JP2003535907A - 抗体誘導性細胞溶解を促進し、そして癌を処置するための方法 - Google Patents

抗体誘導性細胞溶解を促進し、そして癌を処置するための方法

Info

Publication number
JP2003535907A
JP2003535907A JP2002503327A JP2002503327A JP2003535907A JP 2003535907 A JP2003535907 A JP 2003535907A JP 2002503327 A JP2002503327 A JP 2002503327A JP 2002503327 A JP2002503327 A JP 2002503327A JP 2003535907 A JP2003535907 A JP 2003535907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
antibody
cancer
cells
lymphoma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002503327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003535907A5 (ja
Inventor
ジョージ ワイナー,
グントヘア ハルトマン,
Original Assignee
ユニバーシティ オブ アイオワ リサーチ ファウンデーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニバーシティ オブ アイオワ リサーチ ファウンデーション filed Critical ユニバーシティ オブ アイオワ リサーチ ファウンデーション
Publication of JP2003535907A publication Critical patent/JP2003535907A/ja
Publication of JP2003535907A5 publication Critical patent/JP2003535907A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/2896Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against molecules with a "CD"-designation, not provided for elsewhere
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/395Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
    • A61K39/39533Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum against materials from animals
    • A61K39/39541Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum against materials from animals against normal tissues, cells
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/04Antineoplastic agents specific for metastasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/2803Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against the immunoglobulin superfamily
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/2878Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against the NGF-receptor/TNF-receptor superfamily, e.g. CD27, CD30, CD40, CD95
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/505Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies

Abstract

(57)【要約】 本発明は、癌を処置するための方法および産物に関する。特に本発明は、癌を処置および予防するための核酸および抗体の組合せに関する。本発明はまた、癌細胞をスクリーニングするための診断方法に関する。本発明の別の局面において、本発明は、癌を処置または予防するための方法であって、該方法は、以下:CD20の発現を上方制御するのに有効な量の核酸、および抗CD20抗体を、癌を有する被験体または癌を発症する危険性のある被験体に投与する工程、を包含する方法、に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (優先権) 本発明は、米国仮特許出願第60/213,346(2000年6月22日出
願)の利益を主張する。
【0002】 (発明の分野) 本発明は、免疫刺激性の核酸および抗体を用いた、癌の処置および予防に関連
する。
【0003】 (発明の背景) 癌は、死因の第2位であり、米国において4人に1人が癌で死んでいる。19
97年に、肺癌、乳癌、前立腺癌、結腸直腸癌および卵巣癌であると新たに診断
された合計は、推定約200万症例であった。米国における老齢人口のこれまで
の増加傾向に起因して、癌の発症率が増加しつづけるとの予測は、もっともであ
る。
【0004】 癌は、細胞の制御不能な増殖(すなわち、分化)を含む疾患である。癌細胞の
制御不能な増殖に寄与するいくつかの既知の機構は、増殖因子非依存性、ゲノム
変異の検出障害、および不適切な細胞シグナル伝達を含む。正常な増殖制御を無
視する癌細胞の能力は、増殖速度の増加を生じ得る。癌の原因は、確固として確
立されてはいないが、いくつかの因子が癌に寄与、または少なくとも対象を癌に
罹患しやすくすることが知られる。このような因子としては、特定の遺伝子変異
(例えば、乳癌についてのBRCA遺伝子変異、結腸直腸癌についてのAPC変
異)、推定癌原因因子または発癌物質(例えば、アスベスト、UV照射)に対す
る曝露、および特定の癌(例えば、乳癌)に対する家族性素質が挙げられる。
【0005】 現在、癌は、手術、放射線治療および化学療法を含む種々の様式を用いて処置
される。処置様式の選択は、癌の型、癌の部位および癌の散在性に依存する。例
えば、手術および放射線治療は、固形の輪郭のはっきりした腫瘍塊の場合におい
てより適切であり得るが、例えば、白血病およびリンパ腫のような非固形癌の場
合においては、あまり実用的でない。手術および放射線治療の1つの有利な点は
、治療効果を特定の範囲に制御する能力であり、従って、体内の正常な組織への
毒性を限定することである。しかし、手術および放射線治療に続いて、しばしば
化学療法が行われて、任意の残りの癌細胞または放射線耐性の癌細胞を抑制する
。化学療法はまた、例えば、白血病およびリンパ腫のような散在性の癌ならびに
転移に対する最も最適な処置である。
【0006】 さらに最近、CpGを含む核酸の使用が、癌の処理および予防に対して提案さ
れてきた。本発明者らは、特定の配列文脈中の非メチル化CGジヌクレオチド(
CpG DNA)が、脊椎動物の免疫系によって、外来性DNA(細菌性または
ウイルス性)として認識される。CpG DNAは、協調した一連の免疫応答(
先天免疫(マクロファージ、樹状細胞およびナチュラルキラー細胞)、体液性免
疫および細胞性免疫を含む)を活性化する。Krieg AMら,Pharma
col Ther 84:113−20(1999);Krieg AMら,C
urr Top Microbiol Immunol 247:1−21(2
000);Wagner H,Adv Immunol 73:329−68(
1999)。ワクチンアジュバントとして、CpG DNAは、少なくとも最も
優れたフロイント完全アジュバント(CFA)と同じ位に効果的であるが、より
高いTh1活性を誘導し、より少ない毒性を示す。Chu RSら,J Exp
Med 186:1623−31(1997);Weiner GJら,Pr
oc Natl Acad Sci USA 94:10833−7(1997
); Roman Mら,Nat Med 3:849−54(1997);L
ipford GBら,Eur Immunol 27:2340−4(199
7);Davis HLら,J Immunol 160:870−6(199
8)。最近、本発明者らは、初代ヒトB細胞の増殖および活性を誘導するヒトC
pGモチーフを同定した。Hartmann Gら,J Immunol 16
4:944−53(2000)。
【0007】 (発明の要旨) 本発明は、免疫刺激性の核酸および抗体を用いて、癌を処置および予防する方
法についてのいくつかの局面に関連する。従って、1つの局面において、本発明
は、癌を処置または予防する方法である。本方法は、癌に罹患しているか癌発症
の危険がある被験体に、CD20の核酸の発現および抗CD20抗体の発現をア
ップレセプターギュレートするのに有効な量を投与する工程を包含する。いくつ
かの実施形態において、癌は、低レベルのCD20発現に関するB細胞リンパ腫
である。他の実施形態におけるB細胞リンパ腫は、B細胞慢性リンパ性白血病(
B−CLL)または辺縁層のリンパ腫である。いくつかの実施形態において、C
D20抗体は、C2B8またはRituximabである。
【0008】 他の局面において、本発明は、B細胞を被験体から単離して、B細胞が免疫刺
激性核酸に接触した場合の細胞表面マーカーの変化を同定することによって、リ
ンパ腫を診断する方法に関し、ここでB細胞に誘導される細胞表面マーカーは、
リンパ腫の型を示す。いくつかの実施形態において、被験体は、1つの型のリン
パ腫に罹患している。いくつかの実施形態において、被験体は、1つの型のリン
パ腫に罹患していることが疑われる。本方法は必要に応じて、癌を処置するため
に、免疫刺激性核酸およびB細胞に誘導される細胞表面抗原に対して特異的な抗
体を、被験体に投与することによって癌を処置する方法を含む。
【0009】 別の局面において、本発明は、癌に罹患しているか癌発症の危険がある被験体
に、癌細胞表面上の表面抗原の発現を誘導するのに有効な量の核酸を投与し、そ
の被験体に抗CD22抗体および抗CD19抗体からなる群から選択される抗体
を投与することによって、ガンを処置または予防する方法である。
【0010】 本発明の別の局面に従って、リンパ腫を処置する方法を提供する。本方法は、
以下:リンパ腫に罹患している被験体からB細胞を単離する工程、B細胞表面上
に、コントロールB細胞表面上より低い量で発現するかまたは発現しない表面抗
原を同定する工程、被験体に、この同定された表面抗原に特異的な抗体および免
疫刺激性核酸をリンパ腫処置のために投与する工程を包含し、ここでこの核酸は
、リンパ腫細胞表面上の表面抗原の発現をアップレセプターギュレートするのに
有効な量で投与される。
【0011】 抗体治療に抵抗性のリンパ腫を処置するための方法を、本発明の別の局面に従
って提供する。本方法は、表面抗原特異的抗体を用いた治療に対し耐性のリンパ
腫に罹患している被験体に、リンパ腫治療のために、リンパ腫が耐性であるこの
表面抗原に特異的な抗体および核酸を投与する工程を包含し、ここでこの核酸は
、リンパ腫細胞表面上の表面抗原の発現をアップレギュレートするのに有効な量
で投与される。
【0012】 この表面抗原は、任意の型の表面抗原であり得、癌細胞の表面上に発現され得
、免疫刺激性核酸を用いた刺激で誘導される。いくつかの実施形態において、こ
の表面抗原は、CD20、CD40、CD22またはCD19である。他の実施
形態において、このリンパ腫は、B−CLLまたは辺縁層のリンパ腫である。い
くつかの実施形態において、この抗体は、抗CD20抗体である。いくつかの実
施形態において、抗CD20抗体は、C2B8である。他の実施形態において、
このCD20抗体は、Rituximabである。
【0013】 いくつかの好ましい実施形態において、この抗体は、ヒトIgG1抗体である
。いくつかの好ましい実施形態において、この抗体は、マウスIgG2a抗体で
ある。
【0014】 いくつかの実施形態において、本方法はまた、被験体に抗癌治療を行う工程を
包含する。
【0015】 本発明はまた、ヒトにおける癌を、ヒトに免疫刺激性核酸およびIgG1アイ
ソタイプ(本明細書中において用いられるIgG1アイソタイプとは、他に規定
されない限りヒトIgG1またはヒト化されたIgG1を指す)を投与すること
によって処置する方法を含み、このIgG1アイソタイプは、癌細胞の表面抗原
に結合し、ここでこの核酸および抗体は、癌細胞を殺すのに有効な量で投与され
る。
【0016】 必要に応じて、核酸と抗体は、一緒に投与される。あるいは、核酸と抗体は、
別々に投与されてもよい。
【0017】 いくつかの実施形態において、本方法は、癌治療を実施する工程を包含する。
本明細書中で用いられる用語「癌治療」とは、1つの医薬品、特定のクラスの複
数の薬物および異なるクラスの複数の薬物を利用することを意味し、癌治療とし
ては、化学療法剤、癌ワクチン、生物学的応答修飾因子およびホルモン療法を含
むが、これらに限定されない。
【0018】 化学療法剤は、以下からなる群から選択され得る:メトトレキサート、ビンク
リスチン、アドリアマイシン、シスプラチン、糖を含まないクロロエチルニトロ
ソ尿素、5−フルオロウラシル、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ドキソル
ビシン、ダカルバジン、タキソール、フラギリン(fragyline)、メグ
ルミンGLA(Maglamine GLA)、バルルビシン(valrubi
cin)、カルムスタチン(carmustaine)およびポリファポサン(
poliferposan)、MMI270、BAY 12−9566、RAS
ファメシール(famesyl)トランスフェラーゼインヒビター、ファメシー
ル(famesyl)トランスフェラーゼインヒビター、MMP、MTA/LY
231514、LY264618/ロメテソール(Lometexol)、グラ
モレック(Glamolec)、CI−994、TNP−470、ハイカムチン
(Hycamtin)/トポテカン、PKC412、バルスポダー(Valsp
oder)/PSC833、ノバントロン/ミトザントロン(Mitroxan
trone)、メタレット(Metaret)/スラミン、バチマスタット(B
atimastat)、E7070、BCH4556、CS−682、9−AC
、AG3340、AG3433、Incel/VX−710、VX−853、Z
D0101、ISI641、ODN 698、TA 2516/マミスタット(
Marmistat)、BB2516/マミスタット、CDP 845、D21
63、PD183805、DX8951f、レモナール(Lemonal)DP
2202、FK 317、ピシバニール/OK−432、AD 32/バルル
ビシン(Valrubicin)、メタステロン(Metastron)/スト
ロンチウム誘導体、テモダール(Temodal)/テモゾロミド、エバセット
(Evacet)/リポソームドキソルビシン、ユタキサン(Yewtaxan
)/パクリタキセル、タキソール/パクリタキセル、キセロード(Xeload
)/カペシタビン、フルツロン/ドキシフルリジン、シクロパックス(Cycl
opax)/経口パクリタキセル、経口タキソイド(Taxoid)、SPU−
077/シスプラチン、 HMR 1275/フラボピリドール(Flavop
iridol)、CP−358 (774)/EGFR、CP−609(754
)/RAS オンコジーンインヒビター、BMS−182751/経口白金、U
FT(テガフール/ウラシル)、エルガミソール(Ergamisol)/レバ
ミゾール、エニルウラシル(Eniluracil)/776C85/5FUエ
ンハンサー、カンプト/レバミゾール、カンプトサール(Camptosar)
/イリノテカン、ツモデックス(Tumodex)/ラリトレキシド(Rali
trexed)、ロイスタチン(Leustatin)/クラドリビン、パクキ
セス(Paxex)/パクリタキセル、ドキシル/リポソームドキソルビシン、
カエリックス(Caelyx)/リポソームドキソルビシン、フルダラ/フルダ
ラビン、ファーマルビシン(Pharmarubicin)/エピルビシン、デ
ポサイト(DepoCyt)、ZD1839、LU 79553/ビス−ナフタ
ルイミド(Bis−Naphtalimide)、LU 103793/ドラス
タチン、カエチクス(Caetyx)/リポソームドキソルビシン、ジェムザー
ル/ゲムシタビン、ZD 0473/アノルメッド(Anormed)、YM
116、ヨード種、CDK4およびCDK2インヒビター、PARPインヒビタ
ー、D4809/デキシフォスアミド(Dexifosamide)、イフェス
(Ifes)/メスネクス(Mesnex)/イフォサミド(ifosamid
e)、ブモン(Vumon)/テニポシド、パラプラチン/カルボプラチン、プ
ラチノール(Plantinol)/シスプラチン、ベペシド(Vepesid
e)/エトポシド、ZD 9331、タキソティア/ドセタキセル、グアニンア
ラビノシドのプロドラッグ、タキサンアナログ、ニトロソ尿素、メルファランの
ようなアルキル化剤、シクロホスファミド、アミノグルテチミド、アスパラギナ
ーゼ、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、塩酸シタラビン、ダク
チノマイシン、塩酸ダウノルビシン、エストラムスチンリン酸ナトリウム、エト
ポシド(VP16−213)、フロクスウリジン、フルオロウラシル(5−FU
)、フルタミド、ヒドロキシ尿素(ヒドロキシカルバミド)、イフォサミド、イ
ンターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、酢酸ロイプ
ロリド(LHRH−放出因子アナログ)、ロムスチン(CCNU)、塩酸メクロ
レタミン(ナイトロジェンマスタード)、メルカプトプリン、メスナ、ミトーテ
ン(o,p’−DDD)、塩酸ミトザントロン、オクトレオチド、プリカマイシ
ン、塩酸プロカルバジン,ストレプトゾシン、クエン酸タモキシフェン、チオグ
アニン、チオテパ、硫酸ビンブラスチン、アムサクリン(m−AMSA)、アザ
シチジン、エリトロポイエチン、ヘキサメチルメラミン(HMM)、インターロ
イキン 2、ミトグアゾン(メチル−GAG;メチルグリオキサールビス−グア
ニルヒドラゾン;MGBG)、ペントスタチン(2’デオキシコホルマイシン)
、セムスチン(メチル−CCNU)、テニポシド(VM−26)ならびに硫酸ビ
ンデシン。
【0019】 いくつかの好ましい実施形態において、化学療法剤は、以下からなる群から選
択される:メトトレキサート、ビンクリスチン、アドリアマイシン、シスプラチ
ン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダカルバジン、タキ
ソール、バルルビシン(valrubicin)、ノバントロン/ミトザントロ
ン(Mitroxantrone)、エバセット(Evacet)/リポソーム
ドキソルビシン、ユタキサン(Yewtaxan)/パクリタキセル、タキソー
ル/パクリタキセル、SPU−077/シスプラチン、HMR 1275/フラ
ボピリドール(Flavopiridol)、BMS−182751/経口白金
、リュ−スタチン(Leustatin)/クラドリビン(Cladribin
e)、パクキセス(Paxex)/パクリタキセル(Paclitaxel)、
ドキシル(Doxil)/リポソームドキソルビシン、カエリックス(Cael
yx)/リポソームドキソルビシン、フルダラ/フルダラビン、ファーマルビシ
ン(Pharmarubicin)/エピルビシン、デポサイト(DepoCy
t)、カエチクス(Caetyx)/リポソームドキソルビシン、ジェムザール
/ゲムシタビン、イフェス(Ifes)/メスネクス(Mesnex)/イフォ
サミド(ifosamide)、ブモン(Vumon)/テニポシド、パラプラ
チン/カルボプラチン、プラチノール(Plantinol)/シスプラチン、
ベペシド(Vepeside)/エトポシド、タキソティア/ドセタキセル、グ
アニンアラビノシドのプロドラッグ、ニトロソ尿素、メルファランおよびシクロ
ホスファミドのようなアルキル化剤、アスパラギナーゼ、ブスルファン、カルボ
プラチン、クロラムブシル、塩酸シタラビン、塩酸ダウノルビシン、 エトポシ
ド(VP16−213)、ヒドロキシ尿素(ヒドロキシカルバミド)、イフォサ
ミド、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、ロ
ムスチン(CCNU)、塩酸メクロレタミン(ナイトロジェンマスタード)、メ
ルカプトプリン、塩酸ミトザントロン、塩酸プロカルバジン、チオグアニン、チ
オテパ、硫酸ビンブラスチン、アザシチジン、インターロイキン−2、ペントス
タチン(2’デオキシコホルマイシン)、テニポシド(VM−26)、GM−C
SFならびに硫酸ビンデシン。
【0020】 癌ワクチンは、EGF、抗−イディオタイプ癌ワクチン、Gp75抗原、GM
K黒色腫ワクチン、MGVガングリオシド結合ワクチン(MGV gangli
oside conjugate vaccine)、Her2/neu、Ov
arex、M−Vax、O−Vax、L−Vax、STn−KHL thera
tope、BLP25(MUC−1)、リポソームイディオタイプワクチン、メ
ラシン(melacine)、ペプチド抗原ワクチン、毒素/抗原ワクチン、M
VA−ベースのワクチン(MVA−based vaccine)、PACIS
、BCGワクチン、TA−HPV、TA−CIN、DISC−ウイルス、および
ImmuCyst/TheraCysからなる群より選択され得る。生物学的応
答変更因子としては、IL−2のようなインターフェロンおよびリンホカインが
挙げられる。ホルモン補充療法としては、タモキシフェン単独またはプロゲステ
ロンとの併用が挙げられる。さらなる実施形態において、癌療法は、インターフ
ェロン−α(例えば、INTRON(登録商標)A、Schering)である
【0021】 癌は、基底細胞癌、膀胱癌、骨癌、脳および中枢神経系(CNS)の癌、乳癌
、子宮頚癌、結腸癌および直腸癌、結合組織癌、食道癌、眼の癌、腎臓癌、喉頭
癌、白血病、肝臓癌、肺癌、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、黒色腫、
骨髄腫、口腔癌(例えば、唇、舌、口および咽頭)、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌
、横紋筋肉腫、皮膚癌、胃癌,精巣癌ならびに子宮癌からなる群より選択され得
る。好ましい実施形態において、処置されるべき癌は、骨癌、脳およびCNSの
癌、結合組織癌、食道癌、眼の癌、ホジキンリンパ腫、喉頭癌,口腔癌(例えば
、唇、舌、口および咽頭)、皮膚癌、ならびに精巣癌からなる群より選択され得
る。
【0022】 別の局面において、本発明は、キットを包含する。このキットは、少なくとも
2つの容器(第一の容器は、免疫刺激性核酸を収容しており、第二の容器は、細
胞表面抗原に特異的な抗体を収容している)、および免疫刺激性核酸が細胞表面
抗原の発現をアップレギュレートするか否かを決定するために細胞をスクリーニ
ングするための使用説明書、を備えるパッケージを含む。1つの実施形態におい
て、抗体は、抗−CD20抗体、抗−CD19抗体および抗−CD22抗体から
なる群より選択される。
【0023】 本発明によって有用な核酸は、免疫刺激性核酸であり、いくつかの実施形態に
おいて、これらの核酸は、非メチル化CpGモチーフ、免疫刺激性T−リッチ核
酸、免疫刺激性ポリ−G核酸、細菌DNA、酵母DNA、または真核生物DNA
を有する免疫刺激性CpG核酸である。
【0024】 いくつかの実施形態において、核酸は、ストリンジェントな条件下でゲノムD
NAまたはRNAとハイブリダイズしない。他の実施形態において、核酸は、ス
トリンジェントな条件下でゲノムDNAまたはRNAとハイブリダイズする。
【0025】 核酸は、天然の結合を有してもよいし、少なくとも1つの修飾した骨格ヌクレ
オチド間結合を含んでもよい。いくつかの実施形態において、修飾した骨格とは
、リン酸骨格修飾である。他の実施形態において、修飾した骨格とは、ペプチド
修飾したオリゴヌクレオチド骨格である。核酸はまた、天然の塩基または修飾し
た塩基を含み得る。ヌクレオチド骨格は、キメラであり得るか、またはヌクレオ
チド骨格は、完全に修飾されている。
【0026】 免疫刺激性核酸は、6ヌクレオチドより長い、任意の長さを有し得るが、いく
つかの実施形態において、この核酸は、8と100との間のヌクレオチド残基長
である。他の実施形態において、核酸は、少なくとも20ヌクレオチド、少なく
とも24ヌクレオチド、少なくとも27ヌクレオチド、または少なくとも30ヌ
クレオチドを含む。核酸は、一本鎖または二本鎖であり得る。いくつかの実施形
態において、核酸は単離され、そして他の実施形態において、核酸は合成核酸で
あり得る。
【0027】 1つの実施形態におけるCpG核酸は、少なくとも以下の式:5’X
GX3’を含む配列を有する、少なくとも1つの非メチル化CpGジヌク
レオチドを含み、ここで、Cは、非メチル化されており、X、X、Xおよ
びXは、ヌクレオチドである。1つの実施形態において、CpG核酸の5’XCGX3’配列は非パリンドローム配列であり、そして、他の実施
形態において、この配列はパリンドローム配列である。
【0028】 いくつかの実施形態において、Xは、GpT、GpG、GpA、ApA
、ApT、ApG、CpT、CpA、CpG、TpA、TpTおよびTpGから
なる群より選択されるヌクレオチドであり;そして、Xは、TpT、Cp
T、ApT、TpG、ApG、CpG、TpC、ApC、CpC、TpA、Ap
AおよびCpAからなる群より選択されるヌクレオチドである。他の実施形態に
おいて、Xは、GpAまたはGpTであり、そしてXは、TpTで
ある。さらに他の実施形態において、XもしくはXまたはこれらの両方はプ
リンであり、そしてXもしくはXまたはこれらの両方はピリミジンであるか
、あるいは、XはGpAであり、そしてXもしくはXまたはこれらの
両方はピリミジンである。1つの実施形態において、XはTであり、そしてX はピリミジンである。
【0029】 他の実施形態において、CpG核酸は、配列番号19、35〜37、39〜4
2、91、92、101、108、111、135、141、151、274、
277、280、286、319、350、363、368、375、495〜
498、517、518、524、529、545、548、549、555、
557、560〜563、566、585、590、591、595、599、
603、605、611、614〜616、650、676、679、682、
684、702、703、707〜710、717〜720、729〜732、
752、755、770、および801〜803からなる群より選択される配列
を有する。
【0030】 いくつかの実施形態において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、5’TTTT3
’を含むポリ−T核酸である。さらに他の実施形態において、ポリ−T核酸は、
5’XTTTTX3’を含み、ここで、X、X、XおよびX は、ヌクレオチドである。いくつかの実施形態において、Xは、TTで
あり、そして/または、Xは、TTである。他の実施形態において、Xは、TA、TG、TC、AT、AA、AG、AC、CT、CC、CA、CG
、GT、GG、GAおよびGCからなる群より選択され;そして/またはX は、TA、TG、TC、AT、AA、AG、AC、CT、CC、CA、CG、
GT、GG、GAおよびGCからなる群より選択される。
【0031】 T−リッチ免疫刺激性核酸は、単一のポリ−Tモチーフのみを有し得るか、ま
たは複数のポリ−T核酸モチーフを有し得る。いくつかの実施形態において、T
−リッチ免疫刺激性核酸は、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ
、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、または少なくとも8つの
Tモチーフを含む。他の実施形態において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、少な
くとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6
つ、少なくとも7つ、または少なくとも8つのCpGモチーフを含む。いくつか
の実施形態において、複数のCpGモチーフおよびポリ−Tモチーフは、分散さ
れている。
【0032】 さらに他の実施形態において、複数のポリ−Tモチーフのうちの少なくとも1
つは、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少
なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つの隣接Tヌクレオチド残
基を含む。他の実施形態において、複数のポリ−Tモチーフは、少なくとも3つ
のモチーフであり、ここで、少なくとも3つのモチーフの各々は、少なくとも3
つの隣接Tヌクレオチド残基を含むか、または複数のポリ−Tモチーフは、少な
くとも4つのモチーフであり、ここで、少なくとも4つのモチーフの各々は、少
なくとも3つの隣接Tヌクレオチド残基を含む。
【0033】 T−リッチ免疫刺激性核酸は、1つ以上のCpGモチーフを含み得る。他の実
施形態において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、1つ以上のCpGジヌクレオチ
ドを含まない。
【0034】 他の実施形態において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、ポリAモチーフ、ポリ
−Gモチーフおよび/またはポリCモチーフを有する。他の実施形態において、
T−リッチ免疫刺激性核酸は、少なくとも3つの隣接Cヌクレオチド残基のポリ
C配列を2つ含まない。好ましくは、T−リッチ免疫刺激性核酸は、少なくとも
3つ隣接Aヌクレオチド残基のポリA配列を2つ含まない。他の実施形態におい
て、T−リッチ免疫刺激性核酸は、25%を越えるCのヌクレオチド組成物、ま
たは25%を越えるAのヌクレオチド組成物を含む。さらに他の実施形態におい
て、T−リッチ免疫刺激性核酸は、ポリ−C配列、ポリ−G配列またはポリ−A
配列を含まない。
【0035】 いくつかの場合において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、ポリ−Tモチーフを
含まなくてもよく、むしろ25%を越えるTのヌクレオチド組成物を含む。他の
実施形態において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、ポリ−Tモチーフを有し得、
そしてまた、25%を越えるTのヌクレオチド組成物も含む。いくつかの実施形
態において、T−リッチ免疫刺激性核酸は、25%を越えるTヌクレオチド残基
、30%を越えるTヌクレオチド残基、40%を越えるTヌクレオチド残基、5
0%を越えるTヌクレオチド残基、60%を越えるTヌクレオチド残基、80%
を越えるTヌクレオチド残基、または90%を越えるTヌクレオチド残基のヌク
レオチド組成物を含む。
【0036】 いくつかの実施形態において、ポリ−G核酸は、5’XGGGX 3’を含み、ここで、X、X、XおよびXは、ヌクレオチドである。あ
る実施形態において、XおよびXのうち少なくとも一方がGであるか、また
はXおよびXの両方がGである。他の実施形態において、ポリ−G核酸は、
以下の式:5’GGGNGGG3’を含み、ここで、Nは、0と20との間のヌ
クレオチドを表す。さらに他の実施形態において、ポリ−G核酸は、以下の式:
5’GGGNGGGNGGG3’を含み、ここで、Nは、0と20との間のヌク
レオチドを表す。
【0037】 ポリ−G免疫刺激性核酸は、1つ以上のCpGモチーフまたはT−リッチモチ
ーフを含み得る。他の実施形態において、ポリ−G核酸は、1つ以上のCpGジ
ヌクレオチドまたはポリ−Tモチーフを含まない。
【0038】 本発明の制限の各々は、本発明の種々の実施形態を表し得る。従って、任意の
1つのエレメントまたはエレメントの組み合わせを含む本発明の制限の各々は、
本発明の各々の局面に含まれ得ることが予測される。
【0039】 (詳細な説明) 現在の癌の処置は、しばしば、効果がなく、かつ高い程度の患者の羅患率に関
わっている。本発明は、免疫刺激性核酸、抗体および必要に応じて癌療法を併用
した、癌のより有効な処置のための方法および手順を提供する。
【0040】 本発明は、免疫賦活核酸の被験体への投与が、細胞表面抗原の発現(癌細胞表
面のCD20、CD19、およびCD22を含む)を誘導し、そしてこれらの抗
原のこの誘導が、増強された抗体依存性細胞の細胞毒性(ADCC)をもたらす
という驚くべき発見に一部基づいている。CpGオリゴヌクレオチドが、エフェ
クター細胞に影響することによって(例えば、ナチュラルキラー(NK)細胞を
活性化することによって)ADCCを増強させると以前は考えられていた。現在
は免疫賦活核酸が特定の抗原(CD20、CD19、CD22(これらのそれぞ
れが特定の抗体治療によって標的化され得る))の誘導を実際に生じるというこ
とが本発明によって発見された。免疫賦活核酸が癌細胞の表面の特定の標的抗原
の発現をアップレギュレーションし得るという発見は、これらの細胞表面抗原と
相互作用する特定の抗体との組み合わせで免疫賦活核酸を使用する治療の開発を
支援する。従って、1つの局面において、本発明は癌を治療または予防するため
の方法を提供し、この方法は、免疫賦活核酸およびCD20、CD19、および
CD22と特異的に相互作用する抗体の組み合わせを、癌を予防または処置する
のに有効な量で、被験体に投与する工程を包含する。
【0041】 さらに、これらおよび他の細胞表面抗原の増加した発現は、研究されている腫
瘍細胞の組織学的状態に大きく依存して変化することが発見された。免疫賦活核
酸の異なる型の原発性悪性B細胞および反応性濾胞過形成(reactive
follicular hyperplasia)への影響が広く調査された。
試験した全てのB細胞リンパ腫細胞は、免疫賦活核酸に応答し、大きさおよび粒
度(granularity)を増し、活性化マーカー(CD80、CD86、
CD40、CD54、CD69)をアップレギュレーションし、そして抗原提示
分子(クラスIの主な組織適合性複合体(MHCI)、クラスII主要組織適合
複合体(MHCII))をアップレギュレーションする。コントロールであるポ
リCオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)は、少しの影響しか示さなかった。
免疫賦活核酸によって誘導される表現型の変化の程度は、サンプルとサンプルで
異なった。免疫賦活核酸(コントロール核酸ではない)は、反応性濾胞過形成由
来のB細胞の表現型を変えることなく、悪性B細胞の同時刺激分子(例えば、C
40、CD80、CD86、CD54)の発現を増加した。免疫賦活核酸はまた
、ほとんどのサンプルでクラスI HMCおよびクラスII MHCの両方の発
現を増強した。CD20の発現は、最も顕著にはB−CLLおよび辺縁層リンパ
腫において、免疫賦活核酸に応答し増加した。
【0042】 さらに、逆の関係が特定の細胞表面抗原のベースラインの発現と免疫賦活核酸
へ曝露した後の細胞表面抗原の発現との間で見出された。従って、これらの分子
の発現における最も有意な増加は、最低のベースラインレベルを有する(または
ベースラインレベルを有さない)これらのサンプル中で見出された。これらのデ
ータは、免疫賦活核酸が、悪性B細胞の同時刺激分子の低い発現(これは低レベ
ルの活性化に対応する)を逆転し得るが、既に活性化された状態の細胞に対する
これらの影響はそれほど顕著ではない。
【0043】 従って、本発明は、リンパ腫患者のための適切な治療を同定するための方法、
およびこの治療を使用して患者を処置するための方法に関連する。この方法は、
リンパ腫の患者からB細胞を単離する工程、および悪性B細胞で発現された表面
抗原と正常B細胞で発現されたこれらを比較する工程によって達成され得る。悪
性B細胞で低レベルで発現されるか、またはまったく発現されない抗原が同定さ
れ得る。次に、被験体を免疫賦活核酸および抗体(悪性B細胞で低レベルで発現
されるか、まったく発現されない抗原を特異的に認識する)の組み合わせを使用
して処置し得る。
【0044】 本発明はまた、モノクローナル抗体治療に耐性の癌を処置するために有用であ
る。免疫賦活核酸が腫瘍細胞の耐性を逆転し得、そして腫瘍細胞(以前には非応
答性または弱い応答性であった)を治療に感受性にし得ることが、本発明により
発見された。詳細には、免疫賦活核酸が、耐性腫瘍細胞の表現型の変化を生じ得
、このことがモノクローナル抗体治療への感受性をその細胞に与えるということ
が発見された。例えば、モノクローナル抗CD20抗体Rituximabは、
いくつかの臨床試験で効果があることが示され、そして最近濾胞性B細胞リンパ
腫の治療として認められた。Maloney DG、Semin Oncol
26:74〜8(1999);Foran JMら、J Clin Oncol
18:317〜24(2000);Witzig TEら、J Clin O
ncol 17:3793〜803(1999);Davis TAら、J C
lin Oncol 17:1851〜7(1999);Wiseman GA
ら、Clin Cancer Res 5:3281s〜3286s(1999
);Grillo−Lopez AJら、Semin Oncol 26:66
〜73(1999)。リンパ腫に関して、Rituximab治療に続いて再発
するごくわずかな腫瘍が、CD20の発現を欠如し得るという報告が存在する。
Davis TAら、Clin Cancer Res 5:611〜5(19
99);Kinoshita Tら、J Clin Oncol 16:391
6(1998)。本発明の免疫賦活核酸は、この一連の耐性腫瘍を処置するため
に有用である。さらに、Rituximubは、全ての型のB細胞悪性疾患の処
置に有用であった。CD20の発現は、B−CLL細胞で比較的低く、このこと
は、Rituximubがいくつかの他のB細胞悪性疾患よりもCLLで効果が
低い理由についての説明を提供する。Grinaldi Lら、J Clin
Pathol 51:364〜9(1998)。本発明の免疫賦活核酸はまた、
これらの腫瘍を処置するために有用である。
【0045】 ヒト化モノクローナル抗体1D10は、HLA−DR改変体抗原を認識する。
Link BKら、Blood 81:3343〜9(1993)。この抗体は
現在リンパ腫を有する患者で第I相臨床試験において試験中である。この抗体の
使用に対する1つの制限は、標的抗原が、B細胞リンパ腫のおよそ50%までし
か発現されないことである。興味深いことに、その発現は、試験されたすべての
リンパ腫サンプル中で、免疫賦活核酸によってアップレギュレーションされた。
免疫賦活核酸が、標的抗原の発現を増加することによってこれらおよび他の抗体
を用いる治療の効力を増強させ得ることが、本発明により発見された。従って、
別の局面において、本発明は、免疫賦活核酸およびHLA−DRに特異的な抗体
を被験体に投与することによってリンパ腫を処置するための方法を包含する。1
つの有効な抗体が、ヒト化モノクローナル抗体1D10である。これは耐性腫瘍
を処置するために特に有用である。
【0046】 本発明はまた、免疫賦活核酸と組み合された場合に、相乗的な免疫応答を産生
する抗体の特定のサブクラス、またはアイソタイプの発見に関連する。別のサブ
クラスまたはアイソタイプは、免疫賦活核酸と組み合わせた場合に相加的な応答
さえ提供しない。免疫賦活核酸およびIgG1アイソタイプのヒト抗体の組み合
わせが増加した(相乗的な)生存率を生じるということが本発明により発見され
た。免疫賦活核酸がIgG2アイソタイプのヒト抗体と組み合される場合には、
IgG2抗体のみの使用を超える生存率の増加は観察されない。IgG2アイソ
タイプ(これはマウスIgG1アイソタイプと関連する)は、Fcレセプター(
これは、CD16と命名され、NK細胞によって多量に発現される)によって認
識されると考えられている。免疫賦活核酸は、NK細胞を活性化することが公知
であり、従って、免疫賦活核酸がヒトIgG2抗体またはマウスIgG1抗体の
治療効果を増強しないということは驚くべきことである。NK細胞は、ADCC
に関連し、そして免疫賦活核酸によって活性化されると考えられているので、ヒ
トIgG2(またはマウスIgG1)アイソタイプ抗体が、免疫賦活核酸を投与
された場合に、相乗的応答または相加的応答さえも産生しないということは驚く
べきことであった。
【0047】 癌細胞は、正常な増殖制御の欠失のために異常に分裂し、そして再生する細胞
である。癌細胞はたいてい少なくとも1つの遺伝的変異から生じる。いくつかの
例において、癌細胞は、発現される遺伝子およびタンパク質、ならびにこれらの
発現レベルのプロファイルに基づいて、その正常対応細胞との区別が可能である
。一般的に癌細胞において影響される遺伝子としては、オンコジーン(例えば、
ras、neu/HER2/erbB、myb、mycおよびabl)ならびに
腫瘍抑制遺伝子(例えば、p53、Rb、DCC、RETおよびWT)が挙げら
れる。これらのいくつかの遺伝子における癌関連の変異は、これらの発現の減少
または完全な欠失をもたらす。その他において、変異は、発現または活性化され
た正常対応物の改変体の発現の増加を引き起こす。
【0048】 用語「腫瘍」は、通常新生物(これは文字通り「新しい増殖」を意味する)と
同等であり、「癌」と交互に使用される。「新生物形成疾患」は、細胞増殖、特
に新生物形成に関連する任意の疾患である。「新生物」は、新生物の発生を開始
させる発癌性因子を取り除いた後にも残存し、そして増殖する異常な組織の塊で
ある。新生物の2つの型(良性および悪性)が存在する。ほとんどすべての良性
腫瘍は、被包されており、非侵襲性である;これとは対照的に、悪性腫瘍は、ほ
とんど被包されていないが、浸潤性の破壊的な増殖によって隣接する組織を侵襲
する。この浸潤性の増殖に続いて、腫瘍細胞は、最初の腫瘍とは不連続な部位に
