。結果として、素子収納用パッケージは、基体1に搭載される素子5の温度上昇を低減し、信頼性を向上させることができ、素子5を正常かつ安定的に作動させることができる。
また、基体1は高い熱伝導率を有する銅からなることが好ましく、この構成により基体1に搭載される素子5が作動時に多量の熱を発生する場合においても、銅からなる基体1によって、熱を効率良く外部に放散させることができる。
応力緩和部材2は、図2に示すように、平面視して矩形でリング形状に設けられ、基体1の上側主面に素子搭載部1aを取り囲むように設けられている。また、応力緩和部材2は、基体1と枠体3とを接合するように設けられている。また、応力緩和部材2は、断面
視形状が、応力緩和部材2の上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有している。
また、応力緩和部材2は、応力緩和部材2の内側面および外側面の両側面に、断面視形状が応力緩和部材2の上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を形成してもよい。すなわち、応力緩和部材2は、応力緩和部材2の内側面および外側面の両側面の少なくとも一方に傾斜面を有していればよい。応力緩和部材2は、例えば、銅、アルミニウム等の金属材料からなる。また、応力緩和部材2の厚みは、基体1と枠体3との間の熱膨張差による応力を緩和させることができる厚みであればよく、例えば、0.5mm以上1.0mm以下に設定されている。なお、応力緩和部材2の形状は、平面視したときに矩形に限らず、円形等のリング形状にすることができる。
また、応力緩和部材2の熱伝導率は、例えば、150(W/m・K)以上400(W/m・K)以下に設定されている。また、応力緩和部材2の熱膨張係数は、例えば、7(ppm/℃)以上23(ppm/℃)以下に設定されている。また、応力緩和部材2のヤング率は、例えば、50(GPa)以上150(GPa)以下に設定されている。
応力緩和部材2は、基体1を構成している金属材料と枠体3を構成しているセラミック材料との熱膨張率の差によって生じる基体1と枠体3の間の熱膨張歪を、基体1と枠体3の間に接合された応力緩和部材2の弾性変形作用によって吸収することができる。
また、応力緩和部材2は、応力緩和部材2を介して、素子5からボンディングワイヤを介して枠体3に伝わった熱や素子収納用パッケージの外部から枠体3に伝わった熱を基体1に効率良く伝熱するために、そして、基体1や枠体3との間に生じる応力を緩和するために、銅又はアルミニウム等の高い熱伝導性を有し、かつヤング率が低い材料からなるのが好ましい。
枠体3は、応力緩和部材2の上面側に設けられ、接合材4を介して応力緩和部材2と接合されている。また、枠体3は、素子5と電気的に接続される配線導体6が設けられている。配線導体6は、ボンディングワイヤ等の電気的接続手段を介して、素子搭載部1aに搭載される素子5と接続される。なお、配線導体6は、枠体3に素子収納用パッケージの内外を導通するように設けられており、これにより素子5と外部電気回路との間で電気信号の入出力が行なわれる。
枠体3は、例えば、アルミナ質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックス又はムライト質セラミックス等のセラミック材料からなる。また、枠体3の熱伝導率は、例えば、15(W/m・K)以上30(W/m・K)以下に設定されている。また、枠体3の熱膨張係数は、例えば、3(ppm/℃)以上10(ppm/℃)以下に設定されている。配線導体6は、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルト、クロム、タングステン、モリブデン又はマンガン等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。なお、配線導体6は、例えば、スクリーン印刷法によるメタライズ形成技術を用いて枠体3に形成される。後述するが、配線導体6上にはメッキ層が形成されている。
また、枠体3の下面には、応力緩和部材2との接合部に該当する位置にメタライズ層が、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルト、クロム、タングステン、モリブデン又はマンガン等の金属材料、或いはそれらの合金で形成されている。
接合材4は、枠体3と応力緩和部材2とを接合している。図3に示すように、応力緩和部材2は、断面視形状が一側面を垂直に、他側面をその上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有している。すなわち、応力緩和部材2の断面視形状が、応力緩
和部材2の上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有している。なお、応力緩和部材2の一側面の垂直な側面では、接合材4がなだらかなフィレット4aを形成するが、応力緩和部材2の他側面の傾斜面では、傾斜面に沿って、接合材4がよりなだらかなフィレット4aを形成することができる。
