JP2003529647A - 表面で架橋した粉末状ポリマー - Google Patents
表面で架橋した粉末状ポリマーInfo
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Abstract
Description
っては予備架橋してなるものから合成され、表面で後架橋された水または水性液
体吸収性の粉末状ポリマーに関する。さらに本発明は、前述のポリマーを後処理
するための方法、および機械的作用によって損傷を受けた前述のポリマーのゲル
透過性を回復させるための、少なくとも1種の三価陽イオンの溶液の使用に関す
る。
れている。改質された天然ポリマー、および部分的あるいは完全な合成ポリマー
を、この目的のために使用することができる。完全な合成ポリマーは一般に、異
なる方法に従って、水溶液中でのさまざまな親水性モノマーのフリーラジカル重
合によって製造される。一般には、重合によって架橋剤が取り込まれ、得られる
ポリマーはもはや水溶性ではなく、単に水膨潤性である。たとえば、(メタ)ア
クリル酸をベースとし、アルカリ金属塩として部分的に中和された形で存在する
ポリマーは、超吸収剤として使用することができる。
される。この点において、粉末状水膨潤性ポリマーは、製造法に応じて多かれ少
なかれ広域の粒子スペクトルの範囲内にあり、それは典型的には10〜1000
μmの範囲内にあり、その中では通常は150〜850μmの粒子分画が、実用
的な目的で、特に衛生学の分野で、吸収材料として使用されている。150μm
未満の微細分画は、粉塵を形成する特性、および吸入時の毒性の点で望ましくな
い。
て、より最近のおむつ構造体の開発が注目されている。体積を減少させるため、
特に特性プロファイルを改善するために、このことが起こっている。超吸収剤の
濃度が増大するために、液体の吸収が起こった後に、膨潤した吸収剤粒子のお互
いの接触が多くなる。従来技術に記載される表面後架橋法によって、吸収剤粒子
の表面のみが膨潤し、液体が内側領域に浸透せず、1つに凝集した膨潤した吸収
剤粒子が組み合わさって後の液体用のバリア層を形成する、いわゆるゲル・ブロ
ッキングを抑制することができる。
表面で後架橋される。
び米国特許第4,043,952号に記載されている。DE4020780C1
では、低分子量の有機化合物によって粒子表面でポリマーを架橋させる。これに
よって圧力下での吸収能力が高まるだけでなく、「ゲル・ブロッキング」として
知られる吸収剤の作用が抑制される。米国特許第4,043,952号は、水性
媒質中での分散性を改善し液体のより迅速な吸収を行うために、有機溶媒中で少
なくとも二価の金属イオン(第8欄51行)を用いる、吸収剤粒子の表面の処理
を開示している。EP233067B1および米国特許第4,558,091号
は、吸収性を改善するために、ポリヒドロキシアルコールと組み合わせてアルミ
ニウム化合物を用いる、ポリアクリル酸および/または加水分解スターチ/アク
リロニトリルグラフト・ポリマーをベースとする超吸収剤の、表面後架橋を記載
している。
に、混合および運搬法によって、ポリマー粉末の粒子スペクトルが変化し、その
結果、前の状態に回復させるために、微細分画を新たにスクリーニングすること
が必要となる。このことは、追加的な生産コストおよび物質の損失を結果として
もたらす。なぜなら、微細分画は現在はもはやまったく使用することができない
か、あるいはせいぜい限られた程度でのみしか使用することができないからであ
る。磨耗した物質が形成されることに加えて、表面後架橋によって以前に改善さ
れた吸収性も劣化する。つまり詳細には、膨潤した吸収剤ゲルが他の液体を運搬
する能力(ゲル透過性)も損なわれる。この問題は、超吸収剤粉末の製造におい
てのみならず、最終的には衛生品を製造するためのその後のさらなる加工におい
ても起こる。この場合、運搬中に磨耗し、望ましくない粉塵が形成されるために
、超吸収剤の吸収性が損なわれることがしばしば発見される。
えることによって粉塵の割合を低下させるための手段が記載されているが、しか
しながらこれらの手段は粉塵を予防するだけであって、劣化した吸収性の問題に
対処できるわけではない。米国特許第5,002,986号には、強力なミキサ
ー中でイオン架橋剤の存在下において凝集して、より大きな粒子を形成する微細
分画のみからなる、超吸収剤の吸収率を改善するための方法が記載されている。
DE19646484A1では、特殊な架橋剤とモノマーの組合せからなり、機
械的ストレス下でごくわずかに特性が劣化する超吸収剤を記載している。しかし
ながらこの方法では、特性の低下を十分に抑えることはできない。
その特性が損なわれない超吸収性ポリマーは知られていない。従来技術では、超
吸収剤粉末の特性が、表面改質およびその後の製造中の運搬およびおむつ製造中
の機械的ストレスのために悪化するという問題を解決するいかなる方法も開示し
ていない。いずれの場合も、生成物の収率を犠牲にして、微細分画のスクリーニ
ングが行われる。
、粉塵を形成しないかあるいはごく少量の粉塵しか形成しない、大気中の湿分が
高い環境中で従来技術の製品よりも凝集体を形成する傾向が低いポリマーを提供
することである。本発明の目的は、前述のポリマーを製造するための方法を提供
することでもあり、この方法によって、ポリマーの特性を実質的に損なうことな
く、表面後架橋の後の微細分画のスクリーニングがおおむね回避される。本発明
の他の目的は、微細分画を含み磨耗プロセスによって損傷を受けた表面架橋超吸
収剤粉末の、ゲル透過性を回復させる物質を提供することである。
ーを重合し場合によっては予備架橋してなるものから合成され、表面で後架橋さ
れた水または水性液体吸収性の粉末状ポリマーであって、前記後架橋後に少なく
とも三価の陽イオンの少なくとも1種の塩の溶液、好ましくは水溶液、と反応さ
せられた上記粉末状ポリマーにより達成される。
し、この透過性は機械的にストレスを受けていないポリマーのそれにほぼ相当す
る。本発明のポリマー中の保持作用は低下せず、圧力下における膨潤性は損なわ
れないか、あるいはごくわずかしか損なわれない。さらに、本発明のポリマーは
優れた流動性を有し、いわゆる抗ケーキング作用の改善を示すことが分かってい
る。つまり、湿気の多い周囲雰囲気中で、本発明のポリマーが、凝集する傾向は
ごくわずかで、低い粉塵形成を示す。したがって、通常、粉塵除去および抗ケー
キング処理用に想定される処理ステップを減らすか、あるいは完全に免除するこ
とができる。本発明の粉末状ポリマーは、粉塵を形成せず機械または空気による
運搬中に特性を失わせることなく、たとえばおむつへの確かなさらなる加工を可
能にする。
、ならびにたとえば酢酸塩および乳酸塩などの有機酸の塩、ならびに少なくとも
三価の陽イオンの他の塩を、本発明に従って使用することができる。本発明に従
って使用することができる陽イオンの他の例には、アルミニウムおよび鉄、クロ
ム、マンガン、チタン、ジルコニウムならびに他の遷移金属、2つの陽イオンの
二重塩、あるいはさらにいくつかの塩の混合物がある。アルミニウム塩およびミ
