JP2003512247A - 自動車の窓ガラス用のワイパブレード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は自動車の窓ガラス用のワイパブレード（１０）に関する。このワイパブレードは、ワイパリップで窓ガラスに当接可能である、帯状の長手方向に延びるゴム弾性的なワイパ条片（２０）を有しており、該ワイパ条片（２０）の両長手方向面に、窓ガラス（１４）に対してほぼ平行でかつ該窓ガラス（１４）から間隔をおいて位置する１平面上に配置されたそれぞれ１つの長手方向溝（２８，３０）が設けられており、その結果、前記２つの長手方向溝の間に１つのウェブ（３４）が残存するようになっており、各長手方向溝内には、帯状で長手方向に延びるばね弾性的な支持部材（１２）に所属のばねレール（３６，３８）が収容されている。問題的な窓ガラスの構造においても、ワイパブレードの必要なフレキシビリティの保持は、ばねレール（３６，３８）の、互いに向かい合う長手方向縁部（４０，４２）の間の間隔（４４）が、前記ウェブ（３４）の幅（４６）よりも大きく構成されていることによって保証されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 背景技術 本発明は請求項１の上位概念部に記載したワイパブレードから出発する。この
ような形式の公知のワイパブレード（ドイツ連邦共和国特許出願公開第２８５３
４８７号明細書）では、ばねレールの、互いに向かい合う長手方向縁部が、各長
手方向溝の基部つまりウェブに接触しており、この位置ではばねレールの外側縁
部を取り囲こむ、ワイパブレードのフレーム部分の鉤爪によって固定されている
。このような構成によって所定のウェブの補強が得られる。これによりワイパブ
レードを窓ガラスの湾曲に適合させることが阻害され得る。さらに前記ウェブ補
強部により、ワイパ条片は一方の作業位置から別の作業位置にワイパブレードの
作業方向を変向する間に所望されない大きな雑音を伴って切り換えられる。

【０００２】 本発明の利点 請求項１の特徴部に記載した本発明によるワイパブレードでは、ウェブが相応
する負荷で変形されると、ばねレールを長手方向溝において長手方向に対して直
交する方向でも移動させることができる。これによりウェブ補強は回避され、ワ
イパ条片を窓ガラスの輪郭に良好に適合させることと、このようにして得られる
雑音結合とによって比較的静かなワイパ運転が得られる。

【０００３】 ２つのばねレールのそれぞれが、少なくとも所定の区分でワイパブレードの長
手方向溝から突出しており、ワイパ条片の長手方向中心軸線に関して前記区分は
互いに反対側に位置しており、該区分対の少なくとも一部で、両ばねレールを橋
状に上方から係合する構成部材が、ばねレールの、互いに離反する側の長手方向
縁部に接触しており、前記構成部材に、所定の間隔を保証する確保手段が配置さ
れている形式のワイパブレードでは、構成部材に所定の間隔を保証する少なくと
も１つの確保手段が構成部材に配置されていると簡単なワイパブレードの組付け
が得られる。

【０００４】 実際に即した本発明の構成では、２つのばねレールが、その両端部区分で、ワ
イパ条片の長手方向でも該長手方向に対して直交する方向でも前記溝から突出し
ており、該両端部区分に、橋状の構成部材として働く各１つの端部キャップが配
置されており、該端部キャップに、ばねレールの、互いに向かい合う長手方向縁
部と協働する間隔確保手段が配置されている。

【０００５】 これらのばねレールを保護するために、端部キャップが、ばねレールの、ワイ
パリップとは反対側に配置されたベースプレートを有しており、このベースプレ
ートに、ばねレールの長手方向に延びるＬ字形の付設部が設けられており、付設
部の各一方のＬ脚部分はベースプレートに接続されており、付設部の各他方のＬ
脚部分は互いに対向するように方向付けられており、前記ベースプレートに、ば
ねレールの、互いに向かい合う長手方向縁部の間に挿入されて前記ばねレールに
当接する間隔確保手段が配置されている。これにより一方のＬ脚部と間隔確保手
段との間でウェブに向かって制限されている、ばねレールのための空間が得られ
る。しかしこのばねレールはこの空間において長手方向でも、長手方向に対して
直交する方向でも移動する。