移植され得る。本発明の方法を使用して、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れないヒトの新生物障害を処置し得る:肉腫、癌腫、線維腫、神経膠腫、白血病
、リンパ腫、黒色腫、骨髄腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、および横紋筋肉腫
ならびに本明細書中で記載される他の腫瘍の各々。
【0049】 本明細書中で使用される場合「癌」は、身体器官および身体システムの正常な
機能を妨害する細胞の制御されていない増殖をいう。最初の場所から遊走し、そ
して重要な器官に播種される癌は、罹患した器官の機能的悪化によって、被験体
の死を最終的に引き起こし得る。造血癌(例えば、白血病)は、被験体の正常な
造血画分との競争に勝ち得、これによって(貧血、血小板減少、および好中球減
少の形態で)造血不全をもたらし、最終的に死を引き起こす。
【0050】 転移は、原発性腫瘍の位置とは区別される癌細胞領域であり、原発性腫瘍から
身体の他の部分への癌細胞の蔓延から生じる。原発性腫瘍塊の診断の時点で、被
験体は、転移の存在についてモニターされ得る。転移は、特定の症状のモニタリ
ングに加えて、磁気共鳴画像化(MRI)スキャン、コンピューター断層(CT
)スキャン、血液および血小板計数、肝機能研究、胸部X線および骨スキャン単
独でか、または組合せて使用することによって、最も頻繁に検出される。
【0051】 癌としては、基底細胞癌腫、胆管癌;膀胱癌;骨癌;脳の癌およびCNS癌;
乳癌;頚部癌;絨毛癌;結腸癌および直腸癌;結合組織癌;消化器系の癌;子宮
内膜癌;食道癌;眼癌;頭頚部癌;胃癌(gastric cancer);上
皮内新生物;腎癌(kidney cancer);喉頭癌;白血病;肝癌;肺
癌(例えば、小細胞および非小細胞);ホジキン白血病および非ホジキン白血病
を含む白血病;黒色腫;骨髄腫;神経芽細胞腫;口腔癌(例えば、口唇、舌、口
、および咽頭);卵巣癌;膵臓癌;前立腺癌;網膜芽細胞腫;横紋筋肉腫;直腸
癌;腎性癌(renal cancer);呼吸器系の癌;肉腫;皮膚癌;胃癌
(stomach cancer);精巣癌;甲状腺癌;子宮癌;泌尿器系の癌
ならびに他の癌腫および肉腫が挙げられるが、これらに限定されない。
【0052】 免疫賦活核酸および抗体は、被験体の癌を処置および予防するために有用であ
る。他に特定されない限り「被験体」は、ヒトまたは脊椎動物(イヌ、ネコ、ウ
マ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギまたは霊長類(例えば、サル)が挙げられるがこ
れらに限定されない)を意味する。従って、本発明を使用して、ヒト被験体およ
び非ヒト被験体の癌および腫瘍を処置し得る。癌は、コンパニオン動物(すなわ
ち、ネコおよびイヌ)の死を引き起こす主な原因の1つである。癌は、通常家庭
用ペットの場合、家族の一員となっている老齢の動物を襲う。10歳よりも老齢
なイヌクレオチドの45%は、この疾患で死ぬようである。最も一般的な処置の
選択として、外科手術、化学治療および放射性治療が挙げられる。いくらかの成
功をともなって使用される他の処置様式は、レーザー治療、寒冷療法、高体温、
および免疫療法である。処置の選択は、癌の型および蔓延の程度に依存する。悪
性の増殖が、身体の離散した部分に限定されない限り、正常細胞に影響すること
なしに悪性組織のみを取り除くことは困難である。
【0053】 イヌおよびネコにおいて一般的に診断される悪性障害として、リンパ肉腫、骨
肉腫、胸部腫瘍(mammary tumor)、肥満細胞腫、脳腫瘍、黒色腫
、腺扁平上皮癌、カルチノイド肺腫瘍、気管支腺腫瘍(bronchial g
land tumor)、細気管支腺癌、線維腫、粘液軟骨腫、肺肉腫、神経肉
腫、骨腫、乳頭腫、網膜芽細胞腫、ユーイング肉腫、ウィルムス腫瘍、バーキッ
トリンパ腫、小神経膠細胞腫、神経芽細胞腫、骨巨細胞腫、口腔新生物形成(o
ral neoplasia)、線維肉腫、骨肉腫、および横紋筋肉腫が挙げら
れるが、これらに限定されない。イヌにおける他の新生物形成として、生殖扁平
上皮癌、感染性性病腫瘍(transmissable venereal t
umor)、精巣腫瘍、セミノーマ、セルトーリ細胞腫、血管腫、組織球腫、緑
色腫(顆粒球性肉腫)、角膜乳頭腫、角膜扁平上皮癌、血管肉腫、胸膜中皮腫、
基底細胞腫瘍、胸腺腫、胃の腫瘍、副腎癌、口腔乳頭腫症、血管腫および嚢胞腺
腫が挙げられる。ネコにおいて診断されるさらなる悪性疾患として、濾胞性リン
パ腫、腸リンパ肉腫(intestinal lymphosarcoma)、
線維肉腫および肺性扁平上皮細胞癌が挙げられる。フェレット(これまで以上に
人気のあるペット)は、インスリノーマ、リンパ腫、肉腫、神経腫、膵島細胞腫
瘍、胃のMALTリンパ腫および胃腺癌を発症することが公知である。
【0054】 農業家畜に罹患する新生物形成として、白血病、血管腫、およびウシ眼新生物
形成(ウシにおいて);包皮線維肉腫(preputial fibrosar
coma)、潰瘍性扁平上皮細胞癌、包皮癌、結合組織新生物形成および肥満細
胞癌(ウマにおいて);肝細胞癌(スワンにおいて);リンパ腫および肺腺腫症
(ヒツジにおいて);肺肉腫、リンパ腫、ラウス肉腫、横紋筋肉腫、線維肉腫、
腎芽細胞腫、B細胞リンパ腫およびリンパ性白血病(鳥類において);網膜芽細
胞腫、肝性新生物形成、リンパ肉腫(リンパ芽球性リンパ腫)、プラズマ細胞白
血病(plasmacytoid leukemia)および魚類浮き袋肉腫(
魚類において)、乾酪性リンパ節炎(CLA);ヒツジおよびヤギの慢性疾患、
感染性疾患、伝染性疾患は、細菌(Corynebacterium psed
otuberculosis)によって引き起こされ、ヒツジの伝染性肺腫瘍は
、jaagsiekteによって引き起こされる。
【0055】 1つの局面において、癌を処置するための方法が提供され、この方法は、癌を
有する被験体に本発明の組成物を投与する工程を包含する。「癌を有する被験体
」は、癌を有すると診断された被験体である。いくつかの実施形態において、固
形腫瘍(solid mass tumor)によって特徴付けられる癌の型を
有する。固形腫瘍塊(存在する場合)は、原発性腫瘍塊であり得る。原発性腫瘍
塊は、組織における癌細胞の増殖をいい、これはその組織の正常細胞の形質転換
から生じる。ほとんどの場合において、原発性腫瘍塊は、嚢腫の存在によって同
定され、これは、目視検査または触診法によってか、または組織お不規則な形状
、構成、および重量によって見出され得る。
【0056】 しかし、いくつかの原発性腫瘍は、触診できず、そして医学的画像化技術(例
えば、X線(例えば、マンモグラフィ))によるか、または針での吸入によって
のみ検出され得る。これらの後述の技術の使用は、初期検出において一般的であ
る。組織内の癌細胞の分子分析および表現型分析は、通常、癌が組織に対して内
因性であるか、または病変が別の部位からの転移に起因するかを確認する。
【0057】 予防的処置方法に関して、本発明は、癌を発症する危険にある被験体に、本発
明の組成物を投与することを目的とする。癌を発症する危険性にある被験体は、
癌が発症する可能性が高い。これらの被験体として、例えば、遺伝的な異常性(
遺伝的異常の存在は、癌を発症するより高い可能性との相関関係を有することが
実証されている)を有する被験体が挙げられる。癌を引き起こす因子(例えば、
タバコ、アスベスト、または他の化学的毒素)に曝露された被験体はまた、本明
細書中で使用される癌を発症する危険性のある被験体である。癌を発症する危険
性のある被験体は、免疫賦活核酸、抗体、および必要に応じて癌治療を用いて、
定期的な規準(例えば、毎月)で処置され、癌増殖が開始されるのを予防する。
本発明のこの局面は、被験体が継続的な基準で癌を引き起こす因子に曝露される
特定の職業に雇用された場合に特に有利である。例えば、空中で浮遊しているか
、または吸入される発癌性物質(例えば、タバコの煙およびアスベスト)は、肺
癌に関連する。
【0058】 発癌性物質は、悪性癌の発症を開始し得る因子である。発癌性物質への曝露は
、一般的にDNAに直接影響することによって、被験体における新生物形成の危
険性を増大させる。発癌性物質は、いくつかの形態(例えば、化学薬品、電磁放
射線)のうちの1つの形態を取り得るか、または不活性な固形物であり得る。
【0059】 ヒトの癌において因果関係を確立するための十分な証拠が存在する物質は、確
認済みのヒト発癌性物質と呼ばれる。この分類に含まれる物質は以下の物質であ
る:アフラトキシン、アルコール飲料、アルミニウム製品、4−アミノビフェニ
ル、ヒ素およびヒ素化合物、アスベスト、オーラミンの製造、アザチオプリン、
ベンゼン、ベンジジン、ベリリウムおよびベリリウム化合物、キンマタバコ、ビ
ス(クロロメチル)エーテルおよびクロロメチルメチルエーテル(技術的グレー
ド)、ブーツおよび靴の製造および修復(職業上の曝露)、1,4ブタンジオー
ルジメタンスルホネート(Myleran)、カドミウムおよびカドミウム化合
物、クロラムブシル、クロロナファジン(Chlornaphazine)、1
−(2−クロロエチル)−3−(4−メチルシクロヘキシル)−1ニトロソウレ
ア、クロロメチルメチルエーテル(技術的)、クロミウム化合物(六価)、ガス
化石炭、コールタールピッチ、コールタール、コークス製造、シクロホスファミ
ド、シクロスポリン、エリオナイト(Erionite)、エチレンオキシド、
家具およびキャビネット製造、ラドンに対する曝露を伴なう地下赤鉄鋼採鉱、鉄
およびスチールの発掘、イソプロピルアルコール製造(強酸工程)、マゼンタ染
料の製造、メルファラン、8−メトキシソラレン(メトキサレン)+紫外線照射
、未処理の鉱油および穏やかに処理された油、MOPPおよび他の組み合わせら
れた癌の化学治療、マスタードガス(硫黄マスタード)、2−ナフチルアミン、
ニッケルおよびニッケル化合物(実質的に硫酸塩および硫化物)、非ステロイド
エストロゲン(群の全てである必要はない)(ジエチルスチルベストロール、エ
ストロゲン置換治療、ならびに混合型経口避妊薬および連続的な経口避妊薬(s
equential oral contraceptive))、ステロイド
エストロゲン(群の全てではない)、塗装工(塗装工としての職業的曝露)、フ
ェナセチン(類似の混合物を含む)、ゴム工業、塩魚(中国風)、日射、シェー
ル油、すす、硫酸(無機性強酸の硫酸ミストへの職業的な曝露)、タルクを含む
アスベスト形態(asbestiform)の繊維、チオテパ、タバコ製品(無
煙)、タバコの煙、トレオスルファン(Treosulphan)、および塩化
ビニル。
【0060】 ヒトにおいてより少ない程度の証拠しか存在しないが、動物研究において十分
な証拠が存在する物質、または哺乳動物細胞において明確に変異原性とみなされ
る証拠が存在する物質は、推定ヒト発癌物質として言及される。この部類の物質
として以下が挙げられる:アクリルアミド、アクリロニトリル、アドリアマイシ
ン、タンパク質同化ステロイド、アザシチジン、ベンズアントラセン、ベンジジ
ンベースの色素(技術等級)、Direct Black 38、Direct
Blue 6、Direct Brown 95、ベンゾピレン1,3−ブタ
ジエン、カプタホル、ビスクロロエチル−ニトロソ尿素(BCNU)、1−(2
−クロロエチル)−3−シクロへキシル−1−ニトロソ尿素(CCNU)、クロ
ラムフェニコールパラ−クロロ−オルト−トルイジンおよびその強酸塩、クロロ
ゾトシン、シスプラチン、クレオソート、ジベンズアントラセン、ディーゼルエ
ンジンの排気ガス、ジエチル硫酸、ジメチルカルバモイルクロリド、ジメチル硫
酸、エピクロロヒドリン、二臭化エチレン、N−エチル−N−ニトロソ尿素、ホ
ルムアルデヒド、ガラス製造工業(職業被爆)、アートガラス(ガラス製容器お
よび押型陶器)、美容院または理髪店(職業被爆、恐らく色素)、殺虫剤使用(
職業被爆)、IQ(2−アミノ−3−メチルイミダゾ[4,5−f]キノリン)
、仲間同士での飲酒(高温)、5−メトキシソラレン、4,4’−メチレンビス
(2−クロロアニリン)(MOCA)、N−メチル−N−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン(MNNG)、N−メチル−N−ニトロソ尿素、ナイトロジェンマス
タード、N−ニトロソジエチルアミン、N−ニトロソジメチルアミン、石油精製
(職業精製被爆)、フェナセチン、ポリ塩素化ビフェニル、ポリカルバジンヒド
ロクロリド、シリカ(結晶)、スチレン−7,8−オキシド、トリス(1−アザ
リジニル)ホスフィンスルフィド(チオテパ)、トリス(2,3−ジブロモプロ
ピル)ホスフェート、紫外線照射:A、B、およびC(太陽灯および日光浴用ベ
ッドを含む)、および臭化ビニル。
【0061】 動物試験において十分な証拠が存在する物質は、可能性のあるヒト発癌物質と
言及される。この部類の物質として以下が挙げられる:A−C(2−アミノ−9
H−ピリド[2,3−b]インドール)、アセトアルデヒド、アセトアミド、A
F−2[2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド
、パラ−アミノアゾベンゼン、オルト−アミノアゾベンゼン、2−アミノ−5−
(5−ニトロ−2−フリル)−1,3,4−チアジアゾール、アミトロール、オ
ルト−アニシジン、三酸化二アンチモン、アラマイト、アトラジン、アタパルガ
イト、アザセリン、ベンゾ[b]フルオロアンセン、ベンゾ[j]フルオロアン
セン、ベンゾ[k]フルオロアンセン、ベンジルバイオレット、アスファルト(
蒸気精製アスファルトおよび空気精製アスファルトの抽出物)、ブレオマイシン
、ワラビ(Bracken fern)、ブロモジクロロメタン、ブチル化ヒド
ロキシアニソール(BHA)、a−ブチロラクトン、カフェイン酸、カーボンブ
ラック抽出物、四塩化炭素、カラゲナン(分解物)、セラミック線維、クロラム
フェニコール、クロルダン、クロルデコン、クロレンド酸、平均炭素鎖長C12
および平均の塩素化の程度約60%の塩素化パラフィン、α−塩素化トルエン(
全ての群において必ずしもそうではない)、ベンゾトリクロリド、パラ−クロロ
アニリン、クロロホルム、クロロフェノール、ペンタクロロフェノール、2,4
,6−トリクロロフェノール、クロロフェノキシ除草剤(全ての群において必ず
しもそうではない)、4−クロロ−オルト−フェニルレンジアミン、CI Ac
id Red 114、CI Basic Red 9、CI Direct
Blue 15、Citrus Red No.2、コバルトおよびコバルト化
合物、コーヒー(膀胱)、パラ−クレシジン、サイカシン、ダカルバジン、ダン
トロン(1,8−ジヒドロキシアントラキノン)、ダウノマイシン、DDT、N
,N’−ジアセチルベンジジン、、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2
,4−ジアミノトルエン、ジベンズ[a,h]アクリジン、ジベンズ[a,j]
アクリジン、7H−ジベンゾ[c,g]カルバゾール、ジベンゾ[a,e]ピレ
ン、ジベンゾ[a,h]ピレン、ジベンゾ[a,i]ピレン、ジベンゾ[a,l
]ピレン、1,2−ジブロモ−3−クロロプロパン、パラ−ジクロロベンゼン、
3,3’−ジクロロベンゼン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、1,3−ジクロロプ
ロペン(技術等級)、ジクロルボス、ジエポキシブタン、ディーゼル燃料(航海
用)、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、1,2−ジエチルヒドラジン、ジ
グリシジルレゾルシノールエーテル、ジヒドロサフロール、ジイソプロピル硫酸
、3,3’−ジメトキシベンジジン、パラ−ジメチルアミノアゾベンゼン、トラ
ンス−2−[(ジメチルアミノ)メチルイミノ]−5−[2−(5−ニトロ−2
−フリル[ビニル]−1,3,4−オキシジアゾール]、2,6−ジメチルアニ
リン(2,6−キシリデン)、3,3’−ジメチルベンジジン(オルト−トリジ
ン)、ジメチルホルムアミド、1,1−ジメチルヒドラジン、1,2−ジメチル
ヒドラジン、1,6−ジニトロピレン、1,8−ジニトロピレン、1,4−ジオ
キサン、Disperse Blue、1エチルアクリレート、エチレンチオ尿
素、エチルメタンスルホネート、2−(2−ホルミルヒドラジノ)−4−(5−
ニトロ−2−フリル)チアゾール、燃料油(残留油、重油)、Fusarium
moniliforme(これに由来する毒素)、Fumonisin B1
;Fumonisin B2;Fusarin C、ガソリン、ガソリンエンジ
ン排気ガス、ガラスウール、Glu−P−1(2−アミノ−6−メチルジピリド
[1,2−a:3’2’−d]イミダゾール)、Glu−P−2(−アミノジピ
リド[1,2−a:3’2’−d]イミダゾール)、グリシドアルデヒド、グリ
セロフルビン、HC Blue No 1、ヘプタクロル、ヘキサクロロベンゼ
ン、ヘキサクロロシクロヘキサン技術等級α異性体γ異性体(リンデン)、ヘキ
サメチルホスホラミド、ヒドラジン、インデノ[1,2,3−cd]ピレン、鉄
−デキストラン複合体、イソピレン、ラシオカルピン、鉛および鉛化合物(無機
)、マゼンタ(CI Basic Red 9を含む)、人工鉱物線維(ガラス
ウール、ロックウール、スラグウール、およびセラミック線維を参照のこと)、
MeA−a−C(2−アミノ−3−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インド
ール)、MeIQ(2−アミノ−3,4−ジメチルイミダゾ[4,5−f]−キ
ノン)、MeIQx(2−アミノ−3,8−ジメチルアミダゾ[4,5−f]キ
ノキサリン)、メチル水銀化合物(塩化メチル水銀)、メルファラン、2−メチ
ルアジリジン、メチルアゾキシメタノールおよびその酢酸塩、5−メチルクリセ
ン、4,4’−メチレンビス(2−メチルアニリン)、4,4’−メチレンジア
ニリン、メチルメタンスルホネート、2−メチル−1−ニトロアントラキノン(
純度不明)、N−メチル−N−ニトロソウレタン、メチルチオウラシル、メトロ
ニダゾール、ミレックス、ミトマイシン、モノクロタリン5−(モルホリノメチ
ル)−3−[(5−ニトロフルフリリデン)アミノ]−2−オキサゾリジノン、
ナフェノピン、ニリダゾール、5−ニトロアセナフテン、6−ニトロクリセン、
ニトロフェン(技術等級)、2−ニトロフルオレン1−[(5−ニトロフルフリ
リデン)アミノ]−2−イミダゾリジノン、N−[4−(5−ニトロ−2−フリ
ル)−2−チアゾリル]アセトアミド、ナイトロジェンマスタード、N−オキシ
ド、ニトロロトリ酢酸(Nitrolotriacetic acid)および
その塩、2−ニトロプロパン1−ニトロピレン、4−ニトロピレン、N−ニトロ
ソジ−n−ブチルアミン、N−ニトロソジエタノールアミン、N−ニトロソジ−
n−プロピルアミン、3−(N−ニトロソメチルアミノ)プリピオニトリル、4
−(N−ニトロソメチルアミノ)−1−(3−ピリジル)−1−ブタノン(NN
K)、N−ニトロソメチルエチルアミン、N−ニトロソメチルビニルアミン、N
−ニトロソモルホリン、N−ニトロソノルニコチン、N−ニトロソピペリジン、
N−ニトロソピロリジン、N−ニトロソサルコシン、オクラトキシンA、Oil
Orange、Panfuran S(ジヒドロキシメチルフラトジン(di
hydroxymethylfuratzine)を含む)、塩酸フェナゾピリ
ジン、フェノバルビタール、塩酸フェノキシベンザミン、フェニルグリシジルエ
ーテル、フェニトインPhIP(2−アミノ−1−メチル−6−フェニルイミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン、アジアの伝統的な漬物、ポリ臭素化ビフェニル、P
onceau MXPonceau 3R、臭素酸カリウム、1,3−プロパン
スルトン、酸化プロピレン、プロゲスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、a
−プロピオラクトン、プロピルチオウラシル、ロックウール、サッカリン、サフ
ロール、スラグウール、オルト−フェニルフェノールナトリウム、ステリグマト
シスチン、ストレプトゾトシン、スチレン、スルファレート、2,3,7,8−
テトラクロロジベンゾ−パラ−ジオキシン(TCDD)、テトラクロロエチレン
、織物製造(職業被爆)、チオセタミド(Thiocetamide)、4,4
’−チオジアニリン、チオ尿素、トルエン、ジイソシアネートオルト−トルイジ
ン、トクサフェン(ポリ塩素化カンフェン)、トリクロロメチン(塩酸トリムス
チン)、Trp−P−1(3−アミノ−1,4−ジメチル−5−H−ピリド[4
,3−b]インドール)、Trp−P−2(3−アミノ−1−メチル−5H−ピ
リド[4,3−b]インドール)、トリパンブルー、ウラシルマスタード、ウレ
タン、4−ビニルシクロヘキセン、4−ビニルシクロヘキセンジエポキシド、溶
接煙、木材工業および大工業、ならびに指物職。
【0062】 癌を発症する危険を有する被験体は、癌に対する遺伝的素因を有する被験体も
含む。多くの場合、癌に対する遺伝的素因は、家族構成員における癌の発生を研
究することにより同定され得る。一般的な形態の癌に対する遺伝的素因の例とし
て、家族性乳癌におけるBRCA1およびBRCA2の変異、家族性結腸癌(家
族性結腸ポリポーシス)におけるAPCの変異、遺伝性非ポリポーシス結腸癌(
HNPCC)におけるMSH2およびMLH1の変異、リー−フラウメニ癌症候
群におけるp53の変異、網膜芽腫におけるRb1の変異、多発性内分泌腺腫症
2型(MEN2)におけるRETの変異、腎臓癌におけるVHLの変異、ならび
にウィルムス腫におけるWT1の変異が挙げられるがこれらに限定されない。家
族性の素因が同定されている他の癌として、卵巣癌、前立腺癌、黒色腫癌、およ
び肺癌が挙げられる。
【0063】 現在診断されている全ての癌のほぼ半分は、いくつかの形態の癌用医薬品によ
り処置されると推定される。しかし、多くの形態の癌(黒色腫癌、結腸直腸癌、
前立腺癌、子宮内膜癌、頸部癌、および膀胱癌を含む)は、癌用医薬品による処
置に対して十分に応答しない。実際、約5〜10%の癌しか、癌用医薬品のみを
用いて治療され得ない。これらは、いくつかの形態の白血病およびリンパ腫、精
巣癌、絨毛癌、ウィルム腫、ユーイング肉腫、神経芽腫、小細胞肺癌、および卵
巣癌を含む。さらに他の癌(乳癌を含む)の処置は、癌用医薬品と手術または放
射線療法を組み合わせた併用療法を必要とする。
【0064】 免疫賦活性核酸は、癌細胞の表面抗原に特異的に結合する抗体と組み合わせて
投与される。これらの抗体として、抗CD20抗体、抗CD40抗体、抗CD1
9抗体、抗CD22抗体、抗HLA−DR抗体、抗CD80抗体、抗CD86抗
体、抗CD54抗体、および抗CD69抗体が挙げられるがこれらに限定されな
い。これらの抗体は市販されているか、またはデノボで合成され得る。
【0065】 市販の抗CD20抗体として、以下の表1に示す抗体が挙げられるがこれらに
限定されない。
【0066】
【表1】
【0067】
【0068】
【0069】 抗体は、免疫学に関する科学の当業者にとって周知である。本明細書中で使用
される場合、用語「抗体」は、インタクトな抗体分子のみでなく、特異的結合能
を保持する抗体分子のフラグメントも意味する。このようなフラグメントはまた
、当該分野で周知であり、そしてインビトロおよびインビボの両方において、通
常使用される。特に、本明細書中で使用される場合、用語「抗体」は、インタク
トな免疫グロブリン分子だけではなく、周知の活性フラグメントであるF(ab
’)、およびFabも意味する。インタクトな抗体のFcフラグメントを欠く
、F(ab’)フラグメント、およびFabフラグメントは、循環からより迅
速に消失し、そして、インタクトな抗体のより小さい非特異的な組織結合を有し
得る。Wahl RLら、J Nucl Med 24:316−25(198
3)。本発明の方法に従う特に有用な抗体フラグメントは、二重特異性でありか
つFcR結合を増強する(例えば、Fc部分を含む)ように構築される抗体フラ
グメントである。これらに、Medarex抗体(MDX−210、MDX−2
20、MDX−22、MDX−447、およびMDX−260)を含むがこれら
に限定されない。細胞表面上で誘導される抗原と相互作用する他の非Fc含有フ
ラグメントはまた有用である。これらは、免疫毒素および/または放射能との組
み合わせにおいて特に有用である。このフラグメントは、免疫毒素または放射能
から別々に送達されるか、またはこれらと結合され得る(例えば、放射性標識し
た抗体または抗体フラグメント)。
【0070】 抗体の抗原結合部分において、当該分野で周知のように、抗原のエピトープと
直接相互作用する相補性決定領域(CDR)、およびパラトープの三次元構造を
維持するフレームワーク領域(FR)が存在する(一般的には、Clark,1
986;Roitt,1991を参照のこと)。IgG免疫グロブリンの重鎖F
dフラグメントおよび軽鎖の両方において、それぞれ3つの相補性決定領域(C
DR1〜CDR3)によってそれぞれに分離される4つのフレームワーク領域(
FR1〜FR4)が存在する。このCDR、特に、このCDR3領域、より具体
的には重鎖CDR3は、抗体特異性を大いに招く。
【0071】 哺乳動物抗体の非CDR領域は、もとの抗体のエピトープ特異性を保持しつつ
同種抗体または異種特異的抗体の類似領域で置換され得ることが、当該分野で現
在十分に確立している。これは、非ヒトCDRが、機能的抗体を生成するために
ヒトのFR領域および/またはFc/pFc’領域に共有結合される、「ヒト化
」抗体の開発および使用において最も明確に示される。従って、例えば、PCT
国際公開番号WO 92/04381は、ヒト化マウスRSV抗体の生成および
使用を教示し、このヒト化マウスRSV抗体において、マウスFR領域の少なく
とも一部分が、ヒト起源のFR領域で置換されている。このような抗体(抗原結
合能を有する、インタクトな抗体のフラグメントを含む)は、しばしば、「キメ
ラ」抗体と称される。「ヒト化モノクローナル抗体」は、本明細書中で使用され
る場合,ヒトの定常領域およびヒト以外の種の哺乳動物由来の結合CDR3領域
を有する、ヒトモノクローナル抗体またはその機能的に活性なフラグメントであ
る。ヒト化モノクローナル抗体は、当該分野で公知である任意の方法によって、
作製され得る。ヒト化モノクローナル抗体は、例えば、もとの抗体のエピトープ
特異性を保持しつつ、ヒト抗体の類似領域で非ヒト哺乳動物抗体の非CDR領域
を置換することによって構築され得る。例えば、非ヒトCDRおよび必要に応じ
ていくつかのフレームワーク領域は、ヒトのFRおよび/またはFc/pFc’
領域と共有結合されて、機能的抗体を産生し得る。商業的に特定のマウス抗体領
域からヒト化抗体を合成する事業者(例えば、Protein Design
Labs(Mountain View California))が米国にお
いて存在する。
【0072】 欧州特許出願0239400(この全内容が、本明細書中で参考として援用さ
れる)は、ヒト化モノクローナル抗体の生成および使用の例示的な教示を提供し
、ここで、マウス(または他の非ヒト哺乳動物)抗体の少なくともCDR部分は
、このヒト化抗体中に含まれる。簡潔には、以下の方法が、マウスCDRの少な
くとも一部分を含む、ヒト化CDRモノクローナル抗体を構築するために有用で
ある。Ig重鎖またはIg軽鎖の少なくとも可変領域をコードするDNA配列に
作動的に連結される適切なプロモーター、およびヒト抗体由来のフレーム領域を
含む可変領域ならびにマウス抗体のCDR領域を含む第1の複製可能発現ベクタ
ーが、調製される。必要に応じて、第2の複製可能発現ベクターが調製され、こ
の第2のベクターは、それぞれ、相補的ヒトIg軽鎖またIg重鎖の少なくとも
可変ドメインをコードするDNA配列に作動可能に連結される適切なプロモータ
ーを含む。次いで、細胞株がこのベクターで形質転換される。好ましくは、この
細胞株は、リンパ起原の不死化哺乳動物細胞株(例えば、骨髄腫細胞株、ハイブ
リドーマ細胞株、トリオーマ細胞株、またはクアドローマ細胞株)であるか、ま
たはウイルスによる形質転換によって不死化された正常なリンパ細胞である。次
いで、この形質転換された細胞株は、ヒト化抗体を生成するための当業者に公知
の条件下で培養される。
【0073】 欧州特許出願0239400に示されるように、複製可能ベクターに挿入され
る特定の抗体ドメインを作製するための、いくつかの技術が、当該分野で周知で
ある(好ましいベクターおよび組換え技術が、以下にてより詳細に議論されてい
る)。例えば、このドメインをコードするDNA配列は、オリゴヌクレオチド合
成によって調製され得る。あるいは、合成遺伝子はCDR領域を欠失し、4つの
フレームワーク領域がその接合部で適切な制限部位と融合しているため、付着端
を有する、二本鎖の、合成または制限された、サブクローンニングCDEカセッ
トが、このフレームワーク領域との接合部で連結され得る。別の方法は、オリゴ
ヌクレオチド部位特異的変異誘発による、可変CDR含有ドメインをコードする
DNA配列の調製を包含する。これらの方法の各々は、当該分野で周知である。
従って、当業者は、このエピトープに対する抗体の特異性を破壊することなしに
、マウスCDR領域を含むヒト化抗体を構築し得る。
【0074】 ヒトモノクローナル抗体は、当該分野で公知の任意の方法によって作製され得
る(例えば、米国特許第5,567,610号(Borrebaeckらに発行
された)、米国特許第5,565,354号(Ostbergに発行された)、
米国特許第5,571,893号(Bakerらに発行された)、Kozbor
Dら,J Immunol 133:3001−5(1984)、Brode
urら,Monoclonal antibody Production T
echniques and Applications,pp.51−63(
Marcel Dekker,Inc,New York,1987)、ならび
にBoerner Pら、J Immunol 147:86−95(1991
)に開示される方法)。ヒトモノクローナル抗体を調製するための従来の方法に
加え、このような抗体はまた、ヒト抗体を産生し得るトランスジェニック動物を
免疫することによって調製され得る(例えば、Jakobovits A eら
、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:2551−5(19
93);Jakobovits Aら、Nature 362:255−8(1
993);Bruggermannら、Year in Immunology
7:33 (1993);および米国特許第5,569,825号(Lonb
ergに発行された))。
【0075】 注目に値すべきことに、当該分野で周知であるように、抗体分子の小さな一部
分のみ、すなわち、そのパラトープは、そのエピトープに対する抗体の結合に関
与する(一般的には、Clark,W.R.(1986)「The Exper
imental Foundations of Modern Immuno
logy Wiley&Sons,Inc.,New York;Roitt,
I.(1991)Essential Immunology」、第7版、Bl
ackwell Scientific Publications,Oxfo
rdを参照のこと)。このpFc’領域およびFc領域は、例えば、相補体カス
ケードのエフェクターであるが、抗原結合には関与しない。pFc’領域が酵素
的に切断されるか、またはpFc’領域なしで産生される、抗体(F(ab’) フラグメントとして呼称される)は、インタクトな抗体の抗原結合部位の両方
を保持する。同様に、Fc領域が酵素的に切断されるか、またはFc領域なしで
産生される抗体(Fabフラグメントとして呼称される)は、インタクトな抗体
分子の抗原結合部位の1つを保持する。さらに進むと、Fabフラグメントは、
共有結合した抗体の軽鎖およびFdと示される抗体重鎖の一部分からなる。この
Fdフラグメントは、抗体の特異性の主要な決定基であり(単一のFdフラグメ
ントは、抗体の特異性を変更することなしに、10個までの異なる軽鎖と結合し
得る)、そしてFdフラグメントは、単離されて、エピトープ結合能を保持する
【0076】 本発明に従う有用な他の抗体は、IgG1アイソタイプの抗体である。上述さ
れたように、抗IgG1アイソタイプ抗体とは、本明細書中で使用される場合、
別段特定しない限り、ヒト抗IgG1またはヒト化IgG1をいう。IgGlア
イソタイプ抗体は、当該分野で周知であり、少なくとも以下の表2に列挙された
抗体を含む。
【0077】 (表2:開発中または販売されている、癌免疫治療剤)
【0078】
【表2】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】 いくつかの実施形態において、核酸および抗体が、癌治療剤と併せて投与され
る。本明細書中で使用される場合、「癌治療剤」とは、増殖速度を減じるか、も
しくは緩くすることによってか、増殖全体を阻害することによってか、または癌
細胞を殺すか、もしくは癌細胞のアポトーシスを誘導することによって、癌細胞
の増殖を阻害する薬剤をいう。従って、本明細書中で使用される場合、「癌を処
置する」は、癌の発生を予防すること、癌の症状を減少すること、および/また
は、樹立した癌の増殖を阻害することを含む。他の局面において、癌治療剤は、
癌の発生の危険性を減じる目的で、癌を発生する危険性がある被験体に対して投
与される。癌を処置するための種々の型の医薬品が、本明細書中で記載される。
本明細書の目的のために、癌治療を、化学療法剤、癌ワクチン、ホルモン療法剤
、生化学的応答改変剤、外科手順、および癌を処置する目的での放射線療法とし
て分類する。さらに、本発明の方法は、免疫刺激核酸および抗体と共に、1つ以
上の癌治療剤の使用を含むことが意図される。例として、適切な場合、免疫刺激
核酸は、化学療法剤、および放射線療法の両方と共に投与され得る。
【0083】 癌治療剤は、様々な様式で機能する。腫瘍細胞に特異的な生理学的機構を標的
化することによって、いくつかの癌治療剤が作用する。例としては、癌において
、変異される、特定の遺伝子およびそれらの遺伝子産物(すなわち、主にタンパ
ク質)の標的化が挙げられる。このような遺伝子としては、癌遺伝子(例えば、
Ras、Her2、bcl−2)、腫瘍サプレッサ遺伝子(例えば、EGF、p
53、Rb)、および細胞周期標的(例えば、CDK4、p21、テロメラーゼ
)が挙げられるがこれらに限定されない)。癌治療剤は、癌細胞において変更さ
れている、シグナル伝達経路および分子機構を交互に標的化し得る。
【0084】 他の癌治療剤は、癌細胞以外の細胞を標的化する。例えば、いくつかの医薬は
、免疫系を初回刺激して、腫瘍細胞を攻撃する(すなわち、癌ワクチン)。さら
に他の薬剤(新脈管形成インヒビターと称される)は、固体腫瘍の血液供給を攻
撃することによって機能する。ほとんどの悪性の癌は転移するので(すなわち、
最初の腫瘍の部位に存在し、そして遠位の組織に播種し、それにより第2の腫瘍
を形成する)、この転移を妨害する医薬がまた、癌の処置において有用である。
新脈管形成薬剤としては、塩基性FGF、VEGF、アンジオポエチン、アンジ
オスタチン、エンドスタチン、TNF−α、TNF−470、トロンボスポンジ
ン−1、血小板因子4、CAI、およびインテグリンのタンパク質ファミリーの
特定のメンバーが挙げられる。この型の薬剤の1つのカテゴリーは、メタロプロ
テイナーゼインヒビターであり、これは、使用される酵素を、癌細胞によって阻
害して最初の腫瘍部位を抜け出し、そして別の組織に血管外遊出する。
【0085】 本明細書中で使用される場合、化学療法薬剤とは、化学的薬剤および生物学的
薬剤の両方を含む。これらの薬剤は、癌細胞が生存を続けることに依存する細胞
活性を阻害するように機能する。化学療法剤のカテゴリーとしては、アルキル化
/アルカロイド剤、代謝拮抗剤、ホルモンまたはホルモンアナログ、および雑多
な抗新生物薬剤が挙げられる。全てでない場合、ほとんどのこれらの薬剤は、癌
細胞に対して直接毒性であり、そして免疫刺激を必要としない。現在開発されて
いるかまたは臨床設定において使用されている化学療法剤を、以下の表3に示す
【0086】 (表3.開発中または販売されている制癌剤)
【0087】
【表3】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】 別の有用な抗癌治療は、インターフェロン−α(例えば、INTRON(登録
商標)A,Schering)である。
【0092】 本発明に従う有用な化合物は、核酸である。核酸は、二本鎖であっても一本鎖
であっても良い。一般に、二本鎖の分子は、インビボでより安定であり、一方、
一本鎖の分子は、より増加した活性を有する。用語「核酸」および「オリゴヌク
レオチド」は、複数のヌクレオチド(すなわち、リン酸基および交換可能な有機
塩基に連結する糖(例えば、リボースまたはデオキシリボース)であり、これは
置換ピリミジン(例えば、シトシン(C)、チミジン(T)もしくはウラシル(
U))または置換プリン(例えば、アデニン(A)もしくはグアニン(G))あ
るいは改変塩基である)である。本明細書中で使用される場合、この用語は、オ
リゴリボヌクレオチドおよびオリゴデオキシリボヌクレオチドをいう。この用語
はまた、ポリヌクレオシド(すなわち、リン酸を除いたポリヌクレオチド)およ
び他の任意の有機塩基含有ポリマーを含むべきである。用語「核酸」および「オ
リゴヌクレオチド」はまた、共有結合的に変異された塩基および/もしくは糖を
有する核酸またはオリゴヌクレオチドを含む。例えば、これらは、3’位のヒド
ロキシル基以外、および5’位のリン酸基以外の、低分子量の有機基に共有結合
する骨格糖を有する核酸を含む。従って、改変核酸は、2’−O−アルカリ化リ
ボース基を含み得る。さらに、改変ヌクレオチドは、リボースの代わりにアラビ
ノースのような糖を含み得る。従って、この核酸は、骨格組成物において異種で
あり、それにより、共に連結するポリマー単位の可能性のある任意の組み合わせ
(例えば、ペプチド核酸(これは、核酸塩基と共にアミノ酸骨格を有する)を含
む。いくつかの実施形態において、核酸は、骨格組成において、異種である。
【0093】 核酸はまた、塩基アナログ(例えば、C−5プロピン改変塩基)を含み得る。
