JP2004000285A - タクスス属種の細胞培養によるタキソールおよびタキサンの増強された生産 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (a)タクスス属種(タクスス・シネンシスを除く。)のカルスおよび/または懸濁培養由来の細胞を培養する工程、ここで、前記培養細胞は、培養細胞の迅速な成長のために独立して最適化された成長条件におく;
(b)前記培養条件を、独立して最適化され、かつ、タキソール及びタキサンの生合成に有利な生産物形成条件に変えることによりタキソール及びタキサンの生合成を刺激する工程、ここで、前記成長条件は前記生産物形成条件と異なるものである;
(c)生産されたタキソールおよびタキサンを前記細胞および/または前記培地から回収する工程、
を含む方法により上記課題を解決する。
【選択図】 図1
Description
タキソールは最初はパシフィック・イュー(pacific yew ;北米太平洋岸産のイチイ属の植物)、すなわちタクスス・ブレヴィフォリア(Taxus brevifolia)(非特許文献1)の樹皮から単離されたジテルペノイド・アルカロイドである。
種々の異なる培養方法における植物細胞の分裂、成長および二次的中間代謝物を生産する能力は多数のグループによって十分に証明されている。現在、2つの化合物、シコニン(shikonin)(赤色染料および抗炎症剤)とギンセンゴシド(ginsengoside)(東洋医薬の強壮薬)が日本で組織培養プロセスにより生産されている。他の多くのプロセスは報告によると製品の市販が間近であり、これらにはヴァニリン(vanillin)、ベルベリン(berberine )、ロスマリン酸(rosmarinic acid)が含まれる(非特許文献6)。
文献を歴史的に概観すると、草本植物は培養において比較的容易に操作されてきたのに対して、木本植物および針葉樹の培養を達成するのは困難であった。
裸子植物懸濁培養における迅速な成長および高生産性を達成することが困難であることはタキソール生産についてのこれまでの3編の報告に反映されている。最近タクスス・バッカータ(Taxus baccata)のカルス培養を誘導したが、彼らの免疫吸着アッセイを使用してタキソールを検出することができなかった(非特許文献13)。タクスス・メディア(Taxus media)(cv. hicksii) のカルス培養中に0.009 %の乾燥重量のタキソールが存在することを報告したが(非特許文献14)、倍加時間、細胞密度、報告されたタキソールが生産される時間の尺度は示されていない。
タクスス植物材料は全北米からおよび他の大陸からも集めることができる。培養は適当なタクススの組織を成長のために選択することによって誘導される。この植物の樹皮、形成層、針葉、茎、種子、きゅう果(cone)および根を含む任意の部分からの組織をカルスを誘導するのに選択することができる。しかしながら、タキソールの収率を最適にするためには、針葉および植物部分の分裂組織領域が好ましい。最も好ましいのは新しく成長した針葉(例えば1ないし3カ月令)であり、これらは一般に浅緑色により同定することができる。「新しく成長した」(new growth)という用語は広くその年の成長シーズン内の植物の針葉生成を意味するものとして意図されている。
培養は典型的に成長形態、生産性、生産物プロフィールその他の特徴において変異性を示す。個々の細胞系統は成長培地の構成成分に対する好みが異なるので、多くの異なる成長培地をカルスの誘導および増殖に使用することになるかも知れない。
タクスス懸濁培養は他の植物細胞培養と同様に迅速な成長速度および高細胞密度の能力を有する。しかしながら、最適条件は細胞系統ごとに変動するため、与えられた細胞系統に対する迅速な最適化に導く方法を考慮する必要がある。
細胞および培地からのタキソールとタキサンの抽出・回収方法は従来の技法に従って行われ、実施例5に詳細に述べる。イムノアッセイ(ELISA)技法は主に市販キット中のハワイ・バイオテクノロジー社により供給されたプロトコルに従った。強力液体クロマトグラフィー法は実施例5に詳述するように既存のプロトコルを少し変えた。本発明において使用した条件下では、解像度のよいタキサンのピークが得られ、精確な検出と定量ができた。非タキサン成分が一緒に溶離する可能性があるため、タキサンと思われるピークごとにスペクトルの純度をダイオードアレイにより検査してからピーク領域を統合した。タキサン標準品の滞留時間を実施例5にリストする、サンプル・クロマトグラムを第4図及び図5に含めた。