ョウバンおよびそれらのさまざまな水和物、たとえばAlCl3・6H2O、N
aAl(SO4)2・12H2O、KAl(SO4)2・12H2OまたはAl
2(SO4)3・18H2Oなどが好ましい。Al2(SO4)3およびその水
和物を使用することが特に好ましい。塩成分は、本発明によれば陽イオンベース
で計算して、各々の場合にポリマーに対して、0.001〜1.0重量%、好ま
しくは0.002〜0.5重量%、特に好ましくは0.005〜0.2重量%の
量で使用することが好ましい。圧力下でのポリマー粉末の吸収が損なわれないか
、あるいはごくわずかしか損なわれないように、加える量を計算することが好ま
しい。
ことが好ましい。適切な溶媒は水、またはたとえばアセトン、メタノール、エタ
ノールまたは2−プロパノールあるいはこれらの混合物などの極性、水混和性の
有機溶媒であり、水を使用することが好ましい。水溶液という語は、本発明に関
する範囲内では、溶媒成分に関して、溶液が水以外に他の有機溶媒も含むことが
できることを意味する。(無水物の形で計算した)溶媒中の塩の濃度は広い制限
値内で変わってよく、一般に1〜80重量%の範囲、好ましくは1〜60重量%
の範囲、最も好ましくは5〜35重量%の範囲である。塩成分に好ましい溶媒は
水であり、ポリマーに対して0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%、特に好ましくは0.1〜3重量%の量で、これを使用する。塩溶液を分配す
るために十分な液体が利用可能であるように、水の量を低い範囲で調節すること
が好ましい。一方、高い範囲では、比較的多量の水を使用したときに一時的に起
こる可能性がある凝集体の形成が許容可能な範囲内に留まるように、水の量を最
適化しなければならない。少なくとも三価の陽イオンの塩の量を増やすとともに
、水量を増加させれば一時的な凝集体形成を起こさずに済むことは一般に言える
ことである。
当である。部分的に合成された物質および完全に合成された物質、特にアルカリ
金属塩、特にナトリウム塩および/またはカリウム塩として部分的に中和された
形で存在する(メタ)アクリル酸をベースとする陰イオン・ポリマーが好ましい
。酸性モノマー成分の中和の程度は変わってよいが、25mol%と85mol
%の間であることが好ましい。これらの成分は、アクリル酸および/またはメタ
クリル酸のみから、これらのモノマーと1種または2種以上の他のモノマーから
、あるいは単に1種または2種以上の他のモノマーから得ることができるホモポ
リマーおよびコポリマーであってよいが、たとえばアルカリ金属塩として部分的
に中和された形で存在する−例えば、(メタ)アクリル酸をベースとする−グラ
フトオン・陰イオン・ポリマーであってよく、たとえばポリビニルアルコール、
たとえばスターチまたはセルロースなどの多糖類またはこれらの誘導体、あるい
はポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドなどのポリアルキレンオ
キシドをベースとするグラフト・ポリマーを含んでよい。
ノマーの例として、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、クロトン酸
、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸およびビニルホスホン酸のメチル、エチルおよ
び(ポリ)ヒドロキシアルキルエステル、ならびにこれらの酸のメチル、エチル
および(ポリ)ヒドロキシアルキルエステルおよびアミド、前述の酸すべてのア
ミノ基含有およびアンモニウム基含有エステルおよびアミド、ならびに水溶性N
−ビニルアミドをあげることができるだけでなく、該ポリマーは、超吸収剤ポリ
マーの製造において従来使用されている他のあらゆるモノマーから誘導される構
造単位を含んでもよい。ポリマーは架橋していることが好ましい。超吸収剤ポリ
マーの製造において使用することができ、したがってその構造単位がポリマー中
に含まれてもよい、2つ以上の反応基を含む適切な架橋物質の例として、ポリグ
リシジルエーテル、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、酢酸ビスアクリルア
ミド、ポリオールおよび/またはアルコキシル化ポリオールの不飽和酸エステル
、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステルまたはトリメチロ
ールプロパントリアクリル酸エステル、またはたとえばアリル(メタ)アクリル
酸エステル、ポリアリルエステル、テトラアリロキシエタン、トリアリルアミン
、テトラアリルエチレンジアミンまたはリン酸のアリルエステルなどのアリル化
合物、およびビニルホスホン酸の誘導体をあげることができる。超吸収剤ポリマ
ーの製造において既に加えられている架橋剤の割合は、使用するモノマー全体に
対して、0.01〜20重量%であることが好ましく、0.1〜3重量%である
ことが特に好ましい。
とえばDE4020780C1に記載される方法などの、それ自体が知られてい
る方法に従って行われ、好ましくは、いわゆるゲル重合法に従って水溶液中での
重合によって行われる。
燥させ、すりつぶし、次に表面後架橋することによって形成され、広域の粒子ス
ペクトルを有することができる。このような表面後架橋に適した物質は、たとえ
ば親水性ポリマーのカルボキシル基と共有結合を形成することができる、2つ以
上の基を含む化合物である。適切な化合物は、たとえばジオールおよびポリオー
ル、ホスホン酸ジグリシジルエステルなどのジグリシジル化合物およびポリグリ
シジル化合物、炭酸エチレンなどの炭酸アルキレン、アルコキシシリル化合物、
ポリアジリジン、ポリアミンまたはポリアミドアミンであり、その結合において
は前述の化合物を互いの混合物の形で使用することもできる。
ましくは0.1〜10重量%の量で使用する。 表面後架橋の前に、ポリマーを乾燥させ、すりつぶし、それぞれの適用技術に
適した粒子分画にスクリーニングし、次いで表面後架橋反応に付すことが好まし
い。しかしながら多くの場合、ポリマー・ゲルを乾燥させる前に既に、および/
または一部があるいは大部分が乾燥しているポリマーを粉砕する前に、表面後架
橋剤を加えることが好都合であることも証明されている。本発明に従って行われ
る表面後架橋は、たとえば米国特許第4,666,983号およびDE4020
780に記載されている。これらの明細書を本明細書に引用し、本開示の一部を
構成する。表面後架橋剤の添加は、特に微量の表面後架橋剤を使用する場合は、
水、有機溶媒またはそれらの混合物を溶媒とする溶液の形で行うことが有利であ
ることも多い。表面後架橋剤を加えるのに適した混合装置は、たとえばPatt
erson−Kelleyミキサー、DRAIS乱流ミキサー、Loedige
ミキサー、Rubergミキサー、スクリュー・ミキサー、パン・ミキサーおよ
び流動床ミキサー、ならびにその内部で回転ブレードによって高速で粉末を混合
する、連続的に作動する垂直型ミキサー(Schugiミキサー)である。表面