Wagner RWら、Nature Biotechnol 14:840〜
4(1996)。プリンおよびピリミジンとしては、アデニン、シトシン、グア
ニン、5−メチルシトシン、2−アミノプリン。2−アミノ−6−クロロプリン
、2,6−ジアミノプリン、ヒポキサンチン、ならびに他の天然に存在するおよ
び天然に存在しない核酸塩基、置換されたおよび置換されていない芳香族部分が
挙げられるが、これらに限定されない。
【0094】 核酸は、塩基またはヌクレオチドの連結されたポリマーである。核酸の連結さ
れた単位に関して本明細書中で使用される場合、「連結された」または「連結」
とは、2つの要素が、物理的な手段によって互いに結合されることを意味する。
当業者に公知の任意の連結、すなわち共有結合または非共有結合が、包含される
。このような連結は、当業者に周知である。天然の連結(核酸の個々の単位を結
合するように通常天然に見出される)が、最も一般的である。核酸の個々の単位
は連結され得るが、合成的または変異的連結による。
【0095】 核酸が文字列によって示される場合はいつでも、ヌクレオチドは、5’→3’
のオーダーで左から右へ存在すること、および「A」がアデノシンを表し、「C
」がシトシンを表し、「G」がグアノシンを示し、「T」がチミジンを表し、そ
して「U」がウラシルを表すことが、他に示されない限り、理解される。
【0096】 本発明に従って有用である核酸分子は、天然の核酸供給源(例えば、ゲノム核
またはミトコンドリアDNAもしくはcDNA)から得られ得るか、あるいは合
成的に得られる(例えば、オリゴヌクレオチド合成によって産生される)。存在
する核酸供給源から単離された核酸は、本明細書に対して、ネイティブ、天然、
または単離された核酸と称される。本発明に従って有用である核酸は、任意の供
給源から単離され得、この供給源としては、真核生物供給源、原核生物供給源、
核DNA、ミトコンドリアDNAなどが挙げられる。従って、用語 核酸は、合
成的核酸および単離された核酸の両方を包含する。本明細書中で使用される場合
、用語「単離された」とは、他の核酸、タンパク質、脂質、糖質、または天然で
結合する他の物質から、実質的に遊離している核酸をいう。核酸は、プラスミド
中で大規模に産生され得(Sambrook Tら、「Molecular C
loning:A Laboratory Manual」、Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press,New York
,1989を参照のこと)、そしてより小さな小片に分けられるか、または全体
を投与され得る。被験体に投与された後、このプラスミドは、オリゴヌクレオチ
ドに分解され得る。当業者は、標準的な技術(例えば、制限酵素、エキソヌクレ
アーゼまたはエンドヌクレアーゼを使用するような技術)を使用して、ウイルス
、細菌、真核生物などの核酸を精製し得る。
【0097】 本発明における使用について、核酸は、当該分野で周知の多くの手順を使用し
てデノボ合成され得る。例えば、b−シアノエチルホスホルアミダイト方法(B
eaucage SLら、Tetrahedron Lett 22:1859
、1981);ヌクレオシド H−リン酸方法(Gareggら、Tetrah
edron Lett 27:4051〜4、1986;Froehlerら、
Nucl Acid Res 14:5399〜407、1986;Gareg
gら、Tertahedron Lett 27:4055〜8、1986;G
affneyら、Tertahedron Lett 29:2619〜22、
1988)。これらの化学反応は、市販の種々の自動化オリゴヌクレオチド合成
器によって実行され得る。
【0098】 いくつかの実施形態において、本発明に従う有用な核酸は、免疫刺激性(im
munostimulatory)の核酸である。免疫刺激性の核酸は、上に記
載される、免疫応答を調節し得る任意の核酸である。免疫応答を調節する核酸は
、免疫刺激の任意の形態を産生する核酸であり、この形態としては、サイトカイ
ン、B細胞活性化、T細胞活性化、単球活性化の誘導が挙げられるが、これらに
限定されない。免疫刺激性核酸としては、CpG核酸、メチル化CpG核酸、T
リッチな核酸、ポリG核酸、およびリン酸改変骨格を有する核酸が挙げられるが
、これらに限定されない。
【0099】 本明細書中で使用される場合、「CpG核酸」または「CpG免疫刺激性核酸
」は、少なくとも1つの非メチル化CpGジヌクレオチド(システイングアニン
ジヌクレオチド配列(すなわち、「CpG DNA」または5’シトシンのあと
に3’グアノシンを有し、そしてリン酸結合によって連結される5’シトシンを
含むDNA)を含む核酸であり、そして、「CpG核酸」または「CpG免疫刺
激性核酸」は、免疫系の成分を活性化する。CpG核酸の全体が非メチル化であ
っても、部分的に非メチル化であってもいいが、少なくとも5’CG3’のCは
、非メチル化であるべきである。
【0100】 1つの実施形態において、本発明は、少なくとも以下の式によって表されるC
pG核酸を提供し: 5’NCGX3’ ここで、XおよびXが、ヌクレオチドであり、および、Nが、任意のヌク
レオチドであり、ならびにNおよびNが、それぞれ0〜25個のNから構成
される核酸配列である。いくつかの実施形態において、Xは、アデニン、グア
ニン、またはチミンであり、およびXは、シトシン、アデニン、またはチミン
である。他の実施形態において、Xは、シトシンであり、および/または、X は、グアニンである。
【0101】 他の実施形態において、CpG核酸は少なくとも以下の式によって表され: 5’NCGX3’ ここで、X、X、X、およびXは、ヌクレオチドである。いくつかの
実施形態において、Xは、以下からなる群から選択されるヌクレオチドで
あり:GpT、GpG、GpA、ApA、ApT、ApG、CpT、CpA、C
pG、TpA、TpT、およびTpG;そしてXは、以下からなる群から
選択されるヌクレオチドであり:TpT、CpT、ApT、TpG、ApG、C
pG、TpC、ApC、CpC、TpA、ApA、およびCpA;Nは、任意の
ヌクレオチドであり、そしてNおよびNは、約0〜25個のNから構成され
る核酸配列である。他の実施形態において、XもしくはXまたはその両方は
プリンであり、そしてXもしくはXまたはその両方はピリミジンであり、あ
るいは、XはGpAであり、そしてXもしくはXまたはその両方は、
ピリミジンである。
【0102】 いくつかの実施形態において、核酸のNおよびNは、CCGGもしくはC
GCG四量体も、1つよりも多いCCGもしくはCGG三量体も含まなかった。
CCGGもしくはCGCG四量体、または1つよりも多いCCGもしくはCGG
三量体の効果は、核酸骨格の状態に一部依存する。例えば、核酸がリン酸ジエス
テル骨格またはキメラ骨格を有する場合、核酸においてこれらの配列を含めるこ
とは、核酸の生物学的活性に対する影響が存在する場合、最小のみを含む。骨格
が、完全にホスホロチオエートであるかまたは大部分がホスホロチオエートであ
る場合、これらの配列を含めることは、生物学的活性または生物学的活性の反応
速度に対してより大きな影響を有し得るが、これらの配列を含む化合物はいぜん
として有用である。別の実施形態において、CpG核酸は、配列5’TCN
CGX3’を有する。
【0103】 「Tリッチな核酸」または「Tリッチな免疫刺激性核酸」は、少なくとも1つ
のポリT配列を含み、および/または25%よりも多いTヌクレオチド残基のヌ
クレオチド組成物を有し、ならびに免疫系の成分を活性化する核酸であり得る。
好ましい実施形態において、Tリッチな核酸は、2、3、4、などのポリT配列
(例えば、オリゴヌクレオチド#2006(5’TCGTCGTTTTGTCG
TTTTGTCGTT3’、配列番号729)を含み得る。本発明に従う、開示
された最も高度に免疫刺激性であるTリッチなオリゴヌクレオチドの1つは、全
体がTヌクレオチド残基から構成される核酸(例えば、オリゴヌクレオチド#2
183(5’TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT3’、配列番
号841)である。他のTリッチな核酸は、25%よりも多いTヌクレオチド残
基から構成されるが、必ずしもポリT配列を含まない。これらのTリッチな核酸
において、Tヌクレオチド残基は、これらのヌクレオチド残基の型(すなわち、
G、C、およびA)によって互いに区別される。いくつかの実施形態において、
Tリッチな核酸は、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%
、および99%、およびその間のあらゆる整数%よりも多いTヌクレオチド残基
から構成される。好ましくは、Tリッチな核酸は、少なくとも1つのポリT配列
および25%よりも多いTヌクレオチド残基のヌクレオチド組成を有する。
【0104】 1つの実施形態において、Tリッチな核酸は、少なくとも以下の式によって表
され: 5’XTTTTX3’ ここで、X、X、X、およびXは、ヌクレオチドである。1つの実施形
態において、XはTT、および/またはXはTTである。Xの実施
形態において、Xは、以下のヌクレオチドのいずれか1つであり:TA、
TG、TC、AT、AA、AG、AC、CT、CT、CC、CA、CG、GT、
GG、GA、およびGC;そしてXは、以下のヌクレオチドのいずれか1
つである:TA、TG、TC、AT、AA、AG、AC、CT、CC、CA、C
G、GT、GG、GA、およびGC。
【0105】 いくつかの実施形態において、Tリッチな核酸は、ポリC(CCCC)、ポリ
A(AAAA)、ポリG(GGGG)、CpGモチーフまたは複数のGGを含ま
ないことが好ましい。他の実施形態において、Tリッチな核酸は、これらのモチ
ーフを含む。したがって、本発明のいくつかの実施形態において、Tリッチな核
酸は、CpGジヌクレオチドを含み、そして他の実施形態において、Tリッチな
核酸は、CpGジヌクレオチドを含まない、CpGジヌクレオチドは、メチル化
されていてもメチル化されていなくてもよい。
【0106】 ポリG含有核酸はまた、免疫刺激性である。種々の参考文献(Piskesk
y DSら、Mol Biol Rep 18:217〜21(1993);K
ringer Mら、Annu Rev Biochem 63:601〜37
(1994);Macaya RFら、Proc Natl Acad Sci
USA 90:3745〜9(1993);Wyatt JRら、Proc
Natl Acad Sci USA 91:1356〜60(1994);R
andoおよびHogan、1998 Applied Antisense
Oligonucleotide Technology、Krieg AMお
よびStein C編、335〜352頁;ならびにKimura Yら、J
Biochem(Tokyo)116:991〜4(1994)が挙げられる)
もまた、ポリG核酸の免疫刺激性の特性を記載する。
【0107】 ポリG核酸は、好ましくは以下の式を有する核酸であり: 5’XGGGX3’ ここで、X、X、X、およびXは、ヌクレオチドである。好ましい実施
形態において、XおよびXのうちの少なくとも1つは、Gである。他の実施
形態において、XおよびXの両方ともがGである。さらに他の実施形態にお
いて、好ましい式は、5’GGGNGGG3’、または5’GGGNGGGNG
GG3’であり、ここで、Nは、0と20との間のヌクレオチドを示す。他の実
施形態において、ポリG核酸は、メチル化されていないCGジヌクレオチドを含
まず、従って、この核酸は、以下の表4に配列番号12〜14、23、56、1
00、155、163、182、227、237、246、400、407、4
29、430、432、435、438、439、446、450、451、4
80、487、493、522、661、662、671〜673、807、8
08、821、823および834として列挙される。他の実施形態において、
ポリG核酸は、少なく1つのCGジヌクレオチドを含み、従って、例えば、この
核酸は、以下の表4に配列番号6、7、22、26、28〜30、87、115
、141、177、191、209、254、258、267、303、317
、329、335、344、345、395、414、417、418、423
〜426、428、431、433、434、436、437、440、442
〜445、447〜449、458、460、463、467〜469、474
、515、516、594、638〜640、663、664、727、752
、776、795、799、818、818、831、および832として列挙
される。
【0108】 ホスホロチオエート骨格のような改変骨格を有する核酸はまた、免疫刺激性の
核酸のクラスに含まれる。Hutchersonらに発行された米国特許第5,
723,335号および同第5,663,153号ならびに関連するPCT公開
WO95/26204は、ホスホロチオエートリゴヌクレオチドアナログを使用
する免疫刺激を記載する。これらの特許は、非配列特異的な様式における免疫応
答を刺激するホスホロチオエート骨格の能力を記載する。
【0109】 免疫刺激性核酸は、任意のサイズであり得るが、いくつかの実施形態において
、6ヌクレオチドと100ヌクレオチドとの間の範囲のサイズか、またはいくつ
かの実施形態において、8ヌクレオチドと35ヌクレオチドとの間の範囲のサイ
ズであり得る。免疫刺激核酸は、プラスミドにおいて大規模で産生され得る。こ
れらは、プラスミド形態において投与され得るか、あるいは、オリゴヌクレオチ
ドに分解され得る。
【0110】 「パリンドローム配列」は、反転した反復を意味する(すなわち、ABCDE
E’D’C’B’A’のような配列、ここでAおよびA’は、通常のWatos
on−Crick塩基対を形成し得る塩基であり、そしてこの配列は、パリンド
ロームにおいて少なくとも6個のヌクレオチドを含む)。インビボで、このよう
な配列は、二本鎖構造を形成し得る。1つの実施形態において、核酸は、パリン
ドローム配列を含む。いくつかの実施形態において、核酸が、CpG核酸である
場合、この状況で使用されるパリンドローム配列は、CpGが、パリンドローム
の部分であるパリンドロームをいい、そして必要に応じて、パリンドロームの中
央にある。別の実施形態において、核酸は、パリンドロームがない。パリンドロ
ームがない核酸は、パリンドロームである6またはそれより多いヌクレオチド長
の領域を全く有しない。パリンドロームがない核酸は、パリンドロームである6
個未満のヌクレオチド領域を含み得る。
【0111】 「安定化核酸分子」は、インビトロ分解(例えば、エキソヌヌクレアーゼまた
はエンドヌクレアーゼを介する)に比較的耐性である核酸分子を意味する。安定
化は、長さの関数または二次構造の関数であり得る。数十〜数百長である核酸は
、インビボ分解に比較的耐性である。より短い核酸について、二次構造は、安定
化され得、そしてこの効果を増大し得る。例えば、オリゴヌクレオチドの3’末
端は、上流領域に自己相補性(self−complementarity)を
有し、その結果、折り畳まれ得、そしてステムループ構造のようなものを形成し
得る場合、オリゴヌクレオチドは、安定化され、従って、さらなる活性を示す。
【0112】 本発明のいくつかの安定化オリゴヌクレオチドは、改変された骨格を有する。
オリゴヌクレオチド骨格の改変は、インビボで投与される場合、核酸の増大した
活性を提供することを実証した。オリゴヌクレオチドの5’末端における少なく
とも2つのホスホロチオエート結合および3’末端、好ましくは、5’末端にお
ける複数のホスホロチオエート結合を含む、核酸は、最大の活性を提供し得、そ
して細胞内、エキソヌクレアーゼおよびエンドヌクレアーゼによる分解からオリ
ゴヌクレオチドを保護し得る。他の改変オリゴヌクレオチドは、ホスホジエステ
ル改変オリゴヌクレオチド、ホスホジエステルオリゴヌクレオチドとホスホロチ
オエートリゴヌクレオチドの組み合わせ、メチルホスホネート、メチルホスホロ
チオエート、ホスホロジチオエートおよびそれらの組み合わせを含む。これら組
み合わせのそれぞれのおよび免疫細胞における特定の効果は、それぞれ、199
6年10月30日および1997年10月30日に出願された、米国出願番号第
08/738,652号(ここで、米国特許第6,207,646 B1号とし
て示される)および同第08/960,774号(ここで、米国特許第6,23
9,116 B1号として発行される)に優先権を主張するPCT公開特許出願
WO98/18810に詳細に考察される(これらの全体の内容は、参考として
本明細書中に援用される)。これらの改変オリゴヌクレオチドは、増強したヌク
レアーゼ耐性、増大した細胞の取り込み、増大したタンパク質結合および/また
は変更された細胞内局在に起因するさらなる刺激活性を示し得ると考えられる。
ホスホロチオエート核酸とホスホジエステル核酸の両方は、哺乳動物細胞におい
て活性である。
【0113】 他の安定化オリゴヌクレオチドは、以下を含む:非イオン性DNAアナログ(
例えば、アルキルホスフェートおよびアリールホスフェート)(ここで、荷電し
たホスホネート酸素は、アルキル基またはアリール基によって置換される)、ホ
スホジエステルならびにアルキルホスホトリエステル(ここで、荷電した酸素部
分は、アルキル化される)。いずれかの末端または両方の末端において、ジオー
ル(例えば、テトラエチレングリコールまたはヘキサエチレングリコール)を含
むオリゴヌクレオチドはまた、ヌクレアーゼ分解に実質的に耐性であることが示
されている。
【0114】 インビボでの使用に関して、核酸は、好ましくは、分解(例えば、エンドヌク
レアーゼおよびエキソヌクレアーゼを介する)に比較的耐性である。二次構造(
例えば、ステムループ)は、分解に対して核酸を安定化し得る。あるいは、核酸
安定化は、ホスフェネート骨格改変を介して達成され得る。安定化核酸の1つの
型は、少なくとも部分的なホスホロチオエート改変骨格を有する。ホスホロチオ
エートは、ホスホラミダイトまたはH−ホスホネート化学物質のいずれかを使用
する自動化技術を使用して合成され得る。アリールホスホネートおよびアルキル
ホスホネートは、例えば、米国特許第4,469,863号に記載されるように
作製され得、そしてアルキルホスホトリエステル(ここで、荷電した酸素部分は
、米国特許第5,023,243号および欧州特許番号092,574号に記載
されるようにアルキル化される)は、市販の試薬を使用して自動化固相合成によ
って調製され得る。他のDNA骨格改変および置換を作製するための方法は、記
載されている。Uhlmann Eら,Chem Rev 90:544−84
(1990);Goodchild J,Biconjugate Chem
1:1165−87(1990)。
【0115】 いくつかの実施形態において、本発明に従う有用な骨格改変を有する免疫刺激
核酸は、Sキラル免疫刺激核酸またはRキラル免疫刺激核酸である。本明細書中
で使用される場合、「Sキラル免疫刺激核酸」は、免疫刺激核酸であり、ここで
少なくとも2つのヌクレオチドは、キラル中心を形成する骨格改変を有し、そし
てここで、複数のキラル中心は、Sキラリティーである。本明細書中で使用され
る場合、「Rキラル免疫刺激核酸」は、免疫刺激核酸であり、ここで少なくとも
2つのヌクレオチドは、キラル中心を形成する骨格改変を有し、そしてここで、
複数のキラル中心は、Rキラリティーである。骨格改変は、キラル中心を形成す
る任意の型の改変であり得る。改変としては以下が挙げられるがこれらに限定さ
れない:ホスホロチオエート、メチルホスホネート、メチルホスホロチオエート
、ホスホロジチオエート、2’−OMeおよびそれらの組み合わせ。他の実施形
態において、これらは、非キラルである。非キラル核酸は、少なくとも2つのキ
ラル中心を有しない任意の核酸である。
【0116】 キラル免疫刺激核酸は、骨格改変を有する核酸内に少なくとも2つのヌクレオ
チドを有しなければならない。しかし、核酸における全てまたは全てより少ない
ヌクレオチドは、改変された骨格を有し得る。改変された骨格を有するヌクレオ
チド(キラル中心として称される)の多数は、単一のキラリティー、SまたはR
を有する。本明細書中において使用される場合、「多数」は、75%以上の量を
いう。従って、全てより少ないキラル中心は、多数のキラル中心が、Sキラリテ
ィーまたはRキラリティーを有する限りSキラリティーまたはRキラリティーを
有し得る。いくつかの実施形態において、少なくとも75%、80%、85%、
90%、95%または100%のキラル中心は、SキラリティーまたはRキラリ
ティーである。他の実施形態において、少なくとも75%、80%、85%、9
0%、95%または100%のヌクレオチドは、骨格改変を有する。
【0117】 Sキラル免疫刺激核酸およびRキラル免疫刺激核酸は、キラリティーにおいて
純粋なオリゴヌクレオチドを産生するための当該分野で公知の任意の方法によっ
て調製され得る。Stecらは、オキサチアホスホランを使用する立体的に純粋
な(stereopure)ホスホロチオエートリゴデオキシヌクレオチドを産
生するための方法を教示する。Stec WJら,J Am Chem Soc
117:12019(1995)。キラリティーにおいて純粋なオリゴヌクレ
オチドを作製するための他の方法は、ISIS Pharmaceutical
sのような会社によって記載される。立体的に純粋なオリゴヌクレオチドを産生
するための方法を開示する米国特許としては、第5,212,295号、第5,
359,052号、第5,506,212号、第5,512,668号、第5,
521,302号、第5,599,797号、第5,837,856号、第5,
856,465号および第5,883,237号が挙げられる(これらのそれぞ
れは、その全体が、参考として援用される)。
【0118】 本発明に従う有用な核酸の他の供給源としては、標準的なウイルスベクターお
よび細菌ベクターが挙げられる(これらの多くが、市販されている)。最も広範
な意味において、「ベクター」は、送達および細胞への核酸の移行を容易にする
ために通常使用される任意の核酸物質である。本明細書中において使用されるベ
クターは、空のベクターまたは発現し得る遺伝子を有するベクターであり得る。
この状況において、ベクターが、遺伝子を有する場合、ベクターは、一般に、ベ
クターの非存在下に生じる分解の程度と比較して減少した分解を伴って、標的細
胞に遺伝子を輸送する。この場合において、ベクターは、必要に応じて、免疫細
胞のような標的細胞における遺伝子の発現を増強する遺伝子発現配列を含むが、
遺伝子が、この細胞において発現することは必要ではない。
【0119】 一般に、ベクターとしては以下が挙げられるがこれらに限定されない:プラス
ミド、ファージミド、ウイルス、ウイルス供給源または細菌供給源由来の他のビ
ヒクル。ウイルスベクターは、ベクターの1つの型であり、そしてウイルスベク
ターとしては、以下のウイルス由来の核酸配列が挙げられるがこれらに限定され
ない:レトロウイルス(例えば、モロニーマウス白血病ウイルス、Harvey
マウス肉腫ウイルス、マウス乳癌ウイルスおよびラウス肉腫ウイルス);アデノ
ウイルス、アデノ随伴ウイルス;SV40型ウイルス;ポリオーマウイルス;エ
プスタイン−バーウイルス;パピローマウイルス;疱疹ウイルス;痘疹ウイルス
;ポリオウイルス;およびレトロウイルスのようなRNAウイルス。示されてい
ないが、当該分野で公知の他のベクターは、容易に使用され得る。いくつかのウ
イルスベクターは、非細胞変性真核生物ウイルスに基づき、ここで、非本質的な
遺伝子は、送達される核酸と置換される。非細胞変性ウイルスとしては、レトロ
ウイルスが挙げられ、これの生活環は、DNAへのゲノムウイルスRNAの逆転
写に関与する。
【0120】 空のベクターまたは遺伝子を有するベクターを産生するための標準的なプロト
コル(プラスミドへの外因性遺伝子物質の取り込みの工程、プラスミドを用いて
株化されたパッケージング細胞のトランスフェクションの工程、パッケージング
細胞株による組換えレトロウイルスの産生、組織培養培地からのウイルス粒子の
収集および/またはウイルス粒子を用いた標的細胞の感染)は、Kriegle
r M,「Gene Transfer and Expression,A
Laboratory Manual」W.H.Freeman Co.,Ne
w York(1990)およびMurry EJ,編,「Methods i
n Molecular Biology」第7巻,Humana Press
,Inc.,Cliffton,New Jersey(1991)に提供され
る。
【0121】 他のベクターとしては、プラスミドベクターが挙げられる。プラスミドベクタ
ーは、当該分野で広範に記載され、そして当業者に周知である。例えば、Sam
brookら;「Molecular Cloning:A Laborato
ry Manual」第2版,Cold Spring Harbor Lab
oratory Press,1989を参照のこと。最近数年間、プラスミド
ベクターは、宿主ゲノムにおいて複製され、そして組み込まれる能力を持たない
ので、インビボで細胞に遺伝子を送達するという利点があることが見出されてい
る。しかし、宿主細胞と適合性があるプロモーターを有するいくつかのプラスミ
ドは、プラスミドに作動可能にコードされる遺伝子由来のペプチドを発現し得る
。いくつかの通常使用されるプラスミドとしては、pBR322、pUC18、
pUC19、pcDNA3.1、pSV40およびpBlueScriptが挙
げられる。他のプラスミドは、当業者に周知である。さらに、プラスミドは、D
NAの特定のフラグメントを除去および付加するために、制限酵素反応および連
結反応を使用して特注品設計され得る。
【0122】 プラスミド(空かまたは遺伝子送達する)は、細菌を使用する免疫系に送達さ
れ得ることが最近発見された。Salmonellaのような細菌の改変形態は
、プラスミドでトランスフェクトされ得、そして送達ビヒクルとして使用され得
る。細菌送達ビヒクルは、経口的にまたは他の投与手段によって宿主被験体に投
与され得る。細菌は、おそらく腸障壁を通じて通過することによって免疫細胞(
例えば、樹状細胞)にプラスミドを送達する。高レベルの免疫防御は、この方法
論を使用して確立された。送達のこのような方法は、核酸の全身的な送達を利用
する本発明の局面に有用である。
【0123】 本明細書中において使用される場合、免疫刺激核酸の投与は、これらのプロフ
ィール、配列、骨格改変および生物学的効果について異なっても良いし、異なっ
てなくても良い1つ以上の免疫刺激核酸の投与を採用することが意図される。例
えば、CpG核酸およびTリッチ核酸は、抗体および必要に応じて癌治療と共に
単一の被験体に投与され得る。別の例において、ヌクレオチド配列が異なる複数
のCpG核酸はまた、被験体に投与され得る。
【0124】 本発明中に従う有用な核酸および本明細書中に記載される核酸のいくつかを、
下の表4に示す。
【0125】 (表4 例示的な核酸)
【0126】
【表4】
【0127】
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】 表4の配列に関して、a、c、t、およびg以外の文字記号は、以下の通りに
定義される:「b」は、単一でオリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端に
列挙される場合、オリゴヌクレオチドの末端に付着したビオチン部分を示す;「
d」は、a、g、またはtを表す;「f」は、オリゴヌクレオチドの5’末端ま
たは3’末端に付着したフルオレセインイソチオシアネート(FITC)部分を
表す;「h」は、a、c、またはtを表す;「i」は、イノシンを表す;「n」
は、任意のヌクレオチドを表す;「z」は、5−メチルシトシンを表す。
【0143】 また、表4の骨格に関して、記号は、以下の通りに定義される:「o」は、ホ
スホジエステルを表す;「os」は、5’末端にホスホジエステルを有するホス
ホロチオネートキメラおよびホスホジエステルキメラを表す;「os2」は、5
’末端にホスホジエステルを有するホスホロジチオネートキメラおよびホスホジ
エステルキメラを表す;「p−エトキシ」は、p−エトキシ骨格を表す(例えば
、米国特許第6,015,886号を参照のこと);「po」は、ホスホジエス
テルを表す;「s」は、ホスホロチオネートを表す;「s2」は、ホスホロジチ
オネートを表す;「s2o」は、3’末端にホスホジエステルを有するホスホロ
ジチオネートキメラおよびホスホジエステルキメラを表す;「so」は、3’末
端にホスホジエステルを有するホスホロチオネートキメラおよびホスホジエステ
ルキメラを表す;そして「sos」は、5’末端および3’末端にホスホロチオ
ネートを有するキメラのホスホロチオネート/ホスホジエステルを表す。
【0144】 核酸は、有効量で送達される。免疫刺激核酸の用語「有効量」は、所望の生物
学的効果を実現するのに必要または十分な量をいう。例えば、免疫刺激核酸の有
効量は、免疫系の活性化を引き起こすのに必要な量であり得る。本発明のいくつ
かの局面に従って、有効量は、一定量の免疫刺激核酸および一定量の抗体が、組
み合わされるかまたは同時投与される場合に、癌の予防または処置を生じる量で
ある。いくつかの実施形態において、相乗的な効果が観察される。相乗的な量は
、免疫刺激核酸および抗体単独のいずれかの個々の効果の合計よりも大きい抗癌
反応を生じる量である。例えば、免疫刺激核酸および抗体の相乗的組み合わせは
、別々に各々の成分(すなわち、核酸および抗体)を使用して得られ得る生物学
的効果の組み合わせよりも大きい生物学的効果を提供する。生物学的効果は、癌
から生じる症状の軽減および/または完全な除去であり得る。別の実施形態にお
いて、生物学的効果は、例えば、腫瘍の非存在または癌細胞を含まない生検もし
くは血液標本により証明される、癌の完全な抑止である。
【0145】 癌を処置するため、または癌を発症する危険の減少において必要な免疫刺激核
酸の有効量は、免疫刺激核酸の配列、核酸の骨格構成、および核酸の送達様式に
非常に依存し得る。特定の適用のための有効量はまた、処置される癌、投与され
る特定の免疫刺激核酸(例えば、核酸における免疫刺激モチーフの性質、数また
は位置)、被験体のサイズ、または疾患もしくは状態の重篤度のような要因に非
常に依存して変化し得る。当業者は、過度の実験を必要とすることなく、有効量
の特定の免疫刺激核酸および抗体の組み合わせを経験的に決定し得る。本明細書
中に提供される教示と組み合わせて、種々の活性化合物の中で選択することによ
って、そして効力、相対的なバイオアベイラビリティー、患者体重、有害な副作
用の重篤度および好ましい投与様式のような因子を検討することによって、実質
的な毒性を引き起こさずかつ特定の被験体を処置するのに全体的に有効である、
有効な予防的または治療的な処置レジメンは、計画され得る。
【0146】 癌治療の治療用量は、癌の処置に関する医学の分野で周知である。これらの投
薬は、Remington’s Pharmaceutical Scienc
es、第18版、1990年;ならびに癌の処置のための手引きとして医学専門
職によって信頼される多数の他の医学文献のような参考文献において広範に記載
されている。免疫刺激核酸の治療投薬量はまた当該分野で記載されており、そし
て被験体における治療投薬量を同定するための方法は、本明細書中により詳細に
記載されている。
【0147】 本明細書中に記載される化合物の被験体用量は、代表的に、投与当り約0.1
μg〜10mgで変化し、これは、適用に依存して、毎日、毎週、または毎月お
よびその間の任意の他の時間量で与えられ得る。より代表的には、粘膜用量また
は局所的用量は、数時間、数日または数週間間隔を空ける2〜4回の投与で、投
与当り約10μg〜5mg、そして最も代表的には約100μg〜1mgで変化
する。より代表的には、免疫刺激用量は、毎日または毎週の投与で、投与当り1
μg〜10mg、そして最も代表的には、10μg〜1mgで変化する。非経口
送達について本明細書中で記載される化合物の被験体用量(ここで、化合物は、
別の治療剤なしで送達される)は、代表的に、有効な粘膜用量よりも、または免
疫刺激剤適用について、5〜10,000倍高く、そしてより代表的には、10
〜1,000倍高く、そして最も代表的には20〜100倍高い。より代表的に
は、これらの目的のための非経口用量は、数時間、数日または数週間の間隔を空
ける2〜4回の投与で、投与当り約10μg〜5mg、そして最も代表的には、
約100μg〜1mgで変化する。しかし、いくつかの実施形態において、これ
らの目的のための非経口用量は、上記の代表的な用量より5〜10,000倍高
い範囲で使用され得る。
【0148】 本明細書中に記載される任意の化合物について、治療有効量は、動物モデル(
例えば、本明細書中に記載される動物モデル)から最初に決定され得る。治療有
効用量はまた、ヒトにおいて試験されたCpG核酸について(ヒト臨床試験が開
始され、そして結果は公に広められた)そして同様な薬理学的活性を示すことが
公知の化合物についてのヒトデータから決定され得る。より高い用量は、上記の
ように、非経口投与のために必要とされ得る。適用された用量は、相対的なバイ
オアベイラビリティーおよび投与された化合物の効力に依存して調整され得る。
上記の方法および当業者に周知の他の方法に基づいて、最大の効力を得るための
用量を調整することは、当業者の能力の十分に範囲内である。
【0149】 本発明の処方物は、薬学的に受容可能な溶液で投与され、これは、慣用的に、
薬学的に受容可能な濃度の塩、緩衝剤、防腐剤、適合性キャリア、アジュバント
、および必要に応じて他の治療成分を含み得る。
【0150】 治療における使用のために、有効量の核酸は、核酸を被験体に送達する任意の
様式によって被験体に送達され得る。本発明の薬学的組成物を「投与すること」
は、当業者に公知の任意の方法によって達成され得る。投与のいくつかの経路と
しては、経口、鼻腔内、気管内、吸入、眼内、膣、直腸、非経口(例えば、筋肉
内、皮内、静脈内または皮下注入)および直接的注入が挙げられるがこれらに限
定されない。
【0151】 経口投与については、化合物(すなわち、核酸および抗体)は、いずれの薬学
的キャリアとも組み合わせず単独で送達され得るか、または当該分野で周知の薬
学的に受容可能なキャリアと活性化合物を組み合わせることによって容易に処方
され得る。用語「薬学的に受容可能なキャリア」は、ヒトまたは他の脊椎動物へ
の投与に適切である、1つ以上の適合性の固体または液体の充填剤または希釈剤
またはカプセル化物質を意味する。用語「キャリア」は、活性成分が適用を容易
にするために組み合わされた、天然または合成の、有機成分または無機成分を意
味する。薬学的組成物の成分はまた、所望の薬学的効率を実質的に損なう相互作
用が存在しないような様式で、本発明の化合物と互いに混合され得る。
【0152】 このようなキャリアは、処置される被験体による経口の消化のために、本発明
の化合物が、錠剤、丸剤、糖剤、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、
懸濁液などとして処方されることを可能にする。経口用途のための薬学的調製物
は、固体賦形剤として得られ得、所望であれば、錠剤または糖剤のコアを得るた
めに、適切な補助剤を添加した後、必要に応じて、得られた混合物を粉砕し、そ
して顆粒の混合物を処理する。適切な賦形剤は、特に、ラクトース、スクロース
、マンニトール、またはソルビトールを含む糖のような充填剤;例えば、トウモ
ロコシデンプン、コムギデンプン、イネデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチ
ン、ガムトラガント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリド
ン(PVP)のようなセルロース調製物である。所望の場合、架橋ポリビニルピ
ロリドン、アガー、またはアルギニン酸もしくはそれらの塩(アルギン酸ナトリ
ウムのような)のような崩壊剤が添加され得る。必要に応じて、経口処方物もま
た、内部の酸性状態を中和するための生理食塩水または緩衝液中で処方され得る
【0153】 糖剤コアは、適切なコーティングと共に提供され得る。この目的のために、濃
縮された糖溶液が使用され得、これは、必要に応じて、ガムアラビン(arab
ic)、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポル(carbopol)ゲル
、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、およ
び適切な有機溶媒または溶媒混合物を含み得る。染料または色素は、同定のため
にか、または異なる組み合わせの活性化合物用量を特徴付けるために、錠剤また
は糖剤のコーティングに添加され得る。
【0154】 経口的に使用され得る薬学的調製物としては、ゼラチンから作製された押し込
み適合(push−fit)カプセル、ならびにゼラチンから作製された軟質の
密封されたカプセルおよび可塑剤(例えば、グリセロールまたはソルビトール)
が挙げられる。押し込み適合カプセルは、ラクトースのような充填剤、デンプン
のような結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムのよ
うな潤滑剤、および必要に応じて安定化剤との混合物中に活性成分を含み得る。
軟質カプセルにおいて、活性化合物は、脂肪油、液体パラフィン、または液体ポ
リエチレングリコールのような適切な液体中に溶解または懸濁され得る。さらに
、安定化剤が添加され得る。経口投与のために処方される微粒子もまた使用され
得る。このような微粒子は、当該分野で十分に規定されている。経口投与のため
の全ての処方物は、このような投与のために適切な投薬量であるべきである。
【0155】 頬側投与については、組成物は、従来の様式で処方される錠剤または菓子錠剤
の形態を取り得る。
【0156】 吸入による投与については、本発明に従う使用のための化合物は、適切な噴霧
剤(例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロ
テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切な気体)を使用して、加圧パ
ックまたは噴霧器から、エアロゾル噴霧の形態で簡便に送達され得る。加圧エア
ロゾルの場合では、投薬単位は、定量(metered amount)を送達