本明細書において使用されるように、「栄養培地」という用語は植物細胞カルスおよび懸濁培養の培養に適した培地を記述するのに使用される。「栄養培地」という用語は一般的であり「成長培地」と「生産培地」の双方を含む。「成長培地」という用語は培養細胞の迅速な成長に有利な栄養培地を記述するのに使用される。「生産培地」という用語は培養細胞のタキソールおよびタキサンの生合成に有利な栄養培地を指称する。成長は生産培地で起きることがあり得るとともに、生産が成長培地で起きることがあり得るし、単一の栄養培地中で最適の成長と生産が起きることがあり得ることが了解される。
細胞培養中のタキソールおよび他の関連タキサンの収率を改善するために、本発明者らは数多くのアプローチを行った。生産性を高めるのに使用されたこれらのアプローチの一つはいわゆるエリシターを使用することである。本明細書において使用されるように、エリシターという用語は生物学的由来および非生物由来の化合物であって植物または植物細胞培養に適用されたときに二次的中間代謝物生産の増加を引き起こすものに対して使用される(非特許文献16; 非特許文献17; および非特許文献18)。多くの異なる化合物が由来の特質と細胞代謝への作用のモードとに応じてエリシターとして作用することができる。本発明においては、本発明者らは2種類の主要なエリシター類:1)通常、選ばれたグループの真菌、バクテリア、酵母からの細胞壁の抽出物または濾過物並びにそれらの精製フラクションを含む生物エリシター類、2)化学ストレス剤および生物由来の若干の化合物を含む非生物エリシター類を使用した(第1表にリストしたエリシター類参照)。
実施例7.3 に記載したように、使用済み培地の除去および新しい培地の補充を3日おきに行うと総タキサンおよびタキソールの生産が顕著に向上するのに寄与するとともに、細胞外生産物の量の増加にも寄与する。
高等植物にとって光は無傷の植物および細胞培養のいずれにおいても二次的代謝における有力なファクターである。光の強度と波長はともに重要である(非特許文献22)。例えば、フラボノイドおよびアントシアニン生合成は通常高強度連続光により促進されるが、暗所培養体は他の中間代謝物にとって好ましいことがある。培養された細胞の緑化または光合成能力の向上も生産物形成または生産物スペクトルを増加させる。本発明者らの研究は広いバンドの光源および特定の狭いバンドの光源の使用を含む。実施例7.3 に示すように、露光するとタキソールの蓄積が増えるとともに培地中への分泌が増加する。タキソール生産に対する光の刺激効果はタキサンの生合成に対する特異な制御機構が存在することを示唆する。光受容体の性質と光誘導促進の成果学的特徴は未だ明らかでない。
植物細胞培養プロセスに対する操作のモードは栄養物質、細胞および生産物が時間に関して添加または除去される仕方をいう(非特許文献6)。すべての栄養物質が最初に供給され、細胞と生産物を含む培養内容物が培養期間末に収穫されるときは操作のモードは「一段階バッチプロセス」と呼ばれる。バッチ方法が2つの連続する期、成長期と生産期、に分割されこれら2つの期の間で培地が交換されるときは、操作のモードは「二段階バッチプロセス」と呼ばれる。
以下の実施例は、本発明を実施する上で用いられる材料と方法をさらに記載したものである。これらの実施例は、本発明を説明するためのものであって、いかなる場合においても本発明を限定するものではない。
タクスス属植物材料のサンプルを、多数の野生植物および培養植物から採取した。これらの試料を研究室に到着した時に処理するか、もしくは使用するまで4℃で保存した。
カルスを外植片から除去するとともに、除去したカルスを24±1℃、暗所で培養した。10日毎にカルスの健康な部分を新しい培地に移した。この移植頻度は、褐変を抑えることおよびカルスの維持期間を延ばすことにとってたいへん重要であることがわかった。種々のカルスにとって好ましい成長培地および維持培地を第3表にまとめた。
カルス材料の生重量1gを、各種に適当な液体培地(第3表参照)を25ml含む125 mlのエルレンマイアーフラスコへ無菌的に移植した。例えば、タクスス・シネンシスに対しては培地Dを用いた。フラスコをシリコンフォームキャップ(ベルコ、エヌジェー(Bellco, NJ))で塞いだ後、回転振とう機に置き、暗所で24±1℃、120rpmの条件で振とうした。約3ないし10日で懸濁培養が形成された。初期段階では、ミラクロスフィルタ(カルバイオケム(Calbiochem))を有するブフナー漏斗によってフラスコの含有物を吸引濾過することにより、培地の交換を行った。細胞の増殖段階では、通常、1 〜2g(生重量)の細胞を新しい培地が25ml入った新しい125ml フラスコへ移し、その後週に一回の割合で植え継ぎを行った。
代表的な種の懸濁培養における典型的な増殖速度および細胞密度を第4表に示す。
5.1. 酵素結合免疫測定法