また、接合材4は、枠体3と応力緩和部材2とを接合するとともに、枠体3の下面から応力緩和部材2の側面、傾斜面にかけて接合材4のなだらかなフィレット4aを形成することができる。すなわち、接合材4は、枠体3と応力緩和部材2との間に薄く存在し、一方、これらの部分からはみ出した接合材4は、応力緩和部材3の側面、傾斜面や、枠体3に形成されているメタライズ層のうち応力緩和部材2が接していない内周部分や外周部分に広がって、枠体3の下面から応力緩和部材2の側面、傾斜面にかけてなだらかなフィレット4aを形成する。なお、応力緩和部材2の傾斜面は、接合材4のフィレット4aの接合領域を広げることができる。
枠体3と応力緩和部材2が、接合材4のなだらかなフィレット4aで接合されるので、枠体3にかかる応力がメタライズ層の端部に集中することが低減される。枠体3の下面から応力緩和部材2の側面、傾斜面にかけてとは、素子収納用パッケージの断面において、枠体3の下面から応力緩和部材2の側面、傾斜面にかけて連続して接合材4が存在していることである。また、応力緩和部材2の側面が、傾斜面を有しているので、傾斜面を介して、接合材4が広がりやすく、短時間でなだらかなフィレット4aを形成することができる。
また、接合材4は、例えば、銀(Ag)ロウ、銀(Ag)−銅(Cu)ロウ又は金(Au)−錫(Sn)等のロウ材からなる。
蓋体7は、枠体6上に設けられる板状の部材であり、素子5を搭載後、枠体6と接合することにより、素子収納用パッケージを気密封止することができる。蓋体7は、例えば、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金又は鉄(Fe)−ニッケル(Ni)合金等の金属材料やアルミナ質セラミックス又は窒化アルミニウム質セラミックス等のセラミック材料からなる。また、蓋体7は、金(Au)−錫(Sn)半田又は金(Au)−ゲルマニウム(Ge)半田等の材料で枠体6と接合される。
また、本実施形態に係る電子装置は、本発明に係る素子収納用パッケージと、素子収納用パッケージの基体1の素子搭載部1aに搭載され、枠体3の配線導体6に電気的に接続される素子と、を備えている。
電子装置は、素子5を素子収納用パッケージの基体1の素子搭載部1aに、例えば、金(Au)−錫(Sn)半田又は金(Au)−ゲルマニウム(Ge)半田等の材料で搭載固定し、配線導体6と素子5の電極とをボンディングワイヤ等で電気的に接続し、枠体3の上面に蓋体7を金(Au)−錫(Sn)半田等で接合している。この電子装置は、外部電気回路基板にネジ止め等によって固定された後、外部電気回路から供給される駆動信号によって素子5を駆動させる。また、素子5から出力される電気信号が外部電気回路基板に取り出される。
本実施形態によれば、応力緩和部材2と枠体3とを接合するための接合材4は、枠体3の下面から応力緩和部材4の側面、傾斜面にかけて接合材4のなだらかなフィレット4aを形成して接合しているので、枠体3を応力緩和部材2に強固に接合し、接合性を向上させることができる。なお、応力緩和部材2の側面の傾斜面は、接合材4のフィレット4aが下方に流動しやすく、なだらかなフィレット4aを形成し、接合材4のフィレット4aと応力緩和部材2との接合領域を広くとることができ、より接合性を向上させることがで
きる。また、接合材4は、接合材4のフィレット4aで枠体3と応力緩和部材2の側面とを接合しているので、枠体3と応力緩和部材2との接合面の気密封止性を向上させることができる。
また、例えば、素子収納用パッケージは、素子収納用パッケージの基体1に外部電気回路基板等をネジ止め固定する際の機械的な応力が作用しても、応力緩和部材2および接合材4のフィレット4aで応力を有効に吸収するとともに分散させて、枠体3に大きな応力が加わるのを有効に抑制することができる。従って、枠体3にクラック等の破損が発生するのを有効に抑制することができる。
また、応力緩和部材2は、断面視形状が応力緩和部材2の内側面および外側面の両側面に、応力緩和部材2の上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を形成してもよい。すなわち、応力緩和部材2は、応力緩和部材2の内側面および外側面の両側面に傾斜面を有している。これによって、接合材4は、枠体3の下面から応力緩和部材2の内側面および外側面の傾斜面にかけて接合材4のなだらかなフィレット4aを形成して枠体3と応力緩和部材2とを接合することができる。結果として、接合材4は、応力緩和部材2の両側面で応力緩和部材2に対する接合材4の接合領域を広く確保することができるので、応力緩和部材2の両側面で枠体3と応力緩和部材2との接合をより強固にすることができる。また、接合材4のフィレット4aの体積が増加するので、接合材4のフィレット4aによる応力の吸収効果を向上させることができ、枠体3にクラック等の破損が発生するのを有効に抑制することができる。
<素子収納用パッケージ、および電子装置の製造方法>
ここで、素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置の製造方法を説明する。
