JP2004003294A - マスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】マスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設を提供する。
【解決手段】本願発明は、90cm(3ft)よりも小さい寸法を有しない大きい表面及び90cm(3ft)よりも小さい寸法を有する中程度の大きさの表面を含む炭化水素処理施設であって、(a)その大きい表面に適用されそしてワイヤメッシュが埋設されそのワイヤメッシュが大きい表面に機械的に取り付けられているマスチック発泡性防火被覆及び(b)中程度の大きさの表面に適用されそして遊動性の軟質メッシュが埋設されているマスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設を提供する。
【選択図】 なし
【解決手段】本願発明は、90cm(3ft)よりも小さい寸法を有しない大きい表面及び90cm(3ft)よりも小さい寸法を有する中程度の大きさの表面を含む炭化水素処理施設であって、(a)その大きい表面に適用されそしてワイヤメッシュが埋設されそのワイヤメッシュが大きい表面に機械的に取り付けられているマスチック発泡性防火被覆及び(b)中程度の大きさの表面に適用されそして遊動性の軟質メッシュが埋設されているマスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設を提供する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にはマスチック防火被覆に関し、特にはかかる被覆を有する炭化水素処理施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
構造物を火災から守護するのにマスチック防火被覆が使用される。1つの普及した用途は、化学プラント、海洋油田及びガス田のプラットホーム並びに製油所のような炭化水素処理施設である。また、かかる被覆は、LPG(液化石油ガス)タンクのような炭化水素貯蔵設備の周囲にも使用される。
【0003】
また、被覆は、構造鋼部材にもしばしば適用されそして絶縁層として働く。火災においては、被覆は、火炎を消し又は構造物を空にするための余裕の時間を与えるために鋼の温度上昇を遅らせる。さもないと、鋼は急速に熱が上昇して崩壊する場合がある。
【0004】
マスチック被覆は、エポキシ又はビニルのようなバインダーを使用して形成される。このバインダーには、被覆に所望の防火性を与えるための様々な添加剤が含められる。バインダーは鋼に付着する。
【0005】
1つの特に有用な群のマスチック防火被覆は、“発泡性”と称される。発泡性被覆は、火炎の熱に暴露したときに膨張しそしてフオーム様のチャーに変わる。このフオーム様のチャーは、低い熱伝導性を有しそして基体を絶縁する。発泡性被覆は時には“融蝕性”又は“昇華性”被覆とも称される。
【0006】
マスチック被覆はたいていの基体に対してよく付着するけれども、被覆中にメッシュを埋設させることが知られている。メッシュは、基体に機械的に取り付けられる。カースル氏外の米国特許第3,913,290号及び同第4,069,075号には、メッシュの使用が記載されている。これらの特許では、メッシュは、火炎中でチャーが生成するや否やそれを補強すると説明されている。より具体的に言えば、メッシュは、被覆にひびが入る又は“裂け目が生じる”機会を減少させる。物質に亀裂が生じても、それらはメッシュを使用したときにはそれ程深くない。その結果、マスチックは厚く適用される必要はない。また、防火性マスチックを補強するのにガラス布も使用されてきた。米国特許第3,915,777号にはかかる系が記載されている。しかしながら、ガラスは被覆が暴露される可能性がある温度において溶融する。一旦ガラスが溶融すると、それは利益を全く提供しない。
【0007】
また、メッシュは火災が起こる前に追加的な利益も提供する。マスチックは、しばしば鋼基体に適用され、そして被覆が50℃(120°F)程の高さの大きな温度変動を包含する過酷な環境条件に暴露されるようなところにもしばしば適用される。かかる温度変動は、基体からマスチックを剥離させる可能性がある。しかしながら、メッシュは剥離を減少させる。
【0008】
剥離は、被覆と基体との間の熱膨張係数の差のために温度変動の結果として生じる。温度が変動すると、被覆及び基体は異なる程度で膨張又は収縮する。この膨張又は収縮の差は被覆と基体との間の結合に応力をかける。たとえマスチック被覆が幾分軟質であるとしても、十分な応力は被覆と基体との間の結合を破壊する場合がある。
【0009】
しかしながら、被覆に埋設されたメッシュは、被覆の熱膨張係数を基体の熱膨張係数に非常に接近させる。その結果、応力が生じるのが少なくなりそして剥離もずっと少なくなる。
【0010】
マスチック被覆と組み合わせたメッシュの使用は回避されてきた。何故ならば、それはその物質を適用するコストを増大させるからである。多くのコストの増加をもたらさずに機械的に取り付けられた金網の利点を得るのが望ましいであろう。
【0011】
【特許文献1】