【０００６】 間隔確保手段が、ベースプレートに保持された１つのピンによって形成されて
いると、特に間隔確保手段を配置するための簡単な解決策が得られる。

【０００７】 端部キャップがばね弾性的な材料から製造されており、ピンが、戻し力に抗し
て運転位置から組付け位置に変位可能な、端部キャップの舌片に配置されている
と、ワイパブレードの簡単な組付けおよび組外しが得られる。

【０００８】 本発明の別の実施形態では、端部キャップに、ばねレールの長手方向終端縁部
に向けられた壁部が設けられており、該壁部に、ばねレールの長手方向で該ばね
レールの間に挿入される間隔確保手段が配置されている。本発明のこの構成によ
って長手方向でばねレールに被せ嵌め可能な端部キャップの自動的な組付けが可
能である。なぜならばこの端部キャップの被せ嵌めとによって同時に間隔確保手
段も有利な位置に到達するからである。

【０００９】 端部キャップがばね弾性的な材料から製造されており、間隔確保手段が、前記
壁部の、ばね力に抗して変位可能な指状の２つの付設部によって形成されており
、該付設部が端部キャップの運転状態において緊締されて、ばねレールの、互い
に向かい合う２つの長手方向縁部の一部に当接するように構成されていると、採
算の取ることのできるコストともに、避けることのできない製造許容誤差の補償
とが同時に得られる。

【００１０】 本発明の別の実施例に基づき、橋状の構成部材が、ばねレールの、ワイパリッ
プとは反対側でワイパブレードの中央区分に配置された、ワイパアームのための
接続装置として形成されており、該接続装置に、鉤爪状にばねレールの外側長手
方向縁部を取り囲む付設部が設けられており、間隔確保手段が、各ばねレールの
少なくとも１つの切欠に係合する、接続装置に配置された手段によって形成され
ている。この構成はそれだけも使用できるが、すでに言及した本発明の実施例、
つまり相応して形成した端部キャップの使用と一緒に有利には使用可能である。

【００１１】 有利にはこの別の実施例において、手段が、接続装置で保持される、別個の構
成部材によって形成されており、該構成部材がばねレールに配置された切欠を貫
通するようになっている。

【００１２】 ばねレールの端部区分において端部キャップを保護するために、各ばねレール
の各終端区分において、互いに離反した側の長手方向縁部に、他方の端部区分に
向けられた肩部が配置されており、該肩部に、端部キャップの、前記肩部と協働
する対応肩部が対応配置されている。ワイパブレードを組付ける際に、肩部と対
応肩部は端部キャップが損失不能にワイパブレードに保持されるように協働する
。間隔確保手段の位置決めは端部キャップが規則通りの位置に到達した後、実施
されるので、端部キャップの組付けにおいて問題は生じない。

【００１３】 本発明の別の有利な改良形態および構成は、所属の図面に示した実施例の説明
において以下に詳説する。

【００１４】 図面 図１にはワイパアームに配置されたワイパブレードの側面図が示されていて、 図２には図１のＩＩの拡大図が示されていて、 図３には図２に基づいた装置のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図が示されてい
て、 図４には図２の詳細部のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図が示されていて、 図５には図４の装置のＶ−Ｖ線に沿った断面図が示されていて、 図６には本発明の別の実施例による、図４に基づいた断面図が示されていて、 図７には図６の装置のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図が示されていて、 図８には図６の装置のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線に沿った断面図が示されていて、 図９には本発明の別の実施例による、図４に基づいた断面図が示されていて、 図１０には図９に基づいた装置のＸ−Ｘ線に沿った断面図が示されていて、 図１１には図９に基づいた装置のＸＩ−ＸＩ線に沿った断面図が示されていて
、 図１２には図１に基づくワイパブレードをＸＩＩ−ＸＩＩ線に沿って断面した
面の拡大図が示されていて、 図１３にはばねアームと、破線で示した、ワイパアームのための接続装置とを
有するワイパ条片を、ＸＩＩＩ−ＸＩＩＩ線に沿って長手方向で断面した縮小図
が示されていて、 図１４には接続装置のない状態の図１３に基づいた装置が示されている。これ
は図２〜図１１に基づいた構成のための本発明の構成原理である。