後架橋剤を予備架橋ポリマーと混合させた後に、反応混合物を60°〜250℃
、好ましくは135°〜200℃、特に好ましくは150°〜185℃の温度に
加熱して、表面後架橋反応を行わせる。後加熱の時間は、ポリマーの所望の特性
プロファイルが、熱損傷の結果再び損なわれる時点によって制限される。
オンの少なくとも1種の塩の溶液と反応させる。反応前のポリマー粉末の含水量
は変動してよく、典型的には10重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に好
ましくは5重量%未満である。
砕、および/または後架橋中に生成することがあり、あるいはポリマー粉末に加
えられることもあり、その結果リサイクルされた微細分画を本発明のポリマーは
含むこともある。150μm未満の平均粒子径を有する微細粉塵分画は、好まし
くは15重量%まで、特に好ましくは10重量%まで、最も好ましくは5重量%
までである。衛生産業においてポリマー粉末を使用するためには、1000μm
、好ましくは850μmという粒子の上限が、適切であることが分かっている。
すことが好ましく、相互に可能な限り均質に混合させて、反応させる。
ことができ、このような超吸収剤が通常では、特に水および水溶液を吸収するた
めに特に使用される。本発明のポリマーは、体液、特に血液および尿の吸収に使
用することが好ましい。このために本発明のポリマーを、特に1回きり使用の吸
収性使い捨て衛生品中に、たとえばおむつ、タンポンまたは生理用ナプキン中に
取り込むか、あるいは他の衛生的な用途に取り込ませる。他の可能な使用には、
たとえば貯水床の改良剤としての使用、またはケーブル外装用の湿性結合剤とし
ての使用、または活性成分の支持材料やその調節型放出用の支持体材料としての
使用がある。
も三価の陽イオンの少なくとも1種の塩の溶液を後架橋後に粉末状ポリマーに加
え、前記粉末状ポリマーと溶液を均質に十分混合することが好ましい。
回復させることが可能である。後架橋後の微細分画のスクリーニングを含む段階
は省略される。この方法の生成物は、従来技術の超吸収剤と比べて改善されたゲ
ル透過性を有し、この透過性は機械的にストレスを受けていないポリマーのそれ
にほぼ相当する。本発明の方法によって保持作用が悪影響を受けることはなく、
圧力下における膨潤性は低下しないか、あるいはごくわずかしか低下しない。さ
らに、粉末状プロセスの生成物は優れた流動性を有し、いわゆる抗ケーキング作
用が改善されていることが分かっている。つまり、湿気の多い周囲雰囲気中では
凝集する傾向はごくわずかであり、さらに粉塵を形成する傾向は低い。通常、粉
塵除去および抗ケーキング作用用に想定される処理ステップを減らすか、あるい
は完全に免除することができる。本発明のポリマー粉末は、機械または空気によ
る運搬中に粉塵を形成せず特性を失うことなく、さらなる加工を確かに可能にす
る。本発明の方法の他の利点は、塩溶液を介して導入される溶媒画分が、特にそ
れが水のみからなる場合でも留去する必要がなく、その結果ポリマー粉末をそれ
以上処理せずに使用することができるという事実である。
架橋後にポリマー粉末に加える。溶液の添加中あるいは溶液を添加した後に、粉
末状ポリマーと溶液を均質に十分混合することが好ましい。 後架橋後および溶液添加前のポリマー粉末の含水量は様々でよく、典型的には
10重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に好ましくは5重量%未満である
。
く、これらの分画は後架橋において形成されるか、あるいはポリマー粉末に加え
られ、この結果本発明の方法は微細分画をリサイクルするのにも適している。1
50μm未満の粒子分画は15重量%まで、特に好ましくは10重量%まで、最
も好ましくは5重量%までを占める。衛生産業においてポリマー粉末を使用する
ためには、1000μm、好ましくは850μmという粒子の上限が適切である
ことが分かっている。
せ可能な限り均質に混合しなければならない。この混合は、粉末状生成物と液体
添加剤を混合するのに適した任意の装置中において、連続的または不連続的な手
順で行うことができる。好ましくは700〜1000r.p.m.の回転速度で
作動する攪拌ミキサーを使用して、混合を行うことが好ましい。詳細には、この
方法の生成物に対する新たな損傷がこれによって回避される。超吸収性ポリマー
粉末を表面処理するための、ここ以外では従来技術(DE4131045C1)
に記載される、たとえば1000〜5000Wh/m3というエネルギーのイン
プットが大きい強力なミキサーは、本発明の方法には好ましくは使用するべきで
はない。
ましい。たとえば比較的多量の水を添加することによって形成される可能性があ
る一時的な凝集体は、ミキサーの適度な混合作用によって再度破壊されるが、し
かしながら混合時間を引き伸ばす可能性がある。
に好ましくは10℃〜80℃の範囲、最も好ましくは20℃〜50℃の範囲で行
う。 さらに本発明は、本発明の方法によって形成されるポリマーを提供する。 本発明の粉末状水膨潤性親水性ポリマーは、このような超吸収剤が通常使用さ
れるあらゆる用途に使用することができ、したがって水および水溶液を吸収する
ために特に使用される。本発明のポリマーは、体液、特に血液および尿の吸収に
使用することが好ましい。
中に、たとえばおむつ、タンポンまたは生理用ナプキン中に取り込むか、あるい
は他の衛生的な用途に取り込む。他の可能な使用には、たとえば貯水床の改良剤
としての使用、またはケーブル外装用の湿性結合剤としての使用、または活性成
分およびその調節型放出用の支持体物質としての使用がある。
傷を受けた粉末状ポリマーであって、部分的に中和されたカルボキシル基含有モ
ノマーを重合し場合によっては予備架橋してなるものから合成されたポリマーの
ゲル透過性を回復させるための、少なくとも三価の陽イオンの少なくとも1種の
塩の溶液の使用において、該塩溶液を後架橋後に前記粉末状ポリマーに加え、前
記粉末状ポリマーと前記溶液を十分混合することを特徴とする前記塩溶液の使用
を提供する。
マー粉末のゲル透過性を回復させることが可能である。後架橋後の微細分画のス
クリーニングを含む段階は省略される。この方法の生成物は、従来技術の超吸収
剤と比べて改善されたゲル透過性を有し、この透過性は機械的にストレスを受け
ていないポリマーのそれにほぼ相当する。本発明の方法によって保持作用が悪影
響を受けることはなく、圧力下における膨潤性は低下しないか、あるいはごくわ
ずかしか低下しない。さらに、粉末状プロセスの生成物は優れた流動性を有し、
いわゆる抗ケーキング作用が改善されていることが分かっている。つまり、湿気
の多い周囲雰囲気中で凝集する傾向はごくわずかであり、さらに粉塵を形成する
傾向は低い。したがって、通常、粉塵除去および抗ケーキング作用用に想定され
る処理ステップを減らすか、あるいは完全に免除することができる。本発明のポ
リマー粉末は、機械または空気による運搬中に粉塵を形成せず特性を失うことな
く、たとえばおむつへのさらなる加工を確かに可能にする。本発明の方法の他の