米国特許第3,913,290号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,069,075号明細書
【特許文献3】
米国特許第3,915,777号明細書
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記の背景を念頭に入れて、本発明の目的は、低い設置コスト、良好な防火性及び温度サイクルに対する良好な抵抗性を有する防火被覆系を提供することである。この目的及び他の目的は、不融性で不燃性の軟質ヤーンから作られたメッシュで達成される。
【0013】
【課題を解決するための手段】
1つの具体例では、被覆は軟質化した被覆である。他の具体例では、被覆は厚さが10mmよりも小さい。更に他の具体例では、ヤーンを埋設させた被覆は3m2よりも小さい構造体の部分に適用され、そして基体に機械的に取り付けられる補強メッシュを有する被覆は3m2よりも大きい表面に適用される。本発明に従ったより特定の具体例は、550g/m2(1ポンド/yd2)よりも低い重量を有する炭素メッシュが埋設されたマスチック発泡性防火被覆で覆われた基体である。より特定の具体例は、90cm(3ft)よりも小さい寸法を有しない大きい表面及び90cm(3ft)よりも小さい寸法を有する中程度の大きさの表面を含む炭化水素処理施設であって、(a)その大きい表面に適用されそしてワイヤメッシュが埋設されそのワイヤメッシュが大きい表面に機械的に取り付けられているマスチック発泡性防火被覆及び(b)中程度の大きさの表面に適用されそして遊動性の軟質メッシュが埋設されているマスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、添付図面と関連させた以下の詳細な説明を参照することによって更によく理解されよう。図1は、炭化水素処理施設における構造鋼材に対して使用することができるような柱100を示す。1つの柱が示されている。しかしながら、本発明は、ビーム、梁、管若しくは他の形の構造部材又は火炎から保護するのが必要な他の表面に適応する。被覆102は、柱100の露出面に適用される。被覆102は、公知のマスチック発泡性防火被覆である。多くの好適な被覆のうちの1つの例は、米国マサチューセッツ州ローエル所在のテキストロン・スペシャルティ・マテリアルズから入手可能な商品名「Chartek」の塗料である。
【0015】
被覆102には、炭素メッシュ104が埋設される。炭素メッシュ104は、480℃(900°F)を越えた温度において構造強度を維持する軟質で不燃性の材料から作られる。この目的に対して、炭素ヤーン及び炭素ヤーン前駆物質が好適である。以下で使用したときには、炭素ヤーン又は炭素ヤーン前駆物質のどちらかで作ったヤーンは、“炭素メッシュ”と称されている。かかるヤーンは、溶接金網と比較して計量で且つ軟質であるという利益を提供する。しかしながら、それらは、燃焼、溶融又は腐蝕せずそして多くの環境影響に耐える。
【0016】
炭素ヤーンは、一般には、PAN(ポリアクリロニトリル)繊維又はピッチ繊維のどちらかから作られる。次いで、PAN又はピッチは、酸素の存在下に230℃(450°F)前後の比較的低い温度に徐々に加熱される。この徐々の加熱工程は“酸化繊維”と称されるものを生じる。PAN及びピッチ繊維は比較的燃焼性で且つそれらの強度を高められた温度で比較的急速に失うのに対して、酸化繊維は比較的不燃性でしかも150℃(300°F)までの温度において比較的不活性である。それよりも高い温度では、酸化繊維は重量を失う場合があるが、しかし炭素含量を失わないので防火被覆において使用するのに受け入れ可能である。酸化繊維は少なくとも60%が炭素であるのが好ましい。
【0017】
炭素繊維は、公知の製造技術に従って酸化繊維から第二の熱処理サイクルによって作られる。この第二熱処理工程はある場合には必要でない。というのは、同様な熱処理が火災中で行われる可能性があるからである。熱処理後に、繊維は好ましくは95%を越えた炭素そしてより好ましくは99%を越えた炭素を含有する。炭素繊維は、前駆体物質よりも軽量で、強力でしかも熱又は火炎に対して抵抗性である。しかしながら、炭素は必要とされる処理工程の増加のためにより高価である。炭素繊維は、空気中で600℃において1時間当たりその重量の約1%を失うに過ぎない。防火被覆中に埋設すると、それは一層低くなる。
【0018】
炭素メッシュ104は、適切な強度を提供するがしかし被覆102への適切な組み込みを許容し且つ火炎中での被覆102の適切な発泡を許容するために好ましくは25mm(1インチ)以下より好ましくは13mm(1/2インチ)以下そして最も好ましくは1.5〜6mm(1/16〜1/4インチ)の開口を有する。また、この間隔は、被覆102が膨張するときにその亀裂を減少させる。
【0019】
使用される炭素ヤーンは、好ましくは21.5〜270g/m2(0.04ポンド/yd2〜0.50ポンド/yd2)の重量を有する織布を提供すべきである。より好ましくは、38〜65g/m2(0.07〜0.12ポンド/yd2)の重量が望ましい。もしも酸化繊維を使用するならば、重量はそれよりも大きく、好ましくは40〜550g/m2(0.08ポンド/yd2〜1ポンド/yd2)そしてより好ましくは75〜140g/m2(0.14〜0.25ポンド/yd2)である。