するための弁を提供することによって決定され得る。化合物の粉末混合物および
ラクトースまたはデンプンのような適切な粉末基剤を含む、例えば、吸入器また
は注入器における使用のためのゼラチンのカプセルおよびカートリッジが、処方
され得る。
【0157】 化合物は、全身的に送達されることが所望される場合、注射による(例えば、
ボーラス注射または連続注入による)非経口投与のために処方され得る。注射の
ための処方物は、単位投薬形態中(例えば、アンプル中または多用量容器)に、
添加された保存料と共に存在し得る。これらの組成物は、油性ビヒクルまたは水
性ビヒクル中の懸濁液、溶液または乳濁液のような形態を取り得、そして処方剤
(例えば、懸濁剤、安定化剤および/または分散剤)を含み得る。
【0158】 非経口投与のための薬学的処方物としては、水可溶形態の活性化合物の水溶液
が挙げられる。さらに、活性成分の懸濁液は、適切な油性の注射懸濁液として調
製され得る。適切な脂肪親和性の溶媒またはビヒクルとしては、脂肪油(例えば
、ゴマ油)または合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチルまたはトリグ
リセリド)あるいはリポソームが挙げられる。水性注射懸濁液は、懸濁液の粘性
を増大させる物質(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビト
ールまたはデキストラン)を含み得る。必要に応じて、この懸濁液はまた、高度
に濃縮された溶液の調製を可能にするために、化合物の溶解性を増大させる適切
な安定化剤または薬剤を含み得る。
【0159】 あるいは、活性化合物は、使用の前に、適切なビヒクル(例えば、発熱物質を
ふくまない滅菌水)との構成のための粉末形態であり得る。
【0160】 化合物はまた、坐剤または滞留浣腸剤のような、直腸用組成物または膣用組成
物(例えば、カカオ脂または他のグリセリドのような従来の坐剤基剤を含む)で
処方され得る。
【0161】 以前に記載された処方物に加えて、これらの化合物もまた、貯蔵調製物として
処方され得る。長く作用するこのような処方物は、適切なポリマー材料もしくは
疎水性材料(例えば、受容可能な油中の乳濁液として)またはイオン交換樹脂と
共に、あるいは難溶性(sparingly soluble)誘導体(例えば
、難溶性塩)として処方され得る。
【0162】 これらの薬学的処方物はまた、適切な固相またはゲル相のキャリアまたは賦形
剤を含み得る。これらのキャリアまたは賦形剤の例としては、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウム、種々の糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチンおよびポ
リエチレングリコールのようなポリマーが挙げられるが、これらに限定されない
【0163】 適切な液体または固体の薬学的調製物形態は、例えば、吸入のための水溶液も
しくは生理食塩水溶液であるか、マイクロカプセル化されるか、コクレエートに
包含されるか(encochleated)、微細金粒子上に被覆されるか、リ
ポソーム中に含まれるか、噴霧されるか、エアロゾルであるか、皮膚への移植の
ためのペレットであるか、または皮膚中に入れられるようにとがった物体に乾燥
されるかである。この薬学的組成物としてはまた、顆粒、粉末、錠剤、被覆され
た錠剤、(マイクロ)カプセル、坐剤、シロップ、乳濁液、懸濁液、クリーム、
ドロップまたは活性化合物の遅延性の放出を伴う調製物が挙げられ、これらの調
製物において、賦形剤、ならびに添加剤および/または補助剤(例えば、崩壊剤
、結合剤、被覆剤、膨張剤、潤滑剤、香料、甘味剤または可溶化剤)は、上記の
ように習慣的に使用される。この薬学的組成物は、種々の薬物送達システムにお
ける使用のために適切である。薬物送達のための本発明の方法の簡単な総説につ
いては、本明細書中で参考として援用される、Langer R、Scienc
e 249:1527−33(1990)を参照のこと。
【0164】 核酸および/または抗体は、それ自体で(ニートで)投与され得るか、または
薬学的に受容可能な塩形態で投与され得る。医薬において使用される場合、この
塩は、薬学的に受容可能であるべきだが、薬学的に受容可能でない塩は、薬学的
に受容可能な塩を調製するために、好都合に使用され得る。このような塩として
は、以下の酸から調製されるものが挙げられるが、これらに限定されない:塩酸
、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、p−トル
エンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、蟻酸、マロン酸、コハ
ク酸、ナフタレン−2−スルホン酸、およびベンゼンスルホン酸。また、このよ
うな塩は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩(例えば、カルボン酸基の
ナトリウム塩、カリウム塩、またはカルシウム塩)として調製され得る。
【0165】 適切な緩衝剤としては、以下が挙げられる:酢酸および塩(1〜2%w/v)
;クエン酸および塩(1〜3%w/v);ホウ酸および塩(0.5〜2.5%w
/v);ならびにリン酸および塩(0.8〜2%w/v)。適切な保存剤として
は、以下が挙げられる:塩化ベンザルコニウム(0.003〜0.03%w/v
);クロロブタノール(0.3〜0.9%w/v);パラベン(0.01〜0.
25%w/v);およびチメロサール(0.004〜0.02%w/v)。
【0166】 本発明において有用な核酸または他の治療剤は、さらなる抗体との混合物で送
達され得る。混合物は、核酸に加えて、いくつかの抗体からなり得る。
【0167】 種々の投与経路が利用可能である。選択される特定の様式は、もちろん、選択
される核酸または抗体、処置される特定の状態および治療的効力のために必要な
投薬量に依存する。本発明の方法は、一般的に言えば、医学的に受容可能な投与
の任意の様式を使用して実行され得、この任意の様式は、臨床的に受容できない
悪影響を引き起こさずに免疫応答の効果的なレベルを提供する任意の様式を意味
する。好ましい投与様式は、上記で考察される。
【0168】 この組成物は、単位投薬形態で好都合に提供され得、そして薬学の分野で周知
な任意の方法によって調製され得る。全ての方法は、化合物を1以上の付属的な
成分を構成するキャリアと混合する工程を包含する。一般に、これらの組成物は
、化合物を液体キャリア、微細に分割された固体キャリア、またはこれら両方に
均一かつ密接に混合し、次いで、必要な場合、生成物を成形することによって調
製される。液体用量単位は、バイアルまたはアンプルである。固体用量単位は、
錠剤、カプセルおよび坐剤である。
【0169】 他の送達システムとしては、時限型放出(time−release)、遅延
型放出(delayed release)または徐放性(sustained
release)送達システムが挙げられる。このようなシステムは、化合物
の反復投与を回避し得、被験体および医師の簡便性を増大させる。多くの型の放
出型送達システムが利用可能であり、そして当業者に公知である。これらとして
は、ポリマーベースのシステム(例えば、ポリ(ラクチド−グリコリド)、コポ
リオキサラート(copolyoxalate)、ポリカプロラクトン、ポリエ
ステルアミド、ポリオルトエステル、ポリヒドロキシ酪酸およびポリ酸無水物)
が挙げられる。薬物を含む前記のポリマーのマイクロカプセルは、例えば、米国
特許第5,075,109号に記載される。送達システムとしてはまた、以下の
非ポリマーシステムが挙げられる:ステロール(例えば、コレステロール、コレ
ステロールエステル)および脂肪酸または中性脂肪(例えば、モノグリセリド、
ジグリセリド、およびトリグリセリド)を含む脂質;ヒドロゲル放出システム;
シラスティック(sylastic)システム;ペプチドベースのシステム;ワ
ックスコーティング;従来の結合剤および賦形剤を使用する圧縮錠剤;部分的に
融合した移植片など。特定の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れない:(a)米国特許第4,452,775号、同第4,675,189号、
および同第5,736,152号に記載されるような、本発明の薬剤がマトリッ
クス内の形態で含まれる、侵食性のシステム、ならびに(b)米国特許第3,8
54,480号、同第5,133,974号および同第5,407,686号に
記載されるような、活性成分がポリマーから制御された速度で浸透する拡散性シ
ステム。さらに、ポンプベースのハードウェア送達システムが使用され得、この
うちいくつかは、移植のために適合される。
【0170】 核酸は、被験体に直接投与され得るか、または薬学的に受容可能なキャリアも
しくは送達ビヒクルと共に投与され得る。核酸および必要に応じて他の治療剤は
、単独で(例えば、生理食塩水または緩衝液中に)か、または当該分野で公知の
任意の送達ビヒクルを使用して投与され得る。1つの型の送達ビヒクルは、本明
細書中で、核酸送達複合体といわれる。「核酸送達複合体」は、標的化手段(例
えば、標的細胞に対するより高い結合親和性(例えば、樹状細胞表面および/ま
たは標的細胞による細胞取り込みの増大)を生じる分子)と会合する(例えば、
イオン的にまたは共有結合的に結合するか、あるいはこれの中にカプセル化され
る)核酸分子を意味する。核酸送達複合体の例としては、以下と会合する核酸が
挙げられる:ステロール(例えば、コレステロール)、脂質(例えば、カチオン
性脂質、ビロゾームまたはリポソーム)、または標的細胞特異的結合剤(例えば
、標的細胞特異的レセプターによって認識されるリガンド)。好ましい複合体は
、標的細胞による内部移行の前に有意な未結合を減少させるために、インビボで
十分安定であり得る。しかし、この複合体は、細胞内の適切な条件下で切断可能
であり得、その結果、この核酸は、機能的な形態で放出され得る。
【0171】 この核酸は、上記のような非侵襲性の方法によって送達され得る。化合物の非
侵襲性の送達は、子供、老人、動物および成人までもの処置のために所望され、
そしてまた、針刺しの創傷の危険性を回避するために所望される。化合物を粘膜
表面に送達するための送達ビヒクルが記載されており、そして以下を含むがこれ
らに限定されない:コクレエート(cochleate)(Gould−Fog
eriteら、1994、1996);エマルソーム(emulsome)(V
ancottら、1998、Lowellら、1997);ISCOM(Mow
atら、1993、Carlssonら、1991、Huら、1998、Mor
einら、1999);リポソーム(Childersら、1999、Mich
alekら、1989、1992、de Haan、1995a、1995b)
;生きた細菌ベクター(例えば、Salmonella、Escherichi
a coli、Bacillus Calmette−Guerin、Shig
ella、Lactobacillus)(Honeら、1996、Pouwe
lsら、1998、Chatfieldら、1993、Stoverら、199
1、Nugentら、1998);生きたウイルスベクター(例えば、ワクシニ
ア、アデノウイルス、単純ヘルペス)(Gallichanら、1993、19
95、Mossら、1996、Nugentら、1998、Flexnerら、
1988、Morrowら、1999);マイクロスフィア(Guptaら、1
998、Jonesら、1996、Maloyら、1994、Mooreら、1
995、O’Haganら、1994、Eldridgeら、1989);核酸
ワクチン(Fynanら、1993、Kuklinら、1997、Sasaki
ら、1998、Okadaら、1997、Ishiiら、1997);ポリマー
(例えば、カルボキシメチルセルロース、キトサン)(Hamajimaら、1
998、Jabbal−Gillら、1998);ポリマーリング(Wyatt
ら、1998);プロテオソーム(Vancottら、1998、Lowell
ら、1988、1996、1997);フッ化ナトリウム(Hashiら、19
98);トランスジェニック植物(Tacketら、1998、Masonら、
1998、Haqら、1995);ビロゾーム(Gluckら、1992、Me
ingiardiら、1995、Cryzら、1998);ウイルス様粒子(J
iangら、1999、Leiblら、1998)。
【0172】 本発明はまた、キットを含む。このキットは、一般に、活性薬剤を収容する複
数の容器および本発明の方法を実行するための説明書を有するパッケージを含む
。活性薬剤としては、免疫刺激核酸、抗体(例えば、細胞表面抗原に特異的な抗
体)および抗癌治療剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0173】 以下の実施例は、本発明の実行の特定の例を説明するために提供され、そして
本発明をこれらの実施例に限定するとは解釈されない。当業者に明らかなように
、本発明は、種々の組成物および方法における適用を見出す。
【0174】 (実施例) (導入) 健康なB細胞とT細胞との間の広範囲なクロストークが存在する。悪性B細胞
もまた、T細胞と連絡するという証拠が存在する。しかし、悪性細胞は、多くの
点(正常なシグナルに応答してアポトーシスを受ける傾向の減少、種々の表面マ
ーカーの発現の変更、および有効な抗原提示細胞として機能する能力の変更を含
む)で、正常な対応物とは異なるようである。Langneaux Lら、Bl
ood 91:2387−96(1998);Gordon Jら、Leuke
mia 7 補遺2:S5−9(1993);Gordon Jら、Adv E
xp Med Biol 406:139−44(1996);Chapero
t Lら、Exp Hermatol 27:479−88(1999)。免疫
治療アプローチは、最近、B細胞悪性疾患のいくつかのサブタイプの本発明者ら
の治療の一部になっている。B細胞悪性疾患の改善された免疫治療は、この疾患
の細胞性免疫学の増大する理解に基づいて設計される必要がある。Schult
ze JLら、J Mol Med 77:322−32(1999)。
【0175】 種々の細胞レセプターおよび抗原は、B細胞悪性疾患の増殖、分化およびアポ
トーシスに関与する。種々の抗原に対する抗体またはリガンド(CD20、表面
免疫グロブリン、MHC II、CD80、CD86およびCD40を含む)は
、増殖阻害またはアポトーシスまでも引き起こし得る。Maloney DG、
Semin Oncol 26:74−8(1999);McLaughlin
Pら、Semin Oncol 26:79−87(1999);Shan
Dら、Blood 91:1644−52(1998);Coiffer Bら
、Blood 92:1927−32(1998);MaLaughlin P
ら、Oncology(Huntingt)12:1763−70、1775−
7(1998);Tutt ALら、J Immunol 161:3176−
85(1998);Funakoshi Sら、Blood 83:2787−
94(1994);Mayumi Mら、J Allergy Clin Im
munol 98:S238−47(1996);Higaki Yら、Imm
unol Cell Biol 72:205−14(1994);Elsas
ser Dら、Blood 87:3803−12(1996);Link B
Kら、Blood 81:3343−9(1993);Link BKら、In
t J Cancer 77:251−6(1998)。抗体依存性細胞性細胞
傷害性(ADCC)の、抗B細胞抗原によって媒介される膜貫通シグナル伝達に
対する相対的な寄与は、いまだ明らかでない。本研究において、本発明者らは、
CpG−DNAが、異なる型のB細胞悪性疾患(小胞状B細胞リンパ腫およびB
−CLLを含む)の表現型、アポトーシスおよび増殖にどのように影響するかを
試験した。
【0176】 (材料および方法) (細胞培養)新鮮なリンパ節サンプルを、手術室から獲得し、そして無菌的な
条件下でメスで切り刻んだ。得られた懸濁物を、続いて、ナイロンメッシュスク
リーン、150μmメッシュのスクリーンおよび60μmメッシュのスクリーン
を含む滅菌篩−組織グラインダーを通過させた。あるいは、単核細胞を、末梢血
または胸膜液から記載のように獲得した。Hartmann Gら、J Pha
rmacol Exp Ther 285:920−8(1998)。赤血球を
、標準的な手順に従って、5mlのACK溶解緩衝液中に細胞を再懸濁すること
によって除去した。細胞をゆっくりと凍結させ、そして液体窒素中で保存した。
分析のために、細胞を解凍し、そして10%(v/v)熱不活化(56℃、1時
間)FCS(HyClone、Logan、UT)、1.5mM L−グルタミ
ン(全てGibco BRL、Gramd Island、NYから)中に再懸
濁し、そして以下に示されるようなODNの存在下で96ウェルのプレート(1
×10細胞/ml)上でインキュベートした。いくつかのサンプルについて利
用可能な細胞の数の限定に起因して、全てのサンプルについて全てのアッセイが
実行されたわけではない。
【0177】 (オリゴヌクレオチド)ヌクレアーゼ耐性ホスホロチオエート改変オリゴデオ
キシヌクレオチド(ODN)を、Operon Technologies(A
lameda、CA)およびHybridon Specialty Prod
ucts(Milfored、MA)から購入した。配列は以下であった:Cp
G ODN 2006:5’−TCGTCGTTTTGTCGTTTTGTCG
TT−3’(配列番号729)およびコントロールODN 2017:5’−C
CCCCCCCCCCCCCCCCCCC−3’(配列番号168)。ODNを
、発熱物質を含まない試薬を使用して、TE(10mM Tris−HCl、1
mM EDTA、pH8.0)中に希釈した。ODNを、5μg/mlの最終濃
度で添加した。
【0178】 (フローサイトメトリー)細胞を洗浄し、そして氷冷PBSまたはAnnex
in V結合緩衝液(10mM HEPES/NaOH、140mM NaCl
、2.5mM CaCl、pH7.4)中に再懸濁した。マウスまたはヒトの
血清を、抗体の非特異的な結合をブロックするために添加した(最終濃度1%)
。表面抗原染色を、記載のように実行した。Hartmann Gら、J Ph
armacol Exp Ther 285:920−8(1998)。簡潔に
は、1サンプル当たり1×10の細胞を、示されたようなCyChrome標
識した抗CD19抗体およびFICT標識またはPE標識した抗体を用いて、氷
上で20分間染色した。次いで、これらを洗浄し、そしてフローサイトメトリー
で分析した。CD40に対するモノクローナル抗体(5C3)、CD69に対す
るモノクローナル抗体(FN50)、CD80に対するモノクローナル抗体(L
307.4)、CD86に対するモノクローナル抗体(IT2.2)、CD54
に対するモノクローナル抗体(HA58)、MHC Iに対するモノクローナル
抗体(G46−2.6)およびMHC IIに対するモノクローナル抗体(TU
39)ならびにアイソタイプコントロール(IgG1、MOPC−21およびI
gG2a、G155−178)を、PharMingen、San Diego
、CAから購入した。FITC標識したポリクローナル抗ヒトIgを、Sout
hern Biotech、Birmingham、ALから購入した。種々の
HLA−DRに対するモノクローナルヒト化抗体である1D10を、以前に記載
のように本発明者らの研究室で産生した。Link BLら、Blood 81
:3343−9(1993)。モノクローナルヒト化抗CD20抗体であるC2
B8を、IDEC Pharmaceuticals、San Diego、C
Aから購入した。1D10およびC2B8を、標準的なプロトコールに従って、
FITCで標識した。分析ゲートを、FSC/SSC特徴およびAnnexin
V染色に従って同定された生存細胞に対してセットした(分析ゲート内に97
%より多い生存細胞)。スペクトルの重なりを、適切な補正によって較正した。
1サンプル当たり1×10細胞からのフローサイトメトリーデータを、FAC
Scan(Beckton Dickinson Immunocytomet
ry Systems、San Jose、CA)で獲得した。データを、コン
ピュータープログラムFlowJo(バージョン2.5.1、Tree Sta
r,Inc.、Stanford、CA)を使用して分析した。
【0179】 (CFSE染色)CFSE 5−(および6−)カルボキシフロオレセインジ
アセテートスクシンイミジルエステル、Molecular Probes、U
SAは、細胞分裂の際に娘細胞間で均等に分割されるフルオレセイン誘導細胞内
蛍光標識である。CFSEによる細胞の染色は、混合された細胞懸濁物中の増殖
細胞の定量および免疫表現型分類(immunophenotyping)の両
方を可能にする。オリゴヌクレオチド分解産物とチミジン取り込み(標準的な増
殖アッセイ)との間の障害は、この方法の使用によって回避される。この技術は
、以前に詳細に記載されている。Lyons ABら、J Immunol M
ethods 171:131−7(1994)。簡潔には、細胞をPBSで2
回洗浄し、1μMの最終濃度でCFSEを含むPBS中に再懸濁し(1×10 細胞/ml)、そして37℃で10分間インキュベートした。細胞を、PBSで
3回洗浄した。
【0180】 (TUNELアッセイ)Liら(Li Xら、Exp Cell Res 2
22:28−37(1996))によって記載されるアッセイの改変に基づく二
色DNA鎖切断(break)標識アッセイを使用して、CpG ODNに応答
するB細胞増殖を評価した。このアッセイは、BrdU標識細胞におけるDNA
鎖切断の誘導の前および後の、末端トランスフェラーゼ媒介性のdUTPニック
末端標識(TUNEL)を含んだ。簡潔には、細胞を、ODNありまたはなしで
3日間培養した。次いで、これらを、10μM BrdU中で16時間インキュ
ベートし、そしてサイトスピンによってスライド上に配置した。次いで、細胞を
、1%パラホルムアルデヒド含有PBS中に15分間置き、次に70%エタノー
ル中に20分間置いた。アポトーシス細胞を示すDNA開裂を、FITC−dd
UTP(Boehringer−Mannheim)を用いて、ニック鎖の3’
−DNA末端を標識することによって検出した。ジデオキシ−dUTPの使用は
、その後の工程において3’末端のさらなる伸長を防止した。次いで、スライド
を、UV透過照明器上の両端で2mmの支持体に表を下にして配置し、そして5
分間曝露させた。BrdU取り込み(すなわち、増殖細胞)部位での光分解によ
って誘導された新たなDNA鎖切断を、テトラメチルローダミン−dUTP(T
MR−dUTP、Boehringer−Mannheim)を使用する第二の
TUNEL標識によって検出した。両方のTUNEL染色工程は、カバーガラス
の下で、50μlのTdT混合物(34μlの蒸留水、10μlの5×TdT緩
衝液、5μlの25mM 塩化コバルト、12.5単位の末端トランスフェラー
ゼおよび0.5nmolの蛍光色素結合体化dUTP)(Boehringer
−Mannheim)中で、加湿チャンバにおいて37℃で1時間、スライドを
インキュベートする工程を包含した。次いで、このスライドを、蒸留水の5回の
迅速な交換によって洗浄し、続いて室温で30%のホルムアミドを含む2×SS
Cでの各々5分間の3回の交換によって洗浄した。第二のTUNEL標識工程の
後、細胞をCD19について対比染色し、そしてまた血球分化についてWrig
ht溶液で染色し、そしてDAPI対比染色を含むVectashield媒体
中(Vector Laboratories、Burlingane、CA)
に据え付けた。細胞の形態および染色を、光学顕微鏡および蛍光顕微鏡の両方を
使用して評価した。アポトーシス細胞を、緑色蛍光(FITC標識)によって同
定し、そして増殖細胞を赤色蛍光(TMR標識)によって同定した。アポトーシ
ス細胞および増殖細胞の割合を、細胞がODNで処理されたか否かを隠された3
人の観察者が、1サンプル当たり少なくとも200細胞を計数することによって
、決定した。平均および標準誤差を、これらの3つの読み取りに基づいて各サン
プルについて決定した。
【0181】 (実施例1:免疫刺激核酸は、悪性B細胞での形態学的変化および表現型変化
を誘導する) 我々の先の研究は、増大した細胞の大きさ(FSC)および粒度(SSC)で
のCpG ODNの結果によって、未処置のヒトB細胞の活性化を証明した。H
artmann Gら、J Immuol 164:944−53(2000)
。それゆえ、我々は、このような変化が悪性B細胞においても生じるか否かを最
初に決定した。原発性悪性B細胞を、種々の型のB細胞悪性疾患を有する患者の
リンパ節の生検、末梢血、または胸膜液から得た。さらに、良性の反応性濾胞過
形成を有する患者のリンパ節由来の細胞を検討した。総計で9つの試料を評価し
た(表5を参照のこと)。細胞を、CpG ODN2006(5μg/ml)ま
たはコントロールODN2017を含む培地中で、72時間インキュベートした
。FSCおよびSSCを、CD19+生存細胞をゲーティングすることにより試
験した(図1)。コントロールODN2017または培地単独と比較した場合に
、CpG ODN2006に応じた種々の程度のFSCおよびSSCの変化を記
録した。匹敵する変化は、良性の反応性濾胞過形成を有する患者由来の細胞では
検出されなかった。
【0182】 図1は、CpG ODN刺激に関する辺縁層リンパ腫細胞の形態学的変化を示
す。辺縁層リンパ腫細胞を有する患者由来の悪性B細胞を、5μg/mlのOD
Nなし(AおよびD)、コントロールODN(BおよびE)またはCpG OD
N(CおよびF)を用いて72時間刺激し、そしてフローサイトメトリーによっ
て分析した。A、B、およびCは、FSC(X軸) 対 SSC(Y軸)を示す
。D、E、およびFはCD19の発現(X軸) 対 SSC(Y軸)を示し、他
の白血球の亜集団由来のB細胞の分離を可能する。CpG ODNを用いる刺激
に関して、B細胞は右上に移動し、粒度および大きさの増大を示した。刺激なし
または非CpG ODNによる刺激では、変化は検出できなかった。
【0183】 CD20、CD40、CD69、CD80、CD86、表面Ig、CD54、
MHCI、MHCII、およびHLA−DR改変体抗原(moAb 1D10)
の発現を、生存CD19+細胞に関して、CpG ODNとともに72時間イン
キュベートした後、試験した。これらのマーカーのそれぞれは、コントロールO
DN2017と比較したCpG ODN 2006に応じて変動範囲をアップレ
ギュレートした(図2、図3)。
【0184】 図2は、CpG ODN処置の際の辺縁層リンパ腫細胞上での表面抗原の発現
を示す。辺縁層リンパ腫細胞を有する患者由来の悪性B細胞上の表面抗原の発現
のフローサイトメトリー分析を、CpG ODNまたは非CpG ODNのいず
れかの5μg/mlを用いた刺激の72時間後で実行した。CpG ODNを用
いる刺激に関して、試験した全マーカーの中央の吸光強度は右に移動し、これは
、表面発現の増強を示す。細い曲線は、培地単独とのインキュベーション、点線
の曲線はコントロールODNとのインキュベーション、太い曲線はCpG OD
Nとのインキュベーションを示す。
【0185】 図3は、異なったB細胞悪性疾患を呈する初代細胞およびCpG ODN処置
の際の良性の濾胞過形成の細胞上での、表面抗原の発現を示す。異なったB細胞
悪性疾患を有する患者由来のリンパ節の生検、末梢血、または胸膜液に由来する
細胞を、培地単独、コントロールODNまたはCpG ODNのいずれかととも
に72時間インキュベートした。各パネルは、1つの実験を示す。
【0186】 CD20は、試験した全試料において種々の程度に発現した。周知のように、
他の組織学のB細胞悪性疾患と比較した場合に、ベースラインのCD20の発現
は、B−CLL試料においてより低かった。コントロールODN2017ではな
く、CpG ODN2006は、B−CLLおよび両方の辺縁層リンパ腫におけ
るCD20の発現を増強した。他のリンパ腫試料でのアップレギュレーションは
、全く検出されないか、またはほとんど検出されなかった。反応性濾胞過形成か
ら誘導した非悪性CD19+細胞は、CpGに応じてCD20の発現が減少した
(図3)。このデータは、CD20およびCD40のベースラインの発現と、C
pG ODNとのインキュベーション後のこれらのマーカーの発現との間の逆の
相関を証明し;従って、CD20およびCD40のベースラインが低ければ低い
ほど、CpG ODNに対する応答性はより高くなる(r:0.6;−0.4)
(図4)。この相関は、他のマーカーについてはより明らかではない。反応性濾
胞過形成から誘導したCD19+細胞は、CpGによるさらなるアップレギュレ
ーションを受けなかった活性化マーカーの高いベースライン発現を示した。
【0187】 図4は、CD20およびCD40に対するCpG ODNの影響が、発現のベ
ースラインレベルに依存することを示す。異なったB細胞悪性疾患を有する患者
由来のリンパ節の生検、末梢血、または胸膜液に由来する細胞を(表5を参照の
こと)、CpG ODNとともにまたはCpG ODNを含まずに72時間イン
キュベートした。CD20およびCD40の発現を、フロサイトメトリーで測定
した。培地単独でのCD20およびCD40のベースラインの発現を、CpG
ODNの存在下でのCD20およびCD40の発現と比較した。相関係数を示す
【0188】 (表5:試験した試料でのCD19+細胞の割合)
【0189】
【表5】
【0190】 (実施例2:免疫刺激核酸は、悪性B細胞の増殖およびアポトーシスを誘導す
る) CpGは、初代ヒトB細胞の強い増殖応答を誘導する。Hartmann G
ら、J Immunol 164:944−53(2000)。CpG ODN
がB−CLLの増殖を誘導する能力を有するか否かを評価するために、2つの技
術を使用した。試料の選択するために、細胞をCFSEで染色し、4日間インキ
ュベートした。細胞の増殖は、あらゆる細胞分裂のCFSE染色の欠損によって
示す。B−CLLにおいて、CD5は、CD19+細胞のうち悪性B細胞を同定
するために使用し得る。悪性B細胞(CD5+およびCD19+)の増殖は、正
常B細胞(CD5−およびCD19+)の増殖よりも低かった(図5)。辺縁層
リンパ腫については、CpG ODN2006は、CD19+細胞集団の増殖を
誘導した(図5)。
【0191】 図5は、悪性B細胞および正常B細胞のCpG ODN誘導増殖の比較を示す
。2人の患者(B−CLLを有する患者および循環悪性細胞を伴う辺縁層リンパ
腫を有する患者)に由来する末梢血単核細胞を、CpG ODNまたは培地単独
で72時間インキュベートし、2色フラーサイトメトリーで評価した。CFSE
蛍光(X軸)およびCD5の発現(CLL)またはCD19の発現(辺縁層リン
パ腫)(Y軸)を、評価した。CLLにおいて、CpG ODNは、CD5+細
胞およびCD5−細胞の両方の増殖を促進した。しかし、増殖細胞の相対数およ
び分裂回数は、CD5+部分集合よりもCD5−部分集合のほうが低かった。辺
縁層リンパ腫において、CpG ODNは、CD19+細胞部分集合での増殖を
促進した。
【0192】 一貫しないパターンは、CpG ODNが、形態学的基準により決定される死
細胞の割合を変化させるか否かの決定に関連することは明らかであった(表6を
参照のこと)。
【0193】 (表6:形態学的基準に基づくアポトーシス細胞の割合)
【0194】
【表6】
【0195】 TUNELアッセイを、増殖およびアポトーシスの両方に対するCpG OD
Nの効果を評価するために利用した。その結果を表7に示す。
【0196】 (表7:TUNELにより決定したアポトーシスおよび増殖)
【0197】
【表7】
【0198】 (実施例3:CpG ODNは、マウスIgG1(ヒトIgG2に関連する)
抗腫瘍抗体ではなくマウスIgG2a(ヒトIgG1に関連する)抗腫瘍抗体の
治療効果を増強する) マウスサブタイプIgG2a抗体と組み合わされた場合、CpG ODNは、
腫瘍を有するマウスでの生存を劇的に促進する。マウスに、5000 T3C細
胞を0日目に腹腔内注射した。次いで、それらにIgG1抗イディオタイプモノ
クローナル抗体(MS5A10)またはIgG2a抗イディオタイプモノクロー
ナル抗体(MS11G6)100μgを、5日目、7日目、および10日目に与
えた。このモデルにおいて、標的抗原は、そのリンパ腫細胞によって発現される
イディオタイプである。それゆえ、抗腫瘍抗体はまた、「抗イディオタイプ」で
ある。これらの抗体(MS5A10およびMS11G6)は、同時に抗腫瘍抗体
および抗イディオタイプ抗体の両方である。20μgのCpG ODN1826
(5’TCCATGACGTTCCTGACGTT 3’;配列番号:560)
を、同時に与えた。結果を図6に示す。未処理コントロールは、腫瘍を接種の1
7日後の生存時間の中央値(MST)を有した。CpG ODNを添加したマウ
スIgG1抗体で処置したマウスは、マウスIgG1抗体単独で処置したマウス
と類似の生存(それぞれ、MST28日および27日)を有した。対照的に、C
pG ODNを添加したマウスIgG2で処置したマウスは、マウスIgG2単
独で処置したマウスと比較した場合に、有意に改善された生存(それぞれ、MS
T45日および37日)を有した。
【0199】 先に記載の明細書は、当業者が本発明を実施し得るに十分であるとみなされる
。本発明は、提供される実施例によって範囲を制限されるべきではない。なぜな
ら、これらの実施例は本発明の1つの局面の単一の説明として意図され、他の機
能的に等価な実施形態が本発明の範囲内にあるからである。本明細書中に示され
、そして記載されるものに加えて、本発明の種々の改変が、上記から当業者に明
らかとなり、そして添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。本発明の利点お
よび目的は、本発明の各実施形態によって必ずしも含まれない。
【0200】 この出願に言及される全て参考文献、特許および特許刊行物は、参考として本
明細書中にその全体が援用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、CpGオリゴヌクレオチド刺激の際の辺縁層リンパ腫細胞の形態学的
変化の誘導を実証する、フローサイトメトリからのデータを示している。辺縁層
リンパ腫を有する患者由来の悪性B細胞を、オリゴヌクレオチドなし(Aおよび
D)、コントロールオリゴヌクレオチド(ODN 2017、配列番号168、
BおよびE)、または、CpGオリゴヌクレオチド(ODN 2006、配列番
号729、CおよびF)で刺激し、そしてフローサイトメトリによって分析した
。A、BおよびCは、前方散乱(FSC;x軸)対 側方散乱(SSC;y軸)
を示している。D、EおよびFは、FSC(y軸)に対するCD19発現(x軸
)を示している。
【図2】 図2は、CpGオリゴヌクレオチド(ODN)処置の際の辺縁層リンパ腫細胞
上の表面抗原の発現の変化を実証するフローサイトメトリからのデータを示して
いる。辺縁層リンパ腫を有する患者由来の悪性B細胞上の表面抗原発現のフロー
サイトメトリ分析を、CpGオリゴヌクレオチドまたは非CpGオリゴヌクレオ
チドのいずれかを用いて行った。細い曲線は、培地単独を用いるインキュベーシ
ョンを示し、点線の曲線は、コントロールオリゴヌクレオチドを用いるインキュ
ベーションを示し、そして太字の曲線は、CpGオリゴヌクレオチドを用いるイ
ンキュベーションを示している。
【図3】 図3は、各パネルにおいて左から右に:ネガティブコントロール、オリゴヌク
レオチドなし、コントロールオリゴヌクレオチド(ODN 2017、配列番号
168)、またはCpGオリゴヌクレオチド(ODN 2006、配列番号72
9)を用いる処置の際の、異なるB細胞悪性度を示す初代細胞および良性の濾胞
性過形成の細胞上の表面抗原の発現の変化を表す一連の棒グラフである。各パネ
ルは、1つの実験を表している。
【図4】 図4は、CD20(上図)およびCD40(下図)に対するCpGオリゴヌク
レオチドの効果が、CD20およびCD40の発現のベースラインレベルに依存
しているという観測を示す一連のグラフである。異なるB細胞悪性度を有する患
者由来のリンパ節生検、末梢血または胸膜液からの細胞を、CpGオリゴヌクレ
オチドと共にかまたはCpGオリゴヌクレオチドなしでインキュベートし、CD
20およびCD40の発現を、フローサイトメトリによって測定した。
【図5】 図5は、悪性B細胞および正常なB細胞のCpGオリゴヌクレオチド−誘導増
殖の効果を実証するフローサイトメトリからのデータを示している。B−CLL
(左図)または循環悪性細胞を有する辺縁層リンパ腫(右図)を有する患者由来
の末梢血単核細胞を、CpGオリゴヌクレオチド(下図)または培地単独(上図
)を用いてインキュベートして、2色のフローサイトメトリによって評価した。
CFSE蛍光(x軸)およびCD5(B−CLL)またはCD19(辺縁層リン
パ腫)の発現(y軸)を評価した。
【図6】 図6は、マウスIgG2aとマウスIgGl抗腫瘍抗体とを組み合わせたCp
G刺激に対する、0日目に腫瘍細胞を注射されたマウスの生存率を示すグラフで
ある。処置は、塗り潰し四角(未処置のコントロール);塗り潰し円(マウスI
gG1);塗り潰し三角(マウスIgG1+CpG);塗り潰し菱形(マウスI
gG2a);および白四角(マウスIgG2a+CpG)として示されている。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 35/02 35/02 35/04 35/04 43/00 121 43/00 121 C12Q 1/02 C12Q 1/02 G01N 33/53 G01N 33/53 S (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B063 QA06 QA19 QQ08 QQ79 QR48 QR77 QS33 QX02 4C084 AA13 AA19 MA02 NA14 ZB261 ZB262 ZB271 ZC751 4C085 AA03 AA14 BB01 CC21 CC22 DD62 EE01 EE03