【００１５】 実施例の説明 図１に示したワイパブレート１０は複数部から成る、長手方向に延在するばね
弾性的な支持部材１２を有している。この支持部材１２の、洗浄しようとする窓
ガラス１４（図１では破線で示した）とは反対側の表面に、接続装置１６が配置
されている。この接続装置１６によってワイパブレード１０を、自動車の車体に
ガイドされて駆動されるワイパアーム１８と解除可能に結合することができる。
支持部材１２の、窓ガラス１４に面した下側では、この支持部材１２に、長手方
向に延在するゴム弾性的なワイパ条片２０が長手方向軸線に対して平行に配置さ
れている。このワイパアーム１８は矢印２２の方向で洗浄しようとする窓ガラス
１４に対して負荷されている。図１では、窓ガラスの洗浄しようとする表面に、
部材番号２４が付与されている。この表面２４は窓ガラス表面の最も大きな湾曲
部であり、窓ガラス１４に両端部が接触している、まだ負荷されていないワイパ
ブレード１０の湾曲が窓ガラスの最大湾曲より大きいことが図面から明らかであ
る。圧着力（矢印２２）下で、ワイパブレード１０のワイパリップ２６が、全長
にわたって窓ガラス表面２４に当接する。この際に帯状のばね弾性的な支持部材
１２には、ワイパ条片２０もしくはワイパリップ２６をその全長にわたって自動
車窓ガラス１４に整然とした接触させる応力が構成される。

【００１６】 次に本発明によるワイパブレード１０の特別な構成について詳説する。特に図
２および図３に示したように、ワイパブレード１０のワイパ条片２０には２つの
長手方向溝２８，３０とが設けられている。これらの長手方向溝２８，３０はそ
れぞれワイパ条片２０の長手方向面に向かって縁部で開放している。２つの長手
方向溝２８，３０は図３では破線で示したように、ワイパブレード１０が窓ガラ
ス１４に接触している状態では窓ガラス１４から所定の間隔３３をおいて位置す
る１つの共通の平面上に位置している。これらの両長手方向溝２８，３０は長手
方向溝２８と３０との間に長手方向に延びる中間ウェブ３４が残存しているよう
に構成されている。２つの長手方向溝２８，３０それぞれには、帯状の長手方向
に延在するばねレール３６，３８が収容されている。これらの２つのばねレール
３６，３８は支持部材１２に属している。これらのばねレール３６，３８は、互
いに離反した側の長手方向面で長手方向溝２８，３０から突出している。長手方
向溝２８，３０内の両ばねレール３６，３８は、互いに向かい合った側の長手方
向縁部４０，４２が、中間ウェブ３４の幅４６よりも大きな間隔４４をおいて互
いに位置するように構成されている。さらに図３から明らかなように、ばねレー
ル３６，３８の内側長手方向縁部４０，４２は中間ウェブ３４から所定の間隔を
おいて位置しているので、ばねレール３６，３８は長手方向溝２８，３０内にお
いて、長手方向に対して直交する方向でも移動可能である。