利点は、塩溶液を介して導入される溶媒画分は、特にそれが水のみからなる場合
でも留去する必要がなく、その結果ポリマー粉末をそれ以上処理せずに使用する
ことができるという事実である。
、ならびにたとえば酢酸塩および乳酸塩などの有機酸の塩、ならびに少なくとも
三価の陽イオンの他の塩を、本発明に従って使用することができる。本発明に従
って使用することができる陽イオンの他の例には、アルミニウムおよび鉄、クロ
ム、マンガン、チタン、ジルコニウムならびに他の遷移金属、2つの陽イオンの
二重塩、あるいはさらにいくつかの塩の混合物がある。アルミニウム塩およびミ
ョウバンおよびそれらのさまざまな水和物、たとえばAlCl3・6H2O、N
aAl(SO4)2・12H2O、KAl(SO4)2・12H2OまたはAl
2(SO4)3・18H2Oなどが好ましい。Al2(SO4)3およびその水
和物を使用することが特に好ましい。塩成分は、本発明によれば陽イオンベース
で計算して、各々の場合にポリマーに対して、0.001〜1.0重量%、好ま
しくは0.002〜0.5重量%、特に好ましくは0.005〜0.2重量%の
量で使用することが好ましい。圧力下でのポリマー粉末の吸収が損なわれないか
、あるいはごくわずかしか損なわれないように、加える量を計算することが好ま
しい。
ことが好ましい。適切な溶媒は水、またはたとえばアセトン、メタノール、エタ
ノールまたは2−プロパノールあるいはこれらの混合物などの極性、水混和性の
有機溶媒であり、水を使用することが好ましい。水溶液という語は、本発明に関
する範囲内では、溶媒成分に関して、溶液が水以外に他の有機溶媒も含むことが
できることを意味する。(無水物の形で計算した)溶媒中の塩の濃度は広い制限
値内で変わってよく、一般に1〜80重量%の範囲、好ましくは1〜60重量%
の範囲、最も好ましくは5〜35重量%の範囲である。塩成分に好ましい溶媒は
水であり、ポリマーに対して0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%、特に好ましくは0.1〜3重量%の量で、これを使用する。塩溶液を分配す
るために十分な液体が利用可能であるように、水の量を低い範囲で調節すること
が好ましい。一方、高い範囲では、比較的多量の水を使用したときに一時的に起
こる可能性がある凝集体の形成が許容可能な範囲内に留まるように、水の量を最
適化しなければならない。少なくとも三価の陽イオンの塩の量を増やすとともに
、水量を増加させれば一時的な凝集体形成を起こさずに済むことは一般に言える
ことである。
当である。部分的に合成された物質および完全に合成された物質、特にアルカリ
金属塩、特にナトリウム塩および/またはカリウム塩として部分的に中和された
形で存在する(メタ)アクリル酸をベースとする陰イオン・ポリマーが好ましい
。酸性モノマー成分の中和の程度は変わってよいが、25mol%と85mol
%の間であることが好ましい。これらの成分は、アクリル酸および/またはメタ
クリル酸のみから、これらのモノマーと1種または2種以上の他のモノマーから
、あるいは単に1種または2種以上の他のモノマーから得ることができるホモポ
リマーおよびコポリマーであってよいが、たとえばアルカリ金属塩として部分的
に中和された形で存在する−例えば、(メタ)アクリル酸をベースとする−グラ
フトオン・陰イオン・ポリマーであってよく、たとえばポリビニルアルコール、
たとえばスターチまたはセルロースなどの多糖類またはこれらの誘導体、あるい
はポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドなどのポリアルキレンオ
キシドをベースとするグラフト・ポリマーを含んでよい。
ノマーの例として、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、クロトン酸
、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸およびビニルホスホン酸のメチル、エチルおよ
び(ポリ)ヒドロキシアルキルエステル、ならびにこれらの酸のメチル、エチル
および(ポリ)ヒドロキシアルキルエステルおよびアミド、前述の酸すべてのア
ミノ基含有およびアンモニウム基含有エステルおよびアミド、ならびに水溶性N
−ビニルアミドをあげることができるだけでなく、該ポリマーは、超吸収剤ポリ
マーの製造において従来使用されている他のあらゆるモノマーから誘導される構
造単位を含んでもよい。ポリマーは架橋していることが好ましい。超吸収剤ポリ
マーの製造において使用することができ、したがってその構造単位がポリマー中
に含まれてもよい、2つ以上の反応基を含む適切な架橋物質の例として、ポリグ
リシジルエーテル、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、酢酸ビスアクリルア
ミド、ポリオールおよび/またはアルコキシル化ポリオールの不飽和酸エステル
、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステルまたはトリメチロ
ールプロパントリアクリル酸エステル、またはたとえばアリル(メタ)アクリル
酸エステル、ポリアリルエステル、テトラアリロキシエタン、トリアリルアミン
、テトラアリルエチレンジアミンまたはリン酸のアリルエステルなどのアリル化
合物、およびビニルホスホン酸の誘導体をあげることができる。超吸収剤ポリマ
ーの製造において既に加えられている架橋剤の割合は、使用するモノマー全体に
対して、0.01〜20重量%であることが好ましく、0.1〜3重量%である
ことが特に好ましい。
とえばDE4020780C1に記載される方法などの、それ自体が知られてい
る方法に従って行われ、好ましくは、いわゆるゲル重合法に従って水溶液中での
重合によって行われる。
燥させ、すりつぶし、次に表面後架橋することによって形成され、広域の粒子ス
ペクトルを有することができる。このような表面後架橋に適した物質は、たとえ
ば親水性ポリマーのカルボキシル基と共有結合を形成することができる、2つ以
上の基を含む化合物である。適切な化合物は、たとえばジオールおよびポリオー
ル、ホスホン酸ジグリシジルエステルなどのジグリシジル化合物およびポリグリ
シジル化合物、炭酸エチレンなどの炭酸アルキレン、アルコキシシリル化合物、
ポリアジリジン、ポリアミンまたはポリアミドアミンであり、その結合において
は前述の化合物を互いの混合物の形で使用することもできる。
適した粒子分画にスクリーニングし、次いで表面後架橋反応に付すことが好まし
い。しかしながらいくつかの場合、ポリマー・ゲルを乾燥させる前に既に、およ
び/または一部があるいは大部分が乾燥しているポリマーを粉砕する前に、表面
後架橋剤を加えることが好都合であることも証明されている。本発明に従って行
われる表面後架橋は、たとえば米国特許第4,666,983号およびDE40
20780に記載されている。これらの明細書を本明細書に引用し、本開示の一
部を構成する。表面後架橋剤の添加は、特に微量の表面後架橋剤を使用する場合