Claims (77)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 癌を処置または予防するための方法であって、該方法は、以
    下: CD20の発現を上方制御するのに有効な量の核酸、および抗CD20抗体を、
    癌を有する被験体または癌を発症する危険性のある被験体に投与する工程、 を包含する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、非メ
    チル化CpGモチーフを有する免疫刺激性CpG核酸である、方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、免疫
    刺激性T−リッチ核酸である、方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、免疫
    刺激性ポリ−G核酸である、方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、細菌
    性DNAである、方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、真核
    生物性DNAである、方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記癌が、低レベ
    ルのCD20発現に関連したB細胞リンパ腫である、方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法であって、ここで、前記B細胞リンパ
    腫が、B細胞慢性リンパ性白血病(B−CLL)である、方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の方法であって、ここで、前記B細胞リンパ
    腫が、辺縁層リンパ腫である、方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記抗CD20
    抗体が、C2B8である、方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記抗CD20
    抗体が、リツキシマブである、方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、ス
    トリンジェントな条件下でゲノムDNAまたはゲノムRNAとハイブリダイズし
    ない、方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、修
    飾された骨格を有する、方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法であって、ここで、前記修飾され
    た骨格が、リン酸骨格修飾である、方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の方法であって、ここで、前記修飾され
    た骨格が、ペプチド修飾されたオリゴヌクレオチド骨格である、方法。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、免
    疫刺激性核酸である、方法。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、8
    〜40ヌクレオチド長である、方法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が単離
    されている、方法。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、合
    成核酸である、方法。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸および
    前記抗CD20抗体が、一緒に投与される、方法。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記核酸および
    前記抗CD20抗体が、別々に投与される、方法。
  22. 【請求項22】 リンパ腫を診断するための方法であって、該方法は、以下
    : 1つの型のリンパ腫を有する被験体または1つの型のリンパ種を有する疑いのあ
    る被験体からB細胞を単離する工程、および 該B細胞が免疫刺激性核酸と接触した場合の、細胞表面マーカーにおける変化を
    同定し、ここで、該B細胞上に誘導された該細胞表面マーカーが、該型のリンパ
    腫の指標である、工程、 を包含する、方法。
  23. 【請求項23】 請求項22の方法であって、該方法が、癌を処置するため
    に、前記被験体に、免疫刺激性核酸およびB細胞上に誘導される前記細胞表面マ
    ーカーに特異的な抗体を投与することによって、該癌を処置するための方法、 をさらに包含する、方法。
  24. 【請求項24】 癌を処置または予防するための方法であって、該方法は、
    以下: 癌細胞表面上の表面抗原の発現を誘導するために有効な量の核酸を、癌を有する
    被験体または癌を発症する危険性のある被験体に投与する工程、および 抗CD22抗体および抗CD19抗体からなる群より選択される抗体を、該被験
    体に投与する工程、 を包含する、方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    非メチル化CpGモチーフを有する免疫刺激性CpG核酸である、方法。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    免疫刺激性T−リッチ核酸である、方法。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    免疫刺激性ポリ−G核酸である、方法。
  28. 【請求項28】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    細菌性DNAである、方法。
  29. 【請求項29】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    真核生物性DNAである、方法。
  30. 【請求項30】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記抗CD2
    2抗体が、ヒトIgG1抗体である、方法。
  31. 【請求項31】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記抗CD2
    2抗体が、マウスIgG2a抗体である、方法。
  32. 【請求項32】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記抗CD1
    9抗体が、ヒトIgG1抗体である、方法。
  33. 【請求項33】 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記抗CD1
    9抗体が、マウスIgG2a抗体である、方法。
  34. 【請求項34】 リンパ腫を処置するための方法であって、該方法は、以下
    : リンパ腫を有する被験体からB細胞を単離する工程、 該B細胞の表面上に発現しないか、またはコントロールB細胞の表面よりも低量
    で発現する表面抗原を同定する工程、 該癌を処置するために、該被験体に、該同定された表面抗原に特異的な抗体およ
    びの免疫刺激性核酸を投与する工程であって、ここで、該免疫刺激性核酸が、該
    癌細胞表面上の該表面抗原の発現を上方制御するのに有効な量で投与される、工
    程、 を包含する、方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD20である、方法。
  36. 【請求項36】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD40である、方法。
  37. 【請求項37】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD22である、方法。
  38. 【請求項38】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD19である、方法。
  39. 【請求項39】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記リンパ腫
    が、B−CLLである、方法。
  40. 【請求項40】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記リンパ腫
    が、辺縁層リンパ腫である、方法。
  41. 【請求項41】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記抗体が、
    ヒトIgG1抗体である、方法。
  42. 【請求項42】 請求項34に記載の方法であって、ここで、前記抗体が、
    マウスIgG2a抗体である、方法。
  43. 【請求項43】 抗体療法に耐性のリンパ腫を処置するための方法であって
    、該方法は、以下: 該リンパ腫を処置するために、該リンパ腫が耐性である表面抗原に特異的な抗体
    および核酸を、該表面抗原に特異的な抗体を用いる療法に耐性のリンパ腫を有す
    る被験体に投与する工程であって、ここで、該核酸が該リンパ腫細胞表面上の該
    表面抗原の発現を上方制御するのに有効な量で投与される、工程、 を包含する、方法。
  44. 【請求項44】 請求項43に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD20である、方法。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載の方法であって、ここで、前記抗体が、
    リツキシマブである、方法。
  46. 【請求項46】 請求項43に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD40である、方法。
  47. 【請求項47】 請求項43に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD22である、方法。
  48. 【請求項48】 請求項43に記載の方法であって、ここで、前記表面抗原
    が、CD19である。
  49. 【請求項49】 請求項43に記載の方法であって、ここで、前記抗体が、
    ヒトIgG1抗体である、方法。
  50. 【請求項50】 請求項43に記載の方法であって、ここで、前記抗体が、
    マウスIgG2a抗体である、方法。
  51. 【請求項51】 請求項43に記載の方法であって、該方法が、抗癌治療剤
    を投与する工程をさらに包含する、方法。
  52. 【請求項52】 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記抗癌治療
    剤が、化学療法剤または癌ワクチンからなる群より選択される、方法。
  53. 【請求項53】 請求項52に記載の方法であって、ここで、前記化学療法
    剤が、以下: メトトレキサート、ビンクリスチン、アドリアマイシン、シスプラチン、マイト
    マイシンC、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダカルバジン、タキソール、バ
    ルルビシン、ノバントロン/ミトザントロン、エバセット/リポソームのドキソ
    ルビシン、ユウタキサン/パクリタキセル、タキソール/パクリタキセル、フル
    ツロン/ドキシフルリジン、シクロパクス/経口パクリタキセル、SPU−07
    7/シスプラチン、HMR1275/フラボピリドール、BMS−182751
    /経口白金、ロイスタチン/クラドリビン、パキセクス/パクリタキセル、ドキ
    シル/リポソームのドキソルビシン、カエリクス/リポソームのドキソルビシン
    、フルダラ/フルダラビン、ファーマルビシン/エピルビシン、DepoCyt
    、カエチクス/リポソームのドキソルビシン、ジェムザール/ゲムシタビン、イ
    フェス/メスネクス/イフォサミド、ブモン/テニポシド、パラプラチン/カル
    ボプラチン、プランチノール/シスプラチン、ベペシド/エトポシド、タキソテ
    レ/ドセタキセル、グアニンアラビノシドのプロドラッグ、ニトロソウレア、ア
    スパラギナーゼ、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シタラビン
    HCl、ダウノルビシンHCl、エトポシド(VP16−213)、ヒドロキシ
    ウレア(ヒドロキシカルバミド)イフォサミド、インターフェロンα−2a、イ
    ンターフェロンα−2b、ロムスチン(CCNU)、メクロレタミンHCl(ナ
    イトロジェンマスタード)、メルカプトプリン、メスナ、ミトキザントロンHC
    l、プロカルバジンHCl、チオグアニン、チオテパ、硫酸ビンブラスチン、ア
    ザシチジン、インターロイキン2、ペントスタチン(2’デオキシコフォルマイ
    シン)、テニポシド(VM−26)、GM−CSF、ならびに硫酸ビンデシン、
    からなる群より選択される、方法。
  54. 【請求項54】 請求項52に記載の方法であって、ここで、前記化学療法
    剤が、以下: メトトレキサート、ビンクリスチン、アドリアマイシン、シスプラチン、マイト
    マイシンC、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダカルバジン、タキソール、バ
    ルルビシン、ノバントロン/ミトザントロン、エバセット/リポソームのドキソ
    ルビシン、ユウタキサン/パクリタキセル、タキソール/パクリタキセル、SP
    U−077/シスプラチン、HMR1275/フラボピリドール、BMS−18
    2751/経口白金、ロイスタチン/クラドリビン、パキセクス/パクリタキセ
    ル、ドキシル/リポソームのドキソルビシン、カエリクス/リポソームのドキソ
    ルビシン、フルダラ/フルダラビン、ファーマルビシン/エピルビシン、Dep
    oCyt、カエチクス/リポソームのドキソルビシン、ジェムザール/ゲムシタ
    ビン、イフェス/メスネクス/イフォサミド、ブモン/テニポシド、パラプラチ
    ン/カルボプラチン、プランチノール/シスプラチン、ベペシド/エトポシド、
    タキソテレ/ドセタキセル、グアニンアラビノシドのプロドラッグ、ニトロソウ
    レア、アルキル化剤(例えば、メルファランおよびシクロホスファミド)、アス
    パラギナーゼ、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シタラビンH
    Cl、ダウノルビシンHCl、エトポシド(VP16−213)、ヒドロキシウ
    レア(ヒドロキシカルバミド)イフォサミド、インターフェロンα−2a、イン
    ターフェロンα−2b、ロムスチン(CCNU)、メクロレタミンHCl(ナイ
    トロジェンマスタード)、メルカプトプリン、ミトキザントロンHCl、プロカ
    ルバジンHCl、チオグアニン、チオテパ、硫酸ビンブラスチン、アザシチジン
    、インターロイキン2、ペントスタチン(2’デオキシコフォルマイシン)、テ
    ニポシド(VM−26)、GM−CSF、ならびに硫酸ビンデシン、 からなる群より選択される、方法
  55. 【請求項55】 請求項52に記載の方法であって、ここで、前記癌ワクチ
    ンが、以下: EGF、抗イディオタイプの癌ワクチン、Gp75抗原、GMK黒色腫ワクチン
    、MGVガングリオシド結合体ワクチン、Her2/neu、オバレックス、M
    −Vax、O−Vax、L−Vax、STn−KHLセラトープ、BLP25(
    MUC−1)、リポソームのイディオタイプのワクチン、メラシン、ペプチド抗
    原ワクチン、毒素/抗原ワクチン、MVAベースのワクチン、PACIS、BC
    Gワクチン、TA−HPV、TA−CIN、DISC−ウイルスおよびImmu
    Cyst/TheraCys、 からなる群より選択される、方法。
  56. 【請求項56】 ヒトにおける癌を処置するための方法であって、該方法は
    、以下: 免疫刺激性核酸および癌細胞の細胞表面抗原に結合するIgG1のアイソタイプ
    の抗体を、ヒトに投与する工程であって、ここで、該核酸および該抗体が該癌細
    胞を殺傷するために有効な量で投与される、工程、 を包含する、方法。
  57. 【請求項57】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    非メチル化CpGモチーフを有する免疫刺激性CpG核酸である、方法。
  58. 【請求項58】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    免疫刺激性T−リッチ核酸である、方法。
  59. 【請求項59】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    免疫刺激性ポリ−G核酸である、方法。
  60. 【請求項60】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    細菌性DNAである、方法。
  61. 【請求項61】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    真核生物性DNAである、方法。
  62. 【請求項62】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    修飾された骨格を有する、方法。
  63. 【請求項63】 請求項62に記載の方法であって、ここで、前記修飾され
    た骨格が、リン酸骨格修飾である、方法。
  64. 【請求項64】 請求項62に記載の方法であって、ここで、前記修飾され
    た骨格がペプチド修飾されたオリゴヌクレオチド骨格である、方法。
  65. 【請求項65】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    免疫刺激性核酸である、方法。
  66. 【請求項66】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    8〜40ヌクレオチド長である、方法。
  67. 【請求項67】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が単
    離されている方法。
  68. 【請求項68】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸が、
    合成核酸である、方法。
  69. 【請求項69】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸およ
    び前記抗体が、一緒に投与される、方法。
  70. 【請求項70】 請求項56に記載の方法であって、ここで、前記核酸およ
    び前記抗体が、別々に投与される、方法。
  71. 【請求項71】 請求項56に記載の方法であって、該方法が、抗癌治療剤
    を投与する工程、をさらに包含する、方法。
  72. 【請求項72】 請求項71に記載の方法であって、ここで、前記抗癌治療
    剤が、化学療法剤および癌ワクチンからなる群より選択される、方法。
  73. 【請求項73】 請求項72に記載の方法であって、ここで、前記化学療法
    剤が、以下: メトトレキサート、ビンクリスチン、アドリアマイシン、シスプラチン、クロロ
    エチルニトロソウレアを含有する非糖質、5−フルオロウラシル、マイトマイシ
    ンC、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダカルバジン、タキソール、フラジリ
    ン、メラニンGLA、バルルビシン、カルマスタチンおよびポリフェルポサン、
    MMI270、BAY12−9566、RASファメシルトランスフェラーゼイ
    ンヒビター、ファメシルトランスフェラーゼインヒビター、MMP、MTA/L
    Y231514、LY264618/ロメテキソール、グラモレック、CI−9
    94、TNP−470、ハイカムチン/トポテカン、PKC412、バルスポダ
    ール/PSC833、ノバントロン/ミトザントロン、メタレット/スラミン、
    バチマスタット、E7070、BCH−4556、CS−682、9−AC、A
    G3340、AG3433、インセル/VX−710、VX−853、ZD01
    01、ISI641、ODN698、TA2516/マルミスタット、BB25
    16/マルミスタット、CDP845、D2163、PD183805、DX8
    951f、レモナルDP2202、FK317、ピシバニール/OK−432、
    AD32/バルルビシン、メタストロン/ストロンチウム誘導体、テモダール/
    テモゾロミド、エバセット/リポソームのドキソルビシン、ユウタキサン/パク
    リタキセル、タキソール/パクリタキセル、キセロード/カペシタビン、フルツ
    ロン/ドキシフルリジン、シクロパクス/経口パクリタキセル、経口タキソイド
    、SPU−077/シスプラチン、HMR1275/フラボピリドール、CP−
    358(774)/EGFR、CP−609(754)/RASオンコジーンイ
    ンヒビター、BMS−182751/経口白金、UFT(テガフル/ウラシル)
    、エルガミソル/レバミソール、エニルウラシル/776C85/5FUエンハ
    ンサー、カンプト/レバミソール、カンプトサル/イリノテカン、ツモデクス/
    ラリトレキセド、ロイスタチン/クラドリビン、パキセクス/パクリタキセル、
    ドキシル/リポソームのドキソルビシン、カエリクス/リポソームのドキソルビ
    シン、フルダラ/フルダラビン、ファーマルビシン/エピルビシン、DepoC
    yt、ZD1839、LU79553/ビス−ナフタルイミド、LU10379
    3/ドラスタイン、カエチクス/リポソームのドキソルビシン、ジェムザール/
    ゲムシタビン、ZD0473/アノームド、YM116、ヨウ素種、CDK4お
    よびCDK2インヒビター、PARPインヒビター、D4809/デキシフォス
    ファミド、イフェス/メスネクス/イフォサミド、ブモン/テニポシド、パラプ
    ラチン/カルボプラチン、プランチノール/シスプラチン、ベペシド/エトポシ
    ド、ZD9331、タキソテレ/ドセタキセル、グアニンアラビノシドのプロド
    ラッグ、タキサンアナログ、ニトロソウレア、アルキル化剤(例えば、メルファ
    ランおよびシクロホスファミド)、アミノグルテチミド、アスパラギナーゼ、ブ
    スルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シタラビンHCl、ダクチノマ
    イシン、ダウノルビシンHCl、リン酸エストラムスチンナトリウム、エトポシ
    ド(VP16−213)、フロキシウリジン、フルオロウラシル(5−FU)、
    フルタミド、ヒドロキシウレア(ヒドロキシカルバミド)イフォサミド、インタ
    ーフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、酢酸ロイプロリド(LHRH
    −放出因子アナログ)、ロムスチン(CCNU)、メクロレタミンHCl(ナイ
    トロジェンマスタード)、メルカプトプリン、メスナ、ミトタン(o,p’−D
    DD)、ミトキザントロンHCl、オクトレオチド、プリカマイシン、プロカル
    バジンHCl、ストレプトゾシン、クエン酸タモキシフェン、チオグアニン、チ
    オテパ、硫酸ビンブラスチン、アムサクリン(m−AMSA)、アザシチジン、
    エリスロポエチン、ヘキサメチルメラミン(HMM)、インターロイキン2、ミ
    トグアゾン(メチル−GAG;メチルグリコキサールビス−グアニルヒドラゾン
    ;MGBG)、ペントスタチン(2’デオキシコフォルマイシン)、セムスチン
    (メチルCCNU)、テニポシド(VM−26)、GM−CSF、ならびに硫酸
    ビンデシン、 からなる群より選択される、方法。
  74. 【請求項74】 請求項72に記載の方法であって、ここで、前記化学療法
    剤が、以下: メトトレキサート、ビンクリスチン、アドリアマイシン、シスプラチン、マイト
    マイシンC、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダカルバジン、タキソール、バ
    ルルビシン、ノバントロン/ミトザントロン、エバセット/リポソームのドキソ
    ルビシン、ユウタキサン/パクリタキセル、タキソール/パクリタキセル、SP
    U−077/シスプラチン、HMR1275/フラボピリドール、BMS−18
    2751/経口白金、ロイスタチン/クラドリビン、パキセクス/パクリタキセ
    ル、ドキシル/リポソームのドキソルビシン、カエリクス/リポソームのドキソ
    ルビシン、フルダラ/フルダラビン、ファーマルビシン/エピルビシン、Dep
    oCyt、カエチクス/リポソームのドキソルビシン、ジェムザール/ゲムシタ
    ビン、イフェス/メスネクス/イフォサミド、ブモン/テニポシド、パラプラチ
    ン/カルボプラチン、プランチノール/シスプラチン、ベペシド/エトポシド、
    タキソテレ/ドセタキセル、グアニンアラビノシドのプロドラッグ、ニトロソウ
    レア、アルキル化剤(例えば、メルファランおよびシクロホスファミド、アスパ
    ラギナーゼ、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シタラビンHC
    l、ダウノルビシンHCl、エトポシド(VP16−213)、ヒドロキシウレ
    ア(ヒドロキシカルバミド)イフォサミド、インターフェロンα−2a、インタ
    ーフェロンα−2b、ロムスチン(CCNU)、メクロレタミンHCl(ナイト
    ロジェンマスタード)、メルカプトプリン、ミトキザントロンHCl、プロカル
    バジンHCl、チオグアニン、チオテパ、硫酸ビンブラスチン、アザシチジン、
    インターロイキン2、ペントスタチン(2’デオキシコフォルマイシン)、テニ
    ポシド(VM−26)、GM−CSF、ならびに硫酸ビンデシン、 からなる群より選択される、方法。
  75. 【請求項75】 請求項72に記載の方法であって、ここで、前記癌ワクチ
    ンが、以下: EGF、抗イディオタイプの癌ワクチン、Gp75抗原、GMK黒色腫ワクチン
    、MGVガングリオシド結合体ワクチン、Her2/neu、オバレックス、M
    −Vax、O−Vax、L−Vax、STn−KHLセラトープ、BLP25(
    MUC−1)、リポソームのイディオタイプのワクチン、メラシン、ペプチド抗
    原ワクチン、毒素/抗原ワクチン、MVAベースのワクチン、PACIS、BC
    Gワクチン、TA−HPV、TA−CIN、DISC−ウイルスおよびImmu
    Cyst/TheraCys、 からなる群より選択される、方法。
  76. 【請求項76】 キットであって、該キットは、以下: 少なくとも2つの容器を備えるパッケージ、 免疫刺激性核酸を格納する第1容器、 細胞表面抗原に特異的な抗体を格納する第2容器、および 該免疫刺激性核酸が該細胞表面抗原の発現を上方制御するか否かを決定するため
    に細胞をスクリーニングするための指示書、 を備える、キット。
  77. 【請求項77】 請求項76に記載のキットであって、ここで、前記抗体が
    、抗CD20抗体、抗CD19抗体、および抗CD22抗体からなる群より選択
    される、キット。
JP2002503327A 2000-06-22 2001-06-22 抗体誘導性細胞溶解を促進し、そして癌を処置するための方法 Pending JP2003535907A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US21334600P 2000-06-22 2000-06-22
US60/213,346 2000-06-22
PCT/US2001/020154 WO2001097843A2 (en) 2000-06-22 2001-06-22 Methods for enhancing antibody-induced cell lysis and treating cancer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003535907A true JP2003535907A (ja) 2003-12-02
JP2003535907A5 JP2003535907A5 (ja) 2008-08-07