基体1は、例えば、溶融した銅を型枠に鋳込んで作製したインゴットを周知の切削加工や打ち抜き加工等の金属加工法を用いて所定形状にして形成される。また、応力緩和部材2は、例えば、銅を型枠に鋳込んで作製したインゴットを周知の切削加工や打ち抜き加工等の金属加工法を用いて、断面視形状が、上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜して形成されている傾斜面を有するように形成される。
また、枠体3は、第1の枠体3aと第1の枠体3aの上側に設けられる第2の枠体3bから形成される。枠体3が、例えば、酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、第1の枠体3aおよび第2の枠体3bのグリーンシートは、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に、有機バインダー、可塑剤、溶剤、分散剤等を混合添加してペースト状とし、ドクターブレード法やカレンダーロール法等によって形成される。なお、第1の枠体3aおよび第2の枠体3bの枠状のグリーンシートは、平板形状のグリーンシートに金型を用いた打ち抜きを施すことによってそれぞれの形状に合わせて形成される。
第1の枠体3aは、タングステン、モリブデン又はマンガン等の高融点金属粉末に有機バインダー、可塑剤、溶剤等を添加してなる導電ペーストを、第1の枠体3aの上面の所定位置にスクリーン印刷法等によって印刷塗布して、配線導体6となる導電ペースト層が形成される。また、第1の枠体3aは、第1の枠体3aの下側主面の応力緩和部材2との接合部に該当する位置に導電ペーストを印刷塗布して、メタライズ層が形成される。なお、メタライズ層は、応力緩和部材2の上面の横幅よりも幅広く形成されることが好ましい。また、第2の枠体3bは、第1の枠体3bの上側の蓋体7との接合部に該当する位置に導電ペーストを印刷塗布して、メタライズ層が形成される。
さらに、枠体3は、グリーンシート状態の第1の枠体3a上に、グリーンシート状態の
第2の枠体3bを積層して、約1600℃の温度で同時に焼成することにより、焼成後に、第1の枠体3aと第2の枠体3bが一体化される。
また、枠体3は、電解メッキ又は無電解メッキ等のメッキ形成方法によって、配線導体6上、およびメタライズ層上に厚さ1.0μm以上3.0μm以下のニッケルメッキ層が形成される。
接合材4のロウ材プリフォームが、基体1と応力緩和部材2との間、および応力緩和部材2と枠体3のメタライズ層の形成位置との間に設置されて、基体1と応力緩和部材2と枠体3が積層される。この積層体を所定温度に設定されたロウ付け炉内に入れて、接合材4のロウ材プリフォームを溶融させる。接合材4は、溶融されることによって枠体3の下面から応力緩和部材2の側面にかけて接合材4のフィレット4aが形成されて接合される。そして、基体1と応力緩和部材2と枠体3とが接合されて、素子収納用パッケージが形成される。
また、枠体3から露出してニッケルメッキ層が形成されている配線導体6は、電解メッキ又は無電解メッキ等のメッキ形成方法によって、更に、ニッケルメッキ層上に厚さ0.5μm以上3.0μm以下の金メッキ層が形成される。
ここで、電子装置の製造方法について説明する。
電子装置は、素子収納用パッケージの基体1の素子搭載部1aに素子5を、例えば、金(Au)−錫(Sn)半田又は金(Au)−ゲルマニウム(Ge)半田等の材料で搭載固定する。そして、配線導体6と素子5の電極をボンディングワイヤ等で電気的に接続し、枠体3の上側に形成されているメタライズ層と蓋体7とを金(Au)−錫(Sn)半田等で接合して電子装置とする。
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、本実施形態の変形例に係る素子収納用パッケージのうち、本実施形態に係る素子収納用パッケージと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
<変形例1>
本実施形態に係る素子収納用パッケージでは、応力緩和部材2の断面視形状が、応力緩和部材2の一側面を垂直に、他側面をその上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有しているが、これに限らない。図4に示すように、応力緩和部材2は、断面視形状が応力緩和部材2の内側面および外側面の両側面に、応力緩和部材2の上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有し、傾斜面が円弧状に湾曲している湾曲傾斜面であってもよい。接合材4のなだらかなフィレット4aが、枠体3の下面から応力緩和部材2の傾斜面にかけて形成される。接合材4のなだらかなフィレット4aが、応力緩和部材2の内側面および外側面の両側面の傾斜面に湾曲している湾曲傾斜面に形成されているので、枠体3と応力緩和部材2との接合性を向上することができる。また、枠体3と応力緩和部材2との接合面の気密性を向上することができる。応力緩和部材2の傾斜面の円弧状に湾曲している湾曲傾斜面で、接合材4が保持され、接合材4のなだらかなフィレット4aを形成しやくすることができる。また、応力緩和部材2の傾斜面が、円弧状に湾曲しているので、湾曲傾斜面を介して、接合材4が広がりやすく、短時間で接合材4のなだらかなフィレット4aを形成することができる。