は、水、有機溶媒またはそれらの混合物を溶媒とする溶液の形で行うことが有利
であることも多い。表面後架橋剤を加えるのに適した混合装置は、たとえばPa
tterson−Kelleyミキサー、DRAIS乱流ミキサー、Loedi
geミキサー、Rubergミキサー、スクリュー・ミキサー、パン・ミキサー
および流動床ミキサー、ならびにその内部で回転ブレードによって高速で粉末を
混合する、連続的に作動する垂直型ミキサー(Schugiミキサー)である。
表面後架橋剤を予備架橋ポリマーと混合させた後に、反応混合物を60°〜25
0℃、好ましくは135°〜200℃、特に好ましくは150°〜185℃の温
度に加熱して、表面後架橋反応を行わせる。後加熱の時間は、ポリマーの所望の
特性プロファイルが、熱損傷の結果再び損なわれる時点によって制限される。
1種の塩の溶液を粉末状ポリマーに加え、密に混合する。溶液を加える前のポリ
マー粉末の含水量は様々で幅があってよく、典型的には10重量%未満、好まし
くは8重量%未満、特に好ましくは5重量%未満である。
砕、および/または後架橋中に生成することがあり、あるいはポリマー粉末に加
えられることもあり、その結果リサイクルされた微細分画を本発明のポリマーは
含むこともある。150μm未満の平均粒子径を有する微細粉塵分画は、好まし
くは15重量%まで、特に好ましくは10重量%まで、最も好ましくは5重量%
までである。衛生産業においてポリマー粉末を使用するためには、1000μm
、好ましくは850μmという粒子の上限が、適切であることが分かっている。
架橋後にポリマー粉末に加える。溶液の添加中あるいは溶液を添加した後に、粉
末状ポリマーと溶液を均質に十分混合することが好ましい。 後架橋後および溶液添加前のポリマー粉末の含水量は様々でよく、典型的には
10重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に好ましくは5重量%未満である
。
く、これらの分画は後架橋において形成されるか、あるいはポリマー粉末に加え
られ、この結果本発明の方法は微細粉塵分画をリサイクルするのにも適している
。150μm未満の粒子分画は15重量%まで、特に好ましくは10重量%まで
、最も好ましくは5重量%までを占める。衛生産業においてポリマー粉末を使用
するためには、1000μm、好ましくは850μmという粒子の上限が適切で
あることが分かっている。
せ可能な限り均質に混合しなければならない。この混合は、粉末状生成物と液体
添加剤を混合するのに適した任意の装置中において、連続的または不連続的な手
順で行うことができる。好ましくは700〜1000r.p.m.の回転速度で
作動する攪拌ミキサーを使用して、混合を行うことが好ましい。詳細には、この
方法の生成物に対する新たな損傷がこれによって回避される。超吸収性ポリマー
粉末を表面処理するための、ここ以外では従来技術(DE4131045C1)
に記載される、たとえば1000〜5000Wh/m3というエネルギーのイン
プットが大きい強力なミキサーは、本発明の方法には好ましくは使用するべきで
はない。
ましい。たとえば比較的多量の水を添加することによって形成される可能性があ
る一時的な凝集体は、ミキサーの適度な混合作用によって再度破壊されるが、し
かしながら混合時間を引き伸ばす可能性がある。 溶液の粉末状ポリマーへの添加は、好ましくは0℃〜100℃の温度範囲、特
に好ましくは10℃〜80℃の範囲、最も好ましくは20℃〜50℃の範囲で行
う。100℃を超える温度および/またはその後の温度処理は望ましくない。な
ぜなら、これらはいずれも特性の改善を生み出すことはなく、特性の劣化をもた
らすことさえあるからである。
本発明の使用は、たとえば赤ん坊用おむつ、失禁用品および生理用ナプキンなど
の液体吸収性の衛生品に使用することが好ましい。
吸入層、および身体から離れた実質的に液体非透過性の外側層でおおまかに構成
されている。場合によっては他の構造も、吸入コア中で体液を迅速に吸収し分配
するために使用される。これらの構造は、身体に面した液体透過性カバーと液体
吸収性の吸入層の間でしばしば使用されるが、しかしながら必ずしも使用される
わけではない。
なる。このカバーに適した材料には、たとえばポリ塩化ビニルまたはポリフッ化
ビニル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルアルコールおよ
び誘導体、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ
スチレン、ポリシロキサンまたはポリオレフィン(たとえばポリエチレン(PE
)またはポリプロピレン(PP))などの合成ポリマー、ならびに天然繊維材料
があげられ、さらに混合材料または複合材料またはコポリマーという意味で、前
述の材料の任意の組合せがある。
の成分の組合せからなっていてよい。体液が液体吸収性の吸入層に迅速に染み込
むことを確実にするために、一般には液体透過性カバーを親水性にすることが好
ましいが、部分的に疎水性であるカバーも使用される。
繊維状材料、フォーム様材料、フィルム形成材料または多孔質材料、ならびにこ
れらの材料の2つ以上の組合せを含む。これらの材料は各々、元々天然のもので
も合成のものであってよく、天然材料の化学的または物理的改質によって製造さ
れたものでもよい。これらの材料は親水性または疎水性であってよいが、親水性
の材料が好ましい。このことは特に、分泌された体液を効率よく吸収し、体液の
入り口箇所からより離れた吸収コアの領域の方向に体液を運搬することを意図し
た組成物に当てはまる。
(たとえば補強セルロース繊維)、ポリエステル繊維(たとえばDacron)
、親水性ナイロンだけでなく、界面活性剤を用いて親水化した、たとえばポリオ
レフィン(PE、PP)、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリ
スチレン、ポリウレタンなどの疎水性繊維を親水性化したものもある。
ロース繊維および/または改質型セルロース繊維と、たとえばPE/PP複合材
料のような合成繊維、たとえばエアレイをした材料を熱結合させるために使用さ
れるようないわゆるバイコンポーネント繊維などの合成繊維またはその他の材料
との組合せも、一般に使用される。繊維材料は、たとえば空気流または水性相か
ら沈殿したばらけたセルロース繊維あるいは撚ったセルロース繊維として、不織
布フリースとして、あるいはティッシューとして、さまざまな適用形で存在して
よい。さまざまな適用形の組合せが可能である。
どの脱臭物質、ゼオライト、無機塩または有機塩、および類似の物質などを、場
合によっては使用することができる。 多孔質材料およびフォーム様材料として、本明細書に引用し本開示の一部を構
成する、例えば、明細書DE4418319A1およびDE19505709A
1に記載される、ポリマー・フォームをたとえば使用することができる。
状物、ラテックス分散液またはホットメルト接着剤から形成される二成分繊維)
は、液体吸収性の吸入層を機械的に安定させるために使用することができる。場
合によっては、1または2以上のティッシュー層が安定化用に使用される。