【００１７】 ワイパプレード１０の上記した構成は、以下に記載するような特別な本発明の
あらゆる実施例においても見い出される。図４に示した本発明の特別な第１実施
例における両ばねレール３６，３８もその長手方向で見てワイパ条片２０の長手
方向溝２８，３０から突出している。これらのばねレール３６，３８はその長手
方向溝２８，３０内で損失不能に保持されているように、ばねレールの両端部区
分において、もしくは支持部材１２の端部区分においてそれぞれ１つの端部キャ
ップ４８が被せ嵌められている（図１および図２参照）。特に図５から分るよう
に、端部キャップ４８はベースプレート５０を有しており、このベースプレート
５０は、端部キャップを組み付けた状態ではばねレール３６，３８の、ワイパリ
ップ２６とは反対側に位置している。このベースプレート５０の両長手方向側５
２にはＬ字形の、ばねレール３６，３８の長手方向に沿って延びる付設部５４が
設けられている。これらの付設部５４のそれぞれ一方のＬ字形脚部分５６はベー
スプレート５０に結合されており、かつ他方のＬ字形脚部分５８は互いに向かっ
て延びている。さらに図５に示したように、両方の他方のＬ字形脚部５８はばね
レール３６，３８に下方から係合している。したがって端部キャップ４８は図４
および図５に示した組付け位置ではばねレール３６，３８を長手方向溝２８，３
０において損失不能に保持する。端部キャップ４８は組立て位置からの予期しな
い解除が行われないように、端部キャップ４８の一方のＬ字形脚部５６は、各ば
ねレール３６，３８の各１つの突出部６２が係合する各１つの貫通部６０を有し
ている。この突出部６２はばねレール３６，３８の互いに離反した側の各外側長
手方向縁部６４にそれぞれ配置されている。両突出部６２のそれぞれにはワイパ
ブレード１０の他方の端部区分に向けられた肩部６６が形成されている。この肩
部６６には、肩部６６と協働する、端部キャップ４８の貫通部６０の対応肩部が
対応配置されている。突出部６２の大きさは、前記した両間隔寸法４４，４６の
間の差より小さいくなるように寸法設定されていて、その結果、問題なく端部キ
ャップ４８を支持部材１２上に被せ嵌めることができる。両ばねレール３６，３
８は端部キャップ４８の組付け後、再び規定通りの運転位置（図３）に到達して
洗浄中もこの位置を保つように、端部キャップ４８にそれぞれ別個のピン７０が
設けられている。これらのピン７０は端部キャップ４８の組み付け後、端部キャ
ップ４８のベースプレート５０の孔７２を貫通し、ばねレール３６，３８の互い
に向かい合う長手方向縁部４０，４２の間に延在している。これらの孔７２はワ
イパブレード１０の長手方向中心軸上に位置していて、ピン直径７４が中間ウェ
ブ３４の幅４６よりも大きいので、ばねレール３６，３８の、互いに向かい合う
長手方向縁部４０，４２は常に中間ウェブ３４から間隔をおいて位置するように
保証されている。つまりワイパ条片２０はいわば自由に浮動状態でばねレール３
６，３８間に懸吊されており、洗浄中に各要求に応じて最適に適合させることが
できる。このことは以下に記載する本発明の実施例におけるばねレールにも有効
である。