また、接合材4のフィレット4aおよび応力緩和部材2の円弧状の湾曲傾斜面が、互いになだらかなフィレットを形成したような形状となるため、応力の集中を低減し、応力の
緩和効果を向上させることができる。また、応力緩和部材2は、応力緩和部材2の両側面の傾斜面の少なくも一方に円弧状に湾曲している湾曲傾斜面を有していればよい。なお、応力緩和部材2の湾曲傾斜面は、傾斜面を有する応力緩和部材2の上側をエッチング加工することによって形成することができる。
<変形例2>
さらに、図5に示すように、応力緩和部材2が、上面の横幅および下面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有し、応力緩和部材2の両側面の上面側および下面側に傾斜面が円弧状に湾曲している湾曲傾斜面であってもよい。枠体3の下面から応力緩和部材2の傾斜面にかけて、さらに、基体1の上側主面から応力緩和部材2の傾斜面にかけて接合材4のなだらかなフィレット4aが形成される。これによって、接合材4のなだらかなフィレット4aが、応力緩和部材2の上面側および下面側の傾斜面に湾曲している湾曲傾斜面に形成される。すなわち、枠体2の下面から応力緩和部材2の上側の湾曲傾斜面、および基体1の上面から応力緩和部材2の下側の湾曲傾斜面にかけて、接合材4のなだらかなフィレット4aが形成される。応力緩和部材2の下側の湾曲傾斜面と基体1の上面との間に、応力緩和部材2と基体1とを接合するための接合材4のフィレット4aが形成されるので、基体1と応力緩和部材2との接合を強固にし、接合性を向上することができる。また、接合材4のフィレット4aが、基体1側および枠体3側に形成されるため、応力の緩和効果をより向上させることができる。また、基体1および枠体3と応力緩和部材2との接合面の気密性を向上することができる。また、円弧状に湾曲している湾曲傾斜面に形成せず、応力緩和部材2の上面の横幅および下面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面であってもよい。なお、応力緩和部材2の湾曲傾斜面は、傾斜面を有する応力緩和部材2の上側および下側から同時にエッチング加工することによって形成することができる。
<変形例3>
本実施形態に係る素子収納用パッケージでは、図2に示すように、応力緩和部材2が、枠状に形成されているが、これに限らない。図6に示すように、応力緩和部材2は、平面視において2つの部分に分割されていてもよい。応力緩和部材2は、2つの部分に分割されることによって、熱膨張又は熱収縮といった熱歪み量を低減することができ、基体1と枠体3との間の熱歪みの緩和効果を向上させることができる。これにより、枠体3にクラック等の破損が発生するのを抑制することができる。また、応力緩和部材2は、2つの部分に分割されているが、これに限らず、熱歪み量をより低減するために、2つ以上の複数の部分に分割されてもよい。
1 基体
1a 素子搭載部
2 応力緩和部材
3 枠体
3a 第1の枠体
3b 第2の枠体
4 接合材
4a フィレット
5 素子
6 配線導体
7 蓋体

Claims (4)

  1. 上側主面に素子搭載部を有する基体と、
    前記素子搭載部に搭載される素子と電気的に接続される配線導体を有し、前記基体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有する枠体と、
    断面視形状が上面の横幅が狭くなるように側面が傾斜している傾斜面を有し、該傾斜面が内側面および外側面の少なくとも一方に設けられ、前記基体の素子搭載部を取り囲むとともに前記基体と前記枠体とを接合するように設けられた応力緩和部材と、
    前記枠体の下面から前記応力緩和部材の前記傾斜面にかけて設けられたフィレットを有するとともに、前記枠体と前記応力緩和部材とを接合する接合材と、
    を備えたことを特徴とする素子収納用パッケージ。
  2. 請求項1の記載の素子収納用パッケージであって、
    前記応力緩和部材は、該応力緩和部材の前記傾斜面が湾曲している湾曲傾斜面を有していることを特徴とする素子収納用パッケージ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の素子収納用パッケージであって、
    前記応力緩和部材は、平面視において複数の部分に分割されていることを特徴とする素子収納用パッケージ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の素子収納用パッケージと、
    前記素子収納用パッケージの前記基体の前記素子搭載部に搭載され、前記枠体の前記配線導体に電気的に接続される素子と、
    を備えたことを特徴とする電子装置。
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