。超吸収性ポリマーだけでなく、体液を迅速に吸収し分配するための構造を場合
によっては有する、親水性繊維、好ましくはセルロース繊維、たとえば化学的に
補強された(改質された)セルロース繊維、または親水性もしくは親水化された
繊維の嵩高いフリースからなる構造を使用することが好ましい。
に均質に分配することができ、セルロース繊維間あるいは補強型セルロース繊維
間に層の形で取り込むことができ、あるいはセルロース繊維または補強型セルロ
ース繊維中で超吸収性ポリマーの濃度が勾配を示してもよい。吸収性の吸入コア
中における、超吸収性ポリマーの全量とセルロース繊維または補強型セルロース
繊維の全量の割合は、0〜100%と80〜20%の間で変わってよく、一実施
形態では、たとえば勾配タイプまたは層タイプの取り込みによって、100%ま
での超吸収剤の濃度を局所的に得ることができる。吸収性ポリマーの濃度が高い
領域を有し、特定の領域の超吸収剤の割合が60%と100%の間、最も好まし
くは90%と100%の間であるこのような構造体は、本明細書に引用し、本開
示の一部を構成する、例えば、米国特許明細書第5,669,894号中にも記
載されている。
粒子の分布、あるいはさらに化学的組成が異なる、いくつかの異なる超吸収剤を
、同時に使用することもできる。さまざまな超吸収剤を吸入クッション中に導入
し、互いに混合させることができ、あるいはその代わりに、局所的に異なった仕
方で吸入コア中に分配することができる。このような異なった仕方での分配は、
吸入クッションの厚さ方向にわたって、あるいは吸入クッションの長さまたは幅
の方向にわたって起こってもよい。
セルロース繊維からなる1または2以上の前述の層を収容している。好ましい実
施形態では、超吸収剤が均質に導入されておりさらに層型で取り込まれている、
層の組合せからなる構造体を使用する。
身体から離れた側で、純粋なセルロース繊維または補強型セルロース繊維の別の
層によって補強されることもある。 前述の構造は複数回繰り返されてもよく、その際に、2つ以上の同一の層の一
つの層が別の層の上に形成される層形成、あるいはその相違は2つ以上の異なる
構造の層の一つの層が別の層の上に形成される層形成を伴ってよい。この点にお
いて、その相違は純粋に構造的なものであるか、あるいは使用する材料の種類、
たとえば吸収性ポリマーの相違に関するか、または特性が異なる別種のセルロー
スの使用に関してもよい。場合によっては、吸入クッション全体、あるいは液体
吸収性の吸入層の個々の層も、他のコンポーネントのティッシューの層によって
隔てられるか、あるいは他の層またはコンポーネントと直接接触させられてもよ
い。
ティッシューによって互いに隔てることはできるが、しかしながら互いに直接接
触させることもできる。液体吸収性の吸入層と身体に面した液体透過性カバーの
間には、体液を迅速に吸収し分配するための別の構造は存在せず、その代わりに
、たとえば身体に面した特別な液体透過性カバーを使用することによって液体分
配効果が得られる場合には、必要に応じて前記液体吸収性の吸入層を、身体に面
した液体透過性カバーからティッシューによって隔てることができる。
層中に取り込むこともできる。いずれのコンポーネントも、吸収コアを湿潤状態
で安定させ固定する、望ましい二次的な効果をもたらす。
て作成することができる。
る原材料の計量装置によるドラム形成を含めた、当業者に一般的に知られている
方法などの確立された従来の方法とは別に、あらゆる形の計量によるエアレイド
(airlaid)法(たとえば、EP850615、第4欄39行〜第5欄2
9行、米国特許第4,640,810号)、繊維の敷設および水素結合などの圧
縮(たとえば、DE19750890、第1欄45行〜第3欄50行、熱結合、
ラテックス結合(たとえば、EP850615、第8欄33行〜第9欄17行お
よびハイブリット結合法、湿式堆積法(wetlaid process)(た
とえば、PCTWO99/49905、第4欄14行〜第7欄16行)、カーデ
ィング法、メルトブラウン法、スパンブラウン法および超吸収剤を含む不織布を
製造するための同様の方法(EDANA定義の意味の範囲内、Brussels
)などの確立された現代の方法、さらにこれらの方法を前述の液体貯蔵媒体を製
造するための従来の方法と組み合わせて使用することもできる。前述の明細書を
本明細書に引用し、本開示の一部を構成する。
よび共押し出し型、湿潤圧縮型および乾燥圧縮型、次いでさらに圧縮型の構造体
の製造がある。 これらの方法をお互いに組み合わせることも可能である。
改質された)セルロース繊維、または親水性あるいは親水性を与えた繊維のハイ
ロフト・フリース、またはこの2つの組合せからなる。
ば追加的な酸性機能を有するC2〜C8ジアルデヒド、C2〜C8モノアルデヒ
ド、またはC2〜C8ポリカルボキシル酸などの架橋剤によって転換されたセル
ロース繊維から製造することができる。具体的な例にはグルタルアルデヒド、グ
リオキサール、グリオキシル酸またはクエン酸がある。陽イオン的に改質された
澱粉またはポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂(たとえば、Hercules
Inc.Wilmington、DelawareからのKYMENE557
H)も知られている。ねじれたしわしわの構造が、架橋によって製造され安定化
されて、これは液体吸収の速度に有利に働く。
く、したがって密度が大幅に変わる可能性がある。典型的には、吸収コアの領域
の密度は、0.08〜0.25g/cm3の間である。単位領域当たりの重量は
10〜1000g/m2の間であり、単位領域当たりの重量は100〜600g
/m2の間であることが好ましい(本明細書に引用し、本開示の一部を構成する
米国特許第5,669,894号も参照のこと)。一般に密度は、セルロース繊
維または補強型セルロース繊維の量、または超吸収性ポリマーの量の選択的な計
量の結果、吸収コアの長さによって変わる。なぜならこれらの成分は、好ましい
実施形態において、吸収性使い捨て品の前部領域に、より強力に取り込まれるか
らである。
アレイドまたは湿式堆積法によって大きなほぼ二次元の構造体を製造させること
による、他の方法によっても達成することができ、前記構造体は親水性セルロー
ス繊維、場合によっては補強型セルロース繊維、場合によっては合成繊維(たと
えばポリオレフィン)、および超吸収性ポリマーからなり、したがってこれらは
、互いの上部で折りたたまれるかあるいは敷かれる。
。約200mgのポリマーをティーバッグ中に一体化させ、0.9%NaCl溶
液中に30分間浸す。次いでティーバッグを、遠心分離機(直径23cm、1,
400r.p.m.)中で3分間遠心分離にかけ、重量を計る。水吸収性ポリマ
ーを含まないティーバッグも遠心分離にかけて、ブランク値を提供する。
のである。このために、5gの超吸収剤を計量し、皿に入れ均一に分配し、気候
試験用キャビネット中において38℃および80%の相対的大気湿度で3時間を
超えて保存する。次いで皿の重量を再び計って、水分の取り込み量を測定する。