タキソール(ハワイ生物工学研究所提供)の酵素結合免疫測定法(ELISA)による分析を大規模の細胞系統のスクリーニングに用いた。この方法は高感度(0.1ng/mL)であるが、ポリクロナール抗体を用いるため、他のタキサンとのクロス反応性が観察される。分画コレクションを有する予備的な(分析規模の)高速液体クロマトグラフィ(HPLC)は、未同定のタキサンと同様に、10−デアセチルタキソール、7キシロシル−10−デアセチルタキソール、セファロマンニン、10−デアセチル−7−エピタキソール、7エピタキソールとの交差反応性を示した。そのようなクロス反応性にもかかわらず、この方法はタキサン生産物の検出のために非常に有益であると見出され、多数の細胞を迅速にスクリーニングすることを可能にした。タキサンの明白な生成を示す細胞抽出をその後、以下に概要を示すHPLC手順を用いて詳細に分析した。
上清からのタキサンの抽出を、培地中の濃度に依存する2つの方法によって実行した。液体培地中にタキサンが十分な量存在するとき、サンプルを非常に手早くかつ効率的に準備した。培地(2mL)を完全に(真空で)乾燥させ、計量した量のメタノール(0.5−2.0mL)を加えた。サンプルの完全な溶解または分散を達成するまで、この混合物を超音波的に撹拌した。HPLC分析前に遠心分離によって固形物を除去した。検出レベルが0.1mg/Lよりかなり下で、量的な回収は、1mg/Lレベルで得られた。
分析的な高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を、CM3500/CM3200 ポンプ、CM4100可変量自動サンプラおよび総合周辺486 パーソナルコンピュータに連結したSM50000 フォトダイオードアレイ検出器からなるLDC 分析二値勾配高圧混合システムを備えた高炭素ロード(load)ジフェニルカラム(Supelco製、5mM、4.6mm×25cm)で行った。カラム温度を、Eldex CH150 カラムオーブンで35℃に調整した。タクススの定量的なHPLC分析を、次のような二値勾配溶出の略表を用いて達成した。
(mg/分)
0 75 25 1
40 35 65 1
42 25 75 1
47 25 75 1
50 75 25 1
溶出液Aは、0.015mM のKH2PO4をトリフルオロ酢酸でpH3.5に調製したものであり、溶出液Bはアセトニトリルである。
細胞培養の上清中のタキソールの同定を、MS/MS 法(図7〜図10おいて示した)を用いて確認した。その方法は、フローインジェクションをイオンスプレイ大気圧での化学的イオン化に組み合わせるものである。図7〜図10に掲げられたデータを得るために用いられた手順の詳細は次のようである。マススペクトロメータ:大気圧イオン化源を備えたSciex API 3のトリプル四重極質量分析計を用いた。窒素をカーテンガスとして用い、アルゴンをCID スペクトラのための衝突ガスとして用いた。インタフェース:イオン蒸発イオン化(Ion Evaporation Ionization (Electrospray))によってイオンを生産するイオンスプレイインタフェースを用いた。ゼロエア(Zero air)を霧吹きガスとして用いた。LCポンプ:5μL/分で操作するABI 140Bの二重シリンジポンプを用いた。溶媒:2mM NH4OAc、+0.1 %蟻酸を含む50/50 のアセトニトリル/H2O を用いた。注入量:5μL 。フローインジェクション分析によってとられた全スペクトラ。この方法は、細胞培養サンプルにおけるタキソールの存在のための明確な確認を与え、HPLCによる結果ときわめてよく一致する定量結果を与えた。
種々のタクスス属種の細胞培養によって生産されたタキソールは第5表に要約されている。カルスを各種ごとに特定の固体培地上に置き、20日間、暗所で培養した。細胞および培地を乾燥し、共にメタノール抽出し、上記に示したELISAまたはHPLCのいずれかの方法によって検定した。タクスス・シネンシス(Taxus chinensis)培養で得られた結果を実施例7および8にさらに詳述する。
タキソールおよび同族のタキサンの生産は、成長培地A中に送り込まれた最初の2日間の内に始まった。観察された最大タキソールは、15日目のもので、8.81μg/フラスコであり、これは0.44mg/Lのタキソールに相当するものであった。その46.1%はその細胞外の培地中に存在した。15日目において、タキサンの合計濃度は、72.87μg/フラスコまたは3.6mg/Lであり、その58.6%はその細胞外の培地中に存在した。細胞の生育率は蛍光染色法による測定で常に90%以上であり(実施例4)、これは細胞外のタキソールおよびタキサンの存在は細胞溶解が原因というよりはむしろ分泌によるものであったことを示唆している。細胞がタキソールおよびタキサンを分泌する能力は、連続運転の重要な局面となるものである。