Family

ID=22794755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002503327A Pending JP2003535907A (ja) 2000-06-22 2001-06-22 抗体誘導性細胞溶解を促進し、そして癌を処置するための方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US7534772B2 (ja)
EP (1) EP1296714B1 (ja)
JP (1) JP2003535907A (ja)
AT (1) ATE440618T1 (ja)
AU (5) AU7013401A (ja)
CA (1) CA2410371C (ja)
DE (1) DE60139689D1 (ja)
DK (1) DK1296714T3 (ja)
ES (1) ES2332444T3 (ja)
PT (1) PT1296714E (ja)
SI (1) SI1296714T1 (ja)
WO (1) WO2001097843A2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518709A (ja) * 2003-12-19 2007-07-12 アンティセンス ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 医薬組成物
JP2007531746A (ja) * 2004-04-02 2007-11-08 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド Il−10応答を誘導するための免疫活性化核酸
JP2008530142A (ja) * 2005-02-15 2008-08-07 デューク ユニバーシティ 抗cd19抗体および腫瘍学における使用
JP2010507361A (ja) * 2006-07-31 2010-03-11 キュアバック ゲーエムベーハー 具体的には免疫刺激剤/アジュバントとしての、一般式(I):GlXmGn、または一般式(II):ClXmCnで表される核酸
JP2010525811A (ja) * 2007-05-04 2010-07-29 インデックス・ファーマシューティカルズ・アクチエボラーグ 腫瘍増殖阻害化合物及びそれらの使用方法
JP2012500847A (ja) * 2008-08-25 2012-01-12 アンプリミューン、インコーポレーテッド Pd−1アンタゴニストの組成物および使用方法
JP2012200233A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 National Institute For Materials Science 免疫刺激オリゴヌクレオチドおよび前記免疫刺激オリゴヌクレオチドを含む治療剤
JP2012211143A (ja) * 2005-05-05 2012-11-01 Duke Univ 自己免疫疾患のための抗cd19抗体治療
JP2017507922A (ja) * 2014-01-22 2017-03-23 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 抗体のためおよび抗体が充填された樹状細胞を介した療法のための方法および組成物
US11110178B2 (en) 2016-07-07 2021-09-07 The Board Of Trustees Of The Leland Standford Junior University Antibody adjuvant conjugates
US11400164B2 (en) 2019-03-15 2022-08-02 Bolt Biotherapeutics, Inc. Immunoconjugates targeting HER2

Families Citing this family (192)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6727230B1 (en) * 1994-03-25 2004-04-27 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immune stimulation by phosphorothioate oligonucleotide analogs
US20030026782A1 (en) * 1995-02-07 2003-02-06 Arthur M. Krieg Immunomodulatory oligonucleotides
US6239116B1 (en) * 1994-07-15 2001-05-29 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US6207646B1 (en) * 1994-07-15 2001-03-27 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US7935675B1 (en) * 1994-07-15 2011-05-03 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US6429199B1 (en) * 1994-07-15 2002-08-06 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules for activating dendritic cells
EP0879284B1 (en) * 1996-01-30 2009-07-29 The Regents of The University of California Gene expression vectors which generate an antigen specific immune response and methods of using the same
EP0855184A1 (en) * 1997-01-23 1998-07-29 Grayson B. Dr. Lipford Pharmaceutical composition comprising a polynucleotide and an antigen especially for vaccination
US6406705B1 (en) * 1997-03-10 2002-06-18 University Of Iowa Research Foundation Use of nucleic acids containing unmethylated CpG dinucleotide as an adjuvant
US6274591B1 (en) * 1997-11-03 2001-08-14 Joseph F. Foss Use of methylnaltrexone and related compounds
US20030158220A1 (en) * 1997-11-03 2003-08-21 Foss Joseph F. Use of methylnaltrexone and related compounds to treat chronic opioid use side effects
ES2284247T3 (es) * 1998-04-03 2007-11-01 University Of Iowa Research Foundation Metodos y productos para estimular el sistema inmunitario usando oligonucleotidos y citoquinas inmunoterapeuticos.
AU760795B2 (en) * 1998-05-14 2003-05-22 Coley Pharmaceutical Gmbh Methods for regulating hematopoiesis using CpG-oligonucleotides
ES2272069T3 (es) * 1998-05-22 2007-04-16 Ottawa Health Research Institute Metodos y productos para inducir inmunidad en mucosas.
US6693086B1 (en) * 1998-06-25 2004-02-17 National Jewish Medical And Research Center Systemic immune activation method using nucleic acid-lipid complexes
US20030022854A1 (en) 1998-06-25 2003-01-30 Dow Steven W. Vaccines using nucleic acid-lipid complexes
NZ513935A (en) 1999-02-17 2004-02-27 Csl Ltd Immunogenic complexes and methods relating thereto
US6977245B2 (en) 1999-04-12 2005-12-20 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Oligodeoxynucleotide and its use to induce an immune response
AU4343700A (en) * 1999-04-12 2000-11-14 Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services, The Oligodeoxynucleotide and its use to induce an immune response
CA2904259C (en) 1999-05-07 2016-11-15 Genentech, Inc. Use of rituximab to treat vasculitis
PL201086B1 (pl) * 1999-07-12 2009-03-31 Genentech Inc Zastosowanie przeciwciał wiążących się z antygenem CD20
TR200200797T2 (tr) * 1999-09-25 2002-10-21 University Of Iowa Research Foundation İmmünostimülatör nükleik asitler
US6949520B1 (en) 1999-09-27 2005-09-27 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Methods related to immunostimulatory nucleic acid-induced interferon
WO2001095935A1 (en) * 2000-01-20 2001-12-20 Ottawa Health Research Institute Immunostimulatory nucleic acids for inducing a th2 immune response
US7585847B2 (en) * 2000-02-03 2009-09-08 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunostimulatory nucleic acids for the treatment of asthma and allergy
EP1255558B1 (en) * 2000-02-16 2006-06-14 Genentech, Inc. Anti-april antibodies and hybridoma cells
US20040131628A1 (en) * 2000-03-08 2004-07-08 Bratzler Robert L. Nucleic acids for the treatment of disorders associated with microorganisms
US7030219B2 (en) 2000-04-28 2006-04-18 Johns Hopkins University B7-DC, Dendritic cell co-stimulatory molecules
CA2412026A1 (en) * 2000-06-07 2001-12-13 Biosynexus Incorporated Immunostimulatory rna/dna hybrid molecules
KR100917101B1 (ko) * 2000-08-04 2009-09-15 도요 보세키 가부시키가이샤 플렉시블 금속적층체 및 그 제조방법
US6943240B2 (en) * 2000-09-15 2005-09-13 Coley Pharmaceuticals Gmbh Nucleic acids for high throughput screening of CpG-based immuno-agonist/antagonist
JP2004508420A (ja) * 2000-09-18 2004-03-18 アイデック ファーマスーティカルズ コーポレイション B細胞枯渇抗体/免疫調節性抗体の組合せを用いて自己免疫疾患を治療するための併用療法
TWI283575B (en) * 2000-10-31 2007-07-11 Eisai Co Ltd Medicinal compositions for concomitant use as anticancer agent
DE60134421D1 (de) * 2000-12-08 2008-07-24 Coley Pharmaceuticals Gmbh Cpg-artige nukleinsäuren und verfahren zu ihrer verwendung
US20030133939A1 (en) 2001-01-17 2003-07-17 Genecraft, Inc. Binding domain-immunoglobulin fusion proteins
US7829084B2 (en) * 2001-01-17 2010-11-09 Trubion Pharmaceuticals, Inc. Binding constructs and methods for use thereof
US7754208B2 (en) 2001-01-17 2010-07-13 Trubion Pharmaceuticals, Inc. Binding domain-immunoglobulin fusion proteins
US7666674B2 (en) 2001-07-27 2010-02-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services Use of sterically stabilized cationic liposomes to efficiently deliver CPG oligonucleotides in vivo
IL160127A0 (en) * 2001-08-03 2004-06-20 Genentech Inc Tacis and br3 polypeptides and uses thereof
WO2003025119A2 (en) * 2001-08-03 2003-03-27 Medarex, Inc. Compositions comprising immunostimulatory oligonucleotides and uses thereof to enhance fc receptor-mediated immunotherapies
AU2002361468A1 (en) * 2001-08-14 2003-03-18 The Government Of The United States Of America As Represented By The Secretary Of Health And Human S Method for rapid generation of mature dendritic cells
CN1604795B (zh) * 2001-08-17 2010-05-26 科勒制药股份公司 具有提高的活性的组合基序免疫刺激寡肽
IL160561A0 (en) * 2001-09-07 2004-07-25 Univ Boston Method and composition for treating immune complex associated disorders
BR0213097A (pt) * 2001-10-05 2005-02-01 Coley Pharm Gmbh Agonistas e antagonistas sinalizadores do receptor 3 similar a toll
EP1478371A4 (en) * 2001-10-12 2007-11-07 Univ Iowa Res Found METHODS AND PRODUCTS FOR ENHANCING IMMUNE RESPONSES USING IMIDAZOQUINOLINE COMPOUND
WO2003054161A2 (en) * 2001-12-20 2003-07-03 The Government Of The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services USE OF CpG OLIGODEOXYNUCLEOTIDES TO INDUCE ANGIOGENESIS
US8466116B2 (en) 2001-12-20 2013-06-18 The Unites States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services Use of CpG oligodeoxynucleotides to induce epithelial cell growth
JP2005526497A (ja) 2002-02-04 2005-09-08 ビオミラ,インコーポレーテッド 免疫刺激性、共有結合性脂質化オリゴヌクレオチド
US8088388B2 (en) * 2002-02-14 2012-01-03 United Biomedical, Inc. Stabilized synthetic immunogen delivery system
ES2543710T3 (es) * 2002-04-04 2015-08-21 Zoetis Belgium S.A. Oligorribonucleótidos inmunoestimulantes que contienen G y U
US7968569B2 (en) * 2002-05-17 2011-06-28 Celgene Corporation Methods for treatment of multiple myeloma using 3-(4-amino-1-oxo-1,3-dihydro-isoindol-2-yl)-piperidine-2,6-dione
WO2003103586A2 (en) * 2002-06-05 2003-12-18 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method for treating autoimmune or inflammatory diseases with combinations of inhibitory oligonucleotides and small molecule antagonists of immunostimulatory cpg nucleic acids
AU2003280471B2 (en) * 2002-07-01 2009-04-23 Tufts University Methods and compositions for inhibition of multi-drug resistance by hyaluronan oligomers
US7605138B2 (en) * 2002-07-03 2009-10-20 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US20040053880A1 (en) * 2002-07-03 2004-03-18 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US7569553B2 (en) * 2002-07-03 2009-08-04 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US7576066B2 (en) 2002-07-03 2009-08-18 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US7807803B2 (en) 2002-07-03 2010-10-05 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
AU2003256836A1 (en) * 2002-07-25 2004-02-16 Genentech, Inc. Taci antibodies and uses thereof
AR040996A1 (es) 2002-08-19 2005-04-27 Coley Pharm Group Inc Acidos nucleicos inmunoestimuladores
SG166673A1 (en) * 2002-08-19 2010-12-29 Coley Pharm Group Inc Immunostimulatory nucleic acids
FR2844455B1 (fr) * 2002-09-13 2007-12-14 Lab Francais Du Fractionnement Traitement des pathologies echappant a la reponse immune par des anticorps optimises
US8263091B2 (en) * 2002-09-18 2012-09-11 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services Method of treating and preventing infections in immunocompromised subjects with immunostimulatory CpG oligonucleotides
NZ581541A (en) 2002-10-17 2011-07-29 Genmab As Human monoclonal antibodies against CD20
EP2241325B1 (en) * 2002-10-29 2012-02-08 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Use of CPG oligonucleotides in the treatment of hepatitis C virus infection
EP1578954A4 (en) 2002-12-11 2010-08-11 Coley Pharm Group Inc 5'-CPG NUCLEIC ACIDS AND USE METHOD
JP4351674B2 (ja) * 2002-12-16 2009-10-28 ジェネンテック・インコーポレーテッド 免疫グロブリン変異体とその使用法およびその使用
WO2004078764A1 (ja) * 2003-03-04 2004-09-16 Sosei Co., Ltd. Gm-95物質を含む抗腫瘍効果増強剤、抗腫瘍用組み合わせ製剤及び抗腫瘍剤
US20040235770A1 (en) * 2003-04-02 2004-11-25 Coley Pharmaceutical Group, Ltd. Immunostimulatory nucleic acid oil-in-water formulations and related methods of use
WO2004091665A1 (en) * 2003-04-08 2004-10-28 Progenics Pharmaceuticals, Inc. Combination therapy for constipation comprising a laxative and a peripheral opioid antagonist
WO2004091623A1 (en) 2003-04-08 2004-10-28 Progenics Pharmaceuticals. Inc. Pharmaceutical formulations containing methylnaltrexone
CA2521369A1 (en) * 2003-04-08 2004-10-28 Progenics Pharmaceuticals, Inc. The use of peripheral opiois antagonists, especially methylnaltrexone to treat irritable bowel syndrome
AU2004229376B2 (en) * 2003-04-09 2007-12-13 Genentech, Inc. Therapy of autoimmune disease in a patient with an inadequate response to a TNF-alpha inhibitor
KR20060012622A (ko) * 2003-05-16 2006-02-08 하이브리돈, 인코포레이티드 화학요법제와 함께 이뮤노머를 사용하는 상승적 암 치료방법
US20050163775A1 (en) * 2003-06-05 2005-07-28 Genentech, Inc. Combination therapy for B cell disorders
CA2526402A1 (en) 2003-06-05 2005-01-20 Genentech, Inc. Blys antagonists and uses thereof
KR20060016817A (ko) * 2003-06-20 2006-02-22 콜리 파마슈티칼 게엠베하 소분자 톨-유사 수용체 (tlr) 길항제
US20050013812A1 (en) * 2003-07-14 2005-01-20 Dow Steven W. Vaccines using pattern recognition receptor-ligand:lipid complexes
RU2370775C2 (ru) * 2003-07-29 2009-10-20 Дженентек, Инк. Анализ нейтрализующих антител и его применение
JP2007504138A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 ジェネンテック・インコーポレーテッド 眼疾患の治療法
US7615539B2 (en) * 2003-09-25 2009-11-10 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid-lipophilic conjugates
JP2007509040A (ja) * 2003-10-11 2007-04-12 イネックス ファーマシューティカルズ コーポレイション 先天性免疫及び抗体依存性細胞傷害を強化するための方法及び組成物
SG123799A1 (en) * 2003-10-30 2006-07-26 Coley Pharm Gmbh C-class oligonucleotide analogs with enchanced immunostimulatory potency
US20050239733A1 (en) * 2003-10-31 2005-10-27 Coley Pharmaceutical Gmbh Sequence requirements for inhibitory oligonucleotides
US20050100983A1 (en) * 2003-11-06 2005-05-12 Coley Pharmaceutical Gmbh Cell-free methods for identifying compounds that affect toll-like receptor 9 (TLR9) signaling
US9050378B2 (en) 2003-12-10 2015-06-09 Board Of Regents, The University Of Texas System N2S2 chelate-targeting ligand conjugates
MXPA06006864A (es) * 2003-12-19 2006-08-23 Genentech Inc Deteccion de cd20 en la terapia de enfermedades autoinmunes.
AU2004303848A1 (en) * 2003-12-19 2005-07-07 Genentech, Inc. Detection of CD20 in transplant rejection
CA2555390C (en) * 2004-02-19 2014-08-05 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunostimulatory viral rna oligonucleotides
TWI235440B (en) * 2004-03-31 2005-07-01 Advanced Semiconductor Eng Method for making leadless semiconductor package
AU2005244751A1 (en) * 2004-04-16 2005-12-01 Genentech, Inc. Method for augmenting B cell depletion
WO2005103081A2 (en) 2004-04-20 2005-11-03 Genmab A/S Human monoclonal antibodies against cd20
WO2005117972A2 (en) * 2004-05-05 2005-12-15 Genentech, Inc. Preventing autoimmune disease by using an anti-cd20 antibody
US7531628B2 (en) * 2004-05-28 2009-05-12 Idexx Laboratories, Inc. Canine CD20 compositions
TW200608994A (en) * 2004-06-04 2006-03-16 Genentech Inc Method for treating lupus
CN102512675A (zh) * 2004-06-04 2012-06-27 健泰科生物技术公司 用于治疗多发性硬化的方法
KR20100018029A (ko) * 2004-07-18 2010-02-16 씨에스엘 리미티드 면역자극 복합체 및 향상된 인터페론-감마 반응을 유도하기 위한 올리고뉴클레오티드 제제
KR20070036187A (ko) * 2004-07-22 2007-04-02 제넨테크, 인크. 쇼그렌 증후군의 치료 방법
EP1812060A2 (en) * 2004-10-05 2007-08-01 Genentech, Inc. Method for treating vasculitis
MY159370A (en) * 2004-10-20 2016-12-30 Coley Pharm Group Inc Semi-soft-class immunostimulatory oligonucleotides
AU2005304771A1 (en) 2004-11-09 2006-05-18 University Of Southern California Targeted innate immunity
WO2006076651A2 (en) * 2005-01-13 2006-07-20 Genentech, Inc. Treatment method
CA2595329A1 (en) * 2005-01-20 2006-07-27 Progenics Pharmaceuticals, Inc. Use of methylnaltrexone and related compounds to treat post-operative gastrointestinal dysfunction
DOP2006000029A (es) * 2005-02-07 2006-08-15 Genentech Inc Antibody variants and uses thereof. (variantes de un anticuerpo y usos de las mismas)
US8444973B2 (en) 2005-02-15 2013-05-21 Duke University Anti-CD19 antibodies and uses in B cell disorders
EP1851314A2 (en) * 2005-02-24 2007-11-07 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunostimulatory oligonucleotides
SI1859793T1 (sl) * 2005-02-28 2011-08-31 Eisai R&D Man Co Ltd Nova kombinirana uporaba sulfonamidne spojine za zdravljenje raka
TW200714289A (en) * 2005-02-28 2007-04-16 Genentech Inc Treatment of bone disorders
US8524731B2 (en) 2005-03-07 2013-09-03 The University Of Chicago Use of opioid antagonists to attenuate endothelial cell proliferation and migration
US9662325B2 (en) 2005-03-07 2017-05-30 The University Of Chicago Use of opioid antagonists to attenuate endothelial cell proliferation and migration
WO2006096626A2 (en) * 2005-03-07 2006-09-14 The University Of Chicago Use of opioid antagonists to attenuate endothelial cell proliferation and migration
US8518962B2 (en) 2005-03-07 2013-08-27 The University Of Chicago Use of opioid antagonists
CN101193646A (zh) * 2005-04-08 2008-06-04 科勒制药集团公司 治疗传染病加剧性哮喘的方法
AR053579A1 (es) * 2005-04-15 2007-05-09 Genentech Inc Tratamiento de la enfermedad inflamatoria intestinal (eii)
WO2006116458A2 (en) * 2005-04-26 2006-11-02 Coley Pharmaceutical Gmbh Modified oligoribonucleotide analogs with enhances immunostimulatory activity
CN1865275B (zh) * 2005-05-17 2011-06-15 长春华普生物技术有限公司 对人b细胞肿瘤有治疗作用的人工合成的单链脱氧核苷酸
RU2007147426A (ru) * 2005-05-20 2009-06-27 Дженентек, Инк. (Us) Предварительная обработка биологического образца, взятого у индивидуума с аутоиммунным заболеванием
AR057325A1 (es) * 2005-05-25 2007-11-28 Progenics Pharm Inc Sintesis de (s)-n-metilnaltrexona, composiciones farmaceuticas y usos
AR057035A1 (es) * 2005-05-25 2007-11-14 Progenics Pharm Inc SíNTESIS DE (R)-N-METILNALTREXONA, COMPOSICIONES FARMACÉUTICAS Y USOS
US20080194611A1 (en) * 2005-06-03 2008-08-14 Alverdy John C Modulation of Cell Barrier Dysfunction
DK2269622T3 (en) 2005-07-01 2014-03-24 Index Pharmaceuticals Ab CPG OLIGONUCLEOTIDES USED TO INCREASE STEROID ACTIVITY OF A STEROID DEPENDENT PATIENT
EP1904077B1 (en) 2005-07-01 2009-08-12 Index Pharmaceuticals AB Modulating responsiveness to steroids
JP2009500412A (ja) * 2005-07-07 2009-01-08 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド 癌の処置のための、抗ctla−4抗体とcpgモチーフ含有合成オリゴデオキシヌクレオチドとの組み合わせ治療
ES2539250T3 (es) 2005-07-25 2015-06-29 Emergent Product Development Seattle, Llc Reducción de células B mediante el uso de moléculas de unión específica a CD37 y de unión específica a CD20
AU2006272597A1 (en) 2005-07-25 2007-02-01 Emergent Product Development Seattle Llc Single dose use of CD20-specific binding molecules
US20080279850A1 (en) * 2005-07-25 2008-11-13 Trubion Pharmaceuticals, Inc. B-Cell Reduction Using CD37-Specific and CD20-Specific Binding Molecules
SG165394A1 (en) * 2005-09-16 2010-10-28 Coley Pharm Gmbh Modulation of immunostimulatory properties of short interfering ribonucleic acid (sirna) by nucleotide modification
KR20080048067A (ko) * 2005-09-16 2008-05-30 콜리 파마슈티칼 게엠베하 포스포디에스테르 주쇄를 갖는 면역자극성 단일가닥리보핵산
US8895522B2 (en) * 2005-10-28 2014-11-25 Index Pharmaceuticals Ab Composition and method for the prevention, treatment and/or alleviation of an inflammatory disease
GB0523041D0 (en) * 2005-11-11 2005-12-21 Cyclacel Ltd Combination
MY149159A (en) 2005-11-15 2013-07-31 Hoffmann La Roche Method for treating joint damage
US9726673B2 (en) * 2005-11-23 2017-08-08 Genentech, Inc. Methods and compositions related to B cell assays
SI1957647T1 (sl) 2005-11-25 2015-04-30 Zoetis Belgium S.A. Imunostimulatorni oligoribonukleotidi
CA2642152C (en) * 2006-02-15 2016-11-01 Coley Pharmaceutical Gmbh Compositions and methods for oligonucleotide formulations
CA2654317A1 (en) * 2006-06-12 2007-12-21 Trubion Pharmaceuticals, Inc. Single-chain multivalent binding proteins with effector function
US20080031887A1 (en) * 2006-06-30 2008-02-07 Joseph Lustgarten Conjugates for inducing targeted immune responses and methods of making and using same
DE102006035618A1 (de) * 2006-07-31 2008-02-07 Curevac Gmbh Nukleinsäure der Formel (I): GlXmGn, insbesondere als immunstimulierendes Adjuvanz
JP5825756B2 (ja) 2006-08-14 2015-12-02 ゼンコー・インコーポレイテッドXencor、 Inc. Cd19を標的とする最適化抗体
TW200817048A (en) * 2006-09-08 2008-04-16 Wyeth Corp Dry powder compound formulations and uses thereof
PT2078080E (pt) 2006-09-27 2015-09-18 Coley Pharm Gmbh Análogos dos oligonucleotídeos cpg que contêm análogos t hidrofóbicos com atividade imunoestimulante potenciada
US10925977B2 (en) 2006-10-05 2021-02-23 Ceil>Point, LLC Efficient synthesis of chelators for nuclear imaging and radiotherapy: compositions and applications
US20090142362A1 (en) * 2006-11-06 2009-06-04 Avant Immunotherapeutics, Inc. Peptide-based vaccine compositions to endogenous cholesteryl ester transfer protein (CETP)
GB0625283D0 (en) * 2006-12-19 2007-01-24 Cyclacel Ltd Combination
EP3263571B2 (en) 2007-03-29 2023-08-23 Progenics Pharmaceuticals, Inc. Crystal form of (r)-n-methylnaltrexone bromide and uses thereof
DK2565195T3 (en) * 2007-03-29 2015-06-29 Wyeth Llc PERIPHERAL OPIOID RECEPTOR AND ANTAGONISTS AND USES THEREOF
US8546418B2 (en) 2007-03-29 2013-10-01 Progenics Pharmaceuticals, Inc. Peripheral opioid receptor antagonists and uses thereof
JP2010525046A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 アストラゼネカ アクチボラグ 血液系腫瘍の治療のための方法
CA2691692C (en) 2007-07-09 2021-05-18 Genentech, Inc. Prevention of disulfide bond reduction during recombinant production of polypeptides
WO2009030254A1 (en) 2007-09-04 2009-03-12 Curevac Gmbh Complexes of rna and cationic peptides for transfection and for immunostimulation
BRPI0816778A2 (pt) * 2007-09-13 2015-03-17 Molecular Insight Pharm Inc Sistema de infusão e transferência para uso com agentes radioativos
HUE030134T2 (en) 2007-10-16 2017-04-28 Zymogenetics Inc Combination of transmembrane activator and calcium modulator and cyclophilin ligand interactor (TACI) and anti-CD20 agents for the treatment of autoimmune diseases
EP2077281A1 (en) 2008-01-02 2009-07-08 Bergen Teknologioverforing AS Anti-CD20 antibodies or fragments thereof for the treatment of chronic fatigue syndrome
EP2548960B1 (en) 2008-01-31 2018-01-31 CureVac AG Nucleic acids comprising formula (nugixmgnv)a and derivatives thereof as an immunostimulating agents/adjuvant
AU2008349873B2 (en) 2008-02-06 2014-02-13 Progenics Pharmaceuticals, Inc. Preparation and use of (R),(R)-2,2'-bis-methylnaltrexone
JP5647098B2 (ja) 2008-03-21 2014-12-24 ザ ユニヴァーシティー オヴ シカゴ オピオイド拮抗薬とmTOR阻害薬を用いた治療
CN105198997B (zh) * 2008-04-11 2018-08-31 阿普拜佛研发有限责任公司 Cd37免疫治疗剂及其与双功能化学治疗剂的联合
CA2722184A1 (en) 2008-04-25 2009-10-29 Duke University Regulatory b cells and their uses
WO2009150405A1 (en) 2008-06-09 2009-12-17 Cyclacel Limited Combination of spacitabine (cndac) and dna methyltransferase inhibitors such as decitabine and procaine
US20110182880A1 (en) * 2008-06-18 2011-07-28 Oliver Von Stein Combination Therapies Against Cancer
TWI351288B (en) * 2008-07-04 2011-11-01 Univ Nat Pingtung Sci & Tech Cpg dna adjuvant in avian vaccines
AR073295A1 (es) 2008-09-16 2010-10-28 Genentech Inc Metodos para tratar la esclerosis multiple progresiva. articulo de fabricacion.
WO2010037408A1 (en) 2008-09-30 2010-04-08 Curevac Gmbh Composition comprising a complexed (m)rna and a naked mrna for providing or enhancing an immunostimulatory response in a mammal and uses thereof
CA2676881C (en) 2008-09-30 2017-04-25 Wyeth Peripheral opioid receptor antagonists and uses thereof
EP2350282A1 (en) * 2008-11-04 2011-08-03 Index Pharmaceuticals AB Increased expression of specific antigens
WO2010075249A2 (en) 2008-12-22 2010-07-01 Genentech, Inc. A method for treating rheumatoid arthritis with b-cell antagonists
BRPI1009842B8 (pt) 2009-03-25 2021-05-25 Univ Texas uso de agonista de tlr9 e agonista de tlr2/6 na preparação de uma composição farmacêutica para tratamento, inibição ou atenuação de uma infecção microbiana, bem como composição farmaceuticamente aceitável compreendendo os referidos agonistas
WO2010132622A2 (en) * 2009-05-14 2010-11-18 The Regents Of The University Of California Anticd20-cpg conjugates and methods of treating b cell malignancies
LT2464725T (lt) 2009-08-11 2020-06-10 F. Hoffmann-La Roche Ag Baltymų gamyba ląstelių mitybinėje terpėje, kurioje nėra glutamino
US20110053829A1 (en) 2009-09-03 2011-03-03 Curevac Gmbh Disulfide-linked polyethyleneglycol/peptide conjugates for the transfection of nucleic acids
BR112012020102A2 (pt) 2010-02-10 2016-11-29 Immunogen Inc anticorpos cd20 e usos dos mesmos.
US20130224237A1 (en) * 2010-07-20 2013-08-29 University Of Miami Inhibition of nonsense mediated decay pathways
EP2955230A1 (en) 2010-07-30 2015-12-16 CureVac AG Complexation of nucleic acids with disulfide-crosslinked cationic components for transfection and immunostimulation
US10131875B2 (en) 2010-08-04 2018-11-20 Duke University Regulatory B cells and their uses
WO2012064671A1 (en) * 2010-11-08 2012-05-18 The Ohio State University Research Foundation Compositions and methods for increasing drug efficacy in cancer
US9814740B2 (en) * 2010-12-21 2017-11-14 Duke University Methods and compositions combining immunotherapy with monocyte activation
EP2696878B1 (en) 2011-04-14 2019-07-10 Cyclacel Limited Dosage regimen for sapacitabine and decitabine in combination for treating acute myeloid leukemia
US20130157261A1 (en) * 2011-06-01 2013-06-20 The Methodist Hospital Research Institute Compositions and Methods for Quantitative Histology, Calibration of Images in Fluorescence Microscopy, and ddTUNEL Analyses
WO2013113326A1 (en) 2012-01-31 2013-08-08 Curevac Gmbh Pharmaceutical composition comprising a polymeric carrier cargo complex and at least one protein or peptide antigen
US10017739B2 (en) 2012-09-06 2018-07-10 Duke University Methods of expanding and assessing B cells and using expanded B cells to treat disease
SG10201801431TA (en) 2013-08-21 2018-04-27 Curevac Ag Respiratory syncytial virus (rsv) vaccine
US10436680B2 (en) 2013-10-15 2019-10-08 Kianoosh Peyvan Capture, disruption, and extraction apparatus and method
EP3129050A2 (en) 2014-04-01 2017-02-15 CureVac AG Polymeric carrier cargo complex for use as an immunostimulating agent or as an adjuvant
WO2016044839A2 (en) 2014-09-19 2016-03-24 The Board Of Regents Of The University Of Texas System Compositions and methods for treating viral infections through stimulated innate immunity in combination with antiviral compounds
BR112018005573A2 (pt) 2015-09-21 2019-01-22 Aptevo Research And Development Llc ?polipeptídeos de ligação a cd3?
AR106189A1 (es) 2015-10-02 2017-12-20 Hoffmann La Roche ANTICUERPOS BIESPECÍFICOS CONTRA EL A-b HUMANO Y EL RECEPTOR DE TRANSFERRINA HUMANO Y MÉTODOS DE USO
TWI819458B (zh) 2015-10-02 2023-10-21 瑞士商赫孚孟拉羅股份公司 雙特異性抗‐人類cd20/人類轉鐵蛋白受體抗體及使用方法
WO2017070133A1 (en) * 2015-10-20 2017-04-27 Sorrento Therapeutics, Inc. Intracellular delivery compounds
WO2017192959A2 (en) * 2016-05-05 2017-11-09 The Research Foundation For The State University Of New York Therapeutically modulating apob and apoai
WO2018112407A1 (en) 2016-12-15 2018-06-21 Duke University Antibodies and methods for depleting regulatory b10 cells and use in combination with immune checkpoint inhibitors
EP3610022A1 (en) 2017-04-14 2020-02-19 Tollnine, Inc. Immunomodulating polynucleotides, antibody conjugates thereof, and methods of their use
CN111826764B (zh) * 2020-07-28 2021-10-15 吴忠德悦纺织科技有限公司 一种改性多组份复合纱线的制备方法
CN114216985A (zh) * 2021-12-22 2022-03-22 珠海润都制药股份有限公司 一种异山梨醇中硫酸二异丙酯的检验方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998018810A1 (en) * 1996-10-30 1998-05-07 The University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
WO1998042378A1 (en) * 1997-03-24 1998-10-01 Immunomedics, Inc. Immunotherapy of b-cell malignancies using anti-cd22 antibodies
WO2000009160A1 (en) * 1998-08-11 2000-02-24 Idec Pharmaceuticals Corporation Combination therapies for b-cell lymphomas comprising administration of anti-cd20 antibody