ケーキング作用を、1.68mmメッシュ幅のスクリーンを3回振とうさせるこ
とによって、超吸収剤サンプルのパーセンテージのスクリーニングから判定する
。優れた抗ケーキング作用を有する超吸収剤は、湿気のある条件下で保存したと
きは凝集する傾向をわずかにしか示さず、ほぼ完全にスクリーンを通過する。
6中で公開されている方法に従って行う。約0.9gの超吸収性材料を計量し、
スクリーン・プレートを有するシリンダーに入れ、スクリーン表面上に注意深く
分配する。この超吸収剤材料を、JAYCO合成尿中において1時間、20g/
cm2の圧力で膨潤させる。超吸収剤の膨潤高度を測定した後、0.118Mの
NaCl溶液を一定の静水圧で、一定レベルの貯蔵容器から膨潤したゲル層を介
して流す。膨潤したゲル層は、測定中は特別なスクリーン・シリンダーで覆い、
このことによってゲル上での0.118MのNaCl溶液の均一な分配、および
測定中のゲル床の状態に関する一定の条件(測定温度20°〜25℃)が確かな
ものになる。膨潤した超吸収剤に働く圧力は20g/cm2である。コンピュー
タおよび重量測定機によって、ゲル層を通過する液体の量を時間の関数として、
10分間にわたって20秒間隔で測定する。膨潤したゲル層を通る流速(g/秒
)を、勾配の推定、および2〜10分内での流量のt=0での中間点の測定によ
る回帰分析によって測定する。SFC値(K)は次式で計算する。
ージに記載される方法に従って測定する。約0.9gの超吸収剤を計量し、スク
リーン・プレートを有するシリンダーに入れる。超吸収剤の均一に分散した層を
乳棒で詰めるが、これにより50g/cm2の圧力が加えられる。次いで前に計
量したシリンダーを、0.9%NaCl溶液を含みその液体レベルがガラスのフ
ィルター・プレートの高さに正確に一致する皿の中に配置されたフィルター・プ
レート上に置く。シリンダー器具が0.9%NaCl溶液を1時間で吸収した後
、シリンダー器具を再び計量し、APPを次式で計算する。 APP=最終重量(シリンダー器具+完全に含浸した超吸収剤)−最初の重量(
シリンダー器具+超吸収剤)/計量した超吸収剤の量
ulze Schuettgutmesstechnikから販売のRST−1
.01環状せん断装置を用いて測定する。FFC値は、サイロ中でのバルク材料
の流動性に関する情報を提供する。測定中、環状せん断セル中でバルク材料にさ
まざまな荷重をかけ(初期せん断荷重(shear load)500,000
Pa、せん断荷重(shear off load)100,000Pa、25
0,000Pa、400,000Paおよび100,000Pa)、FFC値を
、測定した測定値から計算する。流れの様態は以下のように特徴付けることがで
きる。
として記され、本発明の一般的な範囲を限定するものではない。特記しない限り
、ポリマー粉末はすべて5重量%未満の含水量を有し、塩溶液を用いる処理は室
温で行ったものとする。
、微細分画(3重量%、150μm未満)を事前にスクリーニングせずに工業生
産用バッチから取り出し、硫酸アルミニウム、塩化鉄(III)および塩化マグ
ネシウムの水溶液を、Krups国産ミキサーで攪拌しながらそれに加え、ロー
ラのバンク上で全体をゆっくりと十分に混合して、凝集体を分解した。塩と水の
量的な比、および塩溶液で処理した粉末の特性、さらにスクリーニング(V1)
をしていない元の粉末の特性、150μm未満の微細分画のスクリーニング(V
2)後の特性を表−1に与える。
用する。ポリマー粉末はTB=23g/gというティーバッグ保持力、AAP=
21.9g/gという圧力下での吸収量、およびSFC=42[cm3・s・g
−1]というゲル透過性を有していた。
ーキング試験の条件下に、3時間、83℃および相対的大気湿度80%で保存し
、次いでスクリーニング試験を施した。未処理サンプルと対照的に、本発明のポ
リマー粉末は量的にほとんどが試験用スクリーンを通過するが、一方未処理サン
プルは凝集する傾向があるために、その大部分が試験用スクリーン上に残る。
・g−1]というゲル透過性を有する、表面で後架橋したFavor(登録商標
)SXM91001タイプの超吸収剤の粉末を、1重量%の50%Al2(SO
4)3・14H2O溶液と、Rubergミキサー中で均質に混合した。この後
、ポリマー粉末はわずかに2.0重量%の微細分画を含み、ゲル透過性SFCは
50[cm3・s・g−1]に増加した。
末から分離する場合、このときSFC=43[cm3・s・g−1]である粉末
を得る。
ーゲーから供給された部分的に中和したポリアクリル酸予備架橋物の表面架橋型
超吸収剤粉末。
・14H2O溶液を、150μm未満の微細分画を3.1重量%含み表面で後架
橋した、Favor(登録商標)SXM65652タイプの超吸収剤の粉末に加
える。
び本発明に従って処理したサンプルを粉砕した後に、透過性を測定した。粉砕試
験は、10gの生成物を用いて6分間、ボール・ミル中において95r.p.m
.で行った。いかなる微細分画も分離することなく、粉砕試験の後に透過性を測
定する。 表−3
ゲーから供給された部分的に中和したポリアクリル酸予備架橋物の表面架橋型超
吸収剤粉末
l 5−88、1.9重量%の乾燥物質)にグラフト結合された予備架橋ポリア
クリル酸から得られる、表面で後架橋起吸収剤ポリマーであって微細分画(15
0μm未満)を3重量%含むものを、本発明に従ってローラのバンク上で混合す
ることによって、1重量%のAl2(SO4)3・18H2Oの50%水溶液で
処理した。生成物は25.5g/gという保持力、AAP=21g/gという圧
力下での吸収量、およびSFC=75[cm3・s・g−1]というゲル透過性
を有していた。
B=25g/gというティーバッグ保持力、AAP=22g/gという圧力下で
の吸収量、およびSFC=45[cm3・s・g−1]というゲル透過性を有し
ていた。微細分画をスクリーニングした後、未処理の吸収剤は、一定の保持力下
で、AAP=22.5g/gという圧力下での吸収量、およびSFC=75[c
m3・s・g−1]というゲル透過性を有していた。
1と同様に処理する。微細分画を有する(V6)吸収剤粉末、微細分画を有さな
い(V7)吸収剤粉末、および本発明に従って後処理した吸収剤粉末の特性を表
−4に示す。 表−4 ポリマー粉末に加えた塩または水の量(重量%)
剤粉末を、実施例1と同様に処理する。微細分画を有する(V8〜V10)吸収
剤粉末、および本発明に従って後処理した吸収剤粉末の特性を表−5に示す。 表−5 ポリマー粉末に加えた塩および水の量(重量%)
サー)中において、水酸化ナトリウムで70mol%まで部分的に中和され、表
面で後架橋し、150μm未満の微細粉塵分画を1.1重量%含むポリアクリル
酸ポリマーの粉末に加え、750r.p.m.で十分混合させた。 表−6 ポリマー粉末に加えた塩および水の量(重量%)
短時間混合した直後にこの流動性が示されたが、より低濃度の塩溶液で処理した
実施例23および24の生成物は、1時間までのさらに長い放置および/または
混合時間を必要とした。
Claims (27)