タキソールおよび合計タキサンの生産性における大幅な改良は、9日目において成長培地Aを無菌状態で吸い出し、新しい培地と交換して、12日目にこの手順を繰り返すことによって、得られたものである。この実験は15日目に中止し、その結果は図2に示した。培地交換による生産性の大幅な増加は、第6表にまとめられている。生産されたタキソールおよびタキサンの合計量は、培地の交換をした場合では、培地交換をしない場合に比較して、約4.6 倍高かった。重要なことには、培地交換処理をしない場合に比較して、約4.9 倍高いタキソール、および約5.9倍高い合計タキサンが、細胞外培地内において、回収された。
光は、光合成にばかりでなく、植物細胞培養物内での二次代謝の様々な局面においても、重要な役割を果たすものとして、知られている(非特許文献22)。実施例4、7.1 、および7.2 に記載された実験は、暗所にて処理されたが、タクスス・シネンシス培養物の光に対する反応をここに説明する。
エリシターという用語は、植物細胞培養物に添加されると二次代謝の増加をもたらす、生物学的な(または生物の)および非生物学的な(または非生物の)由来(origin)の化合物に対して用いられる。
実施例6に記載したレベルを越えるようなタキソール生産性の増大を得るために、栄養レベルを操作して特別な「生産培地(production media)」を処方した。培地Dで増殖する7ないし8日経過したタクスス・シネンシス細胞系統K-1の懸濁液をミラクロスフィルタ(カルバイオケム(Calbiochem))が設けられた滅菌ブフナー漏斗を用いて無菌的に吸引濾過した。生重量が500mgの細胞を無菌的に5mlの生産培地BおよびC(第2表参照)に移した。容器を、暗所、24±1℃、110rpmの条件でもって回転振とう機により18、25、および42日間のいろいろな期間にわたってインキュベーションした。
タクスス・シネンシス細胞培養は、顕著なレベルのタキサンおよびタキソールを生産することによって修正培地組成物に反応した。これらのデータを第9表にまとめ、また試料のクロマトグラムは図4及び図5に示した。培地Bでは、精製タキソール24.1mg/Lとともに全体で99.8mg/Lのタキサンが生産された。培地Cでは、タキソール21.3mg/Lとともに合計で110mg/リットルのタキサンが生産された。乾燥重量に換算すると、細胞が生産したタキソールの乾燥重量は、培地Bで0.18%、また培地Cで0.065%であった。
培養期間を25および42日間として、タクスス・シネンシス細胞(K-1系統)を培地Cで培養した場合のタキソールおよびタキサン生産を調べた。その結果を、第5表にまとめた。以下のような重要な観察値を要約することができる。
(i) タクスス懸濁培養によって顕著なレベルのタキソールおよび他のタキサンが生産可能である。42日目で、乾燥重量で0.32%のタキソールおよび0.62%の合計タキサンを有する最も高い蓄積が観察され、これは、最終培地容積に対して153mg/Lタキソールおよび295mg/L合計タキサンの力価に相当する。図7〜図10に示すように、タンデムマススペクトロメトリーによるこの試料の分析によってタキソールの存在が確認された。MS/MS による定量は、HPLCとたいへんよく一致した。
(ii) 25日目と42日目とのあいだの17日間にわたるタキソール生合成速度は、この期間において生産が直線的に行われたと仮定した場合、約7.6mgタキソール/L/日であった。この速度は、最初の25日間の生産速度によりも顕著に高い。25日目と42日目とのあいだにおける全タキサン生合成速度は、12.3mg/L/日であった。
(iii) 生産培地処方によって、実施例7に記載したような急増殖条件の場合と比較して、特定のタキソール含有量を45倍まで増加させることができる。
(iv) 望ましくないタキサンの生産を最小限にしつつ、生合成が要求最終産物タキソールに集中するように、生産物スペクトルを操作することができる。例えば、タキソールがタキサン全体のうちたったの12.2%しか占めていない成長培地(実施例7.1参照)と比較して、タキソールがタキサン全体を占める割合が25日目では28%であり、42日目では52%であった。生産物プロフィールを操作するこのような能力は、下流側精製および生産物純度に関連した制御的問題に対して重大な影響を及ぼすであろう。例えば、タキサンの副産物であるセファロマンニンの生産を抑制する能力は、樹皮組織からのタキソール精製と比較して下流側の精製を大いに単純化することができた。