【0020】
様々な種類のヤーンを使用することができる。好ましくは、多層ヤーンが使用される。2つ〜5つの層が望ましい。ヤーンは軟質であり、従って公知技術によってメッシュに変換させることができる。平織、朱子織又はバスケット織を使用することができる。これらの織物は、工業的な紡織装置において大量に製造することができる。三軸織の如き技術によって特殊なメッシュを作ることもできる。得られるメッシュは、高価であるけれども、破裂に対してより抵抗性でありしかもより等方性の強度を有する。また、編組又は編成によってもメッシュを製造することができる。
【0021】
柱100は、次の操作に従って被覆される。先ず、マスチック発泡性被覆の層を柱100に適用する。マスチック発泡性被覆は、吹付、こて塗又は他の都合の良い方法によって適用することができる。被覆が硬化する前に、その表面上に炭素メッシュ104を広げる。メッシュ104は、ビーム100のできるだけ多くの縁の周囲に1つの連続したシートとして巻かれるのが望ましい。布104は、溶剤中に浸漬されたこて若しくはローラーで又は他の都合の良い手段によって被覆中に圧入される。その後、追加的なマスチック発泡性物質が適用される。次いで、被覆102は通常の被覆として仕上げられる。かくして、炭素メッシュは“自由遊動性”である。何故ならば、それは基体に対して直接には機械的に取り付けられないからである。
【0022】
炭素メッシュ104の如き補強材は、亀裂が起こりやすいような縁で使用するのに望ましい。また、これは、中程度の大きさの表面上において約14mmまでの被覆厚さで使用するにも好ましい。中程度の大きさの表面は、15cm〜約90cm(6インチ〜約3フィート)の少なくとも1つの寸法を有する破損していない表面である。
【0023】
それよりも大きい表面に対しても、炭素布をなお使用することができる。しかしながら、表面をマスチック発泡材で被覆し次いで温度の変動又は火炎に暴露すると、被覆した面積の大きさに比例して被覆内の応力が増大する。これらの応力は、亀裂を引き起こし且つ基体から被覆を離脱させる場合がある。その結果、大きい表面を被覆するときには基体に補強材を機械的に取り付けるのが望ましい場合がある。例えば、ピンは、マスチック発泡材で被覆する前に基体に溶接される。炭素メッシュを適用した後に、次いでピンは炭素メッシュの上に曲げられ、しかしてそれをその場所に保持する。別法として、基体の縁を金属クリップで留めて炭素メッシュを基体の縁に保持することができる。これらの大きい表面に対しては、通常使用されるようなワイヤメッシュを使用することができる。
【0024】
また、約14mmよりも厚い被覆では内部応力が同様に増大することが判明した。このような厚い被覆では、緩やかな熱膨張及び収縮によって引き起こされる応力は、火炎中で生じる応力よりも問題になる。ここに記載するような軟質の炭素メッシュは、熱膨張によって引き起こされる応力を打ち消すのに慣用の溶接した金網ほど有用でない。
【0025】
温度サイクルによる剥離を回避するために軟質化エポキシマスチック発泡性被覆が提案させている。例えば、米国特許第5,108,832号及び同第5,070,119号にはかかる被覆が記載されている。かかる軟質化エポキシマスチック発泡性被覆を使用すると、温度サイクルの衝撃が減少する傾向がある。その結果、軟質化エポキシマスチック発泡材では約17mm厚までの僅かに厚い被覆を使用することができる。
【0026】
その結果、施設においては様々な点で種々の補強手段を使用するのが望ましい場合がある。例えば、小さい表面には補強材なしにマスチック発泡材を被覆することができる。中程度の大きさの表面及び縁は、自由遊動性炭素布で補強したマスチック発泡材で被覆することができる。それよりも大きい表面は、固定したメッシュで補強することができる。14mm以上の厚さに被覆された領域は、硬質の溶接金属メッシュで補強することができる。
【0027】
図2は、海洋炭化水素処理施設200を概略図で示す。施設200は、柱202及び204のような柱及びビームによって支持された構造体を含む。かかるビーム及び柱は、本明細書で小さい及び中程度と称される寸法になる。また、施設200は、本明細書では大きいと称される表面も含む。例えば、タンク206の外部、建築部208の下側及びプラットホーム210は多くの大きい表面を含む。これらの種類の表面の各々に最も適した適用技術を使用することができる。
【0028】
図3は、ビーム300によって支持された床又はデッキ306の下側を詳細に示す。ビーム300と300との間のスパンDは、デッキ306に機械的に取り付けられたメッシュで有益下に補強することができる大きい表面を表わす。ビーム300の上方の領域304は、小さい又は中程度の大きさの表面でありそして炭素メッシュで補強することができる。しかしながら、デッキ306と接触するようなビーム300のフランジ全体にわたって硬質ワイヤメッシュ308を広げるのが望ましい。さもないと、火炎中において、被覆302はビーム300の上部から離脱する傾向がある。
【0029】
長い寸法のメッシュが垂直方向に走るような他の表面では、自由遊動性炭素メッシュで補強されたマスチック発泡材も表面から離脱する傾向がある。これらの場合には、これらの表面の縁においてクリップ、ピン又は他の取付手段を選択して使用することができる。