【００１８】 図６〜図８に示した本発明の別の実施例において、上方に記載した実施例に関
して述べたこと全て（孔７２とピン７０とを除く）は有効である。このために図
６〜図８においても同じ構成のために、すでに前記実施例で使用された部材番号
を使用することができる。しかし前記のものとは異なって、図６〜図８に基づく
端部キャップ１４８は弾性的なプラスチック材料から製造されている。この端部
キャップ１４８のベースプレート１５０には１つの舌片１５２が片持ち式に支持
されている。この舌片１５２はばねレール３６，３８の長手方向側の終端縁部に
向かい合う側の、端部キャップ１４８の端部壁１５３と一体的に結合されている
。この舌片１５２の自由端部には、ばねレール３６，３８の、互いに向かい合う
長手方向縁部４０，４２の間に延在するピン１７０が配置されている。舌片１５
２は矢印１７２（図８）の方向で、矢印１７２に抗して作用する戻り力に対して
、図８に示した運転位置から組付け位置に変位可能である。この組付け位置では
ピン１７０は両ばねレール３６，３８を完全に解放しているので、したがって端
部キャップ１４８の引き外しは難なく可能である。なぜならば両ばねレール３６
，３８を、肩部６６がもはや対応肩部６８と協働しなくなるまで互いに向かって
移動させることができるからである。当然逆に、ばねレール３６，３８への端部
キャップ１４８の組付けも難なく可能である。なぜならばこれはピン１７０が相
応して変位した状態で組付けが行われるからである。このピン１７０は、端部キ
ャップ１４８の規定通りの組付け位置が得られたあとはじめて、戻り力に基づき
ばねレール３６，３８の、互いに向かい合う長手方向縁部４０，４２との間に到
達し、ひいては肩部６６，６８の協働作用も生ぜしめる。ピン１７０がワイパブ
レードの長手方向中心軸線と関連して相応に配置されることによって、かつピン
１７０の幅１７４の相応した調整によって、端部キャップ１４８を組み付けた状
態でばねレール３６，３８の、互いに向かい合う長手方向縁部４０，４２の間に
挿入されたピン１７０が前記長手方向縁部４０，４２を、中間ウェブ３４の幅４
６よりも大きい間隔４４で保持することが達成される（図３）。

【００１９】 図９〜図１１に基づいて以下に説明する本発明のワイパブレードでは、図６〜
図８に基づいた実施例においてすでに言及した部材番号に関連して説明されてい
る。この実施例でも端部キャップ２４８はばね弾性的な材料、有利にはプラスチ
ック材料から製造されている。図６〜図８に基づいた実施例においてピン１７０
の設けられた、片持ち式のばね舌片１５２の代わりに、端部壁２５４にばね力に
抗して変位可能な指状の２つの付設部２５６が配置されている（図９）。これら
の付設部２５６はほぼワイパブレードの長手方向に延びており、かつ端部キャッ
プ２５６をばねレール３６，３８上に組み付けた状態では緊締されて、互いに向
かい合う２つの長手方向縁部４０，４２に当接する。この場合これらの付設部２
５６は両ばねレール３６，３８の、互いに向かい合う長手方向縁部４０，４２の
間の間隔４４が中間ウェブ３４の幅４６よりも大きい限り、両ばねレール３６，
３８を離れる方向で押圧する。これらの付設部２５６の調整および配置は、ばね
レール３６，３８の、すでに言及した規定通りの運転位置が長期にわたって保証
されているように構成されている。突出部６２の肩部６６も、端部キャップ２４
８に形成された対応肩部６８に後方から係合する。このような実施例の特別な利
点は、端部キャップの組付けが自動組付けで問題なく実施される単一の直線的な
被せ嵌め移動によって達成されることにある。この被せ嵌め移動は肩部６６が対
応肩部６８と協働すると終わる。それからワイパ条片２０の長手方向溝２８，３
０内におけるばねレール３６，３８の規定通りの位置も得られる。

【００２０】 最後に図１２および図１３に基づいて本発明による別の実施例を以下に説明す
る。図１２に示したワイパブレード１０の断面図ではワイパブレード１０の中央
区分に配置された接続装置１６の横断面も見てとれる。ワイパアームとワイパブ
レードとの間の必要なジョイント結合部が得られる、特別に構成された手段を除
いて、接続装置のこの横断面は図５および図７および図１０に基づいた端部キャ
ップ４８；１４８；２４８の横断面に類似している。つまりこの接続装置１６は
同様にベースプレート３５０を有しており、このベースプレートには鉤爪状の付
設部３５２が設けられている。これらの付設部３５２はワイパ条片２０の長手方
向溝２８，３０から突出した、ばねレール３６，３８の長手方向面領域に下方か
ら係合する。したがってこの接続装置１６はスリット状にばねレール領域に被せ
嵌め可能である。図１２にも示したようにばねレール３６，３８はワイパ条片２
０の長手方向溝２８，３０内に位置しており、ばねレール３６，３８の、互いに
向かい合う長手方向縁部４０，４２の間の間隔４４は長手方向溝２８，３０との
間に残存するウェブ３４の幅４６よりも大きく構成されている。この中間ウェブ
３４に関連したばねレール３６，３８の規定通りの位置は、接続装置１６に適当
な確保手段が配置されていることによって長期にわたって保証される。この実施
例では確保手段が例えば沈頭ねじ３５４もしくはウォームねじ３５６によって形
成されており、これらのねじはばねレール３６，３８に設けられた切欠３５８を
、その長手方向に対して直交する方向に貫通する。これらのねじ３５４；３５６
の固定は有利には、プラスチック材料から製造された接続装置１６内で行われる
。この実施例に示されたねじの他に、嵌合ピン、溝付き平行ピンまたはこれに類
するものを代わりに使用することも考えられる。図１３に示したように、各ばね
レールのために２つのねじが設けられている。