- 【請求項1】 部分的に中和されたカルボキシル基含有モノマーを重合し場
合によっては予備架橋してなるものから合成され、表面で後架橋された水または
水性液体吸収性の粉末状ポリマーであって、前記後架橋後に少なくとも三価の陽
イオンの少なくとも1種の塩の溶液と反応させられたことを特徴とする上記粉末
状ポリマー。 - 【請求項2】 請求項1に記載の粉末状ポリマーであって、陽イオンがアル
ミニウム陽イオン、鉄陽イオンおよび/またはマンガン陽イオンの少なくとも1
種であることを特徴とする上記粉末状ポリマー。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の粉末状ポリマーであって、陽イオ
ンがポリマーに対して、0.001〜1重量%、好ましくは0.002〜0.5
重量%、特に好ましくは0.005〜0.2重量%の量で使用されることを特徴
とする上記粉末状ポリマー。 - 【請求項4】 請求項1〜3の一項に記載の粉末状ポリマーであって、反応
前に10重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に好ましくは5重量%未満の
含水量を有することを特徴とする上記粉末状ポリマー。 - 【請求項5】 請求項1〜4の一項に記載の粉末状ポリマーであって、反応
中にポリマー粉末の含水量が0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%、特に好ましくは0.1〜3重量%増大することを特徴とする上記粉末状ポリ
マー。 - 【請求項6】 請求項1〜5の一項に記載の粉末状ポリマーであって、反応
前に150μm未満の粒子分画が15重量%未満、好ましくは8重量%未満、特
に好ましくは5重量%未満であることを特徴とする上記粉末状ポリマー。 - 【請求項7】 請求項1〜6の一項に記載の粉末状ポリマーであって、25
〜85%の量のカルボキシル基が中和されていることを特徴とする上記粉末状ポ
リマー。 - 【請求項8】 請求項1〜7の一項に記載の粉末状ポリマーであって、コモ
ノマーおよび/またはグラフト・ポリマーをさらに含むことを特徴とする上記粉
末状ポリマー。 - 【請求項9】 表面で後架橋され、水または水性の液体を吸収する、請求項
1〜8の一項に記載の粉末状ポリマーを製造する方法であって、少なくとも三価
の陽イオンの少なくとも1種の塩の溶液を後架橋後に粉末状ポリマーに加え、粉
末状ポリマーと溶液とを好ましくは十分に均質に混合することを特徴とする上記
方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、後処理中のポリマー粉末
の温度が0℃〜100℃、好ましくは10℃〜80℃、特に好ましくは20℃〜
50℃であることを特徴とする上記方法。 - 【請求項11】 請求項9または10に記載の方法であって、700〜10
00r.p.m.の回転速度で作動する攪拌機によって十分な混合を行うことを
特徴とする上記方法。 - 【請求項12】 粉末状請求項9〜11の一項に記載の方法によって得られ
る、水または水性の液体を吸収する粉末状ポリマー。 - 【請求項13】 請求項1〜8および請求項12の一項に記載の粉末状ポリ
マーの、液体、特に水および水性の液体用の吸収剤としての使用。 - 【請求項14】 水または水性の液体の吸収性を有し、機械的作用によって
損傷を受けた粉末状ポリマーであって、部分的に中和されたカルボキシル基含有
モノマーを重合し場合によっては予備架橋してなるものから合成されたポリマー
のゲル透過性を回復させるための、少なくとも三価の陽イオンの少なくとも1種
の塩の溶液の使用において、該塩溶液を後架橋後に前記粉末状ポリマーに加え、
前記粉末状ポリマーと前記溶液を十分混合することを特徴とする前記塩溶液の使
用。 - 【請求項15】 請求項14に記載の使用であって、少なくとも1種のアル
ミニウム陽イオン、鉄陽イオンおよび/またはマンガン陽イオンを陽イオンとし
て使用することを特徴とする上記使用。 - 【請求項16】 請求項14または15に記載の使用であって、前記ポリマ
ー粉末中の陽イオンの分画が0.001〜1重量%、好ましくは0.002〜0
.5重量%、特に好ましくは0.005〜0.2重量%であることを特徴とする
上記使用。 - 【請求項17】 請求項14〜16の一項に記載の使用であって、溶液を加
える前にポリマー粉末が10重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に好まし
くは5重量%未満の含水量を有することを特徴とする上記使用。 - 【請求項18】 請求項14〜17の一項に記載の使用であって、後処理中
にポリマー粉末の含水量がポリマー粉末に対して0.05〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%、特に好ましくは0.1〜3重量%増大することを特徴と
する上記使用。 - 【請求項19】 請求項14〜18の一項に記載の使用であって、後処理前
に150μm未満の粒子分画が15重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に
好ましくは5重量%未満であることを特徴とする上記使用。 - 【請求項20】 請求項14〜19の一項に記載の使用であって、25〜8
5%のカルボキシル基が中和されていることを特徴とする上記使用。 - 【請求項21】 請求項14〜20の一項に記載の使用であって、ポリマー
がコモノマーおよび/またはグラフト・ポリマーをさらに含むことを特徴とする
上記使用。 - 【請求項22】 請求項14〜21の一項に記載の使用であって、溶液を加
える前のポリマー粉末の温度が0℃〜100℃、好ましくは10℃〜80℃、特
に好ましくは20℃〜50℃であることを特徴とする上記使用。 - 【請求項23】 請求項14〜22の一項に記載の使用であって、700〜
1000r.p.m.の回転速度で作動する攪拌機によって十分な混合を行うこ
とを特徴とする上記使用。 - 【請求項24】 請求項1〜7に記載のポリマー、または請求項8〜12に
記載の方法によって製造されたポリマーの、好ましくは体液を吸収するための構
造体、フォーム状および非フォーム状の二次元構造体、パッケージ材料、植物の
生育における水性液体の吸収剤としての、および土壌改良材としての使用。 - 【請求項25】 請求項1〜7の一項に記載のポリマー、または請求項8〜
12に記載の方法によって製造されたポリマーの、衛生品、特におむつまたはタ
ンポン中での使用。 - 【請求項26】 請求項1〜7の一項に記載のポリマー、または請求項8〜
12に記載の方法によって製造されたポリマーの、活性成分、特に肥料、または
場合によっては遅延形で放出されてもよい他の活性成分のための担体物質および
/または安定剤としての使用。 - 【請求項27】 請求項1〜7の一項に記載のポリマー、または請求項8〜
12に記載の方法によって製造されたポリマーを含む衛生品、特におむつ。
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