【0030】
ここで図4を説明すると、軟質補強材を使用する他の利益が示されている。図4は、マスチック発泡性防火被覆402を被覆したI形ビーム400の横断面を示す。I形ビーム400の縁に形成した被覆402は、炭素メッシュ404によって補強されている。ここで、炭素メッシュ404は適用時にひだ付けされている。防火被覆402が火炎中で膨張するにつれて、炭素メッシュ404もひだが解かれるにつれて膨張する。この態様で、炭素メッシュ404はチャーの外部を補強する。かくして、チャーの外部は火炎中で亀裂又は離れ落ちるのが少なくなる。それ故に、縁において防火被覆の外部の半分に埋設された自由遊動性で膨張性の炭素メッシュを使用することによって火炎中における長い保護を得ることができる。好ましくは、膨張性メッシュは物質の外部の三分の一に設けられる。
【0031】
また、小さい曲率半径を有する他の表面を持つ膨張性メッシュを使用することも有益である。管状体及び約30cm(12インチ)以下の曲率半径を有する他の表面では膨張性メッシュを使用するのが望ましい。図5Aは、ケーブル束500上の発泡性防火被覆502中に設けられた膨張性炭素メッシュ504を示す。ケーブル束500の如き丸い構造体上の被覆が発泡すると、膨張した被覆の周囲は膨張していない被覆の周囲よりも大きくなる。ひだ付けした炭素メッシュ504を使用すると、図5Bに示されるようにメッシュが被覆と共に膨張するのが可能になる。かくして、チャー522の外部に対する補強が提供される。
【0032】
発泡性被覆の外部で硬質メッシュを使用する不利益は、硬質メッシュが発泡を抑制することである。この時、火炎中において、被覆は絶縁体として効果が低くなる。膨張性メッシュを使用すると、発泡がずっと低く制限される。正味の結果は、亀裂が少なくなって良好な防火性をもたらす良好な発泡が生じることである。
【0033】
図4及び5Aは、炭素メッシュをひだ付けすることによって作られた膨張性炭素メッシュを示す。ひだは、炭素メッシュを適用するときにそれを折り重ねることによって形成することができる。別法として、ニット炭素メッシュを使用することができる。というのは、ニット材料は固有的に膨張するようになっているからである。この適用に対しては、たてジャージーニットが好適である。
【0034】
図6は、膨張性メッシュを作る別の方法を示す。25mm(1インチ)以下の曲率半径を有する基体縁600が発泡性被覆602で被覆される。被覆602中には、炭素メッシュ604A及び604Bの2つのシートが埋設されている。シート604A及び604Bは縁で重なり合っている。被覆602が発泡するにつれて、シート604A及び604Bは離れ、これによって発泡を可能にする。
【0035】
たとえ低温の材料を使用してメッシュを形成するとしても、上記の如き膨張性メッシュを使用するのが有益である。例えば、補強のために慣用されるようなガラス繊維も膨張性にすることができる。しかしながら、不燃性で不融性の軟質炭素メッシュを使用する利益のすべては得られない。
【0036】
以上の如く本発明を説明したけれども、他の具体例を構成できることも明らかであろう。例えば、炭素メッシュの使用が説明された。同様の結果は、溶接されていない織成又は編成金属ワイヤメッシュを使用することによっても得ることができる。軟質ワイヤメッシュを作るのにステンレス鋼、炭素鋼、銅又は類似のワイヤを使用することができる。軟質性を可能にするためには小さい直径のワイヤを使用しなければならない。好ましくは、このワイヤは、25ゲージよりも小さくそしてより好ましくは30ゲージよりも小さいものである。非溶接構造も、それが軟質性を可能にするので好ましい。例えば、コンベヤベルト等を作るのに市場で入手可能であるような織成ワイヤメッシュを使用するのが好ましい。しかしながら、金属メッシュは、炭素メッシュよりも重く従って重量感性用途に対してはそれほど望ましくない。また、炭素の代わりにセラミックから作ったメッシュを使用して軟質メッシュを提供することもできる。炭素メッシュよりもコスト高であるけれども、商品名「REFRASIL」(シリカ繊維に対するカーボランダム・カンパニーの商品名)の繊維から作ったメッシュを同等に有益下に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヤーンメッシュが埋設された被覆を示す。
【図2】マスチック防火被覆が適用された施設を示す。
【図3】下側に適用されたマスチック防火被覆の横断面を示す。
【図4】軟質メッシュが埋設されたマスチック防火被覆を有するI形ビームの横断面を示す。
【図5】軟質メッシュが埋設されたマスチック防火被覆を有するケーブル束の横断面を示し、Aは火炎に暴露前、Bは火炎に暴露後を示す。
【図6】膨張性メッシュを有する縁の横断面を示す。
【符号の説明】
102、402、502、602 マスチック発泡性防火被覆
104、404、504、604 炭素メッシュ
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にはマスチック防火被覆に関し、特にはかかる被覆を有する炭化水素処理施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