Family Cites Families (87)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3854480A (en) 1969-04-01 1974-12-17 Alza Corp Drug-delivery system
US3906092A (en) 1971-11-26 1975-09-16 Merck & Co Inc Stimulation of antibody response
US4469863A (en) 1980-11-12 1984-09-04 Ts O Paul O P Nonionic nucleic acid alkyl and aryl phosphonates and processes for manufacture and use thereof
US4675189A (en) 1980-11-18 1987-06-23 Syntex (U.S.A.) Inc. Microencapsulation of water soluble active polypeptides
US5023243A (en) 1981-10-23 1991-06-11 Molecular Biosystems, Inc. Oligonucleotide therapeutic agent and method of making same
US4452775A (en) 1982-12-03 1984-06-05 Syntex (U.S.A.) Inc. Cholesterol matrix delivery system for sustained release of macromolecules
US5567610A (en) 1986-09-04 1996-10-22 Bioinvent International Ab Method of producing human monoclonal antibodies and kit therefor
US5565354A (en) 1986-09-05 1996-10-15 Sandoz Ltd. Production of human monoclonal antibodies specific for hepatitis B surface antigen
US5075109A (en) 1986-10-24 1991-12-24 Southern Research Institute Method of potentiating an immune response
US6214804B1 (en) 1989-03-21 2001-04-10 Vical Incorporated Induction of a protective immune response in a mammal by injecting a DNA sequence
US5133974A (en) 1989-05-05 1992-07-28 Kv Pharmaceutical Company Extended release pharmaceutical formulations
US5786189A (en) 1989-11-29 1998-07-28 Smithkline Beecham Biologicals (S.A.) Vaccine
US5506212A (en) 1990-01-11 1996-04-09 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotides with substantially chirally pure phosphorothioate linkages
US5212295A (en) 1990-01-11 1993-05-18 Isis Pharmaceuticals Monomers for preparation of oligonucleotides having chiral phosphorus linkages
US5248670A (en) 1990-02-26 1993-09-28 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense oligonucleotides for inhibiting herpesviruses
ES2108048T3 (es) 1990-08-29 1997-12-16 Genpharm Int Produccion y utilizacion de animales inferiores transgenicos capaces de producir anticuerpos heterologos.
US5208146A (en) * 1990-11-05 1993-05-04 The Regents Of The University Of California Murine monoclonal anti-idiotype antibodies
US5512668A (en) 1991-03-06 1996-04-30 Polish Academy Of Sciences Solid phase oligonucleotide synthesis using phospholane intermediates
US5359052A (en) 1991-08-05 1994-10-25 Polish Academy Of Sciences Chalcophospholanes useful in the synthesis of oligonucleoside phosphorothioates, phosphorodithioates and related selenates
US5599797A (en) 1991-10-15 1997-02-04 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotides having phosphorothioate linkages of high chiral purity
US5407686A (en) 1991-11-27 1995-04-18 Sidmak Laboratories, Inc. Sustained release composition for oral administration of active ingredient
US5585479A (en) 1992-07-24 1996-12-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Antisense oligonucleotides directed against human ELAM-I RNA
US6015886A (en) 1993-05-24 2000-01-18 Chemgenes Corporation Oligonucleotide phosphate esters
US5849719A (en) 1993-08-26 1998-12-15 The Regents Of The University Of California Method for treating allergic lung disease
US5679647A (en) 1993-08-26 1997-10-21 The Regents Of The University Of California Methods and devices for immunizing a host against tumor-associated antigens through administration of naked polynucleotides which encode tumor-associated antigenic peptides
AU695552B2 (en) 1993-11-16 1998-08-13 Genta Incorporated Chirally enriched synthetic phosphonate oligomers
WO1995026204A1 (en) 1994-03-25 1995-10-05 Isis Pharmaceuticals, Inc. Immune stimulation by phosphorothioate oligonucleotide analogs
US6727230B1 (en) * 1994-03-25 2004-04-27 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immune stimulation by phosphorothioate oligonucleotide analogs
US5534615A (en) 1994-04-25 1996-07-09 Genentech, Inc. Cardiac hypertrophy factor and uses therefor
US6429199B1 (en) * 1994-07-15 2002-08-06 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules for activating dendritic cells
US6239116B1 (en) * 1994-07-15 2001-05-29 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US20030026782A1 (en) * 1995-02-07 2003-02-06 Arthur M. Krieg Immunomodulatory oligonucleotides
EP1167377B2 (en) 1994-07-15 2012-08-08 University of Iowa Research Foundation Immunomodulatory oligonucleotides
US7935675B1 (en) * 1994-07-15 2011-05-03 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US20030050263A1 (en) * 1994-07-15 2003-03-13 The University Of Iowa Research Foundation Methods and products for treating HIV infection
US5736152A (en) 1995-10-27 1998-04-07 Atrix Laboratories, Inc. Non-polymeric sustained release delivery system
US5969135A (en) * 1995-11-02 1999-10-19 Icn Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotide analogs with an amino acid or a modified amino alcohol residue
US5780448A (en) 1995-11-07 1998-07-14 Ottawa Civic Hospital Loeb Research DNA-based vaccination of fish
US5856465A (en) 1996-05-24 1999-01-05 Polska Akademia Nauk Centrum Badan Molekularnych I Makromolekularnych Compositions and methods for the synthesis of chirally pure organophosphorus nucleoside derivatives
EP0855184A1 (en) * 1997-01-23 1998-07-29 Grayson B. Dr. Lipford Pharmaceutical composition comprising a polynucleotide and an antigen especially for vaccination
EP1039935A4 (en) 1997-02-28 2005-04-27 Univ Iowa Res Found USE OF NUCLEIC ACIDS CONTAINING NON-METHYLATED CpG DINUCLEOTIDES IN THE TREATMENT OF LIPOPOLYSACCHARIDE-ASSOCIATED ILLNESSES
US6406705B1 (en) * 1997-03-10 2002-06-18 University Of Iowa Research Foundation Use of nucleic acids containing unmethylated CpG dinucleotide as an adjuvant
EP2172216A3 (en) * 1997-03-10 2010-11-24 Ottawa Hospital Research Institute Use of nucleic acids containing unmethylated CpG dinucleotide as an adjuvant
US6306393B1 (en) * 1997-03-24 2001-10-23 Immunomedics, Inc. Immunotherapy of B-cell malignancies using anti-CD22 antibodies
US6339068B1 (en) * 1997-05-20 2002-01-15 University Of Iowa Research Foundation Vectors and methods for immunization or therapeutic protocols
US6221882B1 (en) 1997-07-03 2001-04-24 University Of Iowa Research Foundation Methods for inhibiting immunostimulatory DNA associated responses
ES2284247T3 (es) * 1998-04-03 2007-11-01 University Of Iowa Research Foundation Metodos y productos para estimular el sistema inmunitario usando oligonucleotidos y citoquinas inmunoterapeuticos.
AU760795B2 (en) * 1998-05-14 2003-05-22 Coley Pharmaceutical Gmbh Methods for regulating hematopoiesis using CpG-oligonucleotides
ES2272069T3 (es) 1998-05-22 2007-04-16 Ottawa Health Research Institute Metodos y productos para inducir inmunidad en mucosas.
EP1949912A3 (en) * 1998-11-09 2008-08-13 Biogen Idec, Inc. Treatment of chronic lymphcytic leukemia (CLL) using chimeric anti-CD20 antibody
JP2003519417A (ja) * 1999-06-23 2003-06-17 データム・インコーポレイテツド 信頼されるサードパーティクロックおよび信頼されるローカルクロックを提供するためのシステムおよび方法
TR200200797T2 (tr) * 1999-09-25 2002-10-21 University Of Iowa Research Foundation İmmünostimülatör nükleik asitler
US6949520B1 (en) * 1999-09-27 2005-09-27 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Methods related to immunostimulatory nucleic acid-induced interferon
WO2001095935A1 (en) * 2000-01-20 2001-12-20 Ottawa Health Research Institute Immunostimulatory nucleic acids for inducing a th2 immune response
US7585847B2 (en) * 2000-02-03 2009-09-08 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunostimulatory nucleic acids for the treatment of asthma and allergy
US20020156033A1 (en) * 2000-03-03 2002-10-24 Bratzler Robert L. Immunostimulatory nucleic acids and cancer medicament combination therapy for the treatment of cancer
US20040131628A1 (en) * 2000-03-08 2004-07-08 Bratzler Robert L. Nucleic acids for the treatment of disorders associated with microorganisms
US20020091097A1 (en) * 2000-09-07 2002-07-11 Bratzler Robert L. Nucleic acids for the prevention and treatment of sexually transmitted diseases
US6943240B2 (en) * 2000-09-15 2005-09-13 Coley Pharmaceuticals Gmbh Nucleic acids for high throughput screening of CpG-based immuno-agonist/antagonist
DE60134421D1 (de) * 2000-12-08 2008-07-24 Coley Pharmaceuticals Gmbh Cpg-artige nukleinsäuren und verfahren zu ihrer verwendung
US20030055014A1 (en) * 2000-12-14 2003-03-20 Bratzler Robert L. Inhibition of angiogenesis by nucleic acids
US20030050268A1 (en) * 2001-03-29 2003-03-13 Krieg Arthur M. Immunostimulatory nucleic acid for treatment of non-allergic inflammatory diseases
US20030148316A1 (en) * 2001-08-01 2003-08-07 Lipford Grayson B. Methods and compositions relating to plasmacytoid dendritic cells
CN1604795B (zh) * 2001-08-17 2010-05-26 科勒制药股份公司 具有提高的活性的组合基序免疫刺激寡肽
BR0213097A (pt) * 2001-10-05 2005-02-01 Coley Pharm Gmbh Agonistas e antagonistas sinalizadores do receptor 3 similar a toll
EP1478371A4 (en) * 2001-10-12 2007-11-07 Univ Iowa Res Found METHODS AND PRODUCTS FOR ENHANCING IMMUNE RESPONSES USING IMIDAZOQUINOLINE COMPOUND
ES2543710T3 (es) * 2002-04-04 2015-08-21 Zoetis Belgium S.A. Oligorribonucleótidos inmunoestimulantes que contienen G y U
WO2003103586A2 (en) * 2002-06-05 2003-12-18 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method for treating autoimmune or inflammatory diseases with combinations of inhibitory oligonucleotides and small molecule antagonists of immunostimulatory cpg nucleic acids
US7576066B2 (en) * 2002-07-03 2009-08-18 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US20040053880A1 (en) * 2002-07-03 2004-03-18 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US7605138B2 (en) * 2002-07-03 2009-10-20 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US7807803B2 (en) * 2002-07-03 2010-10-05 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
US7569553B2 (en) * 2002-07-03 2009-08-04 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid compositions for stimulating immune responses
AR040996A1 (es) * 2002-08-19 2005-04-27 Coley Pharm Group Inc Acidos nucleicos inmunoestimuladores
EP2241325B1 (en) * 2002-10-29 2012-02-08 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Use of CPG oligonucleotides in the treatment of hepatitis C virus infection
EP1578954A4 (en) * 2002-12-11 2010-08-11 Coley Pharm Group Inc 5'-CPG NUCLEIC ACIDS AND USE METHOD
US20040235770A1 (en) 2003-04-02 2004-11-25 Coley Pharmaceutical Group, Ltd. Immunostimulatory nucleic acid oil-in-water formulations and related methods of use
KR20060016817A (ko) * 2003-06-20 2006-02-22 콜리 파마슈티칼 게엠베하 소분자 톨-유사 수용체 (tlr) 길항제
US7615539B2 (en) * 2003-09-25 2009-11-10 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Nucleic acid-lipophilic conjugates
US20050215501A1 (en) * 2003-10-24 2005-09-29 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Methods and products for enhancing epitope spreading
US20050239733A1 (en) * 2003-10-31 2005-10-27 Coley Pharmaceutical Gmbh Sequence requirements for inhibitory oligonucleotides
US20050100983A1 (en) * 2003-11-06 2005-05-12 Coley Pharmaceutical Gmbh Cell-free methods for identifying compounds that affect toll-like receptor 9 (TLR9) signaling
EP1730281A2 (en) * 2004-04-02 2006-12-13 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunostimulatory nucleic acids for inducing il-10 responses
CA2574090A1 (en) * 2004-07-18 2006-12-21 Coley Pharmaceutical Group, Ltd. Methods and compositions for inducing innate immune responses
MY159370A (en) * 2004-10-20 2016-12-30 Coley Pharm Group Inc Semi-soft-class immunostimulatory oligonucleotides
EP1851314A2 (en) * 2005-02-24 2007-11-07 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunostimulatory oligonucleotides
SI1957647T1 (sl) * 2005-11-25 2015-04-30 Zoetis Belgium S.A. Imunostimulatorni oligoribonukleotidi

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998018810A1 (en) * 1996-10-30 1998-05-07 The University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
WO1998042378A1 (en) * 1997-03-24 1998-10-01 Immunomedics, Inc. Immunotherapy of b-cell malignancies using anti-cd22 antibodies
WO2000009160A1 (en) * 1998-08-11 2000-02-24 Idec Pharmaceuticals Corporation Combination therapies for b-cell lymphomas comprising administration of anti-cd20 antibody

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
BLOOD, vol. 89, JPN6011018069, 1997, pages 2994 - 8, ISSN: 0001893230 *
CLIN. LYMPHOM., vol. 1, JPN5003002245, June 2000 (2000-06-01), pages 57 - 61, ISSN: 0001893231 *

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4871732B2 (ja) * 2003-12-19 2012-02-08 アンティセンス ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 医薬組成物
JP2007518709A (ja) * 2003-12-19 2007-07-12 アンティセンス ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 医薬組成物
JP2007531746A (ja) * 2004-04-02 2007-11-08 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド Il−10応答を誘導するための免疫活性化核酸
JP2008530142A (ja) * 2005-02-15 2008-08-07 デューク ユニバーシティ 抗cd19抗体および腫瘍学における使用
JP2012140446A (ja) * 2005-02-15 2012-07-26 Duke Univ 抗cd19抗体および腫瘍学における使用
JP2012211143A (ja) * 2005-05-05 2012-11-01 Duke Univ 自己免疫疾患のための抗cd19抗体治療
JP2010507361A (ja) * 2006-07-31 2010-03-11 キュアバック ゲーエムベーハー 具体的には免疫刺激剤/アジュバントとしての、一般式(I):GlXmGn、または一般式(II):ClXmCnで表される核酸
JP2010525811A (ja) * 2007-05-04 2010-07-29 インデックス・ファーマシューティカルズ・アクチエボラーグ 腫瘍増殖阻害化合物及びそれらの使用方法
JP2013255508A (ja) * 2007-05-04 2013-12-26 Index Pharmaceuticals Ab 腫瘍増殖阻害化合物及びそれらの使用方法
JP2012500847A (ja) * 2008-08-25 2012-01-12 アンプリミューン、インコーポレーテッド Pd−1アンタゴニストの組成物および使用方法
JP2012200233A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 National Institute For Materials Science 免疫刺激オリゴヌクレオチドおよび前記免疫刺激オリゴヌクレオチドを含む治療剤
JP2017507922A (ja) * 2014-01-22 2017-03-23 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 抗体のためおよび抗体が充填された樹状細胞を介した療法のための方法および組成物
US11110178B2 (en) 2016-07-07 2021-09-07 The Board Of Trustees Of The Leland Standford Junior University Antibody adjuvant conjugates
US11547761B1 (en) 2016-07-07 2023-01-10 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Antibody adjuvant conjugates
US11400164B2 (en) 2019-03-15 2022-08-02 Bolt Biotherapeutics, Inc. Immunoconjugates targeting HER2

Also Published As

Publication number Publication date
ES2332444T3 (es) 2010-02-05
AU2009203061B2 (en) 2012-02-23
SI1296714T1 (sl) 2010-01-29
CA2410371C (en) 2015-11-17
WO2001097843A3 (en) 2003-01-23
DE60139689D1 (de) 2009-10-08
PT1296714E (pt) 2009-10-15
ATE440618T1 (de) 2009-09-15
DK1296714T3 (da) 2009-12-07
US7534772B2 (en) 2009-05-19
AU2001270134B2 (en) 2006-06-15
AU2009203061A1 (en) 2009-08-20
EP1296714B1 (en) 2009-08-26
AU2006216542A1 (en) 2006-10-12
CA2410371A1 (en) 2001-12-27
AU2006216542B2 (en) 2009-04-30
EP1296714A2 (en) 2003-04-02
AU7013401A (en) 2002-01-02
US20030026801A1 (en) 2003-02-06
AU2009203061C1 (en) 2012-06-28
AU2009212978A1 (en) 2009-10-01
WO2001097843A2 (en) 2001-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003535907A (ja) 抗体誘導性細胞溶解を促進し、そして癌を処置するための方法
AU2001270134A1 (en) Methods for enhancing antibody-induced cell lysis and treating cancer
JP7236483B2 (ja) がんの処置のためのPD-1アンタゴニストとCpG-C型オリゴヌクレオチドの併用
US20200101102A1 (en) Treatment of cancer using tlr9 agonist with checkpoint inhibitors
US20060211639A1 (en) Immunostimulatory nucleic acids and cancer medicament combination therapy for the treatment of cancer
US20110293565A1 (en) Novel synthetic agonists of tlr9
CN108728444A (zh) 免疫调节性多核苷酸及其应用
JP2018516252A (ja) がんの処置のための抗IL−10抗体とCpG−C型オリゴヌクレオチドの併用
JP2022508825A (ja) 免疫調節性ポリヌクレオチドコンジュゲートと使用方法
JP2019530651A (ja) マクロファージ活性化剤と組み合わせた抗csf−1r抗体の間欠投与
JP2022515188A (ja) がん治療のための組成物および方法
US20220175763A1 (en) Compositions and methods for enhancing cancer immune checkpoint therapy
TW202126696A (zh) 抗epha10抗體及其使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080620

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110711

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120316

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120807