【００２１】 図１３から見て取れる平面図は本発明によるワイパブレードの記載した全ての
実施例に当てはまるので、端部キャップ４８；１４８；２４８もしくは接続装置
１６が、配属された長手方向溝から突出しているばねレールの、互いに向かい合
って位置する区分に配置されていることがわかる。このことはばねレールが完全
に長手方向溝内に位置している状態でも、ばねレールに、ワイパブレード１０の
長手方向で見て短い、互いに向かい合って位置する対を成す区分が設けられてい
ることによって得られる。これらの区分は長手方向溝から突出しかつ橋状の構成
部材のための作用領域を形成している。したがって端部キャップ４８；１４８；
２４８もしくは接続装置１６は橋状の構成部材を形成し、これらの構成部材はそ
のベースプレート５０；３５０でばねレール上に拡がり、このばねレールの、互
いに離反した側の長手方向縁部に接触している。さらに前記した橋状の構成部材
それぞれに少なくとも１つの確保手段、つまりピン７０もしくはピン１７０もし
くは付設部２５６もしくはねじ３５４，３５６が配置されている。これらの確保
手段は中間ウェブ４０の幅４６よりも大きな規定通りの間隔４４を保証する。図
４〜図１１に基づく実施例では、規定通りの間隔４４を確保するための手段が、
互いに向かい合って位置する、ばねレール３６，３８の長手方向縁部４０，４２
の間に挿入されており、その結果この間隔４４を確保するための手段はばねレー
ルの長手方向縁部に接触している。図１２および図１３に基づく実施例では、間
隔確保手段３５４；３５６が接続装置１６に設けられていて、各ばねレール３６
，３８の切欠３５８内に係合する。

【００２２】 図１４には図４〜図１１に基づいた構成の原理図が示されている。ここではピ
ン７０；１７０もしくはばね付設部２５６が間隔保持体１０として抽象的に示さ
れている。

【００２３】 全実施例において両ばねレール３６，３８の、互いに向かい合った内側の長手
方向縁部４０の間の間隔４４が、中間ウェブ３４の幅４６より大きく構成されて
いる点で共通している。

【００２４】 図１２および図１３に基づいた構成は図４と図５、もしくは図６〜図８、もし
くは図９〜図１１に基づいた構成と難なく組み合わすことができるのは明らかで
ある。さらに図２〜図１１に基づいた両端部キャップの間に、図１２および図１
３に基づく構成とは関係なく、同様に間隔確保手段の設けられた別の橋状の構成
部材を配置することも考えられる。これは特に非常に長いワイパブレードにおい
て推奨される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ワイパアームに配置されたワイパブレードの側面図である。