構造物を火災から守護するのにマスチック防火被覆が使用される。1つの普及した用途は、化学プラント、海洋油田及びガス田のプラットホーム並びに製油所のような炭化水素処理施設である。また、かかる被覆は、LPG(液化石油ガス)タンクのような炭化水素貯蔵設備の周囲にも使用される。
【0003】
また、被覆は、構造鋼部材にもしばしば適用されそして絶縁層として働く。火災においては、被覆は、火炎を消し又は構造物を空にするための余裕の時間を与えるために鋼の温度上昇を遅らせる。さもないと、鋼は急速に熱が上昇して崩壊する場合がある。
【0004】
マスチック被覆は、エポキシ又はビニルのようなバインダーを使用して形成される。このバインダーには、被覆に所望の防火性を与えるための様々な添加剤が含められる。バインダーは鋼に付着する。
【0005】
1つの特に有用な群のマスチック防火被覆は、“発泡性”と称される。発泡性被覆は、火炎の熱に暴露したときに膨張しそしてフオーム様のチャーに変わる。このフオーム様のチャーは、低い熱伝導性を有しそして基体を絶縁する。発泡性被覆は時には“融蝕性”又は“昇華性”被覆とも称される。
【0006】
マスチック被覆はたいていの基体に対してよく付着するけれども、被覆中にメッシュを埋設させることが知られている。メッシュは、基体に機械的に取り付けられる。カースル氏外の米国特許第3,913,290号及び同第4,069,075号には、メッシュの使用が記載されている。これらの特許では、メッシュは、火炎中でチャーが生成するや否やそれを補強すると説明されている。より具体的に言えば、メッシュは、被覆にひびが入る又は“裂け目が生じる”機会を減少させる。物質に亀裂が生じても、それらはメッシュを使用したときにはそれ程深くない。その結果、マスチックは厚く適用される必要はない。また、防火性マスチックを補強するのにガラス布も使用されてきた。米国特許第3,915,777号にはかかる系が記載されている。しかしながら、ガラスは被覆が暴露される可能性がある温度において溶融する。一旦ガラスが溶融すると、それは利益を全く提供しない。
【0007】
また、メッシュは火災が起こる前に追加的な利益も提供する。マスチックは、しばしば鋼基体に適用され、そして被覆が50℃(120°F)程の高さの大きな温度変動を包含する過酷な環境条件に暴露されるようなところにもしばしば適用される。かかる温度変動は、基体からマスチックを剥離させる可能性がある。しかしながら、メッシュは剥離を減少させる。
【0008】
剥離は、被覆と基体との間の熱膨張係数の差のために温度変動の結果として生じる。温度が変動すると、被覆及び基体は異なる程度で膨張又は収縮する。この膨張又は収縮の差は被覆と基体との間の結合に応力をかける。たとえマスチック被覆が幾分軟質であるとしても、十分な応力は被覆と基体との間の結合を破壊する場合がある。
【0009】
しかしながら、被覆に埋設されたメッシュは、被覆の熱膨張係数を基体の熱膨張係数に非常に接近させる。その結果、応力が生じるのが少なくなりそして剥離もずっと少なくなる。
【0010】
マスチック被覆と組み合わせたメッシュの使用は回避されてきた。何故ならば、それはその物質を適用するコストを増大させるからである。多くのコストの増加をもたらさずに機械的に取り付けられた金網の利点を得るのが望ましいであろう。
【0011】
【特許文献1】
米国特許第3,913,290号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,069,075号明細書
【特許文献3】
米国特許第3,915,777号明細書
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記の背景を念頭に入れて、本発明の目的は、低い設置コスト、良好な防火性及び温度サイクルに対する良好な抵抗性を有する防火被覆系を提供することである。この目的及び他の目的は、不融性で不燃性の軟質ヤーンから作られたメッシュで達成される。
【0013】
【課題を解決するための手段】
1つの具体例では、被覆は軟質化した被覆である。他の具体例では、被覆は厚さが10mmよりも小さい。更に他の具体例では、ヤーンを埋設させた被覆は3m2よりも小さい構造体の部分に適用され、そして基体に機械的に取り付けられる補強メッシュを有する被覆は3m2よりも大きい表面に適用される。本発明に従ったより特定の具体例は、550g/m2(1ポンド/yd2)よりも低い重量を有する炭素メッシュが埋設されたマスチック発泡性防火被覆で覆われた基体である。より特定の具体例は、90cm(3ft)よりも小さい寸法を有しない大きい表面及び90cm(3ft)よりも小さい寸法を有する中程度の大きさの表面を含む炭化水素処理施設であって、(a)その大きい表面に適用されそしてワイヤメッシュが埋設されそのワイヤメッシュが大きい表面に機械的に取り付けられているマスチック発泡性防火被覆及び(b)中程度の大きさの表面に適用されそして遊動性の軟質メッシュが埋設されているマスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、添付図面と関連させた以下の詳細な説明を参照することによって更によく理解されよう。図1は、炭化水素処理施設における構造鋼材に対して使用することができるような柱100を示す。1つの柱が示されている。しかしながら、本発明は、ビーム、梁、管若しくは他の形の構造部材又は火炎から保護するのが必要な他の表面に適応する。被覆102は、柱100の露出面に適用される。被覆102は、公知のマスチック発泡性防火被覆である。多くの好適な被覆のうちの1つの例は、米国マサチューセッツ州ローエル所在のテキストロン・スペシャルティ・マテリアルズから入手可能な商品名「Chartek」の塗料である。