(v) 大量のタキソール(42日目で87%)および他のタキサンを分泌するために、タクスス細胞培養が誘導されてきた。細胞溶解によるよりもむしろ分泌による細胞外タキソールおよびタキサンの存在がいくつかの別個の観察によって確証される。すなわち、(a) 25目から45日目の間に連続した生合成が起こる。このことは細胞が生存し、かつ活動的であることを示唆している。別個の観察によれば、生産培地での培養18日目以降に70%を上回る生存率が認められた。(b) 異なるタキサンが異なる比率で分泌された。もし、細胞が溶解した場合、培地中の比率は異なるタキサンで類似すると考えられる。
(vi) 増殖し、かつタキソールを細胞外環境へ大量かつ高率に生産するタクスス細胞系統の能力は、特に注目すべき価値がある。
(vii) それらの結果が得られたタクスス細胞系統は、高密度になるまで急激に増殖することも可能である。また、急増殖条件下で20世代後に報告された生産能を発現する。このことは、それの安定性および商業的潜在能力を証明するものである。
Claims (35)
- 下記工程を含むことを特徴とする、タクスス属種(タクスス・シネンシスを除く。)の細胞培養の全タキソールおよびタキサン収率及び回収を増強する方法;
(a)タクスス属種(タクスス・シネンシスを除く。)のカルスおよび/または懸濁培養由来の細胞を培養する工程、ここで、前記培養細胞は、培養細胞の迅速な成長のために独立して最適化された成長条件におく;
(b)前記培養条件を、独立して最適化され、かつ、タキソール及びタキサンの生合成に有利な生産物形成条件に変えることによりタキソール及びタキサンの生合成を刺激する工程、ここで、前記成長条件は前記生産物形成条件と異なるものである;
(c)生産されたタキソールおよびタキサンを前記細胞および/または前記培地から回収する工程。 - 下記工程を含むことを特徴とする、タクスス属種(タクスス・シネンシスを除く。)の細胞培養から高収率でタキソールおよびタキサンを回収する方法;
(a)タクスス属種(タクスス・シネンシスを除く。)由来の細胞を、1つ以上の栄養培地で、タキソールとタキサンとを生産する条件下で培養する工程であって、
(i)タクスス(タクスス・シネンシスを除く。)細胞を、懸濁液中の培養細胞の迅速な成長に有利な成長栄養培地に植菌して植菌懸濁物を形成する工程、
(ii)前記工程(i)の植菌懸濁物を成長させ、バイオマスを増殖させる工程、
(iii)前記工程(ii)の懸濁培養物をタキソール及びタキサンの生合成に有利な生産栄養培地に継代培養して生産培養物を形成する工程、ここで、前記生産栄養培地は生産物形成のために独立して最適化され、前記成長栄養培地と異なる、
(iV)前記工程(iii)の生産培養物をタキソール及びタキサンを形成するための条件下で培養する工程、
を含む工程;及び
(b)前記工程(iv)の培地、細胞、または生産培養物の培地及び細胞から前記タキソールおよびタキサンを回収する工程。 - 前記タクスス属種がタクスス・ブレヴィフォリア、タクスス・カナデンシス、タクスス・カスピダータ、タクスス・バッカータ、タクスス・グロボーサ、タクスス・フロリターナ、タクスス・ワリキアーナ、およびタクスス・メディアから選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記細胞から生産されたタキソール及びその他のタキサンの濃度を高める工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 効果的な抗褐変剤及び細胞懸濁培養の連続した迅速な成長のためのプロトコルを付与する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 連続したまたは断続した広いバンドまたは狭いバンドの照明の中で培養される工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記成長栄養培地、生産栄養培地、または両方のいずれかの前記最適化条件が栄養濃度、光、培地交換、及び/またはエリシターの操作の結果であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記収率が細胞の成長速度、タキソール生合成、または容量生産性に従って測定されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記成長条件が前記培地中に使用される成長調整物質の量または種類を変えることにより最適化することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記成長調整物質がホルモン類似体であることを特徴とする請求項9に記載の方法。方法。