【図２】 図１の詳細部ＩＩの拡大図である。

【図３】 図２に基づいた装置のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図である。

【図４】 図２の詳細部のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図である。

【図５】 図４の装置のＶ−Ｖ線に沿った断面図である。

【図６】 本発明の別の実施例による、図４に基づいた断面図である。

【図７】 図６の装置のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図である。

【図８】 図６の装置のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線に沿った断面図である。

【図９】 本発明の別の実施例による、図４に基づいた断面図である。

【図１０】 図９に基づいた装置のＸ−Ｘ線に沿った断面図である。

【図１１】 図９に基づいた装置のＸＩ−ＸＩ線に沿った断面図である。

【図１２】 図１に基づくワイパブレードをＸＩＩ−ＸＩＩ線に沿って断面した面の拡大図
である。

【図１３】 ばねアームと、破線で示した、ワイパアームのための接続装置とを有するワイ
パ条片を、ＸＩＩＩ−ＸＩＩＩ線に沿って長手方向で断面した縮小図である。

【図１４】 接続装置のない状態の図１３に基づいた装置である。

【符号の説明】

１０ ワイパブレード、 １２ 支持部材、 １４ 窓ガラス、 １６ 接続
装置、 １８ ワイパアーム、 ２０ ワイパ条片、 ２２ 矢印、 ２４ ガ
ラス表面、 ２６ 、 ２８，３０ 長手方向溝、 ３２ 平面、 ３４ 中間
ウェブ、 ３６，３８ ばねレール、 ４０，４２ 長手方向縁部、 ４４ 間
隔、 ４６ 幅、 ４８ 端部キャップ、 ５０ ベースプレート、 ５２ 長
手方向側、 ５４ 付設部、 ５６，５８ Ｌ字形脚部分、 ６０ 貫通部、
６２ 突出部、 ６４ 長手方向縁部、 ６６ 肩部、 ６８ 対応肩部、 ７
０ ピン、 ７２ 孔、 ７４ ピン直径、 １４８ 端部キャップ、 １５０
ベースプレート、 １５２ 舌片、 １５３ 端部壁、 １７０ ピン、 １
７２ 矢印、 １７４ ピン直径、 ２４８ 端部キャップ、 ２５４ 端部壁
、 ２５６ 端部キャップ、 ３５０ ベースプレート、 ３５２ 付設部、
３５４，３５６ ねじ、