【0015】
被覆102には、炭素メッシュ104が埋設される。炭素メッシュ104は、480℃(900°F)を越えた温度において構造強度を維持する軟質で不燃性の材料から作られる。この目的に対して、炭素ヤーン及び炭素ヤーン前駆物質が好適である。以下で使用したときには、炭素ヤーン又は炭素ヤーン前駆物質のどちらかで作ったヤーンは、“炭素メッシュ”と称されている。かかるヤーンは、溶接金網と比較して計量で且つ軟質であるという利益を提供する。しかしながら、それらは、燃焼、溶融又は腐蝕せずそして多くの環境影響に耐える。
【0016】
炭素ヤーンは、一般には、PAN(ポリアクリロニトリル)繊維又はピッチ繊維のどちらかから作られる。次いで、PAN又はピッチは、酸素の存在下に230℃(450°F)前後の比較的低い温度に徐々に加熱される。この徐々の加熱工程は“酸化繊維”と称されるものを生じる。PAN及びピッチ繊維は比較的燃焼性で且つそれらの強度を高められた温度で比較的急速に失うのに対して、酸化繊維は比較的不燃性でしかも150℃(300°F)までの温度において比較的不活性である。それよりも高い温度では、酸化繊維は重量を失う場合があるが、しかし炭素含量を失わないので防火被覆において使用するのに受け入れ可能である。酸化繊維は少なくとも60%が炭素であるのが好ましい。
【0017】
炭素繊維は、公知の製造技術に従って酸化繊維から第二の熱処理サイクルによって作られる。この第二熱処理工程はある場合には必要でない。というのは、同様な熱処理が火災中で行われる可能性があるからである。熱処理後に、繊維は好ましくは95%を越えた炭素そしてより好ましくは99%を越えた炭素を含有する。炭素繊維は、前駆体物質よりも軽量で、強力でしかも熱又は火炎に対して抵抗性である。しかしながら、炭素は必要とされる処理工程の増加のためにより高価である。炭素繊維は、空気中で600℃において1時間当たりその重量の約1%を失うに過ぎない。防火被覆中に埋設すると、それは一層低くなる。
【0018】
炭素メッシュ104は、適切な強度を提供するがしかし被覆102への適切な組み込みを許容し且つ火炎中での被覆102の適切な発泡を許容するために好ましくは25mm(1インチ)以下より好ましくは13mm(1/2インチ)以下そして最も好ましくは1.5〜6mm(1/16〜1/4インチ)の開口を有する。また、この間隔は、被覆102が膨張するときにその亀裂を減少させる。
【0019】
使用される炭素ヤーンは、好ましくは21.5〜270g/m2(0.04ポンド/yd2〜0.50ポンド/yd2)の重量を有する織布を提供すべきである。より好ましくは、38〜65g/m2(0.07〜0.12ポンド/yd2)の重量が望ましい。もしも酸化繊維を使用するならば、重量はそれよりも大きく、好ましくは40〜550g/m2(0.08ポンド/yd2〜1ポンド/yd2)そしてより好ましくは75〜140g/m2(0.14〜0.25ポンド/yd2)である。
【0020】
様々な種類のヤーンを使用することができる。好ましくは、多層ヤーンが使用される。2つ〜5つの層が望ましい。ヤーンは軟質であり、従って公知技術によってメッシュに変換させることができる。平織、朱子織又はバスケット織を使用することができる。これらの織物は、工業的な紡織装置において大量に製造することができる。三軸織の如き技術によって特殊なメッシュを作ることもできる。得られるメッシュは、高価であるけれども、破裂に対してより抵抗性でありしかもより等方性の強度を有する。また、編組又は編成によってもメッシュを製造することができる。
【0021】
柱100は、次の操作に従って被覆される。先ず、マスチック発泡性被覆の層を柱100に適用する。マスチック発泡性被覆は、吹付、こて塗又は他の都合の良い方法によって適用することができる。被覆が硬化する前に、その表面上に炭素メッシュ104を広げる。メッシュ104は、ビーム100のできるだけ多くの縁の周囲に1つの連続したシートとして巻かれるのが望ましい。布104は、溶剤中に浸漬されたこて若しくはローラーで又は他の都合の良い手段によって被覆中に圧入される。その後、追加的なマスチック発泡性物質が適用される。次いで、被覆102は通常の被覆として仕上げられる。かくして、炭素メッシュは“自由遊動性”である。何故ならば、それは基体に対して直接には機械的に取り付けられないからである。
【0022】
炭素メッシュ104の如き補強材は、亀裂が起こりやすいような縁で使用するのに望ましい。また、これは、中程度の大きさの表面上において約14mmまでの被覆厚さで使用するにも好ましい。中程度の大きさの表面は、15cm〜約90cm(6インチ〜約3フィート)の少なくとも1つの寸法を有する破損していない表面である。
【0023】