- 前記成長調整物質がピクロラムであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記培地がAgNO3を含有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記培地がマクロおよびミクロ塩類、微量元素および/またはビタミンおよびその他の有機補充物質を含有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記培地が植物ホルモン、ホルモン代替物および誘導体、ホルモン阻害剤および/または合成成長調整物質を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記培地が生物または非生物エリシターを含有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記生物的または非生物的エリシターが表1aから選択されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 前記エリシターがグルタミン酸キトサン、リゲナン、フェルラ酸および安息香酸から選択されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
- 前記エリシターがグルタミン酸キトサンであることを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記培地が生合成前駆体、代謝および非代謝阻害剤、および/または刺激剤および/またはアクチベータを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記生合成前駆体、代謝および非代謝阻害剤、および/または刺激剤および/またはアクチベータが表1bから選択されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
- 前記刺激剤及び/またはアクチベータがメチルジャスモネートことを特徴とする請求項19に記載の方法。
- フェニルアラニンが前記培養の生産段階で存在していることを特徴とする請求項19に記載の方法。
- 前記培地が抗褐変剤、抗酸化剤、安定化剤、増強剤、ラジカルスカベンジャー、調整剤、および/または還元剤を含有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
- 前記培地が細胞培養成長に対してとタキソールおよびタキサンの生産に対してとで異なることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 定期的なタキソールおよびタキサン除去の工程をさら含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 成長および生産物形成が、1段階または2段階のバッチプロセス、またはフェッド−バッチプロセス、または半連続プロセス、または連続プロセス、またはそれらの変形を用いて達成されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記1つ以上の栄養培地がタキサン前駆体も含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記1つ以上の栄養培地が炭素源としてマルトースを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記1つ以上の栄養培地が炭素源としてスクロースを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記1つ以上の栄養培地が炭素源としてグルコース、フラクトース、またはそれらの混合物を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記1つ以上のタキサンの生産が前記栄養培地の組成の変化により誘導されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- タキサンの生産中に少なくとも1回栄養培地を交換する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記培養工程中に少なくとも1回栄養培地を交換する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記タクスス属種細胞がフェッド−バッチプロセスにより培養されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- タキソールが前記細胞培養物の前記細胞または前記培地またはそれら両方から回収されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
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