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ， ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ， ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，Ｌ Ｃ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ， ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，Ｔ Ｊ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の窓ガラス用のワイパブレード（１０）であって、ワ
   イパリップで窓ガラスに当接可能である、帯状の長手方向に延びるゴム弾性的な
   ワイパ条片（２０）が設けられており、該ワイパ条片（２０）の両長手方向面に
   、窓ガラス（１４）に対してほぼ平行でかつ該窓ガラス（１４）から間隔をおい
   て位置する１平面上に配置されたそれぞれ１つの長手方向溝（２８，３０）が設
   けられており、その結果、前記２つの長手方向溝の間に１つのウェブ（３４）が
   残存するようになっており、各長手方向溝内には、帯状で長手方向に延びるばね
   弾性的な支持部材（１２）に所属のばねレール（３６，３８）が収容されている
   形式のものにおいて、 ばねレール（３６，３８）の、互いに向かい合う長手方向縁部（４０，４２）
   の間の間隔（４４）が、前記ウェブ（３４）の幅（４６）よりも大きく構成され
   ていることを特徴とする、自動車の窓ガラス用のワイパブレード。
2. 【請求項２】 前記２つのばねレール（３６，３８）のそれぞれが、少なく
   とも所定の区分でワイパブレードの長手方向溝（２８，３０）から突出しており
   、ワイパ条片（２０）の長手方向中心軸線に関して前記区分は互いに反対側に位
   置しており、該区分対の少なくとも一部で、両ばねレールを橋状に上方から係合
   する構成部材（４８；１４８；２４８；３５０）が、ばねレールの、互いに離反
   する側の長手方向縁部に接触しており、前記構成部材（４８；１４８；２４８；
   ３５０）に、所定の間隔を保証する確保手段（７０；１７０；２５６；３５４，
   ３５６）が配置されている、請求項１記載のワイパブレード。
3. 【請求項３】 前記２つのばねレール（３６，３８）が、その両端部区分で
   、ワイパ条片（２０）の長手方向でも該長手方向に対して直交する方向でも前記
   溝（２８，３０）から突出しており、該両端部区分に、橋状の構成部材として働
   く各１つの端部キャップ（４８；１４８；２４８）が配置されており、該端部キ
   ャップに、ばねレール（３６，３８）の、互いに向かい合う長手方向縁部（４０
   ，４２）と協働する間隔確保手段（７０；１７０；２５４）が配置されている、
   請求項２記載のワイパブレード。
4. 【請求項４】 前記端部キャップが、ばねレール（３６，３８）の、ワイパ
   リップ（２８）とは反対側に配置されたベースプレート（５０）を有しており、
   該ベースプレート（５０）に、ばねレールの長手方向に延びるＬ字形の付設部（
   ５４）が設けられており、該付設部（５４）の各一方のＬ脚部分（５６）はベー
   スプレート（５０）に接続されており、前記付設部（５４）の各他方のＬ脚部分
   （５８）は互いに対向するように方向付けられており、前記ベースプレート（５
   ０）に、ばねレール（３６，３８）の、互いに向かい合う長手方向縁部（４０，
   ４２）の間に挿入されて前記ばねレール（３６，３８）に当接する間隔確保手段
   （７０；１７０）が配置されている、請求項３記載のワイパブレード。
5. 【請求項５】 前記間隔確保手段が、ベースプレート（５０）に保持された
   ピン（７０）によって形成されている、請求項４記載のワイパブレード。
6. 【請求項６】 端部キャップ（１４８）がばね弾性的な材料から製造されて
   おり、ピン（１７０）が、戻し力に抗して運転位置から組付け位置に変位可能な
   、端部キャップの舌片（１５２）に配置されている、請求項５記載のワイパブレ
   ード。
7. 【請求項７】 端部キャップ（２４８）に、ばねレール（３６，３８）の長
   手方向終端縁部に向けられた壁部（２５４）が設けられており、該壁部（２５４
   ）に、ばねレールの長手方向で該ばねレールの間に挿入される間隔確保手段（２
   ５）が配置されている、請求項３記載のワイパブレード。
8. 【請求項８】 端部キャップがばね弾性的な材料から製造されており、間隔
   確保手段が、前記壁部（２５４）の、ばね力に抗して変位可能な指状の２つの付
   設部（２５６）によって形成されており、該付設部（２５６）が端部キャップの
   運転状態において緊締されて、ばねレール（３６，３８）の、互いに向かい合う
   ２つの長手方向縁部（４０，４２）の一部に当接するように構成されている、請
   求項７記載のワイパブレード。
9. 【請求項９】 橋状の構成部材が、ばねレール（３６，３８）の、ワイパリ
   ップ（２６）とは反対側でワイパブレード（１０）の中央区分に配置された、ワ
   イパアーム（１８）のための接続装置（１６）として形成されており、該接続装
   置（１６）に、鉤爪状にばねレールの外側長手方向縁部を取り囲む付設部（３５
   ２）が設けられており、間隔確保手段が、各ばねレールの少なくとも１つの切欠
   （３５８）に係合する、接続装置（１６）に配置された手段によって形成されて
   いる、請求項２記載のワイパブレード。
10. 【請求項１０】 前記手段が、接続装置（１６）で保持される、別個の構成
    部材（３５４；３５６）によって形成されており、該構成部材がばねレール（３
    ６，３８）に配置された切欠（３５８）を貫通するようになっている、請求項９
    記載のワイパブレード。
11. 【請求項１１】 各ばねレール（３６，３８）の各終端区分において、互い
    に離反した側の長手方向縁部に、他方の端部区分に向けられた肩部（６６）が配
    置されており、該肩部（６６）に、端部キャップ（４８；１４８；２４８）の、
    前記肩部と協働する対応肩部（６８）が対応配置されている、請求項３から８ま
    でのいずれか１項記載のワイパブレード。