それよりも大きい表面に対しても、炭素布をなお使用することができる。しかしながら、表面をマスチック発泡材で被覆し次いで温度の変動又は火炎に暴露すると、被覆した面積の大きさに比例して被覆内の応力が増大する。これらの応力は、亀裂を引き起こし且つ基体から被覆を離脱させる場合がある。その結果、大きい表面を被覆するときには基体に補強材を機械的に取り付けるのが望ましい場合がある。例えば、ピンは、マスチック発泡材で被覆する前に基体に溶接される。炭素メッシュを適用した後に、次いでピンは炭素メッシュの上に曲げられ、しかしてそれをその場所に保持する。別法として、基体の縁を金属クリップで留めて炭素メッシュを基体の縁に保持することができる。これらの大きい表面に対しては、通常使用されるようなワイヤメッシュを使用することができる。
【0024】
また、約14mmよりも厚い被覆では内部応力が同様に増大することが判明した。このような厚い被覆では、緩やかな熱膨張及び収縮によって引き起こされる応力は、火炎中で生じる応力よりも問題になる。ここに記載するような軟質の炭素メッシュは、熱膨張によって引き起こされる応力を打ち消すのに慣用の溶接した金網ほど有用でない。
【0025】
温度サイクルによる剥離を回避するために軟質化エポキシマスチック発泡性被覆が提案させている。例えば、米国特許第5,108,832号及び同第5,070,119号にはかかる被覆が記載されている。かかる軟質化エポキシマスチック発泡性被覆を使用すると、温度サイクルの衝撃が減少する傾向がある。その結果、軟質化エポキシマスチック発泡材では約17mm厚までの僅かに厚い被覆を使用することができる。
【0026】
その結果、施設においては様々な点で種々の補強手段を使用するのが望ましい場合がある。例えば、小さい表面には補強材なしにマスチック発泡材を被覆することができる。中程度の大きさの表面及び縁は、自由遊動性炭素布で補強したマスチック発泡材で被覆することができる。それよりも大きい表面は、固定したメッシュで補強することができる。14mm以上の厚さに被覆された領域は、硬質の溶接金属メッシュで補強することができる。
【0027】
図2は、海洋炭化水素処理施設200を概略図で示す。施設200は、柱202及び204のような柱及びビームによって支持された構造体を含む。かかるビーム及び柱は、本明細書で小さい及び中程度と称される寸法になる。また、施設200は、本明細書では大きいと称される表面も含む。例えば、タンク206の外部、建築部208の下側及びプラットホーム210は多くの大きい表面を含む。これらの種類の表面の各々に最も適した適用技術を使用することができる。
【0028】
図3は、ビーム300によって支持された床又はデッキ306の下側を詳細に示す。ビーム300と300との間のスパンDは、デッキ306に機械的に取り付けられたメッシュで有益下に補強することができる大きい表面を表わす。ビーム300の上方の領域304は、小さい又は中程度の大きさの表面でありそして炭素メッシュで補強することができる。しかしながら、デッキ306と接触するようなビーム300のフランジ全体にわたって硬質ワイヤメッシュ308を広げるのが望ましい。さもないと、火炎中において、被覆302はビーム300の上部から離脱する傾向がある。
【0029】
長い寸法のメッシュが垂直方向に走るような他の表面では、自由遊動性炭素メッシュで補強されたマスチック発泡材も表面から離脱する傾向がある。これらの場合には、これらの表面の縁においてクリップ、ピン又は他の取付手段を選択して使用することができる。
【0030】
ここで図4を説明すると、軟質補強材を使用する他の利益が示されている。図4は、マスチック発泡性防火被覆402を被覆したI形ビーム400の横断面を示す。I形ビーム400の縁に形成した被覆402は、炭素メッシュ404によって補強されている。ここで、炭素メッシュ404は適用時にひだ付けされている。防火被覆402が火炎中で膨張するにつれて、炭素メッシュ404もひだが解かれるにつれて膨張する。この態様で、炭素メッシュ404はチャーの外部を補強する。かくして、チャーの外部は火炎中で亀裂又は離れ落ちるのが少なくなる。それ故に、縁において防火被覆の外部の半分に埋設された自由遊動性で膨張性の炭素メッシュを使用することによって火炎中における長い保護を得ることができる。好ましくは、膨張性メッシュは物質の外部の三分の一に設けられる。
【0031】
また、小さい曲率半径を有する他の表面を持つ膨張性メッシュを使用することも有益である。管状体及び約30cm(12インチ)以下の曲率半径を有する他の表面では膨張性メッシュを使用するのが望ましい。図5Aは、ケーブル束500上の発泡性防火被覆502中に設けられた膨張性炭素メッシュ504を示す。ケーブル束500の如き丸い構造体上の被覆が発泡すると、膨張した被覆の周囲は膨張していない被覆の周囲よりも大きくなる。ひだ付けした炭素メッシュ504を使用すると、図5Bに示されるようにメッシュが被覆と共に膨張するのが可能になる。かくして、チャー522の外部に対する補強が提供される。
【0032】
発泡性被覆の外部で硬質メッシュを使用する不利益は、硬質メッシュが発泡を抑制することである。この時、火炎中において、被覆は絶縁体として効果が低くなる。膨張性メッシュを使用すると、発泡がずっと低く制限される。正味の結果は、亀裂が少なくなって良好な防火性をもたらす良好な発泡が生じることである。
【0033】
図4及び5Aは、炭素メッシュをひだ付けすることによって作られた膨張性炭素メッシュを示す。ひだは、炭素メッシュを適用するときにそれを折り重ねることによって形成することができる。別法として、ニット炭素メッシュを使用することができる。というのは、ニット材料は固有的に膨張するようになっているからである。この適用に対しては、たてジャージーニットが好適である。
【0034】
図6は、膨張性メッシュを作る別の方法を示す。25mm(1インチ)以下の曲率半径を有する基体縁600が発泡性被覆602で被覆される。被覆602中には、炭素メッシュ604A及び604Bの2つのシートが埋設されている。シート604A及び604Bは縁で重なり合っている。被覆602が発泡するにつれて、シート604A及び604Bは離れ、これによって発泡を可能にする。
【0035】
たとえ低温の材料を使用してメッシュを形成するとしても、上記の如き膨張性メッシュを使用するのが有益である。例えば、補強のために慣用されるようなガラス繊維も膨張性にすることができる。しかしながら、不燃性で不融性の軟質炭素メッシュを使用する利益のすべては得られない。
【0036】
以上の如く本発明を説明したけれども、他の具体例を構成できることも明らかであろう。例えば、炭素メッシュの使用が説明された。同様の結果は、溶接されていない織成又は編成金属ワイヤメッシュを使用することによっても得ることができる。軟質ワイヤメッシュを作るのにステンレス鋼、炭素鋼、銅又は類似のワイヤを使用することができる。軟質性を可能にするためには小さい直径のワイヤを使用しなければならない。好ましくは、このワイヤは、25ゲージよりも小さくそしてより好ましくは30ゲージよりも小さいものである。非溶接構造も、それが軟質性を可能にするので好ましい。例えば、コンベヤベルト等を作るのに市場で入手可能であるような織成ワイヤメッシュを使用するのが好ましい。しかしながら、金属メッシュは、炭素メッシュよりも重く従って重量感性用途に対してはそれほど望ましくない。また、炭素の代わりにセラミックから作ったメッシュを使用して軟質メッシュを提供することもできる。炭素メッシュよりもコスト高であるけれども、商品名「REFRASIL」(シリカ繊維に対するカーボランダム・カンパニーの商品名)の繊維から作ったメッシュを同等に有益下に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヤーンメッシュが埋設された被覆を示す。
【図2】マスチック防火被覆が適用された施設を示す。
【図3】下側に適用されたマスチック防火被覆の横断面を示す。
【図4】軟質メッシュが埋設されたマスチック防火被覆を有するI形ビームの横断面を示す。
【図5】軟質メッシュが埋設されたマスチック防火被覆を有するケーブル束の横断面を示し、Aは火炎に暴露前、Bは火炎に暴露後を示す。
【図6】膨張性メッシュを有する縁の横断面を示す。
【符号の説明】
102、402、502、602 マスチック発泡性防火被覆
104、404、504、604 炭素メッシュ
Claims (9)
- 90cm(3ft)よりも小さい寸法を有しない大きい表面及び90cm(3ft)よりも小さい寸法を有する中程度の大きさの表面を含む炭化水素処理施設であって、(a)その大きい表面に適用されそしてワイヤメッシュが埋設されそのワイヤメッシュが大きい表面に機械的に取り付けられているマスチック発泡性防火被覆及び(b)中程度の大きさの表面に適用されそして遊動性の軟質メッシュが埋設されているマスチック発泡性防火被覆を有する炭化水素処理施設。
- 軟質メッシュが550g/m2(1ポンド/yd2)よりも低い重量を有する炭素メッシュである請求項1記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが、炭素ヤーンから作られそしてヤーン間に13mm(1/2インチ)以下の間隔を有する請求項2記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが、60%以上の炭素含量を有する多層ヤーンから作られる請求項3記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが95%以上の炭素含量及び270g/m2(0.5ポンド/yd2)以下の重量を有する請求項4記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが、炭素ヤーンを平織りすることによって作られる請求項2記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが、炭素ヤーンを三軸織りすることによって作られる請求項2記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが、炭素ヤーンを編組することによって作られる請求項2記載の炭化水素処理施設。
- 炭素メッシュが、炭素ヤーンを編成することによって作られる請求項2記載の炭化水素処理施設。
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